JPH09108348A - 手術針保護カバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 自己位置設定型のニードルガードを提供す
る。 【解決手段】 この静脈カテーテルは、中空のカテーテ
ルハブに取り付けられるカテーテルを具備するカテーテ
ルアセンブリとイントロデューサニードルアセンブリを
備える。イントロデューサニードルアセンブリは、遠方
端をもつ中空のニードルで、ニードル手前端の近傍でニ
ードルハブに固着される中空のニードルを具備し、ニー
ドルハブの遠方端は、中空カテーテルハブへの係合に適
する。ニードルは、その遠方端側がほぼ円形断面の外形
を有し、ニードルガードに係合するためニードルの遠方
端から所定の距離をおいた箇所では非円形断面の外形を
有する。ニードルガードは、ニードルの遠方端からの所
定の距離より大きい軸方向長さの遠方部分をもち、ニー
ドルの非円形断面部分を通過させる一方で、ニードルの
円形断面部分には係合して断面が円形のニードル遠方端
は通過しない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、広く言えば静脈用
手術針の保護カバーに係り、特に手術針の使用後に事故
によってその針で傷を負うことのないよう手術針の先端
を覆う保護カバーに関する。

【０００２】他の言い方をすれば、本発明は、患者の皮
膚を穿刺するのに先端の尖った手術針を用いる臨床装置
に係り、特に静脈穿刺用にそのような針を備えたカテー
テルに関する。

【０００３】

【従来の技術】内科医が患者の血管に直接流体や薬剤を
投与することは広く行われている。また、手術中には、
全血液を移入したり、非経口的に液体を投与することも
しばしば必要になる。昔は、このように患者の心臓血管
系に流体を導入するには、静脈内に導入する流体源に手
術針を接続するための取付け部を手前側に有する中空剛
性の手術針を使って静脈穿刺をしなければならなかっ
た。しかし、この流体投与方法は、今も未解決の問題を
いくつか引き起こす。第一に、静脈内での手術針の剛性
を考慮し、通常腕に刺される手術針を、安全のため、か
なりの時間を要する流体の投与あるいは移入の時間中ず
っと、穿刺位置に固定しておかなければならないことで
ある。第二に、この方法の場合定期的に血液サンプルを
採取したり、連続的に静脈内液を投与する必要がある
が、患者はその度に穿刺を受けなければならず、またこ
のように穿刺を繰り返すと、その場所が外傷となってし
まう。

【０００４】最近では、可撓性のカテーテルチューブを
静脈に挿入し、定期的な流体の投与、移入、薬剤添加、
および血液サンプルの収集のため、そのカテーテルを挿
入箇所に放置することも行われている。このようにすれ
ば、穿刺の繰り返しによる外傷、溢血、遊出等の事態は
避けることができる。そして、長時間にわたって剛性の
手術針を体内に残すことの危険と不快感を患者に与える
ことは克服される。そのような可撓性カテーテルチュー
ブの遠方端を、血管の管腔のような体腔内に配置するた
めには、カニューレあるいは中空の針を使って穿刺をし
なければならない。そして穿刺の後に、手術針に入れ子
式に取り付けられたカテーテルチューブをニードルか
ら、患者の静脈内に変位させる。手術針は、その後、カ
テーテルチューブから完全に引き抜いて廃棄する。手術
針は、患者の体内に挿入されて感染性の菌に曝されたか
もしれないため、引き抜いた後もし事故で医療スタッフ
に刺さるようなことがあれば、何らかの感染を引き起こ
すおそれがある。

【０００５】患者の辺縁静脈に挿入される液体注入用の
静脈内カテーテルは、主に二つに分類される。一つは、
スルー・ザ・ニードル(through-the-needle)カテーテル
で、カテーテルは、手術針（ニードル）のカニューレを
通じて患者の静脈に挿入される。もう一つはオーバー・
ザ・ニードル(over-the-needle) カテーテルで、このカ
テーテルは、その外側に配置される手術針と同心円状を
なし、ともに静脈内に挿入された後、適切な位置に据え
つけたカテーテルからニードルだけを引き出す。

