JPH09150109A - 粉体塗装方法 - Google Patents
粉体塗装方法Info
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- JPH09150109A JPH09150109A JP33119295A JP33119295A JPH09150109A JP H09150109 A JPH09150109 A JP H09150109A JP 33119295 A JP33119295 A JP 33119295A JP 33119295 A JP33119295 A JP 33119295A JP H09150109 A JPH09150109 A JP H09150109A
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- coating layer
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 被塗物にポリエステル樹脂を主成分とする粉
体塗料を塗着して第1の塗膜層を形成し、この上にアク
リル樹脂を主成分とする第2の塗膜層を形成したのち、
焼付けを行うことを特徴とする粉体塗装方法。 【効果】 この方法によると、塗膜の機械的強度や耐候
性を十分に維持しながら意匠性のある、艶消し塗面を得
ることができる。
体塗料を塗着して第1の塗膜層を形成し、この上にアク
リル樹脂を主成分とする第2の塗膜層を形成したのち、
焼付けを行うことを特徴とする粉体塗装方法。 【効果】 この方法によると、塗膜の機械的強度や耐候
性を十分に維持しながら意匠性のある、艶消し塗面を得
ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、良好な艶消し塗膜によ
り、優れた意匠性のある塗膜が得られる粉体塗装方法に
関する。
り、優れた意匠性のある塗膜が得られる粉体塗装方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、艶消し塗装を得るための粉体塗装
方法とては、1層塗装で、かつ塗料中に粒度の粗い体
質顔料を多量に添加する、ベース樹脂と相溶性の悪い
樹脂をブレンドする、硬化速度の著しく異なる樹脂を
配合する、ベース樹脂にシリコーンオイル又はシリコ
ーン樹脂を配合する、等の粉体塗料の組成面からの提案
がなされてきた。
方法とては、1層塗装で、かつ塗料中に粒度の粗い体
質顔料を多量に添加する、ベース樹脂と相溶性の悪い
樹脂をブレンドする、硬化速度の著しく異なる樹脂を
配合する、ベース樹脂にシリコーンオイル又はシリコ
ーン樹脂を配合する、等の粉体塗料の組成面からの提案
がなされてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの方法
では塗膜の平滑性や機械強度の低下を招き、再現性良く
艶消し塗面を得るのが困難であった。又、最近の粉体塗
装の用途の多様化に伴い、例えば浴槽の縁だけを選択的
に、かつ任意の色彩にて部分的艶消し塗膜を得たいとの
要求に対しては、従来の方法では応じられない等の諸問
題を有するものであった。
では塗膜の平滑性や機械強度の低下を招き、再現性良く
艶消し塗面を得るのが困難であった。又、最近の粉体塗
装の用途の多様化に伴い、例えば浴槽の縁だけを選択的
に、かつ任意の色彩にて部分的艶消し塗膜を得たいとの
要求に対しては、従来の方法では応じられない等の諸問
題を有するものであった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の状況に
鑑みてなされたもので、その要旨は、被塗物にポリエス
テル樹脂を主成分とする粉体塗料を塗着して第1の塗膜
層を形成し、該第1の塗膜層を焼付ける前にアクリル樹
脂を主成分とする第2の塗膜層を該第1の塗膜層の上に
積層し、然るのち焼付けを行うことを特徴とする粉体塗
装方法である。
鑑みてなされたもので、その要旨は、被塗物にポリエス
テル樹脂を主成分とする粉体塗料を塗着して第1の塗膜
層を形成し、該第1の塗膜層を焼付ける前にアクリル樹
脂を主成分とする第2の塗膜層を該第1の塗膜層の上に
積層し、然るのち焼付けを行うことを特徴とする粉体塗
装方法である。
【0005】本発明に用いられる被塗物としては、金属
例えばステンレス、鉄、アルミニウム、亜鉛、錫、これ
らの合金、これらをメッキした金属やガラスなどがあげ
られる。被塗物の形状としては管、棒、線、板、箱その
