JPH0893794A - 流体圧制御装置 - Google Patents
流体圧制御装置Info
- Publication number
- JPH0893794A JPH0893794A JP6226474A JP22647494A JPH0893794A JP H0893794 A JPH0893794 A JP H0893794A JP 6226474 A JP6226474 A JP 6226474A JP 22647494 A JP22647494 A JP 22647494A JP H0893794 A JPH0893794 A JP H0893794A
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- Japan
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- pressure
- fluid pressure
- temperature
- fluid
- clutch
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- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 油温センサを配設することなく油温を推定す
ることにより油圧供給装置内のスペースを確保する。 【構成】 エンジンが作動状態となったとき、前後輪の
トルク配分比を50%:50%とするクラッチ圧P2 に
応じた制御信号CS0 及びCS1 を駆動回路31a及び
31bに出力すると共に、カウント値t1のカウントを
開始し、クラッチ圧Pcに応じて作動する油圧スイッチ
134からオン状態の検知信号SA3を入力するまでカウ
ント値t1のカウントを行い、油圧スイッチ134から
オン状態の検知信号SA3を入力したとき、クラッチ圧P
cがクラッチ圧P2 に達したものとし、予め形成して記
憶装置7cに記憶している作動時間と作動油温度との対
応を表す対応テーブルを参照し、カウント値t1に対応
する作動時間に対する作動油温度を検索し、検索した作
動油温度を現時点での作動油の推定温度とする。
ることにより油圧供給装置内のスペースを確保する。 【構成】 エンジンが作動状態となったとき、前後輪の
トルク配分比を50%:50%とするクラッチ圧P2 に
応じた制御信号CS0 及びCS1 を駆動回路31a及び
31bに出力すると共に、カウント値t1のカウントを
開始し、クラッチ圧Pcに応じて作動する油圧スイッチ
134からオン状態の検知信号SA3を入力するまでカウ
ント値t1のカウントを行い、油圧スイッチ134から
オン状態の検知信号SA3を入力したとき、クラッチ圧P
cがクラッチ圧P2 に達したものとし、予め形成して記
憶装置7cに記憶している作動時間と作動油温度との対
応を表す対応テーブルを参照し、カウント値t1に対応
する作動時間に対する作動油温度を検索し、検索した作
動油温度を現時点での作動油の推定温度とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、油圧により制
御される四輪駆動車のトランスファ油圧制御装置に関す
る。
御される四輪駆動車のトランスファ油圧制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、四輪駆動車のトランスフ
ァ油圧制御装置においては、例えば、「サービス周報
第629号(R32−2) NISSAN スカイライ
ンR32型系 4WD車の紹介 日産自動車株式会社
1989年8月発行」に記載されているように、エンジ
ンからの駆動力を変速機で所定の駆動力に変速した後、
湿式多板クラッチ(以下、クラッチという。)を有する
トランスファを介することにより所定の駆動力配分比に
したがって駆動力を配分し、前後輪への出力軸に伝達す
るようになされている。そして、このとき、トランスフ
ァでの駆動力の配分は制御部からの制御信号に基づいて
油圧供給装置でクラッチ圧を制御し、これによってトラ
ンスファのクラッチの締結力を制御し、駆動力の配分制
御を行うようになされている。
ァ油圧制御装置においては、例えば、「サービス周報
第629号(R32−2) NISSAN スカイライ
ンR32型系 4WD車の紹介 日産自動車株式会社
1989年8月発行」に記載されているように、エンジ
ンからの駆動力を変速機で所定の駆動力に変速した後、
湿式多板クラッチ(以下、クラッチという。)を有する
トランスファを介することにより所定の駆動力配分比に
したがって駆動力を配分し、前後輪への出力軸に伝達す
るようになされている。そして、このとき、トランスフ
ァでの駆動力の配分は制御部からの制御信号に基づいて
油圧供給装置でクラッチ圧を制御し、これによってトラ
ンスファのクラッチの締結力を制御し、駆動力の配分制
御を行うようになされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】また、本出願人が先に
提案した特願平5−348836号に記載されたトラン
スファの油圧供給装置では、変速機の出力軸と直結して
回転駆動されるメインポンプによって、所定のライン圧
PL を発生させ、このライン圧PL を制御部からの制御
信号に基づいて所定のクラッチ圧Pcに制御するように
なされており、このとき、例えば、低車速時、又は、後
進時等、変速機から回転駆動力が充分に得られないため
にメインポンプが充分に作動せず、必要とするライン圧
PL を得ることができない場合等にはモータを起動して
サブポンプを作動させ、サブポンプからの油圧とメイン
ポンプからの油圧とで必要とするライン圧PL を確保す
るようになされている。
提案した特願平5−348836号に記載されたトラン
スファの油圧供給装置では、変速機の出力軸と直結して
回転駆動されるメインポンプによって、所定のライン圧
PL を発生させ、このライン圧PL を制御部からの制御
信号に基づいて所定のクラッチ圧Pcに制御するように
なされており、このとき、例えば、低車速時、又は、後
進時等、変速機から回転駆動力が充分に得られないため
にメインポンプが充分に作動せず、必要とするライン圧
PL を得ることができない場合等にはモータを起動して
サブポンプを作動させ、サブポンプからの油圧とメイン
ポンプからの油圧とで必要とするライン圧PL を確保す
るようになされている。
【0004】そして、油圧供給装置では、例えば、車速
が予め設定したモータ駆動車速NV以下である場合にモ
ータを駆動し、このとき、作動油のオイルタンク内に配
設した油温センサからの検出値に応じてモータ駆動車速
NVを補正し、作動油の温度変化に伴うリーク量を補償
するようにモータの駆動制御を行うと共に、例えば、ラ
イン圧調圧弁により減圧設定された圧力、切替弁から出
力されるクラッチ圧Pcを油圧スイッチで検知し、この
検知信号をもとに異常監視等を行うようになされてい
る。
が予め設定したモータ駆動車速NV以下である場合にモ
ータを駆動し、このとき、作動油のオイルタンク内に配
設した油温センサからの検出値に応じてモータ駆動車速
NVを補正し、作動油の温度変化に伴うリーク量を補償
するようにモータの駆動制御を行うと共に、例えば、ラ
イン圧調圧弁により減圧設定された圧力、切替弁から出
力されるクラッチ圧Pcを油圧スイッチで検知し、この
検知信号をもとに異常監視等を行うようになされてい
る。
【0005】しかしながら、上記先願の四輪駆動車のト
ランスファ油圧制御装置では、油圧スイッチと油温セン
サとを両方備えており、そのため、レイアウトスペース
がせまくなってしまうと共に、複数のセンサを備えるた
めに部品点数が多くなりコストも高くなってしまうとい
う課題がある。そこで、この発明は、上記の課題に着目
してなされたものであり、油圧スイッチを利用すること
によって油温を推測し、レイアウトスペースを確保する
と共に、コストを低減させることの可能な流体圧制御装
置を提供することを目的としている。
ランスファ油圧制御装置では、油圧スイッチと油温セン
サとを両方備えており、そのため、レイアウトスペース
がせまくなってしまうと共に、複数のセンサを備えるた
めに部品点数が多くなりコストも高くなってしまうとい
う課題がある。そこで、この発明は、上記の課題に着目
してなされたものであり、油圧スイッチを利用すること
によって油温を推測し、レイアウトスペースを確保する
と共に、コストを低減させることの可能な流体圧制御装
置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係わる流体圧制御装置は、図1の基本構
成図に示すように、流体圧作動弁と、該流体圧作動弁を
作動し所望の制御圧を出力する流体圧制御手段とを有す
る流体圧制御装置において、所定箇所の流体圧変化状態
を検出する流体圧変化検出手段と、前記流体圧制御手段
で所定の圧力制御を行ったとき前記流体圧変化検出手段
で検出した流体圧変化状態をもとに、当該流体圧変化状
態に相当する作動流体温度を前記作動流体温度として推
定する流体温度推定手段とを備えることを特徴としてい
る。
に、請求項1に係わる流体圧制御装置は、図1の基本構
成図に示すように、流体圧作動弁と、該流体圧作動弁を
作動し所望の制御圧を出力する流体圧制御手段とを有す
る流体圧制御装置において、所定箇所の流体圧変化状態
を検出する流体圧変化検出手段と、前記流体圧制御手段
で所定の圧力制御を行ったとき前記流体圧変化検出手段
で検出した流体圧変化状態をもとに、当該流体圧変化状
態に相当する作動流体温度を前記作動流体温度として推
定する流体温度推定手段とを備えることを特徴としてい
る。
【0007】また、請求項2に係わる流体圧制御装置
は、上記請求項1に記載の流体圧変化検出手段は、前記
流体圧作動弁の弁の作動速度を検出することにより前記
流体圧の変化状態を検出し、前記流体温度推定手段は当
該作動速度と作動流体温度との相関から対応する作動流
体温度を算出設定し、これを前記作動流体温度として推
定することを特徴としている。
は、上記請求項1に記載の流体圧変化検出手段は、前記
流体圧作動弁の弁の作動速度を検出することにより前記
流体圧の変化状態を検出し、前記流体温度推定手段は当
該作動速度と作動流体温度との相関から対応する作動流
体温度を算出設定し、これを前記作動流体温度として推
定することを特徴としている。
【0008】また、請求項3に係わる流体圧制御装置
は、上記請求項1に記載の流体圧変化検出手段は、前記
流体圧が予め設定した所定圧に達したか否かを検出する
流体圧検出手段と、前記流体圧制御手段で流体圧を予め
設定した基準圧から所定圧まで変更させたとき前記流体
圧検出手段で所定圧に達したことを検出するまでの所要
時間を検出する所要時間検出手段とを備え、前記流体温
度推定手段は、前記流体圧検出手段で所定圧に達したこ
とを検出したとき、所要時間と作動流体温度との相関か
ら対応する作動流体温度を算出設定し、これを前記作動
流体温度として推定することを特徴としている。
は、上記請求項1に記載の流体圧変化検出手段は、前記
流体圧が予め設定した所定圧に達したか否かを検出する
流体圧検出手段と、前記流体圧制御手段で流体圧を予め
設定した基準圧から所定圧まで変更させたとき前記流体
圧検出手段で所定圧に達したことを検出するまでの所要
時間を検出する所要時間検出手段とを備え、前記流体温
度推定手段は、前記流体圧検出手段で所定圧に達したこ
とを検出したとき、所要時間と作動流体温度との相関か
ら対応する作動流体温度を算出設定し、これを前記作動
流体温度として推定することを特徴としている。
【0009】さらに、請求項4に係わる流体圧制御装置
は、上記請求項3に記載の流体圧検出手段は、油圧スイ
ッチであることを特徴としている。
は、上記請求項3に記載の流体圧検出手段は、油圧スイ
ッチであることを特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1に係わる流体圧制御装置は、一般に、
作動流体の粘性がその温度に依存し、その流体圧の変化
量や変化率が、同じく作動流体の粘性に関与しているこ
とから、流体圧制御手段で流体圧作動弁を作動し流体圧
制御を行うことによって所望の制御圧を出力し、このと
き、流体温度推定手段で、流体圧変化検出手段で検出し
た制御圧の流体圧変化状態に相当する作動流体温度を、
現時点での作動流体の温度として推定する。
作動流体の粘性がその温度に依存し、その流体圧の変化
量や変化率が、同じく作動流体の粘性に関与しているこ
とから、流体圧制御手段で流体圧作動弁を作動し流体圧
制御を行うことによって所望の制御圧を出力し、このと
き、流体温度推定手段で、流体圧変化検出手段で検出し
た制御圧の流体圧変化状態に相当する作動流体温度を、
現時点での作動流体の温度として推定する。
【0011】また、請求項2に係わる流体圧制御装置
は、流体圧変化検出手段として流体圧作動弁の弁の作動
速度を検出し、前記作動流体の圧力変化量又は変化率
と、作動流体温度との相関から、例えば、この作動速度
からなる流体圧変化状態と作動流体温度との対応を表す
対応テーブルを参照し、流体圧変化検出手段で検出した
作動速度に対応する作動流体温度を検索し、検索した作
動流体温度を現時点での作動流体の推定温度とする。
は、流体圧変化検出手段として流体圧作動弁の弁の作動
速度を検出し、前記作動流体の圧力変化量又は変化率
と、作動流体温度との相関から、例えば、この作動速度
からなる流体圧変化状態と作動流体温度との対応を表す
対応テーブルを参照し、流体圧変化検出手段で検出した
作動速度に対応する作動流体温度を検索し、検索した作
動流体温度を現時点での作動流体の推定温度とする。
【0012】また、請求項3に係わる流体圧制御装置
は、流体圧制御手段で流体圧作動弁を作動し、流体圧制
御を行うことによって流体圧を予め設定した基準圧から
所定圧まで変更させ、このとき、流体圧検出手段で前記
流体圧が予め設定した所定圧に達したことを検出したと
き、流体温度推定手段によって、前記作動流体の圧力変
化量又は変化率と、作動流体温度との相関から、例え
ば、所要時間からなる流体圧変化状態と作動流体温度と
の対応を表す対応テーブルを参照し、所要時間検出手段
で検出した所要時間に対応する作動流体温度を検索しこ
れを作動流体の推定温度とする。
は、流体圧制御手段で流体圧作動弁を作動し、流体圧制
御を行うことによって流体圧を予め設定した基準圧から
所定圧まで変更させ、このとき、流体圧検出手段で前記
流体圧が予め設定した所定圧に達したことを検出したと
き、流体温度推定手段によって、前記作動流体の圧力変
化量又は変化率と、作動流体温度との相関から、例え
ば、所要時間からなる流体圧変化状態と作動流体温度と
の対応を表す対応テーブルを参照し、所要時間検出手段
で検出した所要時間に対応する作動流体温度を検索しこ
れを作動流体の推定温度とする。
【0013】さらに、請求項4に係わる流体圧制御装置
は、流体圧検出手段として油圧スイッチを用いることに
よって、油圧スイッチを備えた流体圧制御装置において
は、既に備えている油圧スイッチの情報を流用すること
により、新たにセンサ等を追加することなく、容易に作
動油温度を推定することができる。
は、流体圧検出手段として油圧スイッチを用いることに
よって、油圧スイッチを備えた流体圧制御装置において
は、既に備えている油圧スイッチの情報を流用すること
により、新たにセンサ等を追加することなく、容易に作
動油温度を推定することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2に示すものは、FR(フロントエンジン,リ
ヤドライブ)方式をベースにしたパートタイム四輪駆動
車であり、エンジン10と、前左〜後右側の車輪12FL
〜12RRと、車輪12FL〜12RRへの駆動力配分比を変
更可能な駆動力伝達系14と、駆動力伝達系14による
駆動力配分を制御するために油圧を供給する流体圧制御
装置としての油圧供給装置16と、油圧供給装置16を
制御する流体圧制御手段としてのコントローラ18とを
備えた車両である。
する。図2に示すものは、FR(フロントエンジン,リ
ヤドライブ)方式をベースにしたパートタイム四輪駆動
車であり、エンジン10と、前左〜後右側の車輪12FL
〜12RRと、車輪12FL〜12RRへの駆動力配分比を変
更可能な駆動力伝達系14と、駆動力伝達系14による
駆動力配分を制御するために油圧を供給する流体圧制御
装置としての油圧供給装置16と、油圧供給装置16を
制御する流体圧制御手段としてのコントローラ18とを
備えた車両である。
【0015】駆動力伝達系14は、エンジン10からの
駆動力を選択された歯車比で変速する変速機20と、こ
の変速機20からの駆動力を前輪12FL、12FR及び後
輪(常時駆動輪)12RL、12RR側に分割するトランス
ファ22とを有している。そして、駆動力伝達系14で
は、トランスファ22で分割された前輪駆動力が前輪側
出力軸24、フロントディファレンシャルギヤ26及び
前輪側ドライブシャフト28を介して、前輪12FL、1
2FRに伝達され、一方、後輪側駆動力がプロペラシャフ
ト(後輪側出力軸)30、リアディファレンシャルギヤ
32及びドライブシャフト34を介して後輪12RL、1
2RRに伝達される。
