JPH09172799A - チョッパ定電流駆動方法,その回路,レンズ駆動装置 - Google Patents
チョッパ定電流駆動方法,その回路,レンズ駆動装置Info
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- JPH09172799A JPH09172799A JP7348397A JP34839795A JPH09172799A JP H09172799 A JPH09172799 A JP H09172799A JP 7348397 A JP7348397 A JP 7348397A JP 34839795 A JP34839795 A JP 34839795A JP H09172799 A JPH09172799 A JP H09172799A
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Abstract
り、レンズ移動時の騒音や振動の増大を良好に抑制す
る。 【解決手段】 電流検出手段500によって検出された
駆動コイル508の電流値は、誤差検出手段502によ
って目標電流値と比較され、両者の誤差が検出される。
検出された誤差は、ゲート制御手段504に供給され
る。ゲート制御手段504では、入力された誤差に対応
して電流方向と誤差の程度に応じて、電流が増加する第
一の状態,電流が減少する第二の状態,電流が急減少す
る第三の状態が組み合わせられてゲート手段506が制
御され、駆動コイル508に対する電流制御が行われ
る。目標電流増大時は、第一と第二の状態が誤差の程度
に応じた割合で繰り返される。目標電流減少時は、第二
と第三の状態が誤差の程度に応じた割合で繰り返され
る。
Description
を駆動制御するチョッパ定電流駆動方法,その回路,レ
ンズ駆動装置にかかり、更に具体的には、ビデオカメラ
などに装備される撮像レンズの移動用ステップモータを
駆動制御するレンズ駆動に好適なチョッパ定電流駆動方
法,その回路,レンズ駆動装置に関するものである。
6−138358号,特開平6−308364号,実開
平5−23799号,特開平4−102813号,特開
平3−217805号,特開平3−169169号に開
示されたものがある。以下、一例を説明する。
的部分の一例が示されており、駆動対象のレンズ1を保
持するレンズ枠2がガイドシャフト3によって、矢印方
向に平行移動可能となるよう保持されている。そして、
このレンズ枠2に設けたねじ受け部4とステップモータ
5の回転軸に設けた送りねじ6とが接合するように配置
されており、これによりステップモータ5の回転に伴っ
てレンズ1がガイドシャフト3と平行に移動する。
動方法としては、マイクロステップ定電流チョッパ駆動
方式が知られている。この手法は、二相バイポーラ駆動
ステップモータの回転時の振動及び騒音を減らして回転
させる技術として、二相ステップモータのA相及びB相
の駆動コイル電流を各々90度位相のずれた正弦波と
し、ステップモータの発生するトルクを平坦にすること
によって滑らかな回転動作を実現する技術である。
モータを振動及び騒音を減らして回転させるためのマイ
クロステップ定電流チョッパ駆動装置としては、例えば
図2に示すものが用いられている。同図において、CP
U7は、移動方向信号8と移動パルス9を駆動電流設定
回路10に供給し、駆動電流設定回路10は、A相階段
状目標電流信号11とA相電流方向信号12,及びB相
階段状目標電流信号13とB相電流方向信号14とをそ
れぞれ発生出力する。移動方向信号8がLレベル論理の
ときはステップモータ5(図17参照)はCW(時計)
方向に回転し、Hレベル論理のときはステップモータ5
はCCW(反時計)方向に回転する。
相階段状目標電流信号11,A相電流方向信号12,B
相階段状目標電流信号13,B相電流方向信号14は、
それぞれ図3(B)〜(E)に示すような波形である。ま
た、移動方向信号8がHレベル論理のときのA相階段状
目標電流信号11,A相電流方向信号12,B相階段状
目標電流信号13,B相電流方向信号14は、それぞれ
図4(B)〜(E)に示すような波形である。なお、図
3,図4の(A)は移動パルス9である。
パルス9が入力されるたびに正弦波形の負の部分を折り
返した階段状近似で変化する信号であり、A相電流方向
信号12はA相階段状目標電流信号11が零になるとき
に反転する信号である。また、B相階段状目標電流信号
13及びB相電流方向信号14は、A相側の信号に対し
て90度位相のずれた信号である。なお、図3,図4で
は、正弦波の一周期を32分割した階段状波形とした
が、分割数を増やす程より正弦波に近い波形が得られ
る。
ベル論理(CW方向)であって、図3で移動パルス9が
F=0の状態であるとする。移動パルス9が順に入力さ
れると、駆動電流設定回路10は、F=1,2,3,…
…の順に(B)〜(E)の信号をそれぞれ出力する。ま
た、CPU7からの移動方向信号8がHレベル論理(C
CW方向)であって、図4で移動パルス9がR=0であ
るとする。移動パルス9が順に入力されると、駆動電流
設定回路10は、R=1,2,3,……の順に(B)〜
(E)の信号をそれぞれ出力する。
動電流設定回路10で発生出力されたA相階段状目標電
流信号11,A相電流方向信号12は、A相チョッパ定
電流駆動回路15に送られる。A相チョッパ定電流駆動
回路15は、A相駆動コイル16に流す電流の大きさを
A相階段状目標電流信号11によって決めるとともに、
電流の方向をA相電流方向信号12によって決め、A相
駆動コイル電流を制御する。同様に、駆動電流設定回路
10で発生出力されたB相階段状目標電流信号13,B
相電流方向信号14は、B相チョッパ定電流駆動回路1
7に送られる。B相チョッパ定電流駆動回路17は、B
相駆動コイル18に流す電流の大きさをB相階段状目標
電流信号13によって決めるとともに、電流の方向をB
相電流方向信号14によって決め、B相駆動コイル電流
を制御する。
相チョッパ定電流回路17について、図5〜図8を参照
しながら説明する。なお、両回路は同一の構成であるた
め、以下A,Bを区別することなく説明する。図5にお
いて、A相又はB相の階段状目標電流信号19は第一の
平滑回路20に送られ、ここでなだらかな波形となり、
