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JPH09175674A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

Info

Publication number
JPH09175674A
JPH09175674A JP7336471A JP33647195A JPH09175674A JP H09175674 A JPH09175674 A JP H09175674A JP 7336471 A JP7336471 A JP 7336471A JP 33647195 A JP33647195 A JP 33647195A JP H09175674 A JPH09175674 A JP H09175674A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording paper
pickup roller
recording
roller
paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7336471A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Yamada
昌雄 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic System Solutions Japan Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Graphic Communication Systems Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Graphic Communication Systems Inc filed Critical Matsushita Graphic Communication Systems Inc
Priority to JP7336471A priority Critical patent/JPH09175674A/ja
Publication of JPH09175674A publication Critical patent/JPH09175674A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数枚重ねてセットした記録紙を1枚ずつ分
離して給紙する構造簡単な給紙装置を提供する。 【解決手段】 所定位置にセットされた記録紙1の先端
上方に、ピックアップローラ15を昇降するように且つ
記録紙に面する側が記録紙の後方に向かう方向に回転す
るように配置し、且つ記録紙1の上面を押さえる記録紙
押え31を設け、ピックアップローラ15を最上部の記
録紙1aに一定時間押し付けて回転させることで、その
記録紙1aのみの先端部を山形に持ち上げ且つ跳ね上げ
てピックアップローラ15の上に乗せ、その後、記録紙
ガイド40を降下させてその記録紙1aをピックアップ
ローラ15に押し付け、送り出す構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリンタ、複写機等
において、積み重ねた状態でセットしている複数の記録
紙を最上部から1枚ずつ分離して給紙する給紙装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の給紙装置は、所定位置にセ
ットされた記録紙の先端上方に配置されたピックアップ
ローラと、そのピックアップローラに対して記録紙を押
し付ける加圧機構と、記録紙をピックアップローラから
離す加圧解除機構と、ピックアップローラの前に配置さ
れ、ピックアップローラで繰り出された記録紙を送り出
す給紙ローラ及び重送防止用の分離ローラ等を有してお
り、加圧機構が記録紙をピックアップローラに押し付け
た状態でピックアップローラが記録紙を繰り出し、その
先端が給紙ローラ及び分離ローラの間に供給された後
は、給紙ローラ及び分離ローラが記録紙を次の搬送ロー
ラまで送り出していた。また、記録紙が給紙ローラと分
離ローラとで送られる状態となった後は、加圧解除機構
が記録紙をピックアップローラから離し、次の記録紙が
送り出されることを防止していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
構成では、ピックアップローラと給紙ローラとの2本の
駆動ローラが必要であり、構造が複雑となってコストア
ップを招くと共に、ピックアップローラと搬送ローラと