駆動力を選択された歯車比で変速する変速機20と、こ
の変速機20からの駆動力を前輪12FL、12FR及び後
輪(常時駆動輪)12RL、12RR側に分割するトランス
ファ22とを有している。そして、駆動力伝達系14で
は、トランスファ22で分割された前輪駆動力が前輪側
出力軸24、フロントディファレンシャルギヤ26及び
前輪側ドライブシャフト28を介して、前輪12FL、1
2FRに伝達され、一方、後輪側駆動力がプロペラシャフ
ト(後輪側出力軸)30、リアディファレンシャルギヤ
32及びドライブシャフト34を介して後輪12RL、1
2RRに伝達される。
【0016】図3はトランスファ22の内部構造を示す
ものであり、トランスファケーシング40内において同
軸突き合わせ状態で配設されている入力軸42及び第1
出力軸44は、入力軸42がフロントケーシング40a
にラジアル軸受46を介して回転自在に支持され、第1
出力軸44がリアケーシング40bにラジアル軸受48
を介して回転自在に支持されて相対回転可能に配設され
ている。そして、これら入力軸42及び第1出力軸44
に対して平行に、フロントケーシング40a及びリアケ
ーシング40bにそれぞれ配設されたベアリング50、
52を介して第2出力軸54が回転自在に支持されてい
る。なお、入力軸42は変速機20の出力軸56に結合
し、第1出力軸44は後輪側出力軸30に結合し、第2
出力軸54は前輪側出力軸24に結合されている。
ものであり、トランスファケーシング40内において同
軸突き合わせ状態で配設されている入力軸42及び第1
出力軸44は、入力軸42がフロントケーシング40a
にラジアル軸受46を介して回転自在に支持され、第1
出力軸44がリアケーシング40bにラジアル軸受48
を介して回転自在に支持されて相対回転可能に配設され
ている。そして、これら入力軸42及び第1出力軸44
に対して平行に、フロントケーシング40a及びリアケ
ーシング40bにそれぞれ配設されたベアリング50、
52を介して第2出力軸54が回転自在に支持されてい
る。なお、入力軸42は変速機20の出力軸56に結合
し、第1出力軸44は後輪側出力軸30に結合し、第2
出力軸54は前輪側出力軸24に結合されている。
【0017】そして、入力軸42及び第1出力軸44に
は、副変速機構58と、2輪ー4輪駆動切換機構60と
が設けられている。副変速機構58は、遊星歯車機構6
2と、この遊星歯車機構62に同軸的に配設された噛み
合いクラッチ形式の高低速切換機構64とで構成されて
いる。遊星歯車機構62は、入力軸42の外周に形成さ
れたサンギヤ62aと、フロントケーシング40a内部
で固定されたインターナルギヤ62bと、これらサンギ
ヤ62a及びインターナルギヤ62bに噛合するピニオ
ンギヤ62cと、ピニオンギヤ62cを回転自在に支持
するピニオンキャリア62dとで構成されている。
は、副変速機構58と、2輪ー4輪駆動切換機構60と
が設けられている。副変速機構58は、遊星歯車機構6
2と、この遊星歯車機構62に同軸的に配設された噛み
合いクラッチ形式の高低速切換機構64とで構成されて
いる。遊星歯車機構62は、入力軸42の外周に形成さ
れたサンギヤ62aと、フロントケーシング40a内部
で固定されたインターナルギヤ62bと、これらサンギ
ヤ62a及びインターナルギヤ62bに噛合するピニオ
ンギヤ62cと、ピニオンギヤ62cを回転自在に支持
するピニオンキャリア62dとで構成されている。
【0018】また、高低速切換機構64は、第1出力軸
44の外周に設けられた複数条のキー溝と内歯64b1
とのスプライン結合により軸方向にスライド自在とさ
れ、外周に外歯64b2 が設けられてなるシフトスリー
ブ64bと、シフトスリーブ64bの内歯64b1 と噛
合可能な入力軸42の外周位置に形成された高速シフト
用ギヤ64cと、シフトスリーブ64bの外歯64b2
と噛合可能なピニオンキャリア62dの内周部に形成さ
れた低速シフト用ギヤ64dとで構成されている。
44の外周に設けられた複数条のキー溝と内歯64b1
とのスプライン結合により軸方向にスライド自在とさ
れ、外周に外歯64b2 が設けられてなるシフトスリー
ブ64bと、シフトスリーブ64bの内歯64b1 と噛
合可能な入力軸42の外周位置に形成された高速シフト
用ギヤ64cと、シフトスリーブ64bの外歯64b2
と噛合可能なピニオンキャリア62dの内周部に形成さ
れた低速シフト用ギヤ64dとで構成されている。
【0019】そして、図4において実線で示すシフトス
リーブ64bの上部側配置のように、記号Hの高速シフ
ト位置までシフトスリーブ64bがスライド移動する
と、高速シフト用ギヤ64cと内歯64b1 とが噛合す
るようになっている。また、図4においてシフトスリー
ブ64bの下部側配置のように、記号Lの低速シフト位
置までシフトスリーブ64bがスライド移動すると、低
速シフト用ギヤ64dと外歯64b2 とが噛合するよう
になっている。また、二点鎖線で示すシフトスリーブ6
4bの上部側配置のように、記号Nの中立位置までシフ
トスリーブ64bが移動すると、内歯64b1 及び外歯
64b2 は高低速切換機構64の他のギヤのいずれにも
噛合しないようになっている。
リーブ64bの上部側配置のように、記号Hの高速シフ
ト位置までシフトスリーブ64bがスライド移動する
と、高速シフト用ギヤ64cと内歯64b1 とが噛合す
るようになっている。また、図4においてシフトスリー
ブ64bの下部側配置のように、記号Lの低速シフト位
置までシフトスリーブ64bがスライド移動すると、低
速シフト用ギヤ64dと外歯64b2 とが噛合するよう
になっている。また、二点鎖線で示すシフトスリーブ6
4bの上部側配置のように、記号Nの中立位置までシフ
トスリーブ64bが移動すると、内歯64b1 及び外歯
64b2 は高低速切換機構64の他のギヤのいずれにも
噛合しないようになっている。
【0020】図3に戻って、2輪ー4輪駆動切換機構6
0は、前後輪に対する駆動力配分比を変更する湿式多板
摩擦クラッチ(以下、摩擦クラッチと略称する。)66
と、第1出力軸44に回転自在に配設された第1スプロ
ケット68と、第2出力軸54と同軸に結合された第2
スプロケット70と、第1及び第2スプロケット68、
70間に巻装されたチェーン72とで構成されている。
0は、前後輪に対する駆動力配分比を変更する湿式多板
摩擦クラッチ(以下、摩擦クラッチと略称する。)66
と、第1出力軸44に回転自在に配設された第1スプロ
ケット68と、第2出力軸54と同軸に結合された第2
スプロケット70と、第1及び第2スプロケット68、
70間に巻装されたチェーン72とで構成されている。
【0021】摩擦クラッチ66は、第1スプロケット6
8に結合されたクラッチドラム66aと、このクラッチ
ドラム66aにスプライン結合されたフリクションプレ
ート66bと、第1入力軸44の外周にスプライン結合
されたクラッチハブ66cと、クラッチハブ66cに一
体結合されて前記フリクションプレート66b間に配設
されたフリクションディスク66dと、第1出力軸44
の外周に配設されクラッチドラム66a側への軸方向移
動によりフリクションプレート66b及びフリクション
ディスク66dを当接させる回転部材66eと、クラッ
チハブ66cに一体結合されてクラッチハブ66cと回
転部材66eとを係合するピン66kと、リアケーシン
グ40bの内壁に装着されて軸方向の移動が可能とされ
たクラッチピストン66gと、このクラッチピストン6
6gの軸方向の移動を回転部材66eに伝達するスラス
ト軸受66fと、クラッチピストン66gとリアケーシ
ング40bとの内壁間に形成されたシリンダ室66h
と、回転部材66eに対してクラッチピストン66g側
へ付勢力を与えるリターンスプリング66jとで構成さ
れている。
8に結合されたクラッチドラム66aと、このクラッチ
ドラム66aにスプライン結合されたフリクションプレ
ート66bと、第1入力軸44の外周にスプライン結合
されたクラッチハブ66cと、クラッチハブ66cに一
体結合されて前記フリクションプレート66b間に配設
されたフリクションディスク66dと、第1出力軸44
の外周に配設されクラッチドラム66a側への軸方向移
動によりフリクションプレート66b及びフリクション
ディスク66dを当接させる回転部材66eと、クラッ
チハブ66cに一体結合されてクラッチハブ66cと回
転部材66eとを係合するピン66kと、リアケーシン
グ40bの内壁に装着されて軸方向の移動が可能とされ
たクラッチピストン66gと、このクラッチピストン6
6gの軸方向の移動を回転部材66eに伝達するスラス
ト軸受66fと、クラッチピストン66gとリアケーシ
ング40bとの内壁間に形成されたシリンダ室66h
と、回転部材66eに対してクラッチピストン66g側
へ付勢力を与えるリターンスプリング66jとで構成さ
れている。
【0022】そして、シリンダ室66hと連通するリア
ケーシング40bに形成された入力ポート74に、油圧
供給装置16からクラッチ圧Pcが供給されると、シリ
ンダ室66h内の押圧力発生によりクラッチピストン6
6gが図3において左側へ移動し、このクラッチピスト
ン66gの移動がスラスト軸受66fを介して回転部材
66eに伝達され、相互に離間していたフリクションプ
レート66b及びフリクションディスク66dが、フリ
クションディスク66dの移動により当接し、摩擦力に
よるクラッチ圧Pcに応じた締結力が付与される。これ
により、第1出力軸44の回転駆動力が、摩擦クラッチ
66の締結力に応じた所定のトルク配分比で、第1スプ
ロケット68、チェーン72及び第2スプロケット70
を介して第2出力軸54に伝達されるようになってい
る。
ケーシング40bに形成された入力ポート74に、油圧
供給装置16からクラッチ圧Pcが供給されると、シリ
ンダ室66h内の押圧力発生によりクラッチピストン6
6gが図3において左側へ移動し、このクラッチピスト
ン66gの移動がスラスト軸受66fを介して回転部材
66eに伝達され、相互に離間していたフリクションプ
レート66b及びフリクションディスク66dが、フリ
クションディスク66dの移動により当接し、摩擦力に
よるクラッチ圧Pcに応じた締結力が付与される。これ
により、第1出力軸44の回転駆動力が、摩擦クラッチ
66の締結力に応じた所定のトルク配分比で、第1スプ
ロケット68、チェーン72及び第2スプロケット70
を介して第2出力軸54に伝達されるようになってい
る。
【0023】また、供給されるクラッチ圧Pcが低下し
てリターンスプリング66jの付勢力によって回転部材
66e及びクラッチピストン66gが図3において右側
へ移動してフリクションプレート66b及びフリクショ
ンディスク66dが相互に離間すると、第1出力軸44
の回転駆動力は第2出力軸54に伝達されない。また、
第1スプロケット68には、シフトスリーブ64b側の
外周に4輪駆動用ギヤ80が設けられており、前述した
図4の低速位置Lまでシフトスリーブ64bが移動する
と、外歯64b2 と低速シフト用ギヤ64dとの噛合と
ともに、前記4輪駆動用ギヤ80が内歯64b1 と噛合
する構造とされている。これにより、シフトスリーブ6
4b及び4輪駆動用ギヤ80は、低速位置Lで第1出力
軸44及び第2出力軸54を強制的に結合するドグクラ
ッチを構成している。
てリターンスプリング66jの付勢力によって回転部材
66e及びクラッチピストン66gが図3において右側
へ移動してフリクションプレート66b及びフリクショ
ンディスク66dが相互に離間すると、第1出力軸44
の回転駆動力は第2出力軸54に伝達されない。また、
第1スプロケット68には、シフトスリーブ64b側の
外周に4輪駆動用ギヤ80が設けられており、前述した
図4の低速位置Lまでシフトスリーブ64bが移動する
と、外歯64b2 と低速シフト用ギヤ64dとの噛合と
ともに、前記4輪駆動用ギヤ80が内歯64b1 と噛合
する構造とされている。これにより、シフトスリーブ6
4b及び4輪駆動用ギヤ80は、低速位置Lで第1出力
軸44及び第2出力軸54を強制的に結合するドグクラ
ッチを構成している。
【0024】そして、噛み合いクラッチ形式とされた高
低速切換機構64のシフトスリーブ64bは、副変速機
レバー(図示せず)の手動操作によってフォーク(図4
で示す符号84がフォークの先端部)を介して高速シフ
ト位置H、中立位置N、若しくは低速シフト位置Lまで
スライド移動するようになされており、副変速機レバー
では、4Hレンジ、4Lレンジ、Nレンジから何れかを
選択可能になされており、副変速機レバーで4Hレンジ
を選択したとき、シフトスリーブ64bが高速シフト位
置Hに移動し、4Lレンジを選択したときシフトスリー
ブ64bが低速シフト位置Lに起動し、Nレンジを選択
したときシフトスリーブ64bが中立位置Nに移動する
ようになされている。
低速切換機構64のシフトスリーブ64bは、副変速機
レバー(図示せず)の手動操作によってフォーク(図4
で示す符号84がフォークの先端部)を介して高速シフ
ト位置H、中立位置N、若しくは低速シフト位置Lまで
スライド移動するようになされており、副変速機レバー
では、4Hレンジ、4Lレンジ、Nレンジから何れかを
選択可能になされており、副変速機レバーで4Hレンジ
を選択したとき、シフトスリーブ64bが高速シフト位
置Hに移動し、4Lレンジを選択したときシフトスリー
ブ64bが低速シフト位置Lに起動し、Nレンジを選択
したときシフトスリーブ64bが中立位置Nに移動する
ようになされている。
【0025】そして、フロントケーシング40a内部に
は、シフトスリーブ64bが高速シフト位置Hまでスラ
イド移動したことを検出する高速シフト位置センサ86
と、シフトスリーブ64bが低速シフト位置Lまでスラ
イド移動したことを検出する低速シフト位置センサ88
が配設されている。そして、高速シフト位置センサ86
の検出信号SH 、低速シフト位置センサ88の検出信号
SL は後述するコントローラ18に随時入力されるよう
になっている。
は、シフトスリーブ64bが高速シフト位置Hまでスラ
イド移動したことを検出する高速シフト位置センサ86
と、シフトスリーブ64bが低速シフト位置Lまでスラ
イド移動したことを検出する低速シフト位置センサ88
が配設されている。そして、高速シフト位置センサ86
の検出信号SH 、低速シフト位置センサ88の検出信号
SL は後述するコントローラ18に随時入力されるよう
になっている。
【0026】また、前記油圧供給装置16は、図5に示
す回路構成によりトランスファ22の入力ポート74に
所定のクラッチ圧Pcを供給するようになされている。
この油圧供給装置16は、変速機20の出力側と連結す
る入力軸42と直結して回転駆動する正逆回転形のメイ
ンポンプ100と、このメインポンプ100と並列配置
され、電動モータ102を動力源として回転駆動する正
回転形のサブポンプ104を油圧源としている。これら
メインポンプ100及びサブポンプ104は、オイルタ
ンク105内の作動油をストレーナ106a、108a
を介して吸入し、吐出側の配管106b、108bに吐
出する。また、配管106b、108bを収束する収束
配管110aには、オイルエレメント112が接続さ
れ、このオイルエレメント112の上流側(メインポン
プ100及びサブポンプ104側)に、他端が潤滑系1
14側と接続するリリーフ路116が接続されている。
また、オイルエレメント112の下流側(トランスファ
22側)にライン圧調圧弁118が接続され、収束配管
110aから分岐する配管110b、110c、110
eに、それぞれ電磁切換弁120、クラッチ圧力調整弁
122、減圧弁124の入力側が接続されている。ま
た、クラッチ圧力調整弁122の出力側には、制御圧が
供給されない場合に4WDモードに切り換えられてトラ
ンスファ22にクラッチ圧Pcを供給するパイロット切
換弁126の入力側が接続され、減圧弁124の出力側
には、デューティ制御電磁弁128の入力側が接続され
ている。
す回路構成によりトランスファ22の入力ポート74に
所定のクラッチ圧Pcを供給するようになされている。
この油圧供給装置16は、変速機20の出力側と連結す
る入力軸42と直結して回転駆動する正逆回転形のメイ
ンポンプ100と、このメインポンプ100と並列配置
され、電動モータ102を動力源として回転駆動する正
回転形のサブポンプ104を油圧源としている。これら
メインポンプ100及びサブポンプ104は、オイルタ
ンク105内の作動油をストレーナ106a、108a
を介して吸入し、吐出側の配管106b、108bに吐
出する。また、配管106b、108bを収束する収束
配管110aには、オイルエレメント112が接続さ
れ、このオイルエレメント112の上流側(メインポン
プ100及びサブポンプ104側)に、他端が潤滑系1
14側と接続するリリーフ路116が接続されている。
また、オイルエレメント112の下流側(トランスファ
22側)にライン圧調圧弁118が接続され、収束配管
110aから分岐する配管110b、110c、110
eに、それぞれ電磁切換弁120、クラッチ圧力調整弁
122、減圧弁124の入力側が接続されている。ま
た、クラッチ圧力調整弁122の出力側には、制御圧が