目標電流信号21として誤差アンプ22に供給される。
また、駆動コイル50に流れる電流を検出する電流検出
抵抗23を流れる電流に比例した電圧が、第二の平滑回
路24で平滑された後、電流検出アンプ25で所定電圧
に増幅され、検出電流信号26として誤差アンプ22に
供給される。誤差アンプ22では、前記目標電流信号2
1と検出電流信号26との誤差が検出されて増幅され、
誤差信号27としてコンパレータ28へ供給される。
る鋸波発生回路29では、図6に示すようなPWM周期
で繰り返し波形となる鋸波信号30(同図(B)参照)
とタイミング信号31(同図(A)参照)が発生出力さ
れている。これらのうち、鋸波信号30はコンパレータ
28に供給され、タイミング信号31はゲート制御回路
32に供給される。コンパレータ28では、前記誤差信
号27と鋸波信号30が比較され、誤差信号27が鋸波
信号30より大なるときはLレベルの論理信号となるP
WM信号33が、また誤差信号27が鋸波信号30より
小なるときはHレベルの論理信号となるPWM信号33
が、それぞれゲート制御回路32に供給される。すなわ
ち、誤差信号の大きさにパルス幅が比例するような信号
がゲート制御回路32に供給される。
ップ回路34のD入力側に前記電流方向信号35が入力
され、クロック入力側に前記タイミング信号31が入力
されており、これらによって、電流方向信号35がタイ
ミング信号31の立ち上がりエッジでラッチされる。す
なわち、電流方向信号35がLレベル論理状態であり、
タイミング信号31の立ち上がりエッジが到来すると、
Dフリップフロップ回路34のQ出力はLレベル,Q反
転出力はHレベルとなる。また、電流方向信号35がH
レベル論理状態であり、タイミング信号31の立ち上が
りエッジが到来すると、Dフリップフロップ回路34の
Q出力はHレベル,Q反転出力はLレベルとなる。な
お、タイミング信号31の立ち上がりエッジが到来しな
いときは、Dフリップフロップ回路34のQ出力及びQ
反転出力は以前の状態を保持する。このDフリップフロ
ップ回路34の出力は、Hブリッジ回路36,ORゲー
ト39,41に対して行われる。
SFETである第一及び第二のFET42及び40,N
チャンネルMOSFETである第三及び第四のFET3
8及び37,第一〜第六のダイオード43〜48,電流
検出抵抗23で構成されている。そして、第一,第二の
FET42,40は、ゲートがLレベル論理のときにド
レイン・ソース間がON状態となり、ゲートがHレベル
論理のときにドレイン・ソース間がOFF状態となる。
また、第三及び第四のFET38,37は、ゲートがH
レベル論理の時にドレインとソース間がON状態と成
り、ゲートがLレベル論理の時にドレインとソース間が
OFF状態となる。
出力のうち、Q出力はHブリッジ回路36の第四のFE
T37のゲートを制御し、Q反転出力は第三のFET3
8のゲートを制御する。また、Dフリップフロップ回路
34のQ出力信号と前記PWM信号33を入力とする第
一のORゲート39の出力は、第二のFET40のゲー
トを制御する。また、Dフリップフロップ回路34のQ
反転出力信号とPWM信号33を入力とする第二のOR
ゲート41の出力は、第一のFET42のゲートを制御
する。
7,38,40,42のON,OFFとしては、電流方
向信号35とPWM信号33の状態によって、次の表1
に示す4つの状態が存在することになる。
(CW方向)であるとすると、表1より、第一のFET
42はOFF状態,第三のFET38はON状態,第四
のFET37はOFF状態となる。また、第二のFET
40はPWM信号33の出力に従うため、PWM信号3
3がLレベル論理のときはON状態,Hレベル論理のと
きはOFF状態となる。このときの駆動電流の流れを図
7に示す。第二のFET40がON状態の駆動コイル電
流は、図7(A)のように、モータ電源49→第二のF
ET40→駆動コイル50→第三のFET38→電流検
出抵抗23→GNDの経路で増加する。第二のFET4
0がOFF状態の駆動コイル電流は、図7(B)のよう
に、駆動コイル50→第三のFET38→電流検出抵抗
23→GND→第六のダイオード48→駆動コイル50
の経路で減少する。
第二のFET40がON又はOFF状態を繰り返すこと
により、駆動コイル電流は増加・減少を繰り返し、第二
のFET40のON時間とOFF時間との比によって平
均的な駆動コイル電流が制御される。
論理状態(CCW方向)であるとすると、表1より、第
二のFET40はOFF状態,第三のFET38はOF
F状態,第四のFET37はON状態となる。また、第
一のFET42はPWM信号33の出力に従うため、P
WM信号33がLレベル論理のときはON状態,Hレベ
ル論理のときはOFF状態となる。このときの駆動電流
の流れを図8に示す。第一のFET42がON状態の駆
動コイル電流は、図8(A)のように、モータ電源49
→第一のFET42→駆動コイル50→第四のFET3
7→電流検出抵抗23→GNDの経路で増加する。第一
のFET42がOFF状態の駆動コイル電流は、図8
(B)のように、駆動コイル50→第四のFET37→
電流検出抵抗23→GND→第五のダイオード47→駆
動コイル50の経路で減少する。
は、第一のFET42がON又はOFF状態を繰り返す
ことにより、駆動コイル電流は増加・減少を繰り返し、
第一のFET42のON時間とOFF時間との比によっ
て平均的な駆動コイル電流が制御される。
4の(B),(D)参照)の変化によって駆動コイル電流
を制御する動作について、図5を参照しながら説明す
る。今、階段状目標電流信号19の電圧が階段状に増加
したとすると、第一の平滑回路20によって、目標電流
信号21の電圧はなだらかに増加する。目標電流信号2
1の電圧が増加すると誤差アンプ22の非反転入力端子
電圧が上がり、誤差アンプ22の出力電圧である誤差信
号27の電圧が増加する。すると、コンパレータ28の
反転入力端子電圧が上がるようになり、コンパレータ出
力信号であるPWM信号33のLレベル論理期間が長く
なってHレベル論理期間が短くなる。このため、表1に
沿って説明した通り、平均的な駆動コイル電流は増加す
る。
6の電流検出抵抗23を流れるため、その両端には駆動
コイル電流に比例した電圧が生じるが、この電圧は、F
