[go: up one dir, main page]

JPH09147891A - 固体高分子型燃料電池及びその製造方法 - Google Patents

固体高分子型燃料電池及びその製造方法

Info

Publication number
JPH09147891A
JPH09147891A JP7307849A JP30784995A JPH09147891A JP H09147891 A JPH09147891 A JP H09147891A JP 7307849 A JP7307849 A JP 7307849A JP 30784995 A JP30784995 A JP 30784995A JP H09147891 A JPH09147891 A JP H09147891A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cell
fuel cell
exchange membrane
ion exchange
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7307849A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3345240B2 (ja
Inventor
Minoru Kaneko
実 金子
陽 ▲はま▼田
Akira Hamada
Yasuo Miyake
泰夫 三宅
Koji Nishio
晃治 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP30784995A priority Critical patent/JP3345240B2/ja
Publication of JPH09147891A publication Critical patent/JPH09147891A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3345240B2 publication Critical patent/JP3345240B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 イオン交換膜が変形したり破損したりするこ
とを防止することによって、固体高分子型燃料電池の長
寿命化を実現する。また、その簡便な製造方法を提供す
る。 【解決手段】 イオン交換膜11の中央部にアノード1
2とカソードを配したセル10を、アノードガスチャネ
ル21,カソードガスチャネル31が設けられた電池プ
レート20,30で挟持する。このとき、中央部に集電
体40,41及び充填材70,80の材料を、外周部に
シール材50,60を介挿しながら行う。そして、電池
プレート20,30を締め付けると共に、充填材70,
80の材料を圧縮することによって、燃料電池1が作製
される。燃料電池1では、アノード12とカソードの外
周とシール材50,60との間に、充填材70,80が
イオン交換膜11と集電材40,41との間隙に充填さ
れているので、イオン交換膜11の変形や破損が防止さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層型の固体高分
子型燃料電池及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】積層型の固体高分子型燃料電池は、一般
的にイオン交換膜の中央部にアノードとカソードを配し
たセルが、アノードガスチャネル並びにカソードガスチ
ャネルが形成された一対の電池プレートで挟持され、セ
ルと電池プレートとの間に集電体が介挿されて電池の基
本単位が構成されており、アノードガスチャネル並びに
カソードガスチャネルを通して、各電極にアノードガス
並びにカソードガスを加圧供給し、セルで発電された電
気は集電体で取り出すようになっている。
【0003】そして、実用的な製品としては、このよう
な基本単位が何段にも積層されて高電圧が取り出せるよ
うになっているものが多い。ところで、このような固体
高分子型燃料電池においては、セルを構成するイオン交
換膜が薄く且つ柔軟であり、またアノードガス,カソー
ドガスが加圧供給されるため、一般的に、セルは一対の
電極がイオン交換膜の中央部にだけ配されており、電極
が配されていないイオン交換膜の外周部と電池プレート
との間は、シール部材,或は電池プレートの外周部に形
成された周壁部等でシールすることによって、セルが保
持されると共にアノードガス及びカソードガスが外に漏
れないようになっている。また、セルの中央部の電極部
分は一対の集電体で両側から挟まれて更にその外側から
電池プレートで挟持されているので、イオン交換膜はア
ノードガスとカソードガスの差圧にも耐えることができ
るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな固体高分子型燃料電池において、セルの電極の外周
とシール部の内周との間において、上述した差圧等の原
因によって、イオン交換膜がたるむように変形したり、
更にはイオン交換膜が破損したりするといった問題が生
じていた。
【0005】このイオン交換膜の変形はセルの性能劣化
につながり、イオン交換膜が破損した場合には、アノー
ドガスとカソードガスが混合して電池としての機能が損
なわれ、電池寿命に達してしまうので、これを解決する
方法が望まれていた。本発明は、上記課題に鑑み、イオ
ン交換膜が変形したり破損したりすることを防止するこ
とによって、電池の長寿命化を実現できる固体高分子型
燃料電池及びその簡便な製造方法を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、イオン交換膜の中央部に一
対の電極を配したセルが、電極に対向してガスチャネル
が設けられた一対の電池プレートで挟持されて構成さ
れ、且つセルの中央部と電池プレートとの間には一対の
集電体が介挿され、セルの外周部と一対の電池プレート
との間にはシール部が設けられている固体高分子型燃料
電池において、電極の外周とシール部との間には、イオ
ン交換膜と電池プレートとの間の間隙を充填する充填材
が設けられていることを特徴としている。
【0007】この発明の固体高分子型燃料電池によれ
ば、充填材によって、イオン交換膜の変形や破損が防止
される。また、請求項7記載の発明は、イオン交換膜の
中央部に一対の電極を配したセルが、電極に対向してガ
スチャネルが設けられた一対の電池プレートで挟持され
て構成され、且つセルの中央部と電池プレートとの間に
は一対の集電体が介挿され、セルの外周部と一対の電池
プレートとの間にはシール部が設けられ、電極の外周と
シール部との間には、イオン交換膜と電池プレートとの
間の間隙を充填する充填材が設けられている固体高分子
型燃料電池の製造方法であって、一対の集電体と、充填
材の材料とを介挿しつつ、セルを一対の電池プレートで
挟持する積層ステップと、積層ステップの後、充填材の
材料を圧縮しながら、一対の電池プレートを締め付ける
