JPH09147847A - アルカリ二次電池の電極 - Google Patents
アルカリ二次電池の電極Info
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- JPH09147847A JPH09147847A JP7310440A JP31044095A JPH09147847A JP H09147847 A JPH09147847 A JP H09147847A JP 7310440 A JP7310440 A JP 7310440A JP 31044095 A JP31044095 A JP 31044095A JP H09147847 A JPH09147847 A JP H09147847A
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- sponge
- secondary battery
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ニッケル−カドミウム電池、ニッケル−水素
電池などのアルカリ二次電池を高容量化するための電極
を提供する。 【解決手段】 空孔部分1と、前記空孔部分1に比べて
さらに微細な空孔(以下、微細空孔という)11を有す
る微細多孔質焼結金属からなる骨格部分2とで構成され
たスポンジ状多孔質金属基体の前記空孔部分1および骨
格部分2の微細空孔11に活物質3が充填されているア
ルカリ二次電池の電極。
電池などのアルカリ二次電池を高容量化するための電極
を提供する。 【解決手段】 空孔部分1と、前記空孔部分1に比べて
さらに微細な空孔(以下、微細空孔という)11を有す
る微細多孔質焼結金属からなる骨格部分2とで構成され
たスポンジ状多孔質金属基体の前記空孔部分1および骨
格部分2の微細空孔11に活物質3が充填されているア
ルカリ二次電池の電極。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ニッケル−カド
ミウム電池、ニッケル−水素電池などのアルカリ二次電
池の電極に関するものである。
ミウム電池、ニッケル−水素電池などのアルカリ二次電
池の電極に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ニッケル−カドミウム電池、ニ
ッケル−水素電池などのアルカリ二次電池の電極は、図
2に示されるように、Ni金属からなる骨格部分2が網
目状に連続的に三次元的につながって構成した空孔部分
1を有するスポンジ状多孔質金属基体に活物質3を充填
した構造を有している。この従来のアルカリ二次電池の
電極を製造するための空孔部分1と骨格部分2からなる
スポンジ状多孔質金属基体は、発泡ウレタンにNiメッ
キしたのち、発泡ウレタンを燃焼させて得られる。この
発泡ウレタンを燃焼させて得られたスポンジ状多孔質金
属基体は、通常、平均孔径:200〜700μm、気孔
率:93〜97%、比表面積:40cm2/cm3 を有
する。
ッケル−水素電池などのアルカリ二次電池の電極は、図
2に示されるように、Ni金属からなる骨格部分2が網
目状に連続的に三次元的につながって構成した空孔部分
1を有するスポンジ状多孔質金属基体に活物質3を充填
した構造を有している。この従来のアルカリ二次電池の
電極を製造するための空孔部分1と骨格部分2からなる
スポンジ状多孔質金属基体は、発泡ウレタンにNiメッ
キしたのち、発泡ウレタンを燃焼させて得られる。この
発泡ウレタンを燃焼させて得られたスポンジ状多孔質金
属基体は、通常、平均孔径:200〜700μm、気孔
率:93〜97%、比表面積:40cm2/cm3 を有
する。
【0003】従来のアルカリ二次電池の電極は、この様
にして得られたスポンジ状多孔質金属基体に、活物質粉
末:1〜2%とCMC(カルボキシメチルセルロース)
およびPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)を含む
粘性水溶液とを混練したペースト状のものを含浸させ、
乾燥後、圧延することにより製造されていた。
にして得られたスポンジ状多孔質金属基体に、活物質粉
末:1〜2%とCMC(カルボキシメチルセルロース)
およびPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)を含む
粘性水溶液とを混練したペースト状のものを含浸させ、
乾燥後、圧延することにより製造されていた。
【0004】アルカリ二次電池のうち、ニッケル−カド
ミウム電池では正極活物質として水酸化ニッケル粉が、
負極活物質として水酸化カドミウム粉が使用され、一
方、ニッケル−水素電池では正極活物質として水酸化ニ
