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JPH0911143A - 連続ねじ締付け機のねじ供給装置 - Google Patents

連続ねじ締付け機のねじ供給装置

Info

Publication number
JPH0911143A
JPH0911143A JP15587195A JP15587195A JPH0911143A JP H0911143 A JPH0911143 A JP H0911143A JP 15587195 A JP15587195 A JP 15587195A JP 15587195 A JP15587195 A JP 15587195A JP H0911143 A JPH0911143 A JP H0911143A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screw
ratchet
ratchet wheel
check
reverse
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15587195A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohiro Ukai
智大 鵜飼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Makita Corp
Original Assignee
Makita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Makita Corp filed Critical Makita Corp
Priority to JP15587195A priority Critical patent/JPH0911143A/ja
Publication of JPH0911143A publication Critical patent/JPH0911143A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ねじ締め動作に連動してねじ連結帯をピッチ
送りするねじ送り装置において、一旦装填したねじ連結
帯を途中で逆方向に引き抜く場合に、抵抗なく引き抜く
ことができ、また無理な力が付加されることによる装置
の動作不良を招くことがないようにする。 【構成】 ねじ締めの待機状態において、ラチェットホ
イール70の逆転を阻止する逆止爪84がラチェットデ
ィスク71に設けたカム部79によって解除位置に移動
され、かつラチェットディスク71の押しボタン71d
を押し操作することにより、逆止爪84の解除位置を保
持しつつ該ラチェットディスク71を軸方向に変位して
ラチェットホイール70との回転についての係合を解除
する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、連続ねじ締付け
機のねじ供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ねじ締付け機に付設されて一回の
ねじ締付け動作に連動してねじを一本づつ供給するねじ
供給装置は、ねじ締付け機の押圧動作により相対的に上
方へ後退するフィーダボックスと、周囲にねじ連結帯の
送り孔に合わせた間隔で送り爪を有するラチェットホイ
ールと、上記フィーダボックスの後退動作に連動して所
定角度回転するラチェットディスクとを備え、このラチ
ェットディスクの回転を通じてラチェットホイールを1
ピッチづつ回転させてねじ連結帯をねじ1本分の距離だ
け送り出し、送り出し後フィーダボックスが下方に戻さ
れるときには、ラチェットホイールの逆転を阻止しつ
つ、ラチェットディスクだけが反送り方向に戻されるよ
う構成されている。
【0003】このように構成されたねじ供給装置におい
て、通常の使用状態ではねじ連結帯は送り方向にのみ移
動されれば足りるのであるが、ねじ連結帯を使用途中で
交換したい場合等には、このねじ連結帯をその送り方向
とは逆の方向に引き抜く必要も生ずる。かかる場合に、
ラチェットホイールの逆転が阻止された状態のままでは
ねじ連結帯を逆方向に引き抜くことができない。そこ
で、従来、例えば実開平5−86476号公報に開示さ
れているように、一定の操作によりねじ連結帯を逆方向
に引き抜くことができるよう構成したねじ供給装置が提
供されている。
【0004】この従来のねじ供給装置は、同公報の図2
を援用した図10に示すようにノーズ部材5の上動に伴
う揺動レバー1の揺動により送り用ホイール9が所定角
度回転されてねじ連結帯がねじ1本分だけ送り出される
よう構成され、これに付設された逆抜き機構は、送り用
ホイール9の軸体2に逆止スリーブ3が一体回転可能か