と共に、セルと一対の電池プレートの外周部とをシール
する締付ステップとを備えることを特徴としている。
【0008】このような製造方法によって、上記の充填
材が充填された固体高分子型燃料電池を作業性よく作製
することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明者等は、固体高分子型燃料
電池のイオン交換膜が変形したり破損したりする現象を
観察した結果、従来の固体高分子型燃料電池では、構造
上、電極の外周に沿ってイオン交換膜上に間隙が形成さ
れ、この間隙がイオン交換膜の変形や破損の発生と関わ
りが深いことがわかった。
【0010】即ち、固体高分子型燃料電池の電極の厚み
は通常20〜30μm程度の薄さなので、電極の外周に
沿って形成される間隙の厚さもわずかなものであるが、
この間隙があるために、柔軟なイオン交換膜にかかる差
圧によって、イオン交換膜が変形したり破損したりす
る。また、固体高分子型燃料電池は、通常の運転時には
イオン交換膜が加湿されて湿潤状態に保たれるよう運転
するが、運転停止時等にイオン交換膜が乾燥した場合に
は収縮し、収縮に伴ってイオン交換膜の間隙の部分が破
損する場合もある。
【0011】例えば、図10に示す従来の固体高分子型
燃料電池では、アノード312及びカソード313上
に、これより若干大きい集電体340,341が積層さ
れている。従って、アノード312及びカソード313
の外周312a,313aとシール材350,351と
の間には、イオン交換膜311と集電体340,341
との間に、アノード312,カソード313の厚みに相
当する間隙390,391が形成されている。図10で
は、イオン交換膜11が間隙391側に押されて変形し
た様子(即ち膜がたるんだ状態)が示されている。この
ような状況は、アノードガスの圧力がカソードガスの圧
力より高い場合に発生する。
【0012】ここで、集電体340,341をアノード
312,カソード313と同等の大きさに設定したとす
れば、アノード312及びカソード313の外周312
a,313aとシール材350,360との間には、イ
オン交換膜311と電池プレート320,330との間
に間隙が形成されるので、同様の問題が生じる。またこ
こで、シール材350,360を、アノード312及び
カソード313の外周312a,313aにぴったりと
接触させることができれば、間隙390,391をなく
すことができるとも考えられる。
【0013】しかし、アノード312及びカソード31
3の外周312a,313aと、集電体40,41の外
周とをぴったり合わせることは事実上困難であるし、シ
ール材350,360及び集電体340,341を介挿
させながらセル310を一対の電池プレート320,3
30で挟持するという電池の組立工程において、シール
材350,360と、アノード312及びカソード31
3の外周312a,313aとを隙間なくぴったりと合
わせることは事実上困難であって、ある程度の間隙が生
じるのは避けられなかった。
【0014】本発明者等は、この間隙が形成される部分
に充填材を配することによって、イオン交換膜の変形や
破損を防止できることを見いだし本発明に到った。請求
項1記載の発明によれば、電極の外周とシール部との間
には、イオン交換膜と電池プレートとの間の間隙を充填
する充填材が設けられているので、この充填材がイオン
交換膜を両側から押さえて保持する。従って、差圧によ
るイオン交換膜の変形や破損が防止され、またイオン交
換膜の収縮に伴う破損も防止される。
【0015】ここで用いる充填材の材料としては、電池
の作動温度(100℃程度)に耐える耐熱性と、作動圧
力に耐える耐圧性とを有することが必要であって、更に
適度な柔軟性及び弾力性を備えることが望ましい。具体
例としては、ポリアミド,ポリイミド,ポリスルホン,
メラミン樹脂,尿素樹脂,ABS樹脂,エポキシ樹脂,
ジアリルフタレート樹脂,ケイ素樹脂,ポリチアゾー
ル,ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などの耐
熱性高分子、或はこれらを発泡させた多孔性の材料等を
用いることができる。
【0016】請求項2記載の発明によれば、集電体に
は、充填材を兼ねる外周端部が形成されているので、集
電体と充填材との位置関係はずれることがない。燃料電
池の組立時において、このような集電体を電極上に配す
れば、セルに対する充填材の配置も自動的に行うことが
でき、作業性に優れる。また、集電体は、多孔性カーボ
ン等の通気性を持つ材料で形成されているため、加圧に
よって圧縮されたり弾力性を有したりする点で、充填材
の材料として適している。
【0017】請求項3記載の発明によれば、充填材の材
料は、電池プレートが挟持する圧力で加圧するときに圧
縮される材料である。従って、圧縮される前の充填材の
材料としては、厚さの厚い材料を用いることができるの
で、電池組立時の作業性に優れ、また、イオン交換膜と
電池プレートとの間を隙間なく充填する作用も優れる。
【0018】請求項4記載の発明によれば、充填材は、
イオン交換膜の外周部と一対の電池プレートとの間をシ
ールするシール材と一体形成されている。従って、シー
ル材と充填材との位置関係は定まっているので、燃料電
池の組立時における、セルに対する充填材の位置決めも
容易で、作業性に優れる。請求項5記載の発明によれ
ば、イオン交換膜の外周部には、更に、セルを所定の形
状に保持する保持用枠体が接合されている。従って、セ
ルが単独で存在する場合(電池に組み込まれていない状
態)においても、セルは保持用枠体によって所定の形状
に保持される。
【0019】従って、燃料電池を組立てるときに、セル
の乾燥等に伴って変形したり寸法が変化することが少な
いため、電池の組立の作業性が優れる。保持用枠体の材
料としては、充填材の材料と同様の耐熱性、耐圧性が必
要であり、ある程度の剛性も必要である。保持用枠体の
材料の具体例としては、耐熱性高分子材料(ポリアミ
ド,ポリイミド,ポリスルホン,メラミン樹脂,尿素樹
脂,ABS樹脂,エポキシ樹脂,ジアリルフタレート樹
脂,ケイ素樹脂,ポリチアゾール,PTFE、窒化ホウ
素、グラファイト等)、或はこれらにガラス繊維,合成
繊維,セルロース繊維等を充填して剛性を高めたものを
用いることができる。
【0020】請求項6記載の発明によれば、保持用枠体
は、充填材と一体形成されている。従って、セルと充填
材との位置関係がずれることなく、燃料電池の組立時に
おける、セルに対する充填材の位置決めも不要であっ
て、更に作業性が優れる。請求項7記載の発明によれ
ば、積層ステップでは、一対の集電体と充填材の材料を
介挿しつつ、セルを一対の電池プレートで挟持し、その
後、締付ステップでは、充填材の材料を圧縮しながら、
一対の電池プレートを締め付ける共に、セルと一対の電
池プレートの外周部とをシールする。
【0021】このようにして、充填材が充填された請求
項1記載の固体高分子型燃料電池を作業性よく作製する
