JPH0898058A - 輪郭強調装置 - Google Patents
輪郭強調装置Info
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- JPH0898058A JPH0898058A JP6254835A JP25483594A JPH0898058A JP H0898058 A JPH0898058 A JP H0898058A JP 6254835 A JP6254835 A JP 6254835A JP 25483594 A JP25483594 A JP 25483594A JP H0898058 A JPH0898058 A JP H0898058A
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Links
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Landscapes
- Processing Of Color Television Signals (AREA)
- Picture Signal Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 映像機器等において、測定した雑音量に適し
た輪郭強調、雑音量に応じた画質設定処理を行って画質
の改善を図る。 【構成】 複合映像信号中に周期的に配置されている同
一の信号波形間で減算処理を行い差分信号を得、本来値
が零となるべき信号期間に現れる伝送系の付加雑音成分
を測定する雑音測定回路14と、前記雑音測定回路の出
力に基いて、前記複合映像信号に対応する信号の輪郭強
調の度合を調節する輪郭調整回路12とを有して構成し
た。
た輪郭強調、雑音量に応じた画質設定処理を行って画質
の改善を図る。 【構成】 複合映像信号中に周期的に配置されている同
一の信号波形間で減算処理を行い差分信号を得、本来値
が零となるべき信号期間に現れる伝送系の付加雑音成分
を測定する雑音測定回路14と、前記雑音測定回路の出
力に基いて、前記複合映像信号に対応する信号の輪郭強
調の度合を調節する輪郭調整回路12とを有して構成し
た。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン(TV)
受像機、ビデオテープレコーダ(VTR)等の各種映像
機器などに使用される高性能な画質改善、輪郭強調装置
に関する。
受像機、ビデオテープレコーダ(VTR)等の各種映像
機器などに使用される高性能な画質改善、輪郭強調装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の輪郭強調装置について、図6と共
に以下に順次説明する。ここで輪郭強調を行う対象とす
る信号は、例えばNTSC方式等の輝度信号である。図
6において、ブロック61は加算器(ADD)、62は
高域濾波器(HPF)、そして63は増幅器(AMP)
である。同様に、ラインLaは信号入力ライン、ライン
Lbは信号出力ラインであり、ラインLdは増幅器63
の増幅率の調整を行う為の入力ラインである。
に以下に順次説明する。ここで輪郭強調を行う対象とす
る信号は、例えばNTSC方式等の輝度信号である。図
6において、ブロック61は加算器(ADD)、62は
高域濾波器(HPF)、そして63は増幅器(AMP)
である。同様に、ラインLaは信号入力ライン、ライン
Lbは信号出力ラインであり、ラインLdは増幅器63
の増幅率の調整を行う為の入力ラインである。
【0003】ラインLaからは、図9(a)に示した様
に周波数μm(約4MHz)迄の範囲にスペクトル成分
を有する輝度信号(入力1)が入力される。ラインLa
からの入力輝度信号は、加算器61の一方の入力端子に
加えられ、同時に高域濾波器62にも加えられる。この
高域濾波器62は水平高域信号成分(図9(c)参照、
1次輪郭強調)、または水平及び垂直信号成分(図9
(c)と図10(e)参照、2次元輪郭強調)を抽出す
る濾波器であり、輪郭強調のための、いわゆる2次微分
波形を形成している。
に周波数μm(約4MHz)迄の範囲にスペクトル成分
を有する輝度信号(入力1)が入力される。ラインLa
からの入力輝度信号は、加算器61の一方の入力端子に
加えられ、同時に高域濾波器62にも加えられる。この
高域濾波器62は水平高域信号成分(図9(c)参照、
1次輪郭強調)、または水平及び垂直信号成分(図9
(c)と図10(e)参照、2次元輪郭強調)を抽出す
る濾波器であり、輪郭強調のための、いわゆる2次微分
波形を形成している。
【0004】次のブロック63は増幅器であり、前段か
ら供給される高域信号成分を増幅する働きをしている。
このようにして形成された高域信号成分が、輪郭強調の
為の信号となる。入力ラインLdからは、この増幅器6
3の増幅率を調整制御する制御信号が加えられ、程良い
輪郭強調効果が得られるように設定される。輪郭強調に
対する感度は個人差があるため、通常は手動(マニュア
ル)制御によって行われている。
ら供給される高域信号成分を増幅する働きをしている。
このようにして形成された高域信号成分が、輪郭強調の
為の信号となる。入力ラインLdからは、この増幅器6
3の増幅率を調整制御する制御信号が加えられ、程良い
輪郭強調効果が得られるように設定される。輪郭強調に
対する感度は個人差があるため、通常は手動(マニュア
ル)制御によって行われている。
【0005】この増幅器63の出力は、前記の加算器6
1の他方の入力端子に加えられ、入力信号(入力1)と
加算される。ラインLbは信号出力ラインであるが、こ
こから輪郭強調された輝度信号が出力される。これによ
り、入力信号が図10(g)に示されるg2の様な傾斜
波形部である時には、同図のg1の様にエッジが急峻化
された波形に変換され、出力1となる。
1の他方の入力端子に加えられ、入力信号(入力1)と
加算される。ラインLbは信号出力ラインであるが、こ
こから輪郭強調された輝度信号が出力される。これによ
り、入力信号が図10(g)に示されるg2の様な傾斜
波形部である時には、同図のg1の様にエッジが急峻化
された波形に変換され、出力1となる。
【0006】この様に波形傾斜部を急峻化するのが、図
6に示した様な従来例の輪郭強調装置の働きである。従
来例では外部制御が可能とはいっても、人が調節しなけ
ればそのままの状態なので、あるチャンネル(CH)の
受信状態で最適でも、別のCH、特に雑音が多い信号が
入力されるCHでは、輪郭強調が本来高域信号成分の強
調であるため、雑音の高域成分も強調されてしまい、ザ
ラザラした雑音の重畳された画像を見ることになる等の
欠点がこれまであつた。
6に示した様な従来例の輪郭強調装置の働きである。従
来例では外部制御が可能とはいっても、人が調節しなけ
ればそのままの状態なので、あるチャンネル(CH)の
受信状態で最適でも、別のCH、特に雑音が多い信号が
入力されるCHでは、輪郭強調が本来高域信号成分の強
調であるため、雑音の高域成分も強調されてしまい、ザ
ラザラした雑音の重畳された画像を見ることになる等の
欠点がこれまであつた。
【0007】その際、画像を見ている人が雑音が気にな
る場合には、最適化のための調節をその都度行う必要が
あった。通常TVを見ている一般の人は、小まめにその
ような調節を行うことをしないので、結果的に画質の劣
化した状態のまま見てしまうことになる等の欠点があつ
た。一般的な感触では、雑音が少ない場合には輪郭強調
の度合を強くし、雑音が多い場合には輪郭強調を弱くす
る必要がある。雑音が特に多い場合には、輪郭強調を逆
に働かせて高域成分を減らす方が、画質的にはむしろ効
果的である。しかし、従来例ではかかる雑音に対するき
め細かな配慮が出来なかった。
る場合には、最適化のための調節をその都度行う必要が
あった。通常TVを見ている一般の人は、小まめにその
ような調節を行うことをしないので、結果的に画質の劣
化した状態のまま見てしまうことになる等の欠点があつ
た。一般的な感触では、雑音が少ない場合には輪郭強調
の度合を強くし、雑音が多い場合には輪郭強調を弱くす
る必要がある。雑音が特に多い場合には、輪郭強調を逆
に働かせて高域成分を減らす方が、画質的にはむしろ効
果的である。しかし、従来例ではかかる雑音に対するき
