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JPH09176033A - ダイズエキスの製造方法 - Google Patents

ダイズエキスの製造方法

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JPH09176033A
JPH09176033A JP7341180A JP34118095A JPH09176033A JP H09176033 A JPH09176033 A JP H09176033A JP 7341180 A JP7341180 A JP 7341180A JP 34118095 A JP34118095 A JP 34118095A JP H09176033 A JPH09176033 A JP H09176033A
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JP
Japan
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soybean extract
producing
acid
soybean
treatment
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JP7341180A
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Inventor
Ichiro Yahagi
作 一 朗 矢
Yoichi Nakada
田 洋 一 仲
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Pigeon Corp
Original Assignee
Pigeon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 水を吸収して膨潤した大豆を磨砕した
後、水性溶媒中で加熱抽出処理して大豆エキスを製造す
る方法において、この加熱抽出処理を、pH1.0〜1
2.0以下の水性抽出溶媒中で、大豆エキス中に含まれ
るトリプシン阻害作用を有するタンパク質を失活性させ
ない温度にて行ない、所望により加熱抽出処理後の加熱
殺菌処理を、大豆エキスをpH1.0〜2.0およびp
H11.0〜12.0の何れかに調節した後に、大豆エ
キス中に含まれるトリプシン阻害作用を有するタンパク
質を失活性させず、かつ実質的に大豆エキスを無菌とす
る温度にて行なう。 【効果】 上記方法によれば、皮膚に対する刺激が少な
く、かつSbIによるトリプシンの活性阻害作用を有す
る大豆エキスを容易かつ大量に製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、水性抽出溶媒に大豆中の
可溶成分を抽出して大豆エキスを製造するに際して、こ
の可溶成分に含まれたトリプシンの活性阻害作用を有す
るタンパク質の活性を失活させない大豆エキスの製造方
法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】おむつを使用している乳幼児ある
いは老人は、排泄物が長い間にわたって皮膚に接触して
おり、これによって肛門部および陰部周辺にかぶれ、た
だれ、かゆみ等の症状、所謂おむつかぶれとなっている
人が少なくない。おむつかぶれは、糞便自体の皮膚への
直接的刺激、あるいは雑菌の繁殖等が原因となってお
り、患部の清浄化がその治療および予防に有効である。
【0003】患部の清浄化は、水を用いた洗浄が面倒で
あるため、アルコールあるいは界面活性剤等を含む様々
な清浄剤をエアゾール状およびオイル状として患部に塗
布し、あるいはティッシュ等に浸込ませて拭き取ること
で行なわれている。しかしながら、これら従来の清浄剤
は、洗浄力は優れているものの、刺激が強く、これ自体
がかぶれの原因とならないよう注意が必要であった。し
たがって、おむつかぶれの原因を有効に除去でき、かつ
患部あるいは患部となる肛門および陰部周辺への刺激が
少ない洗浄剤の開発が要請されていた。
【0004】ところで、おむつかぶれの一因である糞便
自体の刺激が、糞便に残存する腸内のタンパク質分解酵
素、特にトリプシン様のタンパク質分解活性を有するプ
ロテアーゼ(以下トリプシン様プロテアーゼと記す)に
よるものであることが最近の研究によって分かってき
た。このトリプシン様プロテアーゼの活性を低下させる
ことは、おむつかぶれを予防あるいは治療する上で非常
