JPH09109038A - 機能化ピンセット - Google Patents
機能化ピンセットInfo
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- JPH09109038A JPH09109038A JP27537995A JP27537995A JPH09109038A JP H09109038 A JPH09109038 A JP H09109038A JP 27537995 A JP27537995 A JP 27537995A JP 27537995 A JP27537995 A JP 27537995A JP H09109038 A JPH09109038 A JP H09109038A
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- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 5
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 4
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- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
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- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 2
- CNQCVBJFEGMYDW-UHFFFAOYSA-N lawrencium atom Chemical compound [Lr] CNQCVBJFEGMYDW-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 206010011878 Deafness Diseases 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
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- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 1
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Landscapes
- Gripping Jigs, Holding Jigs, And Positioning Jigs (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 把持力の変化を感知し、作業者に伝達する機
能を有し、作業者の把持力調整を行い易くすることがで
きて微細作業用として好適な機能化ピンセットを提供す
る。 【解決手段】 本発明の機能化ピンセットは、ピンセッ
ト本体1に取り付けられた把持力を検出する力センサ2
と、該力センサ2の出力を増幅するためのセンサアンプ
3と、該センサアンプ3の出力を物理量に変換する変換
装置5と、この変換装置5により変換した物理量を基に
ピンセット本体1に対する把持力の変化を告知する告知
手段とを有するものである。
能を有し、作業者の把持力調整を行い易くすることがで
きて微細作業用として好適な機能化ピンセットを提供す
る。 【解決手段】 本発明の機能化ピンセットは、ピンセッ
ト本体1に取り付けられた把持力を検出する力センサ2
と、該力センサ2の出力を増幅するためのセンサアンプ
3と、該センサアンプ3の出力を物理量に変換する変換
装置5と、この変換装置5により変換した物理量を基に
ピンセット本体1に対する把持力の変化を告知する告知
手段とを有するものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微小光学レンズな
ど微細な物体を把持する際に使用する機能化ピンセット
に関するものである。
ど微細な物体を把持する際に使用する機能化ピンセット
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ピンセットは微細な物体を把持
する手段として広く使用され、用途に応じ様々な形状の
ものが使用されている。また、使用者により調節される
把持力の変動を無くすために特公平6−4111号公報
