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JPH09158742A - ターボチャージャのオイル洩れ防止装置 - Google Patents

ターボチャージャのオイル洩れ防止装置

Info

Publication number
JPH09158742A
JPH09158742A JP7320095A JP32009595A JPH09158742A JP H09158742 A JPH09158742 A JP H09158742A JP 7320095 A JP7320095 A JP 7320095A JP 32009595 A JP32009595 A JP 32009595A JP H09158742 A JPH09158742 A JP H09158742A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
groove
seal
ring seal
turbocharger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7320095A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaharu Ito
昌晴 伊藤
Nobuo Imatake
信夫 今竹
Kiyonori Sekiguchi
清則 関口
Takashi Inoue
高志 井上
Kosaku Kawakita
耕作 河北
Kenji Kimura
憲治 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Soken Inc, Toyota Motor Corp filed Critical Nippon Soken Inc
Priority to JP7320095A priority Critical patent/JPH09158742A/ja
Publication of JPH09158742A publication Critical patent/JPH09158742A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リングシールの合い口隙間を狭くすると同時
に、シャフトに斜歯状のオイル排除溝を設けることによ
り、シール性能を向上するようにしたターボチャージャ
のオイル洩れ防止装置を提供すること。 【解決手段】 タービンシャフト2の外周面に形成した
環状溝6内には狭いリング合い口8の隙間を有するリン
グシール7が嵌挿されている。ブロワ4の反対側の環状
溝6に隣接したシャフト2上には、斜歯状のオイル排除
溝9が形成されている。ターボチャージャの作動に伴な
いシャフト2が回転すると、オイル排除溝9の回転によ
り、リングシール7への浸入オイルは速やかに排除さ
れ、また、軸受3側の圧力がブロワ4側の圧力より大き
くなった時、リングシール7がブロワ4側へ洩れるエア
を少量に抑えることにより、エア流れに混合して洩れる
オイルを減らすことができるため、シール性能を向上さ
せることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ターボチャージャ
のオイル洩れ防止装置に関する。
【0002】従来、ターボチャージャ回転軸のオイル洩
れ防止装置には、シャフトに周設した環状溝にシールリ
ングを嵌め込みハウジングに挿入してラビリンスシール
を備え、且つシール性能向上のために回転するシャフト
と回転しないハウジングとの間にネジシールを設置した
オイル洩れ防止装置や、シールリングの合い口を特殊形
状にして合口隙間を狭めたオイル洩れ防止装置が知られ
ている。例えば、シールリングの合口部の対向する端部
に夫々互いが可能な周方向に重合する段差を形成したタ
ーボチャージャのシール構造が実開昭63−11553
4号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の装置は、シールリングの被シール側の圧
力がブロワ側の圧力より大きくなると、多量のオイルが
漏洩する恐れがある。また、ネジシールを用いると、粘
性の高いオイルがネジ部に多量に浸入してしまい、シャ
フトの回転低下を生起するという問題がある。
【0004】また、ケーシング内で高速回転する回転軸
の外周に削設された環状溝に外張力を有するシールリン
グを嵌装し、且つ、回転軸の環状溝とタービンブレード
との間の外周に、回転軸の回転により回転軸近傍に存在
する流体をタービンブレード側に押し出す向きに螺旋状
溝を設けた過給機用軸封機構が、実開昭57−3323
8号公報に記載されている。しかし、単に螺旋状の溝を
設けるだけでは、シールリング部近傍のオイルを排出さ
せるためには、十分とはいえず、また、シールリングに
は、必ず合い口が存在し、その合い口隙間より排出でき
ないオイルが漏洩してしまう恐れがある。
【0005】本発明は、叙上の問題点に鑑みて創出され
たものであり、その目的とするところは、リングシール
の合い口隙間を狭くすると同時に、シャフトに斜歯状の
オイル排除溝を設けることにより、シール性能を向上す