他各種形状の成形品があげられる。
例えばステンレス、鉄、アルミニウム、亜鉛、錫、これ
らの合金、これらをメッキした金属やガラスなどがあげ
られる。被塗物の形状としては管、棒、線、板、箱その
他各種形状の成形品があげられる。
【0006】第1の塗膜層用の粉体塗料は、ポリエステ
ル樹脂を主成分とする結着樹脂、硬化剤及びその他の添
加剤を含有している。該ポリエステル樹脂は、例えば水
酸基価が20〜200mgKOH/g、軟化点が80〜
150℃、数平均分子量が1000〜10000程度の
ものが好ましく、分岐構造のものでもよく、線状構造の
ものでもよい。ポリエステルは公知の方法により製造さ
れたものでよく、酸成分としては二塩基酸および三塩基
以上の多塩基酸、アルコール成分としては二価アルコー
ルおよび三価以上の多価アルコールが使用できる。
ル樹脂を主成分とする結着樹脂、硬化剤及びその他の添
加剤を含有している。該ポリエステル樹脂は、例えば水
酸基価が20〜200mgKOH/g、軟化点が80〜
150℃、数平均分子量が1000〜10000程度の
ものが好ましく、分岐構造のものでもよく、線状構造の
ものでもよい。ポリエステルは公知の方法により製造さ
れたものでよく、酸成分としては二塩基酸および三塩基
以上の多塩基酸、アルコール成分としては二価アルコー
ルおよび三価以上の多価アルコールが使用できる。
【0007】ポリエステルの酸成分としてはテレフタル
酸、イソフタル酸、フタル酸、メチルテレフタル酸、ト
リメリット酸、ピロメリット酸およびそれらの無水物;
アジピン酸、セバシン酸、コハク酸、マレイン酸、フマ
ル酸、テトラヒドロフタル酸、メチル−テトラヒドロフ
タル酸、ヘキサヒドロフタル酸、メチル−ヘキサヒドロ
フタル酸、およびそれらの無水物などが用いられる。他
方、アルコール成分としてはエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、1・3−ブタンジオール、1・4−
ブタンジオール、1・6−ヘキサンジオール、ネオペン
チルグリコール、ビスヒドロキシエチルフタレート、水
添ビスフェノールA、水添−ビスフェノールAのエチレ
ンオキサイド付加物もしくはプロピレンオキサイド付加
物、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、
グリセリン、ペンタエリスリトール、2・2・4−トリ
メチルペンタン−1・3−ジオールなどが用いられ、さ
らにモノエポキシ化合物も用いることができる。
酸、イソフタル酸、フタル酸、メチルテレフタル酸、ト
リメリット酸、ピロメリット酸およびそれらの無水物;
アジピン酸、セバシン酸、コハク酸、マレイン酸、フマ
ル酸、テトラヒドロフタル酸、メチル−テトラヒドロフ
タル酸、ヘキサヒドロフタル酸、メチル−ヘキサヒドロ
フタル酸、およびそれらの無水物などが用いられる。他
方、アルコール成分としてはエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、1・3−ブタンジオール、1・4−
ブタンジオール、1・6−ヘキサンジオール、ネオペン
チルグリコール、ビスヒドロキシエチルフタレート、水
添ビスフェノールA、水添−ビスフェノールAのエチレ
ンオキサイド付加物もしくはプロピレンオキサイド付加
物、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、
グリセリン、ペンタエリスリトール、2・2・4−トリ
メチルペンタン−1・3−ジオールなどが用いられ、さ
らにモノエポキシ化合物も用いることができる。
【0008】第1の塗膜層用の結着樹脂には、ポリエス
テル樹脂以外に、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フェノ
ール樹脂等の樹脂を全結着樹脂中に10%以内の配合比
で含有していてもよい。硬化剤としては、イソシアネー
ト、アミン、ポリアミド、酸無水物、ポリスルフィド、
三フッ化ホウ素酸、酸ジヒドラジド、イミダゾール等が
用いられる。その他の添加剤としては、充填剤例えば硫
酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化アルミニウム、ケイ
酸カルシウムなど、流展剤例えばアクリルオリゴマー、
シリコーンなど、着色剤例えば酸化チタン、酸化クロ
ム、酸化鉄、カーボンブラックなど、発泡防止剤等が用
いられる。第1の塗膜層用の粉体塗料は、前記の結着樹
