JPH09132089A - カウルトップカバーのシール部材取付構造 - Google Patents
カウルトップカバーのシール部材取付構造Info
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- JPH09132089A JPH09132089A JP7291324A JP29132495A JPH09132089A JP H09132089 A JPH09132089 A JP H09132089A JP 7291324 A JP7291324 A JP 7291324A JP 29132495 A JP29132495 A JP 29132495A JP H09132089 A JPH09132089 A JP H09132089A
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- Japan
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- top cover
- cowl top
- seal member
- seal
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- Body Structure For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】取付部品の点数を増加させることなく、シール
部材を容易に且つ強固にカウルトップカバーに取り付け
ることを可能にする取付構造を提供する。 【解決手段】シール部材(14)は軟質材からなるシール部
(15)と硬質材からなる取付部(16)とが一体に構成されて
おり、取付部(16)はシール部材(14)の全長にわたって、
断面が略C字状に形成されている。同シール部材(14)は
取付部(16)においてカウルトップカバー(11)の前端縁に
形成された係止部(11a) に嵌着係止している。即ちシー
ル部材(14)とカウルトップカバー(11)とは硬質材同士の
係着構造であ4ため、その取付部位において容易に外れ
ることがなく、取り付けが強固になされる。
部材を容易に且つ強固にカウルトップカバーに取り付け
ることを可能にする取付構造を提供する。 【解決手段】シール部材(14)は軟質材からなるシール部
(15)と硬質材からなる取付部(16)とが一体に構成されて
おり、取付部(16)はシール部材(14)の全長にわたって、
断面が略C字状に形成されている。同シール部材(14)は
取付部(16)においてカウルトップカバー(11)の前端縁に
形成された係止部(11a) に嵌着係止している。即ちシー
ル部材(14)とカウルトップカバー(11)とは硬質材同士の
係着構造であ4ため、その取付部位において容易に外れ
ることがなく、取り付けが強固になされる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の車体パネ
ルに固着され、フロントウィンドシールドとエンジンフ
ード(ボンネット)との間をシールするシール部材の取
付構造に関し、特にカウルトップカバーのフロントフー
ド側の端縁(前端縁)に沿って取り付けられるシール部
材の取付構造に関する。
ルに固着され、フロントウィンドシールドとエンジンフ
ード(ボンネット)との間をシールするシール部材の取
付構造に関し、特にカウルトップカバーのフロントフー
ド側の端縁(前端縁)に沿って取り付けられるシール部
材の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】カウルトップカバーは、フロントウィン
ドシールドの下端縁とエンジンフードとの間をシールし
て装備され、例えば図1に示すように、ウィンドワイパ
ーの回動軸を挿通する挿通孔を有するとともに、通気用
のスリットや排水案内形状などを有している。カウルト
ップカバーはその前端部(図1における下部)において
車体パネルに固着されている。カウルトップカバーの前
端縁は車体パネルの形状に合わせて形成され、同後端縁
(図1における上縁)はフロントウィンドシールドの下
端縁の形状に合わせて緩やかな曲線を描いて形成されて
いる。
ドシールドの下端縁とエンジンフードとの間をシールし
て装備され、例えば図1に示すように、ウィンドワイパ
ーの回動軸を挿通する挿通孔を有するとともに、通気用
のスリットや排水案内形状などを有している。カウルト
ップカバーはその前端部(図1における下部)において
車体パネルに固着されている。カウルトップカバーの前
端縁は車体パネルの形状に合わせて形成され、同後端縁
(図1における上縁)はフロントウィンドシールドの下
端縁の形状に合わせて緩やかな曲線を描いて形成されて
いる。
【0003】このカウルトップカバーの前端縁部上面、
即ちエンジンフードへのシール面にはその略全長にわた
って軟質材からなるシール部材が取り付けられており、
硬質材からなるカウルトップカバーが直接エンジンフー
ドに当接することによる同エンジンフードの損傷を防止
するとともに、当然にエンジンルームへの水滴などの侵
入を防止している。このシール部材の取付構造が、例え
ば特公平7−90800号公報に開示されている。シー
ル部材は断面が略三角形状の筒体で、同シール部材の一
壁面には取付孔が形成されている。エンジンフードの下
面及びインシュレータにそれぞれ形成された取付孔を設
け、シール部材をエンジンフードの下面及びインシュレ
ータに取り付ける。また同公報には、従来技術として車
体パネル及びカウルトップカバーにもそれぞれ取付孔が
形成され、シール部材の対応して形成された取付孔を車
体パネル及びカウルトップカバーの前記取付孔に一致さ
せ、それらの取付孔にシール部材の内側からクリップ等
を押し込み、シール部材を車体パネル及びカウルトップ
カバーに取り付ける取付構造が紹介されている。
即ちエンジンフードへのシール面にはその略全長にわた
って軟質材からなるシール部材が取り付けられており、
硬質材からなるカウルトップカバーが直接エンジンフー
ドに当接することによる同エンジンフードの損傷を防止
するとともに、当然にエンジンルームへの水滴などの侵
入を防止している。このシール部材の取付構造が、例え
ば特公平7−90800号公報に開示されている。シー
ル部材は断面が略三角形状の筒体で、同シール部材の一
