JPH0899942A - 置換ジアミノジカルボン酸誘導体の製造方法 - Google Patents
置換ジアミノジカルボン酸誘導体の製造方法Info
- Publication number
- JPH0899942A JPH0899942A JP7171090A JP17109095A JPH0899942A JP H0899942 A JPH0899942 A JP H0899942A JP 7171090 A JP7171090 A JP 7171090A JP 17109095 A JP17109095 A JP 17109095A JP H0899942 A JPH0899942 A JP H0899942A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- formula
- branched
- group
- optionally
- acid derivative
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C269/00—Preparation of derivatives of carbamic acid, i.e. compounds containing any of the groups, the nitrogen atom not being part of nitro or nitroso groups
- C07C269/06—Preparation of derivatives of carbamic acid, i.e. compounds containing any of the groups, the nitrogen atom not being part of nitro or nitroso groups by reactions not involving the formation of carbamate groups
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C25—ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
- C25B—ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES FOR THE PRODUCTION OF COMPOUNDS OR NON-METALS; APPARATUS THEREFOR
- C25B3/00—Electrolytic production of organic compounds
- C25B3/20—Processes
- C25B3/29—Coupling reactions
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Electrochemistry (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Cephalosporin Compounds (AREA)
- Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)
- Pyridine Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 エステル交換された生成物の形成を避けてジ
アミノジカルボン酸誘導体を合成する。 【解決手段】 式IIの保護されたアミノ酸誘導体を、
式IIIの保護されたアミノ酸誘導体と共に、溶剤R4
OHまたはヘテロ環式または脂肪族の少なくとも1つの
ヘテロ原子を含む溶剤またはこのような溶剤の混合物中
に溶解させそして白金網電極上で電解し、生成物を場合
によりLiOHで加水分解して、式Iの置換ジアミノジ
カルボン酸誘導体を修正されたコルベ合成により高収率
で製造する。 【化1】
アミノジカルボン酸誘導体を合成する。 【解決手段】 式IIの保護されたアミノ酸誘導体を、
式IIIの保護されたアミノ酸誘導体と共に、溶剤R4
OHまたはヘテロ環式または脂肪族の少なくとも1つの
ヘテロ原子を含む溶剤またはこのような溶剤の混合物中
に溶解させそして白金網電極上で電解し、生成物を場合
によりLiOHで加水分解して、式Iの置換ジアミノジ
カルボン酸誘導体を修正されたコルベ合成により高収率
で製造する。 【化1】
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は置換ジアミノジカル
ボン酸誘導体をコルベ合成を用いて高い収率で製造する
新規方法に関する。
ボン酸誘導体をコルベ合成を用いて高い収率で製造する
新規方法に関する。
【0002】
【従来の技術】置換ジアミノジカルボン酸誘導体はペプ
チドの合成の際の重量な中間生成物である。従来の最も
有効な合成において、例えばN−t−ブチルオキシカル