脂、硬化剤、およびその他の添加剤を乾式混合し、熱溶
融混練した後、粉砕、粒子径がコールタールカウンター
で測定される体積50%径が5〜50μmの範囲に分級
して得ることができる。
テル樹脂以外に、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フェノ
ール樹脂等の樹脂を全結着樹脂中に10%以内の配合比
で含有していてもよい。硬化剤としては、イソシアネー
ト、アミン、ポリアミド、酸無水物、ポリスルフィド、
三フッ化ホウ素酸、酸ジヒドラジド、イミダゾール等が
用いられる。その他の添加剤としては、充填剤例えば硫
酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化アルミニウム、ケイ
酸カルシウムなど、流展剤例えばアクリルオリゴマー、
シリコーンなど、着色剤例えば酸化チタン、酸化クロ
ム、酸化鉄、カーボンブラックなど、発泡防止剤等が用
いられる。第1の塗膜層用の粉体塗料は、前記の結着樹
脂、硬化剤、およびその他の添加剤を乾式混合し、熱溶
融混練した後、粉砕、粒子径がコールタールカウンター
で測定される体積50%径が5〜50μmの範囲に分級
して得ることができる。
【0009】第2の塗膜層は、アクリル樹脂からなる結
着樹脂、硬化剤およびその他の添加剤を含有する層であ
る。アクリル樹脂としては、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸メチル、メタクリル酸イソブチル、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート、グリシジルメタクリレート
等のメタクリル酸エステルまたはアクリル酸メチル等の
アクリル酸エステルの重合体もしくは共重合体が好まし
い。また、さらに、これらの単量体のほか、スチレン、
N−ビニルピリジン等のビニル単量体、メタクリル酸、
アクリル酸、アクリロニトリル、アクリルアミド、N−
メチロールアクリルアミド等のアクリル化合物が40重
量%以下の割合で共重合せしめられたものが用いられ
る。なお、本発明の塗装方法においては、第1の塗膜の
美粧性を焼付け後も活用するために、第2の塗膜層用塗
料には充填剤を配合することなく、クリヤーコートにす
ることが好ましい。
着樹脂、硬化剤およびその他の添加剤を含有する層であ
る。アクリル樹脂としては、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸メチル、メタクリル酸イソブチル、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート、グリシジルメタクリレート
等のメタクリル酸エステルまたはアクリル酸メチル等の
アクリル酸エステルの重合体もしくは共重合体が好まし
い。また、さらに、これらの単量体のほか、スチレン、
N−ビニルピリジン等のビニル単量体、メタクリル酸、
アクリル酸、アクリロニトリル、アクリルアミド、N−
メチロールアクリルアミド等のアクリル化合物が40重
量%以下の割合で共重合せしめられたものが用いられ
る。なお、本発明の塗装方法においては、第1の塗膜の
美粧性を焼付け後も活用するために、第2の塗膜層用塗
料には充填剤を配合することなく、クリヤーコートにす
ることが好ましい。
【0010】第1の塗膜用塗料は、焼付後の塗布厚が2
0〜50μmとなるよう塗布し、第2の塗膜層を積層し
た後、150〜230℃で5〜30分間の焼付けを行
う。本発明では、静電ガンを使用した静電粉体塗装法、
流動浸漬法、静電流動浸漬法等の公知の塗装手段が用い
られるが、第1の塗膜層の上に任意的に意匠性をもたせ
た第2の塗膜層を得るために、特に第2の塗膜層の塗装
には静電粉体塗装法が好ましい。この場合の静電粉体塗
装法には、コロナ帯電方式のスプレーガンを使用したも
のと、トリボ帯電方式のスプレーガンを使用したものが
ある。コロナ帯電方式では、スプレーガンの先端に設け
られたコロナ電極から生成されたコロナイオンによって
帯電された粉体塗料が、導電体である被塗物と電極との
間に形成された電界及び空気流に沿って飛翔して被塗物
に付着する。トリボ帯電方式では、粉体塗料がスプレー
ガン内壁との摩擦によって帯電し、空気流のみによって
被塗物まで飛翔して付着する。この方式によれば、電界
が形成されないので、凹部へも粉体塗料が良好に付着す
る。第2の塗膜用塗料の塗布条件は、第1の塗膜用塗料
に準ずる。
0〜50μmとなるよう塗布し、第2の塗膜層を積層し