の間に給紙ローラを配置する関係上、記録紙のセット位
置から搬送ローラまでの紙パスが長くなるという問題が
あった。また、記録紙を給紙の都度ピックアップローラ
から離すための加圧解除機構を必要とし、その加圧解除
機構は、装置構造の複雑化を招くと共に多数の部品点数
を要し、この点からもコストアップとなるという問題が
あった。
【0004】本発明は、上述の問題点に鑑みて為された
もので、従来用いていた給紙ローラと分離ローラとを省
略して紙パスを短くすると共に記録紙の加圧解除機構を
省略してコストダウンを図ることの可能な給紙装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題点を
解決するため、所定位置にセットされた記録紙の先端上
方にピックアップローラを上下動するように且つ従来と
は逆方向に回転するように配置し、このピックアップロ
ーラを記録紙に接触させ且つ回転させることにより、最
上部の記録紙のみの先端部を山形に持ち上げ、次いでピ
ックアップローラの上側に跳ね上げると共にそのピック
アップローラを下の記録紙から離し、その後、ピックア
ップローラの上方から記録紙ガイドを降下させてピック
アップローラの上に乗っている記録紙をそのピックアッ
プローラに押し付け、その記録紙をピックアップローラ
による駆動力によって送り出すように構成したものであ
る。
【0006】このように、本発明は1個のピックアップ
ローラのみによって記録紙を1枚ずつ分離して送り出す
ことが可能となり、従来用いていた給紙ローラ及び分離
ローラを省略することができ、また、このピックアップ
ローラを上下動させることで記録紙に接触させたり、離
したりすることができ、従来の加圧解除機構が不要とな
り、装置を簡略化してコストダウンを図ることができる
と共に記録紙のパス長を短くすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、所定位置にセットされ
た記録紙の先端上方に位置するようにピックアップロー
ラを配置し、且つ、そのピックアップローラを、前記記
録紙に面する下側が記録紙の後方に向かう方向となるよ
うに回転させると共に前記記録紙に接触する位置及び離
れる位置に移動させる駆動装置を設け、更に、前記ピッ
クアップローラが記録紙の先端に接触して回転した時、
最上部の記録紙の先端部が山形に持ち上げられ、次いで
前記ピックアップローラの上側に跳ね上げられるよう、
前記記録紙の後方への移動を阻止する記録紙拘束手段
と、前記ピックアップローラの上側に接触する位置及び
離れる位置に移動可能な記録紙ガイドと、その記録紙ガ
イドを、前記ピックアップローラが記録紙に接触するよ
うに降下し記録紙の先端部をピックアップローラの上側
に跳ね上げる時には、ピックアップローラから離れた位
置に保ち、記録紙の先端部がピックアップローラの上側
に跳ね上げられた後、前記ピックアップローラに押し付
けるように、移動させる記録紙ガイド駆動装置とを設け
たものである。
【0008】上述構成の給紙装置では、まず、ピックア
ップローラが回転しながら下降し、記録紙ガイドがピッ
クアップローラの上方に離れた状態で、そのピックアッ
プローラが最上部の記録紙の先端部に接触し、それを後
方に移動させる。この時、最上部の記録紙は記録紙拘束
手段によって後方への移動が阻止されているため、記録
紙の先端部のみが後方にずらされて山形に持ち上げら
れ、その後、記録紙先端がピックアップローラで持ち上
げられると共に記録紙自身の弾性力によって跳ね上が
り、記録紙の先端部がピックアップローラの上側に乗る
こととなる。この時、同時にピックアップローラが上昇
してその下方の記録紙から離れ、その下の記録紙を跳ね
上げることが防止される。かくして1枚の記録紙のみを
分離してピックアップローラの上側に乗せることができ
る。その後、記録紙ガイドが下降してピックアップロー
ラの上側の記録紙を回転中のピックアップローラに押し
付け、ピックアップローラはその記録紙を送り出す。こ
のようにして、積み重ねた記録紙の最上部の1枚のみを
分離して給紙することができる。
【0009】
【実施例】図1は本発明の一実施例による給紙装置を備
えた記録装置を示す概略断面図、図2はその記録装置に
設けた給紙装置及びその近傍を示す概略斜視図、図3
(a)、(b)及び図4(a)、(b)はそれぞれ、上
記給紙装置を異なる作動状態で示す概略断面図、図5
(a)、(b)及び図6(a)、(b)はそれぞれ、上
記給紙装置の部品構成を異なる作動状態で示す概略側面
図である。なお、図5、図6では、理解を容易とするた
め、本来見えない部分も実線で示している。図1〜図6
において、1は所定位置にセットされた記録紙、1aは
