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JPH09174057A - 次亜液生成用の塩水電解装置 - Google Patents

次亜液生成用の塩水電解装置

Info

Publication number
JPH09174057A
JPH09174057A JP7353554A JP35355495A JPH09174057A JP H09174057 A JPH09174057 A JP H09174057A JP 7353554 A JP7353554 A JP 7353554A JP 35355495 A JP35355495 A JP 35355495A JP H09174057 A JPH09174057 A JP H09174057A
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JP
Japan
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salt water
electrolytic cell
diluted salt
gas
plate
Prior art date
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Application number
JP7353554A
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English (en)
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JP3597619B2 (ja
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Yoshitane Tamura
善胤 田村
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Publication date
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Publication of JPH09174057A publication Critical patent/JPH09174057A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3597619B2 publication Critical patent/JP3597619B2/ja
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  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 希釈塩水及び電解ガスの乱れを防止できると
共に、電解ガスを次亜液からスムーズに分離でき、しか
もコンパクトで長期間に亘って高能率で安定的に運転で
きる次亜液生成用の塩水電解装置を提供する。 【解決手段】 電解槽1 内に複数枚の電極板37からなる
電極ユニット17を設け、希釈塩水を電極ユニット17の電
極板37間で電解して次亜液を生成する。電解槽1内に、
希釈塩水が下向きに流れる下向流路7 〜11と上向きに流
れる上向流路12〜15とをその上手側から下手側に向かっ
てジグザグ状に交互に配置し、上向流路12〜15に、その
電極板37が希釈塩水の流れ方向に沿って上下方向となる
ように電極ユニット17を配置し、電解槽1 内の上部にガ
スゾーン36を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、希釈塩水を電解し
て次亜塩素酸ソーダを含む次亜液を生成する次亜液生成
用の塩水電解装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上水道の滅菌消毒等に用いる次亜液生成
用の塩水電解装置には、従来、特公昭57−8192号
公報に記載されるように、電解槽内に複数枚の電極板か
らなる電極ユニットを設け、希釈塩水を電極ユニットの
電極板間で電解して次亜液を生成するようにしたものが