た後、150〜230℃で5〜30分間の焼付けを行
う。本発明では、静電ガンを使用した静電粉体塗装法、
流動浸漬法、静電流動浸漬法等の公知の塗装手段が用い
られるが、第1の塗膜層の上に任意的に意匠性をもたせ
た第2の塗膜層を得るために、特に第2の塗膜層の塗装
には静電粉体塗装法が好ましい。この場合の静電粉体塗
装法には、コロナ帯電方式のスプレーガンを使用したも
のと、トリボ帯電方式のスプレーガンを使用したものが
ある。コロナ帯電方式では、スプレーガンの先端に設け
られたコロナ電極から生成されたコロナイオンによって
帯電された粉体塗料が、導電体である被塗物と電極との
間に形成された電界及び空気流に沿って飛翔して被塗物
に付着する。トリボ帯電方式では、粉体塗料がスプレー
ガン内壁との摩擦によって帯電し、空気流のみによって
被塗物まで飛翔して付着する。この方式によれば、電界
が形成されないので、凹部へも粉体塗料が良好に付着す
る。第2の塗膜用塗料の塗布条件は、第1の塗膜用塗料
に準ずる。
【0011】
実施例1 第1の塗膜層用粉体塗料(黄緑色)の製造および塗装 ・ポリエステル樹脂 46.0重量% (日本エステル社製 商品名;ER−6680)* ・硬化剤(ブロックイソシアネート) 16.6重量% (ダイセルヒュルス社製 商品名;BF−1540) ・流展剤(アクリル酸エステルコポリマー) 1.0重量% (BASF社製 商品名;アナクロナール4F) ・エポキシ樹脂 3.0重量% (東都化成社製 商品名;エポトート YD−014) ・二酸化チタン 33.0重量% (石原産業社製 商品名;CR−90) ・ジスアゾ系黄色顔料 0.3重量% (大日精化社製 商品名;イエロー2700L) ・フタロシアニン系青色顔料 0.1重量% (大日精化社製 商品名;ブルー−4927) *:テレフタル酸、エチレングリコールおよびネオペンチルグリコールを原料と するポリエステル樹脂であり、数平均分子量は3000〜4000、軟化点は1 20℃、水酸基価は36。 上記の配合物をスーパーミキサーで混合した後、一軸の
エクストルーダーで自己発熱により混練し、放冷後、ハ
ンマーミルで粗粉砕した。その後、ジェットミルで微粉
砕を行い、風力分級を行い、平均粒子径を体積基準積算
50%で15μmに分級した。このものに流動性を得る
ためにシリカ(SiO2 ) を0.5%添加し、ヘンシェ
ルミキサーで混合した。このものを150メッシュのフ
ルイで分別した。この粉末をステンレス(SUS30
4)板に膜厚約40μm(焼付け前)となるように吹き
付けを行った。吹き付けは静電コロナガン(秩父小野田
セメント社製GX−365)を用い、30KVの高電圧
をかけて行った。
エクストルーダーで自己発熱により混練し、放冷後、ハ
ンマーミルで粗粉砕した。その後、ジェットミルで微粉
砕を行い、風力分級を行い、平均粒子径を体積基準積算
50%で15μmに分級した。このものに流動性を得る
ためにシリカ(SiO2 ) を0.5%添加し、ヘンシェ
ルミキサーで混合した。このものを150メッシュのフ
ルイで分別した。この粉末をステンレス(SUS30
4)板に膜厚約40μm(焼付け前)となるように吹き
付けを行った。吹き付けは静電コロナガン(秩父小野田
セメント社製GX−365)を用い、30KVの高電圧
をかけて行った。
【0012】 第2の塗膜層用粉体塗料(黄緑色)の製造および塗装 ・アクリル樹脂 83.5% (大日本インキ化学工業社製 商品名;A−207S)** ・硬化剤(ドデカン2酸) 16.0% ・フタロシアニン系緑色顔料 0.5% (大日精化社製 商品名;シアニングリーン5310) **:メタクリル酸メチル、アクリル酸ブチル及びメタクリル酸ブチルの共重合 体 上記の配合物を、第1の塗膜層用粉体塗料と同様の方法
で、平均粒子径15μmに分級した。このものに外添剤
としてシリカ(SiO2 ) を0.5%添加し、ヘンシェ
ルミキサーで混合した。このものを150メッシュのフ
ルイで分別した。得られた第2の塗膜層用粉体を前記の
塗装機により、焼付け前の第1の塗膜上に20μmの膜
厚(焼付け前)に塗布して積層した。次いで、180℃
で20分間の焼付けを行い本発明の粉体塗装方法による
塗布物を得た。
で、平均粒子径15μmに分級した。このものに外添剤
としてシリカ(SiO2 ) を0.5%添加し、ヘンシェ
ルミキサーで混合した。このものを150メッシュのフ
ルイで分別した。得られた第2の塗膜層用粉体を前記の
塗装機により、焼付け前の第1の塗膜上に20μmの膜
