JPH09112466A - スイング圧縮機 - Google Patents
スイング圧縮機Info
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- JPH09112466A JPH09112466A JP27384595A JP27384595A JPH09112466A JP H09112466 A JPH09112466 A JP H09112466A JP 27384595 A JP27384595 A JP 27384595A JP 27384595 A JP27384595 A JP 27384595A JP H09112466 A JPH09112466 A JP H09112466A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 上部軸受と下部軸受との揺動ブッシュの摺動
面の摺動損失の低減と揺動ブッシュの上下端面の給油の
アンバランスによる揺動ブッシュの軸方向の揺動運動の
不安定の解消によりロ−タリピストンのブレ−ドを介す
る揺動運動をスム−ズにして、スイング圧縮機の運転効
率及び信頼性の向上を図る。 【解決手段】 シリンダ(12)の上下両側に駆動軸を
支持する上部軸受(13)及び下部軸受(14)を配置
し、シリンダのシリンダ室にロ−タリピストンを配置す
る。ロ−タリピストンにブレ−ド(21)を一体的に設
け、シリンダの嵌入穴に挿入した揺動ブッシュ(5)で
ブレ−ドをスライド自在にかつ揺動自在に支持する。上
部軸受及び下部軸受の端面に、それぞれ揺動ブッシュの
上下端面との間に所定寸法の隙間を形成するための軸受
側座ぐり(30)を形成し、該軸受側座ぐりの面積を、
揺動ブッシュの端面の面積よりも小さく設定する。
面の摺動損失の低減と揺動ブッシュの上下端面の給油の
アンバランスによる揺動ブッシュの軸方向の揺動運動の
不安定の解消によりロ−タリピストンのブレ−ドを介す
る揺動運動をスム−ズにして、スイング圧縮機の運転効
率及び信頼性の向上を図る。 【解決手段】 シリンダ(12)の上下両側に駆動軸を
支持する上部軸受(13)及び下部軸受(14)を配置
し、シリンダのシリンダ室にロ−タリピストンを配置す
る。ロ−タリピストンにブレ−ド(21)を一体的に設
け、シリンダの嵌入穴に挿入した揺動ブッシュ(5)で
ブレ−ドをスライド自在にかつ揺動自在に支持する。上
部軸受及び下部軸受の端面に、それぞれ揺動ブッシュの
上下端面との間に所定寸法の隙間を形成するための軸受
側座ぐり(30)を形成し、該軸受側座ぐりの面積を、
揺動ブッシュの端面の面積よりも小さく設定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調装置や冷凍装
置等に使用されるスイング圧縮機に関し、特に、ロ−タ
リピストンと一体のブレ−ドを揺動自在に支持する揺動
ブッシュの摺動損失対策に係わる。
置等に使用されるスイング圧縮機に関し、特に、ロ−タ
リピストンと一体のブレ−ドを揺動自在に支持する揺動
ブッシュの摺動損失対策に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来より、スイング圧縮機(スイング型
ロ−タリ圧縮機ともいう)として、例えば、特開平5−
202874号公報に開示されているように、吸入口及
び吐出口が開口するシリンダ室を有するシリンダと、該
シリンダの上下両側にそのシリンダ室を閉鎖するように
配置され、駆動軸を回転自在に支持する上部軸受及び下
部軸受と、駆動軸の偏心軸部に回転自在に嵌合され、上
記シリンダ室内に配置されたロ−タリピストンと、該ロ
−タリピストンに一体的に設けられ、上記シリンダ室を
吸入口に通じる低圧室と吐出口に通じる高圧室とに仕切
るブレ−ドと、上記シリンダに形成された嵌入穴に回転
自在に嵌入され、上記ブレ−ドをスライド自在にかつ揺
動自在に支持する揺動ブッシュとを備え、駆動軸の回転
によりロ−タリピストンがブレ−ドを介して揺動ブッシ
ュを支点に揺動するようシリンダ室の外周壁に沿って公
転し、この公転毎に吸入口から吸入した冷媒ガス等の流
体を圧縮して吐出口から吐出するようにしたものは知ら
れている。
ロ−タリ圧縮機ともいう)として、例えば、特開平5−
202874号公報に開示されているように、吸入口及
び吐出口が開口するシリンダ室を有するシリンダと、該
シリンダの上下両側にそのシリンダ室を閉鎖するように
配置され、駆動軸を回転自在に支持する上部軸受及び下
部軸受と、駆動軸の偏心軸部に回転自在に嵌合され、上
記シリンダ室内に配置されたロ−タリピストンと、該ロ
−タリピストンに一体的に設けられ、上記シリンダ室を
吸入口に通じる低圧室と吐出口に通じる高圧室とに仕切
るブレ−ドと、上記シリンダに形成された嵌入穴に回転
自在に嵌入され、上記ブレ−ドをスライド自在にかつ揺
動自在に支持する揺動ブッシュとを備え、駆動軸の回転
によりロ−タリピストンがブレ−ドを介して揺動ブッシ
ュを支点に揺動するようシリンダ室の外周壁に沿って公
転し、この公転毎に吸入口から吸入した冷媒ガス等の流
体を圧縮して吐出口から吐出するようにしたものは知ら
れている。
【0003】この場合、上記揺動ブッシュの上下両端面
はそれぞれ上部軸受及び下部軸受と摺接しながら運動し
ている。また、揺動ブッシュの端面へはシリンダ外部と
シリンダ室との差圧を利用してシリンダ側面の給油口か
ら給油を行い潤滑するようになっている。
はそれぞれ上部軸受及び下部軸受と摺接しながら運動し
ている。また、揺動ブッシュの端面へはシリンダ外部と
シリンダ室との差圧を利用してシリンダ側面の給油口か
ら給油を行い潤滑するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のも