その記録紙1のうち、最上部に位置する記録紙、2はそ
の記録紙1を最上部から1枚ずつ分離して給紙する給紙
装置であり、詳細は後述する。3は給紙装置2から給紙
された記録紙を記録位置を通って搬送する搬送ローラ、
4は記録紙を搬送ローラ3に押し付けるピンチローラ、
5は搬送ローラ3で水平に送られる記録紙に対して記録
を行うインクジェット式の記録ヘッド、6は記録済の記
録紙を排出する排出ローラ、7は排出トレー、8は各ロ
ーラを保持する側板である。この記録装置では、給紙装
置2が記録紙1を1枚ずつ給紙し、搬送ローラ3がその
記録紙を搬送し、途中で記録ヘッド5が画像記録を行
い、排出ローラ6がその記録紙を排出トレー7に排出す
るという記録動作が行われる。
【0010】次に、給紙装置2を詳細に説明する。11
は記録紙1を支持する底板、12は底板11を押し上げ
るばね、13は記録紙1の先端部の上面位置を規制する
記録紙位置決め部材である。底板11上にセットされた
記録紙1は常時ばね12によって、記録紙位置決め部材
13に押し付けられており、記録紙1の上面は記録紙枚
数に関係なく、一定位置に保たれている。
【0011】15は、所定位置にセットされた記録紙1
の先端上方に配置されたピックアップローラであり、ピ
ックアップローラ軸16に一緒に回転するように取り付
けられている。このピックアップローラ軸16は、その
両端をレバー17で保持されており、そのレバー17は
側板8に取り付けられた支軸18を中心として揺動可能
である。かくして、このレバー17の揺動により、ピッ
クアップローラ15は上下動し、下方の記録紙1に接触
する位置及び上方に離れる位置に移動可能である。
【0012】ピックアップローラ軸16の両端には、一
対のローラギヤ20が位相を合わせて取り付けられ、そ
れぞれ、その上方に互いに位相を合わせて配置されてい
る一対の偏心ギヤ21に噛み合っている。この偏心ギヤ
21は円形のギヤであるが、その中心を外れた偏心位置
をシャフト22によって保持されたものであり、シャフ
ト22は側板8に取り付けられている。また、ローラギ
ヤ20を常時偏心ギヤ21に噛み合った状態に保持する
ため、ピックアップローラ軸16を保持したレバー17
を上方に押し上げるばね23が設けられている。両側に
配置された二つの偏心ギヤ21のうち、一方の(図2で
右側の)偏心ギヤ21には一緒に回転するように伝動ギ
ヤ25が取り付けられており、その伝動ギヤ25は、駆
動軸26に取り付けられた駆動ギヤ27に噛み合ってい
る。駆動軸26は、搬送ローラ3や排出ローラ6を回転
駆動する駆動モータ(図示せず)にワンウェイクラッチ
を介して連結されている。ここで、駆動モータによる駆
動軸26の回転方向及びワンウェイクラッチの取り付け
方向は、駆動モータが逆方向(搬送ローラ3及び排出ロ
ーラ6を逆方向に回転させる方向)に回転した時にの
み、駆動軸26を図5(a)の矢印A方向に回転させる
ように定められている。
【0013】かくして、駆動軸26が回転すると、その
回転が駆動ギヤ27及び伝動ギヤ25を介して一方の偏
心ギヤ21に伝達され、その偏心ギヤ21はローラギヤ
20を回転させ、そのローラギヤ20の回転はピックア
ップローラ軸16を介して反対側のローラギヤ20にも
伝達され、それに噛み合う偏心ギヤ21も回転させるこ
ととなり、結局、両側の一対の偏心ギヤ21が同期して
回転し、それに噛み合っているローラギヤ20を回転さ
せると共に、両側のローラギヤ20を同期させて上下に
移動させる。このため、ピックアップローラ15は回転
しながら、記録紙1に対する平行を保って上下に移動す
る。ここで、ピックアップローラ15の回転方向は、記
録紙1に面する下側が記録紙1の後方に向かう方向とな
るように定められており、また、偏心ギヤ21によるピ
ックアップローラ15の移動位置は、ピックアップロー
ラ15が記録1に接触する位置及び離れる位置に移動す
るように定められている。かくして、これらの駆動ギヤ
27、伝動ギヤ25、偏心ギヤ21、ローラギヤ20等
は、ピックアップローラを、記録紙に面する下側が記録
紙の後方に向かう方向となるように回転させると共に前
記記録紙に接触する位置及び離れる位置に移動させる駆
動装置を構成する。
【0014】なお、この駆動装置としては、図示実施例
に示すような偏心ギヤ21を用いたものに限らず、ピッ
クアップローラに対する回転伝達と、ピックアップロー
ラの上下動とをそれぞれ別の機構を用いて行う構成とし
てもよいが、図示実施例のように偏心ギヤ21を用いる
と、その偏心ギヤ21の回転のみによって、ピックアッ
プローラを回転させると共に上下動させることができ、
構造が簡単となるので好ましい。