ET40又は42によるON/OFFの繰返しによるコ
イル電流の増減の繰返しのため、リップル成分を含んで
いる。しかし、第二の平滑回路24によってリップル成
分が除かれ、駆動コイル電流の平均電流に比例した電圧
となる。従って、平均的な駆動コイル電流が増加する
と、第二の平滑回路出力電圧は増加することとなる。第
二の平滑回路24の出力が増加すると、電流検出アンプ
25の非反転端子電圧が上がるため、電流検出アンプ出
力電圧である検出電流信号26の電圧が増加する。これ
が抵抗を介して誤差アンプ22の反転入力端子に供給さ
れているため、反転入力側の電圧が上がり、目標電流信
号21の電圧増加に対する誤差を縮めるように作用す
る。このような動作を繰り返すことにより、目標電流信
号21に追従するよう駆動コイル電流が制御される。
ら、以上のような背景技術には、次のような不都合があ
る。まず、第一の問題点は、ステップモータ5を連続回
転させるために移動パルス9が連続的に与えられたとき
の目標電流信号21の変化に対する駆動コイル電流の追
従性の悪化である。鋸波信号30の振幅は、図6(B)
に示す通り、「0」と「V+」の間を振れる。このた
め、誤差アンプ22に入力される検出電流信号26に比
べて目標電流信号21が十分大きいときは、誤差信号2
7が「V+」より大きくなり、コンパレータ28の出力
であるPWM信号33が常にLレベル論理状態となる。
逆に、誤差アンプ22に入力される検出電流信号26に
比べて目標電流信号21が十分小さいときは、誤差信号
27が「0」より小さくなり、コンパレータ28の出力
であるPWM信号33が常にHレベル論理状態となる。
なお、誤差信号27が「0」と「V+」の間にあるとき
は、コンパレータ28の出力であるPWM信号33はP
WM周期でLレベル論理とHレベル論理を繰り返す。
は、PWM信号33が常にLレベル論理であれば駆動コ
イル電流の増加が最大となり、目標電流信号21が減少
するときは、PWM信号33が常にHレベル論理であれ
ば駆動コイル電流の減少が最小となる。
あるPWM信号33が常にLレベル論理の場合と、駆動
コイル電流の減少が最大であるPWM信号33が常にH
レベル論理の場合について、電流方向信号35がLレベ
ル論理状態のときを例として更に説明する。この状態で
は、前記表1に示したように、第一のFET42はOF
F状態,第三のFET38はON状態,第四のFET3
7はOFF状態となり、第二のFET40はPWM信号
33の出力に従ってON,OFFとなる。
きくPWM信号33が常にLレベル論理のときは、第二
のFET40が常にONとなる。また、誤差信号27が
「0」より小さくPWM信号33が常にHレベル論理の
ときは、第二のFET40が常にOFFとなる。
等価回路は、図9(A)に示すように、駆動コイル50
が抵抗50Rとインダクタンス50Lの直列回路とな
り、FET40はON抵抗40Rとスイッチ40Sによ
って表わされる。なお、第三のFET38はONである
ので、ON抵抗38Rで表わされる。
第二のFET40をON/OFF,つまりスイッチ40
SをON/OFFしたときの電流波形は、図9(B)の
ようになる。駆動コイル電流が「0」の状態から増加す
る第二のFET40がONの領域においては、電流が増
加する傾斜は零近辺が急であり、電流が増加するにつれ
傾斜はなだらかになる。他方、駆動コイル電流が減少す
る第二のFET40がOFFの領域においては、電流の
減少する傾斜は減少開始付近が急であり、電流が零に近
付くほど傾斜はなだらかになる。
化は、正弦波の近似階段状波形であるから、図3に示す
ように電流の増加する領域及び電流の減少する領域共
に、電流が零付近での変化量が最も大きく、最大電流付
近での変化量が最も少ない。このため、両者の変化が最
も乖離する領域,すなわち駆動コイル電流が減少する領
域の零電流の手前において、目標電流信号21に対する
駆動コイル電流の追従性が悪化するという問題がある。
り替わるときに生ずる急激なトルク変化に伴う騒音振動
の増大である。A相の電流方向信号35がLレベルから
Hレベルに切り替わるF=15からF=16に状態が移
る場合(図3参照)を例として説明する。今、F=15
では電流方向信号35がLレベルであるから、前記表1
より第一のFET42はOFF状態,第三のFET38
はON状態,第四のFET37はOFF状態となり、第
二のFET40がON/OFFを繰り返すことで駆動コ
イル電流が制御されている。このときの駆動コイル電流
の流れは、第二のFET40のON時は図7(A)であ
り、第二のFET40のOFF時は図7(B)である。
また、このF=15の状態においては、第一の問題点で
述べたで通り、目標電流信号21の減少に対して駆動コ
イル電流の追従が遅れている状態にある。
=16が入力されると、駆動電流設定回路10(図2参
照)は、階段状目標電流信号19を零にすると共に、電
流方向信号35をHレベルに切り替える。電流方向信号
35がHレベルになると、前記表1より、第二のFET
40はOFF状態,第三のFET38はOFF状態,第
四のFET37はON状態となり、第一のFET42は
PWM信号33の出力に従う。すなわち、PWM信号3
3がLレベル論理のときは第一のFET42はON状態
となり、PWM信号33がHレベル論理のときは第一の
FET42はOFF状態となるという動作が繰り返され
る。
において、駆動コイル50の両端には、そのインダクタ
ンス成分50L(図9(A)参照)の効果で現在流れて
いる電流による磁界エネルギを放出しようとして電源電
圧より高い電圧が発生する。このときの駆動コイル電流
の流れを示すと、第一のFET42がONのときは、図
10(A)のように、GND→電流検出抵抗23→第四
のFET37→駆動コイル50→第一のFET42→モ
ータ電源49の経路となる。また、第一のFET42が
OFFのときは、図10(B)のように、GND→電流
検出抵抗23→第四のFET37→駆動コイル50→第
一のダイオード43→モータ電源49の経路となる。い
ずれにしても、第一のFET42のON/OFFにかか
わらず、駆動コイル電流は急激に減少する。このような
急激な駆動コイル電流変化をステップモータに与えるこ
とは、急激なトルク変化をもたらし、騒音振動の増大を
招くことになる。