ある。
【0003】この従来の塩水電解装置は、電解槽内に、
左右両側から突出する複数枚の電極板を上手側から下手
側へと交互に配置して、これら電極板により電解槽内に
水平方向にジグザグ状に屈曲する横向流路を形成し、こ
の横向流路内を流れる希釈塩水を電極板間で電解して次
亜液を生成するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来の塩水電解装
置は、複数枚の電極板を交互に組み合わせて横向流路を
形成しているため、希釈塩水の流れが蛇行状になり、比
較的に高能率でコンパクトな電解槽を構成できる利点が
ある反面、電極板間で希釈塩水及び電解ガスの乱れが生
じ易く、また電極板に局部的にスケーリングが発生し、
長期に亘って安定的に運転し難い欠点がある。
【0005】即ち、従来は横向流路方式を採用している
ため、電極板間で希釈塩水を電解した時に発生する電解
ガスの流れ方向と希釈塩水の流れ方向が直角に交差する
ことになる。その結果、電極板間で希釈塩水及び電解ガ
スの乱れが生じ易くなり、電極板間での電解効率が低下
すると共に、電極板の陰極に局部スケーリングが発生し
生長する。従って、長期間に亘って高能率状態で安定的
に運転し難い欠点がある。
【0006】また横向流路方式では、電解槽から流出す
る次亜液中に水素ガス(電解ガスの主成分)が同伴する
と、電解槽の出口側、貯液タンク等において、静電気に
よる引火爆発の危険性が十分に予想され、また仮に、こ
れを防止するための装備をしても、装備が不調でトラブ
ルが重なると、重大な人身事故を招く恐れがある。本発
明は、かかる従来の課題に鑑み、希釈塩水及び電解ガス
の乱れを防止できると共に、電解ガスを次亜液からスム
ーズに分離でき、しかもコンパクトで長期間に亘って高
能率で安定的に運転できる次亜液生成用の塩水電解装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、電解槽1 内に複数枚の電極板37からなる電極ユニッ
ト17を設け、希釈塩水を電極ユニット17の電極板37間で
電解して次亜液を生成するようにした次亜液生成用の塩
水電解装置において、電解槽1 内に、希釈塩水が下向き
に流れる下向流路7 〜11と上向きに流れる上向流路12〜
15とをその上手側から下手側に向かってジグザグ状に交
互に配置し、上向流路12〜15に、その電極板37が希釈塩
水の流れ方向に沿って上下方向となるように電極ユニッ
ト17を配置し、電解槽1 内の上部にガスゾーン36を設け
たものである。
【0008】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明において、下向流路8 〜10の流路面積を上向流
路12〜15の流路面積よりも大にし、この下向流路8 〜10
に、希釈塩水を冷却する冷却手段16を配置したものであ
る。
【0009】請求項3に記載の本発明は、請求項1又は
2に記載の発明において、電解槽1内に、希釈塩水を下
向きに案内する潜り板34と、希釈塩水を上向きに案内し
且つその上端から希釈塩水を下流側に溢流させる溢流板
35とを交互に配置して、これら潜り板34と溢流板35とに
より電解槽1 内に下向流路7 〜11と上向流路12〜15とを
形成したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳述する。図1乃至図7は本発明の第1の実施
形態を例示する。図1において、1 は電解槽で、希釈塩
水を電解して1%の次亜塩素酸ソーダを含む次亜液を生
成するためのものである。2 はガス排出筒で、希釈塩水
の電解時に発生する水素ガス等の電解ガスを電解槽1 か
ら抜き取るように、電解槽1 の上側に固定されている。
3 は気液分離器で、次亜液と電解ガスとを分離して電解
ガスを大気に放出するためのものである。4 はミスト分
離器で、気液分離器3 から大気に放出されるガス中の水
分を凝縮して、その水分を除去するようになっている。
【0011】電解槽1 は、図2乃至図7に示すように、
上側が開口した槽本体5 と、この槽本体5 の開口側に着
脱自在に装着された蓋体6 とを備え、槽本体5 内に下向
