JPH0890463A - 水平多関節形ロボット - Google Patents
水平多関節形ロボットInfo
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- JPH0890463A JPH0890463A JP25152794A JP25152794A JPH0890463A JP H0890463 A JPH0890463 A JP H0890463A JP 25152794 A JP25152794 A JP 25152794A JP 25152794 A JP25152794 A JP 25152794A JP H0890463 A JPH0890463 A JP H0890463A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 所望の動作範囲の上方向に制限がある場所
に好適で、かつ装置のコンパクト化を図ることができる
水平多関節形ロボットを提供すること。 【構成】 水平多関節形ロボットにおいて、基台1に
対して鉛直軸;O1 を中心に旋回自在な第1のアーム2
と、第1のアーム2の先端部に支持されて、第1のアー
ム2に対して鉛直軸;O2 を中心に旋回自在な第1の旋
回部材3と、第1の旋回部材3に対して水平軸;O3 を
中心に旋回自在であって、該水平軸と直交する方向に延
びる第2のアーム4と、第2のアーム4の先端部に支持
されて、第2のアームに対して第2のアームの旋回軸;
O3 と平行な水平軸;O4 を中心に旋回自在な第2の旋
回部材5と、第2の旋回部材5に対して鉛直軸と平行な
旋回軸;O5 を中心に旋回自在な手首部材6と、手首部
材6に支持される操作要素とを具備することを特徴とし
ている。
に好適で、かつ装置のコンパクト化を図ることができる
水平多関節形ロボットを提供すること。 【構成】 水平多関節形ロボットにおいて、基台1に
対して鉛直軸;O1 を中心に旋回自在な第1のアーム2
と、第1のアーム2の先端部に支持されて、第1のアー
ム2に対して鉛直軸;O2 を中心に旋回自在な第1の旋
回部材3と、第1の旋回部材3に対して水平軸;O3 を
中心に旋回自在であって、該水平軸と直交する方向に延
びる第2のアーム4と、第2のアーム4の先端部に支持
されて、第2のアームに対して第2のアームの旋回軸;
O3 と平行な水平軸;O4 を中心に旋回自在な第2の旋
回部材5と、第2の旋回部材5に対して鉛直軸と平行な
旋回軸;O5 を中心に旋回自在な手首部材6と、手首部
材6に支持される操作要素とを具備することを特徴とし
ている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水平多関節形ロボット
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、溶接作業や被加工物を取扱う、
いわゆるハンドリング作業を行うロボットは、垂直多関
節形のものが主流となっている。
いわゆるハンドリング作業を行うロボットは、垂直多関
節形のものが主流となっている。
【0003】例えば、垂直多関節形ロボットを説明する
と、図9において、101は固定部材102に対して図
示しない駆動機により水平方向に旋回自在に支持された
台板、103および104は台板101に対して夫々第
1支点;O11のまわりで回動自在に支持された下腕およ
びリンクレバー、105はハリンクレバー104に回転
的に支持された後腕、106は下腕103の他端部に第
2支点;O12のまわりで回動自在に支持された上腕で、
この上腕106は後腕105の他端部とも回動自在に支
持されていて、上腕106、下腕103、リンクレバー
104および後腕105により平行リンク機構が形成さ
れている。107は上腕106の自由端部に第3支点;
O13のまわりで回動自在に支持された旋回部材、108
は第3支点;O13と略直交する第4支点;O14のまわり
に回動自在に支持された手首部材である。手首部材10
8の先端には、図示しない組立工具、塗装スプレーガ
ン、溶接用トーチあるいは切削工具などの操作要素が適
宜に支持される。
と、図9において、101は固定部材102に対して図
示しない駆動機により水平方向に旋回自在に支持された
台板、103および104は台板101に対して夫々第
1支点;O11のまわりで回動自在に支持された下腕およ
