JPH09143519A - 高炉の微粉炭吹込操業方法 - Google Patents
高炉の微粉炭吹込操業方法Info
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- JPH09143519A JPH09143519A JP31855195A JP31855195A JPH09143519A JP H09143519 A JPH09143519 A JP H09143519A JP 31855195 A JP31855195 A JP 31855195A JP 31855195 A JP31855195 A JP 31855195A JP H09143519 A JPH09143519 A JP H09143519A
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Landscapes
- Manufacture Of Iron (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 微粉炭吹込操業における微粉炭供給配管の閉
塞を防止する手段の提供。 【解決手段】 送風羽口から熱風と共に、硬さの異なる
複数種類の微粉炭を同時に吹込む方法において、上記硬
さの異なる複数種類の微粉炭を同時に200メッシュ以
下が65〜75%の粒度に粉砕維持して高炉へ送給す
る。 【効果】 高炉羽口への微粉炭供給配管の詰まりを防止
できることにより、微粉炭を常に安定して高炉へ供給す
ることができる。溶銑中Siのばらつきを軽減できる。
塞を防止する手段の提供。 【解決手段】 送風羽口から熱風と共に、硬さの異なる
複数種類の微粉炭を同時に吹込む方法において、上記硬
さの異なる複数種類の微粉炭を同時に200メッシュ以
下が65〜75%の粒度に粉砕維持して高炉へ送給す
る。 【効果】 高炉羽口への微粉炭供給配管の詰まりを防止
できることにより、微粉炭を常に安定して高炉へ供給す
ることができる。溶銑中Siのばらつきを軽減できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高炉へ微粉炭を
吹込む技術に係り、特に硬さの異なる複数種の微粉炭を
高炉へ吹込む際に微粉炭粒度を適正に制御することによ
り安定した吹込みを可能とする微粉炭の吹込操業方法に
関する。
吹込む技術に係り、特に硬さの異なる複数種の微粉炭を
高炉へ吹込む際に微粉炭粒度を適正に制御することによ
り安定した吹込みを可能とする微粉炭の吹込操業方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高炉技術の発展により羽口から高
炉内へ補助燃料として重油が吹込まれるようになり、さ
らにその後のエネルギー事情を反映して、経済的観点か
ら重油に代えて安価な微粉炭を使用する試みが盛んに行
われており、燃焼効率の向上、燃料節減のため微粉炭の
切出し、流量制御方法の開発も進められている。
炉内へ補助燃料として重油が吹込まれるようになり、さ
らにその後のエネルギー事情を反映して、経済的観点か
ら重油に代えて安価な微粉炭を使用する試みが盛んに行
われており、燃焼効率の向上、燃料節減のため微粉炭の
切出し、流量制御方法の開発も進められている。
【0003】微粉炭の燃焼効率を向上させる方法の一つ
に、微粉炭の粒度構成を変える方法が知られている。こ
の方法は、微粉炭の粒度構成は炉況および原料コストに
影響する重要な因子であることに着目してなされたもの
で、例えば特開昭54−130419号公報には、高炉
へ吹込む粉末状固体燃料(微粉炭、微粉コークス等)の
粒度を、200メッシュ以下が70重量%以上になるよ
うに構成して使用することにより燃焼効率を向上させ、
炉況の安定化をはかる手段が記載されている。
に、微粉炭の粒度構成を変える方法が知られている。こ
の方法は、微粉炭の粒度構成は炉況および原料コストに
影響する重要な因子であることに着目してなされたもの
で、例えば特開昭54−130419号公報には、高炉
へ吹込む粉末状固体燃料(微粉炭、微粉コークス等)の
粒度を、200メッシュ以下が70重量%以上になるよ
