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JPH09139675A - A/dコンバータ、デジタル信号処理装置及びデジタル記録装置 - Google Patents

A/dコンバータ、デジタル信号処理装置及びデジタル記録装置

Info

Publication number
JPH09139675A
JPH09139675A JP31850895A JP31850895A JPH09139675A JP H09139675 A JPH09139675 A JP H09139675A JP 31850895 A JP31850895 A JP 31850895A JP 31850895 A JP31850895 A JP 31850895A JP H09139675 A JPH09139675 A JP H09139675A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
digital signal
digital
bit
level
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP31850895A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Tagami
繁男 田上
Eiji Kawai
英次 川井
Masaharu Yanari
正晴 矢成
Azuma Kawabe
東 川辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP31850895A priority Critical patent/JPH09139675A/ja
Publication of JPH09139675A publication Critical patent/JPH09139675A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Analogue/Digital Conversion (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小〜中振幅レベルのデジタル信号を出力する
場合でも良好なS/N比が得られるようにする。 【解決手段】 A/Dコンバータ(3)に乗算器(8)
を設け、この乗算器(8)でマイコン(9)から入力さ
れるゲイン係数に応じてデジタル信号の出力レベルを調
整すると共に、アナログ/デジタル変換の精度の必要と
されるビット長より長いビットのデジタル信号に変換す
るようにし、小〜中振幅レベルのデジタル信号を出力す
る時でもアナログ/デジタル変換に伴うノイズのレベル
を小さくして、結果としてS/N比の悪化を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はA/Dコンバータ、
デジタル信号処理装置、及びデジタル記録装置に関わ
り、特にデジタルオーディオテープレコーダ、ミニディ
スクプレーヤ等のデジタルオーディオ機器に用いて好適
なものである。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタルオーディオテープレコー
ダ(DAT)、ミニディスクプレーヤ(MD)等のデジ
タルオーディオ機器においては、アナログ信号をデジタ
ル信号に変換するA/Dコンバータとして、例えばΔΣ
変調器、及びデジタルデシメーションフィルタによって
構成されるオーバーサンプリング型のA/Dコンバータ
が用いられているものがある。このようなオーバーサン
プリング型のA/Dコンバータはオーバーサンプリング
を行うことによって、量子化雑音を高域側に押しやり、
オーディオ帯域のノイズを低減するものである。
【0003】図3は上記したようなオーバサンプリング
型のA/Dコンバータが設けられている従来のデジタル
記録装置のブロック図の一例を示したものである。この
図に示すデジタル記録装置は、アナログボリューム3
2、破線で示したオーバーサンプリング型のA/Dコン
バータ(以下、単に「A/Dコンバータ」という)3
3、デジタル信号処理器34、及びデジタル記録装置3
5で構成されている。
【0004】アナログボリューム32は、入力端子31
から入力される例えば楽音信号等とされるアナログ信号
の振幅レベルを調整し、A/Dコンバータ33は、例え