供給されない場合に4WDモードに切り換えられてトラ
ンスファ22にクラッチ圧Pcを供給するパイロット切
換弁126の入力側が接続され、減圧弁124の出力側
には、デューティ制御電磁弁128の入力側が接続され
ている。
【0027】なお、オイルタンク105内にはライン圧
調圧弁118により減圧設定された圧力を検知する油圧
スイッチ132及びパイロット切換弁126から出力さ
れるクラッチ圧Pcを検知する油圧スイッチ134が配
設され、これら検知信号はコントローラ18に出力され
るようになされている。ここで、クラッチ圧力調整弁1
22及びパイロット切換弁126が流体圧作動弁に対応
し、油圧スイッチ134が流体圧変化検出手段及び流体
圧検出手段に対応している。
調圧弁118により減圧設定された圧力を検知する油圧
スイッチ132及びパイロット切換弁126から出力さ
れるクラッチ圧Pcを検知する油圧スイッチ134が配
設され、これら検知信号はコントローラ18に出力され
るようになされている。ここで、クラッチ圧力調整弁1
22及びパイロット切換弁126が流体圧作動弁に対応
し、油圧スイッチ134が流体圧変化検出手段及び流体
圧検出手段に対応している。
【0028】そして、この油圧供給装置16は、実際の
車両では、トランスファ22の内部に配設され、オイル
タンク105から作動油を吸引するメインポンプ100
は、図3に示すように、第1ギヤ136a及び第2ギヤ
136bを介して第1出力軸44と連結され、サブポン
プ104は、トランスファケーシング40に外付けされ
た電動モータ102に連結されている。
車両では、トランスファ22の内部に配設され、オイル
タンク105から作動油を吸引するメインポンプ100
は、図3に示すように、第1ギヤ136a及び第2ギヤ
136bを介して第1出力軸44と連結され、サブポン
プ104は、トランスファケーシング40に外付けされ
た電動モータ102に連結されている。
【0029】次に、図5を参照して油圧供給装置16の
各構成部品を詳述する。正回転駆動をするメインポンプ
100は、吸入配管106cの端部に接続されたストレ
ーナ106aを介してオイルタンク105から作動油を
吸引し、サブポンプ104も、吸入配管108cの端部
に接続されたストレーナ108aを介してオイルタンク
105から作動油を吸引する。そして、収束配管110
aと接続する各ポンプの吐出配管106b、108bに
はそれぞれ逆止弁106d、108dが介挿されている
とともに、メインポンプ100の吐出配管106bとサ
ブポンプ104の吸入配管108cとの間は、バイパス
路140が接続されている。このバイパス路140は、
バイパス配管140aと、このバイパス配管140aに
介挿された3連の逆止弁140bとで構成され、吐出配
管106bが負圧状態となった場合に逆止弁140bが
開状態となり、作動油が破線矢印方向に流れる連通路と
なる。
各構成部品を詳述する。正回転駆動をするメインポンプ
100は、吸入配管106cの端部に接続されたストレ
ーナ106aを介してオイルタンク105から作動油を
吸引し、サブポンプ104も、吸入配管108cの端部
に接続されたストレーナ108aを介してオイルタンク
105から作動油を吸引する。そして、収束配管110
aと接続する各ポンプの吐出配管106b、108bに
はそれぞれ逆止弁106d、108dが介挿されている
とともに、メインポンプ100の吐出配管106bとサ
ブポンプ104の吸入配管108cとの間は、バイパス
路140が接続されている。このバイパス路140は、
バイパス配管140aと、このバイパス配管140aに
介挿された3連の逆止弁140bとで構成され、吐出配
管106bが負圧状態となった場合に逆止弁140bが
開状態となり、作動油が破線矢印方向に流れる連通路と
なる。
【0030】オイルエレメント112より上流側の収束
配管110aに接続されたリリーフ路116は、潤滑系
114側に他端が接続されたリリーフ配管116aと、
このリリーフ配管116aに介挿された2連のバネ付き
逆止弁116bとで構成されている。そして、オイルエ
レメント112のフィルタに目詰まりが発生して、オイ
ルエレメント112より上流側の圧力が所定圧以上とな
ると、逆止弁116bが開状態となり、作動油が破線矢
印方向に流れる連通路となる。
配管110aに接続されたリリーフ路116は、潤滑系
114側に他端が接続されたリリーフ配管116aと、
このリリーフ配管116aに介挿された2連のバネ付き
逆止弁116bとで構成されている。そして、オイルエ
レメント112のフィルタに目詰まりが発生して、オイ
ルエレメント112より上流側の圧力が所定圧以上とな
ると、逆止弁116bが開状態となり、作動油が破線矢
印方向に流れる連通路となる。
【0031】ライン圧調圧弁118は、内部パイロット
及びスプリング形式の減圧弁により構成され、収束配管
110a側に接続する入力ポート118A 、潤滑系11
4側に接続する出力ポート118B 及び固定絞りを介し
て一次圧及び二次圧が供給される内部パイロットポート
118P1、118P2を有する筒状の弁ハウジング内にス
プールが摺動自在に配設され、このスプールを一端側に
付勢するリターンスプリング118aが配設されてい
る。そして、メインポンプ100もしくはサブポンプ1
04で昇圧された供給圧PL は、ライン圧調圧弁118
より所定圧に減圧設定されて電磁切換弁120、クラッ
チ圧力調整弁122、減圧弁124に供給される。な
お、減圧設定した際に出力ポート118B から流れ出た
作動油は、潤滑系114へ戻される。
及びスプリング形式の減圧弁により構成され、収束配管
110a側に接続する入力ポート118A 、潤滑系11
4側に接続する出力ポート118B 及び固定絞りを介し
て一次圧及び二次圧が供給される内部パイロットポート
118P1、118P2を有する筒状の弁ハウジング内にス
プールが摺動自在に配設され、このスプールを一端側に
付勢するリターンスプリング118aが配設されてい
る。そして、メインポンプ100もしくはサブポンプ1
04で昇圧された供給圧PL は、ライン圧調圧弁118
より所定圧に減圧設定されて電磁切換弁120、クラッ
チ圧力調整弁122、減圧弁124に供給される。な
お、減圧設定した際に出力ポート118B から流れ出た
作動油は、潤滑系114へ戻される。
【0032】また、クラッチ圧力調整弁122は、内
部、外部パイロット及びスプリング形式の圧力調整弁で
構成されており、配管110cと接続する入力ポート1
22A、パイロット切換弁126と接続する出力ポート
122B 、二次圧が固定絞りを介してパイロット圧とし
て供給される内部パイロットポート122P1、デューテ
ィ制御電磁弁128から制御圧が供給される外部パイロ
ットポート122P2を有する筒状の弁ハウジング内にス
プールが摺動自在に配設され、このスプールを一端側に
付勢するリターンスプリング122aが配設されてい
る。このクラッチ圧力調整弁122は、デューティ制御
電磁弁128からのパイロット制御圧が供給されない場
合には、入力ポート122A と出力ポート122B の連
通路が閉塞されて二次圧が出力されないが、デューティ
制御電磁弁128からパイロット制御圧が供給される
と、スプールが移動制御されて出力ポート122B から
パイロット制御圧に応じた二次圧がクラッチ圧Pcとし
て出力される。
部、外部パイロット及びスプリング形式の圧力調整弁で
構成されており、配管110cと接続する入力ポート1
22A、パイロット切換弁126と接続する出力ポート
122B 、二次圧が固定絞りを介してパイロット圧とし
て供給される内部パイロットポート122P1、デューテ
ィ制御電磁弁128から制御圧が供給される外部パイロ
ットポート122P2を有する筒状の弁ハウジング内にス
プールが摺動自在に配設され、このスプールを一端側に
付勢するリターンスプリング122aが配設されてい
る。このクラッチ圧力調整弁122は、デューティ制御
電磁弁128からのパイロット制御圧が供給されない場
合には、入力ポート122A と出力ポート122B の連
通路が閉塞されて二次圧が出力されないが、デューティ
制御電磁弁128からパイロット制御圧が供給される
と、スプールが移動制御されて出力ポート122B から
パイロット制御圧に応じた二次圧がクラッチ圧Pcとし
て出力される。
【0033】減圧弁124は、内部パイロット及びスプ
リング形式の二次圧一定形減圧弁により構成されてお
り、配管110eと接続する入力ポート124A 、デュ
ーティ制御電磁弁128と接続する出力ポート12
4B 、出力ポート124B からの二次圧が固定絞りを介
してパイロット圧として供給される内部パイロットポー
ト124P と、ドレインポート124D とを有する筒状
の弁ハウジング内にスプールが摺動自在に配設され、こ
のスプールを一端側に付勢するリターンスプリング12
4aが配設されている。そして、内部パイロットポート
124P に供給されるパイロット圧によってスプールが
所定位置に移動制御されることにより、入力ポート12
4A から供給された一次圧が、所定圧に減圧調整された
制御圧としてデューティ制御電磁弁128に供給される
ようになっている。
リング形式の二次圧一定形減圧弁により構成されてお
り、配管110eと接続する入力ポート124A 、デュ
ーティ制御電磁弁128と接続する出力ポート12
4B 、出力ポート124B からの二次圧が固定絞りを介
してパイロット圧として供給される内部パイロットポー
ト124P と、ドレインポート124D とを有する筒状
の弁ハウジング内にスプールが摺動自在に配設され、こ
のスプールを一端側に付勢するリターンスプリング12
4aが配設されている。そして、内部パイロットポート
124P に供給されるパイロット圧によってスプールが
所定位置に移動制御されることにより、入力ポート12
4A から供給された一次圧が、所定圧に減圧調整された
制御圧としてデューティ制御電磁弁128に供給される
ようになっている。
【0034】また、デューティ制御電磁弁128は、3
ポート2位置形に構成され、減圧弁124側に接続され
た入力ポート128A と、ドレイン側に接続されたドレ
インポート128D と、クラッチ圧力調整弁122の外
部パイロットポート122P2と接続する出力ポート12
8B と、リターンスプリング128aとを有し、弁内部
に配設されたスプールが出力ポート128B とドレイン
ポート128D とを連通させるノーマル位置128b
と、入力ポート128A と出力ポート128B とを連通
させる作動位置128cとに移動制御される弁である。
そして、コントローラ18からソレノイド128dに所
要デューティ比の励磁電流i0 が供給されると、その励
磁電流i0 がオン状態である区間リターンスプリング1
28aに抗してノーマル位置128bから作動位置12
8cにスプールが移動制御されることにより、デューテ
ィ比に応じたパイロット制御圧がクラッチ圧調整弁12
2に出力される。したがって、クラッチ圧調整弁122
は、デューティ制御電磁弁128から外部パイロットポ
ート122P2にパイロット制御圧が供給されると、パイ
ロット制御圧に応じたクラッチ圧Pcが出力され、これ
に応じて摩擦クラッチ66のクラッチ締結力が制御され
てクラッチ圧Pcに応じた前輪への駆動トルクの配分が
行われる。
ポート2位置形に構成され、減圧弁124側に接続され
た入力ポート128A と、ドレイン側に接続されたドレ
インポート128D と、クラッチ圧力調整弁122の外
部パイロットポート122P2と接続する出力ポート12
8B と、リターンスプリング128aとを有し、弁内部
に配設されたスプールが出力ポート128B とドレイン
ポート128D とを連通させるノーマル位置128b
と、入力ポート128A と出力ポート128B とを連通
させる作動位置128cとに移動制御される弁である。
そして、コントローラ18からソレノイド128dに所
要デューティ比の励磁電流i0 が供給されると、その励
磁電流i0 がオン状態である区間リターンスプリング1
28aに抗してノーマル位置128bから作動位置12
8cにスプールが移動制御されることにより、デューテ
ィ比に応じたパイロット制御圧がクラッチ圧調整弁12
2に出力される。したがって、クラッチ圧調整弁122
は、デューティ制御電磁弁128から外部パイロットポ
ート122P2にパイロット制御圧が供給されると、パイ
ロット制御圧に応じたクラッチ圧Pcが出力され、これ
に応じて摩擦クラッチ66のクラッチ締結力が制御され
てクラッチ圧Pcに応じた前輪への駆動トルクの配分が
行われる。
【0035】また、スプリングオフセット形の電磁切換
弁120は、3ポート2位置形に構成され、ライン圧が
供給される入力ポート120A と、パイロット切換弁1
26の外部パイロットポート126P1と接続する出力ポ
ート120B と、ドレインポート120D とを有し、弁
内部に配設されたスプールが入力ポート120A を遮断
し且つ出力ポート120B をドレインポート120D に
連通させるノーマル位置120bと、入力ポート120
A と出力ポート120B とを連通させ且つドレインポー
ト120D を遮断する作動位置120cとに移動制御さ
れる弁である。そして、電磁切換弁120は、コントロ
ーラ18からの励磁電流i1 がソレノイド120dに出
力されると、その励磁電流i1 がオン状態を継続してい
る間リターンスプリング120aに抗してスプールが移
動制御されて作動位置120cとなり、パイロット切換
弁126の外部パイロットポート126P1にパイロット
制御圧が供給される。また、コントローラ18からの励
磁電流i1 がオフ状態となると、リターンスプリング1
20aの押圧力によってノーマル位置120bに戻さ
れ、外部パイロットポート126P1に供給されていたパ
イロット制御圧がドレインポート120D を通じて消圧
される。
弁120は、3ポート2位置形に構成され、ライン圧が
供給される入力ポート120A と、パイロット切換弁1
26の外部パイロットポート126P1と接続する出力ポ
ート120B と、ドレインポート120D とを有し、弁
内部に配設されたスプールが入力ポート120A を遮断
し且つ出力ポート120B をドレインポート120D に
連通させるノーマル位置120bと、入力ポート120
A と出力ポート120B とを連通させ且つドレインポー
ト120D を遮断する作動位置120cとに移動制御さ
れる弁である。そして、電磁切換弁120は、コントロ
ーラ18からの励磁電流i1 がソレノイド120dに出
力されると、その励磁電流i1 がオン状態を継続してい
る間リターンスプリング120aに抗してスプールが移
動制御されて作動位置120cとなり、パイロット切換
弁126の外部パイロットポート126P1にパイロット
制御圧が供給される。また、コントローラ18からの励
磁電流i1 がオフ状態となると、リターンスプリング1
20aの押圧力によってノーマル位置120bに戻さ
れ、外部パイロットポート126P1に供給されていたパ
イロット制御圧がドレインポート120D を通じて消圧
される。
【0036】また、パイロット切換弁126は、図6に
も示すように、クラッチ圧力調整弁122から二次圧が
供給される入力ポート126A 、トランスファ22へ二
次圧を供給する出力ポート126B 、電磁切換弁120
のソレノイド120dが非通電状態(オフ状態)である
ときに制御圧が供給される外部パイロットポート126
P1、ドレインポート126H を有する筒状の弁ハウジン
グ126i内に、スプール126eが摺動自在に配設さ
れ、このスプール126eを一端側に付勢するリターン
スプリング126aが配設されている弁である。なお、
外部パイロットポート126P1からの制御圧は、リター
ンスプリング126aの押圧力と同一方向に供給され
る。
も示すように、クラッチ圧力調整弁122から二次圧が
供給される入力ポート126A 、トランスファ22へ二
次圧を供給する出力ポート126B 、電磁切換弁120
のソレノイド120dが非通電状態(オフ状態)である
ときに制御圧が供給される外部パイロットポート126
P1、ドレインポート126H を有する筒状の弁ハウジン
グ126i内に、スプール126eが摺動自在に配設さ
れ、このスプール126eを一端側に付勢するリターン
スプリング126aが配設されている弁である。なお、
外部パイロットポート126P1からの制御圧は、リター
ンスプリング126aの押圧力と同一方向に供給され
る。
【0037】そして、このパイロット切換弁126のス
プール126eは、外部パイロットポート126P1にパ
イロット制御圧が供給されない場合には、入力ポート1
26 A と出力ポート126B とが遮断され、且つ出力ポ
ート126B がドレインポート126D に連通する2W
Dモード位置126bに移動制御されるようになってい
る(図6の左側半断面状態)。
プール126eは、外部パイロットポート126P1にパ
イロット制御圧が供給されない場合には、入力ポート1
26 A と出力ポート126B とが遮断され、且つ出力ポ
ート126B がドレインポート126D に連通する2W
Dモード位置126bに移動制御されるようになってい
る(図6の左側半断面状態)。
