JPH09107145A - 偏波スイッチングレーザおよびそれを用いた光通信方式 - Google Patents
偏波スイッチングレーザおよびそれを用いた光通信方式Info
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- JPH09107145A JPH09107145A JP7288054A JP28805495A JPH09107145A JP H09107145 A JPH09107145 A JP H09107145A JP 7288054 A JP7288054 A JP 7288054A JP 28805495 A JP28805495 A JP 28805495A JP H09107145 A JPH09107145 A JP H09107145A
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- Semiconductor Lasers (AREA)
- Optical Communication System (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】再現性良く安定して偏波スイッチングできる分
布帰還型半導体レーザである。 【解決手段】直交する2つの偏波モードでの発振を可能
にする分布帰還型半導体レーザである。半導体レーザを
構成する光共振器が3つの領域11、12、13に分か
れている。3つの領域のうち両端の2領域11、13で
は、2つの偏波モードに対する導波路104、105、
106の等価屈折率差が互いに異なっている。3つの領
域のうち中央の領域12では、2つの偏波モードのそれ
ぞれに対する導波路の等価屈折率差が、3つの領域1
1、12、13のうちで、最も小さいか若しくは最も大
きくなる様に構成されている。
布帰還型半導体レーザである。 【解決手段】直交する2つの偏波モードでの発振を可能
にする分布帰還型半導体レーザである。半導体レーザを
構成する光共振器が3つの領域11、12、13に分か
れている。3つの領域のうち両端の2領域11、13で
は、2つの偏波モードに対する導波路104、105、
106の等価屈折率差が互いに異なっている。3つの領
域のうち中央の領域12では、2つの偏波モードのそれ
ぞれに対する導波路の等価屈折率差が、3つの領域1
1、12、13のうちで、最も小さいか若しくは最も大
きくなる様に構成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速変調時等にお
いても動的波長変動を抑えて、且つチャーピング量の少
ない直接変調方式での駆動を可能にする光源およびそれ
を用いた光通信方式等に関する。
いても動的波長変動を抑えて、且つチャーピング量の少
ない直接変調方式での駆動を可能にする光源およびそれ
を用いた光通信方式等に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、発振光の偏波状態をスイッチでき
る偏波スイッチング可能な半導体レーザでは、例えば、
発振波長近傍の光のTE、TMモードの閾値利得をおお
よそ同程度のものとするために、活性層の量子井戸に歪
を導入したり、ブラッグ波長を利得スペクトルのピーク
よりも短波長側に設定したりしている。そして、複数の
電極を持つ構成とし、これらの複数の電極に対して不均
一に電流注入を行う。この構成で、不均一注入によって
共振器の等価屈折率を不均一に変化させて、TEモード
とTMモードのうちのいずれか、閾値利得の低くなる方
の偏波モードで発振させていた。即ち、不均一電流注入
のバランスをわずかに変えることで最低閾値利得の関係
が変化して、発振偏波モードを変えることができるとい
うものであった。
る偏波スイッチング可能な半導体レーザでは、例えば、
発振波長近傍の光のTE、TMモードの閾値利得をおお
よそ同程度のものとするために、活性層の量子井戸に歪
を導入したり、ブラッグ波長を利得スペクトルのピーク
よりも短波長側に設定したりしている。そして、複数の
電極を持つ構成とし、これらの複数の電極に対して不均
一に電流注入を行う。この構成で、不均一注入によって
共振器の等価屈折率を不均一に変化させて、TEモード
とTMモードのうちのいずれか、閾値利得の低くなる方
の偏波モードで発振させていた。即ち、不均一電流注入
のバランスをわずかに変えることで最低閾値利得の関係
が変化して、発振偏波モードを変えることができるとい
うものであった。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】しかし、従来提案
されていた分布帰還(DFB)型の偏波スイッチングレ
ーザでは、積極的な不均一性があまり導入されていない
ため、偏波モードおよびそれに伴う発振波長の電流注入
条件依存性が複雑な振る舞いをしたり、素子間での偏波
モード切り換え条件のばらつきが生じていた。
されていた分布帰還(DFB)型の偏波スイッチングレ
ーザでは、積極的な不均一性があまり導入されていない
ため、偏波モードおよびそれに伴う発振波長の電流注入
条件依存性が複雑な振る舞いをしたり、素子間での偏波
モード切り換え条件のばらつきが生じていた。
【0004】このような諜題に鑑み、本発明の目的を各
請求項に対応して以下に述べる。本発明に係る第1の目
的は、レーザ導波構造の工夫により、再現性良く安定し
て偏波スイッチングできる分布帰還型半導体レーザを提
供することにある(請求項1、7に対応)。
請求項に対応して以下に述べる。本発明に係る第1の目
的は、レーザ導波構造の工夫により、再現性良く安定し
て偏波スイッチングできる分布帰還型半導体レーザを提
供することにある(請求項1、7に対応)。
【0005】本発明に係る第2の目的は、偏波スイッチ
ングをより効果的に行なうことができる半導体レーザ構
造を提供することにある(請求項2、3、4に対応)。
ングをより効果的に行なうことができる半導体レーザ構
造を提供することにある(請求項2、3、4に対応)。
【0006】本発明に係る第3の目的は、偏波スイッチ
ングをより簡便な作製工程で実現できる半導体レーザ構
造を提供することにある(請求項5に対応)。
ングをより簡便な作製工程で実現できる半導体レーザ構
造を提供することにある(請求項5に対応)。
【0007】本発明に係る第4の目的は、偏波スイッチ
ングレーザの閾値、効率をより向上できる半導体レーザ
構造を提供することにある(請求項6に対応)。
ングレーザの閾値、効率をより向上できる半導体レーザ
構造を提供することにある(請求項6に対応)。
【0008】本発明に係る第5の目的は、偏波スイッチ
ングをより効果的に駆動できる半導体レーザの駆動方法
を提供することにある(請求項8に対応)。
ングをより効果的に駆動できる半導体レーザの駆動方法
を提供することにある(請求項8に対応)。
【0009】本発明に係る第6の目的は、偏波スイッチ
ングレーザを用いて直接変調を行なう光通信方式を提供
することにある(請求項9に対応)。
ングレーザを用いて直接変調を行なう光通信方式を提供
することにある(請求項9に対応)。