ばΔΣ変調器36、デジタルデシメーションフィルタ3
7で構成されており、アナログボリューム32を介して
入力されるアナログ信号を所定のビット長を有するデジ
タル信号に変換して出力するようになされている。
【0005】このA/Dコンバータ33を構成するΔΣ
変調器36は、アナログボリューム32を介して入力さ
れるアナログ信号に応じた1ビットのパルスデータ列を
生成して出力するようになされている。デジタルデシメ
ーションフィルタ37は、例えばFIRローパスフィル
タによって構成されており、ΔΣ変調器36で生成され
た1ビットのパルスデータ列に含まれる高調波成分の量
子化ノイズ等を除去すると共に、間引き演算を行って、
多ビットのデジタル信号に変換して出力するようになさ
れている。
【0006】デジタル信号処理器34は、A/Dコンバ
ータ33から出力されるデジタル信号に対して、圧縮、
訂正等の信号処理を行い、デジタル記録装置35はデジ
タル信号処理器34から出力されるデジタル信号を例え
ば磁気テープ、ディスク、メモリ等に記録する記録装置
である。
【0007】このような従来のデジタル記録装置におい
ては、例えばユーザーが音楽等を磁気テープ等に意図的
に小音量で記録したり、音量のレベルを徐々に大きく/
小さくする、いわゆるフェードアウト/インを行う場合
は、アナログボリューム32によってA/Dコンバータ
33に供給するアナログ信号の振幅レベルを調整するよ
うにしていた。
【0008】ところで、上記したようなA/Dコンバー
タ33の理想的なノイズフロアのレベルは一定となるた
め、通常は入力端子31からアナログボリューム32を
介して入力されるアナログ信号の振幅レベルが大きくな
ると、図4に示すようにΔΣ変調器41における雑音−
歪み特性は改善され、入力信号レベルに対する雑音歪み
率(THD+N)は小さくなる。
【0009】つまり理論的には、入力信号レベルに対す
る雑音歪み率(THD+N)は、破線で示すようにアナログ信
号の入力レベルがA1 に達するまで改善され、入力レベ
ルがA1 に達すると、波形がクリップして急激に悪化す
るはずである。
【0010】しかしながら、このようなΔΣ変調器は、
高次ΔΣ変調特有の性質により、入力されるアナログ信
号のレベルが大きくなって変調率が1に近付くと、歪み
及びノイズ等が増加するという雑音歪み特性を有してお
り、実際には入力されるアナログ信号が最大入力レベル
1 近辺に達すると、歪み及びノイズが増加して図4の
実線で示すように雑音−歪み特性が急激に悪化すること
になる。
【0011】そこで、ΔΣ変調器に最大入力レベルA1
近辺のアナログ信号が入力された時に雑音−歪み特性が
悪化するのを防止するため、例えば米国特許48518
41号にデジタルデシメーションフィルタのインパルス
レスポンス係数のゲインを1以上に設定して、入力レベ
ルをA2 近傍に設定する方法が提案されている。
【0012】この場合、例えばΔΣ変調器に入力される
アナログ信号の入力レベルがA2 (図4に示す雑音−歪
み特性が最も良くなる入力レベル)に達した時、デジタ
ルデシメーションフィルタから出力されるデジタル信号
の出力レベルがフルスケールとなるような所定のゲイン
を掛け合わせたインパルスレスポンス係数をデジタルデ
シメーションフィルタに供給するようにしている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図3に示し
たようなA/Dコンバータ33のおけるアナログ/デジ
タル変換に伴うノイズは、ΔΣ変調特有の性質によって
雑音及び歪み等が悪化する最大の入力レベルA1 近辺を
除いては、ほぼ一定になる。このため、上述したように
例えば小音量で磁気テープ等に記録したり、フェードイ
ン/アウトを行った場合、つまりアナログボリューム3
2を可変してΔΣ変調器36に入力されるアナログ信号
の振幅レベルが小〜中振幅レベルになると、入力信号の
振幅レベルが小さくなった分だけA/Dコンバータ33
におけるS/N比が悪化するという問題が生じる。
【0014】またこの場合は、前述した米国特許485
1841号に開示されているように、デジタルデシメー
ションフィルタ42のインパルスレスポンス係数のゲイ
ンを1以上に設定すると、デジタルデシメーションフィ
ルタ37でアナログ/デジタル変換に伴うノイズも一緒
に増幅されてしまうことになる。このため、例えば大振
幅レベルのアナログ信号が入力された時に出力されるデ
