JPH09155691A - 孔明け加工機 - Google Patents
孔明け加工機Info
- Publication number
- JPH09155691A JPH09155691A JP34440795A JP34440795A JPH09155691A JP H09155691 A JPH09155691 A JP H09155691A JP 34440795 A JP34440795 A JP 34440795A JP 34440795 A JP34440795 A JP 34440795A JP H09155691 A JPH09155691 A JP H09155691A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- load
- machining
- spindle
- load data
- detected
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000003754 machining Methods 0.000 claims abstract description 56
- 238000005553 drilling Methods 0.000 claims description 24
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 claims description 14
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 13
- 238000004080 punching Methods 0.000 claims 2
- 238000005070 sampling Methods 0.000 abstract description 3
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 4
- 230000005856 abnormality Effects 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 230000002349 favourable effect Effects 0.000 description 2
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 1
- 230000006870 function Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Automatic Control Of Machine Tools (AREA)
- Drilling And Boring (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ガンドリル等の時間経過と共に加工負荷が変
動する孔明け加工機において、状態分析を容易に行なう
ことができ、しかも、工具の摩耗等があっても良好な加
工を行ない得る孔明け加工機を提供する。 【解決手段】 サーボモータ6の電流値をサンプリング
時間ごとの負荷データpnとしてPC11のメモリ部2
1に記憶させ、この負荷データpnを連続する負荷パタ
ーンPとしてパソコン18のディスプレイ19に表示
し、この負荷パターンPと予め設定された最適な負荷パ
ターンQとを比較し、この比較結果に基づいて両モータ
6,9を適宜制御する。
動する孔明け加工機において、状態分析を容易に行なう
ことができ、しかも、工具の摩耗等があっても良好な加
工を行ない得る孔明け加工機を提供する。 【解決手段】 サーボモータ6の電流値をサンプリング
時間ごとの負荷データpnとしてPC11のメモリ部2
1に記憶させ、この負荷データpnを連続する負荷パタ
ーンPとしてパソコン18のディスプレイ19に表示
し、この負荷パターンPと予め設定された最適な負荷パ
ターンQとを比較し、この比較結果に基づいて両モータ
6,9を適宜制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本願は、ガンドリル、ガンリ
ーマ等の孔明け加工機に関する。
ーマ等の孔明け加工機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の孔明け加工機として、特公昭62
−36803号公報に開示されたものがあり、これは、
主軸を回転させるスピンドルモータと、主軸を軸方向に
移動させるシリンダと、工具にかかる加工負荷の大きさ
を検出する検出装置と、基準設定値を設定する設定器と
を備え、基準設定値と検出される加工負荷とを比較し
て、この比較結果に基づいてシリンダを制御して、最適
な孔明け加工を行い、また、基準設定値に対する検出負
荷の比率を表示する表示装置を設け、工具切損時に作業
