JPH09150936A - パーツフィーダ - Google Patents
パーツフィーダInfo
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- JPH09150936A JPH09150936A JP30787295A JP30787295A JPH09150936A JP H09150936 A JPH09150936 A JP H09150936A JP 30787295 A JP30787295 A JP 30787295A JP 30787295 A JP30787295 A JP 30787295A JP H09150936 A JPH09150936 A JP H09150936A
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- Japan
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- oil
- comb
- comb teeth
- parts
- ball
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 含油軸受Pのような互いに密着しやすい部品
を供給する場合に用いて、部品の供給率を高めることが
可能なパーツフィーダを提供する。 【解決手段】 ボール3の内壁部3Aに螺旋状に供給路
5が形成され、ボール3の底部3Bに収容された含油軸
受Pを振動により供給路5に沿って送り出して所定の姿
勢で供給するパーツフィーダであって、この供給路5
に、中心軸Oを上下方向に向けた所定の姿勢の含油軸受
Pを選別して、それ以外の姿勢の含油軸受Pを供給路5
からボール3の底部3Bに落下させる選別手段としての
ゲート6を設けるとともに、このゲート6の下方には、
所定間隔をおいて並列に配置された複数の櫛歯11…を
有する分離手段としての櫛状部材12を、ボール3の底
部3Bに取り付けて設ける。
を供給する場合に用いて、部品の供給率を高めることが
可能なパーツフィーダを提供する。 【解決手段】 ボール3の内壁部3Aに螺旋状に供給路
5が形成され、ボール3の底部3Bに収容された含油軸
受Pを振動により供給路5に沿って送り出して所定の姿
勢で供給するパーツフィーダであって、この供給路5
に、中心軸Oを上下方向に向けた所定の姿勢の含油軸受
Pを選別して、それ以外の姿勢の含油軸受Pを供給路5
からボール3の底部3Bに落下させる選別手段としての
ゲート6を設けるとともに、このゲート6の下方には、
所定間隔をおいて並列に配置された複数の櫛歯11…を
有する分離手段としての櫛状部材12を、ボール3の底
部3Bに取り付けて設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボール式のパーツ
フィーダに係わり、特に供給されるべき部品が供給され
るべき所定の姿勢以外の姿勢で互いに密着しやすい場合
に用いて最適なパーツフィーダに関するものである。
フィーダに係わり、特に供給されるべき部品が供給され
るべき所定の姿勢以外の姿勢で互いに密着しやすい場合
に用いて最適なパーツフィーダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】製品の自動組立、検査、加工等の装置に
おいて、大量の部品の中から1個1個の部品を、必要と
される工程に個別に供給する場合には、いわゆるボール
型のパーツフィーダが多く利用されている。このボール
型のパーツフィーダは、電磁振動機等の振動装置に取り
付けられた椀型のボールの内壁部に、その底部から上縁
部に向けて螺旋状にレール等の部品の供給路が設けられ
てなるものであり、上記振動装置によってボールに一定
の回転方向(周方向)の振動を与えることにより、ボー
ル内の底部に収容された部品を上記レールに沿って昇ら
せるようになされている。
おいて、大量の部品の中から1個1個の部品を、必要と
される工程に個別に供給する場合には、いわゆるボール
型のパーツフィーダが多く利用されている。このボール
型のパーツフィーダは、電磁振動機等の振動装置に取り
付けられた椀型のボールの内壁部に、その底部から上縁
部に向けて螺旋状にレール等の部品の供給路が設けられ
てなるものであり、上記振動装置によってボールに一定
の回転方向(周方向)の振動を与えることにより、ボー
ル内の底部に収容された部品を上記レールに沿って昇ら
せるようになされている。
【0003】ここで、このようなパーツフィーダにおい
ては、供給先の工程における部品の取り扱い性や作業性
を考慮すると、決められた方向を向いて所定の姿勢をと
る部品だけを選別して供給することが望ましい。このた
め、上記ボール型パーツフィーダにおいても、上記所定
の姿勢をとる部品だけをレールから溝等に案内して選別
し、上述の決められた方向以外の方向を向いた部品、す
なわち上記所定の姿勢以外の姿勢をとる部品は、一旦レ
ールからボール底部に落下させ、再度レールに沿って昇
らせるようにしている。
ては、供給先の工程における部品の取り扱い性や作業性
を考慮すると、決められた方向を向いて所定の姿勢をと
る部品だけを選別して供給することが望ましい。このた
め、上記ボール型パーツフィーダにおいても、上記所定
の姿勢をとる部品だけをレールから溝等に案内して選別
し、上述の決められた方向以外の方向を向いた部品、す
なわち上記所定の姿勢以外の姿勢をとる部品は、一旦レ
ールからボール底部に落下させ、再度レールに沿って昇
らせるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ボール型パーツフィーダを用いて、部品として含油軸受
の供給を行おうとした場合、当該部品に含有される油に
より、部品同士が密着して複数個連結した状態となった
り、部品がボールの内壁部やレールに密着して振動の効
果が損なわれ、部品を送り出し難くなったりするという
問題が生じる。このうち、部品がボールの内壁部等に密
着するといった後者の問題は、例えばボール内に表面を
荒らした特殊なポリウレタンコーティング等を施すこと
により解決することができ、これによって部品とボール
との密着を抑えて、ボール内での部品の円滑な送り出し
を可能とすることができるが、前者の、部品同士が密着
して複数個繋がった連結状態となるという問題は、含油
軸受の部品自体にこうしたコーティング等を施したりす
ることなどできないため、容易に解決できない。
ボール型パーツフィーダを用いて、部品として含油軸受
の供給を行おうとした場合、当該部品に含有される油に
