JPH09165773A - 油圧ショベルの作業機 - Google Patents
油圧ショベルの作業機Info
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- JPH09165773A JPH09165773A JP34764895A JP34764895A JPH09165773A JP H09165773 A JPH09165773 A JP H09165773A JP 34764895 A JP34764895 A JP 34764895A JP 34764895 A JP34764895 A JP 34764895A JP H09165773 A JPH09165773 A JP H09165773A
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- Body Structure For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 作業機の剛性を上げると共に、軽量化を図る
油圧ショベルの作業機を提供することを目的とする。 【解決手段】 油圧ショベルの車体から順次連結される
ブーム、アームからなる作業機は、上部分割部材12a
と下部分割部材12bとの間に連結板(12c) を挟んで固
着した構成としたものである。
油圧ショベルの作業機を提供することを目的とする。 【解決手段】 油圧ショベルの車体から順次連結される
ブーム、アームからなる作業機は、上部分割部材12a
と下部分割部材12bとの間に連結板(12c) を挟んで固
着した構成としたものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧ショベル等の建
設機械等に用いられ分割部材を一体形成するブーム、ア
ーム等の作業機に関する。
設機械等に用いられ分割部材を一体形成するブーム、ア
ーム等の作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の油圧ショベルのブーム、アーム等
の作業機の構造について図6乃至図11を参照して説明
する。先ず、油圧ショベル20について図6により説明
する。下部走行体21の上部には旋回サークル22を介
して、図示しない旋回モータにより旋回可能な上部旋回
体23が装着されている。この上部旋回体23に取着す
る作業機30は、ブーム31、アーム33およびバケッ
ト35等からなり、このブーム31、アーム33は各油
圧シリンダ32,34の駆動により回動自在となってい
る。バケット35はバケットシリンダ36の駆動により
リストリンク37を介して回動自在となっている。
の作業機の構造について図6乃至図11を参照して説明
する。先ず、油圧ショベル20について図6により説明
する。下部走行体21の上部には旋回サークル22を介
して、図示しない旋回モータにより旋回可能な上部旋回
体23が装着されている。この上部旋回体23に取着す
る作業機30は、ブーム31、アーム33およびバケッ
ト35等からなり、このブーム31、アーム33は各油
圧シリンダ32,34の駆動により回動自在となってい
る。バケット35はバケットシリンダ36の駆動により
リストリンク37を介して回動自在となっている。
【0003】上記の作業機30を構成するブーム31、
アーム33は、箱形の略同一構造のため、本特許明細書
ではアーム33の構造について説明する。図7は従来構
造のアーム33を示している。図8は図7の断面D−D
を示し、従来のアームの断面形状の3例を(a),
(b),(c)で表している。従来のアーム33は中空
構造物として形成され、図8の(a)、(b)、(c)
に示されるような矩形断面を形成している。図8(a)
は、上板33a,下板33b,および一対の側板33
c,33dの4枚板を溶接で一体構成している。図8
(b)は、U字状板33eの開口部の内端部に下板33
fを溶接で一体構成している。図8(c)は、U字状板
33eの開口部の外端部に下板33gを溶接で一体構成
している。このように、所定の断面構造により従来のア
ーム33は製作されている。従って、各板材の溶接線は
必ず断面角部の稜線部分に沿って位置している。
アーム33は、箱形の略同一構造のため、本特許明細書
ではアーム33の構造について説明する。図7は従来構