ジタル信号のS/N比が悪化しても、小〜中振幅レベル
のアナログ信号が入力された時に出力されるデジタル信
号のS/N比を優先したい等の要望には応じることがで
きなかった。
【0015】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたもので、小〜中振幅レベルのデジタル信号を
出力する場合でも良好なS/N比が得られるようにする
ことを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、入力されるアナログ信号から1ビットのパルスデー
タ列を生成して出力するΔΣ変調手段と、1ビットのパ
ルスデータ列に含まれる高調波成分のノイズを除去する
と共に、多ビットのデジタル信号を生成するデジタルデ
シメーションフィルタ手段と、入力されるゲイン係数に
応じて多ビットのデジタル信号の出力レベルを調整する
と共に、所定のビット長のデジタル信号に変換して出力
する乗算手段とを備えたA/Dコンバータを構成する。
【0017】また、上記A/Dコンバータにデジタル信
号処理手段を設けデジタル信号処理装置を構成し、さら
に、このデジタル信号処理装置にデジタル記録手段を設
けてデジタル記録装置を構成することとした。
【0018】本発明によれば、A/Dコンバータに乗算
手段を設け、この乗算手段に入力されるゲイン係数に応
じてデジタル信号の出力レベルを調整すると共に、アナ
ログ/デジタル変換の精度の必要とされるビット長より
長いビットのデジタル信号に変換しているため、小〜中
振幅レベルのデジタル信号を出力する場合でもアナログ
/デジタル変換に伴うノイズのレベルを小さくすること
ができるようになり、結果としてS/N比の悪化を防止
することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態である
デジタル記録装置のブロック図を示したものである。こ
の図に示すデジタル記録装置は、アナログボリューム
2、破線で示したA/Dコンバータ3、マイクロコンピ
ュータ9、デジタル信号処理器4、デジタル記録装置5
で構成されている。アナログボリューム2は、入力端子
1から入力される例えば楽音信号等とされるアナログ信
号の振幅レベルを調整し、A/Dコンバータ3は、例え
ばΔΣ変調器6、デジタルデシメーションフィルタ7、
乗算器8で構成されており、アナログボリューム2を介
して入力されるアナログ信号をデジタル信号に変換して
出力するようになされている。
【0020】このA/Dコンバータ3を構成するΔΣ変
調器6は、アナログボリューム2を介して入力されるア
ナログ信号に応じて1ビットの密度変調が行われたパル
スデータ列を生成して出力するようになされている。デ
ジタルデシメーションフィルタ7は、例えばFIRロー
パスフィルタによって構成されており、ΔΣ変調器6で
生成された1ビットのパルスデータ列に含まれる高調波
成分の量子化ノイズ等を除去すると共に、間引き演算を
行ってΔΣ変調器6のサンプリング周波数より低いサン
プリング周波数に変換し、多ビットのデジタル信号を出
力するようになされている。また、このデジタルデシメ
ーションフィルタ7のインパルスレスポンス係数のゲイ
ンは1とされている。
【0021】乗算器6は、デジタルデシメーションフィ
ルタ7から出力されるデジタル信号をマイクロコンピュ
ータ(以下、「マイコン」という)9から供給されるゲ
イン係数と掛け合わせ、デジタル信号の出力レベルを制
御すると共に、ΔΣ変調器6及びデジタルデシメーショ
ンフィルタで行われるアナログ/デジタル変換の精度以
上のビット長のデジタル信号を出力するようになされて
いる。マイコン9は、例えば図示されていない操作部等
の操作に応じて設定されたゲイン係数を出力すると共
に、フェードイン/フェードアウト等の動作を行うため
のゲイン係数を出力するようになされている。
【0022】デジタル信号処理器4は、A/Dコンバー
タ3から出力されるデジタル信号に、例えば圧縮、訂正
等の信号処理を施して出力し、デジタル記録装置5は、
デジタル信号処理器4から出力されるデジタル信号を例
えば磁気テープ、ディスク、メモリ等に記録するように
なされている。
【0023】以下、上記したようなデジタル記録装置の
動作について説明する。A/Dコンバータ3を構成する
ΔΣ変調器6は、高次ΔΣ変調特有の性質により、入力
されるアナログ信号のレベルが大きくなり、変調率が1