びリンクレバー、105はハリンクレバー104に回転
的に支持された後腕、106は下腕103の他端部に第
2支点;O12のまわりで回動自在に支持された上腕で、
この上腕106は後腕105の他端部とも回動自在に支
持されていて、上腕106、下腕103、リンクレバー
104および後腕105により平行リンク機構が形成さ
れている。107は上腕106の自由端部に第3支点;
O13のまわりで回動自在に支持された旋回部材、108
は第3支点;O13と略直交する第4支点;O14のまわり
に回動自在に支持された手首部材である。手首部材10
8の先端には、図示しない組立工具、塗装スプレーガ
ン、溶接用トーチあるいは切削工具などの操作要素が適
宜に支持される。
【0004】上記ロボットにおいて、各部材を適宜に回
動させてロボットの手首部材108をX方向、Y方向お
よびZ方向等に自在に位置変位させている。
動させてロボットの手首部材108をX方向、Y方向お
よびZ方向等に自在に位置変位させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ロボッ
トにおいて、例えば、旋回部材107の旋回軸;O13と
手首部材108の旋回軸;O14とが交わる点をP点と
し、このP点を所望の範囲に移動させるに伴ってロボッ
トの姿勢が変化する。図10において、上記P点を動作
範囲内のP1 、P2 およびP3 の位置へ移動したときの
ロボットの夫々の高さは、例えば、固定部材102の底
面からそれぞれH1 、H2 およびH3 となる。すなわ
ち、所望の動作範囲内に点Pを移動させる場合、特に上
腕106が種々の姿勢に変化するため、所望の動作範囲
の上方に上腕106の可動スペースを確保しておく必要
がある。換言すれば、所望の動作範囲の上方向に制限が
ある場合、例えば、入り組んだ場所や天井が低い場合な
どには、従来のロボットを用いることができなかった。
トにおいて、例えば、旋回部材107の旋回軸;O13と
手首部材108の旋回軸;O14とが交わる点をP点と
し、このP点を所望の範囲に移動させるに伴ってロボッ
トの姿勢が変化する。図10において、上記P点を動作
範囲内のP1 、P2 およびP3 の位置へ移動したときの
ロボットの夫々の高さは、例えば、固定部材102の底
面からそれぞれH1 、H2 およびH3 となる。すなわ
ち、所望の動作範囲内に点Pを移動させる場合、特に上
腕106が種々の姿勢に変化するため、所望の動作範囲
の上方に上腕106の可動スペースを確保しておく必要
がある。換言すれば、所望の動作範囲の上方向に制限が
ある場合、例えば、入り組んだ場所や天井が低い場合な
どには、従来のロボットを用いることができなかった。
【0006】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、所望の動作範囲、すなわち作業領域
の上方向に制限がある場所に好適で、かつ装置のコンパ
クト化を図ることができる水平多関節形ロボットを提供
することである。
ので、その目的は、所望の動作範囲、すなわち作業領域
の上方向に制限がある場所に好適で、かつ装置のコンパ
クト化を図ることができる水平多関節形ロボットを提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本第1の発明は、水平多関節形ロボットに適用され
る。その特徴とするところは、基台に対して鉛直軸を中
心に旋回自在な第1のアームと、第1のアームの先端部
に支持されて、第1のアームに対して鉛直軸を中心に旋
回自在な第1の旋回部材と、第1の旋回部材に対して水
平軸を中心に旋回自在であって、該水平軸と直交する方
向に延びる第2のアームと、第2のアームの先端部に支
持されて、第2のアームに対して第2のアームの旋回軸
と平行な水平軸を中心に旋回自在な第2の旋回部材と、
第2の旋回部材に対して鉛直軸と平行な旋回軸を中心に
旋回自在な手首部材と、手首部材に支持される操作要素
とを配設したことである。本第2の発明は、水平多関節
形ロボットに適用される。その特徴とするところは、前
記第1の発明において、前記第2のアームが、基部と先
端部とが第2のアームの長軸と直交する方向に分割さ
れ、かつ先端部が基部に対して第2のアームの長軸を中
心として旋回自在としたことである。
め、本第1の発明は、水平多関節形ロボットに適用され
る。その特徴とするところは、基台に対して鉛直軸を中