造のアーム33を示している。図8は図7の断面D−D
を示し、従来のアームの断面形状の3例を(a),
(b),(c)で表している。従来のアーム33は中空
構造物として形成され、図8の(a)、(b)、(c)
に示されるような矩形断面を形成している。図8(a)
は、上板33a,下板33b,および一対の側板33
c,33dの4枚板を溶接で一体構成している。図8
(b)は、U字状板33eの開口部の内端部に下板33
fを溶接で一体構成している。図8(c)は、U字状板
33eの開口部の外端部に下板33gを溶接で一体構成
している。このように、所定の断面構造により従来のア
ーム33は製作されている。従って、各板材の溶接線は
必ず断面角部の稜線部分に沿って位置している。
【0004】ところで、油圧ショベル等の建設機械の作
業機は、掘削作業中に捩じり負荷等が加わって、箱形の
アームの角部に高応力が発生する。このような問題を解
決するために、出願人は特開平6−220881号を出
願している。同公報によれば、図9、10に示すよう
に、建設機械等に用いられるブーメラン形状のブーム5
0は、ブーム本体を断面中立軸もしくはその近傍で長手
方向に上部分割体50aと下部分割体50bに分離した
分割体によって形成し、その分割線に沿って溶接一体化
し、作業中の負荷によってブーム50に発生する高い応
力が溶接部分に集中しないようにしたものである。
業機は、掘削作業中に捩じり負荷等が加わって、箱形の
アームの角部に高応力が発生する。このような問題を解
決するために、出願人は特開平6−220881号を出
願している。同公報によれば、図9、10に示すよう
に、建設機械等に用いられるブーメラン形状のブーム5
0は、ブーム本体を断面中立軸もしくはその近傍で長手
方向に上部分割体50aと下部分割体50bに分離した
分割体によって形成し、その分割線に沿って溶接一体化
し、作業中の負荷によってブーム50に発生する高い応
力が溶接部分に集中しないようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8
(a),(b),(c)に示すアームの構造では、油圧
ショベルの作業中に高応力が発生すると、アーム溶接部
に欠陥などがあると亀裂発生および板材のノッチ効果等
により耐久寿命が低下する。このため、上記板材を厚く
すると重量増加するとの新たな問題がある。
(a),(b),(c)に示すアームの構造では、油圧
ショベルの作業中に高応力が発生すると、アーム溶接部
に欠陥などがあると亀裂発生および板材のノッチ効果等
により耐久寿命が低下する。このため、上記板材を厚く
すると重量増加するとの新たな問題がある。
【0006】また、前記の特開平6−220881号公
報においては、図11に示すように、上下分割体の接合
部(合わせ面)を隙間なく合わせることが困難である。
この上下分割体の接合部に不整合が生じると溶接品質が
著しく悪くなり、耐久寿命が低下するという問題があ
る。また軽量化のために薄板大断面構造とした場合、分
割線と直角な軸回りの曲げ外力に対する壁面の座屈強度
が低下するため、別手段によって座屈強度を上げなけれ
ばならないという問題がある。
報においては、図11に示すように、上下分割体の接合
部(合わせ面)を隙間なく合わせることが困難である。
この上下分割体の接合部に不整合が生じると溶接品質が
著しく悪くなり、耐久寿命が低下するという問題があ
る。また軽量化のために薄板大断面構造とした場合、分
割線と直角な軸回りの曲げ外力に対する壁面の座屈強度
が低下するため、別手段によって座屈強度を上げなけれ
ばならないという問題がある。
【0007】本発明は上記従来の問題点に着目し、油圧
ショベルの作業機の断面中立軸もしくはその近傍で長手
方向に上下に分割した上部分割部材と、下部分割部材
と、連結板とを備えて、この連結板を挟んで上部分割部
材と下部分割部材とを一体に固着して、剛性を上げると
共に、軽量化を図る油圧ショベルの作業機を提供するこ
とを目的とする。
ショベルの作業機の断面中立軸もしくはその近傍で長手
方向に上下に分割した上部分割部材と、下部分割部材
と、連結板とを備えて、この連結板を挟んで上部分割部
材と下部分割部材とを一体に固着して、剛性を上げると
共に、軽量化を図る油圧ショベルの作業機を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の油圧ショベルの作業機は、車体より順次連
