JPH0912577A - カルバペネム化合物、その製造法および剤 - Google Patents
カルバペネム化合物、その製造法および剤Info
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- JPH0912577A JPH0912577A JP8104992A JP10499296A JPH0912577A JP H0912577 A JPH0912577 A JP H0912577A JP 8104992 A JP8104992 A JP 8104992A JP 10499296 A JP10499296 A JP 10499296A JP H0912577 A JPH0912577 A JP H0912577A
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- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D477/00—Heterocyclic compounds containing 1-azabicyclo [3.2.0] heptane ring systems, i.e. compounds containing a ring system of the formula:, e.g. carbapenicillins, thienamycins; Such ring systems being further condensed, e.g. 2,3-condensed with an oxygen-, nitrogen- or sulphur-containing hetero ring
- C07D477/10—Heterocyclic compounds containing 1-azabicyclo [3.2.0] heptane ring systems, i.e. compounds containing a ring system of the formula:, e.g. carbapenicillins, thienamycins; Such ring systems being further condensed, e.g. 2,3-condensed with an oxygen-, nitrogen- or sulphur-containing hetero ring with hydrogen atoms, hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals, directly attached in position 4, and with a carbon atom having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. an ester or nitrile radical, directly attached in position 2
- C07D477/12—Heterocyclic compounds containing 1-azabicyclo [3.2.0] heptane ring systems, i.e. compounds containing a ring system of the formula:, e.g. carbapenicillins, thienamycins; Such ring systems being further condensed, e.g. 2,3-condensed with an oxygen-, nitrogen- or sulphur-containing hetero ring with hydrogen atoms, hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals, directly attached in position 4, and with a carbon atom having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. an ester or nitrile radical, directly attached in position 2 with hydrogen atoms, hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals, attached in position 6
- C07D477/16—Heterocyclic compounds containing 1-azabicyclo [3.2.0] heptane ring systems, i.e. compounds containing a ring system of the formula:, e.g. carbapenicillins, thienamycins; Such ring systems being further condensed, e.g. 2,3-condensed with an oxygen-, nitrogen- or sulphur-containing hetero ring with hydrogen atoms, hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals, directly attached in position 4, and with a carbon atom having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. an ester or nitrile radical, directly attached in position 2 with hydrogen atoms, hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals, attached in position 6 with hetero atoms or carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. an ester or nitrile radical, directly attached in position 3
- C07D477/20—Sulfur atoms
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- Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】優れた抗菌作用を有する新規カルバペネム化合
物を提供する。 【解決手段】式: 〔式中、R1は置換されていてもよい低級アルキル基
を、R2はH又は低級アルキル基を、R3はH、置換され
ていてもよい低級アルキル基又はアミノ基の保護基を、
Bは置換されていてもよい複素環基を示し、環Aはさら
に置換基を有していてもよい。mおよびnは各々1、2
又は3を示すが、m+n≧3である。〕で表されるカル
バペネム化合物もしくはそのエステルまたはその塩、そ
れらの製造方法ならびに当該化合物を含有する、抗菌剤
である医薬組成物。
物を提供する。 【解決手段】式: 〔式中、R1は置換されていてもよい低級アルキル基
を、R2はH又は低級アルキル基を、R3はH、置換され
ていてもよい低級アルキル基又はアミノ基の保護基を、
Bは置換されていてもよい複素環基を示し、環Aはさら
に置換基を有していてもよい。mおよびnは各々1、2
又は3を示すが、m+n≧3である。〕で表されるカル
バペネム化合物もしくはそのエステルまたはその塩、そ
れらの製造方法ならびに当該化合物を含有する、抗菌剤
である医薬組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた抗菌作用を有す
る新規カルバペネム化合物、その製造法および抗菌剤に
関する。
る新規カルバペネム化合物、その製造法および抗菌剤に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、チエナマイシンに代表される
カルバペネム系抗生物質については多数の報告がある。
チエナマイシンは優れた抗菌活性を持つものの、生体内
に存在する分解酵素であるデヒドロペプチダーゼ−I
(DHP−I)に対して不安定であるなどの問題がある
ため、臨床適用されることがなかった。チエナマイシン
の類縁体であるイミペネムはDHP−Iの阻害剤である
シラスタチンと併用することによって臨床効果を現わす
ことが知られている。その後、数多くの研究がなされ、
カルバペネムの1β位にメチル基を、2位に3−ピロリ
ジニルチオ基を導入すると抗菌活性、DHP−I安定性
ともに改善されたカルバペネム化合物が得られることが
明らかにされている(特開昭60−233076、特開
平5−4988など)。しかし、これらの化合物も抗菌
活性、DHP−I安定性において十分であるとはいえ
ず、さらに優れた抗菌活性、DHP−I安定性を示すカ
ルバペネム誘導体の出現が望まれていた。また、カルバ
ペネムの2位に、[5−(1−ピペラジニルカルボニ
ル)ピロリジン−2−イル]チオ基を持つ化合物が特開
昭60−233067、特開平4−36282、特開平
4−368386、特開平5−339269、特開平6
−16671、WO93/00344、Korean
J.Med.Chem.4巻、101頁、1994年に
開示されている。しかし、該化合物のピペラジンの置換
基としては、単に置換されていてもよい低級アルキル
基、イミノ基の保護基、低級アルケニル基、低級アルキ
ニル基、−C(=NH)R6基(R6はHなど)、置換ア
ルカノイル基、置換フェニル基が開示されているだけで
あり、これらの置換基とは化学構造が全く異なるところ
の複素環基が結合した化合物およびその効果については
全く開示されていない。
カルバペネム系抗生物質については多数の報告がある。
チエナマイシンは優れた抗菌活性を持つものの、生体内
に存在する分解酵素であるデヒドロペプチダーゼ−I
(DHP−I)に対して不安定であるなどの問題がある
ため、臨床適用されることがなかった。チエナマイシン
の類縁体であるイミペネムはDHP−Iの阻害剤である
シラスタチンと併用することによって臨床効果を現わす
ことが知られている。その後、数多くの研究がなされ、
カルバペネムの1β位にメチル基を、2位に3−ピロリ
ジニルチオ基を導入すると抗菌活性、DHP−I安定性
ともに改善されたカルバペネム化合物が得られることが
明らかにされている(特開昭60−233076、特開
平5−4988など)。しかし、これらの化合物も抗菌
活性、DHP−I安定性において十分であるとはいえ
ず、さらに優れた抗菌活性、DHP−I安定性を示すカ
ルバペネム誘導体の出現が望まれていた。また、カルバ
ペネムの2位に、[5−(1−ピペラジニルカルボニ
ル)ピロリジン−2−イル]チオ基を持つ化合物が特開
昭60−233067、特開平4−36282、特開平
4−368386、特開平5−339269、特開平6
−16671、WO93/00344、Korean
J.Med.Chem.4巻、101頁、1994年に
開示されている。しかし、該化合物のピペラジンの置換
基としては、単に置換されていてもよい低級アルキル
基、イミノ基の保護基、低級アルケニル基、低級アルキ
ニル基、−C(=NH)R6基(R6はHなど)、置換ア
ルカノイル基、置換フェニル基が開示されているだけで
あり、これらの置換基とは化学構造が全く異なるところ
の複素環基が結合した化合物およびその効果については
全く開示されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】カルバペネム化合物
は、一般にグラム陽性菌およびグラム陰性菌に対し優れ
た抗菌活性を示すが、その抗菌活性が十分でなかった
り、物理化学的性質や体内での安定性特に腎デヒドロペ
プチダーゼ−1(DHP−1)等に対する安定性に問題が
あったりする。そのため優れた抗菌活性を持つとともに
生体内で安定で優れた体内動態を示し、場合によっては
経口的に用いることも可能なカルバペネム化合物の出現
が強く望まれていた。
は、一般にグラム陽性菌およびグラム陰性菌に対し優れ
た抗菌活性を示すが、その抗菌活性が十分でなかった
り、物理化学的性質や体内での安定性特に腎デヒドロペ
プチダーゼ−1(DHP−1)等に対する安定性に問題が
あったりする。そのため優れた抗菌活性を持つとともに
生体内で安定で優れた体内動態を示し、場合によっては
経口的に用いることも可能なカルバペネム化合物の出現
が強く望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意種々
検討を加えた結果、カルバペネムの2位の[5−(1−
ピペラジニルカルボニル)ピロリジン−2−イル]チオ
基におけるピペラジン環の4位に複素環基が直接結合し
ていることに化学構造上の特徴を持つ化合物を初めて合
成し、このカルバペネム化合物がその特異な化学構造に
基づいて予想外にもグラム陽性菌からグラム陰性菌(耐
性緑膿菌を含む)に至る幅広い病原菌に対し優れた抗菌
作用を示すとともに、化学的安定性及び生体内安定性特
にDHP−Iに対する安定性を示すことを見いだし、こ
れらに基づいて本発明を完成した。
検討を加えた結果、カルバペネムの2位の[5−(1−
ピペラジニルカルボニル)ピロリジン−2−イル]チオ
基におけるピペラジン環の4位に複素環基が直接結合し
ていることに化学構造上の特徴を持つ化合物を初めて合
成し、このカルバペネム化合物がその特異な化学構造に
基づいて予想外にもグラム陽性菌からグラム陰性菌(耐
性緑膿菌を含む)に至る幅広い病原菌に対し優れた抗菌
作用を示すとともに、化学的安定性及び生体内安定性特
にDHP−Iに対する安定性を示すことを見いだし、こ
れらに基づいて本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は (1)式(I):
【化4】 〔式中、R1は置換されていてもよい低級アルキル基
を、R2は水素原子または低級アルキル基を、R3は水素
原子、置換されていてもよい低級アルキル基またはアミ
ノ基の保護基を、Gは−CO−または−CH(R)−(式
中、Rは水素原子または置換されていてもよい低級アル
キル基を示す。)を、Bは置換されていてもよい複素環
基を示し、環Aはさらに置換基を有していてもよい。m
およびnはそれぞれ1、2または3を示すが、m+n≧
3である。〕で表されるカルバペネム化合物もしくはそ
のエステルまたはその塩(以下、化合物(I)と略称す
ることもある)、 (2)式(II):
を、R2は水素原子または低級アルキル基を、R3は水素
原子、置換されていてもよい低級アルキル基またはアミ
ノ基の保護基を、Gは−CO−または−CH(R)−(式
中、Rは水素原子または置換されていてもよい低級アル
キル基を示す。)を、Bは置換されていてもよい複素環
基を示し、環Aはさらに置換基を有していてもよい。m
およびnはそれぞれ1、2または3を示すが、m+n≧
3である。〕で表されるカルバペネム化合物もしくはそ
のエステルまたはその塩(以下、化合物(I)と略称す
ることもある)、 (2)式(II):
【化5】 〔式中、Lは脱離基を、その他の記号は前記と同意義を
示す。〕で表される化合物もしくはそのエステルまたは
その塩と、式(III):
示す。〕で表される化合物もしくはそのエステルまたは
その塩と、式(III):
【化6】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表わされる化
合物またはその塩とを反応させることを特徴とする前記
(1)記載の化合物の製造方法、 (3)前記(1)記載の化合物を含有する医薬組成物等
に関する。
合物またはその塩とを反応させることを特徴とする前記
(1)記載の化合物の製造方法、 (3)前記(1)記載の化合物を含有する医薬組成物等
に関する。
【0006】本発明の化合物(I)はグラム陽性菌から
グラム陰性菌に至る幅広い病原菌に対し優れた抗菌作用
を示し、しかも優れた化学的および対DHP−1安定性
等を持ち、皮下注射または経口的投与により抗細菌活性
を示す。
グラム陰性菌に至る幅広い病原菌に対し優れた抗菌作用
を示し、しかも優れた化学的および対DHP−1安定性
等を持ち、皮下注射または経口的投与により抗細菌活性
を示す。
【0007】上記式中、R1で示される置換されていて
もよい低級アルキル基の低級アルキル基としては、例え
ば直鎖状または分枝状のC1-4アルキル基等が用いら
れ、その置換基としては、たとえばシアノ基、アミノ
基、モノまたはジC1-4アルキルアミノ基、ヒドロキシ
ル基、C1-4アルキルオキシ基、カルバモイルオキシ
基、C1-4アルキルチオ基、C1-4アルキルスルホニル
基、ハロゲン、スルファモイル基、C1-4アルキル−オ
キシカルボニル基、スルホオキシ基などをあげることが
できる。このような置換基の数は好ましくは1ないし3
個であって、複数の置換基の場合はそれらは同一であっ
ても異なっていてもよい。低級アルキル基がアミノ基、
ヒドロキシル基で置換されている場合、これらは容易に
除去可能な保護基で保護されていてもよい。そのような
保護基としてはトリメチルシリル、トリエチルシリル、
t−ブチルジメチルシリルなどのシリル基、アリルオキ
シカルボニル、t−ブトキシカルボニル、ベンジルオキ
シカルボニル、p−ニトロベンジルオキシカルボニルな
どが好ましい。
もよい低級アルキル基の低級アルキル基としては、例え
ば直鎖状または分枝状のC1-4アルキル基等が用いら
れ、その置換基としては、たとえばシアノ基、アミノ
基、モノまたはジC1-4アルキルアミノ基、ヒドロキシ
ル基、C1-4アルキルオキシ基、カルバモイルオキシ
基、C1-4アルキルチオ基、C1-4アルキルスルホニル
基、ハロゲン、スルファモイル基、C1-4アルキル−オ
キシカルボニル基、スルホオキシ基などをあげることが
できる。このような置換基の数は好ましくは1ないし3
個であって、複数の置換基の場合はそれらは同一であっ
ても異なっていてもよい。低級アルキル基がアミノ基、
ヒドロキシル基で置換されている場合、これらは容易に
除去可能な保護基で保護されていてもよい。そのような
保護基としてはトリメチルシリル、トリエチルシリル、
t−ブチルジメチルシリルなどのシリル基、アリルオキ
シカルボニル、t−ブトキシカルボニル、ベンジルオキ
シカルボニル、p−ニトロベンジルオキシカルボニルな
どが好ましい。
【0008】R1としてさらに好ましくは式
【化7】 くはヒドロキシル基などである。R1として特に好まし
いのは(1R)−ヒドロキシエチル基などである。上記
式のR2としては水素原子または低級アルキル基が用い
られる。低級アルキル基としては、好ましくはC1-3ア
ルキル基などが用いられる。そのようなC1-3アルキル
基としては、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロ
ピルを用いることができ、特にメチル基が好ましい。
いのは(1R)−ヒドロキシエチル基などである。上記
式のR2としては水素原子または低級アルキル基が用い
られる。低級アルキル基としては、好ましくはC1-3ア
ルキル基などが用いられる。そのようなC1-3アルキル
基としては、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロ
ピルを用いることができ、特にメチル基が好ましい。
【0009】上記式のR3としては水素原子、置換され
ていてもよい低級アルキル基またはアミノ基の保護基が
用いられる。R3で示される置換されていてもよい低級
アルキル基としては、たとえば、ハロゲン、ヒドロキシ
基、カルボキシ基、カルバモイル基、カルバモイルオキ
シ基、シアノ基、オキソ基、C1-6アルキルオキシ基、
アミノ基、モノ−またはジ−C1-4アルキルアミノ基、
イミノ基、C1-4アルキルイミノ基などから選ばれる1
ないし3個の置換基を有していてもよいC1-4アルキル
基などをあげることができる。R3で示される置換され
ていてもよい低級アルキル基としては、イミノ基(=N
H)またはメチルイミノ基(=NCH3)などで置換さ
れていてもよいメチル基、エチル基、プロピル基などの
C1-3アルキル基などが好ましい。
ていてもよい低級アルキル基またはアミノ基の保護基が
用いられる。R3で示される置換されていてもよい低級
アルキル基としては、たとえば、ハロゲン、ヒドロキシ
基、カルボキシ基、カルバモイル基、カルバモイルオキ
シ基、シアノ基、オキソ基、C1-6アルキルオキシ基、
アミノ基、モノ−またはジ−C1-4アルキルアミノ基、
イミノ基、C1-4アルキルイミノ基などから選ばれる1
ないし3個の置換基を有していてもよいC1-4アルキル
基などをあげることができる。R3で示される置換され
ていてもよい低級アルキル基としては、イミノ基(=N
H)またはメチルイミノ基(=NCH3)などで置換さ
れていてもよいメチル基、エチル基、プロピル基などの
C1-3アルキル基などが好ましい。
【0010】R3で示されるアミノ基の保護基として
は、β−ラクタム系抗菌剤およびペプチドの分野におい
て繁用されている保護基が用いられる。そのようなアミ
ノ基の保護基としてはたとえば、置換オキシカルボニル
基,置換されていてもよいC6- 10アリール−メチル基,
置換されていてもよいジC6-10アリール−メチル基,置
換されていてもよいトリC6-10アリール−メチル基など
が用いられる。「置換オキシカルボニル基」としてはた
とえば、C1-10アルキル−オキシカルボニル基,C3-10
シクロアルキル−オキシカルボニル基,C5-10架橋環式
炭化水素−オキシカルボニル基,C2-10アルケニル−オ
キシカルボニル基,C6-10アリール−オキシカルボニル
基またはC7-19アラルキル−オキシカルボニル基のほ
か、それらがさらにC1-4アルキルオキシ基,C1-6アル
カノイル基,C1-10アルカノイルオキシ基,C1-10アル
キルオキシ−カルボニルオキシ基,C3-10シクロアルキ
ルオキシ−カルボニルオキシ基,置換シリル基,C1-4
アルキルスルホニル基,ハロゲン,シアノ,C1-4アル
キル基,ニトロ等から選ばれる置換基を1〜3個有して
いるものも含まれる。具体的には例えばメトキシメチル
オキシカルボニル,2−トリメチルシリルエトキシカル
ボニル,2−メタンスルホニルエトキシカルボニル,
2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル,2−シアノ
エトキシカルボニル,アリルオキシカルボニル,p−メ
チルフエノキシカルボニル,p−メトキシフエノキシカ
ルボニル,p−クロロフエノキシカルボニル,m−ニト
ロフェノキシカルボニル,p−メチルベンジルオキシカ
ルボニル,p−メトキシベンジルオキシカルボニル,p
−クロロベンジルオキシカルボニル,p−ニトロベンジ
ルオキシカルボニル,o−ニトロベンジルオキシカルボ
ニル,3,4−ジメトキシ−6−ニトロベンジルオキシ
カルボニルなどが用いられる。
は、β−ラクタム系抗菌剤およびペプチドの分野におい
て繁用されている保護基が用いられる。そのようなアミ
ノ基の保護基としてはたとえば、置換オキシカルボニル
基,置換されていてもよいC6- 10アリール−メチル基,
置換されていてもよいジC6-10アリール−メチル基,置
換されていてもよいトリC6-10アリール−メチル基など
が用いられる。「置換オキシカルボニル基」としてはた
とえば、C1-10アルキル−オキシカルボニル基,C3-10
シクロアルキル−オキシカルボニル基,C5-10架橋環式
炭化水素−オキシカルボニル基,C2-10アルケニル−オ
キシカルボニル基,C6-10アリール−オキシカルボニル
基またはC7-19アラルキル−オキシカルボニル基のほ
か、それらがさらにC1-4アルキルオキシ基,C1-6アル
カノイル基,C1-10アルカノイルオキシ基,C1-10アル
キルオキシ−カルボニルオキシ基,C3-10シクロアルキ
ルオキシ−カルボニルオキシ基,置換シリル基,C1-4
アルキルスルホニル基,ハロゲン,シアノ,C1-4アル
キル基,ニトロ等から選ばれる置換基を1〜3個有して
いるものも含まれる。具体的には例えばメトキシメチル
オキシカルボニル,2−トリメチルシリルエトキシカル
ボニル,2−メタンスルホニルエトキシカルボニル,
2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル,2−シアノ
エトキシカルボニル,アリルオキシカルボニル,p−メ
チルフエノキシカルボニル,p−メトキシフエノキシカ
ルボニル,p−クロロフエノキシカルボニル,m−ニト
ロフェノキシカルボニル,p−メチルベンジルオキシカ
ルボニル,p−メトキシベンジルオキシカルボニル,p
−クロロベンジルオキシカルボニル,p−ニトロベンジ
ルオキシカルボニル,o−ニトロベンジルオキシカルボ
ニル,3,4−ジメトキシ−6−ニトロベンジルオキシ
カルボニルなどが用いられる。
【0011】「置換されていてもよいC6-10アリール−
メチル基」としてはたとえば、ハロゲン、ニトロ、C
1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ等から選ばれた1〜
3個の置換基で置換されていてもよいC6-10アリール−
メチル基が用いられ、具体的にはたとえば、ベンジル、
4−ニトロベンジル、4−メトキシベンジルなどが用い
られる。「置換されていてもよいジC6-10アリール−メ
チル基」としてはたとえば、ハロゲン、ニトロ、C1-6
アルキル、C1-6アルキルオキシ等から選ばれた1〜3
個の置換基で置換されていてもよいジC6-10アリール−
メチル基が用いられ、具体的にはたとえば、ベンズヒド
リルなどが用いられる。「置換されていてもよいトリC
6-10アリール−メチル基」としてはたとえば、ハロゲ
ン,ニトロ,C1-6アルキル,C1-6アルキルオキシなど
から選ばれた1〜3個の置換基で置換されていてもよい
トリC6-10アリール−メチル基が用いられ、具体的には
たとえば、トリチル,トリ(p−トリル)メチルなどが
用いられる。置換オキシカルボニルの置換基である「置
換シリル基」の置換基としては、それぞれ同一または異
なってC1-6アルキル基またはC6-10アリール基をあげ
ることができる。「置換シリル基」の好ましい例として
はたとえば、トリメチルシリル,tert−ブチルジメチル
シリルなどが用いられる。
メチル基」としてはたとえば、ハロゲン、ニトロ、C
1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ等から選ばれた1〜
3個の置換基で置換されていてもよいC6-10アリール−
メチル基が用いられ、具体的にはたとえば、ベンジル、
4−ニトロベンジル、4−メトキシベンジルなどが用い
られる。「置換されていてもよいジC6-10アリール−メ
チル基」としてはたとえば、ハロゲン、ニトロ、C1-6
アルキル、C1-6アルキルオキシ等から選ばれた1〜3
個の置換基で置換されていてもよいジC6-10アリール−
メチル基が用いられ、具体的にはたとえば、ベンズヒド
リルなどが用いられる。「置換されていてもよいトリC
6-10アリール−メチル基」としてはたとえば、ハロゲ
ン,ニトロ,C1-6アルキル,C1-6アルキルオキシなど
から選ばれた1〜3個の置換基で置換されていてもよい
トリC6-10アリール−メチル基が用いられ、具体的には
たとえば、トリチル,トリ(p−トリル)メチルなどが
用いられる。置換オキシカルボニルの置換基である「置
換シリル基」の置換基としては、それぞれ同一または異
なってC1-6アルキル基またはC6-10アリール基をあげ
ることができる。「置換シリル基」の好ましい例として
はたとえば、トリメチルシリル,tert−ブチルジメチル
シリルなどが用いられる。
【0012】R3で示されるアミノ基の保護基としては
たとえば、アリルオキシカルボニル、p−ニトロベンジ
ルオキシカルボニルなどが好ましい。R3は水素原子な
どが好ましい。Rで示される置換されていてもよい低級
アルキル基の低級アルキル基としては、たとえばメチ
ル,エチル,プロピルなど炭素数1〜6のものが挙げら
れる。この低級アルキル基はたとえばハロゲン,ヒドロ
キシル基,カルバモイル基,カルバモイルオキシ基,シ
アノ基,オキソ基,C1-6アルキルオキシ基,アミノ
基,モノまたはジC1-4アルキルアミノ基などから選ば
れる1ないし3個の置換基を有していてもよい。Gは−
CO−であるのがよい。
たとえば、アリルオキシカルボニル、p−ニトロベンジ
ルオキシカルボニルなどが好ましい。R3は水素原子な
どが好ましい。Rで示される置換されていてもよい低級
アルキル基の低級アルキル基としては、たとえばメチ
ル,エチル,プロピルなど炭素数1〜6のものが挙げら
れる。この低級アルキル基はたとえばハロゲン,ヒドロ
キシル基,カルバモイル基,カルバモイルオキシ基,シ
アノ基,オキソ基,C1-6アルキルオキシ基,アミノ
基,モノまたはジC1-4アルキルアミノ基などから選ば
れる1ないし3個の置換基を有していてもよい。Gは−
CO−であるのがよい。
【0013】Bで示される置換されていてもよい複素環
基における複素環基としては、窒素原子(オキシド化さ
れていてもよい),酸素原子,硫黄原子などのヘテロ原
子を1〜4個含む4〜8員環等が用いられ、該複素環基
はさらにベンゼン環または窒素原子,酸素原子,硫黄原
子などのヘテロ原子を1〜4個含む5または6員複素環
で縮合されていてもよい。このような複素環基としては
具体的にはアゼチル,ピロリル,ピラゾリル,イミダゾ
リル,トリアゾリル,テトラゾリル,フリル,チエニ
ル,オキサゾリル,イソキサゾリル,オキサジアゾリ
ル,チアゾリル,イソチアゾリル,チアジアゾリル,ピ
ロリジニル,ピリジル,ピリジル−N−オキシド,ピリ
ダジニル,ピリダジニル−N−オキシド,ピリミジニ
ル,ピリミジニル−N−オキシド,ピラジニル,ピペリ
ジニル,ピペラジニル,インドリル,ピラニル,チオピ
ラニル,ベンゾピラニル,キノリル,ピリド〔2,3−
d〕ピリミジル,ナフチリジル,チエノ〔2,3−d〕
ピリジル,ピリミドピリジル,ピラジノキノリル,ベン
ゾピラニル、およびこれらの構造的に可能な水素化体な
どがあげられ、これらの環上の炭素原子または窒素原子
で環Aに結合している。
基における複素環基としては、窒素原子(オキシド化さ
れていてもよい),酸素原子,硫黄原子などのヘテロ原
子を1〜4個含む4〜8員環等が用いられ、該複素環基
はさらにベンゼン環または窒素原子,酸素原子,硫黄原
子などのヘテロ原子を1〜4個含む5または6員複素環
で縮合されていてもよい。このような複素環基としては
具体的にはアゼチル,ピロリル,ピラゾリル,イミダゾ
リル,トリアゾリル,テトラゾリル,フリル,チエニ
ル,オキサゾリル,イソキサゾリル,オキサジアゾリ
ル,チアゾリル,イソチアゾリル,チアジアゾリル,ピ
ロリジニル,ピリジル,ピリジル−N−オキシド,ピリ
ダジニル,ピリダジニル−N−オキシド,ピリミジニ
ル,ピリミジニル−N−オキシド,ピラジニル,ピペリ
ジニル,ピペラジニル,インドリル,ピラニル,チオピ
ラニル,ベンゾピラニル,キノリル,ピリド〔2,3−
d〕ピリミジル,ナフチリジル,チエノ〔2,3−d〕
ピリジル,ピリミドピリジル,ピラジノキノリル,ベン
ゾピラニル、およびこれらの構造的に可能な水素化体な
どがあげられ、これらの環上の炭素原子または窒素原子
で環Aに結合している。
【0014】Bで示される複素環基は1ないし4個の窒
素原子以外に、硫黄原子、酸素原子から選ばれる1ない
し3個のヘテロ原子を含んでいてもよい4ないし6員の
含窒素複素環基等が好ましい。Bで示される複素環基の
置換基としては、たとえば上記R3で示される置換され
ていてもよい低級アルキル基の他、ハロゲン、ヒドロキ
シ基、カルボキシ基、カルバモイル基、カルバモイルオ
キシ基、シアノ基、オキソ基、C1-6アルキルオキシ
基、アミノ基、モノ−またはジ−C1-4アルキルアミノ
基などが用いられ、その数は1ないし3個が好ましい。
Bとしては4−ピリジル,1−メチル−4−ピリジニ
オ,2−ピリジル,1−メチル−2−ピリジニオ,2−
チアゾリン−2−イル,2−チアゾリル,2−イミダゾ
リル,3−メチル−2−イミダゾリルなどが好ましい。
素原子以外に、硫黄原子、酸素原子から選ばれる1ない
し3個のヘテロ原子を含んでいてもよい4ないし6員の
含窒素複素環基等が好ましい。Bで示される複素環基の
置換基としては、たとえば上記R3で示される置換され
ていてもよい低級アルキル基の他、ハロゲン、ヒドロキ
シ基、カルボキシ基、カルバモイル基、カルバモイルオ
キシ基、シアノ基、オキソ基、C1-6アルキルオキシ
基、アミノ基、モノ−またはジ−C1-4アルキルアミノ
基などが用いられ、その数は1ないし3個が好ましい。
Bとしては4−ピリジル,1−メチル−4−ピリジニ
オ,2−ピリジル,1−メチル−2−ピリジニオ,2−
チアゾリン−2−イル,2−チアゾリル,2−イミダゾ
リル,3−メチル−2−イミダゾリルなどが好ましい。
【0015】上記式の環AはBが置換する窒素以外の置
換可能な位置にさらに置換基を有していてもよい。その
ような置換基としては、置換されていてもよい低級アル
キル基(たとえば、上記R3で示される置換されていて
もよい低級アルキル基と同様のもの)、C6-10アリール
基、ハロゲン、ヒドロキシ基、カルボキシ基、カルバモ
イル基、カルバモイルオキシ基、シアノ基、C1-6アル
キルオキシ基、アミノ基、モノ−またはジ−C1-4アル
キルアミノ基、オキソ基、チオキソ基などがあげられ、
置換基の数は1ないし4個である。mおよびnはそれぞ
れ1、2または3を示すがmとnの和は3以上である。
mおよびnはそれぞれ2である場合が好ましい。
換可能な位置にさらに置換基を有していてもよい。その
ような置換基としては、置換されていてもよい低級アル
キル基(たとえば、上記R3で示される置換されていて
もよい低級アルキル基と同様のもの)、C6-10アリール
基、ハロゲン、ヒドロキシ基、カルボキシ基、カルバモ
イル基、カルバモイルオキシ基、シアノ基、C1-6アル
キルオキシ基、アミノ基、モノ−またはジ−C1-4アル
キルアミノ基、オキソ基、チオキソ基などがあげられ、