ッケル粉が、負極活物質として水素吸蔵合金粉末が一般
に使用されている。
ミウム電池では正極活物質として水酸化ニッケル粉が、
負極活物質として水酸化カドミウム粉が使用され、一
方、ニッケル−水素電池では正極活物質として水酸化ニ
ッケル粉が、負極活物質として水素吸蔵合金粉末が一般
に使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】電極を内蔵した密閉型
アルカリ二次電池は、電極に含有する活物質の量が多い
ほど容量は大きくなることは知られているが、従来の図
2に示されるようなNi金属からなる骨格部分2が網目
状に連続的に三次元的につながって構成した空孔部分1
を有するスポンジ状多孔質金属基体電極では活物質3の
含有量に限界があり、なお一層多量の活物質を含んだ電
極が求められている。
アルカリ二次電池は、電極に含有する活物質の量が多い
ほど容量は大きくなることは知られているが、従来の図
2に示されるようなNi金属からなる骨格部分2が網目
状に連続的に三次元的につながって構成した空孔部分1
を有するスポンジ状多孔質金属基体電極では活物質3の
含有量に限界があり、なお一層多量の活物質を含んだ電
極が求められている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来より
も活物質の含有量が多い電極を開発し、従来よりも大容
量の密閉型アルカリ二次電池を得るべく研究を行った結
果、図1に示すように、空孔部分1と、空孔部分1の孔
径よりも微細な空孔(以下、微細空孔という)11を有
する骨格部分2からなるスポンジ状多孔質金属基体の空
孔部分1および微細空孔11の双方に活物質を充填して
電極を製造すると、従来よりも活物質の含有量が多く均
一分散した電極を得ることができ、この電極を組み込む
ことにより従来よりも大容量のアルカリ二次電池を製造
することができるという知見を得たのである。
も活物質の含有量が多い電極を開発し、従来よりも大容
量の密閉型アルカリ二次電池を得るべく研究を行った結
果、図1に示すように、空孔部分1と、空孔部分1の孔
径よりも微細な空孔(以下、微細空孔という)11を有
する骨格部分2からなるスポンジ状多孔質金属基体の空
孔部分1および微細空孔11の双方に活物質を充填して
電極を製造すると、従来よりも活物質の含有量が多く均
一分散した電極を得ることができ、この電極を組み込む
ことにより従来よりも大容量のアルカリ二次電池を製造
することができるという知見を得たのである。
【0007】この発明は、かかる知見にもとづいて成さ
れたものであって、空孔部分1と、前記空孔部分1に比
べてさらに微細な微細空孔11を有する微細多孔質焼結
金属からなる骨格部分2とで構成されたスポンジ状多孔
質金属基体の前記空孔部分1および骨格部分2の微細空
孔11に活物質3が充填されているアルカリ二次電池の
電極、に特徴を有するものである。
れたものであって、空孔部分1と、前記空孔部分1に比
べてさらに微細な微細空孔11を有する微細多孔質焼結
金属からなる骨格部分2とで構成されたスポンジ状多孔
質金属基体の前記空孔部分1および骨格部分2の微細空
孔11に活物質3が充填されているアルカリ二次電池の
電極、に特徴を有するものである。
【0008】この発明のアルカリ二次電池の電極を構成
する骨格部分が微細多孔質焼結金属からなるスポンジ状
多孔質金属基体の空孔部分の平均空孔径は200〜70
0μmを有し、従来とほぼ同じであるが、比表面積は3
00〜1500cm2 /cm 3 であって、従来の発泡ニ
ッケルによるスポンジ状多孔質金属基体の比表面積がせ
いぜい40cm2 /cm3 であるに比べると格段に優れ
ており、さらに活物質の含有量もこの発明のアルカリ二
次電池の電極に含まれる活物質の含有量は75〜85m
g/cm3 であるに比べて、従来のアルカリ二次電池の
電極に含まれる活物質の含有量はせいぜい65g/cm
3 であるのに比べると格段に優れている。
する骨格部分が微細多孔質焼結金属からなるスポンジ状
多孔質金属基体の空孔部分の平均空孔径は200〜70
0μmを有し、従来とほぼ同じであるが、比表面積は3
00〜1500cm2 /cm 3 であって、従来の発泡ニ
ッケルによるスポンジ状多孔質金属基体の比表面積がせ
いぜい40cm2 /cm3 であるに比べると格段に優れ
ており、さらに活物質の含有量もこの発明のアルカリ二
次電池の電極に含まれる活物質の含有量は75〜85m
g/cm3 であるに比べて、従来のアルカリ二次電池の
電極に含まれる活物質の含有量はせいぜい65g/cm
3 であるのに比べると格段に優れている。
【0009】この発明のアルカリ二次電池の電極を構成
するスポンジ状多孔質金属基体の骨格部分の平均微細孔
径が0.5μm未満では孔径が小さすぎて活物質を十分