ことができる。請求項8記載の発明によれば、積層ステ
ップの前に、枠体接合ステップで、イオン交換膜の外周
部に、セルを所定の形状に保持する保持用枠体を接合す
る。この製造方法によれば、積層ステップを行うとき
に、セルは保持用枠体で所定の形状に保持されており、
イオン交換膜が乾燥したとしても、セルが変形したり寸
法が変化することが少ないため、更に作業性よく且つ精
度よく電池を組み立てることができる。
【0022】
【実施例】
(実施例1)図1は、本実施例にかかる固体高分子型燃
料電池の基本単位の構成を示す分解斜視図である。この
燃料電池1は、イオン交換膜11の中央部にアノード1
2とカソード13(図1においてはイオン交換膜11の
背面にあって見えない。図2参照)とが配されたセル1
0と、セル10を挟持する1対の電池プレート20,3
0と、アノード12,カソード13と接するように、電
池プレート20,30とセル10との間に介挿された一
対の集電体40,41と、電池プレート20,30の外
周部とセル10との間に介挿されこの部分をシールする
シール材50,60と、アノード12の外周12aとカ
ソード13の外周13a(図1においては見えない。図
2参照)に沿って配され、イオン交換膜11と集電体4
0,41との間を充填する充填材70,80とから構成
されている。
【0023】本実施例の固体高分子型燃料電池は、この
ような基本単位の燃料電池1が所定の数だけ積層され、
その積層体の両端が一対の端板(不図示)で押さえられ
て構成されている。なお、積層される基本単位の数は、
出力しようする電圧に応じて設定される。イオン交換膜
11は、ナフィオン115(ナフィオンは商品名,US
A DuPont社製,厚み0.13mm)からなる長
方形状の薄膜である。アノード12,カソード13は、
共に白金担持カーボンからなる所定の厚さ(20〜30
μm)の成形体であって、イオン交換膜11の中央部に
密着されており、所定の白金担持量(0.7mg/cm
2)に調整されている。また、イオン交換膜11の外周
部の4つ角の部分には、内部マニホールドを形成するた
めの4つの円形の窓14,15,16…が開設されてい
る。
【0024】電池プレート20,30は、共にイオン交
換膜11と同等の寸法に形成されたカーボン材料からな
るプレートであって、電池プレート20のアノード12
と対向する側には複数のアノードガスチャネル21…が
刻まれ(図1においては、電池プレートの背面側に形成
されているので見えない。図2参照)、電池プレート3
0のカソード13と対向する側には複数のカソードガス
チャネル31…が刻まれている。
【0025】また、電池プレート20,30の各々に
も、内部マニホールドを形成するための4つの円形の窓
24,25,26,27並びに窓34,35,36…が
開設されている。図に示されるように窓34及び窓36
は、複数のカソードガスチャネル31…と連通されてお
り、図には示されないが、これと同様に窓25及び窓2
7は、複数のカソードガスチャネル21…と連通されて
いる。
【0026】集電体40,41は、溌水処理を施した多
孔性カーボンの薄板からなり、アノード12,カソード
13よりも若干大きい寸法で形成されている。そして、
集電体40を介してアノード12と複数のアノードガス
チャネル21…は対向し、集電体41を介して、カソー
ド13と複数のカソードガスチャネル31…とは対向し
ている。
【0027】シール材50,60は、弾力性のある材料
(例えば、EPDMゴム)からなる枠体状の板であっ
て、その外周はイオン交換膜11の外周と同等の寸法で
あって、その内周50a,60aは、集電体40,41
の外周40a,41aと同等の寸法である。また、シー
ル材50,60の各々にも、内部マニホールドを形成す
るための4つの円形の窓54,55,56…並びに窓6
4,65,66…が開設されている。
【0028】充填材70,80は、耐熱性樹脂からなる
枠体状の薄板であって、その厚さはアノード12及びカ
ソード13と同等である。また、その外周の寸法は集電
体40,41と同等であり、内周70a,80aの寸法
はアノード12,カソード13と同等である。これらの
各部材、即ちセル10、電池プレート20,30及びシ
ール材50,60が積層されることにより、窓24,5
4,14,64,34によってカソードガス供給用のマ
ニホールドが構成され、窓26,56,16,66,3
6によりカソードガス排出用のマニホールドが構成され
ている。また、窓25,55,15,65,35により
アノードガス供給用のマニホールドが構成され、窓27
…によってアノードガス排出用のマニホールドが構成さ
れている。
【0029】そして、カソードガス供給用のマニホール
ドに供給されるカソードガスは、複数のカソードガスチ
ャネル31…に分配され、カソード13で発電に用いら
れた後、カソードガス排出用のマニホールドから排出さ
れる。一方、アノードガス供給用のマニホールドに供給
されるアノードガスは、複数のアノードガスチャネル2
1…に分配され、アノード12で発電に用いられた後、
アノードガス排出用のマニホールドから排出されるよう
になっている。
【0030】図2は、図1に示す燃料電池1をX−X線
に沿って切断した断面を描いた図である。図に示すよう
に、イオン交換膜11の外周部は、シール材50,60
を介して電池プレート20,30で挟持されていると共
に、電池プレート20,30の外周部とイオン交換膜1
1との間がシール材50,60でシールされている。ま
た、集電体40は、シール材50の内周50aの内側に
丁度はまり込んでおり、集電体41は、シール材60の
内周60aの内側に丁度はまり込んでいる。
【0031】また、充填材70は、アノード12の外周
12aとシール材50の内周50aとの間の範囲で、集
電体40とイオン交換膜11との間を充填し、充填材8
0は、カソード13の外周13aとシール材60の内周
60aとの間の範囲で、集電体41とイオン交換膜11
との間を充填している。このように、アノード12,カ
ソード13の外周12a,13aとシール材50の内周
50aとの間の範囲で、イオン交換膜11は、充填材7
0,80によって両側から押さえられているため、差圧
によってイオン交換膜11が変形したり破損したりする
ようなことはなく、またイオン交換膜11が乾燥した場
合にも、収縮による膜の破損は生じにくい。
【0032】本実施例の固体高分子型燃料電池は、次の
ようにして製造することができる。セル10は、イオン
交換膜11に、アノード12,カソード13の材料をホ
ットプレスで密着させることによって作製できる。電池
プレート20,30は、カーボンプレートを切削加工す
ることによって作製できる。集電体40,41や、シー
ル材50,60や、充填材70,80の材料は、各々の
素材を切削することによって作製できる。
【0033】電池組立て時には、セル10を水に漬けて
イオン交換膜11を湿潤状態にしておく。このように湿
潤させるのは、イオン交換膜11は湿潤させると膨潤す
るので、仮に乾燥状態のままイオン交換膜11を組み込