置換基の数は1ないし4個である。mおよびnはそれぞ
れ1、2または3を示すがmとnの和は3以上である。
mおよびnはそれぞれ2である場合が好ましい。
【0016】カルバペネム3位のカルボキシル基または
他の置換基中にカルボキシル基が存在するときは、それ
らはエステル化されていてもよい。エステル化されたカ
ルボキシル基をCOOR4と表す。カルボキシル基のエ
ステル残基、つまりR4としては、例えばセファロスポ
リンなどのβ−ラクタム系抗菌剤の分野において用いら
れるエステル残基などであり、合成中間体として用いら
れるエステル残基のほか、例えばセファロスポリン骨格
の4位において生体内で脱離容易なエステル(いわゆる
プロドラッグとなり得るエステル)を形成する基として
繁用されているエステル残基及び医薬分野でカルボン酸
のエステル残基として慣用される基などが挙げられる。
具体的には、たとえば、それぞれ置換されていてもよい
C1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、C6-10アリール
基、もしくはC7-20アラルキル基などが用いられる。
他の置換基中にカルボキシル基が存在するときは、それ
らはエステル化されていてもよい。エステル化されたカ
ルボキシル基をCOOR4と表す。カルボキシル基のエ
ステル残基、つまりR4としては、例えばセファロスポ
リンなどのβ−ラクタム系抗菌剤の分野において用いら
れるエステル残基などであり、合成中間体として用いら
れるエステル残基のほか、例えばセファロスポリン骨格
の4位において生体内で脱離容易なエステル(いわゆる
プロドラッグとなり得るエステル)を形成する基として
繁用されているエステル残基及び医薬分野でカルボン酸
のエステル残基として慣用される基などが挙げられる。
具体的には、たとえば、それぞれ置換されていてもよい
C1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、C6-10アリール
基、もしくはC7-20アラルキル基などが用いられる。
【0017】さらにR4としては、式:
【化8】 〔式中R5は水素原子またはそれぞれ置換されていても
よいC1-6アルキル基もしくはC3-6シクロアルキル基
を、R6はそれぞれ置換されていてもよいC1-10アルキ
ル基、C3-10シクロアルキル基、C1-10アルキルオキシ
基、C3-10シクロアルキルオキシ基、C3-10シクロアル
キルC1-6アルキル基、C3-10シクロアルキルC1-6アル
キルオキシ基、C2-6アルケニル基、C6-10アリール
基、もしくはC7-12アラルキル基を示す〕で表される基
などを有利に用いることもできる。R4で示されるそれ
ぞれ置換されていてもよいC1-6アルキル基、C2-6アル
ケニル基、C6-10アリール基、もしくはC7-20アラルキ
ル基、R5で示されるそれぞれ置換されていてもよいC
1-6アルキル基もしくはC3-6シクロアルキル基、R6で
示されるそれぞれ置換されていてもよいC1-10アルキル
基、C3-10シクロアルキル基、C1-10アルキルオキシ
基、C3-10シクロアルキルオキシ基、C3-10シクロアル
キルC1-6アルキル基、C3-10シクロアルキルC1-6アル
キルオキシ基、C2-6アルケニル基、C6-10アリール
基、もしくはC7-12アラルキル基における置換基として
は、たとえばシアノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C
1-4アルキルオキシ基、カルバモイルオキシ基、C1-4ア
ルキルチオ基、ハロゲンなどをあげることができる。こ
のような置換基の数は好ましくは1ないし3個であっ
て、複数の置換基の場合はそれらは同一であっても異な
っていてもよい。
よいC1-6アルキル基もしくはC3-6シクロアルキル基
を、R6はそれぞれ置換されていてもよいC1-10アルキ
ル基、C3-10シクロアルキル基、C1-10アルキルオキシ
基、C3-10シクロアルキルオキシ基、C3-10シクロアル
キルC1-6アルキル基、C3-10シクロアルキルC1-6アル
キルオキシ基、C2-6アルケニル基、C6-10アリール
基、もしくはC7-12アラルキル基を示す〕で表される基
などを有利に用いることもできる。R4で示されるそれ
ぞれ置換されていてもよいC1-6アルキル基、C2-6アル
ケニル基、C6-10アリール基、もしくはC7-20アラルキ
ル基、R5で示されるそれぞれ置換されていてもよいC
1-6アルキル基もしくはC3-6シクロアルキル基、R6で
示されるそれぞれ置換されていてもよいC1-10アルキル
基、C3-10シクロアルキル基、C1-10アルキルオキシ
基、C3-10シクロアルキルオキシ基、C3-10シクロアル
キルC1-6アルキル基、C3-10シクロアルキルC1-6アル
キルオキシ基、C2-6アルケニル基、C6-10アリール
基、もしくはC7-12アラルキル基における置換基として
は、たとえばシアノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基、C
1-4アルキルオキシ基、カルバモイルオキシ基、C1-4ア
ルキルチオ基、ハロゲンなどをあげることができる。こ
のような置換基の数は好ましくは1ないし3個であっ
て、複数の置換基の場合はそれらは同一であっても異な
っていてもよい。
【0018】特に好ましいR4で表わされるエステル残
基としては、医薬品の製造過程でしばしば用いられる基
(例えば、メトキシエトキシメチル基、メトキシメチル
基、メチルチオメチル基、t−ブチル基、2,2,2−ト
リクロロエチル基、ベンジル基、p−メトキシベンジル
基、p−ニトロベンジル基、o−ニトロベンジル基、フ
ェネチル基、ビス(メトキシフェニル)メチル基、p−
メトキシベンジル基、3,4−ジメトキシベンジル基、
ベンズヒドリル基、トリチル基、トリメチルシリル基、
2−トリメチルシリルエチル基、もしくはアリル基な
ど)、または、経口投与に適した、生物学的に不安定な
エステル誘導体を与える基(たとえば、アセトキシメチ
ル基、1−アセトキシエチル基、1−アセトキシプロピ
ル基、ピバロイルオキシメチル基、イソプロピルオキシ
カルボニルオキシメチル基、1−(イソプロピルオキシ
カルボニルオキシ)エチル基、シクロヘキシルオキシカ
ルボニルオキシメチル基、1−(シクロヘキシルオキシ
カルボニルオキシ)エチル基、エトキシカルボニルオキ
シメチル基、1−(エトキシカルボニルオキシ)エチル
基、フタリジル基、(2−オキソ−5−メチル−1,3−
ジオキソール−4−イル)メチル基など)が挙げられ
る。
基としては、医薬品の製造過程でしばしば用いられる基
(例えば、メトキシエトキシメチル基、メトキシメチル
基、メチルチオメチル基、t−ブチル基、2,2,2−ト
リクロロエチル基、ベンジル基、p−メトキシベンジル
基、p−ニトロベンジル基、o−ニトロベンジル基、フ
ェネチル基、ビス(メトキシフェニル)メチル基、p−
メトキシベンジル基、3,4−ジメトキシベンジル基、
ベンズヒドリル基、トリチル基、トリメチルシリル基、
2−トリメチルシリルエチル基、もしくはアリル基な
ど)、または、経口投与に適した、生物学的に不安定な
エステル誘導体を与える基(たとえば、アセトキシメチ
ル基、1−アセトキシエチル基、1−アセトキシプロピ
ル基、ピバロイルオキシメチル基、イソプロピルオキシ
カルボニルオキシメチル基、1−(イソプロピルオキシ
カルボニルオキシ)エチル基、シクロヘキシルオキシカ
ルボニルオキシメチル基、1−(シクロヘキシルオキシ
カルボニルオキシ)エチル基、エトキシカルボニルオキ
シメチル基、1−(エトキシカルボニルオキシ)エチル
基、フタリジル基、(2−オキソ−5−メチル−1,3−
ジオキソール−4−イル)メチル基など)が挙げられ
る。
【0019】上記式(I)で表される化合物もしくはそ
のエステルの塩としては好ましくは薬理学的あるいは合
成化学的に受容される塩が用いられる。そのような塩と
しては、無機塩基との塩、有機塩基との塩、無機酸との
塩、有機酸との塩、塩基性または酸性アミノ酸との塩な
どが用いられる。これらの塩類を生成させうる無機塩基
としてはアルカリ金属(例、ナトリウム、カリウムな
ど)、アルカリ土類金属(例、カルシウム、マグネシウ
ムなど)などが、有機塩基としては例えばトリメチルア
ミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、N,
N′−ジベンジルエチレンジアミン、エタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリス(ヒドロキシメチルア
ミノ)メタン、ジシクロヘキシルアミンなどが、無機酸
としては 例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン
酸などが、有機酸としては例えばギ酸、酢酸、トリフル
オロ酢酸、シュウ酸、酒石酸、フマール酸、マレイン
酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン
酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸など
が用いられ、塩基性または酸性アミノ酸としては例えば
アルギニン、リジン、オルニチン、アスパラギン酸、グ
ルタミン酸などが用いられる。これらの塩のうち塩基と
の塩(すなわち無機塩基との塩、有機塩基との塩、塩基
性アミノ酸との塩)は化合物(I)のCOOHで表され
るカルボキシル基または化合物(I)のエステル残基ま
たは置換基にカルボキシル基などの酸性基が存在する場
合に形成しうる塩を意味し、酸との塩(すなわち無機酸
との塩、有機酸との塩、酸性アミノ酸との塩)は化合物
(I)もしくはそのエステルにアミノ基などの塩基性基
が存在する場合に形成しうる塩を意味する。
のエステルの塩としては好ましくは薬理学的あるいは合
成化学的に受容される塩が用いられる。そのような塩と
しては、無機塩基との塩、有機塩基との塩、無機酸との
塩、有機酸との塩、塩基性または酸性アミノ酸との塩な
どが用いられる。これらの塩類を生成させうる無機塩基
としてはアルカリ金属(例、ナトリウム、カリウムな
ど)、アルカリ土類金属(例、カルシウム、マグネシウ
ムなど)などが、有機塩基としては例えばトリメチルア
ミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、N,
N′−ジベンジルエチレンジアミン、エタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリス(ヒドロキシメチルア
ミノ)メタン、ジシクロヘキシルアミンなどが、無機酸
としては 例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン
酸などが、有機酸としては例えばギ酸、酢酸、トリフル
オロ酢酸、シュウ酸、酒石酸、フマール酸、マレイン
酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン
酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸など
が用いられ、塩基性または酸性アミノ酸としては例えば
アルギニン、リジン、オルニチン、アスパラギン酸、グ
ルタミン酸などが用いられる。これらの塩のうち塩基と
の塩(すなわち無機塩基との塩、有機塩基との塩、塩基
性アミノ酸との塩)は化合物(I)のCOOHで表され
るカルボキシル基または化合物(I)のエステル残基ま
たは置換基にカルボキシル基などの酸性基が存在する場
合に形成しうる塩を意味し、酸との塩(すなわち無機酸
との塩、有機酸との塩、酸性アミノ酸との塩)は化合物
(I)もしくはそのエステルにアミノ基などの塩基性基
が存在する場合に形成しうる塩を意味する。
【0020】本願明細書において特に明記されていない
場合の各置換基の具体例は次の通りである。 ハロゲン:フルオロ、クロロ、ブロモなど; C1-4アルキル基:メチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチルなど; C1-6アルキル基:メチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、
2,2−ジメチルプロピル、ヘキシルなど; C1-10アルキル基:メチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、
2,2−ジメチルプロピル、ヘキシル、ヘプチル、デシ
ルなど; C3-6シクロアルキル基:シクロプロピル、シクロブチ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシルなど; C3-10シクロアルキル基:シクロプロピル、シクロブチ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチ
ル、シクロオクチル、シクロデシルなど; C2-6アルケニル基:ビニル、アリル、クロチルなど; C6-10アリール基:フェニル、ナフチルなど; C7-12アラルキル基:ベンジル、フェネチル; C7-20アラルキル基:ベンジル、フェネチル、ベンズヒ
ドリル、トリチルなど; C3-10シクロアルキルC1-6アルキル基:シクロプロピ
ルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチ
ル、シクロヘキシルメチル、シクロヘプチルメチル、シ
クロオクチルメチル、シクロデシルメチルなど; C1-4アルキルオキシ基:メチルオキシ、エチルオキ
シ、プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、ブチルオキ
シ、イソブチルオキシ、t−ブチルオキシなど; C1-6アルキルオキシ基:メチルオキシ、エチルオキ
シ、プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、ブチルオキ
シ、イソブチルオキシ、t−ブチルオキシ、ペンチルオ
キシ、2,2−ジメチルプロピルオキシ、ヘキシルオキ
シなど; C1-10アルキルオキシ基:メチルオキシ、エチルオキ
シ、プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、ブチルオキ
シ、イソブチルオキシ、t−ブチルオキシ、ペンチルオ
キシ、2,2−ジメチルプロピルオキシ、ヘキシルオキ
シ、ヘプチルオキシ、デシルオキシなど; C3-10シクロアルキルオキシ基:シクロプロピルオキ
シ、シクロブチルオキシ、シクロペンチルオキシ、シク
ロヘキシルオキシ、シクロヘプチルオキシ、シクロオク
チルオキシ、シクロデシルオキシなど; C3-10シクロアルキルC1-6アルキルオキシ基:シクロ
プロピルメチルオキシ、シクロブチルメチルオキシ、シ
クロペンチルメチルオキシ、シクロヘキシルメチルオキ
シ、シクロヘプチルメチルオキシ、シクロオクチルメチ
ルオキシ、シクロデシルメチルオキシなど; C1-4アルキルチオ基:メチルチオ、エチルチオ、プロ
ピルチオ、ブチルチオ、イソブチルチオ、t−ブチルチ
オなど; C1-4アルキルスルホニル基:メチルスルホニル、エチ
ルスルホニル、プロピルスルホニル、イソプロピルスル
ホニル、ブチルスルホニル、イソブチルスルホニル、t
−ブチルスルホニルなど; モノまたはジC1-4アルキルアミノ基:メチルアミノ、
ジメチルアミノなど; C1-4アルキルイミノ基:メチルイミノ、エチルイミ
ノ、プロピルイミノなど; C1-6アルカノイル基:ホルミル、アセチル、プロピオ
ニル、ブチリル、バレリル、ピバロイルなど; C1-10アルカノイルオキシ基:アセチルオキシ、プロピ
オニルオキシ、ブチリルオキシ、バレリルオキシ、ピバ
ロイルオキシなど; C6-10アリール−カルボニル基:ベンゾイル、ナフトイ
ルなど; C1-4アルキル−オキシカルボニル基:メチルオキシカ
ルボニル、エチルオキシカルボニル、プロピルオキシカ
ルボニル、イソプロピルオキシカルボニル、ブチルオキ
シカルボニル、イソブチルオキシカルボニル、t−ブチ
ルオキシカルボニルメトキシカルボニルなど; C1-10アルキル−オキシカルボニル基:メチルオキシカ
ルボニル、エチルオキシカルボニル、プロピルオキシカ
ルボニル、イソプロピルオキシカルボニル、ブチルオキ
シカルボニル、イソブチルオキシカルボニル、t−ブチ
ルオキシカルボニル、ペンチルオキシカルボニル、2,
2−ジメチルプロピルオキシカルボニル、ヘキシルオキ
シカルボニル、ヘプチルオキシカルボニル、デシルオキ
シカルボニルなど; C1-10アルキルオキシ−カルボニルオキシ基:メチルオ
キシカルボニルオキシ、エチルオキシカルボニルオキ
シ、プロピルオキシカルボニルオキシ、イソプロピルオ
キシカルボニルオキシ、ブチルオキシカルボニルオキ
シ、イソブチルオキシカルボニルオキシ、t−ブチルオ
キシカルボニルオキシ、ペンチルオキシカルボニルオキ
シ、2,2−ジメチルプロピルオキシカルボニルオキ
シ、ヘキシルオキシカルボニルオキシ、ヘプチルオキシ
カルボニルオキシ、デシルオキシカルボニルオキシな
ど; C3-10シクロアルキル−オキシカルボニル基:シクロプ
ロピルオキシカルボニル、シクロブチルオキシカルボニ
ル、シクロペンチルオキシカルボニル、シクロヘキシル
オキシカルボニル、シクロヘプチルオキシカルボニル、
シクロオクチルオキシカルボニル、シクロデシルオキシ
カルボニルなど; C3-10シクロアルキルオキシ−カルボニルオキシ基:シ
クロプロピルオキシカルボニルオキシ、シクロブチルオ
キシカルボニルオキシ、シクロペンチルオキシカルボニ
ルオキシ、シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ、シ
クロヘプチルオキシカルボニルオキシ、シクロオクチル
オキシカルボニルオキシ、シクロデシルオキシカルボニ
ルオキシなど; C5-10架橋環式炭化水素−オキシカルボニル基:ノルボ
ルニルオキシカルボニル,アダマンチルオキシカルボニ
ルなど; C2-10アルケニル−オキシカルボニル基:アリルオキシ
カルボニルなど; C6-10アリール−オキシカルボニル基:フェノキシカル
ボニル、ナフチルオキシカルボニルなど; C7-19アラルキル−オキシカルボニル基:ベンジルオキ
シカルボニル、ベンズヒドリルオキシカルボニルなど
場合の各置換基の具体例は次の通りである。 ハロゲン:フルオロ、クロロ、ブロモなど; C1-4アルキル基:メチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチルなど; C1-6アルキル基:メチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、
2,2−ジメチルプロピル、ヘキシルなど; C1-10アルキル基:メチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、
2,2−ジメチルプロピル、ヘキシル、ヘプチル、デシ
ルなど; C3-6シクロアルキル基:シクロプロピル、シクロブチ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシルなど; C3-10シクロアルキル基:シクロプロピル、シクロブチ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチ
ル、シクロオクチル、シクロデシルなど; C2-6アルケニル基:ビニル、アリル、クロチルなど; C6-10アリール基:フェニル、ナフチルなど; C7-12アラルキル基:ベンジル、フェネチル; C7-20アラルキル基:ベンジル、フェネチル、ベンズヒ
ドリル、トリチルなど; C3-10シクロアルキルC1-6アルキル基:シクロプロピ
ルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチ
ル、シクロヘキシルメチル、シクロヘプチルメチル、シ
クロオクチルメチル、シクロデシルメチルなど; C1-4アルキルオキシ基:メチルオキシ、エチルオキ
シ、プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、ブチルオキ
シ、イソブチルオキシ、t−ブチルオキシなど; C1-6アルキルオキシ基:メチルオキシ、エチルオキ
シ、プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、ブチルオキ
シ、イソブチルオキシ、t−ブチルオキシ、ペンチルオ
キシ、2,2−ジメチルプロピルオキシ、ヘキシルオキ
シなど; C1-10アルキルオキシ基:メチルオキシ、エチルオキ
シ、プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、ブチルオキ
シ、イソブチルオキシ、t−ブチルオキシ、ペンチルオ
キシ、2,2−ジメチルプロピルオキシ、ヘキシルオキ
シ、ヘプチルオキシ、デシルオキシなど; C3-10シクロアルキルオキシ基:シクロプロピルオキ
シ、シクロブチルオキシ、シクロペンチルオキシ、シク
ロヘキシルオキシ、シクロヘプチルオキシ、シクロオク
チルオキシ、シクロデシルオキシなど; C3-10シクロアルキルC1-6アルキルオキシ基:シクロ
プロピルメチルオキシ、シクロブチルメチルオキシ、シ
クロペンチルメチルオキシ、シクロヘキシルメチルオキ
シ、シクロヘプチルメチルオキシ、シクロオクチルメチ
ルオキシ、シクロデシルメチルオキシなど; C1-4アルキルチオ基:メチルチオ、エチルチオ、プロ
ピルチオ、ブチルチオ、イソブチルチオ、t−ブチルチ
オなど; C1-4アルキルスルホニル基:メチルスルホニル、エチ
ルスルホニル、プロピルスルホニル、イソプロピルスル
ホニル、ブチルスルホニル、イソブチルスルホニル、t
−ブチルスルホニルなど; モノまたはジC1-4アルキルアミノ基:メチルアミノ、
ジメチルアミノなど; C1-4アルキルイミノ基:メチルイミノ、エチルイミ
ノ、プロピルイミノなど; C1-6アルカノイル基:ホルミル、アセチル、プロピオ
ニル、ブチリル、バレリル、ピバロイルなど; C1-10アルカノイルオキシ基:アセチルオキシ、プロピ
オニルオキシ、ブチリルオキシ、バレリルオキシ、ピバ
ロイルオキシなど; C6-10アリール−カルボニル基:ベンゾイル、ナフトイ
ルなど; C1-4アルキル−オキシカルボニル基:メチルオキシカ
ルボニル、エチルオキシカルボニル、プロピルオキシカ
ルボニル、イソプロピルオキシカルボニル、ブチルオキ
シカルボニル、イソブチルオキシカルボニル、t−ブチ
ルオキシカルボニルメトキシカルボニルなど; C1-10アルキル−オキシカルボニル基:メチルオキシカ
ルボニル、エチルオキシカルボニル、プロピルオキシカ
ルボニル、イソプロピルオキシカルボニル、ブチルオキ
シカルボニル、イソブチルオキシカルボニル、t−ブチ
ルオキシカルボニル、ペンチルオキシカルボニル、2,
2−ジメチルプロピルオキシカルボニル、ヘキシルオキ
シカルボニル、ヘプチルオキシカルボニル、デシルオキ
シカルボニルなど; C1-10アルキルオキシ−カルボニルオキシ基:メチルオ
キシカルボニルオキシ、エチルオキシカルボニルオキ
シ、プロピルオキシカルボニルオキシ、イソプロピルオ
キシカルボニルオキシ、ブチルオキシカルボニルオキ
シ、イソブチルオキシカルボニルオキシ、t−ブチルオ
キシカルボニルオキシ、ペンチルオキシカルボニルオキ
シ、2,2−ジメチルプロピルオキシカルボニルオキ
シ、ヘキシルオキシカルボニルオキシ、ヘプチルオキシ
カルボニルオキシ、デシルオキシカルボニルオキシな
ど; C3-10シクロアルキル−オキシカルボニル基:シクロプ
ロピルオキシカルボニル、シクロブチルオキシカルボニ
ル、シクロペンチルオキシカルボニル、シクロヘキシル
オキシカルボニル、シクロヘプチルオキシカルボニル、
シクロオクチルオキシカルボニル、シクロデシルオキシ
カルボニルなど; C3-10シクロアルキルオキシ−カルボニルオキシ基:シ
クロプロピルオキシカルボニルオキシ、シクロブチルオ
キシカルボニルオキシ、シクロペンチルオキシカルボニ
ルオキシ、シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ、シ
クロヘプチルオキシカルボニルオキシ、シクロオクチル
オキシカルボニルオキシ、シクロデシルオキシカルボニ
ルオキシなど; C5-10架橋環式炭化水素−オキシカルボニル基:ノルボ
ルニルオキシカルボニル,アダマンチルオキシカルボニ
ルなど; C2-10アルケニル−オキシカルボニル基:アリルオキシ
カルボニルなど; C6-10アリール−オキシカルボニル基:フェノキシカル
ボニル、ナフチルオキシカルボニルなど; C7-19アラルキル−オキシカルボニル基:ベンジルオキ
シカルボニル、ベンズヒドリルオキシカルボニルなど
【0021】製造法1−1 本発明の化合物(I)は、たとえば、式(II)、
【化9】 [式中、Lは脱離基を、その他の記号は(I)と同意義
を示す。]で表される化合物もしくはそのエステルまた
はその塩[エステルまたは塩も(I)と同様のものを用
いることができる。]と、式(III)、
を示す。]で表される化合物もしくはそのエステルまた
はその塩[エステルまたは塩も(I)と同様のものを用
いることができる。]と、式(III)、
【化10】 [式中の記号は(I)と同意義を示す。]で表わされる
化合物またはその塩を反応させることによって製造する
ことができる。
化合物またはその塩を反応させることによって製造する
ことができる。
【0022】化合物(II)においてLで表わされる脱離
基は、有機合成化学の分野において通常用いられる脱離
基を採用することができる[たとえば、コンペンディウ
ムオブ オルガニック シンセティック メソッヅ(Co
mpendium of Organic Synthetic Methods)、第1巻〜
第7巻、John Wely & Sons Inc.、 New York (1971
〜1992年)、およびR.C.ラロック(Larock)、
コンプレヘンシブ・オルガニック・トランスフォーメイ
ション(Comprehensive Organic Transformation)、VC
H、New York(1989年)などに記載の脱離基]。具
体的なLとしては、たとえばヒドロキシル基の反応性エ
ステル[たとえば、C1-6アルカンもしくはC6-10アレ
ーンスルホニルオキシ基(例、メタンスルホニルオキ
シ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ、ベンゼンス
ルホニルオキシまたはトルエンスルホニルオキシなど)
またはジC1-6アルキルもしくはジC6-10アリールホス
ホノオキシ基(例、ジフェニルホスホノオキシな
ど)]、ハロゲン(例、クロロ、ブロモ)またはC1-6
アルカン、C2-6アルケンもしくはC6-10アレーンスル
フィニル基などをあげることができる。より好ましいL
はジフェニルホスホノオキシ基である。化合物(III)
の塩としては、たとえばアルカリ金属(例、ナトリウ
ム、カリウムなど)塩、アルカリ土類金属(例、カルシ
ウム、マグネシウムなど)塩、アンモニウム塩などが用
いられる。
基は、有機合成化学の分野において通常用いられる脱離
基を採用することができる[たとえば、コンペンディウ
ムオブ オルガニック シンセティック メソッヅ(Co
mpendium of Organic Synthetic Methods)、第1巻〜
第7巻、John Wely & Sons Inc.、 New York (1971
〜1992年)、およびR.C.ラロック(Larock)、
コンプレヘンシブ・オルガニック・トランスフォーメイ
ション(Comprehensive Organic Transformation)、VC
H、New York(1989年)などに記載の脱離基]。具
体的なLとしては、たとえばヒドロキシル基の反応性エ
ステル[たとえば、C1-6アルカンもしくはC6-10アレ
ーンスルホニルオキシ基(例、メタンスルホニルオキ
シ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ、ベンゼンス
ルホニルオキシまたはトルエンスルホニルオキシなど)
またはジC1-6アルキルもしくはジC6-10アリールホス
ホノオキシ基(例、ジフェニルホスホノオキシな
ど)]、ハロゲン(例、クロロ、ブロモ)またはC1-6
アルカン、C2-6アルケンもしくはC6-10アレーンスル
フィニル基などをあげることができる。より好ましいL
はジフェニルホスホノオキシ基である。化合物(III)
の塩としては、たとえばアルカリ金属(例、ナトリウ
ム、カリウムなど)塩、アルカリ土類金属(例、カルシ
ウム、マグネシウムなど)塩、アンモニウム塩などが用
いられる。
【0023】化合物(II)と化合物(III)の間の反応
は、通常、塩基の存在下で有利に進行する。そのような
塩基としては、たとえば、トリエチルアミン、ジイソプ
ロピルエチルアミンなどの有機アミン類、炭酸水素ナト
リウム、炭酸カリウムなどの塩基性無機塩などをあげる
ことができる。同反応はまた、通常不活性溶媒中撹拌す
ることによって行なわれる。反応に用いられる不活性溶
媒としては、反応に差し障りのない限り特に限定されな
いが、たとえばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳
香族炭化水素類、たとえばジオキサン、ジエトキシエタ
ン、テトラヒドロフランなどのエーテル類、たとえばジ
クロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素
類、アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル
類、ニトロメタン、ニトロエタンなどのニトロアルカン
類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなど
のアミド類が好ましい。反応温度は原料化合物、添加し
た塩基の種類、溶媒の種類などにより異なるが、通常は
−40℃ないし100℃、好ましくは−30℃ないし5
0℃である。反応時間は通常1分ないし48時間、好ま
しくは15分ないし24時間程度である。化合物(II)
もしくはそのエステルまたはその塩の製造法はカルバペ
ネムの分野において公知である(例、特開昭57−12
318、特開昭64−25780など)。
は、通常、塩基の存在下で有利に進行する。そのような
塩基としては、たとえば、トリエチルアミン、ジイソプ
ロピルエチルアミンなどの有機アミン類、炭酸水素ナト
リウム、炭酸カリウムなどの塩基性無機塩などをあげる
ことができる。同反応はまた、通常不活性溶媒中撹拌す
ることによって行なわれる。反応に用いられる不活性溶
媒としては、反応に差し障りのない限り特に限定されな
いが、たとえばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳
香族炭化水素類、たとえばジオキサン、ジエトキシエタ
ン、テトラヒドロフランなどのエーテル類、たとえばジ
クロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素
類、アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル
類、ニトロメタン、ニトロエタンなどのニトロアルカン
類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなど
のアミド類が好ましい。反応温度は原料化合物、添加し
た塩基の種類、溶媒の種類などにより異なるが、通常は
−40℃ないし100℃、好ましくは−30℃ないし5
0℃である。反応時間は通常1分ないし48時間、好ま
しくは15分ないし24時間程度である。化合物(II)
もしくはそのエステルまたはその塩の製造法はカルバペ
ネムの分野において公知である(例、特開昭57−12
318、特開昭64−25780など)。
【0024】式(III)で表わされる化合物は、そのほ
とんどが新規物質であるが、その製造は文献記載の類似
の化合物の製造方法に準じて行なうことができる。その
ような文献としてたとえば、特開昭60−23307
6、特開昭62−155279、コンペンディウム オ
ブ オルガニック シンセティック メソッヅ(Compen
dium of Organic Synthetic Methods)、第1巻〜第7
巻、John Wely & Sons Inc.、 New York (1971〜1
992年)、コンプレヘンシブ ヘテロサイクリック
ケミストリー(Comprehensive Heterocyclic Chemistr
y)、第1−8巻、Pergamon Press、Oxford(1984
年)、コンプレヘンシブ オルガニック シンセシス
(Comprehensive Organic Synthesis)、第1−9巻、P
ergamon Press、Oxford(1991年)およびR.C.
ラロック(Larock)、コンプレヘンシブ・オルガニック
・トランスフォーメイション(Comprehensive Organic
Transformation)、VCH、New York(1989年)など
をあげることができる。
とんどが新規物質であるが、その製造は文献記載の類似
の化合物の製造方法に準じて行なうことができる。その
ような文献としてたとえば、特開昭60−23307
6、特開昭62−155279、コンペンディウム オ
ブ オルガニック シンセティック メソッヅ(Compen
dium of Organic Synthetic Methods)、第1巻〜第7
巻、John Wely & Sons Inc.、 New York (1971〜1
992年)、コンプレヘンシブ ヘテロサイクリック
ケミストリー(Comprehensive Heterocyclic Chemistr
y)、第1−8巻、Pergamon Press、Oxford(1984
年)、コンプレヘンシブ オルガニック シンセシス
(Comprehensive Organic Synthesis)、第1−9巻、P
ergamon Press、Oxford(1991年)およびR.C.