に近付くと、歪み及びノイズが増加するという特性を有
している。
【0024】そこで、A/Dコンバータの入力値がどの
時点でデジタル出力がフルスケールとなるかをおおよそ
決め、それに適した係数をマイコン9によって設定す
る。例としてこの場合1.5という係数を設定する。
【0025】次に、入力端子1に最大レベルのアナログ
信号(図4に示す入力レベルA1 )が供給された場合
に、A/Dコンバータ3、すなわち乗算器8からフルス
ケールのデジタル信号が出力されるようにアナログボリ
ューム2のボリューム値を調整する。つまり、アナログ
ボリューム2は、入力端子1に最大振幅レベルのアナロ
グ信号が入力されても、ΔΣ変調器6で歪み及び雑音等
が発生しないようにA/Dコンバータ3に入力されるア
ナログ信号の振幅レベルを調整されることになる。
【0026】この振幅レベルが調整されたアナログ信号
は、ΔΣ変調器6に入力されて1ビットのパルスデータ
である高速デジタルストリームデータに変換される。そ
して、この高速デジタルストリームデータは、デジタル
デシメーションフィルタ5で高周波成分の例えば量子化
ノイズ等が除去され、多ビットのデジタル信号に変換し
て出力される。なお、デジタルデシメーションフィルタ
7のインパルスレスポンス係数のゲインは1とされてい
るため、ΔΣ変調器6に入力されるアナログ信号と振幅
レベルが同一のデジタル信号が出力されることになる。
【0027】ここで、デジタルデシメーションフィルタ
7から例えば18ビットのデジタル信号が出力されたと
すると、この18ビットのデジタル信号は、乗算器8に
おいてマイコン9から供給されるゲイン係数(1.5)
と掛け合わされて振幅レベルを調整している。つまり、
乗算器8に供給されるゲイン係数によって音量レベルを
調整するようになされている。そのため、例えばアナロ
グ/デジタル変換の精度から必要とされるビット長(1
8ビット)より長い24ビットのデジタル信号に変換さ
れて出力するようになされている。そして、この24ビ
ットに変換されたデジタル信号は、デジタル信号処理器
4で圧縮、訂正等の所定の処理が施され、デジタル記録
装置5に出力されることで磁気テープ、ディスク、メモ
リ等に記録されることになる。
【0028】よって、このように構成された本実施の形
態のデジタル記録装置においては、意図的に小音量で記
録する場合、例えば音量のレベルを最初の状態から40
dB(1/100倍)まで小さくする時は、ボリューム
は固定したままマイコン9から0.015というゲイン
係数を乗算器8に供給するようにしている。
【0029】また、例えばフェードアウトの動作を行う
場合は、マイコン9から例えば1.5から1.3→1.
0→0.8→0.5→0.3→0.1・・・とゲイン係
数を徐々に小さくして乗算器6に供給し、逆にフェード
インの動作を行う場合は、マイコン9から例えば・・・
0.1→0.3→0.5→0.8→1.0→1.3→
1.5とゲイン係数を徐々に大きくして乗算器6に供給
するようにしている。
【0030】このようにマイコン9から供給されるゲイ
ン係数によって、小〜中レベルの音量となるように調整
すると、従来のアナログボリューム2を可変して音量レ
ベルを調整した場合と比較してS/N比の悪化を防止す
ることができる。つまり、例えばΔΣ変調器6の最大S
/N比が97dBであると仮定すると、アナログボリュ
ーム2によって音量レベルを40dB小さくした場合、
A/Dコンバータから出力されるデジタル信号のS/N
比が、57dB(97dB−40dB=57dB)まで
低下するに対して、本実施の形態のA/Dコンバータ3
のように乗算器6でデジタル信号の振幅レベルを調整す
るとS/N比を97dBに保つことができる。
【0031】これは、A/Dコンバータ3の乗算器8か
ら出力されるデジタル信号がアナログ/デジタル変換の
精度として必要とされるビット長(18ビット)より、
長いビット長(24ビット)となるようにしているた
め、再量子化ノイズが約−145dBとなり、マイコン
9によって乗算器8で音量レベルを40dB低下させて
もノイズレベルは−105dB(−145dB+40d
B=−105dB)となり、ΔΣ変調器4のノイズ(−
97dB)レベルより小さい値となるため、結果として
S/N比の悪化が防止することができる。
【0032】また、例えば通常の音量レベルで録音する
場合も、ユーザが録音時の状態によって音質等を確認し