より、部品同士が密着して複数個連結した状態となった
り、部品がボールの内壁部やレールに密着して振動の効
果が損なわれ、部品を送り出し難くなったりするという
問題が生じる。このうち、部品がボールの内壁部等に密
着するといった後者の問題は、例えばボール内に表面を
荒らした特殊なポリウレタンコーティング等を施すこと
により解決することができ、これによって部品とボール
との密着を抑えて、ボール内での部品の円滑な送り出し
を可能とすることができるが、前者の、部品同士が密着
して複数個繋がった連結状態となるという問題は、含油
軸受の部品自体にこうしたコーティング等を施したりす
ることなどできないため、容易に解決できない。
【0005】特に、かかる含油軸受Pは図4(イ)に示
すように円環状をなしているので、上記ボール型パーツ
フィーダを用いてこの含油軸受Pの安定した供給を図る
ためには、この図4(イ)に示す通り個々の含油軸受P
がその中心軸Oを上下方向に向けた所定の姿勢で送り出
しされるのが望ましい。ところが、これに反して、上述
のように含油軸受P同士が繋がる際には、図4(ロ)に
示すように個々の含油軸受Pがその中心軸Oを水平に
し、互いの端面同士を密着させて円柱状に連結した状態
となる。しかるに、このような所定の姿勢以外の姿勢を
とる含油軸受P…は、上記所定の姿勢をとる含油軸受P
から選別されて上述のようにボール底部に落下せしめら
れこととなるが、油によって密着した含油軸受P同士は
単に落下しただけでは容易に分離せず、連結した状態の
まま再びレールに沿って送り出され、またボール底部に
落下されるという動作を繰り返すこととなる。このた
め、供給を続けるうちに、レールに沿って送り出される
含油軸受P全体の数に占める連結した含油軸受Pの割合
が増え、逆に所定の姿勢をとってパーツフィーダから供
給される含油軸受Pの数は減少してしまい、この結果、
一定の時間内で所定数の部品を供給することが困難とな
ってしまう。
すように円環状をなしているので、上記ボール型パーツ
フィーダを用いてこの含油軸受Pの安定した供給を図る
ためには、この図4(イ)に示す通り個々の含油軸受P
がその中心軸Oを上下方向に向けた所定の姿勢で送り出
しされるのが望ましい。ところが、これに反して、上述
のように含油軸受P同士が繋がる際には、図4(ロ)に
示すように個々の含油軸受Pがその中心軸Oを水平に
し、互いの端面同士を密着させて円柱状に連結した状態
となる。しかるに、このような所定の姿勢以外の姿勢を
とる含油軸受P…は、上記所定の姿勢をとる含油軸受P
から選別されて上述のようにボール底部に落下せしめら
れこととなるが、油によって密着した含油軸受P同士は
単に落下しただけでは容易に分離せず、連結した状態の
まま再びレールに沿って送り出され、またボール底部に
落下されるという動作を繰り返すこととなる。このた
め、供給を続けるうちに、レールに沿って送り出される
含油軸受P全体の数に占める連結した含油軸受Pの割合
が増え、逆に所定の姿勢をとってパーツフィーダから供
給される含油軸受Pの数は減少してしまい、この結果、
一定の時間内で所定数の部品を供給することが困難とな
ってしまう。
【0006】本発明は、このような背景の下になされた
ものであって、特に含油軸受のような互いに密着しやす
い部品を供給する場合に用いて、部品の供給率を高める
ことが可能なパーツフィーダを提供することを目的とし
ている。
ものであって、特に含油軸受のような互いに密着しやす
い部品を供給する場合に用いて、部品の供給率を高める
ことが可能なパーツフィーダを提供することを目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、か
かる目的を達成するために、本発明は、周方向に振動さ
れるボールの内壁部に螺旋状に供給路が形成されてな
り、上記ボールの底部に収容された部品を振動により上
記供給路に沿って送り出して所定の姿勢で供給するパー
ツフィーダであって、上記供給路に、上記所定の姿勢の
部品を選別して、それ以外の姿勢の部品を該供給路から
上記ボールの底部に落下させる選別手段を設けるととも
に、この選別手段の下方には、互いに密着して連結した
状態で落下した複数個の上記部品を分離させる分離手段
を設けたことを特徴とするものであり、上記所定の姿勢
以外の姿勢をとって供給路に送り出された部品を、上記
選別手段によって選別して供給路から落下させるととも
に、含油軸受のような部品が互いに密着して連結した状
態の部品を、この選別手段の下方に設けられた分離手段
によって落下の際の衝撃を用いて分離させる。
かる目的を達成するために、本発明は、周方向に振動さ
れるボールの内壁部に螺旋状に供給路が形成されてな
り、上記ボールの底部に収容された部品を振動により上
記供給路に沿って送り出して所定の姿勢で供給するパー
ツフィーダであって、上記供給路に、上記所定の姿勢の
部品を選別して、それ以外の姿勢の部品を該供給路から
上記ボールの底部に落下させる選別手段を設けるととも
に、この選別手段の下方には、互いに密着して連結した
状態で落下した複数個の上記部品を分離させる分離手段
を設けたことを特徴とするものであり、上記所定の姿勢
以外の姿勢をとって供給路に送り出された部品を、上記
選別手段によって選別して供給路から落下させるととも
に、含油軸受のような部品が互いに密着して連結した状
態の部品を、この選別手段の下方に設けられた分離手段
によって落下の際の衝撃を用いて分離させる。
【0008】ここで、上記分離手段を、所定間隔をおい
て並列に配置された複数の櫛歯を有する櫛状に形成した
場合には、上記選別手段によって落下せしめられた連結
した状態の含油軸受等の部品は、個々の部品が上記櫛歯
に衝突することによって互いに異なる方向、大きさの衝
撃を受けるので、繋がった部品を細かく分離することが
できる。また、このような構成を採った場合、上記櫛歯
の間隔は、上記所定の姿勢以外の姿勢で互いに密着して
連結した状態の一の上記部品の連結方向の厚さtに対
し、t〜6tの範囲内に設定するのが望ましい。すなわ
ち、上記櫛歯の間隔が部品の厚さtを下回るほど小さい
場合には、連結した状態の部品が落下して分離手段に衝
突した際、部品の連結方向が櫛歯の並列する方向に一致
していたとすると、個々の部品には少なくとも一の櫛歯
が衝突することとなり、衝撃の方向および大きさが均一
化されて効率的な分離が阻害されるおそれが生じる一
方、逆に上記間隔が6tを上回るほど大きくても、多く
の部品が連結した状態のまま櫛歯の間を通り抜けてしま