うに構成して使用することにより燃焼効率を向上させ、
炉況の安定化をはかる手段が記載されている。
【0004】また、特開昭63−274707号公報に
は、複数種類の微粉炭を同時に吹込む操業において、複
数種類の微粉炭の粒度を揮発分(VM)によって管理す
る方法が提案されている。この方法は、微粉炭の燃焼性
が揮発分(VM)によって異なる点に着目し、燃焼性が
良好なVMの高い微粉炭は、200メッシュ以下を58
wt%とし、燃焼性が劣るVMの低い微粉炭は、200
メッシュ以下を72wt%として管理する方法である。
は、複数種類の微粉炭を同時に吹込む操業において、複
数種類の微粉炭の粒度を揮発分(VM)によって管理す
る方法が提案されている。この方法は、微粉炭の燃焼性
が揮発分(VM)によって異なる点に着目し、燃焼性が
良好なVMの高い微粉炭は、200メッシュ以下を58
wt%とし、燃焼性が劣るVMの低い微粉炭は、200
メッシュ以下を72wt%として管理する方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な従来の技術では、複数種類の微粉炭を同時に使用する
場合に、VMの値によりそれぞれ別々に粉砕しなければ
ならないため、粉砕コストの増大を惹起し経済的に難点
がある。また、微粉炭の粒度管理は、燃焼性だけでな
く、高炉への微粉炭供給配管を詰まらせないように安定
して供給できることが要求される。しかるに、硬さ(H
GI)の異なる微粉炭を同時に粉砕する時に、硬い微粉
炭(HGI≦50)と軟らかい微粉炭(HGI≧70)
の配合比率によって微粉炭の粒度が異なり、軟らかい微
粉炭の配合比率が上昇すると微粉炭の粒度が低下して高
炉送風羽口への微粉炭供給配管を詰まらせる原因となる
ため、微粉炭の燃焼性だけで硬さの異なる複数種類の微
粉炭の粒度を管理する従来の方法では、微粉炭供給配管
に閉塞を生じるという問題があった。
な従来の技術では、複数種類の微粉炭を同時に使用する
場合に、VMの値によりそれぞれ別々に粉砕しなければ
ならないため、粉砕コストの増大を惹起し経済的に難点
がある。また、微粉炭の粒度管理は、燃焼性だけでな
く、高炉への微粉炭供給配管を詰まらせないように安定
して供給できることが要求される。しかるに、硬さ(H
GI)の異なる微粉炭を同時に粉砕する時に、硬い微粉
炭(HGI≦50)と軟らかい微粉炭(HGI≧70)
の配合比率によって微粉炭の粒度が異なり、軟らかい微
粉炭の配合比率が上昇すると微粉炭の粒度が低下して高
炉送風羽口への微粉炭供給配管を詰まらせる原因となる
ため、微粉炭の燃焼性だけで硬さの異なる複数種類の微
粉炭の粒度を管理する従来の方法では、微粉炭供給配管
に閉塞を生じるという問題があった。
【0006】この発明は、このような問題点に鑑みなさ
れたものであり、硬さの異なる複数種類の微粉炭を同時
に使用する場合に、微粉炭の炉内における燃焼性を損な
うことく微粉炭供給配管の閉塞を防止することが可能な
高炉の微粉炭吹込操業方法を提案しようとするものであ
る。
れたものであり、硬さの異なる複数種類の微粉炭を同時
に使用する場合に、微粉炭の炉内における燃焼性を損な
うことく微粉炭供給配管の閉塞を防止することが可能な
高炉の微粉炭吹込操業方法を提案しようとするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、送風羽口か
ら熱風と共に、硬さの異なる複数種の微粉炭を同時に吹
込む際に、上記硬さの異なる複数種の微粉炭を同時に2
00メッシュ以下が65〜75%の粒度に粉砕維持する
ことによって、送風羽口への微粉炭供給配管の閉塞を防
止する方法を要旨とするものである。
ら熱風と共に、硬さの異なる複数種の微粉炭を同時に吹
込む際に、上記硬さの異なる複数種の微粉炭を同時に2
00メッシュ以下が65〜75%の粒度に粉砕維持する
ことによって、送風羽口への微粉炭供給配管の閉塞を防
止する方法を要旨とするものである。
【0008】この発明において、微粉炭の粉砕後粒度を
200メッシュ以下が65〜75%に限定した理由を以
下に説明する。まず、硬さの異なる複数種の微粉炭を得
る方法としては、混合炭を粉砕機にて粉砕後、該粉砕機