者が表示装置を見て、予め設定した基準設定値が適正で
あるかどうかを判別するようにしていた。
−36803号公報に開示されたものがあり、これは、
主軸を回転させるスピンドルモータと、主軸を軸方向に
移動させるシリンダと、工具にかかる加工負荷の大きさ
を検出する検出装置と、基準設定値を設定する設定器と
を備え、基準設定値と検出される加工負荷とを比較し
て、この比較結果に基づいてシリンダを制御して、最適
な孔明け加工を行い、また、基準設定値に対する検出負
荷の比率を表示する表示装置を設け、工具切損時に作業
者が表示装置を見て、予め設定した基準設定値が適正で
あるかどうかを判別するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、孔明け加工
機のうち、特に、ガンドリル,ガンリーマでは、1サイ
クルの孔明け加工における加工時間が長く、正常な加工
であっても工具にかかる加工負荷が時間経過と共に変動
してしまい、加工負荷の状態分析や工具切損時の切損位
置(孔深さ)の確認のため、加工負荷を連続する負荷パ
ターンとして表示したいといった要望があった。しか
し、上記従来の加工機における表示装置では表示値をメ
ーター的に表示するだけなので、上記要望に答えること
ができなかった。
機のうち、特に、ガンドリル,ガンリーマでは、1サイ
クルの孔明け加工における加工時間が長く、正常な加工
であっても工具にかかる加工負荷が時間経過と共に変動
してしまい、加工負荷の状態分析や工具切損時の切損位
置(孔深さ)の確認のため、加工負荷を連続する負荷パ
ターンとして表示したいといった要望があった。しか
し、上記従来の加工機における表示装置では表示値をメ
ーター的に表示するだけなので、上記要望に答えること
ができなかった。
【0004】また、上記従来の加工機では、所定の基準
設定値と検出負荷との比較結果に基づいて主軸の送り速
さを制御して常に加工負荷が一定値となるような制御を
行っているが、上述のようにガンドリル,ガンリーマ等
の正常な加工であっても加工負荷が時間経過と共に変動
するものに、その制御方法を適用しても良好な加工を行
えないといった問題があった。
設定値と検出負荷との比較結果に基づいて主軸の送り速
さを制御して常に加工負荷が一定値となるような制御を
行っているが、上述のようにガンドリル,ガンリーマ等
の正常な加工であっても加工負荷が時間経過と共に変動
するものに、その制御方法を適用しても良好な加工を行
えないといった問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、加工負荷を連続した負荷パターンとして表示装置に
表示し、また、制御装置のメモリ部に予め最適な負荷パ
ターンを記憶させ、この最適な負荷パターンと検出され
る負荷データとを比較し、その比較結果に基づいてモー
タを制御するように構成した。従って、加工負荷の状態
分析や工具切損時の切損位置(孔深さ)の確認を行うこ
とができ、さらに、加工負荷が時間経過と共に変動する
ものでも良好な孔明け加工を行うことができる。
め、加工負荷を連続した負荷パターンとして表示装置に
表示し、また、制御装置のメモリ部に予め最適な負荷パ
ターンを記憶させ、この最適な負荷パターンと検出され
る負荷データとを比較し、その比較結果に基づいてモー
タを制御するように構成した。従って、加工負荷の状態
分析や工具切損時の切損位置(孔深さ)の確認を行うこ
とができ、さらに、加工負荷が時間経過と共に変動する
ものでも良好な孔明け加工を行うことができる。
【0006】
【発明の実施の形態】主軸回転用のスピンドルモータに
より主軸を回転させつつ、主軸送り用の送りモータによ
り主軸を軸方向に移動させ、主軸先端のドリルで孔明け
加工を行うガンドリルにおいて、主軸回転用のスピンド
ルモータの電流値より加工負荷を検出する検出装置と、
検出された加工負荷を所定時間ごとの負荷データとして
記憶するメモリ部を備えたプログラマブルコントローラ
と、メモリ部に記憶された負荷データを連続する負荷パ
ターンとして表示するパーソナルコンピュータとを備
え、前記メモリ部には予め最適な負荷パターンが記憶さ
れ、この最適な負荷パターンと検出される負荷データを
比較する比較手段と、その比較結果に基づいてモータを
制御する制御手段とをプログラマブルコントローラに設
け、加工負荷が時間経過と共に変動するものでも、加工
負荷の状態分析や工具切損時の切損位置(孔深さ)の確
認を行うことができ、さらに、良好な孔明け加工を行う
ことができるようにした。
より主軸を回転させつつ、主軸送り用の送りモータによ
り主軸を軸方向に移動させ、主軸先端のドリルで孔明け
加工を行うガンドリルにおいて、主軸回転用のスピンド
ルモータの電流値より加工負荷を検出する検出装置と、
検出された加工負荷を所定時間ごとの負荷データとして
