JPH09164385A - ケトンをベースとする界面活性剤ならびに工業的、商業的及び公共施設廃水の処理方法 - Google Patents
ケトンをベースとする界面活性剤ならびに工業的、商業的及び公共施設廃水の処理方法Info
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- JPH09164385A JPH09164385A JP8151458A JP15145896A JPH09164385A JP H09164385 A JPH09164385 A JP H09164385A JP 8151458 A JP8151458 A JP 8151458A JP 15145896 A JP15145896 A JP 15145896A JP H09164385 A JPH09164385 A JP H09164385A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
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- B01D17/047—Breaking emulsions with separation aids
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- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09K—MATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ケトンをベースとする界面活性剤、ならびに工
業的、商業的、及び公共施設的廃水の処理方法を提供す
る。 【解決手段】環状1,3−ジオキサン及び/又は1,3
−ジオキソラン官能性を有し、その水溶液のpHを下げ
ることにより不可逆的に分裂し得るアニオン界面活性剤
は、水性流れからの乳化された疎水性汚染物又は他の疎
水性物質の除去を必要とする種々の方法に対して有用で
ある。界面活性剤がその成分であるケトンとポリオール
とに分裂した後、該疎水性成分は相分離し、そして日常
の手段により水性流れから除去されることが出来る。
業的、商業的、及び公共施設的廃水の処理方法を提供す
る。 【解決手段】環状1,3−ジオキサン及び/又は1,3
−ジオキソラン官能性を有し、その水溶液のpHを下げ
ることにより不可逆的に分裂し得るアニオン界面活性剤
は、水性流れからの乳化された疎水性汚染物又は他の疎
水性物質の除去を必要とする種々の方法に対して有用で
ある。界面活性剤がその成分であるケトンとポリオール
とに分裂した後、該疎水性成分は相分離し、そして日常
の手段により水性流れから除去されることが出来る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は非イオン分裂性界面活性
剤に関し、かつ脂肪、油及びグリース(FOG)、全石
油炭化水素類(TPH)、及びその他の上記のような疎
水性物質を包含する水不溶性の油状又はろう状汚染物/
不純物を保持する水性流れ、典型的には流出液の流れを
処理する工業的、商業的、及び公共施設的な応用への、
それら界面活性剤の利用に関する。本発明は前記水性流
れを処理して上記のような疎水性物質を除去する為の計
画された組成物及び方法を提供する。加工操作中に発生
したこれらの水性流れは、前記界面活性剤の作用によっ
て比較的に安定なエマルションの形態において保持され
る前記汚染物を含有する。該汚染物は、該廃水を酸性化
し、前記汚染物の解放をもたらすことによって水性流出
液から除去することができる。前記流出液の特定例とし
ては使用済み洗濯洗浄水、金属加工工程からの汚染され
た油/水エマルション、織物染色からの水性流れ、金属
(車両)清浄化操作からの洗浄水の流れ、インキ抜き工
程からの廃棄又は再循環の流れなどを包含する。
剤に関し、かつ脂肪、油及びグリース(FOG)、全石
油炭化水素類(TPH)、及びその他の上記のような疎
水性物質を包含する水不溶性の油状又はろう状汚染物/
不純物を保持する水性流れ、典型的には流出液の流れを
処理する工業的、商業的、及び公共施設的な応用への、
それら界面活性剤の利用に関する。本発明は前記水性流
れを処理して上記のような疎水性物質を除去する為の計
画された組成物及び方法を提供する。加工操作中に発生
したこれらの水性流れは、前記界面活性剤の作用によっ
て比較的に安定なエマルションの形態において保持され
る前記汚染物を含有する。該汚染物は、該廃水を酸性化
し、前記汚染物の解放をもたらすことによって水性流出
液から除去することができる。前記流出液の特定例とし
ては使用済み洗濯洗浄水、金属加工工程からの汚染され
た油/水エマルション、織物染色からの水性流れ、金属
(車両)清浄化操作からの洗浄水の流れ、インキ抜き工
程からの廃棄又は再循環の流れなどを包含する。
【0002】
【先行技術】汚染物の直接排出又は公有処理場(POT
W:Public Owned Treatment
Works)への汚染物の排出はFOG、TPH、及び
/又は通常には油状廃水と呼ばれるその他の乳化油(有
機物)を含有する大容量の水性流出液を発生する、例え
ば工業的洗濯、金属加工、食品加工、金属清浄、などの
ような多数の産業に重要な問題を提起する。
W:Public Owned Treatment
Works)への汚染物の排出はFOG、TPH、及び
/又は通常には油状廃水と呼ばれるその他の乳化油(有
機物)を含有する大容量の水性流出液を発生する、例え
ば工業的洗濯、金属加工、食品加工、金属清浄、などの
ような多数の産業に重要な問題を提起する。
【0003】POTWへの廃水の流れの排出、又は水路
内への洗浄溶液の直接廃棄は環境規制基準に従って行わ
なければならない。これらの要求を満たすためには廃水
流を予備処理して汚染物(例えばFOG,TPHなど)
を減少させ、排出規制に従うのが一般的である。工業的
洗濯操作の場合においてこの問題は、大容量の洗濯廃水
が種々の汚染物を含有して発生するので特に重要であ
る。これらの汚染物は洗浄操作中に汚布から除去され、
次いで該不純物を水溶液状態に保持して比較的に安定な
エマルションを形成するのに使用される界面活性剤と会
合するに至る。
内への洗浄溶液の直接廃棄は環境規制基準に従って行わ
なければならない。これらの要求を満たすためには廃水
流を予備処理して汚染物(例えばFOG,TPHなど)
を減少させ、排出規制に従うのが一般的である。工業的
洗濯操作の場合においてこの問題は、大容量の洗濯廃水
が種々の汚染物を含有して発生するので特に重要であ
る。これらの汚染物は洗浄操作中に汚布から除去され、
次いで該不純物を水溶液状態に保持して比較的に安定な
エマルションを形成するのに使用される界面活性剤と会
合するに至る。
【0004】金属加工流体は、加工中に使用される多く
の切削、研磨及び成形の各操作の間の冷却及び潤滑を行
うために使用される。金属加工処方物は、例えば乳化、
腐食抑制、潤滑、カップリング、消泡、湿潤、分散など
のような多種の機能を行うための添加剤を含有する複雑
な混合物である。界面活性剤は金属加工処方物において
主に乳化剤、湿潤剤及び腐食抑制剤として使用される。
排出及び廃棄物処理の必要性を減少させる(経費節約)
ために該流体は長時間にわたり絶え間なく再循環され
る。然しながら或る使用期間後に金属加工流体の効力
は、加工操作から該流体に導入される汚染物に起因して
有意に減少して来る。これら汚染物はマシン油(屡々ト
ランプ油という)、金属粒子、アニオン塩、カチオン、
及び金属加工流体中に集められたその他の異物のような
不純物を包含する。次いで、これらの流体を貯槽に排出
し、この貯槽により多数の処理技術を使用して油(その
若干は再循環される)及びグリースを除去し、要求され
る地方予備処理条例(典型的には100mg/リットル
以下の油及びグリースの濃度)に水相を適合させる。処
理技術の一つは、例えばミョウバン又は多価電解質のよ
うなエマルション破壊剤を添加して相分離を容易にする
化学的エマルション(油/水)破壊を包含する。この方
法は、油の小滴の乳化を促進する電荷を中和することに
より行はれる。金属加工処方物において典型的には、例
えば石鹸、石油スルホネートなどのようなアニオン界面
活性剤(それら界面活性剤は表面活性特性を保持する負
電荷イオンを有する)が、電荷を中和されるこの能力
(このようにして界面活性剤特性を破壊する)の故に使
用される。アニオン界面活性剤は非イオン界面活性剤と
比較して、例えば発泡及び硬水安定性の欠如のような望
ましくない性質を有する。然しながら非イオン界面活性
剤は電荷を有さず、この種の化学的エマルション破壊に
適応できない。
の切削、研磨及び成形の各操作の間の冷却及び潤滑を行
うために使用される。金属加工処方物は、例えば乳化、
腐食抑制、潤滑、カップリング、消泡、湿潤、分散など
のような多種の機能を行うための添加剤を含有する複雑
な混合物である。界面活性剤は金属加工処方物において
主に乳化剤、湿潤剤及び腐食抑制剤として使用される。
排出及び廃棄物処理の必要性を減少させる(経費節約)
ために該流体は長時間にわたり絶え間なく再循環され
る。然しながら或る使用期間後に金属加工流体の効力
は、加工操作から該流体に導入される汚染物に起因して
有意に減少して来る。これら汚染物はマシン油(屡々ト
ランプ油という)、金属粒子、アニオン塩、カチオン、
及び金属加工流体中に集められたその他の異物のような
不純物を包含する。次いで、これらの流体を貯槽に排出
し、この貯槽により多数の処理技術を使用して油(その
若干は再循環される)及びグリースを除去し、要求され
る地方予備処理条例(典型的には100mg/リットル
以下の油及びグリースの濃度)に水相を適合させる。処
理技術の一つは、例えばミョウバン又は多価電解質のよ
うなエマルション破壊剤を添加して相分離を容易にする
化学的エマルション(油/水)破壊を包含する。この方
法は、油の小滴の乳化を促進する電荷を中和することに
より行はれる。金属加工処方物において典型的には、例
えば石鹸、石油スルホネートなどのようなアニオン界面
活性剤(それら界面活性剤は表面活性特性を保持する負
電荷イオンを有する)が、電荷を中和されるこの能力
(このようにして界面活性剤特性を破壊する)の故に使
用される。アニオン界面活性剤は非イオン界面活性剤と
比較して、例えば発泡及び硬水安定性の欠如のような望
ましくない性質を有する。然しながら非イオン界面活性
剤は電荷を有さず、この種の化学的エマルション破壊に
適応できない。
【0005】硬質表面清浄化処方物は例えば金属類、セ
ラミック類などのような硬質の、通常には平滑な表面か
ら作動流体、油、泥、砕片などを除去するために使用さ
れる。水性系に対しては通常アルカリ性清浄剤が使用さ
れ、湿潤剤及び分散剤としては界面活性剤が使用され
る。硬質表面の清浄は浸せき又は噴霧によって行われ
る。該界面活性剤はアルカリ性pHに対して安定であ
り、かつ低発泡性であるべきである。清浄剤は数回の清
浄操作後において、清浄化された表面、例えば金属部
品、セラミックタイルなどから汚染物(例えば油類)を
除去し、再沈着(乳化による)を防止する界面活性剤の
効力を制限するのに十分に蓄積された汚染物を有する。
追加の界面活性剤を添加してこの問題を軽減することが
できるけれど、追加の界面活性剤は望ましくない泡の発
生の可能性を増大させ、浴を廃棄する際に廃棄物処理
(油/水エマルション)をより困難にする。アルキルフ
ェノール エトキシレート類〔例えば、米国、コネチカ
ット州、ダンバリー市、ユニオン カーバイド社製、ト
リトン(Triton)(登録商標)X−100〕は金
属清浄操作に対する良好な界面活性剤であることが知ら
れている。然しながら、これらの物質は非イオン性であ
るので廃棄物処理が困難である。
ラミック類などのような硬質の、通常には平滑な表面か
ら作動流体、油、泥、砕片などを除去するために使用さ
れる。水性系に対しては通常アルカリ性清浄剤が使用さ
れ、湿潤剤及び分散剤としては界面活性剤が使用され
る。硬質表面の清浄は浸せき又は噴霧によって行われ
る。該界面活性剤はアルカリ性pHに対して安定であ
り、かつ低発泡性であるべきである。清浄剤は数回の清
浄操作後において、清浄化された表面、例えば金属部
品、セラミックタイルなどから汚染物(例えば油類)を
除去し、再沈着(乳化による)を防止する界面活性剤の
効力を制限するのに十分に蓄積された汚染物を有する。
追加の界面活性剤を添加してこの問題を軽減することが
できるけれど、追加の界面活性剤は望ましくない泡の発
生の可能性を増大させ、浴を廃棄する際に廃棄物処理
(油/水エマルション)をより困難にする。アルキルフ
ェノール エトキシレート類〔例えば、米国、コネチカ
ット州、ダンバリー市、ユニオン カーバイド社製、ト
リトン(Triton)(登録商標)X−100〕は金
属清浄操作に対する良好な界面活性剤であることが知ら
れている。然しながら、これらの物質は非イオン性であ
るので廃棄物処理が困難である。
【0006】インキ抜き処方物は古い新聞紙、雑誌、事
務用紙などから印刷インキを除去するのに使用される。
「洗浄」法と言われる一つの方法においては、印刷され
た故紙をアルカリ性環境中、高められた温度及び機械的
攪拌のもと、インキ抜き処方物の存在下に繊維化する。
インキを殆ど含有しないパルプ繊維の濃厚な懸濁液を得
るために種々の洗浄工程が採用される。界面活性剤はイ
ンキ抜き工程中において、インキ及び結合剤の分散を促
進する為の湿潤剤として、及び乳化剤として使用され
る。通常には、アルキルフェノール エトキシレート類
ならびに第一級及び第二級脂肪アルコールエトキシレー
トが低発泡性及び良好な分散性の故に使用される。これ
らの界面活性剤を含有する洗浄工程からの流出液は、廃
棄物処理しなければならないエマルション/分散液(例
えば水中におけるインキ)を有する。更に、工程からの
再循環された水の流れは処理する必要がある。
務用紙などから印刷インキを除去するのに使用される。
「洗浄」法と言われる一つの方法においては、印刷され
た故紙をアルカリ性環境中、高められた温度及び機械的
攪拌のもと、インキ抜き処方物の存在下に繊維化する。
インキを殆ど含有しないパルプ繊維の濃厚な懸濁液を得
るために種々の洗浄工程が採用される。界面活性剤はイ
ンキ抜き工程中において、インキ及び結合剤の分散を促
進する為の湿潤剤として、及び乳化剤として使用され
る。通常には、アルキルフェノール エトキシレート類
ならびに第一級及び第二級脂肪アルコールエトキシレー
トが低発泡性及び良好な分散性の故に使用される。これ
らの界面活性剤を含有する洗浄工程からの流出液は、廃
棄物処理しなければならないエマルション/分散液(例
えば水中におけるインキ)を有する。更に、工程からの
再循環された水の流れは処理する必要がある。
【0007】織物工業もまたそれらの工程から数種の廃
水流出液の流れを生ずる。例えば人造繊維の精練(洗浄
方法)中に、繊維上に残存する化学添加物(例えば潤滑
油)を除去する為に界面活性剤を添加する。界面活性剤
は洗い落とされた粒子の洗浄及び分散のために使用され
る。アルキルフェノール エトキシレート類が低発泡性
及び良好な分散性の故に通常に使用される。これらの界
面活性剤を含有する洗浄工程からの流出液は廃棄物処理
が困難なエマルション(例えば水中油)を含有する。そ
のほか、分散染色法においては、界面活性剤を使用して
水不溶性染料を分散させて染浴における均一な分布を確
実にする。これらの浴を廃棄しなければならない場合
に、得られた分散液は廃棄物処理するのが困難である。
水流出液の流れを生ずる。例えば人造繊維の精練(洗浄
方法)中に、繊維上に残存する化学添加物(例えば潤滑
油)を除去する為に界面活性剤を添加する。界面活性剤
は洗い落とされた粒子の洗浄及び分散のために使用され
る。アルキルフェノール エトキシレート類が低発泡性
及び良好な分散性の故に通常に使用される。これらの界
面活性剤を含有する洗浄工程からの流出液は廃棄物処理
が困難なエマルション(例えば水中油)を含有する。そ
のほか、分散染色法においては、界面活性剤を使用して
水不溶性染料を分散させて染浴における均一な分布を確
実にする。これらの浴を廃棄しなければならない場合
に、得られた分散液は廃棄物処理するのが困難である。
【0008】第三次油回収として知られている方法にお
いては、第一次及び第二次油回収後に残留している油析
出物が抽出される。析出物の化学フラッジングにおいて
は化学物質を水に添加して回収を補助する。これらの化
学物質の一つは、油と水との間の表面張力を減少させる
為に使用される界面活性剤である。即ち界面活性剤(及
び、場合により共界面活性剤)は原油と水とでエマルシ
ョンを発生させ、このことにより油が析出物から除去さ
れる。ミセルフラッジング(micellarfloo
ding)法においては、界面活性剤を原油と共に数日
間にわたって油析出物中にポンプ輸送して更に原油を抽
出する。一般的にアニオン界面活性剤(例えば石油スル
ホネート、エーテルサルフェート、エーテルカルボキシ
レートなど)が使用される。
いては、第一次及び第二次油回収後に残留している油析
出物が抽出される。析出物の化学フラッジングにおいて
は化学物質を水に添加して回収を補助する。これらの化
学物質の一つは、油と水との間の表面張力を減少させる
為に使用される界面活性剤である。即ち界面活性剤(及
び、場合により共界面活性剤)は原油と水とでエマルシ
ョンを発生させ、このことにより油が析出物から除去さ
れる。ミセルフラッジング(micellarfloo
ding)法においては、界面活性剤を原油と共に数日
間にわたって油析出物中にポンプ輸送して更に原油を抽
出する。一般的にアニオン界面活性剤(例えば石油スル
ホネート、エーテルサルフェート、エーテルカルボキシ
レートなど)が使用される。
【0009】本発明における下記の化合物に対する上述
の用途は排他的ではなく、むしろ問題を説明するもので
あり、それ故、FOG、TPH及び界面活性剤の存在に
起因して乳化されるその他の水不溶性汚染物を含有する
廃水流れを発生させる工業的、公共施設及び商業的処理
に対する本発明の必要性を説明するものである。
の用途は排他的ではなく、むしろ問題を説明するもので
あり、それ故、FOG、TPH及び界面活性剤の存在に
起因して乳化されるその他の水不溶性汚染物を含有する
廃水流れを発生させる工業的、公共施設及び商業的処理
に対する本発明の必要性を説明するものである。
【0010】有効な界面活性剤の望ましい性質の一つは
水不溶性成分を効率的に乳化することである。然しなが
ら、現在不純物であると考えることの出来るこれらの成
分及びその他の汚染物を水性流出液から分離することは
界面活性剤の乳化性により複雑化される。それ故、水溶
液中の疎水性化合物を除去し懸濁するに当り、界面活性
剤が強力又は効率的であればあるほど、その後における
疎水性不純物の水からの分離が一層困難となる。