うため、やはり分離の効率が損なわれるおそれがある。
て並列に配置された複数の櫛歯を有する櫛状に形成した
場合には、上記選別手段によって落下せしめられた連結
した状態の含油軸受等の部品は、個々の部品が上記櫛歯
に衝突することによって互いに異なる方向、大きさの衝
撃を受けるので、繋がった部品を細かく分離することが
できる。また、このような構成を採った場合、上記櫛歯
の間隔は、上記所定の姿勢以外の姿勢で互いに密着して
連結した状態の一の上記部品の連結方向の厚さtに対
し、t〜6tの範囲内に設定するのが望ましい。すなわ
ち、上記櫛歯の間隔が部品の厚さtを下回るほど小さい
場合には、連結した状態の部品が落下して分離手段に衝
突した際、部品の連結方向が櫛歯の並列する方向に一致
していたとすると、個々の部品には少なくとも一の櫛歯
が衝突することとなり、衝撃の方向および大きさが均一
化されて効率的な分離が阻害されるおそれが生じる一
方、逆に上記間隔が6tを上回るほど大きくても、多く
の部品が連結した状態のまま櫛歯の間を通り抜けてしま
うため、やはり分離の効率が損なわれるおそれがある。
【0009】さらに、こうして上記分離手段を櫛状に形
成した場合には、これを上記ボールに取り付けて、ボー
ルの振動に伴い上記櫛歯を振動可能とするのが望まし
く、これによって落下した部品に与えられる衝撃の方向
および大きさが複雑に変化するので、連結した状態の部
品の分離を一層確実に促すことが可能となる。さらにま
た、上記櫛歯を形成するに際しては、平板状部材の一側
部に所定間隔をおいて並列に切り込みをいれて複数の歯
部を形成し、これらの歯部の基端部を捻ることにより櫛
状に形成するようにすれば、櫛歯の形成が容易となると
ともに、上述のように櫛歯に振動を与える場合に、各櫛
歯自体の振動とこれらの櫛歯を構成する上記平板状部材
の振動とが相俟って、より複雑な衝撃の方向、大きさの
変化を個々に部品に与えることが可能となる。
成した場合には、これを上記ボールに取り付けて、ボー
ルの振動に伴い上記櫛歯を振動可能とするのが望まし
く、これによって落下した部品に与えられる衝撃の方向
および大きさが複雑に変化するので、連結した状態の部
品の分離を一層確実に促すことが可能となる。さらにま
た、上記櫛歯を形成するに際しては、平板状部材の一側
部に所定間隔をおいて並列に切り込みをいれて複数の歯
部を形成し、これらの歯部の基端部を捻ることにより櫛
状に形成するようにすれば、櫛歯の形成が容易となると
ともに、上述のように櫛歯に振動を与える場合に、各櫛
歯自体の振動とこれらの櫛歯を構成する上記平板状部材
の振動とが相俟って、より複雑な衝撃の方向、大きさの
変化を個々に部品に与えることが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本発明の一の
実施形態を示すものであり、この実施形態のパーツフィ
ーダは、部品として図4に示した円環状の含油軸受Pを
図4(イ)に示した姿勢で供給するためのものである。
これらの図においてフィーダ本体1は、基台とされる振
動装置2と、この振動装置2の上に取り付けられて、該
振動装置2によりその周方向に沿って一定の回転方向A
の振動が与えられる椀型のボール3とから構成されてい
る。このボール3の内壁部3Aには、図2に示すように
該内壁面3Aに直交する断面において該ボール3の内周
側に一段突出するように段部4が形成されており、この
段部4の上面4Aは、上記断面において水平に、かつ上
記回転方向A側に向かうに従い該ボール3の底部3Bか
ら上縁部3Cに向かって漸次上昇する螺旋を描くように
形成されていて、含油軸受(部品)Pの供給路5とされ
ている。
実施形態を示すものであり、この実施形態のパーツフィ
ーダは、部品として図4に示した円環状の含油軸受Pを
図4(イ)に示した姿勢で供給するためのものである。
これらの図においてフィーダ本体1は、基台とされる振
動装置2と、この振動装置2の上に取り付けられて、該
振動装置2によりその周方向に沿って一定の回転方向A
の振動が与えられる椀型のボール3とから構成されてい
る。このボール3の内壁部3Aには、図2に示すように
該内壁面3Aに直交する断面において該ボール3の内周
側に一段突出するように段部4が形成されており、この
段部4の上面4Aは、上記断面において水平に、かつ上
記回転方向A側に向かうに従い該ボール3の底部3Bか
ら上縁部3Cに向かって漸次上昇する螺旋を描くように
形成されていて、含油軸受(部品)Pの供給路5とされ
ている。
【0011】また、この供給路5の途中には、該供給路
5を覆うように断面L字の板状のゲート6が取付ボルト
7によってボール3の上縁部3Cに取り付けられてお
り、このゲート6の内面と上記段部4の上面4Aおよび
ボール3の内壁部3Aとの間には、含油軸受Pの供給方
向(図中白抜き矢線方向)側から見て方形をなす空間が
画成されている。ここで、この空間は、その高さ、すな
わち上記上面4Aとこれに対向するゲート6の内面との
間の距離が、含油軸受Pの中心軸O方向の厚さtよりも
大きく、かつ該含油軸受Pの外径Dよりも小さく設定さ
れていて、図4(イ)に示したように中心軸Oを上下方
向に向けて所定の姿勢をとる含油軸受Pだけが通過可能
とされ、図4(ロ)に示したような中心軸Oを水平にし
た含油軸受Pは通過不能とされており、すなわちこのゲ
ート6により本実施形態における選別手段が構成されて
いる。
5を覆うように断面L字の板状のゲート6が取付ボルト
7によってボール3の上縁部3Cに取り付けられてお
り、このゲート6の内面と上記段部4の上面4Aおよび
ボール3の内壁部3Aとの間には、含油軸受Pの供給方
向(図中白抜き矢線方向)側から見て方形をなす空間が
画成されている。ここで、この空間は、その高さ、すな
わち上記上面4Aとこれに対向するゲート6の内面との
間の距離が、含油軸受Pの中心軸O方向の厚さtよりも
大きく、かつ該含油軸受Pの外径Dよりも小さく設定さ
れていて、図4(イ)に示したように中心軸Oを上下方
向に向けて所定の姿勢をとる含油軸受Pだけが通過可能
とされ、図4(ロ)に示したような中心軸Oを水平にし
た含油軸受Pは通過不能とされており、すなわちこのゲ
ート6により本実施形態における選別手段が構成されて
いる。
【0012】なお、ゲート6の上記供給方向の後方側を
向く部分は、図1に示すように該供給方向側に向かうに
従いボール3の内周側に向けて傾斜して形成されてい
て、上記空間を通過不能とされた含油軸受Pがこの傾斜
に案内されて段部4からボール3の底部3Bに落下する
ようになされている。また、このゲート6の上記供給方