ラロック(Larock)、コンプレヘンシブ・オルガニック
・トランスフォーメイション(Comprehensive Organic
Transformation)、VCH、New York(1989年)など
をあげることができる。
【0025】製造法1−2 また本発明の化合物(I)のうちGが−CO−で表わさ
れるものは、たとえば式(IV)、
れるものは、たとえば式(IV)、
【化11】 [式中、R4はカルボキシル基の保護基を、その他の記
号は(I)と同意義を示す。]で表される化合物あるい
はその反応性誘導体と、式(V)、
号は(I)と同意義を示す。]で表される化合物あるい
はその反応性誘導体と、式(V)、
【化12】 [式中の記号は(I)と同意義を示す。]で表わされる
化合物を反応させた後、必要に応じて保護基を除去する
ことにより製造することもできる。
化合物を反応させた後、必要に応じて保護基を除去する
ことにより製造することもできる。
【0026】上記の化合物(IV)の反応性誘導体として
は、通常のペプチド合成に用いられるカルボキシル基の
反応性誘導体が採用される。そのような反応性誘導体と
してはたとえば、酸無水物、活性エステル、酸アジド、
酸ハライドなどをあげることができ、それらは化合物
(IV)から公知の方法で製造できる(例、ペプチド合成
の基礎と実験、泉屋・加藤・青柳・脇、丸善(東京)、
1985年)。化合物(IV)あるいはその反応性誘導体
と化合物(V)の反応は通常のペプチド合成に用いられ
る反応条件を採用できる(例、ペプチド合成の基礎と実
験、泉屋・加藤・青柳・脇、丸善(東京)、1985
年)。すなわち、化合物(IV)と化合物(V)の反応に
は、通常のペプチド合成に用いられる脱水縮合剤が採用
される。そのような脱水縮合剤としてはたとえば、N,
N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、D
CCと1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOB
t)、DCCとN−ヒドロキシスクシンイミド(HOS
u)、カルボニルジイミダゾール、ジフェニルホスホリ
ルアジドあるいはシアノリン酸ジエチルなどをあげるこ
とができる。同反応はまた、通常不活性溶媒中撹拌する
ことによって行なわれる。反応に用いられる不活性溶媒
としては、反応に差し障りのない限り特に限定されない
が、たとえばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香
族炭化水素類、たとえばジオキサン、ジエトキシエタ
ン、テトラヒドロフランなどのエーテル類、たとえばジ
クロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素
類、アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル
類、ニトロメタン、ニトロエタンなどのニトロアルカン
類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなど
のアミド類が好ましい。また用いる原料化合物(IV)も
しくはその反応性誘導体、または脱水縮合剤の種類によ
っては水を反応溶媒に用いることもできる。反応温度は
原料化合物(IV)またはその反応性誘導体、化合物
(V)、脱水縮合剤の種類、溶媒の種類などにより異な
るが、通常は−80℃ないし100℃、好ましくは−4
0℃ないし50℃である。反応時間は通常1分ないし7
2時間好ましくは15分ないし48時間程度である。R
4で表わされるカルボキシル基の保護基としては、T. W.
グリーン(Greene)と P. G. M. ワッツ(Wuts)、プ
ロテクティブ グループス イン オルガニック シン
セシス (Protective Groups in Organic Synthesi
s)、第二版、John Wely & Sons Inc. New York (19
91年)等に記載のβ−ラクタム系抗生物質の製造過程
などで用いられる基を採用することができ、その保護基
の導入や除去も同文献記載の方法などで行なうことがで
きる。化合物(IV)も公知のカルバペネム化合物の製造
法に準じた方法で製造することができる。化合物(V)
はたとえば、H.L.ハワード(Howard)ら、J.Org.
Chem.,18,1484(1953)や特開平6−19
2225、あるいはコンプレヘンシブ ヘテロサイクリ
ック ケミストリー(Comprehensive Heterocyclic Che
mistry)、第1−8巻、Pergamon Press、Oxford(19
84年)などに記載の方法あるいは類似の方法で製造で
きる。
は、通常のペプチド合成に用いられるカルボキシル基の
反応性誘導体が採用される。そのような反応性誘導体と
してはたとえば、酸無水物、活性エステル、酸アジド、
酸ハライドなどをあげることができ、それらは化合物
(IV)から公知の方法で製造できる(例、ペプチド合成
の基礎と実験、泉屋・加藤・青柳・脇、丸善(東京)、
1985年)。化合物(IV)あるいはその反応性誘導体
と化合物(V)の反応は通常のペプチド合成に用いられ
る反応条件を採用できる(例、ペプチド合成の基礎と実
験、泉屋・加藤・青柳・脇、丸善(東京)、1985
年)。すなわち、化合物(IV)と化合物(V)の反応に
は、通常のペプチド合成に用いられる脱水縮合剤が採用
される。そのような脱水縮合剤としてはたとえば、N,
N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、D
CCと1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOB
t)、DCCとN−ヒドロキシスクシンイミド(HOS
u)、カルボニルジイミダゾール、ジフェニルホスホリ
ルアジドあるいはシアノリン酸ジエチルなどをあげるこ
とができる。同反応はまた、通常不活性溶媒中撹拌する
ことによって行なわれる。反応に用いられる不活性溶媒
としては、反応に差し障りのない限り特に限定されない
が、たとえばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香
族炭化水素類、たとえばジオキサン、ジエトキシエタ
ン、テトラヒドロフランなどのエーテル類、たとえばジ
クロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素
類、アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル
類、ニトロメタン、ニトロエタンなどのニトロアルカン
類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなど
のアミド類が好ましい。また用いる原料化合物(IV)も
しくはその反応性誘導体、または脱水縮合剤の種類によ
っては水を反応溶媒に用いることもできる。反応温度は
原料化合物(IV)またはその反応性誘導体、化合物
(V)、脱水縮合剤の種類、溶媒の種類などにより異な
るが、通常は−80℃ないし100℃、好ましくは−4
0℃ないし50℃である。反応時間は通常1分ないし7
2時間好ましくは15分ないし48時間程度である。R
4で表わされるカルボキシル基の保護基としては、T. W.
グリーン(Greene)と P. G. M. ワッツ(Wuts)、プ
ロテクティブ グループス イン オルガニック シン
セシス (Protective Groups in Organic Synthesi
s)、第二版、John Wely & Sons Inc. New York (19
91年)等に記載のβ−ラクタム系抗生物質の製造過程
などで用いられる基を採用することができ、その保護基
の導入や除去も同文献記載の方法などで行なうことがで
きる。化合物(IV)も公知のカルバペネム化合物の製造
法に準じた方法で製造することができる。化合物(V)
はたとえば、H.L.ハワード(Howard)ら、J.Org.
Chem.,18,1484(1953)や特開平6−19
2225、あるいはコンプレヘンシブ ヘテロサイクリ
ック ケミストリー(Comprehensive Heterocyclic Che
mistry)、第1−8巻、Pergamon Press、Oxford(19
84年)などに記載の方法あるいは類似の方法で製造で
きる。
【0027】製造法1−3 また本発明の化合物(I)は、たとえば式(VI)、
【化13】 [式中、各記号は前記と同意義を示す。]で表される化
合物もしくはそのエステルまたはその塩[エステルまた
は塩も前記と同様のものを用いることができる。]と、
式(VII)、 B−X (VII) [式中、Bは前記と同意義を、Xは脱離基を示す。]で
表わされる化合物を反応させることによって製造するこ
ともできる。Xで表わされる脱離基としては通常有機合
成化学の分野で用いられる脱離基を採用することができ
るが、たとえば、フルオロ、クロロ、ブロモなどのハロ
ゲン、p-トルエンスルホニルオキシ、メタンスルホニル
オキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシなどの置
換スルホニルオキシ基などをあげることができる。反応
は必要に応じ添加物の存在下で行なうことができる。こ
のような添加物としては、たとえば、トリエチルアミ
ン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6-ルチ
ジンなどの脂肪族もしくは芳香族アミン類、炭酸ナトリ
ウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウムなどの塩基性
塩類などをあげることができる。この反応は通常不活性
溶媒中撹拌することによって行なわれる。反応に用いら
れる不活性溶媒としては、反応に差し障りのない限り特
に限定されないが、たとえばベンゼン、トルエン、キシ
レンなどの芳香族炭化水素類、たとえばジオキサン、ジ
エトキシエタン、テトラヒドロフランなどのエーテル
類、たとえばジクロロメタン、クロロホルムなどのハロ
ゲン化炭化水素類、アセトニトリル、プロピオニトリル
などのニトリル類、ニトロメタン、ニトロエタンなどの
ニトロアルカン類が好ましい。反応温度は原料化合物、
溶媒の種類などにより異なるが、通常は−40℃ないし
100℃、好ましくは0℃ないし50℃である。反応時
間は通常1分ないし48時間好ましくは15分ないし2
4時間程度である。化合物(VI)も公知のカルバペネム
化合物の製造法に準じた方法で製造することができる。
合物もしくはそのエステルまたはその塩[エステルまた
は塩も前記と同様のものを用いることができる。]と、
式(VII)、 B−X (VII) [式中、Bは前記と同意義を、Xは脱離基を示す。]で
表わされる化合物を反応させることによって製造するこ
ともできる。Xで表わされる脱離基としては通常有機合
成化学の分野で用いられる脱離基を採用することができ
るが、たとえば、フルオロ、クロロ、ブロモなどのハロ
ゲン、p-トルエンスルホニルオキシ、メタンスルホニル
オキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシなどの置
換スルホニルオキシ基などをあげることができる。反応
は必要に応じ添加物の存在下で行なうことができる。こ
のような添加物としては、たとえば、トリエチルアミ
ン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6-ルチ
ジンなどの脂肪族もしくは芳香族アミン類、炭酸ナトリ
ウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウムなどの塩基性
塩類などをあげることができる。この反応は通常不活性
溶媒中撹拌することによって行なわれる。反応に用いら
れる不活性溶媒としては、反応に差し障りのない限り特
に限定されないが、たとえばベンゼン、トルエン、キシ
レンなどの芳香族炭化水素類、たとえばジオキサン、ジ
エトキシエタン、テトラヒドロフランなどのエーテル
類、たとえばジクロロメタン、クロロホルムなどのハロ
ゲン化炭化水素類、アセトニトリル、プロピオニトリル
などのニトリル類、ニトロメタン、ニトロエタンなどの
ニトロアルカン類が好ましい。反応温度は原料化合物、
溶媒の種類などにより異なるが、通常は−40℃ないし
100℃、好ましくは0℃ないし50℃である。反応時
間は通常1分ないし48時間好ましくは15分ないし2
4時間程度である。化合物(VI)も公知のカルバペネム
化合物の製造法に準じた方法で製造することができる。
【0028】製造法1−4 また本発明の化合物(I)は、たとえば式(VI)、
【化14】 [式中、各記号は前記と同意義を示す。]で表される化
合物もしくはそのエステルまたはその塩[エステルまた
は塩も前記と同様のものを用いることができる。]と、
二つの親電子性官能基を分子内に持ち、求核剤と反応し
て複素環を形成しうる化合物との反応により製造するこ
ともできる。そのような親電子性官能基としては、たと
えば、シアノ基、イミノ基、エステル基、ケト基もしく
はその等価体、アルデヒド基もしくはその等価体、ハロ
ゲン(例:クロロ、ブロモ)、イソシアナト基、イソチ
オシアナト基などをあげることができる。具体的な二つ
の親電子性官能基を分子内に持ち、求核剤と反応して複
素環を形成しうる化合物としてはたとえば、α-チオシ
アノアセトフェノン、α-チオシアノアセトン、2-クロ
ロエチルイソチオシアナート、3-クロロプロピルイソチ
オシアナートなどをあげることができる。反応は必要に
応じ添加物の存在下で行なうことができる。このような
添加物としては、たとえば、トリエチルアミン、ジイソ
プロピルエチルアミン、ピリジン、2,6-ルチジンなどの
脂肪族もしくは芳香族アミン類、炭酸ナトリウム、炭酸
水素ナトリウム、炭酸カリウムなどの塩基性塩類などを
あげることができる。この反応は通常不活性溶媒中撹拌
することによって行なわれる。反応に用いられる不活性
溶媒としては、反応に差し障りのない限り特に限定され
ないが、たとえばベンゼン、トルエン、キシレンなどの
芳香族炭化水素類、たとえばジオキサン、ジエトキシエ
タン、テトラヒドロフランなどのエーテル類、たとえば
ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水
素類が好ましい。反応温度は原料化合物、溶媒の種類な
どにより異なるが、通常は−50℃ないし100℃、好
ましくは−20℃ないし50℃である。反応時間は通常
1分ないし48時間好ましくは15分ないし24時間程
度である。
合物もしくはそのエステルまたはその塩[エステルまた
は塩も前記と同様のものを用いることができる。]と、
二つの親電子性官能基を分子内に持ち、求核剤と反応し
て複素環を形成しうる化合物との反応により製造するこ
ともできる。そのような親電子性官能基としては、たと
えば、シアノ基、イミノ基、エステル基、ケト基もしく
はその等価体、アルデヒド基もしくはその等価体、ハロ
ゲン(例:クロロ、ブロモ)、イソシアナト基、イソチ
オシアナト基などをあげることができる。具体的な二つ
の親電子性官能基を分子内に持ち、求核剤と反応して複
素環を形成しうる化合物としてはたとえば、α-チオシ
アノアセトフェノン、α-チオシアノアセトン、2-クロ
ロエチルイソチオシアナート、3-クロロプロピルイソチ
オシアナートなどをあげることができる。反応は必要に
応じ添加物の存在下で行なうことができる。このような
添加物としては、たとえば、トリエチルアミン、ジイソ
プロピルエチルアミン、ピリジン、2,6-ルチジンなどの
脂肪族もしくは芳香族アミン類、炭酸ナトリウム、炭酸
水素ナトリウム、炭酸カリウムなどの塩基性塩類などを
あげることができる。この反応は通常不活性溶媒中撹拌
することによって行なわれる。反応に用いられる不活性
溶媒としては、反応に差し障りのない限り特に限定され
ないが、たとえばベンゼン、トルエン、キシレンなどの
芳香族炭化水素類、たとえばジオキサン、ジエトキシエ
タン、テトラヒドロフランなどのエーテル類、たとえば
ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水
素類が好ましい。反応温度は原料化合物、溶媒の種類な
どにより異なるが、通常は−50℃ないし100℃、好
ましくは−20℃ないし50℃である。反応時間は通常
1分ないし48時間好ましくは15分ないし24時間程
度である。
【0029】製造法2 また本発明の化合物(I)は、たとえば、式(VII)、
【化15】 [式中、M、Qは互いに反応して二重結合を形成する
基、言い換えればMとQとが反応、脱離して二重結合を
形成する基を、その他の記号は前記と同意義を示す。]
で表される化合物もしくはそのエステルまたはその塩
[エステルまたは塩も前記と同様のものを用いることが
できる。]を閉環反応に付すことによっても製造するこ
とができる。具体的なM、Qとしては、たとえば、=O、
=S、=Seなどのほか、特開平4−179389号に記載
されているものなどが用いられる。閉環反応は自体公知
の反応〔たとえば、アニュアル レポーツ イン オー
ガニック シンセシス(Annual Reports in Organic Sy
thesis)1975−1993, Academic Press, Inc、S
an Diego 〕、アドバンスド オーガニック ケミスト
リー第2版(Advanced Organic Chemistry Second Edit
ion)Plenum PressNew York and London(1983)な
ど〕を採用することができる。具体的には、ウィテッヒ
型反応(ウィテッヒ、ホーナー、エモンズ 反応)、ピ
ーターソン型反応、脱水をともなうアルドール型反応、
低電子価金属を用いるマクマリー型反応などを用いるこ
とができる。より望ましくは、たとえば式(VII)のう
ち
基、言い換えればMとQとが反応、脱離して二重結合を
形成する基を、その他の記号は前記と同意義を示す。]
で表される化合物もしくはそのエステルまたはその塩
[エステルまたは塩も前記と同様のものを用いることが
できる。]を閉環反応に付すことによっても製造するこ
とができる。具体的なM、Qとしては、たとえば、=O、
=S、=Seなどのほか、特開平4−179389号に記載
されているものなどが用いられる。閉環反応は自体公知
の反応〔たとえば、アニュアル レポーツ イン オー
ガニック シンセシス(Annual Reports in Organic Sy
thesis)1975−1993, Academic Press, Inc、S
an Diego 〕、アドバンスド オーガニック ケミスト
リー第2版(Advanced Organic Chemistry Second Edit
ion)Plenum PressNew York and London(1983)な
ど〕を採用することができる。具体的には、ウィテッヒ
型反応(ウィテッヒ、ホーナー、エモンズ 反応)、ピ
ーターソン型反応、脱水をともなうアルドール型反応、
低電子価金属を用いるマクマリー型反応などを用いるこ
とができる。より望ましくは、たとえば式(VII)のう
ち
【化16】 示す。]で表わされる化合物などを、またQとして、
O,S,Seなどを持つ化合物(VII)を用いるウィテ
ッヒ型反応があげられる。より具体的方法としては例え
ば次のような製造法をあげることができる。
O,S,Seなどを持つ化合物(VII)を用いるウィテ
ッヒ型反応があげられる。より具体的方法としては例え
ば次のような製造法をあげることができる。
【0030】製造法2−1 化合物(I)は、式(VII−1):
【化17】 エトキシ、プロポキシ、ブトキシなどC1-6アルコキシ
基などが、低級アルキル基としてはメチル、エチル、プ
ロピル、ブチル、ペンチルなどC1-6アルキル基など
が、そしてアリール基としてはフェニルなどC6-10アリ
ール基などが用いられる。これらの反応は通常 無溶媒
あるいは不活性溶媒中加熱することによって行なわれ
る。反応に用いられる不活性溶媒としては、反応に支障
のない限り特に限定されないが、たとえばベンゼン、ト
ルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、ジオキサ
ン、ジエトキシエタン、テトラヒドロフランなどのエー
テル類またはジクロロメタン、クロロホルムなどのハロ
ゲン化炭化水素類が好ましい。化合物(VIII)または
(VIII′)は化合物(VII−1)の2モル当量以上好ま
しくは2〜10モル当量用いるのが好ましい。反応の温
度は、原料化合物(VII−1)、(VIII)、(VIII′)
溶媒の種類などによって異なるが、通常約20ないし1
60℃好ましくは約80ないし140℃である。反応時
間は通常30分ないし100時間好ましくは1ないし7
2時間程度である。
基などが、低級アルキル基としてはメチル、エチル、プ
ロピル、ブチル、ペンチルなどC1-6アルキル基など
が、そしてアリール基としてはフェニルなどC6-10アリ
ール基などが用いられる。これらの反応は通常 無溶媒
あるいは不活性溶媒中加熱することによって行なわれ
る。反応に用いられる不活性溶媒としては、反応に支障
のない限り特に限定されないが、たとえばベンゼン、ト
ルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、ジオキサ
ン、ジエトキシエタン、テトラヒドロフランなどのエー
テル類またはジクロロメタン、クロロホルムなどのハロ
ゲン化炭化水素類が好ましい。化合物(VIII)または
(VIII′)は化合物(VII−1)の2モル当量以上好ま
しくは2〜10モル当量用いるのが好ましい。反応の温
度は、原料化合物(VII−1)、(VIII)、(VIII′)
溶媒の種類などによって異なるが、通常約20ないし1
60℃好ましくは約80ないし140℃である。反応時
間は通常30分ないし100時間好ましくは1ないし7
2時間程度である。
【0031】製造法2−2 化合物(I)は、式(VII−2):
【化18】 [式中の記号は前記と同意義を示す。]で表わされる化
合物もしくはそのエステルまたはその塩[エステルまた
は塩も前記と同様のものを用いることができる。]を閉
環反応に付し、さらに必要に応じて保護基を除去するこ
とにより製造される。製造法2−1と同様に、化合物
(VII−2)の構造式中、アミノ基、ヒドロキシル基又
はカルボキシル基などの反応性基が含まれる場合には、
これらの基は常法にしたがって下記する保護基によって
保護されていてもよく、反応後常法にしたがって除去さ
れてもよい。閉環反応は不活性溶媒中でおこなわれる。
好ましい不活性溶媒としては、前記製造法2−1で用い
られるような芳香族炭化水素類、エーテル類、ハロゲン
化炭化水素類が用いられる。反応は約0ないし160
℃、好ましくは約30ないし140℃の温度範囲で加熱
することによって行われる。反応時間は化合物(VII−
2)の種類、反応温度にもよるが通常約30分ないし1
00時間、好ましくは1時間ないし72時間程度であ
る。製造法2、2−1および2−2において用いられる
原料、すなわち式(VII)、(VII−1)および(VII−
2)で表わされる化合物は、式(III)で表わされる化
合物などを用い、公知の方法[たとえば、特開昭59−
51286、特開昭60−19764、あるいはコンプ
レヘンシブ オルガニック シンセシス(Comprehensiv
e Organic Synthesis)、第1巻〜第9巻、Pergamon Pr
ess、Oxford(1991年)など]またはこれと類似か
同様の方法で製造することができる。
合物もしくはそのエステルまたはその塩[エステルまた
は塩も前記と同様のものを用いることができる。]を閉
環反応に付し、さらに必要に応じて保護基を除去するこ
とにより製造される。製造法2−1と同様に、化合物
(VII−2)の構造式中、アミノ基、ヒドロキシル基又
はカルボキシル基などの反応性基が含まれる場合には、
これらの基は常法にしたがって下記する保護基によって
保護されていてもよく、反応後常法にしたがって除去さ
れてもよい。閉環反応は不活性溶媒中でおこなわれる。
好ましい不活性溶媒としては、前記製造法2−1で用い
られるような芳香族炭化水素類、エーテル類、ハロゲン
化炭化水素類が用いられる。反応は約0ないし160
℃、好ましくは約30ないし140℃の温度範囲で加熱
することによって行われる。反応時間は化合物(VII−
2)の種類、反応温度にもよるが通常約30分ないし1
00時間、好ましくは1時間ないし72時間程度であ
る。製造法2、2−1および2−2において用いられる
原料、すなわち式(VII)、(VII−1)および(VII−
2)で表わされる化合物は、式(III)で表わされる化
合物などを用い、公知の方法[たとえば、特開昭59−
51286、特開昭60−19764、あるいはコンプ
レヘンシブ オルガニック シンセシス(Comprehensiv
e Organic Synthesis)、第1巻〜第9巻、Pergamon Pr
ess、Oxford(1991年)など]またはこれと類似か
同様の方法で製造することができる。
【0032】上記式(II)、(IV)、(VI)、(VI
I)、(VII−1)および(VII−2)で表わされる化合
物もしくはそのエステルまたはその塩[エステルまたは
塩も(I)と同様のものを用いることができる。]、
(III)または(V)で表わされる化合物において、直接
目的の反応に関係する反応性基以外に、アミノ基、ヒド
ロキシル基又はカルボキシル基などの反応性基が含まれ
る場合には、これらの基は常法にしたがって下記する保
護基によって保護されていてもよい。反応後常法にした
がってこれらの保護基を除去することができる。たとえ
ばその構造中にアミノ基が存在する場合、このアミノ基
は保護基で保護されていてもよく このようなアミノ基
の保護基としては例えばβ−ラクタム系抗菌剤およびペ
プチドの分野で使用されるものが適宜に採用されうる
が、なかでもたとえばホルミル、クロロアセチル、フェ
ニルアセチル、フェノキシアセチル、t−ブトキシカル
ボニル、ベンジルオキシカルボニル、p−メトキシベン
ジルオキシカルボニル、p−ニトロベンジルオキシカル
ボニル、2−トリメチルシリルエトキシカルボニル、
2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、トリチル、
アリルオキシカルボニルなどが好ましい。また、同様の
化合物の構造中にヒドロキシル基の存在する場合、この
ヒドロキシル基は保護されていてもよく、このようなヒ
ドロキシル基の保護基としては、例えばβ−ラクタム系
抗菌剤およびペプチドの分野で使用されるものが適宜に
採用されうるが、なかでもたとえばクロロアセチル、ベ
ンジル、p−ニトロベンジル、o−ニトロベンジル、メ
チルチオメチル、トリメチルシリル、トリエチルシリ
ル、t−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジフェニルシ
リル、2−テトラヒドロピラニル、4−メトキシ−4−
テトラヒドロピラニル p−ニトロベンジルオキシカル
ボニル、o−ニトロベンジルオキシカルボニル、アリル
オキシカルボニルなどが用いられ、さらに同様の化合物
の構造中にカルボキシル基が存在する場合、このカルボ
キシル基は保護されていることが好ましくこのカルボキ
シル基の保護基としては、例えばβ−ラクタム系抗菌剤
およびペプチドの分野で使用されるものが適宜に採用さ
れうるが、なかでもたとえばベンジル、ベンツヒドリ
ル、トリチル、p−メトキシベンジル、p−ニトロベンジ
ル、o−ニトロベンジル、フェネチル、2−トリメチル
シリルエチル、ビス(p−メトキシフェニル)メチル、
t−ブチル、アリルなどが用いられる。
I)、(VII−1)および(VII−2)で表わされる化合
物もしくはそのエステルまたはその塩[エステルまたは
塩も(I)と同様のものを用いることができる。]、
(III)または(V)で表わされる化合物において、直接
目的の反応に関係する反応性基以外に、アミノ基、ヒド
ロキシル基又はカルボキシル基などの反応性基が含まれ
る場合には、これらの基は常法にしたがって下記する保
護基によって保護されていてもよい。反応後常法にした
がってこれらの保護基を除去することができる。たとえ
ばその構造中にアミノ基が存在する場合、このアミノ基
は保護基で保護されていてもよく このようなアミノ基
の保護基としては例えばβ−ラクタム系抗菌剤およびペ
プチドの分野で使用されるものが適宜に採用されうる
が、なかでもたとえばホルミル、クロロアセチル、フェ
ニルアセチル、フェノキシアセチル、t−ブトキシカル
ボニル、ベンジルオキシカルボニル、p−メトキシベン
ジルオキシカルボニル、p−ニトロベンジルオキシカル
ボニル、2−トリメチルシリルエトキシカルボニル、
2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、トリチル、
アリルオキシカルボニルなどが好ましい。また、同様の
化合物の構造中にヒドロキシル基の存在する場合、この
ヒドロキシル基は保護されていてもよく、このようなヒ
ドロキシル基の保護基としては、例えばβ−ラクタム系
抗菌剤およびペプチドの分野で使用されるものが適宜に
採用されうるが、なかでもたとえばクロロアセチル、ベ
ンジル、p−ニトロベンジル、o−ニトロベンジル、メ
チルチオメチル、トリメチルシリル、トリエチルシリ
ル、t−ブチルジメチルシリル、t−ブチルジフェニルシ
リル、2−テトラヒドロピラニル、4−メトキシ−4−
テトラヒドロピラニル p−ニトロベンジルオキシカル
ボニル、o−ニトロベンジルオキシカルボニル、アリル
オキシカルボニルなどが用いられ、さらに同様の化合物
の構造中にカルボキシル基が存在する場合、このカルボ
キシル基は保護されていることが好ましくこのカルボキ
シル基の保護基としては、例えばβ−ラクタム系抗菌剤
およびペプチドの分野で使用されるものが適宜に採用さ
れうるが、なかでもたとえばベンジル、ベンツヒドリ
ル、トリチル、p−メトキシベンジル、p−ニトロベンジ
ル、o−ニトロベンジル、フェネチル、2−トリメチル
シリルエチル、ビス(p−メトキシフェニル)メチル、
t−ブチル、アリルなどが用いられる。
【0033】目的化合物(I)のCOOHで示されるカ
ルボキシル基は前述したようにエステル化されていても
よい。COOR4で示されるエステル化されたカルボキ
シル基のR4は、一般式(I)で表される化合物を製造
するに至る段階で、または一般式(I)で表される化合
物の段階で、必要に応じて異なるR4に変換してもよ
い。この変換には、β−ラクタム系抗菌剤の分野で同様
の目的で通常採用される反応を用いることができる。
ルボキシル基は前述したようにエステル化されていても
よい。COOR4で示されるエステル化されたカルボキ
シル基のR4は、一般式(I)で表される化合物を製造
するに至る段階で、または一般式(I)で表される化合
物の段階で、必要に応じて異なるR4に変換してもよ
い。この変換には、β−ラクタム系抗菌剤の分野で同様
の目的で通常採用される反応を用いることができる。
【0034】このようにして得られる目的化合物(I)
は公知の手段、例えば溶媒抽出、液性変換、転溶、塩
析、晶出、再結晶、クロマトグラフィーなどによって単
離精製することができる。また反応生成物中に保護基が
含まれている場合には、必要ならばその保護基を通常の
方法により除去することによって化合物(I)が得られ
る。従来よりβ−ラクタム、ペプチド合成の分野ではア
ミノ、ヒドロキシルまたはカルボキシルの保護基は十分
研究され、保護の方法及び脱保護の方法は確立されてお
り、これらの方法を本発明の目的物およびその合成中間
体の製造法で利用することができる。たとえば該保護基
を除去する方法としては、酸による方法、塩基による方
法、0価パラジウムを用いる方法、塩化アルミニウムに
よる方法、亜鉛末による方法、ヒドラジンによる方法、
還元による方法、N−メチルジチオカルバミン酸ナトリ
ウムによる方法などの公知の手段を適宜選択して用いる
ことができる。
は公知の手段、例えば溶媒抽出、液性変換、転溶、塩
析、晶出、再結晶、クロマトグラフィーなどによって単
離精製することができる。また反応生成物中に保護基が
含まれている場合には、必要ならばその保護基を通常の
方法により除去することによって化合物(I)が得られ
る。従来よりβ−ラクタム、ペプチド合成の分野ではア
ミノ、ヒドロキシルまたはカルボキシルの保護基は十分
研究され、保護の方法及び脱保護の方法は確立されてお
り、これらの方法を本発明の目的物およびその合成中間
