[go: up one dir, main page]

JPH09116233A - 3−5族光半導体素子および3−5族光半導体集積素子 - Google Patents

3−5族光半導体素子および3−5族光半導体集積素子

Info

Publication number
JPH09116233A
JPH09116233A JP27548695A JP27548695A JPH09116233A JP H09116233 A JPH09116233 A JP H09116233A JP 27548695 A JP27548695 A JP 27548695A JP 27548695 A JP27548695 A JP 27548695A JP H09116233 A JPH09116233 A JP H09116233A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
optical semiconductor
group
doping
type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27548695A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Tsuji
正芳 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP27548695A priority Critical patent/JPH09116233A/ja
Publication of JPH09116233A publication Critical patent/JPH09116233A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Lasers (AREA)
  • Led Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スペーサ層を設けることなく急峻なドーピン
グプロファイルの得られる有機金属気相成長法により形
成された3−5族光半導体素子を提供する。 【解決手段】 有機金属気相成長によって素子を作製す
る際のp領域のドーピング材料としてビスエチルシクロ
ペンタジエニルマグネシウム((C5 4 2 5 2
Mg)を用いる。これにより、固層拡散の程度が大幅に
低減されスペーサ層を省略することができる。また、メ
モリー効果がほとんど現れないので、所望のドーピング
プロファイルを有する光半導体素子を有機金属気相成長
法によって作製することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3−5族半導体に
より形成された光半導体素子および2以上の光半導体素
子を集積した光半導体集積素子に係わり、特に有機金属
気相成長法によって作製される3−5族光半導体素子お
よび3−5族光半導体集積素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ファイバを用いた光通信システ
ムではその大容量化が進んでいる。国内をはじめ海底ケ
ーブルを通じ海外との間で、400Mb/s(メガ・ビ
ット/セコンド)や1.6Gb/s(ギガ・ビット/セ
コンド)などの伝送容量を有する光通信システムが構築
されつつある。光通信システムで用いられる光半導体素
子には、3−5族半導体により形成された半導体レー
ザ、光変調器、受光素子、および光集積素子などがあ
る。これらのデバイスは、10Gb/sあるいは40G
b/sなどの超高速・大容量の光通信を実現するため
に、一層の高性能化、低消費電力化が求められている。
【0003】たとえば、半導体レーザでは、その活性層
に多重量子井戸構造(Multi-Quantum Well 以下、MQ
Wと表わす。)が導入され、光の閉じ込めと電子の閉じ
込めを分離する構造で、発光を開始する最小電流値であ
るしきい値電流の低減および変調特性や雑音特性のダイ
ナミックス等などの諸特性の改善が図られている。
【0004】図18は、従来から使用されているMQW
構造の半導体レーザの層構造を表わしたものである。こ
の半導体レーザは、有機金属気相成長法(以下、MOVPE
とも表わす。)によって作製されたものである。基本構
造はpin構造である。InP(インジウムリン)基板
201上にn領域クラッド層202、スペーサ層20
3、MQW活性層204、スペーサ層205、p領域ク
ラッド層206が順に積層されている。p領域206上
および基板201の裏面には図示しない電極が形成され
ている。通常、正孔をMQW活性層204に注入するp
領域206は、Zn(ジンク)ドープにより作製され、
また電子を注入するn領域202は、Si(シリコン)
ドープによって作製される。
【0005】ここでMQW層204の両側には、スペー
サ層203、205が配置されている。これは、p領域
206からのZn固層拡散、あるいはn領域202から
のSi固相拡散による活性層204の汚染を防ぐためで
ある。このようなMQW半導体レーザについては、超格
子ヘテロ構造デバイス、江崎監修、榊原編著、工業調査
会、p439(1988)に開示されている。
【0006】図19は、図18に示したMQW半導体レ
ーザの活性層におけるバンドダイヤグラムを表わしたも
のである。図中、上側に位置するエネルギ準位211
が、伝導帯の最小エネルギ準位を、下側に位置するエネ
ルギ準位212が価電子帯の最大エネルギ準位を表わし
ている。正孔にとっては、エネルギ準位212が最小の
