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JPH09111012A - 複合材料の製造方法 - Google Patents

複合材料の製造方法

Info

Publication number
JPH09111012A
JPH09111012A JP26530795A JP26530795A JPH09111012A JP H09111012 A JPH09111012 A JP H09111012A JP 26530795 A JP26530795 A JP 26530795A JP 26530795 A JP26530795 A JP 26530795A JP H09111012 A JPH09111012 A JP H09111012A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reinforcing material
inorganic particles
weight
composite material
surface treatment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26530795A
Other languages
English (en)
Inventor
Akiyoshi Nozue
明義 野末
Hiroki Tamiya
裕記 田宮
Kiyotaka Komori
清孝 古森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP26530795A priority Critical patent/JPH09111012A/ja
Publication of JPH09111012A publication Critical patent/JPH09111012A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0313Organic insulating material
    • H05K1/0353Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement
    • H05K1/0366Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement reinforced, e.g. by fibres, fabrics
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0313Organic insulating material
    • H05K1/0353Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement
    • H05K1/0373Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement containing additives, e.g. fillers

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  • Reinforced Plastic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 補強材に、平均粒径1000nm以下の無機
粒子を含ませた後、付加型ポリイミド樹脂含有ワニスを
含浸し、次いで乾燥して得られるプリプレグを成形して
製造する複合材料の製造方法であって、吸湿処理後の絶
縁抵抗及び吸湿処理後の半田耐熱性が優れている複合材
料を得ることのできる方法を提供する。 【解決手段】 平均粒径1000nm以下の無機粒子を
補強材100重量部に対して1〜30重量部の割合で含
む、ワニスを含浸する前の補強材が、下記式で表され
るN−フェニル−γ−アミノプロピルシランカップリン
グ剤を含む表面処理剤を使用して、表面処理されている
ことを特徴とする。 C6 5 −NH−C3 6 SiX3 −−− (XはOCH3 、OC2 5 、OC3 7 又はClを表
す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、補強材に付加型ポ
リイミド樹脂含有ワニスを含浸し、次いで乾燥して得ら
れるプリプレグを成形して製造される複合材料の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器に使用される材料の最近の動向
として、小型化、軽量化と同時に、高速化、高密度化も
実現しようとする試みがある。その目的達成のための一
つの手段として、リードレスチップキャリア(LCC)
の表面実装技術(SMT)が挙げられる。例えばアルミ
ナのLCCをプリント回路基板に直接実装する場合、ア
ルミナとプリント回路基板との熱膨張係数が異なると、
接合部の半田に熱履歴によって亀裂が生じる。そのた
め、直接実装をする場合には、プリント回路基板の熱膨