体の製造法で利用することができる。たとえば該保護基
を除去する方法としては、酸による方法、塩基による方
法、0価パラジウムを用いる方法、塩化アルミニウムに
よる方法、亜鉛末による方法、ヒドラジンによる方法、
還元による方法、N−メチルジチオカルバミン酸ナトリ
ウムによる方法などの公知の手段を適宜選択して用いる
ことができる。
【0035】化合物(I)は、臨床分離株菌を含むグラム
陽性及びグラム陰性細菌に対して優れた抗菌活性を示し
かつ極めて低毒性で、経口吸収性もよく、物理化学的お
よび生化学的に安定(特にDHP-Iに対して安定)な価値
ある抗生物質であるので、人及び家畜の医薬として利用
され、種々の細菌によって引きおこされる感染症を治療
及び予防する抗菌剤として安全に使用できる。さらに本
発明の化合物(I)は、たとえば飼料を防腐するために殺
菌剤として動物用飼料に添加することもできる。また医
科及び歯科装置上の有害な細菌を除去するための殺菌剤
として用いることができる。本発明の化合物(I)は、単
独でまたは他の活性成分(他の抗菌剤、抗炎症剤、解熱
剤、鎮痛剤など)と組合せて、必要により医薬として許
容される担体のほか、たとえば安定化剤,分散剤などの
補助剤を適宜加えて、常法により例えば注射剤、カプセ
ル剤、錠剤、液剤(たとえば懸濁液、乳濁液など)など
の製剤として使用することができる。これらは、非経口
的に(例えば静脈または筋肉内に注射)または経口的に投
与することができる。注射用製剤は、アンプルまたは防
腐剤を添加した容器の使用形態で提供し得る。該製剤
は、油性または水性溶媒中の懸濁液、溶液または乳濁液
であってもよく、公知の懸濁剤、安定化剤及び(または)
分散剤などの補助剤を適宜含有していてもよい。また、
化合物(I)は、粉末剤、散剤として使用直前に適当な溶
媒、たとえば殺菌した発熱性物質を含有していない水で
溶解したのち使用に供することもできる。
陽性及びグラム陰性細菌に対して優れた抗菌活性を示し
かつ極めて低毒性で、経口吸収性もよく、物理化学的お
よび生化学的に安定(特にDHP-Iに対して安定)な価値
ある抗生物質であるので、人及び家畜の医薬として利用
され、種々の細菌によって引きおこされる感染症を治療
及び予防する抗菌剤として安全に使用できる。さらに本
発明の化合物(I)は、たとえば飼料を防腐するために殺
菌剤として動物用飼料に添加することもできる。また医
科及び歯科装置上の有害な細菌を除去するための殺菌剤
として用いることができる。本発明の化合物(I)は、単
独でまたは他の活性成分(他の抗菌剤、抗炎症剤、解熱
剤、鎮痛剤など)と組合せて、必要により医薬として許
容される担体のほか、たとえば安定化剤,分散剤などの
補助剤を適宜加えて、常法により例えば注射剤、カプセ
ル剤、錠剤、液剤(たとえば懸濁液、乳濁液など)など
の製剤として使用することができる。これらは、非経口
的に(例えば静脈または筋肉内に注射)または経口的に投
与することができる。注射用製剤は、アンプルまたは防
腐剤を添加した容器の使用形態で提供し得る。該製剤
は、油性または水性溶媒中の懸濁液、溶液または乳濁液
であってもよく、公知の懸濁剤、安定化剤及び(または)
分散剤などの補助剤を適宜含有していてもよい。また、
化合物(I)は、粉末剤、散剤として使用直前に適当な溶
媒、たとえば殺菌した発熱性物質を含有していない水で
溶解したのち使用に供することもできる。
【0036】化合物(I)は結合剤(たとえばシロップ、
アラビアゴム、ゼラチン、ソルビトール、トラガントゴ
ム、ポリビニルピロリドン、メチルセルロースなど)、
充填剤(たとえばラクトース、糖類、とうもろこし澱
粉、燐酸カルシウム、ソルビトール、グリシンなど)、
かったく剤(たとえばステアリン酸マグネシウム、タ
ルク、ポリエチレングリコール、シリカなど)、崩かい
剤(たとえば馬鈴著澱粉など)または湿潤剤(たとえば
ナトリウムラウリルサルフェートなど)と適宜混合した
のち、経口投与用の錠剤、カプセル剤、散剤、粉末とす
ることができる。錠剤、散剤などは自体公知の方法によ
ってフィルムコーティングすることもできる。経口用製
剤は、水性または油性懸濁液、溶液、乳濁液、シロッ
プ、エリキシルなどの液状製剤として用いてもよい。ま
た、これらの製剤に、例えば公知の酸化防止剤、防腐
剤、結合剤、湿潤剤、滑沢剤、粘稠剤または風味剤など
の成分を混合してもよい。さらに、製剤に他の活性成分
(例えば他のβ−ラクタム系抗生物質)を混合してより
広いスペクトルの抗菌活性を示す製剤とすることもでき
る。
アラビアゴム、ゼラチン、ソルビトール、トラガントゴ
ム、ポリビニルピロリドン、メチルセルロースなど)、
充填剤(たとえばラクトース、糖類、とうもろこし澱
粉、燐酸カルシウム、ソルビトール、グリシンなど)、
かったく剤(たとえばステアリン酸マグネシウム、タ
ルク、ポリエチレングリコール、シリカなど)、崩かい
剤(たとえば馬鈴著澱粉など)または湿潤剤(たとえば
ナトリウムラウリルサルフェートなど)と適宜混合した
のち、経口投与用の錠剤、カプセル剤、散剤、粉末とす
ることができる。錠剤、散剤などは自体公知の方法によ
ってフィルムコーティングすることもできる。経口用製
剤は、水性または油性懸濁液、溶液、乳濁液、シロッ
プ、エリキシルなどの液状製剤として用いてもよい。ま
た、これらの製剤に、例えば公知の酸化防止剤、防腐
剤、結合剤、湿潤剤、滑沢剤、粘稠剤または風味剤など
の成分を混合してもよい。さらに、製剤に他の活性成分
(例えば他のβ−ラクタム系抗生物質)を混合してより
広いスペクトルの抗菌活性を示す製剤とすることもでき
る。
【0037】化合物(I)を含む医薬組成物全体に対す
る化合物(I)の配合割合は、その形態によっても異な
るが、抗菌剤一般に用いられている割合でよく、たとえ
ばカプセル剤、錠剤、顆粒剤などの固形製剤においては
約30ないし95重量%である。化合物(I)は、細菌感
染症治療剤として、例えば人や他の哺乳動物(たとえば
マウス、ラット、ウサギ、イヌ、ネコ、ウシ、ブタな
ど)におけるたとえば呼吸器感染症、尿路感染症、化膿
性疾患、胆道感染症、腸内感染症、産婦人科感染症、耳
鼻科感染症、外科感染症などの治療及び予防に用いるこ
とができる。化合物(I)の1日投与量は、患者の状態や
体重、投与の方法などにより異なるが、非経口投与で
は、成人体重1kg当り活性成分(すなわち化合物(I))と
して約0.5ないし80mg、好ましくは約2ないし40m
gであり、毎日1ないし4回に分けて静脈または筋肉内
注射により投与するのが適当である。また経口投与量
は、1日当り1ないし3回に分けて成人の体重1kg当り
活性成分として約1ないし500mg、好ましくは約10
ないし100mgが適当である。
る化合物(I)の配合割合は、その形態によっても異な
るが、抗菌剤一般に用いられている割合でよく、たとえ
ばカプセル剤、錠剤、顆粒剤などの固形製剤においては
約30ないし95重量%である。化合物(I)は、細菌感
染症治療剤として、例えば人や他の哺乳動物(たとえば
マウス、ラット、ウサギ、イヌ、ネコ、ウシ、ブタな
ど)におけるたとえば呼吸器感染症、尿路感染症、化膿
性疾患、胆道感染症、腸内感染症、産婦人科感染症、耳
鼻科感染症、外科感染症などの治療及び予防に用いるこ
とができる。化合物(I)の1日投与量は、患者の状態や
体重、投与の方法などにより異なるが、非経口投与で
は、成人体重1kg当り活性成分(すなわち化合物(I))と
して約0.5ないし80mg、好ましくは約2ないし40m
gであり、毎日1ないし4回に分けて静脈または筋肉内
注射により投与するのが適当である。また経口投与量
は、1日当り1ないし3回に分けて成人の体重1kg当り
活性成分として約1ないし500mg、好ましくは約10
ないし100mgが適当である。
【0038】以下に参考例,実施例で本発明をさらに詳
しく説明する。しかしこれらは単なる例であって本発明
を何ら限定するものではない。以下の参考例、実施例の
カラムクロマトグラフィーにおける溶出はTLC(薄層
クロマトグラフィー)による観察下に行なわれた。TL
C観察においては、TLCプレートとしてメルク(Merc
k)社製の60F254を、展開溶媒としてはカラムクロマ
トグラフィーで溶出溶媒として用いられた溶媒を、検出
法としてUV検出器を採用した。カラム用シリカゲルは
同じくメルク社製のキーゼルゲル60(70〜230ま
たは230〜400メッシュ)を用いた。CHP−20
P樹脂は三菱化学製である。溶媒は必要に応じ、精製、
乾燥して用いた。IRスペクトルは日本分光社製のIR
−810または堀場製作所製のFT−200を用いて測
定した。NMRスペクトルは内部または外部基準として
テトラメチルシランまたは3−(トリメチルシリル)プ
ロピオン酸ナトリウムを用いてバリアン(Varian)社製
GEMINI200(200MHz)スペクトロメータ
ーで測定し、全δ値をppmで示した。混合溶媒において
( )内に示した数値は各溶媒の容量混合比である。混
合溶媒における%は容量パーセントを示す。参考例、実
施例中の記号は次のような意味を有する。 s :シングレット d :ダブレット t :トリプレット dd :ダブル ダブレット m :マルチプレット br :幅広い J :カップリング定数 また参考例、実施例中の略号は次の意味を表わす。 THF:テトラヒドロフラン DMF:ジメチルホルムアミド PNB:4−ニトロベンジル PNZ:4−ニトロベンジルオキシカルボニル
しく説明する。しかしこれらは単なる例であって本発明
を何ら限定するものではない。以下の参考例、実施例の
カラムクロマトグラフィーにおける溶出はTLC(薄層
クロマトグラフィー)による観察下に行なわれた。TL
C観察においては、TLCプレートとしてメルク(Merc
k)社製の60F254を、展開溶媒としてはカラムクロマ
トグラフィーで溶出溶媒として用いられた溶媒を、検出
法としてUV検出器を採用した。カラム用シリカゲルは
同じくメルク社製のキーゼルゲル60(70〜230ま
たは230〜400メッシュ)を用いた。CHP−20
P樹脂は三菱化学製である。溶媒は必要に応じ、精製、
乾燥して用いた。IRスペクトルは日本分光社製のIR
−810または堀場製作所製のFT−200を用いて測
定した。NMRスペクトルは内部または外部基準として
テトラメチルシランまたは3−(トリメチルシリル)プ
ロピオン酸ナトリウムを用いてバリアン(Varian)社製
GEMINI200(200MHz)スペクトロメータ
ーで測定し、全δ値をppmで示した。混合溶媒において
( )内に示した数値は各溶媒の容量混合比である。混
合溶媒における%は容量パーセントを示す。参考例、実
施例中の記号は次のような意味を有する。 s :シングレット d :ダブレット t :トリプレット dd :ダブル ダブレット m :マルチプレット br :幅広い J :カップリング定数 また参考例、実施例中の略号は次の意味を表わす。 THF:テトラヒドロフラン DMF:ジメチルホルムアミド PNB:4−ニトロベンジル PNZ:4−ニトロベンジルオキシカルボニル
【0039】参考例1 (2S,4R)-4-ヒドロキシ-1-(4-ニトロベンジルオキシカル
ボニル)-2-[[4-(チアゾール-2-イル)ピペラジン-1-イ
ル]カルボニル]ピロリジン 1-(チアゾール-2-イル)ピペラジン(1.69 g)の乾燥DMF溶
液に、氷冷下(2S,4R)-4-ヒドロキシ-1-(4-ニトロベンジ
ルオキシカルボニル)ピロリジン-2-カルボン酸(3.10
g)、95%シアノリン酸ジエチル(1.9 ml)、及びトリエチ
ルアミン(1.7 ml)を順次加え、同温で3時間撹拌した。
反応液を酢酸エチル(100 ml)で薄め、5%炭酸水素ナト
リウム水溶液(150 ml×3)、飽和食塩水(150 ml)で順次
洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒
留去して得られた残さをフラッシュカラムクロマトグラ
フィー(担体: シリカゲル, 100 g, 展開溶媒: 酢酸エチ
ル−エタノール, 4:1)で精製し、表題化合物(3.62 g)
を黄色固形物として得た。 IR (KBr) : 3430, 3100, 2930, 1710, 1640 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.80 (1H, brs), 2.0-2.4 (2H,
m), 3.2-3.9 (10H, m), 4.5-4.7 (1H, m), 4.8-5.4 (3
H, m), 6.6-6.7 (1H, m), 7.2-7.3 (1H, m), 7.4-7.6
(2H, m), 8.1-8.3 (2H, m).
ボニル)-2-[[4-(チアゾール-2-イル)ピペラジン-1-イ
ル]カルボニル]ピロリジン 1-(チアゾール-2-イル)ピペラジン(1.69 g)の乾燥DMF溶
液に、氷冷下(2S,4R)-4-ヒドロキシ-1-(4-ニトロベンジ
ルオキシカルボニル)ピロリジン-2-カルボン酸(3.10
g)、95%シアノリン酸ジエチル(1.9 ml)、及びトリエチ
ルアミン(1.7 ml)を順次加え、同温で3時間撹拌した。
反応液を酢酸エチル(100 ml)で薄め、5%炭酸水素ナト
リウム水溶液(150 ml×3)、飽和食塩水(150 ml)で順次
洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒
留去して得られた残さをフラッシュカラムクロマトグラ
フィー(担体: シリカゲル, 100 g, 展開溶媒: 酢酸エチ
ル−エタノール, 4:1)で精製し、表題化合物(3.62 g)
を黄色固形物として得た。 IR (KBr) : 3430, 3100, 2930, 1710, 1640 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.80 (1H, brs), 2.0-2.4 (2H,
m), 3.2-3.9 (10H, m), 4.5-4.7 (1H, m), 4.8-5.4 (3
H, m), 6.6-6.7 (1H, m), 7.2-7.3 (1H, m), 7.4-7.6
(2H, m), 8.1-8.3 (2H, m).
【0040】参考例2 (2S,4S)-4-ベンゾイルチオ-1-(4-ニトロベンジルオキシ
カルボニル)-2-[[4-(チアゾール-2-イル)ピペラジン-1-
イル]カルボニル]ピロリジン トリフェニルホスフィン(2.0 g)の乾燥THF(12 ml)溶液
に、-20℃でアゾジカルボン酸ジエチル(1.2 ml)を加
え、次いで参考例1の方法で得られた化合物 (2.31g)と
チオ安息香酸(0.88 ml)の乾燥THF(20 ml)溶液を滴下し
た。室温で1時間撹拌後、反応溶媒を減圧下に留去し
た。トルエン共沸を2回行った後、得られた残さにトル
エンを加えた。不溶物を濾去し、トルエンで洗浄後、濾
液と洗液を集めて減圧下に溶媒留去した。得られた残さ
をフラッシュカラムクロマトグラフィー(担体:シリカ
ゲル, 100 g、展開溶媒:酢酸エチル)に供した。溶出
液を集め、減圧下に溶媒を留去して得られた残さを酢酸
エチル(20 ml)に溶解し、エーテル(20 ml)を加えて撹拌
した。析出した結晶を濾取し、エーテルで洗浄、真空乾
燥することにより表題化合物(1.75 g)を淡黄色針状結
晶として得た。 IR (KBr) : 2930, 2860, 1710, 1660 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.0-2.2 (1H, m), 2.8-3.9 (10H,
m), 4.1-4.3 (2H, m), 4.7-4.9 (1H, m), 5.0-5.4 (2H,
m), 6.6-6.7 (1H, m), 7.2-7.3 (1H, m), 7.4-7.7 (5
H, m), 7.9-8.0 (2H, m), 8.1-8.3 (2H, m).
カルボニル)-2-[[4-(チアゾール-2-イル)ピペラジン-1-
イル]カルボニル]ピロリジン トリフェニルホスフィン(2.0 g)の乾燥THF(12 ml)溶液
に、-20℃でアゾジカルボン酸ジエチル(1.2 ml)を加
え、次いで参考例1の方法で得られた化合物 (2.31g)と
チオ安息香酸(0.88 ml)の乾燥THF(20 ml)溶液を滴下し
た。室温で1時間撹拌後、反応溶媒を減圧下に留去し
た。トルエン共沸を2回行った後、得られた残さにトル
エンを加えた。不溶物を濾去し、トルエンで洗浄後、濾
液と洗液を集めて減圧下に溶媒留去した。得られた残さ
をフラッシュカラムクロマトグラフィー(担体:シリカ
ゲル, 100 g、展開溶媒:酢酸エチル)に供した。溶出
液を集め、減圧下に溶媒を留去して得られた残さを酢酸
エチル(20 ml)に溶解し、エーテル(20 ml)を加えて撹拌
した。析出した結晶を濾取し、エーテルで洗浄、真空乾
燥することにより表題化合物(1.75 g)を淡黄色針状結
晶として得た。 IR (KBr) : 2930, 2860, 1710, 1660 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.0-2.2 (1H, m), 2.8-3.9 (10H,
m), 4.1-4.3 (2H, m), 4.7-4.9 (1H, m), 5.0-5.4 (2H,
m), 6.6-6.7 (1H, m), 7.2-7.3 (1H, m), 7.4-7.7 (5
H, m), 7.9-8.0 (2H, m), 8.1-8.3 (2H, m).
【0041】参考例3 (2S,4S)-4-ヒドロキシ-1-(4-ニトロベンジルオキシカル
ボニル)-2-[[4-(ピリジン-4-イル)ピペラジン-1-イル]
カルボニル]ピロリジン 4-(ピリジン-4-イル)ピペラジン (1.63 g)を参考例1と
同様に反応させることによって、表題化合物(3.40 g)
を淡黄色結晶として得た。 IR (KBr) : 3450, 2950, 1705, 1650, 1600 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.0-2.4 (2H, m), 3.2-4.1 (10H,
m), 4.5-4.7 (1H, m), 4.8-5.4 (3H, m), 6.6-6.7 (2H,
m), 7.4-7.5 (2H, m), 8.1-8.3 (4H, m).
ボニル)-2-[[4-(ピリジン-4-イル)ピペラジン-1-イル]
カルボニル]ピロリジン 4-(ピリジン-4-イル)ピペラジン (1.63 g)を参考例1と
同様に反応させることによって、表題化合物(3.40 g)
を淡黄色結晶として得た。 IR (KBr) : 3450, 2950, 1705, 1650, 1600 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.0-2.4 (2H, m), 3.2-4.1 (10H,
m), 4.5-4.7 (1H, m), 4.8-5.4 (3H, m), 6.6-6.7 (2H,
m), 7.4-7.5 (2H, m), 8.1-8.3 (4H, m).
【0042】参考例4 (2S,4R)-4-ベンゾイルチオ-1-(4-ニトロベンジルオキシ
カルボニル)-2-[[4-(ピリジン-4-イル)ピペラジン-1-イ
ル]カルボニル]ピロリジン 参考例3の方法で得られた化合物 (1.52 g)を参考例2
と同様に反応させることによって、表題化合物(1.72
g)を黄色アモルファス状物として得た。 IR (KBr) : 2990, 2940, 1710, 1660, 1600 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.0-2.2 (1H, m), 2.7-2.9 (1H,
m), 3.2-4.3 (11H, m), 4.7-4.9 (1H, m), 5.0-5.4 (2
H, m), 6.6-6.7 (2H, m), 7.3-8.0 (7H, m), 8.1-8.4
(4H, m).
カルボニル)-2-[[4-(ピリジン-4-イル)ピペラジン-1-イ
ル]カルボニル]ピロリジン 参考例3の方法で得られた化合物 (1.52 g)を参考例2
と同様に反応させることによって、表題化合物(1.72
g)を黄色アモルファス状物として得た。 IR (KBr) : 2990, 2940, 1710, 1660, 1600 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.0-2.2 (1H, m), 2.7-2.9 (1H,
m), 3.2-4.3 (11H, m), 4.7-4.9 (1H, m), 5.0-5.4 (2
H, m), 6.6-6.7 (2H, m), 7.3-8.0 (7H, m), 8.1-8.4
(4H, m).
【0043】参考例5 1-(アリルオキシカルボニル)ピペラジン塩酸塩 ピペラジン (4.3 g) のジクロロメタン溶液 (200 ml)
に -78 ℃ でクロロギ酸アリル (5.3 ml) を 10 分間か
けて滴下した後、-78 ℃ で 1 時間、さらに 0℃ で 30
分間撹拌した。反応溶液の白色沈殿物を濾別して、濾
液の溶媒を減圧下留去した。残渣にエーテル 20 ml を
加えて不溶物を濾取してエーテルで洗浄した後、真空乾
燥し、表題化合物 (1.74 g) を白色固体として得た。 IR (KBr): 1693, 1433, 1416, 1263 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.21 (2 H, t, d = 5.0 Hz), 3.87
(2 H, t, d = 5.0 Hz),4.62 (2 H, m), 5.23-5.36 (2
H, m), 5.83-6.00 (1 H, m), 10.00 (2 H, brs).
に -78 ℃ でクロロギ酸アリル (5.3 ml) を 10 分間か
けて滴下した後、-78 ℃ で 1 時間、さらに 0℃ で 30
分間撹拌した。反応溶液の白色沈殿物を濾別して、濾
液の溶媒を減圧下留去した。残渣にエーテル 20 ml を
加えて不溶物を濾取してエーテルで洗浄した後、真空乾
燥し、表題化合物 (1.74 g) を白色固体として得た。 IR (KBr): 1693, 1433, 1416, 1263 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 3.21 (2 H, t, d = 5.0 Hz), 3.87
(2 H, t, d = 5.0 Hz),4.62 (2 H, m), 5.23-5.36 (2
H, m), 5.83-6.00 (1 H, m), 10.00 (2 H, brs).
【0044】参考例6 (2S,4R)-2-[[4-(アリルオキシカルボニル)ピペラジン-1
-イル]カルボニル]-4-ヒドロキシ-1-(4-ニトロベンジル
オキシカルボニル)ピロリジン (2S,4R)-4-ヒドロキシ-1-(4-ニトロベンジルオキシカル
ボニル)ピロリジン-2-カルボン酸 (2.61 g) と1-(アリ
ルオキシカルボニル)ピペラジン塩酸塩 (1.74 g) の DM
F 溶液 (30 ml) に 0 ℃ で 95% シアノリン酸ジエチ
ル (1.73 g) 及びトリエチルアミン (2.35 ml) を加
え、0 ℃ で 2 時間撹拌した。反応液に酢酸エチル 100
ml を加えて、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、10%
クエン酸水溶液、水、飽和食塩水で順次洗浄した後、無
水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去して得
られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー (担
体: シリカゲル, 100 g, 展開溶媒: 酢酸エチル-エタノ
ール, 4 : 1) で精製し、表題化合物 (3.26 g) を無色
油状物として得た。 IR (KBr): 3386, 1718, 1711, 1687, 1286 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.00-2.35 (3 H, m), 3.27-3.74
(10 H, m), 4.55 (1 H, m), 4.60 (2 H, m), 4.80-4.92
(1 H, m), 5.03-5.21 (2 H, m), 5.22-5.35 (2 H, m),
5.85-6.01 (1 H, m), 7.5-7.44 (2 H, m), 8.19-8.21
(2 H, m).
-イル]カルボニル]-4-ヒドロキシ-1-(4-ニトロベンジル
オキシカルボニル)ピロリジン (2S,4R)-4-ヒドロキシ-1-(4-ニトロベンジルオキシカル
ボニル)ピロリジン-2-カルボン酸 (2.61 g) と1-(アリ
ルオキシカルボニル)ピペラジン塩酸塩 (1.74 g) の DM
F 溶液 (30 ml) に 0 ℃ で 95% シアノリン酸ジエチ
ル (1.73 g) 及びトリエチルアミン (2.35 ml) を加
え、0 ℃ で 2 時間撹拌した。反応液に酢酸エチル 100
ml を加えて、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、10%
クエン酸水溶液、水、飽和食塩水で順次洗浄した後、無
水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去して得
られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー (担
体: シリカゲル, 100 g, 展開溶媒: 酢酸エチル-エタノ
ール, 4 : 1) で精製し、表題化合物 (3.26 g) を無色
油状物として得た。 IR (KBr): 3386, 1718, 1711, 1687, 1286 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.00-2.35 (3 H, m), 3.27-3.74
(10 H, m), 4.55 (1 H, m), 4.60 (2 H, m), 4.80-4.92
(1 H, m), 5.03-5.21 (2 H, m), 5.22-5.35 (2 H, m),
5.85-6.01 (1 H, m), 7.5-7.44 (2 H, m), 8.19-8.21
(2 H, m).
【0045】参考例7 (2S,4S)-2-[[4-(アリルオキシカルボニル)ピペラジン-1
-イル]カルボニル]-4-ベンゾイルチオ-1-(4-ニトロベン
ジルオキシカルボニル)ピロリジン トリフェニルホスフィン (2.72 g) の THF 溶液 (30 m
l) に -20 ℃ でアゾジカルボン酸ジエチル (1.63 ml)
を滴下すると、白色結晶が析出した。反応溶液に参考例
6の方法で得られた化合物 (3.20 g) 及びチオ安息香酸
(1.22 ml) のTHF 溶液 (20 ml) を徐々に滴下し、室温
で 14 時間撹拌した。減圧下溶媒を留去して得られた残
渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー (担体: シリ
カゲル, 120 g, 展開溶媒: 酢酸エチル-ヘキサン, 1 :
2 → 2 : 1) で精製し、表題化合物 (2.02 g) を橙色ア
モルファス状物として得た。 IR (KBr): 2750, 1707, 1660 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.80-1.21 (1 H, m), 2.75-3.00
(1 H, m), 3.35-3.70 (9H, m), 4.13-4.30 (2 H, m),
4.61 (2 H, m), 4.70-4.84 (1 H, m), 5.00-5.34(4 H,
m), 5.81-6.00 (1 H, m), 7.41-7.73 (5 H, m), 7.91
(2 H, m), 8.20 (2H, m).
-イル]カルボニル]-4-ベンゾイルチオ-1-(4-ニトロベン
ジルオキシカルボニル)ピロリジン トリフェニルホスフィン (2.72 g) の THF 溶液 (30 m
l) に -20 ℃ でアゾジカルボン酸ジエチル (1.63 ml)
を滴下すると、白色結晶が析出した。反応溶液に参考例
6の方法で得られた化合物 (3.20 g) 及びチオ安息香酸
(1.22 ml) のTHF 溶液 (20 ml) を徐々に滴下し、室温
で 14 時間撹拌した。減圧下溶媒を留去して得られた残
渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー (担体: シリ
カゲル, 120 g, 展開溶媒: 酢酸エチル-ヘキサン, 1 :
2 → 2 : 1) で精製し、表題化合物 (2.02 g) を橙色ア
モルファス状物として得た。 IR (KBr): 2750, 1707, 1660 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.80-1.21 (1 H, m), 2.75-3.00
(1 H, m), 3.35-3.70 (9H, m), 4.13-4.30 (2 H, m),
4.61 (2 H, m), 4.70-4.84 (1 H, m), 5.00-5.34(4 H,
m), 5.81-6.00 (1 H, m), 7.41-7.73 (5 H, m), 7.91
(2 H, m), 8.20 (2H, m).
【0046】参考例8 (4R,5S,6S)-3-[[(3S,5S)-5-[[4-(アリルオキシカルボニ
ル)ピペラジン-1-イル]カルボニル]-1-(4-ニトロベンジ
ルオキシカルボニル)ピロリジン-3-イル]チオ]-6-[(R)-
1-ヒドロキシエチル]-4-メチル-7-オキソ-1-アザビシク
ロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボン酸 4-ニトロベンジ
ル 参考例7の方法で得られた化合物 (2.02 g) の THF-メ
タノール溶液 (50 ml)に 0 ℃ でナトリウムメトキシド
(227 mg) を加え、同温度で 1.5 時間撹拌した。 反応
液を 1 N 塩酸水溶液で中和し、溶媒を減圧下留去した
後、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー (担
体: シリカゲル, 65 g, 展開溶媒: 酢酸エチル-ヘキサ
ン, 1 : 1) で精製した。こうして得られた精製物をア
セトニトリル溶液 (10 ml) とし、(4R,5R,6S)-3-[(ジフ
ェニルホスホノ)オキシ]-6-[(R)-1-ヒドロキシエチル]-
4-メチル-7-オキソ-1-アザビシクロ[3.2.0]ヘプト-2-エ
ン-2-カルボン酸 4-ニトロベンジル (2.50 g) 及びジイ
ソプロピルエチルアミン (0.73 ml) のアセトニトリル
溶液 (80 ml) に 0 ℃ で滴下し、同温度で 1.5 時間撹
拌した。 反応液に酢酸エチルを加え、pH 7 リン酸緩衝
液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。減圧下溶媒を留去して得られた残渣をフラッシュカ
ラムクロマトグラフィー (担体: シリカゲル, 100 g,
展開溶媒: 酢酸エチル-ヘキサン = 2 : 1 → 酢酸エチ
ル-メタノール = 10 : 1) で精製し、表題化合物 (2.56
g) を薄黄色アモルファス状物として得た。 IR (KBr): 3446, 1772, 1706, 1695, 1652, 1522, 134
6, 1209 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.29 (3 H, d, J = 7.0 Hz), 1.38
(3 H, d, J = 6.2 Hz),1.66 (1 H, s), 1.89-2.10 (1
H, m), 2.60-2.85 (1 H, m), 3.29 (1 H, dd, J= 7.0,
2.6 Hz), 3.31-3.80 (11 H, m), 4.01-4.32 (2 H, m),
4.27 (1 H, dd,J = 9.6, 2.6 Hz), 4.63 (2 H, m), 4.6
6-4.90 (1 H, m), 5.05-5.55 (6 H, m), 5.85-6.10 (1
H, m), 7.41-7.69 (4 H, m), 8.22-8.26 (4 H, m).
