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JPH09179859A - 文字列変換装置および文字列変換方法 - Google Patents

文字列変換装置および文字列変換方法

Info

Publication number
JPH09179859A
JPH09179859A JP7338561A JP33856195A JPH09179859A JP H09179859 A JPH09179859 A JP H09179859A JP 7338561 A JP7338561 A JP 7338561A JP 33856195 A JP33856195 A JP 33856195A JP H09179859 A JPH09179859 A JP H09179859A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
character string
conversion
processing device
conversion mode
mode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7338561A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Amochi
博喜 阿望
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JustSystems Corp
Original Assignee
JustSystems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JustSystems Corp filed Critical JustSystems Corp
Priority to JP7338561A priority Critical patent/JPH09179859A/ja
Publication of JPH09179859A publication Critical patent/JPH09179859A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 状況に応じて、自動的に変換態様を切り換え
ることのできる文字列変換装置および方法を提供する。 【解決手段】 変換処理において、変換態様選択手段1
6は文字列処理装置22が処理対象としている文書24
中に予め記憶されている変換態様を文字列処理装置22
を介して取得する。文書24に記憶されている変換態様
は、文書24に入力される変換文字列に鑑みて、効率の
よい変換を行うことのできる変換態様となっている。変
換態様選択手段16は取得した変換態様にしたがってロ
ーマ字/かな変換手段6、文節生成手段10、文節候補
選定手段14等に対して指示を与える。これにより、文
字列変換装置2は自動的に効率のよい変換態様に変更し
て変換処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は文字列変換に関
し、特にその文字列変換の変換態様の自動切換に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】与えられたかな文字列を、漢字を含む文
字列に変換する装置(かな漢字変換装置)が実用化され
ている。このかな漢字変換装置は、キーボード等から入
力されたかな文字列(ローマ字文字列)を、辞書を参照
しつつ、所定のアルゴリズムにしたがって漢字まじりの
文字列に変換するものである。キーボードから直接的に
漢字を入力することは困難であるため、かな漢字変換装
置は、日本語を扱う種々の文字列処理装置(日本語ワー
ドプロセッサ、表計算システム、特定の業務アプリケー
ション等)において、文字列入力のために用いられてい
る。
【0003】一般に、文字列処理装置ごとに、入力すべ
き日本語の傾向が異なる。たとえば、住所管理用のアプ
リケーションにおいては「住所」や「氏名」等が多く入
力され、経理用のアプリケーションにおいては「仕訳科
目」等が多く入力される。したがって、効率的な変換を
実現するため、アプリケーションに応じて、ユーザが辞
書を切り換えて使用するようにしていた。上記の例で言
えば、住所管理用のアプリケーションに対しては住所用
辞書を用いるように、経理用のアプリケーションに対し
ては経理用辞書を用いるように、ユーザが設定変更を行
っていた。
【0004】また、アプリケーションが同じであって
も、扱う文書の内容や種類によって、入力すべき日本語
の傾向が異なる。たとえば、医学論文を作成する場合と
法律論文を作成する場合とでは、同じ日本語ワードプロ
セッサを用いる場合であっても、入力すべき日本語の傾
向が異なる。このような場合にも、ユーザが使用する辞
書の設定を変更して、効率的な変換を行えるようにして
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のシステムでは、状況に応じてユーザが文字
列変換装置の設定を変更しなければならず、操作が煩雑
であった。
【0006】この発明は、上記のような問題点を解決し
て、状況に応じて、自動的に変換態様を切り換えること
のできる文字列変換装置および方法を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の文字列変換装
置は、変換手段の変換態様を複数設けるとともに、変換
文字列を与える文字列処理装置に関する状況に基づい
て、変換手段の変換態様を選択するようにしたことを特
徴としている。
【0008】請求項2の文字列変換装置は、変換手段
が、変換文字列を与える文字列処理装置に対応して、変
換態様を選択するものであることを特徴としている。
【0009】請求項3の文字列変換装置は、変換手段
が、変換文字列を与える文書に対応して、変換態様を選
択するものであることを特徴としている。
【0010】請求項4の文字列変換装置は、変換手段
が、変換文字列を与える文書中の位置に対応して、変換
態様を選択するものであることを特徴としている。
【0011】請求項5の文字列変換装置は、文字列処理
装置に関する状況に基づいて選択される変換態様を、当
該状況に対応付けて記憶しておくとともに、変換手段
が、状況に対応して記憶された変換態様にしたがって変
換を行うようにしたことを特徴としている。
