JPH09152104A - 触媒燃焼器 - Google Patents
触媒燃焼器Info
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- JPH09152104A JPH09152104A JP7334118A JP33411895A JPH09152104A JP H09152104 A JPH09152104 A JP H09152104A JP 7334118 A JP7334118 A JP 7334118A JP 33411895 A JP33411895 A JP 33411895A JP H09152104 A JPH09152104 A JP H09152104A
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Landscapes
- Regulation And Control Of Combustion (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 触媒を担持した燃焼体21に燃料と空気とを
混合した気化燃料を通過せしめて触媒燃焼させる触媒燃
焼器で、触媒を耐熱温度の近傍の温度で使用して高い熱
効率を保持しつつ、異常燃焼による高熱で触媒が劣化す
るのを防止することである。 【解決手段】 触媒温度を検出する触媒温度検出手段6
1,62と、その検出信号を入力とする制御装置71と
を設ける。制御装置71を触媒温度の時間変化率を演算
して、上記時間変化率が予め設定した上限値を越えると
触媒で異常発生と判定するように設定して触媒状態判定
手段となすとともに、異常発生と判定されると上記燃料
を供給する燃料供給手段31を制御して異常燃焼の初期
段階で燃料の供給を停止せしめる燃料供給制御手段とな
す。
混合した気化燃料を通過せしめて触媒燃焼させる触媒燃
焼器で、触媒を耐熱温度の近傍の温度で使用して高い熱
効率を保持しつつ、異常燃焼による高熱で触媒が劣化す
るのを防止することである。 【解決手段】 触媒温度を検出する触媒温度検出手段6
1,62と、その検出信号を入力とする制御装置71と
を設ける。制御装置71を触媒温度の時間変化率を演算
して、上記時間変化率が予め設定した上限値を越えると
触媒で異常発生と判定するように設定して触媒状態判定
手段となすとともに、異常発生と判定されると上記燃料
を供給する燃料供給手段31を制御して異常燃焼の初期
段階で燃料の供給を停止せしめる燃料供給制御手段とな
す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両の暖房用等に用
いられる触媒燃焼器に関する。
いられる触媒燃焼器に関する。
【0002】
【従来の技術】触媒燃焼器は触媒を使って気化燃料を燃
焼せしめて燃焼熱を得るようにしたもので、例えば車両
等に搭載されて寒冷地等における車室内の暖房用とし
て、エンジンの冷却水温度が十分上昇するまでの補助用
のヒ−タとして用いられている。
焼せしめて燃焼熱を得るようにしたもので、例えば車両
等に搭載されて寒冷地等における車室内の暖房用とし
て、エンジンの冷却水温度が十分上昇するまでの補助用
のヒ−タとして用いられている。
【0003】触媒燃焼器は、触媒を担持した燃焼体が配
設された通路内に、気化燃料が流通するようになってお
り、気化燃料は、燃料供給手段から供給されるガソリン
等の液体燃料を電気ヒータ等の気化手段で気化して、こ
れを空気供給手段から供給される空気と混合せしめて生
成される。そして触媒は予備加熱ヒータにより活性温度
にまで高められ、燃焼可能状態となる。
設された通路内に、気化燃料が流通するようになってお
り、気化燃料は、燃料供給手段から供給されるガソリン
等の液体燃料を電気ヒータ等の気化手段で気化して、こ
れを空気供給手段から供給される空気と混合せしめて生
成される。そして触媒は予備加熱ヒータにより活性温度
にまで高められ、燃焼可能状態となる。
【0004】触媒による燃焼は、燃焼温度が通常の燃焼
より低いが、燃焼温度が通常の燃焼のように高い異常燃
焼が発生すると、この異常燃焼による熱により触媒温度
が上昇して触媒耐熱温度を越え、触媒が劣化するという
問題がある。このため触媒燃焼器は通常、触媒温度を検
出する温度センサと、温度センサの検出値に応じて上記
燃料供給手段を制御する制御手段とを備えており、制御
手段で、図8に示すように温度センサが検出した温度検
出値T1 を取り込み(ステップ801)、温度検出値T
1 と、触媒温度について予め設定した上限値T0 とを比
較し(ステップ802)、温度検出値T1 が上限値T0
を越えると上記燃料供給手段の作動を停止して燃料の供
給量を0にし(ステップ803)、燃焼を停止するよう
になっている。
より低いが、燃焼温度が通常の燃焼のように高い異常燃
焼が発生すると、この異常燃焼による熱により触媒温度
が上昇して触媒耐熱温度を越え、触媒が劣化するという
問題がある。このため触媒燃焼器は通常、触媒温度を検
出する温度センサと、温度センサの検出値に応じて上記
燃料供給手段を制御する制御手段とを備えており、制御
手段で、図8に示すように温度センサが検出した温度検
出値T1 を取り込み(ステップ801)、温度検出値T
1 と、触媒温度について予め設定した上限値T0 とを比
較し(ステップ802)、温度検出値T1 が上限値T0
を越えると上記燃料供給手段の作動を停止して燃料の供
給量を0にし(ステップ803)、燃焼を停止するよう
になっている。
【0005】かかる触媒燃焼器としては、実開昭58−
10552号公報記載の触媒ヒータのように、触媒温度
の検出と、燃料の供給停止を1つのサーモスタットで構
造簡単に行うようにしたものがある。また特開平6−3
23531号公報記載の触媒燃焼装置のように、温度セ