つ軸方向には独立して移動可能に取付けられ、この逆止
スリーブ3の逆止ホイール4に逆止部材6がばね付勢7
により係合されることにより当該逆止スリーブ3ひいて
は送り用ホイール9の逆転を阻止する一方、逆止スリー
ブ3を操作ボタン8の押し操作により軸方向に移動させ
て、逆止部材6の逆止ホイール4に対する係合を解除す
ることにより逆止スリーブ3ひいては送り用ホイール9
を逆転可能な状態とし、これによりねじ連結帯を送り方
向とは逆方向に引き抜き可能となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の逆抜き機構によれば、操作ボタン8を押しながらね
じ連結帯を引き抜く際には、同引き抜きに伴って送り用
ホイール9のみならず逆止スリーブ3ひいては操作ボタ
ン8も一体となって逆転される。このため、操作ボタン
8と、これを押し操作する使用者の指先との間に摩擦が
生じ、これが引き抜きの抵抗となって作用してしまうの
で、スムーズな引き抜きが阻害されるという問題があっ
た。
【0006】また、操作ボタン8の押し操作を解除する
と、逆止スリーブ3がばね10により軸方向に戻され、
これにより逆止ホイール4に対して逆止部材6が係合さ
れるのであるが、このとき逆止ホイール4の凸部4aと
逆止部材6がスムーズに噛み合わないと逆止部材6が側
方から押圧され、これにより逆止部材6に無理な力が作
用してその動作不良を招くおそれがあった。
【0007】本発明は、かかる従来の問題に鑑みなされ
たもので、ねじ連結帯を抵抗なくスムーズに引き抜くこ
とができるとともに、かつ引き抜き操作を解除したとき
に逆止部材に無理な力が作用することのないねじ供給装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の発明は、ねじ締付け機本体に設けたケース内における
フィーダボックスの前後動作に連動して一定角度で往復
回転するラチェットディスクと、前記フィーダボックス
の後退動作に伴い、前記ラチェットディスクとの係合を
介してねじ送り方向に回転してねじ連結帯をピッチ送り
するラチェットホイールと、該ラチェットホイールの逆
転を阻止しつつ、前記フィーダボックスの前進動作に伴
う前記ラチェットディスクの逆転のみを許容する逆止爪
を備えたねじ供給装置であって、前記ラチェットディス
クに、前記フィーダボックスが前進端に位置するときに
前記逆止爪を逆転解除位置に移動させるカム部を設け、
該カム部による前記逆止爪の逆転解除位置を保持しつ
つ、該ラチェットディスクを係合解除位置に変位させ
て、前記ラチェットホイール単独の逆転を許容する構成
としたことを特徴とする。
【0009】上記構成によれば、ラチェットディスクは
フィーダボックスの前進または後退動作に連動してのみ
回転し、ラチェットホイールはラチェットディスクがね
じ送り方向に回転したときにのみ同方向に回転してねじ
連結帯をピッチ送りする。また、ラチェットホイールは
逆止爪によってその逆転が阻止されているので、フィー
ダボックスが前進するときにはラチェットディスクはこ
れに連動して逆転するが、ラチェットホイールは逆転せ
ず、これによりラチェットホイールがラチェットディス
クによって1ピッチづつねじ送り方向に回転する。
【0010】このように通常の使用状態においては、ラ
チェットホイールの逆転が阻止されているので、装填し
たねじ連結帯を反送り方向に引き抜くためにはラチェッ
トホイールの逆転阻止状態を解除する必要があり、これ
を達成するためにはラチェットディスクとの回転につい
ての係合状態を解除し、かつ逆止爪による逆転阻止状態
を解除する必要がある。
【0011】この点請求項1記載の構成によれば、フィ
ーダボックスが前進端位置に至ると、ラチェットディス
クに設けられたカム部により逆止爪がラチェットホイー
ルの逆転阻止状態を解除する方向(逆転解除位置)に回
転されるので、自動的に逆止爪の逆転阻止状態が解除さ
れる。そこで、ラチェットディスクを軸方向(係合解除
位置)に変位させればラチェットホイールとの係合状態
も解除されるので、以上でラチェットホイールは自由回
転可能な状態となって、ねじ連結帯を反送り方向に引き
抜くことができる。
【0012】ねじ連結帯を反送り方向に引き抜くとき、
ラチェットホイールは反ねじ送り方向に回転するが、ラ
チェットディスクは同方向に回転しないので、ねじ連結
帯の引き抜きに際して従来のような抵抗が作用すること
はなく、よってねじ連結帯をスムーズに引き抜くことが
できる。
【0013】しかも、フィーダボックスの前進端位置に
おいて、ラチェットディスクは、カム部による逆止爪の
逆転解除位置を保持しつつ軸方向に変位されるので、逆
止爪をこの逆転解除位置に位置させたままラチェットデ
ィスクがラチェットホイールに対する係合位置に戻され