【0038】また、電磁切換弁120のソレノイド12
0dが通電状態(オン状態)となると、電磁切換弁12
0のスプールを作動位置120cに移動制御し、外部パ
イロットポート126P1にパイロット制御圧が供給さ
れ、入力ポート126A と出力ポート126B とが連通
する4WDモード位置126cに移動制御されるように
なっている(図6の右側半断面状態)。
0dが通電状態(オン状態)となると、電磁切換弁12
0のスプールを作動位置120cに移動制御し、外部パ
イロットポート126P1にパイロット制御圧が供給さ
れ、入力ポート126A と出力ポート126B とが連通
する4WDモード位置126cに移動制御されるように
なっている(図6の右側半断面状態)。
【0039】このように、パイロット切換弁126を電
磁切換弁120からのパイロット制御圧で駆動すること
により、高圧のパイロット制御圧でスプール126eを
駆動することができ、スプール126eの摺動通路に塵
埃、切り屑等が付着してスプール126eの摺動抵抗が
大きい場合でも、スプール126eの摺動を確保するこ
とができる。
磁切換弁120からのパイロット制御圧で駆動すること
により、高圧のパイロット制御圧でスプール126eを
駆動することができ、スプール126eの摺動通路に塵
埃、切り屑等が付着してスプール126eの摺動抵抗が
大きい場合でも、スプール126eの摺動を確保するこ
とができる。
【0040】一方、コントローラ18は、図2に示すよ
うに、高速シフト位置センサ86、低速シフト位置セン
サ88、及びモード選択スイッチ90からの検出信号に
基づいて、油圧供給装置16への励磁電流i0 及びi1
を出力する。このモード選択スイッチ90は、運転席近
傍に配設され、車両を二輪駆動で走行可能とする二輪駆
動モードと、前後輪のトルク配分比を、後輪:前輪=5
0%:50%として走行可能とする四輪駆動ロックモー
ドと、車両の走行状態に応じて前後輪のトルク配分比
を、後輪:前輪=100%:0%〜後輪:前輪=50
%:50%まで連続的に変更可能に走行可能とする四輪
駆動オートモードとの3モードから何れか一つを選択可
能に設定されている。そして、このモード選択スイッチ
90は、副変速機レバーで4Hレンジを選択していると
きにモード選択が可能とされ、4Lレンジを選択してい
るときには、上述のように第1出力軸44及び第2出力
軸54が強制的に結合されているので、モード選択スイ
ッチ90によるモードの選択はできないようになされて
いる。
うに、高速シフト位置センサ86、低速シフト位置セン
サ88、及びモード選択スイッチ90からの検出信号に
基づいて、油圧供給装置16への励磁電流i0 及びi1
を出力する。このモード選択スイッチ90は、運転席近
傍に配設され、車両を二輪駆動で走行可能とする二輪駆
動モードと、前後輪のトルク配分比を、後輪:前輪=5
0%:50%として走行可能とする四輪駆動ロックモー
ドと、車両の走行状態に応じて前後輪のトルク配分比
を、後輪:前輪=100%:0%〜後輪:前輪=50
%:50%まで連続的に変更可能に走行可能とする四輪
駆動オートモードとの3モードから何れか一つを選択可
能に設定されている。そして、このモード選択スイッチ
90は、副変速機レバーで4Hレンジを選択していると
きにモード選択が可能とされ、4Lレンジを選択してい
るときには、上述のように第1出力軸44及び第2出力
軸54が強制的に結合されているので、モード選択スイ
ッチ90によるモードの選択はできないようになされて
いる。
【0041】そして、モード選択スイッチ90は、二輪
駆動モードが選択されたとき、モード信号Dn =2とし
て出力し、四輪駆動オートモードが選択されたときモー
ド信号Dn =4Aとして出力し、四輪駆動ロックモード
が選択されたときモード信号Dn =4Lとして出力す
る。なお、この実施例では、同じコントローラ18にお
いて、油圧供給装置16が所定の油圧を保持可能にする
ための制御も行うようになっており、そのために必要な
油圧スイッチ132、134、車速センサ94を備え、
これらのセンサからの検出信号に基づきモータ駆動回路
103への制御信号SM を出力するようになされてい
る。また、コントローラ18では、油圧スイッチ134
からの検出信号に基づいて作動油の温度を推定し、前記
油圧供給装置16への励磁電流i0 及びi1 を油温に基
づいて補正して形成されるようになされている。
駆動モードが選択されたとき、モード信号Dn =2とし
て出力し、四輪駆動オートモードが選択されたときモー
ド信号Dn =4Aとして出力し、四輪駆動ロックモード
が選択されたときモード信号Dn =4Lとして出力す
る。なお、この実施例では、同じコントローラ18にお
いて、油圧供給装置16が所定の油圧を保持可能にする
ための制御も行うようになっており、そのために必要な
油圧スイッチ132、134、車速センサ94を備え、
これらのセンサからの検出信号に基づきモータ駆動回路
103への制御信号SM を出力するようになされてい
る。また、コントローラ18では、油圧スイッチ134
からの検出信号に基づいて作動油の温度を推定し、前記
油圧供給装置16への励磁電流i0 及びi1 を油温に基
づいて補正して形成されるようになされている。
【0042】そして、油圧スイッチ132は、油圧検出
値が予め設定したライン圧PL に応じた油圧設定値以下
になったとき検出信号SA2をONとし、油圧スイッチ1
34は、前後輪のトルク配分比が50%:50%となり
クラッチ締結力が最大となりるクラッチ圧Pcに応じた
油圧設定値以上になったとき、検出信号SA3をONとし
てコントローラ18に出力する。
値が予め設定したライン圧PL に応じた油圧設定値以下
になったとき検出信号SA2をONとし、油圧スイッチ1
34は、前後輪のトルク配分比が50%:50%となり
クラッチ締結力が最大となりるクラッチ圧Pcに応じた
油圧設定値以上になったとき、検出信号SA3をONとし
てコントローラ18に出力する。
【0043】このコントローラ18は、図7に示すよう
に、摩擦クラッチ66での駆動力配分制御処理及び補正
係数算出処理を行うマイクロコンピュータ7と、所定油
圧を保持するために電動モータ102の駆動制御処理を
行うマイクロコンピュータ8と、前記マイクロコンピュ
ータ7からの制御信号CS0 に応じて前記油圧供給装置
16のソレノイド128dに励磁電流i0 を供給してソ
レノイド128dを駆動する駆動回路31aと、前記マ
イクロコンピュータ7からの制御信号CS1 に応じてオ
ン・オフされる励磁電流i1 を油圧供給装置16におけ
る電磁切換弁120のソレノイド120dに供給する駆
動回路31bとを備えており、マイクロコンピュータ7
と8とは相互にデータ授受が可能に形成され、必要に応
じて互いにデータの授受を行うようになされている。
に、摩擦クラッチ66での駆動力配分制御処理及び補正
係数算出処理を行うマイクロコンピュータ7と、所定油
圧を保持するために電動モータ102の駆動制御処理を
行うマイクロコンピュータ8と、前記マイクロコンピュ
ータ7からの制御信号CS0 に応じて前記油圧供給装置
16のソレノイド128dに励磁電流i0 を供給してソ
レノイド128dを駆動する駆動回路31aと、前記マ
イクロコンピュータ7からの制御信号CS1 に応じてオ
ン・オフされる励磁電流i1 を油圧供給装置16におけ
る電磁切換弁120のソレノイド120dに供給する駆
動回路31bとを備えており、マイクロコンピュータ7
と8とは相互にデータ授受が可能に形成され、必要に応
じて互いにデータの授受を行うようになされている。
【0044】そして、前記マイクロコンピュータ7は、
前記高速シフト位置センサ86、低1シフト位置センサ
88、モード選択スイッチ90及び油圧スイッチ134
からの検出信号を各検出値として読み込むための、A/
D変換機能を有する入力インタフェース回路7aと、所
定のプログラムにしたがって駆動力配分制御及び補正係
数算出処理のために所定の演算処理を行う演算処理装置
7bと、ROM、RAM等の記憶装置7cと、前記演算
処理装置7bで得られた前輪側トルク配分指令値ΔTに
対応する制御信号CS0 ,CS1 を出力するためのD/
A変換機能を有する出力インタフェース回路7dとを備
えている。
前記高速シフト位置センサ86、低1シフト位置センサ
88、モード選択スイッチ90及び油圧スイッチ134
からの検出信号を各検出値として読み込むための、A/
D変換機能を有する入力インタフェース回路7aと、所
定のプログラムにしたがって駆動力配分制御及び補正係
数算出処理のために所定の演算処理を行う演算処理装置
7bと、ROM、RAM等の記憶装置7cと、前記演算
処理装置7bで得られた前輪側トルク配分指令値ΔTに
対応する制御信号CS0 ,CS1 を出力するためのD/
A変換機能を有する出力インタフェース回路7dとを備
えている。
【0045】また、前記マイクロコンピュータ8は、前
記油圧スイッチ132及び134、モード選択スイッチ
90、車速センサ94からの検出信号を各検出値として
読み込むための、A/D変換機能を有する入力インタフ
ェース回路8aと、演算処理装置8bと、ROM、RA
M等の記憶装置8cと、前記演算処理装置8bで得られ
た電動モータ102の回転速度指令値を例えばアナログ
電圧信号SM として出力するためのD/A変換機能を有
する出力インタフェース回路8dとを備えている。
記油圧スイッチ132及び134、モード選択スイッチ
90、車速センサ94からの検出信号を各検出値として
読み込むための、A/D変換機能を有する入力インタフ
ェース回路8aと、演算処理装置8bと、ROM、RA
M等の記憶装置8cと、前記演算処理装置8bで得られ
た電動モータ102の回転速度指令値を例えばアナログ
電圧信号SM として出力するためのD/A変換機能を有
する出力インタフェース回路8dとを備えている。
【0046】そして、マイクロコンピュータ7は、図1
1に示す駆動力配分制御処理及び図12に示す補正係数
算出処理をそれぞれ所定のタイミングで実行し、駆動力
配分制御処理では、モード選択スイッチ90からのモー
ド信号Dn 、高速シフト位置センサ86からの高速シフ
ト位置検出信号SH 、低速シフト位置センサ88からの
低速シフト位置検出信号SL 等に基づいて、前輪側トル
ク配分指令値ΔTを設定し、この設定された前輪側トル
ク配分指令値ΔTに対応するクラッチ圧Pcを指令する
デューティ比Dを算出し、これを補正係数算出処理で算
出した補正係数KD をもとに補正して補正デューティ比
D′を設定し、この補正デューティ比D′に対応する指
令値の制御信号CS0 を出力し、また、励磁電流をオン
オフ制御する制御信号CS1 を出力する。
1に示す駆動力配分制御処理及び図12に示す補正係数
算出処理をそれぞれ所定のタイミングで実行し、駆動力
配分制御処理では、モード選択スイッチ90からのモー
ド信号Dn 、高速シフト位置センサ86からの高速シフ
ト位置検出信号SH 、低速シフト位置センサ88からの
低速シフト位置検出信号SL 等に基づいて、前輪側トル
ク配分指令値ΔTを設定し、この設定された前輪側トル
ク配分指令値ΔTに対応するクラッチ圧Pcを指令する
デューティ比Dを算出し、これを補正係数算出処理で算
出した補正係数KD をもとに補正して補正デューティ比
D′を設定し、この補正デューティ比D′に対応する指
令値の制御信号CS0 を出力し、また、励磁電流をオン
オフ制御する制御信号CS1 を出力する。
【0047】そして、前記駆動回路31aは、前記マイ
クロコンピュータ7から出力されるアナログ電圧信号で
なる制御信号CS0 の指令に応じたデューティ比の励磁
電流を出力する例えばパルス幅変調回路を備えており、
制御信号CS0 の指令に応じたデューティ比の励磁電流
i0 をデューティ制御電磁弁128のソレノイド128
dに出力する。
クロコンピュータ7から出力されるアナログ電圧信号で
なる制御信号CS0 の指令に応じたデューティ比の励磁
電流を出力する例えばパルス幅変調回路を備えており、
制御信号CS0 の指令に応じたデューティ比の励磁電流
i0 をデューティ制御電磁弁128のソレノイド128
dに出力する。
【0048】また、前記駆動回路31bは、前記マイク
ロコンピュータ7から出力される制御信号CS1 を電磁
切換弁120のソレノイド120dを励磁可能な電流値
の励磁電流i1 に変換して、これを電磁切換弁120の
ソレノイド120dに出力する。また、マイクロコンピ
ュータ7では、図12に示す補正係数算出処理を実行
し、エンジンがオン状態となったとき及びモード選択ス
イッチ90において二輪駆動モードから四輪駆動ロック
モードに切換が行われたときに、油圧スイッチ134の
検出信号に基づいて、作動油の油温を推定し、この推定
油温T0 をもとに補正係数KD を算出する。
ロコンピュータ7から出力される制御信号CS1 を電磁
切換弁120のソレノイド120dを励磁可能な電流値
の励磁電流i1 に変換して、これを電磁切換弁120の
ソレノイド120dに出力する。また、マイクロコンピ
ュータ7では、図12に示す補正係数算出処理を実行
し、エンジンがオン状態となったとき及びモード選択ス
イッチ90において二輪駆動モードから四輪駆動ロック
モードに切換が行われたときに、油圧スイッチ134の
検出信号に基づいて、作動油の油温を推定し、この推定
油温T0 をもとに補正係数KD を算出する。
【0049】また、この実施例のコントローラ18のマ
イクロコンピュータ8では、記憶装置8cに記憶された
図示しない演算処理によって、油圧供給装置16が所定
の油圧を供給可能にするための制御を行っており、例え
ば、油圧スイッチ132で収束配管110aのオイルエ
レメント112の下流側のライン圧PL が設定以下に低
下していることを検出したときに、サブポンプ104か
らの吐出圧(油量)を制御するために、前記補正係数算
出処理で推定した推定油温T0 に応じて設定される回転
速度指令値を表す制御信号SM を算出し、これをモータ
駆動回路103に供給することにより、電動モータ10
2の回転速度を制御して、油圧供給装置6から出力され
るライン圧PL を所定圧力に維持するものである。
イクロコンピュータ8では、記憶装置8cに記憶された
図示しない演算処理によって、油圧供給装置16が所定
の油圧を供給可能にするための制御を行っており、例え
ば、油圧スイッチ132で収束配管110aのオイルエ
レメント112の下流側のライン圧PL が設定以下に低
下していることを検出したときに、サブポンプ104か
らの吐出圧(油量)を制御するために、前記補正係数算
出処理で推定した推定油温T0 に応じて設定される回転
速度指令値を表す制御信号SM を算出し、これをモータ
駆動回路103に供給することにより、電動モータ10
2の回転速度を制御して、油圧供給装置6から出力され
るライン圧PL を所定圧力に維持するものである。
【0050】なお、高速シフト位置センサ86の検出信
号がオン状態で且つ油圧スイッチ134でパイロット切
換弁126から出力されるクラッチ圧Pcが零であるこ
とを検出したときには、パイロット切換弁126が異常
であると判断して警報を発する。そして、モータ駆動回
路103では、コントローラ18からの制御信号SM に
応じて電動モータ102を駆動することによって、電動
モータ102の回転速度が推定油温T0 に応じて制御さ
れるようになされている。
号がオン状態で且つ油圧スイッチ134でパイロット切
換弁126から出力されるクラッチ圧Pcが零であるこ
とを検出したときには、パイロット切換弁126が異常
であると判断して警報を発する。そして、モータ駆動回
路103では、コントローラ18からの制御信号SM に
応じて電動モータ102を駆動することによって、電動
モータ102の回転速度が推定油温T0 に応じて制御さ
れるようになされている。
【0051】ここで、マイクロコンピュータ7の記憶装
置7cには演算処理装置7bの処理の実行に必要なプロ
グラム及び固定データ等が予め記憶されていると共に、
その処理結果が一時記憶可能とされている。このうち、
固定データとしては、図8から図10に示す各制御特性
に対応した記憶テーブルを含んでいる。図8は、前後輪
回転数差、すなわち、前後輪回転速度差ΔNに対する前
輪側への伝達トルクΔTの制御特性を示したものであ
る。これによると、駆動力配分を伝達トルクΔTを回転
数差ΔNの値にしたがって増減させ、回転速度差ΔNの
増加に応じて非線形に伝達トルクΔTが増加するように
なされている。また、図9は、パイロット切換弁126
のクラッチ圧PC の増加に応じて直線的に増加する前輪
側への伝達トルクΔTの値を示している。また、図10
は、デューティ制御電磁弁128のソレノイド128d
への励磁電流i0のデューティ比Dの増加に応じて非線
形に放物線状に増加するクラッチ圧力調整弁122のク
ラッチ圧PC の値を示している。
置7cには演算処理装置7bの処理の実行に必要なプロ
グラム及び固定データ等が予め記憶されていると共に、
その処理結果が一時記憶可能とされている。このうち、
固定データとしては、図8から図10に示す各制御特性
に対応した記憶テーブルを含んでいる。図8は、前後輪
回転数差、すなわち、前後輪回転速度差ΔNに対する前