ル)ピペラジン-1-イル]カルボニル]-1-(4-ニトロベンジ
ルオキシカルボニル)ピロリジン-3-イル]チオ]-6-[(R)-
1-ヒドロキシエチル]-4-メチル-7-オキソ-1-アザビシク
ロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボン酸 4-ニトロベンジ
ル 参考例7の方法で得られた化合物 (2.02 g) の THF-メ
タノール溶液 (50 ml)に 0 ℃ でナトリウムメトキシド
(227 mg) を加え、同温度で 1.5 時間撹拌した。 反応
液を 1 N 塩酸水溶液で中和し、溶媒を減圧下留去した
後、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー (担
体: シリカゲル, 65 g, 展開溶媒: 酢酸エチル-ヘキサ
ン, 1 : 1) で精製した。こうして得られた精製物をア
セトニトリル溶液 (10 ml) とし、(4R,5R,6S)-3-[(ジフ
ェニルホスホノ)オキシ]-6-[(R)-1-ヒドロキシエチル]-
4-メチル-7-オキソ-1-アザビシクロ[3.2.0]ヘプト-2-エ
ン-2-カルボン酸 4-ニトロベンジル (2.50 g) 及びジイ
ソプロピルエチルアミン (0.73 ml) のアセトニトリル
溶液 (80 ml) に 0 ℃ で滴下し、同温度で 1.5 時間撹
拌した。 反応液に酢酸エチルを加え、pH 7 リン酸緩衝
液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。減圧下溶媒を留去して得られた残渣をフラッシュカ
ラムクロマトグラフィー (担体: シリカゲル, 100 g,
展開溶媒: 酢酸エチル-ヘキサン = 2 : 1 → 酢酸エチ
ル-メタノール = 10 : 1) で精製し、表題化合物 (2.56
g) を薄黄色アモルファス状物として得た。 IR (KBr): 3446, 1772, 1706, 1695, 1652, 1522, 134
6, 1209 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.29 (3 H, d, J = 7.0 Hz), 1.38
(3 H, d, J = 6.2 Hz),1.66 (1 H, s), 1.89-2.10 (1
H, m), 2.60-2.85 (1 H, m), 3.29 (1 H, dd, J= 7.0,
2.6 Hz), 3.31-3.80 (11 H, m), 4.01-4.32 (2 H, m),
4.27 (1 H, dd,J = 9.6, 2.6 Hz), 4.63 (2 H, m), 4.6
6-4.90 (1 H, m), 5.05-5.55 (6 H, m), 5.85-6.10 (1
H, m), 7.41-7.69 (4 H, m), 8.22-8.26 (4 H, m).
【0047】参考例9 (2S,4R)-4-ヒドロキシ-1-(4-ニトロベンジルオキシカル
ボニル)-2-[4-(ピリジン-2-イル)ピペラジン-1-イルカ
ルボニル]ピロリジン 1-(ピリジン-2-イル)ピペラジン (1.63 g) を参考例1
と同様に反応させることによって、表題化合物 (4.38
g) を淡黄色結晶として得た。 IR (KBr): 3500, 2950, 2850, 1700, 1620, 1600 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.76 (1H, brs), 2.0-2.5 (2H,
m), 3.2-3.9 (10H, m), 4.5-4.7 (1H, m), 4.92 (1H,
q, J = 7.8 Hz), 5.18 (1H, ABq, J = 13.4 Hz), 5.23
(1H, s), 6.5-6.7 (2H, m), 7.4-7.6 (3H, m), 8.1-8.3
(3H, m).
ボニル)-2-[4-(ピリジン-2-イル)ピペラジン-1-イルカ
ルボニル]ピロリジン 1-(ピリジン-2-イル)ピペラジン (1.63 g) を参考例1
と同様に反応させることによって、表題化合物 (4.38
g) を淡黄色結晶として得た。 IR (KBr): 3500, 2950, 2850, 1700, 1620, 1600 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.76 (1H, brs), 2.0-2.5 (2H,
m), 3.2-3.9 (10H, m), 4.5-4.7 (1H, m), 4.92 (1H,
q, J = 7.8 Hz), 5.18 (1H, ABq, J = 13.4 Hz), 5.23
(1H, s), 6.5-6.7 (2H, m), 7.4-7.6 (3H, m), 8.1-8.3
(3H, m).
【0048】参考例10 (2S,4S)-4-ベンゾイルチオ-1-(4-ニトロベンジルオキシ
カルボニル)-2-[4-(ピリジン-2-イル)ピペラジン-1-イ
ルカルボニル]ピロリジン トリフェニルホスフィン (1.31 g) の乾燥 THF (8 ml)
溶液に、 -20 ℃ でアゾジカルボン酸ジイソプロピル
(0.98 ml) を加え、次いで参考例9の方法で得られた化
合物 (1.52 g) とチオ安息香酸 (0.59 ml) の乾燥 THF-
DMF (1:1, 15 ml) 溶液を滴下した。室温で 2 時間撹拌
後、THF を減圧下に留去した。得られた生成物に酢酸エ
チルを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩
水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減
圧下溶媒留去して得られた残さをフラッシュカラムクロ
マトグラフィー (担体: シリカゲル, 100 g, 展開溶媒:
酢酸エチル−ヘキサン 2 : 1 → 酢酸エチル) で精製
後、酢酸エチル−エーテル(1:1) より再結晶することに
より表題化合物 (1.38 g) を淡黄色結晶として得た。 IR (KBr): 2930, 2860, 1710, 1660, 1595 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.0-2.2 (1H, m), 2.8-3.0 (1H,
m), 3.2-3.9 (9H, m), 4.1-4.3 (2H, m), 4.7-4.9 (1H,
m), 5.21 (1H, ABq, J = 13.6 Hz), 5.25 (1H, s), 6.
6-6.8 (2H, m), 7.4-7.7 (6H, m), 7.9-8.0 (2H, m).
カルボニル)-2-[4-(ピリジン-2-イル)ピペラジン-1-イ
ルカルボニル]ピロリジン トリフェニルホスフィン (1.31 g) の乾燥 THF (8 ml)
溶液に、 -20 ℃ でアゾジカルボン酸ジイソプロピル
(0.98 ml) を加え、次いで参考例9の方法で得られた化
合物 (1.52 g) とチオ安息香酸 (0.59 ml) の乾燥 THF-
DMF (1:1, 15 ml) 溶液を滴下した。室温で 2 時間撹拌
後、THF を減圧下に留去した。得られた生成物に酢酸エ
チルを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩
水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減
圧下溶媒留去して得られた残さをフラッシュカラムクロ
マトグラフィー (担体: シリカゲル, 100 g, 展開溶媒:
酢酸エチル−ヘキサン 2 : 1 → 酢酸エチル) で精製
後、酢酸エチル−エーテル(1:1) より再結晶することに
より表題化合物 (1.38 g) を淡黄色結晶として得た。 IR (KBr): 2930, 2860, 1710, 1660, 1595 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.0-2.2 (1H, m), 2.8-3.0 (1H,
m), 3.2-3.9 (9H, m), 4.1-4.3 (2H, m), 4.7-4.9 (1H,
m), 5.21 (1H, ABq, J = 13.6 Hz), 5.25 (1H, s), 6.
6-6.8 (2H, m), 7.4-7.7 (6H, m), 7.9-8.0 (2H, m).
【0049】参考例11 (2S,4R)-4-ヒドロキシ-2-[4-(1-メチルイミダゾール-2-
イル)ピペラジン-1-イルカルボニル]-1-(4-ニトロベン
ジルオキシカルボニル)ピロリジン 1-(1-メチルイミダゾール-2-イル)ピペラジン (3.32 g)
を参考例1と同様に反応させることによって、表題化
合物 (7.45 g) を淡黄色アモルファス状物として得た。 IR (KBr): 3430, 2950, 1705, 1650 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ 1.90 (1H, brs), 2.1-2.4 (1H, m),
2.8-4.1 (14H, m), 4.5-4.7 (1H, m), 4.8-5.0 (1H,
m), 5.0-5.4 (2H, m), 6.70 (1H, d, J = 1.2 Hz), 6.7
7 (1H, d, J = 1.2 Hz), 7.4-7.6 (2H, m), 8.21 (2H,
d, J = 8.6 Hz).
イル)ピペラジン-1-イルカルボニル]-1-(4-ニトロベン
ジルオキシカルボニル)ピロリジン 1-(1-メチルイミダゾール-2-イル)ピペラジン (3.32 g)
を参考例1と同様に反応させることによって、表題化
合物 (7.45 g) を淡黄色アモルファス状物として得た。 IR (KBr): 3430, 2950, 1705, 1650 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ 1.90 (1H, brs), 2.1-2.4 (1H, m),
2.8-4.1 (14H, m), 4.5-4.7 (1H, m), 4.8-5.0 (1H,
m), 5.0-5.4 (2H, m), 6.70 (1H, d, J = 1.2 Hz), 6.7
7 (1H, d, J = 1.2 Hz), 7.4-7.6 (2H, m), 8.21 (2H,
d, J = 8.6 Hz).
【0050】参考例12 (2S,4S)-4-ベンゾイルチオ-2-[4-(1-メチルイミダゾー
ル-2-イル)ピペラジン-1-イルカルボニル]-1-(4-ニトロ
ベンジルオキシカルボニル)ピロリジン 参考例11の方法で得られた化合物 (3.67 g) を参考例
10と同様に反応させることによって、表題化合物 (4.
34 g) を黄色アモルファス状物として得た。 IR (KBr): 2940, 2850, 1710, 1660 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.9-2.1 (1H, m), 2.8-4.3 (15H,
m), 4.7-5.0 (1H, m), 5.1-5.4 (2H, m), 6.69 (1H, d,
J = 1.4 Hz), 6.78 (1H, d, J = 1.4 Hz), 7.3-7.7 (5
H, m), 7.9-8.0 (2H, m), 8.2-8.3 (2H, m).
ル-2-イル)ピペラジン-1-イルカルボニル]-1-(4-ニトロ
ベンジルオキシカルボニル)ピロリジン 参考例11の方法で得られた化合物 (3.67 g) を参考例
10と同様に反応させることによって、表題化合物 (4.
34 g) を黄色アモルファス状物として得た。 IR (KBr): 2940, 2850, 1710, 1660 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.9-2.1 (1H, m), 2.8-4.3 (15H,
m), 4.7-5.0 (1H, m), 5.1-5.4 (2H, m), 6.69 (1H, d,
J = 1.4 Hz), 6.78 (1H, d, J = 1.4 Hz), 7.3-7.7 (5
H, m), 7.9-8.0 (2H, m), 8.2-8.3 (2H, m).
【0051】参考例13 1-アリルオキシカルボニル-4-ヒドロキシピペリジン 4-ヒドロキシピペリジン塩酸塩 (13.8 g) の THF -水
(1:1, 200 ml) 溶液に、氷冷下炭酸水素ナトリウム (1
6.8 g) とクロロギ酸アリル (12.7 ml) を順次加え、同
温で 2 時間撹拌した。減圧下 THF を留去して得られた
残さより酢酸エチルで 3 回抽出した。抽出液を集め、
水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。減圧下溶媒留去して得られた残さを真空下に
乾燥し、表題化合物 (18.2 g) を無色油状物として得
た。 IR (neat): 3420, 2950, 2870, 1680 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ 1.4−1.9 (5H,
m), 3.14 (2H, ddd, J = 3.
2, 9.6, and 13.2Hz), 3.8−
4.0 (3H, m), 4.5−4.6 (2H,
m), 5.2−5.4 (2H, m), 5.8
−6.1 (1H, m).
(1:1, 200 ml) 溶液に、氷冷下炭酸水素ナトリウム (1
6.8 g) とクロロギ酸アリル (12.7 ml) を順次加え、同
温で 2 時間撹拌した。減圧下 THF を留去して得られた
残さより酢酸エチルで 3 回抽出した。抽出液を集め、
水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。減圧下溶媒留去して得られた残さを真空下に
乾燥し、表題化合物 (18.2 g) を無色油状物として得
た。 IR (neat): 3420, 2950, 2870, 1680 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ 1.4−1.9 (5H,
m), 3.14 (2H, ddd, J = 3.
2, 9.6, and 13.2Hz), 3.8−
4.0 (3H, m), 4.5−4.6 (2H,
m), 5.2−5.4 (2H, m), 5.8
−6.1 (1H, m).
【0052】参考例14 1−(1−アリルオキシカルボニルピペリジン-4-イル)
-4-ホルミルピペラジン 参考例13の方法で得られた化合物 (3.70 g) の乾燥ジ
クロロメタン (100 ml) 溶液に、-78 ℃でジイソプロピ
ルエチルアミン (10.4 ml) とトリフルオロメタンスル
ホン酸無水物 (3.5 ml) を順次加え、同温で 1 時間撹
拌した。反応液に 1-ホルミルピペラジン (2.5 ml) を
加え、0 ℃で 1 時間、室温で 42 時間撹拌した。反応
終了後、反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和
食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下溶媒留去して得られた残さをフラッシュカラ
ムクロマトグラフィー (担体: シリカゲル, 150 g, 展
開溶媒:酢酸エチル-メタノール, 4 : 1 → 1 : 1) で精
製し、表題化合物 (2.54 g) を赤褐色油状物として得
た。 IR (neat): 2950, 2860, 1660 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ 1.7-1.9 (2H, m), 2.5-3.0 (7H,
m), 3.3-3.8 (6H, m), 4.2-4.3 (2H, m), 4.5-4.6 (2H,
m), 5.2-5.4 (2H, m), 5.8-6.1 (1H, m), 8.02 (1H,
s).
-4-ホルミルピペラジン 参考例13の方法で得られた化合物 (3.70 g) の乾燥ジ
クロロメタン (100 ml) 溶液に、-78 ℃でジイソプロピ
ルエチルアミン (10.4 ml) とトリフルオロメタンスル
ホン酸無水物 (3.5 ml) を順次加え、同温で 1 時間撹
拌した。反応液に 1-ホルミルピペラジン (2.5 ml) を
加え、0 ℃で 1 時間、室温で 42 時間撹拌した。反応
終了後、反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和
食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下溶媒留去して得られた残さをフラッシュカラ
ムクロマトグラフィー (担体: シリカゲル, 150 g, 展
開溶媒:酢酸エチル-メタノール, 4 : 1 → 1 : 1) で精
製し、表題化合物 (2.54 g) を赤褐色油状物として得
た。 IR (neat): 2950, 2860, 1660 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ 1.7-1.9 (2H, m), 2.5-3.0 (7H,
m), 3.3-3.8 (6H, m), 4.2-4.3 (2H, m), 4.5-4.6 (2H,
m), 5.2-5.4 (2H, m), 5.8-6.1 (1H, m), 8.02 (1H,
s).
【0053】参考例15 1-(1-アリルオキシカルボニルピペリジン-4-イル)ピペ
ラジン 参考例14の方法で得られた化合物 (2.25 g) の THF
(16 ml) 溶液に、1 N水酸化ナトリウム水溶液 (16 ml)
を加え、室温で 29 時間撹拌した。反応液をジクロロメ
タンで 5 回抽出後、抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒留去して得
られた残さを真空乾燥し、表題化合物(1.14 g) を黄色
油状物として得た。 IR (neat): 2950, 2860, 1700 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ 1.2-2.9 (16H, m), 4.1-4.3 (2H,
m), 4.58 (2H, d, J = 5.4 Hz), 5.2-5.4 (2H, m), 5.8
-6.1 (1H, m).
ラジン 参考例14の方法で得られた化合物 (2.25 g) の THF
(16 ml) 溶液に、1 N水酸化ナトリウム水溶液 (16 ml)
を加え、室温で 29 時間撹拌した。反応液をジクロロメ
タンで 5 回抽出後、抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒留去して得
られた残さを真空乾燥し、表題化合物(1.14 g) を黄色
油状物として得た。 IR (neat): 2950, 2860, 1700 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ 1.2-2.9 (16H, m), 4.1-4.3 (2H,
m), 4.58 (2H, d, J = 5.4 Hz), 5.2-5.4 (2H, m), 5.8
-6.1 (1H, m).
【0054】参考例16 (2S,4R)-2-[4-(1-アリルオキシカルボニルピペリジン-4
-イル)ピペラジン-1-イルカルボニル]-4-ヒドロキシ-1-
(4-ニトロベンジルオキシカルボニル)ピロリジン 参考例15の方法で得られた化合物 (1.255 g) を参考
例1と同様に反応させることによって、表題化合物 (1.
66 g) を淡黄色アモルファス状物として得た。 IR (KBr): 3430, 2930, 1695, 1640 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ 1.3-2.9 (17H, m), 3.4-3.9 (4H,
m), 4.1-4.3 (2H, m), 4.5-4.7 (2H, m), 4.86 (1H, q,
J = 8.4 Hz), 5.0-5.4 (4H, m), 5.8-6.1 (1H, m), 7.
4-7.6 (2H, m), 8.1-8.3 (2H, m).
-イル)ピペラジン-1-イルカルボニル]-4-ヒドロキシ-1-
(4-ニトロベンジルオキシカルボニル)ピロリジン 参考例15の方法で得られた化合物 (1.255 g) を参考
例1と同様に反応させることによって、表題化合物 (1.
66 g) を淡黄色アモルファス状物として得た。 IR (KBr): 3430, 2930, 1695, 1640 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ 1.3-2.9 (17H, m), 3.4-3.9 (4H,
m), 4.1-4.3 (2H, m), 4.5-4.7 (2H, m), 4.86 (1H, q,
J = 8.4 Hz), 5.0-5.4 (4H, m), 5.8-6.1 (1H, m), 7.
4-7.6 (2H, m), 8.1-8.3 (2H, m).
【0055】参考例17 (2S,4S)-2-[4-(1-アリルオキシカルボニルピペリジン-4
-イル)ピペラジン-1-イルカルボニル]-4-ベンゾイルチ
オ-1-(4-ニトロベンジルオキシカルボニル)ピロリジン 参考例16の方法で得られた化合物 (1.64 g) を参考例
10と同様に反応させることによって、表題化合物 (1.
68 g) を黄色アモルファス状物として得た。 IR (KBr): 2940, 2850, 1700, 1660 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.2-2.9 (13H, m), 3.4-3.7 (5H,
m), 4.1-4.3 (4H, m), 4.5-4.6 (2H, m), 4.7-4.9 (1H,
m), 5.0-5.4 (4H, m), 5.8-6.1 (1H, m), 7.4-7.7 (5
H, m), 7.9-8.0 (2H, m), 8.1-8.3 (2H, m).
-イル)ピペラジン-1-イルカルボニル]-4-ベンゾイルチ
オ-1-(4-ニトロベンジルオキシカルボニル)ピロリジン 参考例16の方法で得られた化合物 (1.64 g) を参考例
10と同様に反応させることによって、表題化合物 (1.
68 g) を黄色アモルファス状物として得た。 IR (KBr): 2940, 2850, 1700, 1660 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.2-2.9 (13H, m), 3.4-3.7 (5H,
m), 4.1-4.3 (4H, m), 4.5-4.6 (2H, m), 4.7-4.9 (1H,
m), 5.0-5.4 (4H, m), 5.8-6.1 (1H, m), 7.4-7.7 (5
H, m), 7.9-8.0 (2H, m), 8.1-8.3 (2H, m).
【0056】参考例18 (2S,4R)-4-(t-ブチルジメチルシリルオキシ)-1-(4-ニト
ロベンジルオキシカルボニル)-2-[4-(ピリジン-4-イル)
ピペラジン-1-イルメチル]ピロリジン (2S,4R)-4-(t-ブチルジメチルシリルオキシ)-2-(メタン
スルホニルオキシメチル)-1-(4-ニトロベンジルオキシ
カルボニル)ピロリジン (1.22 g) の DMF (12 ml) 溶液
に、 1-(ピリジン-4-イル)ピペラジン (816 mg) とヨウ
化ナトリウム (750 mg) を加え、80 ℃で 15 時間撹拌
した。室温まで冷却後、反応液に酢酸エチルを加え、炭
酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去して得ら
れた溶液をフラッシュカラムクロマトグラフィー (担
体: シリカゲル, 100 g, 展開溶媒: 酢酸エチル-エタノ
ール,1 : 1 → エタノール) で精製し、表題化合物 (63
6 mg) を黄色油状物として得た。 IR (neat): 2960, 2840, 1700 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.06 (3H, s), 0.07 (3H, s), 0.8
7 (9H, s), 2.0-2.8 (8H, m), 3.2-3.6 (6H, m), 4.1-
4.2 (1H, m), 4.4-4.5 (1H, m), 5.1-5.3 (2H, m), 6.6
6 (2H, d, J = 6.6 Hz), 7.51 (2H, d, J = 8.4 Hz),
8.22 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.27 (2H, d, J = 6.6 H
z).
ロベンジルオキシカルボニル)-2-[4-(ピリジン-4-イル)
ピペラジン-1-イルメチル]ピロリジン (2S,4R)-4-(t-ブチルジメチルシリルオキシ)-2-(メタン
スルホニルオキシメチル)-1-(4-ニトロベンジルオキシ
カルボニル)ピロリジン (1.22 g) の DMF (12 ml) 溶液
に、 1-(ピリジン-4-イル)ピペラジン (816 mg) とヨウ
化ナトリウム (750 mg) を加え、80 ℃で 15 時間撹拌
した。室温まで冷却後、反応液に酢酸エチルを加え、炭
酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を濾去して得ら
れた溶液をフラッシュカラムクロマトグラフィー (担
体: シリカゲル, 100 g, 展開溶媒: 酢酸エチル-エタノ
ール,1 : 1 → エタノール) で精製し、表題化合物 (63
6 mg) を黄色油状物として得た。 IR (neat): 2960, 2840, 1700 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.06 (3H, s), 0.07 (3H, s), 0.8
7 (9H, s), 2.0-2.8 (8H, m), 3.2-3.6 (6H, m), 4.1-
4.2 (1H, m), 4.4-4.5 (1H, m), 5.1-5.3 (2H, m), 6.6
6 (2H, d, J = 6.6 Hz), 7.51 (2H, d, J = 8.4 Hz),
8.22 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.27 (2H, d, J = 6.6 H
z).
【0057】参考例19 (2S,4S)-4-ベンゾイルチオ-1-(4-ニトロベンジルオキシ
カルボニル)-2-[4-(ピリジン-4-イル)ピペラジン-1-イ
ルメチル]ピロリジン (2S,4R)-4-(t-ブチルジメチルシリルオキシ)-1-(4-ニト
ロベンジルオキシカルボニル)-2-[4-(ピリジン-4-イル)
ピペラジン-1-イルメチル]ピロリジン(1.45 g)のメタノ
ール (12 ml) 溶液に 6N 塩酸 (1.5 ml) を加えて室温
で 2 時間撹拌した。反応液を炭酸水素ナトリウム水溶
液で中和後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を集めて減
圧下溶媒留去して得られた残さに THF - DMF (2 : 1, 1
8 ml)を加えて懸濁液を調製した。一方、トリフェニル
ホスフィン (1.03 g) の乾燥 THF(6 ml) 溶液に、 -20
℃ でアゾジカルボン酸ジイソプロピル (0.77 ml) を加
え、次いで先に調製した懸濁液とチオ安息香酸 (0.46 m
l) を加えた。室温で 1時間撹拌後、THF を減圧下に留
去した。得られた残さに酢酸エチルを加え、炭酸水素ナ
トリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した。減圧下溶媒留去して得られた残さ
をフラッシュカラムクロマトグラフィー (担体: シリカ
ゲル, 100 g, 展開溶媒: 酢酸エチル → 酢酸エチル-エ
タノール,1 : 1 → エタノール) で精製し、表題化合物
(1.03 g) を黄色アモルファス状物として得た。 IR (KBr): 2920, 2840, 1700, 1655, 1590 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.1-3.0 (8H, m), 3.2-3.4 (7H,
m), 4.1-4.3 (1H, m), 5.24 (2H, s), 6.6-6.7 (2H,
m), 7.4-7.7 (6H, m), 7.9-8.0 (2H, m), 8.2-8.3 (4H,
m).
カルボニル)-2-[4-(ピリジン-4-イル)ピペラジン-1-イ
ルメチル]ピロリジン (2S,4R)-4-(t-ブチルジメチルシリルオキシ)-1-(4-ニト
ロベンジルオキシカルボニル)-2-[4-(ピリジン-4-イル)
ピペラジン-1-イルメチル]ピロリジン(1.45 g)のメタノ
ール (12 ml) 溶液に 6N 塩酸 (1.5 ml) を加えて室温
で 2 時間撹拌した。反応液を炭酸水素ナトリウム水溶
液で中和後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を集めて減
圧下溶媒留去して得られた残さに THF - DMF (2 : 1, 1
8 ml)を加えて懸濁液を調製した。一方、トリフェニル
ホスフィン (1.03 g) の乾燥 THF(6 ml) 溶液に、 -20
℃ でアゾジカルボン酸ジイソプロピル (0.77 ml) を加
え、次いで先に調製した懸濁液とチオ安息香酸 (0.46 m
l) を加えた。室温で 1時間撹拌後、THF を減圧下に留
去した。得られた残さに酢酸エチルを加え、炭酸水素ナ
トリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した。減圧下溶媒留去して得られた残さ
をフラッシュカラムクロマトグラフィー (担体: シリカ
ゲル, 100 g, 展開溶媒: 酢酸エチル → 酢酸エチル-エ
タノール,1 : 1 → エタノール) で精製し、表題化合物
(1.03 g) を黄色アモルファス状物として得た。 IR (KBr): 2920, 2840, 1700, 1655, 1590 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.1-3.0 (8H, m), 3.2-3.4 (7H,
m), 4.1-4.3 (1H, m), 5.24 (2H, s), 6.6-6.7 (2H,
m), 7.4-7.7 (6H, m), 7.9-8.0 (2H, m), 8.2-8.3 (4H,
m).
【0058】参考例20 (2S,4R)-4-(t-ブチルジメチルシリルオキシ)-1-(4-ニト
ロベンジルオキシカルボニル)-2-[4-(ピリジン-2-イル)
ピペラジン-1-イルメチル]ピロリジン (2S,4R)-4-(t-ブチルジメチルシリルオキシ)-2-(メタン
スルホニルオキシメチル)-1-(4-ニトロベンジルオキシ
カルボニル)ピロリジン (1.47 g) の DMF (15 ml) 溶液
に、 1-(ピリジン-2-イル)ピペラジン (0.98 g) とヨウ
化ナトリウム (0.90 g) を加え、80 ℃で 10 時間撹拌
した。室温まで冷却後、反応液にエーテルを加え、炭酸
水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄後、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去して得られた
溶液をフラッシュカラムクロマトグラフィー (担体: シ
リカゲル, 100 g, 展開溶媒: 酢酸エチル-ヘキサン, 1
: 2→ 酢酸エチル-ヘキサン, 1 : 1) で精製し、表題
化合物 (1.18 g) を黄色油状物として得た。 IR (neat): 2920, 2850, 1700 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.06 (3H, s), 0.07 (3H, s), 0.8
7 (9H, s), 2.0-2.1 (2H, m), 2.3-2.8 (6H, m), 3.4-
3.6 (6H, m), 4.1-4.2 (1H, m), 4.4-4.5 (1H, m), 5.1
-5.3 (2H, m), 6.6-6.7 (2H, m), 7.4-7.6 (3H, m), 8.
1-8.3 (3H, m).
ロベンジルオキシカルボニル)-2-[4-(ピリジン-2-イル)
ピペラジン-1-イルメチル]ピロリジン (2S,4R)-4-(t-ブチルジメチルシリルオキシ)-2-(メタン
スルホニルオキシメチル)-1-(4-ニトロベンジルオキシ
カルボニル)ピロリジン (1.47 g) の DMF (15 ml) 溶液
に、 1-(ピリジン-2-イル)ピペラジン (0.98 g) とヨウ
化ナトリウム (0.90 g) を加え、80 ℃で 10 時間撹拌
した。室温まで冷却後、反応液にエーテルを加え、炭酸
水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄後、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を濾去して得られた
溶液をフラッシュカラムクロマトグラフィー (担体: シ
リカゲル, 100 g, 展開溶媒: 酢酸エチル-ヘキサン, 1
: 2→ 酢酸エチル-ヘキサン, 1 : 1) で精製し、表題
化合物 (1.18 g) を黄色油状物として得た。 IR (neat): 2920, 2850, 1700 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.06 (3H, s), 0.07 (3H, s), 0.8
7 (9H, s), 2.0-2.1 (2H, m), 2.3-2.8 (6H, m), 3.4-
3.6 (6H, m), 4.1-4.2 (1H, m), 4.4-4.5 (1H, m), 5.1
-5.3 (2H, m), 6.6-6.7 (2H, m), 7.4-7.6 (3H, m), 8.
1-8.3 (3H, m).
【0059】参考例21 (2S,4R)-4-ヒドロキシ-1-(4-ニトロベンジルオキシカル
ボニル)-2-[4-(ピリジン-2-イル)ピペラジン-1-イルメ
チル]ピロリジン (2S,4R)-4-(t-ブチルジメチルシリルオキシ)-1-(4-ニト
ロベンジルオキシカルボニル)-2-[4-(ピリジン-2-イル)
ピペラジン-1-イルメチル]ピロリジン(1.17 g)のメタノ
ール (10 ml) 溶液に 6N 塩酸 (1.2 ml) を加えて室温
で 3 時間撹拌した。反応液を炭酸水素ナトリウム水溶
液で中和後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶
媒留去して得られた残さをフラッシュカラムクロマトグ
ラフィー (担体: シリカゲル, 50g, 展開溶媒: 酢酸エ
チル → 酢酸エチル-エタノール, 4 : 1) で精製し、表
題化合物 (861 mg) を淡黄色アモルファス状物として得
た。 IR (KBr): 3400, 2930, 2825, 1700 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.79 (1H, brs), 2.1-2.2 (2H,
m), 2.4-2.8 (6H, m), 3.4-3.7 (6H, m), 4.2-4.3 (1H,
m), 4.5-4.6 (1H, m), 5.23 (2H, s), 6.6-6.7 (2H,
m), 7.4-7.6 (3H, m), 8.1-8.3 (3H, m).
ボニル)-2-[4-(ピリジン-2-イル)ピペラジン-1-イルメ
チル]ピロリジン (2S,4R)-4-(t-ブチルジメチルシリルオキシ)-1-(4-ニト
ロベンジルオキシカルボニル)-2-[4-(ピリジン-2-イル)
ピペラジン-1-イルメチル]ピロリジン(1.17 g)のメタノ
ール (10 ml) 溶液に 6N 塩酸 (1.2 ml) を加えて室温
で 3 時間撹拌した。反応液を炭酸水素ナトリウム水溶
液で中和後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩
水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶
媒留去して得られた残さをフラッシュカラムクロマトグ
ラフィー (担体: シリカゲル, 50g, 展開溶媒: 酢酸エ
チル → 酢酸エチル-エタノール, 4 : 1) で精製し、表
題化合物 (861 mg) を淡黄色アモルファス状物として得
た。 IR (KBr): 3400, 2930, 2825, 1700 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.79 (1H, brs), 2.1-2.2 (2H,
m), 2.4-2.8 (6H, m), 3.4-3.7 (6H, m), 4.2-4.3 (1H,
m), 4.5-4.6 (1H, m), 5.23 (2H, s), 6.6-6.7 (2H,
m), 7.4-7.6 (3H, m), 8.1-8.3 (3H, m).