壁面には取付孔が形成されている。エンジンフードの下
面及びインシュレータにそれぞれ形成された取付孔を設
け、シール部材をエンジンフードの下面及びインシュレ
ータに取り付ける。また同公報には、従来技術として車
体パネル及びカウルトップカバーにもそれぞれ取付孔が
形成され、シール部材の対応して形成された取付孔を車
体パネル及びカウルトップカバーの前記取付孔に一致さ
せ、それらの取付孔にシール部材の内側からクリップ等
を押し込み、シール部材を車体パネル及びカウルトップ
カバーに取り付ける取付構造が紹介されている。
【0004】上述ような取付構造によれば、シール部材
はエンジンフード及びインシュレータの双方とともに、
或いはカウルトップカバー及び車体パネルの双方ととも
に、クリップ等の固着部品により取り付けられる。従っ
て、シール部材の取り付けと車体パネル及びカウルトッ
プカバーやエンジンフード及びインシュレータの取り付
けとが別個になされず、共通の固着部品をもって車体パ
ネル及びカウルトップカバー等の固着とシール部材の固
着がなされるため、クリップ等の固着部品の使用点数が
低減できると共に、作業工程も減少する。
はエンジンフード及びインシュレータの双方とともに、
或いはカウルトップカバー及び車体パネルの双方ととも
に、クリップ等の固着部品により取り付けられる。従っ
て、シール部材の取り付けと車体パネル及びカウルトッ
プカバーやエンジンフード及びインシュレータの取り付
けとが別個になされず、共通の固着部品をもって車体パ
ネル及びカウルトップカバー等の固着とシール部材の固
着がなされるため、クリップ等の固着部品の使用点数が
低減できると共に、作業工程も減少する。
【0005】しかしながら、上述の取付構造にあって
は、複数種類の異部材にそれぞれ形成された複数の取付
孔を一致させなければならず、作業効率が低くなる。ま
た、クリップをシール部材の内側から取付孔に押し込ん
で取り付けるが、略円筒形状のシール部材はその断面積
は小さく、シール部材の内部において固着部品の位置決
め作業がしにくい。
は、複数種類の異部材にそれぞれ形成された複数の取付
孔を一致させなければならず、作業効率が低くなる。ま
た、クリップをシール部材の内側から取付孔に押し込ん
で取り付けるが、略円筒形状のシール部材はその断面積
は小さく、シール部材の内部において固着部品の位置決
め作業がしにくい。
【0006】これに対して、実開昭62−127837
号公報には、取付作業が容易で作業効率のよいシール部
材の取付構造が開示されている。この取付構造による
と、シール部材は全体が軟質材からなり、略円筒状のシ
ール部と同シール部から延設された嵌合部及び挟持部と
を有している。一方、カウルトップカバーの前端縁には
前記シール部材の嵌合部が嵌着係止する係合凹部が形成
されている。シール部材はその嵌合部をカウルトップカ
バーの係合凹部に嵌着係止すると共に、前記挟持部がカ
ウルトップカバーの底面と車体パネルとの間に差し込ま
れる。
号公報には、取付作業が容易で作業効率のよいシール部
材の取付構造が開示されている。この取付構造による
と、シール部材は全体が軟質材からなり、略円筒状のシ
ール部と同シール部から延設された嵌合部及び挟持部と
を有している。一方、カウルトップカバーの前端縁には
前記シール部材の嵌合部が嵌着係止する係合凹部が形成
されている。シール部材はその嵌合部をカウルトップカ
バーの係合凹部に嵌着係止すると共に、前記挟持部がカ
ウルトップカバーの底面と車体パネルとの間に差し込ま
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報に開示されたシール部材は全材質が軟質の合成樹脂材
からなるにも関わらず、一方のカウルトップカバーは硬
質の合成樹脂製であるため、エンジンフードの開閉等に
よるシール部材の変形により、カウルトップカバーの係
合凹部からシール部材の嵌合部が抜けやすい。
報に開示されたシール部材は全材質が軟質の合成樹脂材
からなるにも関わらず、一方のカウルトップカバーは硬
質の合成樹脂製であるため、エンジンフードの開閉等に
よるシール部材の変形により、カウルトップカバーの係
合凹部からシール部材の嵌合部が抜けやすい。
【0008】そこで、本発明の目的は取付部品の点数を
増加させることなく、シール部材を容易に且つ強固にカ
ウルトップカバーに取り付けることを可能にした取付構
造を得ることにある。
増加させることなく、シール部材を容易に且つ強固にカ
ウルトップカバーに取り付けることを可能にした取付構
造を得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明は、カウルトップカバーの上面とフードの下
面との間をシールするシール部材の取付構造において、
前記シール部材は全長にわたって一体化された軟質材か
らなるシール部と硬質材からなる取付部とから構成さ
れ、前記取付部には相手方部材に対する係着手段を有し
てなることを特徴とするシール部材の取付構造を主要な
構成とする。本取付構造にあっては、シール部材の取付
部が硬質材からなるため、そのカウルトップカバーへの
取付部位において簡単には外れることがなくなり、強固
にカウルトップカバーに取り付けることができる。
め、本発明は、カウルトップカバーの上面とフードの下
面との間をシールするシール部材の取付構造において、
前記シール部材は全長にわたって一体化された軟質材か
らなるシール部と硬質材からなる取付部とから構成さ
れ、前記取付部には相手方部材に対する係着手段を有し
てなることを特徴とするシール部材の取付構造を主要な
構成とする。本取付構造にあっては、シール部材の取付
部が硬質材からなるため、そのカウルトップカバーへの
取付部位において簡単には外れることがなくなり、強固
にカウルトップカバーに取り付けることができる。
【0010】また、前記係着手段は、前記取付部の全長
にわたって形成された断面略C字状の係着溝であり、前
記相手方部材がカウルトップカバーであって、その前端
縁の全長にわたって前記係着溝に嵌着係止する係止部を
有してなる。この場合に、シール部材のカウルトップカ
バーへの取り付けは、シール部材の断面略C字状の係着
溝に対してカウルトップカバーの係止部を平行に配し
て、同係止部の全長を係着溝に押し込んで取り付けるだ
けであるため作業が容易である。また、シール部材の取