ボニルグルタミン酸−α−ベンジルエステルがコルベ電
解される。
チドの合成の際の重量な中間生成物である。従来の最も
有効な合成において、例えばN−t−ブチルオキシカル
ボニルグルタミン酸−α−ベンジルエステルがコルベ電
解される。
【0003】この塩基性条件下に進行する反応におい
て、保護されたアミノ酸のアニオンがまず酸化されそし
てCO2 の離脱下に遊離基中間体に変換される。それか
らこの遊離基は、溶剤−プロトンと反応し得るか、また
は二重結合を形成しながら水素原子を遊離し得、一方で
第二の遊離基との反応が所望のジアミノジカルボン酸誘
導体の生成に導く。
て、保護されたアミノ酸のアニオンがまず酸化されそし
てCO2 の離脱下に遊離基中間体に変換される。それか
らこの遊離基は、溶剤−プロトンと反応し得るか、また
は二重結合を形成しながら水素原子を遊離し得、一方で
第二の遊離基との反応が所望のジアミノジカルボン酸誘
導体の生成に導く。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この方法の重大な欠点
は、副反応であって、その際反応生成物が溶剤のアルコ
ールと反応し、その結果部分的なまたは完全なエステル
交換を引き起こす。この過程はもちろん、純粋な単離さ
れた生成物の収率を著しく減少させ、これは理論量の最
大20%であり、さらに形成された生成物の混合物の精
製は特に困難でかつ費用がかかる。
は、副反応であって、その際反応生成物が溶剤のアルコ
ールと反応し、その結果部分的なまたは完全なエステル
交換を引き起こす。この過程はもちろん、純粋な単離さ
れた生成物の収率を著しく減少させ、これは理論量の最
大20%であり、さらに形成された生成物の混合物の精
製は特に困難でかつ費用がかかる。
【0005】驚くべきことに、エステル交換された生成
物の形成を避けるジアミノジカルボン酸誘導体を合成す
るための方法を見出すことができた。
物の形成を避けるジアミノジカルボン酸誘導体を合成す
るための方法を見出すことができた。
【0006】
【課題を解決するための手段】それ故本発明の対象は、
式
式
【0007】
【化6】 〔式中R1 およびR2 はそれぞれ互いに無関係に、場合
によりハロゲン化されている直鎖、分枝または環状の炭
素原子数1〜10のアルキル基または基
によりハロゲン化されている直鎖、分枝または環状の炭
素原子数1〜10のアルキル基または基
【0008】
【化7】 を意味し、その際Aは場合によりハロゲン化されている
直鎖、分枝または環状の炭素原子数1〜10のアルキル
基または、同一のまたは異なるハロゲン、−NO 2 、ア
ルコキシまたは−CNによって場合により一置換または
多置換されているベンジル基、または9−フルオレニル
メチルであり、そしてR3 は直鎖または分枝の炭素原子
数1〜4のアルキル基を意味し、その際分子中のキラリ
ティー中心は使用した出発原料によって決定され、か
つ、2つともLまたは2つともDの、または2つがそれ
ぞれD,LまたはL,Dの立体配置にあることができ、
そしてnは2〜8の整数である。〕で表される置換ジア
ミノジカルボン酸誘導体の、場合により混合したコルベ
合成による製造方法であって、式
直鎖、分枝または環状の炭素原子数1〜10のアルキル
基または、同一のまたは異なるハロゲン、−NO 2 、ア
ルコキシまたは−CNによって場合により一置換または
多置換されているベンジル基、または9−フルオレニル
メチルであり、そしてR3 は直鎖または分枝の炭素原子
数1〜4のアルキル基を意味し、その際分子中のキラリ
ティー中心は使用した出発原料によって決定され、か
つ、2つともLまたは2つともDの、または2つがそれ
ぞれD,LまたはL,Dの立体配置にあることができ、
そしてnは2〜8の整数である。〕で表される置換ジア
ミノジカルボン酸誘導体の、場合により混合したコルベ
合成による製造方法であって、式
【0009】
【化8】 〔式中R1 およびR3 は上記意味を有し、そしてkは整
数を意味する。〕で表される保護されたアミノ酸誘導体
を、式
数を意味する。〕で表される保護されたアミノ酸誘導体
を、式
【0010】
【化9】 〔式中R1 およびR3 は上記意味を有し、そしてlは整
数を意味し、その際kおよびlは合わせて数nであ
る。〕で表される保護されたアミノ酸誘導体と共に、溶
剤R4 OH(但しR4 はR3 の意味を有する)またはヘ
テロ環式または脂肪族の少なくとも1つのヘテロ原子を
含む溶剤またはこのような溶剤の混合物中に溶解させ、
白金網電極上で電解させそして生成物を場合によりLi
OHで加水分解することを特徴とする、上記製造方法で
ある。
数を意味し、その際kおよびlは合わせて数nであ
る。〕で表される保護されたアミノ酸誘導体と共に、溶
剤R4 OH(但しR4 はR3 の意味を有する)またはヘ
テロ環式または脂肪族の少なくとも1つのヘテロ原子を
含む溶剤またはこのような溶剤の混合物中に溶解させ、