【０００６】典型的なオーバー・ザ・ニードル型の静脈
カテーテルの場合は、ニードルの先端とカテーテルが患
者の静脈内で適切な位置まで進んだら、ユーザは汚染さ
れたニードルを取り外して廃棄しなければならない。ニ
ードルをカテーテルから引き抜いた後、ユーザが急いで
しなければならないのは、カテーテルを注入セットと接
続し、カテーテルを患者にテープで止めることを含めて
適切な位置の確保することである。これらの処置は、緊
急を要するため、手術針は、都合のよいよう近くに置
き、後で拾い上げることが多い。しかし、この時点で
は、手術針は、体内の環境に曝され、ユーザがカテーテ
ルの作業を終えようとしている場所の比較に置かれるた
め、医療スタッフが針を自分に刺してしまう事故は珍し
くない。

【０００７】医療スタッフが使用済みのニードルによる
穿刺事故でエイズや肝炎に感染する可能性に曝されるこ
とは、重大な問題とみなされるようになった。そこで、
このような事故による穿刺を防ぐために、かなりの対策
が講じられた。いまでは臨床スタッフが穿刺事故により
遭遇するおそれのある危険にエイズが含まれるようにな
ったため、医療スタッフにフェイルセーフ(fail-safe）
な保護を与える安全な機構、すなわちユーザである医療
スタッフが意識して先の事態を考える必要なしに作動す
る装置、つまりニードルの鋭利な先端を患者の体内から
引き抜くと同時に自動的に保護する機構を開発すること
は、ますます重要になってきている。

【０００８】米国特許第4,952,207 号(Lemieux）は、こ
の問題に触れ、医療スタッフを危険な感染につながる穿
刺事故から保護する静脈カテーテルを開示している。カ
テーテルは、ニードルの助けを借りて患者の体内に挿入
され、その後は、患者の体内から引き抜かれて、処理の
間先端を曝すことなくニードルガードハウジングに引き
入れられる。ニードルの引き抜き後は、ニードルガード
ハウジングが定位置にラッチ掛けされ、引き抜き・ロッ
ク機構が一つの連続的な動作で行われる。本発明は、図
１ないし４に詳細に説明する先のLemieux の特許の改良
である。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の主要
な目的は、静脈挿入用手術針の保護カバーを提供するこ
とである。本発明のもう一つの目的は、手術針が患者の
体内から引き抜かれた後穿刺事故を起こさないことを保
障する静脈挿入用手術針の保護カバーを提供することで
ある。手術針は、小さなニードルガードによって確実に
保護されるのが好ましく、そのニードルガードは、患者
からニードルを引き抜くと同時に、ユーザの特別な動き
に邪魔されることなく、自動的にニードル先端の周囲に
覆いかぶさるように移動されるのが最も好ましい。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、自己配
置型のニードルカードを備えた静脈カテーテルが提供さ
れる。静脈カテーテルは、中空のカテーテルハブに取り
付けたカテーテルを有するカテーテルアセンブリと、挿
入器（イントロデューサ：introducer) となるニードル
アセンブリを具備する。イントロデューサニードルアセ
ンブリは、遠方端をもつ中空のニードルを備えるが、こ
のニードルは手前端の近傍でニードルハブに固定され
る。一方遠方端は、中空のカテーテルハブに係合するの
に適している。ニードルは、遠方側がほぼ円形断面の外
形をもち、遠方端から所定の長さ離れたところからは、
ニードルガードとの係合のため断面が非円形の外形を有
する。ニードルガードは、先のニードルにおける遠方側
の所定の長さより長い遠方部と、先のニードルの非円形
断面部分と同じ外形の手前部を有する。ニードルガード
手前部の外形をこのようにしたのは、ニードルの非円形
断面部分が通過できるように、またニードルの遠方側円
形断面部分が通過せずに引っ掛かるようにするためであ
る。ニードルガードは、ニードルガードの非円形断面部
分がニードルの円形断面部分に係合するまでニードルが
カテーテルから引き抜かれるとき、ニードルに対して相
対的に移動するように取り付けられる。ニードルガード
の遠方部は、このニードルガードがニードルに係合する
位置まで延びて、ニードルの先端を保護する。

【００１１】より詳しくいうと、ニードルガードの断面
が非円形の外形もまた、回転によってニードルを方位付
けする役割を果たし、ニードルガードはさらにうニード
ルの管腔に係合するラッチ機構を備え、このラッチ機構
が係合しているときは、ニードルガードがニードルの手
前端に向けて戻ることは防止される。ニードルガードの
非円形の断面は、楕円形あるいはやや変形した楕円形、
その他の適当な非円形の断面でもよい。ニードルガード
の手前部は、ニードルの断面円形部の外径よりわずかに
大きな内径をもつシリンダ部を備えるのが好ましい。