ンサを燃焼体の上流側と下流側との2ヶ所に設けること
により、異常燃焼を検出する他に、上流側と下流側の温
度差を比較して下流側の温度が高温となったときに燃焼
体の上流側の触媒の劣化を知らせるようにしたものがあ
る。
10552号公報記載の触媒ヒータのように、触媒温度
の検出と、燃料の供給停止を1つのサーモスタットで構
造簡単に行うようにしたものがある。また特開平6−3
23531号公報記載の触媒燃焼装置のように、温度セ
ンサを燃焼体の上流側と下流側との2ヶ所に設けること
により、異常燃焼を検出する他に、上流側と下流側の温
度差を比較して下流側の温度が高温となったときに燃焼
体の上流側の触媒の劣化を知らせるようにしたものがあ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、触媒燃焼器
の熱効率を上げるには、燃焼温度は高い方がよいから上
限値T0 は触媒耐熱温度になるべく近い温度に設定され
る。しかし図9に示すように燃料の供給停止後も燃焼体
の有する熱容量と、残留燃料の燃焼とで、触媒温度は下
降する前にしばらく上昇するから上限値T0 が高いと、
燃料の供給停止後、触媒温度が触媒耐熱温度を越えてし
まい、触媒の劣化を招く。そして触媒耐熱温度を越える
高温下では気化燃料が発火しやすくなっており、発火す
れば触媒の劣化は致命的なものとなる。勿論、上限値T
0 を低く設定すれば触媒の劣化は防げるが、高い熱効率
を達成することはできない。結局、触媒の劣化の防止と
高い熱効率を得ることとは両立できないということにな
る。また燃焼量が低下して触媒温度が急低下し、触媒の
活性維持温度を割ると触媒反応が進行せず、未反応の気
化燃料が生ガスとなって排出するおそれもあり、触媒で
これらの異常が発生したときに、これを早期に検知する
ことが望まれている。これは温度センサとしてサーモス
タットを用いた実開昭58−10552号公報記載の触
媒ヒータや温度センサを2ヶ所に設けた特開平6−32
3531号公報記載の触媒燃焼装置でも同じである。
の熱効率を上げるには、燃焼温度は高い方がよいから上
限値T0 は触媒耐熱温度になるべく近い温度に設定され
る。しかし図9に示すように燃料の供給停止後も燃焼体
の有する熱容量と、残留燃料の燃焼とで、触媒温度は下
降する前にしばらく上昇するから上限値T0 が高いと、
燃料の供給停止後、触媒温度が触媒耐熱温度を越えてし
まい、触媒の劣化を招く。そして触媒耐熱温度を越える
高温下では気化燃料が発火しやすくなっており、発火す
れば触媒の劣化は致命的なものとなる。勿論、上限値T
0 を低く設定すれば触媒の劣化は防げるが、高い熱効率
を達成することはできない。結局、触媒の劣化の防止と
高い熱効率を得ることとは両立できないということにな
る。また燃焼量が低下して触媒温度が急低下し、触媒の
活性維持温度を割ると触媒反応が進行せず、未反応の気
化燃料が生ガスとなって排出するおそれもあり、触媒で
これらの異常が発生したときに、これを早期に検知する
ことが望まれている。これは温度センサとしてサーモス
タットを用いた実開昭58−10552号公報記載の触
媒ヒータや温度センサを2ヶ所に設けた特開平6−32
3531号公報記載の触媒燃焼装置でも同じである。
【0007】そこで、本発明は異常燃焼や、燃焼量の低
下といった触媒における異常を早期に検知し、触媒の劣
化や生ガスの排出等が起こらないようにすることのでき
る触媒燃焼器を提供することを目的とする。
下といった触媒における異常を早期に検知し、触媒の劣
化や生ガスの排出等が起こらないようにすることのでき
る触媒燃焼器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、図1、図
2、図6に示すように燃料供給手段31から供給される
燃料と空気供給手段4から供給される空気との混合ガス
である気化燃料を、触媒を担持した燃焼体21を通過せ
しめて気化燃料を触媒燃焼せしめる触媒燃焼器におい
て、触媒温度検出手段61,62で触媒温度を検出し
(ステップ101,201(図2)、ステップ301,
401(図6))、触媒状態判定手段71で触媒温度の
時間変化率を演算し(ステップ102,202(図
2)、ステップ302,402(図6))て、演算した
触媒温度の時間変化率を予め設定した上限値を越える
と、上記触媒で異常が発生したと判定する(ステップ5
01(図2)、ステップ701(図6))ようにした
(請求項1)。
2、図6に示すように燃料供給手段31から供給される
燃料と空気供給手段4から供給される空気との混合ガス
である気化燃料を、触媒を担持した燃焼体21を通過せ
しめて気化燃料を触媒燃焼せしめる触媒燃焼器におい
て、触媒温度検出手段61,62で触媒温度を検出し
(ステップ101,201(図2)、ステップ301,
401(図6))、触媒状態判定手段71で触媒温度の
時間変化率を演算し(ステップ102,202(図
2)、ステップ302,402(図6))て、演算した
触媒温度の時間変化率を予め設定した上限値を越える
と、上記触媒で異常が発生したと判定する(ステップ5
01(図2)、ステップ701(図6))ようにした
(請求項1)。
【0009】上記触媒で、発生熱量の大きな異常燃焼が
開始すると、触媒温度が急速に上昇し始める。この触媒
温度の上昇を、触媒温度の時間変化率が上限値を越えた
時点で検知するから、異常燃焼を、触媒温度が耐熱温度
に近づく前に早期に知ることができる。また空気燃料比
等の異常により燃焼量が急に低下すると、触媒温度が急
に下降し始める。この触媒温度の下降を、触媒温度の時
間変化率が上限値を越えた時点で検知するから、燃焼が
停止しかけていることを、触媒が燃焼を維持できる下限
の温度に近づく前に早期に知ることができる。
開始すると、触媒温度が急速に上昇し始める。この触媒
温度の上昇を、触媒温度の時間変化率が上限値を越えた