結されるブームおよびアームからなる作業機と、このブ
ームおよびアームは長手方向に上部分割部材と下部分割
部材とを一体に形成されたものからなる油圧ショベルの
作業機であって、前記ブームあるいはアームの断面形状
の一面に開口部を有する上部分割部材12aおよび下部
分割部材12bと、前記上部分割部材12aと下部分割
部材12bとの間に挟んで固着した連結板12cとから
なる構成としたものである。
に、本発明の油圧ショベルの作業機は、車体より順次連
結されるブームおよびアームからなる作業機と、このブ
ームおよびアームは長手方向に上部分割部材と下部分割
部材とを一体に形成されたものからなる油圧ショベルの
作業機であって、前記ブームあるいはアームの断面形状
の一面に開口部を有する上部分割部材12aおよび下部
分割部材12bと、前記上部分割部材12aと下部分割
部材12bとの間に挟んで固着した連結板12cとから
なる構成としたものである。
【0009】また、上記構成において、前記上部分割部
材12aおよび下部分割部材12bの形状は、U字状、
台形状、半円形状および半楕円形状とした構成としたも
のである。
材12aおよび下部分割部材12bの形状は、U字状、
台形状、半円形状および半楕円形状とした構成としたも
のである。
【0010】そして、上記構成において、前記連結部材
12cの幅方向の長さS2 と、前記上部分割部材12a
および下部分割部材12bの開口部の長さS1 とは、S
2 ≧S1 とした構成としたものである。
12cの幅方向の長さS2 と、前記上部分割部材12a
および下部分割部材12bの開口部の長さS1 とは、S
2 ≧S1 とした構成としたものである。
【0011】
【作用】上記構成によれば、ブームおよびアームは上下
分割部材を連結部材を挟んで分割線に沿って溶接するこ
とにより形成されるため、溶接線は中立軸線となりブー
ムおよびアームの角部に溶接箇所が存在しないようにす
ると共に、上下分割部材の間に連結部材があるため、上
下分割部材の合わせ面に不整合が生ぜず、良好な溶接品
質が得られるので亀裂の発生がない。
分割部材を連結部材を挟んで分割線に沿って溶接するこ
とにより形成されるため、溶接線は中立軸線となりブー
ムおよびアームの角部に溶接箇所が存在しないようにす
ると共に、上下分割部材の間に連結部材があるため、上
下分割部材の合わせ面に不整合が生ぜず、良好な溶接品
質が得られるので亀裂の発生がない。
【0012】また上下分割線と直角な軸回りの曲げ外力
に対しても連結部材により剛性アップとなり上下分割部
材の壁面の座屈強度を向上させることができる。
に対しても連結部材により剛性アップとなり上下分割部
材の壁面の座屈強度を向上させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る油圧ショベル
のアームの実施例を図1乃至図6を参照して説明する。
のアームの実施例を図1乃至図6を参照して説明する。
【0014】図1はアームの側面図である。図2は図1
の断面A−A、図3は図1の断面B−B、図4は図3の
断面C−Cを示す。先ず、図1に示すように、アーム1
0はアーム本体12を有している。このアーム本体12
の先端中央部には図6に示すバケット35、およびリス
トリンク37を取着するための各ボス部13,14が設
けられている。また、アーム本体12の後方中央部には
図6に示すブーム31を取着するためのボス部15が設
けられている。更に、後方上部および後方端部には図6
に示すバケットシリンダ36およびアームシリンダ34
を取着するためのブラケット16、17が設けられてい
る。
の断面A−A、図3は図1の断面B−B、図4は図3の
断面C−Cを示す。先ず、図1に示すように、アーム1
0はアーム本体12を有している。このアーム本体12
の先端中央部には図6に示すバケット35、およびリス
トリンク37を取着するための各ボス部13,14が設
けられている。また、アーム本体12の後方中央部には
図6に示すブーム31を取着するためのボス部15が設
けられている。更に、後方上部および後方端部には図6
に示すバケットシリンダ36およびアームシリンダ34
を取着するためのブラケット16、17が設けられてい
る。
【0015】次に、図2に示すアーム10のアーム本体