ながら、A/Dコンバータ3から出力されるデジタル信
号のゲインを調整することができるため、音質的に最も
好ましい状態で録音することができるようになる。
【0033】すなわち、例えば係数を大きくして、図4
のA2 点に近い位置をフルスケールのデジタル信号が出
力されるようにゲイン係数を設定すれば、大振幅時の歪
みを重視した録音を行うことが可能になり、一方、係数
を小さくして図4のA1 点に近い位置をフルスケールの
デジタル信号が出力されるようにゲイン係数を設定すれ
ば、ノイズレベルの増幅量を小さくすることが可能にな
り、小〜中振幅時のS/N比をより重視した録音を行う
ことができる。
【0034】ここで、図2に上記したようなA/Dコン
バータ3のデジタル回路部のブロック図の一例を示す。
この図に示すA/Dコンバータ3のデジタル回路部は、
マイコンインターフェース11、アップ/ダウンカウン
タ12、係数ROM13、切換スイッチ14、RAM1
5、乗算器16、データインターフェース17によって
構成されている。
【0035】マイコンインターフェース11は、マイコ
ン9より伝送されてくるシリアルのゲイン係数のデータ
を、パラレルのゲイン係数のデータに変換して出力す
る。アップ/ダウンカウンタ12は、マイコン9から伝
送されてくるゲイン係数のデータと同じになるまで、例
えば1サンプルに1回、1LSB分だけカウンタの値を
アップ又はダウンするようになされており、係数の急激
な変化に伴うクリックノイズの発生を防ぐようになされ
ている。
【0036】係数ROM13は、デジタルデシメーショ
ンフィルタで間引き演算を行う際に必要なインパルスレ
スポンス係数を記憶している。RAM15は書込み/読
み出し等を行うことができるメモリであり、ΔΣ変調器
4から入力される1ビットのパルスデータ列を一時的に
記憶して乗算器16に出力すると共に、後述するが乗算
器16で間引き演算がされたデジタル信号を再びメモリ
することができるようになされている。
【0037】乗算器16は、通常はスイッチ14によっ
て係数ROM13と接続されており、RAM15から入
力される1ビットのパルスデータ列に対して間引き演算
を行って再びRAM15に出力すると共に、間引き演算
終了後、スイッチ14が切り換わるタイミングでRAM
15から間引き演算がされたデジタル信号が供給されル
ようになされており、マイコン9から伝送されてくるゲ
イン係数を掛け合わせるようになされている。
【0038】つまり、乗算器16では、時分割的にデジ
タルデシメーションフィルタ7で行われる間引き演算
と、乗算器8のデジタル信号の振幅レベルの調整が行わ
れる。データインターフェース17は、乗算器16で振
幅レベルの調整がされたデジタル信号をに出力するよう
になされている。
【0039】このようにA/Dコンバータ3のデジタル
回路部では、乗算器16によってデジタルデシメーショ
ンフィルタ7で行われる間引き演算と、振幅レベルの調
整が兼用して行うようにして、デジタル回路部を効率よ
く使用し回路規模を最小限にしている。
【0040】なお、本実施の形態においては、A/Dコ
ンバータ3のデジタル回路部とされる乗算器16によっ
てデジタルデシメーションフィルタ7の間引き演算とデ
ジタル信号の振幅レベルを調整を行う場合について説明
したが、これに限定されることなく、例えばデジタル信
号処理器4に乗算器を設けてデジタル信号の振幅レベル
の調整を行うようにしても良い。
【0041】
【発明の効果】以上、説明したように本発明のA/Dコ
ンバータ、デジタル信号処理装置、デジタル記録装置
は、乗算手段によってデジタル信号の出力レベルを調整
すると共に、必要とされるビット長より長いビット長の
デジタル信号に変換して出力するようにしているため、
小〜中振幅レベルのデジタル信号を出力する場合もS/
N比が悪化するのを防止して良好なデジタル信号を出力
することができる。
【0042】また、ユーザが録音時の状態によって音質
等を確認しながらデジタル信号の出力レベルを調整する
ことができるため、音質的に最も好ましい状態で録音等
を行うことができるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発明の実施の形態であるデジタル記録
装置のブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるA/Dコンバータ
のデジタル回路部のブロック図である。
