JPH09169348A - ファスナー付不織布製袋 - Google Patents
ファスナー付不織布製袋Info
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- JPH09169348A JPH09169348A JP33351595A JP33351595A JPH09169348A JP H09169348 A JPH09169348 A JP H09169348A JP 33351595 A JP33351595 A JP 33351595A JP 33351595 A JP33351595 A JP 33351595A JP H09169348 A JPH09169348 A JP H09169348A
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Landscapes
- Bag Frames (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ファスナー付袋を安価に提供する。
【解決手段】 溶着性を有する複数の不織布をこの不織
布の周縁で溶着して形成する袋であって、この袋の開口
部に溶着性テープを有するファスナーのこの溶着性テー
プを溶着して取り付けたファスナー付不織布製袋であ
り、必要に応じて不織布にプラスチックフィルムのラミ
ネートを施す。
布の周縁で溶着して形成する袋であって、この袋の開口
部に溶着性テープを有するファスナーのこの溶着性テー
プを溶着して取り付けたファスナー付不織布製袋であ
り、必要に応じて不織布にプラスチックフィルムのラミ
ネートを施す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として物品を収
納して運搬することを目的とした袋(特に手提袋と称す
る、以下同じ)又は主として物品を収納して保管するこ
とを目的とした袋(特に収納袋と称する、以下同じ)に関
する。
納して運搬することを目的とした袋(特に手提袋と称す
る、以下同じ)又は主として物品を収納して保管するこ
とを目的とした袋(特に収納袋と称する、以下同じ)に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、ゴミの削減を目的として、スーパ
ーやデパートで買い物した物品の持ち帰りのため、消費
者自身が手提袋を持参する場合が増えつつある。従来の
手提袋は、必要のないときには小さく折りたためるよう
に薄い素材で作られたものが多く、例えばナイロン織布
を両面とし、その側縁及び下縁を縫着して上縁を開口で
きるものがあり、物品はこの上縁を開いて袋内へ収納
し、通常両面の上縁付近に連通して設けた取手孔に手を
入れて持ち運ぶのである。
ーやデパートで買い物した物品の持ち帰りのため、消費
者自身が手提袋を持参する場合が増えつつある。従来の
手提袋は、必要のないときには小さく折りたためるよう
に薄い素材で作られたものが多く、例えばナイロン織布
を両面とし、その側縁及び下縁を縫着して上縁を開口で
きるものがあり、物品はこの上縁を開いて袋内へ収納
し、通常両面の上縁付近に連通して設けた取手孔に手を
入れて持ち運ぶのである。
【0003】こうした手提袋の構造は、レジャーバッ
ク、衣服のキャリーバック等にも多く見られる。更に、
運搬ではなく、物品の収納、保管を目的としたバック収
納袋、ふとん収納袋、衣服収納袋等の収納袋もほぼ同様
な構造を持っている。後者の収納袋の場合、保管時にほ
こり等から物品を保護するため、袋を構成する織布の周
縁を全て縫着して密閉構造とし、この袋に設けた開口部
にファスナーを縫着して物品の出入口としている。
ク、衣服のキャリーバック等にも多く見られる。更に、
運搬ではなく、物品の収納、保管を目的としたバック収
納袋、ふとん収納袋、衣服収納袋等の収納袋もほぼ同様
な構造を持っている。後者の収納袋の場合、保管時にほ
こり等から物品を保護するため、袋を構成する織布の周
縁を全て縫着して密閉構造とし、この袋に設けた開口部