【0012】請求項6の文字列変換装置は、文字列処理
装置、文書又は文書中の位置に対応付けて変換態様を予
め記憶しておくとともに、変換手段が、記憶された変換
態様にしたがって変換を行うようにしたことを特徴とし
ている。
【0013】請求項7の文字列変換装置は、変換態様
が、それぞれの文字列処理装置又は文書に記憶されてい
ることを特徴としている。
【0014】請求項8の文字列変換装置は、変換態様
が、文字列処理装置、文書又は文書中の位置に対応付け
たテーブルとして、文字列変換装置に記憶されているこ
とを特徴としている。
【0015】請求項9の文字列変換装置は、変換態様に
変換態様名が付されて文字列変換装置に記憶されてお
り、文字列処理装置または文書に変換態様名が記憶され
ていることを特徴としている。
【0016】請求項10の文字列変換装置は、文字列処
理装置に関する状況を、既に当該文字列処理装置に与え
た変換文字列に基づいて推論する状況推論手段を設けた
ことを特徴としている。
【0017】請求項11の文字列変換装置は、変換手段
が、前記文字列処理装置から与えられた変換態様選択信
号によっても、その変換態様を変更することを特徴とし
ている。
【0018】請求項12の文字列処理システムは、文字
列変換装置の変換態様を複数設けるとともに、文字列処
理装置が、文字列処理装置側の状況に基づいて、文字列
変換装置の変換態様を選択するための変換態様選択信号
を出力し、文字列変換装置は、文字列処理装置からの変
換態様選択信号にしたがって、変換態様を選択するもの
であることを特徴としている。
【0019】請求項13の文字列処理システムは、文字
列変換装置の変換態様を複数設けるとともに、文字列処
理装置が、文字列処理装置側の状況を状況情報として文
字列変換装置に出力し、文字列変換装置は、文字列処理
装置からの状況情報に基づいて、変換態様を選択するも
のであることを特徴としている。
【0020】請求項14の文字列変換装置または文字列
処理システムは、文字列変換装置が、変換のために使用
する辞書を変更することによって変換態様を変更するも
のであることを特徴としている。
【0021】請求項15の文字列変換装置または文字列
処理システムは、文字列変換装置が、変換のために使用
する辞書を複数個指定しておき、各辞書の使用時におけ
る優先順位を変更することによって、変換のために使用
する辞書を実質的に変更するものであることを特徴とし
ている。
【0022】請求項16の文字列変換装置または文字列
処理システムは、文字列変換装置が、変換アルゴリズム
を変更することによって、変換態様を変更するものであ
ることを特徴としている。
【0023】請求項17の文字列変換方法は、変換態様
を複数設けるとともに、文字列処理装置に関する状況に
基づいて、変換手段の変換態様を選択するようにしたこ
とを特徴としている。
【0024】請求項18の文字列変換方法は、変換態様
を複数設け、入力手段から入力された変換態様選択信号
によって、当該変換態様を選択するようにするととも
に、文字列処理装置から与えられた変換態様選択信号に
よっても、変換態様を選択するようにしたことを特徴と
している。
【0025】請求項19の記憶媒体は、請求項1ないし
請求項18の何れかのシステム、装置または方法をコン
ピュータを用いて実現するためのプログラムを記憶した
ものであることを特徴としている。
【0026】この発明における「文字列変換装置」と
は、与えられた文字列を他の文字列(変換文字列)に変
換する機能を有する装置をいうものである。与えられる
文字列としては、かな文字列、カタカナ文字列、英文字
列、数字文字列、記号文字(括弧や演算子など)列、漢
字文字列またはこれらの組み合わせ等がある。変換文字
列としては、漢字文字列、かな文字列、カタカナ文字
列、英文字列、数字文字列、記号文字(括弧や演算子な
ど)列等またはこれらの組み合わせ(漢字かな交じり文
字列等)がある。文字列変換装置には、かな文字列を入
力して漢字まじり文字列に変換するかな漢字変換装置を
含むが、これに限定されるものではない。たとえば、手
書き文字入力によって入力された漢字文字列を、正しい
漢字文字列に変換するような変換装置も含むものであ
る。
【0027】「入力手段」とは、変換を行う対象となる
文字列を入力するための手段をいう。実施例では、キー
ボード4がこれに該当する。音声入力装置、手書き文字
入力装置等も含まれる。
【0028】「文字列処理装置」とは、上記の変換文字
列を受けて、何らかの処理を行う装置をいう。つまり、
文字列変換装置からの変換文字列を必要とする装置をい
う。実施例では、ワードプロセッサプログラムによって
実現されるワードプロセッサ装置、表計算プログラムに
よって実現される表計算装置等が該当する。
【0029】「文字列処理装置に関する状況」とは、文
字列変換装置との関係において、文字列処理装置がどの
ような状況にあるかをいう。このような状況を列挙する
と以下のとおりである。
【0030】1)文字列変換装置が変換文字列を出力する
先である文字列処理装置として何が用いられているか
(ワードプロセッサ装置、表計算装置等) 2)文字列変換装置が変換文字列を出力する先である文字
列処理装置が対象としている文書として何が用いられて
いるか(図8の文書24a、24b等) 3)上記文書の何れの場所が変換文字列の出力先となって
いるか(図13のカーソルCK参照) 4)上記、文字列処理装置、文書、場所が有する属性は何
であるか。ここで属性とは、当該装置、文書、場所が有
するあるいは与えられた特性をいう。たとえば、文字列
処理装置の実行ファイル名、カスタマイズファイルの内
容、ユーザ登録者名等が属性である。また、文書のファ
イル名、作成日時、作成者、タイトル、現在までに入力
された文字列の傾向(カタカナが多い、漢字が多い等)
等が属性である。また、図13における、「住所」「氏
名」等が場所の属性である。
【0031】「文字列処理装置に対応して変換態様を選
択する」とは、個々の文字列処理装置に対応して変換態
様を選択する場合だけでなく、文字列処理装置の種類に
対応して変換態様を選択する場合も含む概念である。
「文書に対応して」「文書の位置に対応して」について
も同様である。
【0032】「文書」とは、文字列処理装置が処理対象
とするファイルをいう。ワードプロセッサ装置であれば
文書ファイル、表計算装置であればワークシートファイ
ルがこれに該当する。
【0033】「変換態様選択信号」とは、変換態様を選