り付けがその全長にわたって連続してなされるため、強
固な取り付けがなされる。
にわたって形成された断面略C字状の係着溝であり、前
記相手方部材がカウルトップカバーであって、その前端
縁の全長にわたって前記係着溝に嵌着係止する係止部を
有してなる。この場合に、シール部材のカウルトップカ
バーへの取り付けは、シール部材の断面略C字状の係着
溝に対してカウルトップカバーの係止部を平行に配し
て、同係止部の全長を係着溝に押し込んで取り付けるだ
けであるため作業が容易である。また、シール部材の取
り付けがその全長にわたって連続してなされるため、強
固な取り付けがなされる。
【0011】また他の好ましい態様としては、前記係着
手段は、前記シール部材の取付部の下面に突出する複数
の係止片であり、前記相手方部材がカウルトップカバー
及び車体パネルの双方又はいずれか一方であり、前記係
止片の突出位置に対応する前記相手方部材の複数の部位
に前記係止片が係着する固定孔を有してなる。この場合
には、シール部材のカウルトップカバーへの取り付け
は、カウルトップカバー及び車体パネルの双方又はいず
れか一方の固定孔にシール部材の係止片を上方から押し
込めばよく、取付作業が容易になされる。更に、本取付
構造にあっては、カウルトップカバー及び車体パネルに
形成された既存の固定孔を用いることが可能であり、こ
の場合カウルトップカバーの車体パネルへの固定も同時
になされるため、作業工程を減じることができ、コスト
ダウンを可能にする。
手段は、前記シール部材の取付部の下面に突出する複数
の係止片であり、前記相手方部材がカウルトップカバー
及び車体パネルの双方又はいずれか一方であり、前記係
止片の突出位置に対応する前記相手方部材の複数の部位
に前記係止片が係着する固定孔を有してなる。この場合
には、シール部材のカウルトップカバーへの取り付け
は、カウルトップカバー及び車体パネルの双方又はいず
れか一方の固定孔にシール部材の係止片を上方から押し
込めばよく、取付作業が容易になされる。更に、本取付
構造にあっては、カウルトップカバー及び車体パネルに
形成された既存の固定孔を用いることが可能であり、こ
の場合カウルトップカバーの車体パネルへの固定も同時
になされるため、作業工程を減じることができ、コスト
ダウンを可能にする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の代表的な実施の形
態について図示実施例に基づき詳細に説明する。図1は
本発明の取付構造を備えた実施例であるカウルトップカ
バー1の背面斜視図である。
態について図示実施例に基づき詳細に説明する。図1は
本発明の取付構造を備えた実施例であるカウルトップカ
バー1の背面斜視図である。
【0013】カウルトップカバー1はその本体11が硬
質の熱可塑性樹脂、例えばABS樹脂、変性PPOなど
から射出成形法により成形され、ウィンドワイパーの回
動軸を挿通する通孔を有するとともに、通気用のスリッ
ト等や排水案内に適する外観形状を有している。カウル
トップカバー本体11は、その後方(図1における上
側)端縁がフロントウィンドシールドの下端縁の形状に
合わせて緩やかな曲線を描いて形成されており、同後方
端縁には軟質合成樹脂製のエンドラバー12が取り付け
られている。カウルトップカバー本体11の前方(図1
における下側)端縁は車体パネルの形状に合わせて形成
され、その略全長にわたって別体に成形されたシール部
材14が取り付けられている。
質の熱可塑性樹脂、例えばABS樹脂、変性PPOなど
から射出成形法により成形され、ウィンドワイパーの回
動軸を挿通する通孔を有するとともに、通気用のスリッ
ト等や排水案内に適する外観形状を有している。カウル
トップカバー本体11は、その後方(図1における上
側)端縁がフロントウィンドシールドの下端縁の形状に
合わせて緩やかな曲線を描いて形成されており、同後方
端縁には軟質合成樹脂製のエンドラバー12が取り付け
られている。カウルトップカバー本体11の前方(図1
における下側)端縁は車体パネルの形状に合わせて形成
され、その略全長にわたって別体に成形されたシール部
材14が取り付けられている。
【0014】以下、本発明の取付構造において、相手方
部材がカウルトップカバーである場合のシール部材14
とカウルトップカバー本体11との取付構造を中心に説
明する。図2及び図3は本発明の第一実施例による取付
構造を示す。相手方部材であるカウルトップカバー本体
11はその前方平面部11d、後方平面部11e及び連
結部11fからなり、前方平面部11dの後縁(図2の
右縁)と後方平面部11eの前縁(図2の左縁)とが前
記連結部11fを介して段違い状に連結されており、後
方平面部11eと前記連結部11fとの屈曲縁に沿って
略垂直上方に向かう堰部11bが立設されている。前方
平面部11dの略中央部には、その長さ方向に所定の間
隔をおいて車体パネル3に対する複数のビス孔11cが
形成されており、その前端部を下面に係止部11aをも
つ鏃(やじり)状に形成している。
部材がカウルトップカバーである場合のシール部材14
とカウルトップカバー本体11との取付構造を中心に説
明する。図2及び図3は本発明の第一実施例による取付
構造を示す。相手方部材であるカウルトップカバー本体
11はその前方平面部11d、後方平面部11e及び連
結部11fからなり、前方平面部11dの後縁(図2の
右縁)と後方平面部11eの前縁(図2の左縁)とが前
記連結部11fを介して段違い状に連結されており、後
方平面部11eと前記連結部11fとの屈曲縁に沿って
略垂直上方に向かう堰部11bが立設されている。前方
平面部11dの略中央部には、その長さ方向に所定の間
隔をおいて車体パネル3に対する複数のビス孔11cが
形成されており、その前端部を下面に係止部11aをも
つ鏃(やじり)状に形成している。
【0015】シール部材14は軟質材からなるシール部
15と硬質材からなる取付部16とから構成された長尺
のパイプ状をなしており、軟質材としては、例えば、塩
化ビニル、各種エラストマー樹脂等の熱可塑性樹脂、合
成樹脂発泡体、天然ゴム等を使用し、硬質材としては、
例えばポリプロピレン、ポリアミド等の硬質熱可塑性樹
脂を使用する。これらシール部15及び取付部16は単
一の押出口を通って一体に押し出し成形される。前記取