に有効な手段となり得る。
【0005】また、近年、大豆には、トリプシンの活性
阻害作用を有するタンパク質(以下SbIと記すことも
ある)が含まれていることが分かった(Rosmarie Vogel
etal., Natuerliche Proteinasen-Inhibitoren (196
6), Georg Thieme Verlag, Stuttgart 参照)。
【0006】大豆は、昔から、その食用価値を有効に生
かすために大豆エキスに加工され、これをそのまま、あ
るいは凝固させて豆腐等として食されてきた。このよう
な大豆エキスは、具体的には、大豆を水に付けて膨潤さ
せ、磨砕し、大量の水で加熱した後にろ過して製造され
る。また、得られた大豆エキスをそのまま飲料として用
いる場合には、別途殺菌処理し、腐敗を防止するのが一
般的である。
【0007】このような大豆エキスには、大豆中のタン
パク質の大部分、ミネラルおよびビタミン等が抽出され
ており、かつ皮膚に対する刺激が少なく、したがってS
bIを含みかつ上記活性阻害作用を有すれば、おむつか
ぶれの治療および予防用の医薬部外品、例えば清浄剤の
活性成分として有効であろうと本発明者等は考察した。
しかしながら、従来法によって製造された大豆エキス
は、トリプシンの活性阻害作用が著しく低く、おむつか
ぶれの原因となる糞便自体の刺激の除去という観点から
は特に有効ではないことが判明した。
【0008】本発明者等は、このような従来技術の問題
点を解決し、トリプシンの活性阻害作用を有する大豆エ
キスを製造すべく鋭意検討・研究した結果、従来の大豆
エキス中にもSbIは抽出されているものの、従来法の
過酷な抽出条件または抽出後の加熱殺菌条件によって、
SbIが変性されて失活するため大豆エキスにトリプシ
ン活性阻害作用がなくなるとの知見を得、本発明を完成
した。
【0009】
【発明の目的】本発明は、このような従来技術に伴う問
題点を解決するためになされたものであり、皮膚に対す
る刺激が少なく、かつSbIによるトリプシンの活性阻
害作用を有する大豆エキスを容易かつ大量に製造できる
大豆エキスの製造方法を提供することを目的としてい
る。
【0010】
【発明の概要】本発明に係る大豆エキスの製造方法は、
水を吸収して膨潤した大豆を磨砕した後、水性溶媒中で
加熱抽出処理して大豆エキスを製造する方法において、
前記加熱抽出処理が、pH1.0〜12.0の水性抽出
溶媒中で、大豆エキス中に含まれるトリプシン阻害作用
を有するタンパク質を失活性させない温度にて行なわ
れ、所望により前記加熱抽出処理後の加熱殺菌処理が、
大豆エキスをpH1.0〜2.0およびpH11.0〜
12.0の何れかに調節した後に、大豆エキス中に含ま
れるトリプシン阻害作用を有するタンパク質を失活性さ
せず、かつ実質的に大豆エキスを無菌とする温度にて行
なわれることを特徴とする。
【0011】本発明では、前記水性抽出溶媒は、水をそ
のまま用いた略中性であってもよいが、例えば、水に水
に有機酸および無機酸から選択される少なくとも1種の
の酸性化合物を添加して、上記pH範囲における酸性と
することができる。また、水性抽出溶媒は、水に水に塩
基性有機および無機化合物から選択される少なくとも1
種の塩基性化合物を添加して、上記pH範囲における塩
基性としてもよい。
【0012】酸性化合物としては、具体的には、塩酸、
ほう酸などの無機酸、クエン酸、酢酸、酪酸、酒石酸、
リンゴ酸、リン酸、フタル酸、無水酢酸、アスパラギン
酸、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミン、安息香
酸などの有機酸等を例示できる。
【0013】また、塩基性化合物としては、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、リン酸二
水素ナトリウムなどの塩基性無機化合物、アンモニア、
トリエタノールアミン、リジン、アルギニン、ヒスチジ
ンなどの塩基性有機化合物を例示することができる。
【0014】また、前記加熱抽出処理を行なう場合に
は、前記大豆エキスは、適宜上記酸性化合物あるいは塩
基性化合物を用いて、酸性あるいは塩基性に調節され
る。この際、加熱抽出処理は、pH3.0〜pH12.
0の水性抽出溶媒中で行なってもよい。
【0015】また、本発明では、名熱殺菌処理は、温度
60〜100℃、好ましくは煮沸温度にて、0.1〜6
0分間行なわれることが望ましい。さらに本発明に係る
大豆エキスの製造方法では、加熱抽出処理は、pH1.
