JPH09117847A - コンクリート管内面用研磨機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリート管の内面の凹凸を効率よくムラ
なく滑らかに研磨することができるコンクリート管内面
用研磨機を提供するものである。 【解決手段】 チェンの先端に設けた研削歯車を回転さ
せて遠心力でコンクリート管内面に当てるとともに、研
磨歯車が回転して、コンクリート管の内面を研磨するも
ので、コンクリート管に対して前進後退するスライドベ
ースに複数の回転軸がコンクリート管の孔に一致する方
向へ向けて回転自在に設けられ、回転軸の先端のチャッ
クには研磨チェンユニットが装着され、研磨チェンユニ
ットは、チャックに装着される軸に複数のチェンが固定
され、チェンの先端には歯車形状の研磨歯車が回転自在
に設けられているコンクリート管内面用研磨機。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート管内
面用研磨機、特に、円形内面用研磨機に関する。

【０００２】

【従来の技術】電気ケーブルを地中に埋設するコンクリ
ート管内に通線して敷設することが行われており、この
コンクリート管として、生コンクリートの打設から脱型
までの時間を早くした即脱式で製造したコンクリート
管、すなわち、生コンクリートを型枠に打設しながら、
型枠を振動させてコンクリートを締め固めた後、脱型し
て製造したコンクリート管を用いる場合は、コンクリー
ト管内面を研磨することなく埋設管として使用してい
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、前記即脱式
で製造されたコンクリート管は、内面研磨を実施してい
なかったので、内面の表面に小さな凹凸が多数あり、そ
の結果、通線するケーブルの表面に凹凸により傷がつ
き、電気的性能の低下が起こることもあるため、コンク
リート管内面を滑らかにすることが要求されるようにな
った。そこで、ブラシやグラインダ等でコンクリート管
内面を研磨しているが、コンクリート管の内面であるこ
とから、公知のブラシやグラインダによる研磨機を用い
ても作業性が悪く、ムラなく滑らかに研磨するには、手
間と時間がかかっていた。

【０００４】そこで、本発明は、コンクリート管の内面
の凹凸を効率よくムラなく滑らかに研磨することができ
るコンクリート管内面用研磨機を提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明によるコンクリー
ト管内面用研磨機は、チェンの先端に設けた研削歯車を
回転させて遠心力でコンクリート管内面に当てるととも
に、研磨歯車が回転して、コンクリート管の内面を研磨
するもので、コンクリート管に対して前進後退するスラ
イドベースに複数の回転軸がコンクリート管の孔に一致
する方向へ向けて回転自在に設けられ、回転軸の先端の
チャックには研磨チェンユニットが装着され、研磨チェ
ンユニットは、チャックに装着される軸に複数のチェン
が固定され、チェンの先端には歯車形状の研磨歯車が回
転自在に設けられている。

【０００６】

【発明の実施の形態】図１は本発明のコンクリート管内
面用研磨機の正面図、図２は本発明のコンクリート管内
面用研磨機の平面図で、スライドベース１は、フレーム
２に設けられたスライドレール３上をスライド用モータ
４、減速機５、スプロケット６及びローラチェン７によ
り構成される駆動機構により前進後退する。

【０００７】スライドベース１上には、複数のメカジョ
イント８が設けられており、長尺の回転軸９がメカジョ
イント８とフレーム２端部の軸受１０間に回転自在に支
持されている。回転軸９は駆動モータ１１により回転す
る。

【０００８】回転軸９の先端にはドリルチャック１２が
設けられており、研磨チェンユニット１３の軸１４がチ
ャックされている。

【０００９】図３はコンクリート管内面用研磨機の研磨
チェンユニットの正面図、図４はコンクリート管内面用
研磨機の研磨チェンユニットの側面図で、研磨チェンユ
ニット１３は軸１４に固定されたチェン１５の先端に回
転自在の歯車形状の研磨歯車１６が軸１４の円周方向に
複数配置されるとともに、軸１４の軸方向に複数列設け
られている。研磨車の材質は、砥石、鋼などである。

【００１０】研磨機の前方に研磨するコンクリート管１
７の載置台１８が配置されている。

【００１１】本発明のコンクリート管内面用研磨機の動
作について説明する。

【００１２】コンクリート管１７を載置台１８に固定
し、コンクリート管１７の孔と同数の回転軸９をスライ
ドベース１のメカジョイント８にセットした後、駆動モ
ータにより回転軸９を回転させて研磨チェンユニット１
３を回転させるとともに、スライドベース１をスライド
レール３上でスライドさせて、コンクリート管１７へ向
けて前進させ、研磨チェンユニット１３をコンクリート
管１７に挿入する。回転軸９の回転数は、研磨の程度に
より調整するが、通常２００〜４００ｒｐｍで研磨す
る。研磨チェンユニット１３の軸１４にチェン１５によ
り固着されている研磨歯車１６は、軸１４の回転による
遠心力でコンクリート管１７の内面に当たるとともに、
研磨歯車１６が回転し、コンクリート管１７の内面を研
磨する。研磨歯車１６は、チェン１５により軸１４に固
着されているので、種々のコンクリート管１７の孔径の
寸法に容易にマッチングすることができる。研磨チェン
ユニット１３を回転させるとともに前進させることによ
りコンクリート管１７の内面の研磨が行われ、研磨チェ
ンユニット１３が管端に達するとスライドベース１を後
退させる。その際、研磨不足の場合、研磨チェンユニッ
ト１３を回転させながら後退させてもよい。

【００１３】

【発明の効果】本発明によれば、研磨歯車の衝突と回転
により、従来のブラシやグラインダに比べて短時間でコ
ンクリート管内面をムラなく滑らかに研磨することがで
き、その結果、電気ケーブルの通線時の引き込み抵抗が
減少した。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のコンクリート管内面用研磨機の正面
図。

【図２】本発明のコンクリート管内面用研磨機の平面
図。

【図３】本発明のコンクリート管内面用研磨機の研磨チ
ェンユニットの正面図。

【図４】本発明のコンクリート管内面用研磨機の研磨チ
ェンユニットの側面図。

【符号の説明】

１ スライドベース、 ２ フレーム、 ３ スライド
レール、 ４ スライド用モータ、 ５ 減速機、 ６
スプロケット、 ７ ローラチェン、 ８ メカジョ
イント、 ９ 回転軸、 １０ 軸受、 １１ 駆動モ
ータ、 １２ ドリルチャック、 １３研磨チェンユニ
ット、 １４ 軸、 １５ チェン、 １６ 研磨歯
車、 １７ コンクリート管、 １８ 載置台

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンクリート管に対して前進後退するス
   ライドベースに複数の回転軸がコンクリート管の孔に一
   致する方向へ向けて回転自在に設けられ、回転軸の先端
   のチャックには研磨チェンユニットが装着され、研磨チ
   ェンユニットは、チャックに装着される軸に複数のチェ
   ンが固定され、チェンの先端には歯車形状の研磨歯車が
   回転自在に設けられていることを特徴とするコンクリー
   ト管内面用研磨機。