付部16は断面が略C字状の係着溝16′を有してお
り、その上開口片16aは平板状に形成され、下開口片
16bは前記係着溝16′の内部に突出する鈎状係着片
16b′を有している。前記シール部15の断面は、そ
の底面15aの一部が長さ方向に切欠かれた略三角形状
の筒体からなり、前記切り欠かれた部分には前記取付部
16の上開口片16aが成形一体化されてシール部断面
を完全な略三角形状としている。
15と硬質材からなる取付部16とから構成された長尺
のパイプ状をなしており、軟質材としては、例えば、塩
化ビニル、各種エラストマー樹脂等の熱可塑性樹脂、合
成樹脂発泡体、天然ゴム等を使用し、硬質材としては、
例えばポリプロピレン、ポリアミド等の硬質熱可塑性樹
脂を使用する。これらシール部15及び取付部16は単
一の押出口を通って一体に押し出し成形される。前記取
付部16は断面が略C字状の係着溝16′を有してお
り、その上開口片16aは平板状に形成され、下開口片
16bは前記係着溝16′の内部に突出する鈎状係着片
16b′を有している。前記シール部15の断面は、そ
の底面15aの一部が長さ方向に切欠かれた略三角形状
の筒体からなり、前記切り欠かれた部分には前記取付部
16の上開口片16aが成形一体化されてシール部断面
を完全な略三角形状としている。
【0016】本実施例において、シール部材14をカウ
ルトップカバー本体11へ取り付けるには、図3に示す
ように、シール部材14の係着溝16′に対してカウル
トップカバー11の係止部11aを有する端縁を平行に
配して、同係止部11aの全長を係着溝16′に向けて
矢印Bの方向に押し込み、下開口片16bの鈎状係着片
16b′を前記係止部11aに嵌着係止させて取付固定
する。この取付作業においては、従来のようにシール部
材、カウルトップカバー及び車体パネルに形成された複
数の対応する孔部を一致させるといった細かい位置決め
作業が不要であるため、取付作業が簡単で且つその作業
効率も高い。また、シール部材14の取付部16は硬質
材からなるため簡単には変形することがなく、カウルト
ップカバー11から局部的に離脱することもなく強固に
且つ長期にわたって取り付けることができる。更に、同
取付部16にはシール部材14の全長にわたる係着溝1
6′が形成されていることにより、シール部材14はカ
ウルトップカバー本体11の全長にわたって連続して嵌
着固定されるため、より強固な取り付けを可能にする。
ルトップカバー本体11へ取り付けるには、図3に示す
ように、シール部材14の係着溝16′に対してカウル
トップカバー11の係止部11aを有する端縁を平行に
配して、同係止部11aの全長を係着溝16′に向けて
矢印Bの方向に押し込み、下開口片16bの鈎状係着片
16b′を前記係止部11aに嵌着係止させて取付固定
する。この取付作業においては、従来のようにシール部
材、カウルトップカバー及び車体パネルに形成された複
数の対応する孔部を一致させるといった細かい位置決め
作業が不要であるため、取付作業が簡単で且つその作業
効率も高い。また、シール部材14の取付部16は硬質
材からなるため簡単には変形することがなく、カウルト
ップカバー11から局部的に離脱することもなく強固に
且つ長期にわたって取り付けることができる。更に、同
取付部16にはシール部材14の全長にわたる係着溝1
6′が形成されていることにより、シール部材14はカ
ウルトップカバー本体11の全長にわたって連続して嵌
着固定されるため、より強固な取り付けを可能にする。
【0017】カウルトップカバー本体11に形成された
上記ビス孔11cに対応する車体パネル3の部位には図
示せぬビス孔が形成されている。前述のようにしてシー
ル部材14が取り付けられたカウルトップカバー本体1
1は、図2に示すようにエンジンフード2のインナパネ
ル2aと車体パネル3との間に配され、両者を前記ビス
孔を介してビス等の固着手段により固定する。
上記ビス孔11cに対応する車体パネル3の部位には図
示せぬビス孔が形成されている。前述のようにしてシー
ル部材14が取り付けられたカウルトップカバー本体1
1は、図2に示すようにエンジンフード2のインナパネ
ル2aと車体パネル3との間に配され、両者を前記ビス
孔を介してビス等の固着手段により固定する。
【0018】この取付状態において、シール部材14の
取付部16に形成された下開口片16bはカウルトップ
カバー本体11と車体パネル3との間に挟持される。そ
のため、シール部材14のカウルトップカバー本体11
への取り付けがより堅固なものになる。また、シール部
材14のシール部15はその頂点においてエンジンフー
ド2のインナパネル2aに弾性変形して当接し、エンジ
ンフード2の後端(図2の右端)における車体パネル3
との開口を閉鎖する。そのため、例えば矢印A1の方向
を流れる雨水は先ず堰部11bにより車体の側方に導か
れ、エンジンルームへの侵入を防止し、更に、外部空気
及び同堰部11bを超えた雨水はシール部材14により
内部への侵入を完全に防止される。また矢印A2方向の
エンジンルームからの内部空気流もシール部材14によ
り外部への漏出が防止され、フロントウィンドシールド
WSに向かって流れることを防止してフロントウィンド
シールドWSの曇り等をなくし、同時に車室への熱的影
響などをも防ぐ。
取付部16に形成された下開口片16bはカウルトップ
カバー本体11と車体パネル3との間に挟持される。そ
のため、シール部材14のカウルトップカバー本体11
への取り付けがより堅固なものになる。また、シール部
材14のシール部15はその頂点においてエンジンフー
ド2のインナパネル2aに弾性変形して当接し、エンジ
ンフード2の後端(図2の右端)における車体パネル3
との開口を閉鎖する。そのため、例えば矢印A1の方向
を流れる雨水は先ず堰部11bにより車体の側方に導か
れ、エンジンルームへの侵入を防止し、更に、外部空気
及び同堰部11bを超えた雨水はシール部材14により
内部への侵入を完全に防止される。また矢印A2方向の
エンジンルームからの内部空気流もシール部材14によ
り外部への漏出が防止され、フロントウィンドシールド
WSに向かって流れることを防止してフロントウィンド
シールドWSの曇り等をなくし、同時に車室への熱的影
響などをも防ぐ。
【0019】また、例えばカウルトップカバー本体11
の前端縁が屈曲した形状である場合には、図4に示すよ