にファスナーを縫着して物品の出入口としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記手提袋又は収納袋
は、織布又は厚地の不織布を縫着して製造するために手
間が掛かり、製造コストの削減が難しかった。しかも、
使用時に縫着部分が解けると、最悪の場合、袋としての
機能を果たせなくなることもあった。また、手提袋に限
って言えば、上縁を開口して物品の出入口としているた
め、取手孔付近の基布をいじる機会が多く、破れやすい
という問題があった。
は、織布又は厚地の不織布を縫着して製造するために手
間が掛かり、製造コストの削減が難しかった。しかも、
使用時に縫着部分が解けると、最悪の場合、袋としての
機能を果たせなくなることもあった。また、手提袋に限
って言えば、上縁を開口して物品の出入口としているた
め、取手孔付近の基布をいじる機会が多く、破れやすい
という問題があった。
【0005】そこで、収納袋又は手提袋としての製造コ
ストを下げながら、使用時における物品の収納、取出し
の容易さを損なわないようにファスナー付の開口部を物
品の出入口として袋の密閉性を確保できる袋、特にファ
スナー付袋の構造を検討することにした。
ストを下げながら、使用時における物品の収納、取出し
の容易さを損なわないようにファスナー付の開口部を物
品の出入口として袋の密閉性を確保できる袋、特にファ
スナー付袋の構造を検討することにした。
【0006】
【課題を解決するための手段】検討の結果開発したもの
が、溶着性を有する複数の不織布をこの不織布の周縁で
溶着して形成する袋であって、袋の開口部に溶着性テー
プを有するファスナーのこの溶着性テープを溶着して取
り付けたファスナー付不織布製袋である。溶着の方法と
しては、熱溶着や超音波溶着がある。
が、溶着性を有する複数の不織布をこの不織布の周縁で
溶着して形成する袋であって、袋の開口部に溶着性テー
プを有するファスナーのこの溶着性テープを溶着して取
り付けたファスナー付不織布製袋である。溶着の方法と
しては、熱溶着や超音波溶着がある。
【0007】本発明の袋は、袋の各面を構成する基布と
して溶着性を有する不織布を用いることで、従来の縫着
に代えて熱溶着又は超音波溶着により、容易に複数の不
織布を連結して袋を形成することができ、また、物品の
出入口となるファスナーもテープを溶着により不織布に
取り付けるので、袋を簡易かつ安価に製造することがで
きるようになる。ファスナーは、収納した物品の散逸を
防ぐと共に袋の密閉性を高めるもので、特に収納、保管
を目的とした収納袋に適している。
して溶着性を有する不織布を用いることで、従来の縫着
に代えて熱溶着又は超音波溶着により、容易に複数の不
織布を連結して袋を形成することができ、また、物品の
出入口となるファスナーもテープを溶着により不織布に
取り付けるので、袋を簡易かつ安価に製造することがで
きるようになる。ファスナーは、収納した物品の散逸を
防ぐと共に袋の密閉性を高めるもので、特に収納、保管
を目的とした収納袋に適している。
【0008】例えば、直方体6面それぞれに対応した6
枚の不織布を互いにその周縁で溶着して箱状の袋を形成
し、面積の広い一面に開口部を設けてファスナーを取り
付ければ、ふとん収納袋とすることができる。また、背
広の外形に合わせて裁断した2枚の不織布を、ハンガー
のフックを突出させる首周りを残して周縁を溶着し、一
方の面に前記首周りから下方へ向けて開口部を設けてフ
ァスナーを取り付ければ、衣服キャリーバッグ又は衣服
収納袋とすることができる。
枚の不織布を互いにその周縁で溶着して箱状の袋を形成
し、面積の広い一面に開口部を設けてファスナーを取り
付ければ、ふとん収納袋とすることができる。また、背
広の外形に合わせて裁断した2枚の不織布を、ハンガー
のフックを突出させる首周りを残して周縁を溶着し、一
方の面に前記首周りから下方へ向けて開口部を設けてフ
ァスナーを取り付ければ、衣服キャリーバッグ又は衣服
収納袋とすることができる。
【0009】この袋の対面する不織布に連通して取手孔