5〜2.0またはpH11.0〜12.0の何れかで行
なってもよく、このような場合には、加熱殺菌処理を行
わなくてもよい。また、この際、加熱抽出処理は、温度
60〜100℃、好ましくは煮沸温度で行なわれること
が望ましい。
【0016】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る大豆エキスの
製造方法をさらに具体的に説明する。本発明に係る大豆
エキスの製造方法では、水を吸収して膨潤した大豆を、
特定のpH値に調節した水性抽出溶媒中で加熱抽出処理
して大豆エキスを得、所望により、これを殺菌が可能な
特定のpH値に調製して加熱殺菌処理している。
【0017】以下、本発明の加熱抽出処理および加熱殺
菌処理について、さらに詳細に説明する。本発明の加熱
抽出処理において、抽出原料として用いられる大豆は、
水を吸収して膨潤したものであり、その抽出効率を向上
させるために、石うすあるいは粉砕機を用い、水を加え
ながら磨砕されることが望ましい。
【0018】このようにして得られた大豆原料は、pH
1.0〜pH12.0、好ましくはpH1.0〜2.0
またはpH11.0〜12.0に調節した水性抽出溶媒
を用い、加熱抽出される。
【0019】このようなpH範囲の水性抽出溶媒中で、
大豆原料を加熱することにより、大豆に含まれるトリプ
シンの活性阻害作用を有するタンパク質(以下SbIと
記す)を失活させることなく、他の可溶成分とともに抽
出溶媒中に抽出することができる。
【0020】また、特に、pH1.0〜2.0、または
pH11.0〜12.0の水性抽出溶媒を用いた場合に
は、該溶媒の殺菌作用により、得られた大豆エキスを実
質的に無菌とすることができるため、加熱殺菌処理を行
わなくてもよいという利点がある。さらに、SbIは、
それが溶解する溶液がpH1.0〜2.0であると、加
熱によって特に変性し難くなり、したがってより高温に
て長時間加熱できるようになる。
【0021】本発明で用いられる水性抽出溶媒は、水に
適当な酸あるいは塩基を加えて、上記範囲の酸性あるい
は塩基性に調節することができる。例えば、酸性の水性
抽出溶媒は、塩酸、ほう酸などの無機酸、およびクエン
酸、酢酸、酪酸、酒石酸、リンゴ酸、リン酸、フタル
酸、無水酢酸、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタ
ミン酸、グルタミン、安息香酸などの有機酸等の酸性化
合物を水に加えて調製できる。なお、本発明に適用され
る酸性化合物は、SbIを変性させにくく、かつヒト皮
膚に対する刺激性を有さないことが望ましい。したがっ
て、このような観点から、例えば硝酸、硫酸、石炭酸、
デヒドロ酢酸、ソルビン酸およびプロピオン酸などは、
その使用を控えることが望ましい。
【0022】また、塩基性の水性抽出性溶媒は、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、リン
酸二水素ナトリウム、アンモニアなどの塩基性無機化合
物、トリエタノールアミン、リジン、アルギニン、ヒス
チジンなどの塩基性有機化合物等の塩基性化合物を水に
加えて調製できる。また、本発明に適用される塩基性化
合物は、SbIを変性させにくく、かつヒト皮膚に対す
る刺激性を有さないことが望ましい。したがって、この
ような観点から、例えば次亜塩素酸塩、塩化イソシアヌ
ル酸塩、クロラミンT、晒粉などは、その使用を控える
ことが望ましい。
【0023】これら酸性化合物および塩基性化合物は、
各々単独で用いても、組み合わせて用いてもよく、かつ
その調製すべきpHによって、その添加量を適宜選択し
て用いられる。
【0024】このような水性抽出溶媒は、原料を均一に
加熱でき、トプシン活性阻害作用を有する適度な粘性の
大豆エキスが得られれば特にその使用量を特に限定され
ないが、通常、磨砕された大豆原料100重量部に対し
て、50〜10000重量部、好ましくは100〜10
00重量部の量で用いられる。
【0025】以上説明した水性抽出溶媒を用いる本発明
の加熱抽出処理は、SbIが失活しない温度および時間
で行なえばよく、具体的には60〜100℃、好ましく
は煮沸温度で、通常0.1〜60分間、好ましくは1〜
30分間行なうことが望ましい。
【0026】このような加熱抽出処理で得られた大豆エ
キスは、これを含む混合物としてそのまま、或いはろ過
によって分離した後に、次の加熱殺菌処理を施される。
なお、上述したように、加熱抽出処理をpH1.0〜
2.0またはpH11.0〜12.0のいずれかで行な
った場合には、加熱殺菌処理は行わなくてもよく、ろ過
後、適宜pHを調節、例えば略中性に調節して製品とす
ることができる。
【0027】本発明における加熱殺菌処理は、SbIを
失活させずに、大豆エキスを殺菌し、実質的に無菌とす
る条件で行なう。このような加熱殺菌処理では、得られ
た大豆エキスを、pH1.0〜2.0またはpH11.