に示されるようなピンセットの基端部に圧電素子を配置
し、ピンセットの開閉変位を調整することで把持力を安
定させる圧電式ピンセットなるものも知られている。
する手段として広く使用され、用途に応じ様々な形状の
ものが使用されている。また、使用者により調節される
把持力の変動を無くすために特公平6−4111号公報
に示されるようなピンセットの基端部に圧電素子を配置
し、ピンセットの開閉変位を調整することで把持力を安
定させる圧電式ピンセットなるものも知られている。
【0003】図6は前記圧電式ピンセットの構成を示す
斜視図である。以下、該圧電式ピンセットについて概説
する。
斜視図である。以下、該圧電式ピンセットについて概説
する。
【0004】この圧電式ピンセットは、把持脚101、
102からなるピンセット本体の基端部の相互間に圧電
素子103を配置している。そして、圧電素子103に
所定の電圧を印加すると、印加電圧の大きさに比例した
変位量だけ把持脚101、102が開閉し、対象物を把
持することができる。このため、把持脚101、102
の変位量に見合った安定的な把持力で物体を把持できる
作用を発揮する。
102からなるピンセット本体の基端部の相互間に圧電
素子103を配置している。そして、圧電素子103に
所定の電圧を印加すると、印加電圧の大きさに比例した
変位量だけ把持脚101、102が開閉し、対象物を把
持することができる。このため、把持脚101、102
の変位量に見合った安定的な把持力で物体を把持できる
作用を発揮する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな圧電式ピンセットは、ピンセット先端の開閉変位を
調節することで把持力を一定にしようとしているため、
本質的には把持力を検出していない。このため、最適な
把持力の調節が困難であり、把持した物体を破損、紛失
してしまう課題があった。特に、微小光学レンズ等硬質
の把持対象物の場合には、その変形によって把持状態を
観察することができないため、把持力不足による脱落
や、把持力過剰による損傷、紛失が発生しやすい。一
方、従来の普通のピンセットでは、把持力の調整を作業
者の指先の感覚に依存しているため、把持力の調整には
熱練を要するという課題がある。
うな圧電式ピンセットは、ピンセット先端の開閉変位を
調節することで把持力を一定にしようとしているため、
本質的には把持力を検出していない。このため、最適な
把持力の調節が困難であり、把持した物体を破損、紛失
してしまう課題があった。特に、微小光学レンズ等硬質
の把持対象物の場合には、その変形によって把持状態を
観察することができないため、把持力不足による脱落
や、把持力過剰による損傷、紛失が発生しやすい。一
方、従来の普通のピンセットでは、把持力の調整を作業
者の指先の感覚に依存しているため、把持力の調整には
熱練を要するという課題がある。
【0006】本発明は、上記課題を解決するために、把
持力の変化を感知し、作業者に伝達する機能を有し、作
業者の把持力調整を行い易くすることができて微細作業
用として好適な機能化ピンセットを提供するものであ
る。
持力の変化を感知し、作業者に伝達する機能を有し、作
業者の把持力調整を行い易くすることができて微細作業
用として好適な機能化ピンセットを提供するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の機能化ピンセットは、ピンセット本
体に取り付けられた把持力を検出する力センサと、該力
センサの出力を増幅するためのセンサアンプと、該セン
サアンプの出力を物理量に変換する変換装置と、この変
換装置により変換した物理量を基にピンセット本体に対
する把持力の変化を告知する告知手段とを有することを
特徴とするものである。
に、請求項1記載の機能化ピンセットは、ピンセット本
体に取り付けられた把持力を検出する力センサと、該力
センサの出力を増幅するためのセンサアンプと、該セン
サアンプの出力を物理量に変換する変換装置と、この変
換装置により変換した物理量を基にピンセット本体に対
する把持力の変化を告知する告知手段とを有することを
特徴とするものである。
【0008】請求項2記載の機能化ピンセットは、ピン
セット本体に取り付けられた把持力を検出する力センサ
と、該力センサの出力を増幅するためのセンサアンプ
と、ピンセット本体を構成する2枚の板の少なくとも片
方の板に設けられた把持力を変化させるアクチュエータ