め細かな配慮が出来なかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】よって、従来例の様な
固定、または手動設定による輪郭強調処理ではなく、雑
音の測定機能を有し、測定した雑音量に適した輪郭強
調、雑音量に応じた画質設定処理を行い、ユーザに対し
て常に最適な画質の映像を見て貰う様にするのにはどの
ような方策を取れば良いかという点にある。
固定、または手動設定による輪郭強調処理ではなく、雑
音の測定機能を有し、測定した雑音量に適した輪郭強
調、雑音量に応じた画質設定処理を行い、ユーザに対し
て常に最適な画質の映像を見て貰う様にするのにはどの
ような方策を取れば良いかという点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は次の輪
郭強調装置の構成により、上記課題を解決している。構
成1として、複合映像信号中に周期的に配置されている
同一の信号波形間で減算処理を行い差分信号を得、本来
値が零となるべき信号期間に現れる伝送系の付加雑音成
分を測定する雑音測定回路と、前記回路の出力に基い
て、前記複合映像信号に対応する信号の輪郭強調の度合
を調節する輪郭調整回路とを有するようにし、構成2と
して、構成1において、前記測定雑音量が小さい場合は
輪郭強調の度合を強め、前記測定雑音量が大きい場合は
輪郭強調の度合を弱めることにより、輪郭強調を行うよ
うにし、構成3として、構成1において、前記測定雑音
量が小さい場合は輪郭強調の度合を強め、前記測定雑音
量が大きくなるに伴い輪郭強調の度合を弱め、前記測定
雑音量が更に大きくなる場合は輪郭部の傾斜を緩やかに
して、輪郭強調を行うようにし、構成4として、構成1
において、複合映像信号中に周期的に配置されている同
一信号波形として、垂直帰線消去期間の信号波形を用い
るようにし、構成5として、構成4において、複合映像
信号中に周期的に配置されている同一信号波形として、
等化パルス期間や垂直同期信号期間の信号波形を用い、
フィ−ルド間で差を取り差分信号を得て、雑音成分を測
定するようにし、構成6として、構成1において、複合
映像信号中に周期的に配置されている同一信号波形とし
て、VITS期間のGCR信号波形を用い、4フィ−ル
ド間での差分信号を得て、雑音成分を測定するように
し、構成7として、構成1乃至6において、複合映像信
号中に周期的に配置されている同一の信号波形間で減算
処理を行い差分信号を得、更に高域濾波器によって映像
信号帯域の高周波信号領域に存在する付加雑音成分を測
定し、前記付加雑音成分の測定雑音量に基き輪郭強調の
度合の調節を行うようにしている。
郭強調装置の構成により、上記課題を解決している。構
成1として、複合映像信号中に周期的に配置されている
同一の信号波形間で減算処理を行い差分信号を得、本来
値が零となるべき信号期間に現れる伝送系の付加雑音成
分を測定する雑音測定回路と、前記回路の出力に基い
て、前記複合映像信号に対応する信号の輪郭強調の度合
を調節する輪郭調整回路とを有するようにし、構成2と
して、構成1において、前記測定雑音量が小さい場合は
輪郭強調の度合を強め、前記測定雑音量が大きい場合は
輪郭強調の度合を弱めることにより、輪郭強調を行うよ
うにし、構成3として、構成1において、前記測定雑音
量が小さい場合は輪郭強調の度合を強め、前記測定雑音
量が大きくなるに伴い輪郭強調の度合を弱め、前記測定
雑音量が更に大きくなる場合は輪郭部の傾斜を緩やかに
して、輪郭強調を行うようにし、構成4として、構成1
において、複合映像信号中に周期的に配置されている同
一信号波形として、垂直帰線消去期間の信号波形を用い
るようにし、構成5として、構成4において、複合映像
信号中に周期的に配置されている同一信号波形として、
等化パルス期間や垂直同期信号期間の信号波形を用い、
フィ−ルド間で差を取り差分信号を得て、雑音成分を測
定するようにし、構成6として、構成1において、複合
映像信号中に周期的に配置されている同一信号波形とし
て、VITS期間のGCR信号波形を用い、4フィ−ル
ド間での差分信号を得て、雑音成分を測定するように
し、構成7として、構成1乃至6において、複合映像信
号中に周期的に配置されている同一の信号波形間で減算
処理を行い差分信号を得、更に高域濾波器によって映像
信号帯域の高周波信号領域に存在する付加雑音成分を測
定し、前記付加雑音成分の測定雑音量に基き輪郭強調の
度合の調節を行うようにしている。
【0010】
【実施例】本発明の輪郭強調装置の一実施例について、
図面と共に下記に順次説明する。図1〜図5は本発明の
一実施例であり、図7〜図10はその動作説明図であ
る。動作の説明にあたっては、便宜上、簡略化した模擬
的な表現法も採用してある。なお、説明の便宜上、各回
路自体の処理時間による信号の遅れ、及びその遅れを単
に補正するためだけに用いられる遅延回路等は、説明上
必要な場合を除き省略してある。
図面と共に下記に順次説明する。図1〜図5は本発明の
一実施例であり、図7〜図10はその動作説明図であ
る。動作の説明にあたっては、便宜上、簡略化した模擬
的な表現法も採用してある。なお、説明の便宜上、各回
路自体の処理時間による信号の遅れ、及びその遅れを単
に補正するためだけに用いられる遅延回路等は、説明上
必要な場合を除き省略してある。
【0011】図1は本発明の輪郭強調装置の全体図であ
り、図2は図1の一ブロックである雑音測定回路14の
具体的な構成図、図3は図2の一ブロックである標準偏
差回路24の具体的な構成図である。図1において、ブ
ロック11、12は、従来例を示した図6のブロック6
1〜63と同じ機能の輪郭強調回路部である。ブロック
12は従来例のブロック62と63の機能を合体し、高
域濾波器と増幅器の機能を併せ持たせた働きをしてい
る。新たに加えたブロック14は、ブロック12の増幅
器の増幅率を雑音量に基いて制御する雑音測定回路であ
る。
り、図2は図1の一ブロックである雑音測定回路14の
具体的な構成図、図3は図2の一ブロックである標準偏
差回路24の具体的な構成図である。図1において、ブ
ロック11、12は、従来例を示した図6のブロック6
1〜63と同じ機能の輪郭強調回路部である。ブロック
12は従来例のブロック62と63の機能を合体し、高
域濾波器と増幅器の機能を併せ持たせた働きをしてい
る。新たに加えたブロック14は、ブロック12の増幅
器の増幅率を雑音量に基いて制御する雑音測定回路であ
る。
【0012】図1でラインLaに加えられる入力1とし
ては、輝度信号を扱うものとし、この信号の波形傾斜部
を急峻化する等の補正を行うものとする。この入力信号
(入力1)はブロック11の加算器(ADD)の1つの
入力端子と、高域濾波器・増幅器(輪郭調整回路)12
に加えられる。この高域濾波器・増幅器12は水平及び
垂直の2次元高域成分を抽出する働きをしている。図4
が高域濾波器の具体例であり、遅延回路群と増幅器群
(重み付け回路群)とゲインコントロール機能を有する
増幅器とから構成されるトランスバーサルフィルタであ
る。
ては、輝度信号を扱うものとし、この信号の波形傾斜部
を急峻化する等の補正を行うものとする。この入力信号
(入力1)はブロック11の加算器(ADD)の1つの
入力端子と、高域濾波器・増幅器(輪郭調整回路)12
に加えられる。この高域濾波器・増幅器12は水平及び
垂直の2次元高域成分を抽出する働きをしている。図4
が高域濾波器の具体例であり、遅延回路群と増幅器群
(重み付け回路群)とゲインコントロール機能を有する
増幅器とから構成されるトランスバーサルフィルタであ
る。
【0013】この回路はアナログでも実現できるが、一
般的にはディジタルで構成する。La−a1は入力ライ
ン、La−a2が出力ラインである。ブロック41A〜
41Hは各々遅延時間がTd(次式参照)の直列接続さ
れた遅延回路群である。また、4fsc(fscは色副
搬送波周波数)は通常TV信号をディジタル化する際
に、使用される標本化周波数である。
般的にはディジタルで構成する。La−a1は入力ライ
ン、La−a2が出力ラインである。ブロック41A〜
41Hは各々遅延時間がTd(次式参照)の直列接続さ
れた遅延回路群である。また、4fsc(fscは色副
搬送波周波数)は通常TV信号をディジタル化する際
に、使用される標本化周波数である。