0〜12.0として行なわれる。
【0028】大豆エキスのpHの調節は、水性抽出溶媒
の調製に用いた上記酸性化合物または塩基性化合物を添
加して行うことができる。このような加熱殺菌処理は、
60〜100℃、好ましくは煮沸温度で、0.1〜60
分間、好ましくは1〜30分間行なわれる。
【0029】このようにして得られた大豆エキスは、所
望によりろ過した後、適宜pHを調節、例えば略中性に
調節して製品とされる。以上説明した本発明に係る大豆
エキスの製造方法によれば、SbIによるトリプシンの
活性阻害作用を有し、かつ実質的に無菌である大豆エキ
スを容易かつ大量に製造することができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る大豆
エキスの製造方法によれば、トリプシンの活性阻害作用
を有する大豆エキスを、容易かつ大量に製造することが
できる。このようなトリプシン活性阻害作用を有する大
豆タンパク質は、皮膚に対する刺激が少ないため、トリ
プシンのタンパク質分解活性による刺激に起因する皮膚
疾患、例えばおむつかぶれの予防あるいは治療するため
の医薬部外品に有利に用いることができる。
【0031】
【実施例】以下、本発明に係る大豆エキスの製造方法
を、実施例に基づき更に具体的に説明する。
【0032】
【実施例1】大豆エキスの製造 大豆を、24時間、室温にて水に浸漬して吸水させ、粉
砕機を用い、水を加えながら磨砕して大豆原料を調製し
た。
【0033】この大豆原料1000g(乾燥重量:36
5g)を、2リットルの抽出溶媒としての水に投入し、
攪拌しながら、温度100℃にて10分間抽出した。こ
の加熱抽出処理で得れた混合物をろ過して、約2リット
ルの粗製大豆エキスを得た。
【0034】得られた大豆エキスを100ml毎に分け
て複数のサンプルを作り、11のグループ1〜11に分
けた。これらの内のグループ1〜4は、塩酸を添加する
量を変えて、各々pH1.0、pH2.0、pH3.0
およびpH6.0とした。
【0035】また、サンプルの内のグループ5は、何も
加えずにpH7.0とし、グループ6〜11は、水酸化
ナトリウムを添加する量を変えて、各々pH8.0、p
H10.0、pH11.0、pH12.0、pH13.
0およびpH13.7とした。
【0036】各グループ1〜11のサンプルを、煮沸温
度(100℃)にて、5分間加熱殺菌処理した。各グル
ープ1〜11のサンプルを、適宜塩酸、水酸化ナトリウ
ムまたはトリエタノールアミンの添加によってpH7.
