JPH09151943A - 玉軸受用樹脂保持器 - Google Patents
玉軸受用樹脂保持器Info
- Publication number
- JPH09151943A JPH09151943A JP7336038A JP33603895A JPH09151943A JP H09151943 A JPH09151943 A JP H09151943A JP 7336038 A JP7336038 A JP 7336038A JP 33603895 A JP33603895 A JP 33603895A JP H09151943 A JPH09151943 A JP H09151943A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ball
- claw
- resin
- recess
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/38—Ball cages
- F16C33/41—Ball cages comb-shaped
- F16C33/412—Massive or moulded comb cages, e.g. snap ball cages
- F16C33/414—Massive or moulded comb cages, e.g. snap ball cages formed as one-piece cages, i.e. monoblock comb cages
- F16C33/416—Massive or moulded comb cages, e.g. snap ball cages formed as one-piece cages, i.e. monoblock comb cages made from plastic, e.g. injection moulded comb cages
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/38—Ball cages
- F16C33/41—Ball cages comb-shaped
- F16C33/418—Details of individual pockets, e.g. shape or ball retaining means
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/02—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
- F16C19/04—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 硬い樹脂材料でも作業性を低下させることな
く、かつ無理な応力を発生させることなく、軸受への組
み込みを可能とする。 【解決手段】 ポケット4の両側に爪3を設けた冠形の
保持器において、各爪3にピッチ円PCD上でスリット
5を設ける。スリット5を設ける代わりに、環状体1の
爪3と反対側の側面において、各ポケット4,4間の部
分を大きく切欠いた形状としてもよい。また、爪3を短
くし、爪3,3間の入口部寸法をボール径未満の範囲で
できるだけ小さくしても良い。
く、かつ無理な応力を発生させることなく、軸受への組
み込みを可能とする。 【解決手段】 ポケット4の両側に爪3を設けた冠形の
保持器において、各爪3にピッチ円PCD上でスリット
5を設ける。スリット5を設ける代わりに、環状体1の
爪3と反対側の側面において、各ポケット4,4間の部
分を大きく切欠いた形状としてもよい。また、爪3を短
くし、爪3,3間の入口部寸法をボール径未満の範囲で
できるだけ小さくしても良い。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、組み立て性を改
善した玉軸受用樹脂保持器に関する。
善した玉軸受用樹脂保持器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に樹脂保持器の材質には、ナイロン
(PA66)のような柔軟性のある材料が使用されてい
るが、仕様の拡大に伴い、ポリフェニレンサルファイド
樹脂(PPS樹脂)のような耐熱・高強度の材料も使用
されるようになってきた。玉軸受用樹脂保持器の形状と
しては、成形金型や組立性の利点から、1ピースの冠形
と呼ばれる形状のものが一般的に使用される。
(PA66)のような柔軟性のある材料が使用されてい
るが、仕様の拡大に伴い、ポリフェニレンサルファイド
樹脂(PPS樹脂)のような耐熱・高強度の材料も使用
されるようになってきた。玉軸受用樹脂保持器の形状と
しては、成形金型や組立性の利点から、1ピースの冠形
と呼ばれる形状のものが一般的に使用される。
【0003】図4は、従来の冠形の玉軸受用樹脂保持器
の一例を示す。この保持器は、環状体51の一側面の円
周方向複数箇所に、ボールの一部が嵌まる凹部52と、
この凹部52の両側に突出した一対の爪53とでなるボ