向後方側の部分においては、図2に示すように段部4の
内周側が底部3B側に向かうに従い内周側に切り欠かれ
て凹部4Bが形成されており、ゲート6を通過不能とさ
れた上記含油軸受Pがこの凹部4Bに案内されてボール
3の底部3Bに向けて真っ直ぐに落下するようになされ
ている。
向く部分は、図1に示すように該供給方向側に向かうに
従いボール3の内周側に向けて傾斜して形成されてい
て、上記空間を通過不能とされた含油軸受Pがこの傾斜
に案内されて段部4からボール3の底部3Bに落下する
ようになされている。また、このゲート6の上記供給方
向後方側の部分においては、図2に示すように段部4の
内周側が底部3B側に向かうに従い内周側に切り欠かれ
て凹部4Bが形成されており、ゲート6を通過不能とさ
れた上記含油軸受Pがこの凹部4Bに案内されてボール
3の底部3Bに向けて真っ直ぐに落下するようになされ
ている。
【0013】さらにまた、このゲート6よりも上記供給
方向側の供給路5上には、案内部材8がゲート6と該供
給路5の終端との間に取付ボルト7…によって取り付け
られている。この案内部材8は、上記供給路5の上部を
覆うように該供給路5に沿って延びる略円弧状の板材で
あり、その裏面には、段部4の上面4A側に開口する断
面「コ」字状の溝8Aが形成されている。そして、この
溝8Aと上記上面4Aとにより画成される断面方形の空
間は、ゲート6により画成される上記断面方形の空間に
連通していて、所定の姿勢をとってゲート6を通過した
上記含油軸受Pが、上記溝8Aに案内されて供給路5の
終端に至るようになされている。
方向側の供給路5上には、案内部材8がゲート6と該供
給路5の終端との間に取付ボルト7…によって取り付け
られている。この案内部材8は、上記供給路5の上部を
覆うように該供給路5に沿って延びる略円弧状の板材で
あり、その裏面には、段部4の上面4A側に開口する断
面「コ」字状の溝8Aが形成されている。そして、この
溝8Aと上記上面4Aとにより画成される断面方形の空
間は、ゲート6により画成される上記断面方形の空間に
連通していて、所定の姿勢をとってゲート6を通過した
上記含油軸受Pが、上記溝8Aに案内されて供給路5の
終端に至るようになされている。
【0014】また、この案内部材8の後端、すなわち上
記供給路5の終端には、ボール3の内壁部3Aの上縁に
切欠部9が形成される一方、当該フィーダ本体1の外部
には、この切欠部9に向けて進退可能にアーム10が設
けられている。さらに、このアーム10の先端には凹部
10Aが形成されていて、アーム10を前進させて切欠
部9に挿入した状態で、この凹部10Aが上記溝8Aに
連通して、溝8A内を送り出されてきた所定の姿勢の上
記含油軸受Pが該凹部10Aに保持され、かつ、アーム
10を後退させて移動することにより、この凹部10A
に保持された含油軸受Pが、必要とされる次の工程に給
送されるようになされている。
記供給路5の終端には、ボール3の内壁部3Aの上縁に
切欠部9が形成される一方、当該フィーダ本体1の外部
には、この切欠部9に向けて進退可能にアーム10が設
けられている。さらに、このアーム10の先端には凹部
10Aが形成されていて、アーム10を前進させて切欠
部9に挿入した状態で、この凹部10Aが上記溝8Aに
連通して、溝8A内を送り出されてきた所定の姿勢の上
記含油軸受Pが該凹部10Aに保持され、かつ、アーム
10を後退させて移動することにより、この凹部10A
に保持された含油軸受Pが、必要とされる次の工程に給
送されるようになされている。
【0015】そして、本実施形態では、上記供給路5に
設けられたゲート6の供給方向後方側において、段部4
の上面4Aよりも下方に、すなわち供給路5よりも下方
に、この段部4に形成された上記凹部4Bに対向するよ
うに、複数(図1においては4つ)の櫛歯11…を備え
た櫛状部材12が設けられており、この櫛状部材12に
よって本実施形態における分離手段が構成されている。
ここで、この櫛状部材12は、略直方体のブロック状を
なす基部12Aの一の側面の上縁部に、方形平板状の上
記櫛歯11…が互いに平行かつ所定間隔をおいて並列に
基部12Aと一体に形成されてなるものであり、互いに
隣り合う櫛歯11,11同士の間隔Wは、供給される含
油軸受Pの中心軸O方向の上記厚さtに対してt〜6t
の範囲に設定されるのが望ましく、本実施形態では4t
に設定されている。
設けられたゲート6の供給方向後方側において、段部4
の上面4Aよりも下方に、すなわち供給路5よりも下方
に、この段部4に形成された上記凹部4Bに対向するよ
うに、複数(図1においては4つ)の櫛歯11…を備え
た櫛状部材12が設けられており、この櫛状部材12に
よって本実施形態における分離手段が構成されている。
ここで、この櫛状部材12は、略直方体のブロック状を
なす基部12Aの一の側面の上縁部に、方形平板状の上
記櫛歯11…が互いに平行かつ所定間隔をおいて並列に
基部12Aと一体に形成されてなるものであり、互いに
隣り合う櫛歯11,11同士の間隔Wは、供給される含
油軸受Pの中心軸O方向の上記厚さtに対してt〜6t
の範囲に設定されるのが望ましく、本実施形態では4t
に設定されている。
【0016】しかるに、本実施形態では、このような櫛
状部材12が、櫛歯11…を上記凹部4B側に向けて突
き出すように、かつ各櫛歯11…を含油軸受Pの上記供
給方向に沿う方向に並列に配置させるようにして、基部
12Aに挿通された取付ボルト7,7によりボール3の
底部3Bに固定されて取り付けられており、この取付状
態において櫛歯11…の上端縁は、段部4の上面4Aよ
り低い位置に配置されるように設定されている。また、
この櫛状部材12の基部12Aと櫛歯11…とは、例え
ばアルミニウム材など弾性の比較的高い材質から一体に
形成されており、ボール3の底部3Bに取付ボルト7,
7によって基部12Aが取り付けられることにより、ボ
ール3の振動に伴い各櫛歯11…も小さな振幅で振動可
能とされている。なお、このように櫛状部材12の基部
12Aと櫛歯11…とを一体形成する代わりに、櫛歯1
1…を基部12Aに接合したり、基部12Aに形成した
スリットに方形平板状の櫛歯11…を嵌挿して櫛状部材
12を形成するようにしてもよい。
状部材12が、櫛歯11…を上記凹部4B側に向けて突
き出すように、かつ各櫛歯11…を含油軸受Pの上記供
給方向に沿う方向に並列に配置させるようにして、基部
12Aに挿通された取付ボルト7,7によりボール3の
底部3Bに固定されて取り付けられており、この取付状