8に調節した後、トリプシンによるタンパク質分解活性
の阻害能力、および殺菌状態に関して、以下の方法でア
ッセイした。大豆エキスによるタンパク質分解活性の阻害 0.001N塩酸中に濃度1μg/mlの量でトリプシ
ンを含む酵素溶液を調製した。
【0037】この酵素溶液0.2mlに、トリエタノー
ルアミン緩衝液(pH7.8)1.6mlおよびベンゾ
イル−L−アルギニン−P−ニトロアニリド(BAPA)水
溶液(濃度1μg/ml)1mlと、サンプル1〜9の
何れかから分取した液0.2mlとを加え、緩やかに震
盪しながら温度37℃にて10分間インキュベートした
後、30%酢酸水溶液を1ml加えて試験溶液とした。
【0038】得られた試験溶液の、波長405nmでの
吸光度を測定した。得られた結果を表1に示す。また、
酵素溶液に、上述のトリエタノールアミン緩衝液1.6
mlおよびBAPA水溶液1mlと、蒸留水0.2mlとを
加えた対照サンプルを調製し、上記実験サンプル1〜1
1と同様にしてインキュベートし、波長405nmでの
吸光度を測定したところ1.758であった。得られた
吸光度値を、トリプシンの酵素活性100%の値とし、
各サンプルのトリプシン活性阻害率(%)を以下の式で
算出した。得られた結果を表1に示す。
【0039】
【数1】
【0040】殺菌状態 寒天に、肉エキスおよびペプトンを加え、直径90mm
のシャーレに導入して細菌用培地を調製した。また、寒
天に、ブトウ等およびペプトンを加え、直径90mmの
シャーレに導入して真菌用培地を調製した。
【0041】実験サンプル1〜9から、0.1mlの液
を分取し、上記培地の表面に接種した。そして、細菌用
培地は温度37℃で48時間、真菌用培地は温度25℃
で7日間培養した。
【0042】各々の培地を観察し、細菌或いは真菌が繁
殖したかどうかを判定した。得られた結果を表1に示
す。
【0043】
【表1】

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水を吸収して膨潤した大豆を磨砕した後、
    水性溶媒中で加熱抽出処理して大豆エキスを製造する方
    法において、 前記加熱抽出処理が、pH1.0〜12.0の水性抽出
    溶媒中で、大豆エキス中に含まれるトリプシン阻害作用
    を有するタンパク質を失活性させない時間加熱して行な
    われ、所望により前記加熱抽出処理後の加熱殺菌処理
    が、大豆エキスをpH1.0〜2.0およびpH11.
    0〜12.0の何れかに調節した後に、大豆エキス中に
    含まれるトリプシン阻害作用を有するタンパク質を失活
    性させず、かつ実質的に大豆エキスを無菌とする時間加
    熱して行なわれることを特徴とする大豆エキスの製造方
    法。
  2. 【請求項2】前記水性抽出溶媒が、水に有機酸および無
    機酸から選択される少なくとも1種の酸性化合物を添加
    して酸性に調節されることを特徴とする請求項1に記載
    の大豆エキスの製造方法。
  3. 【請求項3】前記水性抽出溶媒が、水に塩基性有機およ
    び無機化合物から選択される少なくとも1種の塩基性化
    合物を添加して塩基性に調節されることを特徴とする請
    求項1に記載の大豆エキスの製造方法。
  4. 【請求項4】前記大豆エキスが、酸性化合物の添加によ
    り、pH値を調節されることを特徴とする請求項1〜3
    に記載の大豆エキスの製造方法。
  5. 【請求項5】前記大豆エキスが、塩基性化合物の添加に
    より、pH値を調節されることを特徴とする請求項1〜
    3に記載の大豆エキスの製造方法。
  6. 【請求項6】前記加熱抽出処理が、pH3.0〜pH1
    2.0の水性抽出溶媒中で行なわれ、かつ前記加熱殺菌
    処理が行なわれることを特徴とする請求項1〜5に記載
    の大豆エキスの製造方法。
  7. 【請求項7】前記大豆エキスが、温度60〜100℃に
    て、0.1〜60分間加熱殺菌されることを特徴とする
    請求項4〜6に記載の大豆エキスの製造方法。
  8. 【請求項8】前記加熱抽出処理が、pH1.0〜2.0
    およびpH11.0〜12.0の何れかの水性抽出溶媒
    を用いて行なわれることを特徴とする請求項7記載の大
    豆エキスの製造方法。
  9. 【請求項9】前記加熱抽出処理が、温度60〜100℃
    で行なわれることを特徴とする請求項8に記載の大豆エ
    キスの製造方法。
  10. 【請求項10】前記酸性化合物が、塩酸、ほう酸、クエ
    ン酸、酢酸、酪酸、酒石酸、リンゴ酸、リン酸、フタル
    酸、無水酢酸、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタ
    ミン酸、グルタミンおよび安息香酸から選択される少な
    くとも一種であることを特徴とする請求項2または4に
    記載の大豆エキスの製造方法。
  11. 【請求項11】前記塩基性化合物が、水酸化ナトリウ
    ム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、リン酸二水素
    ナトリウム、アンモニア、トリエタノールアミン、リジ
    ン、アルギニンおよびヒスチジンから選択される少なく
    とも一種であることを特徴とする請求項3または5に記
    載の大豆エキスの製造方法。
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