厚(焼付け前)に塗布して積層した。次いで、180℃
で20分間の焼付けを行い本発明の粉体塗装方法による
塗布物を得た。
【0013】実施例2 第1の塗膜層を60μmとした以外は実施例1と同様に
してステンレス板上に設けた。次に、第2の塗膜層用粉
体塗料として下記配合の透明(クリヤー)塗料を調製し
た。 ・アクリル樹脂 83.0% (大日本インキ化学工業社製 商品名;A−207S) ・硬化剤(ドデカン2酸) 16.0% ・流展剤(アクリル酸エステルコポリマー) 2.0% (BASF社製 商品名;アクロナール4F) 上記の配合物をスーパーミキサーで混合した後、一軸の
エクストルーダーで自己発熱により混練し、放冷後、ハ
ンマーミルで粗粉砕した。その後、ジェットミルで微粉
砕を行い、分級して、体積基準積算50%径で15μm
の粒子を得た。この粒子に対してAl2 O3 を0.5%
添加し、第2の塗膜層用粉体塗料を得た。次に、予め塗
布された焼付け前の前記第1の塗布膜の上に、同様にし
て第2の塗膜層用粉体塗料を膜厚30μm(焼付け前)
となるように積層した。次いで180℃で20分間の焼
付けを行い、本発明の粉体塗装方法による塗布物を得
た。
してステンレス板上に設けた。次に、第2の塗膜層用粉
体塗料として下記配合の透明(クリヤー)塗料を調製し
た。 ・アクリル樹脂 83.0% (大日本インキ化学工業社製 商品名;A−207S) ・硬化剤(ドデカン2酸) 16.0% ・流展剤(アクリル酸エステルコポリマー) 2.0% (BASF社製 商品名;アクロナール4F) 上記の配合物をスーパーミキサーで混合した後、一軸の
エクストルーダーで自己発熱により混練し、放冷後、ハ
ンマーミルで粗粉砕した。その後、ジェットミルで微粉
砕を行い、分級して、体積基準積算50%径で15μm
の粒子を得た。この粒子に対してAl2 O3 を0.5%
添加し、第2の塗膜層用粉体塗料を得た。次に、予め塗
布された焼付け前の前記第1の塗布膜の上に、同様にし
て第2の塗膜層用粉体塗料を膜厚30μm(焼付け前)
となるように積層した。次いで180℃で20分間の焼
付けを行い、本発明の粉体塗装方法による塗布物を得
た。
【0014】実施例3 第1の塗膜層用粉体塗料(ピンク色)の製造および塗装 ・ポリエステル樹脂 46.0重量% (日本エステル社製 商品名;ER−6680) ・硬化剤(ブロックイソシアネート) 16.8重量% (ダイセルヒュルス社製 商品名;BF−1540) ・流展剤(アクリル酸エステルコポリマー) 1.0重量% (BASF社製 商品名;アナクロナール4F) ・エポキシ樹脂 3.0重量% (東都化成社製 商品名;エポトート YD−014) ・二酸化チタン 33.0重量% (石原産業社製 商品名;CR−90) ・キナクリドン系赤色顔料 0.2重量% (大日精化社製 商品名;6820) 上記の配合物を用い、実施例1と同様にして、粒子径1
5μmの粉体塗料を調製した。さらに実施例1と同様に
して、ステンレス板に膜厚約30μmの第1塗膜層を形
成した。
5μmの粉体塗料を調製した。さらに実施例1と同様に
して、ステンレス板に膜厚約30μmの第1塗膜層を形
成した。
【0015】 第2の塗膜層用粉体塗料(黄緑色)の製造および塗装 ・アクリル樹脂 83.5% (大日本インキ化学工業社製 商品名;A−207S) ・硬化剤(ドデカン2酸) 16.0% ・キナクリドン系赤色顔料 0.5% (大日精化社製 商品名;6820) 上記の配合物を使用して、実施例1と同様にして粒子径
15μmの粉体塗料を調製し、さらにこの塗料を焼付け
前の第1の塗膜層上に膜厚15μmとなるよう積層し
た。次に、前記第1および第2の塗膜層の積層に対し
て、180℃で20分間の焼付けを行い、本発明の粉体
塗装方法による塗布物を得た。
15μmの粉体塗料を調製し、さらにこの塗料を焼付け
前の第1の塗膜層上に膜厚15μmとなるよう積層し
た。次に、前記第1および第2の塗膜層の積層に対し
て、180℃で20分間の焼付けを行い、本発明の粉体
塗装方法による塗布物を得た。
【0016】比較例1 前記実施例1の方法において、第1の塗膜層を形成した
のち、一旦180℃で20分間の焼付けを行い、次いで
第2の塗膜層を積層し、再度160℃で20分間の焼付
けを行い、比較用の塗布物を得た。
のち、一旦180℃で20分間の焼付けを行い、次いで
第2の塗膜層を積層し、再度160℃で20分間の焼付
けを行い、比較用の塗布物を得た。