【0014】
【数1】
【0015】この遅延回路群の前後からTd間隔の9個
の信号が出力される。これらの遅延信号群は、次段の増
幅器群42A〜42Iに夫々供給される。この増幅器群
では入力される信号に対して、各々所定の倍率の重み付
けが行なわれる。この増幅器群からの9個の出力は、次
の加算器43で加算合成される。入力ラインLa−a1
から加算器43迄の構成で、図9(c)に示すようなμ
=μm (信号帯域上限周波数、数2参照)がピークとな
るような水平方向の高域濾波器が形成される。
の信号が出力される。これらの遅延信号群は、次段の増
幅器群42A〜42Iに夫々供給される。この増幅器群
では入力される信号に対して、各々所定の倍率の重み付
けが行なわれる。この増幅器群からの9個の出力は、次
の加算器43で加算合成される。入力ラインLa−a1
から加算器43迄の構成で、図9(c)に示すようなμ
=μm (信号帯域上限周波数、数2参照)がピークとな
るような水平方向の高域濾波器が形成される。
【0016】
【数2】
【0017】加算器43からの信号は、次の増幅器44
に供給され、ここにおいて倍率Khで増幅される。この
増幅率Khは、ラインLdを介して、雑音測定回路14
からの制御信号として送り込まれ、後述するように、信
号に含まれる雑音量に応じて、最適な画質が得られるよ
うに水平方向の輪郭強調の度合を制御している。
に供給され、ここにおいて倍率Khで増幅される。この
増幅率Khは、ラインLdを介して、雑音測定回路14
からの制御信号として送り込まれ、後述するように、信
号に含まれる雑音量に応じて、最適な画質が得られるよ
うに水平方向の輪郭強調の度合を制御している。
【0018】図4のブロック44からの水平高域濾波出
力は、次段以降の回路(ブロック45A,45B,46
A〜46C,47,48)で構成される垂直高域濾波器
に供給される。ここでの垂直高域濾波器の高域の意味
は、インターレス方式の262.5本の走査線からなる
フィールド画像で見た時の高周波領域であり、525本
の走査線からなるフレーム画像として見た時には中域
(画像の取りうる周波数領域の中間領域の意味)にな
る。
力は、次段以降の回路(ブロック45A,45B,46
A〜46C,47,48)で構成される垂直高域濾波器
に供給される。ここでの垂直高域濾波器の高域の意味
は、インターレス方式の262.5本の走査線からなる
フィールド画像で見た時の高周波領域であり、525本
の走査線からなるフレーム画像として見た時には中域
(画像の取りうる周波数領域の中間領域の意味)にな
る。
【0019】ブロック45Aと45Bは夫々直列に接続
された遅延回路である。各遅延回路の遅延時間Tvは、
次式のように水平走査期間の値に設定される。これらの
遅延回路はFIFO等のラインメモリで構成することが
出来る。
された遅延回路である。各遅延回路の遅延時間Tvは、
次式のように水平走査期間の値に設定される。これらの
遅延回路はFIFO等のラインメモリで構成することが
出来る。
【0020】
【数3】
【0021】この2つの遅延回路から出力されるTv間
隔の3つの信号は、各々次の増幅器群46A〜46Cに
供給され、所定の重み付け(増幅率)を与えられ、次段
の加算器47で加算合成される。ブロック47からの信
号は、次の増幅器48に供給され、ここにおいて倍率K
vで増幅される。この増幅率Kvは、ラインLdを介し
て、雑音測定回路14からの制御信号として送り込ま
れ、後述するように検出された雑音量に応じて、最適な
画質が得られる様に垂直方向の輪郭強調の度合を制御し
ている。この増幅器48からの出力は、水平及び垂直方
向に働く2次元輪郭強調成分として、ラインLa−a2
を介して出力される。
隔の3つの信号は、各々次の増幅器群46A〜46Cに
供給され、所定の重み付け(増幅率)を与えられ、次段
の加算器47で加算合成される。ブロック47からの信
号は、次の増幅器48に供給され、ここにおいて倍率K
vで増幅される。この増幅率Kvは、ラインLdを介し
て、雑音測定回路14からの制御信号として送り込ま
れ、後述するように検出された雑音量に応じて、最適な
画質が得られる様に垂直方向の輪郭強調の度合を制御し
ている。この増幅器48からの出力は、水平及び垂直方
向に働く2次元輪郭強調成分として、ラインLa−a2
を介して出力される。
【0022】次に、ブロック45A,45B,46A〜
46C,47で形成される回路の特性の一例を図10
(e)に示す。この特性図は、ν=νm /2(数4参
照)でピークとなるような垂直方向の高域濾波器の特性
を示している。
46C,47で形成される回路の特性の一例を図10
(e)に示す。この特性図は、ν=νm /2(数4参
照)でピークとなるような垂直方向の高域濾波器の特性
を示している。
【0023】
【数4】
【0024】TVの走査がインターレス方式であるた
め、ラインメモリを使用する垂直高域濾波器は、ピーク
周波数がνm /2となる。図4の出力、即ち、図1の高
域濾波器・増幅器12の出力信号は、次段の加算器11
の他方の入力端子に供給され、前述のラインLaからの
入力信号と加算され、ラインLbから出力される(出力
1)。このようにブロック12を経由した信号は入力輝
度信号の高域成分であり、出力1は水平及び垂直方向の
2次元的に高域が強調され、輪郭成分が強調された信号
となる。
め、ラインメモリを使用する垂直高域濾波器は、ピーク
周波数がνm /2となる。図4の出力、即ち、図1の高
域濾波器・増幅器12の出力信号は、次段の加算器11
の他方の入力端子に供給され、前述のラインLaからの
入力信号と加算され、ラインLbから出力される(出力
1)。このようにブロック12を経由した信号は入力輝
度信号の高域成分であり、出力1は水平及び垂直方向の
2次元的に高域が強調され、輪郭成分が強調された信号
となる。
【0025】次に、本発明の輪郭強調回路の要部をなす
雑音測定回路14について、以下に図と共に説明する。
この雑音測定回路14の具体的な回路の構成を図2に示
す。図中のラインLcには雑音検出対象信号である第2
の入力信号(入力2)として、含有周波数成分がfm
(約4MHz)迄の複合映像信号が供給される。この複
合映像信号中には所定の周期で同一の波形となる信号部
が存在する。
雑音測定回路14について、以下に図と共に説明する。
この雑音測定回路14の具体的な回路の構成を図2に示
す。図中のラインLcには雑音検出対象信号である第2
の入力信号(入力2)として、含有周波数成分がfm
(約4MHz)迄の複合映像信号が供給される。この複
合映像信号中には所定の周期で同一の波形となる信号部
が存在する。
【0026】その1つの例は垂直帰線消去期間の垂直同
期信号の前後3ラインの信号部である。図7に示すよう
に、図7(a)は第1のフィ−ルド(偶数フィ−ル
ド)、図7(b)は第2のフィ−ルド(奇数フィ−ル
ド)の垂直同期信号期間及びその前後3H(=3ライ
ン)分の等化パルス期間の波形図であり、これらは完全
に同じ波形である。従って、1フィ−ルド(262.5
H)隔てた信号間で差を取れば、図7(c){図7
(a)−図7(b)}または、図7(d){図7(b)
−図7(a)}の様に、t=ta1〜tb1の区間Tn1は、
ゴーストを含めて本来の信号成分が相殺されて無信号期
間となる。
期信号の前後3ラインの信号部である。図7に示すよう
に、図7(a)は第1のフィ−ルド(偶数フィ−ル
ド)、図7(b)は第2のフィ−ルド(奇数フィ−ル
ド)の垂直同期信号期間及びその前後3H(=3ライ
ン)分の等化パルス期間の波形図であり、これらは完全
に同じ波形である。従って、1フィ−ルド(262.5
H)隔てた信号間で差を取れば、図7(c){図7
(a)−図7(b)}または、図7(d){図7(b)
−図7(a)}の様に、t=ta1〜tb1の区間Tn1は、
ゴーストを含めて本来の信号成分が相殺されて無信号期
間となる。
【0027】この無信号期間に雑音がある場合には、雑
音はその無相関性のために減算によっては相殺されず、
図7(e){図7(c)に雑音が重畳}または、図7
(f){図7(d)に雑音が重畳}に示される様に、重
畳されている雑音成分が検出されることになる。この雑
音はホワイトノイズの様なランダムな雑音である場合に
は、複合映像信号に混入している雑音と同じ性質のもの
