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JPH09111207A - キャリアテープ用カバーテープ - Google Patents

キャリアテープ用カバーテープ

Info

Publication number
JPH09111207A
JPH09111207A JP7294935A JP29493595A JPH09111207A JP H09111207 A JPH09111207 A JP H09111207A JP 7294935 A JP7294935 A JP 7294935A JP 29493595 A JP29493595 A JP 29493595A JP H09111207 A JPH09111207 A JP H09111207A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
styrene
layer
resin
butadiene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7294935A
Other languages
English (en)
Inventor
Rikiya Yamashita
力也 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP7294935A priority Critical patent/JPH09111207A/ja
Publication of JPH09111207A publication Critical patent/JPH09111207A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Wire Bonding (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャリアテープのカバーテープにおいて、安
定した剥離強度をもち、ジップアップが小さく、優れた
帯電防止性をもつカバーテープの提供を目的とする。 【解決手段】 キャリアテープにヒートシールできるカ
バーテープ1において、該蓋材が多層よりなる二軸延伸
フィルム21、22を接着剤層7を介して貼合した複合
基材シート2、中間層5ヒートシーラント層6及びビス
アンモニウム系イオウ半導体を主成分とする静電気拡散
層8とを順に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種工業部品を収
納する合成樹脂製容器、例えばキャリアテープに形成し
た凹部のポケット部に、半導体素子を収納し、収納部を
覆いヒートシールするキャリアテープのカバーテープに
関し、電子部品に実装するときその開封剥離が容易で、
かつ、剥離強度が安定したカバーテープに属する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】各種工業部品を収納す
る合成樹脂製容器、例えばキャリアテープの素材は、通
常ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエステル、ポリ
カーボネートなどのシート成形が容易なものである。ま
た、カバーテープは、フイルムの一方の面にヒートシー
ラント層を設けた積層体からなっている。キャリアテー
プあるいはカバーテープは、収納されている電子部品が
キャリアテープのポケット部やカバーテープとの接触
や、カバーテープを剥離するときに発生する静電気によ
り、電子部品の劣化、破壊を起こさないための静電気の
発生防止手段のみならず、内容物を目視できる程度の透
明性をもつことを要求されている。また、収納されてい
る電子部品を取り出すために蓋材の剥離が容易であり、
更に剥離操作中に、剥離強度のバラツキにより電子部品
が振動したり、キャリアテープからの飛び出しを防ぐこ
とが要求されている。本発明は、剥離性が安定している
とともに帯電防止効果に優れたカバーテープの提供を課
題とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明のカバーテープは、キャリアテープにヒー
トシールできるカバーテープにおいて、該カバーテープ
が2層以上よりなる延伸フイルムを接着剤層を介して貼
合した複合基材シート、中間層、及びヒートシラント層
及びビスアンモニウム系イオウ半導体を主成分とする静
電気拡散層とを順に積層したものである。そして、前記
延伸フイルムを貼合する接着剤層が、ポリエステル、ポ
リエーテル、ウレタン系樹脂、エチレン・酢酸ビニル系
共重合体、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、又はこれらの
変性物である。また、前記中間層が、密度0.915〜
0.940g/cm3 (以下密度の単位g/cm3 は省
略する)のエチレン・αオレフィン共重合体(以下E・
O共重合体と記載する)、スチレン50〜90重量%と
ブタジエン50〜10重量%とのスチレン・ブタジエン
ブロック共重合体(以下比率に関係なくS・B共重合体
と記載する)、スチレン10〜50重量%とブタジエン
90〜50重量%とのスチレン・ブタジエンブロック共
重合体の水素添加物(以下S・B共重合体水添物と記載
する)、及びハイインパクトポリスチレン(以下HIP
Sと記載する)のうち少なくともE・O共重合体及びS
・B共重合体を含む3種以上の樹脂により形成されたカ
バーテープである。前記中間層は、単層構造であり、密
度0.915〜0.940のE・O共重合体30〜70
重量%と、スチレン50〜90重量%とブタジエン50
〜10重量%とのS・B共重合体70〜30重量%とか
らなる樹脂組成物100重量部に対して、スチレン10
〜50重量%とブタジエン90〜50重量%とのS・B
共重合体水添物5〜30重量部と、HIPS5〜50重
量部とが添加されている樹脂組成物により形成されたカ
バーテープである。また、前記中間層は、単層構造であ
り、密度0.915〜0.940のE・O共重合体30
〜70重量%と、スチレン50〜90重量%とブタジエ
ン50〜10重量%とのS・B共重合体70〜30重量
%とからなる樹脂組成物100重量部に対して、スチレ
ン10〜50重量%とブタジエン90〜50重量%との
S・B共重合体水添物5〜30重量部が添加されている
樹脂組成物により形成されたカバーテープである。そし
て、前記中間層は、単層構造であり、密度0.915〜
0.940のE・O共重合体30〜70重量%と、スチ
レン50〜90重量%とブタジエン50〜10重量%と
のS・B共重合体70〜30重量%とからなる樹脂組成
物100重量部に対して、HIPS5〜50重量%が添
加されている樹脂組成物により形成されたカバーテープ
である。また、前記中間層は、第1樹脂層と前記ヒート
シラント層に接する第2樹脂層との2層構造よりなり、
前記第1樹脂層は密度0.915〜0.940のE・O
共重合体により形成され、前記第2樹脂層は密度0.9
15〜0.940のE・O共重合体30〜70重量%
と、スチレン50〜90重量%とブタジエン50〜10
重量%とのS・B共重合体70〜30重量%とからなる
樹脂組成物100重量部に対して、スチレン10〜50
重量%とブタジエン90〜50重量%とのS・B共重合
体水添物5〜30重量部が添加されている樹脂組成物に
より形成されているカバーテープである。また、前記中
間層は、第1樹脂層と前記ヒートシラント層に接する第
2樹脂層との2層構造よりなり、前記第1樹脂層は密度
0.915〜0.940のE・O共重合体により形成さ
れ、前記第2樹脂層は密度0.915〜0.940のE
・O共重合体30〜70重量%と、スチレン50〜90
重量%とブタジエン50〜10重量%とのS・B共重合
体70〜30重量%とからなる樹脂組成物100重量部
に対して、スチレン10〜50重量%とブタジエン90
〜50重量%とのS・B共重合体70〜30重量%とか
らなる樹脂組成物100重量部に対して、HIPS5〜
50重量部が添加されている樹脂組成物により形成され
たカバーテープである。また、前記中間層は、第1樹脂
層と前記ヒートシラント層に接する第2樹脂層との2層
構造よりなり、前記第1樹脂層は密度0.915〜0.
940のE・O共重合体により形成され、前記第2樹脂
層は密度0.915〜0.940のE・O共重合体異3
0〜70重量%と、スチレン50〜90重量%とブタジ
エン50〜10重量%とS・B共重合体70〜30重量
%とからなる樹脂組成物100重量部に対して、スチレ
ン10〜50重量%とブタジエン90〜50重量%との
S・B共重合体水添物5〜30重量部と、HIPS5〜
50重量部とが添加されている樹脂組成物により形成さ
れたカバーテープである。また、前記中間層は、第1樹
脂層と第2樹脂層と前記ヒートシラント層に接す第3樹
脂層との3層構造よりなり、前記第1樹脂層は密度0.