問題点による目標電流信号21の変化に対する駆動コイ
ル電流の追従性が示されている。同図は、図3のA相に
おける移動パルス9がF=14,F=15,F=16の
場合の主要信号波形であり、同図(A)は階段状目標電
流信号19,同図(B)は目標電流信号21,同図(C)
は駆動コイル電流の波形である。同図(A)の階段状目
標電流信号19の波形は、第一の平滑回路20(図5参
照)によって、同図(B)に示すなだらかな目標電流信
号21の波形となる。
形に着目すると、F=14,F=15においては、前記
第一の問題点により、目標電流信号21である同図
(B)に対して追従が遅れている。また、F=16にお
いては、前記第二の問題点により、急激に「0」になっ
ている。このように、目標電流に対する追従性の悪化に
より、レンズ移動時の騒音や振動が増大する。レンズの
移動速度を速めようとするほど目標電流である近似階段
状正弦波周波数が高くなるため、かかる現象はより顕著
に現れるようになり、レンズの高速移動時には特に問題
となる。
目標に対する追従性の向上を図ることにより、レンズ移
動時の騒音や振動の増大を良好に抑制することができる
チョッパ定電流駆動方法,その回路,レンズ駆動装置を
提供することを、その目的とするものである。
め、この発明では、ステップモータの駆動コイル電流
が増加する第一の状態,駆動コイル電流が減少する第
二の状態,前記第二の状態より駆動コイル電流の減少
が大きい第三の状態,が設けられている。そして、これ
ら3つの状態を組み合わせて制御することで、追従性が
向上し、騒音や振動が低減される。
うになる。電流検出手段500によって検出された駆動
コイル508の電流値は、誤差検出手段502によって
目標電流値と比較され、両者の誤差が検出される。検出
された誤差は、ゲート制御手段504に供給される。ゲ
ート制御手段504では、入力された誤差に対応してゲ
ート手段506が制御され、駆動コイル508に対する
電流制御が行われる。
では、電流方向と誤差の程度に応じて、前記第一,第
二,第三の状態が組み合わせられ、駆動コイル電流が制
御される。目標電流増大時は、第一と第二の状態が誤差
の程度に応じた割合で繰り返される。目標電流減少時
は、第二と第三の状態が誤差の程度に応じた割合で繰り
返される。
もある。 (1)前記ゲート手段を、スイッチング素子を利用した
Hブリッジで構成する。 (2)前記電流検出手段は、検出値を単一方向化する手
段を含む。 (3)前記ゲート制御手段は、誤差信号に対応するPW
M信号を生成する手段と、誤差信号の極性判別を行う手
段を含む。
せるステップモータをチョッパ定電流駆動によって駆動
するレンズ駆動装置において、駆動コイル電流が増加す
る第一の状態と駆動コイル電流が減少する第二の状態と
前記第二の状態より駆動コイル電流の減少が大きい第三
の状態を持ち、目標とする駆動コイル電流に対し、現在
の駆動コイル電流が小さいか等しい、又は設定範囲内で
大きいときは、前記第一の状態と前記第二の状態を繰り
返すことによって、前記目標とする駆動コイル電流に、
駆動コイル電流を近付けるよう制御し、前記目標とする
駆動コイル電流に対し、現在の駆動コイル電流が前記設
定以上に大きいときは、前記第二の状態と前記第三の状
態を繰り返すことによって、前記目標とする駆動コイル
電流に、駆動コイル電流を近付けるよう制御することを
特徴とするレンズ駆動装置。
は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
て、実施例を参照しながら詳細に説明する。図12に
は、本実施例にかかるステップモータ駆動回路の回路構
成が示されている。同図のように、基本的なブロックの
接続は、上述した背景技術と同様である。しかし、本実
施例の駆動電流設定回路100では、出力信号波形が図
13,図14のようになる。すなわち、移動方向信号8
がLレベル論理のときのA相階段状目標電流信号11,
A相電流方向信号102,B相階段状目標電流信号1
3,B相電流方向信号104は、図13(B)〜(E)に
それぞれ示すような波形である。また、移動方向信号8
がHレベル論理のときのA相階段状目標電流信号11,
A相電流方向信号102,B相階段状目標電流信号1
3,B相電流方向信号104は、図14(B)〜(E)に
それぞれ示すような波形である。
電流信号と電流方向信号の位相が1移動パルス分シフト
している点で異なる。すなわち、A相階段状目標電流信
号11の電圧は、移動パルス9が入力される度に正弦波
形の負の部分を折り返した階段状近似で変化し、A相電
流方向信号102はA相階段状目標電流信号11が零に
なって次の移動パルスが入力された時点で反転する信号
である。B相階段状目標電流信号13,B相電流方向信
号104は、A相側の信号に対して90度位相のずれた
信号である。その他の点は、背景技術と同様である。図
13(A),図14(A)は移動パルス波形である。
で発生出力されるA相階段状目標電流信号11,A相電
流方向信号102は、A相チョッパ定電流駆動回路10
5に送られる。A相チョッパ定電流駆動回路105は、
A相駆動コイル16に流す電流の大きさをA相階段状目
標電流信号11によって決めるとともに、電流の方向を
A相電流方向信号102によって決め、A相駆動コイル
電流を制御する。同様に、駆動電流設定回路100で発
生出力されるB相階段状目標電流信号13,B相電流方
向信号104は、B相チョッパ定電流駆動回路107に
送られる。B相チョッパ定電流駆動回路107は、B相
駆動コイル18に流す電流の大きさをB相階段状目標電
流信号13によって決めるとともに、電流の方向をB相
電流方向信号104によって決め、B相駆動コイル電流
を制御する。
05及びB相チョッパ定電流駆動回路107は、いずれ
も図15に示すような構成となっている。なお、A相側
とB相側は同一の構成であるので、以下A,Bを区別す
ることなく図15,図16を参照して説明する。また、
上述した背景技術に対応する構成要素には同一の符号を
用いることとする。
標電流信号19は第一の平滑回路20に送られ、ここで
なだらかな波形となり、目標電流信号21として誤差ア
ンプ22に供給される。また、電流検出抵抗23を流れ
る駆動コイル電流に比例した電圧は、アナログマルチプ