態において櫛歯11…の上端縁は、段部4の上面4Aよ
り低い位置に配置されるように設定されている。また、
この櫛状部材12の基部12Aと櫛歯11…とは、例え
ばアルミニウム材など弾性の比較的高い材質から一体に
形成されており、ボール3の底部3Bに取付ボルト7,
7によって基部12Aが取り付けられることにより、ボ
ール3の振動に伴い各櫛歯11…も小さな振幅で振動可
能とされている。なお、このように櫛状部材12の基部
12Aと櫛歯11…とを一体形成する代わりに、櫛歯1
1…を基部12Aに接合したり、基部12Aに形成した
スリットに方形平板状の櫛歯11…を嵌挿して櫛状部材
12を形成するようにしてもよい。
【0017】このようにして構成されたパーツフィーダ
において、ボール3の底部3Bにランダムな姿勢で収容
された部品(含油軸受P)は、振動装置2による振動に
よってボール3内を上記回転方向Aに向けて寸動し、底
部3Bの外周側に位置するものから順に螺旋状の段部4
の上面4Aを昇って、上記供給方向に沿って供給路5に
送り出されて行く。しかして、こうして送り出された含
油軸受Pのうち、図4(イ)に示すように中心軸Oを上
下方向に向けた所定の姿勢をとる含油軸受Pは、ゲート
6によって画成された断面方形の空間を通って案内部材
8の溝8A内に送られ、供給路5の終端においてアーム
10の凹部10Aに保持されて、該アーム10により次
の工程へと供給されてゆく。一方、供給路5に沿って送
り出される含油軸受Pのうち、図4(ロ)に示すように
中心軸Oを水平にして上記所定の姿勢以外の姿勢をと
り、しかもこの中心軸Oの方向に密着して複数個連結し
た状態の含油軸受P…は、この状態における高さ(外径
D)がゲート6により画成される上記空間の高さよりも
大きいため、このゲート6を通過することができず、上
記所定の姿勢をとる含油軸受Pから選別され、該ゲート
6の上記傾斜部分に案内されて供給路5からボール3の
底部3Bに向けて落とされる。
において、ボール3の底部3Bにランダムな姿勢で収容
された部品(含油軸受P)は、振動装置2による振動に
よってボール3内を上記回転方向Aに向けて寸動し、底
部3Bの外周側に位置するものから順に螺旋状の段部4
の上面4Aを昇って、上記供給方向に沿って供給路5に
送り出されて行く。しかして、こうして送り出された含
油軸受Pのうち、図4(イ)に示すように中心軸Oを上
下方向に向けた所定の姿勢をとる含油軸受Pは、ゲート
6によって画成された断面方形の空間を通って案内部材
8の溝8A内に送られ、供給路5の終端においてアーム
10の凹部10Aに保持されて、該アーム10により次
の工程へと供給されてゆく。一方、供給路5に沿って送
り出される含油軸受Pのうち、図4(ロ)に示すように
中心軸Oを水平にして上記所定の姿勢以外の姿勢をと
り、しかもこの中心軸Oの方向に密着して複数個連結し
た状態の含油軸受P…は、この状態における高さ(外径
D)がゲート6により画成される上記空間の高さよりも
大きいため、このゲート6を通過することができず、上
記所定の姿勢をとる含油軸受Pから選別され、該ゲート
6の上記傾斜部分に案内されて供給路5からボール3の
底部3Bに向けて落とされる。
【0018】そして、このゲート6の下方には、分離手
段として上記櫛状部材12が配置されており、供給路5
から落下した連結状態の上記含油軸受P…は、落下の際
にこの櫛状部材12の櫛歯11…に衝突することによ
り、直接櫛歯11に当たって含油軸受Pとそうでない含
油軸受Pとの間で、また直接櫛歯11に当たった含油軸
受P同士の間でも、個々に異なる方向および大きさの衝
撃を受けてバラバラに分離されることとなる。しかる
に、こうして分離された含油軸受P…のうち、一部は中
心軸Oを水平にした上記所定の姿勢以外の姿勢でボール
3の底部3Bに着地するものの、分離された含油軸受P
一つ一つは中心軸Oを上下方向に向けた姿勢をとる方が
安定的であるので、大部分は図4(イ)に示すような上
記所定の姿勢をとって底部3Bに着地する。また、所定
の姿勢以外の姿勢をとって着地した上記一部の含油軸受
Pのうちのさらに一部には、ボール3の振動によって倒
されて上記所定の姿勢をとるものも生じる。そして、こ
のように連結した状態から分離された含油軸受P…は、
再び供給路5に沿って順次送り出され、そのうちの大部
分が上記所定の姿勢をとってゲート6を通過し、次の工
程へと供給されることとなる。
段として上記櫛状部材12が配置されており、供給路5
から落下した連結状態の上記含油軸受P…は、落下の際
にこの櫛状部材12の櫛歯11…に衝突することによ
り、直接櫛歯11に当たって含油軸受Pとそうでない含
油軸受Pとの間で、また直接櫛歯11に当たった含油軸
受P同士の間でも、個々に異なる方向および大きさの衝
撃を受けてバラバラに分離されることとなる。しかる
に、こうして分離された含油軸受P…のうち、一部は中
心軸Oを水平にした上記所定の姿勢以外の姿勢でボール
3の底部3Bに着地するものの、分離された含油軸受P
一つ一つは中心軸Oを上下方向に向けた姿勢をとる方が
安定的であるので、大部分は図4(イ)に示すような上
記所定の姿勢をとって底部3Bに着地する。また、所定
の姿勢以外の姿勢をとって着地した上記一部の含油軸受
Pのうちのさらに一部には、ボール3の振動によって倒
されて上記所定の姿勢をとるものも生じる。そして、こ
のように連結した状態から分離された含油軸受P…は、
再び供給路5に沿って順次送り出され、そのうちの大部
分が上記所定の姿勢をとってゲート6を通過し、次の工
程へと供給されることとなる。
【0019】このように、本実施形態のパーツフィーダ
によれば、上記含油軸受Pのような互いに密着して連結
した状態となり易い部品の供給を行う場合であっても、
これを分離手段によって分離し、所定の姿勢に整えて供
給路5に送り出すことができ、すなわち送り出される部
品が所定の姿勢をとる確率を高めることが可能となるの
で、部品供給の効率化、安定化を図ることができ、これ
により、一定の時間内での所定数の部品の供給を確実に
行うことが可能となる。また、本実施形態では、特に上
記分離手段が櫛歯11…を備えた櫛状部材12によって
構成されており、落下した含油軸受P…がこれらの櫛歯
11…に衝突する際に個々に様々な方向および大きさで
受ける衝撃により、連結した含油軸受P…をより確実に
分離することができるので、その後に再び送り出される
含油軸受P…が上記所定の姿勢をとる確率をさらに高
め、部品供給の一層の効率化、安定化を促すことができ
る。
によれば、上記含油軸受Pのような互いに密着して連結