12について説明する。このアーム本体12は、本体断
面における上下方向の中立面とアーム側壁面とが交差す
る中立軸線に沿った分割線により上下に分割された上部
分割部材12aと、下部分割部材12bとを備えてい
る。この上下分割部材12a,12bは板材からなる素
材をロールあるいはプレス加工により、U字状の断面と
なるように形成している。そして、この上下分割部材1
2a,12bの開口部が互いに向き合うようにして連結
部材12cを挟んで上下分割部材12a,12bの外側
壁面の端部をそれぞれ連結部材12cの上下面に溶接に
より固着している。この連結部材12cの幅方向の長さ
S2 と、前記上部分割部材12aおよび下部分割部材1
2bの開口部の長さS1 とは、S2 ≧S1 としている。
12について説明する。このアーム本体12は、本体断
面における上下方向の中立面とアーム側壁面とが交差す
る中立軸線に沿った分割線により上下に分割された上部
分割部材12aと、下部分割部材12bとを備えてい
る。この上下分割部材12a,12bは板材からなる素
材をロールあるいはプレス加工により、U字状の断面と
なるように形成している。そして、この上下分割部材1
2a,12bの開口部が互いに向き合うようにして連結
部材12cを挟んで上下分割部材12a,12bの外側
壁面の端部をそれぞれ連結部材12cの上下面に溶接に
より固着している。この連結部材12cの幅方向の長さ
S2 と、前記上部分割部材12aおよび下部分割部材1
2bの開口部の長さS1 とは、S2 ≧S1 としている。
【0016】図3により前記ボス部15について説明す
る。このボス部15は、上下分割部材12a,12b
と、連結部材12cと、補強板12dとを溶接により一
体的に固着されている。前記ボス部13,14も同様の
構造となっており、説明は省略する。図4はボス部15
と連結部材12cが溶接により固着されている状態を示
す。
る。このボス部15は、上下分割部材12a,12b
と、連結部材12cと、補強板12dとを溶接により一
体的に固着されている。前記ボス部13,14も同様の
構造となっており、説明は省略する。図4はボス部15
と連結部材12cが溶接により固着されている状態を示
す。
【0017】次に、図1乃至図4の作動について説明す
る。前記アーム10により作業を行うと、アーム10に
各方向から負荷が加わり、これによりアーム本体12の
角部には高い応力が発生するが、アーム本体12の角部
は1枚板を曲げ加工しているため溶接部がなく高剛性で
ある。また、上下分割部材12a,12bを連結部材1
2cに固着する溶接線はアーム10の中立軸線に沿って
いるため、溶接部分に高い応力が発生しない。このため
アームの耐久性を大幅に向上させることができる。
る。前記アーム10により作業を行うと、アーム10に
各方向から負荷が加わり、これによりアーム本体12の
角部には高い応力が発生するが、アーム本体12の角部
は1枚板を曲げ加工しているため溶接部がなく高剛性で
ある。また、上下分割部材12a,12bを連結部材1
2cに固着する溶接線はアーム10の中立軸線に沿って
いるため、溶接部分に高い応力が発生しない。このため
アームの耐久性を大幅に向上させることができる。
【0018】更に、上下分割部材12a,12bを連結
部材12cに溶接することにより、従来の上下分割部材
を直接突き合わせて溶接する構造に比べて、合わせ面に
不整合が生ぜず、溶接時の吹き抜けも無く、溶接部の耐
久性が向上する。また、その合わせ面のズレに注意を払
う必要がなく、連結部材12cの幅方向の長さS2 と、
上下分割部材12a, 12bの開口部の長さS1 とはS
2 ≧S1としたので、溶接が容易となる。
部材12cに溶接することにより、従来の上下分割部材
を直接突き合わせて溶接する構造に比べて、合わせ面に
不整合が生ぜず、溶接時の吹き抜けも無く、溶接部の耐
久性が向上する。また、その合わせ面のズレに注意を払
う必要がなく、連結部材12cの幅方向の長さS2 と、
上下分割部材12a, 12bの開口部の長さS1 とはS
2 ≧S1としたので、溶接が容易となる。
【0019】更に、アーム10に上下分割線と直角な軸
回りの曲げ外力に対しても連結部材により剛性アップと
なり上下分割部材の壁面の座屈強度を向上させることが
できる。