時点で検知するから、異常燃焼を、触媒温度が耐熱温度
に近づく前に早期に知ることができる。また空気燃料比
等の異常により燃焼量が急に低下すると、触媒温度が急
に下降し始める。この触媒温度の下降を、触媒温度の時
間変化率が上限値を越えた時点で検知するから、燃焼が
停止しかけていることを、触媒が燃焼を維持できる下限
の温度に近づく前に早期に知ることができる。
【0010】上記触媒燃焼器において、触媒状態判定手
段71で触媒の異常が判定される(ステップ501(図
2)、ステップ701(図6))と、燃料供給制御手段
71が燃料供給手段31を制御して、燃料供給手段31
が供給する燃料の供給を停止する(ステップ502(図
2)、ステップ702(図6))ようにした(請求項
2)。
段71で触媒の異常が判定される(ステップ501(図
2)、ステップ701(図6))と、燃料供給制御手段
71が燃料供給手段31を制御して、燃料供給手段31
が供給する燃料の供給を停止する(ステップ502(図
2)、ステップ702(図6))ようにした(請求項
2)。
【0011】異常燃焼により触媒温度が上昇する初期段
階で、燃料の供給が停止するから異常燃焼の規模が大き
くならないうちに異常燃焼が止み、触媒の劣化が防止で
きる。また燃焼量の急な低下により触媒温度が下降する
初期段階で、燃料の供給が停止するから気化燃料通路に
残留した気化燃料が、触媒が活性維持温度を割る前にす
べて燃焼し、未反応のまま排出することを防止できる。
階で、燃料の供給が停止するから異常燃焼の規模が大き
くならないうちに異常燃焼が止み、触媒の劣化が防止で
きる。また燃焼量の急な低下により触媒温度が下降する
初期段階で、燃料の供給が停止するから気化燃料通路に
残留した気化燃料が、触媒が活性維持温度を割る前にす
べて燃焼し、未反応のまま排出することを防止できる。
【0012】本発明では、また図4に示すように触媒温
度が上昇する方向に時間変化率が上限値を越え、触媒状
態判定手段71が異常発生と判定する(ステップ50
1)と、燃料供給制御手段71が燃料供給手段31を制
御して、燃料の供給量を異常発生前の供給量より少量に
し(ステップ601)、かつ空気供給制御手段71が空
気供給手段4を制御して、空気の供給量を異常発生前の
供給量より少量にする(ステップ602)ようにした。
(請求項3)。
度が上昇する方向に時間変化率が上限値を越え、触媒状
態判定手段71が異常発生と判定する(ステップ50
1)と、燃料供給制御手段71が燃料供給手段31を制
御して、燃料の供給量を異常発生前の供給量より少量に
し(ステップ601)、かつ空気供給制御手段71が空
気供給手段4を制御して、空気の供給量を異常発生前の
供給量より少量にする(ステップ602)ようにした。
(請求項3)。
【0013】異常燃焼により触媒温度が上昇する初期段
階で燃料供給手段31が燃料の供給量を低下させるの
で、燃焼を維持した状態で異常燃焼を停止させることが
できる。
階で燃料供給手段31が燃料の供給量を低下させるの
で、燃焼を維持した状態で異常燃焼を停止させることが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】 (第1実施形態)本発明の触媒燃焼器を車両用のヒ−タ
に用いた例を図1に示す。触媒燃焼器の気化燃料通路た
るハウジング1はその一端に空気流入口12が設けら
れ、他端に排気口14が設けられた略密閉容器体で、中
央部で複数のガス流通孔111を形成した隔壁11で仕
切られ、空気流入口12側が混合部1Aとなっており、
排気口13側が燃焼部1Bとなっている。ハウジング1
の燃焼部1B側は内径が隔壁11側でやや小径となって
おり、そこに触媒を担持した燃焼体21が嵌着されてい
る。燃焼体21は触媒を担持する担持体がコージェライ
ト等の低熱膨張のセラミックス材料でできた円筒形のモ
ノリスで、ハニカム構造とすることにより上流の混合部
1A側から下流の燃焼部1B側へ気化燃料が通過するウ
ォールフロータイプである。ハウジング1の上壁側には
排気口14と連通する排気通路15が設けてあり、外気
に至っている。
に用いた例を図1に示す。触媒燃焼器の気化燃料通路た
るハウジング1はその一端に空気流入口12が設けら
れ、他端に排気口14が設けられた略密閉容器体で、中
央部で複数のガス流通孔111を形成した隔壁11で仕
切られ、空気流入口12側が混合部1Aとなっており、
排気口13側が燃焼部1Bとなっている。ハウジング1
の燃焼部1B側は内径が隔壁11側でやや小径となって
おり、そこに触媒を担持した燃焼体21が嵌着されてい
る。燃焼体21は触媒を担持する担持体がコージェライ
ト等の低熱膨張のセラミックス材料でできた円筒形のモ
ノリスで、ハニカム構造とすることにより上流の混合部
1A側から下流の燃焼部1B側へ気化燃料が通過するウ
ォールフロータイプである。ハウジング1の上壁側には
排気口14と連通する排気通路15が設けてあり、外気
に至っている。
【0015】ハウジング1の中央部に、その下壁を貫通
して複数の棒状の予備加熱ヒ−タ22が設けてあり、そ
の先端の発熱部分が燃焼体21の上流側の端面と対向し
ている。予備加熱ヒ−タ22は電気ヒータで、制御装置
71を介して電源72と結線してあり、燃焼体21を燃
焼開始前に予備加熱して触媒を活性温度まで上げるよう
になっている。
して複数の棒状の予備加熱ヒ−タ22が設けてあり、そ
の先端の発熱部分が燃焼体21の上流側の端面と対向し
ている。予備加熱ヒ−タ22は電気ヒータで、制御装置
71を介して電源72と結線してあり、燃焼体21を燃
焼開始前に予備加熱して触媒を活性温度まで上げるよう
になっている。
【0016】燃焼体21を囲むようにハウジング1壁に
は循環水流路16が形成してある。ハウジング1下壁に
は循環水流路16の流出口161が設けてあり、ウォ−
タ−ポンプ81と接続している。ハウジング1上壁には