択するため、文字列処理装置から文字列変換装置に伝達
されるデータなどである。実施例では、変換態様名がこ
れに該当する。
【0034】「文字列処理装置が変換態様選択信号を出
力する」とは、文字列処理装置が積極的に与える場合だ
けでなく、文字列変換装置が積極的に取得する場合も含
む概念である。
【0035】「変換アルゴリズム」とは、変換態様を決
定する事柄の内、何れの辞書をどのような優先度で用い
るかという事を除いた事柄全般を指すものである。つま
り、ローマ字/かな変換手段6、文節生成手段10、文
節候補選定手段14が、どのように変換処理を行うかと
いうことである。実施例では、図9、図11の「入力モ
ード」「複合語変換」「品詞」「動詞・形容詞」等の項
目に記載した内容が、変換アルゴリズムを決定してい
る。
【0036】
【発明の効果】請求項1の文字列変換装置および請求項
17の文字列変換方法は、変換手段の変換態様を複数設
けるとともに、変換文字列を与える文字列処理装置に関
する状況に基づいて、変換態様を選択するようにしてい
る。したがって、状況に応じた適切な変換態様によって
変換処理を行うことができる。
【0037】請求項2の文字列変換装置は、文字列処理
装置に対応して、変換態様を選択するようにしている。
したがって、変換文字列を与える文字列処理装置に応じ
た適切な変換態様によって、変換処理を行うことができ
る。
【0038】請求項3の文字列変換装置は、文字列処理
装置の扱う文書に対応して、変換態様を選択するように
している。したがって、変換文字列を与える文書に応じ
た適切な変換態様によって、変換処理を行うことができ
る。
【0039】請求項4の文字列変換装置は、変換文字列
を与える文書中の位置に対応して、変換態様を選択する
ようにしている。したがって、変換文字列を与える位置
に応じた適切な変換態様によって、変換処理を行うこと
ができる。
【0040】請求項5の文字列変換装置は、文字列処理
装置に関する状況に基づいて選択される変換態様を、当
該状況に対応付けて記憶しておくとともに、変換手段
が、状況に対応して記憶された変換態様にしたがって変
換を行うようにしている。したがって、状況に対応して
記憶された変換態様を読み出すことにより、適切な変換
態様を容易に決定することができる。
【0041】請求項6の文字列変換装置は、文字列処理
装置、文書又は文書中の位置に対応付けて変換態様を予
め記憶しておくとともに、変換手段が、記憶された変換
態様にしたがって変換を行うようにしている。したがっ
て、文字列処理装置、文書又は文書中の位置に対応して
記憶された変換態様を読み出すことにより、適切な変換
態様を容易に決定することができる。
【0042】請求項7の文字列変換装置は、変換態様
を、それぞれの文字列処理装置又は文書に記憶するよう
にしている。したがって、文字列処理装置や文書等に応
じた適切な変換態様を容易に決定できる。
【0043】請求項8の文字列変換装置は、変換態様
を、文字列処理装置、文書又は文書中の位置に対応付け
たテーブルとして、文字列変換装置に記憶するようにし
ている。したがって、文字列処理装置や文書等に応じた
適切な変換態様を容易に決定できる。
【0044】請求項9の文字列変換装置は、変換態様に
変換態様名が付されて文字列変換装置に記憶されてお
り、文字列処理装置または文書に変換態様名が記憶され
ていることを特徴としている。したがって、文字列処理
装置や文書等に応じた適切な変換態様を容易に決定でき
る。
【0045】請求項10の文字列変換装置は、文字列処
理装置に関する状況を、既に当該文字列処理装置に与え
た変換文字列に基づいて推論する状況推論手段を設けて
いる。したがって、文字列処理装置や文書に変換態様を
記憶しておくことなく、適切な変換態様を選択すること
ができる。
【0046】請求項11の文字列変換装置および請求項
18の文字列変換方法は、文字列処理装置から与えられ
た変換態様選択信号によっても、その変換態様を変更す
るようにしている。したがって、文字列処理装置から選
択信号を与えることにより、自動的に変換態様を切り換
えることができる。
【0047】請求項12の文字列処理システムは、文字
列変換装置の変換態様を複数設けるとともに、文字列処
理装置が、文字列処理装置側の状況に基づいて、文字列
変換装置の変換態様を選択するための変換態様選択信号
を出力し、文字列変換装置は、文字列処理装置からの変
換態様選択信号にしたがって、変換態様を選択するよう
にしている。したがって、状況に応じた適切な変換態様
によって変換処理を行うことができる。
【0048】請求項13の文字列処理システムは、文字
列変換装置の変換態様を複数設けるとともに、文字列処
理装置が、文字列処理装置側の状況を状況情報として文
字列変換装置に出力し、文字列変換装置は、文字列処理
装置からの状況情報に基づいて、変換態様を選択するよ
うにしている。したがって、状況に応じた適切な変換態
様によって変換処理を行うことができる。
【0049】請求項14の文字列変換装置または文字列
処理システムは、変換のために使用する辞書を変更する
ことによって変換態様を変更するようにしている。した
がって、状況に応じた適切な辞書を用いて変換処理を行
うことができる。
【0050】請求項15の文字列変換装置または文字列
処理システムは、変換のために使用する辞書を複数個指
定しておき、各辞書の使用時における優先順位を変更す
ることによって、変換のために使用する辞書を実質的に
変更するようにしている。したがって、同じ辞書を組み
合わせて使用する場合であっても、より効率のよい変換
処理を行うことができる。
【0051】請求項16の文字列変換装置または文字列
処理システムは、変換アルゴリズムを変更することによ
って、変換態様を変更するようにしている。したがっ
て、状況に応じた適切な変換アルゴリズムを用いて変換
処理を行うことができる。
【0052】
【発明の実施の形態】図1に、この発明の一実施形態に
よる文字列変換装置の全体構成を示す。この実施形態に
おいては、入力手段としてキーボード4を用いている。
また、ローマ字/かな変換手段6、かな文字列記憶部
8、文節生成手段10、文節候補記憶部12、文節候補
選定手段14、変換態様選択手段16によって、変換手
段26が構成されている。さらに、キーボード4、変換
手段26、自立語辞書18a・・・18n、付属語辞書
20によって、文字列変換装置2が構成されている。