レクサ51の入力端子52及び第一の反転アンプ53に
それぞれ供給されており、第一の反転アンプ53の出力
はアナログマルチプレクサ51の他の入力端子54に供
給されている。アナログマルチプレクサ51は、制御端
子55がLレベル論理のときに入力端子52のアナログ
信号を出力端子56に出力し、制御端子55がHレベル
論理のときに他の入力端子54のアナログ信号を出力端
子56に出力する。
6から出力された信号は、第二の平滑回路24で平滑さ
れた後、電流検出アンプ25で所定の電圧に増幅され、
検出電流信号26として誤差アンプ22に供給される。
誤差アンプ22は、前記目標電流信号21と検出電流信
号26との間の誤差を検出して増幅し、誤差信号27と
して出力する。この誤差信号27は、第一のコンパレー
タ57,第三のコンパレータ58の反転入力端子にそれ
ぞれ供給されるとともに、第二の反転アンプ59で極性
反転の後、第二のコンパレータ60の反転入力端子に供
給される。
ようなPWM周期で繰返し波形となる鋸波信号30とタ
イミング信号31を発生出力する。これらのうち、鋸波
信号30は、第一のコンパレータ57,第二のコンパレ
ータ60の非反転入力端子にそれぞれ供給される。ま
た、タイミング信号31はゲート制御回路32に供給さ
れる。
27と鋸波信号30を比較し、誤差信号27が鋸波信号
30より大なるときはLレベル論理信号となり、誤差信
号27が鋸波信号30より小なるときはHレベル論理信
号となる第一のPWM信号62を生成し、これをゲート
制御回路32に供給する。
27の反転アンプ59による極性反転信号と鋸波信号3
0を比較し、極性反転信号が鋸波信号30より大なると
きはLレベル論理信号となり、極性反転信号が鋸波信号
30より小なるときはHレベル論理信号となる第二のP
WM信号63を生成し、これをゲート制御回路32に供
給する。
をGNDレベルと比較し、誤差信号27が正ならばLレ
ベル論理信号となり、誤差信号27が負ならばHレベル
論理信号となる誤差極性信号61を生成し、これをゲー
ト制御回路32に供給する。
に「0」と「V+」の間を振れる信号である。このた
め、誤差信号27が正で0とV+の範囲にあるときは、
誤差極性信号61がLレベル論理、第一のPWM信号6
2がHレベル論理とLレベル論理を繰り返し、第二のP
WM信号63はHレベル論理となる。また、誤差信号2
7が負で反転アンプ59による極性反転信号が0とV+
の範囲にあるときは、誤差極性信号61がHレベル論理
で、第二のPWM信号63がHレベル論理とLレベル論
理を繰り返し、第一のPWM信号62はHレベル論理と
なる。
ップフロップ回路64のD入力側に前記電流方向信号3
05が供給されており、クロック入力側に前記タイミン
グ信号31が入力されている。これにより、電流方向信
号305がタイミング信号31の立ち上がりエッジでラ
ッチされる。電流方向信号305がLレベル論理状態で
タイミング信号31の立ち上がりエッジが到来すると、
第一のDフリップフロップ回路64のQ出力はLレベ
ル,反転Q出力はHレベルとなる。また、電流方向信号
305がHレベル論理状態でタイミング信号31の立ち
上がりエッジが到来すると、第一のDフリップフロップ
回路64のQ出力はHレベル,反転Q出力はLレベルと
なる。なお、タイミング信号31の立ち上がりエッジが
到来しないときは、第一のフリップフロップ回路64の
Q出力及び反転Q出力は、いずれも以前の論理状態を保
持する。
ロップ回路65のD入力側に前記誤差極性信号61が供
給されており、クロック入力側に前記タイミング信号3
1が入力されている。これにより、誤差極性信号61が
タイミング信号31の立ち上がりエッジでラッチされ
る。誤差極性信号61がLレベル論理状態でタイミング
信号31の立ち上がりエッジが到来すると、第二のDフ
リップフロップ回路65のQ出力はLレベル,反転Q出
力はHレベルとなる。また、誤差極性信号61がHレベ
ル論理状態でタイミング信号31の立ち上がりエッジが
到来すると、第二のDフリップフロップ回路65のQ出
力はHレベル,反転Q出力はLレベルとなる。なお、タ
イミング信号31の立ち上がりエッジが到来しないとき
は、第二のDフリップフロップ回路65のQ出力及び反
転Q出力は、いずれも以前の論理状態を保持する。
と同様に、FET37,38,40,42,ダイオード
43〜48,及び電流検出抵抗23によって構成されて
いる。各ゲートの論理状態とON・OFFの関係は、上
述した通りである。
流方向信号305と誤差極性信号61と第一のPWM信
号62の論理レベルによって決まるから、第一のFET
42のドレイン・ソース間の論理状態は、次の表2に示
すようになる。
方向信号305がHレベルで誤差極性信号61がLレベ
ルの場合にのみ第一のPWM信号62によってON/O
FFされる。
流方向信号305,誤差極性信号61,及び第一のPW
M信号62の論理レベルによって決まるから、第二のF
ET40のドレイン・ソース間の論理状態は、次の表3
に示すようになる。
方向信号305がLレベルで誤差極性信号61がLレベ
ルの場合にのみ第一のPWM信号62によってON/O
FFされる。
流方向信号305,誤差極性信号61,及び第二のPW
M信号63の論理レベルによって決まるから、第三のF
ET38のドレイン・ソースの間の論理状態は、次の表
4に示すようになる。
極性信号61がLのときは、第二のPWM信号63の論
理値によらず電流方向信号305がLレベルのときはO
N,電流方向信号305がHレベルのときはOFFとな
る。また、誤差極性信号61がHレベルのときは、第二
のPWM信号63によってON/OFFし、電流方向信
号305がLレベルのときは、第二のPWM信号63が
LレベルでOFF,HレベルでONである。しかし、電
流方向信号305がHレベルのときは、逆に第二のPW
M信号63がLレベルでON,HレベルでOFFとな
る。
流方向信号305,誤差極性信号61,及び第二のPW
M信号63の論理レベルによって決まるから、第四のF
ET37のドレイン・ソース間の論理状態は、次の表5
に示すようになる。
極性信号61がLのときは、第二のPWM信号63の論
理値によらず電流方向信号305がLレベルのときはO
FF,電流方向信号305がHレベルのときはONとな
る。また、誤差極性信号61がHレベルのときは、第二