白金網電極上で電解させそして生成物を場合によりLi
OHで加水分解することを特徴とする、上記製造方法で
ある。
【0011】この方法の利点は、一方では、純粋な単離
された生成物の理論量の少なくとも34%の高い収率で
あり、他方では、副生成物の割合がより低いために精製
費用が著しく減ぜられ得ることである。それ故この方法
により、二次生成物、例えばペプチド、また、天然に生
じないアミノ酸を含む化合物の製造費用を著しく減じる
ことができる。
された生成物の理論量の少なくとも34%の高い収率で
あり、他方では、副生成物の割合がより低いために精製
費用が著しく減ぜられ得ることである。それ故この方法
により、二次生成物、例えばペプチド、また、天然に生
じないアミノ酸を含む化合物の製造費用を著しく減じる
ことができる。
【0012】式I、IIおよびIII中R1 およびR2
はそれぞれ場合によりハロゲン化されている直鎖、分枝
または環状の炭素原子数1〜10のアルキル基、例え
ば、場合によりモノまたはポリハロゲン化されているメ
チル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、
n−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル
基、ヘキシル基などである。
はそれぞれ場合によりハロゲン化されている直鎖、分枝
または環状の炭素原子数1〜10のアルキル基、例え
ば、場合によりモノまたはポリハロゲン化されているメ
チル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、
n−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル
基、ヘキシル基などである。
【0013】さらにR1 およびR2 は基
【0014】
【化10】 を意味することができ、その際Aは9−フルオレニルメ
チル基または、同一のまたは異なるハロゲン、−N
O2 、アルコキシまたは−CNによって場合により一置
換または多置換されているベンジル基、例えばブロモベ
ンジル基、ジブロモベンジル基、クロロベンジル基、ジ
クロロベンジル基、ニトロベンジル基、メトキシベンジ
ル基、シアノベンジル基などである。
チル基または、同一のまたは異なるハロゲン、−N
O2 、アルコキシまたは−CNによって場合により一置
換または多置換されているベンジル基、例えばブロモベ
ンジル基、ジブロモベンジル基、クロロベンジル基、ジ
クロロベンジル基、ニトロベンジル基、メトキシベンジ
ル基、シアノベンジル基などである。
【0015】R1 およびR2 はそれぞれ好ましくは基
【0016】
【化11】 を意味し、その際Aは9−フルオレニルメチル基、場合
により置換されているベンジル基または、直鎖または分
枝の炭素原子数1〜4のアルキル基を意味する。基R3
は、直鎖または分枝の炭素原子数1〜4のアルキル基、
例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロ
ピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、
好ましくはメチル、エチルまたはi−プロピルを意味す
る。
により置換されているベンジル基または、直鎖または分
枝の炭素原子数1〜4のアルキル基を意味する。基R3
は、直鎖または分枝の炭素原子数1〜4のアルキル基、
例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロ
ピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、
好ましくはメチル、エチルまたはi−プロピルを意味す
る。
【0017】ジカルボン酸のキラリティー中心は、使用
した出発原料の選択によって決まる。キラリティー中心
は、2つともDまたは2つともL、または2つがそれぞ
れD,LまたはL,Dの立体配置にあることができ、例
えば、N−R1 −D−グルタミン酸−R3 −エステルお
よびN−R2 −L−グルタミン酸−R3 −エステルを使
用した場合にはN′−R1 −N″−R2 −2,7−D,
L−2,7−ジアミノスベリン酸−ジ−R3 −エステル
である。
した出発原料の選択によって決まる。キラリティー中心
は、2つともDまたは2つともL、または2つがそれぞ
れD,LまたはL,Dの立体配置にあることができ、例
えば、N−R1 −D−グルタミン酸−R3 −エステルお
よびN−R2 −L−グルタミン酸−R3 −エステルを使
用した場合にはN′−R1 −N″−R2 −2,7−D,
L−2,7−ジアミノスベリン酸−ジ−R3 −エステル
である。
【0018】式IIおよびIIIで表されるアミノ酸誘
導体は、溶剤R4 OH中またはヘテロ環式溶剤、例えば
ピリジンまたはジメチルホルムアミドまたはアセトニト