回りの曲げ外力に対しても連結部材により剛性アップと
なり上下分割部材の壁面の座屈強度を向上させることが
できる。
【0020】そして、連結部材12cでボス部13、1
4、15の支持が有効に行えるので、補強板12dを適
宜設けることにより上下分割部材12a, 12bの薄
板、軽量化を図ることができる。
4、15の支持が有効に行えるので、補強板12dを適
宜設けることにより上下分割部材12a, 12bの薄
板、軽量化を図ることができる。
【0021】次に、アーム10のアーム本体12の他の
実施例を図5により説明する。図5は図2の断面A−A
に相当する図である。図5(a)は略台形状の上部分割
部材40aおよび下部分割部材40bと、連結部材40
cとを備え、上部分割部材40aと下部分割部材40b
との間に連結部材40cを挟んで溶接により固着したも
のである。図5(b)は円形状の上部分割部材41aお
よび下部分割部材41bと、連結部材40cとを備え、
上部分割部材41aと下部分割部材41bとの間に連結
部材40cを挟んで溶接により固着したものである。図
5(c)は楕円形状の上部分割部材42aおよび下部分
割部材42bと、連結部材42cとを備え、上部分割部
材42aと下部分割部材42bとの間に連結部材40c
を挟んで溶接により固着したものである。上記のアーム
10のアーム本体12の他の実施例も前記図2で説明し
たU字形状のものと同等の作用効果が得られる。このよ
うに、アーム10は中立軸で上下分割される上下分割部
材40a,40b,41a,41b,42a,42bと
連結部材12cにより溶接構成されるため、アーム10
の断面形状は任意に設定することができるので、油圧シ
ョベルの作業機の形態に合わせた最適設計が可能とな
る。
実施例を図5により説明する。図5は図2の断面A−A
に相当する図である。図5(a)は略台形状の上部分割
部材40aおよび下部分割部材40bと、連結部材40
cとを備え、上部分割部材40aと下部分割部材40b
との間に連結部材40cを挟んで溶接により固着したも
のである。図5(b)は円形状の上部分割部材41aお
よび下部分割部材41bと、連結部材40cとを備え、
上部分割部材41aと下部分割部材41bとの間に連結
部材40cを挟んで溶接により固着したものである。図
5(c)は楕円形状の上部分割部材42aおよび下部分
割部材42bと、連結部材42cとを備え、上部分割部
材42aと下部分割部材42bとの間に連結部材40c
を挟んで溶接により固着したものである。上記のアーム
10のアーム本体12の他の実施例も前記図2で説明し
たU字形状のものと同等の作用効果が得られる。このよ
うに、アーム10は中立軸で上下分割される上下分割部
材40a,40b,41a,41b,42a,42bと
連結部材12cにより溶接構成されるため、アーム10
の断面形状は任意に設定することができるので、油圧シ
ョベルの作業機の形態に合わせた最適設計が可能とな
る。
【0022】上記の実施例をアームについて説明した
が、アーム以外の作業機に適用できることは言うまでも
ない。また、本発明の要部を利用して油圧ショベル等の
建設機械の作業機の形状を適宜変更することが可能とな
る。
が、アーム以外の作業機に適用できることは言うまでも
ない。また、本発明の要部を利用して油圧ショベル等の
建設機械の作業機の形状を適宜変更することが可能とな
る。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の油圧ショ
ベルの作業機によれば、上下分割部材を連結部材を挟ん
で固着するので、上下分割部材の合わせ面に不整合が生
ぜず、良好な溶接品質が得られると共に、上下分割線と
直角な軸回りの曲げ外力に対しても連結部材により剛性
アップとなり上下分割部材の壁面の座屈強度を向上させ
ることができるので耐久性が向上する。
ベルの作業機によれば、上下分割部材を連結部材を挟ん
で固着するので、上下分割部材の合わせ面に不整合が生
ぜず、良好な溶接品質が得られると共に、上下分割線と
直角な軸回りの曲げ外力に対しても連結部材により剛性
アップとなり上下分割部材の壁面の座屈強度を向上させ
ることができるので耐久性が向上する。
【0024】また、連結部材を使用することにより上下
分割部材を薄板鋼板で作業機を構成することが可能とな
り、経済性の向上および作業機の軽量化が図れる。