水不溶性成分を効率的に乳化することである。然しなが
ら、現在不純物であると考えることの出来るこれらの成
分及びその他の汚染物を水性流出液から分離することは
界面活性剤の乳化性により複雑化される。それ故、水溶
液中の疎水性化合物を除去し懸濁するに当り、界面活性
剤が強力又は効率的であればあるほど、その後における
疎水性不純物の水からの分離が一層困難となる。
【0011】結局は外界に排出されるプロセス流れに界
面活性剤を使用する業務及び産業に必要とされるもの
は、最初は疎水性作用剤を乳化し、かつそれらを水中に
懸濁する為の慣用の界面活性剤として利用することが出
来、その後に永久的にその界面活性剤能力を減少又は除
去し、以前に界面活性剤と会合し懸濁した疎水性構成要
素を解放し、分離し、かつ集合するように変性すること
の出来る高度に有効な界面活性剤である。
面活性剤を使用する業務及び産業に必要とされるもの
は、最初は疎水性作用剤を乳化し、かつそれらを水中に
懸濁する為の慣用の界面活性剤として利用することが出
来、その後に永久的にその界面活性剤能力を減少又は除
去し、以前に界面活性剤と会合し懸濁した疎水性構成要
素を解放し、分離し、かつ集合するように変性すること
の出来る高度に有効な界面活性剤である。
【0012】この問題は一部の工業的洗濯工業におい
て、アミンをベースとする界面活性剤及びそれらの使用
に基づく種々の改良された方法の使用により処理されて
いた。これらの方法は一般的に、アミンをベースとする
界面活性剤と乳化された疎水性汚染物とを保持する水性
流れを酸で処理して界面活性剤を不活性化し、疎水性汚
染物を解放し、それから該汚染物を凝集させ、次いで通
常にはスキミング(skimming)又はその他の物
理的分離方法により除去することを特徴とする。それら
の中で典型的な方法が米国特許第5,076,937号、第
5,167,829号、第5,207,922号及び第5,374,
358号各明細書に開示されている。然しながらアミン
をベースとする界面活性剤は十分に満足すべきものであ
ることは証明されていない。何故なら、それらの洗浄力
は例えば該工業の標準であると一般的に考えられている
ノニルフェノールエトキシレート(NPE)のような通
常に洗濯用に使用されている最良の界面活性剤よりも低
いからである。更にその上、該アミンをベースとする界
面活性剤は、例えば該流れをPOTWに排出する前に中
和する迄pHを高めた場合に、それらの界面活性を改善
し回復する傾向があり、これが下流において問題(例え
ば、発泡)を生ずることがある。
て、アミンをベースとする界面活性剤及びそれらの使用
に基づく種々の改良された方法の使用により処理されて
いた。これらの方法は一般的に、アミンをベースとする
界面活性剤と乳化された疎水性汚染物とを保持する水性
流れを酸で処理して界面活性剤を不活性化し、疎水性汚
染物を解放し、それから該汚染物を凝集させ、次いで通
常にはスキミング(skimming)又はその他の物
理的分離方法により除去することを特徴とする。それら
の中で典型的な方法が米国特許第5,076,937号、第
5,167,829号、第5,207,922号及び第5,374,
358号各明細書に開示されている。然しながらアミン
をベースとする界面活性剤は十分に満足すべきものであ
ることは証明されていない。何故なら、それらの洗浄力
は例えば該工業の標準であると一般的に考えられている
ノニルフェノールエトキシレート(NPE)のような通
常に洗濯用に使用されている最良の界面活性剤よりも低
いからである。更にその上、該アミンをベースとする界
面活性剤は、例えば該流れをPOTWに排出する前に中
和する迄pHを高めた場合に、それらの界面活性を改善
し回復する傾向があり、これが下流において問題(例え
ば、発泡)を生ずることがある。
【0013】
【発明の概要】アルカリ性又は高pH環境内において非
イオン界面活性剤として作用する或る種のアセタールを
ベースとする界面活性剤により、望ましい界面活性剤分
裂性と結合した優れた最終用途性能が示されることが本
発明によりわかった。(本発明において使用される用語
「アセタール」は従来「ケタール」として知られた化合
物をいう。このような命名法は当業界により廃止され
た。IUPAC規則C−331.1参照)。然しながら、
これらの界面活性剤は酸性環境下においてはアセタール
の化学官能性の存在に起因して、界面活性剤の疎水物質
部分が親水物質部分から化学的分裂をする。このことが
界面活性剤の界面活性を破壊し、それにより該界面活性
剤と疎水性構成要素との会合を消滅させて界面活性剤の
水相からの分離をより一層容易にするのである。疎水物
質部分と親水物質部分とを生じさせる、この実際的結合
破壊作用は以後「分裂性」といい、この化学的分裂をす
ることの出来るアセタールから誘導される非イオン界面
活性剤は「分裂性界面活性剤」という。なお、一般的に
「可逆的物質」と考えられている先行技術のアミンをベ
ースとする界面活性剤とは逆に、本発明における界面活
性剤はpHを再びアルカリ性範囲に上げても界面活性剤
に改質されない。
イオン界面活性剤として作用する或る種のアセタールを
ベースとする界面活性剤により、望ましい界面活性剤分
裂性と結合した優れた最終用途性能が示されることが本
発明によりわかった。(本発明において使用される用語
「アセタール」は従来「ケタール」として知られた化合
物をいう。このような命名法は当業界により廃止され
た。IUPAC規則C−331.1参照)。然しながら、
これらの界面活性剤は酸性環境下においてはアセタール
の化学官能性の存在に起因して、界面活性剤の疎水物質
部分が親水物質部分から化学的分裂をする。このことが
界面活性剤の界面活性を破壊し、それにより該界面活性
剤と疎水性構成要素との会合を消滅させて界面活性剤の
水相からの分離をより一層容易にするのである。疎水物
質部分と親水物質部分とを生じさせる、この実際的結合
破壊作用は以後「分裂性」といい、この化学的分裂をす
ることの出来るアセタールから誘導される非イオン界面
活性剤は「分裂性界面活性剤」という。なお、一般的に
「可逆的物質」と考えられている先行技術のアミンをベ
ースとする界面活性剤とは逆に、本発明における界面活
性剤はpHを再びアルカリ性範囲に上げても界面活性剤
に改質されない。
【0014】広く言えば本発明は下記式の何れか又は混
合されたものに該当する分裂性非イオン界面活性剤、及
び水性流れ中において上記界面活性剤と会合している不
純物を除去する方法を提供する。この方法は:
合されたものに該当する分裂性非イオン界面活性剤、及
び水性流れ中において上記界面活性剤と会合している不
純物を除去する方法を提供する。この方法は:
【0015】(a)該界面活性剤を比較的に水不溶性の
画分と比較的に水溶性の画分とに不可逆的に分裂させる
のに十分に酸性のpHに該水性流れのpHを調整するこ
とにより、界面活性剤を不活性化して不純物を界面活性
剤との会合から解放し、該解放された不純物及び界面活
性剤の水不溶性画分は比較的に水不溶性の相を形成し、
次いで
画分と比較的に水溶性の画分とに不可逆的に分裂させる
のに十分に酸性のpHに該水性流れのpHを調整するこ
とにより、界面活性剤を不活性化して不純物を界面活性
剤との会合から解放し、該解放された不純物及び界面活
性剤の水不溶性画分は比較的に水不溶性の相を形成し、
次いで
【0016】(b)該水不溶性相の少なくとも一部を水
性流れから除去し、
性流れから除去し、
【0017】この場合、該分裂性非イオン界面活性剤は
式:
式:
【化22】 又は
【化23】 {上式中のR及びR’は式:
【化24】 〔式中、R及びR’は同一でも、又は異なっていてもよ
く、炭素原子合計約8ないし約20個を有する有機化合
物(置換又は非置換)の残基である〕を有するケトンか
ら誘導される有機化合物(置換又は非置換)の残基であ
り;Xは水素であるか又は疎水性末端キャップの残基で
あり;Yは水素、メチル、エチル又はそれらを混合した
ものであり;Zは水素、メチル、又はエチルであり;m
は0または1であり;そしてnは1から約40までの整
数である}の何れか、又は混合したもので表される、こ
とを包含する。
く、炭素原子合計約8ないし約20個を有する有機化合
物(置換又は非置換)の残基である〕を有するケトンか
ら誘導される有機化合物(置換又は非置換)の残基であ
り;Xは水素であるか又は疎水性末端キャップの残基で
あり;Yは水素、メチル、エチル又はそれらを混合した
ものであり;Zは水素、メチル、又はエチルであり;m
は0または1であり;そしてnは1から約40までの整
数である}の何れか、又は混合したもので表される、こ
とを包含する。
【0018】
【発明の詳細な記載】本発明は商業的、工業的及び公共
施設の廃水の流れを排出可能な環境標準に適応したもの
とする為の、それらの清浄化に関する。本発明の組成物
及び方法は工業上の広い適応性と上述の用途とを有する
けれど便宜上、本発明を主として工業的洗濯プロセスに
対するその極めて効果的な応用性に関して述べる。必要
に応じて処方を調整することにより多数のその他の工業
的応用においても有利な結果が得られるということは、
勿論当業者に理解されるであろう。
施設の廃水の流れを排出可能な環境標準に適応したもの
とする為の、それらの清浄化に関する。本発明の組成物
及び方法は工業上の広い適応性と上述の用途とを有する
けれど便宜上、本発明を主として工業的洗濯プロセスに
対するその極めて効果的な応用性に関して述べる。必要
に応じて処方を調整することにより多数のその他の工業
的応用においても有利な結果が得られるということは、
勿論当業者に理解されるであろう。
【0019】本発明は好ましい実施態様において示され
たようにFOG及びTPHのような汚染物を、例えば洗
濯廃水の流出液からバッチ基準又は連続基準で除去する
方法を提供する。処理工程中において、清浄すべき織物
内で処分される汚染物は本明細書に記載のタイプの分裂
性非イオン界面活性剤を含有するアルカリ性洗浄剤によ
り処理して乳化させるか、さもなければ界面活性剤と汚
染物との間の会合を生じさせる。該界面活性剤は廃水流
出液の酸性化により分裂し、界面活性剤に会合する乳化
性が破壊され、このようにして汚染物が水から相分離さ
れる。次いで慣用の方法(例えばスキミング、化学処
理、溶存空気浮選など)によりFOG、TPH及びその
他の汚染物が廃水から除去される。そして洗濯廃水は廢
流出液を環境規制に適合させる最終的pH調整後におい
てPOTWへの排出が可能である。
たようにFOG及びTPHのような汚染物を、例えば洗
濯廃水の流出液からバッチ基準又は連続基準で除去する
方法を提供する。処理工程中において、清浄すべき織物
内で処分される汚染物は本明細書に記載のタイプの分裂
性非イオン界面活性剤を含有するアルカリ性洗浄剤によ
り処理して乳化させるか、さもなければ界面活性剤と汚
染物との間の会合を生じさせる。該界面活性剤は廃水流
出液の酸性化により分裂し、界面活性剤に会合する乳化
性が破壊され、このようにして汚染物が水から相分離さ
れる。次いで慣用の方法(例えばスキミング、化学処
理、溶存空気浮選など)によりFOG、TPH及びその
他の汚染物が廃水から除去される。そして洗濯廃水は廢
流出液を環境規制に適合させる最終的pH調整後におい
てPOTWへの排出が可能である。
【0020】更に詳しくは本発明は、ある種のpH受容
性、分裂性非イオン界面活性剤と会合した水性流れ中の
不純物を除去する方法に関する。荷電したイオンを含有
するアニオン性物質、カチオン性物質及び両性界面活性
剤は混合物のpHを調整することにより中和(即ち界面
活性の喪失)されることが出来るということは知られて
いる。然しながら、このことは或る種のアミンをベース
とする界面活性剤以外の慣用の非イオン界面活性剤に対
しては、それらが荷電部分を有しないので適用されな
い。本発明により、側基のヒドロキシル基を有する或る
種の環状アセタールはpH分裂性界面活性剤の疎水性物
質部分として機能することが出来るということがわかっ
た。この物質はアルコキシル化又は別の方法で変質され
て広範囲のHLBを有し、かつ関連する化学構造を有す
る他の界面活性剤によって示されるよりも予想外に優れ
た性能特性を有する界面活性剤を提供することが出来
る。
性、分裂性非イオン界面活性剤と会合した水性流れ中の
不純物を除去する方法に関する。荷電したイオンを含有
するアニオン性物質、カチオン性物質及び両性界面活性
剤は混合物のpHを調整することにより中和(即ち界面
活性の喪失)されることが出来るということは知られて
いる。然しながら、このことは或る種のアミンをベース
とする界面活性剤以外の慣用の非イオン界面活性剤に対
しては、それらが荷電部分を有しないので適用されな
い。本発明により、側基のヒドロキシル基を有する或る
種の環状アセタールはpH分裂性界面活性剤の疎水性物
質部分として機能することが出来るということがわかっ
た。この物質はアルコキシル化又は別の方法で変質され
て広範囲のHLBを有し、かつ関連する化学構造を有す
る他の界面活性剤によって示されるよりも予想外に優れ
た性能特性を有する界面活性剤を提供することが出来
る。
【0021】本発明において有用な界面活性剤は当業
界、特に米国特許第3,948,953号及び第3,909,4
60号各明細書ならびにポーランド国暫定特許第115,
527号、及び第139,977号各明細書に広く記述さ
れている。然しながら本発明は最適の分子構造を与える
こと、及びそれらの応用を上記界面活性剤に対して従来
公知でなかった多種の最終用途にまで広げることによ
り、当業界の教示を改善するものである。下記に更に詳
しく記載するように本発明の界面活性剤は、洗濯、特に
工業的洗濯の領域においてNPEと同等の予想外に優れ
た清浄性能を示し、かつリン酸塩ビルダーのような環境
的に問題のある物質を有意に減少させる。その他の最終
用途において本発明の界面活性剤は、良好な油/水乳
化、金属清浄、低発泡、及び金属加工処方物の廃棄物処
理性について予想外の長所を示す。
界、特に米国特許第3,948,953号及び第3,909,4
60号各明細書ならびにポーランド国暫定特許第115,
527号、及び第139,977号各明細書に広く記述さ
れている。然しながら本発明は最適の分子構造を与える
こと、及びそれらの応用を上記界面活性剤に対して従来
公知でなかった多種の最終用途にまで広げることによ
り、当業界の教示を改善するものである。下記に更に詳
しく記載するように本発明の界面活性剤は、洗濯、特に
工業的洗濯の領域においてNPEと同等の予想外に優れ
た清浄性能を示し、かつリン酸塩ビルダーのような環境
的に問題のある物質を有意に減少させる。その他の最終
用途において本発明の界面活性剤は、良好な油/水乳
化、金属清浄、低発泡、及び金属加工処方物の廃棄物処
理性について予想外の長所を示す。
【0022】本発明に有用なpH受容性の分裂性非イオ
ン界面活性剤は、ケトンとポリオールとの縮合、次いで
のアルコキシル化から誘導されるアセタールをベースと
する界面活性剤を包含する。具体的には本発明の界面活
性剤は、式:
ン界面活性剤は、ケトンとポリオールとの縮合、次いで
のアルコキシル化から誘導されるアセタールをベースと
する界面活性剤を包含する。具体的には本発明の界面活
性剤は、式:
【化25】 又は
【化26】 {上式中R及びR’は式:
【化27】 〔式中、R及びR’は同一でも、又は異なっていても良
く、炭素原子合計8ないし20個、好ましくは炭素原子
10ないし18個、更に好ましくは炭素原子12ないし
18個、最も好ましくは炭素原子12ないし15個を有
する有機化合物(置換又は非置換)の残基である〕で表
されるケトンから誘導される有機化合物(置換又は非置
換)の残基であり;Xは水素であるか、又は疎水性末端
キャップの残基、例えばCH2 Ph、t−ブチルであ
り;Yは水素、メチル、エチル又はそれらの混合であ
り;Zは水素、メチル又はエチルであり;mは0または
1であり;nは少なくとも1、好ましくは1ないし約4
0、さらに好ましくは2ないし約12、最も好ましくは
3ないし約9の整数である}の何れか、又は混合したも
ので表される。
く、炭素原子合計8ないし20個、好ましくは炭素原子
10ないし18個、更に好ましくは炭素原子12ないし
18個、最も好ましくは炭素原子12ないし15個を有
する有機化合物(置換又は非置換)の残基である〕で表
されるケトンから誘導される有機化合物(置換又は非置
換)の残基であり;Xは水素であるか、又は疎水性末端
キャップの残基、例えばCH2 Ph、t−ブチルであ
り;Yは水素、メチル、エチル又はそれらの混合であ
り;Zは水素、メチル又はエチルであり;mは0または
1であり;nは少なくとも1、好ましくは1ないし約4
0、さらに好ましくは2ないし約12、最も好ましくは
3ないし約9の整数である}の何れか、又は混合したも
ので表される。
【0023】本明細書に使用される語句「有機化合物の
残基」は全ての許容される有機化合物の残基を包含す
る。(用語「許容し得る」とは、意図される目的に対す
る界面活性剤の性能を妨げない全ての残基、部分などを
意味する。)広い見地において、該許容し得る残基は有
機化合物の非環式及び環式、枝分れ及び非枝分れ、炭素
環式及び複素環式、芳香族及び非芳香族の残基を包含す
る。有機化合物の残基の例としては、例えばアルキル、
アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ア
ルキル(オキシアルキレン)、アリール(オキシアルキ
レン)、シクロアルキル(オキシアルキレン)、ヘテロ
シクロアルキル(オキシアルキレン)、ヒドロキシ(ア
ルキレンオキシ)などを包含する。該許容された残基
は、適当した有機化合物について置換又は非置換である
ことができ、また同一でも異なってもよい。本発明は有
機化合物の許容し得る残基について如何なる態様におい
ても限定するものではない。
残基」は全ての許容される有機化合物の残基を包含す
る。(用語「許容し得る」とは、意図される目的に対す
る界面活性剤の性能を妨げない全ての残基、部分などを
意味する。)広い見地において、該許容し得る残基は有
機化合物の非環式及び環式、枝分れ及び非枝分れ、炭素
環式及び複素環式、芳香族及び非芳香族の残基を包含す
る。有機化合物の残基の例としては、例えばアルキル、
アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ア
ルキル(オキシアルキレン)、アリール(オキシアルキ
レン)、シクロアルキル(オキシアルキレン)、ヘテロ
シクロアルキル(オキシアルキレン)、ヒドロキシ(ア
ルキレンオキシ)などを包含する。該許容された残基
は、適当した有機化合物について置換又は非置換である
ことができ、また同一でも異なってもよい。本発明は有
機化合物の許容し得る残基について如何なる態様におい
ても限定するものではない。
【0024】本明細書に使用される用語「置換」は全て