を開孔し、この取手孔近傍の前記不織布を互いに溶着し
て補強部とすると、取手孔付近の不織布が常に二重にな
り、特に取手孔付近が破れにくい手提袋とすることがで
きる。ファスナーは補強部に沿って取手孔とは反対側に
設けるのがよい。例えば、2枚の長方形の不織布を周縁
で溶着して貼り合わせた袋の上縁付近に、両面に連通す
る取手孔を開孔し、更に前記上縁に平行な補強部をこの
取手孔直下に設けて、この補強部に沿った向きでかつ取
手孔とは反対側の片面又は両面にファスナーを取り付け
るのである。
を開孔し、この取手孔近傍の前記不織布を互いに溶着し
て補強部とすると、取手孔付近の不織布が常に二重にな
り、特に取手孔付近が破れにくい手提袋とすることがで
きる。ファスナーは補強部に沿って取手孔とは反対側に
設けるのがよい。例えば、2枚の長方形の不織布を周縁
で溶着して貼り合わせた袋の上縁付近に、両面に連通す
る取手孔を開孔し、更に前記上縁に平行な補強部をこの
取手孔直下に設けて、この補強部に沿った向きでかつ取
手孔とは反対側の片面又は両面にファスナーを取り付け
るのである。
【0010】以上の袋を構成する不織布外面(袋外面)に
プラスチックフィルム(以下、単にフィルムと略する)の
ラミネートを施すと、袋に防水性を付与し、袋表面が汚
れた場合も容易にその汚れを落とすことができる。ま
た、不織布内面(袋内面)にフィルムのラミネートを施す
と、この袋に濡れたものを入れることもできる。ラミネ
ートは、袋を構成する不織布全面に設けなくてもよく、
例えば手提袋では片面だけラミネートするようにしても
よい。この不織布に対するフィルムのラミネートは、溶
着して完成した製品に対して個別にするよりも、不織布
を巻き取ったロール等、原反段階で施しておく方が生産
効率が上がるので好ましい。
プラスチックフィルム(以下、単にフィルムと略する)の
ラミネートを施すと、袋に防水性を付与し、袋表面が汚
れた場合も容易にその汚れを落とすことができる。ま
た、不織布内面(袋内面)にフィルムのラミネートを施す
と、この袋に濡れたものを入れることもできる。ラミネ
ートは、袋を構成する不織布全面に設けなくてもよく、
例えば手提袋では片面だけラミネートするようにしても
よい。この不織布に対するフィルムのラミネートは、溶
着して完成した製品に対して個別にするよりも、不織布
を巻き取ったロール等、原反段階で施しておく方が生産
効率が上がるので好ましい。
【0011】不織布外面に施したラミネートの内面又は
外面に、模様、マーク又は文字を印刷又は描画すると、
デザイン性に優れた簡易収納袋又は手提袋を作ることが
できる。フィルムは、透明にして前記模様等をはっきり
見せるのが通例であろうが、フィルム自体に着色してお
いてもよい。こうしてラミネートの内側に印刷又は描画
された模様等は、外部からラミネートにより保護される
ため、磨耗により色褪せたり剥がれたりする心配がな
い。
外面に、模様、マーク又は文字を印刷又は描画すると、
デザイン性に優れた簡易収納袋又は手提袋を作ることが
できる。フィルムは、透明にして前記模様等をはっきり
見せるのが通例であろうが、フィルム自体に着色してお
いてもよい。こうしてラミネートの内側に印刷又は描画
された模様等は、外部からラミネートにより保護される
ため、磨耗により色褪せたり剥がれたりする心配がな
い。
【0012】溶着性を有する不織布には、ポリエステル
不織布、ポリプロピレン不織布、ナイロン不織布、ポリ
エチレン不織布等を単体又は複合して使用でき、ファス
ナーのテープは、通常の繊維に前記不織布と同じ融点を
有する溶着性繊維を混ぜて織り込む、又は前記不織布と
同じ融点を有する溶着性繊維だけで織成することで溶着
性を持たせる。また、ラミネートするフィルムには、ポ
リエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ナイロ
ンフィルム、ポリエチレンフィルム等がある。
不織布、ポリプロピレン不織布、ナイロン不織布、ポリ
エチレン不織布等を単体又は複合して使用でき、ファス