【0015】ピックアップローラ15の後方には、側板
8に取り付けられている支軸18に揺動可能に保持され
た記録紙押え保持具30と、その記録紙押え保持具30
に形成された記録紙押え31が設けられている。この記
録紙押え31は、図4(a)に示すように、ピックアッ
プローラ15を最上部の記録紙1aの先端部に押し付け
た状態で回転させ、その記録紙1aの先端部を後方にず
らせて山形に持ち上げる際に、記録紙1aの上面を押さ
えてその記録紙1aの後方への移動を阻止するように設
けたものであり、記録紙の後方への移動を阻止する記録
紙拘束手段を構成する。ここで、記録紙押え31が記録
紙1aを押える長手方向の位置は、図4(a)に示すよ
うに、ピックアップローラ15を回転させた時に記録紙
1aの先端部を山形に持ち上げることができる位置であ
れば任意である。また、幅方向の押え位置も任意であ
り、記録紙1aの全幅を押さえても、一部を押さえても
よいが、本実施例では、図2から良く分かるように、記
録紙1aの一方の側縁近傍のみを押さえるように構成し
ている。この構成とすると、ピックアップローラ15で
記録紙1aを後方に動かした時、小さい駆動力で容易に
記録紙1aの先端部を山形に形成できる利点が得られ、
好ましい。また、底板11の、ピックアップローラ15
と記録紙押え31の中間位置には、ピックアップローラ
15に平行に凸条11aが形成され、その上の記録紙1
を上方に凸となるように湾曲させている。この凸条11
aも記録紙1aを容易に山形とすることができるように
設けたものである。凸条11aの高さとしては、1〜3
mm程度がよい。
【0016】図2、図5において、記録紙押え保持具3
0の上方には、その記録紙押え保持具30を上下に揺動
させるためのカムレバー33が設けられている。このカ
ムレバー33は、側板8に取り付けられた支軸34を中
心として揺動可能であり、且つ偏心ギヤ21の側面に形
成されている扇状のカム35の上方に位置している。更
に、カムレバー33にはピン36が取り付けられ、記録
紙押え保持具30に形成している長穴37に挿入されて
いる。この構成により、図5(a)に示すように、カム
35がカムレバー33を支持してこれを持ち上げている
時には、記録紙押え保持具30が持ち上げられ、記録紙
押え31が記録紙1aに接触していないが、カム35が
下方に回転してゆくと、カムレバー33及び記録紙押え
保持具30が自重で降下することが可能となり、図5
(b)に示すように、記録紙押え31が記録紙1aの上
面に乗ってそれを押さえることができ、その後更にカム
35が回転して上方に移動すると再び、図5(a)に示
すようにカムレバー33を持ち上げて記録紙押え31を
記録紙1aから離すことができる。ここで、カム35に
よる記録紙押え31の上下動のタイミングは後述する給
紙動作を可能とするように定められている。
【0017】図1〜図6において、40は、ピックアッ
プローラ15の上側に接触する位置及び離れる位置に移
動可能に設けられた記録紙ガイドであり、側板8に回転
可能に保持されたガイド保持シャフト41に保持されて
いる。この記録紙ガイド40は、何ら拘束されない時に
は自重によってピックアップローラ15に押し付けられ
るように配置されており、且つその取付角度は、図4
(b)に示すようにピックアップローラ15に接触した
時に、そのピックアップローラ15との間にはさんだ記
録紙1aを下流の搬送ローラ3(図1参照)に向けて案
内することができるように定められている。なお、記録
紙ガイド40の自重のみではピックアップローラ15に
対する押圧力が不足する場合には、必要に応じ記録紙ガ
イド40をピックアップローラ15に押し付けるよう作
用するばねを設けてもよい。
【0018】ガイド保持シャフト41の一端には、一緒
に回転するようにガイド位置決め部材43が取り付けら
れており、そのガイド位置決め部材43にはラッチ45
に係合可能な段部43aが形成されている。ラッチ45
は支軸46を中心として回動可能に設けられており、図
6(a)に示すようにそのラッチ45をガイド位置決め
部材43の段部43aに係合させておくと、記録紙ガイ
ド40が自重によって下方に回動することを阻止するこ
とができ、図6(b)に示すようにラッチ45を反時計
方向に回動させてガイド位置決め部材43から外すと記
録紙ガイド40が自重によって下方に回動し、ピックア
ップローラ15の上に接触することが可能となる。この
ラッチ45は横方向の延びるアーム45aを備えてお
り、ピックアップローラ軸16を保持したレバー17の
先端に設けられたピン47に接触可能となっている。か
くして、レバー17が上方に回動した時、そのピン47