の許容し得る有機化合物の置換基を包含する。広い見地
において、該許容し得る置換基は有機化合物の非環式及
び環式、枝分れ及び非枝分れ、炭素環式及び複素環式、
芳香族及び非芳香族の置換基を包含する。置換基の例と
しては、例えばアルキル、アルキルオキシ、アリール、
アリールオキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ハ
ロゲンなどを包含する。それらにおける炭素数は1から
約20又はそれ以上迄、好ましくは1から約12迄の範
囲にわたることが出来る。該許容し得る置換基は適当し
た有機化合物について1個でもそれ以上でも良く、また
同一でも異なってもよい。本発明は該許容し得る有機化
合物の置換基について如何なる態様においても限定する
ものではない。上記(I)及び(II)の構造式はアセ
タールのポリオキシアルキレン誘導体を表し、しかもラ
ンダム式又はブロック式の何れかの方法で生成されたエ
トキシレート、プロポキシレート又はブトキシレートの
混合物から構成されることが出来るということは当業者
に理解されるところである。該アセタール(又はアセタ
ールの混合物)は好ましくは少なくとも約260の(平
均)分子量を有する。ケトンの分子量について特定の既
知限度はないけれど、ケトンの炭素数が約12〜14を
越えるにつれて得られる界面活性剤は性質がより一層パ
ラフィンに類似して来る。このことはより良好な相分離
をもたらすことが出来るけれど、このようなケトンはそ
れらを製造し精製することの困難性の故に容易に入手
(工業的な量において)することが出来ない。
の許容し得る有機化合物の置換基を包含する。広い見地
において、該許容し得る置換基は有機化合物の非環式及
び環式、枝分れ及び非枝分れ、炭素環式及び複素環式、
芳香族及び非芳香族の置換基を包含する。置換基の例と
しては、例えばアルキル、アルキルオキシ、アリール、
アリールオキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ハ
ロゲンなどを包含する。それらにおける炭素数は1から
約20又はそれ以上迄、好ましくは1から約12迄の範
囲にわたることが出来る。該許容し得る置換基は適当し
た有機化合物について1個でもそれ以上でも良く、また
同一でも異なってもよい。本発明は該許容し得る有機化
合物の置換基について如何なる態様においても限定する
ものではない。上記(I)及び(II)の構造式はアセ
タールのポリオキシアルキレン誘導体を表し、しかもラ
ンダム式又はブロック式の何れかの方法で生成されたエ
トキシレート、プロポキシレート又はブトキシレートの
混合物から構成されることが出来るということは当業者
に理解されるところである。該アセタール(又はアセタ
ールの混合物)は好ましくは少なくとも約260の(平
均)分子量を有する。ケトンの分子量について特定の既
知限度はないけれど、ケトンの炭素数が約12〜14を
越えるにつれて得られる界面活性剤は性質がより一層パ
ラフィンに類似して来る。このことはより良好な相分離
をもたらすことが出来るけれど、このようなケトンはそ
れらを製造し精製することの困難性の故に容易に入手
(工業的な量において)することが出来ない。
【0025】前記式の分裂性非イオン界面活性剤は当業
界に公知の慣用の方法により製造することが出来る。
(例えば,上記化合物のpH分裂性について言及してい
る米国特許第3,948,953号及びそのCIPの第3,9
09,460号、ならびにポーランド国暫定特許第115,
527号及び第139,977号の各明細書参照)。例え
ば前記式の界面活性剤は少なくとも3個のヒドロキシル
基を有し、その中の2個は環状1,3−ジオキサン又は
1,3−ジオキソラン官能性を形成するポリオール出発
物質を使用し、ポリオールを適当なケトンで処理するこ
とにより製造することが出来る。このようなポリオール
の例はとりわけて、例えばグリセリン、2−エチル−2
−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール
(トリメチロールプロパン)、1,1,1−トリス(ヒ
ドロキシメチル)−エタン(トリメチロールエタン)、
ソルビトール及びマンニトールを包含する。グリセリン
及びトリメチロールプロパンが好ましい。適当なケトン
の例は、2−オクタノン、2−ノナノン、3−ノナノ
ン、5−ノナノン、4,6−ジメチル−2−ヘプタノ
ン、2−デカノン、3−デカノン、4−t−ブチルシク
ロヘキサノン、2−メチル−4−ノナノン、2−ウンデ
カノン、6−ウンデカノン、2−ドデカノン、4−ドデ
カノン、及び2−トリデカノンを包含する。これらの中
で2−オタノン、2−デカノン、及び2−ドデカノンが
好ましい。最も好ましいのは、液相ノルマルパラフィン
酸化、次いで得られたアルコールを脱水素してC12から
C14までのケトンの異性体混合物を生成することから誘
導される異性体の系列である。この物質は日本、東京都
の日本触媒株式会社から入手することが出来る。
界に公知の慣用の方法により製造することが出来る。
(例えば,上記化合物のpH分裂性について言及してい
る米国特許第3,948,953号及びそのCIPの第3,9
09,460号、ならびにポーランド国暫定特許第115,
527号及び第139,977号の各明細書参照)。例え
ば前記式の界面活性剤は少なくとも3個のヒドロキシル
基を有し、その中の2個は環状1,3−ジオキサン又は
1,3−ジオキソラン官能性を形成するポリオール出発
物質を使用し、ポリオールを適当なケトンで処理するこ
とにより製造することが出来る。このようなポリオール
の例はとりわけて、例えばグリセリン、2−エチル−2
−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール
(トリメチロールプロパン)、1,1,1−トリス(ヒ
ドロキシメチル)−エタン(トリメチロールエタン)、
ソルビトール及びマンニトールを包含する。グリセリン
及びトリメチロールプロパンが好ましい。適当なケトン
の例は、2−オクタノン、2−ノナノン、3−ノナノ
ン、5−ノナノン、4,6−ジメチル−2−ヘプタノ
ン、2−デカノン、3−デカノン、4−t−ブチルシク
ロヘキサノン、2−メチル−4−ノナノン、2−ウンデ
カノン、6−ウンデカノン、2−ドデカノン、4−ドデ
カノン、及び2−トリデカノンを包含する。これらの中
で2−オタノン、2−デカノン、及び2−ドデカノンが
好ましい。最も好ましいのは、液相ノルマルパラフィン
酸化、次いで得られたアルコールを脱水素してC12から
C14までのケトンの異性体混合物を生成することから誘
導される異性体の系列である。この物質は日本、東京都
の日本触媒株式会社から入手することが出来る。
【0026】本発明の分裂性界面活性剤の合成における
第一工程は、適当な反応条件下、通常にはに大気圧及び
約40ないし約175℃の温度において、全仕込み量を
基準にして約0.01ないし約10、好ましくは約0.01
ないし約0.5重量%の量の、硫酸又はトルエンスルホン
酸のような酸触媒の存在下に、縮合反応から生じた水を
除去しながらポリオールをケトンで処理することにより
アセタール部分を形成することである。燐酸もまた好ま
しいことがわかった。なぜなら燐酸は反応速度が若干遅
いけれど、生成物において更に幾らか明るく、より望ま
しい色彩を生ずるからである。このケトンを約1.1ない
し1.3モル過剰のポリオールと混合する。溶媒としてヘ
プタンを添加して、系からの水の共沸除去を促進する。
5員環(1,3−ジオキソラン)が優先的に形成され
る。
第一工程は、適当な反応条件下、通常にはに大気圧及び
約40ないし約175℃の温度において、全仕込み量を
基準にして約0.01ないし約10、好ましくは約0.01
ないし約0.5重量%の量の、硫酸又はトルエンスルホン
酸のような酸触媒の存在下に、縮合反応から生じた水を
除去しながらポリオールをケトンで処理することにより
アセタール部分を形成することである。燐酸もまた好ま
しいことがわかった。なぜなら燐酸は反応速度が若干遅
いけれど、生成物において更に幾らか明るく、より望ま
しい色彩を生ずるからである。このケトンを約1.1ない
し1.3モル過剰のポリオールと混合する。溶媒としてヘ
プタンを添加して、系からの水の共沸除去を促進する。
5員環(1,3−ジオキソラン)が優先的に形成され
る。
【0027】得られた、少なくとも1個の遊離ヒドロキ
シル基を有するアセタールは通常には塩基性条件下に行
われるアルコキシル化反応に適している。該反応はアセ
タールとエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチ
レンオキシド又はそれらの混合物のような適当なアルキ
レンオキシドとの反応を包含する。例えば約80ないし
150℃の温度及び適度に高められた圧力のような慣用
の反応条件を採用することができる。適当な塩基性触媒
は第三級アミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム及
び対応する金属類、水素化物類ならびにアルコキシド類
を包含する。得られるアセタールをベースとするアルコ
キシル化反応生成物は上記式(I)及び(II)により
表される。典型的には、アセタール1モル当たり約1な
いし約100モル、好ましくは1ないし約40モルのア
ルキレンオキシドを使用することが出来る。
シル基を有するアセタールは通常には塩基性条件下に行
われるアルコキシル化反応に適している。該反応はアセ
タールとエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチ
レンオキシド又はそれらの混合物のような適当なアルキ
レンオキシドとの反応を包含する。例えば約80ないし
150℃の温度及び適度に高められた圧力のような慣用
の反応条件を採用することができる。適当な塩基性触媒
は第三級アミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム及
び対応する金属類、水素化物類ならびにアルコキシド類
を包含する。得られるアセタールをベースとするアルコ
キシル化反応生成物は上記式(I)及び(II)により
表される。典型的には、アセタール1モル当たり約1な
いし約100モル、好ましくは1ないし約40モルのア
ルキレンオキシドを使用することが出来る。
【0028】本発明の分裂性非イオン界面活性剤はアル
コキシル化種の広い分布を有し、これは塩基触媒を使用
するアルコキシル化工程から予期されることである。例
えば、M.J.Schick著、Nonionic S
urfactants、第1巻、米国、ニューヨーク
州、ニューヨーク市、Marcel Dekker社発
行(1967)、28〜41ページを参照すべきであ
る。本発明の分裂性非イオン界面活性剤は、当業界(例
えば米国特許第4,754,075号、第4,820,673
号、及び第4,886,917号各明細書)において開示さ
れている制限された分子量の触媒(例えばカルシウムを
ベースとするもの)を使用することにより狭いけれど
も、つり合いのとれたアルコキシル化種の分布を有する
ようにして製造することができる。これらの触媒は実質
的により高級な、即ち平均ピークのアルコキシレート種
よりも少なくとも3個多いアルコキシル基を有するアル
コキシル化部分の大量を比較的に有しないことの出来る
界面活性剤を生成する。最も広く存在するアルコキシル
化部分が4個又はそれ以上のアルコキシ単位を有する場
合において、即ち慣用の触媒が比較的広い範囲のアルコ
キシル化種を提供する領域において、これらの狭い分布
を得ることが出来るということが好都合である。アルコ
キシレートを最終用途性能を高めるように適合させるこ
とは当業者に普通のことである。制限された分子量の生
成物の利点は、典型的な(例えば水酸化カリウム)塩基
触媒を使用するアルコキシル化のもとに得られた一層あ
りふれた分布と比較する、所定の方法のもとにおける評
価によって定めることが出来る。アセタール出発物質に
添加されるアルキレンオシドのモル数は最終用途に関連
する種々のファクター、例えば乳化に対する所望の親水
・親油性バランス(HLB)、曇り点などに関係する。
全ての応用に対して1種だけで好ましいアルコキシレー
トはない。所定の応用内においては、単一生成物(例え
ば6−モルアルコキシレート)に比較して低モル(例え
ば3−モル)アルコキシレートと高モル(例えば9−モ
ル)アルコキシレートとの混合物が好ましいことがあ
る。なお、或る種の応用においてはエチレンオキシドの
みを添加した物質と比較して、エチレンオキシド/プロ
ピレンオキシド/ブチレンオキシド混合物がランダム添
加又はブロック添加の何れにおいても優れていることを
示す場合がある。
コキシル化種の広い分布を有し、これは塩基触媒を使用
するアルコキシル化工程から予期されることである。例
えば、M.J.Schick著、Nonionic S
urfactants、第1巻、米国、ニューヨーク
州、ニューヨーク市、Marcel Dekker社発
行(1967)、28〜41ページを参照すべきであ
る。本発明の分裂性非イオン界面活性剤は、当業界(例
えば米国特許第4,754,075号、第4,820,673
号、及び第4,886,917号各明細書)において開示さ
れている制限された分子量の触媒(例えばカルシウムを
ベースとするもの)を使用することにより狭いけれど
も、つり合いのとれたアルコキシル化種の分布を有する
ようにして製造することができる。これらの触媒は実質
的により高級な、即ち平均ピークのアルコキシレート種
よりも少なくとも3個多いアルコキシル基を有するアル
コキシル化部分の大量を比較的に有しないことの出来る
界面活性剤を生成する。最も広く存在するアルコキシル
化部分が4個又はそれ以上のアルコキシ単位を有する場
合において、即ち慣用の触媒が比較的広い範囲のアルコ
キシル化種を提供する領域において、これらの狭い分布
を得ることが出来るということが好都合である。アルコ
キシレートを最終用途性能を高めるように適合させるこ
とは当業者に普通のことである。制限された分子量の生
成物の利点は、典型的な(例えば水酸化カリウム)塩基
触媒を使用するアルコキシル化のもとに得られた一層あ
りふれた分布と比較する、所定の方法のもとにおける評
価によって定めることが出来る。アセタール出発物質に
添加されるアルキレンオシドのモル数は最終用途に関連
する種々のファクター、例えば乳化に対する所望の親水
・親油性バランス(HLB)、曇り点などに関係する。
全ての応用に対して1種だけで好ましいアルコキシレー
トはない。所定の応用内においては、単一生成物(例え
ば6−モルアルコキシレート)に比較して低モル(例え
ば3−モル)アルコキシレートと高モル(例えば9−モ
ル)アルコキシレートとの混合物が好ましいことがあ
る。なお、或る種の応用においてはエチレンオキシドの
みを添加した物質と比較して、エチレンオキシド/プロ
ピレンオキシド/ブチレンオキシド混合物がランダム添
加又はブロック添加の何れにおいても優れていることを
示す場合がある。
【0029】洗浄剤処方物業界、特に洗濯への応用にお
いて周知であるように、界面活性剤は典型的には1種又
はそれ以上の「ビルダー」と組み合わされる。このよう
な物質は、例えば水硬度イオン(water hard
ness ion)を封鎖すること、汚物の除去及び懸
濁を容易にすること、再沈着を妨げること、pHを塩基
性範囲に維持することなどを包含する種々の理由から組
成物に添加される。普通に使用される無機ビルダーに
は、典型的には約5ないし約30重量%の濃度で使用さ
れる燐酸塩(例えばトリポリ燐酸ナトリウム)、典型的
には約5ないし約40重量%の濃度で使用されるケイ酸
塩及びメタケイ酸塩、典型的には約0ないし約40重量
%の濃度で使用される炭酸ナトリウム及び重炭酸ナトリ
ウム、典型的には約0ないし約10重量%の濃度で使用
されるアルカリ物質(caustic)、及びゼオライ
トなどがある。普通に使用される有機ビルダーには、カ
ルボキシメチル セルロース(CMC)、ポリビニール
ピロリドン(PVP),エチレンジアミンテトラ酢酸
(EDTA)、クエン酸などがある。このような物質は
必要であり、しかも通常にはノニルフェノール エトキ
シレート、第一級及び第二級アルコール エトキシレー
トなどのような慣用の非イオン界面活性剤と共に使用さ
れる。環境関係の理由から、洗浄剤製造業者に対し、洗
浄剤組成物中の燐酸塩の代替物質を見つけることに対す
る有意の圧力があった。今日迄このことが成功したのは
限られた場合(例えば家庭用粉末剤における燐酸塩の代
用物質としてのニトリロ酢酸)のみであった。何故なら
ば、燐酸塩は水を軟化するのみならず、汚染織物からの
不純物の清浄及び除去を促進するその他の性質(例えば
不溶性物質を解こう及び懸濁する、油を乳化するなど)
を有するからである。洗浄剤組成物中の、燐酸塩に対す
る必要性を最小化又は失わせる成分を確認することは望
ましいことである。清浄性能に殆ど、又は全く影響する
ことなく燐酸塩ビルダーの使用を大いに、又は全く避け
ることが出来るということは本発明の組成物の驚くべき
特徴である。燐酸塩含量は、好ましくは全乾燥洗浄剤処
方物の約10重量%よりも大きくなく、更に好ましくは
0ないし約5重量%に限定することが出来る。処方物中
に1種又はそれ以上のビルダーを包含する事が望ましい
場合にはケイ酸塩又はメタケイ酸塩の正常(norma
l)濃度が好ましい。
いて周知であるように、界面活性剤は典型的には1種又
はそれ以上の「ビルダー」と組み合わされる。このよう
な物質は、例えば水硬度イオン(water hard
ness ion)を封鎖すること、汚物の除去及び懸
濁を容易にすること、再沈着を妨げること、pHを塩基
性範囲に維持することなどを包含する種々の理由から組
成物に添加される。普通に使用される無機ビルダーに
は、典型的には約5ないし約30重量%の濃度で使用さ
れる燐酸塩(例えばトリポリ燐酸ナトリウム)、典型的
には約5ないし約40重量%の濃度で使用されるケイ酸
塩及びメタケイ酸塩、典型的には約0ないし約40重量
%の濃度で使用される炭酸ナトリウム及び重炭酸ナトリ
ウム、典型的には約0ないし約10重量%の濃度で使用
されるアルカリ物質(caustic)、及びゼオライ
トなどがある。普通に使用される有機ビルダーには、カ
ルボキシメチル セルロース(CMC)、ポリビニール
ピロリドン(PVP),エチレンジアミンテトラ酢酸
(EDTA)、クエン酸などがある。このような物質は
必要であり、しかも通常にはノニルフェノール エトキ
シレート、第一級及び第二級アルコール エトキシレー
トなどのような慣用の非イオン界面活性剤と共に使用さ
れる。環境関係の理由から、洗浄剤製造業者に対し、洗
浄剤組成物中の燐酸塩の代替物質を見つけることに対す
る有意の圧力があった。今日迄このことが成功したのは
限られた場合(例えば家庭用粉末剤における燐酸塩の代
