JPH09140802A - 電極カテーテル - Google Patents
電極カテーテルInfo
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- JPH09140802A JPH09140802A JP7302495A JP30249595A JPH09140802A JP H09140802 A JPH09140802 A JP H09140802A JP 7302495 A JP7302495 A JP 7302495A JP 30249595 A JP30249595 A JP 30249595A JP H09140802 A JPH09140802 A JP H09140802A
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Abstract
を軽減し、組立が容易な電極カテーテルを提供する電極
カテーテルを提供すること。 【解決手段】 体腔内に挿入されるカテーテル2の遠位
端に電極12,14が装着された電極カテーテル2であ
って、各電極12,14に接続される電極用導線34
a,34bが、カテーテル本体6を構成するチューブ
8,10の管壁に埋め込まれている。これら電極用導線
34a,34bは、補強チューブ10のための編組体を
構成する縦糸の一部で構成される。
Description
関する。
ば心電[数十mV])を測定するため、または生体患部
に高周波電気を流して患部を焼灼(アブレーション)す
るためなどに使用される。
とも称す)はきわめて細いので、電極カテーテルの外径
も体腔の内径に合わせて細くする必要がある。一方、電
極カテーテルは、体外から体腔を通して患部へ押し込む
ので、トルク伝達特性が高いことが要求される。
らあるいは外部へ電気を通じさせるために、電極用導線
がチューブルーメン内を挿通してあるので、チューブで
構成される電極カテーテルの外径を細くするには限界が
ある。複数の電極用導線を挿通するために十分なチュー
ブルーメンを確保するためである。
用導線を絶縁状態で挿入する必要があることから、電極
カテーテルの組立が煩雑になっていた。本発明は、この
ような実状に鑑みてなされ、電極カテーテルの外径を細
くし、患者の負担を軽減し、組立が容易な電極カテーテ
ルを提供することを目的とする。
に、本発明に係る電極カテーテルは、体腔内に挿入され
るカテーテルの遠位端および遠位端近傍に複数の電極が
装着された電極カテーテルであって、前記各電極に接続
される電極用導線が、カテーテル本体を構成するチュー
ブの管壁に埋め込まれていることを特徴とする。
テルは、電極、電極用導線、カテーテル本体および把持
部からなり、カテーテル本体は遠位端から近位端までを
連通するルーメンを有し、把持部が該カテーテル本体の
近位端部に設けられ、電極がカテーテル本体の遠位端お
よび遠位端部のカテーテル本体外壁に複数設けられ、遠
位端に設けられた電極は弾丸形状をなし、カテーテル本
体外壁に設けられた電極は環形状をなしており、電極用
導線はカテーテル本体を構成するチューブの管壁内に埋
め込まれてチューブ遠位端から近位端まで挿通してお
り、一端が電極と電気的に接続され、他端が把持部の外
側に伸長していることを特徴とする。
されず、導電性のものであれば良いが、エナメル被覆導
線などの被覆線であることが好ましい。各電極について
単一の電極用導線が接続されることが通常であるが、抵
抗を下げるために、各電極に関して、複数の電極用導線
を接続しても良い。
用導線は、カテーテル本体の少なくとも一部を構成する
補強チューブの管壁に埋め込まれている補強用導電性繊
維または糸の一部で構成されることが望ましい。すなわ
ち、補強用導電性繊維または糸の一部がカテーテル本体
を構成するチューブの管壁内で遠位端から近位端にまで
伸長することにより、電極用導線が構成されることが好
ましい。補強用導電性繊維または糸としては、導電性を
有するものであれば特に限定されないが、高分子樹脂で
絶縁された金属繊維、ワイヤーまたは金属糸であること