リル、あるいはこのような溶剤の混合物中に溶解させ、
その際R4 はR3 の意味を有し、同様に例えばメチル
基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−
ブチル基、i−ブチル基またはt−ブチル基、好ましく
はメチル、エチルまたはi−プロピルを意味する。
導体は、溶剤R4 OH中またはヘテロ環式溶剤、例えば
ピリジンまたはジメチルホルムアミドまたはアセトニト
リル、あるいはこのような溶剤の混合物中に溶解させ、
その際R4 はR3 の意味を有し、同様に例えばメチル
基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−
ブチル基、i−ブチル基またはt−ブチル基、好ましく
はメチル、エチルまたはi−プロピルを意味する。
【0019】電解セル中で、溶液に塩基、例えばR4 O
H中のアルカリ金属、例えばメタノール中のナトリウム
メトキシドまたはエタノール中のカリウムエトキシドを
添加する。次に、白金網電極上で冷却しながら電解し、
その際温度は好ましくは18〜25℃に保たれる。電解
の際の電流強さは、60〜120Vの電圧が適用される
場合に約5〜15Aであり、さらに使用した電極の幾何
学的形状によって決まる。
H中のアルカリ金属、例えばメタノール中のナトリウム
メトキシドまたはエタノール中のカリウムエトキシドを
添加する。次に、白金網電極上で冷却しながら電解し、
その際温度は好ましくは18〜25℃に保たれる。電解
の際の電流強さは、60〜120Vの電圧が適用される
場合に約5〜15Aであり、さらに使用した電極の幾何
学的形状によって決まる。
【0020】電解操作は、出発原料が電解溶液中でもは
や検出できなくなったらすぐに終わらせる。電解溶液を
次いで場合により低い圧力下で、濃縮し、残留物を適当
な溶剤、例えば酢酸エチルに溶解しそしてこの溶液を希
薄な酸、例えば希塩酸、飽和塩溶液、例えば飽和炭酸水
素ナトリウム溶液、そして飽和塩化ナトリウム溶液で連
続して洗浄する。
や検出できなくなったらすぐに終わらせる。電解溶液を
次いで場合により低い圧力下で、濃縮し、残留物を適当
な溶剤、例えば酢酸エチルに溶解しそしてこの溶液を希
薄な酸、例えば希塩酸、飽和塩溶液、例えば飽和炭酸水
素ナトリウム溶液、そして飽和塩化ナトリウム溶液で連
続して洗浄する。
【0021】溶液を次に適当な乾燥剤、例えば硫酸ナト
リウムまたは硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過しそし
て、場合により減圧下で、再度濃縮する。残留物をクロ
マトグラフィーにより、例えばシリカゲル上で、精製す
る。これは、副生成物の割合が低いために、比較的少な
い費用で行なうことが可能である。R3 およびR4 が同
一でない以前の方法と比べて、反応は理論量の35%ま
での収率で進行し、以前の10〜15%と対照的であ
る。
リウムまたは硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過しそし
て、場合により減圧下で、再度濃縮する。残留物をクロ
マトグラフィーにより、例えばシリカゲル上で、精製す
る。これは、副生成物の割合が低いために、比較的少な
い費用で行なうことが可能である。R3 およびR4 が同
一でない以前の方法と比べて、反応は理論量の35%ま
での収率で進行し、以前の10〜15%と対照的であ
る。
【0022】
【実施例】例1 :47.40g(181mmol)のN−t−ブチ
ルオキシカルボニルグルタミン酸−α−t−メチルエス
テルを、240mlのMeOHおよび80mlのピリジ
ン中に振り動かしながら溶解させた。反応溶液を円筒形
に配列した白金網電極を備えた電解セルに移した。溶解
槽(dissolution vessel)はMeOHですすがれそして電
解セルには、2つの電極が完全に沈むまでMeOHが加
えられた。
ルオキシカルボニルグルタミン酸−α−t−メチルエス
テルを、240mlのMeOHおよび80mlのピリジ
ン中に振り動かしながら溶解させた。反応溶液を円筒形
に配列した白金網電極を備えた電解セルに移した。溶解
槽(dissolution vessel)はMeOHですすがれそして電
解セルには、2つの電極が完全に沈むまでMeOHが加
えられた。
【0023】ここで0.8mlのNaOCH3 (MeO
H中30%)を添加し、そして反応溶液を15℃に冷却
した。反応温度を温度調節によってまたは電流強さおよ
び電圧の調節(5〜15A,60〜120V)によって
+18℃〜+24℃に保った。反応の過程はDCを用い
て監視した。
H中30%)を添加し、そして反応溶液を15℃に冷却
した。反応温度を温度調節によってまたは電流強さおよ
び電圧の調節(5〜15A,60〜120V)によって
+18℃〜+24℃に保った。反応の過程はDCを用い
て監視した。