流路7 〜11と上向流路12〜15とが形成されると共に、そ
の下向流路8 〜10内に冷却手段16が、上向流路12〜15内
に電極ユニット17が夫々配置されている。蓋体6 は内蓋
18と外蓋19とによって構成されている。
【0012】槽本体5 は、ステンレス製等の外殻体20内
に、底壁21と、この底壁21の幅方向両側の一対の側壁22
と、側壁22の上手側及び下手側の一対の端壁23,24 とを
備えた箱状であって、その上手側の端壁23に希釈塩水の
流入口25が、下手側の端壁24に、次亜塩素酸ソーダを含
有する次亜液の流出口26が夫々一対づつ固定されてい
る。
【0013】内蓋18は槽本体5 の上端開口側を塞ぐよう
に、その外殻体20内に嵌合した状態で側壁22及び端壁2
3,24 の上端にOリング等のシール材27を介して着脱自
在に載置されており、外蓋19により槽本体5 側に押圧し
て固定されている。
【0014】外蓋19は、周縁側に切り欠き部28が一定間
隔をおいて形成され、この各切り欠き部28に係脱自在に
係合する締め付け手段29により槽本体5 に固定されてい
る。各締め付け手段29は、下端が槽本体5 のブラケット
30に枢軸31を介して枢支され且つ切り欠き部28に係脱自
在な締め付けボルト32と、この締め付けボルト32に螺合
し且つ外蓋19を下方に締め付けるナット33等から構成さ
れている。なお、底壁21、側壁22、端壁23,24 及び内蓋
18は絶縁性の合成樹脂板等から構成されている。また外
蓋19は、合成樹脂製又はステンレス製の何れでも良い。
【0015】電解槽1 内には、図2乃至図5に示すよう
に、希釈塩水を下向きに案内する潜り板34と、希釈塩水
を上向きに案内し且つその上端から希釈塩水を下流側に
溢流させる溢流板35とが、上手側から下手側に所定の間
隔をおいて4枚づつ交互に配置され、この潜り板34と溢
流板35とによって、塩水又は次亜液が下向きに流れる下
向流路7 〜11と、塩水又は次亜液が上向きに流れる上向
流路12〜15とが上下に交互に屈曲すべくジグザグ状に構
成されると共に、その上部側にガスゾーン36が設けられ
ている。
【0016】下向流路7 〜11は槽本体5 内に5個あり、
その両端の2個の下向流路7 〜11の流路面積が上向流路
12〜15と略同幅程度であるのに対して、中間の3個の下
向流路7 〜11の流路面積は、上向流路12〜15の流路面積
よりも大であって、その3個の下向流路7 〜11内に冷却
手段16が配置されている。上向流路12〜15は槽本体5内
に4個あって、その各上向流路12〜15には複数枚の電極
板37からなる電極ユニット17が設けられている。
【0017】潜り板34、溢流板35及び電極板37は、電解
槽1 内の幅方向の両側で側壁22の内面に流れ方向に沿っ
て配置された保持板38と、この保持板38間の中央で且つ
電解槽1 内の下部に保持板38と略平行に配置された整流
板39とにより互いに平行に支持されている。即ち、保持
板38は槽本体5 の各側壁22と略同高さであり、また整流
板39は低い帯状であって、これら保持板38及び整流板39
には各潜り板34、溢流板35及び電極板37に対応してスリ
ット40,41 が形成され、その各スリット40,41に潜り板3
4、溢流板35及び電極板37が挿入されている。
【0018】整流板39は、下向流路7 〜11の下端から上
向流路12〜15へと流れる希釈塩水を整流する整流作用
と、各潜り板34、溢流板35及び電極板37等を支持する支
持作用とを有し、希釈塩水に対して十分な整流作用が得
られるように、上端側に山形部39a が長手方向に形成さ
れている。
【0019】潜り板34及び溢流板35は、共に合成樹脂板
等の絶縁材料により構成されている。潜り板34の下側に
は、その両側の下向流路7 〜11と上向流路12〜15とが連
通するように底壁21との間に所定の間隙が設けられ、ま
た潜り板34の上側には、この潜り板34の上手側と下手側
とを連通させるガス通路41を形成すべく、内蓋18との間
に所定の間隙が設けられている。各溢流板35は、下手側
の溢流板35ほど高さが低くなるように、下端を底壁21に
当接させて設けられている。
【0020】各冷却手段16は、下向流路7 〜11内を流れ