【0017】比較例2 ・ポリエステル樹脂 23.0重量% (日本エステル社製 商品名;ER−6680) ・アクリル樹脂 23.0重量% (大日本インキ化学工業社製 商品名;A−207S) ・硬化剤(ブロックイソシアネート) 16.6重量% (ダイセルヒュルス社製 商品名;BF−1540) ・流展剤(アクリル酸エステルコポリマー) 1.0重量% (BASF社製 商品名;アナクロナール4F) ・エポキシ樹脂 3.0重量% (東都化成社製 商品名;エポトート YD−014) ・二酸化チタン 33.0重量% (石原産業社製 商品名;CR−90) ・ジスアゾ系黄色顔料 0.3重量% (大日精化社製 商品名;イエロー2700L) ・フタロシアニン系青色顔料 0.1重量% (大日精化社製 商品名;ブルー4927) 上記の配合物をスーパーミキサーで混合した後、一軸の
エクストルーダーで自己発熱により混練し、放冷後、ハ
ンマーミルで粗粉砕した。その後、ジェットミルで微粉
砕を行い、分級して、体積基準積算50%径で15μm
の粒子を得た。この粒子に対してAl2 O3 を0.5%
添加し、第2の塗膜層用の粉体塗料を得た。この粉末を
ステンレス板に膜厚約50μ(焼付け前)となるように
吹き付けを行った。吹き付けは静電コロナガン(秩父小
野田セメント社製GX−365)を用い、−30KVの
高電圧をかけて行った。その後直ちに180℃で20分
間の条件で焼付けて比較用の塗布物を得た。
エクストルーダーで自己発熱により混練し、放冷後、ハ
ンマーミルで粗粉砕した。その後、ジェットミルで微粉
砕を行い、分級して、体積基準積算50%径で15μm
の粒子を得た。この粒子に対してAl2 O3 を0.5%
添加し、第2の塗膜層用の粉体塗料を得た。この粉末を
ステンレス板に膜厚約50μ(焼付け前)となるように
吹き付けを行った。吹き付けは静電コロナガン(秩父小
野田セメント社製GX−365)を用い、−30KVの
高電圧をかけて行った。その後直ちに180℃で20分
間の条件で焼付けて比較用の塗布物を得た。
【0018】上記実施例1〜3および比較例1〜2で得
られた塗布物に対し、下記特性の評価を行った。各特性
の評価方法は次のとおりである。 (1)鏡面光沢度 JIS−K5400に規定する方法に準じ、入射角60
°に対する鏡面光沢度(%)をデジタル変角光沢計(ス
ガ試験機社製UGV−5D)により測定した。 (2)促進耐候性試験 JIS−K5400に規定する光沢保持率(%)を照射
時間500時間の条件で測定した。500時間照射後の
光沢保持率が80重量%以上の場合は実用上問題ない。 (3)密着性 JIS−K5400による碁盤目テープ法によるもので
あり、沸騰水中に8時間浸漬した後に碁盤目テストによ
り評価した。100個の碁盤目のテープを剥離後、破壊
しないで残った碁盤目の数を示す。 (4)耐屈曲性 JIS−K5400(8,1)に準じて行った。 (5)エクセリン JIS−K5400(8,2)に準じて行った。なお、
この評価では、5mm以上が実用可能範囲である。 (6)耐衝撃性 JIS−K5400(8,3,2)デュポン式に準じて
行った。なお、この評価では、50mm以上が実用可能
範囲である。 (7)鉛筆硬度 JIS−K5400(8,4,2)に準じて行った。な
お、この評価では、H以上が実用可能範囲である。 測定結果は表1のとおりであった。
られた塗布物に対し、下記特性の評価を行った。各特性
の評価方法は次のとおりである。 (1)鏡面光沢度 JIS−K5400に規定する方法に準じ、入射角60
°に対する鏡面光沢度(%)をデジタル変角光沢計(ス
ガ試験機社製UGV−5D)により測定した。 (2)促進耐候性試験 JIS−K5400に規定する光沢保持率(%)を照射
時間500時間の条件で測定した。500時間照射後の
光沢保持率が80重量%以上の場合は実用上問題ない。 (3)密着性 JIS−K5400による碁盤目テープ法によるもので
あり、沸騰水中に8時間浸漬した後に碁盤目テストによ
り評価した。100個の碁盤目のテープを剥離後、破壊
しないで残った碁盤目の数を示す。 (4)耐屈曲性 JIS−K5400(8,1)に準じて行った。 (5)エクセリン JIS−K5400(8,2)に準じて行った。なお、
この評価では、5mm以上が実用可能範囲である。 (6)耐衝撃性 JIS−K5400(8,3,2)デュポン式に準じて
行った。なお、この評価では、50mm以上が実用可能
範囲である。 (7)鉛筆硬度 JIS−K5400(8,4,2)に準じて行った。な
お、この評価では、H以上が実用可能範囲である。 測定結果は表1のとおりであった。