うに、シール部材14の硬質材からなる取付部16にの
み切り込み16cを形成するだけでシール部材14をカ
ウルトップカバー本体11の前端縁に沿って屈曲させる
ことができ、その前端縁形状に合わせて容易に取り付け
ることができる。また、このときシール部材14のシー
ル部15には何ら変形を施す必要はなく、シール性能を
損なうおそれもない。そのため、従来の複数のクリップ
等の固着部材による取付けの場合に比べて大幅に部品点
数が削減されると共に、加工・取付工数を削減すること
ができるため、コストの大幅な低減につながる。
の前端縁が屈曲した形状である場合には、図4に示すよ
うに、シール部材14の硬質材からなる取付部16にの
み切り込み16cを形成するだけでシール部材14をカ
ウルトップカバー本体11の前端縁に沿って屈曲させる
ことができ、その前端縁形状に合わせて容易に取り付け
ることができる。また、このときシール部材14のシー
ル部15には何ら変形を施す必要はなく、シール性能を
損なうおそれもない。そのため、従来の複数のクリップ
等の固着部材による取付けの場合に比べて大幅に部品点
数が削減されると共に、加工・取付工数を削減すること
ができるため、コストの大幅な低減につながる。
【0020】なお、上述の第1実施例では、取付部16
を構成する略C字状断面を有する係着溝16′の上開口
片16aが平板状に形成されているが、図5に示すよう
に、下開口片16bと同様に上開口片16aに前記係着
溝16′の内部に向けて突出する鈎状係着片16a′に
形成することもできる。この場合には、カウルトップカ
バー本体11の前端部の上下両面に係止部11a,11
aをもつ鏃(やじり)状に形成し、両係止部11aをそ
れぞれ前記鈎状係着片16a′,16b′に係着させる
ことにより、上述の実施例よりも更に強固な取り付けが
なされる。
を構成する略C字状断面を有する係着溝16′の上開口
片16aが平板状に形成されているが、図5に示すよう
に、下開口片16bと同様に上開口片16aに前記係着
溝16′の内部に向けて突出する鈎状係着片16a′に
形成することもできる。この場合には、カウルトップカ
バー本体11の前端部の上下両面に係止部11a,11
aをもつ鏃(やじり)状に形成し、両係止部11aをそ
れぞれ前記鈎状係着片16a′,16b′に係着させる
ことにより、上述の実施例よりも更に強固な取り付けが
なされる。
【0021】図6〜図8は本発明の相手方部材がカウル
トップカバー本体21及び車体パネル3の双方である場
合の第2実施例を示している。この実施例にあっても、
カウルトップカバー本体21はその前方平面部21d、
後方平面部21e及び連結部21fからなり、前方平面
部21dの後縁と後方平面部21eの前縁とが前記連結
部21fを介して段違い状に連結されており、後方平面
部21eと前記連結部21fとの連結縁に沿って略垂直
上方に向かう堰部21bが立設されている。前方平面部
21dには長さ方向に所定の間隔をおいて車体パネル3
に対する複数の固定孔21cが形成されており、前端縁
は下方に向けて屈曲されている。また、車体パネル3の
前端部にも、前記固定孔21cに対応して複数の固定孔
3aが形成されている。
トップカバー本体21及び車体パネル3の双方である場
合の第2実施例を示している。この実施例にあっても、
カウルトップカバー本体21はその前方平面部21d、
後方平面部21e及び連結部21fからなり、前方平面
部21dの後縁と後方平面部21eの前縁とが前記連結
部21fを介して段違い状に連結されており、後方平面
部21eと前記連結部21fとの連結縁に沿って略垂直
上方に向かう堰部21bが立設されている。前方平面部
21dには長さ方向に所定の間隔をおいて車体パネル3
に対する複数の固定孔21cが形成されており、前端縁
は下方に向けて屈曲されている。また、車体パネル3の
前端部にも、前記固定孔21cに対応して複数の固定孔
3aが形成されている。
【0022】シール部材24は軟質材からなるシール部
25と硬質材からなる取付部26とから構成される点で
上述の第1実施例と同一であり、使用される材料も第1
実施例と同様である。取付部26は細幅の平板部26b
と同平板部26bの下面から突出する複数の係着片26
aとから構成されている。前記複数の係着片26aは、
カウルトップカバー本体21の上記固定孔21cに対応
する平板部26bの部位の下面から垂直に突設されてお
り、同係着片26aの前後両面はジグザグ状に形成され
ている。一方、上記シール部25の断面は、第1実施例
と同様にその底面25aの一部が長さ方向に切欠かれた
略三角形状の筒体からなり、前記切り欠かれた部分には
前記取付部26の平板部26bが一体に成形されてシー
ル部断面の全体を完全な略三角形状としている。
25と硬質材からなる取付部26とから構成される点で
上述の第1実施例と同一であり、使用される材料も第1
実施例と同様である。取付部26は細幅の平板部26b
と同平板部26bの下面から突出する複数の係着片26
aとから構成されている。前記複数の係着片26aは、
カウルトップカバー本体21の上記固定孔21cに対応
する平板部26bの部位の下面から垂直に突設されてお
り、同係着片26aの前後両面はジグザグ状に形成され
ている。一方、上記シール部25の断面は、第1実施例
と同様にその底面25aの一部が長さ方向に切欠かれた
略三角形状の筒体からなり、前記切り欠かれた部分には
前記取付部26の平板部26bが一体に成形されてシー
ル部断面の全体を完全な略三角形状としている。
【0023】シール部材24はシール部25と取付部2
6とが連続して一体に押出成形されるが、このとき前記
取付部26は図7に示すように断面がT字状の連続板材
として成形される。同成形がなされてから所定の寸法に
切断された後に、図7の破線部をカッタ刃などで切除し
て係着片26aを形成する。ここで、図7に切除線をシ
ール部25の底面25aより少し下方へずらして破線で
示しているが、これは切除部を明確に示すためであり、
実際にはシール部25の底面25aと略同一面を形成す
るように切除することが好ましい。この切除工程におい
ては、シール部25を変形させカット刃に接触しないよ
うにすることで、シール部25を復元したときに同カッ
ト部分に大きな段差が生じないように切除加工ができ
る。なお、この切除されたスクラップは、工程内で粉砕