915〜0.940のE・O共重合体により形成され、
前記第2樹脂層は密度0.915〜0.940のE・O
共重合体30〜70重量%と、スチレン50〜90重量
%とブタジエン50〜10重量%とのS・B共重合体7
0〜30重量%との樹脂組成物によりなり、前記第3樹
脂層は、密度0.915〜0.940のE・O共重合体
30〜70重量%と、スチレン50〜90重量%とブタ
ジエン50〜10重量%とのS・B共重合体70〜30
重量%とからなる樹脂組成物100重量部に対して、ス
チレン10〜50重量%とブタジエン90〜50重量%
とのS・B共重合体水添物5〜30重量部が添加されて
いる樹脂組成物により形成されたカバーテープである。
また、前記中間層は、第1樹脂層と第2樹脂層と前記ヒ
ートシラント層に接す第3樹脂層との3層構造よりな
り、前記第1樹脂層は密度0.915〜0.940のE
・O共重合体により形成され、前記第2樹脂層は密度
0.915〜0.940のE・O共重合体30〜70重
量%と、スチレン50〜90重量%とブタジエン50〜
10重量%とのS・B共重合体70〜30重量%との樹
脂組成物によりなり、前記第3樹脂層は、密度0.91
5〜0.940のE・O共重合体30〜70重量%と、
スチレン50〜90重量%とブタジエン50〜10重量
%とのS・B共重合体70〜30重量%とからなる樹脂
組成物100重量部に対して、HIPS5〜50重量部
が添加されている樹脂組成物により形成されているカバ
ーテープである。また、前記中間層は、第1樹脂層と第
2樹脂層と前記ヒートシラント層に接す第3樹脂層との
3層構造よりなり、前記第1樹脂層は密度0.915〜
0.940のE・O共重合体により形成され、前記第2
樹脂層は密度0.915〜0.940のE・O共重合体
30〜70重量%と、スチレン50〜90重量%とブタ
ジエン50〜10重量%とのS・B共重合体70〜30
重量%との樹脂組成物により形成され、前記第3樹脂層
は、密度0.915〜0.940のE・O共重合体30
〜70重量%と、スチレン50〜90重量%とブタジエ
ン50〜10重量%とのS・B共重合体70〜30重量
%とからなる樹脂組成物100重量部に対して、スチレ
ン10〜50重量%とブタジエン90〜50重量%との
S・B共重合体水添物5〜30重量部と、HIPS5〜
50重量部が添加されている樹脂組成物により形成され
たカバーテープである。また、前記中間層は密度0.9
15〜0.940のE・O共重合体30〜70重量%
と、スチレン50〜90重量%とブタジエン50〜10
重量%とのS・B共重合体70〜30重量%とからなる
樹脂組成物により形成されているカバーテープである。
また、前記中間層は密度0.915〜0.940のE・
O共重合体30〜70重量%と、スチレン10〜50重
量%とブタジエン90〜50重量%とのS・B共重合体
水添物とからなる樹脂組成物により形成されたカバーテ
ープである。また、前記中間層はガラス転位温度が40
℃を超える線状飽和ポリエステルにより形成されている
カバーテープである。また、前記ヒートシーラント層
は、ポリエステル、ポリウレタン、塩化ビニル・酢酸ビ
ニル系共重合体、アクリル樹脂の少なくとも1種を含む
カバーテープである。また、前記静電気拡散層は、表面
抵抗率が105 〜1012Ω/□の範囲にあり、99%電
荷減衰時間が2秒以下であるカバーテープである。ま
た、本発明のカバーテープは、全光線透過率が75%以
上であり、かつ、ヘーズ値が50%以下のものである。
【0004】
【従来の技術】従来より、キャリアテープのカバーテー
プにおける静電気の発生防止手段として、キャリアテー
プに導電性カーボンブラック微粒子、金属微粒子を練り
込んだりこれらを含む塗布液を塗布したりすることが行
われている。また、カバーテープにおける静電気発生防
止の手段としては、電子部品と直接に接触するヒートシ
ーラント層に界面活性剤などの帯電防止剤、導電性カー
ボンブラック微粒子、金属微粒子を練り込んだり、これ
らを含む塗布液を塗布したりすることが行われている。
【0005】キャリアテープの静電気発生の防止手段と
して、キャリアテープに導電性カーボン微粒子、金属酸
化物などの導電性微粉末、金属微粒子を練り混んだり塗
布することが行われている。また、キャリアテープの静
電気発生の防止手段としては、電子部品と直接接触する
ヒートシーラント層に界面活性剤などの帯電防止剤、金
属酸化物系の導電性微粉末、金属微粒子を練り混んだり
塗布することが行われている。特にヒートシーラント層
に金属酸化物(酸化錫、酸化亜鉛)を導電化した微粉末
を混入したものは、比較的透明性がよく利用されてい
た。
【0006】しかしながら、上述のキャリアテープ及び
カバーテープに含まれる帯電防止剤としての導電性カー
ボンブラック微粒子、金属微粒子は、シートの透明性を
低下させ、収納されている電子部品を外部から確認し難
いという問題があった。また、界面活性剤を塗布した場
合は、界面活性剤の帯電防止性は、湿度依存性があり、
低湿度の雰囲気では十分な帯電脳防止効果がなく、電子
部品を破壊してしまういう問題点があった。
【0007】更に、カバーテープの,キャリアテープの
ヒートシールは、輸送、保管中にカバーテープが剥離し
て電子部品が脱落しないように、所定の強度が要求され
る。しかしながら、ヒートシール強度が大き過ぎると、
電子部品の実装工程でカバーテープを剥離するときに、
キャリアテープが振動して電子部品がキャリアテープの
ポケットから飛び出す事故が発生するという問題があっ
た。したがって、カバーテープは、キャリアテープに十
分な強度でヒートシールされ、かつ電子部品を実装する
ときにその剥離性が良好であることが要求される。この
ヒートシール強度を、ヒートシール温度、時間、圧力な
どの条件で調整することは極めて困難であるという問題
があった。また、適切な剥離強度をもっていても剥離強
度の最大値と最小値との差(以下ジップアップと記載す
る)が大きい場合は、キャリアテープが振動したり収納
した電子部品が飛び出すという問題があった。
【0008】本発明のカバーテープは、ヒートシーラン
ト層と、ヒートシール面にビスアンモニウム系イオウ半
導体を主成分とする静電気拡散層を設けるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のカバーテープは、図1に
示すように、キャリアテープにヒートシールできるカバ
ーテープ1において、該カバーテープが2層よりなる延
伸フイルムを接着剤層3を介して貼合した複合基材シー
ト2、中間層5、ヒートシーラント層6及びビスアンモ
ニウム系イオウ半導体を主成分とする静電気拡散層とを
順に積層したものである。
【0010】本発明の延伸フイルムは、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエ
ステル、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ナイロ
ンなどのポリアミド、ポリカーボネートなどの熱可塑性
樹脂より製膜された3〜25μmの一軸又は二軸延伸フ
イルムである。そして、接着剤層との接着強度を強固に
して安定するために、接着剤層と接する側を必要に応じ
て予めコロナ放電処理、プラズマ処理、サンドブラスト
処理などの表面処理を施すこともできる。更に、界面活
性剤などを練り込み帯電処理を施すこともできる。
【0011】そして、複合基材シートは上記の、同種又
は異種の2層フイルムを好ましくは硬化反応型接着剤層
を介して複合することによって形成される。本発明の熱
硬化型の接着剤層は、ポリエステル系樹脂、ポリエーテ
ル系樹脂、ウレタン系樹脂、ビニル系共重合体、エチレ