に接続された捕集機にて所定粒度の微粉炭を捕集する方
法が一般的である。捕集機にて捕集された微粉炭は微粉
炭ホッパーに貯えられ、熱風にて高炉へ送給され、送風
羽口より炉内へ吹込まれる。
200メッシュ以下が65〜75%に限定した理由を以
下に説明する。まず、硬さの異なる複数種の微粉炭を得
る方法としては、混合炭を粉砕機にて粉砕後、該粉砕機
に接続された捕集機にて所定粒度の微粉炭を捕集する方
法が一般的である。捕集機にて捕集された微粉炭は微粉
炭ホッパーに貯えられ、熱風にて高炉へ送給され、送風
羽口より炉内へ吹込まれる。
【0009】この発明では、微粉炭は粒度が小さ過ぎ
ると流送性が悪くなり高炉羽口への供給配管内で詰まる
原因となる、硬さの異なる微粉炭を同時に粉砕する際
に軟らかい微粉炭が過粉砕され粒度が小さくなり過ぎ
る、微粉炭粒度と捕集機差圧との間には相関が見られ
るため、捕集機差圧より粉砕後の微粉炭粒度を推定し、
この推定微粉炭粒度が小さくなり過ぎないように粉砕機
を制御する必要がある、逆に微粉炭粒度が粗粒になる
と高炉内での微粉炭の燃焼率の低下が懸念されるが、羽
口先端部における燃焼率の差は炉内では大差ないことが
確認されている、点を考慮して、微粉炭の粉砕後粒度を
200メッシュ以下が65〜75%となるように制御す
ることとしたのである。
ると流送性が悪くなり高炉羽口への供給配管内で詰まる
原因となる、硬さの異なる微粉炭を同時に粉砕する際
に軟らかい微粉炭が過粉砕され粒度が小さくなり過ぎ
る、微粉炭粒度と捕集機差圧との間には相関が見られ
るため、捕集機差圧より粉砕後の微粉炭粒度を推定し、
この推定微粉炭粒度が小さくなり過ぎないように粉砕機
を制御する必要がある、逆に微粉炭粒度が粗粒になる
と高炉内での微粉炭の燃焼率の低下が懸念されるが、羽
口先端部における燃焼率の差は炉内では大差ないことが
確認されている、点を考慮して、微粉炭の粉砕後粒度を
200メッシュ以下が65〜75%となるように制御す
ることとしたのである。
【0010】すなわち、微粉炭の粉砕後粒度が200メ
ッシュ以下の場合は捕集機が目詰まりし易く、200メ
ッシュ以上では粗過ぎて高炉への供給配管が詰まり易
く、200メッシュ以下が65%未満では高炉への供給
配管詰まりが発生し、200メッシュ以下が75%を超
えると細かくなり過ぎて捕集機が目詰まりすることか
ら、微粉炭の粉砕後粒度を200メッシュ以下が65〜
75%と限定したのである。
ッシュ以下の場合は捕集機が目詰まりし易く、200メ
ッシュ以上では粗過ぎて高炉への供給配管が詰まり易
く、200メッシュ以下が65%未満では高炉への供給
配管詰まりが発生し、200メッシュ以下が75%を超
えると細かくなり過ぎて捕集機が目詰まりすることか
ら、微粉炭の粉砕後粒度を200メッシュ以下が65〜
75%と限定したのである。
【0011】
【発明の実施の形態】図1はこの発明方法を実施するた
めの石炭等の固体燃料粉砕設備の一例を示す概略図であ
り、1は粉砕機、2は熱風発生炉、3は分級ベーン、4
は捕集機、5は差圧計、6はベーン開度制御装置、7は
微粉炭ホッパー、8は混合炭、9は微粉炭、10は微粉
炭供給配管、11は高炉である。
めの石炭等の固体燃料粉砕設備の一例を示す概略図であ
り、1は粉砕機、2は熱風発生炉、3は分級ベーン、4
は捕集機、5は差圧計、6はベーン開度制御装置、7は
微粉炭ホッパー、8は混合炭、9は微粉炭、10は微粉
炭供給配管、11は高炉である。
【0012】粉砕機1は、ホッパー1−1の内部にモー
ター駆動されるローラテーブル1−2が設置され、該ロ
ーラテーブル1−2上にホッパー上部の供給口1−3よ
り供給された混合炭8がローラ1−4にて破砕され、そ
の破砕された微粉炭が熱風発生炉2より送られる熱風に
よりホッパー上部の排出口1−5から分級ベーン3を通
過して捕集機3へ送給される構造となっている。
ター駆動されるローラテーブル1−2が設置され、該ロ
ーラテーブル1−2上にホッパー上部の供給口1−3よ
り供給された混合炭8がローラ1−4にて破砕され、そ
の破砕された微粉炭が熱風発生炉2より送られる熱風に
よりホッパー上部の排出口1−5から分級ベーン3を通