が好ましい。ただし、補強用導電性繊維または糸として
裸の金属繊維または糸を用いても、管壁の樹脂により絶
縁されるので、編み込みにより電気的短絡を引き起こす
ことがない。
する熱電対などの温度センサを設け、その温度センサの
ための導線も、管壁に埋め込むように構成することもで
きる。本発明において、電極の材質は特に限定されない
が、体腔内で腐食しない材質であることが好ましく、白
金、イリジウム、レニウム、金など、およびこれらの合
金、並びにステンレスが好ましく用いられる。
テルの遠位端に取り付けられる最遠位端電極は、中空の
弾丸形状であることが好ましく、ドーム形状、きのこ形
状、円柱形状などの形状を採用することができる。最遠
位端電極の近くでカテーテル本体の外周に装着される外
壁用電極は環状であることが好ましい。電極の厚みは
0.05〜0.2mm、その軸方向長さが1〜10mm、そ
の外径は、カテーテル本体の外径と同じ(段差が生じな
いよう)にすることが好ましく、通常、1〜3mmであ
る。また、外壁用電極とカテーテル本体との継ぎ目(段
差)部分に樹脂を充填するなどして段差をなくすことが
好ましい。
の一端を電気的に接続するための方法としては、ハンダ
付けあるいは溶接などの方法を採用することができる。
具体的には、導線の接続先端を電極に接触させてハンダ
付け、あるいは火炎溶接することにより、接続強度が向
上する。ハンダとしては、錫−銀の合金が好適である。
鉛やカドミウムなどを含有する合金に比べて、生体適合
性が高いからである。
周囲を被覆することが好ましい。この樹脂としては、特
に限定されないが、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アク
リル樹脂などいずれでも良い。好ましくは、樹脂とし
て、接着剤としても使用可能なものがよい。接着剤とし
ては、エポキシ接着剤、アクリル接着剤、ウレタン接着
剤、シアノアクリレート系接着剤などを例示することが
できる。
るチューブとしては、特に限定されず、通常のカテーテ
ルと同じように、ワイヤブレードまたはコイルチューブ
等の剛性付与体で補強されたチューブでも良い。本発明
では、補強用に埋め込まれたワイヤーブレードの内の軸
方向に伸延する導電性ワイヤー線の一部を電極用導線と
して用いることができる。
けられる把持部としては、特に限定されず、通常のカテ
ーテルと同じように、カテーテル本体よりも外径が大き
く手で持ち易くできる把持部が用いられ得る。本発明に
係る電極カテーテルの用途は、特に限定されず、心臓の
ケント束の焼灼治療、除去すべき組織の焼灼、あるいは
焼灼以外に電極を用いて加熱する治療、あるいは電極を
用いて生体の電位を測定する用途などに用いることがで
きる。
続される電極用導線が、カテーテル本体を構成するチュ
ーブの管壁に埋め込まれている。このため、複数の電極
用導線を挿通させるために、チューブのルーメンの内径
を大きく確保する必要がなくなり、電極カテーテルの外
径を小さくすることができ、患者の負担が軽減される。
また、チューブのルーメン内に複数の電極用導線を絶縁
状態で挿入する作業が不要となり、電極カテーテルの組
立が容易になる。
ーブを構成する絶縁性樹脂により確保される。本発明に
おいて、電極用導線を、カテーテル本体の少なくとも一
部を構成する補強チューブの管壁に埋め込まれている補
強用導電性繊維または糸の一部(軸方向に延びているも
の)で構成する場合には、新たに電極用導線を準備する
必要がなくなり、電極カテーテルの組立がさらに容易に
なる。この補強用導電性繊維または糸は、補強チューブ
を構成する高分子樹脂で絶縁されているため、電極用導
線として用いた場合に、電気的短絡のおそれもない。し
たがって、短絡を防止するための特別な処理も不要とな
る。
ルを、図面に示す実施形態に基づき、詳細に説明する。
図1〜8に示す本実施形態に係る電極カテーテルは、た
とえば心臓のケント束の焼灼治療などに用いられる電極
カテーテルである。
カテーテル2は、カテーテルの近位端に設けられた把持