る。このことから、ラチェットディスクを戻す際にカム
部が逆止爪に乗り上げて(逆止爪の側面に当接して)逆
止爪に無理な力が付加されるといった従来の問題は発生
しない。
【0014】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ねじ連結
帯を抵抗なくスムーズに引き抜くことができ、また逆止
爪に無理な力が付加されることがないので装置の動作不
良を招くことがない。
【0015】
【実施例】次に、本発明の実施例を図1ないし図9に基
づいて説明する。図1に示すように本例のねじ供給装置
Pは、連続ねじ締付け機本体(以下、単に「本体D」と
いう)の下部に装着されている。本体Dについては特に
変更を要しないので説明を省略するが、図中29はスピ
ンドル28に装着されたドライバビットを示している。
【0016】さて、本体Dの下面には、角形筒体をなす
ケース56が下方へ突き出し状に取り付けられている。
このケース56は、その上部に設けられた二股形状の挟
み込み部57により、スピンドル28を回転保持する軸
受30を挟み込み固定することで本体Dに固定されてお
り、このためこのケース56の上部からスピンドル28
およびドライバビット29が入り込んでいる。
【0017】このケース56の内部にはフィーダボック
ス58が上下方向に移動可能に内装されており、このフ
ィーダボックス58は圧縮コイルばね60により常にね
じ込み方向(図示下方)に向けて付勢されている。ケー
ス56の図示手前側の側板56aには上下方向に長い長
孔62が形成され、この長孔62にはフィーダボックス
58の対応する側面に螺着されたボルト64の頭部が突
入しており、これによりフィーダボックス58の上下動
の範囲が長孔62の長さの範囲に規制されている。な
お、前記したようにフィーダボックス58は圧縮コイル
ばね60により常にねじ込み方向に付勢されているの
で、通常図1に示すようにボルト64の頭部が長孔62
の下端に係止された最下降位置に保持されている。ま
た、このような長孔62とボルト64の頭部との係合に
よるガイド機構は、図示は省略したが側板56aと対面
する他方の側板56bにも同様に設けられている。
【0018】このフィーダボックス58には、その後退
動作(図示上方への移動、以下同じ)に連動してねじ連
結帯Bを1ピッチづつ送って各ねじをドライバビット2
9によるねじ締付位置へ順次送り出すためのねじ供給装
置が設けられている。すなわち、図2に示すようにフィ
ーダボックス58の下部は二股形状に形成されて脚部6
6、68が設けられており、両脚部66、68には、ね
じ連結帯Bを案内するための案内面76、76が形成さ
れている。この両脚部66,68間にはラチエットホイ
ール70とラチェットディスク71が配置されている。
【0019】図3、図4および図6に示すようにラチエ
ットホイール70は図示するように略鼓形をなし、その
中心には支持孔70bが貫通して形成されている。ま
た、円形をなす両端面の周縁には複数の送り爪72〜7
2が、ねじ連結帯Bの送り孔(図示省略)に対応した間
隔で設けられており、各送り爪72をねじ連結帯Bの送
り孔に順次係合させながら当該ラチェットホイール70
が回転することによりねじ連結帯Bが図1において左方
に送り出される。
【0020】図6に示すようにラチエットホイール70
の、ラチェットディスク71側の側面には、同一円周上
に所定の間隔をおいて係合溝70a〜70aが形成され
ている。図において矢印は、ねじ連結帯Bの送り時の回
転方向を示しており、各係合溝70aは、同図(B)に
示すように回転方向後ろ側へ徐々に浅くなるように形成
されている。以下、この回転方向を単に「送り方向」と
もいう。
【0021】ラチェットディスク71は、図3および図
4に示すように中心に支持軸部71a,71cを有して
おり、図示右側の長い支持軸部71aは右側の脚部66
に形成された支持孔66aに挿通され、図示左側の短い
支持軸部71cは左側の脚部68に形成された支持孔6
8aに挿通されており、これによりラチェットディスク
71が両脚部66,68間において回転可能かつ軸方向
に移動可能に支持されている。但し、図3に示すように
ラチェットディスク71と左側の脚部68との間にはリ
ーフスプリング73が介装されているので、当該ラチェ
ットディスク71は図示右方すなわちラチェットホイー
ル70側に付勢されている。
【0022】上記ラチェットホイール70は、その支持
孔70bにラチェットディスク71の支持軸部71aを
挿通して回転可能に支持されている。但し、ラチェット
ホイール70は軸方向には移動しない。
【0023】支持軸部71aは、図3に示すようにラチ
ェットホイール70の右端部から突き出し、さらに脚部
66の支持孔66aを経て側方に突き出す長さを有して
いる。この支持軸部71aの脚部66から突き出した部