【0010】本発明に係る第7の目的は、発振波長を変
化できる偏波スイッチング可能なレーザを用いた光通信
方式を提供することにある(請求項10に対応)。
化できる偏波スイッチング可能なレーザを用いた光通信
方式を提供することにある(請求項10に対応)。
【0011】本発明に係る第8の目的は、偏波変調伝送
によって、高密度な波長多重光通信を提供することにあ
る(請求項11に対応)。
によって、高密度な波長多重光通信を提供することにあ
る(請求項11に対応)。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
る偏波スイッチングレーザは、直交する2つの偏波モー
ドでの発振を可能にする分布帰還型半導体レーザであっ
て、該半導体レーザを構成する光共振器が3つの領域に
分かれており、該3つの領域のうち両端の2領域では、
該2つの偏波モードに対する導波路の等価屈折率差が互
いに異なっていて、且つ該3つの領域のうち中央の領域
では、該2つの偏波モードのそれぞれに対する導波路の
等価屈折率差が、該3つの領域のうちで、最も小さいか
若しくは最も大きくなる様に構成されていることを特徴
とする。上記第1の目的を達成する偏波スイッチングレ
ーザは、前記分布帰還型半導体レーザの共振器中で1つ
の偏波モードが受ける共振器利得を他の偏波モードが受
ける共振器利得とほぼ同等となる様に構成されていても
よい。
る偏波スイッチングレーザは、直交する2つの偏波モー
ドでの発振を可能にする分布帰還型半導体レーザであっ
て、該半導体レーザを構成する光共振器が3つの領域に
分かれており、該3つの領域のうち両端の2領域では、
該2つの偏波モードに対する導波路の等価屈折率差が互
いに異なっていて、且つ該3つの領域のうち中央の領域
では、該2つの偏波モードのそれぞれに対する導波路の
等価屈折率差が、該3つの領域のうちで、最も小さいか
若しくは最も大きくなる様に構成されていることを特徴
とする。上記第1の目的を達成する偏波スイッチングレ
ーザは、前記分布帰還型半導体レーザの共振器中で1つ
の偏波モードが受ける共振器利得を他の偏波モードが受
ける共振器利得とほぼ同等となる様に構成されていても
よい。
【0013】上記第1の目的を達成する偏波スイッチン
グレーザの手段、作用は以下のようである。すなわち、
分布帰還型半導体レーザの共振器の左右領域で、直交す
る2つの偏波モード(すなわちTEモードおよびTMモ
ード)に対する等価屈折率の差を異ならせて、TEもし
くはTMモードのいずれかのみの共振を促進させ、且つ
左右領域の間に等価屈折率差の異なる第3の領域を設け
て、共振する方の偏波モードの位相条件をブラッグ波長
近傍で満たさせ、動的に安定で、閾値の低い偏波スイッ
チングを実現することを特徴としている。
グレーザの手段、作用は以下のようである。すなわち、
分布帰還型半導体レーザの共振器の左右領域で、直交す
る2つの偏波モード(すなわちTEモードおよびTMモ
ード)に対する等価屈折率の差を異ならせて、TEもし
くはTMモードのいずれかのみの共振を促進させ、且つ
左右領域の間に等価屈折率差の異なる第3の領域を設け
て、共振する方の偏波モードの位相条件をブラッグ波長
近傍で満たさせ、動的に安定で、閾値の低い偏波スイッ
チングを実現することを特徴としている。
【0014】本素子の特徴的な動作は、上記両端の2領
域に不均一或は均一な電流注入をすることで、以下の2
つの動作状態を選択するものである。2つの動作状態と
は、(1)両側の導波路でTEモードのブラッグ波長が
一致している、(2)両側の導波路でTMモードのブラ
ッグ波長が一致しているものである。一般にTEモード
のブラッグ波長とTMモードのブラッグ波長は、導波路
の等価屈折率差に起因して異なっているが、その差はデ
バイス内で概略一定である。本発明においては、偏波モ
ード間の等価屈折率差の異なる2つの部分をレーザ共振
器の両側の2領域に設けて、それぞれの部分での偏波モ
ード間のブラッグ波長の差の部分ごとの違いを、通常の
レーザで高々不均一注入の影響で出現するものと比べて
遥かに大きなものとし、偏波モードによって反射損失が
大きく異なるという状況を作り出している。さらに本発
明では、上記2領域の間にそれらと等価屈折率差の異な
る領域を挿入することにより、レーザ共振時に生じる光
の位相ずれを2つの偏波モードのいずれかに対して補償
し、レーザ共振器内で安定にブラッグ波長での光共振を
可能としている。この中央領域の作用は、例えば、グレ
ーティングの位相飛びを形成したλ/4シフトなどの作
用と同等である。
域に不均一或は均一な電流注入をすることで、以下の2
つの動作状態を選択するものである。2つの動作状態と
は、(1)両側の導波路でTEモードのブラッグ波長が
一致している、(2)両側の導波路でTMモードのブラ
ッグ波長が一致しているものである。一般にTEモード
のブラッグ波長とTMモードのブラッグ波長は、導波路
の等価屈折率差に起因して異なっているが、その差はデ
バイス内で概略一定である。本発明においては、偏波モ
ード間の等価屈折率差の異なる2つの部分をレーザ共振
器の両側の2領域に設けて、それぞれの部分での偏波モ
ード間のブラッグ波長の差の部分ごとの違いを、通常の
レーザで高々不均一注入の影響で出現するものと比べて
遥かに大きなものとし、偏波モードによって反射損失が
大きく異なるという状況を作り出している。さらに本発
明では、上記2領域の間にそれらと等価屈折率差の異な
る領域を挿入することにより、レーザ共振時に生じる光
の位相ずれを2つの偏波モードのいずれかに対して補償
し、レーザ共振器内で安定にブラッグ波長での光共振を
可能としている。この中央領域の作用は、例えば、グレ
ーティングの位相飛びを形成したλ/4シフトなどの作
用と同等である。
【0015】すなわち、ブラッグ波長を一致させた偏波
モードでは、両端の2領域でブラッグ波長近傍の波長の
光に対して分布反射を受け、さらに、中央の領域で(2
n−1)λ/4(nは正の整数)の位相シフトを受ける
ため、レーザ発振条件を満たす、いわゆる閾値利得が小
さくなる。それに対して、例えば両端の2領域でのブラ
ッグ波長が離れているような偏波モードでは、反射損失
が大きく閾値利得が高くなる。
モードでは、両端の2領域でブラッグ波長近傍の波長の
光に対して分布反射を受け、さらに、中央の領域で(2
n−1)λ/4(nは正の整数)の位相シフトを受ける
ため、レーザ発振条件を満たす、いわゆる閾値利得が小
さくなる。それに対して、例えば両端の2領域でのブラ
ッグ波長が離れているような偏波モードでは、反射損失
が大きく閾値利得が高くなる。
【0016】上記第2の目的を達成する偏波スイッチン
グレーザは、前記3つの領域のうち両端の2領域では、
導波路層厚が互いに異なっていて、且つ中央の領域で
は、該3つの領域のうちで、導波路層厚が最も薄いか若
しくは最も厚くなっていることで、直交する2つの偏波
モードでの発振を可能にすることを特徴とする。より具
体的には、上記第2の目的を達成する偏波スイッチング
レーザは、前記導波路層厚は、少なくとも光ガイド層厚