張係数をLCCの熱膨張係数(アルミナの場合7ppm
/℃)にできるだけ近づけることが望ましい。さらに、
シリコンのベアチップをリードレスで直接実装しようと
する試みもあるが、そのためには、プリント回路基板の
熱膨張係数をシリコンの熱膨張係数(3〜4ppm/
℃)にできるだけ近づけることが望ましい。
【0003】本発明者らは、プリント回路基板の熱膨張
係数を小さくするための手段として、特願平6−108
816号において、モノフィラメントが集束されてなる
ストランドからなる補強材により樹脂が強化されてなる
複合材料であって、ストランドに平均粒径1000nm
以下の無機粒子が補強材100重量部に対して1重量部
以上の割合で含まれている低熱膨張複合材料を提案して
いる。しかし、この複合材料では、PCT処理等の吸湿
処理後に半田試験を行うとふくれが生じる場合があるこ
とが判明した。この理由の一つは、ストランド中に無機
粒子を含ませたことにより、ストランド中に樹脂が侵入
しにくい隙間ができ、ポア(小さな空洞)が生じるため
と考えられる。そこで、本発明者らは、含浸方法や成形
方法を改良することにより、ポアがなく、吸湿処理後の
半田耐熱性に優れた複合材料を製造できることを見出
し、特願平7−151850号及び特願平7−1518
69号として新たな製造方法を提案している。しかし、
さらに検討を進めると、このような含浸方法や成形方法
を改良した場合でも、無機粒子を含む補強材の表面処理
の方法によっては、得られる複合材料の吸湿処理後の絶
縁抵抗や、吸湿処理後の半田耐熱性に問題が生じる場合
があることが明らかになった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事情
に鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、モノフィラメントが集束されてなるストランドから
なる補強材に、平均粒径1000nm以下の無機粒子を
含ませた後、前記補強材に付加型ポリイミド樹脂含有ワ
ニスを含浸し、次いで乾燥して得られるプリプレグを成
形して製造する複合材料の製造方法であって、吸湿処理
後の絶縁抵抗及び吸湿処理後の半田耐熱性が優れている
複合材料を得ることのできる方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の複
合材料の製造方法は、モノフィラメントが集束されてな
るストランドからなる補強材に、平均粒径1000nm
以下の無機粒子を前記補強材100重量部に対して1〜
30重量部の割合で含ませ、次いでこの無機粒子を含む
補強材に付加型ポリイミド樹脂含有ワニスを含浸、乾燥
してプリプレグを得、次いでこのプリプレグを成形して
複合材料を製造する複合材料の製造方法において、ワニ
スを含浸する前の無機粒子を含む補強材が下記式で表
されるN−フェニル−γ−アミノプロピルシランカップ
リング剤を含む表面処理剤を使用して、表面処理されて
いるとを特徴とする。
【0006】 C6 5 −NH−C3 6 SiX3 −−− (XはOCH3 、OC2 5 、OC3 7 又はClを表
す。)請求項2に係る発明の複合材料の製造方法は、請
求項1記載の製造方法において、無機粒子を含む補強材
の表面処理を、補強材への表面処理剤の付着量が、表面
処理後の無機粒子を含む補強材100重量部に対し、
0.05〜1.0重量部となるように施すことを特徴と
する。
【0007】請求項3に係る発明の複合材料の製造方法
は、請求項1又は請求項2記載の製造方法において、補
強材がガラスクロスであり、平均粒径1000nm以下
の無機粒子の材質がシリカであることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明における補強材としては、
モノフィラメントが集束されてなるストランドからなる
ものが用いられる。モノフィラメントとしては、低熱膨
張のものが好ましいが、特に限定はされない。モノフィ
ラメントの素材は、特に限定するものではないが、ガラ
ス(例えば、Eガラス、Dガラス、Qガラス、Sガラ
ス、Tガラス等)やアラミド樹脂の1種又は複数種であ
ることが好ましい。ストランドの長さについては、長繊
維で用いてもよいし、短繊維で用いてもよい。補強材の
形態としては、低熱膨張の観点から、樹脂含有量ができ
るだけ少なくてすむような形態が好ましい。このような
形態の補強材としては、特に限定はされないが、マッ
ト、シート、クロス(例えば、平織、ななこ織等の織り
方がある)及びこれらの複合物等の繊維成形体等が例示
される。上に挙げた補強材の中でも、ガラスクロスが特
に好ましい。その理由は、クロス形状は緻密であるため
樹脂含有量を低くできることや、フィラメントの連続性
が高いことにより、複合材料の低熱膨張化に有効だから
である。また、ガラスが好ましいのは、安価で、かつ、
安定に長繊維を得ることができるからである。
【0009】補強材に含ませる平均粒径1000nm以
下の無機粒子は、それ自身、低熱膨張の材料である。そ