心に旋回自在な第1のアームと、第1のアームの先端部
に支持されて、第1のアームに対して鉛直軸を中心に旋
回自在な第1の旋回部材と、第1の旋回部材に対して水
平軸を中心に旋回自在であって、該水平軸と直交する方
向に延びる第2のアームと、第2のアームの先端部に支
持されて、第2のアームに対して第2のアームの旋回軸
と平行な水平軸を中心に旋回自在な第2の旋回部材と、
第2の旋回部材に対して鉛直軸と平行な旋回軸を中心に
旋回自在な手首部材と、手首部材に支持される操作要素
とを配設したことである。本第2の発明は、水平多関節
形ロボットに適用される。その特徴とするところは、前
記第1の発明において、前記第2のアームが、基部と先
端部とが第2のアームの長軸と直交する方向に分割さ
れ、かつ先端部が基部に対して第2のアームの長軸を中
心として旋回自在としたことである。
【0008】
【実施例】以下、図示の実施例を参照して本発明を詳細
に説明する。図1及至図5において、2は、例えば、固
定の基台1に対して鉛直軸;O1 のまわりで旋回自在に
支持された第1のアーム、3は第1のアーム2に対して
鉛直軸;O2 のまわりで旋回自在に支持された第1の旋
回部材、4は第1の旋回部材3に対して水平軸;O3 の
まわりで旋回自在に支持されて、水平軸;O3 と直交す
る方向に延びる第2のアームである。図示の場合、第2
のアーム4は、基部4Aと先端部4Bとが第2のアーム
4の長軸と直交する方向に分割されていて、かつ先端部
4Bが基部4Aに対して第2のアーム4の長軸を中心と
して旋回自在に支持されている。さらに、5は第2アー
ム4の旋回軸;O3 と平行な水平軸;O4 のまわりで旋
回自在に支持された第2の旋回部材、6は第2の旋回部
材5の長軸のまわりで旋回する、例えば、図示の場合、
鉛直線と平行な旋回軸;O5 のまわりで旋回自在な手首
部材である。なお、手首部材6には、溶接用トーチ、切
削工具、つかみ工具、組立工具などの操作要素が適宜に
取付けられる。
に説明する。図1及至図5において、2は、例えば、固
定の基台1に対して鉛直軸;O1 のまわりで旋回自在に
支持された第1のアーム、3は第1のアーム2に対して
鉛直軸;O2 のまわりで旋回自在に支持された第1の旋
回部材、4は第1の旋回部材3に対して水平軸;O3 の
まわりで旋回自在に支持されて、水平軸;O3 と直交す
る方向に延びる第2のアームである。図示の場合、第2
のアーム4は、基部4Aと先端部4Bとが第2のアーム
4の長軸と直交する方向に分割されていて、かつ先端部
4Bが基部4Aに対して第2のアーム4の長軸を中心と
して旋回自在に支持されている。さらに、5は第2アー
ム4の旋回軸;O3 と平行な水平軸;O4 のまわりで旋
回自在に支持された第2の旋回部材、6は第2の旋回部
材5の長軸のまわりで旋回する、例えば、図示の場合、
鉛直線と平行な旋回軸;O5 のまわりで旋回自在な手首
部材である。なお、手首部材6には、溶接用トーチ、切
削工具、つかみ工具、組立工具などの操作要素が適宜に
取付けられる。
【0009】さらに、各部について詳細に説明すると、
第1のアーム2は、適宜の減速機12を介して第1のモ
ータ11により水平方向に旋回される。例えば、減速機
としては、公知のハーモニック減速機が好適であって、
このハーモニック減速機を例示して説明すると、モータ
11の回転軸13に楕円状のウェーブジェネレータ14
を固定し、内歯を有する円環状のサーキュラスプライン
15を回転軸13と同心状に基台1に固定し、サーキュ
ラスプライン15の内歯に噛合して、弾性変形しながら
ウェーブジェネレータ14に応動して回転する、外歯を
有する円筒状のフレックススプライン16を設け、この
フレックススプライン16の円筒端部に出力回転部材1
8を固定した構造を有している。なお、ウェーブジェネ
レータ14とフレックススプライン16との間には、通
常、ボールベアリングなどの減摩部材17が設けられて
いる。
第1のアーム2は、適宜の減速機12を介して第1のモ
ータ11により水平方向に旋回される。例えば、減速機
としては、公知のハーモニック減速機が好適であって、
このハーモニック減速機を例示して説明すると、モータ
11の回転軸13に楕円状のウェーブジェネレータ14
を固定し、内歯を有する円環状のサーキュラスプライン
15を回転軸13と同心状に基台1に固定し、サーキュ
ラスプライン15の内歯に噛合して、弾性変形しながら