【００１２】

【発明の実施の形態】上述の本発明の目的は、添付の図
面（複数の図面にわたって、同じ要素には同じ参照符号
を付す）を参照しながら以下の数例の好ましい態様につ
いての詳細な説明を読めば、当業者には容易に理解され
るであろう。

【００１３】図１は、米国特許第4,952,207 号(Lemieu
x）の原理を採用した静脈カテーテルの構成を示す断面
図である。カテーテル１０は、フロロ化エチレンプロピ
レン、あるいはポリウレタン材料からつくられるチュー
ブ１５を備える。チューブ１５は、中空ニードル１２で
患者の身体に開けた開口の中に容易に滑り込ませること
ができるよう、その遠方端がテーパ加工されているカテ
ーテルチューブ１５の手前端は、二重径のカテーテルハ
ブ１６，１８の遠方端内に同心円状に固定される。この
二重径ハブの手前端は、カテーテルハブを静脈に注入す
る液体源となるチューブセットに取り付けるのに適した
タブあるいは嵌め付け部で終端する。カテーテル１０
は、その手前端がニードルハブ２０に固定される中空ニ
ードル１２に係合する。

【００１４】カテーテル１５の手前端は、鞘４０によっ
て、カテーテルハブの遠方端１６にある通路１７の内部
に固定される。鞘４０は、カテーテル１５管腔の手前端
内側に位置する。鞘４０をカテーテルの管腔に入れ込む
と、鞘４０は、カテーテルの手前端を押し広げ、通路１
７の内面と接触させる。こうしてハブとカテーテルは、
両者が軸方向に動くのを防止するようロックされる。

【００１５】中空ニードル１２は、その遠方側の先端
が、カテーテル１５と鞘４０を通って延び、ニードルハ
ブ２０の中央部にある通路２７に入り込む。ニードル１
２の手前部は、エポキシ樹脂２４によって、ニードルハ
ブ２０の遠方端に固着される。ニードル１２の手前端
は、取付け工程の最中、ニードルの管腔がエポキシ樹脂
で充填されることのないよう、このエポキシ樹脂による
固着部を越えて、通路まで延びる。

【００１６】ニードルハブ２０遠方端２８の径は、ニー
ドルハブ主要部の径より小さい。このようにニードルハ
ブ２０遠方端２８の径を小さくしたのは、カテーテルハ
ブ１８の解放した手前端に係合させるためである。

【００１７】ニードル先端のガード３０は、カテーテル
ハブの空隙２２内に位置する。図２は、フランジ付きシ
リンダに似た形状を有するニードル先端ガード３０の拡
大断面図である。このガードのシリンダ状遠方部２２
は、内部に、遠方部３２がニードル１２に沿って滑らか
にスライドできるような径をもった開口を有する。シリ
ンダ状部３２の内径は、ニードルの外径よりわずかに大
きい。ガード３０の手前端には、シリンダ部３２中央の
開口と同心円をなす開口が中央に設けられた円形のロッ
ク用フランジ３４が配置される。フランジの開口３６径
は、ニードル１２の外径よりわずかに小さい。シリンダ
部３２の手前部とフランジ３４は、拡張スロット３８に
よって水平方向に溝が入れられた形になっている。ガー
ド３０は、フランジとシリンダ部が以下に説明するよう
に開閉方向に撓むよう、可撓性の材料でつくられる。

【００１８】図１と３において、カテーテルとイントロ
デューサニードルを使用前に組立てる際には、ニードル
先端ガードは、ニードル先端の外周囲を、ニードルハブ
２０の遠方端に隣接する位置まで滑り込ませる。フラン
ジの開口３６は、ニードルの外径よりわずかに小さいた
め、ニードルは、拡張スロット３８において、ガードを
開放させるよう押し広げる。カテーテルとカテーテルハ
ブは、図１に示すようにハブ１８がニードルハブの遠方
端に係合するまで、ニードルの外側を滑る。ガード３０
はこうして、カテーテルハブの空隙２２に入り込む。フ
ランジ３４が拡がると、フランジの頂部と底部は、符号
３９の地点でカテーテルハブの内壁に係合する。ガード
はこうしてカテーテルハブ空隙２２の内部にぴったり保
持される。ニードル先端ガードを確実にカテーテルハブ
の空隙２２内に保持するため、ガードの所望の位置から
少し手前側の符号４４で示す位置に、カテーテルハブの
内壁から突出する突起を形成するのも好ましい。