過して捕集機3へ送給される構造となっている。
【0013】捕集機4は、粉砕機1より送給されてきた
微粉炭を捕集するもので、捕集槽4−1内に設置された
濾布4−2にて微粉炭が捕集される構造となっており、
上部に捕集室4−3とその上部空間部4−4との間の差
圧を計測する差圧計5が設置されている。
微粉炭を捕集するもので、捕集槽4−1内に設置された
濾布4−2にて微粉炭が捕集される構造となっており、
上部に捕集室4−3とその上部空間部4−4との間の差
圧を計測する差圧計5が設置されている。
【0014】ベーン開度制御装置6は、前記差圧計5の
計測値に応じて分級ベーン3の開度を調整して微粉炭粒
度をコントロールする装置である。
計測値に応じて分級ベーン3の開度を調整して微粉炭粒
度をコントロールする装置である。
【0015】上記の固体燃料粉砕設備において、硬さの
異なる複数種類の固体燃料が混合された混合炭5は、粉
砕機1にて細かく粉砕されて熱風発生炉2より送られる
熱風によりホッパー上部の排出口1−5から分級ベーン
3を通過して捕集機4へ送給される。この時、微粉炭粒
度が微細化する時は捕集機4の差圧が上昇するため、ベ
ーン開度制御装置6により分級ベーン3のベーン開度を
開けて微粉炭粒度を粗粒化する方向へ操作し、逆に、粒
度が粗粒化する時は捕集機4の差圧が低下するため、ベ
ーン開度制御装置6によりベーン開度を閉めて微粉炭粒
度を細粒化する方向へ操作して、微粉炭粒度を目標の値
である200メッシュ以下が65〜75%になるように
管理する。
異なる複数種類の固体燃料が混合された混合炭5は、粉
砕機1にて細かく粉砕されて熱風発生炉2より送られる
熱風によりホッパー上部の排出口1−5から分級ベーン
3を通過して捕集機4へ送給される。この時、微粉炭粒
度が微細化する時は捕集機4の差圧が上昇するため、ベ
ーン開度制御装置6により分級ベーン3のベーン開度を
開けて微粉炭粒度を粗粒化する方向へ操作し、逆に、粒
度が粗粒化する時は捕集機4の差圧が低下するため、ベ
ーン開度制御装置6によりベーン開度を閉めて微粉炭粒
度を細粒化する方向へ操作して、微粉炭粒度を目標の値
である200メッシュ以下が65〜75%になるように
管理する。
【0016】捕集機4に捕集された所定粒度の微粉炭
は、その下部より微粉炭ホッパー7へ貯えられ、該微粉
炭ホッパー7の下部に接続された微粉炭供給配管10よ
り熱風と共に高炉11へ供給される。高炉へ供給される
微粉炭は、上記のごとく200メッシュ以下が65〜7
5%になるように粒度管理されているので、微粉炭供給
配管詰まりを生ずることなく安定して微粉炭を高炉へ供
給することができる。
は、その下部より微粉炭ホッパー7へ貯えられ、該微粉
炭ホッパー7の下部に接続された微粉炭供給配管10よ
り熱風と共に高炉11へ供給される。高炉へ供給される
微粉炭は、上記のごとく200メッシュ以下が65〜7
5%になるように粒度管理されているので、微粉炭供給
配管詰まりを生ずることなく安定して微粉炭を高炉へ供
給することができる。
【0017】
実施例1 図2は図1に示す設備における微粉炭粉砕後粒度と捕集
機差圧の関係を例示したもので、本実施例で使用した炭
種は表1に示す。分級ベーン3の開度は50〜55%に
設定した。本実施例では、捕集機4の差圧と200メッ
シュ以下の粒度割合は、捕集機4の差圧により変化し、
その差圧は分級ベーン3のベーン開度により変わるた
め、捕集機4の差圧により微粉炭が過粉砕にならないよ
うに分級ベーン3のベーン開度を変更して微粉炭粒度を
目標の値、すなわち200メッシュ以下が65〜75%
になるように調整した。
機差圧の関係を例示したもので、本実施例で使用した炭
種は表1に示す。分級ベーン3の開度は50〜55%に
設定した。本実施例では、捕集機4の差圧と200メッ
シュ以下の粒度割合は、捕集機4の差圧により変化し、
その差圧は分級ベーン3のベーン開度により変わるた
め、捕集機4の差圧により微粉炭が過粉砕にならないよ
うに分級ベーン3のベーン開度を変更して微粉炭粒度を
目標の値、すなわち200メッシュ以下が65〜75%
になるように調整した。
【0018】図2の結果より明らかなごとく、微粉炭粉