ウェーブジェネレータ14に応動して回転する、外歯を
有する円筒状のフレックススプライン16を設け、この
フレックススプライン16の円筒端部に出力回転部材1
8を固定した構造を有している。なお、ウェーブジェネ
レータ14とフレックススプライン16との間には、通
常、ボールベアリングなどの減摩部材17が設けられて
いる。
【0010】上記ウェーブジェネレータ14、サーキュ
ラスプライン15、フレックススプライン16および減
摩部材17からなる、いわゆるハーモニック減速機12
においては、ウェーブジェネレータ14に嵌合して弾性
変形するフレックススプライン16の外歯が、サーキュ
ラスプライン15の内歯と2点において噛合し、かつフ
レックススプライン16の歯数N1 がサーキュラスプラ
イン15の歯数N2 より僅かに少なく設定されており、
(N2 −N1 )/N1 なる大きな減速比が得られる。こ
のフレックススプライン16の弾性変形を伴う減速回転
が、その薄肉筒部を介して出力回転部材18に伝達され
る。
ラスプライン15、フレックススプライン16および減
摩部材17からなる、いわゆるハーモニック減速機12
においては、ウェーブジェネレータ14に嵌合して弾性
変形するフレックススプライン16の外歯が、サーキュ
ラスプライン15の内歯と2点において噛合し、かつフ
レックススプライン16の歯数N1 がサーキュラスプラ
イン15の歯数N2 より僅かに少なく設定されており、
(N2 −N1 )/N1 なる大きな減速比が得られる。こ
のフレックススプライン16の弾性変形を伴う減速回転
が、その薄肉筒部を介して出力回転部材18に伝達され
る。
【0011】第1の旋回部材3は、適宜の減速機19、
例えば上記したと同様のハーモニック減速機19を介し
て第2のモータ20により、鉛直軸;O2 のまわりに水
平方向に旋回される。さらに、図4に示されるごとく、
第1の旋回部材3の水平軸;O3 の両端には第3および
第4のモータ21、23が支持されている。この第3の
モータ21の回転は適宜の減速機22、例えばハーモニ
ック減速機22を介して第2のアーム4の基部4Aに伝
達され、これにより、第2のアーム4の基部4Aが第3
のモータ21により水平軸;O3 を中心として回動され
る。
例えば上記したと同様のハーモニック減速機19を介し
て第2のモータ20により、鉛直軸;O2 のまわりに水
平方向に旋回される。さらに、図4に示されるごとく、
第1の旋回部材3の水平軸;O3 の両端には第3および
第4のモータ21、23が支持されている。この第3の
モータ21の回転は適宜の減速機22、例えばハーモニ
ック減速機22を介して第2のアーム4の基部4Aに伝
達され、これにより、第2のアーム4の基部4Aが第3
のモータ21により水平軸;O3 を中心として回動され
る。
【0012】第4のモータ23の回転は傘歯車24A、
24Bを介して適宜の減速機25、例えばハーモニック
減速機25の入力軸251に伝達され、この減速機25
の出力軸252が第2のアームの先端部4Bに連結され
る。このため、第2のアームの先端部4Bは、基部4A
に対して第2のアームの長軸;O31−O31を中心として
第3のモータ23により回動される。
24Bを介して適宜の減速機25、例えばハーモニック
減速機25の入力軸251に伝達され、この減速機25
の出力軸252が第2のアームの先端部4Bに連結され
る。このため、第2のアームの先端部4Bは、基部4A
に対して第2のアームの長軸;O31−O31を中心として
第3のモータ23により回動される。
【0013】図5に示されるごとく、第2のアームの先
端部4Bには、第5および第6のモータ31、41が配
設されている。第5のモータ31の回転は、傘歯車32
A、32Bを介して回転軸33に伝達される。適宜の減
速機34、例えばハーモニック減速機34の入力軸34
1が回転軸33と平行となるよう配設されると共に、回
転軸33および減速機34の入力軸341に、例えば、
夫々タイミングプーリー35、36が取付けられる。こ
のタイミングプーリー35、36間にタイミングベルト
37が張設され、この回転伝達機構により、減速機34
に回転力が伝達される。
端部4Bには、第5および第6のモータ31、41が配
設されている。第5のモータ31の回転は、傘歯車32
A、32Bを介して回転軸33に伝達される。適宜の減
速機34、例えばハーモニック減速機34の入力軸34