ナーのテープは、通常の繊維に前記不織布と同じ融点を
有する溶着性繊維を混ぜて織り込む、又は前記不織布と
同じ融点を有する溶着性繊維だけで織成することで溶着
性を持たせる。また、ラミネートするフィルムには、ポ
リエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ナイロ
ンフィルム、ポリエチレンフィルム等がある。
【0013】不織布の目付としては、15〜150g/m2の
ものが使用できるが、製造コストを削減と製品としての
強度とを併せて考慮した場合、30〜100g/m2程度のも
のが好ましい。また、溶着の方法としては熱溶着が簡単
であるが、例えば50g/m2を越える厚手の不織布では熱
が通りにくいため、超音波溶着を利用するのがよい。特
に、ラミネートした不織布では超音波溶着が好ましく、
こうして溶着した部分が袋の強度を高めるのである。
ものが使用できるが、製造コストを削減と製品としての
強度とを併せて考慮した場合、30〜100g/m2程度のも
のが好ましい。また、溶着の方法としては熱溶着が簡単
であるが、例えば50g/m2を越える厚手の不織布では熱
が通りにくいため、超音波溶着を利用するのがよい。特
に、ラミネートした不織布では超音波溶着が好ましく、
こうして溶着した部分が袋の強度を高めるのである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明のファスナー付不織
布製袋及び手提袋について、図を参照しながら説明す
る。図1は本発明による手提袋1の斜視図、図2は図1
中A−A断面図であり、図3は同手提袋1の分解斜視図
である。図1、図2及び図3に見られる手提袋1は、底
面として下縁から所定長さを、取手孔2を設けるために
上縁から所定長さを折り返した2枚の大きな不織布3を
合わせ、両側縁4を、補強部5として上縁から所定長さ
で折り返した端縁6と面とを、そして下縁から所定長さ
で折り返した端縁7のみをそれぞれ超音波溶着した後、
上縁から所定位置に取手孔2を開孔して更にプラスチッ
ク製の取手補強部材23を取付け、その取手孔2の直下付
近に位置する補強部5に沿って片面の不織布3に設けた
開口部8へ溶着性テープ9を有するファスナー10を超音
波溶着した構造である。ファスナー10は、手提袋1の側
縁に沿って縦方向に取付けてもよいし、横方向から縦方
向にかけてL字形に配してもよい。なお、手提袋1の両
面を構成する不織布3は、原反の段階で予め内面に花の
絵12を印刷したフィルム11をラミネートしている。
布製袋及び手提袋について、図を参照しながら説明す
る。図1は本発明による手提袋1の斜視図、図2は図1
中A−A断面図であり、図3は同手提袋1の分解斜視図
である。図1、図2及び図3に見られる手提袋1は、底
面として下縁から所定長さを、取手孔2を設けるために
上縁から所定長さを折り返した2枚の大きな不織布3を
合わせ、両側縁4を、補強部5として上縁から所定長さ
で折り返した端縁6と面とを、そして下縁から所定長さ
で折り返した端縁7のみをそれぞれ超音波溶着した後、
上縁から所定位置に取手孔2を開孔して更にプラスチッ
ク製の取手補強部材23を取付け、その取手孔2の直下付
近に位置する補強部5に沿って片面の不織布3に設けた
開口部8へ溶着性テープ9を有するファスナー10を超音
波溶着した構造である。ファスナー10は、手提袋1の側
縁に沿って縦方向に取付けてもよいし、横方向から縦方
向にかけてL字形に配してもよい。なお、手提袋1の両
面を構成する不織布3は、原反の段階で予め内面に花の
絵12を印刷したフィルム11をラミネートしている。
【0015】図2及び図3からわかるように、本例の手
提袋1の両面をそれぞれ構成する不織布3は、上縁を所
定長さで折り返し、取手孔2を開孔する部分がそれぞれ
二重になるようにする一方、従来の手提袋上縁の開放端
であった物品の出入口を片面の開口部8に取り付けたフ
ァスナー10に変更し、取手孔2直下に手提袋1の上縁に
平行かつ両側縁にわたって超音波溶着した補強部5を設