【0024】反応が終わったら、反応溶液を40℃でロ
ータリーエバポレーターで蒸発させた。コルベ合成の残
留物を250mlの酢酸エチルに溶解させ、先ず希HC
l溶液(75mlの濃HClにH2 Oを加えて200m
lとしたもの)で洗浄し、次に200mlの飽和NaH
CO3 で洗浄し、そして最後に200mlずつの飽和N
aClで水相が中性になるまで洗浄した。
ータリーエバポレーターで蒸発させた。コルベ合成の残
留物を250mlの酢酸エチルに溶解させ、先ず希HC
l溶液(75mlの濃HClにH2 Oを加えて200m
lとしたもの)で洗浄し、次に200mlの飽和NaH
CO3 で洗浄し、そして最後に200mlずつの飽和N
aClで水相が中性になるまで洗浄した。
【0025】有機相をNa2 SO4 で乾燥させ、ろ過し
そして蒸発させた。蒸発残留物:37.93g。蒸発残
留物を、シリカゲルを介してろ過し次いでカラムクロマ
トグラフィーにより分離した。生成物を含む画分を濃縮
し、油状の残留物(24.08g)から、100mlの
石油エーテル:シクロヘキサン=3:1から13.69
gの無色の結晶が得られた。
そして蒸発させた。蒸発残留物:37.93g。蒸発残
留物を、シリカゲルを介してろ過し次いでカラムクロマ
トグラフィーにより分離した。生成物を含む画分を濃縮
し、油状の残留物(24.08g)から、100mlの
石油エーテル:シクロヘキサン=3:1から13.69
gの無色の結晶が得られた。
【0026】収量:13.69gの純粋なビス−N′,
N″−ベンジルオキシカルボニル−2,7−ジアミノス
ベリン酸ジメチルエステル(理論量の35%),融点6
5〜68℃。13 C(CDCl3 ,100MHz):24.86(2C
H2 )、28.30((CH3 )3 C),32.53
(2CH2 ),52.17(2OMe),53.29
(2CH),79.87(2(CH3 ) 3 C),15
5.31(2カルバメート−CO),173.20(2
エステル−CO)。
N″−ベンジルオキシカルボニル−2,7−ジアミノス
ベリン酸ジメチルエステル(理論量の35%),融点6
5〜68℃。13 C(CDCl3 ,100MHz):24.86(2C
H2 )、28.30((CH3 )3 C),32.53
(2CH2 ),52.17(2OMe),53.29
(2CH),79.87(2(CH3 ) 3 C),15
5.31(2カルバメート−CO),173.20(2
エステル−CO)。
【0027】例2:1.5g(1.16mmol)のビ
ス−N′,N″−ベンジルオキシカルボニル−2,7−
ジアミノスベリン酸ジメチルエステルを、1.5mlの
水および3mlのMeOHからなる溶液に溶解した。こ
の溶液に1.45ml(2.90mmol,1.25当
量)の2NのLiOH水溶液を加えた。約1mlのMe
OHを注意深く添加することによって、僅かに濁った溶
液から透明な溶液が生じた。反応溶液を室温で攪拌し次
いでロータベーパ(Rotavapor) で3mlに濃縮し、そし
て5%のKHSO4 溶液を用いて溶液のpH値を2〜3
にした。酸性溶液をクロロホルムで抽出し、有機相をN
2 SO4 で乾燥させ、ろ過しそして濃縮した。これによ
って0.555gの粗生成物が得られ、これをアセトニ
トリルから再結晶した。
ス−N′,N″−ベンジルオキシカルボニル−2,7−
ジアミノスベリン酸ジメチルエステルを、1.5mlの
水および3mlのMeOHからなる溶液に溶解した。こ
の溶液に1.45ml(2.90mmol,1.25当
量)の2NのLiOH水溶液を加えた。約1mlのMe
OHを注意深く添加することによって、僅かに濁った溶
液から透明な溶液が生じた。反応溶液を室温で攪拌し次
いでロータベーパ(Rotavapor) で3mlに濃縮し、そし
て5%のKHSO4 溶液を用いて溶液のpH値を2〜3
にした。酸性溶液をクロロホルムで抽出し、有機相をN
2 SO4 で乾燥させ、ろ過しそして濃縮した。これによ
って0.555gの粗生成物が得られ、これをアセトニ
トリルから再結晶した。
【0028】収率:0.324g(80%)。キラル毛
管電気泳動による分析は、ラセミ化が検出され得ないこ
とを示す。 例1および2と同様にして次の化合物を合成した:ジ−Boc−D,D−SUB−ジ−OMe 収量:1.15g(理論量の35%),融点:42〜4
7℃。
管電気泳動による分析は、ラセミ化が検出され得ないこ
とを示す。 例1および2と同様にして次の化合物を合成した:ジ−Boc−D,D−SUB−ジ−OMe 収量:1.15g(理論量の35%),融点:42〜4
7℃。
【0029】1H NMR(400MHz,CDC
l3 )δ4.99(s,2H,2NH),4.27
(s,2H,2CH),3.73(s,6H,2OM
e),1.76および1.60(m,2H),1.44
(s,18H),1.35(m,4H)。13 C NMR(100MHz,CDCl3 )δ173.