1が回転軸33と平行となるよう配設されると共に、回
転軸33および減速機34の入力軸341に、例えば、
夫々タイミングプーリー35、36が取付けられる。こ
のタイミングプーリー35、36間にタイミングベルト
37が張設され、この回転伝達機構により、減速機34
に回転力が伝達される。
【0014】さらに、減速機34の出力回転部材342
が第2の旋回部材5に連結されるため、第2の旋回部材
5は、第5のモータ31により軸心;O4 を中心として
回動される。
が第2の旋回部材5に連結されるため、第2の旋回部材
5は、第5のモータ31により軸心;O4 を中心として
回動される。
【0015】第6のモータ41の回転は、傘歯車42
A,42Bを介して軸線;O4 −O4と平行に配設され
た回転軸43に伝達される。一方、軸線;O4 −O4 と
同軸の回転自在な回転軸44が配設されていて、これら
の回転軸43、44には、例えば、夫々タイミングプー
リー45、46が取付けられると共に、タイミングベル
ト47が張設されている。回転軸44の回転は、傘歯車
48A、48Bを介して軸線;O5 と平行に配設された
回転軸49に伝達される。さらに回転軸49の回転は、
平歯車51A、51Bを介して適宜の減速機52、例え
ばハーモニック減速機52の入力軸521に伝達され
る。なお減速機52の入出力軸は軸線;O5と一致する
ように配設されている。減速機52の出力回転部材52
2が、手首部材6に連結されて、この手首部材6が、第
6のモータ41により軸心;O5 を中心として回動され
る。
A,42Bを介して軸線;O4 −O4と平行に配設され
た回転軸43に伝達される。一方、軸線;O4 −O4 と
同軸の回転自在な回転軸44が配設されていて、これら
の回転軸43、44には、例えば、夫々タイミングプー
リー45、46が取付けられると共に、タイミングベル
ト47が張設されている。回転軸44の回転は、傘歯車
48A、48Bを介して軸線;O5 と平行に配設された
回転軸49に伝達される。さらに回転軸49の回転は、
平歯車51A、51Bを介して適宜の減速機52、例え
ばハーモニック減速機52の入力軸521に伝達され
る。なお減速機52の入出力軸は軸線;O5と一致する
ように配設されている。減速機52の出力回転部材52
2が、手首部材6に連結されて、この手首部材6が、第
6のモータ41により軸心;O5 を中心として回動され
る。
【0016】上記構成において、各モータを適宜に駆動
することによって、各部材が回動して、手首部材6に支
持された操作要素を目的とする状態に位置変位させるこ
とができる。
することによって、各部材が回動して、手首部材6に支
持された操作要素を目的とする状態に位置変位させるこ
とができる。
【0017】すなわち、所望の動作範囲におけるロボッ
トの姿勢について説明すると、図6および図7におい
て、第2の旋回部材5の旋回軸;O4 と手首部材6の旋
回軸;O5 とが交わる点をP点とし、この点Pを所望の
動作範囲“イ”上の点P1 、P2 およびP3 へ移動した
ときのロボットの姿勢を示している。この時のロボット
の夫々の高さは、例えば、基台1の底面からそれぞれH
11、H12およびH13とする。例えば、点P1 におけるロ
ボットの姿勢は、第1のアーム2の旋回軸;O1、第1
の旋回部材3の旋回軸;O2 および手首部材6の旋回
軸;O5 が同一鉛直面上にあって、第2のアーム4が水
平面と平行であるときの姿勢で、その時のロボットの高
さH11は動作範囲の上限を越えていない。
トの姿勢について説明すると、図6および図7におい
て、第2の旋回部材5の旋回軸;O4 と手首部材6の旋
回軸;O5 とが交わる点をP点とし、この点Pを所望の
動作範囲“イ”上の点P1 、P2 およびP3 へ移動した
ときのロボットの姿勢を示している。この時のロボット
の夫々の高さは、例えば、基台1の底面からそれぞれH
11、H12およびH13とする。例えば、点P1 におけるロ
ボットの姿勢は、第1のアーム2の旋回軸;O1、第1
の旋回部材3の旋回軸;O2 および手首部材6の旋回
軸;O5 が同一鉛直面上にあって、第2のアーム4が水
平面と平行であるときの姿勢で、その時のロボットの高
さH11は動作範囲の上限を越えていない。
【0018】点P2 の状態においては、第2のアーム4
が水平面と平行の状態のままで第1のアーム2を、図7