輪側への伝達トルクΔTの制御特性を示したものであ
る。これによると、駆動力配分を伝達トルクΔTを回転
数差ΔNの値にしたがって増減させ、回転速度差ΔNの
増加に応じて非線形に伝達トルクΔTが増加するように
なされている。また、図9は、パイロット切換弁126
のクラッチ圧PC の増加に応じて直線的に増加する前輪
側への伝達トルクΔTの値を示している。また、図10
は、デューティ制御電磁弁128のソレノイド128d
への励磁電流i0のデューティ比Dの増加に応じて非線
形に放物線状に増加するクラッチ圧力調整弁122のク
ラッチ圧PC の値を示している。
【0052】そして、マイクロコンピュータ7で前後輪
の回転数差ΔNをもとに図8に対応する記憶テーブルを
参照することにより伝達トルクΔTが決定されると、図
9、図10に対応する記憶テーブルを順次参照して、コ
ーントローラ18が出力しなければならないデューティ
比Dの値が逆算され得るようになっている。そして、図
10で示すD1 からD2 の範囲のデューティ比に応じた
クラッチ圧P1 からP 2 が摩擦クラッチ66に供給され
ると、摩擦クラッチ66の締結力に応じた所定のトルク
配分比が、後輪:前輪=100%:0%〜後輪:前輪=
50%:50%まで連続的に変化される。
の回転数差ΔNをもとに図8に対応する記憶テーブルを
参照することにより伝達トルクΔTが決定されると、図
9、図10に対応する記憶テーブルを順次参照して、コ
ーントローラ18が出力しなければならないデューティ
比Dの値が逆算され得るようになっている。そして、図
10で示すD1 からD2 の範囲のデューティ比に応じた
クラッチ圧P1 からP 2 が摩擦クラッチ66に供給され
ると、摩擦クラッチ66の締結力に応じた所定のトルク
配分比が、後輪:前輪=100%:0%〜後輪:前輪=
50%:50%まで連続的に変化される。
【0053】なお、デューティ比がD1 以下であるとき
には、クラッチ圧Pcが発生して摩擦クラッチ66のフ
リクションプレート66bとフリクションディスク66
dとは押圧接触されるが駆動力の伝達は行われない。そ
して、コントローラ18のマイクロコンピュータ7での
摩擦クラッチ66の駆動力配分制御は、図11のフロー
チャートに示す駆動力配分制御の基準演算処理に従って
実行される。
には、クラッチ圧Pcが発生して摩擦クラッチ66のフ
リクションプレート66bとフリクションディスク66
dとは押圧接触されるが駆動力の伝達は行われない。そ
して、コントローラ18のマイクロコンピュータ7での
摩擦クラッチ66の駆動力配分制御は、図11のフロー
チャートに示す駆動力配分制御の基準演算処理に従って
実行される。
【0054】この駆動力配分制御の基準演算処理につい
て簡単に説明すれば、図11の演算処理は所定時間(Δ
T1)毎のタイマ割込によって実行され、先ず、ステッ
プS1では、高速シフト位置センサ86及び低速シフト
位置センサ88からの検出信号SH 及びSL が、SH が
オン状態、SL がオフ状態であるかを判定することによ
って、副変速機レバーで4Hレンジが選択されているか
否かを判定する。
て簡単に説明すれば、図11の演算処理は所定時間(Δ
T1)毎のタイマ割込によって実行され、先ず、ステッ
プS1では、高速シフト位置センサ86及び低速シフト
位置センサ88からの検出信号SH 及びSL が、SH が
オン状態、SL がオフ状態であるかを判定することによ
って、副変速機レバーで4Hレンジが選択されているか
否かを判定する。
【0055】そして、副変速機レバーで4Hレンジで選
択されていない場合には、駆動力配分制御を行う必要は
ないものとしてそのまま処理を終了してメインプログラ
ムに戻る。そして、副変速機レバーで4Hレンジが選択
されている場合には、ステップS2に移行し、モード選
択スイッチ90からのモード信号Dn がDn =2である
か否かによって、二輪駆動モードが選択されているか否
かを判定し、二輪駆動モードが選択されている場合には
ステップS3に移行し、二輪駆動モードが選択されてい
ない場合にはステップS4に移行する。
択されていない場合には、駆動力配分制御を行う必要は
ないものとしてそのまま処理を終了してメインプログラ
ムに戻る。そして、副変速機レバーで4Hレンジが選択
されている場合には、ステップS2に移行し、モード選
択スイッチ90からのモード信号Dn がDn =2である
か否かによって、二輪駆動モードが選択されているか否
かを判定し、二輪駆動モードが選択されている場合には
ステップS3に移行し、二輪駆動モードが選択されてい
ない場合にはステップS4に移行する。
【0056】このステップS3では、電磁切換弁120
のソレノイド120dを励磁しない電流値の励磁電流i
1 に応じた制御信号CS1 を駆動回路31bに出力し、
そして、メインプログラムに戻る。そして、ステップS
4では、モード選択スイッチ90からのモード信号Dn
に基づき四輪駆動ロックモードが選択されているか否か
を判定し、四輪駆動ロックモードが選択されている場合
には、ステップS5に移行し、デューティ比Dを前後輪
のトルク比が50%:50%となるデューティ比D2と
して設定し、ステップS7に移行する。
のソレノイド120dを励磁しない電流値の励磁電流i
1 に応じた制御信号CS1 を駆動回路31bに出力し、
そして、メインプログラムに戻る。そして、ステップS
4では、モード選択スイッチ90からのモード信号Dn
に基づき四輪駆動ロックモードが選択されているか否か
を判定し、四輪駆動ロックモードが選択されている場合
には、ステップS5に移行し、デューティ比Dを前後輪
のトルク比が50%:50%となるデューティ比D2と
して設定し、ステップS7に移行する。
【0057】一方、ステップS4で四輪駆動ロックモー
ドが選択されていない場合には、四輪駆動オートモード
が選択されているものと判定し、ステップS6に移行し
て例えば、第1出力軸44と第2出力軸54に配設した
図示しない回転数検出センサ等の検出値から前輪側と後
輪側との回転数差、すなわち、回転速度差ΔNに基づい
て、図8〜図10に示す記憶テーブルを参照して、回転
速度差ΔNに対応するデューティ比D(D1 〜D2 )を
設定し、ステップS7に移行する。
ドが選択されていない場合には、四輪駆動オートモード
が選択されているものと判定し、ステップS6に移行し
て例えば、第1出力軸44と第2出力軸54に配設した
図示しない回転数検出センサ等の検出値から前輪側と後
輪側との回転数差、すなわち、回転速度差ΔNに基づい
て、図8〜図10に示す記憶テーブルを参照して、回転
速度差ΔNに対応するデューティ比D(D1 〜D2 )を
設定し、ステップS7に移行する。
【0058】そして、ステップS7で、後述の補正係数
算出処理で算出して記憶装置7cに記憶した補正係数K
D を読み出し、設定したデューティ比Dに補正係数KD
を乗算することによって補正デューティ比D′を算出
し、ステップS8でこのデューティ比D′に対応する制
御信号CS0 ,CS1 を駆動回路31a及び31bに出
力し、メインプログラムに復帰する。
算出処理で算出して記憶装置7cに記憶した補正係数K
D を読み出し、設定したデューティ比Dに補正係数KD
を乗算することによって補正デューティ比D′を算出
し、ステップS8でこのデューティ比D′に対応する制
御信号CS0 ,CS1 を駆動回路31a及び31bに出
力し、メインプログラムに復帰する。
【0059】次に、コントローラ18のマイクロコンピ
ュータ7での補正係数算出処理の処理手順を図12に示
すフローチャートに基づいて説明する。この補正係数K
D の算出は、予め設定した所定周期で実行され、イグニ
ッションキースイッチをオン状態にし、エンジンが始動
したとき、或いは、モード選択スイッチ90で2輪駆動
モードから4輪駆動ロックモードへと切り換えられたと
きに、作動油の温度推定を行う。
ュータ7での補正係数算出処理の処理手順を図12に示
すフローチャートに基づいて説明する。この補正係数K
D の算出は、予め設定した所定周期で実行され、イグニ
ッションキースイッチをオン状態にし、エンジンが始動
したとき、或いは、モード選択スイッチ90で2輪駆動
モードから4輪駆動ロックモードへと切り換えられたと
きに、作動油の温度推定を行う。
【0060】なお、本実施例では、イグニッションキー
スイッチがオフ状態であるときは、駆動モードの選択に
関わらず2輪駆動モードになっているものとし、また、
コントローラ18では、キースイッチがONとなり電源
が投入されると、マイクロコンピュータ7では、補正係
数算出処理で使用する各パラメータを全て零に初期設定
するものとする。
スイッチがオフ状態であるときは、駆動モードの選択に
関わらず2輪駆動モードになっているものとし、また、
コントローラ18では、キースイッチがONとなり電源
が投入されると、マイクロコンピュータ7では、補正係
数算出処理で使用する各パラメータを全て零に初期設定
するものとする。
【0061】そして、これら所定の初期設定後、補正係
数算出処理を実行し、まず、ステップS21で、フラグ
F1がF1=1であるか否かを判定する。このフラグF
1は、補正係数KD がKD =1になったか否かを表すも
のであり、F1=1である場合には補正係数KD =1と
なったものと判定し以後、補正係数KD の算出処理を行
わなくていいものと判定し、そのまま処理を終了しメイ
ンプログラムに戻る。
数算出処理を実行し、まず、ステップS21で、フラグ
F1がF1=1であるか否かを判定する。このフラグF
1は、補正係数KD がKD =1になったか否かを表すも
のであり、F1=1である場合には補正係数KD =1と
なったものと判定し以後、補正係数KD の算出処理を行
わなくていいものと判定し、そのまま処理を終了しメイ
ンプログラムに戻る。
【0062】そして、ステップS21でF1=1でない
場合には、ステップS22に移行し、フラグF2がF2
=1であるか否かを判定する。このフラグF2は、エン
ジンの起動状態を表すものであり、F2=1でない場合
には、エンジンが作動中でないものと判定してステップ
S23に移行し、F2=1である場合には、エンジンが
作動中であるものと判定してステップS37に移行す
る。
場合には、ステップS22に移行し、フラグF2がF2
=1であるか否かを判定する。このフラグF2は、エン
ジンの起動状態を表すものであり、F2=1でない場合
には、エンジンが作動中でないものと判定してステップ
S23に移行し、F2=1である場合には、エンジンが
作動中であるものと判定してステップS37に移行す
る。
【0063】そして、ステップS23では、イグニッシ
ョンキースイッチがオン状態となりエンジンがオン状態
となったか否かを判定し、イグニッションキースイッチ
がオン状態となっていない場合には、そのまま処理を終
了してメインプログラムに戻り、イグニションキースイ
ッチがオン状態である場合には、ステップS24に移行
する。
ョンキースイッチがオン状態となりエンジンがオン状態
となったか否かを判定し、イグニッションキースイッチ
がオン状態となっていない場合には、そのまま処理を終
了してメインプログラムに戻り、イグニションキースイ
ッチがオン状態である場合には、ステップS24に移行
する。
【0064】このステップS24では、フラグF2をF
2=1に設定し、次いで、ステップS25で、クラッチ
圧がPc=P2 となるように、デューティ比D2に対応
する制御信号CS0 及びCS1 を駆動回路31a及び3
1bに出力し、次いで、ステップS26でフラグF3を
F3=1、フラグF4を0に設定する。このフラグF3
は、クラッチ圧PcをP2 となるよう制御中であるか否
かを表すものであり、フラグF4は、エンジン始動時の
処理であるか、二輪駆動モードから四輪駆動ロックモー
ドへの切換時の処理であるかを表すものである。
2=1に設定し、次いで、ステップS25で、クラッチ
圧がPc=P2 となるように、デューティ比D2に対応
する制御信号CS0 及びCS1 を駆動回路31a及び3
1bに出力し、次いで、ステップS26でフラグF3を
F3=1、フラグF4を0に設定する。このフラグF3
は、クラッチ圧PcをP2 となるよう制御中であるか否
かを表すものであり、フラグF4は、エンジン始動時の
処理であるか、二輪駆動モードから四輪駆動ロックモー
ドへの切換時の処理であるかを表すものである。
【0065】そして、ステップS27に移行し、カウン
ト値t1に予め設定した所定値Δtを加算してt1=t
1+Δtとし、次いで、ステップS28で、油圧スイッ
チ134からの検知信号SA3がオン状態となったか否か
を判定し、検知信号SA3がオン状態である場合には摩擦
クラッチ66のクラッチ締結力が最大となるクラッチ圧
P2 にクラッチ圧Pcが達したものと判定しステップS
29に移行する。そして、検知信号SA3がオン状態でな
い場合には、クラッチ圧Pcがまだクラッチ圧P2 に達
していないものと判定して、そのまま処理を終了してメ
インプログラムに戻る。
ト値t1に予め設定した所定値Δtを加算してt1=t
1+Δtとし、次いで、ステップS28で、油圧スイッ
チ134からの検知信号SA3がオン状態となったか否か
を判定し、検知信号SA3がオン状態である場合には摩擦
クラッチ66のクラッチ締結力が最大となるクラッチ圧
P2 にクラッチ圧Pcが達したものと判定しステップS
29に移行する。そして、検知信号SA3がオン状態でな
い場合には、クラッチ圧Pcがまだクラッチ圧P2 に達
していないものと判定して、そのまま処理を終了してメ
インプログラムに戻る。
【0066】このステップS29では、フラグF4がF
4=0であるか否かを判定し、F4=0である場合に
は、エンジン始動時の処理であるものと判定し、ステッ
プS30に移行して、二輪駆動モードで走行可能となる
よう制御し、すなわち、ソレノイド120dを励磁しな
い励磁電流i1 を出力する制御信号CS1 を駆動回路3
1bに出力してクラッチ圧Pcを減圧し、ステップS3
1に移行する。
4=0であるか否かを判定し、F4=0である場合に
は、エンジン始動時の処理であるものと判定し、ステッ
プS30に移行して、二輪駆動モードで走行可能となる
よう制御し、すなわち、ソレノイド120dを励磁しな
い励磁電流i1 を出力する制御信号CS1 を駆動回路3
1bに出力してクラッチ圧Pcを減圧し、ステップS3
1に移行する。
【0067】一方、ステップS29でフラグF4がF4
=0でない場合には、二輪駆動モードから四輪駆動ロッ
クモードへの切換時の処理であるものと判定しそのまま
ステップS31に移行し、予め形成して記憶装置7cに
格納している、図13に示す対応テーブルから、作動油
の温度を推定し、これを推定温度Tとして、記憶装置7
cの推定温度格納領域に更新記憶する。
=0でない場合には、二輪駆動モードから四輪駆動ロッ
クモードへの切換時の処理であるものと判定しそのまま
ステップS31に移行し、予め形成して記憶装置7cに
格納している、図13に示す対応テーブルから、作動油
の温度を推定し、これを推定温度Tとして、記憶装置7
cの推定温度格納領域に更新記憶する。
【0068】ここで、図13の対応テーブルは、モード
選択スイッチ90で2輪駆動モードから4輪駆動ロック
モードに切り換えたとき、すなわち、パイロット切換弁
126の出力圧であるクラッチ圧P1 からP2 に変化
し、油圧スイッチ134からの検知信号SA3がオン状態
となるまでの作動時間と、作動油の温度との対応を表し
たものであり、油圧の立ち上がり時間は作動油の温度に
よって左右されることを利用し、例えば、作動時間が
1.5秒以上である場合には、油温は−10度以下であ
るものと推定し、作動時間が短くなるにつれて油温は高
くなり、作動時間が0.5秒以下である場合には、油温
は80度以上であるものと推定している。
選択スイッチ90で2輪駆動モードから4輪駆動ロック
モードに切り換えたとき、すなわち、パイロット切換弁
126の出力圧であるクラッチ圧P1 からP2 に変化
し、油圧スイッチ134からの検知信号SA3がオン状態
となるまでの作動時間と、作動油の温度との対応を表し
たものであり、油圧の立ち上がり時間は作動油の温度に
よって左右されることを利用し、例えば、作動時間が
1.5秒以上である場合には、油温は−10度以下であ
るものと推定し、作動時間が短くなるにつれて油温は高
くなり、作動時間が0.5秒以下である場合には、油温
は80度以上であるものと推定している。
【0069】また、作動油の種類に応じて作動時間が異
なるので、例えば、異なる作動油を使用している油圧供
給装置に適用する場合には、その作動油に応じた対応テ
ーブルを参照する必要がある。次いで、ステップS32
では、フラグF3をF3=0にリセットし、また、カウ
ント値t1及びt2を零にリセットする。
なるので、例えば、異なる作動油を使用している油圧供
給装置に適用する場合には、その作動油に応じた対応テ
ーブルを参照する必要がある。次いで、ステップS32
では、フラグF3をF3=0にリセットし、また、カウ
ント値t1及びt2を零にリセットする。
【0070】そして、ステップS33で、予め形成して
記憶装置7cに記憶している、図14に示す特性線図を
参照し、ステップS31で推定し、記憶装置7cに記憶
している推定温度Tとカウント値t2とをもとに補正係
数KD を設定する。この図14の特性線図は、作動油温
度Tと作動油温度Tを推定してからの経過時間tとの対
応を表したものであり、作動油温度Tが低温になるほど
作動油の粘性が増大するので補正係数KD は大きくなる
ように設定され、また、経過時間tが長くなるほど作動
油の粘性が小さくなるので補正係数KD は小さくなるよ
うに設定されている(1<KD 1<KD 2<KD 3)。
そして、作動油温度T及び経過時間tが予め設定した所
定値Tα及びtα以上となったとき、作動油の粘性等の
変化による影響は生じないものとして補正係数KD はK
D =1として設定するようになされており、補正係数K
D =1である領域をノーマルモードとし、それ以外の領
域を補正モードとしている。
記憶装置7cに記憶している、図14に示す特性線図を
参照し、ステップS31で推定し、記憶装置7cに記憶
している推定温度Tとカウント値t2とをもとに補正係
数KD を設定する。この図14の特性線図は、作動油温
度Tと作動油温度Tを推定してからの経過時間tとの対
応を表したものであり、作動油温度Tが低温になるほど
作動油の粘性が増大するので補正係数KD は大きくなる
ように設定され、また、経過時間tが長くなるほど作動
油の粘性が小さくなるので補正係数KD は小さくなるよ
うに設定されている(1<KD 1<KD 2<KD 3)。
そして、作動油温度T及び経過時間tが予め設定した所
定値Tα及びtα以上となったとき、作動油の粘性等の
変化による影響は生じないものとして補正係数KD はK
D =1として設定するようになされており、補正係数K
D =1である領域をノーマルモードとし、それ以外の領
域を補正モードとしている。
【0071】したがって、ステップS33では、作動油
温度を推定温度とし、経過時間をカウント値t2として
補正係数KD を設定し、補正係数KD を記憶装置7cの
補正係数格納領域に更新記憶した後、ステップS34に
移行する。このステップS34では、カウント値t2に
予め設定した所定値Δtを加算し、t2=t2+Δtと
した後、ステップS35に移行する。そして、ステップ
S35では設定した補正係数KD がKD =1であるか否
かを判定し、KD =1である場合には、ノーマルモード
であるものと判定し、以後、補正を行う必要はないもの
と判定してステップS36に移行し、フラグF1をF1
=1に設定した後、メインプログラムに戻り、ステップ
S35でKD =1でない場合には、そのままメインプロ
グラムに戻る。
温度を推定温度とし、経過時間をカウント値t2として
補正係数KD を設定し、補正係数KD を記憶装置7cの
補正係数格納領域に更新記憶した後、ステップS34に
移行する。このステップS34では、カウント値t2に
予め設定した所定値Δtを加算し、t2=t2+Δtと
した後、ステップS35に移行する。そして、ステップ
S35では設定した補正係数KD がKD =1であるか否
かを判定し、KD =1である場合には、ノーマルモード
であるものと判定し、以後、補正を行う必要はないもの
と判定してステップS36に移行し、フラグF1をF1
=1に設定した後、メインプログラムに戻り、ステップ
S35でKD =1でない場合には、そのままメインプロ
グラムに戻る。
【0072】そして、ステップS22でフラグF2がF
2=1である場合には、エンジンがすでに作動中である
ものと判定してステップS37に移行し、フラグF3が
F3=1であるか否かを判定し、F3=1である場合に
は、クラッチ圧Pcを制御中であるものと判定してステ
ップS27に移行し、F3=1でない場合には、ステッ
プS38に移行する。
2=1である場合には、エンジンがすでに作動中である
ものと判定してステップS37に移行し、フラグF3が
F3=1であるか否かを判定し、F3=1である場合に
は、クラッチ圧Pcを制御中であるものと判定してステ
ップS27に移行し、F3=1でない場合には、ステッ
プS38に移行する。
【0073】このステップS38ではモード選択スイッ
チ90からのモード信号Dn を読み込み、このモード信
号Dn と、例えば、記憶装置7cに記憶した前回読み込
み時のモード信号とをもとに、二輪駆動モードから四輪
駆動ロックモードに切換が行われたか否かを判定し、二
輪駆動モードから四輪駆動ロックモードに切換が行われ
た場合にはステップS39に移行して、フラグF3をF
3=1に設定し、また、二輪駆動モードから四輪駆動ロ
ックモードへの切換時の処理であるものとしてフラグF
4をF4=1に設定した後ステップS27に移行する。
一方、ステップS38で二輪駆動モードから四輪駆動ロ
ックモードへの切換を行わない場合には、そのままステ
ップS33に移行する。
チ90からのモード信号Dn を読み込み、このモード信
号Dn と、例えば、記憶装置7cに記憶した前回読み込
み時のモード信号とをもとに、二輪駆動モードから四輪
駆動ロックモードに切換が行われたか否かを判定し、二
輪駆動モードから四輪駆動ロックモードに切換が行われ
た場合にはステップS39に移行して、フラグF3をF
3=1に設定し、また、二輪駆動モードから四輪駆動ロ
ックモードへの切換時の処理であるものとしてフラグF
4をF4=1に設定した後ステップS27に移行する。
一方、ステップS38で二輪駆動モードから四輪駆動ロ
ックモードへの切換を行わない場合には、そのままステ
ップS33に移行する。
【0074】ここで、ステップS31が流体温度推定手
段に対応し、ステップS27が所要時間検出手段に対応
している。次に、副変速機レバーのレンジ選択によるト
ランスファ22の駆動力伝達経路と車両の走行状態につ
いて説明する。先ず、Nレンジを選択すると、シフトス
リーブ64bは図4の上部側で示すように中立位置Nま
でスライド移動する。この場合には、シフトスリーブ6
4bは、高速シフト用ギヤ64c、低速シフト用ギヤ6
4d及び4輪駆動用ギヤ80のいずれにも噛合せず伝達
経路が確保されていないので、全車輪は駆動しない。
段に対応し、ステップS27が所要時間検出手段に対応
している。次に、副変速機レバーのレンジ選択によるト
ランスファ22の駆動力伝達経路と車両の走行状態につ
いて説明する。先ず、Nレンジを選択すると、シフトス
リーブ64bは図4の上部側で示すように中立位置Nま
でスライド移動する。この場合には、シフトスリーブ6
4bは、高速シフト用ギヤ64c、低速シフト用ギヤ6
4d及び4輪駆動用ギヤ80のいずれにも噛合せず伝達
経路が確保されていないので、全車輪は駆動しない。
【0075】また、4Lレンジを選択すると、シフトス
リーブ64bは図4の下部側で示すように低速位置Lま
でスライド移動し、低速シフト用ギヤ64dと外歯64
b2が噛合すると同時に、4輪駆動用ギヤ80と内歯6
4b1 が噛合していく。そして、低速シフト用ギヤ64
dは遊星歯車機構62により入力軸42に対して減速回
転しているので、入力軸42の駆動力は、低速シフト用
ギヤ64d、外歯64b2 、内歯64b1 、第1出力軸
44の伝達経路により減速回転駆動力として伝達され、
同時に、第1出力軸44の低速回転駆動力は、内歯64
b1 、4輪駆動用ギヤ80、第1のスプロケット68、
チェーン72及び第2のスプロケット70、第2出力軸
54の伝達経路により減速回転駆動力として伝達される
ので車両は低速4輪駆動状態で走行可能となる。
リーブ64bは図4の下部側で示すように低速位置Lま
でスライド移動し、低速シフト用ギヤ64dと外歯64
b2が噛合すると同時に、4輪駆動用ギヤ80と内歯6
4b1 が噛合していく。そして、低速シフト用ギヤ64
dは遊星歯車機構62により入力軸42に対して減速回
転しているので、入力軸42の駆動力は、低速シフト用
ギヤ64d、外歯64b2 、内歯64b1 、第1出力軸
44の伝達経路により減速回転駆動力として伝達され、
同時に、第1出力軸44の低速回転駆動力は、内歯64
b1 、4輪駆動用ギヤ80、第1のスプロケット68、
チェーン72及び第2のスプロケット70、第2出力軸
54の伝達経路により減速回転駆動力として伝達される
ので車両は低速4輪駆動状態で走行可能となる。
【0076】このとき、第1出力軸44の駆動力は、摩
擦クラッチ66を介さずに第2出力軸に伝達されるの
で、モード選択スイッチ90でのモード選択に関わら
ず、コントローラ18では、摩擦クラッチ66に対する
駆動力配分制御処理を実行しない。また、4Hレンジを
選択すると、シフトスリーブ64bが高速シフト位置H
までスライド移動することから、高速シフト位置センサ
86からの検出信号SH がオン状態となり、これによっ
て、 第1出力軸44の駆動力は摩擦クラッチ66を介
して第2出力軸に伝達されるのでモード選択スイッチ9
0でのモード選択が可能となる。
擦クラッチ66を介さずに第2出力軸に伝達されるの
で、モード選択スイッチ90でのモード選択に関わら
ず、コントローラ18では、摩擦クラッチ66に対する
駆動力配分制御処理を実行しない。また、4Hレンジを
選択すると、シフトスリーブ64bが高速シフト位置H
までスライド移動することから、高速シフト位置センサ
86からの検出信号SH がオン状態となり、これによっ
て、 第1出力軸44の駆動力は摩擦クラッチ66を介
して第2出力軸に伝達されるのでモード選択スイッチ9
0でのモード選択が可能となる。
【0077】そして、例えば、モード選択スイッチ90
で二輪駆動モードを選択している場合には、ソレノイド
120dを励磁しない励磁電流i1 に応じた制御信号C
S1が出力されることから、ソレノイド120dが励磁
されないので、電磁切換弁120の入力ポート120A
を遮断し且つ出力ポート120B をドレインポート12
0D に連通状態となるので、クラッチ圧Pcが低下する
ことにより、クラッチ締結力が減少し、よって、後輪側
に駆動力が伝達されないので車両は二輪駆動モードで走
行可能となる。
で二輪駆動モードを選択している場合には、ソレノイド
120dを励磁しない励磁電流i1 に応じた制御信号C
S1が出力されることから、ソレノイド120dが励磁
されないので、電磁切換弁120の入力ポート120A
を遮断し且つ出力ポート120B をドレインポート12
0D に連通状態となるので、クラッチ圧Pcが低下する
ことにより、クラッチ締結力が減少し、よって、後輪側
に駆動力が伝達されないので車両は二輪駆動モードで走
行可能となる。
【0078】また、例えば、モード選択スイッチ90で
四輪駆動ロックモードを選択している場合には、デュー
ティ比Dを前後輪のトルク配分比が50%:50%とな
るクラッチ圧P2 に応じたデューティ比D2 が設定され
このデューティ比D2 を記憶装置7cに記憶している補
正係数KD をもとに補正した補正デューティ比D′に応
じた制御信号CS0 及び電磁切換弁120のソレノイド
120dを励磁する励磁電流i1 を発生させる制御信号
CS1 を駆動回路31a及び31bに出力することによ
って、電磁切換弁120のスプールが作動位置120c
に移動され、制御圧がパイロット切換弁126のパイロ
ットポート126C に供給され、これによって、パイロ
ット切換弁126が4WDモード位置126cに移動制
御され、デューティ制御電磁弁128から出力される駆
動信号CS0 に応じた制御圧によってクラッチ圧力調整
弁122を制御することによって、クラッチ圧力調整弁
122からの二次圧がP2 として出力され、パイロット
切換弁126を介してクラッチ圧Pc=P2 として摩擦
クラッチ66に供給される。
四輪駆動ロックモードを選択している場合には、デュー
ティ比Dを前後輪のトルク配分比が50%:50%とな
るクラッチ圧P2 に応じたデューティ比D2 が設定され
このデューティ比D2 を記憶装置7cに記憶している補
正係数KD をもとに補正した補正デューティ比D′に応
じた制御信号CS0 及び電磁切換弁120のソレノイド
120dを励磁する励磁電流i1 を発生させる制御信号
CS1 を駆動回路31a及び31bに出力することによ
って、電磁切換弁120のスプールが作動位置120c
に移動され、制御圧がパイロット切換弁126のパイロ
ットポート126C に供給され、これによって、パイロ
ット切換弁126が4WDモード位置126cに移動制
御され、デューティ制御電磁弁128から出力される駆
動信号CS0 に応じた制御圧によってクラッチ圧力調整
弁122を制御することによって、クラッチ圧力調整弁
122からの二次圧がP2 として出力され、パイロット
切換弁126を介してクラッチ圧Pc=P2 として摩擦
クラッチ66に供給される。
【0079】これによって、入力軸42の駆動力は高速
シフト用ギヤ64c、内歯64b1、第1出力軸44の
伝達経路により高速回転駆動力として伝達され、第1出
力軸44の高速回転駆動力は、50%:50%のトルク
配分比で締結された摩擦クラッチ66、第1のスプロケ
ット68、チェーン72、第2のスプロケット70、第
2出力軸54の伝達経路に高速回転駆動力として伝達さ
れるので、車両は、前後輪のトルク配分比が50%:5
0%の四輪駆動ロック状態で走行可能となる。
シフト用ギヤ64c、内歯64b1、第1出力軸44の
伝達経路により高速回転駆動力として伝達され、第1出
力軸44の高速回転駆動力は、50%:50%のトルク
配分比で締結された摩擦クラッチ66、第1のスプロケ
ット68、チェーン72、第2のスプロケット70、第
2出力軸54の伝達経路に高速回転駆動力として伝達さ
れるので、車両は、前後輪のトルク配分比が50%:5
0%の四輪駆動ロック状態で走行可能となる。
【0080】また、モード選択スイッチ90で四輪駆動
オートモードを選択した場合には、図11のステップS
6の処理で、図示しない回転数検出センサ等の検出値か
ら前輪側と後輪側との回転数差、すなわち、前後輪の回
転速度差ΔNを算出し、この回転速度差ΔNをもとに記
憶テーブル図8〜図10を参照してクラッチ圧がP1〜
P2 の範囲となるデューティ比Dを設定する。そして、
この設定したデューティ比Dと記憶装置7cに格納され
ている補正係数KD とを乗算して補正デューティ比D′
を求め、この補正デューティ比D′に対応する制御信号
CS0 ,CS1を駆動回路31a及び31bに出力す
る。
オートモードを選択した場合には、図11のステップS
6の処理で、図示しない回転数検出センサ等の検出値か
ら前輪側と後輪側との回転数差、すなわち、前後輪の回
転速度差ΔNを算出し、この回転速度差ΔNをもとに記
憶テーブル図8〜図10を参照してクラッチ圧がP1〜
P2 の範囲となるデューティ比Dを設定する。そして、
この設定したデューティ比Dと記憶装置7cに格納され
ている補正係数KD とを乗算して補正デューティ比D′
を求め、この補正デューティ比D′に対応する制御信号
CS0 ,CS1を駆動回路31a及び31bに出力す
る。
【0081】そして、駆動回路31aが制御信号CS0
に対応する励磁電流i0 を油圧供給装置16のソレノイ
ド128dに、駆動回路31bが制御信号CS1 に対応
する励磁電流i1 を電磁切換弁120のソレノイド12
0dに出力することによって、上記と同様に、電磁切換
弁120の入力ポート120A と出力ポート120Bと
が連通状態になることによって、制御圧がパイロット切
換弁126のパイロットポート126C に供給され、こ
れによって、パイロット切換弁126が4WDモード位
置126cに移動制御され、デューティ制御電磁弁12
8から出力される駆動信号CS0 に応じた制御圧によっ
てクラッチ圧力調整弁122を制御し、これにより、ク
ラッチ圧調整弁122からP1 からP2 の範囲の二次圧
が出力され、パイロット切換弁126を介してクラッチ
圧PC として入力ポート74(摩擦クラッチ66)に供
給される。
に対応する励磁電流i0 を油圧供給装置16のソレノイ
ド128dに、駆動回路31bが制御信号CS1 に対応
する励磁電流i1 を電磁切換弁120のソレノイド12
0dに出力することによって、上記と同様に、電磁切換
弁120の入力ポート120A と出力ポート120Bと
が連通状態になることによって、制御圧がパイロット切
換弁126のパイロットポート126C に供給され、こ
れによって、パイロット切換弁126が4WDモード位
置126cに移動制御され、デューティ制御電磁弁12
8から出力される駆動信号CS0 に応じた制御圧によっ
てクラッチ圧力調整弁122を制御し、これにより、ク
ラッチ圧調整弁122からP1 からP2 の範囲の二次圧
が出力され、パイロット切換弁126を介してクラッチ
圧PC として入力ポート74(摩擦クラッチ66)に供
給される。
【0082】そして、入力軸42の駆動力は高速シフト
用ギヤ64c、内歯64b1 、第1出力軸44の伝達経
路により高速回転駆動力として伝達され、第1出力軸4
4の高速回転駆動力は、所定のトルク配分比で締結され
た摩擦クラッチ66、第1のスプロケット68、チェー
ン72、第2のスプロケット70、第2出力軸54の伝
達経路により伝達され、車両は四輪駆動オートモードで
走行可能となる。
用ギヤ64c、内歯64b1 、第1出力軸44の伝達経
路により高速回転駆動力として伝達され、第1出力軸4
4の高速回転駆動力は、所定のトルク配分比で締結され
た摩擦クラッチ66、第1のスプロケット68、チェー
ン72、第2のスプロケット70、第2出力軸54の伝
達経路により伝達され、車両は四輪駆動オートモードで
走行可能となる。
【0083】ここで、上記記憶装置7cに記憶されてい
る補正係数KD は補正係数算出処理によって設定され、
エンジンがオン状態となったときに油圧温度が推定され
てこの推定温度に基づいて設定され、以後、作動時間に
応じて補正されて設定されるようになされ、モード選択
スイッチ90によって二輪駆動モードから四輪駆動ロッ
クモードに切換が行われたときには、再度油圧温度が推
定されてこの新たな推定温度に基づいて補正係数KD を
設定するようになされている。
る補正係数KD は補正係数算出処理によって設定され、
エンジンがオン状態となったときに油圧温度が推定され
てこの推定温度に基づいて設定され、以後、作動時間に
応じて補正されて設定されるようになされ、モード選択
スイッチ90によって二輪駆動モードから四輪駆動ロッ
クモードに切換が行われたときには、再度油圧温度が推
定されてこの新たな推定温度に基づいて補正係数KD を
設定するようになされている。
【0084】そして、車両が停車状態にあり、この状態
から、キースイッチをオン状態とした場合には、コント
ローラ18が作動し、マイクロコンピュータ7では所定
の初期設定を行った後、図12に示す補正係数算出処理
を実行するが、このとき、フラグF1、F2は零に初期
設定され、また、エンジンはオフ状態であるので、図1
2のステップS21からS23の処理のみを実行し、補
正係数の算出は行わない。
から、キースイッチをオン状態とした場合には、コント
ローラ18が作動し、マイクロコンピュータ7では所定
の初期設定を行った後、図12に示す補正係数算出処理
を実行するが、このとき、フラグF1、F2は零に初期
設定され、また、エンジンはオフ状態であるので、図1
2のステップS21からS23の処理のみを実行し、補
正係数の算出は行わない。
【0085】そして、この状態からイグニッションキー
スイッチをオン状態としてエンジンを作動状態とする
と、図12のステップS23からステップS24に移行
し、フラグF2をF2=1に設定した後、クラッチ圧P
c=P2 となる制御信号CS0及びソレノイド120d
を励磁する励磁電流i1 を指令する制御信号CS1 を駆
動回路31a及び31bに出力し、フラグをF3=1、
F4=0に設定し、カウント値t1によるカウントを開
始する。これによって、駆動回路31a及び31bから
所定の励磁電流i0 及びi1 が出力されることによっ
て、電磁切換弁120の入力ポート120A と出力ポー
ト120B とが連通状態になり、制御圧がパイロット切
換弁126のパイロットポート126C に供給され、こ
れによって、パイロット切換弁126が4WDモード位
置126cに移動制御され、デューティ制御電磁弁12
8から出力されるパイロット制御圧によってクラッチ圧
力調整弁122を制御し、これにより、クラッチ圧力調
整弁122から二次圧が出力され、パイロット切換弁1
26を介してクラッチ圧PC として入力ポート74(摩
擦クラッチ66)に供給される。
スイッチをオン状態としてエンジンを作動状態とする
と、図12のステップS23からステップS24に移行
し、フラグF2をF2=1に設定した後、クラッチ圧P
c=P2 となる制御信号CS0及びソレノイド120d
を励磁する励磁電流i1 を指令する制御信号CS1 を駆
動回路31a及び31bに出力し、フラグをF3=1、
F4=0に設定し、カウント値t1によるカウントを開
始する。これによって、駆動回路31a及び31bから
所定の励磁電流i0 及びi1 が出力されることによっ
て、電磁切換弁120の入力ポート120A と出力ポー
ト120B とが連通状態になり、制御圧がパイロット切
換弁126のパイロットポート126C に供給され、こ
れによって、パイロット切換弁126が4WDモード位
置126cに移動制御され、デューティ制御電磁弁12
8から出力されるパイロット制御圧によってクラッチ圧
力調整弁122を制御し、これにより、クラッチ圧力調
整弁122から二次圧が出力され、パイロット切換弁1
26を介してクラッチ圧PC として入力ポート74(摩
擦クラッチ66)に供給される。
【0086】このとき、各弁の作動に応じてクラッチ圧
PC が増加していき、クラッチ圧PcがP2 となったと
き油圧スイッチ134が検知信号SA3をオン状態として
出力するので、コントローラ18では、この時点でのカ
ウント値t4 をもとに、図13の対応テーブルから、カ
ウント値t1に対応する作動油温度を求める。このと
き、コントローラ18では、ステップS28で油圧スイ
ッチ134からオン状態の検知信号SA3を入力するま
で、ステップS21、ステップS22、ステップS3
7、ステップS27、ステップS28の処理を繰り返し
行う。
PC が増加していき、クラッチ圧PcがP2 となったと
き油圧スイッチ134が検知信号SA3をオン状態として
出力するので、コントローラ18では、この時点でのカ
ウント値t4 をもとに、図13の対応テーブルから、カ
ウント値t1に対応する作動油温度を求める。このと
き、コントローラ18では、ステップS28で油圧スイ
ッチ134からオン状態の検知信号SA3を入力するま
で、ステップS21、ステップS22、ステップS3
7、ステップS27、ステップS28の処理を繰り返し
行う。
【0087】そして、ステップS28で、油圧スイッチ
134からオン状態の検知信号SA3を入力したとき、ス
テップS29に移行し、このとき、エンジン始動時の処
理であり、フラグF4がF4=0に設定されているの
で、クラッチ圧Pcを二輪駆動モード時のクラッチ圧と
する制御信号CS0 及びCS1 を駆動回路31a及び3
1bに出力し、これによって、各弁が作動してクラッチ
圧Pcが減圧し、車両は二輪駆動モードで走行可能状態
に戻る。
134からオン状態の検知信号SA3を入力したとき、ス
テップS29に移行し、このとき、エンジン始動時の処
理であり、フラグF4がF4=0に設定されているの
で、クラッチ圧Pcを二輪駆動モード時のクラッチ圧と
する制御信号CS0 及びCS1 を駆動回路31a及び3
1bに出力し、これによって、各弁が作動してクラッチ
圧Pcが減圧し、車両は二輪駆動モードで走行可能状態
に戻る。
【0088】そして、このとき、例えば、油温が低く、
作動油の粘性が高いために弁の動作速度が遅くなる、或
いは、所定の作動油量が供給されない等によって、クラ
ッチ圧Pcの変化に時間がかかり、カウント値t1が
1.5<t1となった場合等には、対応テーブルから作
動油の油温は−10度以下であると推定する。また、逆
にカウント値がt1<0.5である場合には作動油温度
が高く、作動油の粘性が低いため弁の作動速度が速いも
のとして、作動油温度は80度以上であるものと推定す
る。
作動油の粘性が高いために弁の動作速度が遅くなる、或
いは、所定の作動油量が供給されない等によって、クラ
ッチ圧Pcの変化に時間がかかり、カウント値t1が
1.5<t1となった場合等には、対応テーブルから作
動油の油温は−10度以下であると推定する。また、逆
にカウント値がt1<0.5である場合には作動油温度
が高く、作動油の粘性が低いため弁の作動速度が速いも
のとして、作動油温度は80度以上であるものと推定す
る。
【0089】続いて、この推定温度Tをもとに図14の
特性線図から補正係数KD を設定し、このとき、例え
ば、推定温度がT>Tαすると、このとき、カウント値
t2=0であるので、図14からノーマルモードとな
り、デューティ比Dの補正を行う必要はなく、補正係数
はKD =1と設定される。そして、例えば、推定温度が
T<Tαである場合には、温度が低いために作動油の粘
性が高い等により補正の必要があるものとして補正係数
KD は大きく設定されるが、このとき、カウント値t2
がt2>tαであり、所定時間tα以上、油圧供給装置
16を駆動している場合には、油温が低い場合でも作動
油の粘性等が低くなり、油圧供給装置16の弁の動作等
に影響はないものとして、補正係数はKD =1として設
定される。
特性線図から補正係数KD を設定し、このとき、例え
ば、推定温度がT>Tαすると、このとき、カウント値
t2=0であるので、図14からノーマルモードとな
り、デューティ比Dの補正を行う必要はなく、補正係数
はKD =1と設定される。そして、例えば、推定温度が
T<Tαである場合には、温度が低いために作動油の粘
性が高い等により補正の必要があるものとして補正係数
KD は大きく設定されるが、このとき、カウント値t2
がt2>tαであり、所定時間tα以上、油圧供給装置
16を駆動している場合には、油温が低い場合でも作動
油の粘性等が低くなり、油圧供給装置16の弁の動作等
に影響はないものとして、補正係数はKD =1として設
定される。
【0090】また、例えば、推定温度がT<Tαであ
り、かつ、カウント値t2がt2<tαである場合に
は、油温も低く油圧供給装置16の駆動時間も短く、作
動油の粘性等による影響を大いに受けるものとして、補
正係数KD を例えば、KD =KD3等に設定する。そし
て、推定温度Tをもとに設定した補正係数KD がKD =
1である場合には、以後、デューティ比Dの補正を行う
必要がないものとして、フラグをF1=1に設定する。
り、かつ、カウント値t2がt2<tαである場合に
は、油温も低く油圧供給装置16の駆動時間も短く、作
動油の粘性等による影響を大いに受けるものとして、補
正係数KD を例えば、KD =KD3等に設定する。そし
て、推定温度Tをもとに設定した補正係数KD がKD =
1である場合には、以後、デューティ比Dの補正を行う
必要がないものとして、フラグをF1=1に設定する。
【0091】そして、補正係数KD がKD =1でない場
合には、コントローラ18では、二輪駆動モードから四
輪駆動直結モードに切換が行われるまでは、ステップS
33及びステップS34の処理に基づき、更新されるカ
ウント値t2と推定温度Tとをもとに補正係数KD の設
定を行い、二輪駆動モードから四輪駆動直結モードに切
換が行われたとき、ステップS39からステップS27
に移行し、二輪駆動モードから四輪駆動直結モードに切
換られることによりクラッチ圧PcがP1 からP2 に変
化するまでの時間、すなわち、油圧スイッチ134から
オン状態の検知信号SA3を入力するまでの時間をカウン
トし、このカウント値をもとに油圧温度Tを推定して記
憶装置7cの所定領域に更新記憶し、以後、この更新し
た推定温度Tに基づいて補正係数KD を設定する。
合には、コントローラ18では、二輪駆動モードから四
輪駆動直結モードに切換が行われるまでは、ステップS
33及びステップS34の処理に基づき、更新されるカ
ウント値t2と推定温度Tとをもとに補正係数KD の設
定を行い、二輪駆動モードから四輪駆動直結モードに切
換が行われたとき、ステップS39からステップS27
に移行し、二輪駆動モードから四輪駆動直結モードに切
換られることによりクラッチ圧PcがP1 からP2 に変
化するまでの時間、すなわち、油圧スイッチ134から
オン状態の検知信号SA3を入力するまでの時間をカウン
トし、このカウント値をもとに油圧温度Tを推定して記
憶装置7cの所定領域に更新記憶し、以後、この更新し
た推定温度Tに基づいて補正係数KD を設定する。
【0092】したがって、駆動力配分制御処理では、こ
の作動油の推定温度T及び油圧供給装置16の駆動時間
に応じて設定された補正係数KD に基づいて、図10に
基づいて設定されるデューティ比Dを補正することによ
って、例えば、低温時等には、作動油の粘性が増加する
ので、デューティ比Dmに応じた制御信号CS0 、CS
1 を駆動回路31a及び31bに出力した場合でも、デ
ューティ比Dmに応じたクラッチ圧PC を得ることがで
きないが、補正係数KD によってデューティ比Dmを補
正し、この補正デューティ比Dm′に応じた制御信号C
S0 ,CS1 を出力することによって、低温時でも、所
望とするクラッチ圧PC を確実に得ることができる。
の作動油の推定温度T及び油圧供給装置16の駆動時間
に応じて設定された補正係数KD に基づいて、図10に
基づいて設定されるデューティ比Dを補正することによ
って、例えば、低温時等には、作動油の粘性が増加する
ので、デューティ比Dmに応じた制御信号CS0 、CS
1 を駆動回路31a及び31bに出力した場合でも、デ
ューティ比Dmに応じたクラッチ圧PC を得ることがで
きないが、補正係数KD によってデューティ比Dmを補
正し、この補正デューティ比Dm′に応じた制御信号C
S0 ,CS1 を出力することによって、低温時でも、所
望とするクラッチ圧PC を確実に得ることができる。
【0093】したがって、油温センサがない場合でも、
2輪駆動モードから4輪駆動ロックモードに切り換えた
ときのクラッチ圧PC が所定圧に達するまでに要する時
間と作動油温度との対応を表す対応テーブルを作成して
おき、2輪駆動モードから4輪駆動ロックモードに切り
換えたときの油圧スイッチ134が検知信号SA3をON
として出力するまでの時間、すなわち、クラッチ圧Pc
が所定圧に達するまでの時間を測定し、この測定した経
過時間をもとに、対応テーブルから作動油の温度を推定
することによって、容易に作動油の温度を推定すること
ができる。
2輪駆動モードから4輪駆動ロックモードに切り換えた
ときのクラッチ圧PC が所定圧に達するまでに要する時
間と作動油温度との対応を表す対応テーブルを作成して
おき、2輪駆動モードから4輪駆動ロックモードに切り
換えたときの油圧スイッチ134が検知信号SA3をON
として出力するまでの時間、すなわち、クラッチ圧Pc
が所定圧に達するまでの時間を測定し、この測定した経
過時間をもとに、対応テーブルから作動油の温度を推定
することによって、容易に作動油の温度を推定すること
ができる。
【0094】したがって、この経過時間に応じて温度を
推定することができるので、従来から配設されている油
圧スイッチを流用することにより油温を推定することが
できるので、油圧制御回路16内に油温センサを設ける
必要がなく、よって、その分スペースを確保することが
でき、また、油温センサの配置に伴うコストを削減する
ことができる。
推定することができるので、従来から配設されている油
圧スイッチを流用することにより油温を推定することが
できるので、油圧制御回路16内に油温センサを設ける
必要がなく、よって、その分スペースを確保することが
でき、また、油温センサの配置に伴うコストを削減する
ことができる。
【0095】また、作動時間から推定される作動油の推
定温度に温度幅があるが、コントローラ18では、例え
ば推定油温に基づいて温度別のマップの切り換えを行う
等、正確な油温を要求していないので、推定油温に温度
幅がある場合でも影響はない。また、補正係数算出処理
では、推定した作動油温度と、油圧供給回路16の作動
時間とをもとに補正係数KD を設定するようになされて
いるので、油圧供給回路16の作動時間に伴う作動油の
粘性の変化に応じてデューティ比Dの補正を行うことが
できる。
定温度に温度幅があるが、コントローラ18では、例え
ば推定油温に基づいて温度別のマップの切り換えを行う
等、正確な油温を要求していないので、推定油温に温度
幅がある場合でも影響はない。また、補正係数算出処理
では、推定した作動油温度と、油圧供給回路16の作動
時間とをもとに補正係数KD を設定するようになされて
いるので、油圧供給回路16の作動時間に伴う作動油の
粘性の変化に応じてデューティ比Dの補正を行うことが
できる。
【0096】なお、上記実施例では、油圧スイッチによ
ってクラッチ圧Pcが所定圧に達したか否かを判定する
場合について説明したが、油圧スイッチに限らず、油圧
センサを適用することも可能である。また、上記実施例
においては、クラッチ圧Pcが所定圧に達するまでに要
する時間をもとに作動油温を推定する場合について説明
したが、例えば、クラッチ圧力調整弁122のスプール
の位置を検出する位置センサを配設し、二輪駆動モード
から四輪駆動ロックモードに切り換えたときに、スプー
ルがリターンスプリング122aによって付勢されてい
る状態から、デューティ制御電磁弁128からのパイロ
ット制御圧が入力されることによりスプールが図5にお
いて上昇してから、リターンスプリング122aのみに
よって付勢されている状態に戻るまでの時間を検出する
ことによって、油圧の変化に伴うスプールの作動速度を
測定し、弁の作動速度は作動油の温度に応じてある程度
決まってくるのでこの作動速度をもとに、油温を推定す
ることも可能である。
ってクラッチ圧Pcが所定圧に達したか否かを判定する
場合について説明したが、油圧スイッチに限らず、油圧
センサを適用することも可能である。また、上記実施例
においては、クラッチ圧Pcが所定圧に達するまでに要
する時間をもとに作動油温を推定する場合について説明
したが、例えば、クラッチ圧力調整弁122のスプール
の位置を検出する位置センサを配設し、二輪駆動モード
から四輪駆動ロックモードに切り換えたときに、スプー
ルがリターンスプリング122aによって付勢されてい
る状態から、デューティ制御電磁弁128からのパイロ
ット制御圧が入力されることによりスプールが図5にお
いて上昇してから、リターンスプリング122aのみに
よって付勢されている状態に戻るまでの時間を検出する
ことによって、油圧の変化に伴うスプールの作動速度を
測定し、弁の作動速度は作動油の温度に応じてある程度
決まってくるのでこの作動速度をもとに、油温を推定す
ることも可能である。
【0097】また、例えば、クラッチ圧力調整弁122
のリターンスプリング122aの伸縮状態を位置センサ
等によって検出することによってスプールの移動速度を
検出することにより作動油温度を推定することも可能で
ある。また、上記実施例では、予め対応テーブルを作成
して記憶装置に記憶しておき、この対応テーブルから作
動油温度を推定する場合について説明したが、これに限
らず、例えば、マップ等を形成しておくことも可能であ
り、また、演算等によって算出するようにすることも可
能である。同様に、経過時間t及び作動油温度Tに対す
る補正係数KD の対応を表す特性線図を予め作成し、こ
の特性線図に基づいて補正係数KD を設定する場合につ
いて説明したが、演算等によって算出するようにするこ
とも可能である。
のリターンスプリング122aの伸縮状態を位置センサ
等によって検出することによってスプールの移動速度を
検出することにより作動油温度を推定することも可能で
ある。また、上記実施例では、予め対応テーブルを作成
して記憶装置に記憶しておき、この対応テーブルから作
動油温度を推定する場合について説明したが、これに限
らず、例えば、マップ等を形成しておくことも可能であ
り、また、演算等によって算出するようにすることも可
能である。同様に、経過時間t及び作動油温度Tに対す
る補正係数KD の対応を表す特性線図を予め作成し、こ
の特性線図に基づいて補正係数KD を設定する場合につ
いて説明したが、演算等によって算出するようにするこ
とも可能である。
【0098】また、上記実施例では、後輪駆動車をベー
スにした四輪駆動車について説明したが、これに限定さ
れるものではなく、前輪駆動車をベースにした四輪駆動
車であっても同様の作用効果を得ることができる。ま
た、上記実施例においては、前後輪の回転数差、すなわ
ち、前後輪の回転速度差に基づいて前輪側へのトルク伝
達ΔTを与えて四輪駆動状態になるようにしたが、前後
輪の回転速度差に変えて車両の前後加速度を検出し、急
発進時又は急加速時に二輪駆動状態から四輪駆動状態に
移行するようにすることも可能である。
スにした四輪駆動車について説明したが、これに限定さ
れるものではなく、前輪駆動車をベースにした四輪駆動
車であっても同様の作用効果を得ることができる。ま
た、上記実施例においては、前後輪の回転数差、すなわ
ち、前後輪の回転速度差に基づいて前輪側へのトルク伝
達ΔTを与えて四輪駆動状態になるようにしたが、前後
輪の回転速度差に変えて車両の前後加速度を検出し、急
発進時又は急加速時に二輪駆動状態から四輪駆動状態に
移行するようにすることも可能である。
【0099】また、上記実施例においては、コントロー
ラ18としてマイクロコンピュータを適用した場合につ
いて説明したが、これに変えて、カウンタ、比較器等の
電子回路を組み合わせて構成することも可能である。ま
た、上記実施例においては、チェーン駆動伝達式トラン
スファを適用した場合について説明したが、例えば、入
力軸と出力軸との間にギヤ機構を配設することによって
駆動力の伝達を行うようにすることも可能である。
ラ18としてマイクロコンピュータを適用した場合につ
いて説明したが、これに変えて、カウンタ、比較器等の
電子回路を組み合わせて構成することも可能である。ま
た、上記実施例においては、チェーン駆動伝達式トラン
スファを適用した場合について説明したが、例えば、入
力軸と出力軸との間にギヤ機構を配設することによって
駆動力の伝達を行うようにすることも可能である。
【0100】また、上記実施例においては、副変速機構
を有するトランスファを適用した場合について説明した
が、副変速機構をもたないトランスファにおいても同様
の効果を得ることができる。さらに、上記実施例におい
ては、図14の補正係数KD の設定において、作動油温
度を推定してからの経過時間をもとに補正係数KD を設
定する場合について説明したが、作動油温度を推定して
からの走行距離に応じて補正係数KD を設定するように
することも可能であり、作動油温度の上昇は車両が走行
に応じて作動油が攪拌され摩擦等により生じるものであ
るので、実際の走行距離に応じて補正係数KD を設定す
るようにしているので、より高精度に補正係数KD を設
定することが可能である。
を有するトランスファを適用した場合について説明した
が、副変速機構をもたないトランスファにおいても同様
の効果を得ることができる。さらに、上記実施例におい
ては、図14の補正係数KD の設定において、作動油温
度を推定してからの経過時間をもとに補正係数KD を設
定する場合について説明したが、作動油温度を推定して
からの走行距離に応じて補正係数KD を設定するように
することも可能であり、作動油温度の上昇は車両が走行
に応じて作動油が攪拌され摩擦等により生じるものであ
るので、実際の走行距離に応じて補正係数KD を設定す
るようにしているので、より高精度に補正係数KD を設
定することが可能である。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
の流体圧制御装置によれば、一般に、作動流体の粘性が
その温度に依存し、その流体圧の変化量や変化率が、同
じく作動流体の粘性に関与していることから、流体圧制
御手段で流体圧作動弁を作動し流体圧制御を行うことに
よって所望の制御圧を出力し、このとき、流体温度推定
手段で、流体圧変化検出手段で検出した制御圧の流体圧
変化状態に相当する作動流体温度を、現時点での作動流
体の温度として推定することによって、作動流体の温度
を測定する温度センサを配設することなく作動流体の温
度を容易に推定することができる。
の流体圧制御装置によれば、一般に、作動流体の粘性が
その温度に依存し、その流体圧の変化量や変化率が、同
じく作動流体の粘性に関与していることから、流体圧制
御手段で流体圧作動弁を作動し流体圧制御を行うことに
よって所望の制御圧を出力し、このとき、流体温度推定
手段で、流体圧変化検出手段で検出した制御圧の流体圧
変化状態に相当する作動流体温度を、現時点での作動流
体の温度として推定することによって、作動流体の温度
を測定する温度センサを配設することなく作動流体の温
度を容易に推定することができる。
【0102】また、請求項2の流体圧制御装置によれ
ば、流体圧変化検出手段として流体圧作動弁の弁の作動
速度を検出し、前記作動流体の圧力変化量又は変化率
と、作動流体温度との相関から、例えば、この作動速度
からなる流体圧変化状態と作動流体温度との対応を表す
対応テーブルを参照し、流体圧変化検出手段で検出した
作動速度に対応する作動流体温度を検索し、検索した作
動流体温度を現時点での作動流体の推定温度とすること
により、作動流体の温度を容易に推定することができ
る。
ば、流体圧変化検出手段として流体圧作動弁の弁の作動
速度を検出し、前記作動流体の圧力変化量又は変化率
と、作動流体温度との相関から、例えば、この作動速度
からなる流体圧変化状態と作動流体温度との対応を表す
対応テーブルを参照し、流体圧変化検出手段で検出した
作動速度に対応する作動流体温度を検索し、検索した作
動流体温度を現時点での作動流体の推定温度とすること
により、作動流体の温度を容易に推定することができ
る。
【0103】また、請求項3の流体圧制御装置によれ
ば、流体圧制御手段で流体圧作動弁を作動し、流体圧制
御を行うことによって流体圧を予め設定した基準圧から
所定圧まで変更させ、このとき、流体圧検出手段で前記
流体圧が予め設定した所定圧に達したことを検出したと
き、流体温度推定手段によって、前記作動流体の圧力変
化量又は変化率と、作動流体温度との相関から、例え
ば、所要時間からなる流体圧変化状態と作動流体温度と
の対応を表す対応テーブルを参照し、所要時間検出手段
で検出した所要時間に対応する作動流体温度を検索しこ
れを作動流体の推定温度とすることにより容易に作動流
体の温度を推定することができる。
ば、流体圧制御手段で流体圧作動弁を作動し、流体圧制
御を行うことによって流体圧を予め設定した基準圧から
所定圧まで変更させ、このとき、流体圧検出手段で前記
流体圧が予め設定した所定圧に達したことを検出したと
き、流体温度推定手段によって、前記作動流体の圧力変
化量又は変化率と、作動流体温度との相関から、例え
ば、所要時間からなる流体圧変化状態と作動流体温度と
の対応を表す対応テーブルを参照し、所要時間検出手段
で検出した所要時間に対応する作動流体温度を検索しこ
れを作動流体の推定温度とすることにより容易に作動流
体の温度を推定することができる。
【0104】さらに、請求項4の流体圧制御装置によれ
ば、流体圧検出手段として油圧スイッチを用いることに
よって、油圧スイッチを備えた流体圧制御装置において
は、既に備えている油圧スイッチの情報を流用すること
により、新たにセンサ等を追加することなく容易に作動
油温度を推定することができる。
ば、流体圧検出手段として油圧スイッチを用いることに
よって、油圧スイッチを備えた流体圧制御装置において
は、既に備えている油圧スイッチの情報を流用すること
により、新たにセンサ等を追加することなく容易に作動
油温度を推定することができる。
【図1】本発明に係わる流体圧制御装置の基本構成図で
ある。
ある。
【図2】本発明に係わる流体圧制御装置を適用した四輪
駆動車の駆動力伝達装置の概略を示す構成図である。
駆動車の駆動力伝達装置の概略を示す構成図である。
【図3】本発明に係わるトランスファの内部構造を示す
図である。
図である。
【図4】シフトスリーブの動作説明に供する説明図であ
る。
る。
【図5】油圧供給回路の構成を示すブロック図である。
【図6】パイロット切換弁の動作説明に供する説明図で
ある。
ある。
【図7】コントローラの構成を示すブロック図である。
【図8】回転数差ΔNと前輪側への伝達トルクΔTとの
対応を表す特性図である。
対応を表す特性図である。
【図9】クラッチ圧PC と前輪側への伝達トルクΔTと
の対応を表す特性図である。
の対応を表す特性図である。
【図10】デューティ比Dとクラッチ圧PC との対応を
表す特性図である。
表す特性図である。
【図11】駆動力配分制御処理の処理手順を示すフロー
チャートである。
チャートである。
【図12】補正係数算出処理の処理手順を示すフローチ
ャートである。
ャートである。
【図13】作動時間(カウント値t1)と作動油温度
(推定油温T)との対応を表す対応テーブルである。
(推定油温T)との対応を表す対応テーブルである。
【図14】作動油温度Tと経過時間t(カウント値t
2)との対応を表す特性線図である。
2)との対応を表す特性線図である。
10 エンジン 16 油圧供給装置 18 コントローラ 22 トランスファ 40 トランスファケーシング 66 湿式多板摩擦クラッチ(摩擦クラッチ) 72 チェーン 90 モード選択スイッチ 94 車速センサ 100 メインポンプ 102 電動モータ 103 モータ駆動回路 104 サブポンプ 105 オイルタンク 120 電磁切換弁 124 減圧弁 126 パイロット切換弁 128 デューティ制御電磁弁
Claims (4)
- 【請求項1】 流体圧作動弁と、該流体圧作動弁を作動
し所望の制御圧を出力する流体圧制御手段とを有する流
体圧制御装置において、前記制御圧の変化状態を検出す
る流体圧変化検出手段と、前記流体圧制御手段で所定の
圧力制御を行ったとき前記流体圧変化検出手段で検出し
た流体圧変化状態をもとに、当該流体圧変化状態に相当
する作動流体温度を前記作動流体温度として推定する流
体温度推定手段とを備えることを特徴とする流体圧制御
装置。 - 【請求項2】 前記流体圧変化検出手段は、前記流体圧
作動弁の弁の作動速度を検出することにより前記流体圧
の変化状態を検出し、前記流体温度推定手段は当該作動
速度と作動流体温度との相関から対応する作動流体温度
を算出設定し、これを前記作動流体温度として推定する
ことを特徴とする上記請求項1記載の流体圧制御装置。 - 【請求項3】 前記流体圧変化検出手段は、前記流体圧
が予め設定した所定圧に達したか否かを検出する流体圧
検出手段と、前記流体圧制御手段で流体圧を予め設定し
た基準圧から所定圧まで変更させたとき前記流体圧検出
手段で所定圧に達したことを検出するまでの所要時間を
検出する所要時間検出手段とを備え、前記流体温度推定
手段は、前記流体圧検出手段で所定圧に達したことを検
出したとき、所要時間と作動流体温度との相関から対応
する作動流体温度を算出設定し、これを前記作動流体温
度として推定することを特徴とする上記請求項1記載の
流体圧制御装置。 - 【請求項4】 前記流体圧検出手段は、油圧スイッチで
あることを特徴とする上記請求項3に記載の流体圧制御
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6226474A JPH0893794A (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | 流体圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6226474A JPH0893794A (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | 流体圧制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0893794A true JPH0893794A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=16845671
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6226474A Pending JPH0893794A (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | 流体圧制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0893794A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6769526B2 (en) * | 2000-09-19 | 2004-08-03 | Nissan Motor Co., Ltd. | Apparatus for estimating clutch temperature |
WO2014073449A1 (ja) * | 2012-11-06 | 2014-05-15 | 本田技研工業株式会社 | 故障検知装置及びハイブリッド車両 |
WO2014125926A1 (ja) * | 2013-02-15 | 2014-08-21 | 本田技研工業株式会社 | 油圧制御装置及びそれを備えた四輪駆動車両の駆動力配分装置 |
JP2015105696A (ja) * | 2013-11-29 | 2015-06-08 | アイシン精機株式会社 | 作動油温度推定装置 |
-
1994
- 1994-09-21 JP JP6226474A patent/JPH0893794A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9506505B2 (en) | 2012-11-06 | 2016-11-29 | Honda Motor Co., Ltd. | Malfunction detection apparatus and hybrid vehicle |
WO2014125926A1 (ja) * | 2013-02-15 | 2014-08-21 | 本田技研工業株式会社 | 油圧制御装置及びそれを備えた四輪駆動車両の駆動力配分装置 |
CN104968959A (zh) * | 2013-02-15 | 2015-10-07 | 本田技研工业株式会社 | 油压控制装置以及具有该油压控制装置的四轮驱动车辆的驱动力分配装置 |
US9377063B2 (en) | 2013-02-15 | 2016-06-28 | Honda Motor Co., Ltd. | Hydraulic control device and driving force distribution device for four-wheel drive vehicle provided with the same |
JP6035414B2 (ja) * | 2013-02-15 | 2016-11-30 | 本田技研工業株式会社 | 油圧制御装置及びそれを備えた四輪駆動車両の駆動力配分装置 |
JP2015105696A (ja) * | 2013-11-29 | 2015-06-08 | アイシン精機株式会社 | 作動油温度推定装置 |
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