【0053】キーボード4から入力された「文字列」
は、ローマ字/かな変換手段6を介して、かな文字列記
憶部8に記憶される。ローマ字/かな変換手段6は、入
力モードがローマ字モードであれば、キーボード4から
入力されたアルファベット文字列を、ローマ字規則に従
ってかな文字列に変換して出力する。また、入力モード
がかなモードであれば、キーボード4から入力されたか
な文字列をそのまま出力する。いずれにしても、かな文
字列記憶部8には、「かな文字列」が記憶される。
【0054】文節生成手段10は、自立語辞書18、付
属語辞書20を参照して、かな文字列記憶部8に記憶さ
れた「かな文字列」から、可能な文節を生成する。文節
生成手段10は、生成した文節を文節候補記憶部12に
記憶する。文節候補選定手段14は、文節候補記憶部1
2に記憶された文節を組み合わせて可能な文節経路を見
出す。可能な文節経路が複数存在する場合には、所定の
選定処理によって、文節経路(変換文字列候補)を1つ
に絞る。
【0055】文節候補選定手段14は、この変換文字列
候補を文字列処理装置22(ワードプロセッサ等のアプ
リケーション装置)に出力する。文字列処理装置22
は、この変換文字列候補を表示手段(図示せず)におい
て表示させる。また、文節候補選定手段14に変更指令
が与えられると、異なる変換文字列候補を出力する。確
定指令が与えられると、その時点の変換文字列候補を確
定した変換文字列として出力する。
【0056】変換態様選択手段16は、文字列処理装置
22が処理対象としている文書24中に予め記憶されて
いる変換態様を、文字列処理装置22を介して取得す
る。文書24に記憶されている変換態様は、当該文書2
4に入力される変換文字列に鑑みて、効率のよい変換を
行うことのできる変換態様となっている。変換態様選択
手段16は、取得した変換態様にしたがって、ローマ字
/かな変換手段6、文節生成手段10、文節候補選定手
段14等に対して指示を与える。これにより、文字列変
換装置2は、自動的に効率のよい変換態様に変更して変
換処理を行うことができる。
【0057】図1の文字列変換装置を、CPUを用いて
実現した場合のハードウエア構成を図2に示す。バスラ
イン42には、CPU30、ハードディスク32、ディ
スプレイ34、メモリ36、フレキシブル・ディスク・
コントローラ(FDD)38、キーボード4が接続され
ている。ハードディスク32には、文字列変換装置のた
めのプログラム44、ワードプロセッサ(文字列処理装
置)のためのプログラム46、自立語辞書である一般辞
書18a、医学用語辞書18b、特許用語辞書18c、
変換形態の設定内容を記憶した変換形態ファイル25等
が記憶されている。これらは、FDD38を介して、フ
レキシブルディスク(FD)40からインストールした
ものである。もちろん、CD−ROM等から取り込んだ
ものであってもよい。また、通信回線を介してダウンロ
ードしたものであってもよい。さらに、ハードディスク
32には、ワードプロセッサによって作成された文書2
4a、24b・・・等も記憶されている。
【0058】メモリ36には、かな文字列を記憶するた
めのかな文字列記憶部8や文節候補を記憶するための文
節候補記憶部12が設けられている。また、付属語辞書
20も設けられている。
【0059】図3に、自立語辞書である一般辞書18
a、医学用語辞書18b、特許用語辞書18cのデータ
構造を示す。なお、自立語とは、その語単独で文節とな
りうる語をいう。これらの辞書には、変換対象である文
字列(読み)に対応する漢字および品詞が記憶されてい
る。一般辞書18aには一般的な用語が記憶されてい
る。また、医学用語辞書18bには医学に関連する用語
が記憶されており、特許用語辞書18cには特許に関連
する用語が記憶されている。なお、「読み」の欄には、
かな文字が記憶されるのが一般的であるが、その一部ま
たは全部にアルファベットを含んでいてもよい。また、
「漢字」の欄には、漢字だけでなく、かなやアルファベ
ットも記憶されていてもよい。
【0060】図4に、付属語辞書20のデータ構造を示
す。付属語とは、その語単独で文節となり得ない語をい
う。付属語辞書20には、付属語と、これに対応して、
その品詞、活用形が記憶されている。さらに、各付属語
が、どの言葉の後に用いうるかも記憶されている(先行
しうる自立語・付属語)。
【0061】図5に、文字列変換プログラム44のフロ
ーチャートを示す。このフローチャートに従って、「ほ
うたいがひつようである。」というかな文字列を変換す
る処理について説明する。ここでは、ワードプロセッサ
・プログラム46によって、文書24a(医学に関する
論文「緊急医療」であるとする)を作成する場合である
ものとして説明を進める。
【0062】まず、ワードプロセッサ・プログラム46
が文書24aを開く。これにより、ワードプロセッサ・
プログラム46から、文書を開いた旨の情報が伝達され
る。これに応じて、文書24aに記憶されている変換態
様名を取得する(ステップS2)。文書24aには、図
8Aに示すように、ファイル名、スタイル、変換態様
名、内容等が記憶されている。よって、ここでは、変換
態様名として「医学論文」を取得することとなる。な
お、文字列変換プログラム44の側が、直接、文書24
aから変換態様名を取得してもよいが、ワードプロセッ
サ・プログラム46から文字列変換プログラム44に送
るようにしてもよい。このようにして得られた変換態様
名「医学論文」は、メモリ36に記憶される。
【0063】一方、ハードディスク32の変換態様ファ
イル25には、種々の変換態様が記憶されており、その
それぞれに変換態様名が付されている。ここでは、変換
態様「医学論文」が図9に示すような内容で記憶されて
おり、変換態様「特許論文」が図11に示すような内容
で記憶されているものとする。図9の「医学論文」の設
定内容は、ユーザが予め医学論文に適する変換態様とし
て設定したものである。
【0064】辞書1、辞書2、辞書3・・・の項目は、
変換に用いる辞書の優先度を示している。辞書1、辞書
2、辞書3・・・の順に、優先度が与えられる。ここで
は、医学用語辞書が最も高い優先度を持って引用され、
次に、一般辞書が引用される。入力モードの項目は、キ
ーボード4からの入力モードを、ローマ字モード、かな
文字モード、英文字モードの何れにするのかを示してい
る。ここでは、ローマ字モードと設定されている。複合
語変換の項目では、複合語を連文節によって変換する
