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JPH09129139A - 交流型プラズマディスプレイパネルおよびその駆動方法 - Google Patents

交流型プラズマディスプレイパネルおよびその駆動方法

Info

Publication number
JPH09129139A
JPH09129139A JP7285310A JP28531095A JPH09129139A JP H09129139 A JPH09129139 A JP H09129139A JP 7285310 A JP7285310 A JP 7285310A JP 28531095 A JP28531095 A JP 28531095A JP H09129139 A JPH09129139 A JP H09129139A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
address
electrode
pulse
electrodes
address electrodes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7285310A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Takasaki
茂 高崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP7285310A priority Critical patent/JPH09129139A/ja
Publication of JPH09129139A publication Critical patent/JPH09129139A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Control Of Gas Discharge Display Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで形成でき、かつ高輝度のプラズマ
ディスプレイパネルを提供する。 【解決手段】 互いに対向する2つの基板、すなわち背
面基板12および前面基板22の内、背面基板12の内
面には互いに延在させてX電極14およびY電極16、
誘電体層18、および保護膜20を設け、前面基板22
の内面には、アドレス電極24a,24bを、X電極1
4およびY電極16と対向させ、かつ直交させて隔壁2
6と同じ方向に重ね合わせてそれぞれ配設する。また、
隔壁26に挟まれた前面基板22の内面に蛍光体層28
を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、交流型プラズマ
ディスプレイパネル(所謂AC型PDP)の構造および
その駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、交流型プラズマディスプレイパネ
ル(以下、AC型PDPという。)の構造として、例え
ば文献I(テレビジョン学会技報、IDY93−2、P
P.7〜12)および文献II(特願平5−33133
4号)に開示されたものがある。
【0003】文献IIに開示されている従来例のAC型
PDPの構造につき、図6を参照して簡単に説明する。
【0004】従来のAC型PDPは、前面基板(ガラス
基板)50上にアドレス電極52を設け、このアドレス
電極52の両側にはアドレス電極と平行させてストライ
プ状の隔壁54を設けてある。また、アドレス電極52
を覆うようにして隔壁54ないの前面基板50の底面お
よび隔壁54の側面に蛍光体層56を設けてある。
【0005】一方、背面基板(ガラス基板)58上には
アドレス電極52と直交する方向にXおよびY電極60
および62を並列に延在させて配設してある。このXお
よびY電極60および62を覆うようにして誘電体層6
4を設けている。
【0006】更に、誘電体層64上に保護膜66を設け
ている。前面基板50と背面基板58とをそれぞれアド
レス電極とXおよびY電極とが直交するように結合さ
せ、その後、パネル中にNe−Xe混合ガスを封入して
AC型PDPを構成する。
【0007】また、AC型PDPを駆動させるときは、
文献Iに開示されている駆動方法と同様な方法によりP
DPを駆動させる。
【0008】アドレス期間では、表示画面を全画面消去
するためX電極にのみ消去パルスを印加し(ステップ
1)、次に、全画面点灯を行なうため、Y電極にY電極