されて、押出機の材料供給ラインにてバージン材とブレ
ンドし再使用されるため、材料に無駄が生じない。更
に、係着片26aは上述のように自動化しやすい加工工
程により一連で形成できるので、省力化を可能にする。
6とが連続して一体に押出成形されるが、このとき前記
取付部26は図7に示すように断面がT字状の連続板材
として成形される。同成形がなされてから所定の寸法に
切断された後に、図7の破線部をカッタ刃などで切除し
て係着片26aを形成する。ここで、図7に切除線をシ
ール部25の底面25aより少し下方へずらして破線で
示しているが、これは切除部を明確に示すためであり、
実際にはシール部25の底面25aと略同一面を形成す
るように切除することが好ましい。この切除工程におい
ては、シール部25を変形させカット刃に接触しないよ
うにすることで、シール部25を復元したときに同カッ
ト部分に大きな段差が生じないように切除加工ができ
る。なお、この切除されたスクラップは、工程内で粉砕
されて、押出機の材料供給ラインにてバージン材とブレ
ンドし再使用されるため、材料に無駄が生じない。更
に、係着片26aは上述のように自動化しやすい加工工
程により一連で形成できるので、省力化を可能にする。
【0024】第2実施例にあって、シール部材24をカ
ウルトップカバー本体21へ取り付けるには、カウルト
ップカバー本体21の固定孔21cに係着片26aを押
し込み、係着片26aのジグザグ面を同孔21cに係着
させればよく、その作業は容易であると共に、ジグザグ
面が固定孔21cに係止して、脱落を確実に阻止する。
また、このとき同時にカウルトップカバー本体21の固
定孔21cを車体パネル3に形成された固定孔3aと一
致させて重ねておき、シール部材24の係着片26aを
押し込んで、係着片26aのジグザグ面を両取付孔21
c及び3aに嵌着すれば、カウルトップカバー本体21
の車体パネル3への取り付けが同時になされ、作業工程
及び部品点数を減じることができ、コストダウンを可能
にする。なお、カウルトップカバー本体21の固定孔2
1cを車体パネル3の固定孔3aよりも僅かに大きく形
成すれば、これらの固定孔21c,3aを重ね合わせる
作業が容易になされるようになる。
ウルトップカバー本体21へ取り付けるには、カウルト
ップカバー本体21の固定孔21cに係着片26aを押
し込み、係着片26aのジグザグ面を同孔21cに係着
させればよく、その作業は容易であると共に、ジグザグ
面が固定孔21cに係止して、脱落を確実に阻止する。
また、このとき同時にカウルトップカバー本体21の固
定孔21cを車体パネル3に形成された固定孔3aと一
致させて重ねておき、シール部材24の係着片26aを
押し込んで、係着片26aのジグザグ面を両取付孔21
c及び3aに嵌着すれば、カウルトップカバー本体21
の車体パネル3への取り付けが同時になされ、作業工程
及び部品点数を減じることができ、コストダウンを可能
にする。なお、カウルトップカバー本体21の固定孔2
1cを車体パネル3の固定孔3aよりも僅かに大きく形
成すれば、これらの固定孔21c,3aを重ね合わせる
作業が容易になされるようになる。
【0025】なお、上述の第2実施例においては、シー
ル部材21における取付部26の平板部26bがシール
部25の底面25aの中央部分を構成しているが、図9
に示すように、取付部26′をシール部25′の底面2
5a′の中央から偏位させ、平板部26b′の一部を前
記底面25a′から幅方向に延出させることも可能であ
る。このとき係着片26a′はシール部25′の一傾斜
面の下端付近から下方に突出され、そのため、シール部
材24′のカウルトップカバー本体21への取付位置を
カウルトップカバー本体21の中央寄りにすることがで
きると共に、シール部25′をカウルトップカバー本体
21の前端縁寄りに位置させることができる。
ル部材21における取付部26の平板部26bがシール
部25の底面25aの中央部分を構成しているが、図9
に示すように、取付部26′をシール部25′の底面2
5a′の中央から偏位させ、平板部26b′の一部を前
記底面25a′から幅方向に延出させることも可能であ
る。このとき係着片26a′はシール部25′の一傾斜
面の下端付近から下方に突出され、そのため、シール部
材24′のカウルトップカバー本体21への取付位置を
カウルトップカバー本体21の中央寄りにすることがで
きると共に、シール部25′をカウルトップカバー本体
21の前端縁寄りに位置させることができる。
【0026】図10及び図11は、前述の第2実施例の
シール部材の変形例を示し、本変形例においてはシール
部材35の相手方部材は車体パネル3である。本変形例
においては、取付部26は上述の第2実施例と同一構造
を有しているため、その説明を省略する。なお、実質的
に同一の部材については同一の符号を付している。
シール部材の変形例を示し、本変形例においてはシール
部材35の相手方部材は車体パネル3である。本変形例
においては、取付部26は上述の第2実施例と同一構造
を有しているため、その説明を省略する。なお、実質的
に同一の部材については同一の符号を付している。
【0027】シール部35は断面が略三角形状をなして
おり、その底面35aの中央部分は硬質材からなる取付
部26により構成されている。そして、シール部35の
前記底面35aをなす前後の部分にはそれぞれ長さ方向
に延びる突条35bが形成されている。そのため、係着
片26aを残して切除する際に、カッタ刃の側面を突条
35bに当接させて、係着片26aの付け根を綺麗にカ
ットできる。また、シール部材34をカウルトップカバ
ー本体21及び車体パネル3に取り付けた状態におい
て、突条35bは図11に示すようにカウルトップカバ
ー21の固定孔21cの周縁に当接して係着片26aを
矢印Dの方向に付勢するので、係着片26aの緩みを防
止でき、異音の発生を防ぐことができると共に、固定孔
21c周縁とのシール性を向上することができる。な
お、図11においては、カウルトップカバー本体21に
形成された固定孔21cは車体パネル3に設けた固定孔
3aよりも大きく、シール部材35の係着片26aは車
体パネル3に設けた固定孔3aに係着する。また、車体
パネル3の固定孔3aの径をカウルトップカバー本体2
1の固定孔21cよりも大きくして、シール部材35の
係着片26aをカウルトップカバー本体21の固定孔2