を異ならせることで、互いに異なっていることを特徴と
する。また、上記第2の目的を達成する偏波スイッチン
グレーザは、前記導波路層厚は、少なくとも活性層厚を
異ならせることで、互いに異なっていることを特徴とす
る。ここでは導波路の層厚を制御して、等価屈折率を変
化させている。作用は、上記第1の目的を達成する偏波
スイッチングレーザと同様である。
グレーザは、前記3つの領域のうち両端の2領域では、
導波路層厚が互いに異なっていて、且つ中央の領域で
は、該3つの領域のうちで、導波路層厚が最も薄いか若
しくは最も厚くなっていることで、直交する2つの偏波
モードでの発振を可能にすることを特徴とする。より具
体的には、上記第2の目的を達成する偏波スイッチング
レーザは、前記導波路層厚は、少なくとも光ガイド層厚
を異ならせることで、互いに異なっていることを特徴と
する。また、上記第2の目的を達成する偏波スイッチン
グレーザは、前記導波路層厚は、少なくとも活性層厚を
異ならせることで、互いに異なっていることを特徴とす
る。ここでは導波路の層厚を制御して、等価屈折率を変
化させている。作用は、上記第1の目的を達成する偏波
スイッチングレーザと同様である。
【0017】上記第3の目的を達成する偏波スイッチン
グレーザは、前記3つの領域のうち両端の2領域では、
導波路幅が互いに異なっていて、且つ中央の領域では、
該3つの領域のうちで、導波路幅が最も狭いか若しくは
最も広くなっていることで、直交する2つの偏波モード
での発振を可能にすることを特徴とする。ここでは導波
路の幅を制御して、等価屈折率を変化させている。作用
は上記第1の目的を達成する偏波スイッチングレーザと
同様である。
グレーザは、前記3つの領域のうち両端の2領域では、
導波路幅が互いに異なっていて、且つ中央の領域では、
該3つの領域のうちで、導波路幅が最も狭いか若しくは
最も広くなっていることで、直交する2つの偏波モード
での発振を可能にすることを特徴とする。ここでは導波
路の幅を制御して、等価屈折率を変化させている。作用
は上記第1の目的を達成する偏波スイッチングレーザと
同様である。
【0018】上記第4の目的を達成する偏波スイッチン
グレーザは、前記3つの領域の間での導波路形状の変化
は、テーパー状に行なわれていることを特徴とする。上
記の構成における導波路構造の変化をテーパー状とし
て、等価屈折率変化を緩やかなものとして、領域間で生
じる放射損失を低減させる。
グレーザは、前記3つの領域の間での導波路形状の変化
は、テーパー状に行なわれていることを特徴とする。上
記の構成における導波路構造の変化をテーパー状とし
て、等価屈折率変化を緩やかなものとして、領域間で生
じる放射損失を低減させる。
【0019】上記第5の目的を達成する偏波スイッチン
グレーザの駆動方法は、上記の偏波スイッチングレーザ
において、前記3つの領域に設けられた電極の少なくと
も1つに印加する変調電流信号によって、直交する2つ
の偏波モードのうち一方の偏波モードに対して光共振器
内でブラッグ波長が一致し且つ共振位相条件を満足する
状態と、該2つの偏波モードのうち他方の偏波モードに
対して光共振器内でブラッグ波長が一致し且つ共振位相
条件を満足する状態との間で切り換えることで、2つの
偏波モードでの発振を可能にすることを特徴とする。
グレーザの駆動方法は、上記の偏波スイッチングレーザ
において、前記3つの領域に設けられた電極の少なくと
も1つに印加する変調電流信号によって、直交する2つ
の偏波モードのうち一方の偏波モードに対して光共振器
内でブラッグ波長が一致し且つ共振位相条件を満足する
状態と、該2つの偏波モードのうち他方の偏波モードに
対して光共振器内でブラッグ波長が一致し且つ共振位相
条件を満足する状態との間で切り換えることで、2つの
偏波モードでの発振を可能にすることを特徴とする。
【0020】この本発明によるレーザの駆動方法として
は、上記独立な3つの電極の少なくとも1つに印加する
微小変調電流信号によって、上記複数の部分からなる導
波路の等価屈折率を変化させ、両端の2領域の導波路の
ブラッグ波長および中央領域の位相シフト量を変化させ
て、2つの偏波モードの発振を切り換えるものである。
は、上記独立な3つの電極の少なくとも1つに印加する
微小変調電流信号によって、上記複数の部分からなる導
波路の等価屈折率を変化させ、両端の2領域の導波路の
ブラッグ波長および中央領域の位相シフト量を変化させ
て、2つの偏波モードの発振を切り換えるものである。
【0021】上記第6の目的を達成する偏波スイッチン
グレーザを用いた光通信方式は、上記の偏波スイッチン
グレーザを光送信用の光源として用いた光通信方式にお
いて、偏波スイッチングレーザを直接偏波変調して、そ
の出力光を偏光子もしくは偏光ビームスプリッタを通す
ことにより、振幅変調された信号光として、光ファイバ
で伝送し、光受信器で検波することを特徴とする。ここ
では、偏波スイッチングを変調信号により行ない、一方
の偏波モードのみを取り出して直接検波することで光通
信を行なう。
グレーザを用いた光通信方式は、上記の偏波スイッチン
グレーザを光送信用の光源として用いた光通信方式にお
いて、偏波スイッチングレーザを直接偏波変調して、そ
の出力光を偏光子もしくは偏光ビームスプリッタを通す
ことにより、振幅変調された信号光として、光ファイバ
で伝送し、光受信器で検波することを特徴とする。ここ
では、偏波スイッチングを変調信号により行ない、一方
の偏波モードのみを取り出して直接検波することで光通
信を行なう。
【0022】上記第7の目的を達成する偏波スイッチン
グレーザを用いた光通信方式は、上記の偏波スイッチン
グレーザを光送信用の光源として用いた光通信方式にお
いて、分布帰還グレーティングに注入する電流を制御す
ることでその発振波長を変化させることを特徴とする。
グレーザを用いた光通信方式は、上記の偏波スイッチン
グレーザを光送信用の光源として用いた光通信方式にお
いて、分布帰還グレーティングに注入する電流を制御す
ることでその発振波長を変化させることを特徴とする。
【0023】上記第8の目的を達成する偏波スイッチン
グレーザを用いた光通信方式は、上記の偏波スイッチン
グレーザを光送信用の光源として複数用いた光通信方式
において、複数の波長の光をそれぞれの偏波スイッチン
グレーザを変調して伝送させ、光フィルタもしくは分波
器を備えた光受信器により所望の波長の光にのせた信号
のみを取り出すように、波長分割多重通信することを特
徴とする。ここでは、波長を変えながら偏波変調を行な
い、波長多重通信を行なう。
グレーザを用いた光通信方式は、上記の偏波スイッチン
グレーザを光送信用の光源として複数用いた光通信方式
において、複数の波長の光をそれぞれの偏波スイッチン
グレーザを変調して伝送させ、光フィルタもしくは分波
器を備えた光受信器により所望の波長の光にのせた信号
のみを取り出すように、波長分割多重通信することを特
徴とする。ここでは、波長を変えながら偏波変調を行な
い、波長多重通信を行なう。
【0024】
【発明の実施の形態】 第1実施例 本発明による第1の実施例を図1によって説明する。共