である。厳密には上記の雑音検出の為の減算処理によ
る、差分処理で形成される櫛形フィルタの分だけ異なる
が、ほぼ同じ特性と見てもよい。
音はその無相関性のために減算によっては相殺されず、
図7(e){図7(c)に雑音が重畳}または、図7
(f){図7(d)に雑音が重畳}に示される様に、重
畳されている雑音成分が検出されることになる。この雑
音はホワイトノイズの様なランダムな雑音である場合に
は、複合映像信号に混入している雑音と同じ性質のもの
である。厳密には上記の雑音検出の為の減算処理によ
る、差分処理で形成される櫛形フィルタの分だけ異なる
が、ほぼ同じ特性と見てもよい。
【0028】従って、区間Tn1で雑音検出を行うことが
出来るが(雑音検出可能範囲)、実際に雑音量を測定す
る為に必要な時間間隔は、もっと短い期間でも十分であ
る。例えば、図7の下の方に示すように、垂直同期信号
の前の等化パルス期間中のt=tc1〜td1の1H期間、
即ち、区間Td1の範囲を雑音検出の為に使用することが
できる。標本化周波数をfs(=4fsc)とした時に
は、約900個の標本値が得られることになるので雑音
量の測定には十分なデ−タ数である。
出来るが(雑音検出可能範囲)、実際に雑音量を測定す
る為に必要な時間間隔は、もっと短い期間でも十分であ
る。例えば、図7の下の方に示すように、垂直同期信号
の前の等化パルス期間中のt=tc1〜td1の1H期間、
即ち、区間Td1の範囲を雑音検出の為に使用することが
できる。標本化周波数をfs(=4fsc)とした時に
は、約900個の標本値が得られることになるので雑音
量の測定には十分なデ−タ数である。
【0029】雑音測定回路図2において、ラインLcに
加えられる雑音検出対象信号である複合映像信号は、ブ
ロック21の減算器とブロック22の遅延回路とに供給
される。この遅延回路22は入力される信号を1フィ−
ルド(=262.5H)遅延させる回路である。次の減
算器21において、ラインLaからの入力とその1フィ
−ルド前の信号との差の信号が形成される。
加えられる雑音検出対象信号である複合映像信号は、ブ
ロック21の減算器とブロック22の遅延回路とに供給
される。この遅延回路22は入力される信号を1フィ−
ルド(=262.5H)遅延させる回路である。次の減
算器21において、ラインLaからの入力とその1フィ
−ルド前の信号との差の信号が形成される。
【0030】図7(a)がラインLcに加えられる信号
(入力2)である時は、図7(b)の信号が差し引かれ
て図7(c)の様な出力が得られる。図7(b)が入力
2の信号である時には、図7(a)の信号が差し引かれ
て図7(d)の様な出力が得られる。この減算器の出力
信号は、図7(c)叉は(d)のどちらかになる。この
ように雑音が無い場合には、t=ta1〜tb1の範囲の期
間Tn1は、無信号の期間となる。ゴ−スト等があって
も、複合映像信号と同じ様にフィ−ルド間で相関がある
ため相殺されて消えてしまう。しかし、伝送系で付加さ
れた雑音が存在する時には、フィ−ルド間での相関がな
いので、有為な値として出力されることになる。
(入力2)である時は、図7(b)の信号が差し引かれ
て図7(c)の様な出力が得られる。図7(b)が入力
2の信号である時には、図7(a)の信号が差し引かれ
て図7(d)の様な出力が得られる。この減算器の出力
信号は、図7(c)叉は(d)のどちらかになる。この
ように雑音が無い場合には、t=ta1〜tb1の範囲の期
間Tn1は、無信号の期間となる。ゴ−スト等があって
も、複合映像信号と同じ様にフィ−ルド間で相関がある
ため相殺されて消えてしまう。しかし、伝送系で付加さ
れた雑音が存在する時には、フィ−ルド間での相関がな
いので、有為な値として出力されることになる。
【0031】図7(e)は雑音がある場合の図7(c)
に相当する波形図であり、図7(f)は雑音がある場合
の図7(d)に相当する波形図である。この雑音検出可
能範囲Tn1は、フィールド毎に繰り返されるので、最短
で1/60秒毎の雑音の状態を検出できる。しかし、雑
音状態はTVのCHが同じであれば、急激な変化は起こ
らないのが普通だから、通常は1フィールド分の測定で
十分な精度が得られる。
に相当する波形図であり、図7(f)は雑音がある場合
の図7(d)に相当する波形図である。この雑音検出可
能範囲Tn1は、フィールド毎に繰り返されるので、最短
で1/60秒毎の雑音の状態を検出できる。しかし、雑
音状態はTVのCHが同じであれば、急激な変化は起こ
らないのが普通だから、通常は1フィールド分の測定で
十分な精度が得られる。
【0032】複合映像信号の中で所定の周期で同一の波
形となる第2の例は、垂直帰線消去期間の中にあるVI
TS(vertical interval test signal )期間である
が、通常放送局が試験信号を多重して、局間の特性を均
一化するために使用する信号区間である。図8(a)〜
図8(h)は、偶数フィ−ルド(even field)が17H
と18H、奇数フィ−ルド( odd field)が280Hと
281Hとなる8フィ−ルド分の波形模式図である。
形となる第2の例は、垂直帰線消去期間の中にあるVI
TS(vertical interval test signal )期間である
が、通常放送局が試験信号を多重して、局間の特性を均
一化するために使用する信号区間である。図8(a)〜
図8(h)は、偶数フィ−ルド(even field)が17H
と18H、奇数フィ−ルド( odd field)が280Hと
281Hとなる8フィ−ルド分の波形模式図である。
【0033】即ち、 図8(a)… 第1のフィ−ルドの 17Hと 18H
の波形 図8(b)… 第2のフィ−ルドの280Hと281H
の波形 図8(c)… 第3のフィ−ルドの 17Hと 18H
の波形 図8(d)… 第4のフィ−ルドの280Hと281H
の波形 図8(e)… 第5のフィ−ルドの 17Hと 18H
の波形 図8(f)… 第6のフィ−ルドの280Hと281H
の波形 図8(g)… 第7のフィ−ルドの 17Hと 18H
の波形 図8(h)… 第8のフィ−ルドの280Hと281H
の波形 但し、nHは第nラインの意味 である。
の波形 図8(b)… 第2のフィ−ルドの280Hと281H
の波形 図8(c)… 第3のフィ−ルドの 17Hと 18H
の波形 図8(d)… 第4のフィ−ルドの280Hと281H
の波形 図8(e)… 第5のフィ−ルドの 17Hと 18H
の波形 図8(f)… 第6のフィ−ルドの280Hと281H
の波形 図8(g)… 第7のフィ−ルドの 17Hと 18H
の波形 図8(h)… 第8のフィ−ルドの280Hと281H
の波形 但し、nHは第nラインの意味 である。
【0034】18Hと281Hの波形はゴ−ストキャン
セル用の基準波形であり、8フィ−ルドが1周期となる
GCR波形と0ペデスタル波形の組み合わせ波形であ
る。17Hと280Hの波形は偶数フィ−ルドと奇数フ
ィ−ルドそれぞれに固定波形、図ではsig_Aとsi
g_Bが重畳されている。東京地区では、 NHK :1CH、3CH sig_A=NTC 7 コンポジット sig_B=NTC 7 コンビネ−ション 民間放送:4CH、6CH、8CH、10CH、12CH sig_A=FCC コンポジット sig_B=FCC マルチバ−スト 等の試験信号が常時送出されている。
セル用の基準波形であり、8フィ−ルドが1周期となる
GCR波形と0ペデスタル波形の組み合わせ波形であ
る。17Hと280Hの波形は偶数フィ−ルドと奇数フ
ィ−ルドそれぞれに固定波形、図ではsig_Aとsi
g_Bが重畳されている。東京地区では、 NHK :1CH、3CH sig_A=NTC 7 コンポジット sig_B=NTC 7 コンビネ−ション 民間放送:4CH、6CH、8CH、10CH、12CH sig_A=FCC コンポジット sig_B=FCC マルチバ−スト 等の試験信号が常時送出されている。
【0035】図8で4フィ−ルド隔てた信号を比較する
と、同期信号及びバ−スト信号を含めて、17H(28
0H)及び18H(281H)の前半部(t=ta2〜t
b2)は全く同一の波形であることが分かる。従って、図
2のブロック22の遅延回路の遅延時間を4フィールド
に設定すれば、減算器21から映像信号成分のない雑音
成分だけが検出出来ることになる。図8(a)が入力信
号である時は、図8(e)から図8(a)が差し引か
れ、図8(j)の様な出力が得られる。図8(b)が入
力信号である時には、図8(f)から図8(b)が差し
引かれ、図8(i)の様な出力が得られる。以下同様の
4フィールド間の演算を行うことで、この減算器の出力
信号は、図8(i)または図8(j)のどちらかにな
る。
と、同期信号及びバ−スト信号を含めて、17H(28
0H)及び18H(281H)の前半部(t=ta2〜t
b2)は全く同一の波形であることが分かる。従って、図
2のブロック22の遅延回路の遅延時間を4フィールド
に設定すれば、減算器21から映像信号成分のない雑音
成分だけが検出出来ることになる。図8(a)が入力信
号である時は、図8(e)から図8(a)が差し引か
れ、図8(j)の様な出力が得られる。図8(b)が入
力信号である時には、図8(f)から図8(b)が差し
引かれ、図8(i)の様な出力が得られる。以下同様の
4フィールド間の演算を行うことで、この減算器の出力
信号は、図8(i)または図8(j)のどちらかにな
る。
【0036】このように雑音が無い場合には、t=ta2
〜tb2の範囲のTn2期間は無信号の期間となる。ゴ−ス
ト等があっても、相関があるために相殺され、消えてし
まう。しかし、雑音が存在する場合には、4フィ−ルド
間で相関のない伝送系で付加された雑音成分は、相殺さ
れずに残るために検出されることになる。図8(k)は
雑音がある場合の図8(i)に相当する波形図であり、
図8(l)は雑音がある場合の図8(j)に相当する波
形図である。
〜tb2の範囲のTn2期間は無信号の期間となる。ゴ−ス
ト等があっても、相関があるために相殺され、消えてし
まう。しかし、雑音が存在する場合には、4フィ−ルド
間で相関のない伝送系で付加された雑音成分は、相殺さ
れずに残るために検出されることになる。図8(k)は
雑音がある場合の図8(i)に相当する波形図であり、
図8(l)は雑音がある場合の図8(j)に相当する波
形図である。
【0037】この雑音検出可能範囲は17H(280
H)の水平同期信号の前縁部から18H(281H)の
GCR波形の前縁部迄のTn2期間であるが、雑音検出の
ためだけならば、図8のTd2(t=tc2〜td2)の範囲
でも十分である。標本化周波数fsを4fscとする
と、約1/2HのTd1期間には、約500個の標本値が
あるので、これで十分な雑音測定精度が得られる。
H)の水平同期信号の前縁部から18H(281H)の
GCR波形の前縁部迄のTn2期間であるが、雑音検出の
ためだけならば、図8のTd2(t=tc2〜td2)の範囲
でも十分である。標本化周波数fsを4fscとする
と、約1/2HのTd1期間には、約500個の標本値が
あるので、これで十分な雑音測定精度が得られる。
【0038】この雑音測定期間を用いる場合には図2に
おける遅延回路22の遅延時間は4フィールドに設定す
る必要がある。しかし、実際にはTd2期間は1H未満な
ので、この期間のデータを記憶できるFIFOタイプの
1Kバイト未満の容量のメモリ回路を4個直列に接続
し、この期間が来る度毎にデータを更新する方式の遅延
回路を使用することも出来るので、図7の場合と同等の
回路構成で実現出来る。
おける遅延回路22の遅延時間は4フィールドに設定す
る必要がある。しかし、実際にはTd2期間は1H未満な
ので、この期間のデータを記憶できるFIFOタイプの
1Kバイト未満の容量のメモリ回路を4個直列に接続
し、この期間が来る度毎にデータを更新する方式の遅延
回路を使用することも出来るので、図7の場合と同等の
回路構成で実現出来る。
【0039】本発明ではこれら複合映像信号の規則性に
着眼し、図2におけるブロック21と22で構成される
差分器により、映像信号とは独立にしかも映像信号に混
入している雑音と同じ性質の雑音成分を抽出することが
出来る。この抽出雑音を輪郭強調処理に応用し、雑音測
定信号としては図7に示す信号を用いて、図2の動作説
明を進める。減算器21の出力は、次のブロック23に
加えられる。ブロック23は水平方向に動作する高域濾
波器であり、図9(c)に示すように映像信号の上限周
波数μmでピークとなる特性を有している。この高域濾
波器23で、前段の差分器で取りきれなかった信号中に
残留する恐れのある、例えばAPL変動などによる直流
成分を除去し、画質の制御に有効な雑音成分のみを通過
させる働きをしている。
着眼し、図2におけるブロック21と22で構成される
差分器により、映像信号とは独立にしかも映像信号に混
入している雑音と同じ性質の雑音成分を抽出することが
出来る。この抽出雑音を輪郭強調処理に応用し、雑音測
定信号としては図7に示す信号を用いて、図2の動作説
明を進める。減算器21の出力は、次のブロック23に
加えられる。ブロック23は水平方向に動作する高域濾
波器であり、図9(c)に示すように映像信号の上限周
波数μmでピークとなる特性を有している。この高域濾
波器23で、前段の差分器で取りきれなかった信号中に
残留する恐れのある、例えばAPL変動などによる直流
成分を除去し、画質の制御に有効な雑音成分のみを通過
させる働きをしている。
【0040】この高域濾波器23の具体的な構成例を図
5に示す。この回路構成は図4におけるブロック41A
〜41H,42A〜42I,43の構成と全く同じであ
り、図1のブロック12の水平方向に対して動作する高
域濾波器と同じ特性に設定してある。こうした高域濾波
器の設定法は、雑音が時空間的にみてランダムな分布を
しているという特徴を考慮し、映像信号に対して用いた
高域濾波器と同じ特性で雑音検出を行うことにすれば、
輪郭強調の為に使用する映像信号の水平高域成分の中に
混入している雑音と同等の雑音量の検出が行なえると考
えるためである。
5に示す。この回路構成は図4におけるブロック41A
〜41H,42A〜42I,43の構成と全く同じであ
り、図1のブロック12の水平方向に対して動作する高
域濾波器と同じ特性に設定してある。こうした高域濾波
器の設定法は、雑音が時空間的にみてランダムな分布を
しているという特徴を考慮し、映像信号に対して用いた
高域濾波器と同じ特性で雑音検出を行うことにすれば、
輪郭強調の為に使用する映像信号の水平高域成分の中に
混入している雑音と同等の雑音量の検出が行なえると考
えるためである。
【0041】図5のブロック51A〜51H,52A〜
52I,53は、図4のブロック41A〜41H,42
A〜42I,43と一対一に対応させてある。図4での
説明のように、ブロック51A〜51Hは遅延時間がT
dの直列接続された遅延回路群であり、ブロック52A
〜52Iはこの遅延回路群の9つの出力信号に、各々所
定の重み付け(増幅率)を与える増幅器群であり、ブロ
ック53はこれらの重み付けをされた9つの信号を加算
する加算器である。従って、出力ラインLb−a2から
は、入力ラインLb−a1から入力された雑音の中で、
図9(c)の様な高周波数領域成分が抽出されることに
なる。
52I,53は、図4のブロック41A〜41H,42
A〜42I,43と一対一に対応させてある。図4での
説明のように、ブロック51A〜51Hは遅延時間がT
dの直列接続された遅延回路群であり、ブロック52A
〜52Iはこの遅延回路群の9つの出力信号に、各々所
定の重み付け(増幅率)を与える増幅器群であり、ブロ
ック53はこれらの重み付けをされた9つの信号を加算
する加算器である。従って、出力ラインLb−a2から
は、入力ラインLb−a1から入力された雑音の中で、
図9(c)の様な高周波数領域成分が抽出されることに
なる。
【0042】図2において、次のブロック24は標準偏
差回路である。図3にその具体的な回路例を示す。ブロ
ック31は2乗回路(入力される信号を自乗する機
能)、ブロック32は加算器、33は入力される信号を
1クロック(=1/(4fsc))期間だけ遅延させる
遅延回路、34は加算に使用した標本値の数で入力され
る信号を除算してノ−マライズする機能及びその平方根
を求める機能とを合わせ持つデ−タ変換回路である。ラ
インL2−b1からの入力される信号をy(t)とする
と、これらの回路によって、次式に示すように、図7の
Td1区間の入力y(t)の2乗和の平均値の平方根、即
ち標準偏差値σが次式のようにして求められる。
差回路である。図3にその具体的な回路例を示す。ブロ
ック31は2乗回路(入力される信号を自乗する機
能)、ブロック32は加算器、33は入力される信号を
1クロック(=1/(4fsc))期間だけ遅延させる
遅延回路、34は加算に使用した標本値の数で入力され
る信号を除算してノ−マライズする機能及びその平方根
を求める機能とを合わせ持つデ−タ変換回路である。ラ
インL2−b1からの入力される信号をy(t)とする
と、これらの回路によって、次式に示すように、図7の
Td1区間の入力y(t)の2乗和の平均値の平方根、即
ち標準偏差値σが次式のようにして求められる。
【0043】
【数5】
【0044】図2において、次のブロック25は記憶回
路であり、必要な演算が終了した時点で求めた標準偏差
値σを記憶し、出力レベルを値σに維持する働きをして
いる。この記憶回路25には、ラッチ回路などが使用さ
れる。図7の説明で述べた様に、図7(c)または
(d)、即ち、図7(e)または(f)の波形はフィ−
ルド毎に得られるので、標準偏差値σもまたフィ−ルド
毎に更新されることになる。
路であり、必要な演算が終了した時点で求めた標準偏差
値σを記憶し、出力レベルを値σに維持する働きをして
いる。この記憶回路25には、ラッチ回路などが使用さ
れる。図7の説明で述べた様に、図7(c)または
(d)、即ち、図7(e)または(f)の波形はフィ−
ルド毎に得られるので、標準偏差値σもまたフィ−ルド
毎に更新されることになる。
【0045】図2において、次のブロック26はデ−タ
変換器である。図9(b)にその変換特性の一例を示
す。横軸が入力される標準偏差値σ、縦軸が輪郭強調感
度(制御信号)Kである。輪郭強調感度Kは2種類有
り、水平方向の輪郭強調度合を制御するKh(図9
(b)の実線の特性)と垂直方向の輪郭強調度合を制御
するKv(図9(b)の1点鎖線の特性)である。これ
らの変換特性は、次式のようになる。
変換器である。図9(b)にその変換特性の一例を示
す。横軸が入力される標準偏差値σ、縦軸が輪郭強調感
度(制御信号)Kである。輪郭強調感度Kは2種類有
り、水平方向の輪郭強調度合を制御するKh(図9
(b)の実線の特性)と垂直方向の輪郭強調度合を制御
するKv(図9(b)の1点鎖線の特性)である。これ
らの変換特性は、次式のようになる。
【0046】
【数6】
【0047】これら2つの輪郭強調感度KhとKvは、
出力2としてラインLdを介して、図1の高域濾波器・
増幅器12の増幅器に供給され、Khは図4の増幅器4
4に、そしてKvは図4の増幅器48に、それぞれ制御
信号として加えられ、水平高域濾波器及び垂直高域濾波
器の出力倍率を制御する働きをしている。図9(b)に
おいて、制御信号(輪郭強調感度)Kの変曲点での値を
次式の様に定めると、
出力2としてラインLdを介して、図1の高域濾波器・
増幅器12の増幅器に供給され、Khは図4の増幅器4
4に、そしてKvは図4の増幅器48に、それぞれ制御
信号として加えられ、水平高域濾波器及び垂直高域濾波
器の出力倍率を制御する働きをしている。図9(b)に
おいて、制御信号(輪郭強調感度)Kの変曲点での値を
次式の様に定めると、
【0048】
【数7】
【0049】水平方向に働く輪郭強調度合Khは、 0 ≦σ<σmin において最大の輪郭強調効果(Ko)を得、また、 σmin ≦σ<σmid の範囲においては、σの値が大きくなるに伴い輪郭強調
効果が弱くなり、 σ= σmid において、輪郭強調効果が無くなくなって0になり、 σmid ≦σ<σmax の範囲では、輪郭強調効果は負の値となり、輝度信号の
高域を減衰させる働きをすることになる。
効果が弱くなり、 σ= σmid において、輪郭強調効果が無くなくなって0になり、 σmid ≦σ<σmax の範囲では、輪郭強調効果は負の値となり、輝度信号の
高域を減衰させる働きをすることになる。
【0050】更に、 σmax ≦σ の範囲では、最大の高域成分減衰効果(−Ko)を得る
ことになる。一方、垂直方向に動作する輪郭強調度合K
vは、 0 ≦σ<σmin において、最大の輪郭強調効果(Ko)を得、また、 σmin ≦σ<σmid の範囲においては、σの値が大きくなるに伴い輪郭強調
効果が弱くなり、 σ= σmid において、輪郭強調効果がなくなり0になり、 σmid <σ の範囲でも輪郭強調効果は0となる。
ことになる。一方、垂直方向に動作する輪郭強調度合K
vは、 0 ≦σ<σmin において、最大の輪郭強調効果(Ko)を得、また、 σmin ≦σ<σmid の範囲においては、σの値が大きくなるに伴い輪郭強調
効果が弱くなり、 σ= σmid において、輪郭強調効果がなくなり0になり、 σmid <σ の範囲でも輪郭強調効果は0となる。
【0051】この様に水平方向と垂直方向で異なる働き
をするようにした理由は、垂直方向の高域濾波器の特性
が、信号の存在領域νm の中間の周波数でピークとなる
ような特性であり、水平高域濾波器とは異なる特性であ
る点を考慮した為である。図9(d)は、水平方向に働
く制御信号Khによって、信号の水平方向の周波数特性
がどの様に変化するかを示した特性である。これは水平
方向のインパルス応答に相当する。図のd1の特性は、
図1の入力1に図9(a)の様な周波数特性の信号が加
えられ、図9(b)のKhの特性が(σ=σmin,K=K
max )の時の出力1の水平方向の周波数特性である。こ
の時には、図1の回路は水平方向の高域を強調し、輪郭
を強調する特性となる。
をするようにした理由は、垂直方向の高域濾波器の特性
が、信号の存在領域νm の中間の周波数でピークとなる
ような特性であり、水平高域濾波器とは異なる特性であ
る点を考慮した為である。図9(d)は、水平方向に働
く制御信号Khによって、信号の水平方向の周波数特性
がどの様に変化するかを示した特性である。これは水平
方向のインパルス応答に相当する。図のd1の特性は、
図1の入力1に図9(a)の様な周波数特性の信号が加
えられ、図9(b)のKhの特性が(σ=σmin,K=K
max )の時の出力1の水平方向の周波数特性である。こ
の時には、図1の回路は水平方向の高域を強調し、輪郭
を強調する特性となる。
【0052】図9(d)のd2の特性は、図1の入力1
に図9(a)の様な周波数特性の信号が加えられ、図9
(b)のKhの特性が(σ=σmid,K=Kmid )の時の
出力1の水平方向の周波数特性である。この時には、入
力1の信号はそのまま出力1として取り出されることを
表している。図のd3の特性は、図1の入力1に図9
(a)の様な周波数特性の信号が加えられた時の、図9
(b)のKhの特性が(σ=σmax,K=Kmin= -Ko )
の時の出力1の水平方向の周波数特性である。この時に
は、入力1の信号の高域周波数成分は減衰し、図1の回
路は水平方向の低域濾波器として機能している。
に図9(a)の様な周波数特性の信号が加えられ、図9
(b)のKhの特性が(σ=σmid,K=Kmid )の時の
出力1の水平方向の周波数特性である。この時には、入
力1の信号はそのまま出力1として取り出されることを
表している。図のd3の特性は、図1の入力1に図9
(a)の様な周波数特性の信号が加えられた時の、図9
(b)のKhの特性が(σ=σmax,K=Kmin= -Ko )
の時の出力1の水平方向の周波数特性である。この時に
は、入力1の信号の高域周波数成分は減衰し、図1の回
路は水平方向の低域濾波器として機能している。
【0053】図10(f)は垂直方向に働く制御信号K
vによって、信号の垂直方向の周波数特性がどの様に変
化するかを示した特性であり、垂直方向のインパルス応
答である。図のf1の特性は、図1の入力1に垂直方向
の上限空間周波数ν=νm (=525/2cph)迄、平坦な特
性の信号が加えられ 、図9(b)のKvの特性が(σ
=σmin,K=Kmax )の時の出力1の垂直方向の周波数
特性である。この時には、図1の回路は垂直方向の高域
を強調し、輪郭を強調する特性となる。図のf2の特性
は、図1の入力1に垂直方向の上限空間周波数ν=νm
(=525/2cph)迄、平坦な特性の信号が加えられ、図9
(b)のKvの特性が(σ=σmid,K=Kmid )の時の
出力1の垂直方向の周波数特性である。この時には、入
力1の信号はそのまま出力1として取り出されることを
表している。
vによって、信号の垂直方向の周波数特性がどの様に変
化するかを示した特性であり、垂直方向のインパルス応
答である。図のf1の特性は、図1の入力1に垂直方向
の上限空間周波数ν=νm (=525/2cph)迄、平坦な特
性の信号が加えられ 、図9(b)のKvの特性が(σ
=σmin,K=Kmax )の時の出力1の垂直方向の周波数
特性である。この時には、図1の回路は垂直方向の高域
を強調し、輪郭を強調する特性となる。図のf2の特性
は、図1の入力1に垂直方向の上限空間周波数ν=νm
(=525/2cph)迄、平坦な特性の信号が加えられ、図9
(b)のKvの特性が(σ=σmid,K=Kmid )の時の
出力1の垂直方向の周波数特性である。この時には、入
力1の信号はそのまま出力1として取り出されることを
表している。
【0054】図10(g)は、これらの輪郭補正の効果
を視覚的に分かりやすく表現するために、水平方向に対
する輪郭補正の効果を時間領域の波形図で示したもので
ある。図10(g)において、g2のような右上がり傾
斜のステップ波形が、図1の入力1の信号であるものと
すると、g1の波形はKh=Kmax (=Ko)の時の出
力1として得られる波形図であり、g2の波形はKh=
Kmid (=0)の時の出力1として得られる波形図であ
り、g3の波形図はKh=Kmin (=−Ko)の時の出
力1として得られる波形図である。この様に図10
(g)のg2が入力波形である場合には、g1は輪郭強
調された波形であり、g2は輪郭強調処理を行わないそ
のままの波形であり、g3は輪郭を鈍らせた波形であ
る。このように、雑音量に基いて変化する標準偏差σに
よって、輪郭強調の度合をコントロールすることが出来
る。
を視覚的に分かりやすく表現するために、水平方向に対
する輪郭補正の効果を時間領域の波形図で示したもので
ある。図10(g)において、g2のような右上がり傾
斜のステップ波形が、図1の入力1の信号であるものと
すると、g1の波形はKh=Kmax (=Ko)の時の出
力1として得られる波形図であり、g2の波形はKh=
Kmid (=0)の時の出力1として得られる波形図であ
り、g3の波形図はKh=Kmin (=−Ko)の時の出
力1として得られる波形図である。この様に図10
(g)のg2が入力波形である場合には、g1は輪郭強
調された波形であり、g2は輪郭強調処理を行わないそ
のままの波形であり、g3は輪郭を鈍らせた波形であ
る。このように、雑音量に基いて変化する標準偏差σに
よって、輪郭強調の度合をコントロールすることが出来
る。
【0055】図10(h)は、水平垂直の高域濾波器が
機能する2次元空間周波数領域を斜線で示した図であ
る。’H’で示した右下がりの斜線領域は水平高域濾波
器が機能する領域であり、’V’で示した右上がりの斜
線領域が垂直高域濾波器が機能する領域である。これら
の斜線の領域は高域濾波器のピーク値の−6dB以内の
領域である。
機能する2次元空間周波数領域を斜線で示した図であ
る。’H’で示した右下がりの斜線領域は水平高域濾波
器が機能する領域であり、’V’で示した右上がりの斜
線領域が垂直高域濾波器が機能する領域である。これら
の斜線の領域は高域濾波器のピーク値の−6dB以内の
領域である。
【0056】この様に複合映像信号中の雑音成分と同じ
性質の純粋な雑音量を測定し、その大きさを標準偏差値
σとして測定し、このσの値に基づき、雑音が少ない場
合は波形傾斜部即ち輪郭を強調し、雑音が多い場合は輪
郭強調を弱めるか更に、負の輪郭強調を行い高域を落と
し、信号の高域を落とす犠牲を伴うけれども、雑音によ
るザラザラした絵柄にならないようにすることで、視覚
的に良好な画質を得ることが出来る。
性質の純粋な雑音量を測定し、その大きさを標準偏差値
σとして測定し、このσの値に基づき、雑音が少ない場
合は波形傾斜部即ち輪郭を強調し、雑音が多い場合は輪
郭強調を弱めるか更に、負の輪郭強調を行い高域を落と
し、信号の高域を落とす犠牲を伴うけれども、雑音によ
るザラザラした絵柄にならないようにすることで、視覚
的に良好な画質を得ることが出来る。
【0057】なお、図7の様な垂直帰線消去期間は、欧
州におけるTV方式であるPALやSECAM等にも存
在し、同期の周期等はNTSC方式と多少の違いはある
ものの、フィールド毎に同じ波形が繰り返されているた
め、本発明を同様の目的で応用出来る。
州におけるTV方式であるPALやSECAM等にも存
在し、同期の周期等はNTSC方式と多少の違いはある
ものの、フィールド毎に同じ波形が繰り返されているた
め、本発明を同様の目的で応用出来る。
【0058】また、同一信号波形としては、2ライン
(H)離れた、水平同期信号とバースト信号とを有する
期間等を使用しても当然出来る。この場合は、遅延回路
の遅延時間が短くて良く、回路が簡単になる。また、測
定する雑音量を評価する際に、標準偏差値を用いている
が、2乗和の平均値、即ち、分散値を用いることも出来
るし、絶対値和の平均値を用いることも出来る。しか
し、この際には各々の値に適合したKh及びKvへの変
換特性を設定する必要がある。
(H)離れた、水平同期信号とバースト信号とを有する
期間等を使用しても当然出来る。この場合は、遅延回路
の遅延時間が短くて良く、回路が簡単になる。また、測
定する雑音量を評価する際に、標準偏差値を用いている
が、2乗和の平均値、即ち、分散値を用いることも出来
るし、絶対値和の平均値を用いることも出来る。しか
し、この際には各々の値に適合したKh及びKvへの変
換特性を設定する必要がある。
【0059】また、雑音量を測定するに当たって、ゴー
ストの影響を受けることなく雑音そのものを測定できる
ので、これを用いる輪郭強調処理では信号中に混入して
いる雑音量に対応した補正が行われることになる。輪郭
強調の信号として、輝度信号を例に取り上げ説明をして
きたが、色信号、色差信号、RGB信号等種々の信号を
対象に選ぶことが出来る。しかし、雑音測定の対象とす
る信号には、伝送系の情報を含んでおり、一定周期の同
一波形が処理されずに残っている複合映像信号を用い
る。
ストの影響を受けることなく雑音そのものを測定できる
ので、これを用いる輪郭強調処理では信号中に混入して
いる雑音量に対応した補正が行われることになる。輪郭
強調の信号として、輝度信号を例に取り上げ説明をして
きたが、色信号、色差信号、RGB信号等種々の信号を
対象に選ぶことが出来る。しかし、雑音測定の対象とす
る信号には、伝送系の情報を含んでおり、一定周期の同
一波形が処理されずに残っている複合映像信号を用い
る。
【0060】
【発明の効果】以上の通り本発明の輪郭強調装置は、以
下の効果を有する。 (イ)複合映像信号中に周期的に配置されている同一の
信号波形間で減算処理を行い差分信号を得、本来値が零
となるべき信号期間に現れる伝送系の付加雑音成分を検
出し、映像信号内容に影響されずに、しかも映像信号に
混入している雑音と同じ性質の雑音を測定出来、よっ
て、客観的で正確な輪郭強調を行うことが出来る。 (ロ)雑音が多い場合には通常の輪郭強調の効果を逆、
即ち負の値として働かせて高域成分を減少させ、ザラザ
ラした雑音画面を滑らかにする等のことも出来るため、
従来の輪郭強調機能よりも幅広い動作をさせることが出
来る。 (ハ)垂直帰線期間を使用して行なう場合は、測定雑音
量に、映像信号や同期信号のゴーストは含まれず精度の
高い画質改善を行なうことが出来る。 (ニ)従来は手動型(マニュアルタイプ)の画質調整な
のに対して、ユーザの手を煩わせない自動画質調整が可
能になる。 (ホ)テレビジョン受像機に留まらず、VTR等にも応
用出来、また、PAL、SECAM等の欧州のTVにも
応用出来る。
下の効果を有する。 (イ)複合映像信号中に周期的に配置されている同一の
信号波形間で減算処理を行い差分信号を得、本来値が零
となるべき信号期間に現れる伝送系の付加雑音成分を検
出し、映像信号内容に影響されずに、しかも映像信号に
混入している雑音と同じ性質の雑音を測定出来、よっ
て、客観的で正確な輪郭強調を行うことが出来る。 (ロ)雑音が多い場合には通常の輪郭強調の効果を逆、
即ち負の値として働かせて高域成分を減少させ、ザラザ
ラした雑音画面を滑らかにする等のことも出来るため、
従来の輪郭強調機能よりも幅広い動作をさせることが出
来る。 (ハ)垂直帰線期間を使用して行なう場合は、測定雑音
量に、映像信号や同期信号のゴーストは含まれず精度の
高い画質改善を行なうことが出来る。 (ニ)従来は手動型(マニュアルタイプ)の画質調整な
のに対して、ユーザの手を煩わせない自動画質調整が可
能になる。 (ホ)テレビジョン受像機に留まらず、VTR等にも応
用出来、また、PAL、SECAM等の欧州のTVにも
応用出来る。
【図1】本発明の輪郭強調装置のブロック構成図であ
る。
る。
【図2】本発明の輪郭強調装置の一実施例の雑音測定回
路の具体的な構成図である。
路の具体的な構成図である。
【図3】本発明の標準偏差回路の一実施例の具体的な構
成図である。
成図である。
【図4】本発明の高域瀘波器の一実施例の具体的な構成
図である。
図である。
【図5】本発明の高域瀘波器の一実施例の具体的な構成
図である。
図である。
【図6】従来の輪郭強調装置のブロック構成図である。
【図7】本発明の輪郭強調装置の動作説明図である。
【図8】本発明の動作説明図である。
【図9】本発明の動作説明図である。
【図10】本発明の動作説明図である。
11,32,43,47,53 加算器(ADD) 12 高域濾波器・増幅器(輪郭調整回路) 23 高域濾波器 14 雑音測定回路 21 減算器(SUB) 22,33,41A〜41H,45A,45B,51A
〜51H 遅延回路 24 標準偏差回路 25 記憶回路 26,34 データ変換器 31 2乗回路 42A〜42I,44,46A〜46C,48,52A
〜52I 増幅器 K 輪郭強調感度 Kh 水平輪郭強調感度 Kv 垂直輪郭強調感度 Td1,Td2 雑音検出範囲 Tn1,Tn2 雑音検出可能範囲 σ 標準偏差値
〜51H 遅延回路 24 標準偏差回路 25 記憶回路 26,34 データ変換器 31 2乗回路 42A〜42I,44,46A〜46C,48,52A
〜52I 増幅器 K 輪郭強調感度 Kh 水平輪郭強調感度 Kv 垂直輪郭強調感度 Td1,Td2 雑音検出範囲 Tn1,Tn2 雑音検出可能範囲 σ 標準偏差値
Claims (7)
- 【請求項1】複合映像信号中に周期的に配置されている
同一信号波形間で減算処理を行い差分信号を得、本来値
が零となるべき信号期間に現れる伝送系の付加雑音成分
を測定する雑音測定回路と、前記雑音測定回路の出力に
基いて、前記複合映像信号に対応する信号の輪郭強調の
度合を調節する輪郭調整回路とを有して構成したことを
特徴とする輪郭強調装置。 - 【請求項2】請求項1において、前記測定雑音量が小さ
い場合は輪郭強調の度合を強め、前記測定雑音量が大き
い場合は輪郭強調の度合を弱めることにより、輪郭強調
を行うことを特徴とする輪郭強調装置。 - 【請求項3】請求項1において、前記測定雑音量が小さ
い場合は輪郭強調の度合を強め、前記測定雑音量が大き
くなるに伴い輪郭強調の度合を弱め、前記測定雑音量が
更に大きくなる場合は輪郭部の傾斜を緩やかにして、輪
郭強調を行うことを特徴とする輪郭強調装置。 - 【請求項4】請求項1において、複合映像信号中に周期
的に配置されている同一信号波形として、垂直帰線消去
期間の信号波形を用いることを特徴とする輪郭強調装
置。 - 【請求項5】請求項4において、複合映像信号中に周期
的に配置されている同一信号波形として、等化パルス期
間や垂直同期信号期間の信号波形を用い、フィ−ルド間
で差を取り差分信号を得て、雑音成分を測定することを
特徴とする輪郭強調装置。 - 【請求項6】請求項1において、複合映像信号中に周期
的に配置されている同一信号波形として、VITS期間
のGCR信号波形を用い、4フィ−ルド間での差分信号
を得て、雑音成分を測定することを特徴とする輪郭強調
装置。 - 【請求項7】請求項1乃至6において、複合映像信号中
に周期的に配置されている同一の信号波形間で減算処理
を行い差分信号を得、更に高域濾波器によって映像信号
帯域の高周波信号領域に存在する付加雑音成分を測定
し、前記付加雑音成分の測定雑音量に基き輪郭強調の度
合の調節を行う様に構成したことを特徴とする輪郭強調
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6254835A JPH0898058A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | 輪郭強調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6254835A JPH0898058A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | 輪郭強調装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0898058A true JPH0898058A (ja) | 1996-04-12 |
Family
ID=17270520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6254835A Pending JPH0898058A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | 輪郭強調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0898058A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5936682A (en) * | 1996-07-09 | 1999-08-10 | Stmicroelectronics S.R.L. | Circuit for enhancing chrominance transitions in real-time video reception |
US6674486B2 (en) * | 2000-05-31 | 2004-01-06 | Sony Corporation | Signal processor and signal processing method |
WO2008137056A1 (en) * | 2007-04-30 | 2008-11-13 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Automatic image enhancement |
JP2012015648A (ja) * | 2010-06-29 | 2012-01-19 | Toshiba Corp | 画像処理装置、表示装置、および画像処理方法 |
-
1994
- 1994-09-22 JP JP6254835A patent/JPH0898058A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5936682A (en) * | 1996-07-09 | 1999-08-10 | Stmicroelectronics S.R.L. | Circuit for enhancing chrominance transitions in real-time video reception |
US6674486B2 (en) * | 2000-05-31 | 2004-01-06 | Sony Corporation | Signal processor and signal processing method |
KR100807003B1 (ko) * | 2000-05-31 | 2008-02-25 | 소니 가부시끼 가이샤 | 신호 처리 장치 및 신호 처리 방법 |
WO2008137056A1 (en) * | 2007-04-30 | 2008-11-13 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Automatic image enhancement |
JP2012015648A (ja) * | 2010-06-29 | 2012-01-19 | Toshiba Corp | 画像処理装置、表示装置、および画像処理方法 |
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