用物質としてのニトリロ酢酸)のみであった。何故なら
ば、燐酸塩は水を軟化するのみならず、汚染織物からの
不純物の清浄及び除去を促進するその他の性質(例えば
不溶性物質を解こう及び懸濁する、油を乳化するなど)
を有するからである。洗浄剤組成物中の、燐酸塩に対す
る必要性を最小化又は失わせる成分を確認することは望
ましいことである。清浄性能に殆ど、又は全く影響する
ことなく燐酸塩ビルダーの使用を大いに、又は全く避け
ることが出来るということは本発明の組成物の驚くべき
特徴である。燐酸塩含量は、好ましくは全乾燥洗浄剤処
方物の約10重量%よりも大きくなく、更に好ましくは
0ないし約5重量%に限定することが出来る。処方物中
に1種又はそれ以上のビルダーを包含する事が望ましい
場合にはケイ酸塩又はメタケイ酸塩の正常(norma
l)濃度が好ましい。
【0030】本発明の主目的はFOGを容易に除去し得
る形態にコアレッセンス(融合)又はアッグロメレーシ
ョン(塊状化)をさせることであるので、コアレッセン
スを妨げる、有効濃度における物質、例えば燐酸塩、ポ
リアクリレート及びCMCのような再沈着助剤の使用を
避けることが望ましい。一般的に分散助剤は節約して使
用し、又は好ましくは使用を避けて、本発明の界面活性
剤が分裂した後に生ずる相分離を最大化すべきである。
る形態にコアレッセンス(融合)又はアッグロメレーシ
ョン(塊状化)をさせることであるので、コアレッセン
スを妨げる、有効濃度における物質、例えば燐酸塩、ポ
リアクリレート及びCMCのような再沈着助剤の使用を
避けることが望ましい。一般的に分散助剤は節約して使
用し、又は好ましくは使用を避けて、本発明の界面活性
剤が分裂した後に生ずる相分離を最大化すべきである。
【0031】前述したように金属加工流体は主として、
金属の切削、研磨又は成形に当たり、工作機械の磨耗を
最小化しつつ、加工部材に良質な仕上げを施す為に使用
される。これらの流体は成形すべき金属片からの金属微
粉及びチップの除去を補助しつつ金属/機械の界面を冷
却し潤滑する。金属加工流体は単一の油から水中油型の
乳化に基づく複合系に発展した。当業者に対して、水を
ベースとする技術のタイプの金属加工流体は一般的に溶
解性油、半合成流体、又は合成流体に分類される。各タ
イプの流体は金属加工に対して異なった利点を提供す
る。例えば、高含量の油を有する流体である溶解性油は
合成流体に比較して、より良好な潤滑性を与える。その
逆に、一般的に水溶性であり、鉱油を全く含有しないも
のである合成流体は溶解性油に比較して、より良好な冷
却、硬水安定性、微生物劣化に対する抵抗性をあたえ
る。第三のタイプの金属加工流体、即ち半合成物は溶解
性油及び合成油の両方の長所を有するように発展した。
これらの半合成物は水をベースとする流体であり、水中
に乳化してミクロエマルション系を形成する油をベース
とする成分の若干を含有する。従って、半合成及び合成
の各金属加工流体は溶解性油よりも排水処理がより困難
である。
金属の切削、研磨又は成形に当たり、工作機械の磨耗を
最小化しつつ、加工部材に良質な仕上げを施す為に使用
される。これらの流体は成形すべき金属片からの金属微
粉及びチップの除去を補助しつつ金属/機械の界面を冷
却し潤滑する。金属加工流体は単一の油から水中油型の
乳化に基づく複合系に発展した。当業者に対して、水を
ベースとする技術のタイプの金属加工流体は一般的に溶
解性油、半合成流体、又は合成流体に分類される。各タ
イプの流体は金属加工に対して異なった利点を提供す
る。例えば、高含量の油を有する流体である溶解性油は
合成流体に比較して、より良好な潤滑性を与える。その
逆に、一般的に水溶性であり、鉱油を全く含有しないも
のである合成流体は溶解性油に比較して、より良好な冷
却、硬水安定性、微生物劣化に対する抵抗性をあたえ
る。第三のタイプの金属加工流体、即ち半合成物は溶解
性油及び合成油の両方の長所を有するように発展した。
これらの半合成物は水をベースとする流体であり、水中
に乳化してミクロエマルション系を形成する油をベース
とする成分の若干を含有する。従って、半合成及び合成
の各金属加工流体は溶解性油よりも排水処理がより困難
である。
【0032】当業者に周知であるように、界面活性剤は
多種の機能を果たすことの出来る金属加工流体を処方す
る為に1種又はそれ以上の化学的添加剤と組み合わされ
る。これらの機能は、腐食抑制、潤滑、消泡、pH緩
衝、分散及び湿潤のような事項を包含する。これらの化
学的添加剤は脂肪酸、脂肪アルカノールアミド、エステ
ル、スルホネート、石鹸、塩素化パラフィン、硫化脂肪
及び硫化油、グリコールエステル、エタノールアミン、
ポリアルキレングリコール、硫酸化油、および脂肪油の
ような化学的官能性物質を包含する。このような添加剤
は必要であり、通常には慣用のアニオン及び非イオンの
各界面活性剤とともに使用される。アニオン界面活性剤
を使用する金属加工処方物は、これらの物質が酸性化又
はカチオン凝析剤との反応による処理をされることが出
来るので廃棄物処理することが比較的に容易である。然
しながら、慣用の非イオン界面活性剤を含有する金属加
工流体処方物は、それらがこの種の化学的処理をされる
ことが出来ないので廃棄物処理することが大いに、より
一層困難である。例えば、J.C.Childers
著、Metalworking Fluids、J.
P.Byers編、米国、ニューヨーク州、ニューヨー
ク市、Marcel Dekker社発行(1994
年)、第185頁及び367〜393頁を参照すべきで
ある。その結果として、金属加工流体に対する乳化剤と
して非イオン界面活性剤(例えば、ノニルフェノールエ
トキシレート)を使用した場合には処方物は廃水処理す
るように調製される。実際に、慣用の非イオン界面活性
剤を使用する多数の金属加工流体処方物は先ず、しかも
最も優先して、使用後に廃棄物処理性であるように調製
される。この廃棄物処理を重視することにより、腐食抑
制、潤滑、分散又は湿潤のような最良の、可能な最終用
途性能を示さないことのある金属加工流体をもたらすこ
とになる。慣用の非イオン界面活性剤は、それらの廃棄
物処理することの困難性にも拘らず金属加工処方物にな
おも使用されている。なぜならば、非イオン界面活性剤
はアニオン界面活性剤以上に顕著な利点(例えば硬水安
定性、「より堅固な(tighter)」エマルショ
ン、多様のHLB,低発泡性、など)を提供するからで
ある。
多種の機能を果たすことの出来る金属加工流体を処方す
る為に1種又はそれ以上の化学的添加剤と組み合わされ
る。これらの機能は、腐食抑制、潤滑、消泡、pH緩
衝、分散及び湿潤のような事項を包含する。これらの化
学的添加剤は脂肪酸、脂肪アルカノールアミド、エステ
ル、スルホネート、石鹸、塩素化パラフィン、硫化脂肪
及び硫化油、グリコールエステル、エタノールアミン、
ポリアルキレングリコール、硫酸化油、および脂肪油の
ような化学的官能性物質を包含する。このような添加剤
は必要であり、通常には慣用のアニオン及び非イオンの
各界面活性剤とともに使用される。アニオン界面活性剤
を使用する金属加工処方物は、これらの物質が酸性化又
はカチオン凝析剤との反応による処理をされることが出
来るので廃棄物処理することが比較的に容易である。然
しながら、慣用の非イオン界面活性剤を含有する金属加
工流体処方物は、それらがこの種の化学的処理をされる
ことが出来ないので廃棄物処理することが大いに、より
一層困難である。例えば、J.C.Childers
著、Metalworking Fluids、J.
P.Byers編、米国、ニューヨーク州、ニューヨー
ク市、Marcel Dekker社発行(1994
年)、第185頁及び367〜393頁を参照すべきで
ある。その結果として、金属加工流体に対する乳化剤と
して非イオン界面活性剤(例えば、ノニルフェノールエ
トキシレート)を使用した場合には処方物は廃水処理す
るように調製される。実際に、慣用の非イオン界面活性
剤を使用する多数の金属加工流体処方物は先ず、しかも
最も優先して、使用後に廃棄物処理性であるように調製
される。この廃棄物処理を重視することにより、腐食抑
制、潤滑、分散又は湿潤のような最良の、可能な最終用
途性能を示さないことのある金属加工流体をもたらすこ
とになる。慣用の非イオン界面活性剤は、それらの廃棄
物処理することの困難性にも拘らず金属加工処方物にな
おも使用されている。なぜならば、非イオン界面活性剤
はアニオン界面活性剤以上に顕著な利点(例えば硬水安
定性、「より堅固な(tighter)」エマルショ
ン、多様のHLB,低発泡性、など)を提供するからで
ある。
【0033】本明細書に記載の分裂性非イオン界面活性
剤は溶解性油、半合成物、及び合成物に対し良好な乳化
及び湿潤を行い、しかも排水処理がより容易であるとい
う追加の利点を与える。更に、分裂性非イオン界面活性
剤を使用することにより、廃棄物処理性であるように調
製された金属加工流体に比較してより良好な最終用途性
能を与える改良された金属加工処方物を開発することが
できる。乳化剤として分裂性非イオン界面活性剤を使用
した場合に他の添加剤を金属加工流体処方物に組み入れ
ることが出来るということは本発明の予想外の利点であ
る。例えば、慣用の非イオン界面活性剤を含有する金属
加工処方物は脂肪酸(例えばネオデカン酸)を包含する
ことができなかった。何故なら、これらの物質は石鹸
(中和された脂肪酸)のように乳化剤として作用するこ
とがあり、廃水処理について問題を生ずるからである。
その逆に、本発明の分裂性非イオン界面活性剤の使用に
より、脂肪酸を金属加工処方物に添加して境界潤滑性を
与え、しかもなお慣用の方法による廃棄物処理をするこ
との出来る金属加工流体を維持することが出来る。本発
明は溶解性油及び半合成油のみならず合成流体をも廃棄
物処理する方法を提供するものある。多くの新製品開発
において、廃棄物処理可能な系を得る為に多種の乳化剤
を、処方物中に石油系油を含有させずに使用する合成、
水不溶性潤滑剤が扱われている。本発明の分裂性非イオ
ン界面活性剤は主乳化剤として、又は追加の乳化剤とし
て機能し、しかもなお処方物に対し廃棄物処理性を与え
ることができる。
剤は溶解性油、半合成物、及び合成物に対し良好な乳化
及び湿潤を行い、しかも排水処理がより容易であるとい
う追加の利点を与える。更に、分裂性非イオン界面活性
剤を使用することにより、廃棄物処理性であるように調
製された金属加工流体に比較してより良好な最終用途性
能を与える改良された金属加工処方物を開発することが
できる。乳化剤として分裂性非イオン界面活性剤を使用
した場合に他の添加剤を金属加工流体処方物に組み入れ
ることが出来るということは本発明の予想外の利点であ
る。例えば、慣用の非イオン界面活性剤を含有する金属
加工処方物は脂肪酸(例えばネオデカン酸)を包含する
ことができなかった。何故なら、これらの物質は石鹸
(中和された脂肪酸)のように乳化剤として作用するこ
とがあり、廃水処理について問題を生ずるからである。
その逆に、本発明の分裂性非イオン界面活性剤の使用に
より、脂肪酸を金属加工処方物に添加して境界潤滑性を
与え、しかもなお慣用の方法による廃棄物処理をするこ
との出来る金属加工流体を維持することが出来る。本発
明は溶解性油及び半合成油のみならず合成流体をも廃棄
物処理する方法を提供するものある。多くの新製品開発
において、廃棄物処理可能な系を得る為に多種の乳化剤
を、処方物中に石油系油を含有させずに使用する合成、
水不溶性潤滑剤が扱われている。本発明の分裂性非イオ
ン界面活性剤は主乳化剤として、又は追加の乳化剤とし
て機能し、しかもなお処方物に対し廃棄物処理性を与え
ることができる。
【0034】金属清浄流体は種々の金属成形及び金属被
覆方法において使用され、金属表面から作動流体、油、
泥、砕片などを除去する為に使用される。メチルクロロ
ホルム、トリクロロエチレン、、メチレンクロリドなど
のような多数の広く使用されている有機溶剤が作業場に
おいて禁止される様々な段階にあるので水性ベースの清
浄方式の開発に向かって成長する傾向があった。それ
故、水性アルカリ性清浄剤は、それらの使用が増加しつ
つあり、処方物はそれらの有用性を最大化するように開
発されつつある。慣用の非イオン界面活性剤〔例えばト
リトン(Triton)(登録商標)X−100〕は通
常には湿潤剤、分散剤及び乳化剤として使用されてい
る。
覆方法において使用され、金属表面から作動流体、油、
泥、砕片などを除去する為に使用される。メチルクロロ
ホルム、トリクロロエチレン、、メチレンクロリドなど
のような多数の広く使用されている有機溶剤が作業場に
おいて禁止される様々な段階にあるので水性ベースの清
浄方式の開発に向かって成長する傾向があった。それ
故、水性アルカリ性清浄剤は、それらの使用が増加しつ
つあり、処方物はそれらの有用性を最大化するように開
発されつつある。慣用の非イオン界面活性剤〔例えばト
リトン(Triton)(登録商標)X−100〕は通
常には湿潤剤、分散剤及び乳化剤として使用されてい
る。
【0035】金属清浄溶液が典型的に遭遇する問題は清
浄浴中における油の蓄積である。清浄浴中において油が
増加するにつれて、界面活性剤が油を乳化することが一
層困難になる。この問題を解決する為に、より多量の界
面活性剤を浴に添加することが出来る。然しながら、流
出液の発泡及び廃水処理の問題は多量の界面活性剤の存
在の故に、より一層顕著になる。清浄、低発泡、及び廃
棄物処理性を与える界面活性剤を得ることが望ましい。
先行技術の米国特許第5,114,607号明細書は、良好
な金属清浄、低発泡、及び廃棄物処理性を提供するアル
カリ性処方物における界面活性剤としてのエチレンオキ
シド・プロピレンオキシド ブロック共重合体界面活性
剤及び消泡性逆エチレンオキシド・プロピレンオキシド
ブロック共重合体界面活性剤の使用を開示している。な
お、懸濁液を維持する為にはヒドロトロープ(hydr
otrope)を添加しなければならない。清浄後に相
分離を考慮してヒドロトロープを酸で中和する。この技
術は上述の可逆界面活性剤に類似すると見ることが出来
る。本発明の非イオン分裂性界面活性剤は、これまで慣
用の非イオン界面活性剤では得ることの出来なかった低
発泡、清浄及び廃棄物処理性を提供する。元の界面活性
剤にプロピレンオキシド又は他の疎水性部分(例えば、
t−ブチル、ベンジル、メチル、など)を付加すること
により追加の消泡剤を最小化することが出来る。廃水処
理は上記に詳述したようにして行うことが出来る。この
場合もまた、相分離の為には清浄処方物中において懸濁
剤(例えば、燐酸塩類)を最小化すべきである。
浄浴中における油の蓄積である。清浄浴中において油が
増加するにつれて、界面活性剤が油を乳化することが一
層困難になる。この問題を解決する為に、より多量の界
面活性剤を浴に添加することが出来る。然しながら、流
出液の発泡及び廃水処理の問題は多量の界面活性剤の存
在の故に、より一層顕著になる。清浄、低発泡、及び廃
棄物処理性を与える界面活性剤を得ることが望ましい。
先行技術の米国特許第5,114,607号明細書は、良好
な金属清浄、低発泡、及び廃棄物処理性を提供するアル
カリ性処方物における界面活性剤としてのエチレンオキ
シド・プロピレンオキシド ブロック共重合体界面活性
剤及び消泡性逆エチレンオキシド・プロピレンオキシド
ブロック共重合体界面活性剤の使用を開示している。な
お、懸濁液を維持する為にはヒドロトロープ(hydr
otrope)を添加しなければならない。清浄後に相
分離を考慮してヒドロトロープを酸で中和する。この技
術は上述の可逆界面活性剤に類似すると見ることが出来
る。本発明の非イオン分裂性界面活性剤は、これまで慣
用の非イオン界面活性剤では得ることの出来なかった低
発泡、清浄及び廃棄物処理性を提供する。元の界面活性
剤にプロピレンオキシド又は他の疎水性部分(例えば、
t−ブチル、ベンジル、メチル、など)を付加すること
により追加の消泡剤を最小化することが出来る。廃水処
理は上記に詳述したようにして行うことが出来る。この
場合もまた、相分離の為には清浄処方物中において懸濁
剤(例えば、燐酸塩類)を最小化すべきである。
【0036】他の応用、即ちFOG、TPH及びその他
の水不溶性汚染物が界面活性剤の存在によって廃水流出
液中において乳化される応用において同様の結果を得る
ことが出来る。本発明の非イオン分裂性界面活性剤の使
用により、廃水流出液のpHを低下(≦約pH6)させ
てアセタールの加水分解を開始させることが出来、これ
により疎水性部分と親水性部分とを解放する結果とな
り、このようにして界面活性を喪失させることになる。
最終的結果は油と水との相分離である。本発明の非イオ
ン分裂性界面活性剤は、一次処理(例えば、重力分離)
及び二次処理を含めて他の廃水処理法に適合することが
出来る。本発明は、膜(例えば、屡々不純物により汚さ
れて有意の処理停止時間をもたらす限外濾過方式)、遠
心分離、及び溶存空気浮選(DAF)装置を包含する二
次処理に対して有意の価値を付加することが出来る。最
終的結果は、より大きな処理量と高価な廃棄物処理化学
物質の最小の使用とである。
の水不溶性汚染物が界面活性剤の存在によって廃水流出
液中において乳化される応用において同様の結果を得る
ことが出来る。本発明の非イオン分裂性界面活性剤の使
用により、廃水流出液のpHを低下(≦約pH6)させ
てアセタールの加水分解を開始させることが出来、これ
により疎水性部分と親水性部分とを解放する結果とな
り、このようにして界面活性を喪失させることになる。
最終的結果は油と水との相分離である。本発明の非イオ
ン分裂性界面活性剤は、一次処理(例えば、重力分離)
及び二次処理を含めて他の廃水処理法に適合することが
出来る。本発明は、膜(例えば、屡々不純物により汚さ
れて有意の処理停止時間をもたらす限外濾過方式)、遠
心分離、及び溶存空気浮選(DAF)装置を包含する二
次処理に対して有意の価値を付加することが出来る。最
終的結果は、より大きな処理量と高価な廃棄物処理化学
物質の最小の使用とである。
【0037】本発明方法により、アセタールから誘導さ
れる分裂性非イオン界面活性剤は、溶液のpHを、アセ
タール官能性が化学的に破壊(2個の炭素−酸素結合の
破壊)され、親水性画分と疎水性画分とを生ずるのに十
分な酸性pHに調整することにより、水溶液中において
分裂し、不純物を界面活性剤との会合から解放する。殆
どの方法において、この結合破壊は水性環境下に行われ
るので、この分裂工程はアセタール加水分解ということ
も出来る。pHは慣用の酸を使用して慣用の手順により
調整することが出来る。適当な酸としては、例えば、硫
酸、塩酸、酢酸、フッ化水素酸、硝酸などを包含する。
調整された溶液のpHは、好ましくは約pH3から約p
H6迄である。酸の添加量は界面活性剤の分裂を生じさ
せるのに十分な量であり、溶液の容量及び組成に関係す
る。該分裂性非イオン界面活性剤は周知の固体不均一酸