砕後粒度と捕集機差圧の間には相関があり、かつ炭種に
関係なく石炭供給量と捕集機差圧で微粉炭粒度を制御で
きることがわかる。
砕後粒度と捕集機差圧の間には相関があり、かつ炭種に
関係なく石炭供給量と捕集機差圧で微粉炭粒度を制御で
きることがわかる。
【0019】
【表1】
【0020】実施例2 炉内容積4800m3の高炉で、表1に示す2種類の石
炭を同時に粉砕して得た200メッシュ以下65%の微
粉炭と200メッシュ以下が75%の微粉炭を用いて燃
焼率を調べた結果を図3に示す。図3の結果より、微粉
炭粒度が粗粒になると高炉内での微粉炭の燃焼率の低下
が懸念されるが、図3に羽口先端からの距離と微粉炭燃
焼率の関係を示すごとく、羽口先端部で燃焼率に差があ
っても、炉内部では大差がないことが確認された。
炭を同時に粉砕して得た200メッシュ以下65%の微
粉炭と200メッシュ以下が75%の微粉炭を用いて燃
焼率を調べた結果を図3に示す。図3の結果より、微粉
炭粒度が粗粒になると高炉内での微粉炭の燃焼率の低下
が懸念されるが、図3に羽口先端からの距離と微粉炭燃
焼率の関係を示すごとく、羽口先端部で燃焼率に差があ
っても、炉内部では大差がないことが確認された。
【0021】実施例3 炉内容積4800m3の高炉で、図1に示す設備により
表1に示す2種類の石炭を同時に粉砕して得た200メ
ッシュ以下が60%〜90%の微粉炭を使用して粉砕後
微粉炭粒度と微粉炭供給配管詰まり本数の関係を調べた
結果を図4に示す。図4の結果より、微粉炭粒度管理範
囲は200メッシュ以下65〜75%が最も高炉羽口へ
の微粉炭供給配管詰まり防止に効果があることがわか
る。
表1に示す2種類の石炭を同時に粉砕して得た200メ
ッシュ以下が60%〜90%の微粉炭を使用して粉砕後
微粉炭粒度と微粉炭供給配管詰まり本数の関係を調べた
結果を図4に示す。図4の結果より、微粉炭粒度管理範
囲は200メッシュ以下65〜75%が最も高炉羽口へ
の微粉炭供給配管詰まり防止に効果があることがわか
る。
【0022】実施例4 炉内容積4800m3の高炉で、図1に示す設備により
表1に示す2種類の石炭を同時に粉砕して得た200メ
ッシュ以下が65%〜75%の微粉炭を使用して微粉炭
の吹込み操業を実施したときの微粉炭供給配管詰まり回
数と、溶銑中Siのばらつき(σSi)を、200メッ
シュ以下が70重量%の微粉炭を使用して微粉炭の吹込
み操業を実施した従来と比較してそれぞれ図5、図6に
示す。なお、羽口前温度は2150℃であった。
表1に示す2種類の石炭を同時に粉砕して得た200メ
ッシュ以下が65%〜75%の微粉炭を使用して微粉炭
の吹込み操業を実施したときの微粉炭供給配管詰まり回
数と、溶銑中Siのばらつき(σSi)を、200メッ
シュ以下が70重量%の微粉炭を使用して微粉炭の吹込
み操業を実施した従来と比較してそれぞれ図5、図6に
示す。なお、羽口前温度は2150℃であった。
【0023】図5の結果より明らかなごとく、本発明に
より高炉羽口への微粉炭供給配管の詰まりを抑制するこ
とができた。またその結果、図6より明らかなごとく、
微粉炭吹き込みトラブルが減少し高炉の炉熱が安定し、
溶銑中Siのばらつきが減少した。
より高炉羽口への微粉炭供給配管の詰まりを抑制するこ
とができた。またその結果、図6より明らかなごとく、
微粉炭吹き込みトラブルが減少し高炉の炉熱が安定し、
溶銑中Siのばらつきが減少した。
【0024】
【発明の効果】以上説明したごとく、この発明方法によ
れば、硬さの異なる複数種類の微粉炭を同時に使用する
際に、微粉炭の過粉砕による粒度低下によって発生する
高炉羽口への微粉炭供給配管の詰まりを抑制することが
できるので、微粉炭を常に安定して吹き込むことができ
るとともに、溶銑中Siのばらつきを減少できるので、
高炉の微粉炭吹込操業に多大な効果を奏するものであ
る。
れば、硬さの異なる複数種類の微粉炭を同時に使用する
際に、微粉炭の過粉砕による粒度低下によって発生する
高炉羽口への微粉炭供給配管の詰まりを抑制することが
できるので、微粉炭を常に安定して吹き込むことができ
るとともに、溶銑中Siのばらつきを減少できるので、
高炉の微粉炭吹込操業に多大な効果を奏するものであ