エネルギ準位となる。n領域213およびp領域214
の間に存在するi層に相当するMQW活性層部分215
では、量子井戸216、217と障壁218、219が
交互に形成されている。
【0007】図中、黒丸で示した電子221は、伝導帯
の中でエネルギ準位の最も低い量子井戸216の部分に
閉じ込められる。一方、正孔は価電子帯の中で正孔にと
って最もエネルギ準位の低い量子井戸217に閉じ込め
られる。伝導帯に注入された電子が量子井戸216と量
子井戸217の間をバンド間遷移することにより、光2
23が放出される。光は、i層に対応する領域215内
に、電子と分離して閉じ込められる。
【0008】図20は、従来から使用されている光変調
器の層構造を表わしたものである。InP(100)基
板231上に、n領域232、スペーサ層233、MQ
W活性層234、スペーサ層235、p領域236が順
に積層されている。活性層234にMQW構造を用い、
量子閉じ込めシュタルク効果を利用して、消光比の改善
や動作電圧の低電圧化などが図られている。基本構造は
pin構造をしており、活性層234がi層に対応す
る。正孔を活性層に注入するp領域236は、Znドー
プにより、また電子を注入するn領域232はSiドー
プによりそれぞれ作製されている。
【0009】MQW活性層234の両側に配置されたス
ペーサ層233、235は、p領域からのZn固層拡散
あるいはn領域からのSi固層拡散による活性層234
の汚染を防止する機能を果たしている。このような光変
調器については、先に説明した半導体レーザと同様に、
超格子ヘテロ構造デバイス、江崎監修、榊原編著、工業
調査会、p439(1988)に開示されている。
【0010】図21は、図20に示した光変調器の活性
層におけるバンドダイヤグラムを表わしたものである。
図中、上側のエネルギ準位237が伝導帯の最小エネル
ギを、下側のエネルギ準位238が価電子帯の最大エネ
ルギをそれぞれ表わしている。n領域241とp領域2
42の間のi層領域243は、多重量子井戸構造をして
いる。
【0011】図22は、階段型アバランシェフォトダイ
オードの層構造および素子内での電界強度分布を表わし
たものである。InP基板251上に、n層252、組
成傾斜MQW増倍層253、n- スペーサ層254、p
+ 電界緩和層255、p- スペーサ層256が積層され
ている。さらに、その上にp- 光吸収層257とp+
ンタクト層258が積層されている。p+ コンタクト層
258の上面および基板251裏面にはそれぞれ図示し
ない電極が設けられている。このような構成の階段型ア
バランシェフォトダイオード(以下APDと表わす。)
については、ジャパン・ジャーナル・アプライド・フィ
ジックス(Japan.J.Appl.Phys.)33巻、pp.L32
〜34(1994)に開示されている。
【0012】このような階段型APDでは、アバランシ
ェ増倍層に組成傾斜MQW層を採用し、伝導体不連続エ
ネルギを利用して、電子のイオン化率の増大が図られて
いる。電子のみを増倍層へ注入するために光吸収・増倍
分離構造が取られている。このため、APD素子の層構
造は、p+ −p- −p+ −i−n構造になっている。組
成傾斜MQW増倍層254は、i層に対応している。p
領域、n領域はそれぞれZnドープ、Siドープによっ
て作製されている。電界緩和層255は、p+InPに
より形成されている。電界緩和層255の両側には、n
- −InPおよびp+ −InPから成るスペーサ層25
4、256が形成されている。これらスペーサ層によ
り、高濃度のZnが増倍層254および光吸収層257
に固層拡散することを防止している。
【0013】特開平3−87019号公報には、pドー
パントとしてアルキル基を含むマグネシウムを用い、有
機金属気相成長法によって形成した3−5族半導体素子
が開示されている。たとえば、MgAl(CH3 4
2 (オクタメチルジアルミニウムモノマグネシウム)を
pドーパントとして用いている。これにより、Znをド
ーパントとして使用したものに比べて、固層拡散が低減
されている。
【0014】また特開平3−34536号公報には、p
ドーパントとしてマグネシウムと酸素の双方を含む有機
金属化合物を使用し、有機金属気相成長法によって形成
した3−5族半導体素子が開示されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】有機金属気相成長法で
形成する3−5族半導体素子のnドーパントとして用い
られるSiは、拡散定数が10-15 cm2 -1以下であ
り比較的小さい。これに対しpドーパントとして通常用
いられるZnは、650C°で1×10-13 cm 2 -1
〜6×10-13 cm2 -1程度あり、固層拡散の影響が
無視できない程度になる。拡散定数についての研究報告
は、たとえば、ジャーナル・オブ・クリスタル・グロー
ス(J.Crystal Growth) 、68巻、pp102〜11
0、(1984)に示されている。このような拡散定数
の下で、成長時間が2時間程度の場合、40nm以上Z
nが拡散することになる。もちろん、拡散定数は温度、
および結晶品質(欠落密度等)によっても異なるが、上
記した研究報告による拡散定数は、結晶品質が良好な基
板に対するものであるので、実際の成長層内での拡散定
数は、より大きくなるものと見積もられる。
【0016】このため、Znドープの場合、固層拡散の
影響を抑え、急峻なドーピングプロファイルを得るため
にはp領域との間にスペーサ層を設けなければならな