〔例えば、ナフィオン(Nafion)(商標)、シリ
カゲル、アンバーリスト(Amberlyst)(商
標)15、混合金属酸化物など〕によっても分裂するこ
とが出来る。固体不均質酸の使用は固定床処理において
特に有用である。
れる分裂性非イオン界面活性剤は、溶液のpHを、アセ
タール官能性が化学的に破壊(2個の炭素−酸素結合の
破壊)され、親水性画分と疎水性画分とを生ずるのに十
分な酸性pHに調整することにより、水溶液中において
分裂し、不純物を界面活性剤との会合から解放する。殆
どの方法において、この結合破壊は水性環境下に行われ
るので、この分裂工程はアセタール加水分解ということ
も出来る。pHは慣用の酸を使用して慣用の手順により
調整することが出来る。適当な酸としては、例えば、硫
酸、塩酸、酢酸、フッ化水素酸、硝酸などを包含する。
調整された溶液のpHは、好ましくは約pH3から約p
H6迄である。酸の添加量は界面活性剤の分裂を生じさ
せるのに十分な量であり、溶液の容量及び組成に関係す
る。該分裂性非イオン界面活性剤は周知の固体不均一酸
〔例えば、ナフィオン(Nafion)(商標)、シリ
カゲル、アンバーリスト(Amberlyst)(商
標)15、混合金属酸化物など〕によっても分裂するこ
とが出来る。固体不均質酸の使用は固定床処理において
特に有用である。
【0038】アセタールの接触加水分解は当業界におい
て広く研究されて来た。例えば、T.H.Fife著、
Accounts of Chemical Rese
arch、第5巻(1972年)、264−272ペー
ジ、及びE.H.Cordes及びH.G.Bull
著、Chemical Review、第74巻(19
74年)、第581−603ページを参照すべきであ
る。これらの研究から アセタールの炭素−酸素結合の
破壊を生じさせるのに必要な速度及び反応条件が複雑で
あることは明らかである。理論に束縛されるのを望むの
ではないけれど、本発明の分裂性非イオン界面活性剤は
大気圧又は大気圧以下から大気圧以上までの広い範囲に
わたる圧力、好ましくは大気圧において分裂することが
出来る。
て広く研究されて来た。例えば、T.H.Fife著、
Accounts of Chemical Rese
arch、第5巻(1972年)、264−272ペー
ジ、及びE.H.Cordes及びH.G.Bull
著、Chemical Review、第74巻(19
74年)、第581−603ページを参照すべきであ
る。これらの研究から アセタールの炭素−酸素結合の
破壊を生じさせるのに必要な速度及び反応条件が複雑で
あることは明らかである。理論に束縛されるのを望むの
ではないけれど、本発明の分裂性非イオン界面活性剤は
大気圧又は大気圧以下から大気圧以上までの広い範囲に
わたる圧力、好ましくは大気圧において分裂することが
出来る。
【0039】なお、不活性化温度はほぼ周囲温度から約
100℃までのように低くてよい。一般的に、周囲より
も高い温度においては界面活性剤の分裂の時間がより短
くなるけれど、周囲よりも高い温度が好ましくない(例
えば、経済的理由から)方法においては、分裂性非イオ
ン界面活性剤はなおも加水分解するであろう。一般的に
約40〜80℃の温度が好ましい。
100℃までのように低くてよい。一般的に、周囲より
も高い温度においては界面活性剤の分裂の時間がより短
くなるけれど、周囲よりも高い温度が好ましくない(例
えば、経済的理由から)方法においては、分裂性非イオ
ン界面活性剤はなおも加水分解するであろう。一般的に
約40〜80℃の温度が好ましい。
【0040】分裂性非イオン界面活性剤との組み合わせ
になっている、廃水流出液中の化学成分は、以後「マト
リックス効果」という効果を生じさせることが出来る。
該マトリックス効果はアセタール部分の速やかな加水分
解を抑制し、かつ/又は処理済みの流出液の相分離を妨
げることがある。該分裂性非イオン界面活性剤の加水分
解反応性は、多数の化学成分から構成される複合マトリ
ックス中においては水中における分裂性非イオン界面活
性剤と比較して劣ると思われる。逆に、マトリックス中
の或る種の化学成分(例えば、ケイ酸塩)は分裂性非イ
オン界面活性剤の加水分解及び/又は処理済み流出液の
相分離を実際に促進することがある。
になっている、廃水流出液中の化学成分は、以後「マト
リックス効果」という効果を生じさせることが出来る。
該マトリックス効果はアセタール部分の速やかな加水分
解を抑制し、かつ/又は処理済みの流出液の相分離を妨
げることがある。該分裂性非イオン界面活性剤の加水分
解反応性は、多数の化学成分から構成される複合マトリ
ックス中においては水中における分裂性非イオン界面活
性剤と比較して劣ると思われる。逆に、マトリックス中
の或る種の化学成分(例えば、ケイ酸塩)は分裂性非イ
オン界面活性剤の加水分解及び/又は処理済み流出液の
相分離を実際に促進することがある。
【0041】分裂性非イオン界面活性剤を分裂させ、最
終的には相分離を生じさせる為の廃水流出液の処理は、
界面活性剤の加水分解又は分裂を生じさせ、次いで有機
成分及び水性成分の部分的相分離を生じさせるに十分な
最小時間にわたって行われる。上記両成分はこれでに乳
化されていたものである。採用される正確な反応時間は
部分的には、温度、マトリックス効果、攪拌の程度など
のようなファクターに関係する。反応時間は、通常は約
半時間から約10時間又はそれ以上まで、好ましくは約
1時間以下から約5時間迄の範囲内である。
終的には相分離を生じさせる為の廃水流出液の処理は、
界面活性剤の加水分解又は分裂を生じさせ、次いで有機
成分及び水性成分の部分的相分離を生じさせるに十分な
最小時間にわたって行われる。上記両成分はこれでに乳
化されていたものである。採用される正確な反応時間は
部分的には、温度、マトリックス効果、攪拌の程度など
のようなファクターに関係する。反応時間は、通常は約
半時間から約10時間又はそれ以上まで、好ましくは約
1時間以下から約5時間迄の範囲内である。
【0042】該分裂性非イオン界面活性剤は比較的に水
不溶性の画分(疎水性)と比較的に水溶性(親水性)の
画分とに分裂する。該水不溶性画分は出発ケトンを包含
し、該水溶性画分はアルコキシル化ポリオールを包含す
る。加水分解から生成された画分の何れも表面活性では
なく、そのためFOG及びTPHが界面活性剤との会
合、例えばエマルション、から解放される。FOG、T
PH及び界面活性剤の疎水性画分は水性流れ中に比較的
に水不溶性の相を形成する。使用済みの水性流れ中のこ
の相の少なくとも一部は濾過、スキミングなどのような
慣用の方法により回収される。好ましくは、水不溶性相
の実質的部分が、例えば使用済みの水性流れが100p
pm以下のFOGを有するように回収される。回収され
た水不溶性相は、例えば、ごみ処理地において、又は炉
中において燃焼させることにより処分することが出来、
或いは油再生利用工程に供することが出来る。残った水
性流れは、廃流出液を環境規制に適合させる比較的に非
酸性のpHへの最終的pH調整後にPOTWに排出する
ことが出来、又は或る場合においては更に使用する為に
再循環させる。再循環は、分裂性非イオン界面活性剤が
加水分解された後に存在する水溶性アルコキシル化ポリ
オールを含めて全ての水溶性有機物を除去する為に水性
流れを更に膜方式により処理する場合に特に魅力的であ
る。本発明の分裂性非イオン界面活性剤は膜方式と関連
して使用して有機物を実質的に含有しない水性流出液を
提供することが出来るということはもう一つの利点であ
る。本発明の化合物を含有する水性流出液を上記の方法
に従って予備処理することにより、膜の汚れの原因であ
るFOG及びTPHのかなり少量を含有する水相が得ら
れる。これは、より長い膜寿命と廃水処理中の短い停止
時間とをもたらす結果となる。
不溶性の画分(疎水性)と比較的に水溶性(親水性)の
画分とに分裂する。該水不溶性画分は出発ケトンを包含
し、該水溶性画分はアルコキシル化ポリオールを包含す
る。加水分解から生成された画分の何れも表面活性では
なく、そのためFOG及びTPHが界面活性剤との会
合、例えばエマルション、から解放される。FOG、T
PH及び界面活性剤の疎水性画分は水性流れ中に比較的
に水不溶性の相を形成する。使用済みの水性流れ中のこ
の相の少なくとも一部は濾過、スキミングなどのような
慣用の方法により回収される。好ましくは、水不溶性相
の実質的部分が、例えば使用済みの水性流れが100p
pm以下のFOGを有するように回収される。回収され
た水不溶性相は、例えば、ごみ処理地において、又は炉
中において燃焼させることにより処分することが出来、
或いは油再生利用工程に供することが出来る。残った水
性流れは、廃流出液を環境規制に適合させる比較的に非
酸性のpHへの最終的pH調整後にPOTWに排出する
ことが出来、又は或る場合においては更に使用する為に
再循環させる。再循環は、分裂性非イオン界面活性剤が
加水分解された後に存在する水溶性アルコキシル化ポリ
オールを含めて全ての水溶性有機物を除去する為に水性
流れを更に膜方式により処理する場合に特に魅力的であ
る。本発明の分裂性非イオン界面活性剤は膜方式と関連
して使用して有機物を実質的に含有しない水性流出液を
提供することが出来るということはもう一つの利点であ
る。本発明の化合物を含有する水性流出液を上記の方法
に従って予備処理することにより、膜の汚れの原因であ
るFOG及びTPHのかなり少量を含有する水相が得ら
れる。これは、より長い膜寿命と廃水処理中の短い停止
時間とをもたらす結果となる。
【0043】テルギトール(Tergitol)NP−
4、テルギトールNP−6及びテルギトールNP−9の
界面活性剤商品名のもとに知られているノニルフェノー
ルエトキシレートはそれぞれ4−モル、6−モル及び9
−モル エトキシレートである。 トリトン(Tori
ton)X−100の界面活性剤商品名のもとに知られ
ているオクチルフェノール エトキシレートは10−モ
ル エトキシレートである。トリトンRW−75の界面
活性剤商品名のもとに知られているアミンエトキシレー
トは7.5モル エトキシレートである。テルギトール
15−S−9の界面活性剤商品名のもとに知られている
第二級アルコール エトキシレートは9−モル エトキ
シレートである。ネオドール(Neodol)25−9
の界面活性剤商品名のもとに知られている第一級アルコ
ール エトキシレートは9−モル エトキシレートであ
る。
4、テルギトールNP−6及びテルギトールNP−9の
界面活性剤商品名のもとに知られているノニルフェノー
ルエトキシレートはそれぞれ4−モル、6−モル及び9
−モル エトキシレートである。 トリトン(Tori
ton)X−100の界面活性剤商品名のもとに知られ
ているオクチルフェノール エトキシレートは10−モ
ル エトキシレートである。トリトンRW−75の界面
活性剤商品名のもとに知られているアミンエトキシレー
トは7.5モル エトキシレートである。テルギトール
15−S−9の界面活性剤商品名のもとに知られている
第二級アルコール エトキシレートは9−モル エトキ
シレートである。ネオドール(Neodol)25−9
の界面活性剤商品名のもとに知られている第一級アルコ
ール エトキシレートは9−モル エトキシレートであ
る。
【0044】本発明の組成物及び方法は上記に論じた特
定の用途に限定されないということもまた当業者に認識
されるであろう。例えば特定の場合においては、内部プ
ロセス流れを本発明の界面活性剤で処理すること、本発
明の方法により感受性(susceptible)物質
の分離を行うこと、次いで残りの流れを工程に再循環す
ることは迅速に行われる。もう一つの変形においては、
本発明のものではない界面活性剤によって乳化された物
質を保持する流れを本発明の界面活性剤で処理して上記
のような他の界面活性剤の全部又は一部を置き換え、次
いで本発明の分離方法を行い、他の界面活性剤を再循環
により工程に戻すことが出来た。同様に、本発明方法は
界面活性剤の完全な不活性化をもたらす結果となること
は必要ではなく、例えば、汚染物を受け入れ可能な水準
に減少させ、処理された流れを汚染物水準が追加の処理
が必要となる点に高まる迄工程に戻すのに十分な不活性
化を採用することができるということが認識されるであ
ろう。上記技術は連続基準又はバッチ基準の何れにも適
用することが出来ることは明らかである。
定の用途に限定されないということもまた当業者に認識
されるであろう。例えば特定の場合においては、内部プ
ロセス流れを本発明の界面活性剤で処理すること、本発
明の方法により感受性(susceptible)物質
の分離を行うこと、次いで残りの流れを工程に再循環す
ることは迅速に行われる。もう一つの変形においては、
本発明のものではない界面活性剤によって乳化された物
質を保持する流れを本発明の界面活性剤で処理して上記
のような他の界面活性剤の全部又は一部を置き換え、次
いで本発明の分離方法を行い、他の界面活性剤を再循環
により工程に戻すことが出来た。同様に、本発明方法は
界面活性剤の完全な不活性化をもたらす結果となること
は必要ではなく、例えば、汚染物を受け入れ可能な水準
に減少させ、処理された流れを汚染物水準が追加の処理
が必要となる点に高まる迄工程に戻すのに十分な不活性
化を採用することができるということが認識されるであ
ろう。上記技術は連続基準又はバッチ基準の何れにも適
用することが出来ることは明らかである。
【0045】別の有用な実施態様において本発明の界面
活性剤は、水性流れ中において、存在する疎水性物質の
エマルションと、これもまた上記流れ中の未乳化疎水性
物質とを共乳化(co−emulsify)し、次いで
その後に該得られた共乳化物質を前述の方法にしたがっ
て流れのpHを下げることにより分裂させる方法に使用
することが出来る。
活性剤は、水性流れ中において、存在する疎水性物質の
エマルションと、これもまた上記流れ中の未乳化疎水性
物質とを共乳化(co−emulsify)し、次いで
その後に該得られた共乳化物質を前述の方法にしたがっ
て流れのpHを下げることにより分裂させる方法に使用
することが出来る。
【0046】
【実施例】下記実施例により本発明を説明する。しかし
如何なる態様においても本発明を限定するものではな
い。
如何なる態様においても本発明を限定するものではな
い。
【0047】
【表−1】ケトンとポリオールとの縮合を経由するアセ
タールの一般的製造手順(実施例A〜N) コンデンサー、ジーンスターク トラップ及び加熱マン
トルを備えた多口丸底フラスコにケトン、ポリオール、
ヘプタン、及びp−トルエンスルホン酸1水和物を添加
した。該フラスコを窒素で3回パージし、減圧した。そ
して上記混合物を、ジーンスターク トラップの塔頂留
出物において追加の水が得られなくなる時間迄ヘプタン
/水共沸混合物を除去しながら加熱し、還流させた。反
応混合物を冷却し、分液漏斗に入れて、下部層として反
応混合物から分離される未反応ポリオール(グリセリン
の場合)を除去した。生成物を減圧下にロータリーエバ
ポレーターで精製した。若干の場合においては、生成物
の精製に先立って追加のヘプタンを反応混合物に添加
し、次いでそれを10重量パーセントの炭酸ナトリウム
/水の溶液で3回抽出(分液ロートを使用)して追加の
ポリオールを除去し、触媒を中和した。水溶液(下部
層)を廃棄し、有機溶液を上記に記載のようにして精製
した。若干の場合においてはアセタールの受け入れ可能
な純度(≧97%純度)を与える為に追加の精製が必要
であった。アセタールを、長さ30メートル、内径0.2
5mm,膜厚0.1ミクロンのDB5HTカラムを使用す
る毛管ガスクロマトグラフィー(FID)により分析し
た。
タールの一般的製造手順(実施例A〜N) コンデンサー、ジーンスターク トラップ及び加熱マン
トルを備えた多口丸底フラスコにケトン、ポリオール、
ヘプタン、及びp−トルエンスルホン酸1水和物を添加
した。該フラスコを窒素で3回パージし、減圧した。そ
して上記混合物を、ジーンスターク トラップの塔頂留
出物において追加の水が得られなくなる時間迄ヘプタン
/水共沸混合物を除去しながら加熱し、還流させた。反
応混合物を冷却し、分液漏斗に入れて、下部層として反
応混合物から分離される未反応ポリオール(グリセリン
の場合)を除去した。生成物を減圧下にロータリーエバ
ポレーターで精製した。若干の場合においては、生成物
の精製に先立って追加のヘプタンを反応混合物に添加
し、次いでそれを10重量パーセントの炭酸ナトリウム
/水の溶液で3回抽出(分液ロートを使用)して追加の
ポリオールを除去し、触媒を中和した。水溶液(下部
層)を廃棄し、有機溶液を上記に記載のようにして精製
した。若干の場合においてはアセタールの受け入れ可能
な純度(≧97%純度)を与える為に追加の精製が必要
であった。アセタールを、長さ30メートル、内径0.2
5mm,膜厚0.1ミクロンのDB5HTカラムを使用す
る毛管ガスクロマトグラフィー(FID)により分析し
た。
【0048】C12〜C14混合ケトンとグリセリンとの縮
合手順(実施例 O) コンデンサー、ジーンスターク トラップ及び加熱マン
トルを備えた3リットルの4つ口丸底フラスコに高級ケ
トン(日本触媒製)793.7g(約4モル)、グリセリ
ン443.2g(4.8モル)、ヘプタン500ml,及び
p−トルエンスルホン酸1水和物0.3gを添加した。該
フラスコを窒素で3回パージし、減圧し、そして上記混
合物を加熱し、還流させた(初期ケットル温度131
℃)。反応混合物を還流下に16時間加熱し、この時間
中にジーンスターク トラップの塔頂留出物において合
計70.1gの水が得られた。反応混合物を冷却し、分液
漏斗に入れた。分液漏斗により反応混合物からグリセリ
ン87.2gが分離し、これを除去した。追加のヘプタン
約500mlを反応混合物に添加し、これを10重量パ
ーセントの炭酸ナトリウム/水の溶液で3回抽出した。
水溶液を廃棄し、有機溶液をロータリーエバポレーター
で減圧下に更に精製した。生成物を196℃(3mmH
g)において採集し、生成物743.9g(收率68.3
%)を得た。
合手順(実施例 O) コンデンサー、ジーンスターク トラップ及び加熱マン
トルを備えた3リットルの4つ口丸底フラスコに高級ケ
トン(日本触媒製)793.7g(約4モル)、グリセリ
ン443.2g(4.8モル)、ヘプタン500ml,及び
p−トルエンスルホン酸1水和物0.3gを添加した。該
フラスコを窒素で3回パージし、減圧し、そして上記混
合物を加熱し、還流させた(初期ケットル温度131
℃)。反応混合物を還流下に16時間加熱し、この時間
中にジーンスターク トラップの塔頂留出物において合
計70.1gの水が得られた。反応混合物を冷却し、分液
漏斗に入れた。分液漏斗により反応混合物からグリセリ
ン87.2gが分離し、これを除去した。追加のヘプタン
約500mlを反応混合物に添加し、これを10重量パ
ーセントの炭酸ナトリウム/水の溶液で3回抽出した。