振器方向の断面図である図1において、11、13は互
いに導波路層厚の異なるDFB領域で、それぞれフロン
ト領域、リア領域と呼ぶ。12は両側の領域11、13
より導波路層厚を厚くした位相シフト領域である。層構
成は、n−InP基板101上に、周期239.4nm
の回折格子102を形成した0.5μm厚のn−InP
バッファ層103、0.15μm厚のn−InGaAs
P(バンドギャップ波長λg=1.17μm)光ガイド
層104、歪量子井戸構造の活性層105、0.4μm
厚のp−InGaAsP(λg=1.17μm)光ガイ
ド層106を形成する。次に、フォトリソグラフィーに
よるエッチングを行なって、フロント領域11の光ガイ
ド層106を0.2μm、リア領城13の光ガイド層1
06を0.1μmほど、厚さを減少させる。この上に、
1.8μm厚のp−InPクラッド層107、p−In
GaAsコンタクト層108を積層させる。活性層10
5の歪量子井戸は、井戸層がi−In0.53Ga0.47As
(厚さ6nm)、バリア層がi−In0.28Ga0.72As
(厚さ10nm)の5重量子井戸からなっている。各領
域11、12、13の長さは各々250μm、20μ
m、25Oμmである。本実施例では、位相シフト領域
12を挟んで対称的な長さになっているが非対象的な長
さにしても良い。
振器方向の断面図である図1において、11、13は互
いに導波路層厚の異なるDFB領域で、それぞれフロン
ト領域、リア領域と呼ぶ。12は両側の領域11、13
より導波路層厚を厚くした位相シフト領域である。層構
成は、n−InP基板101上に、周期239.4nm
の回折格子102を形成した0.5μm厚のn−InP
バッファ層103、0.15μm厚のn−InGaAs
P(バンドギャップ波長λg=1.17μm)光ガイド
層104、歪量子井戸構造の活性層105、0.4μm
厚のp−InGaAsP(λg=1.17μm)光ガイ
ド層106を形成する。次に、フォトリソグラフィーに
よるエッチングを行なって、フロント領域11の光ガイ
ド層106を0.2μm、リア領城13の光ガイド層1
06を0.1μmほど、厚さを減少させる。この上に、
1.8μm厚のp−InPクラッド層107、p−In
GaAsコンタクト層108を積層させる。活性層10
5の歪量子井戸は、井戸層がi−In0.53Ga0.47As
(厚さ6nm)、バリア層がi−In0.28Ga0.72As
(厚さ10nm)の5重量子井戸からなっている。各領
域11、12、13の長さは各々250μm、20μ
m、25Oμmである。本実施例では、位相シフト領域
12を挟んで対称的な長さになっているが非対象的な長
さにしても良い。
【0025】続いて、全領域にわたって横方向の導波路
幅を3μmとするリッジを形成し、SiNx層(不図
示)によって埋め込んでいる。更に、コンタクト層10
8までを3箇所で除去して電極分離領域を設け、p電極
であるAu/Zn/Au層109(3部分からなる)を
形成すると共に、基板側電極のAuGe/Au層l10
を形成し、各電極を合金化している。両端面にはSiN
x膜を反射防止膜として施している(不図示)。
幅を3μmとするリッジを形成し、SiNx層(不図
示)によって埋め込んでいる。更に、コンタクト層10
8までを3箇所で除去して電極分離領域を設け、p電極
であるAu/Zn/Au層109(3部分からなる)を
形成すると共に、基板側電極のAuGe/Au層l10
を形成し、各電極を合金化している。両端面にはSiN
x膜を反射防止膜として施している(不図示)。
【0026】このデバイスの動作について、図2によっ
て説明する。ブラッグ波長λBは、等価屈折率Neffとグ
レーティング周期Λとで表わされる。 λB=2NeffΛ (1) レーザ構造に依存してTEモードとTMモードの等価屈
折率Neffに差があり、同じグレーティングに対してT
Eモードの感じるブラッグ波長λBとTMモードの感じ
るブラッグ波長λBは異なっている。本実施例では、フ
ロント領域11、リア領域13の間で光ガイド層厚が異
なるので、図2に示すように等価屈折率に差があり、T
EモードとTMモードのブラッグ波長の差λTE B−λTM B
が、フロント領域11(光ガイド層厚0.2μm)で
7.7nm、リア領域13(光ガイド層厚0.3μm)
で6.7nmと異なっている。従って、TEモードで両
端の2領域11、13のブラッグ波長が一致する場合
は、TMモードでは一致しないことになる。TMモード
で一致する場合は、その逆となる。一方のモードでブラ
ッグ波長が一致した状態で、位相シフト領域12で、そ
のブラッグ波長での共振条件が満足されて、TEモード
とTMモードのどちらが発振するかが決定される。
て説明する。ブラッグ波長λBは、等価屈折率Neffとグ
レーティング周期Λとで表わされる。 λB=2NeffΛ (1) レーザ構造に依存してTEモードとTMモードの等価屈
折率Neffに差があり、同じグレーティングに対してT
Eモードの感じるブラッグ波長λBとTMモードの感じ
るブラッグ波長λBは異なっている。本実施例では、フ
ロント領域11、リア領域13の間で光ガイド層厚が異
なるので、図2に示すように等価屈折率に差があり、T
EモードとTMモードのブラッグ波長の差λTE B−λTM B
が、フロント領域11(光ガイド層厚0.2μm)で
7.7nm、リア領域13(光ガイド層厚0.3μm)
で6.7nmと異なっている。従って、TEモードで両
端の2領域11、13のブラッグ波長が一致する場合
は、TMモードでは一致しないことになる。TMモード
で一致する場合は、その逆となる。一方のモードでブラ
ッグ波長が一致した状態で、位相シフト領域12で、そ
のブラッグ波長での共振条件が満足されて、TEモード
とTMモードのどちらが発振するかが決定される。
【0027】発振波長は、TEもしくはTMモードのブ
ラッグ波長近傍で位相条件を満たす波長になっている。
本実施例において、TMモードのブラッグ波長を155
0.0nmで一致させたときに、TEモードのブラッグ
波長は、フロント領域11で1557.7nm、リア領
域13で1556.7nm程度となる(上で述べた様に
1nmの差がある)。位相シフト領域12で、TMモー
ド光が(2n−1)λ/4の位相シフトを受け、TMモ
ードで発振する。この状態から、リア領域13および位
相シフト領域12への電流注入量を変化させることによ
り、TEモードのブラッグ波長近傍の方が閾値利得が低
下し、TEモードでの発振が起こる。
ラッグ波長近傍で位相条件を満たす波長になっている。
本実施例において、TMモードのブラッグ波長を155
0.0nmで一致させたときに、TEモードのブラッグ
波長は、フロント領域11で1557.7nm、リア領
域13で1556.7nm程度となる(上で述べた様に
1nmの差がある)。位相シフト領域12で、TMモー
ド光が(2n−1)λ/4の位相シフトを受け、TMモ
ードで発振する。この状態から、リア領域13および位
相シフト領域12への電流注入量を変化させることによ
り、TEモードのブラッグ波長近傍の方が閾値利得が低
下し、TEモードでの発振が起こる。