において、旋回軸;O1 を中心として時計回りに適宜に
旋回すると共に、第1の旋回部材3を旋回軸;O2 を中
心として反時計回りに適宜に旋回した姿勢であり、その
時のロボットの高さH12はP1 点での高さH11と同じで
ある。
が水平面と平行の状態のままで第1のアーム2を、図7
において、旋回軸;O1 を中心として時計回りに適宜に
旋回すると共に、第1の旋回部材3を旋回軸;O2 を中
心として反時計回りに適宜に旋回した姿勢であり、その
時のロボットの高さH12はP1 点での高さH11と同じで
ある。
【0019】次に点P3 の状態においては、第1のアー
ム2の旋回軸;O1 、第1の旋回部材3の旋回軸;O2
および手首部材6の旋回軸;O5 が同一鉛直面上にあっ
て、第2のアーム4が旋回軸;O3 を中心として上方向
へ回動したときの姿勢であり、この時のロボットの高さ
H13は、動作範囲の上限を第2のアーム4の先端形状相
当分だけ越えることになる。
ム2の旋回軸;O1 、第1の旋回部材3の旋回軸;O2
および手首部材6の旋回軸;O5 が同一鉛直面上にあっ
て、第2のアーム4が旋回軸;O3 を中心として上方向
へ回動したときの姿勢であり、この時のロボットの高さ
H13は、動作範囲の上限を第2のアーム4の先端形状相
当分だけ越えることになる。
【0020】すなわち、ロボットの上下方向の位置は、
第2のアーム4が旋回軸;O3 のまわりに旋回すること
で決まるので、動作範囲の上限のどの位置に点Pを移動
してもロボットの高さはP3 点の場合と同じ状態とな
る。このため、動作範囲の上方向にP3 点のときのロボ
ットの高さH13を確保すれば、動作範囲内を自在に作動
させて作業することができる。
第2のアーム4が旋回軸;O3 のまわりに旋回すること
で決まるので、動作範囲の上限のどの位置に点Pを移動
してもロボットの高さはP3 点の場合と同じ状態とな
る。このため、動作範囲の上方向にP3 点のときのロボ
ットの高さH13を確保すれば、動作範囲内を自在に作動
させて作業することができる。
【0021】さらに、図8は、図1および図2に示され
るロボットの平面図であって、第1のアーム2を旋回
軸;O1 を中心として、例えば、時計方向に旋回した状
態を示す。図8において、点P1 から点P4 へと水平方
向に移動させた状態において、ロボットの鉛直面の動作
範囲は、図6に示される動作範囲“イ”と一致する。す
なわち、ロボットの動作範囲“イ”は第1のアーム2の
旋回軸;O1 を中心とする全周域で有効であるので、ド
ーナツ状の空間を作業領域とすることができる。
るロボットの平面図であって、第1のアーム2を旋回
軸;O1 を中心として、例えば、時計方向に旋回した状
態を示す。図8において、点P1 から点P4 へと水平方
向に移動させた状態において、ロボットの鉛直面の動作
範囲は、図6に示される動作範囲“イ”と一致する。す
なわち、ロボットの動作範囲“イ”は第1のアーム2の
旋回軸;O1 を中心とする全周域で有効であるので、ド
ーナツ状の空間を作業領域とすることができる。
【0022】なお、第2のアーム4が、第2のアームの
基部4Aと第2のアームの先端部4Bとに分割されてい
れば、第2のアームの先端部4Bを旋回軸;O31−O31
のまわりに旋回することによって、手首部材6に支持さ
れた操作要素を旋回軸;O31−O31を中心に旋回させ
て、操作要素の姿勢を変更することができるため有効で
ある。
基部4Aと第2のアームの先端部4Bとに分割されてい
れば、第2のアームの先端部4Bを旋回軸;O31−O31
のまわりに旋回することによって、手首部材6に支持さ
れた操作要素を旋回軸;O31−O31を中心に旋回させ
て、操作要素の姿勢を変更することができるため有効で
ある。
【0023】勿論、操作要素を旋回軸;O31−O31のま
わりに旋回させる必要がない場合には、上記に拘わら
ず、第2のアームの基部4Aと第2のアームの先端部4
Bとを一体とすることができる。この場合、第2のアー
ム4の旋回軸;O3 と第2の旋回部材5の旋回軸;O4
とは常に平行の状態となることは勿論である。
わりに旋回させる必要がない場合には、上記に拘わら
ず、第2のアームの基部4Aと第2のアームの先端部4
Bとを一体とすることができる。この場合、第2のアー
ム4の旋回軸;O3 と第2の旋回部材5の旋回軸;O4
とは常に平行の状態となることは勿論である。