むと、運転時に加湿によってイオン交換膜11がたるん
でしまうためである。そして、セル10の外周部にはシ
ール材50,60を介挿させ、且つセル10の中央部に
は集電体40,41及び充填材70,80を介挿させな
がら、セル10に電池プレート20,30を積層させ
る。
【0034】具体的な手順としては、電池プレート30
を、カソードガスチャネル31…側を上にして置き、そ
の外周部にはシール材60を配置し、中央部には、集電
体41,充填材80の材料,セル10を順に位置合わせ
しながら積層する。更に、セル10の外周部上にシール
材50を、中央部に充填材70の材料,集電体40を位
置合わせしながら順に積層し、その上に電池プレート2
0を、アノードガスチャネル21…側を下にして配置す
ることによって、燃料電池1の積層体を組立てることが
できる。ただし、燃料電池1の積層体を組立てる順序は
これに限られず、例えば、セル10に、充填材70,8
0を介挿させながら集電体40,41を積層させ、これ
に、シール材50,60を介挿させながら電池プレート
を積層させるといった方法等でも可能である。
【0035】このように組み立てた燃料電池1の積層体
を、所定の数だけ積層し、その両端を一対の端板で締め
付ける。このとき、端板による締め付けに伴って、電池
プレート20,30がシール材50,60を介してセル
10を締め付けて、電池プレート20,30の外周部と
イオン交換膜11との間がシールされると共に、充填材
70,80の材料も圧縮されて、充填材70,80が集
電体40,41とイオン交換膜11との間に充填され、
固体高分子型燃料電池が作製される。
【0036】なお、充填材70,80の材料は、電池に
組み込まれた状態(即ち締め付けによって加圧された状
態)において、集電体40,41とイオン交換膜11と
の間がうまく充填されるようにその厚さを設定する。こ
こで、充填材70,80の材料として、加圧によって収
縮する多孔性の材料(例えばPTFEの発泡シート)を
用いれば、材料の厚さを比較的厚く設定することができ
るので、充填材70,80の材料の形成や電池組立時の
取扱いが容易となる。また、このような性質を持つ材料
を充填材70,80として用いると、集電体40,41
とイオン交換膜11との間を隙間なく充填することが比
較的容易であって、その点でも充填材として優れてい
る。
【0037】図3は、本実施例の燃料電池の一変形例を
示す図であって、図2と同様に断面が描かれている。上
記の燃料電池1においては、集電体40,41が、アノ
ード12,カソード13より大きく、シール材50,6
0の内周50a,60aに丁度納まる大きさであった
が、この変形例では、図3に示すように、集電体40,
41をアノード12,カソード13と同等の大きさと
し、その代わり、充填材70,80の厚さを大きくし
て、充填材70,80でイオン交換膜11と電池プレー
ト20,30との間を充填するようにしている。このよ
うな燃料電池においても、上記の燃料電池1の場合と同
様の効果を奏する。
【0038】また図4は、本実施例の燃料電池の別の変
形例を示す図であって、図2と同様に断面が描かれてい
る。上記の燃料電池1においては、電池プレート20,
30の外周部が、シール材50,60を介してイオン交
換膜11の外周部を挟持していたが、この変形例では、
電池プレート20,30の代わりに、外周部にイオン交
換膜11を挟持する周壁部29,39が形成された電池
プレート28,38が用いられており、更に、周壁部2
9,39の外周面29a,39aに沿って、電池プレー
ト28,38とイオン交換膜11との間に、枠体状のシ
ール材51,61がはめ込まれている。なお、この燃料
電池では、各マニホールドは、周壁部29,39の4つ
角の部分に形成されており、シール材51,61にはマ
ニホールド用の窓は開設されていない。
【0039】本例の燃料電池では、充填材70,80
が、アノード12,カソード13と周壁部26,36と
の間の範囲で、イオン交換膜11と集電体40,41と
の間に充填されている。このような燃料電池において
も、上記の燃料電池1の場合と同様、イオン交換膜11
の変形や破損が防止される。
【0040】(実施例2)本実施例の固体高分子型燃料
電池は、実施例1の燃料電池1と同様の構成であるが、
燃料電池1ではシール材50,60とイオン交換膜11
とは圧接されていただけであるのに対して、本実施例で
はシール材50,60とイオン交換膜11とがホットプ
レスされて接合されている点が異なっている。
【0041】また、本実施例では、シール材50,60
に、シール材としての機能と共にセル10を所定の形状
に保持する保持枠体としての機能を持たせるため、シー
ル材50,60の材料に、弾力性と適度の剛性とを備え
たものが用いられている。この場合のシール材50,6
0の材料の例としては、上記の耐熱性高分子、或はこれ
らにガラス繊維,合成繊維,セルロース繊維等を充填し
て剛性を高めたたもの等が挙げられる。
【0042】以下、このようにセルが保持枠体と接合さ
れて一体となっているものをセルユニットと称すること
とする。本実施例の固体高分子型燃料電池の製造方法
は、先ず、セル10を水に漬けてイオン交換膜11を湿
潤状態にし、これにシール材50,60を積層しホット
プレス(温度100〜200℃、圧力50〜200kg
/cm2)で接合して、セルユニットを作製する。
【0043】図5は、このセルユニットの斜視図であ
る。図に示されるように、このセルユニットは、枠体状
のシール材50,60が、セル10の外周部に接合され
てセル10を保持している。従って、イオン交換膜11
が乾燥して収縮力が働いても、セル10はもとの形状が
保持されるようになっている。このように作製されたセ
ルユニットと、電池プレート20,30とを、集電体4
0,41及び充填材70,80の材料を介挿させながら
積層させることによって、基本単位の燃料電池の積層体
を組み立てることができる。
【0044】そして、実施例1と同様に、組み立てた積
層体を所定の数だけ積層し、その両端を一対の端板で締
め付けることによって、固体高分子型燃料電池が作製さ
れる。この製造方法によれば、電池を組み立てる時に、
セル10を、単体ではなく形状が定まったセルユニット
として取り扱える点で、組立て時の作業性が優れたもの
となる。
【0045】また、組立時にイオン交換膜11を湿潤さ
せなくてもよく、また組立中にセル10が変形しにくい
という点においても、組立時の作業性が良好となる。特
に、燃料電池1の積層数が多い場合には積層するのに時
間がかかるので、組立中にイオン交換膜11が乾燥して
セル10に収縮力が生じやすいが、セルユニット化する
ことによってセルの変形が防止できる。
【0046】なお、本実施例では、シール材50,60
がセル10を保持する保持枠体を兼ねる例を示したが、
シール材とは別個の保持枠体でセル10を保持してセル
ユニットを作製してもよい。例えば、図5に示したセル
ユニットにおいて、シール材50,60の代わりに、金