と、該アクチュエータの駆動アンプと、前記センサアン
プの出力を基に、前記駆動アンプを介してアクチュエー
タをフィードバック制御し前記把持力を調整する制御回
路と、前記センサアンプの出力を物理量に変換する変換
装置と、この変換装置により変換した物理量を基にピン
セット本体に対する把持力の変化を告知する告知手段と
を有することを特徴とするものである。
セット本体に取り付けられた把持力を検出する力センサ
と、該力センサの出力を増幅するためのセンサアンプ
と、ピンセット本体を構成する2枚の板の少なくとも片
方の板に設けられた把持力を変化させるアクチュエータ
と、該アクチュエータの駆動アンプと、前記センサアン
プの出力を基に、前記駆動アンプを介してアクチュエー
タをフィードバック制御し前記把持力を調整する制御回
路と、前記センサアンプの出力を物理量に変換する変換
装置と、この変換装置により変換した物理量を基にピン
セット本体に対する把持力の変化を告知する告知手段と
を有することを特徴とするものである。
【0009】請求項3記載の機能化ピンセットは、請求
項1又は2記載の機能化ピンセットにおける前記告知手
段は、ピンセット本体に対する把持力の変化をおと、光
又は振動により告知するように構成されることを特徴と
するものである。
項1又は2記載の機能化ピンセットにおける前記告知手
段は、ピンセット本体に対する把持力の変化をおと、光
又は振動により告知するように構成されることを特徴と
するものである。
【0010】以下、本発明の動作を説明する。図1は請
求項1及び請求項2記載の本発明の概念図である。
求項1及び請求項2記載の本発明の概念図である。
【0011】上記のように構成された請求項1記載の機
能化ピンセットにおいて、微小な物体をピンセット本体
1により把持すると、このピンセット本体1の把持力が
力センサ2によって検出される。該力センサ2の出力を
センサアンプ3によって増幅し、前記変換装置5によっ
て変換し、図1には図示しない告知手段により作業者に
告知することにより、把持力の変化を作業者が認識させ
ることができる。
能化ピンセットにおいて、微小な物体をピンセット本体
1により把持すると、このピンセット本体1の把持力が
力センサ2によって検出される。該力センサ2の出力を
センサアンプ3によって増幅し、前記変換装置5によっ
て変換し、図1には図示しない告知手段により作業者に
告知することにより、把持力の変化を作業者が認識させ
ることができる。
【0012】また、請求項2記載の機能化ピンセットに
おいては、請求項1記載の機能化ピンセットの動作に加
えて、図1に示す駆動アンプ7により駆動されるアクチ
ュータ6による把持力をフィードバック制御する制御回
路8を設けることで、作業者の把持力の調整を補佐し把
持力を最適にするように動作する。
おいては、請求項1記載の機能化ピンセットの動作に加
えて、図1に示す駆動アンプ7により駆動されるアクチ
ュータ6による把持力をフィードバック制御する制御回
路8を設けることで、作業者の把持力の調整を補佐し把
持力を最適にするように動作する。
【0013】請求項3記載の機能化ピンセットにおいて
は、請求項1又は2記載の機能化ピンセットにおける前
記告知手段により、ピンセット本体に対する把持力の変
化を音、光又は振動により告知するものであるから、把
持力の変化を確実に作業者に伝達できる。
は、請求項1又は2記載の機能化ピンセットにおける前
記告知手段により、ピンセット本体に対する把持力の変
化を音、光又は振動により告知するものであるから、把
持力の変化を確実に作業者に伝達できる。
【0014】
[実施の形態1]本発明の実施の形態1について図2を
参照して説明する。図2において、ピンセット本体1の
一方の先端部分を他方の先端部分に比して充分変形しう
る板バネ状に加工して歪みゲージ9を取付け力センサと
して機能させ、センサアンプ3と接続する。この際、力
センサとしての歪みゲージ9の分解能は少なくとも1m
N以下であることが望ましい。また、実施の形態1の機
能化ピンセットは、前記センサアンプ3からの出力であ
る電圧に比例して変換装置5に接続したスピーカ10か
らの音量を増減するようになっている。
参照して説明する。図2において、ピンセット本体1の
一方の先端部分を他方の先端部分に比して充分変形しう
る板バネ状に加工して歪みゲージ9を取付け力センサと
して機能させ、センサアンプ3と接続する。この際、力
センサとしての歪みゲージ9の分解能は少なくとも1m
N以下であることが望ましい。また、実施の形態1の機