に充填することができず、一方、平均微細孔径が20μ
mを越えると、スポンジ状多孔質金属基体としての強度
が不足するので好ましくない。また、骨格部分の微細多
孔質焼結金属の気孔率が10%未満では活物質の含有保
持量が不十分であり、一方、55%を越えると、スポン
ジ状多孔質金属基体としての強度が不足するので好まし
くない。したがって、この発明のアルカリ二次電池の電
極の骨格部分を微細多孔質焼結金属で構成したスポンジ
状多孔質金属基体の骨格部分の平均微細孔径は0.5〜
20μm(一層好ましくは、1〜5μm)、気孔率は1
0〜55%(一層好ましくは、15〜35%)に定め
た。
するスポンジ状多孔質金属基体の骨格部分の平均微細孔
径が0.5μm未満では孔径が小さすぎて活物質を十分
に充填することができず、一方、平均微細孔径が20μ
mを越えると、スポンジ状多孔質金属基体としての強度
が不足するので好ましくない。また、骨格部分の微細多
孔質焼結金属の気孔率が10%未満では活物質の含有保
持量が不十分であり、一方、55%を越えると、スポン
ジ状多孔質金属基体としての強度が不足するので好まし
くない。したがって、この発明のアルカリ二次電池の電
極の骨格部分を微細多孔質焼結金属で構成したスポンジ
状多孔質金属基体の骨格部分の平均微細孔径は0.5〜
20μm(一層好ましくは、1〜5μm)、気孔率は1
0〜55%(一層好ましくは、15〜35%)に定め
た。
【0010】この発明のアルカリ二次電池の電極を構成
する骨格部分が微細多孔質焼結金属からなるスポンジ状
多孔質金属基体は、通常、Niが使用されるが、特にN
iに限定されるものではなく、耐食性および導電性に優
れた金属または合金であればいかなる組成のものでもよ
い。またこの発明のアルカリ二次電池の電極を構成する
骨格部分が微細多孔質焼結金属からなるスポンジ状多孔
質金属基体全体の気孔率は90〜98%(一層好ましく
は、95〜97%)、比表面積は300〜1500cm
2 /cm3 (一層好ましくは、400〜800cm2 /
cm3 )であることが好ましい。
する骨格部分が微細多孔質焼結金属からなるスポンジ状
多孔質金属基体は、通常、Niが使用されるが、特にN
iに限定されるものではなく、耐食性および導電性に優
れた金属または合金であればいかなる組成のものでもよ
い。またこの発明のアルカリ二次電池の電極を構成する
骨格部分が微細多孔質焼結金属からなるスポンジ状多孔
質金属基体全体の気孔率は90〜98%(一層好ましく
は、95〜97%)、比表面積は300〜1500cm
2 /cm3 (一層好ましくは、400〜800cm2 /
cm3 )であることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】平均粒径:9μmの純Ni粉末、
水溶性メチルセルロース、グリセリン、界面活性剤、ヘ
キサン、および水を表1に示す配合組成に混合してスラ
リーとし、ドクターブレード法により厚さ:0.4mm
に成形し、ついで温度:40℃、湿度:95%の雰囲気
中、表1に示す時間保持して発泡処理を行ったのち、ヒ
ーター温度:150℃に設定した遠赤外線乾燥機中で水
分を乾燥してグリーンシートを製造し、ついでグリーン
シートを空気中、500℃に30分間保持して脱バイン
ダー処理を行った後、H2 −N2 (5〜95%)の混合
ガス雰囲気中、表1に示す温度、時間に保持して焼結
し、微細多孔質焼結金属からなる骨格部分を有するスポ
ンジ状多孔質金属基体a〜jを製造した。得られたスポ
ンジ状多孔質金属基体a〜jの空孔部分の平均空孔径、
骨格部分の平均微細孔径および気孔率、並びにスポンジ
状多孔質金属基体全体の比表面積を測定し、その結果を
表1に示した。ここで空孔部分の平均空孔径、骨格部分
の平均微細孔径および気孔率は試料断面を画像解析して
測定し、スポンジ状多孔質金属基体全体の比表面積はB
ET法で測定し、体積当たり数値に換算した(BET法
では重量当たりの比表面積値が得られる。)。
水溶性メチルセルロース、グリセリン、界面活性剤、ヘ
キサン、および水を表1に示す配合組成に混合してスラ
リーとし、ドクターブレード法により厚さ:0.4mm
に成形し、ついで温度:40℃、湿度:95%の雰囲気
中、表1に示す時間保持して発泡処理を行ったのち、ヒ
ーター温度:150℃に設定した遠赤外線乾燥機中で水
分を乾燥してグリーンシートを製造し、ついでグリーン
シートを空気中、500℃に30分間保持して脱バイン
ダー処理を行った後、H2 −N2 (5〜95%)の混合
ガス雰囲気中、表1に示す温度、時間に保持して焼結
し、微細多孔質焼結金属からなる骨格部分を有するスポ
ンジ状多孔質金属基体a〜jを製造した。得られたスポ
ンジ状多孔質金属基体a〜jの空孔部分の平均空孔径、