記憶するメモリ部を備えたプログラマブルコントローラ
と、メモリ部に記憶された負荷データを連続する負荷パ
ターンとして表示するパーソナルコンピュータとを備
え、前記メモリ部には予め最適な負荷パターンが記憶さ
れ、この最適な負荷パターンと検出される負荷データを
比較する比較手段と、その比較結果に基づいてモータを
制御する制御手段とをプログラマブルコントローラに設
け、加工負荷が時間経過と共に変動するものでも、加工
負荷の状態分析や工具切損時の切損位置(孔深さ)の確
認を行うことができ、さらに、良好な孔明け加工を行う
ことができるようにした。
【0007】また、1サイクルの加工中にプログラマブ
ルコントローラの比較手段が、検出される負荷データ
と、この負荷データの検出時間と対応する最適な負荷パ
ターン中の負荷データとの偏差を順次求め、プログラム
コントローラの制御手段が、この偏差に基づいてモータ
を制御するように構成し、加工中に常に加工条件が適正
となるようにモータが制御され、極めて良好な孔明け加
工を行い得るようにした。
ルコントローラの比較手段が、検出される負荷データ
と、この負荷データの検出時間と対応する最適な負荷パ
ターン中の負荷データとの偏差を順次求め、プログラム
コントローラの制御手段が、この偏差に基づいてモータ
を制御するように構成し、加工中に常に加工条件が適正
となるようにモータが制御され、極めて良好な孔明け加
工を行い得るようにした。
【0008】また、前記プログラマブルコントローラの
比較手段が、1サイクルの加工後に、検出された負荷パ
ターンと最適な負荷パターンとを比較し、制御手段が、
この比較結果に基づいてモータを制御するように構成
し、1サイクルの加工ごとに、加工条件が適正となるよ
うにモータが制御され、極めて良好な孔明け加工を行い
得るようにした。
比較手段が、1サイクルの加工後に、検出された負荷パ
ターンと最適な負荷パターンとを比較し、制御手段が、
この比較結果に基づいてモータを制御するように構成
し、1サイクルの加工ごとに、加工条件が適正となるよ
うにモータが制御され、極めて良好な孔明け加工を行い
得るようにした。
【0009】さらに、前記メモリ部に異常しきい値を記
憶し、検出される負荷データが異常しきい値を超えたと
き、加工を停止させる信号を出力する停止信号出力手段
をプログラマブルコントローラに備え、工具の異常検知
機構を付加した。
憶し、検出される負荷データが異常しきい値を超えたと
き、加工を停止させる信号を出力する停止信号出力手段
をプログラマブルコントローラに備え、工具の異常検知
機構を付加した。
【0010】
【実施例】次に、図面において、本願の孔明け加工機の
実施例としてガンドリル1について説明する。図1に示
すように、ハウジング2は、先端にドリル3(工具とし
て示す)を装着した主軸5を回転自在に支持すると共
に、この主軸5を回転駆動する主軸回転用のスピンドル
モータ6を備えている。また、ハウジング2下部にはボ
ールねじ機構7が設けられ、このボールねじ機構7のボ
ールねじ8は主軸送り用の送りモータ9に連結され、送
りモータ9の駆動によって主軸5を軸方向に移動させる
ようになっている。尚、両モータ6,9は図示しないイ
ンバータによって可変速制御されるようになっている。
実施例としてガンドリル1について説明する。図1に示
すように、ハウジング2は、先端にドリル3(工具とし
て示す)を装着した主軸5を回転自在に支持すると共
に、この主軸5を回転駆動する主軸回転用のスピンドル
モータ6を備えている。また、ハウジング2下部にはボ
ールねじ機構7が設けられ、このボールねじ機構7のボ
ールねじ8は主軸送り用の送りモータ9に連結され、送
りモータ9の駆動によって主軸5を軸方向に移動させる
ようになっている。尚、両モータ6,9は図示しないイ
ンバータによって可変速制御されるようになっている。
【0011】また、図中11は、制御装置として示すプ
ログラマブルコントローラ(以下PCと記載する)であ
り、このPC11は送りモータコントローラ12を介し
て送りモータ9に連結されると共に、PC11内に設け
たA/Dコンバータ13はC/T変流器14を介してモ
ータ6に連結されている。そして、上記A/Dコンバー
タ13及びC/T変流器14は、孔明け加工中にスピン
ドルモータ6の電流値を検知してデジタル値に変換し、
この値を加工負荷として検出する検出装置16を構成し
ている。また、このPC11は通信線17を介して表示
装置として示すパーソナルコンピュータ18(以下パソ
コンと記載する)に接続され、このパソコン18のディ
スプレイ19には図2に示す表示画面が表示され、後述
する加工負荷パターンP,Q、各設定値K,K’,T等
が表示されるようになっている。
ログラマブルコントローラ(以下PCと記載する)であ
り、このPC11は送りモータコントローラ12を介し
て送りモータ9に連結されると共に、PC11内に設け