ン・アクリル系樹脂、ポリチオール、エポキシ樹脂など
を主成分とし、その硬化剤としてトリレンジイソシアネ
ート、4,4, −ジフェニルメタンジイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート、キシレンジイソシアネート、ナフチレン−
1,5ジイソシアネート、ポリアミンなどがある。
【0012】また、電離放射線硬化型樹脂としては、分
子中に重合性不飽和結合、又はエポキシ基をもつプレポ
リマー、オリゴマー、及び/又は単量体を適宜混合した
組成物を用いる。例えばウレタンアクリレート、ポリエ
ステルアクリレートなどがある。
【0013】接着剤層の塗布と、基材層と中間層との積
層は、通常のドライラミネーションで行うことができ
る。接着剤層の塗布は、グラビアコーティング、ロール
コーティングなどその方法を問うものではない。反応硬
化型の接着剤層の厚さは、カバーテープに剛性を与える
要因となり、1〜10g/m2 (固形分、以下同様に記
載する)好ましくは、2〜5g/m2 である。2g/m
2 以下では、接着強度を均一にできず、また、10g/
2 以上の接着剤層は、価格面で不利であるばかりでな
く、剛性が強く、カバーテープに亀裂を生ずることもあ
る。また、接着剤層が厚くなることで、低温でのヒート
シール性が阻害されることがある。
【0014】複合基材シートは、耐熱性の延伸フイルム
と、反応硬化型接着剤層の複合作用によりカバーテープ
をキャリアテープにヒートシールする場合に接触するヒ
ートシールバーによりカバーテープが熱溶融したり、熱
収縮したりする耐熱性を付与することができる。
【0015】2層以上の延伸フイルムを接着剤層を介し
て形成される複合基材シートは、単層のものより、反応
型の接着剤層の作用によりシートとしての剛性が大きく
なり、剥離角度が安定して、剥離するときの最大値と最
小値との範囲であるジップアップを小さくできるものと
推測できる。
【0016】また、単層の場合、延伸フイルムを厚くす
ることにより剛性を大きくできるが、厚くなることによ
りヒートシーラント層が要求する熱量が伝達できず、ヒ
ートシールバーの温度を高く設定する必要あある。その
ため、耐熱性が劣るキャリアテープが変形や寸法変化を
し、電子部品を実装するときの位置が変動する原因とな
る。
【0017】複合基材シートは、図示はしないが、延伸
フイルム3層以上による接着剤層を含めて5層以上にす
ることもできる。そして、その総厚さは使用目的により
適宜設定できるが、6〜100μm、好ましくは20〜
45μmである。
【0018】複合基材シートのヒートシーラント層との
反対の面、すなわち、最外面には、必要に応じて、界面
活性剤、導電性カーボンブラック、金属蒸着、金属酸化
物などの導電性微粉末などを用いて、帯電防止処理を施
して、基材シート2の表面にゴミ、チリなどの付着防止
あるいは他の面との接触による静電気の発生を防止する
ことができる。
【0019】複合基材シートと中間層とは、上記の反応
型の接着剤層を介してドライラミネーションにより形成
したり、AC層を設けた複合基材シートに中間層を単層
又は多層の溶融押出しコーティングにより設けたりする
ことができる。一般的には、複合基材シートと中間層と
の間に設ける接着用樹脂に熱可塑性樹脂を用いることに
より、ヒートシールを行うときの熱及び圧力を均一化す
ることができる。接着用樹脂は、ポリエチレン、エチレ
ン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合
体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、アイオノ
マー、ポリプロピレンなどの変性物の単体あるいはブレ
ンド物のいずれかを用いて溶融押出しコートあるいはサ
ンドイッチラミネーションにより設けることができ、そ
の厚さは60μm以下である。
【0020】接着用樹脂を設けるときに、複合基材シー
トと熱可塑性樹脂である接着用樹脂との接着を強固にす
るため、溶融押出しコートに用いるアンカーコート層
(本明細書ではAC層と記載する)を設けることが好ま
しい。AC層は、イソシアネート系、ポリエチレンイミ
ン系などの通常のものを使用できるが、反応硬化型の接
着剤をAC層として用いることにより、カバーテープ全
体の剛性を高くできる効果を奏することもできる。
【0021】接着用樹脂の厚さが、60μmを超えると
カバーテープとしての伝熱性が低下しヒートシールバー
温度を高く設定する必要を生じ好ましくはない。
【0022】本発明の中間層は、カバーテープをキャリ
アテープとヒートシールしたときに双方のシートを均一
に密着するクッションの作用をするものである。同時
に、ヒートシールしたカバーテープをキャリアテープか
ら剥離するときに、図4、図5に示すように中間層5と
ヒートシーラント層4との間で層間剥離できるように、
中間層5とヒートシーラント層6との接着強度を規制す
るものである。中間層5は、単層構造、多層構造のいず
れでもよく、熱可塑性樹脂の2種以上を組合わせること
により形成できる。また、サーキュラダイスによるイン
フレ法、Tダイスによるキャスト法による通常の製膜方
法で、単層あるいは多層で作成できる。
【0023】中間層に用いる樹脂は、単一ポリマー、共
重合体、ポリマーアロイのいずれのものも使用できる
が、ヒートシーラント層との接着強度(剥離強度)を規
制するとともに、キャリアテープとカバーテープとをヒ
ートシールするときにクッション効果の作用をもつもの
から選定できる。例えば、ポリエステル、ポリエチレ
ン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリ
ル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合
体、アイオノマー、エチレン・プロピレンラバー、ポリ
プロピレンの他にポリエチレン、S・B共重合体、S・
B共重合体水添物、及びHIPSのうち少なくともポリ
エチレン及びS・B共重合体を含む2種以上の樹脂によ
りなるポリマーアロイで形成できる。
【0024】単層構造の中間層について記載する。中間
層は、密度0.915〜0.940のE・O共重合体、
スチレン50〜90重量%とブタジエン50〜10重量
%とのS・B共重合体、スチレン10〜50重量%とブ
タジエン90〜50重量%とのS・B共重合体水添物及
びHIPSのうち少なくともE・O共重合体及びS・B
共重合体を含む3種以上の樹脂により形成することがで
きる。中間層の形成に使用するE・O共重合体は、エチ
レンと、例えばブテン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテ
ン、オクテン、4ーメチルペンテン・1などとの共重合
体である。このようなE・O共重合体の密度が0.91
5未満あるいは0.940を超える場合、S・B共重合
体との組み合わせによる中間層の製膜性が低下し好まし
くない。
【0025】また、中間層を形成するS・B共重合体を
構成するスチレンの量が50重量%未満であると、フイ
ルムの粘着性が増して取扱い難くなり、90重量%を超
えると低温でのヒートシーラント層との接着強度が低下
することがある。
【0026】中間層のE・O共重合体とS・B共重合体
との混合比は、キャリアテープにヒートシールした後に
剥離するときの剥離強度と、カバーテープの透明性とに
大きく影響する。本発明では、中間層におけるE・O共
重合体とS・B共重合体との混合比は、E・O共重合体
30〜70重量%、S・B共重合体が70〜30重量%
が好ましい。E・O共重合体が30重量%未満、S・B
共重合体が70重量%を超える場合、中間層の製膜性が