のPWM信号63によってON/OFFし、電流方向信
号305がLレベルのときは、第二のPWM信号63が
LレベルでON,HレベルでOFFとなる。しかし、電
流方向信号305がHレベルのときは、逆に第二のPW
M信号63がLレベルでOFF,HレベルでONとな
る。
する制御端子55は、誤差極性信号61と第二のPWM
信号63の論理レベルによって決まるから、アナログマ
ルチプレクサ51の出力選択状態は、次の表6に示すよ
うになる。
1は、誤差極性信号61がLレベルのときは、第二のP
WM信号63の論理値によらず入力端子52を選択す
る。また、誤差極性信号61がHレベルのときは、第二
のPWM信号63の論理値によってアナログマルチプレ
クサ51の出力選択は変化し、第二のPWM信号63が
Lレベルのときは入力端子54を選択し、第二のPWM
信号63がHレベルのときは入力端子52を選択する。
このようなアナログマルチプレクサ51の動作によっ
て、電流検出アンプ25の出力である検出電流信号26
が単方向化される。
信号305による駆動コイル電流の制御動作について、
図7,図13,図15,図16を参照しながら説明す
る。なお、図13に示したCW方向に回転する場合と図
14に示したCCW方向に回転する場合とでは、回転方
向,すなわちA相とB相に対する位相が逆転するのみで
基本的な動作は同様であるので、以下、図13の場合を
例として説明する。また、A相とB相の動作は同様であ
るので、A相について説明する。
動パルスが入力されたとすると(図13(A)参照)、
電流方向信号305がLレベルとなるとともに(同図
(C)参照)、階段状目標電流信号19がF=1の状態
の電圧レベルに増加する。この階段状目標電流信号19
は、図15の第一の平滑回路20で平滑されて目標電流
信号21となり、これが誤差アンプ22の非反転入力端
子に供給される。このため、誤差アンプ22では、非反
転入力端子電圧が上がって出力電圧である誤差信号27
の電圧が増加することとなる。
レータ58の反転入力端子に供給されると、誤差極性信
号61がLレベルとなる。このため、電流方向信号30
5及び誤差極性信号61がいずれもLレベルとなって、
前記表2〜表5より第一のFET42はOFF,第三の
FET38はON,第四のFET37はOFFとなる。
更に、第二のFET40は、第一のPWM信号62に従
うため、第一のPWM信号62がLレベル論理のときは
ON状態,Hレベル論理のときはOFF状態となる。
7のようになる。第二のFET40がON状態のときの
駆動コイル電流は、図7(A)のように、モータ電源4
9→第二のFET40→駆動コイル50→第三のFET
38→電流検出抵抗23→GNDの経路で増加する。ま
た、第二のFET40がOFF状態のときの駆動コイル
電流は、図7(B)のように、駆動コイル50→第三の
FET38→電流検出抵抗23→GND→第六のダイオ
ード48→駆動コイル50の経路で減少する。
第一のコンパレータ57の反転入力端子の電圧が上が
り、第一のコンパレータ57の出力信号であるの第一の
PWM信号62のLレベル論理期間が長くなり、Hレベ
ル論理期間が短くなる。すると、前述の通り、平均的な
駆動コイル電流は増加することとなる。
N/OFFにかかわらず、電流検出抵抗23をGNDに
向かって流れる(図7(A),(B)参照)。このため、
電流検出抵抗23の両端には、駆動コイル電流に比例し
た電圧が生じる。前記表6より、アナログマルチプレク
サ51では入力端子52側が選択されるため、この電流
検出抵抗23の両端電圧が第二の平滑回路24に送られ
る。前述の通り、第二のFET40がON/OFFを繰
り返すことにより、駆動コイル電流が増減を繰り返すた
めリップル成分を含んでいるが、この第二の平滑回路2
4を通過後はリップル成分は除かれて駆動コイル電流の
平均電流に比例した電圧となる。このため、平均的な駆
動コイル電流が増加すると、第二の平滑回路24の出力
電圧も増加する。
すると、電流検出アンプ25の非反転端子側の電圧が上
がるため、その出力である検出電流信号26の電圧が増
加する。検出電流信号電圧が増加すると、誤差アンプ2
2の反転入力端子側の電圧も上がり、目標電流信号21
の電圧増加に対する誤差を縮めるように作用する。これ
により、目標電流信号21に追従するように駆動コイル
電流が制御される。階段状目標電流信号19が増加する
F=1からF=8(図13参照)までは、誤差アンプ2
2の非反転入力端子に供給されている平滑後の階段状目
標電流信号19の電圧が上昇を続けるため、誤差信号2
7の電圧も増加する。この誤差信号27は正電圧である
から、誤差極性信号61はLレベルのままであり、上述
の動作が繰り返し行われて駆動コイル電流が制御され
る。
6となる領域においては、階段状目標電流信号19は減
少する(図13参照)。しかし、一移動パルス当りの階
段状目標電流信号19の減少量が少ないF=9近辺で
は、誤差信号27の電圧は減少するものの、まだ正の範
囲にある。このため、誤差極性信号61はLレベルのま
まであり、第一のPWM信号62のLレベル論理期間が
短くなるとともにHレベル論理期間が長くなることで、
平均的な駆動コイル電流は減少し、駆動コイル電流が制
御される。
目標電流信号19の一移動パルス当りの減少量が大きく
なる。このため、目標電流信号21と検出電流信号26
との誤差が大きくなり、誤差信号27が負になる領域が
現れる。誤差信号27が負になると、誤差極性信号61
がHレベル論理になる。電流方向信号は、図13(C)
のようにLレベルである。このため、上述した表2,表
3,表4,表5より、第一のFET42はOFF,第二
のFET40はOFFとなる。また、第三のFET38
及び第四のFET37は、いずれも第二のPWM信号6
3の論理値に従う。このため、第二のPWM信号63が
Lレベルのとき、第三のFET38はOFF,第四のF
ET37でONとなる。また、第二のPWM信号63が
Hレベルのとき、第三のFET38はON,第四のFE
T37はOFFとなる。
すようになる。まず、第二のPWM信号63がLレベル
のときの駆動コイル電流は、駆動コイル50の両端に電
源49の電圧以上の電圧が発生するため、図16(A)
のように、GND→電流検出抵抗23→第四のFET3