した状態となり易い部品の供給を行う場合であっても、
これを分離手段によって分離し、所定の姿勢に整えて供
給路5に送り出すことができ、すなわち送り出される部
品が所定の姿勢をとる確率を高めることが可能となるの
で、部品供給の効率化、安定化を図ることができ、これ
により、一定の時間内での所定数の部品の供給を確実に
行うことが可能となる。また、本実施形態では、特に上
記分離手段が櫛歯11…を備えた櫛状部材12によって
構成されており、落下した含油軸受P…がこれらの櫛歯
11…に衝突する際に個々に様々な方向および大きさで
受ける衝撃により、連結した含油軸受P…をより確実に
分離することができるので、その後に再び送り出される
含油軸受P…が上記所定の姿勢をとる確率をさらに高
め、部品供給の一層の効率化、安定化を促すことができ
る。
【0020】さらに、本実施形態では、この櫛状部材1
2が取付ボルト7,7によってボール3の底部3Bに固
定されており、しかも該櫛状部材12およびその櫛歯1
1…がアルミニウム材のような弾性が高く振動し易い材
質によって形成されている。このため、上記振動装置2
からボール3に与えられた振動がこの櫛状部材12に伝
播することにより上記櫛歯11…もまた振動し、この振
動状態の櫛歯11…に連結状態の含油軸受P…が落下し
て衝突することにより、個々の含油軸受Pに与えられる
衝撃の方向および大きさの変化が、一層複雑なものとな
る。従って、本実施形態によれば、このように方向およ
び大きさが複雑に変化する衝撃が連結した状態の含油軸
受P…に与えられることにより、この連結した状態の含
油軸受P…の分離を一層確実に促すことが可能となり、
これによっても、再送り出しされる含油軸受P…が所定
の姿勢をとる確率を高めて、さらなる部品供給の効率
化、安定化を促すことができる。
2が取付ボルト7,7によってボール3の底部3Bに固
定されており、しかも該櫛状部材12およびその櫛歯1
1…がアルミニウム材のような弾性が高く振動し易い材
質によって形成されている。このため、上記振動装置2
からボール3に与えられた振動がこの櫛状部材12に伝
播することにより上記櫛歯11…もまた振動し、この振
動状態の櫛歯11…に連結状態の含油軸受P…が落下し
て衝突することにより、個々の含油軸受Pに与えられる
衝撃の方向および大きさの変化が、一層複雑なものとな
る。従って、本実施形態によれば、このように方向およ
び大きさが複雑に変化する衝撃が連結した状態の含油軸
受P…に与えられることにより、この連結した状態の含
油軸受P…の分離を一層確実に促すことが可能となり、
これによっても、再送り出しされる含油軸受P…が所定
の姿勢をとる確率を高めて、さらなる部品供給の効率
化、安定化を促すことができる。
【0021】ところで、本実施形態では、このように分
離手段として櫛歯11…を備えた櫛状部材12を採用す
るのに、互いに隣り合う櫛歯11,11間の間隔Wを、
供給される部品としての含油軸受Pの厚さtに対して4
tに設定しているが、この間隔Wが小さすぎて各櫛歯1
1…が緻密に配置されていると、上記所定の姿勢以外の
姿勢をとって連結した含油軸受P…の連結方向が櫛歯1
1…の並列する方向に一致していた場合、すなわち中心
軸Oを水平にして連結した状態の含油軸受P…がこの中
心軸Oを該櫛歯11…の並列方向に平行として落下して
きた場合に、各含油軸受Pに複数の櫛歯11…が衝突し
てしまい、これによってそれぞれの含油軸受Pが受ける
衝撃の方向、大きさが互いに均一化されて、上述のよう
な確実かつ効率的な分離が阻害されるおそれがある。
離手段として櫛歯11…を備えた櫛状部材12を採用す
るのに、互いに隣り合う櫛歯11,11間の間隔Wを、
供給される部品としての含油軸受Pの厚さtに対して4
tに設定しているが、この間隔Wが小さすぎて各櫛歯1
1…が緻密に配置されていると、上記所定の姿勢以外の
姿勢をとって連結した含油軸受P…の連結方向が櫛歯1
1…の並列する方向に一致していた場合、すなわち中心
軸Oを水平にして連結した状態の含油軸受P…がこの中
心軸Oを該櫛歯11…の並列方向に平行として落下して
きた場合に、各含油軸受Pに複数の櫛歯11…が衝突し
てしまい、これによってそれぞれの含油軸受Pが受ける
衝撃の方向、大きさが互いに均一化されて、上述のよう
な確実かつ効率的な分離が阻害されるおそれがある。
【0022】また、その一方で、逆に上記間隔Wが大き
すぎると、上述のように含油軸受P…が中心軸Oを櫛歯
11…の並列方向に平行として落下してきた場合に、連
結した状態の含油軸受P…のうち複数個が密着したまま
櫛歯11,11同士の間を通り抜けてしまい、やはり分
離の効率が損なわれてしまうおそれがある。従って、こ
のような事情を鑑みると、上記櫛歯11…の間隔Wは、
含油軸受Pの中心軸O方向の大きさに対して、すなわち
該含油軸受P…が連結する方向における各含油軸受Pの
厚さtに対して、上述のようにt〜6tの範囲に設定さ
れるのが望ましい。
すぎると、上述のように含油軸受P…が中心軸Oを櫛歯
11…の並列方向に平行として落下してきた場合に、連
結した状態の含油軸受P…のうち複数個が密着したまま
櫛歯11,11同士の間を通り抜けてしまい、やはり分
離の効率が損なわれてしまうおそれがある。従って、こ
のような事情を鑑みると、上記櫛歯11…の間隔Wは、
含油軸受Pの中心軸O方向の大きさに対して、すなわち
該含油軸受P…が連結する方向における各含油軸受Pの
厚さtに対して、上述のようにt〜6tの範囲に設定さ
れるのが望ましい。
【0023】なお、上記実施形態では、分離手段として
の櫛状部材12を、ブロック状の基部12Aに上記櫛歯
11…を形成することにより構成したが、例えばこれを
図3に示す櫛状部材20のように、平板状部材の一側部
に所定間隔をおいて並列に切り込みをいれて複数の歯部
21…を形成し、これらの歯部21…の基端部を捻るこ
とにより櫛歯22…を形成するようにしてもよい。ここ
で、この櫛状部材20を構成する材質としては、上記櫛
状部材12の場合と同様、アルミニウム材のようなある
程度の弾性を有するものが望ましい。また、この櫛状部
材20の他の側部はL字型に折り曲げられて、ボール3
の底部3Bに固定される取付部20Aをなしている。さ
らに、図3において、図1および図2に示した実施形態
と共通するその他の部分には、同一の符号を配して説明
を省略する。
の櫛状部材12を、ブロック状の基部12Aに上記櫛歯
11…を形成することにより構成したが、例えばこれを
図3に示す櫛状部材20のように、平板状部材の一側部