【0028】通常に知られる量子井戸半導体レーザにお
いては、共振器利得がTEモードについて大きく、TM
モードに対して小さくなるのであるが、本実施例におい
ては以下の構成によって、DFB共振器中でTMモード
が受ける共振器利得をTEモードが受ける共振器利得と
同等とし、TMモードでの発振を容易にしている。1つ
は、ブラッグ波長をTEモードの利得ピークよりも短波
長側のTMモードの利得ピーク付近に設定したことであ
る。さらには、活性層105に歪量子井戸(引っ張り
歪)を導入した点にある。また、端面を無反射コーティ
ングすることで、通常TEモードと比べて端面反射率の
小さなTMモードとTEモードとの端面反射率の差を低
減している。この点も、TEモードとTMモードの閾値
利得を近づけることに寄与している。本実施例によれ
ば、選択成長などの特別な製作技術を用いず、ほぼ均一
なキャリア密度の注入状態でTMモードのブラッグ波長
がほぼ一致し、ここからわずかに不均一注人を行うだけ
でTEモードのブラッグ波長が一致した状態になる。
いては、共振器利得がTEモードについて大きく、TM
モードに対して小さくなるのであるが、本実施例におい
ては以下の構成によって、DFB共振器中でTMモード
が受ける共振器利得をTEモードが受ける共振器利得と
同等とし、TMモードでの発振を容易にしている。1つ
は、ブラッグ波長をTEモードの利得ピークよりも短波
長側のTMモードの利得ピーク付近に設定したことであ
る。さらには、活性層105に歪量子井戸(引っ張り
歪)を導入した点にある。また、端面を無反射コーティ
ングすることで、通常TEモードと比べて端面反射率の
小さなTMモードとTEモードとの端面反射率の差を低
減している。この点も、TEモードとTMモードの閾値
利得を近づけることに寄与している。本実施例によれ
ば、選択成長などの特別な製作技術を用いず、ほぼ均一
なキャリア密度の注入状態でTMモードのブラッグ波長
がほぼ一致し、ここからわずかに不均一注人を行うだけ
でTEモードのブラッグ波長が一致した状態になる。
【0029】本実施例の動作上の特徴は、2つの領域1
1、13で層厚を変えたことによって、比較的容易に大
きなλTE B−λTM Bの差の値が得られるため、確実な偏波
スイッチングが実現されることにある。本実施例では、
位相シフト領域12の層厚を0.4μmと最も厚くした
が、0.1μm程度に最も薄くしても同様な効果が得ら
れる。
1、13で層厚を変えたことによって、比較的容易に大
きなλTE B−λTM Bの差の値が得られるため、確実な偏波
スイッチングが実現されることにある。本実施例では、
位相シフト領域12の層厚を0.4μmと最も厚くした
が、0.1μm程度に最も薄くしても同様な効果が得ら
れる。
【0030】第2実施例 本発明による第2の実施例である導波路幅の異なる3つ
のDFB領城11、12、13からなる半導体レーザに
ついて、図3(a)、(b)によって説明する。
のDFB領城11、12、13からなる半導体レーザに
ついて、図3(a)、(b)によって説明する。
【0031】n−InP基板301上に、0.15μm
厚のn−InGaAsP(λg=1.17μm)光ガイ
ド層302、活性層となる0.08μm厚のi−InG
aAsP(λg=1.5lμm)303、0.1μm厚
のp−InGaAsP(λg=1.17μm)光ガイド
層304を形成し、光ガイド層304上に周期240n
mの回折格子305を形成する。この上に、p−InP
クラッド層306、p−InGaAsコンタクト層30
7を積層している。
厚のn−InGaAsP(λg=1.17μm)光ガイ
ド層302、活性層となる0.08μm厚のi−InG
aAsP(λg=1.5lμm)303、0.1μm厚
のp−InGaAsP(λg=1.17μm)光ガイド
層304を形成し、光ガイド層304上に周期240n
mの回折格子305を形成する。この上に、p−InP
クラッド層306、p−InGaAsコンタクト層30
7を積層している。
【0032】ここで、上面図である図3(b)に示すよ
うに、フロント領域11は導波路幅を1.5μm、位相
シフト領域12は導波路幅を3μm、リア領域13は導
波路幅を2μmとするリッジ310をそれぞれ形成し、
その両側を高抵抗InP層311によって埋め込んでい
る。本実施例では、位相シフト領域12で最も導波路幅
を広くしたが、最も狭くしてもよい。各領域の長さは各
々300μm、25μm、300μmである。両端2領
域11、13の位相シフト領域12と接する側は、放射
光損失を防ぐ目的でテーパー状に導波路幅を変化させて
いる。次に、コンタクト層307までを除去して電極分
離領域を3箇所設け、3部分からなるp電極であるAu
/Cr層308、基板側電極のn電極であるAuGe/
Au層309を形成し、合金化している。反射防止膜の
形成については、第1の実施例と同様である。
うに、フロント領域11は導波路幅を1.5μm、位相
シフト領域12は導波路幅を3μm、リア領域13は導
波路幅を2μmとするリッジ310をそれぞれ形成し、
その両側を高抵抗InP層311によって埋め込んでい
る。本実施例では、位相シフト領域12で最も導波路幅
を広くしたが、最も狭くしてもよい。各領域の長さは各
々300μm、25μm、300μmである。両端2領
域11、13の位相シフト領域12と接する側は、放射
光損失を防ぐ目的でテーパー状に導波路幅を変化させて
いる。次に、コンタクト層307までを除去して電極分
離領域を3箇所設け、3部分からなるp電極であるAu
/Cr層308、基板側電極のn電極であるAuGe/
Au層309を形成し、合金化している。反射防止膜の
形成については、第1の実施例と同様である。
【0033】本実施例においては領域ごとに導波路層厚
を変えていないが、幅の違いによって、TEモードとT
Mモードの等価屈折率の差を3つのDFB領域11、1
2、13で異ならせている。本実施例のフロント領域1
1(導波路幅1.5μm)におけるTEモードのブラッ
グ波長は、図4の等価屈折率から予想されるように、1
546.6nm、TMモードのブラッグ波長は154
0.2nmである。リア領域13(導波路幅2μm)に
おけるTEモードのブラッグ波長は1549.5nm、
TMモードのブラッグ波長は1542.7nmである。
両領域11、13でのブラッグ波長の差はそれぞれ6.
4nm、6.8nmとなって、異なっていることが分か
る。この状態から各電極への電流注入量を制御すること
により、TE←→TM間での偏波モードスイッチングが
実現される。
を変えていないが、幅の違いによって、TEモードとT
Mモードの等価屈折率の差を3つのDFB領域11、1
2、13で異ならせている。本実施例のフロント領域1
1(導波路幅1.5μm)におけるTEモードのブラッ
グ波長は、図4の等価屈折率から予想されるように、1
546.6nm、TMモードのブラッグ波長は154
0.2nmである。リア領域13(導波路幅2μm)に
おけるTEモードのブラッグ波長は1549.5nm、
TMモードのブラッグ波長は1542.7nmである。
両領域11、13でのブラッグ波長の差はそれぞれ6.