属,カーボン,セラミック等の剛性の高い材料で同様に
作製した枠体を用いてセルユニットを作製し、その枠体
の上に別のシール材を重ねて燃料電池を組立てることも
可能であって、この場合も同様の効果を奏する。
【0047】(実施例3)図6は、本実施例にかかる燃
料電池の基本単位の構成を示す図であって、図2と同様
に断面が描かれている。なお、実施例1の燃料電池1と
同じ構成要素については、図中に同一の番号を付し、そ
の説明を省略する。本実施例の燃料電池101は、実施
例1の燃料電池1と同様の構成であるが、燃料電池1で
は、シール材50と充填材70並びにシール材60と充
填材80が、各々別体で構成されているのに対して、燃
料電池101では、シール材と充填材とが一体となった
シール充填材150及びシール充填材160が用いられ
ている点が異なっている。
【0048】図7は、シール充填材150の斜視図であ
り、図中の斜線部は、X−X線に沿った断面を表してい
る。シール充填材150は、図に示されるようにシール
材としての機能を持つシール部151の内側に、充填材
としての機能を持つ充填部152が形成されている。シ
ール部151及び充填部152は、実施例1のシール材
50及び充填材70と同様の形状であって、図6に示す
ように、アノード12の外周12aが充填部152の内
側に丁度収納されるようになっている。
【0049】また、シール充填材160は、シール充填
材150と同じものであって、シール部151と同様の
シール部161及び充填部152と同様の充填部162
が形成され、カソード13の外周13aが充填部162
の内側に丁度収納されるようになっている。シール充填
材150,160の材料としては、シール部151,1
61は弾力製のある材料が適しており、充填部152,
162は柔軟性とある程度の弾力性を備えた材料が適し
ている。その点で、シール部151,161と充填部1
52,162とは、別々の材料で構成するのが好ましい
が、弾力性と柔軟性の両方を備えた単一の材料を用いて
全体を構成することも可能である。
【0050】この燃料電池101においては、シール充
填材150,160の充填部152,162は、燃料電
池1の充填材70,80と同様、アノード12及びカソ
ード13の外周12a,13aに沿って、イオン交換膜
11と集電体40,41との間を充填し、イオン交換膜
11を押さえて保持するので、イオン交換膜11の変形
や破損が防止される。
【0051】燃料電池101の製法は、先ず、電池プレ
ート30を、カソードガスチャネル31…側を上にして
置き、その中央部に集電体41を配置した後、シール充
填材160を載置した後、セル10を載置する。更に、
セル10の外周部の上にシール充填材150、中央部の
上に集電体40を順に積層し、その上から電池プレート
20を配置することによって、積層体を組立てることが
でき、その後、実施例1と同様にして締め付けることに
よって作製される。
【0052】ここで、充填材とシール材とが一体となっ
ているため、両者の位置合わせは不要であり、実施例1
の場合と比べて更に組立が容易である。なお、本実施例
の燃料電池101においても、実施例2と同様に、シー
ル充填材150,160をセル10に接合してセルユニ
ットを作製したり、別個の保持枠体を用いてセルユニッ
トを作製することができ、この場合、電池の組立時に実
施例2と同様の効果を得ることが可能である。
【0053】(実施例4)図8は、本実施例にかかる燃
料電池の基本単位の構成を示す図であって、図2と同様
に断面が描かれている。なお、実施例1の燃料電池1と
同じ構成要素については、図中に同一の番号を付し、そ
の説明を省略する。本実施例の燃料電池201は、実施
例1の燃料電池1と同様の構成であるが、燃料電池1で
は、集電体40と充填材70並びに集電体41と充填材
80が各々別体で構成されているのに対して、燃料電池
201では、充填材としての機能も備えた集電体140
及び集電体141が用いられている点が異なっている。
【0054】図9は、集電体141の斜視図であって、
図中の斜線部は、X−X線に沿った断面を表している。
集電体141は、実施例1の集電体41と同じ材料でほ
ぼ同様の形状であるが、図に示されるように、その外周
端部には、中央部141aより厚みの厚い充填部141
bが形成されている点が異なっている。中央部141a
は、カソード13と同じ寸法であって、充填部141b
は、カソード13の厚みだけ厚く形成され、図8に示す
ように、中央部141aにカソード13が丁度納まって
いる。
【0055】なお、充填部141bの幅は、実施例1の
充填材80と同等で、その厚さは集電体41と充填材8
0との厚さを合わせたものに相当する。また、図8に示
すように、集電体140は、集電体141と同じもので
あって、中央部141aと同様の中央部140a、及び
充填部140bと同様の充填部140bから構成され、
中央部141aにアノード12が丁度納まっている。
【0056】この燃料電池201においては、充填部1
42,143が、燃料電池1の充填材70,80と同様
に、アノード12及びカソード13の外周12a,13
aとシール材50,60との間において、イオン交換膜
11と電池プレート20,30との間を充填し、イオン
交換膜11を押さえて保持するので、イオン交換膜11
の変形や破損が防止される。
【0057】この燃料電池201は、電池プレート30
を、カソードガスチャネル31…側を上にして置き、そ
の外周部にはシール材60を、中央部には集電体141
を載置した後、セル10を載置する。更に、そのセル1
0の外周部にシール材50、中央部に集電体140を積
層し、その上から電池プレート20を載置することによ
って、積層体を組立てることができ、その後、実施例1
と同様にして締め付けることによって作製される。
【0058】ここで、集電体140,141では集電体
と充填材とが一体となっているため、電池組立時に集電
体と充填材との位置合わせが不要であって、実施例1の
燃料電池1の場合と比べて組立が容易である。なお、本
実施例の燃料電池201においても、実施例2と同様
に、シール充填材150,160をセル10に接合する
ことによってセルユニットを作製したり、別個の保持枠
体を用いてセルユニットを作製することができ、この場
合、電池の組立時に実施例2と同様の効果を得ることが
可能である。
【0059】(比較例)図10は、本比較例にかかる固
体高分子型燃料電池の構成を示す図である。この燃料電
池301は、充填材70,80が設けられていない点以
外は実施例1の燃料電池1と同様の構成であって、イオ
ン交換膜311にアノード312,カソード313を配
したセル310と、複数のアノードガスチャネル321
…が形成された電池プレート320及び複数のカソード
ガスチャネル331…が形成された電池プレート330
と、一対の集電体340,341と、シール材350,
360とから構成されている。
【0060】この燃料電池301では、アノード31
2,カソード313の外周312a,313aとシール