循環水流路16の流入口162が設けてあり、車室内に
設けた熱交換器82と接続している。また熱交換器82
がウォ−タ−ポンプ81と接続されており、循環水流路
16を流れる循環水が、燃焼体21の下流から噴き出さ
れる高温の燃焼ガスの熱をハウジング1壁を介して受熱
し、ウォ−タ−ポンプ82の作動により熱交換器82に
運ばれ、再び流入口162から循環水流路16に戻るよ
うになっている。また循環水流路16が形成されたハウ
ジング1壁の内周面には、複数のフィン17が燃焼体2
1の中心線に対称に放射状に形成され、ハウジング1内
周面の受熱面積を実質的に大きくして受熱効率を高めて
いる。熱交換器82に近接して熱交換器82で熱交換す
る空気を乗員側に送るブロワ83が設けられている。ウ
ォ−タポンプ81には制御装置71を介して電源72が
結線してあり、制御装置71で印加電圧を制御されてウ
ォ−タポンプ81へ給電するようになっている。
は循環水流路16が形成してある。ハウジング1下壁に
は循環水流路16の流出口161が設けてあり、ウォ−
タ−ポンプ81と接続している。ハウジング1上壁には
循環水流路16の流入口162が設けてあり、車室内に
設けた熱交換器82と接続している。また熱交換器82
がウォ−タ−ポンプ81と接続されており、循環水流路
16を流れる循環水が、燃焼体21の下流から噴き出さ
れる高温の燃焼ガスの熱をハウジング1壁を介して受熱
し、ウォ−タ−ポンプ82の作動により熱交換器82に
運ばれ、再び流入口162から循環水流路16に戻るよ
うになっている。また循環水流路16が形成されたハウ
ジング1壁の内周面には、複数のフィン17が燃焼体2
1の中心線に対称に放射状に形成され、ハウジング1内
周面の受熱面積を実質的に大きくして受熱効率を高めて
いる。熱交換器82に近接して熱交換器82で熱交換す
る空気を乗員側に送るブロワ83が設けられている。ウ
ォ−タポンプ81には制御装置71を介して電源72が
結線してあり、制御装置71で印加電圧を制御されてウ
ォ−タポンプ81へ給電するようになっている。
【0017】ハウジング1下壁を貫通して、燃焼体21
の上流側と下流側とに棒状の温度検出手段たる温度セン
サ61,62が設けてあり、一方の温度センサ61の先
端の検出部は燃焼体21の上流側の端面と近接、対向
し、他方の温度センサ62の先端の検出部は燃焼体21
の下流側の端面と近接、対向している。各温度センサ6
1,62の検出信号は触媒状態判定手段たる制御装置7
1に入力するようになっている。
の上流側と下流側とに棒状の温度検出手段たる温度セン
サ61,62が設けてあり、一方の温度センサ61の先
端の検出部は燃焼体21の上流側の端面と近接、対向
し、他方の温度センサ62の先端の検出部は燃焼体21
の下流側の端面と近接、対向している。各温度センサ6
1,62の検出信号は触媒状態判定手段たる制御装置7
1に入力するようになっている。
【0018】混合部1Aには隔壁11と対向して、パン
チングメタルでなる気化燃料噴射板18が設けられ、そ
の周縁部でハウジング1の内周に沿って形成した段部1
aと溶接、結合している。
チングメタルでなる気化燃料噴射板18が設けられ、そ
の周縁部でハウジング1の内周に沿って形成した段部1
aと溶接、結合している。
【0019】気化燃料噴射板18と対向するハウジング
1壁には、垂直に複数の燃料供給路19が形成してあ
り、その一端は気化燃料噴射板18に対向して開口する
燃料流出口191となっており、他端は合流してハウジ
ング1下壁に設けた燃料供給口192に至っている。燃
料供給口192は燃料タンク32に設けた燃料供給手段
たる燃料ポンプ31と接続してある。燃料ポンプ31に
は燃料供給制御手段たる制御装置71を介して電源72
が結線してあり、制御装置71で印加電圧を制御して給
電を制御されて燃料ポンプ31に給電するようになって
いる。燃料供給路19に近接して棒状の燃料気化ヒータ
5がハウジング1壁に埋設してある。燃料気化ヒータ5
は電気ヒータで、制御装置71を介して電源72と結線
してあり、ハウジング1壁を介して燃料供給路19を流
れる液体燃料を加熱し、その熱で気化燃料に変えるよう
になっている。
1壁には、垂直に複数の燃料供給路19が形成してあ
り、その一端は気化燃料噴射板18に対向して開口する
燃料流出口191となっており、他端は合流してハウジ
ング1下壁に設けた燃料供給口192に至っている。燃
料供給口192は燃料タンク32に設けた燃料供給手段
たる燃料ポンプ31と接続してある。燃料ポンプ31に
は燃料供給制御手段たる制御装置71を介して電源72
が結線してあり、制御装置71で印加電圧を制御して給
電を制御されて燃料ポンプ31に給電するようになって
いる。燃料供給路19に近接して棒状の燃料気化ヒータ
5がハウジング1壁に埋設してある。燃料気化ヒータ5
は電気ヒータで、制御装置71を介して電源72と結線
してあり、ハウジング1壁を介して燃料供給路19を流
れる液体燃料を加熱し、その熱で気化燃料に変えるよう
になっている。
【0020】またハウジング1の上壁には上記空気流入
口12と一端で連通する空気供給路13が水平方向に設
けられ、その他端は下向きに開口する空気供給口131
となっている。空気供給口131の下方に空気供給手段
たるエアポンプ4が設けてあり、その空気吐出口41は
空気供給口131と連通し、空気吸入口42は外気に向
いて解放している。エアポンプ4には空気供給制御手段
たる制御装置71を介して電源72が結線してあり、制
御装置71で印加電圧を制御されてエアポンプ4へ給電
するようになっている。
口12と一端で連通する空気供給路13が水平方向に設
けられ、その他端は下向きに開口する空気供給口131
となっている。空気供給口131の下方に空気供給手段
たるエアポンプ4が設けてあり、その空気吐出口41は