たA/Dコンバータ13はC/T変流器14を介してモ
ータ6に連結されている。そして、上記A/Dコンバー
タ13及びC/T変流器14は、孔明け加工中にスピン
ドルモータ6の電流値を検知してデジタル値に変換し、
この値を加工負荷として検出する検出装置16を構成し
ている。また、このPC11は通信線17を介して表示
装置として示すパーソナルコンピュータ18(以下パソ
コンと記載する)に接続され、このパソコン18のディ
スプレイ19には図2に示す表示画面が表示され、後述
する加工負荷パターンP,Q、各設定値K,K’,T等
が表示されるようになっている。
【0012】また、PC11内にはメモリ部21が設け
られ、図1に示すように、このメモリ部21には、上記
検出装置16によって検出された加工負荷をサンプリン
グ間隔(所定時間)ごとの負荷データpn(n=1,2
…)として記憶するようになっている。そして、上記パ
ソコン18のディスプレイ19に時間経過に伴って負荷
データpnを順次表示し、これが連続する負荷パターン
Pとなる(図4に示す)。また、メモリ部21には、適
正な加工条件における負荷データqn(n=1,2…)
の連続した集合である最適負荷パターンQが予め記憶さ
れると共に、前記パソコン18のキーボード20を介し
て設定入力される後述の許容値A0、異常しきい値K、
警報しきい値K’等が記憶されるようになっている。
られ、図1に示すように、このメモリ部21には、上記
検出装置16によって検出された加工負荷をサンプリン
グ間隔(所定時間)ごとの負荷データpn(n=1,2
…)として記憶するようになっている。そして、上記パ
ソコン18のディスプレイ19に時間経過に伴って負荷
データpnを順次表示し、これが連続する負荷パターン
Pとなる(図4に示す)。また、メモリ部21には、適
正な加工条件における負荷データqn(n=1,2…)
の連続した集合である最適負荷パターンQが予め記憶さ
れると共に、前記パソコン18のキーボード20を介し
て設定入力される後述の許容値A0、異常しきい値K、
警報しきい値K’等が記憶されるようになっている。
【0013】次に、図3に示すフローチャートに従って
PC11内に備えられた停止信号出力手段、警報信号出
力手段、比較手段及び制御手段等の機能実現手段につい
て説明する。ステップに示す停止信号出力手段は、検
出された負荷データpnと異常しきい値Kとを比較し、
負荷データpnが異常しきい値Kを超えたとき加工停止
信号を両モータ6,9に出力し、ステップで加工を停
止させるようになっている。また、ステップで示す警
報信号出力手段は、検出された負荷データpnと警報し
きい値K’とを比較し、負荷データpnが警報しきい値
K’を所定時間T以上超えたとき警報信号をランプ,ブ
ザー等の警報装置25に出力し、ステップで警報装置
25を作動させるようになっている。
PC11内に備えられた停止信号出力手段、警報信号出
力手段、比較手段及び制御手段等の機能実現手段につい
て説明する。ステップに示す停止信号出力手段は、検
出された負荷データpnと異常しきい値Kとを比較し、
負荷データpnが異常しきい値Kを超えたとき加工停止
信号を両モータ6,9に出力し、ステップで加工を停
止させるようになっている。また、ステップで示す警
報信号出力手段は、検出された負荷データpnと警報し
きい値K’とを比較し、負荷データpnが警報しきい値
K’を所定時間T以上超えたとき警報信号をランプ,ブ
ザー等の警報装置25に出力し、ステップで警報装置
25を作動させるようになっている。
【0014】また、ステップで示される比較手段
は、検出される負荷データpnと、その検出時間と対応
した最適な加工負荷パターンQ中の負荷データqnとの
偏差Aを求め、この偏差Aと許容値A0とを比較し、偏
差Aが許容値A0を超えたとき、ステップ(10)で示す制
御手段が、負荷パターンPが最適負荷パターンQに近づ
くように両モータ6,9を制御するようになっている。
は、検出される負荷データpnと、その検出時間と対応
した最適な加工負荷パターンQ中の負荷データqnとの
偏差Aを求め、この偏差Aと許容値A0とを比較し、偏
差Aが許容値A0を超えたとき、ステップ(10)で示す制
御手段が、負荷パターンPが最適負荷パターンQに近づ
くように両モータ6,9を制御するようになっている。
【0015】次に、図3,4において以上のように構成
されたガンドリル1の作用について説明する。先ず、一
連の孔明け加工に先立って、PC11のメモリ部21に
は、適正な加工条件のもとで検出される負荷データqn
の集合である最適負荷パターンQが記憶されるととも
に、パソコン18のキーボード20から入力される許容
値A0、異常しきい値K、警報しきい値K’等の各設定
値が記憶される(ステップ)。そして、加工が開始さ
れ(ステップ)、加工中に検出装置16によって検出
される加工負荷が、サンプリング時間ごとの負荷データ