る希釈塩水を冷却するためのもので、螺旋状に巻いた冷
却管、又は多数のフィンを備えた冷却管等を備えてな
り、両端の冷却水供給管42と冷却水排出管43とを介して
蓋体6 により支持されている。各冷却水供給管42と冷却
水排出管43は、蓋体6 の内蓋18と外蓋とを上下に貫通し
且つ上下のストッパーリング44とナット45とにより蓋体
6 に着脱自在に固定されている。そして、冷却水供給管
42は冷却水供給継手46に、冷却水排出管43は冷却水排出
継手47に夫々接続され、冷却水供給管42から各冷却手段
16に冷却水を供給し、その冷却水を冷却水排出管43から
排出するようになっている。
【0021】各電極ユニット17はバイポーラ型であっ
て、等間隔をおいて平行に配置された複数枚、例えば4
枚の電極板37を備え、その上手側端と下手側端との電極
板37に給電棒48が接続されている。各給電棒48は蓋体6
の内蓋18と外蓋19とを上下に貫通し且つ上下のストッパ
ーリング49とナット50とにより蓋体6 に着脱自在に固定
されており、その上端側がターミナル51となっている。
そして、各ターミナル51は、図6及び図7に示すように
各電極ユニット17が直列となるようにケーブル52で接続
されている。
【0022】ガス排出筒2 は下端が電解槽1 内のガスゾ
ーン36に連通するように、蓋体6 上に立設されており、
このガス排出筒2 の上端には、電解槽1 内の内圧が一定
以上に上昇した時に作動するリリーフ弁53が装着されて
いる。
【0023】気液分離器3 は、円筒状の分離器本体54
と、この分離器本体54の上端に装着されたガス排気弁55
と、このガス排気弁55の弁体55a を上下に開閉するフロ
ート56と、ガス排気弁55の開時に分離器本体54からのガ
スを大気に放出するガス放出管57とを備えている。分離
器本体54は、その下端部側が管継手58を介して流出口26
に、上部側が配管59を介してガス排出筒2 に夫々接続さ
れている。なお、64は電極板37用のスペーサである。
【0024】上記構成の塩水電解装置において、電解槽
1 を組み立てる場合には、冷却手段16の冷却水供給管4
2、冷却水排出管43等を介して冷却手段16を蓋体6 に装
着すると共に、保持板38及び整流板39の各スリット40,4
1 に潜り板34、溢流板35及び電極板37を挿入し、電極ユ
ニット17を給電棒48等を介して蓋体6 に装着する。これ
で、蓋体6 側に電極ユニット17、冷却手段16等をユニッ
ト状に装着できるので、次に保持板38及び整流板39を槽
本体5 内に挿入し、槽本体5 の開口側にシール材27を介
して蓋体6 を載置すれば良い。従って、電極ユニット1
7、冷却手段16等の取り扱いが容易であり、組み立て時
の作業性が著しく向上する。
【0025】なお、電極ユニット17、冷却手段16等を槽
本体5 内に挿入して蓋体6 を槽本体5 上に載置した後、
締め付け手段29により蓋体6 を槽本体5 に締め付けて固
定する。また冷却手段16の冷却水供給管42及び冷却水排
出管43、電極ユニット17の給電棒48を蓋体6 に固定する
場合には、これらを蓋体6 の孔に挿入し、ストッパーリ
ング44,49 をOリングを介して蓋体6 に下側から当接さ
せて、上側からナット45,50 を締め付けて固定する。こ
れによって、内圧式の電解槽1 であるにも拘わらず、電
解槽1 からの電解ガスのガス漏れを確実に防止できる。
【0026】次亜液を生成するに際しては、先ず各電極
ユニット17の電極板37間に直流電圧を印加し、且つ冷却
手段16に冷却水を供給しておき、その状態で希釈塩水供
給源から濃度3〜4%程度の希釈塩水を電解槽1 に供給
し,この希釈塩水を電解槽1内の各電極ユニット17で電
解する。
【0027】即ち、電解槽1 の流入口25から槽本体5 内
に希釈塩水が供給されると、この槽本体5 内に入った塩
水は、先ず第1番目の潜り板34により下方に案内され、
第1の下向流路7 内を下向きに流れる。そして、この第
1の下向流路7 の下端まで到達した希釈塩水は、第1番
目の溢流板35に沿って上向きに案内され、第1の上向流
路12内を上向きに流れて行く。
【0028】第1番目の上向流路12内を上昇した希釈塩