部4と、この把持部4に接合されたチューブ状のカテー
テル本体6とを有する。カテーテル本体6は、遠位端側
に設けられた第1チューブ8と、この第1チューブ8の
近位端に接続してある第2チューブ10とを有する。
mm〜5mm、好ましくは1mm〜3mmであり、内径が0.1
mm〜4.8mm、好ましくは0.8〜2.8mmである。ま
た、その素材としては、抗血栓性の可撓性樹脂が好まし
く、ポリウレタン、ポリアミド、ポリ塩化ビニルなどで
構成されることが好ましい。
の第1チューブ8に比較して、高硬度あるいは高剛性で
あることが好ましい。たとえば第1チューブ8の硬度を
ショア硬度で10D〜55D、好ましくは25D〜45
Dとした場合には、第2チューブ10の硬度は、50D
〜90D、好ましくは55D〜75Dである。また、近
位端側の第2チューブ10の剛性を高くし、第1チュー
ブ8の屈曲時に近位端側の第2チューブ10に不必要な
ねじれや撓みなどが生じないように、第2チューブ10
の内側にコイル状部材を配置させても良い。
チューブ10を編組体で補強された補強チューブで構成
してある。編組体は、軸方向に延びる縦糸と、周方向に
延びる横糸35とから成り、第2チューブの管壁に内蔵
してある。本実施形態では、編組体の内の軸方向に延び
る縦糸を導電性繊維または糸で構成し、縦糸の内の数本
を、電極用導線34a,34b…として用いるために、
カテーテル本体の遠位端から近位端の外部まで延びるよ
うに配置してある。
電性繊維または糸としては、銅、ステンレス、銀、白
金、タングステン、銀合金などを例示することができ、
その繊維径または糸径は、所望以下の低抵抗が得られる
ように決定される。補強用チューブで構成される第2チ
ューブ10に内蔵される編組体の横糸35は、縦糸と同
様に導電性繊維または糸でも良いが、絶縁性繊維または
糸であっても良い。横糸35を導電性繊維または糸で構
成する場合には、導電性の縦糸間が短絡しないように編
み込まれることが好ましい。縦糸または横糸を構成する
導電性繊維または糸の外周を絶縁被覆するように構成し
ても良い。
ューブ10に比較して可撓性に優れた材質で構成するの
は、後述するように、第1チューブ8を所望に応じて屈
曲させるためである。屈曲部分である第1チューブ8の
軸方向長さは、特に限定されないが、30〜100mm程
度が好ましい。
1に示すように、最遠位端電極12が装着してある。ま
た、図1,6に示すように、その最遠位端電極12の近
位端側には、環状の外壁用電極14,16,18が軸方
向所定間隔に装着してある。これら電極12,14,1
6,18は、体腔内で腐食しない材質であることが好ま
しく、白金、イリジウム、レニウム、金など、およびこ
れらの合金、並びにステンレスが好ましく用いられる。
弾丸形状であり、先端が半球面状を有し、内部が中空に
なっており、後端側外周にらせん突部又は蛇腹突起等が
形成された凸部13が形成してある。凸部13は、図1
に示す第1チューブ8の遠位端からルーメン内に嵌入さ
れ、最遠位端電極12は、第1チューブ8の遠位端に接
着剤17又は熱圧着などで接合される。接着剤17とし
ては、耐熱性に優れた接着剤が好ましく用いられ、たと
えばエポキシ接着剤、シアノアクリレート接着剤、ウレ
タン接着剤などが用いられる。この最遠位端電極12の
外径は、第1チューブ8の外径と略同一である。この最
遠位端電極12が、焼灼用電極として用いられる。
内の電圧を測定するために装着され、環形状を成してい
る。図2に示すように、第1チューブ8の外周に環状溝
17を軸方向に複数形成し、それらの各溝17に各外壁
用電極14,16,18を装着する。環状溝17は、た
とえば切削加工あるいは熱成型により形成される。
ブ8の環状溝に装着する作業を容易にするために、外壁
用電極の周方向の一部が切り欠かれていても良い。これ
ら環状の外壁用電極14,16,18は、周方向に2分
割以上に分割されていても良い。これら外壁用電極1
4,16,18は、その軸方向長さが、1〜10mmであ
り、その径方向厚さが0.05〜0.2mmであり、0.