がアーム45aを押し上げてラッチ45を図6(a)で
反時計方向に回動させ、図6(b)に示すように、ガイ
ド位置決め部材43から外すことができる。なお、この
ラッチ45には、ラッチ45を常に時計方向に付勢する
ばね(図示せず)が連結されており、レバー17が再び
下方に降下した時には、ラッチ45は自動的に時計方向
に回動し、ガイド位置決め部材43に押し付けられるよ
うになる。一方、ガイド位置決め部材43にはリンク4
8がピン49によって連結されており、そのリンク48
の一端には長穴50が形成され、レバー17に設けてい
るピン47を挿入させている。この長穴50は、レバー
17をその移動ストロークのうち最下端近傍まで回動さ
せる間はピン47を自由に移動させるが、それ以上に下
降させた時にはピン47が長穴50の端部に係合し、図
5(b)に示すようにリンク48を介してガイド位置決
め部材43を時計方向に回動させ、記録紙ガイド40を
上方に回動させるように定められている。かくして、ガ
イド位置決め部材43、ラッチ45、レバー17、ピン
47、リンク48等は、記録紙ガイド40をピックアッ
プローラ15に接触する位置及び離れた位置に移動させ
る記録紙ガイド駆動装置を構成する。この記録紙ガイド
駆動装置による記録紙ガイド40の移動タイミングも後
述する動作を行うことができるように定められている。
【0019】以上の構成になる給紙装置2について、以
下その給紙動作を、図7に示す動作シーケンス図も参照
して説明する。給紙を行っていない通常の待機状態(図
7のT0 時点)では、給紙装置は、図3(a)、図5
(a)に示す状態となっている。すなわち、駆動軸26
は停止しており、ピックアップローラ15及び記録紙押
え31は共に記録紙1aの上方に離れた位置を占めてお
り、記録紙ガイド40は自重によりピックアップローラ
15に接触している。
【0020】次に、給紙に当たっては、駆動モータ(図
示せず)が逆回転し、図5(a)に示すように駆動軸2
6を矢印A方向に回転させる。この回転は駆動ギヤ2
7、伝動ギヤ25を介して偏心ギヤ21に伝達され、偏
心ギヤ21が回転し且つそれに取り付けられているカム
35を下方に回転させる。このカム35が下方に回転す
ることにより、カムレバー33が下方に揺動可能とな
り、記録紙押え保持具30も自重により下方に揺動し、
記録紙押え31が記録紙1aの上に乗って記録紙1aを
押さえる(図7のT1 時点)。これと並行して、回転し
ている偏心ギヤ21はローラギヤ20を回転させながら
降下させてゆき、記録紙1aに接触させる(図7のT3
時点)。また、このローラギヤ20の降下により、それ
を保持しているレバー17も下方に揺動し、ピン47が
長穴50の端部に突き当たり、リンク48を下方に引っ
張ってガイド位置決め部材43を時計方向に回動させて
行き、それに連結されている記録紙ガイド40を上昇さ
せてゆく。そして、図5(b)に示すようにガイド位置
決め部材43が或る程度起きると、ラッチ45がそれに
噛み合う位置に回動し、以後はガイド位置決め部材43
を下方に降下できなくする(図7のT2 時点)。かくし
て、図3(b)に示すように、ピックアップローラ15
が記録紙1aに接触する位置に降下した時には、記録紙
ガイド40は上方に大きく離れており、且つ記録紙押え
31は記録紙1aを押さえている。
【0021】これ以後も偏心ギヤ21が回転を続けるた
め、ピックアップローラ15は記録紙1aに接触し且つ
それを押し下げながら回転を継続し、記録紙1aの先端
部を後方に移動させる。この記録紙1aは先端部の少し
後ろを記録紙押え31で拘束されているため、記録紙1
aの先端部は、図4(a)に示すように、山形に持ち上
げられることとなる。ここで、底板11の、ピックアッ
プローラ15と記録紙押え31の中間位置に、ピックア
ップローラ15に平行に凸条11aを設け、記録紙1を
上方に凸となるように湾曲させているので、記録紙1a
が山形に変形しやすく、ピックアップローラ15の小さ
い駆動力で記録紙1aを山形に持ち上げることが可能で
ある。
【0022】偏心ギヤ21の回転により押し下げられ、
記録紙1aに押し付けられたピックアップローラ15
は、次いで上昇に移行する。この時、2枚目以下の記録
紙1はばね12で押し上げられ、記録紙位置決め部材1
3に押し付けられた後はそれ以上上昇せず、従ってピッ
クアップローラ15から離れる(図7のT4 時点)。こ
れにより、記録紙1の重送が防止される。
【0023】図4(a)において、ピックアップローラ
15によって山形に持ち上げられた記録紙1aは、その
先端1bがピックアップローラ15によって持ち上げら
れると共に自身の腰(弾性力)によって跳ね上がり、ピ