【0060】参考例22 (2S,4S)-4-ベンゾイルチオ-1-(4-ニトロベンジルオキシ
カルボニル)-2-[4-(ピリジン-2-イル)ピペラジン-1-イ
ルメチル]ピロリジン トリフェニルホスフィン (1.03 g) の乾燥 THF (6 ml)
溶液に、 -20 ℃ でアゾジカルボン酸ジイソプロピル
(0.77 ml) を加え、次いで(2S,4R)-4-ヒドロキシ-1-(4-
ニトロベンジルオキシカルボニル)-2-[4-(ピリジン-2-
イル)ピペラジン-1-イルメチル]ピロリジン(848 mg)と
チオ安息香酸 (0.35 ml) の乾燥 THF (9 ml) 溶液を加
えた。室温で 1 時間撹拌後、反応液に酢酸エチルを加
え、炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒留去
して得られた残さをフラッシュカラムクロマトグラフィ
ー (担体: シリカゲル, 80 g, 展開溶媒: 酢酸エチル-
ヘキサン, 1 : 1) で精製し、表題化合物 (816 mg) を
淡黄色アモルファス状物として得た。 IR (KBr): 2940, 2830, 1700, 1660 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.1-2.3 (1H, m), 2.5-2.8 (7H,
m), 3.3-3.6 (6H, m), 4.1-4.3 (2H, m), 5.24 (2H,
s), 6.5-6.7 (2H, m), 7.4-7.7 (6H, m), 7.9-8.0 (2H,
m), 8.1-8.3 (3H, m).
カルボニル)-2-[4-(ピリジン-2-イル)ピペラジン-1-イ
ルメチル]ピロリジン トリフェニルホスフィン (1.03 g) の乾燥 THF (6 ml)
溶液に、 -20 ℃ でアゾジカルボン酸ジイソプロピル
(0.77 ml) を加え、次いで(2S,4R)-4-ヒドロキシ-1-(4-
ニトロベンジルオキシカルボニル)-2-[4-(ピリジン-2-
イル)ピペラジン-1-イルメチル]ピロリジン(848 mg)と
チオ安息香酸 (0.35 ml) の乾燥 THF (9 ml) 溶液を加
えた。室温で 1 時間撹拌後、反応液に酢酸エチルを加
え、炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒留去
して得られた残さをフラッシュカラムクロマトグラフィ
ー (担体: シリカゲル, 80 g, 展開溶媒: 酢酸エチル-
ヘキサン, 1 : 1) で精製し、表題化合物 (816 mg) を
淡黄色アモルファス状物として得た。 IR (KBr): 2940, 2830, 1700, 1660 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 2.1-2.3 (1H, m), 2.5-2.8 (7H,
m), 3.3-3.6 (6H, m), 4.1-4.3 (2H, m), 5.24 (2H,
s), 6.5-6.7 (2H, m), 7.4-7.7 (6H, m), 7.9-8.0 (2H,
m), 8.1-8.3 (3H, m).
【0061】実施例1 (4R,5S,6S)-6-[(R)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチル-3-
[[(3S,5S)-1-(4-ニトロベンジルオキシカルボニル)-5-
[[4-(チアゾール-2-イル)ピペラジン-1-イル]カルボニ
ル]ピロリジン-3-イル]チオ]-7-オキソ-1-アザビシクロ
[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボン酸 4-ニトロベンジル 参考例2の方法で得られた化合物 (1.16 g) のメタノー
ル−THF(1:1, 36 ml)溶液に、氷冷下ナトリウムメトキ
シドのメタノール溶液(28%, 0.53 ml)を加えて同温で3
0分間撹拌した。反応液に1規定塩酸(3.5 ml)を加えた後
減圧濃縮して得られた残さに酢酸エチル(30 ml)を加
え、水(30 ml)、飽和食塩水(30 ml)で順次洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒留去して得ら
れた残さをフラッシュカラムクロマトグラフィー(100
g、 酢酸エチル−エタノール 9:1)に供した。溶出液を
集め、減圧下に溶媒を留去して得られた残さをアセトニ
トリル(15 ml)に溶解した。得られた溶液を、(4R,5S,6
S)-3-[(ジフェニルホスホノ)オキシ]-6-[(R)-1-ヒドロ
キシエチル]-4-メチル-7-オキソ-1-アザビシクロ[3.2.
0]ヘプト-2-エン-2-カルボン酸4-ニトロベンジル (1.16
g)とジイソプロピルエチルアミン(0.41 ml)のアセトニ
トリル(35 ml)溶液中に氷冷下で滴下し、室温で3時間撹
拌した。反応溶媒を減圧下に留去して得られた残さに酢
酸エチル(50 ml)を加え、水(50 ml)、飽和食塩水(50 m
l)で順次洗浄し無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
下溶媒留去して得られた残さをフラッシュカラムクロマ
トグラフィー(50 g, 酢酸エチル−エタノール 9:1)で精
製し、表題化合物(1.44 g)を淡黄色固形物として得
た。 IR (KBr): 3120, 3080, 2980, 2880, 1770, 1710, 1655
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.2-1.3 (3H, m), 1.37 (3H, d, J
=6.2 Hz), 1.9-2.1 (1H,m), 2.6-2.8 (1H, m), 3.1-4.3
(15H, m), 4.7-4.9 (1H, m), 5.0-5.6 (4H, m), 6.6-
6.7 (1H, m), 7.2-7.3 (1H, m), 7.4-7.7 (4H, m), 8.1
-8.3 (4H, m).
[[(3S,5S)-1-(4-ニトロベンジルオキシカルボニル)-5-
[[4-(チアゾール-2-イル)ピペラジン-1-イル]カルボニ
ル]ピロリジン-3-イル]チオ]-7-オキソ-1-アザビシクロ
[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボン酸 4-ニトロベンジル 参考例2の方法で得られた化合物 (1.16 g) のメタノー
ル−THF(1:1, 36 ml)溶液に、氷冷下ナトリウムメトキ
シドのメタノール溶液(28%, 0.53 ml)を加えて同温で3
0分間撹拌した。反応液に1規定塩酸(3.5 ml)を加えた後
減圧濃縮して得られた残さに酢酸エチル(30 ml)を加
え、水(30 ml)、飽和食塩水(30 ml)で順次洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒留去して得ら
れた残さをフラッシュカラムクロマトグラフィー(100
g、 酢酸エチル−エタノール 9:1)に供した。溶出液を
集め、減圧下に溶媒を留去して得られた残さをアセトニ
トリル(15 ml)に溶解した。得られた溶液を、(4R,5S,6
S)-3-[(ジフェニルホスホノ)オキシ]-6-[(R)-1-ヒドロ
キシエチル]-4-メチル-7-オキソ-1-アザビシクロ[3.2.
0]ヘプト-2-エン-2-カルボン酸4-ニトロベンジル (1.16
g)とジイソプロピルエチルアミン(0.41 ml)のアセトニ
トリル(35 ml)溶液中に氷冷下で滴下し、室温で3時間撹
拌した。反応溶媒を減圧下に留去して得られた残さに酢
酸エチル(50 ml)を加え、水(50 ml)、飽和食塩水(50 m
l)で順次洗浄し無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧
下溶媒留去して得られた残さをフラッシュカラムクロマ
トグラフィー(50 g, 酢酸エチル−エタノール 9:1)で精
製し、表題化合物(1.44 g)を淡黄色固形物として得
た。 IR (KBr): 3120, 3080, 2980, 2880, 1770, 1710, 1655
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.2-1.3 (3H, m), 1.37 (3H, d, J
=6.2 Hz), 1.9-2.1 (1H,m), 2.6-2.8 (1H, m), 3.1-4.3
(15H, m), 4.7-4.9 (1H, m), 5.0-5.6 (4H, m), 6.6-
6.7 (1H, m), 7.2-7.3 (1H, m), 7.4-7.7 (4H, m), 8.1
-8.3 (4H, m).
【0062】実施例2 (4R,5S,6S)-6-[(R)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチル-7-
オキソ-3-[[(3S,5S)-5-[[4-(チアゾール-2-イル)ピペラ
ジン-1-イル]カルボニル]ピロリジン-3-イル]チオ]-1-
アザビシクロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボン酸 実施例1で得られた化合物 (200 mg)のTHF(7 ml)溶液に
pH7リン酸緩衝液(0.1M, 7 ml)を加え、10%パラジウム
−炭素(364 mg)を添加して水素雰囲気下で2.5時間激し
く撹拌した。反応終了後パラジウム−炭素を濾去し、水
で洗浄した。濾液と洗液を集めて減圧下約30 mlまで濃
縮して得られた溶液を酢酸エチル(30 ml)で洗浄後、0.1
規定塩酸で水溶液のpHを5.5に調整した。減圧濃縮して
得られた残さをカラムクロマトグラフィー(担体:CHP-
20P, 40 ml、展開溶媒:水→20%エタノール→30%エタ
ノール)で精製し、凍結乾燥することにより表題化合物
(62 mg) を白色固形物として得た。 IR (KBr): 3420, 2960, 2930, 1750, 1650, 1600 c
m-1.1 H-NMR (D2O) δ: 1.22 (3H, d, J=7.4 Hz), 1.30 (3H,
d, J=6.4 Hz), 1.8-2.0(1H, m), 2.9-3.1 (1H, m), 3.
3-3.8 (12H, m), 3.9-4.1 (1H, m), 4.2-4.3 (2H, m),
4.6-4.7 (1H, m), 6.86 (1H, d, J=3.6 Hz), 7.21 (1H,
d, J=3.6 Hz).
オキソ-3-[[(3S,5S)-5-[[4-(チアゾール-2-イル)ピペラ
ジン-1-イル]カルボニル]ピロリジン-3-イル]チオ]-1-
アザビシクロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボン酸 実施例1で得られた化合物 (200 mg)のTHF(7 ml)溶液に
pH7リン酸緩衝液(0.1M, 7 ml)を加え、10%パラジウム
−炭素(364 mg)を添加して水素雰囲気下で2.5時間激し
く撹拌した。反応終了後パラジウム−炭素を濾去し、水
で洗浄した。濾液と洗液を集めて減圧下約30 mlまで濃
縮して得られた溶液を酢酸エチル(30 ml)で洗浄後、0.1
規定塩酸で水溶液のpHを5.5に調整した。減圧濃縮して
得られた残さをカラムクロマトグラフィー(担体:CHP-
20P, 40 ml、展開溶媒:水→20%エタノール→30%エタ
ノール)で精製し、凍結乾燥することにより表題化合物
(62 mg) を白色固形物として得た。 IR (KBr): 3420, 2960, 2930, 1750, 1650, 1600 c
m-1.1 H-NMR (D2O) δ: 1.22 (3H, d, J=7.4 Hz), 1.30 (3H,
d, J=6.4 Hz), 1.8-2.0(1H, m), 2.9-3.1 (1H, m), 3.
3-3.8 (12H, m), 3.9-4.1 (1H, m), 4.2-4.3 (2H, m),
4.6-4.7 (1H, m), 6.86 (1H, d, J=3.6 Hz), 7.21 (1H,
d, J=3.6 Hz).
【0063】実施例3 (4R,5S,6S)-6-[(R)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチル-3-
[[(3S,5S)-1-(4-ニトロベンジルオキシカルボニル)-5-
[[4-(ピリジン-4-イル)ピペラジン-1-イル]カルボニル]
ピロリジン-3-イル]チオ]-7-オキソ-1-アザビシクロ[3.
2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボン酸 4-ニトロベンジル 参考例4の方法で得られた化合物 (1.5 g)を実施例1と
同様に反応させることによって、表題化合物のリン酸ジ
フェニル塩 (1.37 g) を淡黄色アモルファス状物として
得た。 IR (KBr): 2970, 1770, 1705, 1650, 1600 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.2-1.4 (6H, m), 1.9-2.1 (1H,
m), 2.6-2.8 (1H, m), 3.2-4.3 (15H, m), 4.7-4.9 (1
H, m), 5.0-5.6 (2H, m), 6.6-6.7 (2H, m), 6.8-7.3
(10H, m), 7.4-7.7 (4H, m), 8.1-8.3 (6H, m).
[[(3S,5S)-1-(4-ニトロベンジルオキシカルボニル)-5-
[[4-(ピリジン-4-イル)ピペラジン-1-イル]カルボニル]
ピロリジン-3-イル]チオ]-7-オキソ-1-アザビシクロ[3.
2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボン酸 4-ニトロベンジル 参考例4の方法で得られた化合物 (1.5 g)を実施例1と
同様に反応させることによって、表題化合物のリン酸ジ
フェニル塩 (1.37 g) を淡黄色アモルファス状物として
得た。 IR (KBr): 2970, 1770, 1705, 1650, 1600 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.2-1.4 (6H, m), 1.9-2.1 (1H,
m), 2.6-2.8 (1H, m), 3.2-4.3 (15H, m), 4.7-4.9 (1
H, m), 5.0-5.6 (2H, m), 6.6-6.7 (2H, m), 6.8-7.3
(10H, m), 7.4-7.7 (4H, m), 8.1-8.3 (6H, m).
【0064】実施例4−1 (4R,5S,6S)-6-[(R)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチル-7-
オキソ-3-[[(3S,5S)-5-[[4-(ピリジン-4-イル)ピペラジ
ン-1-イル]カルボニル]ピロリジン-3-イル]チオ]-1-ア
ザビシクロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボン酸 実施例3で得られた化合物 (300 mg)を実施例2と同様
に反応させることによって、表題化合物のリン酸ジフェ
ニル塩 (123 mg) を白色固形物として得た。 IR (KBr): 2970, 2930, 1755, 1640, 1595 cm-1.1 H-NMR (D2O) δ: 1.22 (3H, d, J=7.2 Hz), 1.30 (3H,
d, J=6.4 Hz), 1.8-2.0(1H, m), 2.9-3.1 (1H, m), 3.
3-3.6 (4H, m), 3.7-3.9 (8H, m), 4.0-4.1 (1H, m),
4.2-4.3 (2H, m), 4.64 (1H, t, J=8.5Hz), 7.06 (2H,
d, J=7.8 Hz), 7.2-7.5 (10H, m), 8.11 (2H, d, J=7.8
Hz).
オキソ-3-[[(3S,5S)-5-[[4-(ピリジン-4-イル)ピペラジ
ン-1-イル]カルボニル]ピロリジン-3-イル]チオ]-1-ア
ザビシクロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボン酸 実施例3で得られた化合物 (300 mg)を実施例2と同様
に反応させることによって、表題化合物のリン酸ジフェ
ニル塩 (123 mg) を白色固形物として得た。 IR (KBr): 2970, 2930, 1755, 1640, 1595 cm-1.1 H-NMR (D2O) δ: 1.22 (3H, d, J=7.2 Hz), 1.30 (3H,
d, J=6.4 Hz), 1.8-2.0(1H, m), 2.9-3.1 (1H, m), 3.
3-3.6 (4H, m), 3.7-3.9 (8H, m), 4.0-4.1 (1H, m),
4.2-4.3 (2H, m), 4.64 (1H, t, J=8.5Hz), 7.06 (2H,
d, J=7.8 Hz), 7.2-7.5 (10H, m), 8.11 (2H, d, J=7.8
Hz).
【0065】実施例4−2 (4R,5S,6S)-6-[(R)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチル-7-
オキソ-3-[(3S,5S)-5-[4-(ピリジン-4-イル)ピペラジン
-1-イルカルボニル]ピロリジン-3-イルチオ]-1-アザビ
シクロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボン酸 実施例4−1の方法で得られた化合物 (80 mg) をフラ
ッシュカラムクロマトグラフィー (担体: Dowex 1×8,
Cl型, 5 ml, 展開溶媒: 水) で精製した。減圧濃縮して
得られた残さをフラッシュカラムクロマトグラフィー
(担体: CHP-20P,40 ml, 展開溶媒: 水 → 10% エタノー
ル → 20% エタノール → 40% エタノール) で精製し、
0.1 N 塩酸を加えて pH を 6.0 に調整後、減圧濃縮、
凍結乾燥することにより表題化合物の塩酸塩 (52 mg)
を白色固形物として得た。 IR (KBr): 3450, 3100, 2960, 1755, 1640, 1590 cm-1.1 H-NMR (D2O) δ: 1.23 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.30 (3
H, d, J = 6.4 Hz), 1.9-2.1 (1H, m), 3.0-3.2 (1H,
m), 3.3-3.5 (4H, m), 3.7-3.9 (8H, m), 4.0-4.1(1H,
m), 4.2-4.3 (2H, m), 4.7-4.9 (1H, m), 7.09 (2H, d,
J = 7.8 Hz), 8.13 (2H, d, J = 7.8 Hz).
オキソ-3-[(3S,5S)-5-[4-(ピリジン-4-イル)ピペラジン
-1-イルカルボニル]ピロリジン-3-イルチオ]-1-アザビ
シクロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボン酸 実施例4−1の方法で得られた化合物 (80 mg) をフラ
ッシュカラムクロマトグラフィー (担体: Dowex 1×8,
Cl型, 5 ml, 展開溶媒: 水) で精製した。減圧濃縮して
得られた残さをフラッシュカラムクロマトグラフィー
(担体: CHP-20P,40 ml, 展開溶媒: 水 → 10% エタノー
ル → 20% エタノール → 40% エタノール) で精製し、
0.1 N 塩酸を加えて pH を 6.0 に調整後、減圧濃縮、
凍結乾燥することにより表題化合物の塩酸塩 (52 mg)
を白色固形物として得た。 IR (KBr): 3450, 3100, 2960, 1755, 1640, 1590 cm-1.1 H-NMR (D2O) δ: 1.23 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.30 (3
H, d, J = 6.4 Hz), 1.9-2.1 (1H, m), 3.0-3.2 (1H,
m), 3.3-3.5 (4H, m), 3.7-3.9 (8H, m), 4.0-4.1(1H,
m), 4.2-4.3 (2H, m), 4.7-4.9 (1H, m), 7.09 (2H, d,
J = 7.8 Hz), 8.13 (2H, d, J = 7.8 Hz).
【0066】実施例5−1 (4R,5S,6S)-6-[(R)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチル-3-
[[(3S,5S)-5-[[4-(1-メチル-4-ピリジニオ)ピペラジン-
1-イル]カルボニル]ピロリジン-3-イル]チオ]-7-オキソ
-1-アザビシクロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボキシラ
ート 実施例3で得られた化合物 (300 mg) のアセトン溶液
(15 ml) にヨウ化メチル (1.1 ml) を加えて室温で1時
間撹拌した。反応液を減圧下に濃縮して得られた残さに
THF-0.1M MOPS緩衝液 (pH7) (1:1, 20 ml)を加え、10%
パラジウム−炭素 (293 mg) を添加して水素雰囲気下で
1.5時間激しく撹拌した。反応終了後パラジウムー炭素
を濾去し、水で洗浄した。濾液と洗液を集めて減圧下約
30 mlまで濃縮して得られた溶液を酢酸エチル(30 ml)で
洗浄後、0.2規定塩酸で水溶液のpHを5.5に調整した。減
圧濃縮して得られた残さをカラムクロマトグラフィー
(担体:CHP-20P, 40 ml、展開溶媒:水→10%エタノー
ル→20-25%エタノール)で精製し、凍結乾燥すること
により表題化合物のリン酸ジフェニル塩 (126 mg)を白
色固形物として得た。 IR (KBr): 2970, 1755, 1650, 1595 cm-1.1 H-NMR (D2O) δ: 1.22 (3H, d, J=7.4 Hz), 1.30 (3H,
d, J=6.6 Hz), 1.9-2.1(1H, m), 3.0-3.2 (1H, m), 3.
3-3.5 (3H, m), 3.7-3.8 (9H, m), 3.94 (3H, s), 4.0-
4.3 (3H, m), 4.7-4.9 (1H, m), 7.03 (2H, d, J=7.8 H
z), 7.2-7.5 (10H, m), 8.04 (2H, d, J=7.8 Hz).
[[(3S,5S)-5-[[4-(1-メチル-4-ピリジニオ)ピペラジン-
1-イル]カルボニル]ピロリジン-3-イル]チオ]-7-オキソ
-1-アザビシクロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボキシラ
ート 実施例3で得られた化合物 (300 mg) のアセトン溶液
(15 ml) にヨウ化メチル (1.1 ml) を加えて室温で1時
間撹拌した。反応液を減圧下に濃縮して得られた残さに
THF-0.1M MOPS緩衝液 (pH7) (1:1, 20 ml)を加え、10%
パラジウム−炭素 (293 mg) を添加して水素雰囲気下で
1.5時間激しく撹拌した。反応終了後パラジウムー炭素
を濾去し、水で洗浄した。濾液と洗液を集めて減圧下約
30 mlまで濃縮して得られた溶液を酢酸エチル(30 ml)で
洗浄後、0.2規定塩酸で水溶液のpHを5.5に調整した。減
圧濃縮して得られた残さをカラムクロマトグラフィー
(担体:CHP-20P, 40 ml、展開溶媒:水→10%エタノー
ル→20-25%エタノール)で精製し、凍結乾燥すること
により表題化合物のリン酸ジフェニル塩 (126 mg)を白
色固形物として得た。 IR (KBr): 2970, 1755, 1650, 1595 cm-1.1 H-NMR (D2O) δ: 1.22 (3H, d, J=7.4 Hz), 1.30 (3H,
d, J=6.6 Hz), 1.9-2.1(1H, m), 3.0-3.2 (1H, m), 3.
3-3.5 (3H, m), 3.7-3.8 (9H, m), 3.94 (3H, s), 4.0-
4.3 (3H, m), 4.7-4.9 (1H, m), 7.03 (2H, d, J=7.8 H
z), 7.2-7.5 (10H, m), 8.04 (2H, d, J=7.8 Hz).
【0067】実施例5−2 (4R,5S,6S)-6-[(R)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチル-3-
[(3S,5S)-5-[4-(1-メチル-4-ピリジニオ)ピペラジン-1-
イルカルボニル]ピロリジン-3-イルチオ]-7-オキソ-1-
アザビシクロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボキシラー
ト 実施例5−1の方法で得られた化合物 (73 mg) をフラ
ッシュカラムクロマトグラフィー (担体: Dowex 1×8,
Cl型, 6 ml, 展開溶媒: 水) で精製し、減圧濃縮、凍結
乾燥することにより表題化合物の塩酸塩 (51 mg) を白
色固形物として得た。 IR (KBr): 3450, 2960, 1750, 1650, 1595 cm-1.1 H-NMR (D2O) δ: 1.22 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.30 (3
H, d, J = 6.4 Hz), 1.9-2.1 (1H, m), 3.0-3.2 (1H,
m), 3.3-3.5 (3H, m), 3.7-3.9 (9H, m), 3.95 (3H,
s), 4.0-4.3 (3H, m), 4.7-4.9 (1H, m), 7.06 (2H, d,
J = 7.8 Hz), 8.07(2H, d, J = 7.8 Hz).
[(3S,5S)-5-[4-(1-メチル-4-ピリジニオ)ピペラジン-1-
イルカルボニル]ピロリジン-3-イルチオ]-7-オキソ-1-
アザビシクロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボキシラー
ト 実施例5−1の方法で得られた化合物 (73 mg) をフラ
ッシュカラムクロマトグラフィー (担体: Dowex 1×8,
Cl型, 6 ml, 展開溶媒: 水) で精製し、減圧濃縮、凍結
乾燥することにより表題化合物の塩酸塩 (51 mg) を白
色固形物として得た。 IR (KBr): 3450, 2960, 1750, 1650, 1595 cm-1.1 H-NMR (D2O) δ: 1.22 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.30 (3
H, d, J = 6.4 Hz), 1.9-2.1 (1H, m), 3.0-3.2 (1H,
m), 3.3-3.5 (3H, m), 3.7-3.9 (9H, m), 3.95 (3H,
s), 4.0-4.3 (3H, m), 4.7-4.9 (1H, m), 7.06 (2H, d,
J = 7.8 Hz), 8.07(2H, d, J = 7.8 Hz).
【0068】実施例6 (4R,5S,6S)-6-[(R)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチル-3-
[[(3S,5S)-1-(4-ニトロベンジルオキシカルボニル)-5-
[[4-(2-チアゾリン-2-イル)ピペラジン-1-イル]カルホ゛ニル]
ピロリジン-3-イル]チオ]-7-オキソ-1-アザビシクロ[3.
2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボン酸 4-ニトロベンジル 参考例8で得られた化合物 (200 mg) の THF 溶液 (4 m
l) に -78 ℃ で水素化トリブチルスズ (0.14 ml) 及び
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0) (2
7.7 mg, 24 μmol) を加えた。0 ℃ で 45 分間撹拌
後、トリエチルアミン (66 μl) 及びクロロエチルチオ
イソシアナート (23.7 μl) を滴下し、0 ℃ で 1 時
間、さらに室温で 1 時間撹拌した。反応液に pH 7 リ
ン酸緩衝液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を
留去して得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラ
フィー (担体: シリカゲル, 10 g, 展開溶媒: 酢酸エチ
ル-エタノール = 2 : 1) で精製し、表題化合物 (170 m
g) を薄黄色アモルファス状物として得た。 IR (KBr): 3433, 1770, 1709, 1652, 1606, 1521, 1344
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.29 (3 H, d, J = 7.2 Hz), 1.37
(3 H, d, J = 6.4 Hz),1.70-2.10 (2 H, m), 2.61-2.8
2 (1 H, m), 3.28 (1 H, dd, J = 2.4,6.8 Hz), 3.40
(2 H, t, J = 7.4 Hz), 3.11-3.82 (11 H, m), 4.04 (2
H, t, J = 7.4Hz), 4.11-4.30 (3 H, m), 4.65-4.85
(1 H, m), 5.05-5.54 (4 H, m), 7.43-7.68 (4 H, m),
8.19-8.27 (4 H, m).
[[(3S,5S)-1-(4-ニトロベンジルオキシカルボニル)-5-
[[4-(2-チアゾリン-2-イル)ピペラジン-1-イル]カルホ゛ニル]
ピロリジン-3-イル]チオ]-7-オキソ-1-アザビシクロ[3.
2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボン酸 4-ニトロベンジル 参考例8で得られた化合物 (200 mg) の THF 溶液 (4 m
l) に -78 ℃ で水素化トリブチルスズ (0.14 ml) 及び
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0) (2
7.7 mg, 24 μmol) を加えた。0 ℃ で 45 分間撹拌
後、トリエチルアミン (66 μl) 及びクロロエチルチオ
イソシアナート (23.7 μl) を滴下し、0 ℃ で 1 時
間、さらに室温で 1 時間撹拌した。反応液に pH 7 リ
ン酸緩衝液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を
留去して得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラ
フィー (担体: シリカゲル, 10 g, 展開溶媒: 酢酸エチ
ル-エタノール = 2 : 1) で精製し、表題化合物 (170 m
g) を薄黄色アモルファス状物として得た。 IR (KBr): 3433, 1770, 1709, 1652, 1606, 1521, 1344
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.29 (3 H, d, J = 7.2 Hz), 1.37
(3 H, d, J = 6.4 Hz),1.70-2.10 (2 H, m), 2.61-2.8
2 (1 H, m), 3.28 (1 H, dd, J = 2.4,6.8 Hz), 3.40
(2 H, t, J = 7.4 Hz), 3.11-3.82 (11 H, m), 4.04 (2
H, t, J = 7.4Hz), 4.11-4.30 (3 H, m), 4.65-4.85
(1 H, m), 5.05-5.54 (4 H, m), 7.43-7.68 (4 H, m),
8.19-8.27 (4 H, m).
【0069】実施例7 (4R,5S,6S)-6-[(R)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチル-7-
オキソ-3-[[(3S,5S)-5-[[4-(2-チアゾリン-2-イル)ピペ
ラジン-1-イル]カルボニル]ピロリジン-3-イル]チオ]-1
-アザビシクロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボン酸 実施例6で得られた化合物 (170 mg) を THF (7 ml) お
よび pH 7 MOPS 緩衝液 (0.1 M, 7 ml) に溶かし、10%
パラジウム炭素 (180 mg) を加え、室温下、常圧で 2
時間水素添加を行った。触媒を濾別して水で洗い込み、
この濾液をジクロロメタン、酢酸エチルで順次洗浄し
た。水層を減圧下濃縮して、カラムクロマトグラフィー
(担体: CHP-20P, 45 ml, 展開溶媒: 水 → 40% エタ
ノール-水) で精製した後、凍結乾燥し、表題化合物 (5
0 mg) を白色固体として得た。 IR (KBr): 3446, 1757, 1653, 1645, 1600 cm-1.1 H-NMR (D2O) δ: 1.22 (3 H, d, J = 7.2 Hz), 1.30
(3 H, d, J = 6.4 Hz), 1.68-1.85 (1 H, m), 2.85-3.0
0 (1 H, m), 3.21 (1 H, dd, J = 12.4,3.4 Hz),3.32-
3.48 (3 H, m), 3.57 (2 H, t, J = 7.4 Hz), 3.66-3.8
1 (8 H, m), 3.82-3.98 (1 H, m), 4.03 (2 H,t, J =
7.4 Hz), 4.20-4.41 (3 H, m).
オキソ-3-[[(3S,5S)-5-[[4-(2-チアゾリン-2-イル)ピペ
ラジン-1-イル]カルボニル]ピロリジン-3-イル]チオ]-1
-アザビシクロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボン酸 実施例6で得られた化合物 (170 mg) を THF (7 ml) お
よび pH 7 MOPS 緩衝液 (0.1 M, 7 ml) に溶かし、10%
パラジウム炭素 (180 mg) を加え、室温下、常圧で 2
時間水素添加を行った。触媒を濾別して水で洗い込み、
この濾液をジクロロメタン、酢酸エチルで順次洗浄し
た。水層を減圧下濃縮して、カラムクロマトグラフィー
(担体: CHP-20P, 45 ml, 展開溶媒: 水 → 40% エタ
ノール-水) で精製した後、凍結乾燥し、表題化合物 (5
0 mg) を白色固体として得た。 IR (KBr): 3446, 1757, 1653, 1645, 1600 cm-1.1 H-NMR (D2O) δ: 1.22 (3 H, d, J = 7.2 Hz), 1.30
(3 H, d, J = 6.4 Hz), 1.68-1.85 (1 H, m), 2.85-3.0
0 (1 H, m), 3.21 (1 H, dd, J = 12.4,3.4 Hz),3.32-
3.48 (3 H, m), 3.57 (2 H, t, J = 7.4 Hz), 3.66-3.8
1 (8 H, m), 3.82-3.98 (1 H, m), 4.03 (2 H,t, J =
7.4 Hz), 4.20-4.41 (3 H, m).
【0070】実施例8 (4R,5S,6S)-3-[(3S,5S)-5-[4-(1-カルバモイルメチル-4
-ピリジニオ)ピペラジン-1-イルカルボニル]ピロリジン
-3-イルチオ]-6-[(R)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチル-7
-オキソ-1-アザビシクロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-カル
ボキシラート 実施例3の方法で得られた化合物 (300 mg) のアセトン
(3 ml) 溶液に、ヨードアセトアミド (156 mg) を加え
て室温で 1.5 時間撹拌した。反応液に THF (10 ml)とp
H7 リン酸緩衝液 (0.1M, 10 ml) を加え、 10% パラジ
ウム炭素 (1.2 g) を添加して水素雰囲気下で 1.5 時間
激しく撹拌した。反応終了後パラジウム炭素を濾去し、
水で洗浄した。濾液と洗液を集めて減圧下約 30 ml ま
で濃縮して得られた溶液を酢酸エチル (30 ml) で洗浄
した。減圧濃縮して得られた残さをフラッシュカラムク
ロマトグラフィー (担体: CHP-20P, 40 ml, 展開溶媒:
水→ 20% エタノール → 20% エタノール → 30% エタ
ノール) で精製した。減圧下約 5 ml まで濃縮後、残さ
をフラッシュカラムクロマトグラフィー (担体: Dowex
1×8, Cl型, 5 ml, 展開溶媒: 水)で精製し、凍結乾燥
することにより表題化合物の塩酸塩 (32 mg) を白色固
形物として得た。 IR (KBr): 3400, 2970, 1750, 1690, 1650 cm-1.1 H-NMR (D2O) δ: 1.22 (3H, d, J = 7.4 Hz), 1.30 (3
H, d, J = 6.4 Hz), 1.9-2.1 (1H, m), 3.0-3.2 (1H,
m), 3.3-3.5 (3H, m), 3.7-3.9 (9H, m), 4.0-4.1(1H,
m), 4.2-4.3 (2H, m), 4.8-4.9 (1H, m), 5.05 (2H,
s), 7.11 (2H, d, J= 7.8 Hz), 8.06 (2H, d, J = 7.8
Hz).