空気供給口131と連通し、空気吸入口42は外気に向
いて解放している。エアポンプ4には空気供給制御手段
たる制御装置71を介して電源72が結線してあり、制
御装置71で印加電圧を制御されてエアポンプ4へ給電
するようになっている。
【0021】上記触媒燃焼器の作動を説明する。制御装
置71に燃焼開始指令が入力すると、制御装置71がウ
ォ−タポンプ81を作動し、循環水流路16に循環水を
流すとともに、エアポンプ4を作動して空気を空気供給
路13から混合部1A内へ供給する。供給された空気は
気化燃料噴射板18から燃焼部1Bに噴射される。そし
て電源72が予備加熱ヒータ22に給電して、予備加熱
ヒータ22が輻射と、燃焼部1Bに流入した空気の対流
により燃焼体21を加熱する。一方、電源72が燃料気
化ヒータ5に給電して、燃料気化ヒータ5が燃料供給路
19を加熱する。
置71に燃焼開始指令が入力すると、制御装置71がウ
ォ−タポンプ81を作動し、循環水流路16に循環水を
流すとともに、エアポンプ4を作動して空気を空気供給
路13から混合部1A内へ供給する。供給された空気は
気化燃料噴射板18から燃焼部1Bに噴射される。そし
て電源72が予備加熱ヒータ22に給電して、予備加熱
ヒータ22が輻射と、燃焼部1Bに流入した空気の対流
により燃焼体21を加熱する。一方、電源72が燃料気
化ヒータ5に給電して、燃料気化ヒータ5が燃料供給路
19を加熱する。
【0022】燃焼体21の触媒が活性温度に達すると、
制御装置71が燃料ポンプ31を作動して、燃料タンク
32から液体燃料を燃料供給路19に送る。燃料供給路
19は燃料気化ヒータ5により加熱されているから燃料
供給路19を流れる液体燃料が気化して燃料流出口19
1から混合部1A内に供給され、空気と均一に混合し、
気化燃料となって気化燃料噴射板18の多数の細孔から
噴射し、隔壁11の流通孔111を通って燃焼部1Bの
燃焼体21に流入する。気化燃料が燃焼体21のハニカ
ム構造の壁面に沿って流れ、壁面に形成した触媒で酸化
反応を起こし、高温の燃焼ガスとなる。燃料ポンプ31
とエアポンプ4とは触媒温度が耐熱温度を越えない最大
能力で運転される。燃焼ガスの熱で触媒温度が安定し定
常燃焼に移行すると、循環水流路16を流れる循環水が
燃焼ガスの熱をハウジング1壁を介して奪い、ウォ−タ
ポンプ81により熱交換器82に輸送される。熱交換器
82で循環水と熱交換した空気をブロア83が乗員側に
送り、車室内が暖房される。
制御装置71が燃料ポンプ31を作動して、燃料タンク
32から液体燃料を燃料供給路19に送る。燃料供給路
19は燃料気化ヒータ5により加熱されているから燃料
供給路19を流れる液体燃料が気化して燃料流出口19
1から混合部1A内に供給され、空気と均一に混合し、
気化燃料となって気化燃料噴射板18の多数の細孔から
噴射し、隔壁11の流通孔111を通って燃焼部1Bの
燃焼体21に流入する。気化燃料が燃焼体21のハニカ
ム構造の壁面に沿って流れ、壁面に形成した触媒で酸化
反応を起こし、高温の燃焼ガスとなる。燃料ポンプ31
とエアポンプ4とは触媒温度が耐熱温度を越えない最大
能力で運転される。燃焼ガスの熱で触媒温度が安定し定
常燃焼に移行すると、循環水流路16を流れる循環水が
燃焼ガスの熱をハウジング1壁を介して奪い、ウォ−タ
ポンプ81により熱交換器82に輸送される。熱交換器
82で循環水と熱交換した空気をブロア83が乗員側に
送り、車室内が暖房される。
【0023】燃焼体21の触媒で異常燃焼が発生したと
きの作動を図2、図3により説明する。触媒状態判定手
段たる制御装置71は燃焼開始指令が入力後、一定の周
期Δtごとに各温度センサ61,62の検出信号を取り
込み(ステップ101,201)、温度センサ61が検
出した上流側の温度検出値T11と、前の周期の温度検出
値T01とから触媒温度の時間微分ΔT1 を式にしたが
って演算する(ステップ102)。 ΔT1 =(T11−T01)/Δt……… 平行して温度センサ62が検出した下流側の温度検出値
T12と、前の周期の温度検出値T02とから触媒温度の時
間微分ΔT2 を式にしたがって演算する(ステップ2
02)。 ΔT2 =(T12−T02)/Δt……… 次いで、T11を次の周期のΔT1 の演算で用いられるT
01とし(ステップ103)、T12を次の周期のΔT2 の
演算で用いられるT02とする(ステップ203)。演算
したΔT1 ,ΔT2 について、制御装置71のメモリに
格納された異常燃焼の判定値をΔTUとしてΔT1 >Δ
TU、ΔT2 >ΔTUを満たすかどうかを判定する(ス
テップ501)。判定値ΔTUは、実験で異常燃焼時の
触媒温度の経時変化を測定し、測定結果から求めた異常
燃焼の初期における触媒温度の時間微分である。
きの作動を図2、図3により説明する。触媒状態判定手
段たる制御装置71は燃焼開始指令が入力後、一定の周
期Δtごとに各温度センサ61,62の検出信号を取り
込み(ステップ101,201)、温度センサ61が検
出した上流側の温度検出値T11と、前の周期の温度検出
値T01とから触媒温度の時間微分ΔT1 を式にしたが
って演算する(ステップ102)。 ΔT1 =(T11−T01)/Δt……… 平行して温度センサ62が検出した下流側の温度検出値
T12と、前の周期の温度検出値T02とから触媒温度の時
間微分ΔT2 を式にしたがって演算する(ステップ2
02)。 ΔT2 =(T12−T02)/Δt……… 次いで、T11を次の周期のΔT1 の演算で用いられるT
01とし(ステップ103)、T12を次の周期のΔT2 の
演算で用いられるT02とする(ステップ203)。演算
したΔT1 ,ΔT2 について、制御装置71のメモリに
格納された異常燃焼の判定値をΔTUとしてΔT1 >Δ
TU、ΔT2 >ΔTUを満たすかどうかを判定する(ス
テップ501)。判定値ΔTUは、実験で異常燃焼時の