書込みパルスを印加する(ステップ2)。次に、再度、
X電極に消去パルスを印加して全画面消去させ(ステッ
プ3)た後、アドレス電極にはアドレスパルスを印加し
て、X電極にはX電極書込みパルスを印加し、およびY
電極には走査パルスを印加して順次書込みアドレスを選
択する。その後、X電極およびY電極に維持パルスを交
互に印加してパネルを表示させる。
【0009】このようにアドレス電極にはアドレスパル
スを印加し、Y電極には走査パルスを印加することによ
り、放電パネルの各セル(面放電セルともいう。)の保
護膜上に壁電荷が形成されたりされなかったりする。こ
のため、壁電荷が形成された面放電セルが点灯(放電)
するセルとなり、壁電荷が形成されていない面放電セル
を非点灯セルとしてそれぞれ選択される。維持期間にお
いては、XおよびY電極60および62に交互に維持パ
ルスを印加することにより保護膜66に壁電荷が形成さ
れている場合は、維持パルスの電圧に壁電位が加算され
て放電開始電圧以上になり、放電が行なわれる。放電で
生じた紫外線により蛍光体層56を励起させて所定の色
調を有する可視光を発生させ、パネルを表示させる。こ
れに対して、保護膜66上に壁電荷がない場合は、維持
パルスのみとなるため、面放電セルは点灯しない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のAC型プラズマディスプレイは、通常、印刷法
を用いてアドレス電極を形成するため、アドレス電極材
料として非透光性の材料が用いられる。このため、放電
により生じた紫外線は、蛍光体層を励起して発光する際
に光が発光方向面に形成されているアドレス電極によっ
て遮蔽されてしまい、輝度が低下するという問題があ
る。このような問題を解決するため、アドレス材料とし
てITO(インジウム・チタン・オキサイド)等の透光
性材料を用いる方法もあるが、印刷法を用いてアドレス
電極を形成した場合、アドレス電極の膜厚が厚くなり、
アドレス電極の抵抗値が高くなる。このため、AC型P
DPは駆動しなくなる。そこで、従来はITOを用いる
場合、薄膜形成技術を用いてアドレス電極を形成するこ
とが一般的であった。しかし、薄膜形成技術を用いると
コスト高となり好ましくない。
【0011】そこで、低コストで形成でき、かつ高輝度
のプラズマディスプレイパネルおよびその駆動方法が望
まれていた。
【0012】
【課題を解決するための手段】このため、この発明のプ
ラズマディスプレイパネルによれば、互いに対向する2
つの基板のうちの一方の基板の内面に、互いに延在する
X電極およびY電極からなる電極対を具え、他方の基板
の内面に、電極対と対向させ、かつ直交させてアドレズ
電極およびこのアドレス電極と平行な隔壁を延在させて
具え、これら隔壁間に挟まれた他方の基板の内面側に少
なくとも蛍光体層を具えたプラズマディスプレイパネル
において、アドレス電極を、それぞれの隔壁上にこの隔
壁と同じ方向に重ね合わせてそれぞれ配設してなること
を特徴とする。このように、アドレス電極をそれぞれの
隔壁上にこの隔壁と重ね合わせることにより、従来のよ
うにアドレス電極が発光面を遮蔽することがなくなる
分、開口率が大きく出来る。従って、輝度を高めること
が出来る。また、スクリーン印刷法によりアドレス電極
を形成することが出来るので、低コスト化を図ることが
可能になる。
【0013】また、この発明の交流型プラズマディスプ
レイパネルの駆動方法によれば、隣接する2つのアドレ
ス電極のうちの一方のアドレス電極に対し正の極性のア
ドレス書込みパルスを印加すると同時に、他方のアドレ
ス電極に対し負の極性のアドレス書込みパルスを印加
し、それぞれのアドレス書込みパルスの印加後に、隣接
する2つのアドレス電極のうちの一方のアドレス電極に
対し負の極性のアドレスセットパルスを印加すると同時
に、他方のアドレス電極に対し正の極性のアドレスセッ
トパルスを印加することを特徴とする。このように、隣
接する2つのアドレス電極に正または負の極性のアドレ
ス書込みパルスおよびアドレスセットパルスを印加する
ことにより、それぞれのアドレス電極の近傍に形成され
ている壁電荷の極性を任意に制御出来る。このため、パ
ネルの最適放電状態に壁電荷を調整することが可能にな
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、この発明の
交流型プラズマディスプレイパネル(以下、AC型PD
Pと称する。)の実施形態につき説明する。尚、図1、
図4および図5は、この発明が理解できる程度に各構成
成分の形状、大きさ及び配置関係を概略的に示してある