骨格部分の平均微細孔径および気孔率、並びにスポンジ
状多孔質金属基体全体の比表面積を測定し、その結果を
表1に示した。ここで空孔部分の平均空孔径、骨格部分
の平均微細孔径および気孔率は試料断面を画像解析して
測定し、スポンジ状多孔質金属基体全体の比表面積はB
ET法で測定し、体積当たり数値に換算した(BET法
では重量当たりの比表面積値が得られる。)。
【0012】比較のために、平均孔径:500μmの発
泡ウレタンに、厚さ:20μmのNiを無電解メッキ
し、ついで空気中、500℃に0.5時間保持した後、
H2 −N2 (5〜95%)の混合ガス雰囲気中、950
℃に1時間に保持してウレタン成分を燃焼させ、従来発
泡ニッケルを製造し、得られた従来発泡ニッケルの空孔
部分の平均空孔径および全体の比表面積を表1に示し
た。
泡ウレタンに、厚さ:20μmのNiを無電解メッキ
し、ついで空気中、500℃に0.5時間保持した後、
H2 −N2 (5〜95%)の混合ガス雰囲気中、950
℃に1時間に保持してウレタン成分を燃焼させ、従来発
泡ニッケルを製造し、得られた従来発泡ニッケルの空孔
部分の平均空孔径および全体の比表面積を表1に示し
た。
【0013】
【表1】
【0014】次に、スポンジ状多孔質金属基体a〜jを
温度:25℃における飽和硝酸ニッケル水溶液中に10
分間浸漬し、取り出した後、温度:110℃の乾燥機中
に30分間保持して乾燥し、ついで温度:50℃の25
%水酸化カリウム水溶液中に10分間浸漬し、取り出し
た後、水洗し、温度:110℃の乾燥機中に30分間保
持して乾燥することによって、前記スポンジ状多孔質金
属基体a〜jの空孔部分および骨格部分の微細空孔に水
酸化ニッケルを転化させて充填した。
温度:25℃における飽和硝酸ニッケル水溶液中に10
分間浸漬し、取り出した後、温度:110℃の乾燥機中
に30分間保持して乾燥し、ついで温度:50℃の25
%水酸化カリウム水溶液中に10分間浸漬し、取り出し
た後、水洗し、温度:110℃の乾燥機中に30分間保
持して乾燥することによって、前記スポンジ状多孔質金
属基体a〜jの空孔部分および骨格部分の微細空孔に水
酸化ニッケルを転化させて充填した。
【0015】かかる処理を行ったスポンジ状多孔質金属
基体a〜jの骨格部分の微細空孔には水酸化ニッケルが
充満したが、スポンジ状多孔質金属基体a〜jの大きな
空孔部分にはその内壁に水酸化ニッケル膜が形成された
だけで十分な充填がなされいないところから、さらに下
記の処理を行って空孔部分に水酸化ニッケルを充満さ
せ、本発明アルカリ二次電池の正極電極(以下、本発明
電極という)1〜10を製造した。
基体a〜jの骨格部分の微細空孔には水酸化ニッケルが
充満したが、スポンジ状多孔質金属基体a〜jの大きな
空孔部分にはその内壁に水酸化ニッケル膜が形成された
だけで十分な充填がなされいないところから、さらに下
記の処理を行って空孔部分に水酸化ニッケルを充満さ
せ、本発明アルカリ二次電池の正極電極(以下、本発明
電極という)1〜10を製造した。
【0016】すなわち、前記処理したスポンジ状多孔質
金属基体a〜jの表面に、さらに平均粒径:10μmの
水酸化Ni粉末、平均粒径:18μmの水酸化Co粉
末、カルボキシメチルセルロース、テフロン粉末、およ
び水を重量比で100:5:0.5:4:41の割合で
混合してなるペースト状混合物を塗布して浸透させ、大
気中、温度:105℃に2時間保持して乾燥した後、プ
レス圧延して厚さ:0.5mmとし、ついで10cm×
4cmに切り出して、本発明電極1〜10を製造した。
金属基体a〜jの表面に、さらに平均粒径:10μmの
水酸化Ni粉末、平均粒径:18μmの水酸化Co粉
末、カルボキシメチルセルロース、テフロン粉末、およ
び水を重量比で100:5:0.5:4:41の割合で
混合してなるペースト状混合物を塗布して浸透させ、大
気中、温度:105℃に2時間保持して乾燥した後、プ
レス圧延して厚さ:0.5mmとし、ついで10cm×
4cmに切り出して、本発明電極1〜10を製造した。
【0017】このようにして得られた本発明電極1〜1
0に含まれる水酸化Ni粉末の充填量を測定し、その結
果を表2に示した。さらに比較のために、表1に示した
従来発泡ニッケルを用い、同様にして従来アルカリ二次
電池の正極電極(以下、従来電極という)を製造し、水
酸化Ni粉末の充填量を測定し、その結果を表2に示し
た。
0に含まれる水酸化Ni粉末の充填量を測定し、その結
果を表2に示した。さらに比較のために、表1に示した
従来発泡ニッケルを用い、同様にして従来アルカリ二次
電池の正極電極(以下、従来電極という)を製造し、水
酸化Ni粉末の充填量を測定し、その結果を表2に示し
た。
【0018】これら本発明電極1〜10および従来電極