ックアップローラ15の上に移動する。その後も更に偏
心ギヤ21が回転を続け、ピックアップローラ15が上
昇すると、図6(b)に示すように、レバー17が上昇
してピン47がラッチ45を反時計方向に回動させ、ガ
イド位置決め部材43の規制を解除する(図7のT5 時
点)。これにより、記録紙ガイド40が自重によって下
方に回動し、図4(b)に示すように、記録紙1aをピ
ックアップローラ15に押し付ける。この動作と並行し
て、図6(b)に示すように、偏心ギヤ21と一緒に回
転するカム35がカムレバー33を持ち上げ、記録紙押
え保持具30を上方に回動させ、記録紙押え31を上昇
させて記録紙1aから離す(図7のT5 時点)。
【0024】図4(b)に示すように記録紙ガイド40
が降下した後もピックアップローラ15は回転を継続
し、記録紙ガイド40との間にはさんでいる記録紙1a
を搬送ローラ3(図1参照)に向かって送り出す。そし
て、偏心ギヤ21が図5(a)に示す待機位置から1回
転した時点(図7のT6 時点)で、駆動モータが停止す
る。なお、この時点で、記録紙1aの先端が、搬送ロー
ラ3による噛み込み位置に到達するようにピックアップ
ローラ15による送り量が定められており、従って、ピ
ックアップローラ15が回転を停止した時には、送り出
された記録紙1aは下流の搬送ローラ3で搬送されうる
状態となっている。
【0025】その後、駆動モータが正転方向に回転し
て、搬送ローラ3を回転させ、記録紙を記録位置に送っ
て所定の記録を行い、排出ローラ6で排出トレー7に排
出する。なお、駆動モータの正転時には駆動軸26は回
転しないので、偏心ギヤ21やピックアップローラ15
が回転することはない。また、搬送ローラ3で搬送され
始めた時の記録紙1aの後端は、ピックアップローラ1
5と記録紙ガイド40との間に挟まれた状態となってい
るが、記録紙ガイド40の押圧力はさほど大きくないの
で、ピックアップローラ15が回転しなくても記録紙1
aは支障なく引き出される。以上により、1回の給紙動
作及び記録動作が終了する。
【0026】なお、上記実施例では、偏心ギヤ21を回
転させるための駆動モータとして、搬送ローラ3や排出
ローラ6を回転駆動するための駆動モータを利用してい
るが、本発明はこの構成に限らず、別に専用のモータを
設けてもよい。しかし、実施例に示したように、駆動モ
ータを共用する構成とすると、当然使用モータ数を削減
でき、コストダウンを図ることができるという利点が得
られ、好ましい。また、上記実施例では、ピックアップ
ローラ15を記録紙1aの先端部に押し付けた状態で回
転させ、その記録紙1aの先端部を後方にずらせて山形
に持ち上げる際に、記録紙の後方への移動を阻止する記
録紙拘束手段として、記録紙1aの上面を押さえる記録
紙押え31を設けているが、記録紙拘束手段も図示実施
例に示した記録紙押え31に限らず、適宜変更可能であ
る。例えば、所定位置にセットした記録紙1の後端位置
を規制するように設けたストッパを、記録紙拘束手段と
して使用することも可能である。ただし、図示実施例の
ように、記録紙1aの上面を押さえる構成の記録紙押え
31を採用すると、ピックアップローラ15によって山
形に持ち上げる先端部の長さを短くし、記録紙の湾曲を
大きくして、記録紙先端の跳ね上げを確実とすることが
できるという利点が得られる。
【0027】更に、上記実施例では、本発明の給紙装置
をインクジェット方式の記録装置に設置した場合を説明
したが、本発明の給紙装置はこの記録装置に限らず、他
の種類の記録装置や複写機等に用いても良いことは言う
までもない。
【0028】また、ピックアップローラの上側に跳ね上
げられた記録紙の先端部をピックアップローラに押し付
けるために記録紙ガイドを用いたが、記録紙ガイドの代
りに上下動可能なロ−ラ等で構成してもよい。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、所定位置にセットされた記録紙の先端上方にピック
アップローラを上下動するように且つ従来とは逆方向に
回転するように配置し、このピックアップローラを記録
紙に接触させて回転させることにより、最上部の記録紙
のみの先端部を山形に持ち上げ、次いでピックアップロ
ーラの上側に跳ね上げ、その後、そのピックアップロー
ラに記録紙ガイドを押し付けて、先に跳ね上げた記録紙
をピックアップローラと記録紙ガイドによって送り出す
ように構成したことにより、1個のピックアップローラ
のみによって記録紙を1枚ずつ分離して送り出すことが
可能となり、従来用いていた給紙ローラ及び分離ローラ
を省略することができ、構造を簡単とすることができる