い。たとえば、MQW半導体レーザでは、スペーザ層を
設けると光の閉じ込めがその分弱くなる。また、スペー
サ層の素子抵抗により、温度特性が劣化したり飽和出力
が低下するという問題がある。光変調器や階段型APD
では、スペーサ層が存在するために活性層やMQW増倍
層での電界強度が弱くなる。したがって、スペーサ層を
設けた分だけ、動作電圧を高くしなければならないとい
う問題がある。
【0017】pドーパントとしては、Znの他にCd
(カドミウム)やMg(マグネシウム)を挙げることが
できる。先の研究報告では、これらの拡散定数は、10
-14 cm2 -1および10-15 cm2 -1と比較的小さ
い値が報告されている。しかしながら、Cdの場合に
は、この研究報告にも記載されているが、ドーピング効
率が低い。さらに減圧MOVPE成長においては、表面
モホロジーが劣化し、クレータ等が発生する問題を有し
ている。表面モホロジーの劣化については、ジャーナル
・オブ・クリスタル・グロース(J.Crystal Growth) 8
48巻、pp431〜435、(1987)に示されて
いる。
【0018】また、Mgは、これらpドーパントの中で
は最も拡散定数が低い。しかしながら、ドーピング原料
として主に用いられるビスシクロペンタジエニルマグネ
シウム((C5 5 2 Mg)の場合、メモリー効果の
ために、ドーピングの制御が非常に困難である。メモリ
ー効果は、反応管に付着したドーパントが以降の処理中
に再び反応系に入り込むことをいう。この現象により、
Mgをpドーパントとして用いる場合には、所望のドー
ピングプロファイルを得ることが難しいという問題があ
る。このほか、ベリウムは、分子線エピタキシャル成長
法においては、pドーパントとして良好な特性を示す
が、人体への強い毒性を示すため、MOVPE法への適
応は回避する必要がある。
【0019】特開平3−87019号公報に開示された
先行技術では、pドーパントとしてアルキル基を含むマ
グネシウムを用い有機金属気相成長法によって3−5族
半導体素子を形成している。アルキル基を含むMgをp
ドーパントとして用いることによってメモリー効果を抑
えることができる。しかしながら、pドーパントがアル
ミニウム等を含んでいるので、これが半導体層中に取り
込まれてしまうという問題がある。
【0020】そこで本発明の目的は、スペーサ層を設け
ることなく急峻なドーピングプロファイルの得られる有
機金属気相成長法により形成された3−5族光半導体素
子および3−5族光半導体集積素子を提供することにあ
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、3−5族光半導体素子は有機金属気相成長法によっ
て作製され、そのpドーピング領域がビスエチルシクロ
ペンタジエニルマグネシウム((C5 4 2 5 2
Mg)をドーピング材料とするマグネシウムドーピング
により形成されている。
【0022】すなわち請求項1記載の発明では、pドー
ピング材料としてビスエチルシクロペンタジエニルマグ
ネシウムを用いている。これにより、Znをドーパント
として用いる場合に比べて固層拡散の程度が大幅に低減
され、スペーサ層を省略することができる。また、メモ
リー効果がほとんど現れないので、所望のドーピングプ
ロファイルを有する光半導体素子を有機金属気相成長法
によって作製することができる。
【0023】請求項2記載の発明では、3−5族半導体
レーザのpドーピング領域が、ビスエチルシクロペンタ
ジエニルマグネシウムをpドーピング材料として用いた
マグネシウムドーピングにより形成されている。
【0024】すなわち請求項2記載の発明では、半導体
レーザは有機金属気相成長法によって作製され、かつそ
のpドーピング領域がビスエチルシクロペンタジエニル
マグネシウムをドーピング材料とするマグネシウムドー
ピングにより形成されている。これより、固層拡散によ
る汚染を防止するためにスペーサ層を設ける必要なくな
り、温度特性の改善や飽和出力の増大を図ることができ
る。
【0025】請求項3記載の発明では、電界吸収型光変
調器のpドーピング領域が、ビスエチルシクロペンタジ
エニルマグネシウムをpドーピング材料として用いたマ
グネシウムドーピングにより形成されている。
【0026】すなわち請求項3記載の発明では、電界吸
収型光変調器が有機金属気相成長法によって作製され、
かつそのpドーピング領域がビスエチルシクロペンタジ
エニルマグネシウムをドーピング材料とするマグネシウ
ムドーピングにより形成されている。これより、固層拡
散による汚染を防止するためにスペーサ層を設ける必要
なくなり、印加電圧をすべて活性層にかけることがで
き、動作電圧の低減や消光比の改善を図ることができ
る。
【0027】請求項4記載の発明では、APDのpドー
ピング領域が、ビスエチルシクロペンタジエニルマグネ
シウムをpドーピング材料として用いたマグネシウムド
ーピングにより形成されている。
【0028】すなわち請求項4記載の発明では、階段型
APDが有機金属気相成長法によって作製され、かつそ
のpドーピング領域がビスエチルシクロペンタジエニル
マグネシウムをドーピング材料とするマグネシウムドー
ピングにより形成されている。これより、固層拡散によ
る汚染を防止するためにスペーサ層を設ける必要なくな
り、印加電圧をすべて活性層にかけることができ、動作
電圧の低減やイオン化率の向上を図ることができる。
【0029】請求項5記載の発明では、有機金属気相成
長法によって作製され、そのpドーピング領域がビスエ
チルシクロペンタジエニルマグネシウム((C5 4