の熱膨張係数は、特に限定されるわけではないが、10
ppm/℃以下であることが好ましい。無機粒子の熱膨
張係数が10ppm/℃より大きいと、複合材料の熱膨
張係数がアルミナ(7ppm/℃)やシリコン(3〜4
ppm/℃)に比べて大きくなりすぎるからである。ま
た、平均粒径1000nm以下の無機粒子の量は、無機
粒子を含ませる前の補強材100重量部に対して1〜3
0重量部の範囲内であることが重要である。この量が1
重量部未満であると、熱膨張係数の小さい複合材料が得
られず、また、上記無機粒子の量が無機粒子を含ませる
前の補強材100重量部に対して30重量部を越える
と、複合材料としたときの耐湿性が悪くなりやすいとい
う問題が生じるからである。
【0010】無機粒子として平均粒径1000nm以下
のものを用いる理由は、以下の通りである。ストランド
を構成するモノフィラメントは、通常、数μmの太さで
あるため、モノフィラメント間の隙間はミクロンオーダ
ーになるので、ストランドの内部まで無機粒子を容易に
含ませるためには、その平均粒径が1μm(=1000
nm)以下であることが好ましいからである。さらに、
このように平均粒径の小さい無機粒子は、水等を媒体と
する処理液中で容易に単分散するので好ましい。
【0011】なお、前記無機粒子としては、平均粒径1
〜100nmのコロイド粒子がさらに好ましい。このよ
うな無機粒子は、その粒径がさらに小さいので、より狭
いストランドの隙間にも入っていけるからである。しか
し、コロイド粒子の平均粒径は、小さければ小さいほど
よいわけではなく、1nm未満になると、コロイド粒子
の比表面積が非常に大きくなるため、樹脂との界面制御
が困難になるので、コロイド粒子の平均粒径の下限は1
nmである。
【0012】平均粒径1000nm以下の無機粒子とし
ては、特に限定されるわけではないが、溶融シリカや微
粒子アルミナ等のサブミクロンオーダーの市販粒子等が
好ましい。粒径のさらに小さい前記コロイド粒子として
は、特に限定されるわけではないが、シリカゾル、アル
ミナゾル、チタニアゾル等のゾル、超微粒子シリカ、超
微粒子チタニア等が好ましい。これらのコロイド粒子の
中でもシリカが特に好ましい。その理由は、シリカは、
容易に入手できる粒子の中では、熱膨張係数が低い
(0.55ppm/℃)からである。上述した粒子以外
にも、径の小さいボールを用いれば、ボールミル等の機
械的粉砕によってもサブミクロン粒子やコロイド粒子を
得ることができる。ここで、粉砕する材料は、低熱膨張
材料であることが望まれるので、シリカガラス、Eガラ
ス、Tガラス等のガラス、β−スポジュメンを析出させ
た結晶化ガラス、窒化ほう素、窒化珪素、ムライト、窒
化アルミニウム、コージェライト、チタン酸アルミニウ
ム(Al2 3 ・TiO2 )、β−ユークリプタイト等
の結晶が好ましい。
【0013】ストランドには、低熱膨張化材として平均
粒径1000nm以下の無機粒子のみを含ませるように
してもよいが、この無機粒子に加え、金属アルコキシド
の反応生成物をも低熱膨張化材として含ませることも可
能である。金属アルコキシドは、アルコール等の溶媒に
完全に溶解する。そのため、金属アルコキシドは、上記
無機粒子と同様に、それを含む処理液を補強材に含浸さ
せることにより、ストランドの内部まで容易に入ってい
くことができる性質を有している。なお、金属アルコキ
シドの反応生成物は、一般に連続相である無機膜を形成
するため、本発明における平均粒径1000nm以下の
無機粒子とは異なるものである。この金属アルコキシド
としては、特に限定するものではないが、シリコンアル
コキシド、チタニウムアルコキシド、アルミニウムアル
コキシド、マグネシウムアルコキシド、リチウムアルコ
キシド等が好ましい。その理由は、これらの原料を用い
れば、金属アルコキシドの反応生成物を容易に得ること
ができるからである。これらの、金属アルコキシドの中
でも、シリコンアルコキシドがより好ましい。シリコン
アルコキシドは、上記金属アルコキシドの中では、安価
であり、安定性も高く、その反応生成物であるシリカの
熱膨張係数が低い(0.55ppm/℃)からである。
【0014】本発明における、平均粒径1000nm以
下の無機粒子を補強材に含ませる方法については、特に
限定はされないが、例えば、水、アルコール等の媒体中
に無機粒子を分散させて、処理液を調整し、この処理液
を補強材に含浸した後、乾燥する方法が挙げられる。
【0015】本発明では、付加型ポリイミド樹脂含有ワ
ニスを含浸する前の無機粒子を含む補強材が前記式で
表されるN−フェニル−γ−アミノプロピルシランカッ
プリング剤を含む表面処理剤を使用して、表面処理され
ている。その方法については、特に限定はされないが、
このシランカップリング剤を水、アルコール等の媒体中
に溶解した溶液を、無機粒子を含む補強材に含浸した
後、熱処理する方法が挙げられる。そして、無機粒子を
含む補強材の表面処理を、補強材への表面処理剤の付着
量が、表面処理後の無機粒子を含む補強材100重量部