け、特に本例ではこの取手孔2に取手補強部材23を取付
けていることから、従来の手提袋に比べて、この取手孔
2付近の強度が格段に向上している。しかも、こうした
構造を作り出すのに縫着ではなく超音波溶着を用いてい
るため、製造が非常に簡単で、そのコストも安価であ
る。
提袋1の両面をそれぞれ構成する不織布3は、上縁を所
定長さで折り返し、取手孔2を開孔する部分がそれぞれ
二重になるようにする一方、従来の手提袋上縁の開放端
であった物品の出入口を片面の開口部8に取り付けたフ
ァスナー10に変更し、取手孔2直下に手提袋1の上縁に
平行かつ両側縁にわたって超音波溶着した補強部5を設
け、特に本例ではこの取手孔2に取手補強部材23を取付
けていることから、従来の手提袋に比べて、この取手孔
2付近の強度が格段に向上している。しかも、こうした
構造を作り出すのに縫着ではなく超音波溶着を用いてい
るため、製造が非常に簡単で、そのコストも安価であ
る。
【0016】また、全体が柔らかく薄い不織布3で成形
されているため、この手提袋1は図4に見られるように
折りたたむことができ、折りたたんだ後もその厚みは薄
く、小さなバッグやディバック、場合によっては衣服の
ポケットにしまい込んでおくこともできる。こうして、
例えば本例の手提袋1を折りたたんだ状態でハンドバッ
グに入れて持ち運び、買物後に取り出して展開し、購入
した物品を収納して持ち帰るなどの利用形態で使用する
ことができるのである。
されているため、この手提袋1は図4に見られるように
折りたたむことができ、折りたたんだ後もその厚みは薄
く、小さなバッグやディバック、場合によっては衣服の
ポケットにしまい込んでおくこともできる。こうして、
例えば本例の手提袋1を折りたたんだ状態でハンドバッ
グに入れて持ち運び、買物後に取り出して展開し、購入
した物品を収納して持ち帰るなどの利用形態で使用する
ことができるのである。
【0017】物品を収納して運搬又は保管する目的の手
提袋は、全体の強度をある程度に維持するため、収納量
が多くなるほど比較的厚めの不織布で形成したり、本例
のように取手孔2付近の不織布を二重にするなどの強度
向上を図る必要があり、溶着には超音波溶着を用いるこ
とになる。しかし、収納量が少なくてもよい場合は、小
さな手提袋を一重の薄い不織布で形成することとし、溶
着も熱溶着が利用できることから、より安価に製造する
ことができる。また、こうした薄い手提袋は、図4の四
つ折以上に折りたたんでより小さくすることができる利
点もある。
提袋は、全体の強度をある程度に維持するため、収納量
が多くなるほど比較的厚めの不織布で形成したり、本例
のように取手孔2付近の不織布を二重にするなどの強度
向上を図る必要があり、溶着には超音波溶着を用いるこ
とになる。しかし、収納量が少なくてもよい場合は、小
さな手提袋を一重の薄い不織布で形成することとし、溶
着も熱溶着が利用できることから、より安価に製造する
ことができる。また、こうした薄い手提袋は、図4の四
つ折以上に折りたたんでより小さくすることができる利
点もある。
【0018】図5は本発明によるふとん収納袋13の斜視
図であり、図6はふとんの出入口のためのファスナー14
を取り付けた同ふとん収納袋13を構成する不織布15の平
面図である。このふとん収納袋13は、外形的には図6に
見られる形状の不織布14を2枚貼り合わせることで形成
できる。従来の縫着によるふとん収納袋とは異なり、溶
着による本発明のふとん収納袋13は製造が簡単なため、
より安価に作ることができ、しかも、溶着により不織布
の接合は縫着以上に一体性を持ち、更に各不織布14の表
面をフィルム11によりラミネートすることで、より破れ
にくく、防水性を持ち、そして表面が汚れにくいふとん
収納袋13にできるのである。
図であり、図6はふとんの出入口のためのファスナー14
を取り付けた同ふとん収納袋13を構成する不織布15の平
面図である。このふとん収納袋13は、外形的には図6に
見られる形状の不織布14を2枚貼り合わせることで形成
できる。従来の縫着によるふとん収納袋とは異なり、溶