分が、ねじ連結帯Bを送り方向とは反対方向に引き抜く
際に押し操作される押しボタン71dとされている。こ
れについてはさらに後述する。
【0024】次に、図5に示すようにラチェットディス
ク71の、ラチェットホイール70側の側面には、ラチ
ェットホイール70の係合溝70a〜70aに対応して
係合凸部71b〜71bが、周方向4等分位置に形成さ
れている。各係合凸部71bは、同図(B)に示すよう
にねじ連結帯Bの送り方向後ろ側が徐々に低くなるよう
に形成されている。リーフスプリング73の付勢力によ
りラチェットディスク71がラチェットホイール71の
端面に押圧されることにより、各係合凸部71bが係合
溝70aに嵌まり込んで係合され、これによりラチェッ
トホイール70がねじ連結帯Bの送り方向についてラチ
ェットディスク71に係合され、従って両者70,71
が一体に回転する。
【0025】しかし、係合溝70aおよび係合凸部71
bはそれぞれ送り方向後側が傾斜して徐々に浅くまたは
低くなるように形成されているので、上記送り方向とは
反対方向の回転(以下、単に「逆転」ともいう)につい
て両者70a,71bは係合されず、従ってラチェット
ホイール70の逆転を阻止した状態において、ラチェッ
トディスク71はリーフスプリング73に抗して図示左
方に変位しつつ係合凸部71bが係合溝70aから脱す
る動作を経て逆転可能であり、従ってラチェットホイー
ル70に対して逆転方向の相対回転が許容される。
【0026】次に、図4および図5に示すようにラチェ
ットディスク71の端部にはローラピン78が左側の脚
部68に向けて突き出し状に設けられている。このロー
ラピン78は図1に示すように脚部68に形成された湾
曲形状の逃がし孔80を経てケース56の側板56aに
形成された略L字形に屈曲形成されたガイド孔82に入
り込んでいる。
【0027】これによれば、フィーダボックス58がケ
ース56内を図示上方に後退したときに、ローラピン7
8がガイド孔82に案内されることによりラチェットデ
ィスク71に図1において時計回り方向すなわちねじ連
結帯Bの送り方向の回転力が付与される一方、フィーダ
ボックス58がケース56内を図示下方に前進したとき
には、ラチェットディスク71に逆転方向の回転力が付
与される。
【0028】また、ラチェットディスク71の周面に
は、カム部79が側方へ張出し状に形成されている。こ
のカム部79は、以下説明する逆止爪84を、ラチェッ
トホイール70に対する逆転阻止状態を解除する方向に
揺動させる働きをする。
【0029】上記逆止爪84は、図3および図7〜図9
に示すようにラチェットホイール70およびラチェット
ディスク71の後方(図3において手前側)において支
ピン86を介して上下方向に揺動可能に支持されてい
る。逆止爪84の上面にはリーフスプリング88の先端
が当接されているので、この逆止爪84は下方すなわち
ラチェットホイール70に接近する方向に付勢されてい
る。
【0030】また、図3によく示されているように逆止
爪84の先端には、解除凸部84aがラチェットディス
ク71側に張出し状に設けられている。図8に示すよう
に逆止爪84がリーフスプリング88によって下方に移
動した状態においては、この係止爪84の先端がラチェ
ットホイール70の送り爪72の後面に係合され、これ
によりラチェットホイール70の逆転(図示反時計回り
方向の回転)が阻止されるのであるが、図7に示すよう
にラチェットディスク71が逆転してカム部79により
上記解除凸部84aが図示上方に押されると、逆止爪8
4が徐々に上方に回動され、最終的に図9に示すように
逆止爪84の先端部が送り爪72の後方から退去され、
これによりラチェットホイール70の、逆止爪84によ
る逆転阻止状態が解除される。
【0031】次に、フィーダボックス58の下部には、
ねじの被締め込み材Wに当接されるL字型のストッパベ
ース90が取付けられている。このストッパベース90
の上下方向の位置はボルト96を緩めることにより変更
可能であり、締込むねじの長さに合わせてその位置を調
整できるようになっている。
【0032】また、フィーダボックス58には中間部材
108が取付けられており、この中間部材108の上端
には第1ストッパ面108aと第2ストッパ面108b
が設定されている。両ストッパ面108a,108b
は、フィーダボックス58のストローク方向に所定の段
差を有して設定されている。この中間部材108の上方
には、第1若しくは第2ストッパ面108a,108b
の当接面を変更または切り換えるためのシフタピン12
0が配置されている。シフタピン120には、径が徐々
に増減するカム形状をなすフランジ部120aが一体に
形成されている。このシフタピン120は、調整つまみ
116を回転操作することにより回転可能かつ押しボタ