7→駆動コイル50→第一のダイオード43→モータ電
源49の経路で急激に減少する。また、第二のPWM信
号63がHレベルのときの駆動コイル電流は、図16
(B)のように、駆動コイル50→第三のFET38→
電流検出抵抗23→GND→第六のダイオード48→駆
動コイル50の経路で、なだらかに減少する。このよう
に、駆動コイル電流を急激に減少させる動作となだらか
に減少させる動作が、第二のPWM信号63の論理値に
よって制御される。なお、図16(B)は、前記図7
(B)と同様の動作である。
3がLレベルのときの駆動コイル電流の流れである同図
(A)と、第二のPWM信号63がHレベルのときの駆
動コイル電流の流れである同図(B)とでは、駆動コイ
ル電流の流れは同じであるが、電流検出抵抗23を流れ
る電流は逆になっている。
51は、検出電流信号26を単方向化するためのもので
ある。表6より、誤差極性信号61がHレベルで第二の
PWM信号63がLレベルのときは、アナログマルチプ
レクサ51は入力端子54を選択出力する。このため、
図16(A)でGNDから電流検出抵抗23に向かって
流れる電流による電流検出抵抗23の両端電圧は、第一
の反転アンプ53で極性反転されてアナログマルチプレ
クサ51の出力端子56に現れる。また、表6より、誤
差極性信号61がHレベルで第二のPWM信号63がH
レベルのときは、アナログマルチプレクサ51は入力端
子52を選択出力するから、図16(b)で電流検出抵
抗23からGNDに向かって流れる電流による抵抗両端
電圧がそのままアナログマルチプレクサ51の出力端子
56に現れる。この出力端子56の信号は、第二の平滑
回路24に送られ、これによってリップル成分が除か
れ、更には電流検出アンプ25で増幅されて検出電流信
号26となる。
階段状目標電流信号19の一移動パルス当たりの減少量
が大きくなる(図13参照)。このため、目標電流信号
21と検出電流信号26との誤差が大きくなり、誤差信
号27は負で絶対値が大きくなる。従って、誤差信号2
7を第二の反転アンプ59で極性反転した信号は、正で
絶対値が大きくなる。極性反転後の信号は第二のコンパ
レータ60の反転入力端子に供給される。この第二のコ
ンパレータ60の出力信号である第二のPWM信号63
は、Lレベル論理期間が長くなり、Hレベル論理期間が
短くなる。
駆動コイル電流を急激に減少させる動作である図16
(A)の期間が増え、なだらかに減少させる動作である
図16(B)の期間が減ることになる。これにより、平
均的な駆動コイル電流は減少を速めることとなる。平均
的な駆動コイル電流が減少すると、検出電流信号26の
減少となり、誤差アンプ22の反転入力端子電圧が下が
って目標電流信号21の電圧減少に対する誤差を縮める
ように作用する。このようにして、目標電流信号21に
追従するように駆動コイル電流が制御される。
流を減少させる動作(図16(A))と、なだらかに電
流を減少させる動作(図16(B))を、第二のPWM
信号63の論理値によって繰り返すことで、目標電流信
号21と駆動コイル電流との誤差を速く縮めることがで
きる。従って、目標電流の一移動パルス当たりの階段状
目標電流信号の減少量が大きい場合においても、駆動コ
イル電流を良好に目標電流に追従して減少させることが
可能となる。
に示すF=17からF=0となる領域においても、駆動
コイル電流に流れる方向が前述と反転するものの、同様
の動作が行われる。
動装置によれば、ステップモータの駆動コイル電流が
増加する第一の状態,駆動コイル電流が減少する第二
の状態,前記第二の状態より駆動コイル電流の減少が
大きい第三の状態,が設けられている。
し、現在の駆動コイル電流が小さいか等しい,又は設定
範囲内で大きいときは(F=9付近の動作に対応)、前
記第一の状態と前記第二の状態を繰り返すことによっ
て、前記目標値に現在値を近付けるように制御が行われ
る。前記目標とする駆動コイル電流値に対し、現在の駆
動コイル電流が前記設定範囲以上に大きいときは、前記
第二の状態と前記第三の状態を繰り返すことによって、
前記目標値に現在値を近付けるように制御が行われる。
5においては、上述した背景技術によれば追従性が悪化
する。しかし、本実施例によれば、前記第二の状態及び
第三の状態を繰り返す制御が行われるため、良好な追従
性が得られるようになる。また、F=16においては、
上述した背景技術によれば急激に電流が減少している。
しかし、本実施例によれば、前記第二の状態及び第三の
状態を繰り返す制御が行われるため、急激な電流変化が
防止されるようになる。このように、目標に対する追従
性が向上するため、駆動コイル電流波形が目標電流波形
により近付いて、レンズ移動時の騒音や振動が大幅に低
減される。
り、以上の開示に基づいて多様に改変することが可能で
ある。例えば、次のようなものも含まれる。 (1)前記実施例では、例えば第一のFET42及び第
二のFET40がいずれもPチャンネルMOSFETで
あるとしたが、NチャンネルMOSFET又はPNPト
ランジスタなどのスイッチング素子であってもよい。ま
た、第三のFET38及び第四のFET37についても
NチャンネルMOSFETであるとして説明したが、N
PNトランジスタなどのスイッチング素子であってもよ
い。その他のゲート制御用論理回路なども同様の作用を
奏するように各種構成可能である。マイクロプロセッサ
を利用して実行するようにしてもよい。
ーラ駆動ステップモータの回転制御に適用したものであ
るが、チョッパ定電流駆動一般に適用可能である。その
他、モータが一方向にしか回転しないような場合や三相
以上の場合などにも適用可能である。
たようにビデオカメラのレンズ駆動であるが、もちろん
これに限定されるものではなく、ステップモータを利用
した各種機器に適用可能である。
ステップモータの駆動コイルに流れる電流を、増加,減
少,急減少の3つの状態を組み合わせて制御することと
したので、目標に対する追従性が向上し、騒音や振動の
発生が良好に低減されるという効果がある。
る。
動装置の一例を示すブロック図である。
の場合の出力信号を示す波形図である。
向の場合の出力信号を示す波形図である。
す回路図である。
ある。
イル電流の流れを説明する図である。
コイル電流の流れを説明する図である。
コイル電流波形を示す図である。