にすぎない。
【0015】[AC型PDPの構造]図1は、この発明
のAC型PDPの概略構造を説明するための斜視図であ
る。AC型PDP10は、互いに対向する背面基板12
と前面基板22とを具えている。背面基板12内面に
は、互いに延在するX電極14およびY電極16からな
る電極対を設けてある。そして、このX電極14および
Y電極16を覆うようにして背面基板12の内面上に誘
電体層18を設け、更に、誘電体層18上に保護膜20
を設けてある。この背面パネルに関しては従来のものと
同様なので詳細な説明は省略する。
【0016】この発明の実施形態では、前面基板22の
内面に、X電極14およびY電極18に対向させ、かつ
直交させて1対のアドレス電極24aおよび24bをこ
のアドレス電極24aおよび24bと平行な隔壁26上
にこの隔壁と同じ方向に重ね合わせてそれぞれ配設して
ある。尚、この実施形態では、アドレス電極24aおよ
び24bを隔壁26上に設けたが、隔壁26の途中にア
ドレス電極を挟み込んでも良く、または隔壁26の中に
埋め込んであっても良い。このため、アドレス電極24
a,24bの幅は、隔壁26の幅とほぼ同じにするか、
または隔壁26の幅より多少大きめの幅にするのが好適
である。
【0017】また、隔壁間に挟まれた前面基板22の内
面および隔壁の側面に蛍光体層28を設けてある。そし
て、背面基板12と前面基板22とを、X電極およびY
電極とアドレス電極とがそれぞれ直交するように結合さ
せてAC型PDPを構成する。また、このパネル中に例
えばNe−Xe混合ガスを封入してある。このため、隔
壁26間にガス放電セル(ガス放電空間ともいう。)3
0が形成される。
【0018】上述したように、この実施形態では、アド
レス電極24aおよび24bを隔壁26に重ね合わせて
あるので、各電極を駆動させてガス放電セル30を放電
させ、発光表示させる場合、従来に比べてアドレス電極
24a,24bが表示画面側を遮蔽しない分、開口率が
大きくなるので、発光輝度を高めることが出来る。
【0019】[AC型PDPの製造方法]次に、図1を
参照して、AC型PDPPの製造方法につき簡単に説明
する。
【0020】背面基板12として、ガラス基板を用い
る。この背面基板12上に、スクリーン印刷法を用いて
例えば銀ペーストを印刷および焼成して、ストライプ状
のX電極14およびY電極16を形成する。その後、印
刷法を用いて、X電極14およびY電極16を覆うよう
にして背面基板12上に誘電体層18および保護膜20
順次形成する。尚、ここでは保護膜20の材料をMgO
とする。
【0021】一方、前面基板22側は、前面基板22と
してガラス基板を用いる。この前面基板22上にスクリ
ーン印刷法を用いて例えば銀ペーストを印刷および焼成
してX電極14およびY電極16に直交する位置に2つ
のストライプ状のアドレス電極24aおよび24bを形
成する。このアドレス電極24aおよび24b上に印刷
法を用いて隔壁26をアドレス電極24aおよび24b
と重ね合わせて形成する。
【0022】次に、印刷法を用いて隔壁26に挟まれた
前面基板22の内面および隔壁26の側面の一部または
全面を覆うようにして蛍光体層28を形成する。尚、こ
の蛍光体層28は、赤、緑および青の3色の蛍光体層が
あり、それぞれ隔壁26間毎に独立させて形成してあ
る。背面基板12と前面基板22とを、X電極14およ
びY電極16とアドレス電極24aおよび24bとを直
交するように結合させた後、隔壁26間に形成されたガ
ス放電セル30に放電ガス(Ne−Xe(8体積%))
を封入してAC型PDPが完成する。このように、この
実施形態では、アドレス電極24aおよび24bを形成
するとき、スクリーン印刷法を用いて形成するため、従
来の薄膜技術によるアドレス電極の形成方法に比べて低
コストで作製できるという利点がある。
【0023】[駆動の説明]次に、図2および図3を参
照して、この発明のAC型PDPの駆動構成につき説明
する。図2は、この発明のAC型PDPの駆動構成を示
すブロック図であり、図3は各電極毎の駆動波形のタイ
ミングを説明するための駆動波形図である。
【0024】この発明の駆動装置は、AC型PDP10
と、制御回路101と、アドレス駆動回路103と、X
電極駆動回路105と、Y電極駆動回路107により構
成されている。
【0025】AC型PDP10は、X電極14およびY
電極16は複数の電極対、ここではそれぞれ3つの電極
対(X1 、X3 およびX3 番目のX電極とY電極はY
1 、Y2 およびY3 番目のY電極)を配設してある。ま