4nm、6.8nmとなって、異なっていることが分か
る。この状態から各電極への電流注入量を制御すること
により、TE←→TM間での偏波モードスイッチングが
実現される。
【0034】本実施例の作製上の特徴は、導波路幅を変
化させたフォトマスクを用いてフォトレジストを露光現
像するだけで、その他は、通常のDFBレーザ作製工程
でよく、容易に不均一な等価掘折率構造が得られること
にある。
化させたフォトマスクを用いてフォトレジストを露光現
像するだけで、その他は、通常のDFBレーザ作製工程
でよく、容易に不均一な等価掘折率構造が得られること
にある。
【0035】第3実施例 図5に、本発明の偏波スイッチングレーザを用いて強度
変調信号を伝送し、受信する光伝送系のブロック図を示
した。偏波スイッチングレーザ51からの光出力を図5
に示したように偏光子52に通して、TE偏波(もしく
はTM偏波)のみを取り出すことにより、高い消光比の
強度振幅信号が得られる。この際、TEとTMのモード
変化は生じるが、レーザ出力光強度自体の変動は殆どな
いため、活性層のキャリア変動によるチャーピングが極
めて小さくなる。偏光子52によって選択されたTEモ
ードの光は、アイソレータ53を通して光ファイバ54
に結合させて伝送する。伝送された光は光検出器55に
て検出される。この時、TEとTMの消光比は20dB
以上得られ、従って、この消光比をもつASK伝送が可
能である。
変調信号を伝送し、受信する光伝送系のブロック図を示
した。偏波スイッチングレーザ51からの光出力を図5
に示したように偏光子52に通して、TE偏波(もしく
はTM偏波)のみを取り出すことにより、高い消光比の
強度振幅信号が得られる。この際、TEとTMのモード
変化は生じるが、レーザ出力光強度自体の変動は殆どな
いため、活性層のキャリア変動によるチャーピングが極
めて小さくなる。偏光子52によって選択されたTEモ
ードの光は、アイソレータ53を通して光ファイバ54
に結合させて伝送する。伝送された光は光検出器55に
て検出される。この時、TEとTMの消光比は20dB
以上得られ、従って、この消光比をもつASK伝送が可
能である。
【0036】本発明の半導体レーザの偏波変調時のチャ
ーピングは極めて小さく、TEモード出力のみを観測し
たところ0.02nm以下であることが確かめられた。
また、偏波変調の変調帯域もlGHz以上であることが
示された。
ーピングは極めて小さく、TEモード出力のみを観測し
たところ0.02nm以下であることが確かめられた。
また、偏波変調の変調帯域もlGHz以上であることが
示された。
【0037】第4実施例 本発明による偏波スイッチングレーザを用いて光伝送を
行なった実施例を、図6にそって説明する。図6におい
て、61は本発明によって波長制御及び消光比が安定に
制御され偏波変調されている半導体レーザである。この
半導体レーザ61では、波長間隔は10GHz(約0.
08nm)程度で、2nmの範囲で波長を変えられる。
また、偏波変調では、通常の直接強度変調で問題になる
ようなチャーピングと呼ばれる動的波長変動が2GHZ
(約0.016nm)以下と非常に小さいため、波長多
重する場合に10GHz間隔で並べても隣のチャネルに
クロストークを与えることはない。従って、この半導体
レーザを用いた場合、2/0.016すなわちl00チ
ャネル以上の波長多重が可能である。
行なった実施例を、図6にそって説明する。図6におい
て、61は本発明によって波長制御及び消光比が安定に
制御され偏波変調されている半導体レーザである。この
半導体レーザ61では、波長間隔は10GHz(約0.
08nm)程度で、2nmの範囲で波長を変えられる。
また、偏波変調では、通常の直接強度変調で問題になる
ようなチャーピングと呼ばれる動的波長変動が2GHZ
(約0.016nm)以下と非常に小さいため、波長多
重する場合に10GHz間隔で並べても隣のチャネルに
クロストークを与えることはない。従って、この半導体
レーザを用いた場合、2/0.016すなわちl00チ
ャネル以上の波長多重が可能である。
【0038】この半導体レーザ61は偏光ビームスプリ
ッタ62と一体化して光送信部60を構成している。こ
の光送信部60と光受信部65とから構成される光ノー
ド602を用いた光通信システムを説明する。光送信部
60から出射された光は光分岐部601を通して光ファ
イバ63に結合させられ、ネットワーク上に伝送され
る。光ファイバ63を伝送されてきた光信号は、光分岐
部601を通して所望の光ノードの光受信部65におい
て、光フィルタ66により所望の波長チャネルの光が選
択分波され、光検出器67により信号検波される。ここ
では、光フィルタ66としてDFBレーザと同じ構造の
ものを、閾値以下に電流をバイアスして使用している。
2電極の電流比率を変えることで、透過利得を20dB
一定で透過波長を2nm変えることができる。また、こ
のフィルタの10dBダウンの透過幅は0.03nmで
あり、0.08nmの間隔で波長多重するのに十分な特
性を持っている。光フィルタ66として、同様の波長透
過幅を持つもの、例えば、マッハツェンダ型、ファブリ
ペロー型の波長フィルタあるいはグレーティングによる
分波器などを用いてもよい。
ッタ62と一体化して光送信部60を構成している。こ
の光送信部60と光受信部65とから構成される光ノー
ド602を用いた光通信システムを説明する。光送信部
60から出射された光は光分岐部601を通して光ファ
イバ63に結合させられ、ネットワーク上に伝送され
る。光ファイバ63を伝送されてきた光信号は、光分岐
部601を通して所望の光ノードの光受信部65におい
て、光フィルタ66により所望の波長チャネルの光が選
択分波され、光検出器67により信号検波される。ここ
では、光フィルタ66としてDFBレーザと同じ構造の
ものを、閾値以下に電流をバイアスして使用している。
2電極の電流比率を変えることで、透過利得を20dB
一定で透過波長を2nm変えることができる。また、こ
のフィルタの10dBダウンの透過幅は0.03nmで
あり、0.08nmの間隔で波長多重するのに十分な特
性を持っている。光フィルタ66として、同様の波長透
過幅を持つもの、例えば、マッハツェンダ型、ファブリ
ペロー型の波長フィルタあるいはグレーティングによる
分波器などを用いてもよい。
【0039】光通信システムのネットワークとして、図
6に示すのはリング型であり、光ノード603〜609
をネットワークに接続することにより、多数の端末およ
びセンタ611〜616を設置することができる。ネッ
トワークの形態としては、スター型、バス型あるいは、
複数の形態を複合したものでもよい。
6に示すのはリング型であり、光ノード603〜609
をネットワークに接続することにより、多数の端末およ
びセンタ611〜616を設置することができる。ネッ
トワークの形態としては、スター型、バス型あるいは、
複数の形態を複合したものでもよい。
【0040】第5実施例 光閉じ込め層厚の異なる3つのDFB領域11、12、
13からなる半導体レーザについて、図7によって説明
する。
13からなる半導体レーザについて、図7によって説明
する。
【0041】フロント領域11の層構成は、n−InP
基板701上に、2μm厚のn−In0.79Ga0.21As
0.45P0.55下部光ガイド層702、活性層となる0.0
5μm厚のi−In0.59Ga0.41As0.87P0.1370
3、0.2μm厚のp−In0.79Ga0.21As0.45P
0.55上部光ガイド層704を形成する。リア領域13の
層構成は、n−InP基板701上に、0.1μm厚の
n−InPバッファ712(例えば、マスクをかけてn
−InP基板701上に成長させる)、0.09μm厚
のn−In0.79Ga0.21As0.45P0.55下部光ガイド層
713、0.07μm厚のi−In0.59Ga0.41As
0.87P0.13活性層714、0.18μm厚のp−In
0.79Ga0.21As0.45P0.55上部光ガイド層715を形
成する。位相シフト領域12の層構成は、n−InP基
板701上に、0.1μm厚のn−InPバッファ71
2、0.17μm厚のn−In0.79Ga0.21As0.45P
0.55下部光ガイド層723、0.1μm厚のi−In
0.59Ga0.41As0.87P0.13活性層724、0.08μ
m厚のp−In0.79Ga0.21As0.45P0.55上部光ガイ
ド層725を形成する。