能化ピンセットは、前記センサアンプ3からの出力であ
る電圧に比例して変換装置5に接続したスピーカ10か
らの音量を増減するようになっている。
【0015】上記構成からなる本実施の形態1におい
て、前記ピンセット本体1が物体を把持すると、ピンセ
ット本体1の一方の先端部分に比して充分弱い板バネ状
に加工されている先端の弾性変形量が把持力に比例して
変化するので、歪みゲージ9の抵抗値が変化し、センサ
アンプ3の出力電圧が把持力の変化に比例して変化す
る。 このセンサアンプ3の出力電圧を変換装置5によ
って音の強弱信号としてスピーカ10に送り、スピーカ
10から音により作業者に把持力の変化を知せる。
て、前記ピンセット本体1が物体を把持すると、ピンセ
ット本体1の一方の先端部分に比して充分弱い板バネ状
に加工されている先端の弾性変形量が把持力に比例して
変化するので、歪みゲージ9の抵抗値が変化し、センサ
アンプ3の出力電圧が把持力の変化に比例して変化す
る。 このセンサアンプ3の出力電圧を変換装置5によ
って音の強弱信号としてスピーカ10に送り、スピーカ
10から音により作業者に把持力の変化を知せる。
【0016】ここで、前記変換装置5により、センサア
ンプ3の出力電圧を音の高低に変換しても作業者に把持
力の変化を知せることができる。また、作業者が複数人
である場合には、スピーカ10ではなく所要数のヘッド
ホン、イヤホンを用いることができる。さらに、音の代
わりに光の強弱、点滅速度の増減、色調の変化等の告知
情報を変換装置5から出力させたり、ランプ、LED、
画像モニター等の告知手段を用いても良い。
ンプ3の出力電圧を音の高低に変換しても作業者に把持
力の変化を知せることができる。また、作業者が複数人
である場合には、スピーカ10ではなく所要数のヘッド
ホン、イヤホンを用いることができる。さらに、音の代
わりに光の強弱、点滅速度の増減、色調の変化等の告知
情報を変換装置5から出力させたり、ランプ、LED、
画像モニター等の告知手段を用いても良い。
【0017】本実施の形態1では、作業者は把持力の変
化を音又は光の変化として認識することができるので、
把持した物体の最適な把持力、把持状態を変換装置5に
よって変換された音、又は光として認識することで、ピ
ンセット本体1に対して常に一定の把持力を与えること
が容易となる。この結果、把持力の調整を補佐し把持力
を最適にすることが容易となり、把持した物体の破損や
紛失を防止することができる。
化を音又は光の変化として認識することができるので、
把持した物体の最適な把持力、把持状態を変換装置5に
よって変換された音、又は光として認識することで、ピ
ンセット本体1に対して常に一定の把持力を与えること
が容易となる。この結果、把持力の調整を補佐し把持力
を最適にすることが容易となり、把持した物体の破損や
紛失を防止することができる。
【0018】この際、力センサとしての歪みゲージ9は
ピンセット本体1の先端に配置されているため、作業者
がピンセット本体1をどの部位で保持しようとも歪みゲ
ージ9の検出値に大きな誤差は生じない。
ピンセット本体1の先端に配置されているため、作業者
がピンセット本体1をどの部位で保持しようとも歪みゲ
ージ9の検出値に大きな誤差は生じない。
【0019】また、物体を把持した位置によって歪みゲ
ージ9の検出値は変動するが、微細な作業においてはピ
ンセット本体1の極めて先端部分で把持しなければ先端
部分に把持した物体が隠れてしまい作業不能となる。従
って、作業時の把持位置は限定され、歪みゲージ9の検
出値の変動は極めて少ない。
ージ9の検出値は変動するが、微細な作業においてはピ
ンセット本体1の極めて先端部分で把持しなければ先端
部分に把持した物体が隠れてしまい作業不能となる。従
って、作業時の把持位置は限定され、歪みゲージ9の検
出値の変動は極めて少ない。
【0020】[実施の形態2]次に、本発明の実施の形
態2について図3、図4を参照して説明する。図3に示
す機能化ピンセットは、ピンセット本体1の一方の先端
部分に他方の先端部分に比して充分変形しうる平行バネ
11を取り付け、図4に示すように、2枚の平行バネ1
1のそれぞれ外側に力センサとしての歪みゲージ9を2
枚取付けて、該歪みゲージ9をセンサアンプ3と接続す
る構成となっている。
態2について図3、図4を参照して説明する。図3に示
す機能化ピンセットは、ピンセット本体1の一方の先端
部分に他方の先端部分に比して充分変形しうる平行バネ