と共に下流の搬送ローラまでの紙パスを短くでき、装置
を小型化できると共に記録紙の送り時間を短縮できると
いう効果を有している。また、ピックアップローラ自体
が上下動するため、記録紙はばね等によって一定の高さ
に押し上げておくのみでよく、従来用いていたようなピ
ックアップローラに対する加圧解除機構を用いる必要が
なく、この点からも装置を小型化でき且つコストダウン
を図ることができるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による給紙装置を備えた記録
装置を示す概略断面図
【図2】図1に示す記録装置に設けた給紙装置及びその
近傍を示す概略斜視図
【図3】(a)、(b)はそれぞれ、図1に示す給紙装
置を異なる作動状態で示す概略断面図
【図4】(a)、(b)はそれぞれ、図1に示す給紙装
置を、図3とは更に異なる作動状態で示す概略断面図
【図5】(a)、(b)はそれぞれ、図1に示す給紙装
置の部品構成を異なる作動状態で示す概略側面図
【図6】(a)、(b)はそれぞれ、図1に示す給紙装
置の部品構成を、図5とは更に異なる異なる作動状態で
示す概略側面図
【図7】図1に示す給紙装置の動作シーケンス図
【符号の説明】
1、1a 記録紙 2 給紙装置 3 搬送ローラ 4 ピンチローラ 5 記録ヘッド 6 排出ローラ 8 側板 11 底板 11a 凸条 12 ばね 13 記録紙位置決め部材 15 ピックアップローラ 17 レバー 20 ローラギヤ 21 偏心ギヤ 25 伝動ギヤ 26 駆動軸 27 駆動ギヤ 30 記録紙押え保持具 31 記録紙押え 40 記録紙ガイド 43 ガイド位置決め部材 45 ラッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/00 516 G03G 15/00 516

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定位置にセットされた記録紙の先端上
    方に配置されたピックアップローラと、そのピックアッ
    プローラを、前記記録紙に面する下側が記録紙の後方に
    向かう方向となるように回転させると共に前記記録紙に
    接触する位置及び離れる位置に移動させる駆動手段を備
    えた給紙装置。
  2. 【請求項2】 前記ピックアップローラの回転により記
    録紙の先端に接触して最上部の記録紙の先端部が山形に
    持ち上げられ、次いで前記ピックアップローラの上側に
    跳ね上げられるよう、前記記録紙の後方への移動を阻止
    するための記録紙拘束手段と、この記録紙拘束手段を記
    録紙に押圧する位置及び離れる位置に移動させる駆動手
    段とを備えた請求項1記載の給紙装置。
  3. 【請求項3】 前記ピックアップローラの上側に接触す
    る位置及び離れた位置に移動可能に設けられた記録紙ガ
    イドと、その記録紙ガイドを、前記ピックアップローラ
    に記録紙が接触するように降下し記録紙の先端部を前記
    ピックアップローラの上側に跳ね上げる時には、前記ピ
    ックアップローラから離れた位置に保ち、記録紙の先端
    部がピックアップローラの上側に跳ね上げられた後は、
    前記ピックアップローラに押し付けるように、移動させ
    る記録紙ガイド駆動装置を備えた請求項1、2記載の給
    紙装置。
  4. 【請求項4】 前記ピックアップローラの回転により記
    録紙の先端に接触して最上部の記録紙の先端部が山形に
    持ち上げるのを促進すべく、記録紙底板部の前記ピック
    アップローラと前記記録紙拘束手段の中間位置に前記ピ
    ックアップローラに平行な凸状部材を設けたことを特徴
    とする請求項1乃至3記載の給紙装置。
JP7336471A 1995-12-25 1995-12-25 給紙装置 Pending JPH09175674A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102408023A (zh) * 2011-06-10 2012-04-11 刘安成 分纸斜
JP2013107754A (ja) * 2011-11-22 2013-06-06 Takumi Seiko:Kk 給紙装置及び画像形成装置

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CN102408023A (zh) * 2011-06-10 2012-04-11 刘安成 分纸斜
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