2,155.3,79.9,53.3,52.2.3
2.5,28.3,24.9。
l3 )δ4.99(s,2H,2NH),4.27
(s,2H,2CH),3.73(s,6H,2OM
e),1.76および1.60(m,2H),1.44
(s,18H),1.35(m,4H)。13 C NMR(100MHz,CDCl3 )δ173.
2,155.3,79.9,53.3,52.2.3
2.5,28.3,24.9。
【0030】ジ−Boc−D,D−SUB 収量:0.37g(理論量の79%),融点:152〜
154℃。1 H NMR(400MHz,MeOH−d3 )δ4.
12(s,2H,2CH),1.82および1.70
(m,2H),1.48(s,18H,2C(CH3 )
3 ),1.45(m,4H,2CH2 )。
154℃。1 H NMR(400MHz,MeOH−d3 )δ4.
12(s,2H,2CH),1.82および1.70
(m,2H),1.48(s,18H,2C(CH3 )
3 ),1.45(m,4H,2CH2 )。
【0031】13C NMR(100MHz,DMSO−
d6 )δ176.5,158.1,80.8,55.
1,33.0,29.0,26.8ジ−Boc−L,L−SUB−ジ−OEt 収量:7.29gのNH−60204,(理論量の3
3.6%),僅帯黄色油状物。
d6 )δ176.5,158.1,80.8,55.
1,33.0,29.0,26.8ジ−Boc−L,L−SUB−ジ−OEt 収量:7.29gのNH−60204,(理論量の3
3.6%),僅帯黄色油状物。
【0032】1H NMR(400MHz,CDC
l3 )δ5.00(br s,1H,NH),4.26
(br s,1H,CH),4.19(q,2H,OC
H2 CH 3 ),2.46(m,2H),1.78および
1.60(m,2H),1.44(s,18H),1.
35(m,4H),1.28(t,3H,OCH 2 CH
3 )。
l3 )δ5.00(br s,1H,NH),4.26
(br s,1H,CH),4.19(q,2H,OC
H2 CH 3 ),2.46(m,2H),1.78および
1.60(m,2H),1.44(s,18H),1.
35(m,4H),1.28(t,3H,OCH 2 CH
3 )。
【0033】13C NMR(100MHz,CDC
l3 )δ172.4,155.0,79.4,60.
9,53.1,32.3,28.0,24.6,14
3.9。ジ−Boc−L,L−SUB 収量:3.7g(84%),融点:150〜153℃。 C,H,N−分析: C H N 計算: 53.4 7.97 6.93 実測: 53.2 8.1 6.8 上で使用した略語は次の意味を有する: Boc: t−ブチルオキシカルボニル SUB:2,7−ジアミノスベリン酸 Me:メチル Et:エチル
l3 )δ172.4,155.0,79.4,60.
9,53.1,32.3,28.0,24.6,14
3.9。ジ−Boc−L,L−SUB 収量:3.7g(84%),融点:150〜153℃。 C,H,N−分析: C H N 計算: 53.4 7.97 6.93 実測: 53.2 8.1 6.8 上で使用した略語は次の意味を有する: Boc: t−ブチルオキシカルボニル SUB:2,7−ジアミノスベリン酸 Me:メチル Et:エチル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フランツ・ローフエンツキー オーストリア国、4020リンツ、デイングホ ーファーストラーセ、53
Claims (2)
- 【請求項1】 式 【化1】 〔式中R1 およびR2 はそれぞれ互いに無関係に、場合
によりハロゲン化されている直鎖、分枝もしくは環状の
炭素原子数1〜10のアルキル基、または基 【化2】 を意味し、その際Aは場合によりハロゲン化されている
直鎖、分枝もしくは環状の炭素原子数1〜10のアルキ
ル基、または、同一のもしくは異なるハロゲン、−NO
2 、アルコキシもしくは−CNによって場合により一置
換もしくは多置換されているベンジル基、または9−フ
ルオレニルメチルであり、そしてR3 は直鎖または分枝
の炭素原子数1〜4のアルキル基を意味し、その際分子
中のキラリティー中心は使用した出発原料によって決定
され、かつ、2つともLまたは2つともDの、または2
つがそれぞれD,LまたはL,Dの立体配置にあること
ができ、そしてnは2〜8の整数である。〕で表される
置換ジアミノジカルボン酸誘導体の、場合により混合し
たコルベ合成による製造方法であって、式 【化3】 〔式中R1 およびR3 は上記意味を有し、そしてkは整
数を意味する。〕で表される保護されたアミノ酸誘導体
を、式 【化4】 〔式中R1 およびR3 は上記意味を有し、そしてlは整
数を意味し、その際kおよびlは合わせて数nであ
る。〕で表される保護されたアミノ酸誘導体と共に、溶
剤R4 OH(但しR4 はR3 の意味を有する)またはヘ
テロ環式または脂肪族の少なくとも1つのヘテロ原子を
含む溶剤またはこのような溶剤の混合物中に溶解しそし
て白金網電極上で電解しそして生成物を場合によりLi
OHで加水分解することを特徴とする、上記製造方法。 - 【請求項2】 R1 およびR2 がそれぞれ基 【化5】 を意味し、その際Aは場合によりハロゲン化されている
直鎖、分枝もしくは環状の炭素原子数1〜10のアルキ
ル基または場合により置換されているベンジル基または
9−フルオレニルメチルであり、そしてR3 が直鎖また
は分枝の炭素原子数1〜4のアルキル基を意味し、その
際反応はR4 OHおよびピリジン、ジメチルホルムアミ
ドまたはアセトニトリルからなる溶剤混合物中で行なわ
れ、その際R3 およびR4 は同一であり、そして式Iで
表される反応生成物の収率はR3 およびR4 が同一でな
い場合の少なくとも1.5倍である、請求項1記載の式
Iで表される置換ジアミノジカルボン酸誘導体の製造方
法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
AT1348/94 | 1994-07-08 | ||