【0019】
【表1】
【0020】表1から明らかなとおり、本発明の粉体塗
装方法による塗布物の塗膜は、十分な機械的強度を維持
しながら、鏡面光沢度の減少がみられ、優れた艶消しの
効果が確認された。
装方法による塗布物の塗膜は、十分な機械的強度を維持
しながら、鏡面光沢度の減少がみられ、優れた艶消しの
効果が確認された。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、塗膜の機械的強度や耐
候性を十分維持しながら、再現性のよい艶消し塗面を得
ることができる。又、静電ガンにより第2の塗膜層を吹
き付けることにより被塗物の表面に部分的に任意の着色
の艶消し模様ができるので、意匠性(美匠性)を要求さ
れる広範な用途分野に応用展開が可能である。
候性を十分維持しながら、再現性のよい艶消し塗面を得
ることができる。又、静電ガンにより第2の塗膜層を吹
き付けることにより被塗物の表面に部分的に任意の着色
の艶消し模様ができるので、意匠性(美匠性)を要求さ
れる広範な用途分野に応用展開が可能である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05D 7/24 302 B05D 7/24 302P (72)発明者 田村 勝正 東京都品川区西五反田4丁目32番1号 ナ スステンレス株式会社内 (72)発明者 桐島 清寿 東京都品川区西五反田4丁目32番1号 ナ スステンレス株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 被塗物にポリエステル樹脂を主成分とす
る粉体塗料を塗着して第1の塗膜層を形成し、該第1の
塗膜層を焼付ける前にアクリル樹脂を主成分とする第2
の塗膜層を前記第1の塗膜層の上に積層し、然るのち焼
付けを行うことを特徴とする粉体塗装方法。 - 【請求項2】 前記第2の塗膜層を静電ガン方式による
吹き付けにより行うことを特徴とする粉体塗装方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33119295A JPH09150109A (ja) | 1995-11-28 | 1995-11-28 | 粉体塗装方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33119295A JPH09150109A (ja) | 1995-11-28 | 1995-11-28 | 粉体塗装方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09150109A true JPH09150109A (ja) | 1997-06-10 |
Family
ID=18240924
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33119295A Pending JPH09150109A (ja) | 1995-11-28 | 1995-11-28 | 粉体塗装方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09150109A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003020448A1 (fr) * | 2001-08-28 | 2003-03-13 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Procede pour revetir un fil a toron en acier pour beton precontraint |
-
1995
- 1995-11-28 JP JP33119295A patent/JPH09150109A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003020448A1 (fr) * | 2001-08-28 | 2003-03-13 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Procede pour revetir un fil a toron en acier pour beton precontraint |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20001107 |