のでは、上部軸受及び下部軸受に対して揺動ブッシュ
が、その上下両端面の全面を摺動面として摺動してお
り、摩擦による抵抗や発熱などの大きな摺動損失を発生
している。そこで、上記摺動面にシリンダ外部からの差
圧給油を実施しているが、揺動ブッシュの上下端面の圧
力にアンバランスがあり、摺動面の全面に充分な給油は
できていない。更に、上記摺動面への不充分な給油と揺
動ブッシュの上下端面の給油のアンバランスにより、揺
動ブッシュの軸方向の揺動運動の不安定も招いている。
この摺動損失の発生や軸方向の揺動運動の不安定はロ−
タリピストンのブレ−ドを介する揺動運動の抵抗となる
ので、スイング圧縮機の運転効率や信頼性の低下を来た
している。
のでは、上部軸受及び下部軸受に対して揺動ブッシュ
が、その上下両端面の全面を摺動面として摺動してお
り、摩擦による抵抗や発熱などの大きな摺動損失を発生
している。そこで、上記摺動面にシリンダ外部からの差
圧給油を実施しているが、揺動ブッシュの上下端面の圧
力にアンバランスがあり、摺動面の全面に充分な給油は
できていない。更に、上記摺動面への不充分な給油と揺
動ブッシュの上下端面の給油のアンバランスにより、揺
動ブッシュの軸方向の揺動運動の不安定も招いている。
この摺動損失の発生や軸方向の揺動運動の不安定はロ−
タリピストンのブレ−ドを介する揺動運動の抵抗となる
ので、スイング圧縮機の運転効率や信頼性の低下を来た
している。
【0005】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、揺動ブッシュの摺動
面積を小さくし、揺動ブッシュの端面に給油を充分にし
て、その摺動損失を低減し、更に、揺動ブッシュの上下
端面の給油をバランスし、揺動運動する揺動ブッシュの
軸方向の不安定を解消して、ロ−タリピストンのブレ−
ドを介する揺動運動をスム−ズにすることにより、スイ
ング圧縮機の運転効率及び信頼性の向上を図ることであ
る。
であり、その目的とするところは、揺動ブッシュの摺動
面積を小さくし、揺動ブッシュの端面に給油を充分にし
て、その摺動損失を低減し、更に、揺動ブッシュの上下
端面の給油をバランスし、揺動運動する揺動ブッシュの
軸方向の不安定を解消して、ロ−タリピストンのブレ−
ドを介する揺動運動をスム−ズにすることにより、スイ
ング圧縮機の運転効率及び信頼性の向上を図ることであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に係る発明は、スイング圧縮機として、
図1及び図2に示すように、吸入口(16)及び吐出口
(17)が開口するシリンダ室(11)を有するシリン
ダ(12)と、該シリンダ(12)の上下両側にそのシ
リンダ室(11)を閉鎖するように配置され、駆動軸
(3)を回転自在に支持する上部軸受(13)及び下部
軸受(14)と、駆動軸(3)の偏心軸部(3a)に回
転自在に嵌合され、上記シリンダ室(11)内に配置さ
れたロ−タリピストン(15)と、該ロ−タリピストン
(15)に一体的に設けられ、上記シリンダ室(11)
を吸入口(16)に通じる低圧室(22)と吐出口(1
7)に通じる高圧室(23)とに仕切るブレ−ド(2
1)と、上記シリンダ(12)に形成された嵌入穴(2
0)に回転自在に嵌入され、上記ブレ−ド(21)をス
ライド自在にかつ揺動自在に支持する揺動ブッシュ
(5)とを備えることを前提とする。そして、図3及び
図4に示すように、上記上部軸受(13)及び下部軸受
(14)の端面に、それぞれ揺動ブッシュ(5)の上下
端面との間に所定寸法の隙間を形成するための軸受側座
ぐり(30),(30)を形成し、該軸受側座ぐり(3
0),(30)の面積を、揺動ブッシュ(5)の端面の
面積よりも小さく設定することを特徴とする。
めに、請求項1に係る発明は、スイング圧縮機として、
図1及び図2に示すように、吸入口(16)及び吐出口
(17)が開口するシリンダ室(11)を有するシリン
ダ(12)と、該シリンダ(12)の上下両側にそのシ
リンダ室(11)を閉鎖するように配置され、駆動軸
(3)を回転自在に支持する上部軸受(13)及び下部
軸受(14)と、駆動軸(3)の偏心軸部(3a)に回
転自在に嵌合され、上記シリンダ室(11)内に配置さ
れたロ−タリピストン(15)と、該ロ−タリピストン
(15)に一体的に設けられ、上記シリンダ室(11)
を吸入口(16)に通じる低圧室(22)と吐出口(1
7)に通じる高圧室(23)とに仕切るブレ−ド(2
1)と、上記シリンダ(12)に形成された嵌入穴(2
0)に回転自在に嵌入され、上記ブレ−ド(21)をス
ライド自在にかつ揺動自在に支持する揺動ブッシュ
(5)とを備えることを前提とする。そして、図3及び
図4に示すように、上記上部軸受(13)及び下部軸受
(14)の端面に、それぞれ揺動ブッシュ(5)の上下
端面との間に所定寸法の隙間を形成するための軸受側座
ぐり(30),(30)を形成し、該軸受側座ぐり(3
0),(30)の面積を、揺動ブッシュ(5)の端面の
面積よりも小さく設定することを特徴とする。
【0007】これにより、揺動ブッシュ(5)の上下両
端面がそれぞれ上部軸受(13)及び下部軸受(14)
と摺動しているときには、軸受側座ぐり(30),(3
0)により、上記上部軸受(13)及び下部軸受(1
4)と揺動ブッシュ(5)との摺動面のそれぞれの面積
を小さくして、摺動の抵抗を低減することができる。そ
の上、上記軸受側座ぐり(30),(30)は給油ポ−
トとしても機能し、その圧力はシリンダ側面の給油口
(24)を通してシリンダ(12)外部の圧力に等しく
なり、シリンダ室(11)の低圧室(22)より相対的
に高圧となるため、その差圧を利用して、軸受側座ぐり
(30),(30)から上記摺動面、及びブレ−ド(2
1)と揺動ブッシュ(5)との摺動面へも積極的に給油