ール保持用のポケット54を形成したものである。環状
体51の爪53と反対側の側面には、各ポケット54間
の部分に重量軽減のための凹部55を設けている。凹部
55は保持器の厚みの中央に設け、これによりポケット
54の形成部分を内径側と外径側の2枚の壁部56で連
結した形状とし、保持器の強度確保と、樹脂成形時の均
一な樹脂の流れを促すようにしている。軸受組立時にお
いて、保持器は軸受の側面から押し込む(図4(B)の
矢印A方向)。このとき、保持器に等配されている一対
のボール保持用の爪53が一時的に広がり、保持器が内
外輪間の所定位置まで入ると、ボールはポケット54の
位置に納まる。
の一例を示す。この保持器は、環状体51の一側面の円
周方向複数箇所に、ボールの一部が嵌まる凹部52と、
この凹部52の両側に突出した一対の爪53とでなるボ
ール保持用のポケット54を形成したものである。環状
体51の爪53と反対側の側面には、各ポケット54間
の部分に重量軽減のための凹部55を設けている。凹部
55は保持器の厚みの中央に設け、これによりポケット
54の形成部分を内径側と外径側の2枚の壁部56で連
結した形状とし、保持器の強度確保と、樹脂成形時の均
一な樹脂の流れを促すようにしている。軸受組立時にお
いて、保持器は軸受の側面から押し込む(図4(B)の
矢印A方向)。このとき、保持器に等配されている一対
のボール保持用の爪53が一時的に広がり、保持器が内
外輪間の所定位置まで入ると、ボールはポケット54の
位置に納まる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記のように
材料強度の上昇に伴い、材料自体の柔軟性が低下する
と、爪53の広がり時にポケット54の底部に引っ張り
力が働き、爪53が開き難くなってボールが入り難い。
一般的な対策としては、保持器を温めることで若干軟化
させた状態で組み込む方法が考えられるが、組み立て工
数がかかり、作業性が低下する。
材料強度の上昇に伴い、材料自体の柔軟性が低下する
と、爪53の広がり時にポケット54の底部に引っ張り
力が働き、爪53が開き難くなってボールが入り難い。
一般的な対策としては、保持器を温めることで若干軟化
させた状態で組み込む方法が考えられるが、組み立て工
数がかかり、作業性が低下する。
【0005】この発明の目的は、硬い樹脂材料でも作業
性を低下させることなく、かつ無理な応力を発生させる
ことなく、軸受への組み込みを可能とした玉軸受用樹脂
保持器を提供することである。
性を低下させることなく、かつ無理な応力を発生させる
ことなく、軸受への組み込みを可能とした玉軸受用樹脂
保持器を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の玉軸受用樹脂保持器は、環状体の一側面の円周方向複
数箇所に、ボールの一部が嵌まる凹部と、この凹部の両
側に突出した一対の爪とでなるボール保持用のポケット
を形成した冠形の保持器において、前記各爪に軸方向に
沿うスリットを設けたものである。このようにスリット
を設けることにより、爪が柔軟性を持ち、軸受組立時の
ポケット底部の引っ張り力が緩和される。すなわち、保
持器を軸受に組み込むときに、ボールが凹部に納まろう
とするために移動する。このときに、前記のように爪に
スリットが設けてあると、保持器の底部の引っ張り力が
緩和される。
の玉軸受用樹脂保持器は、環状体の一側面の円周方向複
数箇所に、ボールの一部が嵌まる凹部と、この凹部の両
側に突出した一対の爪とでなるボール保持用のポケット
を形成した冠形の保持器において、前記各爪に軸方向に
沿うスリットを設けたものである。このようにスリット
を設けることにより、爪が柔軟性を持ち、軸受組立時の
ポケット底部の引っ張り力が緩和される。すなわち、保
持器を軸受に組み込むときに、ボールが凹部に納まろう
とするために移動する。このときに、前記のように爪に
スリットが設けてあると、保持器の底部の引っ張り力が
緩和される。
【0007】この発明の請求項2記載の玉軸受用樹脂保
持器は、ボールを保持するポケット形成壁と連結片とを
交互に形成した環状の玉軸受用樹脂保持器であって、各
ポケット形成壁を片方の幅面と内径側および外径側の周
面とに開口したC字状に形成し、前記連結片を前記ポケ
ット形成壁に保持されるボールのピッチ円付近のみを連
結する厚みとしたものである。このように連結片をピッ
チ円付近のみを連結する厚みとして最小限の厚みとする
ことにより、保持器の柔軟性が高められ、軸受への組込
時の無理な応力の発生が防止される。この発明の請求項
3記載の玉軸受用樹脂保持器は、環状体の一側面の円周
方向複数箇所に、ボールが嵌まる凹部からなるポケット
を設け、各ポケットの入口部の開口寸法をボール径より
も僅かに小さい寸法としたものである。前記開口寸法は
ボール径をよりも小さな範囲でボール径に近いほど良
い。環状体は、ポケットの両側に短い爪を設けたものと
しても良い。このように、保持器によりボールを保持す
る範囲を少なくすることで、組み込み力が軽減され、組