11を取り付け、図4に示すように、2枚の平行バネ1
1のそれぞれ外側に力センサとしての歪みゲージ9を2
枚取付けて、該歪みゲージ9をセンサアンプ3と接続す
る構成となっている。
【0021】この際、歪みゲージ9の分解能は少なくと
も1mN以下であることが望ましい。 また、前記ピン
セット本体1のもう一方の先端部分には、バイモルフ型
の圧電素子12をこのピンセット本体1の先端部分が開
閉する方向に湾曲するように接着し、又は、ネジ止めに
て取り付けられ、駆動アンプ7と接続されている。
も1mN以下であることが望ましい。 また、前記ピン
セット本体1のもう一方の先端部分には、バイモルフ型
の圧電素子12をこのピンセット本体1の先端部分が開
閉する方向に湾曲するように接着し、又は、ネジ止めに
て取り付けられ、駆動アンプ7と接続されている。
【0022】さらに、前記センサアンプ3は、その出力
電圧に比例してスピーカ10からの音量を増減する変換
装置5に接続されるとともに、前記バイモルフ型の圧電
素子12の駆動アンプ7とフィードバック制御を行うよ
うに製造回路8に接続される。 この制御回路8には、
把持力の目標値を入力する入力部4を設けている。尚、
入力部4としては、例えば可変抵抗器、スイッチ、キー
ボード等を用いることができる。
電圧に比例してスピーカ10からの音量を増減する変換
装置5に接続されるとともに、前記バイモルフ型の圧電
素子12の駆動アンプ7とフィードバック制御を行うよ
うに製造回路8に接続される。 この制御回路8には、
把持力の目標値を入力する入力部4を設けている。尚、
入力部4としては、例えば可変抵抗器、スイッチ、キー
ボード等を用いることができる。
【0023】上記構成からなる本実施の形態2機能化ピ
ンセットは、ピンセット本体1が物体を把持すると、ピ
ンセット本体1の先端の平行バネ11の弾性変形量が把
持力に比例して変化するので、歪みゲージ9の抵抗値が
変化し、センサアンプ3の出力電圧が把持力の変化に比
例して変化する。平行板バネ11と歪みゲージ9を2個
ずつ用いることで、ピンセット本体1の先端の軸方向の
力による平行バネ11の歪みを打ち消すことができ、正
確に把持力のみを測定できる。
ンセットは、ピンセット本体1が物体を把持すると、ピ
ンセット本体1の先端の平行バネ11の弾性変形量が把
持力に比例して変化するので、歪みゲージ9の抵抗値が
変化し、センサアンプ3の出力電圧が把持力の変化に比
例して変化する。平行板バネ11と歪みゲージ9を2個
ずつ用いることで、ピンセット本体1の先端の軸方向の
力による平行バネ11の歪みを打ち消すことができ、正
確に把持力のみを測定できる。
【0024】前記歪みゲージ9の出力電圧を制御量とし
て制御回路8及び駆動アンプ7によるフィードバック制
御によりバイモルフ型の圧電素子12を駆動し、前記バ
イモルフ型の圧電素子12の取り付けられたピンセット
本体1の先端が開閉させることで、把持力が入力部4に
より設定された目標値となるようにピンセット本体1を
制御することができる。この結果、把持力の調整を補佐
し把持力を最適にすることが容易となり、把持した物体
の破損や紛失を防止することができる。
て制御回路8及び駆動アンプ7によるフィードバック制
御によりバイモルフ型の圧電素子12を駆動し、前記バ
イモルフ型の圧電素子12の取り付けられたピンセット
本体1の先端が開閉させることで、把持力が入力部4に
より設定された目標値となるようにピンセット本体1を
制御することができる。この結果、把持力の調整を補佐
し把持力を最適にすることが容易となり、把持した物体
の破損や紛失を防止することができる。
【0025】即ち、作業者はピンセット本体1の把持力
を前記バイモルフ型の圧電素子12の制御範囲内とする
よう把持するだけで良く、前記バイモルフ型の圧電素子
6の制御範囲を越える把持力となった場合には、変換装
置5によって警告音としてスピーカ10より音を出すこ
とで、作業者はピンセット本体1の把持力を調節するこ
とが可能となる。
を前記バイモルフ型の圧電素子12の制御範囲内とする
よう把持するだけで良く、前記バイモルフ型の圧電素子
6の制御範囲を越える把持力となった場合には、変換装
置5によって警告音としてスピーカ10より音を出すこ
とで、作業者はピンセット本体1の把持力を調節するこ
とが可能となる。
【0026】本実施の形態2では、前記実施の形態1に
比べ、正確に把持力のみを測定できる。また、作業者が
経験、又は実験により得ることのできる把持する物体に