水は、第1番目の溢流板35の上端から第2番目の下向流
路8 側へと溢流し、この第2番目の下向流路8 の下端を
経て第2上向流路13内へと流れ、この第2番目の溢流板
35の上端から第3番目の下向流路9 側へと溢流する。以
下、同様にして第3番目の上向流路14、第4番目の下向
流路10、第4番目の上向流路15、第5番目の下向流路11
を経て流出口26側へと流れて行く。なお、電解槽1 内で
の希釈塩水のレベルは、第1番目の下向流路7 側が最も
高く、下手側に移るに従って次第にレベルが低くなって
いる。
【0029】電解槽1 内の希釈塩水は、各下向流路7 〜
11及び上向流路12〜15を順次上下にジグザグ状に屈曲し
ながら上手側から下手側へと流れて行く。このため、電
解槽1 の流入口25から流出口26へと直線的に希釈塩水が
流れる場合に比較して、電解槽1 を小型化しながら流路
の長さを長くできる。電解槽1 内の希釈塩水は、各下向
流路7 〜11の下端から各上向流路12〜15へと流れる時に
整流板39によって整流されるので、この下向流路7 〜11
と上向流路12〜15との間で希釈塩水の流れが乱れること
がない。
【0030】各上向流路12〜15内に入った希釈塩水は、
上下方向に配置された複数枚の電極板37を備えた電極ユ
ニット17がその上向流路12〜15内にあるため、その電極
ユニット17の各電極板37によって希釈塩水が案内され、
希釈塩水は各電極板37間を整然と円滑に上向きに流れて
行く。
【0031】各電極ユニット17にはそのターミナル51を
介して直流電圧が印加され、各電極板37間に希釈塩水を
介して直流電流が流れているので、希釈塩水が各上向流
路12〜15内を上昇する時に、その電極ユニット17の各電
極板37間に流れる電流によって希釈塩水が電解される。
【0032】この電解時に、水素ガス等のガスが発生す
るが、その電解ガスは電極ユニット17の各電極板37間を
上昇する希釈塩水と同一方向に流れることになり、電解
ガスの上昇方向と希釈塩水の流れ方向とが同じ順方向に
なるので、電解ガスによって希釈塩水の流れが乱される
ことがなく、各電極板37間を整然と上向き方向に流れ
る。従って、前述の希釈塩水の流れが整然且つ円滑であ
ることと相俟って、電極板37の陰極側にスケーリングが
局部的に発生することがなくなり、長期間に亘って安定
的に運転することができる。
【0033】電解ガスは希釈塩水の流れに従って各上向
流路12〜15内を速やかに上昇する。そして、各上向流路
12〜15内を上昇した希釈塩水は、その各溢流板35の上端
から下手側の下向流路7 〜11側へと溢流すると共に、そ
の溢流時に、希釈塩水内の電解ガスが希釈塩水から分離
して電解槽1 内の上部側のガスゾーン36に溜まって行
く。このため、溢流時の自由水面で電解後の希釈塩水中
に含まれる電解ガスを殆ど完全にスムーズに分離でき、
その分離した電解ガスをガスゾーン36に溜めることがで
きる。
【0034】一方、各電極ユニット17での電解時に希釈
塩水の温度が上昇するので、各下向流路7 〜11内を下向
きに流れる時に、冷却手段16により希釈塩水を冷却して
その温度上昇を抑える。各下向流路7 〜11は、その流路
面積が他の上向流路12〜15等に比較して大になっている
ため、その内部に冷却手段16があるにも拘わらず、この
下向流路7 〜11内での希釈塩水の流速を遅くできる。従
って、冷却手段16によって希釈塩水を十分に冷却するこ
とができ、希釈塩水を冷却手段16によって効率的に冷却
できる利点がある。
【0035】各電極ユニット17で電解する毎に次亜液の
濃度が高くなって行き、第5番目の下向流路11まで達し
た時には、所定濃度の次亜液が生成されている。そし
て、この次亜液を流出口26から電解槽1 の外部に取り出
した後、気液分離器3 でその次亜液内の電解ガスを除去
し分離して、電解ガスを含まない状態の次亜液を後段に
送る。
【0036】気液分離器3 では、流出口26から取り出し
た次亜液内の電解ガスを分離する働きの他に、電解槽1
の上部のガスゾーン36に集まった電解ガスをガス放出筒
2 から外部に取り出して、その電解ガス中の次亜液分を
除去する働きがある。そして、分離器本体54内のガス圧