-ピリジニオ)ピペラジン-1-イルカルボニル]ピロリジン
-3-イルチオ]-6-[(R)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチル-7
-オキソ-1-アザビシクロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-カル
ボキシラート 実施例3の方法で得られた化合物 (300 mg) のアセトン
(3 ml) 溶液に、ヨードアセトアミド (156 mg) を加え
て室温で 1.5 時間撹拌した。反応液に THF (10 ml)とp
H7 リン酸緩衝液 (0.1M, 10 ml) を加え、 10% パラジ
ウム炭素 (1.2 g) を添加して水素雰囲気下で 1.5 時間
激しく撹拌した。反応終了後パラジウム炭素を濾去し、
水で洗浄した。濾液と洗液を集めて減圧下約 30 ml ま
で濃縮して得られた溶液を酢酸エチル (30 ml) で洗浄
した。減圧濃縮して得られた残さをフラッシュカラムク
ロマトグラフィー (担体: CHP-20P, 40 ml, 展開溶媒:
水→ 20% エタノール → 20% エタノール → 30% エタ
ノール) で精製した。減圧下約 5 ml まで濃縮後、残さ
をフラッシュカラムクロマトグラフィー (担体: Dowex
1×8, Cl型, 5 ml, 展開溶媒: 水)で精製し、凍結乾燥
することにより表題化合物の塩酸塩 (32 mg) を白色固
形物として得た。 IR (KBr): 3400, 2970, 1750, 1690, 1650 cm-1.1 H-NMR (D2O) δ: 1.22 (3H, d, J = 7.4 Hz), 1.30 (3
H, d, J = 6.4 Hz), 1.9-2.1 (1H, m), 3.0-3.2 (1H,
m), 3.3-3.5 (3H, m), 3.7-3.9 (9H, m), 4.0-4.1(1H,
m), 4.2-4.3 (2H, m), 4.8-4.9 (1H, m), 5.05 (2H,
s), 7.11 (2H, d, J= 7.8 Hz), 8.06 (2H, d, J = 7.8
Hz).
【0071】実施例9−1 (4R,5S,6S)-6-[(R)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチル-3-
[(3S,5S)-1-(4-ニトロベンジルオキシカルボニル)-5-[4
-(ピリジン-2-イル)ピペラジン-1-イルカルボニル]ピロ
リジン-3-イルチオ]-7-オキソ-1-アザビシクロ[3.2.0]
ヘプト-2-エン-2-カルボン酸 4-ニトロベンジル 参考例10の方法で得られた化合物 (1.15 g) を実施例
1と同様に反応させることによって、表題化合物 (1.44
g) を黄色結晶として得た。 IR (KBr): 3440, 2930, 2850, 1770, 1710, 1650, 1600
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ 1.29 (3H, d, J = 7.4 Hz), 1.37
(3H, d, J = 6.4 Hz), 1.8-2.0 (1H, m), 2.6-2.8 (1H,
m), 3.28 (1H, dd, J = 2.4 and 7.0 Hz), 3.3-3.8 (1
1H, m), 4.0-4.3 (3H, m), 4.7-4.9 (1H, m), 5.0-5.3
(2H, m), 5.37 (2H, ABq, J = 13.6 Hz), 6.5-6.7 (2H,
m), 7.42 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.5-7.7(4H, m), 8.1
2 (1H, d, J = 8.8 Hz), 8.2-8.3 (4H, m).
[(3S,5S)-1-(4-ニトロベンジルオキシカルボニル)-5-[4
-(ピリジン-2-イル)ピペラジン-1-イルカルボニル]ピロ
リジン-3-イルチオ]-7-オキソ-1-アザビシクロ[3.2.0]
ヘプト-2-エン-2-カルボン酸 4-ニトロベンジル 参考例10の方法で得られた化合物 (1.15 g) を実施例
1と同様に反応させることによって、表題化合物 (1.44
g) を黄色結晶として得た。 IR (KBr): 3440, 2930, 2850, 1770, 1710, 1650, 1600
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ 1.29 (3H, d, J = 7.4 Hz), 1.37
(3H, d, J = 6.4 Hz), 1.8-2.0 (1H, m), 2.6-2.8 (1H,
m), 3.28 (1H, dd, J = 2.4 and 7.0 Hz), 3.3-3.8 (1
1H, m), 4.0-4.3 (3H, m), 4.7-4.9 (1H, m), 5.0-5.3
(2H, m), 5.37 (2H, ABq, J = 13.6 Hz), 6.5-6.7 (2H,
m), 7.42 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.5-7.7(4H, m), 8.1
2 (1H, d, J = 8.8 Hz), 8.2-8.3 (4H, m).
【0072】実施例9−2 (4R,5S,6S)-6-[(R)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチル-7-
オキソ-3-[(3S,5S)-5-[4-(ピリジン-2-イル)ピペラジン
-1-イルカルボニル]ピロリジン-3-イルチオ]-1-アザビ
シクロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボン酸 実施例9−1の方法で得られた化合物 (250 mg) の THF
(8 ml) 溶液に、pH7MOPS 緩衝液 (0.1M, 8 ml) を加
え、 10% パラジウム炭素 (227 mg) を添加して水素雰
囲気下で 2 時間激しく撹拌した。反応終了後パラジウ
ム炭素を濾去し、水で洗浄した。濾液と洗液を集めて減
圧下約 30 ml まで濃縮して得られた溶液を酢酸エチル
(30 ml) で洗浄した。減圧濃縮して得られた残さをフラ
ッシュカラムクロマトグラフィー (担体: CHP-20P, 40
ml, 展開溶媒: 水 → 20% エタノール → 20% エタノー
ル → 30% エタノール) で精製した。減圧下約 30 ml
まで濃縮後、0.1 N 塩酸を加えて pH を 6.0 に調整
後、濃縮、凍結乾燥することにより表題化合物の塩酸塩
(116 mg) を黄色固形物として得た。 IR (KBr): 3430, 2960, 1750, 1645, 1595 cm-1.1 H-NMR (D2O) δ: 1.22 (3H, d, J
= 7.4 Hz), 1.30 (3H, d, J
= 6.2 Hz), 2.0−2.1 (1H,
m), 3.0−3.2 (1H, m), 3.3−
3.9 (12H, m), 4.0−4.3 (3
H, m), 4.8−5.0 (1H, m),
6.9−7.0 (1H, m), 7.05 (1
H, d, J = 8.8 Hz), 7.7−7.
9 (1H, m), 8.1−8.2 (1H,
m).
オキソ-3-[(3S,5S)-5-[4-(ピリジン-2-イル)ピペラジン
-1-イルカルボニル]ピロリジン-3-イルチオ]-1-アザビ
シクロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボン酸 実施例9−1の方法で得られた化合物 (250 mg) の THF
(8 ml) 溶液に、pH7MOPS 緩衝液 (0.1M, 8 ml) を加
え、 10% パラジウム炭素 (227 mg) を添加して水素雰
囲気下で 2 時間激しく撹拌した。反応終了後パラジウ
ム炭素を濾去し、水で洗浄した。濾液と洗液を集めて減
圧下約 30 ml まで濃縮して得られた溶液を酢酸エチル
(30 ml) で洗浄した。減圧濃縮して得られた残さをフラ
ッシュカラムクロマトグラフィー (担体: CHP-20P, 40
ml, 展開溶媒: 水 → 20% エタノール → 20% エタノー
ル → 30% エタノール) で精製した。減圧下約 30 ml
まで濃縮後、0.1 N 塩酸を加えて pH を 6.0 に調整
後、濃縮、凍結乾燥することにより表題化合物の塩酸塩
(116 mg) を黄色固形物として得た。 IR (KBr): 3430, 2960, 1750, 1645, 1595 cm-1.1 H-NMR (D2O) δ: 1.22 (3H, d, J
= 7.4 Hz), 1.30 (3H, d, J
= 6.2 Hz), 2.0−2.1 (1H,
m), 3.0−3.2 (1H, m), 3.3−
3.9 (12H, m), 4.0−4.3 (3
H, m), 4.8−5.0 (1H, m),
6.9−7.0 (1H, m), 7.05 (1
H, d, J = 8.8 Hz), 7.7−7.
9 (1H, m), 8.1−8.2 (1H,
m).
【0073】実施例9−3 (4R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]-4-メチル-3-[(3S,5S)-5-[4-(1-メチル-2-ピリ
ジニオ)ピペラジン-1-イルカルボニル]ピロリジン-3-イ
ルチオ]-7-オキソ-1-アザビシクロ[3.2.0]ヘプト-2-エ
ン-2-カルボキシラート 実施例9−1の方法で得られた化合物 (250 mg) の乾燥
ジクロロメタン (2 ml) 溶液にトリフルオロメタンスル
ホン酸メチル (84 μl) の乾燥ジクロロメタン(1 ml)
溶液を加えて室温で 5 時間撹拌した。反応液に pH7 リ
ン酸緩衝液 (0,1 M, 20 ml) を加え、 減圧下約 20 ml
まで濃縮後、THF (20 ml)と 10% パラジウム炭素 (300
mg) を添加して水素雰囲気下で 1 時間激しく撹拌し
た。反応終了後パラジウム炭素を濾去し、水で洗浄し
た。濾液と洗液を集めて減圧下約 30mlまで濃縮して得
られた溶液を酢酸エチル (30 ml) で洗浄後、減圧濃縮
して得られた残さをフラッシュカラムクロマトグラフィ
ー (担体: CHP-20P, 40 ml, 展開溶媒: 水 → 10% エタ
ノール → 20% エタノール → 30% エタノール) で精製
し、0.1 N 塩酸を加えて pH を 6.0 に調整した。減圧
濃縮して得られた残さをカラムクロマトグラフィー (担
体: LH-20, 200 ml, 展開溶媒: 水) で精製し、凍結乾
燥することにより表題化合物の塩酸塩 (21 mg) を淡黄
色固形物として得た。 IR (KBr): 3400, 2980, 1750, 1630, 1600 cm-1.1 H-NMR (D2O) δ: 1.23 (3H, d, J = 7.4 Hz), 1.30 (3
H, d, J = 6.4 Hz), 2.0-2.1 (1H, m), 3.0-3.2 (1H,
m), 3.3-3.9 (12H, m), 4.0-4.3 (3H, m), 4.20 (3H,
s), 4.7-4.9 (1H, m), 7.5-7.6 (1H, m), 7.64 (1H, d,
J = 8.4 Hz), 8.3-8.4 (1H, m), 8.4-8.5 (1H, m).
エチル]-4-メチル-3-[(3S,5S)-5-[4-(1-メチル-2-ピリ
ジニオ)ピペラジン-1-イルカルボニル]ピロリジン-3-イ
ルチオ]-7-オキソ-1-アザビシクロ[3.2.0]ヘプト-2-エ
ン-2-カルボキシラート 実施例9−1の方法で得られた化合物 (250 mg) の乾燥
ジクロロメタン (2 ml) 溶液にトリフルオロメタンスル
ホン酸メチル (84 μl) の乾燥ジクロロメタン(1 ml)
溶液を加えて室温で 5 時間撹拌した。反応液に pH7 リ
ン酸緩衝液 (0,1 M, 20 ml) を加え、 減圧下約 20 ml
まで濃縮後、THF (20 ml)と 10% パラジウム炭素 (300
mg) を添加して水素雰囲気下で 1 時間激しく撹拌し
た。反応終了後パラジウム炭素を濾去し、水で洗浄し
た。濾液と洗液を集めて減圧下約 30mlまで濃縮して得
られた溶液を酢酸エチル (30 ml) で洗浄後、減圧濃縮
して得られた残さをフラッシュカラムクロマトグラフィ
ー (担体: CHP-20P, 40 ml, 展開溶媒: 水 → 10% エタ
ノール → 20% エタノール → 30% エタノール) で精製
し、0.1 N 塩酸を加えて pH を 6.0 に調整した。減圧
濃縮して得られた残さをカラムクロマトグラフィー (担
体: LH-20, 200 ml, 展開溶媒: 水) で精製し、凍結乾
燥することにより表題化合物の塩酸塩 (21 mg) を淡黄
色固形物として得た。 IR (KBr): 3400, 2980, 1750, 1630, 1600 cm-1.1 H-NMR (D2O) δ: 1.23 (3H, d, J = 7.4 Hz), 1.30 (3
H, d, J = 6.4 Hz), 2.0-2.1 (1H, m), 3.0-3.2 (1H,
m), 3.3-3.9 (12H, m), 4.0-4.3 (3H, m), 4.20 (3H,
s), 4.7-4.9 (1H, m), 7.5-7.6 (1H, m), 7.64 (1H, d,
J = 8.4 Hz), 8.3-8.4 (1H, m), 8.4-8.5 (1H, m).
【0074】実施例10−1 (4R,5S,6S)-6-[(R)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチル-3-
[(3S,5S)-5-[4-(1-メチルイミダゾール-2-イル)ピペラ
ジン-1-イルカルボニル]-1-(4-ニトロベンジルオキシカ
ルボニル)ピロリジン-3-イルチオ]-7-オキソ-1-アザビ
シクロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボン酸 4-ニトロベ
ンジル 参考例12の方法で得られた化合物 (2.31 g) を実施例
1と同様に反応させることによって、表題化合物 (2.26
g) を淡黄色アモルファス状物として得た。 IR (KBr): 3430, 2970, 2860, 1770, 1710, 1650 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ 1.28 (3H, d, J = 7.4 Hz), 1.36
(3H, d, J = 6.2 Hz), 1.7-2.1 (2H, m), 2.7-4.3 (19
H, m), 4.78 (1H, q, J = 7.8 Hz), 5.1-5.5 (4H,m),
6.70 (1H, d, J = 1.2 Hz), 6.79 (1H, d, J = 1.2 H
z), 7.50 (2H, dd, J= 8.6 and 10.8 Hz), 7.65 (2H,
d, J = 8.6 Hz), 8.22 (4H, d, J = 8.6 Hz).
[(3S,5S)-5-[4-(1-メチルイミダゾール-2-イル)ピペラ
ジン-1-イルカルボニル]-1-(4-ニトロベンジルオキシカ
ルボニル)ピロリジン-3-イルチオ]-7-オキソ-1-アザビ
シクロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボン酸 4-ニトロベ
ンジル 参考例12の方法で得られた化合物 (2.31 g) を実施例
1と同様に反応させることによって、表題化合物 (2.26
g) を淡黄色アモルファス状物として得た。 IR (KBr): 3430, 2970, 2860, 1770, 1710, 1650 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ 1.28 (3H, d, J = 7.4 Hz), 1.36
(3H, d, J = 6.2 Hz), 1.7-2.1 (2H, m), 2.7-4.3 (19
H, m), 4.78 (1H, q, J = 7.8 Hz), 5.1-5.5 (4H,m),
6.70 (1H, d, J = 1.2 Hz), 6.79 (1H, d, J = 1.2 H
z), 7.50 (2H, dd, J= 8.6 and 10.8 Hz), 7.65 (2H,
d, J = 8.6 Hz), 8.22 (4H, d, J = 8.6 Hz).
【0075】実施例10−2 (4R,5S,6S)-6-[(R)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチル-3-
[(3S,5S)-5-[4-(1-メチルイミダゾール-2-イル)ピペラ
ジン-1-イルカルボニル]ピロリジン-3-イルチオ]-7-オ
キソ-1-アザビシクロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボン
酸 実施例10−1の方法で得られた化合物 (300 mg) を実
施例9−2と同様に反応させることによって表題化合物
の塩酸塩 (109 mg) を白色固形物として得た。 IR (KBr): 3400, 2960, 1750, 1640, 1620 cm-1.1 H-NMR (D2O) δ: 1.23 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.30 (3
H, d, J = 6.2 Hz), 1.9-2.1 (1H, m), 3.0-3.2 (1H,
m), 3.3-3.5 (7H, m), 3.65 (3H, s), 3.7-3.9 (5H,
m), 4.0-4.1 (1H, m), 4.2-4.3 (2H, m), 4.7-4.9 (1H,
m), 6.99 (1H, d, J= 2.0 Hz), 7.05 (1H, d, J = 2.0
Hz).
[(3S,5S)-5-[4-(1-メチルイミダゾール-2-イル)ピペラ
ジン-1-イルカルボニル]ピロリジン-3-イルチオ]-7-オ
キソ-1-アザビシクロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボン
酸 実施例10−1の方法で得られた化合物 (300 mg) を実
施例9−2と同様に反応させることによって表題化合物
の塩酸塩 (109 mg) を白色固形物として得た。 IR (KBr): 3400, 2960, 1750, 1640, 1620 cm-1.1 H-NMR (D2O) δ: 1.23 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.30 (3
H, d, J = 6.2 Hz), 1.9-2.1 (1H, m), 3.0-3.2 (1H,
m), 3.3-3.5 (7H, m), 3.65 (3H, s), 3.7-3.9 (5H,
m), 4.0-4.1 (1H, m), 4.2-4.3 (2H, m), 4.7-4.9 (1H,
m), 6.99 (1H, d, J= 2.0 Hz), 7.05 (1H, d, J = 2.0
Hz).
【0076】実施例10−3 (4R,5S,6S)-3-[(3S,5S)-5-[4-(1,3-ジメチル-2-イミダ
ゾリオ)ピペラジン-1-イルカルボニル]ピロリジン-3-イ
ルチオ]-6-[(R)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチル-7-オキ
ソ-1-アザビシクロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボキシ
ラート 実施例10−1の方法で得られた化合物 (300 mg) のア
セトン (3 ml) 溶液にヨウ化メチル (3 ml) を加えて室
温で 8 時間撹拌した。減圧下溶媒留去して得られた残
さに THF (10 ml) と pH7 MOPS 緩衝液 (0.1 M, 10 ml)
を加え、 10%パラジウム炭素 (626 mg) を添加して水
素雰囲気下で 1 時間激しく撹拌した。反応終了後パラ
ジウム炭素を濾去し、水で洗浄した。濾液と洗液を集め
て減圧下約 30 mlまで濃縮して得られた溶液を酢酸エチ
ル (30 ml) で洗浄後、減圧濃縮して得られた残さをフ
ラッシュカラムクロマトグラフィー (担体: CHP-20P, 4
0ml, 展開溶媒: 水 → 10% エタノール → 20% エタノ
ール → 30% エタノール)で精製した。0.1 N 塩酸を加
えて pH を 5.5 に調整し、凍結乾燥することにより表
題化合物の塩酸塩 (63 mg) を黄色固形物として得た。 IR (KBr): 3420, 2960, 1750, 1650, 1590 cm-1.1 H-NMR (D2O) δ: 1.23 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.30 (3
H, d, J = 6.4 Hz), 2.0-2.1 (1H, m), 3.0-3.2 (1H,
m), 3.3-3.9 (12H, m), 3.74 (6H, s), 4.0-4.1 (1H,
m), 4.2-4.3 (2H, m), 4.8-4.9 (1H, m), 7.17 (2H,
s).
ゾリオ)ピペラジン-1-イルカルボニル]ピロリジン-3-イ
ルチオ]-6-[(R)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチル-7-オキ
ソ-1-アザビシクロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボキシ
ラート 実施例10−1の方法で得られた化合物 (300 mg) のア
セトン (3 ml) 溶液にヨウ化メチル (3 ml) を加えて室
温で 8 時間撹拌した。減圧下溶媒留去して得られた残
さに THF (10 ml) と pH7 MOPS 緩衝液 (0.1 M, 10 ml)
を加え、 10%パラジウム炭素 (626 mg) を添加して水
素雰囲気下で 1 時間激しく撹拌した。反応終了後パラ
ジウム炭素を濾去し、水で洗浄した。濾液と洗液を集め
て減圧下約 30 mlまで濃縮して得られた溶液を酢酸エチ
ル (30 ml) で洗浄後、減圧濃縮して得られた残さをフ
ラッシュカラムクロマトグラフィー (担体: CHP-20P, 4
0ml, 展開溶媒: 水 → 10% エタノール → 20% エタノ
ール → 30% エタノール)で精製した。0.1 N 塩酸を加
えて pH を 5.5 に調整し、凍結乾燥することにより表
題化合物の塩酸塩 (63 mg) を黄色固形物として得た。 IR (KBr): 3420, 2960, 1750, 1650, 1590 cm-1.1 H-NMR (D2O) δ: 1.23 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.30 (3
H, d, J = 6.4 Hz), 2.0-2.1 (1H, m), 3.0-3.2 (1H,
m), 3.3-3.9 (12H, m), 3.74 (6H, s), 4.0-4.1 (1H,
m), 4.2-4.3 (2H, m), 4.8-4.9 (1H, m), 7.17 (2H,
s).
【0077】実施例11−1 (4R,5S,6S)-6-[(R)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチル-3-
[(3S,5S)-1-(4-ニトロベンジルオキシカルボニル)-5-[4
-(ピペリジン-4-イル)ピペラジン-1-イルカルボニル]ピ
ロリジン-3-イルチオ]-7-オキソ-1-アザビシクロ[3.2.
0]ヘプト-2-エン-2-カルボン酸 4-ニトロベンジル 参考例17の方法で得られた化合物 (1.66 g) を実施例
1と同様に反応させることによって、表題化合物 (1.32
g) を淡黄色アモルファス状物として得た。 IR (KBr): 3440, 2960, 2850, 1770, 1700, 1640 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ 1.28 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.37
(3H, d, J = 6.4 Hz), 1.4-2.0 (7H, m), 2.3-2.9 (8H,
m), 3.27 (1H, dd, J = 2.4 and 6.8 Hz), 3.3-3.7 (7
H, m), 4.1-4.3 (4H, m), 4.59 (2H, d, J = 5.6 Hz),
4.6-4.8 (1H, m),5.0-5.6 (6H, m), 5.8-6.1 (1H, m),
7.48 (2H, dd, J = 8.6 and 16.2 Hz), 7.66 (2H, d, J
= 8.6 Hz), 8.23 (4H, d, J = 8.6 Hz).
[(3S,5S)-1-(4-ニトロベンジルオキシカルボニル)-5-[4
-(ピペリジン-4-イル)ピペラジン-1-イルカルボニル]ピ
ロリジン-3-イルチオ]-7-オキソ-1-アザビシクロ[3.2.
0]ヘプト-2-エン-2-カルボン酸 4-ニトロベンジル 参考例17の方法で得られた化合物 (1.66 g) を実施例
1と同様に反応させることによって、表題化合物 (1.32
g) を淡黄色アモルファス状物として得た。 IR (KBr): 3440, 2960, 2850, 1770, 1700, 1640 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ 1.28 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.37
(3H, d, J = 6.4 Hz), 1.4-2.0 (7H, m), 2.3-2.9 (8H,
m), 3.27 (1H, dd, J = 2.4 and 6.8 Hz), 3.3-3.7 (7
H, m), 4.1-4.3 (4H, m), 4.59 (2H, d, J = 5.6 Hz),
4.6-4.8 (1H, m),5.0-5.6 (6H, m), 5.8-6.1 (1H, m),
7.48 (2H, dd, J = 8.6 and 16.2 Hz), 7.66 (2H, d, J
= 8.6 Hz), 8.23 (4H, d, J = 8.6 Hz).
【0078】実施例11−2 (4R,5S,6S)-6-[(R)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチル-7-
オキソ-3-[(3S,5S)-5-[4-(ピペリジン-4-イル)ピペラジ
ン-1-イルカルボニル]ピロリジン-3-イルチオ]-1-アザ
ビシクロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボン酸 実施例11−1の方法で得られた化合物 (300 mg) の乾
燥 THF (6 ml) 溶液に、-78 ℃で水素化トリブチルスズ
(0.42 ml) とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パ
ラジウム(0) (25 mg)を加えて氷冷下で 1 時間撹拌し
た。反応液に THF(14 ml) と pH7 MOPS 緩衝液 (0.1 M,
20 ml) を加え、10% パラジウム炭素 (620 mg) を添加
して水素雰囲気下で 2 時間激しく撹拌した。反応終了
後パラジウム炭素を濾去し、水で洗浄した。濾液と洗液
を集めて減圧下約 30 mlまで濃縮して得られた溶液を酢
酸エチルで 2 回洗浄し、減圧濃縮して得られた残さを
フラッシュカラムクロマトグラフィー (担体: CHP-20P,
40 ml, 展開溶媒: 水 → 10% エタノール → 20% エタ
ノール → 25% エタノール) で精製した。0.1 N 塩酸を
加えて pH を 6.0 に調整後、減圧濃縮、凍結乾燥する
ことにより表題化合物の二塩酸塩 (56 mg) を白色固形
物として得た。 IR (KBr): 3420, 2960, 1750, 1650, 1590 cm-1.1 H-NMR (D2O) δ: 1.22 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.30 (3
H, d, J = 6.2 Hz), 1.6-2.3 (5H, m), 2.6-3.1 (8H,
m), 3.3-3.8 (10H, m), 4.0-4.1 (1H, m), 4.2-4.3 (2
H, m), 4.7-4.8 (1H, m).
オキソ-3-[(3S,5S)-5-[4-(ピペリジン-4-イル)ピペラジ
ン-1-イルカルボニル]ピロリジン-3-イルチオ]-1-アザ
ビシクロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボン酸 実施例11−1の方法で得られた化合物 (300 mg) の乾
燥 THF (6 ml) 溶液に、-78 ℃で水素化トリブチルスズ
(0.42 ml) とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パ
ラジウム(0) (25 mg)を加えて氷冷下で 1 時間撹拌し
た。反応液に THF(14 ml) と pH7 MOPS 緩衝液 (0.1 M,
20 ml) を加え、10% パラジウム炭素 (620 mg) を添加
して水素雰囲気下で 2 時間激しく撹拌した。反応終了
後パラジウム炭素を濾去し、水で洗浄した。濾液と洗液
を集めて減圧下約 30 mlまで濃縮して得られた溶液を酢
酸エチルで 2 回洗浄し、減圧濃縮して得られた残さを
フラッシュカラムクロマトグラフィー (担体: CHP-20P,
40 ml, 展開溶媒: 水 → 10% エタノール → 20% エタ
ノール → 25% エタノール) で精製した。0.1 N 塩酸を
加えて pH を 6.0 に調整後、減圧濃縮、凍結乾燥する
ことにより表題化合物の二塩酸塩 (56 mg) を白色固形
物として得た。 IR (KBr): 3420, 2960, 1750, 1650, 1590 cm-1.1 H-NMR (D2O) δ: 1.22 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.30 (3
H, d, J = 6.2 Hz), 1.6-2.3 (5H, m), 2.6-3.1 (8H,
m), 3.3-3.8 (10H, m), 4.0-4.1 (1H, m), 4.2-4.3 (2
H, m), 4.7-4.8 (1H, m).
【0079】実施例12−1 (4R,5S,6S)-6-[(R)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチル-3-
[(3S,5S)-1-(4-ニトロベンジルオキシカルボニル)-5-[4
-[1-(チアゾリン-2-イル)ピペリジン-4-イル]ピペラジ
ン-1-イルカルボニル]ピロリジン-3-イルチオ]-7-オキ
ソ-1-アザビシクロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボン酸
4-ニトロベンジル 実施例11−1の方法で得られた化合物 (120 mg) を実
施例6と同様に反応させることによって表題化合物 (50
mg) を淡黄色アモルファス状物として得た。 IR (KBr): 3450, 2930, 2850, 1770, 1710, 1645, 1600
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.26 (3H, d, J = 6.6 Hz), 1.35
(3H, d, J = 6.2 Hz), 1.4-2.0 (5H, m), 2.3-3.0 (7H,
m), 3.2-4.3 (14H, m), 3.31 (2H, t, J = 7.6Hz), 4.