み込み時の応力が軽減される。
持器は、ボールを保持するポケット形成壁と連結片とを
交互に形成した環状の玉軸受用樹脂保持器であって、各
ポケット形成壁を片方の幅面と内径側および外径側の周
面とに開口したC字状に形成し、前記連結片を前記ポケ
ット形成壁に保持されるボールのピッチ円付近のみを連
結する厚みとしたものである。このように連結片をピッ
チ円付近のみを連結する厚みとして最小限の厚みとする
ことにより、保持器の柔軟性が高められ、軸受への組込
時の無理な応力の発生が防止される。この発明の請求項
3記載の玉軸受用樹脂保持器は、環状体の一側面の円周
方向複数箇所に、ボールが嵌まる凹部からなるポケット
を設け、各ポケットの入口部の開口寸法をボール径より
も僅かに小さい寸法としたものである。前記開口寸法は
ボール径をよりも小さな範囲でボール径に近いほど良
い。環状体は、ポケットの両側に短い爪を設けたものと
しても良い。このように、保持器によりボールを保持す
る範囲を少なくすることで、組み込み力が軽減され、組
み込み時の応力が軽減される。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の第1の実施形態を図1
に基づいて説明する。この玉軸受用樹脂保持器は、環状
体1の一側面の円周方向複数箇所に、ボールの一部が嵌
まる凹部2と、この凹部2の両側に突出した一対の爪3
とでなるボール保持用のポケット4を形成した保持器に
おいて、各爪に軸方向に沿うスリット5を設けたもので
ある。スリット5は、ピッチ円PCD上で爪3の全高に
わたって設けられ、爪3を2分している。凹部2の内面
と爪3の内面とは連続した球面状としてある。環状体1
の爪3と反対側の側面には、各ポケット4間の部分に軽
量化のための円弧溝状の凹部6を設けてある。この保持
器は一体の成形品からなり、ナイロン(PA66)より
も硬質の樹脂材料、例えばポリフェニレンサルファイド
樹脂(PPS樹脂)が用いられている。
に基づいて説明する。この玉軸受用樹脂保持器は、環状
体1の一側面の円周方向複数箇所に、ボールの一部が嵌
まる凹部2と、この凹部2の両側に突出した一対の爪3
とでなるボール保持用のポケット4を形成した保持器に
おいて、各爪に軸方向に沿うスリット5を設けたもので
ある。スリット5は、ピッチ円PCD上で爪3の全高に
わたって設けられ、爪3を2分している。凹部2の内面
と爪3の内面とは連続した球面状としてある。環状体1
の爪3と反対側の側面には、各ポケット4間の部分に軽
量化のための円弧溝状の凹部6を設けてある。この保持
器は一体の成形品からなり、ナイロン(PA66)より
も硬質の樹脂材料、例えばポリフェニレンサルファイド
樹脂(PPS樹脂)が用いられている。
【0009】この構成によると、爪3にスリット5を設
けて各爪3を2分してあるため、爪3に柔軟性が与えら
れ、組み込み力が軽減される。すなわち、軸受組立時の
保持器の移動でポケット4の底部に引っ張り力が生じる
ことが緩和される。そのため、硬質樹脂製としても、組
立時にポケット底部等に白化や亀裂等を生じさせること
なく、常温のままで組み立てることができる。
けて各爪3を2分してあるため、爪3に柔軟性が与えら
れ、組み込み力が軽減される。すなわち、軸受組立時の
保持器の移動でポケット4の底部に引っ張り力が生じる
ことが緩和される。そのため、硬質樹脂製としても、組
立時にポケット底部等に白化や亀裂等を生じさせること
なく、常温のままで組み立てることができる。
【0010】図2はこの発明の第2の実施形態を示す。
この例は、ボールを保持するポケット形成壁7と連結片
8とを交互に形成した環状の玉軸受用樹脂保持器であっ
て、各ポケット形成壁7を片方の幅面と内径側および外
径側の周面とに開口したC字状に形成し、連結片8をポ
ケット形成壁7に保持されるボールのピッチ円付近のみ
を連結する厚みとしたものである。換言すれば、図1の
実施形態において、環状体1の爪3と反対側における各
ポケット3間の部分を全幅にわたって切欠いた形状とさ
れている。ポケット形成壁7の連結片8よりも先端側部
分は、図1の例における爪3に相当する。この実施形態
では、爪3に相当する箇所にスリット5は形成していな
いが、図1の例と同様に爪3にスリット5を形成しても
良い。保持器の材質は、図1の例と同じである。この構
成の場合、連結片8をピッチ円付近のみを連結する厚み
として最小限の厚みとしたため、保持器の柔軟性が高め
られ、軸受への組込時の無理な応力の発生が防止され
る。この例は、図4の従来例におけるポケット周辺部分
間を連結する2枚の壁部56を無くした形状に相当する
が、図4の従来例において2枚の壁部56で連結した構
造としたのは、柔軟性のある材料を前提したものであ
り、強度の高い材料の場合は図4の例のような2枚の壁
部56で連結する必要はない。この実施形態は、このよ
うな不必要な部分を省略することにより、ポケット4の
底部の肉厚を均一化し、組立時に生じる引っ張り力を分
散させるものである。つまり、ポケット底部が図4の例
よりも柔軟性を持ち、常温で組み立てても白化や亀裂が