た、上記3つの電極対に直交させて4個のアドレス電極
24を配置してある。尚、この実施形態では、アドレス
電極24を4n+1,4n+2.4n+3および4n+
4(ただし、n=0,1,2・・・の正数)番目のアド
レス電極で1つのアドレス電極群を構成している。そし
て、それぞれのアドレス電極24をここではA1 、A
2 、A3 およびA4の符号で示す。
【0026】また、X1 、X3 およびX3 番目のX電極
14は、パネルの外部端子(図示せず)で共通接続さ
れ、外部端子はX電極駆動回路105に接続されてい
る。また、Y1 、Y2 およびY3 番目のY電極16はそ
れぞれY電極駆動回路107に接続されている。また、
1 、A2 、A3 およびA4 番目のアドレス電極は、そ
れぞれアドレス電極駆動回路103に接続されている。
制御回路101は、アドレス電極駆動回路103、X電
極駆動回路105およびY電極駆動回路107に接続さ
れている。
【0027】制御回路101は、論理回路とメモリ回路
等から構成されており、アドレス電極駆動回路103、
X電極駆動回路105およびY電極駆動回路107の信
号およびタイミングを作成して、各駆動回路に信号を伝
達する回路である。
【0028】アドレス駆動回路103は、アドレス書込
みパルス、アドレスセットパルスおよびアドレスパルス
を発生させてアドレス電極24に印加するための回路で
ある。
【0029】X電極駆動回路105は、X電極書込みパ
ルス、消去パルスおよび維持パルスを発生させる回路で
ある。
【0030】Y電極駆動回路107は、Y電極書込みパ
ルス、走査パルスおよび維持パルスを発生させる回路で
ある。
【0031】[動作の説明]次に、図3、図4および図
5を参照して、AC型PDPの駆動方法および壁電荷の
蓄積状態につき説明する。
【0032】図3の(A)、(B)および(C)は、各
電極に印加されるパルスのタイミングを説明するための
駆動波形図でり、また、図4の(A)、(B)、(C)
および図5の(A)、(B)、(C)は図3のアドレス
期間または表示期間において、各電極間に形成される壁
電荷蓄積状態を説明するための模式図である。
【0033】先ず、全面点灯期間(アドレス期間I)で
は、隣接する2つのアドレス電極のA1 番目に正の極性
のアドレス書込みパルスを印加し、A2 番目に負の極性
のアドレス書込みパルスを印加し、A3 番目に正の極性
のアドレス書込みパルスを印加し、A4 番目に負の極性
のアドレス書込みパルスを印加する(図3の(A))。
【0034】また、X1 、X2 およびX3 番目のX電極
には、アドレス電極と同期させて正の極性のX電極書込
みパルスを印加する(図3の(B))。
【0035】次に、Y1 、Y2 およびY3 番目のY電極
16には、アドレス電極24おびX電極14と同期させ
て負の極性のY電極書込みパルスを印加する(図3の
(C))。このように、アドレス電極24、X電極14
およびY電極16に書込みパルスを印加することによ
り、X電極14とY電極16との間の電位差は(VS
W )となり、放電開始電圧より高くなりパネルの全ガ
ス放電セルが放電を開始する。このとき、A1 およびA
3 番目のアドレス電極24の近傍には印加電圧と逆極性
の負の壁電荷が形成され、A2 およびA4 番目のアドレ
ス電極24の近傍には印加電圧と逆極性の正の壁電荷が
形成される。また、X電極14の保護膜20上には負の
極性の電荷が蓄積され、Y電極16の保護膜20上には
正極性の電荷が蓄積される(図4の(A))。
【0036】次に、全面消去期間(アドレス期間II)
では、アドレス電極(A1 ,A2 ,A3 ,A4 番目のア
ドレス電極)24とY電極(Y1 ,Y2 ,Y3 番目のY
電極16)を0Vにして、X1 、X2 およびX3 番目の
X電極14に消去パルスを印加する。消去パルスを印加
することにより、放電途中でX電極14およびY電極1
6間での電位差が0Vになるため、X電極14およびY
電極16上に蓄積されている壁電荷は電気的に中和して
消滅する。このため、全画面は消灯状態となる。このア
ドレス期間IIでは、隔壁26で隔てられた各アドレス
電極24の左右の近傍には壁電荷がアドレス期間Iの状
態のまま残留する。
【0037】次に、前区間(アドレス期間III)で
は、X1 ,X2 およびX3 番目のX電極14、およびY
1 ,Y2 およびY3 番目のY電極16とに0Vを印加し
ておき、A1 番目のアドレス電極24に負のアドレスセ
ットパルス(電圧:−Va )を印加し、A2 番目のアド
レス電極24に正のアドレスセットパルス(電圧:+V