に所定間隔をおいて並列に切り込みをいれて複数の歯部
21…を形成し、これらの歯部21…の基端部を捻るこ
とにより櫛歯22…を形成するようにしてもよい。ここ
で、この櫛状部材20を構成する材質としては、上記櫛
状部材12の場合と同様、アルミニウム材のようなある
程度の弾性を有するものが望ましい。また、この櫛状部
材20の他の側部はL字型に折り曲げられて、ボール3
の底部3Bに固定される取付部20Aをなしている。さ
らに、図3において、図1および図2に示した実施形態
と共通するその他の部分には、同一の符号を配して説明
を省略する。
【0024】しかるに、このような櫛状部材20を分離
手段として用いたパーツフィーダによれば、上記櫛状部
材12を用いた場合と同様の効果が得られる他、ブロッ
ク状の基部12Aに櫛歯11…を一体形成した櫛状部材
12に比べ、櫛歯22…の形成が容易となって低廉なパ
ーツフィーダを提供できる。しかも、ボール3の振動に
伴い櫛歯22…が振動する際に、櫛歯22…がその並列
方向に振動するのに加えて、板状の櫛状部材20自体も
その厚さ方向(上下方向)に振動するため、これらが相
俟って、連結した含油軸受P…が櫛歯22…に衝突する
ときの衝撃の方向および大きさを一層複雑に変化させる
ことができ、これによってさらに確実に含油軸受P…の
分離を促すことが可能となるという効果も得られる。
手段として用いたパーツフィーダによれば、上記櫛状部
材12を用いた場合と同様の効果が得られる他、ブロッ
ク状の基部12Aに櫛歯11…を一体形成した櫛状部材
12に比べ、櫛歯22…の形成が容易となって低廉なパ
ーツフィーダを提供できる。しかも、ボール3の振動に
伴い櫛歯22…が振動する際に、櫛歯22…がその並列
方向に振動するのに加えて、板状の櫛状部材20自体も
その厚さ方向(上下方向)に振動するため、これらが相
俟って、連結した含油軸受P…が櫛歯22…に衝突する
ときの衝撃の方向および大きさを一層複雑に変化させる
ことができ、これによってさらに確実に含油軸受P…の
分離を促すことが可能となるという効果も得られる。
【0025】
【実施例】次に、実施例を用いて、本発明の効果につい
て実証する。本実施例においては、分離手段として図1
および図2に示した櫛歯11…を備えた櫛状部材12を
用いたパーツフィーダと、この櫛状部材12に代えて図
3に示した櫛状部材20を用いたパーツフィーダとで、
同一の部品(含油軸受P)を同数ボール3の底部3Bに
収容し、同一の条件でボール3を振動させて一定時間部
品の供給を行って、それぞれの場合について最初に収容
された含油軸受Pの数に対し、図4(イ)に示した所定
の姿勢で供給された含油軸受Pの数の割合を測定した。
これをそれぞれ実施例1、2とする。また、これらの実
施例1、2に対する比較例として、上記と同じパーツフ
ィーダで、櫛状部材12、20を取り外したものによっ
て同様の試験を行った。これら比較例、実施例1、2に
よる結果を表1に示す。ただし、このときの供給条件
は、以下の通りである。
て実証する。本実施例においては、分離手段として図1
および図2に示した櫛歯11…を備えた櫛状部材12を
用いたパーツフィーダと、この櫛状部材12に代えて図
3に示した櫛状部材20を用いたパーツフィーダとで、
同一の部品(含油軸受P)を同数ボール3の底部3Bに
収容し、同一の条件でボール3を振動させて一定時間部
品の供給を行って、それぞれの場合について最初に収容
された含油軸受Pの数に対し、図4(イ)に示した所定
の姿勢で供給された含油軸受Pの数の割合を測定した。
これをそれぞれ実施例1、2とする。また、これらの実
施例1、2に対する比較例として、上記と同じパーツフ
ィーダで、櫛状部材12、20を取り外したものによっ
て同様の試験を行った。これら比較例、実施例1、2に
よる結果を表1に示す。ただし、このときの供給条件
は、以下の通りである。
【0026】 供給する部品:含油軸受 (材質:(NTN)H材、含有される油剤:特殊グリス) 寸法 外径D:1.8mm 内径d:0.8mm 厚さt:1.2mm 櫛状部材 :材質 アルミニウム材 櫛歯 4枚 櫛歯の間隔W:2.4mm(4t) 櫛歯の厚さ:1mm 供給条件 :当初の含油軸受の収容個数A 2000個 :供給時間 10分 :振動数 30〜100Hz
【0027】
【表1】
【0028】表1の結果より、分離手段としての櫛状部
材を備えない比較例では、含油軸受Pの供給率が極端に
低く、しかもこの傾向は、供給時間が経過するに従い、
連結した状態の含油軸受P…が供給路5を送り出され、
ゲート6の手前で選別されて落下し、連結した状態のま
ま再び供給路5を送り出されるといった動作を繰り返す
ことにより、特に顕著となった。これに対し、実施例
1、2においては、ゲート6により選別されて落下した
連結状態の含油軸受P…は、櫛状部材12,20の櫛歯
11…,22…に衝突して適当に分離され、上記所定の
姿勢をとって再び供給路5に送り出されており、供給率
も供給時間全体を通して略安定したものであった。ま
た、特に実施例2においては、櫛状部材20の櫛歯22
…に衝突した含油軸受P…は、略一つ一つバラバラに分
離され、表1に示したような高い供給率を終始維持して
いた。
材を備えない比較例では、含油軸受Pの供給率が極端に
低く、しかもこの傾向は、供給時間が経過するに従い、
連結した状態の含油軸受P…が供給路5を送り出され、
ゲート6の手前で選別されて落下し、連結した状態のま
ま再び供給路5を送り出されるといった動作を繰り返す
ことにより、特に顕著となった。これに対し、実施例
1、2においては、ゲート6により選別されて落下した
連結状態の含油軸受P…は、櫛状部材12,20の櫛歯
11…,22…に衝突して適当に分離され、上記所定の
姿勢をとって再び供給路5に送り出されており、供給率
も供給時間全体を通して略安定したものであった。ま
た、特に実施例2においては、櫛状部材20の櫛歯22
…に衝突した含油軸受P…は、略一つ一つバラバラに分
離され、表1に示したような高い供給率を終始維持して
いた。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
部品の供給路に設けられた選別手段によって、所定の姿
勢以外の姿勢をとって送り出された部品を選別して落下
させるとともに、この選別手段の下方に設けられた分離
手段によって、互いに密着して連結した状態の部品を落
下の衝撃を用いて分離することができるので、このよう
な連結した状態の部品がそのまま再び供給路に送り出さ
れて選別、落下されるという動作が繰り返されるのを避