防止される。
この例は、ボールを保持するポケット形成壁7と連結片
8とを交互に形成した環状の玉軸受用樹脂保持器であっ
て、各ポケット形成壁7を片方の幅面と内径側および外
径側の周面とに開口したC字状に形成し、連結片8をポ
ケット形成壁7に保持されるボールのピッチ円付近のみ
を連結する厚みとしたものである。換言すれば、図1の
実施形態において、環状体1の爪3と反対側における各
ポケット3間の部分を全幅にわたって切欠いた形状とさ
れている。ポケット形成壁7の連結片8よりも先端側部
分は、図1の例における爪3に相当する。この実施形態
では、爪3に相当する箇所にスリット5は形成していな
いが、図1の例と同様に爪3にスリット5を形成しても
良い。保持器の材質は、図1の例と同じである。この構
成の場合、連結片8をピッチ円付近のみを連結する厚み
として最小限の厚みとしたため、保持器の柔軟性が高め
られ、軸受への組込時の無理な応力の発生が防止され
る。この例は、図4の従来例におけるポケット周辺部分
間を連結する2枚の壁部56を無くした形状に相当する
が、図4の従来例において2枚の壁部56で連結した構
造としたのは、柔軟性のある材料を前提したものであ
り、強度の高い材料の場合は図4の例のような2枚の壁
部56で連結する必要はない。この実施形態は、このよ
うな不必要な部分を省略することにより、ポケット4の
底部の肉厚を均一化し、組立時に生じる引っ張り力を分
散させるものである。つまり、ポケット底部が図4の例
よりも柔軟性を持ち、常温で組み立てても白化や亀裂が
防止される。
【0011】図3はこの発明の第3の実施形態を示す。
この例は、環状体1の一側面の円周方向複数箇所に、ボ
ール10が嵌まる凹部からなるポケット4を設け、各ポ
ケット4の入口部の開口寸法Bを、ボール径よりも僅か
に小さい寸法としたものである。ポケット4の内面は球
面状としてある。保持器の材質は、図1の例と同じであ
る。図示の例は、爪を無くして最小限の締代としてある
が、図1または図4の例のような爪3,53を短く設け
ても良い。爪を設けた場合に、図1の例と同様に爪にス
リットを設けても良い。すなわち、図1の例において、
爪3を短くしたものであっても良い。このように構成し
た場合、保持器によりボール10を保持する範囲を少な
くすることで、組み込み力が軽減され、組み込み時の応
力が軽減される。この構成の場合も、裏面に各ポケット
4間に大きな盗み部を設けて図2の例のように連結片8
をピッチ円付近のみを連結する厚みのものとしても良
い。その場合に、図1の例のように爪3にスリット5を
設けても良い。すなわち、図1,図2,図3の各構成を
任意に組み合わせたものとしても良い。
この例は、環状体1の一側面の円周方向複数箇所に、ボ
ール10が嵌まる凹部からなるポケット4を設け、各ポ
ケット4の入口部の開口寸法Bを、ボール径よりも僅か
に小さい寸法としたものである。ポケット4の内面は球
面状としてある。保持器の材質は、図1の例と同じであ
る。図示の例は、爪を無くして最小限の締代としてある
が、図1または図4の例のような爪3,53を短く設け
ても良い。爪を設けた場合に、図1の例と同様に爪にス
リットを設けても良い。すなわち、図1の例において、
爪3を短くしたものであっても良い。このように構成し
た場合、保持器によりボール10を保持する範囲を少な
くすることで、組み込み力が軽減され、組み込み時の応
力が軽減される。この構成の場合も、裏面に各ポケット
4間に大きな盗み部を設けて図2の例のように連結片8
をピッチ円付近のみを連結する厚みのものとしても良
い。その場合に、図1の例のように爪3にスリット5を
設けても良い。すなわち、図1,図2,図3の各構成を
任意に組み合わせたものとしても良い。
【0012】
【発明の効果】この発明の請求項1記載の樹脂保持器
は、各爪にスリットを設けたため、硬い樹脂材料でも作
業性を低下させることなく、軸受への組立時に保持器に
生じる応力を軽減し、ポケット底部の白化や亀裂の発生
を防止することができる。この発明の請求項2記載の樹
脂保持器は、ポケット形成壁を連結する連結片を、ポケ
ット形成壁に保持されるボールのピッチ円付近のみを連
結する厚みとしたため、この場合も硬い樹脂材料でも作
業性を低下させることなく、軸受への組立時に保持器に
生じる応力を軽減し、ポケット底部の白化や亀裂の発生
を防止することができる。この発明の請求項3記載の樹
脂保持器は、各ポケットの入口部の開口寸法をボール径
よりも僅かに小さい寸法としたものであるため、この場
合も、硬い樹脂材料でも作業性を低下させることなく、
かつ無理な応力を発生させることなく軸受への組み込み
が行える。
は、各爪にスリットを設けたため、硬い樹脂材料でも作
業性を低下させることなく、軸受への組立時に保持器に
生じる応力を軽減し、ポケット底部の白化や亀裂の発生
を防止することができる。この発明の請求項2記載の樹
脂保持器は、ポケット形成壁を連結する連結片を、ポケ
ット形成壁に保持されるボールのピッチ円付近のみを連
結する厚みとしたため、この場合も硬い樹脂材料でも作