材350,360との間の範囲で、イオン交換膜311
と集電体340,341との間に、アノード312,カ
ソード313の厚みに相当する間隙390,391が形
成されている。従って、イオン交換膜311にアノード
ガスとカソードガスの差圧がかかったり、イオン交換膜
311が乾燥してこれに収縮力がかかった場合に、間隙
390,391の部分でイオン交換膜311の変形や破
損が発生しやすい。
【0061】(その他の事項)上記実施例1〜4では、
各電池プレートが一体形成されている例を示したが、複
数の部材を組み合わせて作製した電池プレートを用いて
も同様に実施することができる。上記実施例1〜4で
は、片面にガスチャネルが形成された電池プレートを用
いた燃料電池の例を示したが、両面にガスチャネルが形
成されたバイポーラプレートを用いた燃料電池において
も、同様に実施することができる。
【0062】上記実施例1〜4では、内部マニホールド
型の固体高分子型燃料電池の例を示したが、外部マニホ
ールド型の固体高分子型燃料電池においても、同様にし
て実施することができる。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、積層型の固体高分子型
燃料電池において、イオン交換膜が変形したり破損した
りすることを防止することができる。従って、長寿命の
固体高分子型燃料電池を開発する上で価値のある技術で
ある。また、本発明の固体高分子型燃料電池の製造方法
によれば、そのような特性を持つ固体高分子型燃料電池
を容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1にかかる固体高分子型燃料電池の基本
単位の構成を示す分解斜視図である。
【図2】図1に示す燃料電池1をX−X線に沿って切断
した断面を描いた図である。
【図3】実施例1の燃料電池の一変形例を示す図であ
る。
【図4】実施例1の燃料電池の一変形例を示す図であ
る。
【図5】実施例2にかかるシール材が接合されたセルの
図である。
【図6】実施例3にかかる燃料電池の基本単位の構成を
示す図である。
【図7】実施例3にかかるシール充填材の斜視図であ
る。
【図8】実施例4にかかる燃料電池の基本単位の構成を
示す図である。
【図9】実施例4にかかる集電体の斜視図である。
【図10】比較例にかかる固体高分子型燃料電池の構成
を示す図である。
【符号の説明】
1 燃料電池 10 セル 11 イオン交換膜 12 アノード 13 カソード 20,30 電池プレート 21 アノードガスチャネル 31 カソードガスチャネル 40,41 集電体 50,60 シール材 70,80 充填材 101 燃料電池 140,141 集電体 150,160 シール充填材 201 燃料電池
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西尾 晃治 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン交換膜の中央部に一対の電極を配
    したセルが、前記電極に対向してガスチャネルが設けら
    れた一対の電池プレートで挟持されて構成され、且つ前
    記セルの中央部と電池プレートとの間には一対の集電体
    が介挿され、前記セルの外周部と一対の電池プレートと
    間にはシール部が設けられている固体高分子型燃料電池
    において、 前記電極の外周と前記シール部との間には、イオン交換
    膜と電池プレートとの間の間隙を充填する充填材が設け
    られていることを特徴とする固体高分子型燃料電池。
  2. 【請求項2】 前記集電体には、前記充填材を兼ねる外
    周端部が形成されていることを特徴とする請求項1記載
    の固体高分子型燃料電池。
  3. 【請求項3】 前記充填材の材料は、 前記電池プレートが挟持する圧力で加圧するときに圧縮
    される材料であることを特徴とする請求項1記載の固体
    高分子型燃料電池。
  4. 【請求項4】 前記充填材は、前記イオン交換膜の外周
    部と前記一対の電池プレートとの間をシールするシール
    材と一体形成されていることを特徴とする請求項1記載
    の固体高分子型燃料電池。
  5. 【請求項5】 前記イオン交換膜の外周部には、 更に、前記セルを所定の形状に保持する保持用枠体が接
    合されていることを特徴とする請求項1記載の固体高分
    子型燃料電池。
  6. 【請求項6】 前記保持用枠体は、前記充填材と一体形
    成されていることを特徴とする請求項5記載の固体高分
    子型燃料電池。
  7. 【請求項7】 イオン交換膜の中央部に一対の電極を配
    したセルが、前記電極に対向してガスチャネルが設けら
    れた一対の電池プレートで挟持されて構成され、且つ前
    記セルの中央部と電池プレートとの間には一対の集電体
    が介挿され、前記セルの外周部と一対の電池プレートと
    の間にはシール部が設けられ、前記電極の外周と前記シ
    ール部との間には、イオン交換膜と電池プレートとの間
    の間隙を充填する充填材が設けられている固体高分子型
    燃料電池の製造方法であって、 前記一対の集電体と、充填材の材料とを介挿しつつ、該
    セルを一対の電池プレートで挟持する積層ステップと、 前記積層ステップの後、前記充填材の材料を圧縮しなが
    ら、一対の電池プレートを締め付けると共に、セルと一
    対の電池プレートの外周部とをシールする締付ステップ
    とを備えることを特徴とする固体高分子型燃料電池の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 前記積層ステップの前に、 セルを所定の形状に保持する保持用枠体をイオン交換膜
    の外周部に接合する枠体接合ステップを備えることを特
    徴とする請求項7記載の固体高分子型燃料電池の製造方
    法。
JP30784995A 1995-11-27 1995-11-27 固体高分子型燃料電池及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3345240B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30784995A JP3345240B2 (ja) 1995-11-27 1995-11-27 固体高分子型燃料電池及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30784995A JP3345240B2 (ja) 1995-11-27 1995-11-27 固体高分子型燃料電池及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09147891A true JPH09147891A (ja) 1997-06-06
JP3345240B2 JP3345240B2 (ja) 2002-11-18