水溶液を廃棄し、有機溶液をロータリーエバポレーター
で減圧下に更に精製した。生成物を196℃(3mmH
g)において採集し、生成物743.9g(收率68.3
%)を得た。
【0049】アセタールから誘導された界面活性剤を生
成する為のアセタールのアルコキシル化の一般的手順
(実施例A〜O) 塩基触媒を使用した出発物質を製造する為の一般的手順
は下記のとおりである。反応器、又は水冷却器を備えた
丸底フラスコにアセタールを仕込んだ。アセタールに触
媒(典型的には0.05〜5.0重量%の水酸化ナトリウム
又は水酸化カリウム)を添加し、該混合物を1時間にわ
たり減圧下(10〜50mm/Hg)に140℃におい
て加熱し、この間に塔頂留出物の水を除去した。この時
間後においてケットル生成物は下記のようにアルコキシ
ル化に適したものであった。
成する為のアセタールのアルコキシル化の一般的手順
(実施例A〜O) 塩基触媒を使用した出発物質を製造する為の一般的手順
は下記のとおりである。反応器、又は水冷却器を備えた
丸底フラスコにアセタールを仕込んだ。アセタールに触
媒(典型的には0.05〜5.0重量%の水酸化ナトリウム
又は水酸化カリウム)を添加し、該混合物を1時間にわ
たり減圧下(10〜50mm/Hg)に140℃におい
て加熱し、この間に塔頂留出物の水を除去した。この時
間後においてケットル生成物は下記のようにアルコキシ
ル化に適したものであった。
【0050】ここに記載の手順を使用して本発明に記載
の分裂性非イオン界面活性剤を製造した。これらの製造
手順用の反応器は2ガロンの攪拌機付きオートクレーブ
であり、約60psigの圧力を維持するようにエチレ
ンオキシドの供給がモーターバルブにより制御される自
動エチレンオキシド(又は他のアルキレンオキシド)供
給方式を備えたものであった。2ガロンの攪拌機付きオ
ートクレーブにアセタール出発物質(実施例A〜O)、
エチレンオキシド及び触媒(上記のようにして実施され
たもの、又は内容物を加熱し、系から水を除去すること
によりその場で発生したもの、の何れか)を添加した。
エトキシル化は窒素雰囲気下(20psig)、140
℃の温度において行った。プロポキシル化は110〜1
15℃の温度において行った。エトキシル化は所望モル
のエトキシレート(又は混合アルコキシレート)が得ら
れる迄継続し、その後にオキシドの供給を停止し、内容
物を「クックアウト(cook out)」(一定の反
応器圧力を維持すること)させた。アリコートを放出弁
を通して排出し、冷却し、次いで酸(例えば、酢酸、燐
酸など)で部分的に中和してアルカリ性pHを確実に維
持した。次のモルのエトキシレートが得られる迄エチレ
ンオキシドの添加を継続することによりオートクレーブ
における残留物に対してエトキシル化を継続した。一連
の生成物(通常には3−、6−、9−及び12−モル
エトキシレート)が得られる迄、この手順を継続した。
の分裂性非イオン界面活性剤を製造した。これらの製造
手順用の反応器は2ガロンの攪拌機付きオートクレーブ
であり、約60psigの圧力を維持するようにエチレ
ンオキシドの供給がモーターバルブにより制御される自
動エチレンオキシド(又は他のアルキレンオキシド)供
給方式を備えたものであった。2ガロンの攪拌機付きオ
ートクレーブにアセタール出発物質(実施例A〜O)、
エチレンオキシド及び触媒(上記のようにして実施され
たもの、又は内容物を加熱し、系から水を除去すること
によりその場で発生したもの、の何れか)を添加した。
エトキシル化は窒素雰囲気下(20psig)、140
℃の温度において行った。プロポキシル化は110〜1
15℃の温度において行った。エトキシル化は所望モル
のエトキシレート(又は混合アルコキシレート)が得ら
れる迄継続し、その後にオキシドの供給を停止し、内容
物を「クックアウト(cook out)」(一定の反
応器圧力を維持すること)させた。アリコートを放出弁
を通して排出し、冷却し、次いで酸(例えば、酢酸、燐
酸など)で部分的に中和してアルカリ性pHを確実に維
持した。次のモルのエトキシレートが得られる迄エチレ
ンオキシドの添加を継続することによりオートクレーブ
における残留物に対してエトキシル化を継続した。一連
の生成物(通常には3−、6−、9−及び12−モル
エトキシレート)が得られる迄、この手順を継続した。
【0051】試験手順及び評価手順 本発明の非イオン分裂性界面活性剤の洗濯清浄効力を測
定する為に、評価を補助する為のターグ・オー・トメ−
ター(Terg−O−Tometer)及び洗濯標準界
面活性剤を使用して標準化手順を実施した。ターグ・オ
ー・トメーター試験により界面活性剤の洗浄力の予備選
抜が行われ、かつ今後の開発の方向を示すことが出来
た。
定する為に、評価を補助する為のターグ・オー・トメ−
ター(Terg−O−Tometer)及び洗濯標準界
面活性剤を使用して標準化手順を実施した。ターグ・オ
ー・トメーター試験により界面活性剤の洗浄力の予備選
抜が行われ、かつ今後の開発の方向を示すことが出来
た。
【0052】米国、ニュージャージー州、ホボケン市の
Research and Testing社製、型式
7243S ターグ・オー・トメーターを使用して、本
明細書に記載の非イオン分裂性界面活性剤の洗濯清浄性
能を測定した。6個のバケツのそれぞれに蒸留水100
0mL、界面活性剤2.5g、及び水酸化ナトリウム溶液
を仕込み10.7ないし11.0のpHとした。汚れたモー
ター油汚物の同量を含有する4枚の標準汚布をバケツに
添加した。かさばらせる目的で4枚の清浄な小切れも添
加し、再沈着に対する定性的評価を行った。該試験用小
切れは米国、ニュージャージー州、ミドルセックス市、
Testfablics社、及びニューヨーク州、スパ
ローブッシュ市、Scientific Servic
cesS/D社から入手したものであった。布を1回の
10分洗浄工程において洗濯し、その後に該布をバケツ
から取り出し、バケツを蒸留水ですすいだ。布を蒸留水
1000mLと共にバケツに戻し、1回の2分すすぎ工
程を行った。洗浄温度及びすすぎ温度は両方とも145
°Fであり、ターグ・オー・トメーターの運転速度は1
00rpmであった。洗浄水及びすすぎ用水はバケツに
仕込む前に適当な温度に予熱した。布を標準の家庭用布
乾燥器において乾燥し、清浄性能について評価した。A
BYK−ガードナー(Gardner)TCS分光光度
計を使用して洗濯の前及び後の汚布の反射率を得た。下
記方程式: 洗浄力%=〔(A−B)÷(C−B)〕×100 (式中、 A=洗濯後の汚染試験布の反射率 B=洗濯前の汚染試験布の反射率 C=汚染前の試験布の反射率 である)を使用して洗浄力パーセントを計算した。結果
を表Aに示す。試験布は、布の汚れ、条件及び織り方が
異なるのでロット毎に変えた。
Research and Testing社製、型式
7243S ターグ・オー・トメーターを使用して、本
明細書に記載の非イオン分裂性界面活性剤の洗濯清浄性
能を測定した。6個のバケツのそれぞれに蒸留水100
0mL、界面活性剤2.5g、及び水酸化ナトリウム溶液
を仕込み10.7ないし11.0のpHとした。汚れたモー
ター油汚物の同量を含有する4枚の標準汚布をバケツに
添加した。かさばらせる目的で4枚の清浄な小切れも添
加し、再沈着に対する定性的評価を行った。該試験用小
切れは米国、ニュージャージー州、ミドルセックス市、
Testfablics社、及びニューヨーク州、スパ
ローブッシュ市、Scientific Servic
cesS/D社から入手したものであった。布を1回の
10分洗浄工程において洗濯し、その後に該布をバケツ
から取り出し、バケツを蒸留水ですすいだ。布を蒸留水
1000mLと共にバケツに戻し、1回の2分すすぎ工
程を行った。洗浄温度及びすすぎ温度は両方とも145
°Fであり、ターグ・オー・トメーターの運転速度は1
00rpmであった。洗浄水及びすすぎ用水はバケツに
仕込む前に適当な温度に予熱した。布を標準の家庭用布
乾燥器において乾燥し、清浄性能について評価した。A
BYK−ガードナー(Gardner)TCS分光光度
計を使用して洗濯の前及び後の汚布の反射率を得た。下
記方程式: 洗浄力%=〔(A−B)÷(C−B)〕×100 (式中、 A=洗濯後の汚染試験布の反射率 B=洗濯前の汚染試験布の反射率 C=汚染前の試験布の反射率 である)を使用して洗浄力パーセントを計算した。結果
を表Aに示す。試験布は、布の汚れ、条件及び織り方が
異なるのでロット毎に変えた。
【0053】表Aにおける実施例1〜9は布の同一ロッ
トについて評価したものである。実施例10〜14は異
なるロットについて行った。このような環境下において
は結果を同一条件下に標準(例えば、テルギトール N
P−9)に対して比較することが最善である。結果が示
すように、低(<11炭素原子)分子量、非枝分かれ非
環式ケトン(実施例1〜5)から誘導される分裂性非イ
オン界面活性剤は3−モル エチレンオキシド生成物に
対しピーク清浄性能を示した。高(≧11炭素原子)分
子量、非枝分かれ非環式ケトン(実施例6〜8)から誘
導される分裂性非イオン界面活性剤については、6−モ
ル エチレンオキシド付加物に対してピーク清浄性能が
観察された。枝分かれ、又は環式ケトン(実施例9、1
3及び14)から誘導される分裂性非イオン界面活性剤
は上述の結果とは異なる結果を示し、しかも実施例9及
び14の場合には清浄性能は標準(テルギトール NP
−9)ほどには良好でなかった。多くの場合に清浄性能
は、界面活性剤の特定の「ファミリー(famil
y)」内で混合すること、即ち低−モル(例えば、3−
モル)エトキシレートと高−モル(例えば、9−モル)
エトキシレートとを混合することにより高められること
が出来る。
トについて評価したものである。実施例10〜14は異
なるロットについて行った。このような環境下において
は結果を同一条件下に標準(例えば、テルギトール N
P−9)に対して比較することが最善である。結果が示
すように、低(<11炭素原子)分子量、非枝分かれ非
環式ケトン(実施例1〜5)から誘導される分裂性非イ
オン界面活性剤は3−モル エチレンオキシド生成物に
対しピーク清浄性能を示した。高(≧11炭素原子)分
子量、非枝分かれ非環式ケトン(実施例6〜8)から誘
導される分裂性非イオン界面活性剤については、6−モ
ル エチレンオキシド付加物に対してピーク清浄性能が
観察された。枝分かれ、又は環式ケトン(実施例9、1
3及び14)から誘導される分裂性非イオン界面活性剤
は上述の結果とは異なる結果を示し、しかも実施例9及
び14の場合には清浄性能は標準(テルギトール NP
−9)ほどには良好でなかった。多くの場合に清浄性能
は、界面活性剤の特定の「ファミリー(famil
y)」内で混合すること、即ち低−モル(例えば、3−
モル)エトキシレートと高−モル(例えば、9−モル)
エトキシレートとを混合することにより高められること
が出来る。
【0054】非イオン分裂性界面活性剤の廃水流出液の
処理性に対する種々様々の無機及び有機ビルダーの効果
(マトリックス効果)を測定する為に、分裂性非イオン
界面活性剤15〜25重量パーセント及びビルダー75
〜85重量パーセントを含有する組成物を調製した。形
成された洗剤10gをターグ・オー・トメーター バケ
ツに添加し(pHはビルダーの選択及び量により9.5か
ら11.5迄の範囲にわたる)、上述の手順を使用して評
価した。各バケツに対する標準ターグ・オー・トメータ
ー試験手順からの洗浄水及びすすぎ水を一緒にすること
により廃水流出液を採集し、それぞれ35メッシュの網
を通して(より大きな糸くずを除去する為)1/2 ガ
ロンのびんに濾過した。各混成物は処理の為の時間迄、
恒温浴中において洗浄及びすすぎの温度(145°)に
保った。各混成された廃棄物は十分にかきまぜ、約80
0ないし900mLを2個の1リットルのビーカーのそ
ぞれに注いだ。ビーカーは、浮遊している油及びぼろ
屑、又は沈殿しているスラッジからの汚れを有していな
い側流として水の試料を取り出す目的で底から1.5ない
し2インチの位置に配置された4mmのテフロン製バレ
ル型止水栓により改造したものであった。これらのビー
カーは米国、テネシー州、キングスポート市、Lab
Glass社により注文製造されたものであった。1個
のビーカー内の廃水は未変化のまま(未処理試料)で残
した。他のビーカーにおける廃水(処理試料)のpH
を、硫酸水溶液を使用して3又は5に下げた。両方のビ
ーカーを、30ないし90分間にわたり恒温浴中で洗浄
及びすすぎ温度(145°F)に保った。ビーカーを浴
から取り出し、20ないし30分間にわたり静置した。
最初に穏やかにパージを行い、約10ないし15mLを
廃棄して汚染物を止水栓のサイドアームから除去した
後、各ビーカーから止水栓を通して水の試料(約5m
L)を採取した。次いで、この水の試料を化学的酸素要
求量(COD)について分析した。このCODはSta
ndards Method For The Exa
mination of Water and Was
tewater、第18版(1992年)、手順522
0D,に記載の限定かつ規制された条件下に測定した。
結果が示す(表B)ように、洗剤処方物中に高水準の燐
酸塩(実施例1)が存在する場合には有機物(例えば、
FOG、TPHなど)と水との相分離は良好ではなく
(高いCOD値によって明示されるように)、従って有
機物と水との相分離に対する本発明の全利益が認められ
るものではない。然しながら燐酸塩が処方物中に存在し
ない場合(実施例2〜6)は、分裂性非イオン界面活性
剤がpHを≦5に低下させることにより分裂した後に良
好な相分離が観察された。なお、適度の水準のメタケイ
酸ナトリウム及びシリカ成分〔例えば、米国、ペンシル
バニア州、バリーフォージ市、North Ameri
ca Silica社製、シペルナト(Siperna
t)50〕の存在は相分離を促進する(実施例2、3、
5及び6)。慣用の非イオン界面活性剤(例えば、テル
ギトールNP−9)はこれらの条件下においては分裂し
ない。それ故、相分離は観察されなかった。
処理性に対する種々様々の無機及び有機ビルダーの効果
(マトリックス効果)を測定する為に、分裂性非イオン
界面活性剤15〜25重量パーセント及びビルダー75
〜85重量パーセントを含有する組成物を調製した。形
成された洗剤10gをターグ・オー・トメーター バケ
ツに添加し(pHはビルダーの選択及び量により9.5か
ら11.5迄の範囲にわたる)、上述の手順を使用して評
価した。各バケツに対する標準ターグ・オー・トメータ
ー試験手順からの洗浄水及びすすぎ水を一緒にすること
により廃水流出液を採集し、それぞれ35メッシュの網
を通して(より大きな糸くずを除去する為)1/2 ガ
ロンのびんに濾過した。各混成物は処理の為の時間迄、
恒温浴中において洗浄及びすすぎの温度(145°)に
保った。各混成された廃棄物は十分にかきまぜ、約80
0ないし900mLを2個の1リットルのビーカーのそ
ぞれに注いだ。ビーカーは、浮遊している油及びぼろ
屑、又は沈殿しているスラッジからの汚れを有していな
い側流として水の試料を取り出す目的で底から1.5ない
し2インチの位置に配置された4mmのテフロン製バレ
ル型止水栓により改造したものであった。これらのビー
カーは米国、テネシー州、キングスポート市、Lab
Glass社により注文製造されたものであった。1個
のビーカー内の廃水は未変化のまま(未処理試料)で残
した。他のビーカーにおける廃水(処理試料)のpH
を、硫酸水溶液を使用して3又は5に下げた。両方のビ
ーカーを、30ないし90分間にわたり恒温浴中で洗浄
及びすすぎ温度(145°F)に保った。ビーカーを浴
から取り出し、20ないし30分間にわたり静置した。
最初に穏やかにパージを行い、約10ないし15mLを
廃棄して汚染物を止水栓のサイドアームから除去した
後、各ビーカーから止水栓を通して水の試料(約5m
L)を採取した。次いで、この水の試料を化学的酸素要
求量(COD)について分析した。このCODはSta
ndards Method For The Exa
mination of Water and Was
tewater、第18版(1992年)、手順522
0D,に記載の限定かつ規制された条件下に測定した。
結果が示す(表B)ように、洗剤処方物中に高水準の燐
酸塩(実施例1)が存在する場合には有機物(例えば、
FOG、TPHなど)と水との相分離は良好ではなく
(高いCOD値によって明示されるように)、従って有
機物と水との相分離に対する本発明の全利益が認められ
るものではない。然しながら燐酸塩が処方物中に存在し
ない場合(実施例2〜6)は、分裂性非イオン界面活性
剤がpHを≦5に低下させることにより分裂した後に良
好な相分離が観察された。なお、適度の水準のメタケイ
酸ナトリウム及びシリカ成分〔例えば、米国、ペンシル
バニア州、バリーフォージ市、North Ameri
ca Silica社製、シペルナト(Siperna
t)50〕の存在は相分離を促進する(実施例2、3、
5及び6)。慣用の非イオン界面活性剤(例えば、テル
ギトールNP−9)はこれらの条件下においては分裂し
ない。それ故、相分離は観察されなかった。
【0055】慣用の非イオン界面活性剤と比較しての非
イオン分裂性界面活性剤の清浄性能に対する燐酸塩の効
果を表Cに示す。結果が示すように、燐酸塩が、分裂性
非イオン界面活性剤の処方物中に存在した場合(実施例
1)、及び燐酸塩が慣用の非イオン界面活性剤の処方物
中に存在した場合(実施例4)に良好な洗浄力が得られ
た。予想外にも、分裂性非イオン界面活性剤を使用した
場合燐酸塩を含まない処方物(実施例2及び3)は良好
な洗浄力を維持し、それに比較して慣用の非イオン界面
活性剤に対する処方物中に燐酸塩が存在しない場合(実
施例5及び6)には乏しい洗浄力が保たれたのである。
イオン分裂性界面活性剤の清浄性能に対する燐酸塩の効
果を表Cに示す。結果が示すように、燐酸塩が、分裂性
非イオン界面活性剤の処方物中に存在した場合(実施例
1)、及び燐酸塩が慣用の非イオン界面活性剤の処方物
中に存在した場合(実施例4)に良好な洗浄力が得られ
た。予想外にも、分裂性非イオン界面活性剤を使用した
場合燐酸塩を含まない処方物(実施例2及び3)は良好
な洗浄力を維持し、それに比較して慣用の非イオン界面
活性剤に対する処方物中に燐酸塩が存在しない場合(実
施例5及び6)には乏しい洗浄力が保たれたのである。
【0056】本発明の界面活性剤と、米国特許第3,90
9,460号及び第3,948,953号各明細書に開示され
た界面活性剤との比較例を表Dに示す。評価は記載され
た試験手順を使用して、本発明の界面活性剤と、開示さ
れた標準とを比較した。塩化カルシウム2水和物(Ca
Cl2 ・2H2 O)79.29gを蒸留水2000mLに
溶解し、ついでこれを蒸留水2000mLに溶解した硫
酸マグネシウム7水和物(MgSO4 ・7H2 O)88.