低下するのみならず透明性も悪化し、また中間層とヒー
トシーラント層との接着強度が大きくなり、カバーテー
プの剥離強度が適性値を超えることとなり好ましくな
い。一方E・O共重合体が70重量%を超え、S・B共
重合体が30重量%未満である場合は、中間層とヒート
シーラント層との接着強度が小さく、カバーテープとし
ての適性な剥離強度を下回り好ましくない。
【0027】中間層にS・B共重合体水添物及びHIP
Sを用いて4種の樹脂により成形する場合、上記のよう
なE・O共重合体30〜70重量%と、S・B共重合体
70〜30重量%とからなる樹脂組成物100重量部に
対して、スチレン10〜50重量%とブタジエン90〜
50重量%とのS・B共重合体水添物を5〜30重量
部、HIPSを5〜50重量部添加することが好まし
い。
【0028】S・B共重合体水添物の添加量が30重量
部を超えると得られる中間層はブロッキングを起こしや
すく好ましくない。S・B共重合体水添物として添加し
たものが、実際に水素添加物になっていない場合、この
共重合体は、ブタジエン成分が高いため、酸化されやす
く中間層の形成時に重合したゲル状物を発生しやすくな
る。また、S・B共重合体水添物に代えて非水添加物を
用いた場合、製膜精度が悪く製膜不能となることがあ
る。
【0029】HIPSの添加量が5重量部を超えると、
中間層の透明性が悪化し好ましくない。
【0030】上記の中間層は、E・O共重合体30〜7
0重量%と、S・B共重合体70〜30重量%とからな
る樹脂組成物100重量部に対して、30重量部未満の
S・B共重合体水添物のみを添加した3種の樹脂を含む
樹脂組成物により形成してもよい。また、E・O共重合
体30〜70重量%と、S・B共重合体70〜30重量
%とからなる樹脂組成物100重量部に対して、50重
量部未満のHIPSのみを5〜50重量部を添加して3
種の樹脂を含む樹脂組成物より形成されてもよい。
【0031】本発明の単層構造の中間層は、上記の構成
の他に、密度0.915〜0.940のE・O共重合体
30〜70重量%とスチレン50〜90重量%とブタジ
エン50〜10重量%とのS・B共重合体70〜30重
量%とからなる樹脂組成物から形成することができる。
この場合、使用するS・B共重合体を構成するスチレン
量が50重量%未満であると、フイルムの粘着性が増し
て取扱い難くなり、また90重量%を超えると低温にお
けるヒートシーラント層の接着強度が低下することとな
り好ましくない。そして、中間層におけるE・O共重合
体とS・B共重合体との混合比は、キャリアテープにカ
バーテープをヒートシールした後に剥離するときの剥離
強度と透明性とに大きく影響するものである。E・O共
重合体が30重量%未満、S・B共重合体が70重量%
を超える場合、中間層の製膜性や透明性が低下し、カバ
ーテープも透明性を損なうことになる。また中間層とヒ
ートシーラント層との接着強度も大き過ぎてカバーテー
プの剥離強度が適性値を超えることになり好ましくな
い。一方、E・O共重合体が70重量%を超え、S・B
共重合体が30重量%未満である場合、中間層とヒート
シーラント層との接着強度が小さく、カバーテープの剥
離強度が適性値を下回ることとなり好ましくない。
【0032】本発明の単層構造の中間層を、密度0.9
15〜0.940のE・O共重合体30〜70重量%と
スチレン70〜30重量%とブタジエン90〜50重量
%とのS・B共重合体水添物90〜10重量%とからな
る樹脂組成物から構成することができる。
【0033】この場合、E・O共重合体の密度が0.9
15未満、あるいは0.940を超える場合、S・B共
重合体水添物との組み合わせによる中間層の製膜性が低
下することになり好ましくない。また、使用するS・B
共重合体水添物を構成するスチレン量が10重量%未満
であるとフイルムの粘着性が増してブロッキングを発生
しやすく、また50重量%を超えると低温度における静
電気拡散層との接着が悪くなり好ましくない。水素添加
物は、E・O共重合体との相溶性がよく、中間層に柔軟
性と透明性とを与える。そして、中間層のE・O共重合
体とS・B共重合体水添物との混合比は、キャリアテー
プとカバーテープとをヒートシールした後の剥離強度
と、中間層の透明性とに大きく影響する。すなわち、E
・O共重合体が、30重量%未満、S・B共重合体水添
物が70重量%を超える場合、中間層の製膜性が悪くな
り、透明性も低下する。一方、E・O共重合体が70重
量%を超え、S・B共重合体水添物が30重量%未満で
ある場合、中間層とヒートシーラント層との接着強度が
弱く、カバーテープの剥離強度が適性値を下回ることが
あり好ましくない。
【0034】本発明の中間層は、ガラス転位温度が40
℃以上の線状飽和ポリエステルにより形成することもで
きる。ガラス転位温度が40℃以上の線状飽和ポリエス
テルとしては、例えばエチレングリコール、プロピレン
グリコール、1,4−ブタンジオール、1,4シクロヘ
キサンジメタノールなどのアルコール成分と、アジピン
酸、セバシン酸などの脂肪族ジカルボン酸やテレフタル
酸、イソフタル酸、ジフェニルカルボン酸などの芳香族
ジカルボン酸によるジカルボン酸などによるポリエステ
ルである。具体的には、エチレングリコールとテレフタ
ル酸、エチレングリコールとイソフタル酸及びテレフタ
ル酸、1,4シクロヘキサンジメタノール及びエチレン
グリコールとテレフタル酸、プロピレングリコールとテ
レフタル酸やイソフタル酸などとの共縮合重合体を使用
する。また、ガラス転位温度を40℃以上に設定したの
は、カバーテープを使用する環境条件が40℃に至らな
いことに起因するものである。
【0035】上記単層構造の中間層は、10〜100μ
mの厚さが好ましい。厚さが10μm未満の場合は製膜
性が悪く、また100μmを超えるとカバーテープのヒ
ートシール性が低下する。
【0036】本発明の中間層5は、多層構造とすること
ができ、図2は2層構造のカバーテープの断面を示す概
略図であり、第1樹脂層51と第2樹脂層52とから中
間層5を構成するものである。
【0037】この場合、第1樹脂層は製膜が容易な密度
が0.915〜0.940のE・O共重合体とし、第2
樹脂層は、密度が0.915〜0.940のE・O共重
合体30〜70重量%とスチレン50〜90重量%とブ
タジエン50〜10重量%とのS・B共重合体70〜3
0%とからなる樹脂組成物100重量部に対してスチレ
ン10〜50重量%とブタジエン90〜50重量%との
S・B共重合体水添物5〜30重量部が添加されている
樹脂組成物より形成することができる。更に第2樹脂層
は、密度0.915〜0.940のE・O共重合体30
〜70重量%と、スチレン50〜90重量%とブタジエ
ン50〜10重量%とのS・B共重合体70〜30重量
%とからなる樹脂組成物100重量部に対して、5〜5
0重量部のHIPSを添加している樹脂組成物により形
成することもできる。また、第2樹脂層は、密度0.9
15〜0.940のE・O共重合体30〜70重量%と
スチレン50〜90重量%とブタジエン50〜10重量
%とのS・B共重合体70〜30重量%とからなる樹脂
組成物100重量部に対して、スチレン10〜50重量
%とブタジエン90〜50重量%とのS・B共重合体水
添物を3〜30重量部とHIPS5〜50重量部とを添
加した樹脂組成物により形成することができる。
【0038】そして、第1樹脂層及び第2樹脂層は、そ
れぞれ5〜60μmの厚さで形成できる。
【0039】図3は、中間層5を3層構造とした本発明
のカバーテープの例を示す断面の概略図であり、中間層
5に第1樹脂層51を、第2樹脂層52を介してヒート
シーラント層6と接する第3樹脂層53とから構成する