a )をそれぞれ印加する。このように極性の異なるアド
レスセットパルスを同時に印加することにより、A1
目のアドレス電極およびA2 番目のアドレス電極間の電
位差は、印加電圧(2Va )と壁電位とが加算されて放
電開始電圧(Vf)以上となるため、放電する。このた
め、それぞれのA1 およびA2 番目のアドレス電極側に
は逆極性の壁電荷が形成される。しかし、A2 番目とA
3 番目のアドレス電極間およびA3 番目とA4 番目との
アドレス電極間の電位差は、アドレスセットパルスの電
圧(Va )と壁電位とが加算されるが放電開始電圧以下
になるため、放電しない(図4の(C))。
【0038】同様にして、後区間(アドレス期間IV)
では、A3 番目とA4 番目とのアドレス電極に正および
負の極性のアドレスセットパルスを印加する。このよう
にして、A3 番目およびA4 番目のアドレス電極間を放
電させ、それぞれのアドレス電極側に逆極性の壁電荷を
形成する。しかし、図4の(C)の説明のときと同様に
1 とA2 番目とのアドレス電極間またはA2 とA3
目とのアドレス電極間では放電しない(図5の
(A))。
【0039】次に、順次書込み動作期間(アドレス期間
V)では、表示書込みを行なう期間であり、例えば、A
2 およびA3 番目のアドレス電極間とA3 およびA4
目のアドレス電極間にあるガス放電セルの表示書込みを
行なう場合、A2 およびA3番目のアドレス電極に正電
位のアドレスパルス(電圧:+Va )を印加し、その他
のA1 およびA4 番目のアドレス電極には0Vを印加す
る。同時にY1 番目のY電極16に走査パルス(電圧:
−Va )を印加する(図3参照)。このため、A2 番目
のアドレス電極24の右側の蛍光体層上に形成されてい
る正の壁電位とA2 番目のアドレス電極24およびY1
番目のY電極16間の電位差(2Va )とが加算されて
放電を開始する。このとき、放電によって、A2 番目の
アドレス電極24の右側に負の壁電荷が蓄積され、Y1
番目のY電極16の保護膜20上には正の壁電荷が蓄積
される。同時に、X1 番目のX電極14の保護膜20上
には負の壁電荷の一部が蓄積される。同様にして、A3
番目のアドレス電極24の右側の正の壁電位とY1 番目
のY電極16との間でも放電して、A3 番目のアドレス
電極24の右側に負の壁電荷が蓄積され、Y1 番目のY
電極16の保護膜20上に正の壁電荷が蓄積される。ま
た、X1 番目のX電極14の保護膜20上には負の壁電
荷の一部が蓄積される(図5の(B))。以下、同様に
して、Y2 番目およびY3 番目のY電極16に走査パル
スを印加して順次データ書込みを行なって、全画面のデ
ータ書込みが完了する。ここまでの動作をアドレス期間
と称する。
【0040】次に、表示期間VIでは、X1 、X2 およ
びX3 番目のX電極14に維持パルス(電圧:−VS
を印加することにより、X電極14およびY電極16間
の電位差は維持パルスの電圧(VS )と壁電位とが加算
されて放電開始電圧より高い電圧になるので、A2 番目
およびA3 番目のアドレス電極24間のガス放電セル3
0およびA3 番目およびA4 番目のアドレス電極24間
のガス放電セル30は放電を開始する。放電により壁電
荷の蓄積状態は、Y電極16の保護膜20上に負の壁電
荷が蓄積され、X電極14の保護膜20上には正の壁電
荷が蓄積される(図5の(C))。続いて、X電極14
およびY電極16に交互に維持パルスを印加することに
より、維持電圧(Vs )と壁電位が加算されて点灯を持
続させることが出来る。このような一連の駆動動作によ
り、アドレス間に蓄積されている壁電荷の極性を任意に
制御することが出来るので最適な書込み動作が可能にな
る。
【0041】
【発明の効果】上述した説明から明らかなように、この
発明の交流型プラズマディスプレイパネルによれば、ア
ドレス電極をそれぞれの隔壁の同じ方向に重ね合わせて
それぞれ配設してあるので、発光面の開口率が従来に比
べて大きくなり、従って、輝度を高くすることが出来
る。また、アドレス電極はスクリーン印刷法を用い形成
出来るので低コスト化を図ることが出来る。
【0042】また、この発明の駆動方法によれば、隣接
する2つのアドレス電極の一方のアドレス電極に対し正
の極性のアドレス書込みパルスを印加すると同時に、他
方にアドレス電極に負の極性のアドレス書込みパルスを
印加し、それぞれのアドレス書込みパルスの印加後に、
隣接する2つのアドレス電極のうち一方のアドレス電極
に対し負の極性のアドレスセットパルスを印加すると同
時に、他方のアドレス電極に対し正の極性のアドレスセ