業性を低下させることなく、軸受への組立時に保持器に
生じる応力を軽減し、ポケット底部の白化や亀裂の発生
を防止することができる。この発明の請求項3記載の樹
脂保持器は、各ポケットの入口部の開口寸法をボール径
よりも僅かに小さい寸法としたものであるため、この場
合も、硬い樹脂材料でも作業性を低下させることなく、
かつ無理な応力を発生させることなく軸受への組み込み
が行える。
【図1】(A)はこの発明の第1の実施形態の断面図、
(B)はその正面図、(C)はその側面図である。
(B)はその正面図、(C)はその側面図である。
【図2】この発明の第2の実施形態の部分側面図であ
る。
る。
【図3】(A)はこの発明の第3の実施形態の側面図、
(B)はそのボール保持状態の部分拡大側面図である。
(B)はそのボール保持状態の部分拡大側面図である。
【図4】(A)は従来例の裏面図、(B)は同側面図、
(C)は同正面図、(D)は同断面図である。
(C)は同正面図、(D)は同断面図である。
1…環状体、2…凹部、3…爪、4…ポケット、5…ス
リット、7…ポケット形成壁、8…連結片、10…ボー
ル
リット、7…ポケット形成壁、8…連結片、10…ボー
ル
Claims (3)
- 【請求項1】 環状体の一側面の円周方向複数箇所に、
ボールの一部が嵌まる凹部と、この凹部の両側に突出し
た一対の爪とでなるボール保持用のポケットを形成した
玉軸受用樹脂保持器において、前記各爪に軸方向に沿う
スリットを設けたことを特徴とする玉軸受用樹脂保持
器。 - 【請求項2】 ボールを保持するポケット形成壁と連結
片とを交互に形成した環状の玉軸受用樹脂保持器であっ
て、各ポケット形成壁を片方の幅面に開口したC字状に
形成し、前記連結片を前記ポケット形成壁に保持される
ボールのピッチ円付近のみを連結する厚みとした玉軸受
用樹脂保持器。 - 【請求項3】 環状体の一側面の円周方向複数箇所に、
ボールが嵌まる凹部からなるポケットを設け、各ポケッ
トの入口部の開口寸法をボール径よりも僅かに小さい寸
法とした玉軸受用樹脂保持器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7336038A JPH09151943A (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | 玉軸受用樹脂保持器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7336038A JPH09151943A (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | 玉軸受用樹脂保持器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09151943A true JPH09151943A (ja) | 1997-06-10 |
Family
ID=18295068
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7336038A Pending JPH09151943A (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | 玉軸受用樹脂保持器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09151943A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007058351A1 (ja) | 2005-11-18 | 2007-05-24 | Nsk Ltd. | 樹脂製保持器及び転がり軸受 |
CN100462582C (zh) * | 2003-12-08 | 2009-02-18 | Ntn株式会社 | 具有超薄壁的滚动轴承 |
US8104971B2 (en) * | 2007-08-28 | 2012-01-31 | Jtekt Corporation | Resin cage for ball bearing |
-
1995
- 1995-11-29 JP JP7336038A patent/JPH09151943A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100462582C (zh) * | 2003-12-08 | 2009-02-18 | Ntn株式会社 | 具有超薄壁的滚动轴承 |
WO2007058351A1 (ja) | 2005-11-18 | 2007-05-24 | Nsk Ltd. | 樹脂製保持器及び転がり軸受 |
US8104971B2 (en) * | 2007-08-28 | 2012-01-31 | Jtekt Corporation | Resin cage for ball bearing |
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