01 (2H, t, J = 7.6 Hz), 4.74 (1H, q, J = 9.4 Hz),
5.0-5.6 (4H, m), 7.4-7.5 (2H, m), 7.65 (2H, d, J =
8.8 Hz), 8.1-8.3 (4H, m).
[(3S,5S)-1-(4-ニトロベンジルオキシカルボニル)-5-[4
-[1-(チアゾリン-2-イル)ピペリジン-4-イル]ピペラジ
ン-1-イルカルボニル]ピロリジン-3-イルチオ]-7-オキ
ソ-1-アザビシクロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボン酸
4-ニトロベンジル 実施例11−1の方法で得られた化合物 (120 mg) を実
施例6と同様に反応させることによって表題化合物 (50
mg) を淡黄色アモルファス状物として得た。 IR (KBr): 3450, 2930, 2850, 1770, 1710, 1645, 1600
cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.26 (3H, d, J = 6.6 Hz), 1.35
(3H, d, J = 6.2 Hz), 1.4-2.0 (5H, m), 2.3-3.0 (7H,
m), 3.2-4.3 (14H, m), 3.31 (2H, t, J = 7.6Hz), 4.
01 (2H, t, J = 7.6 Hz), 4.74 (1H, q, J = 9.4 Hz),
5.0-5.6 (4H, m), 7.4-7.5 (2H, m), 7.65 (2H, d, J =
8.8 Hz), 8.1-8.3 (4H, m).
【0080】実施例12−2 (4R,5S,6S)-6-[(R)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチル-7-
オキソ-3-[(3S,5S)-5-[4-[1-(チアゾリン-2-イル)ピペ
リジン-4-イル]ピペラジン-1-イルカルボニル]ピロリジ
ン-3-イルチオ]-1-アザビシクロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-
2-カルボン酸 実施例12−1の方法で得られた化合物 (135 mg) を実
施例9−2と同様に反応させることによって表題化合物
の二塩酸塩 (49 mg) を黄色固形物として得た。 IR (KBr): 3400, 2960, 1750, 1630, 1600 cm-1.1 H-NMR (D2O) δ: 1.22 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.30 (3
H, d, J = 6.6 Hz), 1.5-2.2 (5H, m), 2.6-3.1 (7H,
m), 3.3-4.1 (12H, m), 3.60 (2H, t, J = 7.4 Hz), 4.
03 (2H, t, J = 7.4 Hz), 4.2-4.3 (2H, m), 4.7-4.9
(1H, m).
オキソ-3-[(3S,5S)-5-[4-[1-(チアゾリン-2-イル)ピペ
リジン-4-イル]ピペラジン-1-イルカルボニル]ピロリジ
ン-3-イルチオ]-1-アザビシクロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-
2-カルボン酸 実施例12−1の方法で得られた化合物 (135 mg) を実
施例9−2と同様に反応させることによって表題化合物
の二塩酸塩 (49 mg) を黄色固形物として得た。 IR (KBr): 3400, 2960, 1750, 1630, 1600 cm-1.1 H-NMR (D2O) δ: 1.22 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.30 (3
H, d, J = 6.6 Hz), 1.5-2.2 (5H, m), 2.6-3.1 (7H,
m), 3.3-4.1 (12H, m), 3.60 (2H, t, J = 7.4 Hz), 4.
03 (2H, t, J = 7.4 Hz), 4.2-4.3 (2H, m), 4.7-4.9
(1H, m).
【0081】実施例13−1 (4R,5S,6S)-6-[(R)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチル-3-
[(3S,5S)-1-(4-ニトロベンジルオキシカルボニル)-5-[4
-(ピリジン-4-イル)ピペラジン-1-イルメチル]ピロリジ
ン-3-イルチオ]-7-オキソ-1-アザビシクロ[3.2.0]ヘプ
ト-2-エン-2-カルボン酸 4-ニトロベンジル 参考例19の方法で得られた化合物 (1.03 g) のメタノ
ール- THF (1:1, 32 ml) 溶液に、氷冷下 28% ナトリウ
ムメトキシドメタノール溶液 (0.45 ml) を加えて同温
で 1 時間撹拌した。反応液に 1 規定塩酸 (3.5 ml) を
加えた後減圧濃縮して得られた残さに酢酸エチルを加
え、炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒留去し
て得られた残さを乾燥アセトニトリル (46 ml) に溶解
し、氷冷下に ジイソプロピルエチルアミン 0.38 ml)
と (4R,5S,6S)-3-[(ジフェニルホスホノ)オキシ-6-[(R)
-1-ヒドロキシエチル]-4-メチル-7-オキソ-1-アザビシ
クロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボン酸 4-ニトロベン
ジル (1.09 g) を加え、室温で 8 時間撹拌した。反応
液をフラッシュカラムクロマトグラフィー (担体: シリ
カゲル, 100 g, 展開溶媒: アセトニトリル → アセト
ニトリル-エタノール, 1 : 1) で精製し、表題化合物の
ジフェニルリン酸塩 (1.35 g) を黄色アモルファス状物
として得た。 IR (KBr): 3430, 2930, 1765, 1700, 1640, 1600 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.28 (3H, d, J = 6.8 Hz), 1.37
(3H, d, J = 6.4 Hz), 1.7-2.2 (2H, m), 2.4-2.8 (7H,
m), 3.2-4.3 (12H, m), 5.22 (2H, s), 5.36 (2H, AB
q, J = 13.6 Hz), 6.62 (2H, d, J = 6.0 Hz), 7.51 (2
H, d, J = 8.6 Hz), 7.65 (2H, d, J = 8.8 Hz), 8.2-
8.3 (6H, m).
[(3S,5S)-1-(4-ニトロベンジルオキシカルボニル)-5-[4
-(ピリジン-4-イル)ピペラジン-1-イルメチル]ピロリジ
ン-3-イルチオ]-7-オキソ-1-アザビシクロ[3.2.0]ヘプ
ト-2-エン-2-カルボン酸 4-ニトロベンジル 参考例19の方法で得られた化合物 (1.03 g) のメタノ
ール- THF (1:1, 32 ml) 溶液に、氷冷下 28% ナトリウ
ムメトキシドメタノール溶液 (0.45 ml) を加えて同温
で 1 時間撹拌した。反応液に 1 規定塩酸 (3.5 ml) を
加えた後減圧濃縮して得られた残さに酢酸エチルを加
え、炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒留去し
て得られた残さを乾燥アセトニトリル (46 ml) に溶解
し、氷冷下に ジイソプロピルエチルアミン 0.38 ml)
と (4R,5S,6S)-3-[(ジフェニルホスホノ)オキシ-6-[(R)
-1-ヒドロキシエチル]-4-メチル-7-オキソ-1-アザビシ
クロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボン酸 4-ニトロベン
ジル (1.09 g) を加え、室温で 8 時間撹拌した。反応
液をフラッシュカラムクロマトグラフィー (担体: シリ
カゲル, 100 g, 展開溶媒: アセトニトリル → アセト
ニトリル-エタノール, 1 : 1) で精製し、表題化合物の
ジフェニルリン酸塩 (1.35 g) を黄色アモルファス状物
として得た。 IR (KBr): 3430, 2930, 1765, 1700, 1640, 1600 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.28 (3H, d, J = 6.8 Hz), 1.37
(3H, d, J = 6.4 Hz), 1.7-2.2 (2H, m), 2.4-2.8 (7H,
m), 3.2-4.3 (12H, m), 5.22 (2H, s), 5.36 (2H, AB
q, J = 13.6 Hz), 6.62 (2H, d, J = 6.0 Hz), 7.51 (2
H, d, J = 8.6 Hz), 7.65 (2H, d, J = 8.8 Hz), 8.2-
8.3 (6H, m).
【0082】実施例13−2 (4R,5S,6S)-6-[(R)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチル-7-
オキソ-3-[(3S,5S)-5-[4-(ピリジン-4-イル)ピペラジン
-1-イルメチル]ピロリジン-3-イルチオ]-1-アザビシク
ロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボン酸 実施例13−1の方法で得られた化合物 (300 mg) の T
HF (8.5 ml) 溶液に pH7 リン酸緩衝液 (0.2M, 8.5 ml)
を加え、 10% パラジウム炭素 (621 mg) を添加して水
素雰囲気下で 3 時間激しく撹拌した。反応終了後パラ
ジウム炭素を濾去し、水で洗浄した。濾液と洗液を集め
て減圧下約 30 ml まで濃縮して得られた溶液を酢酸エ
チルで洗浄した。減圧濃縮して得られた残さをフラッシ
ュカラムクロマトグラフィー (担体: CHP-20P, 40 ml,
展開溶媒: 水 → 30% エタノール→ 40% エタノール →
40% アセトニトリル) で精製した。溶出液を減圧濃縮
して得られた残さを フラッシュカラムクロマトグラフ
ィー (担体: Dowex 1×8 (Cl型), 10 ml) に付し、水で
溶出した。溶出液を減圧濃縮して得られた残さを再びフ
ラッシュカラムクロマトグラフィー (担体: CHP-20P, 2
0 ml, 展開溶媒: 水→ 20% アセトニトリル → 30% ア
セトニトリル → 40% アセトニトリル) で精製した。減
圧下約 30 ml まで濃縮後、 0.1N 塩酸で pH を 6.0 に
調整し、減圧濃縮、凍結乾燥することにより表題化合物
の二塩酸塩 (46 mg) を白色固形物として得た。 IR (KBr): 3320, 2960, 1960, 1755, 1635 cm-1.1 H-NMR (D2O) δ: 1.24 (3H, d, J
= 7.0 Hz), 1.30 (3H, d, J
= 6.4 Hz), 1.6−1.8 (1H,
m), 2.6−3.0 (7H, m), 3.3−
3.5 (2H, m), 3.49 (1H, d
d, J = 2.8 and 6.2 Hz),
3.6−3.8 (5H, m), 4.0−4.2
(2H, m), 4.2−4.3 (2H, m),
7.07 (2H,d, J = 7.6 Hz),
8.06 (2H, d, J = 7.6 H
z).
オキソ-3-[(3S,5S)-5-[4-(ピリジン-4-イル)ピペラジン
-1-イルメチル]ピロリジン-3-イルチオ]-1-アザビシク
ロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボン酸 実施例13−1の方法で得られた化合物 (300 mg) の T
HF (8.5 ml) 溶液に pH7 リン酸緩衝液 (0.2M, 8.5 ml)
を加え、 10% パラジウム炭素 (621 mg) を添加して水
素雰囲気下で 3 時間激しく撹拌した。反応終了後パラ
ジウム炭素を濾去し、水で洗浄した。濾液と洗液を集め
て減圧下約 30 ml まで濃縮して得られた溶液を酢酸エ
チルで洗浄した。減圧濃縮して得られた残さをフラッシ
ュカラムクロマトグラフィー (担体: CHP-20P, 40 ml,
展開溶媒: 水 → 30% エタノール→ 40% エタノール →
40% アセトニトリル) で精製した。溶出液を減圧濃縮
して得られた残さを フラッシュカラムクロマトグラフ
ィー (担体: Dowex 1×8 (Cl型), 10 ml) に付し、水で
溶出した。溶出液を減圧濃縮して得られた残さを再びフ
ラッシュカラムクロマトグラフィー (担体: CHP-20P, 2
0 ml, 展開溶媒: 水→ 20% アセトニトリル → 30% ア
セトニトリル → 40% アセトニトリル) で精製した。減
圧下約 30 ml まで濃縮後、 0.1N 塩酸で pH を 6.0 に
調整し、減圧濃縮、凍結乾燥することにより表題化合物
の二塩酸塩 (46 mg) を白色固形物として得た。 IR (KBr): 3320, 2960, 1960, 1755, 1635 cm-1.1 H-NMR (D2O) δ: 1.24 (3H, d, J
= 7.0 Hz), 1.30 (3H, d, J
= 6.4 Hz), 1.6−1.8 (1H,
m), 2.6−3.0 (7H, m), 3.3−
3.5 (2H, m), 3.49 (1H, d
d, J = 2.8 and 6.2 Hz),
3.6−3.8 (5H, m), 4.0−4.2
(2H, m), 4.2−4.3 (2H, m),
7.07 (2H,d, J = 7.6 Hz),
8.06 (2H, d, J = 7.6 H
z).
【0083】実施例13−3 (4R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]-4-メチル-3-[(3S,5S)-5-[4-(1-メチル-4-ピリ
ジニオ)ピペラジン-1-イルメチル]ピロリジン-3-イルチ
オ]-7-オキソ-1-アザビシクロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-
カルボン酸 実施例13−1の方法で得られた化合物 (300 mg) の
アセトン (15 ml) 溶液に、ヨウ化メチル (1.1 ml) を
加え、室温で 30 分間撹拌した。反応液を減圧濃縮して
得られた残さに THF (8.5 ml) と pH7 リン酸緩衝液
(0.2M, 8.5 ml) を加え、 10% パラジウム炭素 (420 m
g) を添加して水素雰囲気下で 3 時間激しく撹拌した。
反応終了後パラジウム炭素を濾去し、水で洗浄した。濾
液と洗液を集めて減圧下約 30 ml まで濃縮して得られ
た溶液を酢酸エチルで洗浄した。減圧濃縮して得られた
残さをフラッシュカラムクロマトグラフィー (担体: CH
P-20P,40 ml, 展開溶媒: 水 → 20% エタノール → 40%
エタノール → 40% アセトニトリル) で精製した。溶
出液を減圧濃縮して得られた残さを フラッシュカラム
クロマトグラフィー (担体: Dowex 1×8 (Cl型), 10 m
l) に付し、水で溶出した。溶出液を減圧濃縮して得ら
れた残さを再びフラッシュカラムクロマトグラフィー
(担体: CHP-20P, 20 ml, 展開溶媒: 水 → 20% アセト
ニトリル → 40% アセトニトリル) で精製した。減圧下
約 30 ml まで濃縮後、 0.1N 塩酸で pH を 6.0 に調整
し、減圧濃縮、凍結乾燥することにより表題化合物の二
塩酸塩 (50 mg)を淡黄色固形物として得た。 IR (KBr): 2960, 2920, 1750, 1650, 1590 cm-1.1 H-NMR (D2O) δ 1.24 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.30 (3
H, d, J = 6.2 Hz), 1.6-1.8 (1H, m), 2.6-3.0 (7H,
m), 3.3-3.5 (2H, m), 3.49 (1H, dd, J = 2.8 and6.2
Hz), 3.6-3.8 (5H, m), 3.92 (3H, s), 3.9-4.1 (2H,
m), 4.2-4.3 (2H, m), 7.04 (2H, d, J = 7.8 Hz), 8.0
0 (2H, d, J = 7.8 Hz).
エチル]-4-メチル-3-[(3S,5S)-5-[4-(1-メチル-4-ピリ
ジニオ)ピペラジン-1-イルメチル]ピロリジン-3-イルチ
オ]-7-オキソ-1-アザビシクロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-
カルボン酸 実施例13−1の方法で得られた化合物 (300 mg) の
アセトン (15 ml) 溶液に、ヨウ化メチル (1.1 ml) を
加え、室温で 30 分間撹拌した。反応液を減圧濃縮して
得られた残さに THF (8.5 ml) と pH7 リン酸緩衝液
(0.2M, 8.5 ml) を加え、 10% パラジウム炭素 (420 m
g) を添加して水素雰囲気下で 3 時間激しく撹拌した。
反応終了後パラジウム炭素を濾去し、水で洗浄した。濾
液と洗液を集めて減圧下約 30 ml まで濃縮して得られ
た溶液を酢酸エチルで洗浄した。減圧濃縮して得られた
残さをフラッシュカラムクロマトグラフィー (担体: CH
P-20P,40 ml, 展開溶媒: 水 → 20% エタノール → 40%
エタノール → 40% アセトニトリル) で精製した。溶
出液を減圧濃縮して得られた残さを フラッシュカラム
クロマトグラフィー (担体: Dowex 1×8 (Cl型), 10 m
l) に付し、水で溶出した。溶出液を減圧濃縮して得ら
れた残さを再びフラッシュカラムクロマトグラフィー
(担体: CHP-20P, 20 ml, 展開溶媒: 水 → 20% アセト
ニトリル → 40% アセトニトリル) で精製した。減圧下
約 30 ml まで濃縮後、 0.1N 塩酸で pH を 6.0 に調整
し、減圧濃縮、凍結乾燥することにより表題化合物の二
塩酸塩 (50 mg)を淡黄色固形物として得た。 IR (KBr): 2960, 2920, 1750, 1650, 1590 cm-1.1 H-NMR (D2O) δ 1.24 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.30 (3
H, d, J = 6.2 Hz), 1.6-1.8 (1H, m), 2.6-3.0 (7H,
m), 3.3-3.5 (2H, m), 3.49 (1H, dd, J = 2.8 and6.2
Hz), 3.6-3.8 (5H, m), 3.92 (3H, s), 3.9-4.1 (2H,
m), 4.2-4.3 (2H, m), 7.04 (2H, d, J = 7.8 Hz), 8.0
0 (2H, d, J = 7.8 Hz).
【0084】実施例14−1 (4R,5S,6S)-6-[(R)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチル-3-
[(3S,5S)-1-(4-ニトロベンジルオキシカルボニル)-5-[4
-(ピリジン-2-イル)ピペラジン-1-イルメチル]ヒ゜ロリシ゛ン-3-
イルチオ]-7-オキソ-1-アザビシクロ[3.2.0]ヘプト-2-
エン-2-カルボン酸 4-ニトロベンジル 参考例22の方法で得られた化合物 (806 mg) のメタノ
ール- THF (1:1, 34 ml) 溶液に、氷冷下 28% ナトリウ
ムメトキシドメタノール溶液 (0.35 ml) を加えて同温
で 1 時間撹拌した。反応液に 1 規定 塩酸 (2.2 ml)
を加えた後減圧濃縮して得られた残さに酢酸エチルを加
え、炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒留去
して得られた残さを乾燥アセトニトリル (30 ml) に溶
解し、氷冷下に ジイソプロピルエチルアミン 0.30 ml)
と (4R,5S,6S)-3-[(ジフェニルホスホノ)オキシ-6-
[(R)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチル-7-オキソ-1-アザ
ビシクロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボン酸 4-ニトロ
ベンジル (1.09 g) を加え、室温で 3 時間撹拌した。
反応液の溶媒を減圧下留去して得られた残さに酢酸エチ
ルを加え、炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順
次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶
媒留去して得られた残さをフラッシュカラムクロマトグ
ラフィー (担体: シリカゲル, 100 g, 展開溶媒: 酢酸
エチル → 酢酸エチル-エタノール, 4 : 1)で精製し、
表題化合物 (982 mg) を淡黄色アモルファス状物として
得た。 IR (KBr): 2930, 2840, 1765, 1700 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.29 (3H, d, J = 7.0 Hz), 1.37
(3H, d, J = 6.2 Hz), 2.0-2.2 (1H, m), 2.4-2.8 (7H,
m), 3.2-3.8 (8H, m), 4.0-4.3 (4H, m), 5.22(2H,
s), 5.37 (2H, ABq, J = 14.0 Hz), 6.6-6.7 (2H, m),
7.4-7.6 (3H, m),7.65 (2H, d, J = 8.8 Hz), 8.1-8.3
(5H, m).
[(3S,5S)-1-(4-ニトロベンジルオキシカルボニル)-5-[4
-(ピリジン-2-イル)ピペラジン-1-イルメチル]ヒ゜ロリシ゛ン-3-
イルチオ]-7-オキソ-1-アザビシクロ[3.2.0]ヘプト-2-
エン-2-カルボン酸 4-ニトロベンジル 参考例22の方法で得られた化合物 (806 mg) のメタノ
ール- THF (1:1, 34 ml) 溶液に、氷冷下 28% ナトリウ
ムメトキシドメタノール溶液 (0.35 ml) を加えて同温
で 1 時間撹拌した。反応液に 1 規定 塩酸 (2.2 ml)
を加えた後減圧濃縮して得られた残さに酢酸エチルを加
え、炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒留去
して得られた残さを乾燥アセトニトリル (30 ml) に溶
解し、氷冷下に ジイソプロピルエチルアミン 0.30 ml)
と (4R,5S,6S)-3-[(ジフェニルホスホノ)オキシ-6-
[(R)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチル-7-オキソ-1-アザ
ビシクロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボン酸 4-ニトロ
ベンジル (1.09 g) を加え、室温で 3 時間撹拌した。
反応液の溶媒を減圧下留去して得られた残さに酢酸エチ
ルを加え、炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順
次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶
媒留去して得られた残さをフラッシュカラムクロマトグ
ラフィー (担体: シリカゲル, 100 g, 展開溶媒: 酢酸
エチル → 酢酸エチル-エタノール, 4 : 1)で精製し、
表題化合物 (982 mg) を淡黄色アモルファス状物として
得た。 IR (KBr): 2930, 2840, 1765, 1700 cm-1.1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.29 (3H, d, J = 7.0 Hz), 1.37
(3H, d, J = 6.2 Hz), 2.0-2.2 (1H, m), 2.4-2.8 (7H,
m), 3.2-3.8 (8H, m), 4.0-4.3 (4H, m), 5.22(2H,
s), 5.37 (2H, ABq, J = 14.0 Hz), 6.6-6.7 (2H, m),
7.4-7.6 (3H, m),7.65 (2H, d, J = 8.8 Hz), 8.1-8.3
(5H, m).
【0085】実施例14−2 (4R,5S,6S)-6-[(R)-1-ヒドロキシエチル]-4-メチル-7-
オキソ-3-[(3S,5S)-5-[4-(ピリジン-2-イル)ピペラジン
-1-イルメチル]ピロリジン-3-イルチオ]-1-アザビシク
ロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボン酸 実施例14−1の方法で得られた化合物 (350 mg) の T
HF (12 ml) 溶液に pH7 リン酸緩衝液 (0.1M, 12 ml)
を加え、 10% パラジウム炭素 (643 mg) を添加して水
素雰囲気下で 1.5 時間激しく撹拌した。反応終了後パ
ラジウム炭素を濾去し、水で洗浄した。濾液と洗液を集
めて減圧下約 30 ml まで濃縮して得られた溶液を酢酸
エチルで洗浄した。減圧濃縮して得られた残さをフラッ
シュカラムクロマトグラフィー (担体: CHP-20P, 40 m
l, 展開溶媒: 水 → 20% エタノール→ 30% エタノー
ル) で精製した。減圧下約 30 ml まで濃縮後、 0.1N
塩酸でpH を 6.5 に調整し、減圧濃縮、凍結乾燥するこ
とにより表題化合物の二塩酸塩(96 mg) を白色固形物と
して得た。 IR (KBr): 3400, 2960, 2830, 1750 cm-1.1 H-NMR (D2O) δ: 1.23 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.30 (3
H, d, J = 6.4 Hz), 1.6-1.8 (1H, m), 2.6-3.0 (7H,
m), 3.3-3.8 (8H, m), 3.9-4.1 (2H, m), 4.2-4.3(2H,
m), 6.92 (1H, dd, J = 5.0 and 7.2 Hz), 7.04 (1H,
d, J = 9.0 Hz), 7.78 (1H, ddd, J = 1.8, 7.2, and
9.0 Hz), 8.11 (1H, dd, J = 1.8 and 5.0 Hz).
オキソ-3-[(3S,5S)-5-[4-(ピリジン-2-イル)ピペラジン
-1-イルメチル]ピロリジン-3-イルチオ]-1-アザビシク
ロ[3.2.0]ヘプト-2-エン-2-カルボン酸 実施例14−1の方法で得られた化合物 (350 mg) の T
HF (12 ml) 溶液に pH7 リン酸緩衝液 (0.1M, 12 ml)
を加え、 10% パラジウム炭素 (643 mg) を添加して水
素雰囲気下で 1.5 時間激しく撹拌した。反応終了後パ
ラジウム炭素を濾去し、水で洗浄した。濾液と洗液を集
めて減圧下約 30 ml まで濃縮して得られた溶液を酢酸
エチルで洗浄した。減圧濃縮して得られた残さをフラッ
シュカラムクロマトグラフィー (担体: CHP-20P, 40 m
l, 展開溶媒: 水 → 20% エタノール→ 30% エタノー
ル) で精製した。減圧下約 30 ml まで濃縮後、 0.1N
塩酸でpH を 6.5 に調整し、減圧濃縮、凍結乾燥するこ
とにより表題化合物の二塩酸塩(96 mg) を白色固形物と
して得た。 IR (KBr): 3400, 2960, 2830, 1750 cm-1.1 H-NMR (D2O) δ: 1.23 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.30 (3
H, d, J = 6.4 Hz), 1.6-1.8 (1H, m), 2.6-3.0 (7H,
m), 3.3-3.8 (8H, m), 3.9-4.1 (2H, m), 4.2-4.3(2H,
m), 6.92 (1H, dd, J = 5.0 and 7.2 Hz), 7.04 (1H,
d, J = 9.0 Hz), 7.78 (1H, ddd, J = 1.8, 7.2, and
9.0 Hz), 8.11 (1H, dd, J = 1.8 and 5.0 Hz).
【0086】各実施例の化合物の化学構造式はつぎのと
おりである。
おりである。
【化19】
【0087】[試験例]本発明の化合物(I)およびそ
の塩はスペクトルの広い抗菌活性を有し、人および動物
における病原性細菌により生ずる種々の疾病の予防なら
びに治療のために使用されうる。 〔測定方法〕 試験例 最小発育阻止濃度(MIC) 試験化合物の最小発育阻止濃度〔MIC:minimal inh
ibitory concentration)(単位:μg/ml)〕は寒
天希釈法 (agar dilution method) により決定され
た。即ち、段階希釈法により希釈した試験化合物の水溶
液0.25mlをシャーレ(petridish)に注ぎ、次にミュー
ラーヒントン アガー(Muller−Hintonagar)9.75m
lを注いで混ぜる(MH培地)。あるいは、段階希釈法
により希釈した試験化合物の水溶液0.25mlをシャー
レ(petridish)に注ぎ、次に馬血清、ヘミンおよびニコ
チンアミドアデニンジヌクレオチドを含むミューラーヒ
ントン アガー(Muller−Hinton agar)9.75mlを注
いで混ぜる[S−MH培地。馬血清(5%)、ヘミン
(10μg/ml)およびニコチンアミドアデニンジヌ
クレオチド(20μg/ml)]。その混合寒天プレー
ト上に、試験菌の懸濁液(約106 CFU/ml)を塗沫
する。37℃で一夜培養(incubation)した後、試験菌の
増殖 を完全に阻止する試験化合物の最低濃度を、MI
Cとする。
の塩はスペクトルの広い抗菌活性を有し、人および動物
における病原性細菌により生ずる種々の疾病の予防なら
びに治療のために使用されうる。 〔測定方法〕 試験例 最小発育阻止濃度(MIC) 試験化合物の最小発育阻止濃度〔MIC:minimal inh
ibitory concentration)(単位:μg/ml)〕は寒
天希釈法 (agar dilution method) により決定され
た。即ち、段階希釈法により希釈した試験化合物の水溶
液0.25mlをシャーレ(petridish)に注ぎ、次にミュー
ラーヒントン アガー(Muller−Hintonagar)9.75m
lを注いで混ぜる(MH培地)。あるいは、段階希釈法
により希釈した試験化合物の水溶液0.25mlをシャー
レ(petridish)に注ぎ、次に馬血清、ヘミンおよびニコ
チンアミドアデニンジヌクレオチドを含むミューラーヒ
ントン アガー(Muller−Hinton agar)9.75mlを注
いで混ぜる[S−MH培地。馬血清(5%)、ヘミン
(10μg/ml)およびニコチンアミドアデニンジヌ
クレオチド(20μg/ml)]。その混合寒天プレー
ト上に、試験菌の懸濁液(約106 CFU/ml)を塗沫
する。37℃で一夜培養(incubation)した後、試験菌の
増殖 を完全に阻止する試験化合物の最低濃度を、MI
Cとする。
【表1】 以上の結果から、本発明のカルバペネム化合物が臨床上
重要視されている菌株に対して優れた抗菌作用を持つこ
とは明らかである。
重要視されている菌株に対して優れた抗菌作用を持つこ
とは明らかである。
【0087】
【発明の効果】本発明で得られる新規なカルバペネム化
合物(I)は、たとえばスペクトルの広い抗菌活性を有
するなどの抗菌剤として優れた性質を有するので、本発
明は臨床上有用な新しい抗菌剤を提供することができ
る。
合物(I)は、たとえばスペクトルの広い抗菌活性を有
するなどの抗菌剤として優れた性質を有するので、本発
明は臨床上有用な新しい抗菌剤を提供することができ
る。
Claims (7)
- 【請求項1】式: 【化1】 〔式中、R1は置換されていてもよい低級アルキル基
を、R2は水素原子または低級アルキル基を、R3は水素
原子、置換されていてもよい低級アルキル基またはアミ
ノ基の保護基を、Gは−CO−または−CH(R)−(式
中、Rは水素原子または置換されていてもよい低級アル
キル基を示す。)を、Bは置換されていてもよい複素環
基を示し、環Aはさらに置換基を有していてもよい。m
およびnはそれぞれ1、2または3を示すが、m+n≧
3である。〕で表されるカルバペネム化合物もしくはそ
のエステルまたはその塩。 - 【請求項2】R1が1−ヒドロキシエチル基である請求
項1記載の化合物。 - 【請求項3】mおよびnがそれぞれ2である請求項1記
載の化合物。 - 【請求項4】Bが置換されていてもよい含窒素複素環基
である請求項1記載の化合物。 - 【請求項5】式: 【化2】 〔式中、Lは脱離基を、その他の記号は請求項1記載と
同意義を示す。〕で表される化合物もしくはそのエステ
ルまたはその塩と、式: 【化3】 〔式中の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表わ
される化合物またはその塩とを反応させることを特徴と
する請求項1記載の化合物の製造方法。 - 【請求項6】請求項1記載の化合物を含有する医薬組成
物。 - 【請求項7】抗菌剤である請求項6記載の医薬組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8104992A JPH0912577A (ja) | 1995-04-28 | 1996-04-25 | カルバペネム化合物、その製造法および剤 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10519795 | 1995-04-28 | ||
JP7-105197 | 1995-04-28 | ||
JP8104992A JPH0912577A (ja) | 1995-04-28 | 1996-04-25 | カルバペネム化合物、その製造法および剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0912577A true JPH0912577A (ja) | 1997-01-14 |
Family
ID=26445350
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8104992A Withdrawn JPH0912577A (ja) | 1995-04-28 | 1996-04-25 | カルバペネム化合物、その製造法および剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0912577A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6809093B2 (en) | 2000-10-17 | 2004-10-26 | H. Lee Moffitt Cancer & Research Institute, Inc. | 2-substituted heterocyclic compounds |
-
1996
- 1996-04-25 JP JP8104992A patent/JPH0912577A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6809093B2 (en) | 2000-10-17 | 2004-10-26 | H. Lee Moffitt Cancer & Research Institute, Inc. | 2-substituted heterocyclic compounds |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030701 |