ものである。
【0040】この場合、第1樹脂層は、製膜が容易な密
度0.915〜0.940のE・O共重合体より構成さ
れ、第2樹脂層は、密度0.915〜0.940のE・
O共重合体30〜70重量%と、スチレン50〜90重
量%とブタジエン50〜10重量%とのS・B共重合体
70〜30重量%によりなる組成物や、第3樹脂層とは
異なる組成で、かつ、密度0.915〜0.940のE
・O共重合体30〜70重量%と、スチレン50〜90
重量%とブタジエン50〜10重量%とのS・B共重合
体70〜30重量%とからなる樹脂組成物100重量部
に対して、スチレン10〜50重量%とブタジエン90
〜50重量%との5〜30重量部のS・B共重合体水添
物と、HIPS5〜50重量部とを添加した組成物によ
り構成できる。
【0041】第3樹脂層は、密度が0.915〜0.9
40のE・O共重合体30〜70重量%とスチレン50
〜90重量%とブタジエン50〜10重量%とのS・B
共重合体70〜30重量%とからなる樹脂組成物100
重量部に対してスチレン10〜50重量%とブタジエン
90〜50重量%とのS・B共重合体水添物5〜30重
量部が添加されている樹脂組成物より形成することがで
きる。また、第3樹脂層は、密度0.915〜0.94
0のE・O共重合体30〜70重量%と、スチレン50
〜90重量%とブタジエン50〜10重量%とのS・B
共重合体70〜30重量%とからなる樹脂組成物100
重量部に対して、HIPS5〜50重量部が添加されて
いる樹脂組成物により形成することもできる。更に、密
度0.915〜0.940のE・O共重合体30〜70
重量%とスチレン50〜90重量%とブタジエン50〜
10重量%とのS・B共重合体70〜30重量%とから
なる樹脂組成物100重量部に対して、スチレン10〜
50重量%とブタジエン90〜50重量%とのS・B共
重合体水添物5〜30重量部と、HIPS5〜50重量
部とが添加されている樹脂組成物により形成できる。
【0042】そして、第1樹脂層、第2樹脂層及び第3
樹脂層は、それぞれ3〜30μmの範囲の厚さで形成で
きる。複合基材シートの一方の面に接着剤層を設け、別
工程で作成した中間層とをドライラミネーションした
り、AC層を介して接着用樹脂を押出しコートしてサン
ドイッチラミネーションで形成することができる。
【0043】本発明のカバーテープは、中間層にヒート
シーラント層を設けることにより、キャリアテープにヒ
ートシールされたカバーテープを剥離するとき図6に示
すように、中間層5とヒートシーラント層6との層間で
生ずる好ましい形の剥離形態である。すなわち、図4〜
図5に示したキャリアテープ11にヒートシール部10
を設けたカバーテープ1は剥離するとき、図6に示すよ
うに中間層5とヒートシーラント層6との間で層間剥離
する。この場合の剥離強度はヒートシーラント層6と静
電気拡散層8との接着強度あるいは静電気拡散層との接
着強度あるいは静電気拡散層とキャリアテープとの接着
強度より弱いものであり、100〜1200g/15m
mの範囲であることが好ましい。剥離強度が100g/
15mm未満になると、カバーテープをヒートシールし
た容器を移送するときに中間層とヒートシーラント層と
の間で層間剥離を生じ内容物が脱落する危険性がある。
また、剥離強度が1200g/15mmを超えると、カ
バーテープを剥離するときキャリアテープのポケットが
振動して内容物が飛び出す恐れがあり好ましくない。
尚、上記の剥離強度は、23℃相対湿度40%におい
て、剥離角度180°、剥離速度を300mm/min
で測定した値である。(以下本明細書では特に限定しな
い限り上記の条件で測定した値を記載する)。また、ジ
ップアップは、2mm巾で測定したとき30g以下が好
ましい。30g以上の場合、カバーテープをキャリアテ
ープから剥離するとき、キャリアテープが振動して、内
容物が飛び出したりすることがある。
【0044】上記のように、中間層とヒートシーラント
層との層間剥離は、加熱、加圧を十分に行うことにより
達成できる。例えば、加熱温度を130〜200℃、加
熱時間を0.3〜2.0秒、加圧を0.73〜3.0k
gf/cm2 程度である。180度剥離してこの剥離強
度は、ヒートシーラント層とキャリアテープとのヒート
シール強度より弱いものであり、100〜1200g/
15mmの範囲であることが好ましい。剥離強度が、1
00g/15mm未満になると、内容物を収納し移送す
る際に、中間層とヒートシーラント層との層間で剥離し
て内容物が脱落する危険性がある。また、剥離強度が1
200g/15mmを超えると、カバーテープを剥離す
るときキャリアテープが振動して内容物が飛び出したり
することがあり好ましくない。
【0045】本発明のカバーテープは、中間層とヒート
シーラント層との間で剥離するものであるから、ヒート
シール条件により変化するものではない。したがって、
カバーテープとキャリアテープとのヒートシールは十分
に加熱して行うことができ、安定したヒートシール強度
と剥離強度を得ることができる。
【0046】本発明のカバーテープのヒートシーラント
層は、ポリエステル、ポリウレタン、塩化ビニル・酢酸
ビニル系共重合体、アクリル樹脂の少なくとも1種から
なる熱可塑性樹脂と、後述する導電性微粒子などにより
構成されている。2種以上の熱可塑性樹脂の組み合わせ
には、例えば、混合比が9:1〜4:6のポリウレタン
と塩化ビニル・酢酸ビニル系共重合体との混合物、混合
比が5:5〜9.5:0.5のポリエステルと塩化ビニ
ル・酢酸ビニル系共重合体との混合物あるいは、混合比
が5:5〜9.5:0.5のアクリル樹脂と塩化ビニル
・酢酸ビニル系共重合体との混合物などを挙げることが
できる。また、中間層がガラス転位温度が40℃以上の
線状飽和ポリエステルによる場合は、ポリウレタンと塩
化ビニル・酢酸ビニル系共重合体との混合物を使用する
ことが好ましい。
【0047】本発明のヒートシーラント層に設ける静電
気拡散層は、ビスアンモニウム系イオウ半導体を主成分
とするものである。そして、熱可塑性樹脂や熱可塑性エ
ラストマーに混練したり、樹脂ワニスに分散したり、又
は単体として(水/イソプロピルアルコール)に分散し
た溶液などを、溶融押出しコートしたり、ロールコー
ト、噴霧などにより設けることができる。本発明におけ
る静電気拡散層の厚みは0.01〜30μm、好ましく
は0.05〜2μmである。
【0048】本発明において使用するビスアンモニウム
系イオウ半導体は、下記の一般式1に示される結合体で
ある。
【0049】
【化1】
【0050】
【化2】
【0051】
【化3】
【0052】
【化4】
【0053】
【化5】
【0054】
【化6】
【0055】(化1)〜(化6)に示す静電気拡散層
は、その表面抵抗率が、22℃相対湿度60%におい
て、105 〜1012Ωの範囲内にあり、また、23±5
℃、相対湿度12±3%において、5000Vから99
%減衰するまでに要する電荷減衰時間が2秒以下の優れ
た静電気特性をもつ。上記の表面抵抗率が1012Ωを超
えると静電気の拡散効果が極端に低下し、電子部品を静
電気破壊から保護することが困難となる。また、105
Ω未満になると、外部からカバーテープを介して電子部
品に通電することにより、電気的に破壊される危険性が
ある。尚、表面抵抗率及び電荷減衰時間は、以後上記の
条件下で測定した数値を記載する。また、上記の数値
は、米国のMIL−B91705Cに準拠して測定した
ものである。
【0056】本発明のカバーテープは、中間層とヒート
シーラント層との層間で剥離するので、条件に左右され
ることなくキャリアテープとヒートシールでき、そし