が行なわれ、揺動ブッシュ(5)と上部軸受(13)及
び下部軸受(14)とのそれぞれの摺動面、及びブレ−
ド(21)と揺動ブッシュ(5)との摺動面の摩擦抵抗
が下がり、それぞれの摺動の抵抗を低減することができ
る。
端面がそれぞれ上部軸受(13)及び下部軸受(14)
と摺動しているときには、軸受側座ぐり(30),(3
0)により、上記上部軸受(13)及び下部軸受(1
4)と揺動ブッシュ(5)との摺動面のそれぞれの面積
を小さくして、摺動の抵抗を低減することができる。そ
の上、上記軸受側座ぐり(30),(30)は給油ポ−
トとしても機能し、その圧力はシリンダ側面の給油口
(24)を通してシリンダ(12)外部の圧力に等しく
なり、シリンダ室(11)の低圧室(22)より相対的
に高圧となるため、その差圧を利用して、軸受側座ぐり
(30),(30)から上記摺動面、及びブレ−ド(2
1)と揺動ブッシュ(5)との摺動面へも積極的に給油
が行なわれ、揺動ブッシュ(5)と上部軸受(13)及
び下部軸受(14)とのそれぞれの摺動面、及びブレ−
ド(21)と揺動ブッシュ(5)との摺動面の摩擦抵抗
が下がり、それぞれの摺動の抵抗を低減することができ
る。
【0008】また、上記軸受側座ぐり(30),(3
0)の面積は揺動ブッシュ(5)の端面の面積より小さ
いので、上記軸受側座ぐり(30),(30)に揺動ブ
ッシュ(5)が嵌まり込むことはなく、揺動ブッシュ
(5)がスム−ズに揺動することになる。更に、上記軸
受側座ぐり(30),(30)内のそれぞれの圧力は、
揺動ブッシュ(5)の上下両端面において均圧となるこ
とから、揺動ブッシュ(5)の摺動面への給油をバラン
スすることができる。
0)の面積は揺動ブッシュ(5)の端面の面積より小さ
いので、上記軸受側座ぐり(30),(30)に揺動ブ
ッシュ(5)が嵌まり込むことはなく、揺動ブッシュ
(5)がスム−ズに揺動することになる。更に、上記軸
受側座ぐり(30),(30)内のそれぞれの圧力は、
揺動ブッシュ(5)の上下両端面において均圧となるこ
とから、揺動ブッシュ(5)の摺動面への給油をバラン
スすることができる。
【0009】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明とスイング圧縮機の前提部分を同じくする。そして、
図7に示すように、揺動ブッシュ(5)の上下両端面
に、それぞれ上部軸受(13)又は下部軸受(14)と
の間に所定寸法の隙間を形成するためのブッシュ側座ぐ
り(31),(31)を形成し、該ブッシュ側座ぐり
(31),(31)の面積を、揺動ブッシュ(5)の端
面の面積よりも小さく設定することを特徴とする。
明とスイング圧縮機の前提部分を同じくする。そして、
図7に示すように、揺動ブッシュ(5)の上下両端面
に、それぞれ上部軸受(13)又は下部軸受(14)と
の間に所定寸法の隙間を形成するためのブッシュ側座ぐ
り(31),(31)を形成し、該ブッシュ側座ぐり
(31),(31)の面積を、揺動ブッシュ(5)の端
面の面積よりも小さく設定することを特徴とする。
【0010】これにより、請求項1に係る発明と同様
に、ブッシュ側座ぐり(31),(31)により、上記
揺動ブッシュ(5)の上下両端面のそれぞれの摺動面積
が小さくなり、それぞれの摺動の抵抗を低減することが
できる。その上、上記ブッシュ側座ぐり(31),(3
1)は給油ポ−トとしても機能し、揺動ブッシュ(5)
と上部軸受(13)及び下部軸受(14)との摺動面、
及びブレ−ド(21)と揺動ブッシュ(5)との摺動面
の摩擦抵抗が下がり、それぞれの摺動の抵抗を低減する
ことができる。更に、揺動ブッシュ(5)の上下端面に
おいて均圧となることから、揺動ブッシュ(5)の摺動
面への給油をバランスすることができる。
に、ブッシュ側座ぐり(31),(31)により、上記
揺動ブッシュ(5)の上下両端面のそれぞれの摺動面積
が小さくなり、それぞれの摺動の抵抗を低減することが
できる。その上、上記ブッシュ側座ぐり(31),(3
1)は給油ポ−トとしても機能し、揺動ブッシュ(5)
と上部軸受(13)及び下部軸受(14)との摺動面、
及びブレ−ド(21)と揺動ブッシュ(5)との摺動面
の摩擦抵抗が下がり、それぞれの摺動の抵抗を低減する
ことができる。更に、揺動ブッシュ(5)の上下端面に
おいて均圧となることから、揺動ブッシュ(5)の摺動
面への給油をバランスすることができる。
【0011】請求項3に係る発明は、請求項1に係る発
明の軸受側座ぐり(30),(30)を円形状に形成
し、その中心を揺動ブッシュ(5)の端面中心よりもシ
リンダ(12)の半径方向外寄りにオフセットすること
を特徴とする。
明の軸受側座ぐり(30),(30)を円形状に形成
し、その中心を揺動ブッシュ(5)の端面中心よりもシ
リンダ(12)の半径方向外寄りにオフセットすること
を特徴とする。
【0012】これにより、軸受側座ぐり(30),(3
0)の形状を円形状とすることで、揺動ブッシュ(5)
と上部軸受(13)及び下部軸受(14)との接する端
面の軸受側座ぐり(30),(30)のそれぞれの給油
面も円形状となり、シリンダ(12)外部の圧力をその
給油面に均一にかけることができる。よって、シリンダ
室(11)との差圧により均等かつ充分な差圧給油を円
形状の給油面から摺動面に容易に行うことができる。そ
の上、円形状の軸受側座ぐり(30),(30)の中心
をオフセットすることにより、軸受側座ぐり(30),
(30)に揺動ブッシュ(5)が嵌まり込むことなく、
揺動ブッシュ(5)の揺動運動が軸方向により安定化す
ることになり、かつ、シリンダ側面の給油口(24)か
らの油路(25)も揺動ブッシュ(5)の直径方向外方
に簡単に確保することができる。
0)の形状を円形状とすることで、揺動ブッシュ(5)