コイル電流の流れを説明する図である。
電流信号,及び実際の駆動コイル電流を示す波形図であ
る。
ョッパ駆動装置の一例を示すブロック図である。
設定回路の出力信号を示す波形図である。
流設定回路の出力信号を示す波形図である。
一例を示す回路図である。
す図である。
信号 15,17,105,107…チョッパ定電流駆動回路 16,18,50…駆動コイル 20,24…平滑回路 21…目標電流信号 22…誤差アンプ 23…電流検出抵抗 25…電流検出アンプ 26…検出電流信号 27…誤差信号 28,57,58,60…コンパレータ 29…鋸波発生回路 30…鋸波信号 31…タイミング信号 32…ゲート制御回路 33,62,63…PWM信号 34,64,65…Dフリップフロップ回路 36…Hブリッジ回路 37,38,40,42…FET 39,41…ORゲート 43,44,45,46,47,48…ダイオード 49…モータ電源 51…アナログマルチプレクサ 52,54…入力端子 53,59…反転アンプ 55…制御端子 56…出力端子 61…誤差極性信号
Claims (4)
- 【請求項1】 目標電流と電流方向に基づいてステップ
モータの駆動コイル電流を定電流制御し、ステップモー
タをチョッパ駆動するチョッパ定電流駆動方法におい
て、 前記駆動コイル電流を検出するステップ;これによって
検出された駆動コイル電流と前記目標電流とを比較して
誤差を検出するステップ;これによって検出された誤差
に対応して、駆動コイル電流を増加する第一の状態,減
少する第二の状態,急減少する第三の状態を組み合わ
せ、目標電流増加時は第一の状態と第二の状態を繰り返
し、目標電流減少時は第二の状態と第三の状態を繰り返
して、前記駆動コイル電流を制御するステップ;を備え
たことを特徴とするチョッパ定電流駆動方法。 - 【請求項2】 目標電流と電流方向に基づいてステップ
モータの駆動コイル電流を定電流制御し、ステップモー
タをチョッパ駆動するチョッパ定電流駆動回路におい
て、 前記駆動コイル電流を検出する電流検出手段;これによ
って検出された駆動コイル電流と前記目標電流とを比較
して誤差を検出する誤差検出手段;前記ステップモータ
の駆動コイルに対する通電を行うためのゲート手段;前
記誤差検出手段によって検出された誤差及び前記電流方
向に対応して、駆動コイル電流を増加する第一の状態,
減少する第二の状態,急減少する第三の状態を組み合わ
せ、目標電流増加時は第一の状態と第二の状態を繰り返
し、目標電流減少時は第二の状態と第三の状態を繰り返
すように、前記ゲート手段を制御するゲート制御手段;
を備えたことを特徴とするチョッパ定電流駆動回路。 - 【請求項3】 目標電流と電流方向に基づいてステップ
モータの駆動コイル電流を定電流制御し、ステップモー
タをチョッパ駆動するチョッパ定電流駆動回路におい
て、 前記駆動コイル電流を単一方向で検出する電流検出手
段;これによって検出された駆動コイル電流と前記目標
電流とを比較して誤差を検出する誤差検出手段;これに
よって検出された誤差に対応するPWM信号を生成する
PWM手段;前記誤差検出手段によって検出された誤差
の極性を判別する極性判別手段;前記ステップモータの
駆動コイルに対する通電を行うためのゲート手段;前記
PWM手段で生成されたPWM信号,極性判別手段で判
別された誤差極性及び前記電流方向に対応して、駆動コ
イル電流を増加する第一の状態,減少する第二の状態,
急減少する第三の状態を組み合わせ、目標電流増加時は
第一の状態と第二の状態を繰り返し、目標電流減少時は
第二の状態と第三の状態を繰り返すように、前記ゲート
手段を制御するゲート制御手段;を備えたことを特徴と
するチョッパ定電流駆動回路。 - 【請求項4】 レンズの移動方向及び移動パルスを出力
する駆動指示手段;これから入力されたレンズの移動方
向及び移動パルスに基づいて、階段状目標電流及び電流
方向を出力する駆動設定手段;これから入力された階段
状目標電流及び電流方向に基づいてステップモータの駆
動コイル電流を制御する請求項2又は3記載のチョッパ
定電流駆動回路;を備えたことを特徴とするレンズ駆動
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7348397A JPH09172799A (ja) | 1995-12-18 | 1995-12-18 | チョッパ定電流駆動方法,その回路,レンズ駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7348397A JPH09172799A (ja) | 1995-12-18 | 1995-12-18 | チョッパ定電流駆動方法,その回路,レンズ駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09172799A true JPH09172799A (ja) | 1997-06-30 |
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ID=18396750
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7348397A Pending JPH09172799A (ja) | 1995-12-18 | 1995-12-18 | チョッパ定電流駆動方法,その回路,レンズ駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09172799A (ja) |
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KR100784587B1 (ko) * | 2003-12-19 | 2007-12-10 | 마츠시타 덴끼 산교 가부시키가이샤 | 스테핑 모터 구동 장치 및 방법 |
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- 1995-12-18 JP JP7348397A patent/JPH09172799A/ja active Pending
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