5〜30mmのピッチで1〜20個数を軸方向に設けるこ
とが好ましい。これら外壁用電極14,16,18の外
径は、カテーテル本体6の外径と同じ(段差が生じない
よう)にすることが好ましい。また、外壁用電極14,
16,18とカテーテル本体6との継ぎ目(段差)部分
に継目用樹脂30を充填するなどして段差をなくすこと
が好ましい。継目用樹脂30としては、後述する被覆用
樹脂38と同様なものが用いられ、接着剤として使用可
能なものが好ましい。
最遠位端電極12の凸部13の内側に電極用導線34a
の一端が電気的に接続してあり、接続部36aを構成し
てある。この接続部36aの周囲は、被覆用樹脂38で
被覆してある。また、図2,4に示すように、外壁用電
極14の内側に別の電極用導線34bの一端が電気的に
接続してあり、接続部36bを構成してある。この接続
部36bの周囲は、被覆用樹脂38で被覆してある。そ
の他の外壁用電極16,18についても同様である。
側に各電極用導線34a,34b,34c,34dの一
端を接続するには、ハンダ付けあるいは溶接などの方法
を採用することができる。具体的には、導線34aの接
続先端を電極12に接触させてハンダ付け、あるいは火
炎溶接する。その他の電極に関しても同様である。これ
により、接続強度が向上する。ハンダとしては、錫−銀
の合金が好適である。鉛やカドミウムなどを含有する合
金に比べて、生体適合性が高いからである。
エポキシ樹脂、アクリル樹脂などいずれでも良い。好ま
しくは、樹脂として、接着剤としても使用可能なものが
よい。接着剤としては、エポキシ接着剤、アクリル接着
剤、ウレタン接着剤、シアノアクリレート系接着剤など
を例示することができる。この樹脂38の充填体積は、
接続部36a,36b…を完全に覆うような体積であ
り、好ましくは1〜18cm3 である。
すように、補強チューブである第2チューブ10では、
補強用編組体の縦糸の少なくとも一部を構成するもので
あり、チューブ10の管壁に埋め込まれて形成してあ
る。別言すれば、補強チューブである第2チューブ10
の管壁に埋め込まれている編組体の一部を、カテーテル
本体6の遠位端から近位端外部まで延ばし、それらを電
極用導線34a,34b…として用いている。電極用導
線34a,34b…の遠位端は、前述したような接続構
造で、各電極12,14,16,18に接続してあり、
それらの近位端は、カテーテル本体6の近位端から飛び
出し、外部端子へ接続可能になっている。図6に示すよ
うに、カテーテル本体6の近位端に把持部4が装着して
ある場合には、電極用導線34a,34b…の近位端
は、把持部4から外部へ露出していることが好ましい。
なお、電極用導線34a,34b…の近位端は、把持部
4の内部で外部端子に接続されても良い。
のカテーテル本体6の製造方法の一例について説明す
る。図5(A)に示すように、まず、内側チューブ6a
を準備する。内側チューブ6aは、たとえばポリウレタ
ン、ポリアミド、フッ素樹脂などの合成樹脂で構成さ
れ、外径が0.8〜2.2mm、内径が0.6〜2.1mm
である。その軸方向長さは、カテーテル本体6の軸方向
長さに相当する。
ーブ6aの外周に、軸方向に延びる電極用導線34a,
34b…となる導電性の縦糸を配置すると共に、補強チ
ューブとなる部分では、横糸35と編み込み編組体を形
成する。導電性の縦糸で構成される電極用導線34a,
34b…の遠位端(接続部36a,36b…)は、各電
極が取り付けられる位置まで伸び、それらの近位端は、
内側チューブ6aの近位端から飛び出すように延び、そ
れらの近位端には接続端子37a,37b…が装着して
ある。
ーブ6aにおいて、編組体が装着された部分と、軸方向
に延びる電極用導線34a,34b…が装着された部分
との外周を、共通の外側チューブ6bで被覆し、本実施
形態に係るカテーテル本体6を構成する第1チューブ8
と第2チューブ10とを得る。外側チューブ6bは、た
とえばポリウレタン、ポリアミド、フッ素樹脂などで構
成され、ディッピング法あるいは押し出し成形などで成
形される。
6の遠位端を曲折移動可能にするための機構に関して説
明する。図1では省略してあるが、カテーテル本体6の
遠位端に設けられた第1チューブ8の内部には、図7に
示す弾性板40が長手方向に沿って装着してある。この