pnとしてメモリ部21に記憶されるとともに、パソコ
ン18のディスプレイ19には時間経過とともに負荷デ
ータpnが表示され、連続する負荷パターンPが表示さ
れることになる(ステップ)。
されたガンドリル1の作用について説明する。先ず、一
連の孔明け加工に先立って、PC11のメモリ部21に
は、適正な加工条件のもとで検出される負荷データqn
の集合である最適負荷パターンQが記憶されるととも
に、パソコン18のキーボード20から入力される許容
値A0、異常しきい値K、警報しきい値K’等の各設定
値が記憶される(ステップ)。そして、加工が開始さ
れ(ステップ)、加工中に検出装置16によって検出
される加工負荷が、サンプリング時間ごとの負荷データ
pnとしてメモリ部21に記憶されるとともに、パソコ
ン18のディスプレイ19には時間経過とともに負荷デ
ータpnが表示され、連続する負荷パターンPが表示さ
れることになる(ステップ)。
【0016】また、メモリ部21に記憶される負荷デー
タpnは異常しきい値K’と比較され(ステップ)、
図中状態cで示すように、負荷データpnが異常しきい
値Kを超えたときには、この加工を中止するように両モ
ータ6,9が制御される(ステップ)。また、負荷デ
ータpnが異常しきい値K以下であるとき、負荷データ
pnは警報しきい値K’と比較され(ステップ)、図
中状態bで示すように、負荷データpnが警報しきい値
K’を所定時間T以上超えたとき警報装置25を作動さ
せ(ステップ)、その後、再びステップに戻り加工
を続ける。
タpnは異常しきい値K’と比較され(ステップ)、
図中状態cで示すように、負荷データpnが異常しきい
値Kを超えたときには、この加工を中止するように両モ
ータ6,9が制御される(ステップ)。また、負荷デ
ータpnが異常しきい値K以下であるとき、負荷データ
pnは警報しきい値K’と比較され(ステップ)、図
中状態bで示すように、負荷データpnが警報しきい値
K’を所定時間T以上超えたとき警報装置25を作動さ
せ(ステップ)、その後、再びステップに戻り加工
を続ける。
【0017】また、上記ステップにおいて、負荷デー
タpnが警報しきい値K’を超えない場合には、図中状
態aで示すように、負荷データpnと、この負荷データ
pnの検出時間と対応する最適な負荷パターンQ中の負
荷データqnとの偏差Aを求め(ステップ)、この偏
差Aが許容値A0と比較される(ステップ)。このス
テップにおいて、偏差Aが許容値A0を超えたときに
は加工中の負荷パターンPが最適な負荷パターンQに近
づくように両モータ6,9が適宜制御され(ステップ(1
0))、この制御の後、あるいは、ステップにおいて偏
差Aが許容値A0以内のときには、ステップに戻り加
工を続ける。
タpnが警報しきい値K’を超えない場合には、図中状
態aで示すように、負荷データpnと、この負荷データ
pnの検出時間と対応する最適な負荷パターンQ中の負
荷データqnとの偏差Aを求め(ステップ)、この偏
差Aが許容値A0と比較される(ステップ)。このス
テップにおいて、偏差Aが許容値A0を超えたときに
は加工中の負荷パターンPが最適な負荷パターンQに近
づくように両モータ6,9が適宜制御され(ステップ(1
0))、この制御の後、あるいは、ステップにおいて偏
差Aが許容値A0以内のときには、ステップに戻り加
工を続ける。
【0018】以上のように上記実施例では、パソコン1
8のディスプレイ19に今加工中のドリル3にかかる負
荷パターンPが表示されるようになっており、加工負荷
の状態分析や工具切損時の切損位置(孔深さ)の確認を
容易に行うことができる。また、PC11のメモリ部2
1に予め最適な負荷パターンQを記憶し、1サイクルの
加工中に、順次検出される負荷データpnと最適な負荷
パターンQ中の対応する負荷データqnとの偏差Aを求
め、この偏差Aがドリルの摩耗等により許容値A0を超
えたとき、直ちに両モータを制御して負荷パターンPが
最適な負荷パターンQに近づくようにしたので、加工中
において決め細かな制御が行われ、良好な孔明け加工を
行うことができる。
8のディスプレイ19に今加工中のドリル3にかかる負
荷パターンPが表示されるようになっており、加工負荷
の状態分析や工具切損時の切損位置(孔深さ)の確認を
容易に行うことができる。また、PC11のメモリ部2
1に予め最適な負荷パターンQを記憶し、1サイクルの
加工中に、順次検出される負荷データpnと最適な負荷
パターンQ中の対応する負荷データqnとの偏差Aを求
め、この偏差Aがドリルの摩耗等により許容値A0を超
えたとき、直ちに両モータを制御して負荷パターンPが
最適な負荷パターンQに近づくようにしたので、加工中
において決め細かな制御が行われ、良好な孔明け加工を
行うことができる。
【0019】また、PC11のメモリ部21には警報し
きい値K’が記憶され、加工中の負荷データpnがこの