2 5 2 Mg)をドーピング材料とするマグネシウム
ドーピングによって形成された3−5族光半導体素子が
同一基板上に複数集積されている。
【0030】すなわち請求項5記載の発明では、同一基
板上に複数の3−5族光半導体素子を集積している。こ
れにより、素子間の結合効率を高くすることができる。
【0031】請求項6記載の発明では、複数の3−5族
光半導体素子は、半導体基板上の光導波路形成領域の両
側の所定領域に設けた誘電体薄膜ストライプを用いた選
択成長を行うことにより同一の半導体基板上に集積され
ている。
【0032】すなわち請求項6記載の発明では、誘電体
薄膜によって成長を行うべき領域を選択し、同一基板上
に複数の光半導体素子を有機金属気相成長法によって形
成し、集積している。
【0033】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係わるビスエチ
ルシクロペンタジエニルマグネシウムをpドーピング材
料として用いた場合におけるドーピングプロファイルの
一例を表わしたものである。この図は、InP中にビス
エチルシクロペンタジエニルマグネシウム((C5 4
2 5 2 Mg)のpドーピング材料をパルスドープ
した場合の状況を、SIMS(2次イオン質量分析装
置)によって分析した結果のドーピングプロファイルで
ある。成長温度は650°Cである。横軸は、半導体表
面からの深さを表わしている。縦軸は、各深さにおける
1cc当たりにドープされた原子数を示している。SI
MSの分析結果に比べて、実際のドープ状況は、その1
0分の1程度と考えられる。
【0034】ここでは、深さが約0.5μm、1.0μ
m、1.5μmにおいてパルスドープを行った。分析結
果によるとビスエチルシクロペンタジエニルマグネシウ
ム((C5 4 2 5 2 Mg)をpーパントとして
用いた場合、メモリー効果が殆ど無く、急峻なドーピン
グプロファイルが得られている。この分析結果から求め
たMgの拡散定数は、5×10-15 cm2 -1であっ
た。したがって、2時間の成長においてもMgの固層拡
散は0.4nm程度に過ぎず、スペーサ層を設ける必要
がなくなる。以下、ドーピングプロファイルを比較する
ために、従来のビスシクロペンタジエニルマグネシウム
((C5 5 2 Mg)およびジエチルジンク((C2
5 2 Zn)をドーピング材料とした場合のSIMS
分析結果を示す。
【0035】図2は、ビスシクロペンタジエニルマグネ
シウムをドーピング材料とした場合のドーピングプロフ
ァイルを表わしたものである。図1と同様に、深さが約
0.5μm、1.0μm、1.5μmにおいてInP中
にパルスドープを行い、それをSIMS分析したもので
ある。ビスシクロペンタジエニルマグネシウムの場合に
は、そのメモリ効果によりパルス状のドーピングプロフ
ァイルが形成されていない。
【0036】図3は、ジエチルジンクをドーピング材料
とした場合のドーピングプロファイルを表わしたもので
ある。図1と同様に、深さが約0.5μm、1.0μ
m、1.5μmにおいてInP中にパルスドープを行
い、それをSIMS分析したものである。ジエチルジン
クをドーピング材料とした場合には、Zn固層拡散によ
り、ドーピングファイルがだれている。このように、図
1に示したビスエチルシクロペンタジエニルマグネシウ
ムをドーピング材料とした場合には、図2、図3の場合
に比べて、非常に急峻なドーピングプロファイルが得ら
れる。
【0037】図4は、ビスエチルシクロペンタジエニル
マグネシウムをpドーピング材料として有機金属気相成
長法によって作製される半導体レーザの層構造を表わし
たものである。先に説明したように、ビスエチルシクロ
ペンタジエニルマグネシウムをドーピング材料として用
いた場合には、拡散定数が小さいのでスペーサ層を形成
する必要がない。したがって、半導体レーザは、基板1
1と、n領域12と、MQW活性層13と、n領域14
が順に積層された構成になっている。
【0038】図5は、図4に示した半導体レーザのMQ
W活性層におけるバンドダイヤグラムを表わしたもので
ある。図中、上側に位置するエネルギ準位21が、伝導
帯の最小エネルギ準位を、下側に位置するエネルギ準位
22が価電子帯の最大エネルギ準位を表わしている。n
領域24およびp領域25の間に存在するi層に相当す
る領域26にはスペーサ層が存在せずMQW活性層だけ
になっており、量子井戸27、28、障壁29、31が
交互に形成されている。黒丸で示した電子32は、伝導
帯の中でエネルギ準位の最も低い量子井戸27の部分に
閉じ込めら、正孔33は価電子帯の中で正孔にとって最
もエネルギ準位の低い量子井戸28に閉じ込められる。
注入された電子が量子井戸27と量子井戸28の間をバ
ンド間遷移することにより、光34が放出される。
【0039】図1に示した構造の半導体レーザでは、ビ
スエチルシクロペンタジエニルマグネシウムをpドーピ
ング材料として用いているので、固層拡散が少なくスペ
ーサ層を省いた構造が可能になる。これによりMQW活
性層13への光の閉じ込めが強くなり、また素子の直列
抵抗が低減される。
【0040】図6は、ビスエチルシクロペンタジエニル
マグネシウムをpドーピング材料として用いた埋め込み
型半導体レーザの断面を表わしたものである。nタイプ
InP(100)基板41上には、n型InPクラッド
層42(キャリア濃度5×1017cm-3)が0.1μ
m、n型InAlGaAs(波長1.06μm組成)ク
ラッド層43(キャリア濃度2×1017cm-3)が0.