最適な把持力の目標値を前記入力部4より設定し、前記
バイモルフ型12の圧電素子6の制御範囲内とするよう
把持するだけで設定した目標値の把持力をピンセット本
体1に与えることができ、作業者の疲労がより少ないと
いう利点がある。
比べ、正確に把持力のみを測定できる。また、作業者が
経験、又は実験により得ることのできる把持する物体に
最適な把持力の目標値を前記入力部4より設定し、前記
バイモルフ型12の圧電素子6の制御範囲内とするよう
把持するだけで設定した目標値の把持力をピンセット本
体1に与えることができ、作業者の疲労がより少ないと
いう利点がある。
【0027】[実施の形態3]次に、本発明の実施の形
態3について図5を参照して説明する。図5において、
ピンセット本体1の一方の先端部分は他方の先端部分に
比して充分変形しうる板バネ状に加工し力センサとして
の歪みゲージ9を取付け、歪みゲージ9をセンサアンプ
3と接続する。この際、歪みゲージ9の分解能は少なく
とも1mN以下であることが望ましい。
態3について図5を参照して説明する。図5において、
ピンセット本体1の一方の先端部分は他方の先端部分に
比して充分変形しうる板バネ状に加工し力センサとして
の歪みゲージ9を取付け、歪みゲージ9をセンサアンプ
3と接続する。この際、歪みゲージ9の分解能は少なく
とも1mN以下であることが望ましい。
【0028】前記ピンセット本体1を構成する2枚の板
の間には一方の板の内側には永久磁石13が、他方の板
の内側には電磁石14が接着又はネジ止め等により取り
付けられている。前記電磁石14は駆動アンプ7と接続
されている。
の間には一方の板の内側には永久磁石13が、他方の板
の内側には電磁石14が接着又はネジ止め等により取り
付けられている。前記電磁石14は駆動アンプ7と接続
されている。
【0029】また、本発明の実施の形態3においては、
図5に示すように、小型モータ15と、この小型モータ
15の出力軸16に偏心させて取り付けられた錘17か
らなる振動装置18の振動を、前記小型モータ15の回
転数を前記センサアンプ3の出力である電圧に比例して
増減する変換装置5を具備している。
図5に示すように、小型モータ15と、この小型モータ
15の出力軸16に偏心させて取り付けられた錘17か
らなる振動装置18の振動を、前記小型モータ15の回
転数を前記センサアンプ3の出力である電圧に比例して
増減する変換装置5を具備している。
【0030】前記センサアンプ3は、前記変換装置5と
接続されるとともに、前記電磁石14の駆動アンプ7と
フィードバック制御を行うように制御回路8に接続され
ている。さらに、制御回路8には把持力の目標値を入力
する入力部4(例えば可変抵抗器)が設けられている。
接続されるとともに、前記電磁石14の駆動アンプ7と
フィードバック制御を行うように制御回路8に接続され
ている。さらに、制御回路8には把持力の目標値を入力
する入力部4(例えば可変抵抗器)が設けられている。
【0031】また、小型モータ15と錘17からなる振
動装置18は、作業者の体に接触する位置に配置されて
いる。尚、振動装置18は小型モータ15の代わりにボ
イスコイル、圧電素子等を用いたものでも良い。
動装置18は、作業者の体に接触する位置に配置されて
いる。尚、振動装置18は小型モータ15の代わりにボ
イスコイル、圧電素子等を用いたものでも良い。
【0032】上記構成からなる本実施の形態3では、ピ
ンセット本体1が物体を把持すると、ピンセット本体1
の先端の弾性変形量が把持力に比例して変化するので、
歪みゲージ9の抵抗値が変化し、センサアンプ3の出力
電圧が把持力の変化に比例して変化する。この出力電圧
を制御量として電磁石14に対し制御回路8及び駆動ア
ンプ7によるフィードバック制御0行い、前記電磁石1
4と対向する位置にある永久磁石13との反発力を変化
させることでピンセット本体1の把持力を一定に制御す
ることができる。
ンセット本体1が物体を把持すると、ピンセット本体1
の先端の弾性変形量が把持力に比例して変化するので、
歪みゲージ9の抵抗値が変化し、センサアンプ3の出力
電圧が把持力の変化に比例して変化する。この出力電圧
を制御量として電磁石14に対し制御回路8及び駆動ア
ンプ7によるフィードバック制御0行い、前記電磁石1
4と対向する位置にある永久磁石13との反発力を変化
させることでピンセット本体1の把持力を一定に制御す
ることができる。
【0033】作業者は経験、または実験により得ること