るようにしたターボチャージャのオイル洩れ防止装置を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1記載の手段を採用することができる。この手
段によると、ターボチャージャの作動に伴ないタービン
シャフトが回転すると、リングシールと環状溝との間に
浸入したオイルは、該オイル排除溝の深さがタービンシ
ャフトが最大に振れたときのリングシールと環状溝との
径方向の重なり幅よりも浅くなっているので、斜歯状の
オイル排除溝に沿って速やかに排除される。従って、リ
ングシール近傍に粘度の高いオイルはほとんど存在せ
ず、粘度の低いエアを回転させるだけであるので、ター
ビンシャフトの回転低下を引き起こすことはない。ま
た、オイル排除溝側の圧力がブロワ側の圧力より高くな
ると、ラビリンスシール部からエア洩れが発生し、この
エア洩れは、リングシールの合い口隙間部から多量に発
生する。このエア洩れが多量に発生すると、エア洩れの
流れにオイルが混合してオイル洩れを引き起こすが、合
い口隙間部の開口面積がラビリンスシール部の開口面積
の0.5%以下であるように合い口隙間は狭くなってい
るので、エア洩れを従来に比べて大幅に減少させること
ができ、従って、オイルがエア洩れの流れに混合しにく
いため、オイル洩れが発生しにくくなり、オイル漏洩防
止機能を大幅に向上させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面に基づい
て説明する。図1は本発明のターボチャージャのオイル
洩れ防止装置の実施態様を示す断面図である。図におい
て、符号1は自動車用ターボチャージャのハウジングの
一部、2は該ハウジング1を貫通するタービンシャフト
を示す。本実施形態においては軸受3へ供給された潤滑
用オイルがブロワ4側へ漏洩するのを防止するようにな
っている。符号5は、タービンシャフト2の外周面に形
成した環状溝6内にリングシール7を嵌挿し、該リング
シール7をハウジング1内周部に当接させることにより
構成されるラビリンスシール部である。そして、上記リ
ングシール7は上記環状溝6内において、互いに合い口
8を突き合わせてリング形状を形成している。図2は該
リングシール7の合い口8の幾つかの実施例を示したも
のであり、夫々、図2(a)は段付き形状、図2(b)
は特殊形状、図2(c)は斜め形状の合い口を示し、い
ずれの合い口も隙間を狭めてある。
【0008】タービンシャフト2における環状溝6と、
軸受3と潤滑後のオイルを半径方向外方へ飛散させる機
能を有するスリンガ10との間には、斜歯状のオイル排
除溝9が形成されている。図3は該斜歯状のオイル排除
溝9を示したものであり、図3(a)は斜歯状のオイル
排除溝9の展開図、図3(b)は図1のA−A線の断面
を矢視した斜歯状のオイル排除溝9の断面図である。実
験によれば、斜歯状のオイル排除溝9の形状は、図4に
示すように、該溝9の深さhをタービンシャフト2が最
大に振れたときのリングシール7と環状溝6との径方向
の重なり幅h0よりも浅くし、即ち、h<h0 とし、且
つ、該溝9の角度θをシャフト2の回転軸線方向に対し
て70°±5°傾斜させると、シャフトの回転時、ブロ
ア4からスリンガ10側にオイルを排出するのに好適で
ある。そして、溝9の数については特に限定する必要は
ない。また、図5に示すように、リングリール7と環状
溝6とのサイドクリアランスをbとし、シャフト2の直
径をDとすると、合い口隙間の開口面積S1 は(b×π
×D)となる。一方、リングシールサイドの環状溝との
隙間をaとし、円周方向の長さをcとすると、ラビリン
スシール部5の開口面積S2 は(a×c)となる。そし
て、リングシール7の合い口隙間は、合い口隙間の開口
面積S1 がラビリンスシール部5の開口面積S2 の0.
5%以下となるようにすると、即ち0.5%≧S2 /S
1 =a×c/b×π×Dとすると、オイルの漏洩防止機
能を最大限に発揮することができる。
【0009】次に、本発明の実施形態の作用について説
明する。ターボチャージャの作動に伴ないタービンシャ
フト2が回転すると、ハウジング1とタービンシャフト
2との間に浸入したオイルは、オイル排除溝の深さがタ
ービンシャフトが最大に振れたときのリングシールと環
状溝との径方向の重なり幅よりも浅く、且つオイル排除
溝9の角度θがシャフト2の回転軸芯に対して回転方向
に70°±5°と傾斜しているため、斜歯状の溝9に沿
って速やかにスリンガ10側へ排除され、且つスリンガ
10の下方向に流れてオイルパン(図示せず)へ戻る。
従って、斜歯状の溝9とハウジング1との間には、粘度
の高いオイルはほとんど存在せず、粘度の低いエアを回
転させるだけであるので、タービンシャフト2の回転低
下を引き起こすことはない。また、オイル側、即ち、軸
受3側の圧力がブロワ4側の圧力より高くなると、ラビ
リンスシール5からエア洩れが発生し、このエア洩れ
は、リングシール7の合い口8の隙間から多量に発生す
る。このエア洩れが多量に発生すると、エア洩れの流れ
にオイルが混合してオイル洩れを引き起こすが、合い口
隙間の開口面積がラビリンスシール部5の開口面積の