と上部軸受(13)及び下部軸受(14)との接する端
面の軸受側座ぐり(30),(30)のそれぞれの給油
面も円形状となり、シリンダ(12)外部の圧力をその
給油面に均一にかけることができる。よって、シリンダ
室(11)との差圧により均等かつ充分な差圧給油を円
形状の給油面から摺動面に容易に行うことができる。そ
の上、円形状の軸受側座ぐり(30),(30)の中心
をオフセットすることにより、軸受側座ぐり(30),
(30)に揺動ブッシュ(5)が嵌まり込むことなく、
揺動ブッシュ(5)の揺動運動が軸方向により安定化す
ることになり、かつ、シリンダ側面の給油口(24)か
らの油路(25)も揺動ブッシュ(5)の直径方向外方
に簡単に確保することができる。
【0013】請求項4に係る発明は、請求項2に係る発
明のブッシュ側座ぐり(31),(31)の輪郭を円弧
状に形成し、その円弧の中心を揺動ブッシュ(5)の端
面中心よりもシリンダ(12)の半径方向外寄りにオフ
セットすることを特徴とする。
明のブッシュ側座ぐり(31),(31)の輪郭を円弧
状に形成し、その円弧の中心を揺動ブッシュ(5)の端
面中心よりもシリンダ(12)の半径方向外寄りにオフ
セットすることを特徴とする。
【0014】これにより、ブッシュ側座ぐり(31),
(31)の輪郭形状を円弧状とすることで、揺動ブッシ
ュ(5)と上部軸受(13)及び下部軸受(14)との
接する端面のそれぞれのブッシュ側座ぐり(31),
(31)の給油面は円形の一部を形成するようになり、
シリンダ(12)外部の圧力をその給油面に均一にかけ
ることができる。よって、シリンダ室(11)との差圧
により均等かつ充分な差圧給油を摺動面に容易に行うこ
とができる。その上、円弧状輪郭のブッシュ側座ぐり
(31),(31)の中心をオフセットすることによ
り、シリンダ側面の給油口(24)からの油路(25)
を揺動ブッシュ(5)の直径方向外方に簡単に確保する
ことができる。
(31)の輪郭形状を円弧状とすることで、揺動ブッシ
ュ(5)と上部軸受(13)及び下部軸受(14)との
接する端面のそれぞれのブッシュ側座ぐり(31),
(31)の給油面は円形の一部を形成するようになり、
シリンダ(12)外部の圧力をその給油面に均一にかけ
ることができる。よって、シリンダ室(11)との差圧
により均等かつ充分な差圧給油を摺動面に容易に行うこ
とができる。その上、円弧状輪郭のブッシュ側座ぐり
(31),(31)の中心をオフセットすることによ
り、シリンダ側面の給油口(24)からの油路(25)
を揺動ブッシュ(5)の直径方向外方に簡単に確保する
ことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0016】図1は本発明の第1の実施形態に係るスイ
ング圧縮機の全体構成を示し、(1)は密閉ケ−シング
であって、該ケ−シング(1)内の上部にはモ−タ
(2)が配置されているとともに、下部には該モ−タ
(2)から延びる駆動軸(3)で回転駆動される圧縮機
本体としての圧縮要素(4)が配置されている。
ング圧縮機の全体構成を示し、(1)は密閉ケ−シング
であって、該ケ−シング(1)内の上部にはモ−タ
(2)が配置されているとともに、下部には該モ−タ
(2)から延びる駆動軸(3)で回転駆動される圧縮機
本体としての圧縮要素(4)が配置されている。
【0017】上記圧縮要素(4)は、内部にシリンダ室
(11)を有するシリンダ(12)と、該シリンダ(1
2)の軸方向両側にシリンダ室(11)を閉鎖するよう
に設けられたサイドハウジングとしての上部軸受(1
3)及び下部軸受(14)と、上記シリンダ室(11)
内に配置されたロ−タリピストン(15)とを備えてい
る。
(11)を有するシリンダ(12)と、該シリンダ(1
2)の軸方向両側にシリンダ室(11)を閉鎖するよう
に設けられたサイドハウジングとしての上部軸受(1
3)及び下部軸受(14)と、上記シリンダ室(11)
内に配置されたロ−タリピストン(15)とを備えてい
る。
【0018】上記ロ−タリピストン(15)は、図2に
示すように、円環状に形成され、その内側には駆動軸
(3)の偏心軸部(3a)が回転自在に嵌合されてい
る。上記偏心軸部(3a)の軸心は、駆動軸(3)の中
心点より所定量オフセットされていて、駆動軸(3)の
回転時にはロ−タリピストン(15)が自転することな
く、その外周面の一箇所でシリンダ室(11)の外周壁
に接触又は近接しつつ外周壁に沿って公転するようにな
っている。
示すように、円環状に形成され、その内側には駆動軸
(3)の偏心軸部(3a)が回転自在に嵌合されてい
る。上記偏心軸部(3a)の軸心は、駆動軸(3)の中
心点より所定量オフセットされていて、駆動軸(3)の
回転時にはロ−タリピストン(15)が自転することな
く、その外周面の一箇所でシリンダ室(11)の外周壁
に接触又は近接しつつ外周壁に沿って公転するようにな
っている。
【0019】上記シリンダ(12)には、そのシリンダ
室(11)の外周壁に各々開口する吸入口(16)及び
吐出口(17)が設けられているとともに、シリンダ
(12)の吸入口(16)と吐出口(17)との間の位
置に軸方向に貫通する円柱形状の嵌入穴(20)が形成
されている。該嵌入穴(20)内には略円柱形状の揺動
ブッシュ(5)が収納されており、該揺動ブッシュ
(5)には挿通溝(6)が形成されている。
室(11)の外周壁に各々開口する吸入口(16)及び
吐出口(17)が設けられているとともに、シリンダ
(12)の吸入口(16)と吐出口(17)との間の位
置に軸方向に貫通する円柱形状の嵌入穴(20)が形成
されている。該嵌入穴(20)内には略円柱形状の揺動
ブッシュ(5)が収納されており、該揺動ブッシュ
(5)には挿通溝(6)が形成されている。
【0020】上記ロ−タリピストン(15)にはその外