1μm積層される。その上にn- 型InAlGaAs
(波長1.06μm組成)/InAlGaAs(波長
1.36μm組成)のMQW活性層44が形成される。
MQW活性層44の上にさらにp型InAlAsクラッ
ド層45(キャリア濃度5×1017cm-3)が0.1μ
m、p型InP層46(キャリア濃度5×1017
-3)が0.3μm、p+ 型InGaAs層47(キャ
リア濃度5×1017cm-3)が0.2μm積層される。
【0041】MQW活性層44は、井戸層が7nm、障
壁層が8nmであり、5周期からなる。このように積層
した後、ウェットエッチングによりInP基板41まで
エッチングし、そこにInPのp型埋め込み層48、n
型埋め込み層49、p型埋め込み層51を作りpnp埋
め込み成長によりプレーナ構造を形成する。この成長過
程において、全てのp領域は、ビスエチルシクロペンタ
ジエニルマグネシウム((C5 4 2 5 2 Mg)
をpドーピング材料として用いる。プレーナ構造を形成
した後、素子上部に電極52と、基板41の裏面に電極
53とを形成する。
【0042】このように、従来の半導体レーザのように
スペーサ層を設ける必要がないので、MQW活性層への
光の閉じ込めが強くなり、また素子直列抵抗が低減され
る。この結果、半導体レーザの温度特性が、従来の10
0Kからが150Kに改善されるとともに、飽和出力も
200mWから500mWに増大させることができた。
【0043】次に、ビスエチルシクロペンタジエニルマ
グネシウムをpドーピング材料として用い有機金属気相
成長法によって形成した光変調器について説明する。
【0044】図7は、ビスエチルシクロペンタジエニル
マグネシウムをpドーピング材料として用いた光変調器
の層構造を表わしたものである。光変調器は、InP
(100)基板61の上に、n領域62、MQW活性層
63、p領域64を順に積層した構成になっている。図
16に示した光変調器に比べて、MQW活性層の両側に
スペーサ層が無い。
【0045】図8は、図7に示した光変調器の活性層の
バンドダイヤグラムを表わしたものである。図中、上側
に位置するエネルギ準位71が、伝導帯の最小エネルギ
準位を、下側に位置するエネルギ準位72が価電子帯の
最大エネルギ準位を表わしている。図17に示した従来
の光変調器のバンドダイヤグラムでは、i層領域243
の中にスペーサ層部分が存在しているが、この図に示し
たものでは、n領域73とi層領域74との境界部分、
およびp領域75とi層領域74との境界部分からすぐ
に量子井戸76が形成されている。このように、スペー
サ層が無いので、印加電圧を全て活性層にかけることが
でき、動作電圧の低減および消光比の増大を図ることが
できる。
【0046】図9は、ビスエチルシクロペンタジエニル
マグネシウムをpドーピング材料として用いて有機金属
気相成長法により形成された電界吸収型光変調器の構成
を表わしたものである。nタイプInP(100)基板
81上に、n型クラッド層82(キャリア濃度5×10
17cm-3)を0.5μm、n- 型InAlAs/InG
aAsのMQW活性層83(キャリア濃度5×1017
-3)、p型InPクラッド層(キャリア濃度5×10
17cm-3)を1.5μm、p+ 型InGaAsコンタク
ト層85(キャリア濃度4×1018cm-3)を0.2μ
m積層する。MQW層83は、井戸層8nm、障壁層8
nmで、20周期からなる。
【0047】層の成長において、すべてのp領域は、ビ
スエチルシクロペンタジエニルマグネシウム((C5
4 2 5 2 Mg)をpドーピング材料として用いて
る。コンタクト層85まで形成した後、反応性イオンビ
ームエッチング(RIBE)によってn型InPクラッ
ド層82の途中までエッチングし、リブ導波路を形成す
る。最後に素子上部に電極86を、基板81裏面に電極
87を形成する。入射光88は、MQW層83内で変調
を受けて出射光89として出力される。
【0048】このような構成の電界吸収型光変調器で
は、pドーピング材料としてビスエチルシクロペンタジ
エニルマグネシウム((C5 4 2 5 2 Mg)を
用いたので、固層拡散による汚染を防ぐためのスペーサ
層を省略した構造が可能になっている。これにより、M
QW層のみに電界を印加することができ、動作電圧の低
減と消光比の改善を図ることができる。従来からの光変
調器の消光比が−15dBであったものが、スペーサ層
を省く構造としたことにより−20dBに改善された。
また、動作電圧は、従来−3Vであったものが−1.5
Vに低減された。
【0049】次に、電界吸収型光変調器と他の光半導体
素子とが同一基板上に作製される場合について説明す
る。その一例として、分布帰還型(DFB)半導体レー
ザと電界吸収型光変調器を集積した光半導体集積素子に
ついて、その製造方法および素子の特性について以後詳
細に説明する。
【0050】図10〜図15は、DFB半導体レーザの
製造工程の各段階をそれぞれ表わしたものである。pド
ーピング材料としてビスエチルシクロペンタジエニルマ
グネシウムを用い有機金属気相成長法により素子の形成
を行う。まず、n型InP基板101のレーザ領域10
2にのみに矢印103の示す方向にグレーティング(回
折格子)104を形成する(図10)。グレーティング
の形成されない領域は電界吸収型光変調器の形成される
変調器領域105となる。
【0051】次に、素子の全面にn型InGaAsPガ
イド層106(波長1.3μm、キャリア濃度1×10
18cm-3、層厚0.1μm)およびn型InPスペーサ
層107(キャリア濃度1×1018cm-3、層厚50n
m)を成長させる(図11)。続いて、スペーサ層10
7上に2本のSiO2 膜108、109をパターンニン
グする(図12)。SiO2 膜108、109の間には
幅2μmの間隔111が平行に設けられている。SiO
2 膜108、109のレーザ領域102におけるストラ
イプ幅112は10μmで、変調器領域105における
ストライプ幅113は6μmである。また、ストライプ
幅の遷移領域調器領域114の長さは20μmである。
【0052】その後、n型InPクラッド層121(キ
ャリア濃度1×1018cm-3、層厚50nm)、n-
InAlAs/InGaAsのMQW層122(キャリ
ア濃度2×1015cm-3)、p型InPクラッド層12
3(キャリア濃度5×1017cm-3、層厚50nm)を
選択成長させる(図13)。選択成長させた部分は、S
iO2 膜108、109の形成されていない部分であ
る。
【0053】ここでMQW層122は、井戸層8nm、
障壁層8nmで、20周期からなる多重量子井戸構造に
なっている。MQW層122をこのような構造にするこ
とによって、活性領域での発光波長は1.50μmに、
変調領域での波長は約1.47μmになった。SiO2