【００１９】ユーザがニードルの先端とカテーテルの遠
方端を患者の動脈または静脈の内部に適切に配置させた
ら（フラッシュチェンジャ（flash changer;図示せず）
中の血液の存在によって分る）、ニードルとニードルハ
ブは、カテーテルハブにチューブセットを取り付ける準
備をする際に、カテーテルから引き抜かれる。まずニー
ドルが引き抜かれると、ニードル先端ガード３０がニー
ドルに沿ってスライドするが、フランジ３４とカテーテ
ルハブが符号３９の地点で係合するため、空隙２２内に
とどまる。ガード３０は、図３に示すように、ニードル
に沿ってスライドする。最終的に、ニードルは、ニード
ル１２の先端近くにある係合用のスロット５０がフラン
ジ３４と整列するまで引き出される。この時点で、ガー
ドの拡張スロット３８は、開口３６周囲にあるフランジ
のリムがスロットとの係合の際に捕らえられるため、閉
止方向に反る。フランジは、もうこれ以上拡がらないた
め、カテーテルハブには保持されず、図４に示すよう
に、空隙２２を離れてニードル１２およびスロット５０
と係合する。こうしてニードルは、穿刺事故を起こす危
険なしに、安全に取り出される。

【００２０】図５は、カテーテルハブ５０にある空隙５
３の内部に位置するニードル先端ガード５１の断面図で
ある。図６は、ニードルシャフト５４の手前端に、ニー
ドルシャフト５４によりアップ(up)位置に保持されたラ
ッチ５２とともに取り付けられたニードル先端ガード５
１の拡大断面図である。図５において、ラッチ５２は、
ラッチ５２がニードルシャフト５４によりアップ位置に
保持されている限り、ガード５１が空隙５３から後退す
るのを防止する突起５５に係合している。

【００２１】ガード５１は、その手前端に、ニードルシ
ャフト５４の変形断面形状（図８に一態様を示す）に適
合する開口を有する。このようにすると、変形断面５８
は開口に自由に滑り込むことができる。しかし、ニード
ルが丸い、変形していない断面の場合はこれは不可能で
ある。ニードル先端ガード５１は、その遠方端に、ニー
ドルシャフトの非変形断面部分より長く、かつニードル
シャフトの変形した断面部分も変形していない断面部分
も自由に滑り込めるような大きさと形状の開口を有す
る。以下に詳しく説明するように、ニードル先端ガード
が滑ってはずれ、ニードルシャフトの遠方端を曝すこと
のないのは、ニードルシャフトと開口の間にこのような
形状の関係があるためである。

【００２２】ユーザがニードルの先端とカテーテルの遠
方端を患者の動脈または静脈の内部に適切に配置させた
ら、ニードル５４とニードルハブは、カテーテルから引
き抜かれる。ニードルが引き出されると、ニードル先端
ガード５１は、ラッチ５２によって、空隙５３内に保持
される。ニードル５４の断面が変形した部分は、ニード
ル５４遠方側の円形断面部分がガード５１の中に張り込
んでしっかり係止するまで、ガード５１の内部を自由に
スライドする。ニードルの断面円形部分がニードル先端
ガード５１に係止すると、ラッチ５２はニードルの管腔
５７の開口の直上方にきて、もうニードルシャフト５４
の面によってはアップ位置に保持されなくる。そしてラ
ッチ５２のばねに付勢されて下降し、ニードル管腔５７
の開口内に入り込む。ラッチが下降すると、二つのこと
が起こる。一つは、ラッチ５２が、ガード５１がニード
ルシャフト上を後退してニードルの先端を再露出させる
のを防止することであり、二つ目は、ラッチ５３が突起
５５から離れ、ニードルシャフトがカテーテルハブから
取り外されるとき、ニードルシャフト５４の遠方端に固
着されながらガード５１とラッチ５２が空隙から後退で
きるようになることである。

【００２３】図７において、ラッチ５２はニードルの管
腔５７の開口に押し込まれ、他方ニードル先端ガード５
１はニードルシャフト５４の遠方端にとどまる。

【００２４】図８と９は、異なる態様のニードルシャフ
トの断面を示す図６のＡ−Ａ線に沿った断面図である。
図８の第１の態様において、ニードルシャフトは、円形
の断面５９と楕円形に変形した断面５８をもつ。図９の
第２の態様においては、ニードルシャフトは、円形の断
面５９’と内側にくぼんで変形した断面５８’をもつ。