ン117の押し操作により軸方向に変位可能となってい
る。このため、調整つまみ116を回転操作してフラン
ジ部120aを回転させることにより、第1若しくは第
2ストッパ面108a,108bの当接面(フランジ部
120aの周面)を上下に変位させ、または押しボタン
116を押し操作してフランジ部120aを軸方向に変
位させることにより、第1若しくは第2ストッパ面10
8a,108bの一方を選択できるようになっており、
これによりフィーダボックス58のストロークを任意に
設定して種々長さのねじに対応できるようになってい
る。
【0033】本例のねじ供給装置Pは以上のように構成
したものであり、かかる構成によれば以下のような作用
効果を奏する。図7に示すようにフィーダボックス58
が前進端に位置する「ねじ締め待機状態」では、ローラ
ピン78がガイド孔82の下端に位置するので、ラチェ
ットディスク71は図において最も左回りに回転した待
機位置に位置している。
【0034】ラチェットディスク71が待機位置に位置
する状態では、逆止爪84の解除凸部84aがカム部7
9により下方から押されるので、逆止爪84は支ピン8
6を中心にして図示上方に回動され、これによりその先
端がラチェットホイール70の送り爪72の後面から外
れている。以下、逆止爪84のこの位置を「逆転解除位
置」という。
【0035】上記ねじ締め待機状態から、本体Dを押し
下げると、図8に示すようにケース56も下降するので
フィーダボックス58が同ケース56内を相対的に上方
に移動する。すると、ローラピン78がガイド溝82を
相対的に上方へ移動するのでラチェットディスク71が
ねじ送り方向に所定角度回転され、従ってラチェットホ
イール70が一体となってねじ送り方向に1ピッチだけ
回転されて、ねじ連結帯Bがねじ1本分だけ送り出され
る。
【0036】ラチェットディスク71がねじ送り方向に
回転されると、図示するようにカム部79が逆止爪84
から遠ざかるので、逆止爪84はリーフスプリング88
によって図示下方に回動して、その先端がラチェットホ
イール70の爪72の後面に当接する状態すなわちラチ
ェットホイール70の逆転阻止状態に復帰する。
【0037】本体Dを押し下げつつドライバービット2
9を回転させることにより、ねじが被締め込み材Wに締
込まれていく。フィーダボックス58が上昇端まで後退
されるとねじ締めが完了する。フィーダボックス58の
ストロークは調整つまみ116の回転操作あるいは押し
ボタン117の押し操作により締込むねじの長さに合わ
せて設定される。
【0038】ねじ締め完了後、本体Dの押し下げ操作を
止めると、同本体Dは圧縮コイルばね60により上方に
戻され、従ってフィーダボックス58がケース56内を
相対的に図示下方に前進する。この前進する過程におい
て、フィーダボックス58が前進端に至る手前の状態す
なわち待機位置に至る直前の状態が図9に示されてい
る。フィーダボックス58が前進端近傍に至ると、ロー
ラピン78がガイド孔82に案内されて図示左方に変位
することにより、ラチェットディスク71が所定角度逆
転して逆転位置に至る。このとき、ラチェットホイール
70は逆止爪84により逆転が阻止されているので回転
せず、従ってラチェットディスク71は、リーフスプリ
ング73に抗して軸方向に変位しつつ係合凸部71bが
係合溝70aから脱する状態を経て1ピッチだけ逆転す
る。ラチェットディスク71が逆転位置に至ると、リー
フスプリング73により軸方向に戻されて再びラチェッ
トホイール70との係合状態に復帰する。
【0039】また、ラチェットディスク71が逆転位置
に戻されると、前記したようにカム部79により逆止爪
84が「逆転解除位置」に移動され、ラチェットホイー
ル70の逆止爪84による逆転阻止状態が解除される。
【0040】しかしながら、ラチェットディスク71が
逆転位置にある状態においては、ローラピン78のガイ
ド溝82および逃がし孔80による係合作用により、フ
ィーダボックス58が後退しない限りこのラチェットデ
ィスク71は回転不能であるので、係止溝70aと係合
凸部71bの係合を介してラチェットホイール70も依
然として逆転が阻止された状態となっている。従って、
この段階では、ねじ連結帯Bを送り方向とは反対の方向
に引き抜くことができない。
【0041】この場合には、図3に示すようにフィーダ
ボックス58の脚部66から突き出されている押しボタ
ン71dを押し操作すればよい。この押しボタン71d
を押し操作すると、ラチェットディスク71がリーフス
プリング73に抗してラチェットホイール70から離れ
る方向に変位して図中二点鎖線で示す「係合解除位置」
に移動し、これにより係合凸部71bが係合溝70aか
ら離脱するので、ラチェットディスク71とラチェット
ホイール70のねじ連結帯Bの送り方向の回転について