力が上昇すると、フロート56が下降してガス排気弁55か
らガスを大気に放出する。そして、ガス中にミスト状態
で含まれる次亜液があれば、そのミストをミスト分離器
4 で凝集させて分離する。
【0037】ガスゾーン36はガス排出筒2 、気液分離期
3 を介してミスト分離器4 に接続されており、電解ガス
を外気から遮断しているので、雷等の外部要因による電
解槽1 内の残留ガスへの引火も防止できる。更に運転停
止時には、電解槽1 内に希釈塩水を充満させて、その水
位をガスゾーン36まで上げることにより、電解槽1 内に
残留する電解ガスを容易に抜くことができる。
【0038】なお、電解槽1 は密閉型であり、この電解
槽1 内の上部のガスゾーン36に溜まった電解ガスを気液
分離器3 を介して大気に排気するため、ガス排気弁55の
制御等により電解ガス圧を制御することによって、次亜
液の供給先が高くなっている場合でも、電解槽1 のガス
ゾーン36まで希釈塩水のレベルが上昇することはない。
このため、電解槽1 内で気液分離を完全に行うことが可
能である。また各電極ユニット17のターミナル51、冷却
手段16の冷却水供給管42及び冷却水排出管43等が蓋体6
の上側にあるため、槽本体5 側の加工が少なくなり、電
解槽1 の信頼性が向上する。
【0039】図8は本発明の第2の実施形態を例示し、
電解槽1 内の電極ユニット17と冷却手段16との数を同じ
にすると共に、電解槽1 内の上部に阻流板61を設けたも
のである。即ち、第1の実施形態では、電極ユニット17
を4個とし、冷却手段16を3個としていたが、この第2
の実施形態では電極ユニット17及び冷却手段16の個数を
共に3個としている。従って、本発明では、電極ユニッ
ト17及び冷却手段16の個数等は別段問題ではなく、次亜
液の濃度、温度等に従って適宜決定すれば良い。
【0040】また槽本体5 内の上部に孔62付きの阻流板
61があり、この阻流板61で電解槽1内をガスゾーン36と
その下側とに区画し分離するように構成している。この
場合には、阻流板61によってガスゾーン36側への希釈塩
水の流れを阻止できる。なお、阻流板61を装着する場
合、各潜り板34の上端を阻流板61に当接させて、この潜
り板34によって阻流板61を支持する構造を採用すれば、
電解槽1 内に阻流板61を容易に設けることが可能であ
る。以上、本発明の各実施形態を説明したが、本発明は
各実施形態に限定されるものではない。例えば、電極ユ
ニット17にはバイポーラ構造以外のものを用いても良
い。
【0041】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、電解
槽1 内に複数枚の電極板37からなる電極ユニット17を設
け、希釈塩水を電極ユニット17の電極板37間で電解して
次亜液を生成するようにした次亜液生成用の塩水電解装
置において、電解槽1 内に、希釈塩水が下向きに流れる
下向流路7 〜11と上向きに流れる上向流路12〜15とをそ
の上手側から下手側に向かってジグザグ状に交互に配置
し、上向流路12〜15に、その電極板37が希釈塩水の流れ
方向に沿って上下方向となるように電極ユニット17を配
置し、電解槽1 内の上部にガスゾーン36を設けているの
で、次のような顕著な効果を奏する。
【0042】 電解槽1 内に下向流路7 〜11と上向流
路12〜15とをその上手側から下手側に向かってジグザグ
状に交互に配置しているので、電解槽1 のコンパクト化
を図りつつ、流路7 〜15の長さを長くできる。 上向流路12〜15に、その電極板37が希釈塩水の流れ
方向に沿って上下方向となるように電極ユニット17を配
置しているので、希釈塩水及び電解ガスの乱れを防止で
き、陰極側への局部的なスケールの発生を防止できる
等、長期間に亘って高能率状態で安定的に運転できる利
点がある。 電解槽1 内に希釈塩水又は次亜液の自由水面ができ
るので、希釈塩水又は次亜液希釈塩水中の電解ガスを電
解槽1 内でスムーズに分離できる。 電解槽1 内の上部にガスゾーン36を設けているの
で、希釈塩水又は次亜液から分離した電解ガスをガスゾ
ーン36に確実に捕捉できる。