周面部から半径方向に突出して延びるブレ−ド(21)
が一体的に設けられている。該ブレ−ド(21)はロ−
タリピストン(15)に一体成形され、あるいは別部材
からなりかつ両者を凹凸嵌合構造又は接着剤等により連
結して構成されている。
周面部から半径方向に突出して延びるブレ−ド(21)
が一体的に設けられている。該ブレ−ド(21)はロ−
タリピストン(15)に一体成形され、あるいは別部材
からなりかつ両者を凹凸嵌合構造又は接着剤等により連
結して構成されている。
【0021】上記ブレ−ド(21)の先端側は上記嵌入
穴(20)内の揺動ブッシュ(5)に挿入され、該揺動
ブッシュ(5)は、ブレ−ド(21)をその挿通溝
(6)内に配置した状態のまま該ブレ−ド(21)をス
ライド自在にかつ揺動自在に支持するように設けられて
いる。そして、上記ブレ−ド(21)は、シリンダ室
(11)の内周面とロ−タリピストン(15)の外周面
との間のシリンダ室(11)を吸入口(16)に通じる
低圧室(22)と吐出口(17)に通じる高圧室(2
3)とに区画しており、この状態でロ−タリピストン
(15)がブレ−ド(21)を介して揺動ブッシュ
(5)を支点に揺動するようシリンダ(12)の内周面
つまりシリンダ室(11)の外周壁に沿って公転し、こ
の公転毎に吸入口(16)から吸入した冷媒ガス等の流
体を圧縮して吐出口(17)から吐出するように構成さ
れている。
穴(20)内の揺動ブッシュ(5)に挿入され、該揺動
ブッシュ(5)は、ブレ−ド(21)をその挿通溝
(6)内に配置した状態のまま該ブレ−ド(21)をス
ライド自在にかつ揺動自在に支持するように設けられて
いる。そして、上記ブレ−ド(21)は、シリンダ室
(11)の内周面とロ−タリピストン(15)の外周面
との間のシリンダ室(11)を吸入口(16)に通じる
低圧室(22)と吐出口(17)に通じる高圧室(2
3)とに区画しており、この状態でロ−タリピストン
(15)がブレ−ド(21)を介して揺動ブッシュ
(5)を支点に揺動するようシリンダ(12)の内周面
つまりシリンダ室(11)の外周壁に沿って公転し、こ
の公転毎に吸入口(16)から吸入した冷媒ガス等の流
体を圧縮して吐出口(17)から吐出するように構成さ
れている。
【0022】そして、本発明の特徴点として、図3及び
図4に拡大詳示するように、上記上部軸受(13)及び
下部軸受(14)の端面には、揺動ブッシュ(5)の上
下端面との間に所定寸法の隙間を形成するための軸受側
座ぐり(30),(30)がそれぞれ形成され、該軸受
側座ぐり(30),(30)の面積は、揺動ブッシュ
(5)の端面の面積よりも小さく設定されている。ま
た、軸受側座ぐり(30),(30)は円形状に形成さ
れ、その中心は揺動ブッシュ(5)の端面中心よりもシ
リンダ(2)の半径方向外寄りにオフセットされてお
り、シリンダ側面の給油口(24)から上記軸受側座ぐ
り(30),(30)へ通じる油路(25)がシリンダ
(12)中心から揺動ブッシュ(5)の外周方向に設け
られている。
図4に拡大詳示するように、上記上部軸受(13)及び
下部軸受(14)の端面には、揺動ブッシュ(5)の上
下端面との間に所定寸法の隙間を形成するための軸受側
座ぐり(30),(30)がそれぞれ形成され、該軸受
側座ぐり(30),(30)の面積は、揺動ブッシュ
(5)の端面の面積よりも小さく設定されている。ま
た、軸受側座ぐり(30),(30)は円形状に形成さ
れ、その中心は揺動ブッシュ(5)の端面中心よりもシ
リンダ(2)の半径方向外寄りにオフセットされてお
り、シリンダ側面の給油口(24)から上記軸受側座ぐ
り(30),(30)へ通じる油路(25)がシリンダ
(12)中心から揺動ブッシュ(5)の外周方向に設け
られている。
【0023】従って、上記第1の実施形態においては、
揺動ブッシュ(5)の上下端面が上部軸受(13)及び
下部軸受(14)と摺動しているとき、上記上部軸受
(13)及び下部軸受(14)と揺動ブッシュ(5)と
の摺動面のそれぞれの面積は、軸受側座ぐり(30),
(30)により、小さくなっているので、摺動の抵抗を
低減することができる。その上、シリンダ(2)外部の
圧力はシリンダ側面の給油口(24)を通して給油ポ−
トとしての軸受側座ぐり(30),(30)の圧力に等
しくなるとともに、該軸受側座ぐり(30),(30)
の給油面を円形状とすることで、上記圧力をその給油面
に均一にかけることができる。ここで、シリンダ(2)
の外部の圧力は高圧室(23)より高圧となることはな
いが、揺動ブッシュ(5)内で摺動するブレ−ド(2
1)の周囲では低圧室(22)と高圧室(23)とから
リ−クしてくる圧力がシリンダ(2)の半径方向外寄り
になるにつれバランスするようになり、上記給油ポ−ト
真近ではシリンダ(2)の外部の圧力より相対的に低圧
となる。そして、上記給油ポ−ト真近の圧力とシリンダ
(2)の外部の圧力との差圧を利用して、揺動ブッシュ
(5)の上下端面の摺動面の潤滑のための均等かつ充分
な給油が容易に行なわれ、更に、ブレ−ド(21)と揺
動ブッシュ(5)との摺動面に潤滑油の給油が上記給油
ポ−トから積極的に行なわれ、それぞれの摺動の抵抗を
低減することができる。
揺動ブッシュ(5)の上下端面が上部軸受(13)及び
下部軸受(14)と摺動しているとき、上記上部軸受
(13)及び下部軸受(14)と揺動ブッシュ(5)と
の摺動面のそれぞれの面積は、軸受側座ぐり(30),
(30)により、小さくなっているので、摺動の抵抗を
低減することができる。その上、シリンダ(2)外部の
圧力はシリンダ側面の給油口(24)を通して給油ポ−
トとしての軸受側座ぐり(30),(30)の圧力に等
しくなるとともに、該軸受側座ぐり(30),(30)
の給油面を円形状とすることで、上記圧力をその給油面