触媒温度の経時変化を測定し、測定結果から求めた異常
燃焼の初期における触媒温度の時間微分である。
【0024】異常燃焼が発生すると、触媒温度は触媒の
耐熱温度(図3(A)中に破線で示す)以下であっても
触媒温度の時間微分ΔT1 ,ΔT2 は急上昇する(図3
(B))。ΔT1 ,ΔT2 が上記2つの不等式のうちい
ずれかを満たす場合、すなわち時間変化率たるΔT1 ,
ΔT2 が上限値たるΔTUより大きいとき、触媒で異常
発生と判定し、制御装置71が燃焼停止指令を発して燃
料ポンプ31の作動を停止し(ステップ502)、燃料
の供給量を0にする(図3(C))とともに、燃焼停止
後の燃焼ガスの排出等を行なうパ−ジ時間Tpをカウン
トするタイマpのカウントを開始し、同時にエアポンプ
4能力を最高にして最大供給量の空気を供給する(図3
(D)(図例では燃焼停止指令が発せられる直前も空気
の供給量は最大であり、異常発生と判定する前後で一定
である))。供給された空気が燃焼体21から熱を奪う
が、触媒温度は燃料ポンプ31が燃料の供給を停止した
後も燃焼体21の熱容量と、燃料供給路19等に残留し
た残留燃料の燃焼とで少し上昇する。そしてその後、耐
熱温度に達する前に下降し始め(図3(A))、触媒の
劣化が防止される。Tpは触媒温度がほぼ常温に達する
時間に設定してあり、触媒温度がほぼ常温(図中、RT
で示す)に達し(図3(A))、上記タイマpがTpを
カウントすると、エアポンプ4を停止してエア供給量を
0にする(図3(D))。
耐熱温度(図3(A)中に破線で示す)以下であっても
触媒温度の時間微分ΔT1 ,ΔT2 は急上昇する(図3
(B))。ΔT1 ,ΔT2 が上記2つの不等式のうちい
ずれかを満たす場合、すなわち時間変化率たるΔT1 ,
ΔT2 が上限値たるΔTUより大きいとき、触媒で異常
発生と判定し、制御装置71が燃焼停止指令を発して燃
料ポンプ31の作動を停止し(ステップ502)、燃料
の供給量を0にする(図3(C))とともに、燃焼停止
後の燃焼ガスの排出等を行なうパ−ジ時間Tpをカウン
トするタイマpのカウントを開始し、同時にエアポンプ
4能力を最高にして最大供給量の空気を供給する(図3
(D)(図例では燃焼停止指令が発せられる直前も空気
の供給量は最大であり、異常発生と判定する前後で一定
である))。供給された空気が燃焼体21から熱を奪う
が、触媒温度は燃料ポンプ31が燃料の供給を停止した
後も燃焼体21の熱容量と、燃料供給路19等に残留し
た残留燃料の燃焼とで少し上昇する。そしてその後、耐
熱温度に達する前に下降し始め(図3(A))、触媒の
劣化が防止される。Tpは触媒温度がほぼ常温に達する
時間に設定してあり、触媒温度がほぼ常温(図中、RT
で示す)に達し(図3(A))、上記タイマpがTpを
カウントすると、エアポンプ4を停止してエア供給量を
0にする(図3(D))。
【0025】(第2実施形態)本発明の第2の触媒燃焼
器は燃焼体で異常燃焼が発生した時の制御装置における
制御シーケンスを図4に示す制御シーケンスに変更した
もので、相違点を中心に図4、図5により説明する。
器は燃焼体で異常燃焼が発生した時の制御装置における
制御シーケンスを図4に示す制御シーケンスに変更した
もので、相違点を中心に図4、図5により説明する。
【0026】ステップ101〜ステップ103、ステッ
プ201〜ステップ203、ステップ501では図2と
同様に触媒温度の時間微分ΔT1 , ΔT2 を演算しΔT
1 ,ΔT2 が判定値ΔTUを越え(図5(B))、ステ
ップ501で異常発生と判定されると、制御装置71が
燃焼量低下指令を発し、電源72が燃料ポンプ31へ印
加電圧を異常発生前の30%に抑える。これにより燃料
ポンプ31が供給する燃料の供給量が、制御装置71が
異常発生と判定する直前の燃料供給量の30%に低下す
る(ステップ601、図5(C))。そしてエアポンプ
4への印加電圧を異常発生前の30%に抑えてエアポン
プ4が供給するエアの供給量が、制御装置71が異常発
生と判定する直前のエア供給量の30%に低下する(ス
テップ602、図5(D))。燃料と空気とを30%に
減少したことにより、燃焼量は低下するが、触媒温度は
燃焼体21の熱容量と、規模が縮小した燃焼とで少し上
昇し、触媒耐熱温度に達する前に下降し始め(図5
(A))、触媒の劣化が防止される。そして触媒温度は
燃料と空気とを100%の供給量で正常な燃焼が行われ
ていたときの温度より低い温度に収束していく。
プ201〜ステップ203、ステップ501では図2と
同様に触媒温度の時間微分ΔT1 , ΔT2 を演算しΔT
1 ,ΔT2 が判定値ΔTUを越え(図5(B))、ステ
ップ501で異常発生と判定されると、制御装置71が
燃焼量低下指令を発し、電源72が燃料ポンプ31へ印
加電圧を異常発生前の30%に抑える。これにより燃料
ポンプ31が供給する燃料の供給量が、制御装置71が
異常発生と判定する直前の燃料供給量の30%に低下す
る(ステップ601、図5(C))。そしてエアポンプ
4への印加電圧を異常発生前の30%に抑えてエアポン
プ4が供給するエアの供給量が、制御装置71が異常発
生と判定する直前のエア供給量の30%に低下する(ス
テップ602、図5(D))。燃料と空気とを30%に
減少したことにより、燃焼量は低下するが、触媒温度は
燃焼体21の熱容量と、規模が縮小した燃焼とで少し上
昇し、触媒耐熱温度に達する前に下降し始め(図5
(A))、触媒の劣化が防止される。そして触媒温度は
燃料と空気とを100%の供給量で正常な燃焼が行われ
ていたときの温度より低い温度に収束していく。
【0027】しかして触媒温度が低温側で安定し、異常
燃焼が止んだ時点で、自動的に、または乗員が再び燃料
と空気の供給量を100%に戻すと、速やかに100%
の燃焼に復帰させることができる。