分割部材を薄板鋼板で作業機を構成することが可能とな
り、経済性の向上および作業機の軽量化が図れる。
【図1】本発明に係る油圧ショベルのアーム側面図であ
る。
る。
【図2】同、図1の断面A−A図である。
【図3】同、図1の断面B−B図である。
【図4】同、図3の断面C−C図である。
【図5】同、(a),(b),(c)は図1の断面A−
Aに相当するアームの他の実施例説明図である。
Aに相当するアームの他の実施例説明図である。
【図6】油圧ショベルの側面図である。
【図7】従来の油圧ショベルのアームを示す図である。
【図8】図7の断面D−D図を示し、(a),(b),
(c)は従来のアーム断面の3例を説明する図である。
(c)は従来のアーム断面の3例を説明する図である。
【図9】先行技術のブームを示す図である。
【図10】図9の断面E−E図である。
【図11】図10のZ視図である。
10 アーム 12 アーム本体 12a,40a,41a,42a 上部分割部材 12b,40b,41b,42b 下部分割部材 12c 連結部材 13,14,15 ボス部 16,17 ブラケット 20 油圧ショベル 23 上部旋回体 30 作業機 31 ブーム 33 アーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 武士 大阪府枚方市上野3−1−1 株式会社小 松製作所大阪工場内 (72)発明者 加藤 雅之 大阪府枚方市上野3−1−1 株式会社小 松製作所大阪工場内
Claims (3)
- 【請求項1】 車体より順次連結されるブームおよびア
ームからなる作業機と、このブームおよびアームは長手
方向に上部分割部材と下部分割部材とを一体に形成され
たものからなる油圧ショベルの作業機において、前記ブ
ームあるいはアームの断面形状の一面に開口部を有する
上部分割部材(12a) および下部分割部材(12b) と、前記
上部分割部材(12a) と下部分割部材(12b) との間に挟ん
で固着した連結板(12c) とからなることを特徴とする油
圧ショベルの作業機。 - 【請求項2】 前記上部分割部材(12a) および下部分割
部材(12b) の形状は、U字状、台形状、半円形状および
半楕円形状としたことを特徴とする請求項1記載の油圧
ショベルの作業機。 - 【請求項3】 前記連結板(12c) の幅方向の長さ(S2)
と、前記上部分割部材(12a) および下部分割部材(12b)
の開口部の長さ(S1)とは、S2 ≧S1 としたことを特徴
とする請求項1記載の油圧ショベルの作業機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34764895A JPH09165773A (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | 油圧ショベルの作業機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34764895A JPH09165773A (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | 油圧ショベルの作業機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09165773A true JPH09165773A (ja) | 1997-06-24 |
Family
ID=18391644
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34764895A Pending JPH09165773A (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | 油圧ショベルの作業機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09165773A (ja) |
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- 1995-12-15 JP JP34764895A patent/JPH09165773A/ja active Pending
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