基板701上に、2μm厚のn−In0.79Ga0.21As
0.45P0.55下部光ガイド層702、活性層となる0.0
5μm厚のi−In0.59Ga0.41As0.87P0.1370
3、0.2μm厚のp−In0.79Ga0.21As0.45P
0.55上部光ガイド層704を形成する。リア領域13の
層構成は、n−InP基板701上に、0.1μm厚の
n−InPバッファ712(例えば、マスクをかけてn
−InP基板701上に成長させる)、0.09μm厚
のn−In0.79Ga0.21As0.45P0.55下部光ガイド層
713、0.07μm厚のi−In0.59Ga0.41As
0.87P0.13活性層714、0.18μm厚のp−In
0.79Ga0.21As0.45P0.55上部光ガイド層715を形
成する。位相シフト領域12の層構成は、n−InP基
板701上に、0.1μm厚のn−InPバッファ71
2、0.17μm厚のn−In0.79Ga0.21As0.45P
0.55下部光ガイド層723、0.1μm厚のi−In
0.59Ga0.41As0.87P0.13活性層724、0.08μ
m厚のp−In0.79Ga0.21As0.45P0.55上部光ガイ
ド層725を形成する。
【0042】全領域11、12、13の上部光ガイド層
704、715、725に周期237nmの回折格子7
05を形成する。その上に、p−InPクラッド層70
6、p−In0.59Ga0.41As0.9P0.1コンタクト層7
07を積層している。本実施例では、両DFB領域1
1、13ともに活性層703、714での幅を3μmと
するリッジを形成し、横方向の両側をSiNx層(不図
示)によって埋め込んでいる。電極708、709の形
成、反射防止膜の形成については、第1の実施例と同様
である。
704、715、725に周期237nmの回折格子7
05を形成する。その上に、p−InPクラッド層70
6、p−In0.59Ga0.41As0.9P0.1コンタクト層7
07を積層している。本実施例では、両DFB領域1
1、13ともに活性層703、714での幅を3μmと
するリッジを形成し、横方向の両側をSiNx層(不図
示)によって埋め込んでいる。電極708、709の形
成、反射防止膜の形成については、第1の実施例と同様
である。
【0043】本実施例では、上記実施例に比べて作製法
は複雑になるが、設計の自由度は大きくなる。よって、
本実施例では、TEモードのブラッグ波長が比較的近
く、ほば均一なキャリア密度の注入状態でTEモードの
ブラッグ波長がほぼ一致し、ここからわずかに不均一注
入を行うだけで、ゲインはなるべく変化させずにTMモ
ードのブラッグ波長が一致した状態になる様にも設計出
来る。デバイスの動作、駆動方法については既に述べた
他の実施例と同様である。また、偏波モードによるブラ
ッグ波長の差を2領域11、13で、より大きくするた
めに、あるいは差を補うために、導波路の幅と層厚を同
時に変えてもよい。本実施例も勿論図5、図6の実施例
に用いられる。
は複雑になるが、設計の自由度は大きくなる。よって、
本実施例では、TEモードのブラッグ波長が比較的近
く、ほば均一なキャリア密度の注入状態でTEモードの
ブラッグ波長がほぼ一致し、ここからわずかに不均一注
入を行うだけで、ゲインはなるべく変化させずにTMモ
ードのブラッグ波長が一致した状態になる様にも設計出
来る。デバイスの動作、駆動方法については既に述べた
他の実施例と同様である。また、偏波モードによるブラ
ッグ波長の差を2領域11、13で、より大きくするた
めに、あるいは差を補うために、導波路の幅と層厚を同
時に変えてもよい。本実施例も勿論図5、図6の実施例
に用いられる。
【0044】以上に述べた複数の実施例において、いず
れもリッジ形成と高抵抗層による埋込みを例として説明
したが、pn接合の逆方向バイアスを利用する電流狭搾
と光閉じ込めであったりしてもよい。また、導波路の面
内の光閉じ込め構造についてもBH構造に限定したもの
ではなく、横方向に光閉じ込めをする構造であればどの
様なものでもよい。
れもリッジ形成と高抵抗層による埋込みを例として説明
したが、pn接合の逆方向バイアスを利用する電流狭搾
と光閉じ込めであったりしてもよい。また、導波路の面
内の光閉じ込め構造についてもBH構造に限定したもの
ではなく、横方向に光閉じ込めをする構造であればどの
様なものでもよい。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の各請求項に
対応して以下のような効果がある。請求項1、7によれ
ば、分布帰還型半導体レーザにおいて、構造的不均一性
を偏波モードによって異ならせることで、電流注入条件
に依存する発振波長や偏波モードの複雑な振る舞いを抑
え、端面位相等に依存する発振波長や偏波モードのデバ
イス間のばらつきを抑えて、再現性よく安定して高速な
偏波スイッチングの可能なデバイスを提供できる。請求
項2、3、4によれば、導波路層厚を不均一として、上
記請求項1記載の偏波スイッチングレーザを提供でき
る。請求項5によれば、導波路幅を不均一として、上記
請求項1記載の偏波スイッチングレーザを提供できる。
請求項6によれば、上記請求項1〜5における導波路構
造の変化で生じる放射損失を低減させる効果がある。請
求項8によれば、上記請求項1〜7記載の偏波スイッチ
ングレーザを効率良く安定に駆動できる。請求項9によ
れば、偏波スイッチングレーザを駆動して、簡単で確実
な光通信を行なうことができる。請求項10、11によ
れば、動的波長変動の極めて小さい直接偏波変調方式を
用いて、高密度波長多重光通信システム等を構築でき
る。
対応して以下のような効果がある。請求項1、7によれ
ば、分布帰還型半導体レーザにおいて、構造的不均一性
を偏波モードによって異ならせることで、電流注入条件
に依存する発振波長や偏波モードの複雑な振る舞いを抑
え、端面位相等に依存する発振波長や偏波モードのデバ
イス間のばらつきを抑えて、再現性よく安定して高速な
偏波スイッチングの可能なデバイスを提供できる。請求
項2、3、4によれば、導波路層厚を不均一として、上
記請求項1記載の偏波スイッチングレーザを提供でき
る。請求項5によれば、導波路幅を不均一として、上記
請求項1記載の偏波スイッチングレーザを提供できる。
請求項6によれば、上記請求項1〜5における導波路構
造の変化で生じる放射損失を低減させる効果がある。請
求項8によれば、上記請求項1〜7記載の偏波スイッチ
ングレーザを効率良く安定に駆動できる。請求項9によ
れば、偏波スイッチングレーザを駆動して、簡単で確実
な光通信を行なうことができる。請求項10、11によ
れば、動的波長変動の極めて小さい直接偏波変調方式を
用いて、高密度波長多重光通信システム等を構築でき
る。
【図1】図1は本発明による半導体レーザの第1実施例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図2】図2は第1の実施例による偏波モード間の等価
屈折率の差を説明する図である。
屈折率の差を説明する図である。
【図3】図3は本発明による半導体レーザの第2の実施
例を示す図である。
例を示す図である。
【図4】図4は第2の実施例による偏波モード間の等価
屈折率の差を説明する図である。
屈折率の差を説明する図である。
【図5】図5は本発明による偏波スイッチングレーザを
用いた光通信方式を説明する図である。
用いた光通信方式を説明する図である。
【図6】図6は本発明による偏波スイッチングレーザを
用いた光通信方式を説明する図である。
用いた光通信方式を説明する図である。
【図7】図7は本発明による半導体レーザの第5の実施
例を示す断面図である。
例を示す断面図である。
11 フロントDFB領域 12 位相シフトDFB領域 13 リアDFB領域 101,301,701 基板 102,305,705 グレーティング 103,712 バッファ層 104,106,302,304,702,704,7
13,715 光ガイド層 105,303,703,714,724 活性層 107,306,706 クラッド層 108,307,707 コンタクト層 109,110,308,309,708,709
電極 310 導波路コア 311 導波路クラッド 51,61 半導体レーザ 52,62 偏光子もしくは偏光ビームスプリッタ 53 光アイソレータ 54,63 光ファイバ 55,67 光検出器 66 光フィルタ 60 光送信部 65 光受信部 601 光分岐部 602,603,604,605,606,607,6