て、安定した剥離性を示すものである。このような層間
剥離を図4〜図6を参照にして詳細に説明する。先ず図
4及び図5に示すポケット12をもつキャリアテープ1
1に図1に示すカバーテープ1をヒートシールする。こ
のヒートシールは、ポケット12の両端部に所定の巾で
線状のヒートシール部10を設ける。この状態で蓋材1
の中間層5と静電気拡散層8との接着強度は100〜1
200g/15mmの範囲であり、ヒートシーラント層
6と静電気拡散層8との接着強度あるいは静電気拡散層
8とキャリアテープ11との接着強度よりも小さいもの
である。次にカバーテープ1をキャリアテープ11から
剥離すると、線状のヒートシール部10において、ヒー
トシーラント層6及び静電気拡散層8はキャリアテープ
11にヒートシールされたままであり、中間層5とヒー
トシーラント層6との層間で剥離する。したがって、カ
バーテープ1は、ヒートシーラント層6及び静電気拡散
層8をのうち線状のヒートシール部10をキャリアテー
プに残した状態で剥離される。すなわち、本発明のカバ
ーテープ1は、キャリアテープ11に対する安定したヒ
ートシール性と、剥離が容易であるという相反する特性
を兼ね備えている。また、複合基材シート2が多層の延
伸フイルムから構成することにより、剥離時のジップア
ップも少なく、安定した剥離ができるものである。
【0057】本発明のカバーテープの使用対象となるキ
ャリアテープの材質は、ポリ塩化ビニル、ポリスチレ
ン、ポリエステル(A−PET、PEN、PET−G、
PCTA)、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリ
アクリロニトリル、ABSなどである。そして、これら
に帯電防止対策として、導電性カーボンブラック微粒
子、金属微粒子、金属酸化物に導電性をもたせた導電性
微粉末、有機ケイ素化合物あるいは界面活性剤を練り込
んだり、これらを含むものを塗布したりするものがあ
る。またポリスチレン系又はABS系樹脂シートの片面
あるいは両面にカーボンブラックを含むポリスチレン系
又はABS系樹脂を共押出しにより一体に積層した多層
シートや、プラスチックシートの表面に導電性高分子を
形成したものが挙げられる。あるいは、導電性処理とし
て、プラスチックシートの表面に導電性高分子を形成さ
せたものも挙げることができる。
【0058】次に具体的実施例を示して本発明のカバー
テープを更に詳細に説明する。 (実験例1)図1に示すように、厚さ12μmの二軸延
伸ポリエステルフイルム21と厚さ6μmの表面処理を
施した二軸延伸ポリエステルフイルム22〔いずれも、
エスペット6140東洋紡株式会社製 商品名〕とを、
タケラックA515に硬化剤としてタケネートA−50
〔武田薬品工業株式会社製 商品名〕を接着剤層7を設
けてドライラミネーションして、複合基材シート2を作
成した。中間層の構成材料としての次のものを表1に示
す組成で用いて単層の厚さ30μmの中間層5を作成し
た。 E・O共重合体:ウルトゼックス3550〔三井石油
化学工業株式会社製商品名〕密度=0.925g/cm
3 。 S・B共重合体:アサフレックス810〔旭化成工業
株式会社製 商品名〕スチレン70〜90重量%とブタ
ジエン30〜10重量%。 S・B共重合体水添物:タフテックH1041〔旭化
成工業株式会社製 商品名〕スチレン20〜50重量%
とブタジエン80〜50重量%。 HIPS:スタイロン475D〔旭化成工業株式会社
製 商品名〕。 S・Bブロックエラストマー:タフプレンA〔旭化成
工業株式会社製 商品名〕スチレン20〜50重量%と
ブタジエン80〜50重量%との無水素添加物。 複合基材シート2の延伸フイルム22に、AC層3を設
け、厚さ20μmの低密度ポリエチレンミラソン16
〔三井石油化学工業株式会社製 商品名〕接着用樹脂4
としてサンドイッチラミネーションにより、複合基材シ
ート2と、批表1に示す組成の中間層5とを積層した。
次いで、上記中間層5にグラビアリバースにより下記の
組成物を溶剤に溶解したヒートシーラント層6を2μm
(固形分)の厚さで設けた。更に、ヒートシーラント層
6に静電気拡散層としてビスアンモニウム系イオウ半導
体をの溶液をグラビアコートにより0.1g/m2 塗布
して表1に示すカバーテープの試料1〜16並びに比較
試料1〜6を作成した。 (ヒートシーラント層用塗布液) ・ポリウレタン ニッポラン5120 25重量部 〔日本ポリウレタン工業株式会社製 商品名〕 ・塩化ビニル・酢酸ビニル系共重合体 ビニライトVAGH 75重量部 〔ユニオンカーバイド社製 商品名〕
【0059】
【表1】
【0060】上記の各カバーテープ(試料1〜16及び
比較試料1〜6)について下記の方法で、ヘーズ度、全
光線透過率、表面抵抗率、電荷減衰時間を測定した結果
及び導電性ポリ塩化ビニル基材「XEG47太平化学株
式会社株製 商品名」とヒートシールしたものの剥離強
度と剥離形態を表2に示す。 ・ヘーズ度及び全光線透過率:カラーコンピューターS
M−44C「スガ試験機株式会社製 商品名」にて測
定。 ・表面抵抗率:Electro−Tech Syste
ms,Inc.製STATIC DECAY METE
R−406Cを用いて、23±5℃、相対湿度が12±
3%の条件で、5000Vから99%の減衰に要する時
間をMIL−B−81705Cに準じて測定する。 ・剥離強度:150℃、3kgf /cm2 、0.5秒の条
件でヒートシールして、テンシロン万能試験機HTH−
100「東洋ボールドウィン株式会社製 商品名」を用
いて180度剥離、剥離速度を300mm/minで測
定。
【0061】
【表2】
【0062】(実験例2)下記の二軸延伸ポリエチレン
テレフタレートフイルム及び接着剤により表3に示す構
成で複合基材シート2をドライラミネーションにより作
成した。 ・二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフイルム テトロンフイルムFタイプ〔帝人株式会社製 商品名〕
厚さ、3、6及び12μm。 テトロンフイルムVタイプ〔帝人株式会社製 商品名〕
厚さ、20及び25μm。 ・接着剤 エステル系、エーテル系、アクリル系、エポキシ系、ウ
レタン系、ポリイミド系。 表3に示す複合基材シート又は単層の基材シートと(E
・O共重合体40重量%とS・B共重合体60重量%と
のブレンド物からなる厚さ30μm)の中間層5とを実
験例1で使用した接着剤層7を介してドライラミネーシ
ョンにより積層した。次いで、上記中間層5にグラビア
リバースにより、下記組成のヒートシーラント層2μm
をグラビアリバースコートにより設け、更に、実験例1
と同様に静電気拡散層を0.1g/m2 塗布して、表3
に示すカバーテープの試料17〜25並びに比較試料7
〜9を作成した。 (ヒートシーラント層用塗布液) ・ポリウレタン ニッポラン5120 70重量部 〔日本ポリウレタン工業株式会社製 商品名〕 ・塩化ビニル・酢酸ビニル系共重合体 ビニライトVAGH 18重量部 〔ユニオンカーバイド社製 商品名〕 ・シリカ 粒径 0.02μm 12重量部
【0063】実験例7の各カバーテープ(試料17〜2
5並びに比較試料7〜9)について、キャリアテープの
シートXEG47「太平化学株式会社製 商品名」と、
温度130℃及び150℃、圧力2kgf/cm2 、時
間0.5秒のヒートシール条件でヒートシールし、剥離
強度を測定し、剥離強度の平均値及び、最大剥離強度と
最小剥離強度との差であるジップアップを評価した。そ
の結果を表15に示す。
【0064】
【表3】
【0065】
【発明の効果】延伸フイルムを2層以上硬化型接着剤で
貼合した複合基材シートに形成したカバーテープは、剥