弾性板40は、たとえばバネ鋼材、弾力性のある樹脂板
などで構成され、その遠位端が、絶縁された取付具44
を介して最遠位端電極12に固着してある。取付具44
は、電極12と一体に成形されても良い。弾性板40の
近位端は、図6に示す第1チューブ8と第2チューブ1
0との境界部11付近で、第2チューブ10に固定して
ある。第2チューブ10内にコイル部材が配置されてい
る場合には、そのコイル部材の遠位端に弾性板40の近
位端を接合しても良い。または、接続部11近傍内に、
リング状のストッパ部材を配置し、このストッパ部材
に、弾性板40の近位端を接合または当接させても良
い。
長手方向に沿って、操作用ワイヤ42が掛け渡してあ
り、操作用ワイヤ42の遠位端が取付具44に接合して
ある。この操作用ワイヤ42の遠位端は、弾性片40の
遠位端に直接に接合しても良いし、電極12に接合して
も良い。このワイヤ42は、被覆チューブ46内を挿通
している。このワイヤ42は、図6に示すカテーテル本
体6のルーメン内を通り、その近位端は、把持部4の内
部に軸方向移動自在に設けられたコマ体に固定してあ
る。このコマ体は、図6に示す回転自在なリング状ハン
ドル20を回転させることにより、軸方向に移動するよ
うになっている。すなわち、ハンドル20を回転するこ
とで、コマ体が軸方向に移動し、操作用ワイヤ42を軸
方向近位端側に引っ張り、図7に示す二点鎖線位置から
実線位置に、弾性板40を曲折移動させることができ
る。ハンドル20を逆方向に回動させれば、弾性片40
は上記と逆の曲折移動を行う。
軸移動に変化するための手段としては、螺合結合などを
採用することができる。図6に示す二点鎖線位置から実
線位置までの弾性片40の曲折移動を、図6に示すハン
ドル20の回転により行い、実線位置から点線位置まで
の移動を、螺合解除手段により行うこともできる。すな
わち、ハンドル20とコマ体との螺合を解除してコマ体
を元の位置に戻すためのボタンなどを把持部4に装着し
ても良い。
移動させることで、弾性片40の曲折移動を制御するこ
とができ、その結果、図7に示すカテーテル本体6の遠
位端側の第1チューブ8を図示上二点鎖線位置と実線位
置との間の任意位置に曲折移動させることができる。こ
れにより、電極12を患者の体内で、任意方向の位置に
向かわせることができる。
用いた治療例を示す。図8に示すように、電極カテーテ
ル2のカテーテル本体を大腿動脈93へ通し、その遠位
端が心臓81の左心室85まで到達するように挿入す
る。その際に、体外側に位置する図6に示すハンドル2
0を操作し、カテーテル本体6の遠位端を所望の位置に
向かわせ、電極12をケント束92に近づける。そし
て、高周波発生装置97により、電極12と患者の背中
に位置する対極板96との間に高周波電流を通電する。
通電条件は、特に限定されないが、たとえば300〜7
50kHz程度、出力5〜50W程度である。
ト束を含む領域(深さ5mm、幅10mm)を焼灼して凝固
壊死させることができる。なお、図8中、符号82は右
心房、83は右心室、84は左心房、86は増帽弁、8
7は洞房経節、88は房室経節、89,90,91は神
経を示す。
各電極12,14,16,18に接続される電極用導線
34a,34b,34c,34dが、カテーテル本体6
を構成するチューブ8,10の管壁に埋め込まれてい
る。このため、複数の電極用導線を挿通させるために、
チューブ8,10のルーメンの内径を大きく確保する必
要がなくなり、電極カテーテル2の外径を小さくするこ
とができ、患者の負担が軽減される。また、チューブ
8,10のルーメン内に複数の電極用導線を絶縁状態で
挿入する作業が不要となり、電極カテーテル2の組立が
容易になる。また、本実施形態では、補強チューブで構
成される第2チューブ10において必要とされる補強用
導電性繊維または糸のうちの一部を用いて、電極用導線
としているので、新たに電極用導線を準備することなく
なり、この点でも、電極カテーテルの組立性が向上す
る。
4b…の絶縁は、第1チューブ8および第2チューブ1
0を構成する絶縁性樹脂により確保される。したがっ
て、短絡を防止するための特別な処理も不要となる。ま
た、本実施形態では、図1〜4に示すように、電極1
2,14の内側に、電極用導線34a,34b…の一端