の係合状態が解除される。
【0042】逆止爪84が「逆転解除位置」に移動され
て同逆止爪84による逆転阻止状態が解除され、かつラ
チェットディスク71が「係合解除位置」に変位されて
同ラチェットディスク71による逆転についての係合状
態が解除されるので、ラチェットホイール70はいずれ
の方向にも自由回転可能な状態となり、従ってねじ連結
帯Bを送り方向とは反対方向に引き抜くことができる。
【0043】ねじ連結帯Bを引き抜く際に、ラチェット
ホイール70はラチェットディスク71の支持軸部71
aに回転可能に支持されているので単独で逆転され、ラ
チェットディスク71は回転せず、従って押し操作して
いる押しボタン71dも回転しないことから、ラチェッ
トホイール70は従来のように抵抗を受けることなく、
よってねじ連結帯Bをスムーズに引き抜くことができ
る。
【0044】また、逆止爪84はカム部79により支ピ
ン86を中心にして回動されることにより「逆転解除位
置」に移動され、この状態はラチェットディスク71を
「係合解除位置」に変位しても維持される。このことか
ら、ラチェットディスク71をラチェットホイール70
に対する係合位置に戻す際にカム部79が逆止爪84の
側方に当接されるといったことがなく、従って逆止爪8
4には支ピン86を中心として回動する際に付加される
本来の外力以外の外力が付加されることはないので、従
来のような動作不良を招くおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に関し、ねじ供給装置に正面外
観図である。
【図2】ねじ供給装置の側面外観図である。
【図3】ラチェットホイールに対するラチェットディス
クの係合状態を示す一部破断側面図である。
【図4】ラチェットホイールとラチェットディスクを分
解した状態の側面図である。
【図5】ラチェットディスクを示す図であり、(A)は
図4のA矢視図であり、(B)は(A)のC−C線展開
図である。
【図6】ラチェットホイールを示す図であり、(A)は
図4のB矢視図であり、(B)は(A)のD−D線展開
図である。
【図7】待機状態におけるねじ供給装置の内部状態を示
す縦断面図である。
【図8】本体が下端まで押し下げられてねじ締付けが完
了した時点におけるねじ供給装置の内部状態を示す縦断
面図である。
【図9】ねじ締め完了後、本体を戻す過程における、待
機位置直前のねじ供給装置の内部状態を示す縦断面図で
ある。
【図10】従来のねじ供給装置を示し、実開平5−86
476号公報の図2を援用した図である。
【符号の説明】
P…ねじ供給装置 B…ねじ連結帯 29…ドライバビット 56…ケース 58…フィーダボックス 66,68…脚部 70…ラチェットホイール、70a…係合溝 71…ラチェットディスク 71a…支持軸部(長)、71b…係合凸部、71d…
押しボタン 72…送り爪 78…ローラピン 79…カム部 84…逆止爪 84a…解除凸部 108…中間部材 116…調整つまみ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ねじ締付け機本体に設けたケース内にお
    けるフィーダボックスの前後動作に連動して一定角度で
    往復回転するラチェットディスクと、前記フィーダボッ
    クスの後退動作に伴い、前記ラチェットディスクとの係
    合を介してねじ送り方向に回転してねじ連結帯をピッチ
    送りするラチェットホイールと、該ラチェットホイール
    の逆転を阻止しつつ、前記フィーダボックスの前進動作
    に伴う前記ラチェットディスクの逆転のみを許容する逆
    止爪を備えたねじ供給装置であって、 前記ラチェットディスクに、前記フィーダボックスが前
    進端に位置するときに前記逆止爪を逆転解除位置に移動
    させるカム部を設け、該カム部による前記逆止爪の逆転
    解除位置を保持しつつ、該ラチェットディスクを係合解
    除位置に変位させて、前記ラチェットホイール単独の逆
    転を許容する構成としたことを特徴とする連続ねじ締付
    け機のねじ供給装置。
JP15587195A 1995-06-22 1995-06-22 連続ねじ締付け機のねじ供給装置 Pending JPH0911143A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019098481A (ja) * 2017-12-05 2019-06-24 株式会社マキタ ねじ送り装置、及びねじ送り装置付きねじ締め付け機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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