AT0134894A ATA134894A (de) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | Verfahren zur herstellung substituierter diaminodicarbonsäurederivate |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0899942A true JPH0899942A (ja) | 1996-04-16 |
Family
ID=3511955
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7171090A Withdrawn JPH0899942A (ja) | 1994-07-08 | 1995-07-06 | 置換ジアミノジカルボン酸誘導体の製造方法 |
Country Status (12)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5643438A (ja) |
EP (1) | EP0691422B1 (ja) |
JP (1) | JPH0899942A (ja) |
AT (2) | ATA134894A (ja) |
AU (1) | AU700928B2 (ja) |
CA (1) | CA2153449A1 (ja) |
DE (1) | DE59507161D1 (ja) |
ES (1) | ES2140583T3 (ja) |
GR (1) | GR3032383T3 (ja) |
HU (1) | HU218876B (ja) |
NO (1) | NO308295B1 (ja) |
ZA (1) | ZA955675B (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021513504A (ja) * | 2017-12-21 | 2021-05-27 | パフォーマンス・ポリアミデス,エスアエス | コルベ電解カップリング反応によって第一級ジアミンを調製するための方法 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6852287B2 (en) * | 2001-09-12 | 2005-02-08 | Handylab, Inc. | Microfluidic devices having a reduced number of input and output connections |
EP3607112A1 (en) * | 2017-04-03 | 2020-02-12 | Evonik Operations GmbH | Method of producing vinylglycine |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2248562A1 (de) * | 1972-10-04 | 1974-04-11 | Basf Ag | Verfahren zur herstellung von dicarbonsaeurediestern durch elektrochemische kondensation von dicarbonsaeuremonoestern |
US5364851A (en) * | 1991-06-14 | 1994-11-15 | International Synthecon, Llc | Conformationally restricted biologically active peptides, methods for their production and uses thereof |
-
1994
- 1994-07-08 AT AT0134894A patent/ATA134894A/de not_active IP Right Cessation
-
1995
- 1995-06-05 US US08/463,267 patent/US5643438A/en not_active Expired - Fee Related
- 1995-06-21 DE DE59507161T patent/DE59507161D1/de not_active Expired - Fee Related
- 1995-06-21 ES ES95109588T patent/ES2140583T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1995-06-21 AT AT95109588T patent/ATE186337T1/de not_active IP Right Cessation
- 1995-06-21 EP EP95109588A patent/EP0691422B1/de not_active Expired - Lifetime
- 1995-07-03 AU AU23394/95A patent/AU700928B2/en not_active Ceased
- 1995-07-06 JP JP7171090A patent/JPH0899942A/ja not_active Withdrawn
- 1995-07-07 HU HU9502090A patent/HU218876B/hu not_active IP Right Cessation
- 1995-07-07 NO NO952719A patent/NO308295B1/no not_active IP Right Cessation
- 1995-07-07 CA CA002153449A patent/CA2153449A1/en not_active Abandoned
- 1995-07-07 ZA ZA955675A patent/ZA955675B/xx unknown
-
2000
- 2000-01-14 GR GR20000400082T patent/GR3032383T3/el not_active IP Right Cessation