けることができ、部品供給の効率化、安定化を図って一
定の時間内での所定数の部品の供給を確実に行うことが
可能となる。また、特にこの分離手段を、所定間隔をお
いて並列に配置された複数の櫛歯を有する櫛状に形成す
ることにより、上記選別手段によって落下せしめられた
連結状態の部品は、上記櫛歯に衝突することによって個
々に互いに異なる方向、大きさの衝撃を受けるので、互
いに密着して繋がった部品を確実に分離して、一層効率
的かつ安定的な部品の供給を促すことができる。
部品の供給路に設けられた選別手段によって、所定の姿
勢以外の姿勢をとって送り出された部品を選別して落下
させるとともに、この選別手段の下方に設けられた分離
手段によって、互いに密着して連結した状態の部品を落
下の衝撃を用いて分離することができるので、このよう
な連結した状態の部品がそのまま再び供給路に送り出さ
れて選別、落下されるという動作が繰り返されるのを避
けることができ、部品供給の効率化、安定化を図って一
定の時間内での所定数の部品の供給を確実に行うことが
可能となる。また、特にこの分離手段を、所定間隔をお
いて並列に配置された複数の櫛歯を有する櫛状に形成す
ることにより、上記選別手段によって落下せしめられた
連結状態の部品は、上記櫛歯に衝突することによって個
々に互いに異なる方向、大きさの衝撃を受けるので、互
いに密着して繋がった部品を確実に分離して、一層効率
的かつ安定的な部品の供給を促すことができる。
【図1】本発明の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示す実施形態の櫛状部材12の部分の断
面図である。
面図である。
【図3】本発明の他の実施形態を示す櫛状部材20周辺
の斜視図である。
の斜視図である。
【図4】供給される部品としての含油軸受Pの姿勢を示
す図であって、(イ)中心軸Oを上下方向に向けた所定
の姿勢をとる場合の斜視図、(ロ)中心軸Oを水平にし
て所定の姿勢以外の姿勢をとり、互いに密着して連結し
た状態を示す斜視図である。
す図であって、(イ)中心軸Oを上下方向に向けた所定
の姿勢をとる場合の斜視図、(ロ)中心軸Oを水平にし
て所定の姿勢以外の姿勢をとり、互いに密着して連結し
た状態を示す斜視図である。
1 フィーダ本体 2 振動装置 3 ボール 3A ボール3の内壁部 3B ボール3の底部 4 段部 4A 段部4の上面 5 供給路 6 ゲート(選別手段) 11,22 櫛歯 12,20 櫛状部材(分離手段) P 含油軸受(部品) O 含油軸受Pの中心軸 t 含油軸受Pの厚さ W 櫛歯11,22の間隔
Claims (5)
- 【請求項1】 周方向に振動されるボールの内壁部に螺
旋状に供給路が形成されてなり、上記ボールの底部に収
容された部品を振動により上記供給路に沿って送り出し
て所定の姿勢で供給するパーツフィーダであって、 上記供給路には、上記所定の姿勢の部品を選別して、そ
れ以外の姿勢の部品を該供給路から上記ボールの底部に
落下させる選別手段が設けられるとともに、この選別手
段の下方には、互いに密着して連結した状態で落下した
複数個の上記部品を分離させる分離手段が設けられてい
ることを特徴とするパーツフィーダ。 - 【請求項2】 上記分離手段は、所定間隔をおいて並列
に配置された複数の櫛歯を有する櫛状に形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のパーツフィーダ。 - 【請求項3】 上記櫛歯の間隔は、上記所定の姿勢以外
の姿勢で互いに密着して連結した状態の一の上記部品の
連結方向の厚さtに対し、t〜6tの範囲内に設定され
ていることを特徴とする請求項2に記載のパーツフィー
ダ。 - 【請求項4】 上記分離手段は上記ボールに取り付けら
れていて、このボールの振動に伴い上記櫛歯が振動可能
とされていることを特徴とする請求項2または請求項3
に記載のパーツフィーダ。 - 【請求項5】 上記櫛歯は、平板状部材の一側部に所定
間隔をおいて並列に切り込みをいれて複数の歯部を形成
し、これらの歯部の基端部を捻ることにより櫛状に形成
されていることを特徴とする請求項2ないし請求項4の
いずれかに記載のパーツフィーダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30787295A JPH09150936A (ja) | 1995-11-27 | 1995-11-27 | パーツフィーダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30787295A JPH09150936A (ja) | 1995-11-27 | 1995-11-27 | パーツフィーダ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09150936A true JPH09150936A (ja) | 1997-06-10 |
Family
ID=17974184
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30787295A Withdrawn JPH09150936A (ja) | 1995-11-27 | 1995-11-27 | パーツフィーダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09150936A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101318680B1 (ko) * | 2012-12-28 | 2013-10-15 | 백성철 | 임플란트 가공장치 |
CN105173644A (zh) * | 2015-09-10 | 2015-12-23 | 安庆银泰轴承有限公司 | 一种运输空调轴承内圈的送料机 |
-
1995
- 1995-11-27 JP JP30787295A patent/JPH09150936A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101318680B1 (ko) * | 2012-12-28 | 2013-10-15 | 백성철 | 임플란트 가공장치 |
CN105173644A (zh) * | 2015-09-10 | 2015-12-23 | 安庆银泰轴承有限公司 | 一种运输空调轴承内圈的送料机 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030204 |