値K’を所定時間T以上超えたとき、警報装置25を作
動させるようにしたので、ドリル3の微小チッピング等
を容易に検出することができる。また、PC11のメモ
リ部21には異常しきい値Kが記憶され、加工中の負荷
データpnがこの値Kを超えたとき、加工を中止するよ
うにしたので、ドリル3の折損や異常摩耗を容易に検出
することができる。また、段付き孔加工のように急激に
加工負荷が変動する加工であっても、本実施例を適用す
れば良好な孔明け加工を行なうことができる。
きい値K’が記憶され、加工中の負荷データpnがこの
値K’を所定時間T以上超えたとき、警報装置25を作
動させるようにしたので、ドリル3の微小チッピング等
を容易に検出することができる。また、PC11のメモ
リ部21には異常しきい値Kが記憶され、加工中の負荷
データpnがこの値Kを超えたとき、加工を中止するよ
うにしたので、ドリル3の折損や異常摩耗を容易に検出
することができる。また、段付き孔加工のように急激に
加工負荷が変動する加工であっても、本実施例を適用す
れば良好な孔明け加工を行なうことができる。
【0020】尚、上記実施例では、1サイクルの加工中
に常に加工条件が適正となるように両モータ6,9を制
御するようにしたが、このような制御の替わりに、1サ
イクルの加工後に、検出された負荷パターンPと最適な
負荷パターンQとを比較し、この比較結果に基づいて次
サイクルの加工では負荷パターンPが最適な負荷パター
ンQに近づくように両モータ6,9を制御しても良く、
この場合、主軸の回転数、送り速度等の加工条件によっ
て決定される多数の負荷パターンをメモリ部21に予め
記憶させ、最適な負荷パターンQに対して負荷パターン
Pが大きく変動したとき、次サイクルの加工では多数の
負荷パターン中から適宜のパターンを自動的に選択する
ように構成したり、あるいは、ドリルの微小摩耗等によ
り検出される負荷パターンPが最適な負荷パターンQよ
り全体的に上昇したとき、次サイクルの加工ではこの負
荷パターンPを下方にオフセットさせるように両モータ
6,9を制御するように構成する。
に常に加工条件が適正となるように両モータ6,9を制
御するようにしたが、このような制御の替わりに、1サ
イクルの加工後に、検出された負荷パターンPと最適な
負荷パターンQとを比較し、この比較結果に基づいて次
サイクルの加工では負荷パターンPが最適な負荷パター
ンQに近づくように両モータ6,9を制御しても良く、
この場合、主軸の回転数、送り速度等の加工条件によっ
て決定される多数の負荷パターンをメモリ部21に予め
記憶させ、最適な負荷パターンQに対して負荷パターン
Pが大きく変動したとき、次サイクルの加工では多数の
負荷パターン中から適宜のパターンを自動的に選択する
ように構成したり、あるいは、ドリルの微小摩耗等によ
り検出される負荷パターンPが最適な負荷パターンQよ
り全体的に上昇したとき、次サイクルの加工ではこの負
荷パターンPを下方にオフセットさせるように両モータ
6,9を制御するように構成する。
【0021】また、上記実施例では、検出装置16によ
ってモータ9の電流値を加工負荷として検出するように
しているが、モータ6の電流値を検出したり、両モータ
6,9の電流値を検出するようにしても良い。また、上
記実施例では、偏差Aが許容値A0を超えたとき、両モ
ータ6,9を制御するようにしているが、一方のモータ
のみを制御するようにしても良い。さらに、上記実施例
では、表示装置としてパソコン18を例示したがタッチ
パネル等の表示器であっても良い。
ってモータ9の電流値を加工負荷として検出するように
しているが、モータ6の電流値を検出したり、両モータ
6,9の電流値を検出するようにしても良い。また、上
記実施例では、偏差Aが許容値A0を超えたとき、両モ
ータ6,9を制御するようにしているが、一方のモータ
のみを制御するようにしても良い。さらに、上記実施例
では、表示装置としてパソコン18を例示したがタッチ
パネル等の表示器であっても良い。
【0022】
【発明の効果】以上より本願の孔明け加工機では、モー
タの電流値より加工負荷を検出する検出装置と、検出さ
れた加工負荷を所定時間ごとの負荷データとして記憶す
るメモリ部を備えた制御装置と、メモリ部に記憶された
負荷データを連続する負荷パターンとして表示する表示
装置とを備え、前記制御装置のメモリ部には予め最適な
負荷パターンが記憶され、この最適な負荷パターンと検
出される加工負荷とを比較する比較手段と、その比較結
果に基づいてモータを制御する制御手段とを制御装置に
設けて構成したので、加工負荷が時間経過と共に変動す
るものでも、加工負荷の状態分析や工具切損時の切損位
置(孔深さ)の確認を行うことができ、さらに、良好な
孔明け加工を行うことができる。
タの電流値より加工負荷を検出する検出装置と、検出さ
れた加工負荷を所定時間ごとの負荷データとして記憶す