のできる把持する物体に最適な把持力の目標値を入力部
4より設定し、ピンセット本体1の把持力を前記永久磁
石13と電磁石14からなるアクチュエータの制御範囲
内とするよう把持するだけでピンセット本体1の把持を
安定して行う事ができる。
のできる把持する物体に最適な把持力の目標値を入力部
4より設定し、ピンセット本体1の把持力を前記永久磁
石13と電磁石14からなるアクチュエータの制御範囲
内とするよう把持するだけでピンセット本体1の把持を
安定して行う事ができる。
【0034】そして、前記永久磁石13と電磁石14か
らなるアクチュエータの制御範囲を越える把持力となっ
た場合には、作業者の体に接触し得る振動装置18によ
って振動として体感することで、作業者はピンセット本
体1の把持力の調節を行うことができる。この結果、把
持力の調整を補佐し把持力を最適にすることが容易とな
り、把持した物体の破損や紛失を防止することができ
る。
らなるアクチュエータの制御範囲を越える把持力となっ
た場合には、作業者の体に接触し得る振動装置18によ
って振動として体感することで、作業者はピンセット本
体1の把持力の調節を行うことができる。この結果、把
持力の調整を補佐し把持力を最適にすることが容易とな
り、把持した物体の破損や紛失を防止することができ
る。
【0035】また、本実施の形態3では、作業者は実施
の形態2に記載のバイモルフ型の圧電素子12に比べ制
御範囲の広い永久磁石13と電磁石14からなるアクチ
ュエータを用いることにより、作業者の把持力の許容範
囲が広くできるという利点がある。
の形態2に記載のバイモルフ型の圧電素子12に比べ制
御範囲の広い永久磁石13と電磁石14からなるアクチ
ュエータを用いることにより、作業者の把持力の許容範
囲が広くできるという利点がある。
【0036】また、前記変換装置5によってセンサアン
プ3の出力を変換する物理量として、音、光の代わりに
振動を用いることで、耳の不自由な作業者や顕微鏡下で
の作業等光量の変化が望ましくない作業環境にも対応で
きる。
プ3の出力を変換する物理量として、音、光の代わりに
振動を用いることで、耳の不自由な作業者や顕微鏡下で
の作業等光量の変化が望ましくない作業環境にも対応で
きる。
【0037】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、以下の効
果を奏する。
果を奏する。
【0038】請求項1記載の発明によれば、把持力の変
化を作業者が認識することができ、ピンセット本体に対
する最適な把持力の調整を容易に行うことができる機能
化ピンセットを提供することができる。
化を作業者が認識することができ、ピンセット本体に対
する最適な把持力の調整を容易に行うことができる機能
化ピンセットを提供することができる。
【0039】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の機能化ピンセットの効果に加えて、作業者の把持力
の調整を補佐し把持力をより最適にすることができる機
能化ピンセットを提供することができる。
載の機能化ピンセットの効果に加えて、作業者の把持力
の調整を補佐し把持力をより最適にすることができる機
能化ピンセットを提供することができる。
【0040】請求項3記載の発明によれば、把持力の変
化を確実に作業者に告知することが可能な機能化ピンセ
ットを提供することができる。
化を確実に作業者に告知することが可能な機能化ピンセ
ットを提供することができる。
【図1】本発明の機能化ピンセットの概念図である。
【図2】本発明の実施の形態1の機能化ピンセットを示
す構成図である。
す構成図である。
【図3】本発明の実施の形態2の機能化ピンセットを示
す構成図である。
す構成図である。
【図4】本発明の実施の形態2の機能化ピンセットの先
端部分を示す正面図である。
端部分を示す正面図である。
【図5】本発明の実施の形態3の機能化ピンセットを示
す構成図である。
す構成図である。
【図6】従来の技術を説明する斜視図である。
1 ピンセット本体 2 力センサ 3 センサアンプ 4 入力部 5 変換装置 6 アクチュエータ 7 駆動アンプ 8 制御回路 9 歪みゲージ 10 スピーカ 11 平行バネ 12 バイモルフ型の圧電素子
Claims (3)
- 【請求項1】 ピンセット本体に取り付けられた把持力
を検出する力センサと、 該力センサの出力を増幅するためのセンサアンプと、 該センサアンプの出力を物理量に変換する変換装置と、 この変換装置により変換した物理量を基にピンセット本