離するときジップアップが少なくし、E・O共重合体と
S・B共重合体とS・B共重合体水添物及びHIPSの
うち少なくともE・O共重合体及びS・B共重合体を含
む3種以上の樹脂により形成された中間層に設けたヒー
トシーラント層は、キャリアテープと剥離するとき、中
間層とヒートシーラント層との間で安定して剥離するも
のである効果を奏するものである。そして、ヒートシー
ラント層に設けたビスアンモニウム系イオウ半導体を主
成分とする静電気拡散層はカバーテープに表面抵抗率、
電荷減衰時間などの帯電防止特性に優れたカバーテープ
を提供する効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカバーテープの断面を表す概念図であ
る。
【図2】2層よりなる中間層を設けたカバーテープの断
面を表す概念図である。
【図3】3層よりなる中間層を設けたカバーテープの断
面を表す概念図である。
【図4】キャリアテープとカバーテープの密封状態を示
す斜視図である。
【図5】本発明のカバーテープとキャリアテープとをヒ
ートシールした状態の断面を示す概念図である。
【図6】図5のカバーテープをキャリアテープより剥離
した状態の断面を示す概念図である。
【符号の説明】
1 キャリアテープ 2 複合基材シート 21、22 延伸フイルム 3 AC層 4 接着用樹脂 5 中間層 51 第1樹脂層 52 第2樹脂層 53 第3樹脂層 6 ヒートシーラント層 7 接着剤層 8 静電気拡散層層 10 ヒートシール部 11 キャリアテープ 12 ポケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 7/12 B32B 7/12 27/00 27/00 B H01L 21/60 311 H01L 21/60 311W

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリアテープにヒートシールできるカ
    バーテープにおいて、該カバーテープが2層以上よりな
    る延伸フイルムを接着剤層を介して貼合した複合基材シ
    ート、中間層、及びヒートシラント層及びビスアンモニ
    ウム系イオウ半導体を主成分とする静電気拡散層とを順
    に積層したものであることを特徴とするキャリアテープ
    用カバーテープ。
  2. 【請求項2】 前記延伸フイルムを貼合する接着剤層
    が、ポリエステル、ポリエーテル、ウレタン系樹脂、エ
    チレン・酢酸ビニル系樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹
    脂、又はこれらの変性物であることを請求項1記載のキ
    ャリアテープ用カバーテープ。
  3. 【請求項3】 前記中間層が、密度0.915〜0.9
    40g/cm3 のエチレン・αオレフィン共重合体、ス
    チレン50〜90重量%とブタジエン50〜10重量%
    とのスチレン・ブタジエンブロック共重合体、スチレン
    10〜50重量%とブタジエン90〜50重量%とのス
    チレン・ブタジエンブロック共重合体の水素添加物、及
    びハイインパクトポリスチレンのうち少なくともエチレ
    ン・αオレフィン共重合体及びスチレン・ブタジエンブ
    ロック共重合体を含む3種以上の樹脂により形成された
    ものであることを特徴とするキャリアテープ用カバーテ
    ープ。
  4. 【請求項4】 前記中間層は、単層構造であり、密度
    0.915〜0.940g/cm3 のエチレン・αオレ
    フィン共重合体30〜70重量%と、スチレン50〜9
    0重量%とブタジエン50〜10重量%とのスチレン・
    ブタジエンブロック共重合体70〜30重量%とからな
    る樹脂組成物100重量部に対して、スチレン10〜5
    0重量%とブタジエン90〜50重量%とのスチレン・
    ブタジエンブロック共重合体の水素添加物5〜30重量
    部と、ハインパクトポリスチレン5〜50重量部とが添
    加されている樹脂組成物により形成されたものであるこ
    とを特徴とする請求項3に記載のキャリアテープ用カバ
    ーテープ。
  5. 【請求項5】 前記中間層は、単層構造であり、密度
    0.915〜0.940g/cm3 のエチレン・αオレ
    フィン共重合体30〜70重量%と、スチレン50〜9
    0重量%とブタジエン50〜10重量%とのスチレン・
    ブタジエンブロック共重合体70〜30重量%とからな
    る樹脂組成物100重量部に対して、スチレン10〜5
    0重量%とブタジエン90〜50重量%とのスチレン・
    ブタジエンブロック共重合体の水素添加物5〜30重量
    部が添加されている樹脂組成物により形成されたもので
    あることを特徴とする請求項3に記載のキャリアテープ
    用カバーテープ。
  6. 【請求項6】 前記中間層は、単層構造であり、密度
    0.915〜0.940g/cm3 のエチレン・αオレ
    フィン共重合体30〜70重量%と、スチレン50〜9
    0重量%とブタジエン50〜10重量%とのスチレン・
    ブタジエンブロック共重合体70〜30重量%とからな
    る樹脂組成物100重量部に対して、ハイインパクトポ
    リスチレン5〜50重量%が添加されている樹脂組成物
    により形成されたものであることを特徴とする請求項3
    に記載のキャリアテープ用カバーテープ。
  7. 【請求項7】 前記中間層は、第1樹脂層と前記ヒート
    シラント層に接する第2樹脂層との2層構造よりなり、
    前記第1樹脂層は密度0.915〜0.940g/cm
    3 のエチレン・αオレフィン共重合体により形成され、
    前記第2樹脂層は密度0.915〜0.940g/cm
    3 のエチレン・αオレフィン共重合体30〜70重量%
    と、スチレン50〜90重量%とブタジエン50〜10
    重量%とのスチレン・ブタジエンブロック共重合体70
    〜30重量%とからなる樹脂組成物100重量部に対し
    て、スチレン10〜50重量%とブタジエン90〜50
    重量%とのスチレン・ブタジエンブロック共重合体の水
    素添加物5〜30重量部が添加されている樹脂組成物に
    より形成されているものであることを特徴とする請求項
    3に記載のキャリアテープ用カバーテープ。
  8. 【請求項8】 前記中間層は、第1樹脂層と前記ヒート
    シラント層に接する第2樹脂層との2層構造よりなり、
    前記第1樹脂層は密度0.915〜0.940g/cm
    3 のエチレン・αオレフィン共重合体により形成され、
    前記第2樹脂層は密度0.915〜0.940g/cm
    3 のエチレン・αオレフィン共重合体30〜70重量%
    と、スチレン50〜90重量%とブタジエン50〜10
    重量%とのスチレン・ブタジエンブロック共重合体70
    〜30重量%とからなる樹脂組成物100重量部に対し
    て、ハイインパクトポリスチレン5〜50重量部が添加
    されている樹脂組成物により形成されているものである
    ことを特徴とする請求項3に記載のキャリアテープ用カ
    バーテープ。
  9. 【請求項9】 前記中間層は、第1樹脂層と前記ヒート
    シラント層に接する第2樹脂層との2層構造よりなり、
    前記第1樹脂層は密度0.915〜0.940g/cm
    3 のエチレン・αオレフィン共重合体により形成され、