着による本発明のふとん収納袋13は製造が簡単なため、
より安価に作ることができ、しかも、溶着により不織布
の接合は縫着以上に一体性を持ち、更に各不織布14の表
面をフィルム11によりラミネートすることで、より破れ
にくく、防水性を持ち、そして表面が汚れにくいふとん
収納袋13にできるのである。
【0019】このほかの例として、図7に見られるよう
に、背広の外形に合わせて裁断した2枚の不織布16を、
ハンガーのフックを突出させる首周り17を残して周縁を
溶着し、一方の面に前記首周りから下方へ向けて設けた
開口部に、溶着性のあるテープを超音波溶着することに
よりファスナー18を取り付けた衣服収納袋19を挙げるこ
とができる。この衣服収納袋19は、背広20を収納した状
態で、図8に見られるように、下方に設けた袋部21を上
方へ折り返してフックに通した形態に変形し、衣服のキ
ャリーバッグ22として持ち運びできるようになってい
る。このように、本発明は、さまざまな収納、運搬又は
保管に供する袋に適用でき、更に製造コストの削減と利
便性、強度等の使用上の性能向上とを両立させ、従来よ
り優れた製品を提供できるのである。
に、背広の外形に合わせて裁断した2枚の不織布16を、
ハンガーのフックを突出させる首周り17を残して周縁を
溶着し、一方の面に前記首周りから下方へ向けて設けた
開口部に、溶着性のあるテープを超音波溶着することに
よりファスナー18を取り付けた衣服収納袋19を挙げるこ
とができる。この衣服収納袋19は、背広20を収納した状
態で、図8に見られるように、下方に設けた袋部21を上
方へ折り返してフックに通した形態に変形し、衣服のキ
ャリーバッグ22として持ち運びできるようになってい
る。このように、本発明は、さまざまな収納、運搬又は
保管に供する袋に適用でき、更に製造コストの削減と利
便性、強度等の使用上の性能向上とを両立させ、従来よ
り優れた製品を提供できるのである。
【0020】
【発明の効果】本発明のファスナー付不織布製袋は、一
方で、溶着、特に超音波溶着可能なテープを持つファス
ナーを開発したことで、溶着という簡易かつ迅速な方法
で不織布とファスナー又は不織布同士を結合して製造を
容易にすることによりその製品単価を下げながら、他方
においては、薄く折りたたんでもかさばらない携帯性を
有しながら、単に厚手の不織布を用いるだけでなく、二
重構造での溶着やラミネートをすることにより、強度の
向上や防水性、汚れの付着を抑制するなどの性能向上を
図り、従来の収納袋又は手提袋と比べて高い費用対効果
(コストパフォーマンス)を上げているのである。
方で、溶着、特に超音波溶着可能なテープを持つファス
ナーを開発したことで、溶着という簡易かつ迅速な方法
で不織布とファスナー又は不織布同士を結合して製造を
容易にすることによりその製品単価を下げながら、他方
においては、薄く折りたたんでもかさばらない携帯性を
有しながら、単に厚手の不織布を用いるだけでなく、二
重構造での溶着やラミネートをすることにより、強度の
向上や防水性、汚れの付着を抑制するなどの性能向上を
図り、従来の収納袋又は手提袋と比べて高い費用対効果
(コストパフォーマンス)を上げているのである。
【0021】そして、こうした特徴を、上記例示の手提
袋、ふとん収納袋、衣服収納袋又はキャリーバッグのほ
か、ゴルフバッグ、靴袋、スキー板収納袋や絨毯収納袋
等、あらゆるファスナー付の袋に適用できる点が、本発
明の最大の効果である。
袋、ふとん収納袋、衣服収納袋又はキャリーバッグのほ
か、ゴルフバッグ、靴袋、スキー板収納袋や絨毯収納袋
等、あらゆるファスナー付の袋に適用できる点が、本発
明の最大の効果である。
【図1】本発明による手提袋の斜視図である。
【図2】図1中A−A断面図である。
【図3】同手提袋の分解斜視図である。
【図4】同手提袋の四つ折状態を表した斜視図である。
【図5】本発明によるふとん収納袋の斜視図である。
【図6】同ふとん収納袋を構成する不織布の平面図であ
る。
る。
【図7】本発明による衣服収納袋の斜視図である。