1cにのみ係着させることもでき、或いは前述の第2実
施例のように、係着片26aを車体パネル3の固定孔3
a及びカウルトップカバー本体21の固定孔21cの両
方に係着させることもできる。
おり、その底面35aの中央部分は硬質材からなる取付
部26により構成されている。そして、シール部35の
前記底面35aをなす前後の部分にはそれぞれ長さ方向
に延びる突条35bが形成されている。そのため、係着
片26aを残して切除する際に、カッタ刃の側面を突条
35bに当接させて、係着片26aの付け根を綺麗にカ
ットできる。また、シール部材34をカウルトップカバ
ー本体21及び車体パネル3に取り付けた状態におい
て、突条35bは図11に示すようにカウルトップカバ
ー21の固定孔21cの周縁に当接して係着片26aを
矢印Dの方向に付勢するので、係着片26aの緩みを防
止でき、異音の発生を防ぐことができると共に、固定孔
21c周縁とのシール性を向上することができる。な
お、図11においては、カウルトップカバー本体21に
形成された固定孔21cは車体パネル3に設けた固定孔
3aよりも大きく、シール部材35の係着片26aは車
体パネル3に設けた固定孔3aに係着する。また、車体
パネル3の固定孔3aの径をカウルトップカバー本体2
1の固定孔21cよりも大きくして、シール部材35の
係着片26aをカウルトップカバー本体21の固定孔2
1cにのみ係着させることもでき、或いは前述の第2実
施例のように、係着片26aを車体パネル3の固定孔3
a及びカウルトップカバー本体21の固定孔21cの両
方に係着させることもできる。
【0028】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、シール部
材は軟質材からなるシール部と硬質材からなる取付部と
から構成され、シール部材が同取付部において硬質材か
らなるカウルトップカバーに取り付けられるため、その
取付けは堅固であり、取付部位において簡単には外れる
ことはなくなり、シール部材を強固にカウルトップカバ
ーに取り付けることができる。
材は軟質材からなるシール部と硬質材からなる取付部と
から構成され、シール部材が同取付部において硬質材か
らなるカウルトップカバーに取り付けられるため、その
取付けは堅固であり、取付部位において簡単には外れる
ことはなくなり、シール部材を強固にカウルトップカバ
ーに取り付けることができる。
【0029】また本発明が、シール部材の取付部がシー
ル部材の全長にわたって略C字状断面を有すると共に、
カウルトップカバーの前端縁の全長にわたって前記シー
ル部材の取付部に嵌着係止する係止部を有している場合
には、シール部材の取付部に対向させてカウルトップカ
バーの係止部を平行に向け、係止部の全長を取付部に押
し込むだけの操作で、簡単に取り付けられ、その作業が
容易であると共に、部品点数を増加させることなく、生
産効率が向上する。また、シール部材の固定が全長にわ
たって連続してなされるため、より強固な取付けを可能
にする。
ル部材の全長にわたって略C字状断面を有すると共に、
カウルトップカバーの前端縁の全長にわたって前記シー
ル部材の取付部に嵌着係止する係止部を有している場合
には、シール部材の取付部に対向させてカウルトップカ
バーの係止部を平行に向け、係止部の全長を取付部に押
し込むだけの操作で、簡単に取り付けられ、その作業が
容易であると共に、部品点数を増加させることなく、生
産効率が向上する。また、シール部材の固定が全長にわ
たって連続してなされるため、より強固な取付けを可能
にする。
【0030】更に本発明が、カウルトップカバー及び車
体パネルは双方の固定孔を複数有しすると共に、前記シ
ール部材の取付部が前記固定孔の対応部位に同固定孔に
嵌着係止する複数の係着片を有している場合は、カウル
トップカバー及び車体パネルの前記固定孔を一致させ、
同固定孔にシール部材の係着片を上方から押し込むこと
で、シール部材のカウルトップカバーへの取り付け及び
カウルトップカバーの車体パネルへの固定が同時に行わ
れ、その作業も容易である。本取付構造にあっては、カ
ウルトップカバー及び車体パネルに形成された既存の固
定孔を用いるものであり、且つ作業工程をも減じること
ができ、生産性に加えてコストダウンを可能にする。
体パネルは双方の固定孔を複数有しすると共に、前記シ
ール部材の取付部が前記固定孔の対応部位に同固定孔に
嵌着係止する複数の係着片を有している場合は、カウル
トップカバー及び車体パネルの前記固定孔を一致させ、
同固定孔にシール部材の係着片を上方から押し込むこと
で、シール部材のカウルトップカバーへの取り付け及び
カウルトップカバーの車体パネルへの固定が同時に行わ
れ、その作業も容易である。本取付構造にあっては、カ
ウルトップカバー及び車体パネルに形成された既存の固
定孔を用いるものであり、且つ作業工程をも減じること
ができ、生産性に加えてコストダウンを可能にする。
【図1】本発明のシール部材の取付構造を備えたカウル
トップカバーの背面斜視図である。
トップカバーの背面斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例による取付構造を備えたカ
ウルトップカバーを車両に装備した状態を示す断面図で
ある。
ウルトップカバーを車両に装備した状態を示す断面図で
ある。
【図3】本発明の第1実施例による取り付け作業を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図4】本発明の第1実施例の変形例を示す斜視図であ
る。
る。
【図5】本発明の第1実施例の他の変形例を示す斜視図
である。
である。
【図6】本発明の第2実施例による取付構造を備えたシ
ール部材を示す斜視図である。
ール部材を示す斜視図である。
【図7】本発明の第2実施例におけるシール部材の押出
成形直後の状態を示す側面図である。
成形直後の状態を示す側面図である。
【図8】本発明の第2実施例による取付構造を備えたカ
ウルトップカバーを車両に装備した状態を示す断面図で
ある。
ウルトップカバーを車両に装備した状態を示す断面図で
ある。
【図9】本発明の第2実施例の変形例を示す斜視図であ
る。
る。
【図10】本発明の第2実施例の他の変形例の取り付け
作業を示す断面図である。
作業を示す断面図である。