を正極とし、所定の位置に端子をスポット溶接し、公知
のカドミウム負極と公知のセパレータを介して倦回し、
35%水酸化カリウム水溶液電解液とともに封缶して単
三型サイズのニッケル−カドミウム二次電池を製造し
た。
を正極とし、所定の位置に端子をスポット溶接し、公知
のカドミウム負極と公知のセパレータを介して倦回し、
35%水酸化カリウム水溶液電解液とともに封缶して単
三型サイズのニッケル−カドミウム二次電池を製造し
た。
【0019】得られた全てのニッケル−カドミウム二次
電池について、まず、10時間充電、2時間放電の条件
の充放電を5回繰り返すことによって初期活性化を施
し、ついで、ついで5時間充電−2時間放電の条件の完
全充放電を500回繰り返し、第1回目、第250回
目、および第500回目の放電容量をそれぞれ測定し、
それらの結果を表2に示した。
電池について、まず、10時間充電、2時間放電の条件
の充放電を5回繰り返すことによって初期活性化を施
し、ついで、ついで5時間充電−2時間放電の条件の完
全充放電を500回繰り返し、第1回目、第250回
目、および第500回目の放電容量をそれぞれ測定し、
それらの結果を表2に示した。
【0020】
【表2】
【0021】表2に示される結果から、本発明電極1〜
10は従来電極に比べて水酸化Niの充填量が多く、充
填量の多いこれら本発明電極1〜10を組み込んだニッ
ケル−カドミウム二次電池は、従来電極を組み込んだニ
ッケル−カドミウム二次電池に比べて、高容量になるこ
とが分かる。
10は従来電極に比べて水酸化Niの充填量が多く、充
填量の多いこれら本発明電極1〜10を組み込んだニッ
ケル−カドミウム二次電池は、従来電極を組み込んだニ
ッケル−カドミウム二次電池に比べて、高容量になるこ
とが分かる。
【0022】なお、この発明の実施の形態では、本発明
電極1〜10をニッケル−カドミウム二次電池に組み立
てて容量試験を行ったが、表2のスポンジ状多孔質金属
基体a〜jからなる本発明電極1〜10をニッケル−水
素二次電池に組み込んで高容量化し、さらに表1のスポ
ンジ状多孔質金属基体a〜jに水酸化ニッケル以外の活
物質を充填しても高容量化を達成できることが分かっ
た。
電極1〜10をニッケル−カドミウム二次電池に組み立
てて容量試験を行ったが、表2のスポンジ状多孔質金属
基体a〜jからなる本発明電極1〜10をニッケル−水
素二次電池に組み込んで高容量化し、さらに表1のスポ
ンジ状多孔質金属基体a〜jに水酸化ニッケル以外の活
物質を充填しても高容量化を達成できることが分かっ
た。
【0023】
【発明の効果】上述のように、この発明のアルカリ二次
電池の電極を用いると、電極への活物質充填量を多くす
ることができ、電池の高容量化を促進することができる
というすぐれた効果をもたらすものである。
電池の電極を用いると、電極への活物質充填量を多くす
ることができ、電池の高容量化を促進することができる
というすぐれた効果をもたらすものである。
【図1】この発明のアルカリ二次電池の電極の断面構造
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図2】従来のアルカリ二次電池の電極の断面構造を示
す説明図である。
す説明図である。
1 空孔部分 2 骨格部分 3 活物質 11 微細空孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 駒田 紀一 埼玉県大宮市北袋町1−297 三菱マテリ アル株式会社総合研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】 空孔部分と、前記空孔部分に比べてさら
に微細な空孔(以下、微細空孔という)を有する微細多
孔質焼結金属からなる骨格部分とで構成されたスポンジ
状多孔質金属基体の前記空孔部分および骨格部分の微細
空孔に活物質が充填されていることを特徴とするアルカ
リ二次電池の電極。 - 【請求項2】 前記スポンジ状多孔質金属基体は、平均
空孔径:200〜700μmを有する空孔部分、並びに
平均微細孔径:0.5〜20μmの微細空孔および気孔
率:10〜55%を有する微細多孔質焼結金属からなる
骨格部分とで構成されていることを特徴とする請求項1
記載のアルカリ二次電池の電極。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7310440A JPH09147847A (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | アルカリ二次電池の電極 |