【図8】同衣服収納袋を折りたたんでできる衣服のキャ
リーバッグの斜視図である。
リーバッグの斜視図である。
1 手提袋 2 取手孔 3 手提袋を構成する不織布 4 側縁 5 補強部 8 開口部 9 ファスナーのテープ 10 ファスナー 11 フィルム 12 花の絵
Claims (4)
- 【請求項1】 溶着性を有する複数の不織布を該不織布
の周縁で溶着して形成する袋であって、該袋の開口部に
溶着性テープを有するファスナーの該溶着性テープを溶
着して取り付けてなることを特徴とするファスナー付不
織布製袋。 - 【請求項2】 請求項1記載の袋の対面する不織布に連
通して取手孔を開孔し、該取手孔の近傍の前記不織布を
互いに溶着して補強部を設けてなることを特徴とするフ
ァスナー付不織布製袋。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の不織布にプラスチ
ックフィルムのラミネートを施してなることを特徴とす
るファスナー付不織布製袋。 - 【請求項4】 請求項1又は2記載の不織布にプラスチ
ックフィルムのラミネートを施し、該ラミネートの内面
又は外面に模様、マーク又は文字を印刷又は描画してな
ることを特徴とするファスナー付不織布製袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33351595A JPH09169348A (ja) | 1995-12-21 | 1995-12-21 | ファスナー付不織布製袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33351595A JPH09169348A (ja) | 1995-12-21 | 1995-12-21 | ファスナー付不織布製袋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09169348A true JPH09169348A (ja) | 1997-06-30 |
Family
ID=18266912
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33351595A Pending JPH09169348A (ja) | 1995-12-21 | 1995-12-21 | ファスナー付不織布製袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09169348A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3194781U (ja) * | 2014-09-26 | 2014-12-11 | 株式会社ネオックス | 取っ手部付きプラスチック製包装用袋 |
WO2019032071A3 (en) * | 2017-05-23 | 2019-03-14 | Netpak Ambalaj Sanayi Ticaret Anonim Sirketi | BAG SOLDERED BY THE BOTTOM WITH MASS PRODUCTION WITHOUT WASTE |
-
1995
- 1995-12-21 JP JP33351595A patent/JPH09169348A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3194781U (ja) * | 2014-09-26 | 2014-12-11 | 株式会社ネオックス | 取っ手部付きプラスチック製包装用袋 |
WO2019032071A3 (en) * | 2017-05-23 | 2019-03-14 | Netpak Ambalaj Sanayi Ticaret Anonim Sirketi | BAG SOLDERED BY THE BOTTOM WITH MASS PRODUCTION WITHOUT WASTE |
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