【0024】なお、基台1を固定するとして説明した
が、回転移動装置、単一方向の移動装置、X−Y方向の
移動装置あるいは回転−直線移動装置等の、いわゆる適
宜の搬送装置に基台1を搭載すれば、ロボットの操作領
域の拡大を図れることは勿論である。
が、回転移動装置、単一方向の移動装置、X−Y方向の
移動装置あるいは回転−直線移動装置等の、いわゆる適
宜の搬送装置に基台1を搭載すれば、ロボットの操作領
域の拡大を図れることは勿論である。
【0025】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係る水平多関節形ロボットは、動作領域に対するロボッ
トとして必要な高さが、従来のロボットに比べて可及的
に小さい値で済むため、所望の動作範囲の上方向に制限
がある場合でも有効に作業を行うことができる。
係る水平多関節形ロボットは、動作領域に対するロボッ
トとして必要な高さが、従来のロボットに比べて可及的
に小さい値で済むため、所望の動作範囲の上方向に制限
がある場合でも有効に作業を行うことができる。
【0026】勿論、ロボットの前後方向の作業だけでな
く、ロボットの周囲において所望の動作範囲の上方向に
制限がある場合でも作業を行うことができる。すなわ
ち、ドーナツ状の空間内で作業することができる。
く、ロボットの周囲において所望の動作範囲の上方向に
制限がある場合でも作業を行うことができる。すなわ
ち、ドーナツ状の空間内で作業することができる。
【0027】さらに、第2のアームは、基部と先端部と
が第2のアームの長軸と直交する方向に分割されて、か
つ先端部が基部に対して第2のアームの長軸を中心とし
て旋回自在に構成されていれば、手首部材に支持される
操作要素をさらに自在に動作させて作業することができ
る。
が第2のアームの長軸と直交する方向に分割されて、か
つ先端部が基部に対して第2のアームの長軸を中心とし
て旋回自在に構成されていれば、手首部材に支持される
操作要素をさらに自在に動作させて作業することができ
る。
【図1】本発明の実施例を示す斜視図
【図2】図1の動作状態説明図
【図3】図1における III−III 線断面図
【図4】図3におけるIV−IV線断面図
【図5】図2におけるV−V線断面図
【図6】図1の動作状態を示す図
【図7】図6の平面図
【図8】図6の動作状態を示す平面図
【図9】従来例を示す斜視図
【図10】図9の動作状態説明図
1 基台 2 第1のアーム 3 第1の旋回部材 4 第2のアーム 4A 第2のアームの基部 4B 第2のアームの先端部 5 第2の旋回部材 6 手首部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中桐 浩 大阪市淀川区田川2丁目1番11号 株式会 社ダイヘン内
Claims (2)
- 【請求項1】 基台に対して鉛直軸を中心に旋回自在な
第1のアームと、第1のアームの先端部に支持されて、
第1のアームに対して鉛直軸を中心に旋回自在な第1の
旋回部材と、第1の旋回部材に対して水平軸を中心に旋
回自在であって、該水平軸と直交する方向に延びる第2
のアームと、第2のアームの先端部に支持されて、第2
のアームに対して第2のアームの旋回軸と平行な水平軸
を中心に旋回自在な第2の旋回部材と、第2の旋回部材
に対して鉛直軸と平行な旋回軸を中心に旋回自在な手首
部材と、手首部材に支持される操作要素とを具備してな
る水平多関節形ロボット。 - 【請求項2】 前記第2のアームは、基部と先端部とが
第2のアームの長軸と直交する方向に分割され、かつ先
端部が基部に対して第2のアームの長軸を中心として旋
回自在である請求項1に記載の水平多関節形ロボット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25152794A JPH0890463A (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | 水平多関節形ロボット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25152794A JPH0890463A (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | 水平多関節形ロボット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0890463A true JPH0890463A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=17224142