る。
【図1】この発明方法を実施するための石炭等の固体燃
料粉砕設備の一例を示す概略図である。
料粉砕設備の一例を示す概略図である。
【図2】実施例1における微粉炭粉砕後粒度と捕集機差
圧の関係を示す図である。
圧の関係を示す図である。
【図3】実施例2における炉内微粉炭燃焼率を比較して
示す図である。
示す図である。
【図4】実施例3における最適微粉炭粒度範囲を示す図
である。
である。
【図5】実施例4における微粉炭供給配管詰まり回数を
従来と比較して示す図である。
従来と比較して示す図である。
【図6】実施例4における溶銑中Siのばらつき(σS
i)を従来と比較して示す図である。
i)を従来と比較して示す図である。
1 粉砕機 2 熱風発生炉 3 分級ベーン 4 捕集機 5 差圧計 6 ベーン開度制御装置 7 微粉炭ホッパー 8 混合炭 9 微粉炭 10 微粉炭供給配管 11 高炉
Claims (1)
- 【請求項1】 送風羽口から熱風と共に、硬さの異なる
複数種の微粉炭を同時に吹込む方法において、上記硬さ
の異なる複数種の微粉炭を同時に200メッシュ以下が
65〜75%の粒度に粉砕維持することによって、送風
羽口への微粉炭供給配管の閉塞を防止することを特徴と
する高炉の微粉炭吹込操業方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31855195A JPH09143519A (ja) | 1995-11-13 | 1995-11-13 | 高炉の微粉炭吹込操業方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31855195A JPH09143519A (ja) | 1995-11-13 | 1995-11-13 | 高炉の微粉炭吹込操業方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09143519A true JPH09143519A (ja) | 1997-06-03 |
Family
ID=18100400
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31855195A Pending JPH09143519A (ja) | 1995-11-13 | 1995-11-13 | 高炉の微粉炭吹込操業方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09143519A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001271105A (ja) * | 2000-03-27 | 2001-10-02 | Kawasaki Steel Corp | 高炉への微粉炭吹き込み方法 |
JP2002105516A (ja) * | 2000-09-29 | 2002-04-10 | Nkk Corp | 高炉の操業方法 |
JP2007175561A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Jfe Steel Kk | 微粉炭の製造設備および製造方法 |
-
1995
- 1995-11-13 JP JP31855195A patent/JPH09143519A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001271105A (ja) * | 2000-03-27 | 2001-10-02 | Kawasaki Steel Corp | 高炉への微粉炭吹き込み方法 |
JP2002105516A (ja) * | 2000-09-29 | 2002-04-10 | Nkk Corp | 高炉の操業方法 |
JP2007175561A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Jfe Steel Kk | 微粉炭の製造設備および製造方法 |
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