体に対する把持力の変化を告知する告知手段と、 を有することを特徴とする機能化ピンセット。 - 【請求項2】 ピンセット本体に取り付けられた把持力
を検出する力センサと、 該力センサの出力を増幅するためのセンサアンプと、 ピンセット本体を構成する2枚の板の少なくとも片方の
板に設けられた把持力を変化させるアクチュエータと、 該アクチュエータの駆動アンプと、 前記センサアンプの出力を基に、前記駆動アンプを介し
てアクチュエータをフィードバック制御し前記把持力を
調整する制御回路と、 前記センサアンプの出力を物理量に変換する変換装置
と、 この変換装置により変換した物理量を基にピンセット本
体に対する把持力の変化を告知する告知手段と、 を有することを特徴とする機能化ピンセット。 - 【請求項3】 前記告知手段は、ピンセット本体に対す
る把持力の変化をおと、光又は振動により告知するよう
に構成されることを特徴とする請求項又は2記載の機能
化ピンセット
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27537995A JPH09109038A (ja) | 1995-10-24 | 1995-10-24 | 機能化ピンセット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27537995A JPH09109038A (ja) | 1995-10-24 | 1995-10-24 | 機能化ピンセット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09109038A true JPH09109038A (ja) | 1997-04-28 |
Family
ID=17554673
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27537995A Withdrawn JPH09109038A (ja) | 1995-10-24 | 1995-10-24 | 機能化ピンセット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09109038A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1232836A1 (fr) * | 2001-02-19 | 2002-08-21 | Manufactures d'Outils Dumont S.A. | Porte-brucelles |
JP4865033B2 (ja) * | 2006-08-25 | 2012-02-01 | ハンス・エーテイケル・アクチエンゲゼルシヤフト・マシイネン−ウント・アパラーテフアブリーク | 力監視手段を備える手動プライヤ |
CN110394742A (zh) * | 2019-08-15 | 2019-11-01 | 中国科学技术大学 | 一种适用于微小文物样品夹取的镊子 |
WO2021014881A1 (ja) * | 2019-07-23 | 2021-01-28 | 豊田合成株式会社 | 器具 |
JP2021153115A (ja) * | 2020-03-24 | 2021-09-30 | 三菱電機株式会社 | ピンセット |
-
1995
- 1995-10-24 JP JP27537995A patent/JPH09109038A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1232836A1 (fr) * | 2001-02-19 | 2002-08-21 | Manufactures d'Outils Dumont S.A. | Porte-brucelles |
WO2002066208A1 (fr) * | 2001-02-19 | 2002-08-29 | Manufactures D'outils Dumont S.A. | Porte-brucelles |
JP4865033B2 (ja) * | 2006-08-25 | 2012-02-01 | ハンス・エーテイケル・アクチエンゲゼルシヤフト・マシイネン−ウント・アパラーテフアブリーク | 力監視手段を備える手動プライヤ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030107 |