Family

ID=17973925

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30784995A Expired - Fee Related JP3345240B2 (ja) 1995-11-27 1995-11-27 固体高分子型燃料電池及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3345240B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002124276A (ja) * 2000-10-18 2002-04-26 Honda Motor Co Ltd 燃料電池のシールの装着方法および燃料電池
KR20040004934A (ko) * 2002-07-06 2004-01-16 엘지전자 주식회사 연료전지의 멤브레인 조립체
WO2005081343A1 (ja) * 2004-02-24 2005-09-01 Nissan Motor Co., Ltd. 燃料電池用の、固体高分子電解質膜およびセパレータ
JP2009021217A (ja) * 2007-06-11 2009-01-29 Panasonic Corp 燃料電池用の電極−膜−枠接合体およびその製造方法、並びに高分子電解質型燃料電池およびその製造方法
JP2009099311A (ja) * 2007-10-15 2009-05-07 Equos Research Co Ltd 燃料電池スタック
JP2009099312A (ja) * 2007-10-15 2009-05-07 Equos Research Co Ltd 燃料電池スタック
JP2009158346A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Nissan Motor Co Ltd セルユニットとこれを用いた燃料電池スタック
US7776490B2 (en) 2003-08-28 2010-08-17 Honda Motor Co., Ltd. Fuel cell having closure seal
JP2013109950A (ja) * 2011-11-21 2013-06-06 Toppan Printing Co Ltd 固体高分子形燃料電池用膜電極接合体の製造方法及び固体高分子形燃料電池用膜電極接合体
US8642230B2 (en) 2007-06-11 2014-02-04 Panasonic Corporation Electrode-membrane-frame assembly for fuel cell, polyelectrolyte fuel cell and manufacturing method therefor
JP2014072016A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Toppan Printing Co Ltd 膜電極接合体、高分子形燃料電池、及び膜電極接合体の製造方法
JP2015050058A (ja) * 2013-09-02 2015-03-16 凸版印刷株式会社 膜電極接合体及びその製造方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5166690B2 (ja) 2005-06-02 2013-03-21 三菱重工業株式会社 固体高分子電解質形燃料電池