燃焼が止んだ時点で、自動的に、または乗員が再び燃料
と空気の供給量を100%に戻すと、速やかに100%
の燃焼に復帰させることができる。
【0028】(第3実施形態)本発明の第3の触媒燃焼
器は図6に示すように燃焼量の異常低下時における制御
装置の制御シーケンスを設けたもので、図6、図7によ
り相違点を中心に説明する。
器は図6に示すように燃焼量の異常低下時における制御
装置の制御シーケンスを設けたもので、図6、図7によ
り相違点を中心に説明する。
【0029】制御装置71は燃焼開始指令が入力後、一
定の周期Δtごとに各温度センサ61,62の検出信号
を取り込み(ステップ301,401)、温度センサ6
1が検出した上流側の温度検出値T13と、前の周期の温
度検出値T03とから触媒温度の時間微分ΔT3 を式に
したがって演算する(ステップ302)。 ΔT3 =(T13−T03)/Δt……… 平行して温度センサ62が検出した上流側の温度検出値
T14と、前の制御周期の温度検出値T04とから触媒温度
の時間微分ΔT4 を式にしたがって演算する(ステッ
プ402)。 ΔT4 =(T14−T04)/Δt……… 次いで、T13を次の周期のΔT3の演算で用いられるT
03とし(ステップ303)、T14を次の周期のΔT4の
演算で用いられるT04とする(ステップ403)。演算
したΔT3 ,ΔT4 について、燃焼量の異常低下の判定
値をΔTDとしてΔT3 <ΔTD、ΔT4 <ΔTDを満
たすかどうかを判定する(ステップ701)。ΔTD
は、実験で燃焼が停止する時の触媒温度の経時変化を測
定し、測定結果から求めた燃焼の異常停止時の初期にお
ける触媒温度の時間微分で、負値を取る。
定の周期Δtごとに各温度センサ61,62の検出信号
を取り込み(ステップ301,401)、温度センサ6
1が検出した上流側の温度検出値T13と、前の周期の温
度検出値T03とから触媒温度の時間微分ΔT3 を式に
したがって演算する(ステップ302)。 ΔT3 =(T13−T03)/Δt……… 平行して温度センサ62が検出した上流側の温度検出値
T14と、前の制御周期の温度検出値T04とから触媒温度
の時間微分ΔT4 を式にしたがって演算する(ステッ
プ402)。 ΔT4 =(T14−T04)/Δt……… 次いで、T13を次の周期のΔT3の演算で用いられるT
03とし(ステップ303)、T14を次の周期のΔT4の
演算で用いられるT04とする(ステップ403)。演算
したΔT3 ,ΔT4 について、燃焼量の異常低下の判定
値をΔTDとしてΔT3 <ΔTD、ΔT4 <ΔTDを満
たすかどうかを判定する(ステップ701)。ΔTD
は、実験で燃焼が停止する時の触媒温度の経時変化を測
定し、測定結果から求めた燃焼の異常停止時の初期にお
ける触媒温度の時間微分で、負値を取る。
【0030】燃焼量が異常な低下を開始すると、触媒温
度は正常域内であっても(図7(A)、触媒温度の時間
微分ΔT3 ,ΔT4 は0から下降し(図7(B))、Δ
T3,ΔT4 の絶対値が上昇する。ΔT3 ,ΔT4 が上
記2つの不等式のうちいずれかを満たす場合、すなわち
時間変化率たるΔT3 ,ΔT4 の絶対値が上限値たるΔ
TDの絶対値より大きいとき、制御装置71が燃料ポン
プ31の作動を停止し(ステップ702)て、燃料の供
給量を0にする(図7(C))とともに、燃焼停止後の
燃焼ガスの排出等を行なうパ−ジ時間Tpをカウントす
るタイマpのカウントを開始し同時にエアポンプ4能力
を最高にして最大供給量の空気を供給する(図7(D)
(図例では燃焼停止指令が発せられる直前も空気の供給
量は最大であり、異常発生と判定する前後で一定であ
る))。燃料ポンプ31が燃料の供給を停止した後は、
燃料供給路19等に残留した残留燃料による燃焼がある
が、触媒温度が活性維持温度を割る前に(図7(A))
残留燃料は殆ど燃焼しつくされ、未反応の生ガスの排出
が防止できる。触媒温度がほぼ常温に達し(図7
(A))、上記タイマpがTpをカウントすると、エア
ポンプ31を停止してエア供給量を0にする(図7
(D))。
度は正常域内であっても(図7(A)、触媒温度の時間
微分ΔT3 ,ΔT4 は0から下降し(図7(B))、Δ
T3,ΔT4 の絶対値が上昇する。ΔT3 ,ΔT4 が上
記2つの不等式のうちいずれかを満たす場合、すなわち
時間変化率たるΔT3 ,ΔT4 の絶対値が上限値たるΔ
TDの絶対値より大きいとき、制御装置71が燃料ポン
プ31の作動を停止し(ステップ702)て、燃料の供
給量を0にする(図7(C))とともに、燃焼停止後の
燃焼ガスの排出等を行なうパ−ジ時間Tpをカウントす
るタイマpのカウントを開始し同時にエアポンプ4能力
を最高にして最大供給量の空気を供給する(図7(D)
(図例では燃焼停止指令が発せられる直前も空気の供給
量は最大であり、異常発生と判定する前後で一定であ
る))。燃料ポンプ31が燃料の供給を停止した後は、
燃料供給路19等に残留した残留燃料による燃焼がある
が、触媒温度が活性維持温度を割る前に(図7(A))
残留燃料は殆ど燃焼しつくされ、未反応の生ガスの排出
が防止できる。触媒温度がほぼ常温に達し(図7
(A))、上記タイマpがTpをカウントすると、エア
ポンプ31を停止してエア供給量を0にする(図7
(D))。
【0031】なお上記触媒燃焼器では温度センサを触媒
の上流側と下流側との2ヶ所に設けたが、1ヶ所でもよ
く、その場合、触媒温度の検出応答がよい上流側に設け
るのがよい。また温度センサを触媒に近接して設けたが
触媒と接触していてもよい。
の上流側と下流側との2ヶ所に設けたが、1ヶ所でもよ
く、その場合、触媒温度の検出応答がよい上流側に設け
るのがよい。また温度センサを触媒に近接して設けたが
触媒と接触していてもよい。
【0032】また第2実施形態では燃料および空気の供
給量を異常発生前の30%としたが、必ずしもこれに限