に均一にかけることができる。ここで、シリンダ(2)
の外部の圧力は高圧室(23)より高圧となることはな
いが、揺動ブッシュ(5)内で摺動するブレ−ド(2
1)の周囲では低圧室(22)と高圧室(23)とから
リ−クしてくる圧力がシリンダ(2)の半径方向外寄り
になるにつれバランスするようになり、上記給油ポ−ト
真近ではシリンダ(2)の外部の圧力より相対的に低圧
となる。そして、上記給油ポ−ト真近の圧力とシリンダ
(2)の外部の圧力との差圧を利用して、揺動ブッシュ
(5)の上下端面の摺動面の潤滑のための均等かつ充分
な給油が容易に行なわれ、更に、ブレ−ド(21)と揺
動ブッシュ(5)との摺動面に潤滑油の給油が上記給油
ポ−トから積極的に行なわれ、それぞれの摺動の抵抗を
低減することができる。
【0024】しかも、上記上下二つの軸受側座ぐり(3
0),(30)の圧力は等圧となり、揺動ブッシュ
(5)の摺動面への給油がバランスされるとともに、円
形状の軸受側座ぐり(30),(30)の中心を揺動ブ
ッシュ(5)の中心よりもシリンダ(12)中心から外
周方向にオフセットして、軸受側座ぐり(30),(3
0)に揺動ブッシュ(5)が嵌まり込まなくされること
により、揺動ブッシュ(5)の揺動運動を軸方向により
安定化することができる。
0),(30)の圧力は等圧となり、揺動ブッシュ
(5)の摺動面への給油がバランスされるとともに、円
形状の軸受側座ぐり(30),(30)の中心を揺動ブ
ッシュ(5)の中心よりもシリンダ(12)中心から外
周方向にオフセットして、軸受側座ぐり(30),(3
0)に揺動ブッシュ(5)が嵌まり込まなくされること
により、揺動ブッシュ(5)の揺動運動を軸方向により
安定化することができる。
【0025】即ち、揺動ブッシュ(5)の上下端面の摺
動面の摩擦抵抗を下げて摺動損失を低減できるととも
に、揺動ブッシュ(5)の揺動運動を軸方向に安定化で
きることにより、スイング圧縮機の運転効率及び信頼性
の向上を図ることができる。
動面の摩擦抵抗を下げて摺動損失を低減できるととも
に、揺動ブッシュ(5)の揺動運動を軸方向に安定化で
きることにより、スイング圧縮機の運転効率及び信頼性
の向上を図ることができる。
【0026】他に、上記オフセットによりシリンダ側面
の給油口(24)に通じる油路(25)は揺動ブッシュ
(5)の直径方向外方の直近に簡単に設けることができ
る。
の給油口(24)に通じる油路(25)は揺動ブッシュ
(5)の直径方向外方の直近に簡単に設けることができ
る。
【0027】尚、揺動ブッシュ(5)は、図3のよう
に、一体となったものでもよいし、図5及び図6に示す
ように、対峙する割面をもつ一対の半割りのブッシュで
もよい。
に、一体となったものでもよいし、図5及び図6に示す
ように、対峙する割面をもつ一対の半割りのブッシュで
もよい。
【0028】図7は本発明の第2の実施形態に係るスイ
ング圧縮機の揺動ブッシュ(5)周辺の拡大縦断面図で
ある。この第2の実施形態においては、揺動ブッシュ
(5)の上下端面に、上部軸受(13)又は下部軸受
(14)との間に所定寸法の隙間を形成するためのブッ
シュ側座ぐり(31),(31)がそれぞれ形成され、
該ブッシュ側座ぐり(31),(31)の面積は、揺動
ブッシュ(5)の端面の面積よりも当然に小さく設定さ
れている。また、ブッシュ側座ぐり(31),(31)
の輪郭は円弧状に形成され、その円弧の中心は揺動ブッ
シュ(5)の端面中心よりもシリンダ(12)の半径方
向外寄りにオフセットされており、シリンダ側面の給油
口(24)からの油路(25)がシリンダ(12)中心
から揺動ブッシュ(5)の外周方向に設けられている。
尚、スイング圧縮機のその他の構成は、第1の実施形態
の場合と同じであり同一部材には同一符号を付してその
説明は省略する。
ング圧縮機の揺動ブッシュ(5)周辺の拡大縦断面図で
ある。この第2の実施形態においては、揺動ブッシュ
(5)の上下端面に、上部軸受(13)又は下部軸受
(14)との間に所定寸法の隙間を形成するためのブッ
シュ側座ぐり(31),(31)がそれぞれ形成され、
該ブッシュ側座ぐり(31),(31)の面積は、揺動
ブッシュ(5)の端面の面積よりも当然に小さく設定さ
れている。また、ブッシュ側座ぐり(31),(31)
の輪郭は円弧状に形成され、その円弧の中心は揺動ブッ
シュ(5)の端面中心よりもシリンダ(12)の半径方
向外寄りにオフセットされており、シリンダ側面の給油
口(24)からの油路(25)がシリンダ(12)中心
から揺動ブッシュ(5)の外周方向に設けられている。
尚、スイング圧縮機のその他の構成は、第1の実施形態
の場合と同じであり同一部材には同一符号を付してその
説明は省略する。
【0029】そして、上記第2の実施形態においても、
第1の実施形態の場合と同様に、上部軸受(13)及び
下部軸受(14)と揺動ブッシュ(5)との摺動面のそ
れぞれの面積が揺動ブッシュ(5)の上下端面に形成し
たブッシュ側座ぐり(31),(31)により小さくな
っているので、それぞれの摺動の抵抗を低減することが
できる。また、給油ポ−トとしてのブッシュ側座ぐり
(31),(31)の給油面を円形の一部を形成するよ
うにして、第1の実施形態同様に、差圧給油が上記揺動
ブッシュ(5)の上下端面及びブレ−ド(21)と揺動
ブッシュ(5)との摺動面に容易に行なわれ、それぞれ
の摺動の抵抗を低減することができる。その上、上下の
ブッシュ側座ぐり(31),(31)の圧力は等圧とな
り、揺動ブッシュ(5)の摺動面への給油がバランスさ
れ、揺動ブッシュ(5)の揺動運動を軸方向により安定
化することができ、スイング圧縮機の運転効率及び信頼
性の向上を図ることができる。他に、円弧状輪郭のブッ
シュ側座ぐり(31),(31)の中心をオフセットし
て、シリンダ側面の給油口(24)に通じる油路(2