に対し、0.05〜1.0重量部となるように施すこと
が望ましい。なぜならば、0.05重量部未満では吸湿
処理後の絶縁抵抗及び吸湿処理後の半田耐熱性を優れた
ものとする表面処理の作用が顕著でなくなり、また、
1.0重量部を越えて付着させても表面処理の前記作用
が増大することがないためである。
【0016】また、補強材で強化される樹脂として本発
明では付加型ポリイミド樹脂を使用する。その種類につ
いては例えばポリアミノビスマレイミド樹脂等が例示で
きるが、特に限定はない。そして、本発明では表面処理
を施した補強材に付加型ポリイミド樹脂を含有するワニ
スを含浸、乾燥してプリプレグを得、次いで、このプリ
プレグを成形して複合材料を製造するが、含浸方法、成
形方法、成形条件等については、特に限定はなく、用途
に応じて適宜決定すればよい。ただし、成形について
は、吸湿処理後の半田耐熱性を優れたものとする点か
ら、減圧条件下で成形することが好ましい。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例と比較例を説明する
が、本発明は下記実施例に限定されない。
【0018】(実施例1)Eガラスの平織クロス〔旭シ
ュエーベル社製、品番216AS450、厚み100μ
m、繊維径7μm、打ち込み密度(ストランド本数/2
5mm):縦60本/25mm・横55本/25mm〕
を、まずコロイダルシリカ水溶液(日産化学工業社製、
商品名スノーテックスOL、コロイダルシリカの平均粒
径45nm、コロイダルシリカ含有率20重量%)に含
浸した後、3cm/秒の速度で引き上げた。その後、1
50℃で5分間熱処理を行った。このコーティングの作
業を2回繰り返すことにより、コロイダルシリカの付着
量が、コロイダルシリカを含ませる前の補強材100重
量部に対し15重量部である補強材を得た。
【0019】その後、コロイダルシリカを含ませた補強
材を、N−フェニル−γ−アミノプロピルシランカップ
リング剤であるN−フェニル−γ−アミノプロピルトリ
メトキシシラン(信越化学工業社製、品番KBM57
3)の濃度1重量%溶液に浸漬し、絞りロールを通した
後、110℃で5分間熱処理することにより、補強材へ
の表面処理剤の付着量が、表面処理後の無機粒子を含む
補強材100重量部に対し、0.43重量部である補強
材を得た。
【0020】次に、付加型ポリイミド樹脂である、ポリ
アミノビスマレイミド樹脂を含有しているワニスを、前
記で得られた表面処理を施した補強材に含浸させ、間隔
0.2mmのロールで絞った後、130℃で5分間乾燥
してプリプレグを得た。次に、得られたプリプレグを1
0枚重ね、200Torrの減圧条件下で、200℃、
30kg/cm2 の成形条件で90分間プレス成形し
て、基板(複合材料)を得た。
【0021】(実施例2)コロイダルシリカを含ませた
補強材の表面処理について、補強材をN−フェニル−γ
−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業社
製、品番KBM573)の濃度2重量%溶液に浸漬し、
絞りロールを通した後、110℃で5分間熱処理するこ
とにより、補強材への表面処理剤の付着量が、表面処理
後の無機粒子を含む補強材100重量部に対し、0.8
3重量部である補強材を得るようにした以外は、実施例
1と同様の操作を行って、基板(複合材料)を得た。
【0022】(実施例3)コロイダルシリカを含ませた
補強材の表面処理について、補強材をN−フェニル−γ
−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業社
製、品番KBM573)の濃度0.01重量%溶液に浸
漬し、絞りロールを通した後、110℃で5分間熱処理
することにより、補強材への表面処理剤の付着量が、表
面処理後の無機粒子を含む補強材100重量部に対し、
0.02重量部である補強材を得るようにした以外は、
実施例1と同様の操作を行って、基板(複合材料)を得
た。
【0023】(実施例4)コロイダルシリカを含ませた
補強材の表面処理について、補強材をN−フェニル−γ
−アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業社
製、品番KBM573)の濃度4重量%溶液に浸漬し、
絞りロールを通した後、110℃で5分間熱処理するこ
とにより、補強材への表面処理剤の付着量が、表面処理
後の無機粒子を含む補強材100重量部に対し、1.5
1重量部である補強材を得るようにした以外は、実施例
1と同様の操作を行って、基板(複合材料)を得た。
【0024】(比較例1)コロイダルシリカを含ませた
補強材の表面処理を行わないようにした以外は、実施例
1と同様の操作を行って、基板(複合材料)を得た。
【0025】(比較例2)コロイダルシリカを含ませた
補強材の表面処理について、補強材をγ−グリシドキシ
プロピルトリメトキシシラン(信越化学工業社製、品番
KBM403)の、濃度1重量%水溶液に浸漬し、絞り
ロールを通した後、110℃で5分間熱処理することに