膜108とSiO2 膜109の間に形成されたp型クラ
ッド層121、MQW層122、n型クラッド層123
は導波領域になる。
【0054】次に、SiO2 膜108、109の導波領
域124に隣接する部分を、導波領域124と平行に幅
2μmにわたって除去する(図14)。続いてp型In
Pクラッド層125(キャリア濃度5×1017cm-3
層厚1.5μm)を選択成長させる(図15)。さらに
+ InGaAsキャップ層126(キャリア濃度1×
1019cm-3、層厚0.3μm)を選択成長させる。
【0055】図示していないが、最後に全面に形成した
SiO2 膜108、108を長さ20μmの遷移領域1
14に渡って窓開けし、p+ 型InGaAsキャップ層
をエッチングで除去して領域間の電気的絶縁を図った。
そしてp側電極をパッド状に形成するとともに、基板1
01にもn側電極を形成し、両端をへき開して素子が完
成する。へき開によりレーザ領域の長さを500μm
に、変調器領域の長さを200μmにした。
【0056】この様な素子の発振しきい値電流は15m
Aであった。また、変調器側からの最大CW(コンティ
ニュアス・ウェーブ)光出力は、50mWであった。発
振波長は1.51μmであり、変調領域に−1.5Vを
印加したときの消光比は20dBであった。また、発光
部と変調部を同一の基板上に集積したので、消光特性か
ら見積もった結合効率は、98%と極めて高い値が得ら
れた。領域間の分離抵抗は10KΩであった。−1.5
Vを印加した際の消光比は、無作為に選んだ20個の素
子のすべてにおいて、18dB以上が得られた。
【0057】次に、pドーピング材料としてビスエチル
シクロペンタジエニルマグネシウムを用いた階段型AP
Dについて説明する。
【0058】図16は、pドーピング材料としてビスエ
チルシクロペンタジエニルマグネシウムを用いた場合に
おける階段型APDの層構造と素子内での電界強度分布
を表わしたものである。InP基板131上に、n層1
32、組成傾斜MQW増倍層133、p+ 電界緩和層1
34、p- 光吸収層135、p+ コンタクト層136が
積層されている。p+ コンタクト層136の上面および
基板131の裏面にはそれぞれ図示しない電極が設けら
る。p領域はビスエチルシクロペンタジエニルマグネシ
ウムをドーピング材料として用いている。またn領域は
Siドープによって作製されている。電界緩和層133
は、p+ InPにより形成されている。
【0059】このAPDでは、pドーピング材料として
ビスエチルシクロペンタジエニルマグネシウム((C5
4 2 5 2 Mg)を用いているので固層拡散が少
なく、電界緩和層134の両側にn- −InPおよびp
+ −InPから成るスペーサ層を設ける必要がない。こ
のため、MQW増倍層133に印加される電界が強くな
るので、動作電圧の低減および高周波特性の改善が図ら
れる。また、電界緩和層が薄膜化されるので、増倍汚染
が緩和され、素子全体としてイオン化率も増大し、雑音
特性の改善を図ることができる。このような素子の構造
は超格子APDにおいても適応される。
【0060】図17は、階段型APDの構成を表わした
ものである。この図は、素子の断面を表わしている。ま
ず、nタイプInP(100)基板141上に、n型I
nPバッファ層142(キャリア濃度6×1017
-3)を0.2μm成長させる。次に、n型InAlA
s層143(キャリア濃度6×1017cm-3)を0.3
μm形成する。その上にn- 型InAlAs−InGa
As組成傾斜MQW層144(キャリア濃度1×1015
cm-3)、p+ 型InP電界緩和層145(キャリア濃
度1×1018cm-3)を35nm積層する。さらにp-
型InGaAs光吸収層146(キャリア濃度1×10
16cm-3)を1μm、p+ 型InAlGaAs層147
(波長1.06μm、キャリア濃度1×1018cm-3
を0.2μm、p+ 型InGaAs層148(キャリア
濃度3×1018cm-3)を0.1μm積層する。
【0061】組成傾斜MQW層144は、1周期膜厚2
0μmの組成傾斜層を10周期積層した構造である。そ
の後、表面に直径80ミクロンの円形のSiNx膜14
9を堆積し、膜の形成されない部分をウェットエッチン
グによりInP基板141までエッチングにより除去す
る。その後、エッチングした端面をポリイミド151で
保護し、メサ構造を形成する。この成長においてp領域
はすべてビスエチルシクロペンタジエニルマグネシウム
をpドーピング材料として用いる。最後に、素子上部に
電極152を、また基板141の裏面に電極153を形
成して素子として完成させる。
【0062】図17に示した階段型APDでは、pドー
ピング材料としてビスエチルシクロペンタジエニルマグ
ネシウムを用いているので固層拡散が少なく、図22に
示した従来の階段型APDのように電界緩和層の両側に
スペーサ層を設けなくてもよい。また、電界緩和層の薄
膜化が可能になる。これらにより、高周波特性が改善さ
れるとともに素子全体のイオン化率も増大し、最大帯域
18GHz、素子全体のイオン化率8を達成することが
できた。従来の構造の階段型APDのイオン化率が約3
程度であったので、大幅に向上したことになる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、pドーピング材料としてビスエチルシクロペ
ンタジエニルマグネシウムを用いてたので、固層拡散の
程度が大幅に低減されスペーサ層を省略することができ
る。また、メモリー効果がほとんど現れないので、所望
のドーピングプロファイルを有する光半導体素子を有機
金属気相成長法によって作製することができる。
【0064】また請求項2記載の発明によれば、半導体
レーザのpドーピング領域をビスエチルシクロペンタジ
エニルマグネシウムをドーピング材料とするマグネシウ
ムドーピングにより形成している。これより、固層拡散
による汚染を防止するためにスペーサ層を設ける必要な
くなり、温度特性の改善や飽和出力の増大を図ることが
できる。
【0065】さらに請求項3記載の発明によれば、電界
吸収型光変調器のpドーピング領域をビスエチルシクロ
ペンタジエニルマグネシウムをドーピング材料とするマ
グネシウムドーピングにより形成している。これより、
固層拡散による汚染を防止するためにスペーサ層を設け
る必要なくなり、印加電圧をすべて活性層にかけること
ができ、動作電圧の低減や消光比の改善を図ることがで
きる。
【0066】また請求項4記載の発明によれば、APD
のpドーピング領域をビスエチルシクロペンタジエニル
マグネシウムをドーピング材料とするマグネシウムドー
ピングにより形成している。これより、固層拡散による
汚染を防止するためにスペーサ層を設ける必要なくな
り、印加電圧をすべて活性層にかけることができ、動作
電圧の低減やイオン化率の向上を図ることができる。