    前記第2樹脂層は密度0.915〜0.940g/cm
    3 のエチレン・αオレフィン共重合体30〜70重量%
    と、スチレン50〜90重量%とブタジエン50〜10
    重量%とのスチレン・ブタジエンブロック共重合体70
    〜30重量%とからなる樹脂組成物100重量部に対し
    て、スチレン10〜50重量%とブタジエン90〜50
    重量%とのスチレン・ブタジエンブロック共重合体の水
    素添加物5〜30重量部と、ハイインパクトポリスチレ
    ン5〜50重量部とが添加されている樹脂組成物により
    形成されているものであることを特徴とする請求項3に
    記載のキャリアテープ用カバーテープ。
  10. 【請求項10】 前記中間層は、第1樹脂層と第2樹脂
    層と前記ヒートシラント層に接す第3樹脂層との3層構
    造よりなり、前記第1樹脂層は密度0.915〜0.9
    40g/cm3 のエチレン・αオレフィン共重合体によ
    り形成され、前記第2樹脂層は密度0.915〜0.9
    40g/cm3 のエチレン・αオレフィン共重合体30
    〜70重量%と、スチレン50〜90重量%とブタジエ
    ン50〜10重量%とのスチレン・ブタジエンブロック
    共重合体70〜30重量%との樹脂組成物により形成さ
    れ、前記第3樹脂層は、密度0.915〜0.940g
    /cm3 のエチレン・αオレフィン共重合体30〜70
    重量%と、スチレン50〜90重量%とブタジエン50
    〜10重量%とのスチレン・ブタジエンブロック共重合
    体70〜30重量%とからなる樹脂組成物100重量部
    に対して、スチレン10〜50重量%とブタジエン90
    〜50重量%とのスチレン・ブタジエンブロック共重合
    体70〜30重量%の水素添加物5〜30重量部が添加
    されている樹脂組成物により形成されているものである
    ことを特徴とする請求項3に記載のキャリアテープ用カ
    バーテープ。
  11. 【請求項11】 前記中間層は、第1樹脂層と第2樹脂
    層と前記ヒートシラント層に接する第3樹脂層との3層
    構造よりなり、前記第1樹脂層は密度0.915〜0.
    940g/cm3 のエチレン・αオレフィン共重合体に
    より形成され、前記第2樹脂層は密度0.915〜0.
    940g/cm3 のエチレン・αオレフィン共重合体3
    0〜70重量%と、スチレン50〜90重量%とブタジ
    エン50〜10重量%とのスチレン・ブタジエンブロッ
    ク共重合体70〜30重量%との樹脂組成物により形成
    され、前記第3樹脂層は、密度0.915〜0.940
    g/cm3 のエチレン・αオレフィン共重合体30〜7
    0重量%と、スチレン50〜90重量%とブタジエン5
    0〜10重量%とのスチレン・ブタジエンブロック共重
    合体70〜30重量%とからなる樹脂組成物100重量
    部に対して、ハイインパクトポリスチレン5〜50重量
    部が添加されている樹脂組成物により形成されているも
    のであることを特徴とする請求項3に記載のキャリアテ
    ープ用カバーテープ。
  12. 【請求項12】 前記中間層は、第1樹脂層と第2樹脂
    層と前記ヒートシラント層に接す第3樹脂層との3層構
    造よりなり、前記第1樹脂層は密度0.915〜0.9
    40g/cm3 のエチレン・αオレフィン共重合体によ
    り形成され、前記第2樹脂層は密度0.915〜0.9
    40g/cm3 のエチレン・αオレフィン共重合体30
    〜70重量%と、スチレン50〜90重量%とブタジエ
    ン50〜10重量%とのスチレン・ブタジエンブロック
    共重合体70〜30重量%との樹脂組成物により形成さ
    れ、前記第3樹脂層は、密度0.915〜0.940g
    /cm3 のエチレン・αオレフィン共重合体30〜70
    重量%と、スチレン50〜90重量%とブタジエン50
    〜10重量%とのスチレン・ブタジエンブロック共重合
    体70〜30重量%とから樹脂組成物100重量部に対
    して、スチレン10〜50重量%とブタジエン90〜5
    0とのスチレン・ブタジエンブロック共重合体の水素添
    加物5〜30重量部とハイインパクトポリスチレン5〜
    50重量部が添加されている樹脂組成物により形成され
    ているものであることを特徴とする請求項3に記載のキ
    ャリアテープ用カバーテープ。
  13. 【請求項13】 前記中間層は密度0.915〜0.9
    40g/cm3 のエチレン・αオレフィン共重合体30
    〜70重量%と、スチレン50〜90重量%とブタジエ
    ン50〜10重量%とのスチレンーブタジエンブロック
    共重合体70〜30重量%とからなる樹脂組成物により
    形成されていることを特徴とする請求項1に記載のキャ
    リアテープ用カバーテープ。
  14. 【請求項14】 前記中間層は密度0.915〜0.9
    40g/cm3 のエチレン・αオレフィン共重合体30
    〜70重量%と、スチレン10〜50重量%とブタジエ
    ン90〜50重量%とのスチレンーブタジエンブロック
    共重合体の水素添加物70〜30重量%とからなる樹脂
    組成物により形成されていることを特徴とする請求項1
    に記載のキャリアテープ用カバーテープ。
  15. 【請求項15】 前記中間層はガラス転位温度が40℃
    を超える線状飽和ポリエステルにより形成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のキャリアテープ用カバ
    ーテープ。
  16. 【請求項16】 前記ヒートシーラント層は、ポリエス
    テル、ポリウレタン、塩化ビニル・酢酸ビニル系共重合
    体、アクリル樹脂の少なくとも1種を含むことを特徴と
    する請求項1乃至請求項15のいずれかに記載のキャリ
    アテープ用カバーテープ。
  17. 【請求項17】 前記静電気拡散層は、表面抵抗率が1
    5 〜1012Ω/□の範囲にあり、99%電荷減衰時間
    が2秒以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項
    16のいずれかに記載のキャリアテープ用カバーテー
    プ。
  18. 【請求項18】 全光線透過率が75%以上であり、か
    つ、ヘーズ値が50%以下であることを特徴とする請求
    項1乃至請求項17のいずれかに記載のキャリアテープ
    用カバーテープ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001106994A (ja) * 1999-10-08 2001-04-17 Nitto Denko Corp 電子部品搬送体用カバーテープ及び電子部品搬送体
JP2003246358A (ja) * 2001-12-19 2003-09-02 Dainippon Printing Co Ltd 電子部品のテーピング包装用カバーテープ
JP2014501185A (ja) * 2010-12-17 2014-01-20 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー ヒートシール、及び電子部品をパッケージングするためのカバーテープ

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