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021513504A (ja) * | 2017-12-21 | 2021-05-27 | パフォーマンス・ポリアミデス,エスアエス | コルベ電解カップリング反応によって第一級ジアミンを調製するための方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE59507161D1 (de) | 1999-12-09 |
NO952719L (no) | 1996-01-09 |
GR3032383T3 (en) | 2000-04-27 |
AU700928B2 (en) | 1999-01-14 |
HU9502090D0 (en) | 1995-09-28 |
US5643438A (en) | 1997-07-01 |
EP0691422A1 (de) | 1996-01-10 |
NO308295B1 (no) | 2000-08-28 |
ZA955675B (en) | 1996-02-20 |
NO952719D0 (no) | 1995-07-07 |
EP0691422B1 (de) | 1999-11-03 |
HUT73154A (en) | 1996-06-28 |
ATE186337T1 (de) | 1999-11-15 |
AU2339495A (en) | 1996-01-18 |
CA2153449A1 (en) | 1996-01-09 |
ES2140583T3 (es) | 2000-03-01 |
ATA134894A (de) | 1997-12-15 |
HU218876B (hu) | 2000-12-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR960003810B1 (ko) | 광학적 활성 벤젠 설폰아미드 유도체의 제조방법 | |
PL190861B1 (pl) | Sposób przemysłowego wytwarzania podstawionego perhydroizoindolu | |
JP7579849B2 (ja) | 5-アミノウラシルの陽極酸化 | |
JP3440129B2 (ja) | グルタミン誘導体の製造法 | |
JPH0899942A (ja) | 置換ジアミノジカルボン酸誘導体の製造方法 | |
EP0252353B1 (de) | 4-Benzyloxy-3-pyrrolin-2-on-1-yl-acetamid, dessen Herstellung und Verwendung | |
US7385056B2 (en) | Synthesis of heteroaryl acetamides | |
JPH07188133A (ja) | δ−アミノレブリン酸またはその同族体の製造法 | |
US5869694A (en) | Process for preparing 4-hydroxy-2-pyrrolidone | |
KR20010043033A (ko) | 신규한옥타히드로-6,10-디옥소-6H-피리다지노[1,2-a][1,2]디아제핀-1-카르복실산 유도체, 그의 제조 방법 및 치료적 활성화합물의 제조용 용도 | |
HU213315B (en) | Process for producing arylacetic acids and their alkali metal salts | |
SU565914A1 (ru) | Способ получени производных 8( -аминоэтил) эрголина-1 или их солей | |
US6291674B2 (en) | Process for preparing alkoxypyrazine derivatives | |
JPS6053039B2 (ja) | N−アセチル/イラミン酸誘導体およびその製造方法 | |
US6340773B1 (en) | Preparation of halogenated primary amines | |
GB2290790A (en) | Asymmetric synthesis of 6-substituted 2-amino-1,2,3,4-tetrahydronaphthalenes | |
US3737443A (en) | Omega-guanidino acid amide derivatives and manufacturing the same | |
CN113816955B (zh) | 一种ret激酶抑制剂中间体及其制备方法 | |
US5627302A (en) | Asymmetrically substituted diaminodicarboxylic acid derivatives | |
CN112272665A (zh) | 制备立他司特的方法 | |
AU692774B2 (en) | Asymmetrically substituted diaminodicarboxylic acid derivatives and a process for their preparation | |
Takamizawa et al. | Studies on Pyrimidine Derivatives and Related Compounds. LXXVII. Reaction of Thiamine Analogues with Diethyl Benzoylphosphonate | |
KR100241263B1 (ko) | N-알킬옥시카르보닐-베타-알킬술포닐발린 화합물의 제조방법 | |
JP2001181250A (ja) | リンゴ酸誘導体およびその製造方法 | |
GB2100264A (en) | Process for the preparation of D-alanine and derivatives thereof |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021001 |