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25152794A Pending JPH0890463A (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | 水平多関節形ロボット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0890463A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7202442B2 (en) * | 2004-02-27 | 2007-04-10 | Daihen Corporation | Cable arrangement for robot arm, and industrial robot utilizing the same |
EP1829652A1 (en) * | 2006-03-01 | 2007-09-05 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Industrial robot |
US8442686B2 (en) | 2011-01-31 | 2013-05-14 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Articulated arm robot, control method and control program |
WO2015020089A1 (ja) * | 2013-08-09 | 2015-02-12 | 日本電産サンキョー株式会社 | 水平多関節ロボットおよび水平多関節ロボットの製造方法 |
JP2015036186A (ja) * | 2013-08-09 | 2015-02-23 | 日本電産サンキョー株式会社 | 水平多関節ロボット |
US10780586B2 (en) | 2013-08-09 | 2020-09-22 | Nidec Sankyo Corporation | Horizontal articulated robot with bevel gears |
JPWO2021124986A1 (ja) * | 2019-12-16 | 2021-06-24 |
-
1994
- 1994-09-19 JP JP25152794A patent/JPH0890463A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN100411831C (zh) * | 2004-02-27 | 2008-08-20 | 株式会社大亨 | 机器人手臂的线缆的配设构造及具备它的工业用机器人 |
EP1829652A1 (en) * | 2006-03-01 | 2007-09-05 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Industrial robot |
US7513174B2 (en) | 2006-03-01 | 2009-04-07 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Industrial robot |
US8442686B2 (en) | 2011-01-31 | 2013-05-14 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Articulated arm robot, control method and control program |
WO2015020089A1 (ja) * | 2013-08-09 | 2015-02-12 | 日本電産サンキョー株式会社 | 水平多関節ロボットおよび水平多関節ロボットの製造方法 |
JP2015036186A (ja) * | 2013-08-09 | 2015-02-23 | 日本電産サンキョー株式会社 | 水平多関節ロボット |
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