か、単文節によって変換するかを設定している。通常の
文章であれば、複数の文節となるので連文節モードが適
している。しかし、住所等であれば、名詞の連続した1
つの文節であるから、単文節モードが適している。ここ
では、連文節モードが指定されている。品詞の項目は、
同音異義語が存在した場合に、どの品詞を優先するかを
示している。ここでは、名詞を優先するように指定され
ている。動詞・形容詞の項目は、動詞・形容詞に関し
て、漢字を優先するかひらがなを優先するかを示してい
る。ここでは、漢字優先が指定されている。
【0065】以後、文字列変換プログラム44は、上記
の変換態様「医学論文」にしたがって変換処理を行う。
まず、CPU30は、キーボード4から入力されたアル
ファベット文字列「houtaigahituyoud
earu。」をローマ字規則に従って、かな文字列「ほ
うたいがひつようである。」に変換する。さらに、この
かな文字列を、メモリ36のかな文字列記憶部8に記憶
する(ステップS3)(図6参照)。なお、変換態様と
して指定された入力モードが「かな文字モード」であれ
ば、キーボード4からのかな文字列をそのまま、文字列
記憶部8に記憶する。
【0066】次に、CPU30は、かな文字列記憶部8
のかな文字列に付き、先頭のかな文字列から順に、医学
用語辞書18b、一般辞書18a、付属語辞書20を検
索して文節を生成する(ステップS4)。つまり、可能
な文節を全て生成し、メモリ28内の文節候補記憶部1
2に記憶する。図6に、このようにして文節候補記憶部
12に記憶される文節を、かな文字列に対応付けて示
す。図中、α1、α2、α3、α4、β1・・・が生成
された文節を示している。文節α1〜α4は、「ほ」を
先頭とする検索文字列に対する漢字(および付属語)で
ある。文節α1は検索文字列が1文字であり、文節α2
は2文字、文節α3は4文字、文節α4は5文字であ
る。各長さの検索文字列について、1つの文節のみを候
補として記憶している。たとえば、文節α1において
は、「保」以外に多数の単語が検索されるが、最も優先
度の高い漢字「保」を1つだけ選択している。
【0067】この実施例では、同じ長さの単語について
の上記優先度を、以下のようにして決定している。複数
の単語のうち、優先度の高い辞書において見出された単
語を優先する。ここでは、医学用語辞書に記載されてい
る単語の方が、一般辞書に記載されている単語よりも優
先度が高い(図9参照)。また、同じ辞書において複数
の単語が見出された場合には、それらの品詞によって優
先度を決定する。ここでは、一般名詞が優先される(図
9の「品詞」の項目参照)。また、動詞や形容詞の場合
に、漢字の単語とかなの単語が見出された場合、図9の
「動詞・形容詞」の項目にしたがって、優先度を決定す
る。ここでは、漢字が優先される。これらによっても、
優先度が決定できない場合には、使用頻度によって優先
度を決定する。このようにして、最も優先度の高い
「保」を1つだけ選択している。他の文節α2、α3、
α4についても同様である。
【0068】また、文節β1、β2、β3は、「う」を
先頭とする検索文字列に対応する漢字(および付属語)
である。上記と同様にして、可能性のある全ての文節が
文節候補記憶部12に記憶される。なお、記憶する際に
は、図7に示すように、辞書より取得した品詞、活用形
を併せて記憶する。文節の位置情報、つまり、かな文字
列のどの部分に対応するのかの情報も記憶するが、図7
においては省略している。
【0069】以上のようにして、文節の生成および文節
候補記憶部12への記憶が終了すると、CPU22は、
文節経路の候補を選定する(ステップS5)。つまり、
かな文字列に対応付けて、組合せ可能な文節を見出す。
たとえば、文節α1の「保」に続けることが可能な文節
は、文節β1〜β4だけであり、それ以外の文節は続け
ることができない。このような検討を最後の文節まで行
って、可能な文節の組合せ(文節経路と呼ぶ)を見出
す。複数の文節経路が見出された場合には、最も優先度
の高い文節経路を1つ選定する。
【0070】この実施例では、次のようにして、優先度
を決定している。優先度の高い辞書の単語を多く含む文
節経路の方を優先する。各文節の長さが長くなるような
文節経路の方を優先する。学習によって高い優先度を与
えられた文節の切り方を含む文節経路の方を優先する。
これらを勘案して、1つの文節経路を選定する。たとえ
ば、「包帯が/必要である。」という変換文字列候補が
選定される(/は文節の区切りを示す)。
【0071】次に、この変換文字列候補は、ワードプロ
セッサ・プログラム46に対して出力される(ステップ
S6)。ワードプロセッサ・プログラム46は、この変
換文字列候補をディスプレイ34に表示する。表示例を
図10Aに示す。図において、文節「包帯が」がカーソ
ルCKで囲まれている。これは、現在の処理対象である
文節(注目文節と呼ぶ)が「包帯が」であることを示す
ものである。
【0072】変換文字列候補を出力した後、ユーザから
の指令を待つ(ステップS7)。ユーザは、ディスプレ
イ34に表示された変換文字列候補を見て、種々の指令
をキーボード4(マウス等の場合もある)から入力す
る。
【0073】ステップS7において、注目文節の移動指
令が入力されると、CPU30は、注目文節を指令され
た方向に従って移動させ、カーソルCKの表示も併せて
移動させる(ステップS8)。たとえば、図10Aの状
態において、注目文節を右に移動させる指令が与えられ
ると、図10Bに示すように、カーソルCKが右に移動
し「必要である」が注目文節となる。
【0074】ステップS7において、他候補の指令が与
えられると、注目文節「必要である」の自立語、付属語
について、自立語辞書8、付属語辞書10から他の候補
(次に優先度の高いもの)を選択してくる(ステップS
12)。たとえば、「必用である」を選択する。CPU
30は、この際に、文節候補記憶部12の「必要であ
る」の部分を、「必用である」に書き換え、品詞や活用
形や校正関連情報等も、新たに辞書から取得したものに
書き換える。そして、この新たな変換文字列候補を、ワ
ードプロセッサ・プログラムに出力する(ステップS
6)。これにより、ワードプロセッサ・プログラムは、
図10Cに示すような表示をディスプレイ34上に行
う。
【0075】また、ステップS7において、後変換指令
が与えられると、注目文節全体を該指令の内容に従って
後変換する(ステップS11)。たとえば、カタカナへ