5)は揺動ブッシュ(5)の直径方向外方の直近に簡単
に設けることができる。
第1の実施形態の場合と同様に、上部軸受(13)及び
下部軸受(14)と揺動ブッシュ(5)との摺動面のそ
れぞれの面積が揺動ブッシュ(5)の上下端面に形成し
たブッシュ側座ぐり(31),(31)により小さくな
っているので、それぞれの摺動の抵抗を低減することが
できる。また、給油ポ−トとしてのブッシュ側座ぐり
(31),(31)の給油面を円形の一部を形成するよ
うにして、第1の実施形態同様に、差圧給油が上記揺動
ブッシュ(5)の上下端面及びブレ−ド(21)と揺動
ブッシュ(5)との摺動面に容易に行なわれ、それぞれ
の摺動の抵抗を低減することができる。その上、上下の
ブッシュ側座ぐり(31),(31)の圧力は等圧とな
り、揺動ブッシュ(5)の摺動面への給油がバランスさ
れ、揺動ブッシュ(5)の揺動運動を軸方向により安定
化することができ、スイング圧縮機の運転効率及び信頼
性の向上を図ることができる。他に、円弧状輪郭のブッ
シュ側座ぐり(31),(31)の中心をオフセットし
て、シリンダ側面の給油口(24)に通じる油路(2
5)は揺動ブッシュ(5)の直径方向外方の直近に簡単
に設けることができる。
【0030】
【発明の効果】以上の如く、本発明のスイング圧縮機に
よれば、揺動ブッシュ(5)の上下端面又は、これに対
向する上部軸受(13)及び下部軸受(14)の端面
に、両者間に所定寸法の隙間を形成するための座ぐり
(30)又は(31)を形成するだけの簡単な構成によ
って、揺動ブッシュ(5)の上下端面の摺動面の摩擦抵
抗を下げて摺動損失を低減できるとともに、揺動ブッシ
ュ(5)の上下端面のそれぞれの圧力を等圧にして、揺
動ブッシュ(5)の揺動運動を軸方向に安定化すること
により、スイング圧縮機の運転効率及び信頼性の向上を
図ることができる。
よれば、揺動ブッシュ(5)の上下端面又は、これに対
向する上部軸受(13)及び下部軸受(14)の端面
に、両者間に所定寸法の隙間を形成するための座ぐり
(30)又は(31)を形成するだけの簡単な構成によ
って、揺動ブッシュ(5)の上下端面の摺動面の摩擦抵
抗を下げて摺動損失を低減できるとともに、揺動ブッシ
ュ(5)の上下端面のそれぞれの圧力を等圧にして、揺
動ブッシュ(5)の揺動運動を軸方向に安定化すること
により、スイング圧縮機の運転効率及び信頼性の向上を
図ることができる。
【0031】特に、請求項3及び請求項4に係る発明で
は、軸受側座ぐり(30),(30)及びブッシュ側座
ぐり(31),(31)をそれぞれ円形状及び円弧状に
形成し、それらの中心を揺動ブッシュ(5)の端面中心
よりもシリンダ(12)の半径方向外寄りにオフセット
することにより、軸受側座ぐり(30),(30)及び
ブッシュ側座ぐり(31),(31)のそれぞれの給油
面を略円形状として、シリンダ室(11)との差圧給油
を上記接面間に容易に行うことができるとともに、揺動
ブッシュ(5)の揺動運動を軸方向により安定化するこ
とができる。
は、軸受側座ぐり(30),(30)及びブッシュ側座
ぐり(31),(31)をそれぞれ円形状及び円弧状に
形成し、それらの中心を揺動ブッシュ(5)の端面中心
よりもシリンダ(12)の半径方向外寄りにオフセット
することにより、軸受側座ぐり(30),(30)及び
ブッシュ側座ぐり(31),(31)のそれぞれの給油
面を略円形状として、シリンダ室(11)との差圧給油
を上記接面間に容易に行うことができるとともに、揺動
ブッシュ(5)の揺動運動を軸方向により安定化するこ
とができる。
【図1】本発明の第1の実施形態に係るスイング圧縮機
の全体構成を示す縦断側面図である。
の全体構成を示す縦断側面図である。
【図2】同じくスイング圧縮機のシリンダ室周辺の横断
面図である。
面図である。
【図3】図2の揺動ブッシュ周辺の拡大図である。
【図4】図3のA−A線における断面図である。
【図5】揺動ブッシュの変形形態を示す図3相当図であ
る。
る。
【図6】図5のB−B線における断面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態を示す図4相当図であ
る。
る。
【符号の説明】 3 駆動軸 3a 偏心軸部 5 揺動ブッシュ 11 シリンダ室 12 シリンダ 13 上部軸受 14 下部軸受 15 ロ−タリピストン 16 吸入口 17 吐出口 20 嵌入穴 21 ブレ−ド 22 低圧室 23 高圧室 30 軸受側座ぐり 31 ブッシュ側座ぐり
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 勝三 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 河原 克己 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 大川 剛義 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 廣内 隆 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 沈 建国 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内
Claims (4)
- 【請求項1】 吸入口(16)及び吐出口(17)が開
口するシリンダ室(11)を有するシリンダ(12)
と、 該シリンダ(12)の上下両側にそのシリンダ室(1
1)を閉鎖するように配置され、駆動軸(3)を回転自
在に支持する上部軸受(13)及び下部軸受(14)
と、 駆動軸(3)の偏心軸部(3a)に回転自在に嵌合さ
れ、上記シリンダ室(11)内に配置されたロ−タリピ
ストン(15)と、 該ロ−タリピストン(15)に一体的に設けられ、上記