が電気的に接続する接続部36が形成してあり、この接
続部36の周囲が被覆用樹脂38で被覆してある。この
ため、導線34と電極12,14との接続部36a,3
6bである異種金属の接続部に、体液が侵入することは
なくなり、その部分で電池を形成することはなくなる。
その結果、この電極カテーテルを用いて、電極に高周波
電流を流して患部を焼灼する際には、電極と導線との接
続部分が低抵抗であり、効率的に患部を焼灼することが
できる。
されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変する
ことができる。たとえば、上述した実施形態は、電極カ
テーテルの遠位端側を曲折移動させる手段を電極カテー
テルと一体に形成した例であるが、本発明はこの実施形
態に限定されない。本発明では、電極カテーテルの内部
を軸方向に空洞にしておき、この空洞内に、別の操作用
カテーテルを挿入し、この操作用カテーテルで電極カテ
ーテルの遠位端を曲折移動操作することもできる。
の遠位端側を曲折移動させるための操作手段として、図
6に示すリング状ハンドルを有する手段を用いたが、本
発明はこれらの操作手段に限定されず、レバー状操作手
段あるいはその他の手段を用いることができる。
る電極カテーテルを用いて、焼灼治療を行ったが、それ
以外の用途として、電極カテーテルの電極を用いて、心
電などの生体電位を検知する用途に用いても良い。その
場合、電極用導線は、電極に生じた生体電位を外部へ伝
達するための信号線となる。この実施態様でも、前記実
施態様と同様な作用を奏すると共に、電極用導線と電極
との接続部が樹脂で覆われていることから、その部分で
電池が形成されることもなく、雑音が少なくなり、生体
電位を、より正確に検知することができる。
ば、電極カテーテルの外径を小さくすることができ、患
者の負担が軽減される。また、チューブのルーメン内に
複数の電極用導線を絶縁状態で挿入する作業が不要とな
り、電極カテーテルの組立が容易になる。本発明では、
各電極用導線の絶縁は、チューブを構成する絶縁性樹脂
により確保される。
ル本体の少なくとも一部を構成する補強チューブの管壁
に埋め込まれている補強用導電性繊維または糸の一部
(軸方向に延びているもの)で構成する場合には、新た
に電極用導線を準備する必要がなくなり、電極カテーテ
ルの組立がさらに容易になる。この補強用導電性繊維ま
たは糸は、補強チューブを構成する高分子樹脂で絶縁さ
れているため、電極用導線として用いた場合に、電気的
短絡のおそれもない。したがって、短絡を防止するため
の特別な処理も不要となる。
ルの部分的な概略断面図である。
である。
位端電極の後端側斜視図である。
る。
を示す概略図である。
ルの概略斜視図である。
弾性板の概略斜視図である。
である。
Claims (2)
- 【請求項1】 体腔内に挿入されるカテーテルの遠位端
および遠位端近傍に複数の電極が装着された電極カテー
テルであって、 前記各電極に接続される電極用導線が、カテーテル本体
を構成するチューブの管壁に埋め込まれていることを特
徴とする電極カテーテル。 - 【請求項2】 電極、電極用導線、カテーテル本体およ
び把持部からなり、 カテーテル本体は遠位端から近位端までを連通するルー
メンを有し、把持部が該カテーテル本体の近位端部に設
けられ、 電極がカテーテル本体の遠位端および遠位端部のカテー
テル本体外壁に複数設けられ、遠位端に設けられた電極
は弾丸形状をなし、カテーテル本体外壁に設けられた電
極は環形状をなしており、 電極用導線はカテーテル本体を構成するチューブの管壁
内に埋め込まれてチューブ遠位端から近位端まで挿通し
ており、一端が電極と電気的に接続され、他端が把持部
の外側に伸長していることを特徴とする電極カテーテ
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7302495A JPH09140802A (ja) | 1995-11-21 | 1995-11-21 | 電極カテーテル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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