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10151380B4 (de) * 2000-10-18 2009-04-09 Honda Giken Kogyo K.K. Verfahren zum Befestigen von Dichtungen für eine Brennstoffzelle
JP2002124276A (ja) * 2000-10-18 2002-04-26 Honda Motor Co Ltd 燃料電池のシールの装着方法および燃料電池
US7005208B2 (en) * 2000-10-18 2006-02-28 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Method for mounting seals for fuel cell and fuel cell
KR20040004934A (ko) * 2002-07-06 2004-01-16 엘지전자 주식회사 연료전지의 멤브레인 조립체
US7776490B2 (en) 2003-08-28 2010-08-17 Honda Motor Co., Ltd. Fuel cell having closure seal
WO2005081343A1 (ja) * 2004-02-24 2005-09-01 Nissan Motor Co., Ltd. 燃料電池用の、固体高分子電解質膜およびセパレータ
JP2009021217A (ja) * 2007-06-11 2009-01-29 Panasonic Corp 燃料電池用の電極−膜−枠接合体およびその製造方法、並びに高分子電解質型燃料電池およびその製造方法
US8642230B2 (en) 2007-06-11 2014-02-04 Panasonic Corporation Electrode-membrane-frame assembly for fuel cell, polyelectrolyte fuel cell and manufacturing method therefor
JP2009099311A (ja) * 2007-10-15 2009-05-07 Equos Research Co Ltd 燃料電池スタック
JP2009099312A (ja) * 2007-10-15 2009-05-07 Equos Research Co Ltd 燃料電池スタック
JP2009158346A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Nissan Motor Co Ltd セルユニットとこれを用いた燃料電池スタック
JP2013109950A (ja) * 2011-11-21 2013-06-06 Toppan Printing Co Ltd 固体高分子形燃料電池用膜電極接合体の製造方法及び固体高分子形燃料電池用膜電極接合体
JP2014072016A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Toppan Printing Co Ltd 膜電極接合体、高分子形燃料電池、及び膜電極接合体の製造方法
JP2015050058A (ja) * 2013-09-02 2015-03-16 凸版印刷株式会社 膜電極接合体及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3345240B2 (ja) 2002-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3489181B2 (ja) 燃料電池の単電池およびその製造方法
CA2746372C (en) Seal for solid polymer electrolyte fuel cell
US6066409A (en) Electrochemical fuel cell stack with improved reactant manifolding and sealing
JP4147773B2 (ja) 燃料電池
EP1932199B1 (en) Integrated seal for fuel cell assembly and fuel cell stack
JP3400415B2 (ja) 燃料電池のシール構造
JP2002124276A (ja) 燃料電池のシールの装着方法および燃料電池
JP2003142127A (ja) 固体高分子型燃料電池用電極とそのセパレータ及びそれを用いた固体高分子型燃料電池並びに発電システム
JP3345240B2 (ja) 固体高分子型燃料電池及びその製造方法
JP2008060072A (ja) 圧縮アセンブリ、固体酸化物燃料電池スタック、固体酸化物燃料電池の圧縮方法及びそれの使用
CN111883797B (zh) 一种一体化燃料电池单电池及燃料电池电池堆
JP5839122B2 (ja) 燃料電池スタック
JPH06251780A (ja) 固体高分子電解質型燃料電池
JP4585310B2 (ja) 膜式電気化学的電池スタック
JP3783703B2 (ja) 燃料電池の単電池およびその製造方法
JPH10228918A (ja) 燃料電池のエンドセル構造
JP2002231274A (ja) 固体高分子型燃料電池
JP3530339B2 (ja) 固体高分子型燃料電池およびその製造方法
WO2018217586A1 (en) Sealing arrangement for a solid polymer electrolyte fuel cell
KR101162669B1 (ko) 고체산화물 연료전지
CN114142058A (zh) 一种燃料电池膜电极密封框架
US8026019B2 (en) Fuel cell with proton exchange membrane bonded to acrylic plastic element
JPH07230821A (ja) 積層型燃料電池
JPS6255874A (ja) 燃料電池
JPH07254422A (ja) 溶融炭酸塩型燃料電池

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080830

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080830

Year of fee payment: 6

S201 Request for registration of exclusive licence

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R314201

S201 Request for registration of exclusive licence

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R314201

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080830

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080830

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090830

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090830

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100830

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100830

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110830

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110830

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110830

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110830

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120830

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120830

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120830

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120830

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130830

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130830

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130830

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130830

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130830

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130830

Year of fee payment: 11

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R314531

S804 Written request for registration of cancellation of exclusive licence

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R314805

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees