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JPH0894479A - 漏洩検査方法及び漏洩検査装置 - Google Patents

漏洩検査方法及び漏洩検査装置

Info

Publication number
JPH0894479A
JPH0894479A JP25429194A JP25429194A JPH0894479A JP H0894479 A JPH0894479 A JP H0894479A JP 25429194 A JP25429194 A JP 25429194A JP 25429194 A JP25429194 A JP 25429194A JP H0894479 A JPH0894479 A JP H0894479A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electromagnetic wave
space
fuel tank
container
test
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25429194A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Miyazaki
信次 宮碕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Horie Metal Co Ltd
Original Assignee
Horie Metal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Horie Metal Co Ltd filed Critical Horie Metal Co Ltd
Priority to JP25429194A priority Critical patent/JPH0894479A/ja
Publication of JPH0894479A publication Critical patent/JPH0894479A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フューエルタンク等の中空容器形状の導電体
の被験対象に対し、電磁波を利用して迅速且つ確実に流
体洩れの有無を判定する。 【構成】 測定容器ECに郭成された測定室内に、少く
とも一つの被験対象(フューエルタンクFT)を収容
し、その開口部H1,H2を蓋体C1,C2によって閉
塞する。このように被験対象内の空間が密封された状態
で、発振器GNによって発生させた電磁波を放射アンテ
ナATtから被験対象内の空間(又は被験対象外の空
間)に放射する。そして、被験対象外の空間(又は被験
対象内の空間)の電磁波を受信アンテナATrによって
受信し、受信器RCに供給する。而して、受信器RCの
受信結果に応じて判定装置DTにより被験対象の流体漏
れの有無を判定し、判定結果を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中空容器の漏洩検査方
法及び漏洩検査装置に関し、特に自動車のフューエルタ
ンク等の導電体の中空容器の漏洩検査に好適な漏洩検査
方法及び漏洩検査装置に係る。
【0002】
【従来の技術】流体(液体及び気体)を収容する容器に
関し、流体の漏洩(リーク)を検査する漏洩検査方法と
して種々の方法が提案され、採用されているが、自動車
のフューエルタンクの漏洩検査方法としては、一般的に
水中発泡法、所謂水没法が採用されている。然し乍ら、
水没法による漏洩検査方法は、目視が基本であるため検
査が困難で測定に長時間を要し、水が床に飛散して作業
環境の悪化を招くといった問題がある。
【0003】この点に鑑み特開平4−89542号公報
においては、検査チャンバー内に検査対象となる中空容
器を配置して密閉し、中空容器内よりも検査チャンバー
の内部の方が真空度が高くなるように検査チャンバーと
中空容器とを同時に所定の真空度まで真空引きし、所定
の真空度に保たれた中空容器内に特定のガスを供給し、
検査チャンバーに接続したガス計測手段により中空容器
から検査チャンバーへのガスの漏れ量を計測する中空容
器の気密性検査方法が提案されており、検査装置及びこ
れに供する検査チャンバーの構造が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、上記特開平
4−89542号公報に記載の検査装置においては、中
空容器内に特定のガスを供給し、検査チャンバーへのガ
スの漏れ量を計測するものであるので、被験対象の漏洩
検査に際し、ガスの扱いが煩雑で使用後の廃ガスの処理
が困難というだけでなく、漏洩ガスによって残留空間の
気体の濃度が変化するまでに長時間を要し、従って測定
時間が長くなる。
【0005】ところで、近時、電磁妨害波を遮蔽する技
術が注目されており、種々の電磁波シールド材が開発さ
れている。本来、電磁波は金属を通過し難いことから、
電磁波シールド材として金属をはじめ種々の導電材料が
用いられているが、シールドの対象とする電磁妨害波の
電界の大きさや、周波数によって電磁波シールド効果が
異なる。この電磁波シールド効果は電磁妨害波の電界あ
るいは磁界を小さくできることであるが、電磁妨害波の
発生源に対して電磁波シールド材を配置したとき、隙間
あるいは開口部が存在すると、そこから電磁波が漏洩す
ることが知られている。特に、電磁波シールド効果の程
度は開口部の形状によって異なり、スリット状の開口の
存在によって電磁波シールド効果が大きく低下すること
が知られている。また、電磁波シールド材の電磁波シー
ルド効果は吸収より反射によるところが大とされてお
り、逆に筐体などで囲繞された空間の内部に電磁妨害波
が存在すると、内部で反射を繰り返すことによって増幅
され、システム内妨害を惹起すると言われている。
【0006】このような電磁波シールド技術は、何れも
各種機器を電磁妨害波から遮蔽し、同機器にとって許容
し得る電磁妨害波の程度に応じて電磁波シールド材を設
定することに立脚している。従って、漏洩する電磁波の
検出も電磁波シールドを行なう機器に対する許容レベル
を判定するために行なわれる。換言すれば、漏洩する電
磁妨害波を受信アンテナによって検出する目的は、その
漏洩電磁妨害波によって妨害される機器を基準に、許容
レベルの電磁波シールド効果を見出すことにある。この
ため、電磁波シールド材の形状等の特定は電磁波シール
ドを行なう機器との関係において定まり、例えば電磁波
シールド材を多層にするとか、厚さを増加するというよ
うに、電磁波シールド材で形成されるもの自体が対象と
される訳ではない。
【0007】このような電磁波シールド材で形成される
ものを利用対象とする場合には、電磁波シールド効果を
有する材料で種々の形状、構造の部品を構成して、この
部品を被験対象としたときの所定の電磁波に対する電磁
波シールド効果を比較することによって何等かの特徴を
見出し得る。そこで、本願発明者は例えば自動車用の金
属製フューエルタンクのような導電体の中空容器を被験
対象として、その構造的欠陥、例えば溶接不良による隙
間の存在、製造時の亀裂、小孔の存在等に起因する電磁
波の漏洩に着目し、これをフューエルタンク等の中空容
器の流体洩れの検査に適用することとしたものである。
【0008】而して、本発明は、中空容器形状の導電体
の被験対象に対し、水あるいはガスを用いることなく、
電磁波を利用して迅速且つ確実に流体洩れの有無を判定
し得る漏洩検査方法及び漏洩検査装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の漏洩検査方法は、測定室を郭成する測定容
器内に、少くとも一つの開口部を有する中空容器形状の
導電体の被験対象を収容し、該被験対象の開口部を閉塞
すると共に、前記被験対象内の空間又は前記測定室内で
前記被験対象外の空間にて電磁波を放射し、前記測定室
内で前記被験対象外の空間又は前記被験対象内の空間の
電磁波を受信し、受信結果に応じて前記被験対象の流体
洩れの有無を判定することとしたものである。
【0010】そして、本発明の漏洩検査装置としては、
測定室を郭成し、少くとも一つの開口部を有する中空容
器形状の導電体の被験対象を前記測定室内に収容する測
定容器と、前記被験対象の開口部を閉塞して前記被験対
象内の空間を密封する閉塞手段と、前記被験対象内の空
間又は前記測定室内で前記被験対象外の空間にて電磁波
を放射する電磁波放射手段と、前記測定室内で前記被験
対象外の空間又は前記被験対象内の空間の電磁波を受信
する電磁波受信手段と、該電磁波受信手段の受信結果に
応じて前記被験対象の流体洩れの有無を判定し判定結果
を出力する判定手段とを備えたものとするとよい。
【0011】
【作用】請求項1に記載の本発明の漏洩検査方法によれ
ば、先ず測定室を郭成する測定容器内に、少くとも一つ
の開口部を有する中空容器形状の導電体の被験対象が収
容され、この被験対象の開口部が閉塞される。この状態
で、被験対象内の空間(又は被験対象外の空間)にて電
磁波が放射される。そして、被験対象外の空間(又は被
験対象内の空間)の電磁波が受信される。而して、電磁
波の受信結果に応じて被験対象の流体洩れの有無が判定
される。
【0012】請求項2に記載の構成になる本発明の漏洩
検査装置によれば、測定容器に郭成された測定室内に、
少くとも一つの開口部を有する中空容器形状の導電体の
被験対象が収容され、閉塞手段によって被験対象の開口
部が閉塞される。このようにして被験対象内の空間が密
封された状態で、電磁波放射手段によって被験対象内の
空間(又は被験対象外の空間)にて電磁波が放射され
る。そして、電磁波受信手段によって被験対象外の空間
(又は被験対象内の空間)の電磁波が受信される。而し
て、電磁波受信手段の受信結果に応じて判定手段により
被験対象の流体洩れの有無が判定され、判定結果が出力
される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1及び図2は本発明の漏洩検査装置の一実施例
に係り、図1は被験対象たるフューエルタンクの漏洩検
査装置の概要を示し、図2は同装置にフューエルタンク
の搬送、搬出装置等を含めた自動検査装置の外観を示す
ものである。図1において、本装置は上部容器E1と下
部容器E2の各々の開口部を接合することによって測定
室を郭成する測定容器ECを有し、その下部容器E2内
にフューエルタンクFTが収容され、所定位置で複数の
支持部材(代表してSPで表す)に支持される。フュー
エルタンクFTは通常図1に示すように中空容器形状
で、燃料注入口H1が開口し、大径の取付口H2が形成
されている。フューエルタンクFTには更にブリーザ孔
が形成されているが、ここでは省略した。尚、本実施例
で対象とするフューエルタンクFTは金属製であるが、
導電体であれば他の材料のものでもよく、例えばカーボ
ンを含有した合成樹脂等の導電性複合材料で形成したも
のでもよい。
【0014】測定容器ECの上部容器E1には、燃料注
入口H1の開口部に対向する位置に蓋体C1が進退可能
に支持されると共に、取付口H2と対向する位置に蓋体
C2が進退可能に支持され、各蓋体C1,C2は各々の
駆動装置D1,D2によって夫々燃料注入口H1及び取
付口H2を閉塞するように駆動される。測定容器ECに
は複数の受信アンテナATrが支持され、測定室内に受
信部が露呈している。また、取付口H2を閉塞する蓋体
C2には、電磁波を放射する放射アンテナATtが固定
されており、放射アンテナATtはフューエルタンクF
T内に収容された状態で保持される。これらの放射アン
テナATt及び受信アンテナATrは図1の下方に示す
検査装置LKに電気的に接続されている。
【0015】また、フューエルタンクFT内で放射され
る電磁波が測定容器ECの外部に漏洩するのを防止し、
受信アンテナATrによって確実にこれを受信し得るよ
うにするため、測定容器ECは電磁波シールド材である
金属板で形成されると共に、測定容器ECの内壁面の全
面に亘って電磁波シールド材の層ABが形成されてい
る。測定容器EC及び層ABは、逆に外部の電磁妨害波
が測定室内に侵入することを防止する機能も有する。
尚、蓋体C1,C2とフューエルタンクFTとの間の隙
間から電磁波が漏洩し、検出すべき亀裂等による電磁波
の漏洩と混同するのを防止するため、蓋体C1,C2に
よって燃料注入口H1及び取付口H2を閉塞する際に
は、金属製のガスケット、もしくは導電ゴム等の導電性
複合材料で形成したガスケットを介してフューエルタン
クFTに押接することが望ましい。
【0016】検査装置LKは、基本的には発振器GN、
受信器RC及び判定装置DTから成る。発振器GNは所
定周波数の電磁波を発生させるもので、被験対象である
フューエルタンクFTの流体洩れの原因となる亀裂等の
最小値の検出を可能とする周波数に設定される。この発
振器GNの出力電磁波は、フューエルタンクFT内の放
射アンテナATtを介してフューエルタンクFT内に放
射される。このとき、金属製のフューエルタンクFTは
電磁波シールド材の筐体を構成していることになり、放
射された電磁波はフューエルタンクFT内で反射が繰り
返されるが、微少な隙間があれば、そこから電磁波が漏
洩することになる。例えば、金属製のフューエルタンク
FTにおいては、溶接不良によって生ずる接合部の隙間
は細長いスリットになり、使用時にフューエルタンクF
T内が加圧されたときには(このときの状況を想定し
て、後述するようにフューエルタンクFT内に所定の圧
力が加えられた状態で漏洩検査が行なわれる)、スリッ
トが拡開される。従って、このスリットを介して電磁波
が漏洩し、電磁波シールド材としてのフューエルタンク
FTにおける電磁波シールド効果が低下する。しかも、
この低下割合はスリットの長さに大きく依存することが
確認されている。
【0017】一方、受信器RCは、測定容器ECに装着
された複数の受信アンテナATrの受信信号を入力する
ように構成されている。受信アンテナATrが受信する
電磁波の周波数は外部ノイズ成分が少ない所定帯域の周
波数に設定され、測定容器EC内の所定位置に配置され
ている。この所定位置は、例えば被験対象の電磁波シー
ルド効果の特性に基づいて設定され、フューエルタンク
FTについては上述の理由から、その接合部近傍で漏洩
電磁波の検出レベルが最大となる位置に受信アンテナA
Trが配置される。何れにしても、測定容器EC内に予
め設定した分布に従って受信アンテナATrが配置さ
れ、フューエルタンクFTの流体洩れを惹起する最小の
亀裂等を検出し得る位置に配設される。尚、図1に示す
本実施例では4個の受信アンテナATrが配設されてい
るが、これに限るものではない。
【0018】判定装置DTは、上記受信器RCの受信信
号に基づきフューエルタンクFTからの電磁波の漏洩の
有無を判定するものである。電磁波シールド効果は放射
アンテナATtから放射される放射電磁波のエネルギー
と受信アンテナATrで受信される電磁波のエネルギー
の比率、即ち電力の比率に基づいて定められる。従っ
て、発振器GNで発振され放射アンテナATtから放射
される電磁波による電力と、受信アンテナATrで受信
され受信器RCに入力する電力とが比較され、電磁波シ
ールド効果が判定される。換言すれば、流体洩れを惹起
する亀裂等に起因する電磁波の漏洩の有無が判定され、
その判定結果が例えば表示装置(図示せず)に出力され
る。
【0019】上記の判定装置DTにおける漏洩判定は被
験対象のフューエルタンクFTに関しては絶対判定とい
うことになるので、電磁波シールド効果が受信アンテナ
の位置によって変化することを考慮すると、判定に際し
若干の困難性を伴う。これに対処するには、例えば流体
漏れがなく標準となるフューエルタンクモデルを用意
し、このモデルに関して測定したデータを判定装置DT
内のメモリ(図示せず)に格納しておき、このモデルデ
ータと測定結果を比較することとするとよい。
【0020】また、発振器GNによって電磁波を所定の
周期で放射アンテナATtから放射すると共に、これに
同期した受信器RCの受信信号のみを判定対象とすれば
外部ノイズ成分を容易に峻別することができる。そこ
で、図1に破線で示したように同期装置SM等を設け、
同期装置SMが設定した所定の周期毎に発振器GNを駆
動すると共に、基準値設定器STにおいて発振器GN及
び受信器RCの出力に基づき所定の周期毎の受信信号の
基準値を設定し、この基準値に基づき、比較器CPにて
受信器RCの受信信号のうち判定対象とする信号を選別
し、その結果を判定装置DTに供給するように構成する
とよい。
【0021】次に、上記の構成になる漏洩検査装置によ
る検査を自動的に連続して行なう自動検査装置につい
て、図2を参照して説明する。図1に示す測定容器EC
を構成する下部容器E2は、図2に示すように搬送路M
1上を移動するように配設され、上部容器E1はクラン
プM4,M5によって保持され、昇降装置M6の作動に
よって昇降するように配設されている。搬送路M1は良
品を搬送する搬送路M2、及び不良品を搬送する搬送路
M3に連結されている。
【0022】また、昇降装置M6近傍には、被験対象の
フューエルタンクFT内に圧縮空気を供給するエアポン
プAPが設けられており、蓋体C1を駆動する駆動装置
D1に組み込まれた連通管(図示せず)及び蓋体C1に
支持された注入ノズル(図示せず)を介して、漏洩検査
工程毎に所定の圧力(例えば0.5気圧)の圧縮空気が
フューエルタンクFT内に供給される。即ち、前述のよ
うにフューエルタンクFTはその中空部に所定の圧力が
加えられた状態で漏洩検査が行なわれる。これは、フュ
ーエルタンクFTが自動車に搭載されて実際の利用に供
される場合、通常の使用条件においても熱膨張あるいは
内部の燃料蒸気圧の増大によってフューエルタンクFT
が膨張し、製造時に形成される皺間の亀裂、溶接不良に
よる隙間等が拡開されるので、これと同様の条件で漏洩
検査を行なうためである。尚、ここで用いられる媒体は
空気であるので、従来のガスを利用した漏洩検査に供す
るヘリウムガス等とは異なり、取り扱いに困難性はな
く、使用後も大気中に放出し得る。
【0023】更に、圧縮空気の注入ノズル(図示せず)
の先端部には、フューエルタンクFT内の圧力を検出す
る圧力センサ(図示せず)が取着されており、フューエ
ルタンクFT内の圧力が検出され、検出信号が制御装置
CTに出力されるように構成されている。この制御装置
CTは、図1の検査装置LKを包含すると共に、フュー
エルタンクFTの漏洩検査を自動的に行なうコントロー
ラとしての機能を有するもので、前述の駆動装置D1,
D2等も制御装置CTに電気的に接続されている。
【0024】而して、上記の構成になる漏洩検査装置を
用いたフューエルタンクの漏洩検査方法を説明すると、
先ずフューエルタンクFTが下部容器E2に収容された
状態で搬送路M1によって図2に示す位置まで搬送さ
れ、昇降装置M6によって上部容器E1が下降しクラン
プM4,M5によって下部容器E2と接合される。同時
に、蓋体C1,C2が駆動装置D1,D2によって駆動
され、放射アンテナATtがフューエルタンクFT内に
収容された状態で、燃料注入口H1及び取付口H2が閉
塞される。次に、エアポンプAPによって圧縮空気がフ
ューエルタンクFT内に注入され、フューエルタンクF
T内が所定圧力となると圧縮空気の注入が停止される。
【0025】続いて、検査装置LKの発振器GNにて発
生した電磁波が放射アンテナATrからフューエルタン
クFT内に放射されると共に、測定容器ECの測定室内
の電磁波が受信アンテナATrによって受信される。そ
して、判定装置DTにおいて受信器RCの受信信号が発
振器GNの出力信号と比較され、比較結果に応じて漏洩
程度が判定される。これにより、フューエルタンクFT
の流体洩れの有無が判定され、例えば図2の制御装置C
Tの表示盤に判定結果が表示される。この後、フューエ
ルタンクFT内の圧縮空気が排出された後、昇降装置M
6によって上部容器E1が上昇駆動され、フューエルタ
ンクFTは判定結果に応じて例えば良品と不良品に選別
され、搬送路M2又はM3によって下部容器E2と共に
選別結果に応じた場所に搬出される。
【0026】以上のように、本実施例の漏洩検査装置に
よれば、電磁波によって迅速且つ確実に中空容器形状の
被験対象の流体洩れの有無を判定することができる。し
かも、容易に自動化が可能であり、漏洩検査に供する設
備の低コスト化、検査時間の短縮化も可能となる。
【0027】上記の実施例においては、フューエルタン
クFT内で電磁波を放射し、フューエルタンクFTの外
部空間の電磁波を受信することとしているが、この関係
を逆にしてフューエルタンクFT外にて電磁波を放射
し、フューエルタンクFTの内部空間の電磁波を受信す
るように構成することも可能である。後者によれば、少
くとも漏洩検査に関する限り電磁波シールド材の層AB
は不要であり、測定容器ECの電磁波シールド効果も高
精度を要求されない。また、上記実施例においては発振
器GNと受信器RCの信号を比較することとしたが、発
振器GNを発振状態としておき、受信器RCで放射電磁
波の周波数を含む所定の周波数帯域の信号を適宜受信す
るように構成してもよい。更に、上記発振器GNは発振
手段の一例であり、このほかにも種々の態様があり、例
えば放射アンテナATtと共に被験対象のフューエルタ
ンクFT内に収容することとしてもよい。
【0028】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で以下に記載の効果を奏する。即ち、本発明の漏洩検査
方法においては、中空容器形状の被験対象内の空間又は
測定室内で被験対象外の空間にて電磁波を放射し、測定
室内で被験対象外の空間又は被験対象内の空間の電磁波
を受信し、受信結果に応じて被験対象の流体洩れの有無
を判定することとしているので、迅速且つ確実に流体漏
れの有無を判定することができる。従来方法と比較して
も、例えば、水没法に必須の乾燥工程は不要であり、高
価なガスも必要とせず、また廃ガス処理も不要であるの
で、検査が容易で検査工程も短くなる。
【0029】また、請求項2に係る漏洩検査装置によれ
ば、電磁波放射手段によって被験対象内の空間(又は被
験対象外の空間)にて電磁波を放射した状態で、電磁波
受信手段によって被験対象外の空間(又は被験対象内の
空間)の電磁波を受信し、電磁波受信手段の受信結果に
応じて判定手段により被験対象の流体洩れの有無を判定
するように構成されているので、迅速且つ確実に流体漏
れの有無を判定することができ検査装置を安価に構成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る漏洩検査装置の概要を
示す構成図である。
【図2】本発明の一実施例に係る漏洩検査装置を含む自
動検査装置の斜視図である。
【符号の説明】
EC 測定容器 C1,C2 蓋体(閉塞手段) FT フューエルタンク(被験対象) LK 検査装置 GN 発振器(電磁波放射手段) ATt 放射アンテナ(電磁波放射手段) RC 受信器(電磁波受信手段) ATr 受信アンテナ(電磁波受信手段) DT 判定装置 CT 制御装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定室を郭成する測定容器内に、少くと
    も一つの開口部を有する中空容器形状の導電体の被験対
    象を収容し、該被験対象の開口部を閉塞すると共に、前
    記被験対象内の空間又は前記測定室内で前記被験対象外
    の空間にて電磁波を放射し、前記測定室内で前記被験対
    象外の空間又は前記被験対象内の空間の電磁波を受信
    し、受信結果に応じて前記被験対象の流体洩れの有無を
    判定することを特徴とする漏洩検査方法。
  2. 【請求項2】 測定室を郭成し、少くとも一つの開口部
    を有する中空容器形状の導電体の被験対象を前記測定室
    内に収容する測定容器と、前記被験対象の開口部を閉塞
    して前記被験対象内の空間を密封する閉塞手段と、前記
    被験対象内の空間又は前記測定室内で前記被験対象外の
    空間にて電磁波を放射する電磁波放射手段と、前記測定
    室内で前記被験対象外の空間又は前記被験対象内の空間
    の電磁波を受信する電磁波受信手段と、該電磁波受信手
    段の受信結果に応じて前記被験対象の流体洩れの有無を
    判定し判定結果を出力する判定手段とを備えたことを特
    徴とする漏洩検査装置。
JP25429194A 1994-09-21 1994-09-21 漏洩検査方法及び漏洩検査装置 Pending JPH0894479A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015194406A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 東洋製罐グループホールディングス株式会社 欠陥検査装置及び欠陥検査方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015194406A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 東洋製罐グループホールディングス株式会社 欠陥検査装置及び欠陥検査方法

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