【0067】さらに請求項5記載の発明によれば、複数
の光半導体素子を同一基板上に集積している。これによ
り、素子間の結合効率を高くすることができる。
【0068】また請求項6記載の発明によれば、誘電体
薄膜によって成長を行うべき領域を選択したので、同一
基板上に2以上の光半導体素子を有機金属気相成長法に
よって容易に集積することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるビスエチルシクロペンタジエニ
ルマグネシウムをpドーピング材料として用いた場合に
おけるドーピングプロファイルの一例を表わした特性図
である。
【図2】ビスシクロペンタジエニルマグネシウムをドー
ピング材料とした場合のドーピングプロファイルを表わ
した特性図である。
【図3】ジエチルジンクをドーピング材料とした場合の
ドーピングプロファイルを表わした特性図である。
【図4】ビスエチルシクロペンタジエニルマグネシウム
をpドーピング材料として有機金属気相成長法によって
作製される半導体レーザの層構造を表わした説明図であ
る。
【図5】図4に示した半導体レーザのMQW活性層にお
けるバンドダイヤグラムを表わした説明図である。
【図6】ビスエチルシクロペンタジエニルマグネシウム
をpドーピング材料として用いた埋め込み型半導体レー
ザの断面を表わした断面図である。
【図7】ビスエチルシクロペンタジエニルマグネシウム
をpドーピング材料として用いた光変調器の層構造を表
わした説明図である。
【図8】図7に示した光変調器の活性層のバンドダイヤ
グラムを表わした説明図である。
【図9】ビスエチルシクロペンタジエニルマグネシウム
をpドーピング材料として用いて有機金属気相成長法に
より形成された電界吸収型光変調器の構成を表わした斜
視図である。
【図10】DFB半導体レーザの製造工程を表わした説
明図である。
【図11】図10に続くDFB半導体レーザの製造工程
を表わした説明図である。
【図12】図11に続くDFB半導体レーザの製造工程
を表わした説明図である。
【図13】図12に続くDFB半導体レーザの製造工程
を表わした説明図である。
【図14】図13に続くDFB半導体レーザの製造工程
を表わした説明図である。
【図15】図14に続くDFB半導体レーザの製造工程
を表わした説明図である。
【図16】pドーピング材料としてビスエチルシクロペ
ンタジエニルマグネシウムを用いた場合における階段型
APDの層構造と素子内での電界強度分布を表わした説
明図である。
【図17】pドーピング材料としてビスエチルシクロペ
ンタジエニルマグネシウムを用いた場合における階段型
APDの断面を表わした断面図である。
【図18】従来から使用されているMQW構造の半導体
レーザの層構造を表わした説明図である。
【図19】図14に示したMQW半導体レーザの活性層
におけるバンドダイヤグラムを表わした説明図である。
【図20】従来から使用されている光変調器の層構造を
表わした説明図である。
【図21】図16に示した光変調器の活性層におけるバ
ンドダイヤグラムを表わした説明図である。
【図22】階段型アバランシェフォトダイオードの層構
造および素子内での電界強度分布を表わした説明図であ
る。
【符号の説明】
11、41、61、81、101、131、141 I
nP基板 12、62、132 n領域 13、44、63、83、122、133、144 M
QW活性層 14、64 p領域 42、82、121 n型InPクラッド層 43 n型InAlGaAsクラッド層 45 p型InAlAsクラッド層 46 p型InP層 47 p+ 型InGaAs層 48、51 p型埋め込み層 49 n型埋め込み層 52、53、86、87、152、153 電極 84、123、125 p型InPクラッド層 85 p+ 型InGaAsコンタクト層 88 入射光 89 出射光 102 レーザ領域 104 グレーティング 105 変調器領域 106 n型InGaAsPガイド層 107 n型InPスペーサ層 108、109 SiO2 膜 114 遷移領域 124 導波領域 126 p+ 型InGaAsキャップ層 134 p+ 電界緩和層 135 p- 光吸収層 136 p+ コンタクト層 142 n型InPバッファ層 143 n型InAlAs層 145 p+ 型InP電界緩和層 146 p- 型InGaAs光吸収層 147 p+ 型InAlGaAs層 148 p+ 型InGaAs層 149 SiNx膜 151 ポリイミド膜

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機金属気相成長法によって作製され、
    そのpドーピング領域がビスエチルシクロペンタジエニ
    ルマグネシウム((C5 4 2 5 2 Mg)をドー
    ピング材料とするマグネシウムドーピングによって形成
    されていることを特徴とする3−5族光半導体素子。
  2. 【請求項2】 前記3−5族光半導体素子が、半導体レ
    ーザであることを特徴とする請求項1記載の3−5族光
    半導体素子。
  3. 【請求項3】 前記3−5族光半導体素子が、電界吸収
    型光変調器であることを特徴とする請求項1記載の3−
    5族光半導体素子。
  4. 【請求項4】 前記3−5族光半導体素子が、アバラン
    シェフォトダイオードであることを特徴とする請求項1
    記載の3−5族光半導体素子。
  5. 【請求項5】 有機金属気相成長法によって作製され、
    そのpドーピング領域がビスエチルシクロペンタジエニ
    ルマグネシウム((C5 4 2 5 2 Mg)をドー
    ピング材料とするマグネシウムドーピングによって形成
    される3−5族光半導体素子が同一基板上に複数集積さ
    れていることを特徴とする3−5族光半導体集積素子。
  6. 【請求項6】 前記複数の3−5族光半導体素子は、半
    導体基板上の光導波路形成領域の両側の所定領域に設け
    た誘電体薄膜ストライプを用いた選択成長を行うことに
    より同一の半導体基板上に形成されることを特徴とする
    請求項5記載の3−5族光半導体集積素子。
JP27548695A 1995-10-24 1995-10-24 3−5族光半導体素子および3−5族光半導体集積素子 Pending JPH09116233A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27548695A JPH09116233A (ja) 1995-10-24 1995-10-24 3−5族光半導体素子および3−5族光半導体集積素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27548695A JPH09116233A (ja) 1995-10-24 1995-10-24 3−5族光半導体素子および3−5族光半導体集積素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09116233A true JPH09116233A (ja) 1997-05-02