るメモリ部を備えた制御装置と、メモリ部に記憶された
負荷データを連続する負荷パターンとして表示する表示
装置とを備え、前記制御装置のメモリ部には予め最適な
負荷パターンが記憶され、この最適な負荷パターンと検
出される加工負荷とを比較する比較手段と、その比較結
果に基づいてモータを制御する制御手段とを制御装置に
設けて構成したので、加工負荷が時間経過と共に変動す
るものでも、加工負荷の状態分析や工具切損時の切損位
置(孔深さ)の確認を行うことができ、さらに、良好な
孔明け加工を行うことができる。
【0023】また、1サイクルの加工中に制御装置の比
較手段が、検出される負荷データと、この負荷データの
検出時間と対応する最適な負荷パターン中の負荷データ
との偏差を順次求め、制御装置の制御手段が、この偏差
に基づいてモータを制御するように構成したので、加工
中に常に加工条件が適正となるようにモータが制御さ
れ、極めて良好な孔明け加工を行うことができる。
較手段が、検出される負荷データと、この負荷データの
検出時間と対応する最適な負荷パターン中の負荷データ
との偏差を順次求め、制御装置の制御手段が、この偏差
に基づいてモータを制御するように構成したので、加工
中に常に加工条件が適正となるようにモータが制御さ
れ、極めて良好な孔明け加工を行うことができる。
【0024】また、1サイクルの加工後に制御装置の比
較手段が、検出された負荷パターンと最適な負荷パター
ンとを比較し、制御手段が、この比較結果に基づいてモ
ータを制御するように構成したので、1サイクルの加工
ごとに、加工条件が適正となるようにモータが制御さ
れ、極めて良好な孔明け加工を行うことができる。
較手段が、検出された負荷パターンと最適な負荷パター
ンとを比較し、制御手段が、この比較結果に基づいてモ
ータを制御するように構成したので、1サイクルの加工
ごとに、加工条件が適正となるようにモータが制御さ
れ、極めて良好な孔明け加工を行うことができる。
【0025】さらに、制御装置のメモリ部には異常しき
い値が記憶され、検出される負荷データが異常しきい値
を超えたとき、加工を停止させる信号を出力する停止信
号出力手段を制御装置に備えて構成したので、工具の異
常を容易に検知することができる。
い値が記憶され、検出される負荷データが異常しきい値
を超えたとき、加工を停止させる信号を出力する停止信
号出力手段を制御装置に備えて構成したので、工具の異
常を容易に検知することができる。
【図1】本実施例のガンドリルの全体図である。
【図2】パソコンのディスプレイに表示される表示画面
を示す図である。
を示す図である。
【図3】フローチャート図である。
【図4】負荷パターンの説明図である。
1 ガンドリル、 5 主軸、 6 スピンドルモー
タ、 9 送りモータ、11 PC、 16 検出装
置、 18 パソコン、 21 メモリ部、A 偏差、
K 異常しきい値、 P 負荷パターン、 pn 負
荷データ、Q 最適な負荷パターン、 qn 負荷デー
タ
タ、 9 送りモータ、11 PC、 16 検出装
置、 18 パソコン、 21 メモリ部、A 偏差、
K 異常しきい値、 P 負荷パターン、 pn 負
荷データ、Q 最適な負荷パターン、 qn 負荷デー
タ
Claims (4)
- 【請求項1】 主軸回転用のスピンドルモータにより主
軸を回転させつつ、主軸送り用の送りモータにより主軸
を軸方向に移動させ、主軸先端の工具で孔明け加工を行
う孔明け加工機において、モータの電流値より加工負荷
を検出する検出装置と、検出された加工負荷を所定時間
ごとの負荷データとして記憶するメモリ部を備えた制御
装置と、メモリ部に記憶された負荷データを連続する負
荷パターンとして表示する表示装置とを備え、前記制御
装置のメモリ部には予め最適な負荷パターンが記憶さ
れ、この最適な負荷パターンと検出される加工負荷とを
比較する比較手段と、その比較結果に基づいてモータを
制御する制御手段とを制御装置に設けたことを特徴とす
る孔明け加工機。 - 【請求項2】 1サイクルの加工中に前記制御装置の比
較手段が、検出される負荷データと、この負荷データの
検出時間と対応する最適な負荷パターン中の負荷データ
との偏差を順次求め、制御装置の制御手段が、この偏差
に基づいてモータを制御するように構成したことを特徴
とする請求項1記載の孔明け加工機。 - 【請求項3】 1サイクルの加工後に前記制御装置の比
較手段が、検出された負荷パターンと最適な負荷パター
ンとを比較し、制御手段が、この比較結果に基づいてモ
ータを制御するように構成したことを特徴とする請求項
1記載の孔明け加工機。 - 【請求項4】 前記制御装置のメモリ部には異常しきい
値が記憶され、検出される負荷データが異常しきい値を
超えたとき、加工を停止させる信号を出力する停止信号
出力手段を制御装置に備えたことを特徴とする請求項