【図11】本発明の第2実施例の他の変形例の取付状態
を示す断面図である。
を示す断面図である。
1 カウルトップカバー 2 フード 2a インナパネル 3 車体パネル 3a 固定孔 11 カウルトップカバー本体 11a,11a′ 楔状係止部 11b 堰部 11c 固定孔 11d 前方平面部 11e 後方平面部 11f 連結部 14 シール部材 15 シール部 15a 底面 16 取付部 16′ 係着溝 16a 上開口片 16b 下開口片 16d 鈎状端縁 21 カウルトップカバー本体 21b 堰部 21c 固定孔 21d 前方平面部 21e 後方平面部 21f 連結部 24,24′ シール部材 25,25′ シール部 25a,25a′ 底面 26,26′ 取付部 26a,26a′ 係着片 26b,26b′ 平板部 35 シール部 35a 底面 35b 突条
Claims (3)
- 【請求項1】 カウルトップカバーの上面とフードの下
面との間をシールするシール部材の取付構造において、
前記シール部材は全長にわたって一体化された軟質材か
らなるシール部と硬質材からなる取付部とから構成さ
れ、前記取付部には相手方部材に対する係着手段を有し
てなることを特徴とするシール部材の取付構造。 - 【請求項2】 前記係着手段は、前記取付部の全長にわ
たって形成された断面略C字状の係着溝であり、前記相
手方部材がカウルトップカバーであって、その前端縁の
全長にわたって前記係着溝に嵌着係止する係止部を有し
てなる請求項1記載の取付構造。 - 【請求項3】 前記係着手段は、前記シール部材の取付
部の下面に突出する複数の係止片であり、前記相手方部
材がカウルトップカバー及び車体パネルの双方又はいず
れか一方であり、前記係止片の突出位置に対応する前記
相手方部材の複数の部位に前記係止片が係着する固定孔
を有してなる請求項1記載の取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7291324A JPH09132089A (ja) | 1995-11-09 | 1995-11-09 | カウルトップカバーのシール部材取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7291324A JPH09132089A (ja) | 1995-11-09 | 1995-11-09 | カウルトップカバーのシール部材取付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09132089A true JPH09132089A (ja) | 1997-05-20 |
Family
ID=17767442
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7291324A Pending JPH09132089A (ja) | 1995-11-09 | 1995-11-09 | カウルトップカバーのシール部材取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09132089A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006224764A (ja) * | 2005-02-16 | 2006-08-31 | Daiwa Kasei Ind Co Ltd | 自動車用フードシール構造 |
WO2006106381A1 (en) * | 2005-04-08 | 2006-10-12 | Gdx North America Inc. | Integrated motor vehicle cowl vent and seal |
JP2009286322A (ja) * | 2008-05-30 | 2009-12-10 | Kanto Auto Works Ltd | カウルルーバ |
US7988223B2 (en) | 2004-02-13 | 2011-08-02 | Nissan Motor Co., Ltd. | Vehicle cowl structure |
JP2015174622A (ja) * | 2014-03-18 | 2015-10-05 | トヨタ車体株式会社 | 乗用車のフロントガラス周縁構造 |
CN110356352A (zh) * | 2018-04-11 | 2019-10-22 | 现代自动车株式会社 | 用于车辆的保险杠条及其制造方法 |
-
1995
- 1995-11-09 JP JP7291324A patent/JPH09132089A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7988223B2 (en) | 2004-02-13 | 2011-08-02 | Nissan Motor Co., Ltd. | Vehicle cowl structure |
JP2006224764A (ja) * | 2005-02-16 | 2006-08-31 | Daiwa Kasei Ind Co Ltd | 自動車用フードシール構造 |
WO2006106381A1 (en) * | 2005-04-08 | 2006-10-12 | Gdx North America Inc. | Integrated motor vehicle cowl vent and seal |
US7316447B2 (en) | 2005-04-08 | 2008-01-08 | Gdx North America, Inc. | Integrated motor vehicle cowl vent and seal |
JP2009286322A (ja) * | 2008-05-30 | 2009-12-10 | Kanto Auto Works Ltd | カウルルーバ |
JP2015174622A (ja) * | 2014-03-18 | 2015-10-05 | トヨタ車体株式会社 | 乗用車のフロントガラス周縁構造 |
CN110356352A (zh) * | 2018-04-11 | 2019-10-22 | 现代自动车株式会社 | 用于车辆的保险杠条及其制造方法 |
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