の後変換指令が与えられると、図に示すように注目文節
全体が「ヒツヨウデアル。」に変更される。これに応じ
て、図7の文節候補記憶部12の内容も上記と同様にし
て、書き換えられる。ただし、この言葉は、辞書から取
得したものではないので(後変換語と呼ぶ)、品詞の欄
に、強制的に一般名詞とされる。
【0076】また、ステップS7において、文節区切り
の変更指令が与えられると、注目文節を長く(または短
く)して(ステップS9)、再び、文節候補記憶部12
の記憶内容に基づいて文節経路候補を選定する(ステッ
プS5)。つまり、文節区切り位置の異なる新たな変換
文字列候補を生成する。以降の処理は、上記で説明した
処理と同様である(ステップS5、S6)。
【0077】以上のような処理を経て、確定指令が入力
されると、その時点の変換文字列候補を確定文字列(変
換文字列)としてワードプロセッサ・プログラムに出力
する(ステップS10)。また、確定した文字列である
ことを明らかにするため、ディスプレイ34の画面上に
おける表示色を変更するように、ワードプロセッサ・プ
ログラムに指令を与える。
【0078】また、確定指令が与えられて確定文字列を
出力した時点で、1つの文が終わっていれば(「。」に
よって文が終了する)、図7の文節候補記憶部12の内
容をクリアする。文の途中で確定指令が出された場合に
は、文節候補記憶部12の内容はそのまま保持される。
つまり、この実施例では、1つの文の全ての文節が確定
されるまで、文節候補記憶部12の内容が保持されるよ
うになっている。
【0079】上記に示すように、変換文字列候補が希望
する文字列になっていない場合には、注目文節の移動や
他候補等の指令を与えて、所望の変換文字列を得るよう
にしている。しかし、上記のような指令を与えるのは操
作が煩雑であるので、できる限り少ない回数の指令で所
望の変換文字列が得られることが好ましい。上に示した
実施例では、ワードプロセッサ側の状況(どのような属
性を持つ文書を扱うかという状況)に基づいて、適切な
変換態様を選択するようにしている。
【0080】なお、途中で、処理対象を文書24aから
文書24bに変更した場合には、次のような処理がなさ
れる。まず、ステップS1において、ワードプロセッサ
・プログラムから、文書が変更された旨の情報が伝達さ
れる。これを受けて、文書24bの変換態様の項目から
「特許論文」を取得する(図8B参照)。
【0081】一方、ハードディスク32の変換態様ファ
イル25には、変換態様「特許論文」として、図11に
示すような内容が設定されている。この設定内容は、ユ
ーザが予め特許論文に適する変換態様として設定したも
のである。辞書1が「特許用語辞書」になっている点
が、変換態様「医学論文」と異なる。
【0082】以後、文書24aに対しては、この変換態
様「特許論文」が用いられる。たとえば、上記と同じよ
うに「ほうたいがひつようである。」を変換すると、最
初の変換文字列候補として「包袋が必要である。」が出
力される。「包袋が」が選択されるのは、「特許用語辞
書」が最も優先度の高い辞書として設定されているから
である。これにより、ステップS5の文節経路の候補を
選定する際に、「包帯が」よりも「包袋が」が優先され
る。
【0083】上記のように、ワードプロセッサ・プログ
ラムが対象とする文書を変更するごとに、これに応じ
て、自動的に適切な変換態様を選択することができる。
なお、変換態様の選択は、ユーザが手動で行うことも可
能となっている。
【0084】文書に対する変換態様の登録は、ユーザが
行う。たとえば、文書をハードディスクに記録する際に
用いられていた変換態様を、当該文書の変換態様として
記憶すればよい。これにより、次回以降、当該文書が開
かれた場合には、この変換態様が用いられる。
【0085】なお、上記実施例では、用いる辞書の組合
せを変更することによって辞書を変更しているが、同じ
辞書を組み合わせて、その優先度を変更することによっ
て、実質的に辞書を変更するようにしてもよい。
【0086】また、辞書の変更ではなく、複合語変換、
品詞等の変換アルゴリズムに関する項目を変更すること
によって、変換態様を変更するようにしてもよい。さら
に、辞書および変換アルゴリズムの双方を変更するよう
にしてもよい。
【0087】たとえば、ワードプロセッサによって住所
録を作成する場合には、図12に示すように、複合語変
換を「単文節」とし、住所録入力に適した辞書を指定す
ることが有効であろう。単文節を指定すれば、付属語辞
書は参照されず、自立語のみによって変換が行われるの
で、住所、氏名等を効率よく変換できる。なお、この実
施例では、辞書の組み合わせ及び優先度を辞書セットと
して記憶するファイルを用意している(図12B)。変
更態様の辞書の項目では、この辞書セットの名称「住所
録用辞書セット」を指定することにより、設定を行って
いる。
【0088】上記各実施例では、文書ごとに変換態様を
変更するようにしているが、文書内の位置に応じて変換
態様を変更するようにしてもよい。このような実施例に
おける画面表示を図13に示す。この実施例では、文書
処理装置としてデータベース装置を用い、「見込み客リ
スト」を作成する場合を示す。この「見込み客リスト」
のデータ構造の定義ファイルを図14に示す。この図に
示すように、各フィールド「住所」「氏名」「商品名」
・・・に対して、それぞれ、変換態様「住所入力」「氏
名入力」「商品名入力」・・・が記憶されている。変換
態様「住所入力」は、住所を入力するのに適した変換態
様である。また、「氏名入力」「商品名入力」は、それ
ぞれ、氏名、商品名を入力するのに適した変換態様であ
る。
【0089】この実施例では、入力位置を示すカーソル
が、異なるフィールドに移動すると、データベース・プ
ログラムからその旨が伝達される(図5、ステップS1
に対応)。これを受けて、文字列変換装置は、カーソル
の位置するフィールドの変換態様を取得する(図5、ス
テップS2に対応)。したがって、カーソルの位置とい
う文字列処理装置(データベース装置)側の状況によっ
て、適切な変換態様が自動的に選択される。たとえば、
図13に示す位置にカーソルCKがある場合には、備考
の入力に適した変換態様が選択される。これにより、効
率的な、文字列変換処理を行うことができる。たとえ
ば、変換態様「氏名入力」の内容として、辞書を「人名
辞書」とし、「単文節」を指定しておくことにより、氏