【0043】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明において、下向流路8 〜10の流路面積を
上向流路12〜15の流路面積よりも大にし、この下向流路
8 〜10に、希釈塩水を冷却する冷却手段16を配置してい
るので、次のような顕著な効果を奏する。
【0044】 下向流路8 〜10に冷却手段16を配置し
ているので、この冷却手段16により希釈塩水を冷却で
き、その適正な温度で希釈塩水を効率的に電解できる。 下向流路8 〜10の流路面積が上向流路12〜15の流路
面積よりも大であるため、この下向流路8 〜10での希釈
塩水の流速を遅くでき、冷却手段16によって希釈塩水を
効率的に冷却できる。
【0045】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1又は2に記載の発明において、電解槽1 内に、希釈塩
水を下向きに案内する潜り板34と、希釈塩水を上向きに
案内し且つその上端から希釈塩水を下流側に溢流させる
溢流板35とを交互に配置して、これら潜り板34と溢流板
35とにより電解槽1 内に下向流路7 〜11と上向流路12〜
15とを形成しているので、次のような顕著な効果を奏す
る。 電解槽1 内に下向流路7 〜11と上向流路12〜15とを
容易に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す次亜液生成用の塩
水電解装置の構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示す電解槽の断面図で
ある。
【図3】本発明の第1実施形態を示す電解槽の横断面で
ある。
【図4】図2のA−A線断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態を示す電解槽の側面図で
ある。
【図6】本発明の第1実施形態を示す電解槽の正面図で
ある。
【図7】本発明の第1実施形態を示す電解槽の平面図で
ある。
【図8】本発明の第2実施形態を示す電解槽の断面図で
ある。
【符合の説明】
1 電解槽 5 槽本体 6 蓋体 7 〜11 下向流路 12〜15 上向流路 17 電極ユニット 34 潜り板 35 溢流板 36 ガスゾーン 37 電極板 38 保持板 39 整流板 40,41 スリット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解槽(1) 内に複数枚の電極板(37)から
    なる電極ユニット(17)を設け、希釈塩水を電極ユニット
    (17)の電極板(37)間で電解して次亜液を生成するように
    した次亜液生成用の塩水電解装置において、電解槽(1)
    内に、希釈塩水が下向きに流れる下向流路(7) 〜(11)と
    上向きに流れる上向流路(12)〜(15)とをその上手側から
    下手側に向かってジグザグ状に交互に配置し、上向流路
    (12)〜(15)に、その電極板(37)が希釈塩水の流れ方向に
    沿って上下方向となるように電極ユニット(17)を配置
    し、電解槽(1) 内の上部にガスゾーン(36)を設けたこと
    を特徴とする次亜液生成用の塩水電解装置。
  2. 【請求項2】 下向流路(8) 〜(10)の流路面積を上向流
    路(12)〜(15)の流路面積よりも大にし、この下向流路
    (8) 〜(10)に、希釈塩水を冷却する冷却手段(16)を配置
    したことを特徴とする請求項1に記載の次亜液生成用の
    塩水電解装置。
  3. 【請求項3】 電解槽(1) 内に、希釈塩水を下向きに案
    内する潜り板(34)と、希釈塩水を上向きに案内し且つそ
    の上端から希釈塩水を下流側に溢流させる溢流板(35)と
    を交互に配置して、これら潜り板(34)と溢流板(35)とに
    より電解槽(1) 内に下向流路(7) 〜(11)と上向流路(12)
    〜(15)とを形成したことを特徴とする請求項1又は2に
    記載の次亜液生成用の塩水電解装置。
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