PCT/JP1996/000911 WO1996031306A1 (en) | 1995-04-03 | 1996-04-02 | Porous metallic body with large specific surface area, process for producing the same, porous metallic platy material, and electrode of alkaline secondary battery |
DE69619179T DE69619179T2 (de) | 1995-04-03 | 1996-04-02 | Poröser metallischer körper mit höher spezifischer oberfläche, verfahren zu dessen herstellung, poröses metallisches material und elektrode für alkalische sekundärbatterie |
EP96907766A EP0764489B1 (en) | 1995-04-03 | 1996-04-02 | Porous metallic body with large specific surface area, process for producing the same, porous metallic platy material, and electrode of alkaline secondary battery |
US08/737,931 US5848351A (en) | 1995-04-03 | 1996-04-02 | Porous metallic material having high specific surface area, method of producing the same, porous metallic plate material and electrode for alkaline secondary battery |
US09/066,530 US6117592A (en) | 1995-04-03 | 1998-04-27 | Porus metallic material having high specific surface area, method of producing the same, porus metallic plate material and electrode for alkaline secondary battery |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP7310440A JPH09147847A (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | アルカリ二次電池の電極 |
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JPH09147847A true JPH09147847A (ja) | 1997-06-06 |
Family
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Family Applications (1)
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JP7310440A Pending JPH09147847A (ja) | 1995-04-03 | 1995-11-29 | アルカリ二次電池の電極 |
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Country | Link |
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JP (1) | JPH09147847A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106994512A (zh) * | 2017-04-18 | 2017-08-01 | 中南大学 | 一种复合孔径铜烧结多孔材料及其制备方法和应用 |
-
1995
- 1995-11-29 JP JP7310440A patent/JPH09147847A/ja active Pending
Cited By (1)
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CN106994512A (zh) * | 2017-04-18 | 2017-08-01 | 中南大学 | 一种复合孔径铜烧结多孔材料及其制备方法和应用 |
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