名フィールドへの入力を効率よく行える。「しろいゆ
き」の変換候補として最初に「白い雪」が提示されるこ
となく、「白井由紀」と提示される。
【0090】図15に、他の実施例における画面表示を
示す。この実施例では、文書処理装置としてワードプロ
セッサ装置を用いている。ここでは、予め用意され変更
不可能な文字列が挿入された領域と、文字列を入力可能
な領域C1、C2、C3、C4とを備えた文書を対象と
している。各領域C1、C2、C3、C4に対応して、
変換態様が記憶されており、カーソルの位置に応じて変
換態様が選択される。領域C1、C2においては、商品
名の入力に適した変換態様が選択され、領域C3、C4
においては、半角英数字の入力モードに変換態様が選択
される。なお、領域C3、C4においては、半角英数字
の入力モードとする代わりに、文字列変換装置の動作を
停止させ、キーボードからの入力文字列をそのままワー
ドプロセッサに与えるようにしてもよい。
【0091】なお、上記の各実施例では、変換態様の名
称を文字列処理装置側に記憶し、変換態様の内容を文字
列変換装置側に記憶するようにしている。しかし、変換
態様の内容が簡単である場合(たとえば辞書の指定だけ
の場合)には、その内容を文字列処理装置側に記憶する
ようにしてもよい。
【0092】さらに、上記各実施例では、文書や文書内
のカーソルの位置に基づいて、変換態様を選択するよう
にしている。しかし、文字列変換装置からの出力を受け
る文字列処理装置ごとに、変換態様を選択するようにし
てもよい。これは、特に、文字列処理装置が特定の業務
に特化したものである場合に有効である。たとえば、医
療事務プログラムに対しては、医療事務に適した変換態
様を記憶しておいて使用し、建築業見積プログラムにに
対しては、これに適した変換態様を記憶して使用するよ
うにすればよい。
【0093】上記各実施例では、文字列処理装置、文書
または文書内の位置の何れかに、変換態様名を記憶する
ようにしている。しかし、これらの2以上に変換態様名
を記憶するようにしてもよい。この場合、文書内の位置
に記憶された変換態様名を優先して用る。文書内の位置
に変換態様名が記憶されていなければ、文書に記憶され
た変換態様名を用い、さらに、これがなければ、文字列
処理装置に記憶された変換態様名を用いるようにする。
このようにすることにより、詳細な設定がなされていな
い文書に対しても、詳細な設定がなされている文書に対
しても適切な変換態様を選択することができる。
【0094】また、図16に示すように、変換態様名を
文字列変換装置側に記憶するようにしてもよい。図16
Aは、文字列処理装置のアプリケーションソフトウエア
と、変換態様とを対応づけて記憶したテーブルである。
図16Bは、ワードプロセッサのファイル(文書)と、
変換態様とを対応づけて記憶したテーブルである。図1
6Bは、各アプリケーションごとに同様のものが作成す
る。図16Cは、ファイル内の場所と、変換態様とを対
応づけて記憶したテーブルである。図16Cは、各ファ
イル(文書)ごとに作成される。図16に示すように、
変換態様名を文字列変換装置側に記憶すれば、文字列処
理装置側に変換態様名を記憶しなくともよい。図16の
実施例においても、図16A、図16B、図16Cの何
れか1つだけを記憶するだけでもよく、2以上を記憶す
るようにしてもよい。
【0095】また、上記の各実施例では、予め変換態様
の名称を文字列処理装置または文字列変換装置に記憶し
ている。しかし、文字列処理装置からは状況のみを文字
列変換装置に送り、文字列変換装置が当該状況に基づい
て、変換態様を決定するようにしてもよい。たとえば、
図13の実施例において、文字列変換装置は、カーソル
の位置するフィールドの情報(つまり、カーソルが現在
どのフィールドに位置するかの情報)のみを受け取る。
文字列変換装置は、この情報(たとえば「住所」)を受
け取り、当該情報に基づいて、最も類似した名称の付さ
れた変換態様を選択する。このようにすれば、図14に
示すように、各フィールドごとに、変換態様を定義して
おく必要がない。なお、カーソルの前の文字列の品詞等
の状況によって、変換態様を選択するようにしてもよ
い。
【0096】また、上記各実施例では、各機能をCPU
を用いて実現しているが、その一部または全部をハード
ウエアロジックによって実現してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による文字列変換装置の全
体構成を示す図である。
【図2】図1の文字列変換装置をCPU30を用いて実
現した場合のハードウエア構成を示す図である。
【図3】自立語辞書の構成を示す図である。
【図4】付属語辞書の構成を示す図である。
【図5】文字列変換処理を示すフローチャートである。
【図6】かな文字を変換する際の、文節の生成を説明す
るための図である。
【図7】文節候補記憶部12の記憶内容を示す図であ
る。
【図8】文書24a、24bの構成を示す図である。
【図9】変換態様「医学論文」の設定内容を示す図であ
る。
【図10】変換処理における、修正の状況を示す図であ
る。
【図11】変換態様「特許論文」の設定内容を示す図で
ある。
【図12】変換態様「住所録」の設定内容を示す図であ
る。
【図13】データベース・プログラムを用いた場合の実
施例における画面表示を示す図である。
【図14】図13の表の定義データを示す図である。
【図15】ワードプロセッサ・プログラムを用いた他の
実施例における画面表示を示す図である。
【図16】変換態様名を文字列変換装置側に記憶した場
合の実施例を示す図である。
【符号の説明】
2・・・文字列変換装置 4・・・キーボード 6・・・ローマ字/かな変換手段 8・・・かな文字列記憶部 10・・・文節生成手段 12・・・文節候補記憶部 14・・・文節候補選定手段 16・・・変換態様選択手段 18・・・自立語辞書 20・・・付属語辞書 22・・・文字列処理装置 24・・・文書

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】文字列を入力するための入力手段と、 入力手段から入力された文字列を、所定の変換態様にし
    たがって変換文字列に変換して、文字列処理装置に与え
    る変換手段と、 を備えた文字列変換装置において、 変換手段の変換態様を複数設けるとともに、 変換文字列を与える文字列処理装置に関する状況に基づ
    いて、変換手段の変換態様を選択するようにしたことを