シリンダ室(11)を吸入口(16)に通じる低圧室
(22)と吐出口(17)に通じる高圧室(23)とに
仕切るブレ−ド(21)と、 上記シリンダ(12)に形成された嵌入穴(20)に回
転自在に嵌入され、上記ブレ−ド(21)をスライド自
在にかつ揺動自在に支持する揺動ブッシュ(5)とを備
えたスイング圧縮機において、 上記上部軸受(13)及び下部軸受(14)の端面に
は、それぞれ揺動ブッシュ(5)の上下端面との間に所
定寸法の隙間を形成するための軸受側座ぐり(30),
(30)が形成され、該軸受側座ぐり(30),(3
0)の面積は、揺動ブッシュ(5)の端面の面積よりも
小さく設定されていることを特徴とするスイング圧縮
機。 - 【請求項2】 吸入口(16)及び吐出口(17)が開
口するシリンダ室(11)を有するシリンダ(12)
と、 該シリンダ(12)の上下両側にそのシリンダ室(1
1)を閉鎖するように配置され、駆動軸(3)を回転自
在に支持する上部軸受(13)及び下部軸受(14)
と、 駆動軸(3)の偏心軸部(3a)に回転自在に嵌合さ
れ、上記シリンダ室(11)内に配置されたロ−タリピ
ストン(15)と、 該ロ−タリピストン(15)に一体的に設けられ、上記
シリンダ室(11)を吸入口(16)に通じる低圧室
(22)と吐出口(17)に通じる高圧室(23)とに
仕切るブレ−ド(21)と、 上記シリンダ(12)に形成された嵌入穴(20)に回
転自在に嵌入され、上記ブレ−ド(21)をスライド自
在にかつ揺動自在に支持する揺動ブッシュ(5)とを備
えたスイング圧縮機において、 上記揺動ブッシュ(5)の上下両端面には、それぞれ上
部軸受(13)又は下部軸受(14)との間に所定寸法
の隙間を形成するためのブッシュ側座ぐり(31),
(31)が形成され、該ブッシュ側座ぐり(31),
(31)の面積は、揺動ブッシュ(5)の端面の面積よ
りも小さく設定されていることを特徴とするスイング圧
縮機。 - 【請求項3】 請求項1記載のスイング圧縮機におい
て、 上記軸受側座ぐり(30),(30)は円形状に形成さ
れ、その中心は揺動ブッシュ(5)の端面中心よりもシ
リンダ(12)の半径方向外寄りにオフセットされてい
ることを特徴とするスイング圧縮機。 - 【請求項4】 請求項2記載のスイング圧縮機におい
て、 上記ブッシュ側座ぐり(31),(31)の輪郭は円弧
状に形成され、その円弧の中心は揺動ブッシュ(5)の
端面中心よりもシリンダ(12)の半径方向外寄りにオ
フセットされていることを特徴とするスイング圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27384595A JPH09112466A (ja) | 1995-10-23 | 1995-10-23 | スイング圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27384595A JPH09112466A (ja) | 1995-10-23 | 1995-10-23 | スイング圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09112466A true JPH09112466A (ja) | 1997-05-02 |
Family
ID=17533354
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27384595A Withdrawn JPH09112466A (ja) | 1995-10-23 | 1995-10-23 | スイング圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09112466A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006064769A1 (ja) * | 2004-12-13 | 2006-06-22 | Daikin Industries, Ltd. | ロータリ圧縮機 |
JP2008121577A (ja) * | 2006-11-13 | 2008-05-29 | Daikin Ind Ltd | 回転式流体機械 |
-
1995
- 1995-10-23 JP JP27384595A patent/JPH09112466A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006064769A1 (ja) * | 2004-12-13 | 2006-06-22 | Daikin Industries, Ltd. | ロータリ圧縮機 |
US7556485B2 (en) | 2004-12-13 | 2009-07-07 | Daikin Industries, Ltd. | Rotary compressor with reduced refrigeration gas leaks during compression while preventing seizure |
AU2005314950B2 (en) * | 2004-12-13 | 2009-09-17 | Daikin Industries, Ltd. | Rotary compressor with reduced refrigeration gas leak during compression while preventing seizure |
JP2008121577A (ja) * | 2006-11-13 | 2008-05-29 | Daikin Ind Ltd | 回転式流体機械 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030107 |