【図3】従来のデジタル記録装置のブロック図である。
【図4】ΔΣ変調器の雑音−歪み特性を示した図であ
る。
【符号の説明】
1 入力端子 2 アナログボリューム 3 A/Dコンバータ 4 デジタル信号処理器 5 デジタル記録装置 6 ΔΣ変調器 7 デジタルデシメーションフィルタ 8、16 乗算器 9 マイクロコンピュータ 11 マイコンインターフェース 12 アップ/ダウンカウンタ 13 係数ROM 14 スイッチ 15 RAM 16 リミッタ回路 17 データインタフェース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川辺 東 神奈川県横浜市保土ケ谷区神戸町134 ソ ニーLSIデザイン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されるアナログ信号から1ビットの
    パルスデータ列を生成して出力するΔΣ変調手段と、 上記1ビットのパルスデータ列に含まれる高調波成分の
    ノイズを除去すると共に、多ビットのデジタル信号を生
    成するデジタルデシメーションフィルタ手段と、 入力されるゲイン係数に応じて、上記多ビットのデジタ
    ル信号の出力レベルを調整すると共に、所定のビット長
    のデジタル信号に変換して出力する乗算手段と、 を備えて構成されることを特徴とするA/Dコンバー
    タ。
  2. 【請求項2】 入力されるアナログ信号のレベルを調整
    できる調整手段と、 該調整手段から出力されるアナログ信号から1ビットの
    パルスデータ列を生成して出力するΔΣ変調手段と、 上記1ビットのパルスデータ列に含まれる高調波成分の
    ノイズを除去すると共に、多ビットのデジタル信号を生
    成するデジタルデシメーションフィルタ手段と、 入力されるゲイン係数に応じて、上記多ビットのデジタ
    ル信号の出力レベルを調整すると共に、所定のビット長
    のデジタル信号に変換して出力する乗算手段と、 該乗算手段から出力されるデジタル信号に所定の信号処
    理を施すデジタル信号処理手段と、 を備えて構成されることを特徴とするデジタル信号処理
    装置。
  3. 【請求項3】 入力されるアナログ信号のレベルを調整
    できる調整手段と、 該調整手段から出力されるアナログ信号から1ビットの
    パルスデータ列を生成して出力するΔΣ変調手段と、 上記1ビットのパルスデータ列に含まれる高調波成分の
    ノイズを除去すると共に、多ビットのデジタル信号を生
    成するデジタルデシメーションフィルタ手段と、 入力されるゲイン係数に応じて、上記多ビットのデジタ
    ル信号の出力レベルを調整すると共に、所定のビット長
    のデジタル信号に変換して出力する乗算手段と、 該乗算手段から出力されるデジタル信号に所定の信号処
    理を施すデジタル信号処理手段と、 該デジタル信号処理手段から出力されるデジタル信号を
    記録するデジタル記録手段と、 を備えて構成されることを特徴とするデジタル記録装
    置。
JP31850895A 1995-11-14 1995-11-14 A/dコンバータ、デジタル信号処理装置及びデジタル記録装置 Withdrawn JPH09139675A (ja)

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JP31850895A Withdrawn JPH09139675A (ja) 1995-11-14 1995-11-14 A/dコンバータ、デジタル信号処理装置及びデジタル記録装置

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JP (1) JPH09139675A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010109422A (ja) * 2008-10-28 2010-05-13 Toa Corp デジタル信号処理装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010109422A (ja) * 2008-10-28 2010-05-13 Toa Corp デジタル信号処理装置

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