Family

ID=17556197

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27548695A Pending JPH09116233A (ja) 1995-10-24 1995-10-24 3−5族光半導体素子および3−5族光半導体集積素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09116233A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6734519B1 (en) 2002-10-21 2004-05-11 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Waveguide photodiode
JP2015153973A (ja) * 2014-02-18 2015-08-24 日本オクラロ株式会社 半導体光素子及び半導体光素子の製造方法
JP2015175901A (ja) * 2014-03-13 2015-10-05 日本オクラロ株式会社 電界吸収型変調器、光モジュール、及び電界吸収型変調器の製造方法
JP2018137472A (ja) * 2018-04-12 2018-08-30 日本オクラロ株式会社 半導体光素子及び半導体光素子の製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6734519B1 (en) 2002-10-21 2004-05-11 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Waveguide photodiode
JP2015153973A (ja) * 2014-02-18 2015-08-24 日本オクラロ株式会社 半導体光素子及び半導体光素子の製造方法
US9780529B2 (en) 2014-02-18 2017-10-03 Oclaro Japan, Inc. Semiconductor optical device and manufacturing method thereof
JP2015175901A (ja) * 2014-03-13 2015-10-05 日本オクラロ株式会社 電界吸収型変調器、光モジュール、及び電界吸収型変調器の製造方法
JP2018137472A (ja) * 2018-04-12 2018-08-30 日本オクラロ株式会社 半導体光素子及び半導体光素子の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6859477B2 (en) Optoelectronic and electronic devices based on quantum dots having proximity-placed acceptor impurities, and methods therefor
US6989550B2 (en) Distributed feedback semiconductor laser equipment employing a grating
US5455429A (en) Semiconductor devices incorporating p-type and n-type impurity induced layer disordered material
US20020079485A1 (en) Quantum dash device
JP3484394B2 (ja) 光半導体装置およびその製造方法
EP1202410A2 (en) Semiconductor laser device
US5661743A (en) Semiconductor laser
US8304757B2 (en) Semiconductor light-emitting device, optical module, transmitter, and optical communication system
US5608753A (en) Semiconductor devices incorporating p-type and n-type impurity induced layer disordered material
US20030042479A1 (en) Optical semiconductor devices and fabrication method
JP2003332694A (ja) 半導体レーザ
US5257276A (en) Strained layer InP/InGaAs quantum well laser
US8213477B2 (en) Semiconductor laser and method of manufacturing the same
JPH09331110A (ja) 光半導体装置、および光半導体装置の製造方法
US5574745A (en) Semiconductor devices incorporating P-type and N-type impurity induced layer disordered material
US6560266B2 (en) Distributed feedback semiconductor laser
US20160164259A1 (en) Optical semiconductor device and manufacturing method thereof
US7349456B2 (en) Gain-coupled distributed quantum cascade laser
JPH09116233A (ja) 3−5族光半導体素子および3−5族光半導体集積素子
Yamamoto et al. Low threshold current density 1.3-μm strained-layer quantum-well lasers using n-type modulation doping
US20030138016A1 (en) Distributed feedback semiconductor laser device
JP2002368342A (ja) 多重量子井戸半導体素子
JP3658048B2 (ja) 半導体レーザ素子
JP2001185809A (ja) 半導体光デバイス装置及びその製造方法
TW202230920A (zh) 邊射型雷射元件