【００２５】要約すると、ニードルシャフトの円形断面
部分は、楕円形（あるいは他の形状）に変形され、ニー
ドル先端ガードの内側の寸法は、この形状・寸法に適合
する。こうして保護カバーは、この変形した楕円断面部
分に沿ってスライドすることはできるが、円形断面部分
には進めないことになる。このような設計にすると、ニ
ードル先端ガードがニードルの遠方端を越えて進むのが
防止されるだけでなく、ガードが回転によって方向付け
され、ラッチ機構がニードルの管腔に係合して、ガード
がニードルの手前端方向に後退するのも防止される。

【００２６】以上、本発明に係る手術針（ニードル）保
護カバーのいくつかの態様とその変形例を詳細に説明し
てきたが、本発明の記載内容を読めば、当業者ならば、
本発明の範囲内で他に多くの変恒例を想起できるであろ
う。

【００２７】本発明の具体的な実施態様は以下の通りで
ある。 １）前記ニードルガードの非円形断面部分の外形は回転
することによりニードルの非円形断面部分を方向付け
し、またこのニードルガードはラッチ機構を具備し、こ
のラッチ機構が前記ニードルの管腔に係合している間
は、ニードルガードはニードルの手前端に向けて後退す
るのが防止される請求項１記載の静脈カテーテル。 ２）前記ラッチ機構は、前記ニードルの断面が円形のシ
ャフト部分が前記ニードルガードの中にあってこのニー
ドルガード内を通って延びる間は、ニードルガードを中
空のカテーテルハブにロックする突起を含む上記実施態
様１）記載の静脈カテーテル。 ３）前記ニードルガードの非円形断面部分は楕円形であ
る請求項１記載の静脈カテーテル。 ４）前記ニードルガードの非円形断面部分は内側にくぼ
んだ外形をしている請求項１記載の静脈カテーテル。 ５）前記ニードルガードの遠方側部分は、前記ニードル
の円形断面部分の外径よりわずかに大きな内径をもつシ
リンダ部を含む請求項１記載の静脈カテーテル。

【００２８】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、自己位
置設定型のニードル（手術針）ガードを提供することが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】カテーテルハブの定位置にニードルガードを装
着した従来の静脈カテーテルの断面図。

【図２】図１のニードルガードの詳細断面図。

【図３】ニードルの手前端にあるときのニードルガード
の断面図。

【図４】ニードルの遠方端でロックされているときのニ
ードルガードの断面図。

【図５】本発明に係る手術針保護カバーにおいて、カテ
ーテルハブの定位置にあるニードルガードの断面図。

【図６】ニードルの手前端にあるときの図５に示したニ
ードルガードの断面図。

【図７】ニードルの遠方端でロックされているときの図
５に示したニードルガードの断面図。

【図８】ニードルシャフトがある態様のときの図６のＡ
−Ａ線断面図。

【図９】ニードルシャフトが別の態様のときの図６のＡ
−Ａ線断面図。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自己位置設定型のニードル（手術針）ガ
   ードを備えた静脈カテーテルであって、 ａ．中空のカテーテルハブに取り付けられるカテーテル
   を具備するカテーテルアセンブリと、 ｂ．遠方端をもつ中空のニードルで、このニードル手前
   端の近傍でニードルハブに固着される中空のニードルを
   具備するイントロデューサニードルアセンブリを有する
   カテーテルであり、 前記ニードルハブの遠方端は、前記中空カテーテルハブ
   への係合に適しており、 前記ニードルは、その遠方端側がほぼ円形断面の外形を
   有し、またニードルガードに係合するため前記ニードル
   の遠方端から所定の距離をおいた箇所では非円形断面の
   外形を有し、さらに、 ｃ．前記所定の距離より大きい軸方向長さをもつ遠方部
   分をもち、前記ニードルの非円形断面部分を通過させる
   一方で、前記ニードルの円形断面部分には係合して前記
   断面が円形のニードル遠方端は通過しないようにした、
   前記ニードル非円形断面部分の外形と同じ外形をもつ手
   前部分を有するニードルガードであって、前記ニードル
   ガードの非円形断面部分が前記ニードルの遠方側円形断
   面部部に係合し前記ニードルガードの遠方部分が前記ニ
   ードルの先端部に被さって延び、このニードル先端部を
   保護するまで前記ニードルが前記カテーテルから引き抜
   かれるとき、ニードルに対して相対的に移動するよう取
   り付けられたニードルガードを備えるカテーテル。