0.5%以下となるように、合い口隙間を狭くすること
により、エア洩れを従来に比べて大幅に減少させること
ができ、従って、オイルがエア洩れの流れに混合しにく
いため、オイル洩れが発生しにくくなり、オイル漏洩防
止機能を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のターボチャージャのオイル洩れ防止装
置の実施形態を示す断面図である。
【図2】リングシールの合い口の幾つかの実施例を示す
斜視図であり、図2(a)は段付き形状の合い口を示す
斜視図、図2(b)は特殊形状の合い口を示す斜視図、
図2(c)は斜め形状の合い口を示す斜視図である。
【図3】斜歯状のオイル排除溝の説明図であり、図3
(a)の該溝の展開図、図3(b)は図1のA−A線の
断面を矢視した該溝の断面図である。
【図4】オイル排除溝の深さと、リングシールと環状溝
との径方向の重なり幅との関係を示す説明図である。
【図5】リングシールの合い口隙間の開口面積とラビリ
ンスシール部の開口面積との関係を示した図であり、図
5(a)はその説明図、図5(b)はA−A線に沿って
切断した要部断面図である。
【符号の説明】
1…ハウジング 2…タービンシャフト 3…軸受 4…ブロワ 5…ラビリンスシール部 6…環状溝 7…リングシール 8…リング合い口 9…斜歯状の(オイル排除)溝 10…スリンガ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関口 清則 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 井上 高志 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 河北 耕作 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 木村 憲治 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タービンシャフトの環状溝にリングシー
    ルが嵌挿され、該リングシール近傍のオイルをタービン
    シャフトの回転により排出させるようにしたターボチャ
    ージャのオイル洩れ防止装置において、 ブロワの反対側の上記環状溝に隣接したシャフト上に斜
    歯状のオイル排除溝を形成し、該オイル排除溝の深さは
    タービンシャフトが最大に振れたときのリングシールと
    環状溝との径方向の重なり幅よりも浅く、且つ、上記リ
    ングシールの合い口隙間部の開口面積はラビリンスシー
    ル部の開口面積の0.5%以下であることを特徴とする
    ターボチャージャのオイル洩れ防止装置。
  2. 【請求項2】 上記オイル排出溝の角度を、タービンシ
    ャフト軸線方向に対して70°±5°傾斜させたことを
    特徴とするターボチャージャのオイル洩れ防止装置。
JP7320095A 1995-12-08 1995-12-08 ターボチャージャのオイル洩れ防止装置 Withdrawn JPH09158742A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7320095A JPH09158742A (ja) 1995-12-08 1995-12-08 ターボチャージャのオイル洩れ防止装置

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JP7320095A JPH09158742A (ja) 1995-12-08 1995-12-08 ターボチャージャのオイル洩れ防止装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09158742A true JPH09158742A (ja) 1997-06-17

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ID=18117666

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7320095A Withdrawn JPH09158742A (ja) 1995-12-08 1995-12-08 ターボチャージャのオイル洩れ防止装置

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JP (1) JPH09158742A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001271651A (ja) * 2000-03-04 2001-10-05 Alstom ターボチャージャー
JP2012052637A (ja) * 2010-09-03 2012-03-15 Denso Corp 流体制御弁
CN109642495A (zh) * 2016-09-12 2019-04-16 株式会社Ihi 密封圈及增压器

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030304