74gと混合することにより製造した3000ppm硬
水(Ca:Mg=3:2)を使用して洗浄及びすすぎ工
程を行った。蒸留水を使用して該混合物を全部で30リ
ットルに希釈した。結果が示すように、より大きい分子
量のケトンから誘導された生成物(実施例1及び3)に
対して良好な洗浄力が得られたのに対し、前記米国特許
明細書において開示された、より小さい分子量のケトン
から誘導された分裂性非イオン界面活性剤(実施例2及
び4)に対しては若干少ない洗浄力100分率が得られ
た。ビルダーを処方物中に使用して、米国特許第3,90
9,460号明細書に記載のようにして洗浄力を測定した
場合に同様の結果が得られた。これらの結果は、より大
きい分子量のケトン(≧12炭素)から誘導される分裂
性非イオン界面活性剤は、より小さい分子量のケトン
(<12炭素)から製造されたものと比較して、洗浄力
に関し好ましい生成物であることを示す。なおケトン
は、ケトンを生成させる為の結果として生成されたアル
コールの同時脱水素を伴ったノルマル パラフィン液相
酸化により得られたもののような非環式で最小に枝分か
れしたケトンであることが好ましい。
9,460号及び第3,948,953号各明細書に開示され
た界面活性剤との比較例を表Dに示す。評価は記載され
た試験手順を使用して、本発明の界面活性剤と、開示さ
れた標準とを比較した。塩化カルシウム2水和物(Ca
Cl2 ・2H2 O)79.29gを蒸留水2000mLに
溶解し、ついでこれを蒸留水2000mLに溶解した硫
酸マグネシウム7水和物(MgSO4 ・7H2 O)88.
74gと混合することにより製造した3000ppm硬
水(Ca:Mg=3:2)を使用して洗浄及びすすぎ工
程を行った。蒸留水を使用して該混合物を全部で30リ
ットルに希釈した。結果が示すように、より大きい分子
量のケトンから誘導された生成物(実施例1及び3)に
対して良好な洗浄力が得られたのに対し、前記米国特許
明細書において開示された、より小さい分子量のケトン
から誘導された分裂性非イオン界面活性剤(実施例2及
び4)に対しては若干少ない洗浄力100分率が得られ
た。ビルダーを処方物中に使用して、米国特許第3,90
9,460号明細書に記載のようにして洗浄力を測定した
場合に同様の結果が得られた。これらの結果は、より大
きい分子量のケトン(≧12炭素)から誘導される分裂
性非イオン界面活性剤は、より小さい分子量のケトン
(<12炭素)から製造されたものと比較して、洗浄力
に関し好ましい生成物であることを示す。なおケトン
は、ケトンを生成させる為の結果として生成されたアル
コールの同時脱水素を伴ったノルマル パラフィン液相
酸化により得られたもののような非環式で最小に枝分か
れしたケトンであることが好ましい。
【0057】金属加工流体処方物に対する非イオン分裂
性界面活性剤の効果を測定する為に、乳化の研究、標準
発泡試験、及び廃棄物処理性のデータを集めた。
性界面活性剤の効果を測定する為に、乳化の研究、標準
発泡試験、及び廃棄物処理性のデータを集めた。
【0058】乳化試験は溶解性油処方物をシミュレート
して行った。ナフテン油〔エルゴンハイゴールド(Er
gon Hygold)V−200〕16gと界面活性
剤4gとの混合物に水25gを添加した。1時間と24
時間とにわたって室温に放置した後、観察を行った。結
果を表Eに示す。結果が示すように、若干の本発明の分
裂性非イオン界面活性剤はテルギトールNP−6及びテ
ルギトールNP−9に類似する乳化性を与える。
して行った。ナフテン油〔エルゴンハイゴールド(Er
gon Hygold)V−200〕16gと界面活性
剤4gとの混合物に水25gを添加した。1時間と24
時間とにわたって室温に放置した後、観察を行った。結
果を表Eに示す。結果が示すように、若干の本発明の分
裂性非イオン界面活性剤はテルギトールNP−6及びテ
ルギトールNP−9に類似する乳化性を与える。
【0059】非イオン分裂性界面活性剤の相対発泡性を
ASTM手順D1173に記載の限定かつ規制された条
件下に測定した。結果を表Fに報告する。結果が示すよ
うに、本発明の非イオン分裂性界面活性剤は5分後に標
準のテルギトールNP−9(実施例18)と比較して有
意に少ない泡を示した。また、通常の分子量に対し炭素
の分岐度が増加する(即ち線状非環式ケトンから誘導さ
れる生成物に対して)につれて泡高(foam hei
ght)が減少する(比較例2、3及び4)。元の分子
をプロピレンオキシドでキャップすることにより泡はさ
らに減少する(実施例15、16及び17)。予想され
るように、フォーム試験を生成物の曇り点温度付近で行
う場合(実験19、20及び21)には泡は大いに減少
する。
ASTM手順D1173に記載の限定かつ規制された条
件下に測定した。結果を表Fに報告する。結果が示すよ
うに、本発明の非イオン分裂性界面活性剤は5分後に標
準のテルギトールNP−9(実施例18)と比較して有
意に少ない泡を示した。また、通常の分子量に対し炭素
の分岐度が増加する(即ち線状非環式ケトンから誘導さ
れる生成物に対して)につれて泡高(foam hei
ght)が減少する(比較例2、3及び4)。元の分子
をプロピレンオキシドでキャップすることにより泡はさ
らに減少する(実施例15、16及び17)。予想され
るように、フォーム試験を生成物の曇り点温度付近で行
う場合(実験19、20及び21)には泡は大いに減少
する。
【0060】金属加工流体成分を含有する混合物を下記
の方法を使用して処理することにより、金属加工処方物
における非イオン分裂性界面活性剤の廃棄物処理を、慣
用の非イオン界面活性剤のそれと比較した:
の方法を使用して処理することにより、金属加工処方物
における非イオン分裂性界面活性剤の廃棄物処理を、慣
用の非イオン界面活性剤のそれと比較した:
【0061】試験すべき混合物を0.5重量%に希釈し、
室温において少なくとも24時間貯蔵した。この時間後
に、0.5重量%の溶液のpHを2.5重量%の硫酸水溶液
で3〜5のpHに下げた。次いで、この酸性溶液を2〜
3時間にわたり50〜60℃に加熱した。該溶液を冷却
して室温とした後、2.5重量%の水酸化ナトリウム水溶
液でpH6〜9に調節した。6個迄の600mLビーカ
ーを試験溶液250mLで満たした。該混合物を5〜6
分間にわたり、Phipps & Birdの6枚翼攪
拌器上で、照明基準(illuminated bas
e)で95〜100rpmにおいて攪拌した。カチオン
重合体(米国、ペンシルバニア州、ピッツバーグ市、C
algon社製のWT2545)を50〜100ppm
の増分で最大1200ppm迄添加し、この間少なくと
も5分間にわたり95〜100rpmで攪拌した。この
時間後に、硫酸アルミニウム溶液300ppmを混合物
に添加し、攪拌を少なくとも5分間にわたり続けた。必
要な攪拌時間後に、攪拌速度を150rpmに増加し
た。アニオン重合体(Calgon社製のDOL E−
Z−2706)5ppmを添加し、次いで溶液を2分間
にわたり150rpmで混合し、次いで更に2分間60
rpmで混合した。攪拌器を停止させ、混合物を5分間
にわたり静置し、その後に混合物の透明性を測定した。
フロキュレーション又は透明性が観察されなかった場合
には試料を廃棄し、追加のカチオン重合体(1200p
pm迄)を使用して該方法を繰り返した。硫酸アルミニ
ウムの最適化を行うことが出来るけれど、それは必要な
ことではない。処理された試料は25ミクロンの濾紙を
通して重力濾過し、次いで水層を使用して化学的酸素要
求量(COD)及び濁り度を測定した。
室温において少なくとも24時間貯蔵した。この時間後
に、0.5重量%の溶液のpHを2.5重量%の硫酸水溶液
で3〜5のpHに下げた。次いで、この酸性溶液を2〜
3時間にわたり50〜60℃に加熱した。該溶液を冷却
して室温とした後、2.5重量%の水酸化ナトリウム水溶
液でpH6〜9に調節した。6個迄の600mLビーカ
ーを試験溶液250mLで満たした。該混合物を5〜6
分間にわたり、Phipps & Birdの6枚翼攪
拌器上で、照明基準(illuminated bas
e)で95〜100rpmにおいて攪拌した。カチオン
重合体(米国、ペンシルバニア州、ピッツバーグ市、C
algon社製のWT2545)を50〜100ppm
の増分で最大1200ppm迄添加し、この間少なくと
も5分間にわたり95〜100rpmで攪拌した。この
時間後に、硫酸アルミニウム溶液300ppmを混合物
に添加し、攪拌を少なくとも5分間にわたり続けた。必
要な攪拌時間後に、攪拌速度を150rpmに増加し
た。アニオン重合体(Calgon社製のDOL E−
Z−2706)5ppmを添加し、次いで溶液を2分間
にわたり150rpmで混合し、次いで更に2分間60
rpmで混合した。攪拌器を停止させ、混合物を5分間
にわたり静置し、その後に混合物の透明性を測定した。
フロキュレーション又は透明性が観察されなかった場合
には試料を廃棄し、追加のカチオン重合体(1200p
pm迄)を使用して該方法を繰り返した。硫酸アルミニ
ウムの最適化を行うことが出来るけれど、それは必要な
ことではない。処理された試料は25ミクロンの濾紙を
通して重力濾過し、次いで水層を使用して化学的酸素要
求量(COD)及び濁り度を測定した。
【0062】化学的酸素要求量(COD)を、Stan
dard Methods ForThe Exami
nation of Water and Waste
water、第18版(1992年)、手順5220
D,に記載の限定かつ規制された条件下に測定した。金
属加工流体に使用される添加剤の多くは水溶性であるの
で、本発明の界面活性剤は分裂し、かつ明瞭な相分離が
得られるにも拘らず高COD水準がなおも得られる。濁
り度を,Standard MethodsFor T
he Examination of Water a
nd Wastewater、第18版(1992
年)、手順2130B,に記載の限定かつ調節された条
件下に比濁法により測定した。
dard Methods ForThe Exami
nation of Water and Waste
water、第18版(1992年)、手順5220
D,に記載の限定かつ規制された条件下に測定した。金
属加工流体に使用される添加剤の多くは水溶性であるの
で、本発明の界面活性剤は分裂し、かつ明瞭な相分離が
得られるにも拘らず高COD水準がなおも得られる。濁
り度を,Standard MethodsFor T
he Examination of Water a
nd Wastewater、第18版(1992
年)、手順2130B,に記載の限定かつ調節された条
件下に比濁法により測定した。
【0063】慣用の非イオン界面活性剤及び本発明の非
イオン分裂性界面活性剤を使用して処理について研究し
た。これらの研究において、典型的な金属加工流体をシ
ミュレートする為に水、トリエタノールアミン、オルト
ホウ酸、ナトリウム オマジン(sodium oma
dine)及びエチレンジアミンテトラ酢酸2ナトリウ
ム塩の混合物を使用した。次いで、この混合物を使用し
て処方物を調製した。一つの場合において、この混合物
に5重量%の界面活性剤と5重量%のエルゴンリファイ
ニング ハイゴールド(Ergon Refining
Hygold)V−200(米国、ミシシッピー州、
ビックスバーグ市)油とを添加した。この混合物の廃棄
物処理の結果を表Gに示す。本発明の界面活性剤の廃棄
物処理に対するマトリックス効果を測定する為に、界面
活性剤(1及び5重量%において)、5(重量%)のエ
ルゴン(Ergon)V−200油、及び1(重量%)
のネオデカン酸を使用して、他の処方物を調製した。こ
の混合物の廃棄物処理の結果を表Hに示す。表Gは、本
発明の非イオン分裂性界面活性剤を含有する典型的な金
属加工流体処方物に上述の手順を使用することにより、
COD水準の減少(実施例4〜9)が明らかであるのに
対し、慣用の非イオン界面活性剤(例えば、テルギトー
ル NP−9)を含有する同一処方物は同一条件下に処
理性でなかった(実施例10〜15)という廃棄物処理
の結果を示す。表Hは、マトリックス効果が金属加工処
方物中においても存在し得ることを示す。低い界面活性
剤濃度(1重量%)において慣用の非イオン界面活性剤
(例えば、テルギトール NP−9)は廃棄物処理する
ことが出来る(実施例1A)。然しながら脂肪酸(例え
ば、ネオデカン酸)を混合物に添加した場合には、最早
同一条件下において廃棄物処理性ではない(実施例
2)。それに対し、本発明の非イオン分裂性界面活性剤
を代わりに含有する同一の混合物は同一条件下において
廃棄物処理性である(実施例3)。更に、混合物中の非
イオン分裂性界面活性剤の濃度は廃棄物処理性を維持し
つつ有意に増加することが出来る(実施例12ないし1
7)。
イオン分裂性界面活性剤を使用して処理について研究し
た。これらの研究において、典型的な金属加工流体をシ
ミュレートする為に水、トリエタノールアミン、オルト
ホウ酸、ナトリウム オマジン(sodium oma
dine)及びエチレンジアミンテトラ酢酸2ナトリウ
ム塩の混合物を使用した。次いで、この混合物を使用し
て処方物を調製した。一つの場合において、この混合物
に5重量%の界面活性剤と5重量%のエルゴンリファイ
ニング ハイゴールド(Ergon Refining
Hygold)V−200(米国、ミシシッピー州、
ビックスバーグ市)油とを添加した。この混合物の廃棄
物処理の結果を表Gに示す。本発明の界面活性剤の廃棄
物処理に対するマトリックス効果を測定する為に、界面
活性剤(1及び5重量%において)、5(重量%)のエ
ルゴン(Ergon)V−200油、及び1(重量%)
のネオデカン酸を使用して、他の処方物を調製した。こ
の混合物の廃棄物処理の結果を表Hに示す。表Gは、本
発明の非イオン分裂性界面活性剤を含有する典型的な金
属加工流体処方物に上述の手順を使用することにより、
COD水準の減少(実施例4〜9)が明らかであるのに
対し、慣用の非イオン界面活性剤(例えば、テルギトー
ル NP−9)を含有する同一処方物は同一条件下に処
理性でなかった(実施例10〜15)という廃棄物処理
の結果を示す。表Hは、マトリックス効果が金属加工処
方物中においても存在し得ることを示す。低い界面活性
剤濃度(1重量%)において慣用の非イオン界面活性剤
(例えば、テルギトール NP−9)は廃棄物処理する
ことが出来る(実施例1A)。然しながら脂肪酸(例え
ば、ネオデカン酸)を混合物に添加した場合には、最早
同一条件下において廃棄物処理性ではない(実施例
2)。それに対し、本発明の非イオン分裂性界面活性剤
を代わりに含有する同一の混合物は同一条件下において
廃棄物処理性である(実施例3)。更に、混合物中の非
イオン分裂性界面活性剤の濃度は廃棄物処理性を維持し
つつ有意に増加することが出来る(実施例12ないし1
7)。
【0064】金属の清浄に対する非イオン分裂性界面活
性剤の効果を測定する為に下記の浸せき金属清浄手順を
行い、標準工業用界面活性剤と比較した。
性剤の効果を測定する為に下記の浸せき金属清浄手順を
行い、標準工業用界面活性剤と比較した。
【0065】ステンレス鋼304−2B合金のクーポン
(ストック番号SS−13)を米国、オハイオ州、クリ
ーブランド市、Q Panel社から購入した。クーポ
ンを垂直に吊るすことが出来るようにクーポンに、一方
の端の中央に位置させて1/16インチの穴をあけた。使用
に先立って、クーポンを2種の異なる方法で予備清浄し
た。手順Aはメタノール/水酸化カリウム溶液を使用し
た。パネルを溶液中で一夜浸せきし、水道水、アセトン
ですすぎ、次いで室温で乾燥させた。手順Bは、皿洗い
流体・水の溶液をスクラブ ブラシ(scrub br
ush)と共に使用した。クーポンは清浄後に水道水で
すすぎ、メタノール中に浸し、アセトンですすぎ、次い