08,609 光ノード 611,612,613,614,615,616
端末
13,715 光ガイド層 105,303,703,714,724 活性層 107,306,706 クラッド層 108,307,707 コンタクト層 109,110,308,309,708,709
電極 310 導波路コア 311 導波路クラッド 51,61 半導体レーザ 52,62 偏光子もしくは偏光ビームスプリッタ 53 光アイソレータ 54,63 光ファイバ 55,67 光検出器 66 光フィルタ 60 光送信部 65 光受信部 601 光分岐部 602,603,604,605,606,607,6
08,609 光ノード 611,612,613,614,615,616
端末
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/04 10/06
Claims (11)
- 【請求項1】直交する2つの偏波モードでの発振を可能
にする分布帰還型半導体レーザであって、該半導体レー
ザを構成する光共振器が3つの領域に分かれており、該
3つの領域のうち両端の2領域では、該2つの偏波モー
ドに対する導波路の等価屈折率差が互いに異なってい
て、且つ該3つの領域のうち中央の領域では、該2つの
偏波モードのそれぞれに対する導波路の等価屈折率差
が、該3つの領域のうちで、最も小さいか若しくは最も
大きくなる様に構成されていることを特徴とする偏波ス
イッチングレーザ。 - 【請求項2】前記3つの領域のうち両端の2領域では、
導波路層厚が互いに異なっていて、且つ中央の領域で
は、該3つの領域のうちで、導波路層厚が最も薄いか若
しくは最も厚くなっていることで、直交する2つの偏波
モードでの発振を可能にすることを特徴とする請求項1
記載の偏波スイッチングレーザ。 - 【請求項3】前記導波路層厚は、少なくとも光ガイド層
厚を異ならせることで、互いに異なっていることを特徴
とする請求項2記載の偏波スイッチングレーザ。 - 【請求項4】前記導波路層厚は、少なくとも活性層厚を
異ならせることで、互いに異なっていることを特徴とす
る請求項2記載の偏波スイッチングレーザ。 - 【請求項5】前記3つの領域のうち両端の2領域では、
導波路幅が互いに異なっていて、且つ中央の領域では、
該3つの領域のうちで、導波路幅が最も狭いか若しくは
最も広くなっていることで、直交する2つの偏波モード
での発振を可能にすることを特徴とする請求項1記載の
偏波スイッチングレーザ。 - 【請求項6】前記3つの領域の間での導波路形状の変化
は、テーパー状に行なわれていることを特徴とする請求
項2又は5記載の偏波スイッチングレーザ。 - 【請求項7】前記分布帰還型半導体レーザの共振器中で
1つの偏波モードが受ける共振器利得を他の偏波モード
が受ける共振器利得とほぼ同等となる様に構成されてい
ることを特徴とする請求項1記載の偏波スイッチングレ
ーザ。 - 【請求項8】請求項1乃至7の何れかに記載の偏波スイ
ッチングレーザの駆動方法において、前記3つの領域に
設けられた電極の少なくとも1つに印加する変調電流信
号によって、直交する2つの偏波モードのうち一方の偏
波モードに対して光共振器内でブラッグ波長が一致し且
つ共振位相条件を満足する状態と、該2つの偏波モード
のうち他方の偏波モードに対して光共振器内でブラッグ
波長が一致し且つ共振位相条件を満足する状態との間で
切り換えることで、2つの偏波モードでの発振を可能に
することを特徴とする偏波スイッチングレーザの駆動方
法。 - 【請求項9】請求項1乃至7の何れかに記載の偏波スイ
ッチングレーザを光送信用の光源として用いた光通信方
式において、偏波スイッチングレーザを直接偏波変調し
て、その出力光を、偏光子もしくは偏光ビームスプリッ
タを通すことにより、振幅変調された信号光として、光
ファイバで伝送し、光受信器で検波することを特徴とす
る偏波スイッチングレーザを用いた光通信方式。 - 【請求項10】請求項1乃至7の何れかに記載の偏波ス
イッチングレーザを光送信用の光源として用いた光通信
方式において、分布帰還グレーティングに注入する電流
を制御することでその発振波長を変化させることを特徴
とする請求項9記載の偏波スイッチングレーザを用いた
光通信方式。 - 【請求項11】請求項1乃至7の何れかに記載の偏波ス
イッチングレーザを光送信用の光源として複数用いた光
通信方式において、複数の波長の光をそれぞれの偏波ス
イッチングレーザを変調して伝送させ、光フィルタもし
くは分波器を備えた光受信器により所望の波長の光にの
せた信号のみを取り出すように、波長分割多重通信する
ことを特徴とする光通信方式。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7288054A JPH09107145A (ja) | 1995-10-09 | 1995-10-09 | 偏波スイッチングレーザおよびそれを用いた光通信方式 |
DE69609547T DE69609547T2 (de) | 1995-03-31 | 1996-03-29 | Optischer Halbleitervorrichtung, Antriebsverfahren und optisches Kommunikationssystem |
EP96105090A EP0735635B1 (en) | 1995-03-31 | 1996-03-29 | Optical semiconductor apparatus, driving method therefor, light source apparatus and optical communication system using the same |
US08/904,448 US5878066A (en) | 1995-03-31 | 1997-07-31 | Optical semiconductor apparatus driving method therefor light source apparatus and optical communication system using the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7288054A JPH09107145A (ja) | 1995-10-09 | 1995-10-09 | 偏波スイッチングレーザおよびそれを用いた光通信方式 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09107145A true JPH09107145A (ja) | 1997-04-22 |
Family
ID=17725249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7288054A Pending JPH09107145A (ja) | 1995-03-31 | 1995-10-09 | 偏波スイッチングレーザおよびそれを用いた光通信方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09107145A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE112019005563B4 (de) | 2018-11-07 | 2022-10-06 | Osram Opto Semiconductors Gmbh | Laserdiode und Verfahren zur Erzeugung von Laserstrahlung mindestens zweier Frequenzen |
-
1995
- 1995-10-09 JP JP7288054A patent/JPH09107145A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE112019005563B4 (de) | 2018-11-07 | 2022-10-06 | Osram Opto Semiconductors Gmbh | Laserdiode und Verfahren zur Erzeugung von Laserstrahlung mindestens zweier Frequenzen |
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