ットパルスを印加する。このように、一方のアドレス電
極および他方のアドレス電極に逆極性のアドレス書込み
パルスやアドレスセットパルスを印加することにより、
一方および他方のアドレス電極の近傍に形成されている
壁電荷の極性を任意に制御することが出来る。このた
め、パネルに対し好適な書込み表示が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のAC型PDPの構造を説明するため
の斜視図である。
【図2】この発明のAC型PDPの駆動構成を説明する
ためのブロック図である。
【図3】(A)〜(C)は、この発明のAC型PDPの
各電極に印加するパルスのタイミングを説明するための
駆動波形図である。
【図4】(A)〜(C)は、この発明の駆動波形に対応
して各電極に形成される壁電荷の蓄積状態を説明するた
めの図である。
【図5】(A)〜(C)は、図4に続く、壁電荷の蓄積
状態を説明するための図である。
【図6】従来のAC型PDPの構造を説明するための斜
視図である。
【符号の説明】
10:AC型PDP 12:背面基板 14:X電極 16:Y電極 18:誘電体層 20:保護膜 22:前面基板 24a,24b:アドレス電極 26:隔壁 28:蛍光体層 30:ガス放電セル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向する2つの基板のうちの一方
    の基板の内面に、互いに延在するX電極およびY電極か
    らなる電極対を具え、他方の基板の内面に、前記電極対
    と対向させ、かつ直交させてアドレズ電極および該アド
    レス電極と平行な隔壁を延在させて具え、これら隔壁間
    に挟まれた前記他方の基板の内面側に少なくとも蛍光体
    層を具えたプラズマディスプレイパネルにおいて、 前記アドレス電極を、それぞれの隔壁に該隔壁と同じ方
    向に重ね合わせてそれぞれ配設してなることを特徴とす
    る交流型プラズマディスプレイパネル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の交流型プラズマディス
    プレイパネルを駆動するに当たり、 隣接する2つの前記アドレス電極のうちの一方のアドレ
    ス電極に対し正の極性のアドレス書込みパルスを印加す
    ると同時に、他方のアドレス電極に対し負の極性のアド
    レス書込みパルスを印加し、それぞれのアドレス書込み
    パルスの印加後に、隣接する2つの前記アドレス電極の
    うちの一方のアドレス電極に対し負の極性のアドレスセ
    ットパルスを印加すると同時に、他方のアドレス電極に
    対し正の極性のアドレスセットパルスを印加することを
    特徴とする交流型プラズマディスプレイパネルの駆動方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の前記アドレス
    電極にアドレス書込みパルスおよびアドレスセットパル
    スを与え、前記X電極にX電極書込みパルスおよび消去
    パルスを与え、前記Y電極にY電極書込みパルスおよび
    走査パルスを与えて所定のアドレス期間中、順次パネル
    の表示画面を全面点灯、全面消去および順次書込み動作
    を行なう駆動方法において、 4n+1、4n+2,4n+3および4n+4(ただ
    し、n=0、1、・・の正数)番目の複数の前記アドレ
    ス電極で1つのアドレス電極群を構成したとき、 前記全面点灯期間では、前記XおよびY電極書込みパル
    スと同期させて偶数番目と奇数番目とが逆極性のアドレ
    ス書込みパルスを印加させ、 前記全面消去期間では、前記X電極に消去パルスを印加
    させて表示画面を全面消去させ、 その後、該全面消去期間と前記順次書込み動作期間との
    間に2つの電荷極性をセットさせるための前および後区
    間を設け、該前区間では4n+1番目および4n+2番
    目のアドレス電極に前記全面点灯期間で4n+1番目お
    よび4n+2番目に印加したアドレス書込みパルスと逆
    極性を有するパルスを印加させ、その後、後区間では4
    n+2番目および4n+4番目のアドレス電極に前記全
    面点灯期間で4n+3番目および4n+4番目に印加し
    たパルスと逆極性を有するパルスを印加させることを特
    徴とする交流型プラズマディスプレイの駆動方法。
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