1,2,3記載の孔明け加工機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34440795A JPH09155691A (ja) | 1995-12-04 | 1995-12-04 | 孔明け加工機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34440795A JPH09155691A (ja) | 1995-12-04 | 1995-12-04 | 孔明け加工機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09155691A true JPH09155691A (ja) | 1997-06-17 |
Family
ID=18369020
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34440795A Pending JPH09155691A (ja) | 1995-12-04 | 1995-12-04 | 孔明け加工機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09155691A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017220213A (ja) * | 2016-06-01 | 2017-12-14 | 株式会社小松製作所 | 加工負荷解析装置、加工負荷解析プログラム、及び加工負荷解析システム |
JP2019005901A (ja) * | 2017-06-20 | 2019-01-17 | 株式会社ミスミ特殊 | 鉄筋コンクリート構造物用コアドリル |
-
1995
- 1995-12-04 JP JP34440795A patent/JPH09155691A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017220213A (ja) * | 2016-06-01 | 2017-12-14 | 株式会社小松製作所 | 加工負荷解析装置、加工負荷解析プログラム、及び加工負荷解析システム |
JP2019005901A (ja) * | 2017-06-20 | 2019-01-17 | 株式会社ミスミ特殊 | 鉄筋コンクリート構造物用コアドリル |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3883485B2 (ja) | 工具折損あるいは予知検出装置 | |
CA1178372A (en) | Rotating tool wear monitoring apparatus | |
JP2003326438A (ja) | 工具異常検出装置 | |
US7092786B2 (en) | Tool damage/abnormality detecting device | |
JP3645353B2 (ja) | 工具磨耗検出機能付工作機械 | |
JPH09300176A (ja) | 切削加工装置およびその異常検出方法 | |
CN109648503B (zh) | 一种伺服锁付装置 | |
JPH0775936A (ja) | ドリル加工方式 | |
JP2000317710A (ja) | 工作機械における工具異常検出方法および装置 | |
US6859680B2 (en) | Numerical controlling unit having tool-breakage detecting function | |
JPH08174383A (ja) | 工具破損検出方式 | |
JP2748889B2 (ja) | 工具の摩耗補正装置 | |
JPH09155691A (ja) | 孔明け加工機 | |
JP3138062B2 (ja) | 穿孔加工装置 | |
JP2011121139A (ja) | 工具異常検知装置および検知方法 | |
JP3117939U (ja) | タッピング装置 | |
JPH0976144A (ja) | 工作機械における加工状態監視方法 | |
JP2004102568A (ja) | 数値制御装置 | |
US20230176546A1 (en) | Workpiece machining device | |
JPH0751992A (ja) | 穴開け加工方式 | |
JPH02279256A (ja) | 工具摩耗破損検出装置 | |
JPH0885044A (ja) | 加工負荷監視方式 | |
JP2000158295A (ja) | 工作機械用切削工具の切粉詰まり検出装置 | |
JP2017047489A (ja) | 工作機械の加工異常検出装置及び加工異常検出方法 | |
JPH10296589A (ja) | ドリル切損予知装置及びドリル切損予知方法 |