    特徴とする文字列変換装置。
  2. 【請求項2】請求項1の文字列変換装置において、 変換手段は、変換文字列を与える文字列処理装置に対応
    して、変換態様を選択するものであることを特徴とする
    もの。
  3. 【請求項3】請求項1の文字列変換装置において、 変換手段は、変換文字列を与える文書に対応して、変換
    態様を選択するものであることを特徴とするもの。
  4. 【請求項4】請求項1の文字列変換装置において、 変換手段は、変換文字列を与える文書中の位置に対応し
    て、変換態様を選択するものであることを特徴とするも
    の。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3または4の文字列変換装
    置において、 文字列処理装置に関する状況に基づいて選択される変換
    態様を、当該状況に対応付けて記憶しておくとともに、 変換手段は、状況に対応して記憶された変換態様にした
    がって変換を行うようにしたことを特徴とするもの。
  6. 【請求項6】請求項5の文字列変換装置において、 文字列処理装置、文書又は位置に対応付けて変換態様を
    予め記憶しておくとともに、変換手段は、記憶された変
    換態様にしたがって変換を行うようにしたことを特徴と
    するもの。
  7. 【請求項7】請求項6の文字列変換装置において、 変換態様は、それぞれの文字列処理装置又は文書に記憶
    されていることを特徴とするもの。
  8. 【請求項8】請求項6の文字列変換装置において、 変換態様は、文字列処理装置、文書又は位置に対応付け
    たテーブルとして、文字列変換装置に記憶されているこ
    とを特徴とするもの。
  9. 【請求項9】請求項6の文字列変換装置において、 変換態様は、変換態様名が付されて文字列変換装置に記
    憶されており、文字列処理装置または文書に変換態様名
    が記憶されていることを特徴とするもの。
  10. 【請求項10】請求項1、2、3または4の文字列変換
    装置において、 文字列処理装置に関する状況を、既に当該文字列処理装
    置に与えた変換文字列に基づいて推論する状況推論手段
    を設けたことを特徴とするもの。
  11. 【請求項11】文字列および変換態様選択信号を入力す
    るための入力手段と、 入力手段から入力された変換態様選択信号によって決定
    される変換態様にしたがって、入力手段から入力された
    文字列を変換文字列に変換して文字列処理装置に出力す
    る変換手段と、 を備えた文字列変換装置において、 前記変換手段は、前記文字列処理装置から与えられた変
    換態様選択信号によっても、その変換態様を変更するこ
    とを特徴とするもの。
  12. 【請求項12】与えられた文字列を、所定の変換態様に
    したがって変換文字列に変換して出力する文字列変換装
    置と、 文字列変換装置からの変換文字列を受けて、当該変換文
    字列に関する所定の処理を行う文字列処理装置と、 を備えた文字列処理システムにおいて、 文字列変換装置の変換態様を複数設けるとともに、 文字列処理装置は、文字列処理装置側の状況に基づい
    て、文字列変換装置の変換態様を選択するための変換態
    様選択信号を出力し、 文字列変換装置は、文字列処理装置からの変換態様選択
    信号にしたがって、変換態様を選択するものであること
    を特徴とするもの。
  13. 【請求項13】与えられた文字列を、所定の変換態様に
    したがって変換文字列に変換して出力する文字列変換装
    置と、 文字列変換装置からの変換文字列を受けて、当該変換文
    字列に関する所定の処理を行う文字列処理装置と、 を備えた文字列処理システムにおいて、 文字列変換装置の変換態様を複数設けるとともに、 文字列処理装置は、文字列処理装置側の状況を状況情報
    として文字列変換装置に出力し、 文字列変換装置は、文字列処理装置からの状況情報に基
    づいて、変換態様を選択するものであることを特徴とす
    るもの。
  14. 【請求項14】請求項1ないし請求項13の何れかの文
    字列変換装置または文字列処理システムにおいて、 文字列変換装置は、変換のために使用する辞書を変更す
    ることによって変換態様を変更するものであることを特
    徴とするもの。
  15. 【請求項15】請求項14の文字列変換装置または文字
    列処理システムにおいて、 文字列変換装置は、変換のために使用する辞書を複数個
    指定しておき、各辞書の使用時における優先順位を変更
    することによって、変換のために使用する辞書を実質的
    に変更するものであることを特徴とするもの。
  16. 【請求項16】請求項1ないし請求項13の何れかの文
    字列変換装置または文字列処理システムにおいて、 文字列変換装置は、変換アルゴリズムを変更することに
    よって、変換態様を変更するものであることを特徴とす
    るもの。
  17. 【請求項17】入力手段から入力された文字列を、所定
    の変換態様にしたがって変換文字列に変換して、文字列
    処理装置に与える文字列変換方法において、 前記変換態様を複数設けるとともに、文字列処理装置に
    関する状況に基づいて、変換手段の変換態様を選択する
    ようにしたことを特徴とする文字列変換方法。
  18. 【請求項18】入力手段から入力された文字列を、所定
    の変換態様にしたがって変換文字列に変換して、文字列
    処理装置に与える文字列変換方法において、 前記変換態様を複数設け、入力手段から入力された変換
    態様選択信号によって、当該変換態様を選択するように
    するとともに、 前記文字列処理装置から与えられた変換態様選択信号に
    よっても、変換態様を選択するようにしたことを特徴と
    するもの。
  19. 【請求項19】コンピュータが実行可能なプログラムを
    記憶したコンピュータ可読の記憶媒体であって、前記プ
    ログラムは、請求項1ないし請求項18の何れかのシス
    テム、装置または方法をコンピュータを用いて実現する
    ためのものであることを特徴とするもの。
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