より、補強材への表面処理剤の付着量が、表面処理後の
無機粒子を含む補強材100重量部に対し、0.61重
量部である表面処理済の補強材を得るようにした以外
は、実施例1と同様の操作を行って、基板(複合材料)
を得た。
【0026】なお、上記の各実施例及び各比較例におけ
る、補強材への表面処理剤の付着量の測定は次のように
して行った。まず、表面処理後の無機粒子を含む補強材
を90℃、1時間乾燥して水分を除去する。次いで、こ
の水分を除去した補強材の重量を測定した後、この補強
材を300℃で2時間、加熱処理して、再度その重量を
測定し、300℃、2時間の加熱処理により減少した重
量を算出する。この加熱処理により減少した重量をシラ
ン系化合物のSi以外の成分の重量と見なし、この重量
と、原料として用いたアミノシラン系カップリング剤や
シラン系化合物の構造式とに基づいて、表面処理剤(ア
ミノシラン系カップリング剤やシラン系化合物)の付着
量を算出することにより、補強材への表面処理剤の付着
量を求めた。
【0027】また、各実施例及び各比較例で得られた基
板について、吸湿処理後の絶縁抵抗試験及び吸湿処理後
の半田耐熱試験を下記のようにして行い、その結果を表
1に示した。吸湿処理後の絶縁抵抗については、JIS
C6481に準じて、100℃の沸騰水中で2時間浸
漬した後の絶縁抵抗を測定した。吸湿処理後の半田耐熱
については、試料を135℃の飽和水蒸気中に2時間さ
らした(PCT処理)後、直ちに260℃の半田浴中に
60秒間浸漬し、ふくれが生じるかどうかを調べた。試
料5個についてこの試験を行い、5個全てにふくれが生
じなかった場合には○、5個全てにふくれが発生した場
合は×、5個中にふくれが生じたものとふくれが生じな
かったものとが混在する場合は△として表1に示した。
【0028】
【表1】
【0029】表1の結果から、本発明の実施例は、比較
例に比べ吸湿処理後の絶縁抵抗及び吸湿処理後の半田耐
熱性の優れた基板が得られていることが確認できた。
【0030】
【発明の効果】請求項1〜請求項3に係る発明では、ワ
ニスを含浸する前の平均粒径1000nm以下の無機粒
子を含む補強材がN−フェニル−γ−アミノプロピルシ
ランカップリング剤を含む表面処理剤を使用して表面処
理されているので、請求項1〜請求項3に係る発明によ
れば、熱膨張係数が小さくて、かつ、吸湿処理後の絶縁
抵抗及び吸湿処理後の半田耐熱性が優れるポリイミド樹
脂系の複合材料が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:08 509:08 C08L 79:08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モノフィラメントが集束されてなるスト
    ランドからなる補強材に、平均粒径1000nm以下の
    無機粒子を前記補強材100重量部に対して1〜30重
    量部の割合で含ませ、次いでこの無機粒子を含む補強材
    に付加型ポリイミド樹脂含有ワニスを含浸、乾燥してプ
    リプレグを得、次いでこのプリプレグを成形して複合材
    料を製造する複合材料の製造方法において、ワニスを含
    浸する前の無機粒子を含む補強材が下記式で表される
    N−フェニル−γ−アミノプロピルシランカップリング
    剤を含む表面処理剤を使用して、表面処理されているこ
    とを特徴とする複合材料の製造方法。 C6 5 −NH−C3 6 SiX3 −−− (XはOCH3 、OC2 5 、OC3 7 又はClを表
    す。)
  2. 【請求項2】 無機粒子を含む補強材の表面処理を、補
    強材への表面処理剤の付着量が、表面処理後の無機粒子
    を含む補強材100重量部に対し、0.05〜1.0重
    量部となるように施すことを特徴とする請求項1記載の
    複合材料の製造方法。
  3. 【請求項3】 モノフィラメントが集束されてなるスト
    ランドからなる補強材がガラスクロスであり、平均粒径
    1000nm以下の無機粒子の材質がシリカであること
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載の複合材料の製
    造方法。
JP26530795A 1995-10-13 1995-10-13 複合材料の製造方法 Pending JPH09111012A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012246395A (ja) * 2011-05-27 2012-12-13 Hitachi Chemical Co Ltd 熱硬化性樹脂組成物を用いたプリプレグ、積層板、及びプリント配線板
JP2016148040A (ja) * 2016-03-01 2016-08-18 日立化成株式会社 プリント配線板用プリプレグ、積層板及びプリント配線板
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