定されるものではない。
給量を異常発生前の30%としたが、必ずしもこれに限
定されるものではない。
【0033】また異常発生時に制御装置が自動的に燃料
ポンプ、エアポンプの作動を制御するようにしたが、異
常発生をインディケータランプ等で車室内の乗員に知ら
せるようにすれば燃料ポンプ、エアポンプの作動は乗員
が行うこともできる。
ポンプ、エアポンプの作動を制御するようにしたが、異
常発生をインディケータランプ等で車室内の乗員に知ら
せるようにすれば燃料ポンプ、エアポンプの作動は乗員
が行うこともできる。
【図1】本発明の第1の触媒燃焼器の縦断面図である。
【図2】上記触媒燃焼器の作動を示すフロ−チャ−トで
ある。
ある。
【図3】上記触媒燃焼器の作動を説明するタイムチャ−
トである。
トである。
【図4】本発明の第2の触媒燃焼器の作動を説明するフ
ロ−チャ−トである。
ロ−チャ−トである。
【図5】上記触媒燃焼器の作動を説明するタイムチャ−
トである。
トである。
【図6】本発明の第3の触媒燃焼器の作動を説明するフ
ロ−チャ−トである。
ロ−チャ−トである。
【図7】上記触媒燃焼器の作動を説明するタイムチャ−
トである。
トである。
【図8】従来の触媒燃焼器の作動を説明するフロ−チャ
−トである。
−トである。
【図9】上記触媒燃焼器の作動を説明するタイムチャ−
トである。
トである。
1 ハウジング(気化燃料通路) 21 燃焼体 31 燃料ポンプ(燃料供給手段) 4 エアポンプ(空気供給手段) 71 制御装置(触媒状態判定手段、燃料供給制御手
段、空気供給制御手段)
段、空気供給制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 真下 晋一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 燃料供給手段から供給される燃料と空気
供給手段から供給される空気とを混合して生成された気
化燃料が通過する気化燃料通路の途中に、気化燃料を触
媒燃焼せしめる触媒を担持した燃焼体を設けた触媒燃焼
器において、上記触媒の温度を検出する触媒温度検出手
段と、該触媒温度検出手段で検出した触媒温度の時間変
化率を演算して、演算した触媒温度の時間変化率が予め
設定した上限値を越えると、上記触媒で異常が発生した
と判定する触媒状態判定手段とを具備せしめることを特
徴とする触媒燃焼器。 - 【請求項2】 請求項1記載の触媒燃焼器において、上
記燃料供給手段が供給する燃料の供給量を制御する燃料
供給制御手段を設けて、該燃料供給制御手段を、上記触
媒状態判定手段が触媒で異常が発生したと判定すると、
上記燃料供給手段が供給する燃料の供給を停止するよう
に設定した触媒燃焼器。 - 【請求項3】 請求項1記載の触媒燃焼器において、上
記燃料供給手段が供給する燃料の供給量を制御する燃料
供給制御手段と、上記空気供給手段が供給する空気の供
給量を制御する空気供給制御手段とを設けて、上記燃料
供給制御手段を、上記触媒状態判定手段が昇温時におい
て触媒で異常が発生したと判定すると、上記燃料供給手
段が供給する燃料の供給量を異常発生前の燃料の供給量
より少量となるように設定し、かつ上記空気供給制御手
段を上記触媒状態判定手段が触媒で異常が発生したと判
定すると、上記空気供給手段が供給する空気の供給量を
異常発生前の空気の供給量より少量となるように設定し
た触媒燃焼器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7334118A JPH09152104A (ja) | 1995-11-28 | 1995-11-28 | 触媒燃焼器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7334118A JPH09152104A (ja) | 1995-11-28 | 1995-11-28 | 触媒燃焼器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09152104A true JPH09152104A (ja) | 1997-06-10 |
Family
ID=18273730
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7334118A Withdrawn JPH09152104A (ja) | 1995-11-28 | 1995-11-28 | 触媒燃焼器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09152104A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7845163B2 (en) * | 2005-12-02 | 2010-12-07 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Device for purifying exhaust gas of an internal combustion engine |
-
1995
- 1995-11-28 JP JP7334118A patent/JPH09152104A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7845163B2 (en) * | 2005-12-02 | 2010-12-07 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Device for purifying exhaust gas of an internal combustion engine |
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