で室温において吊るして乾燥した。該予備清浄したクー
ポンは分析用天秤で小数点以下第4位迄(0.0000
g)秤量した。クーポンの80〜85%(約2.5イン
チ)を試験用油に浸し、次いで1時間にわたり垂直に吊
るすことによりクーポンを汚した。この時間後に、クー
ポンの底部における過剰の油の小滴を1インチのスポン
ジ型ペイントブラシで拭き取った。次いでクーポンを再
秤量してパネル上の油残留物の量を測定した。ビルダ
ー、溶媒及び界面活性剤の溶液を清浄媒体として使用し
た。典型的には、下記の処方を有する1リットルの水溶
液を調製した。該処方は:水酸化ナトリウム0.1重量
%、界面活性剤0.1重量%、メタケイ酸ナトリウム(無
水)0.1重量%及び炭酸ナトリウム0.1重量%であっ
た。此の溶液を、所望の温度に調整(+/−2℃)した
浴中のビーカーに入れた。典型的な温度範囲は40、6
0及び80℃であった。汚れたクーポンを、回転機械装
置上に吊るし、清浄用溶液中に浸した。クーポンの回転
は15+/−2rpmであった。洗浄サイクルは5分又
はそれ以下であり、次いで蒸留水中ですすいだ。蒸留水
を1000mLビーカー中に流し込み、クーポンを水の
流れと接触しないようにしてビーカー中ですすいだ(こ
れは若干の油の追加的除去の助けとなったと思われ
る)。すすぎ後に、クーポンを再び垂直に吊るし、空気
乾燥させた。乾燥した時、クーポンを秤量して、清浄後
にクーポン上に残留した油残留物の量を測定した。清浄
効果は、残留物の量を沈着した油の量で除し、100倍
して油除去のパーセントを定めるることにより測定す
る。
(ストック番号SS−13)を米国、オハイオ州、クリ
ーブランド市、Q Panel社から購入した。クーポ
ンを垂直に吊るすことが出来るようにクーポンに、一方
の端の中央に位置させて1/16インチの穴をあけた。使用
に先立って、クーポンを2種の異なる方法で予備清浄し
た。手順Aはメタノール/水酸化カリウム溶液を使用し
た。パネルを溶液中で一夜浸せきし、水道水、アセトン
ですすぎ、次いで室温で乾燥させた。手順Bは、皿洗い
流体・水の溶液をスクラブ ブラシ(scrub br
ush)と共に使用した。クーポンは清浄後に水道水で
すすぎ、メタノール中に浸し、アセトンですすぎ、次い
で室温において吊るして乾燥した。該予備清浄したクー
ポンは分析用天秤で小数点以下第4位迄(0.0000
g)秤量した。クーポンの80〜85%(約2.5イン
チ)を試験用油に浸し、次いで1時間にわたり垂直に吊
るすことによりクーポンを汚した。この時間後に、クー
ポンの底部における過剰の油の小滴を1インチのスポン
ジ型ペイントブラシで拭き取った。次いでクーポンを再
秤量してパネル上の油残留物の量を測定した。ビルダ
ー、溶媒及び界面活性剤の溶液を清浄媒体として使用し
た。典型的には、下記の処方を有する1リットルの水溶
液を調製した。該処方は:水酸化ナトリウム0.1重量
%、界面活性剤0.1重量%、メタケイ酸ナトリウム(無
水)0.1重量%及び炭酸ナトリウム0.1重量%であっ
た。此の溶液を、所望の温度に調整(+/−2℃)した
浴中のビーカーに入れた。典型的な温度範囲は40、6
0及び80℃であった。汚れたクーポンを、回転機械装
置上に吊るし、清浄用溶液中に浸した。クーポンの回転
は15+/−2rpmであった。洗浄サイクルは5分又
はそれ以下であり、次いで蒸留水中ですすいだ。蒸留水
を1000mLビーカー中に流し込み、クーポンを水の
流れと接触しないようにしてビーカー中ですすいだ(こ
れは若干の油の追加的除去の助けとなったと思われ
る)。すすぎ後に、クーポンを再び垂直に吊るし、空気
乾燥させた。乾燥した時、クーポンを秤量して、清浄後
にクーポン上に残留した油残留物の量を測定した。清浄
効果は、残留物の量を沈着した油の量で除し、100倍
して油除去のパーセントを定めるることにより測定す
る。
【0066】残留物の量/沈着した油の量×100=除
去された油の%
去された油の%
【0067】結果を表Iに示す。結果が示すように、多
くの本発明の分裂性非イオン界面活性剤が、良好な金属
清浄剤であるとして公知である慣用の非イオン界面活性
剤(例えば、トリトンX−100)と同等、又はそれら
よりも更に良好な清浄性能を示す。
くの本発明の分裂性非イオン界面活性剤が、良好な金属
清浄剤であるとして公知である慣用の非イオン界面活性
剤(例えば、トリトンX−100)と同等、又はそれら
よりも更に良好な清浄性能を示す。
【0068】
【表1】
【0069】
【表2】
【0070】
【表3】
【0071】
【表4】
【0072】
【表5】
【0073】
【表6】
【0074】
【表7】
【0075】
【表8】
【0076】
【表9】
【0077】
【表10】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 3/08 C11D 3/08 (72)発明者 デニス、クリスティン、ギャランティ アメリカ合衆国、ウエスト・バージニア州 25314、チャールストン、フライアー・タ ック・サークル 304番 (72)発明者 リチャード、チャールス、ホイ アメリカ合衆国、ウエスト・バージニア州 25314、チャールストン、パークウッド・ ロード 1944番 (72)発明者 アルバート、フェリス、ジョセフ アメリカ合衆国、ウエスト・バージニア州 25314、チャールストン、エリソン・ロー ド 109番 (72)発明者 スティーブン、ウエイン、キング アメリカ合衆国、ウエスト・バージニア州 25560、スコット・デポット、ティーイ ズ・メドゥズ 120番 (72)発明者 チャールス、アーノルド、スミス アメリカ合衆国、ウエスト・バージニア州 25314、チャールストン、フライアー・タ ック・サークル 304番 (72)発明者 チェリル、マリー、ウィズダ アメリカ合衆国、ウエスト・バージニア州 25313、クロス・レーンズ、スティーブ ン・ウエイ 5318番
Claims (17)
- 【請求項1】 水性流れ中における分裂性非イオン界面
活性剤と会合した不純物を除去する方法において、 (a)該界面活性剤を比較的に水不溶性の画分と比較的
に水溶性の画分とに不可逆的に分裂させるのに十分に酸
性のpHに該水性流れのpHを調整することにより、界
面活性剤を不活性化して不純物を界面活性剤との会合か
ら解放し、該解放された不純物及び界面活性剤の水不溶
性画分は比較的に水不溶性の相を形成し、次いで (b)該水不溶性相の少なくとも一部を水性流れから除
去することを包含し、 この場合、該分裂性非イオン界面活性剤は式: 【化1】 又は 【化2】 {上式中のR及びR’は式: 【化3】 〔式中、R及びR’は同一でも,又は異なっていてもよ
く、炭素原子合計約8ないし約20個を有する有機化合
物(置換又は非置換)の残基である〕を有するケトンか
ら誘導される有機化合物(置換又は非置換)の残基であ
り;Xは水素であるか又は疎水性末端キャップの残基で
あり;Yは水素、メチル、エチル又はそれらの混合であ
り;Zは水素、メチル、又はエチルであり;mは0また
は1であり;そしてnは1から約40までの整数であ
る}の何れか、又は混合したもので表されることを特徴
とする前記方法。 - 【請求項2】 疎水性汚染物を保持する布を洗濯する方
法において、 (a)塩基性条件下に前記布を、式: 【化4】 又は 【化5】 {上式中のR及びR’は式: 【化6】 〔式中、R及びR’は同一でも,又は異なっていてもよ
く、炭素原子合計約12ないし約18個を有する有機化
合物(置換又は非置換)の残基である〕を有するケトン
から誘導される有機化合物(置換又は非置換)の残基で
あり;Xは水素であるか又は疎水性末端キャップの残基
であり;Yは水素又はメチルであり;Zは水素、メチル
又はエチルであり;mは0または1であり;そしてnは
1から約40までの整数である}の何れか又は混合した
もので表される界面活性剤の水溶液と接触させ、 (b)前記界面活性剤と共に水性エマルションの状態に
ある疎水性汚染物の少なくとも若干を包含する流出液の
流れを除去し; (c)前記流出液の流れを酸性物質で処理してそのpH
を、界面活性剤をケトンとポリオールとに不可逆的に分
裂させるのに十分に低下させ、それにより該疎水性汚染
物をエマルションから解放して水不溶性相と比較的に汚
染物を含有しない水相とを生成させ;次いで (d)前記水不溶性相の少なくとも若干を前記水相から
分離する、ことを特徴とする前記方法。 - 【請求項3】 工程(c)を燐酸塩の実質的不存在下に
行う請求項2の方法。 - 【請求項4】 ケトンがC12からC14までのケトンの混
合物である請求項2の方法。 - 【請求項5】 アセタール部分が少なくとも約260の
分子量を有する請求項2の方法。 - 【請求項6】(a)式: 【化7】 又は 【化8】 {上式中のR及びR’は式: 【化9】 〔式中、R及びR’は同一でも,又は異なっていてもよ
く、炭素原子合計約12ないし約15個を有する有機化
合物(置換又は非置換)の残基である〕を有するケトン
から誘導される有機化合物(置換又は非置換)の残基で
あり;Xは水素又は疎水性末端キャップの残基であり;
Yは水素、メチル、エチル又はそれらの混合であり;Z
は水素、メチル、又はエチルであり;mは0または1で
あり;そしてnは1から約40までの整数である}の何
れか、又は混合したもので表される非イオン分裂性界面
活性剤の少なくとも約5重量%; (b)約5%から約80%までのビルダー;及び (c)残余分の不活性成分;より実質的に成る洗濯用洗
剤組成物。 - 【請求項7】 ビルダーがケイ酸塩及び/又はメタケイ
酸塩を包含する請求項6の組成物 - 【請求項8】 ビルダーが炭酸塩及び/又は重炭酸塩を
包含する請求項6の組成物 - 【請求項9】 式: 【化10】 又は 【化11】 {上式中のR及びRは式: 【化12】 〔式中、R及びR’は同一でも、又は異なっていてもよ
く、炭素原子合計約8ないし約20個を有する有機化合
物(置換又は非置換)の残基である〕を有するケトンか
ら誘導される有機化合物(置換又は非置換)の残基であ
り;Xは水素又は疎水性末端キャップの残基であり;Y
は水素、メチル、エチル又はそれらの混合であり;Zは
水素、メチル、又はエチルであり;mは0または1であ
り;そしてnは1から約40までの整数である}のいず
れか又は混合したもので表される非イオン分裂性界面活
性剤の水溶液を包含する硬質表面清浄組成物。 - 【請求項10】 (a)硬質表面を請求項9の組成物と
接触させ; (b)界面活性剤と共に水性エマルションの状態にある
疎水性汚染物の少なくとも若干を包含する流出液の流れ
を除去し; (c)前記流出液の流れを酸性物質で処理してそのpH
を、界面活性剤をケトンとポリオールとに不可逆的に分
裂させるのに十分に低下させ、それにより該疎水性汚染
物をエマルションから解放して水不溶性相と比較的に汚
染物を含有しない水相とを生成させ;次いで (d)前記水不溶性相の少なくとも若干を前記水相から
分離する、ことを特徴とする、疎水性汚染物で汚染され
た硬質表面の清浄方法。 - 【請求項11】 式: 【化13】 又は 【化14】 {上式中のR及びR’は式: 【化15】 〔式中、R及びR’は同一でも、又は異なっていてもよ
く、炭素原子合計約8ないし約20個を有する有機化合
物(置換又は非置換)の残基である〕を有するケトンか
ら誘導される有機化合物(置換又は非置換)の残基であ
り;Xは水素又は疎水性末端キャップの残基であり;Y
は水素、メチル、エチル又はそれらの混合であり;Zは
水素、メチル、又はエチルであり;mは0または1であ
り;そしてnは1から約40までの整数である}のいず
れか又は混合したもので表される非イオン分裂性界面活
性剤の水溶液を包含する金属加工組成物。 - 【請求項12】 更に脂肪酸を包含する請求項11の組
成物。 - 【請求項13】 (a)疎水性物質を保持する金属を請
求項11の組成物と接触させ; (b)界面活性剤と共に水性エマルションの状態にある
前記疎水性物質の少なくとも若干を包含する流出液の流
れを除去し; (c)前記流出液の流れを酸性物質で処理してそのpH
を、界面活性剤をケトンとポリオールとに不可逆的に分
裂させるのに十分に低下させ、それにより該疎水性物質
をエマルションから解放して水不溶性相と比較的に疎水
性物質を含有しない水相とを生成させ;次いで (d)前記水不溶性相の少なくとも若干を前記水相から
分離する、ことを特徴とする金属加工方法。 - 【請求項14】 式: 【化16】 又は 【化17】 {上式中のR及びR’は式: 【化18】 〔式中、R及びR’は同一でも、又は異なっていてもよ
く、炭素原子合計約8ないし約20個を有する有機化合
物(置換又は非置換)の残基である〕を有するケトンか
ら誘導される有機化合物(置換又は非置換)の残基であ
り;Xは水素又は疎水性末端キャップの残基であり;Y
は水素、メチル、エチル又はそれらの混合であり;Zは
水素、メチル、又はエチルであり;mは0または1であ
り;そしてnは1から約40までの整数である}のいず
れか又は混合したもので表される非イオン分裂性界面活
性剤の水溶液を包含するインキ抜き組成物。 - 【請求項15】(a)多種の付着インキ粒子を有する故
紙を水と混合して水性故紙スラリーを形成し; (b)前記インキ粒子を前記故紙から除去し、次いでイ
ンキ粒子を請求項14の組成物と会合させ、このように
してパルプとインキ/界面活性剤/水の混合物とを形成
させるのに十分に前記故紙スラリーをかきまぜながら、
前記故紙スラリーを前記の組成物で処理し; (c)パルプを水性エマルションから集中させ;次いで (d)溶液のpHを、界面活性剤を比較的に水不溶性の
画分と比較的に水溶性の画分とに不可逆的に分裂させ、
このようにしてインキを水から分離させるのに十分な酸
性pHに調整することにより、溶出液の流れを処理し;
そして (e)前記インキの少なくとも若干を水相から分離させ
る、ことを特徴とするインキ抜き方法。 - 【請求項16】 その水溶液のpHを約6又はそれ以下
に低下させることにより不可逆的に分裂させることが可
能であり、しかも式: 【化19】 又は 【化20】 {上式中のR及びR’は式: 【化21】 〔式中、R及びR’は同一でも、又は異なっていてもよ
く、炭素原子合計約12ないし約15個を有する有機化
合物(置換又は非置換)の残基である〕を有するケトン
から誘導される有機化合物(置換又は非置換)の残基で
あり;Xは水素であるか又は疎水性末端キャップの残基
であり;Yは水素、メチル、エチル又はそれらの混合で
あり;Zは水素、メチル、又はエチルであり;mは0ま
たは1であり;そしてnは1ないし約40の整数であ
る}の何れか、又は混合したもので表され、しかもその
アセタール部分が少なくとも約260の分子量を有する
非イオン界面活性剤。 - 【請求項17】 不純物が疎水性物質のエマルションを
包含する請求項1の方法。
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US08/439,953 | 1995-05-12 | ||
US08/439,953 US5744064A (en) | 1995-05-12 | 1995-05-12 | Ketone-based surfactant and method for treating industrial, commerical, and institutional waste-water |
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JP8151458A Pending JPH09164385A (ja) | 1995-05-12 | 1996-05-10 | ケトンをベースとする界面活性剤ならびに工業的、商業的及び公共施設廃水の処理方法 |
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