JPH088938A - ループ型時分割多重通信装置 - Google Patents
ループ型時分割多重通信装置Info
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- JPH088938A JPH088938A JP6135551A JP13555194A JPH088938A JP H088938 A JPH088938 A JP H088938A JP 6135551 A JP6135551 A JP 6135551A JP 13555194 A JP13555194 A JP 13555194A JP H088938 A JPH088938 A JP H088938A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ループ型時分割多重通信装置において、各領
域をインターリーブ多重することにより、制御情報、バ
ーストデータのスループットを向上させる。 【構成】 伝送路に対し、利用者端末から送られたデー
タを連続/不連続データごとに多重化した上で交互に等
間隔で多重し、さらに装置の監視・制御情報を交互に等
間隔で多重化した後送出する。伝送路からの受信データ
は同様に多重分離し、それぞれの利用者端末に送出す
る。
域をインターリーブ多重することにより、制御情報、バ
ーストデータのスループットを向上させる。 【構成】 伝送路に対し、利用者端末から送られたデー
タを連続/不連続データごとに多重化した上で交互に等
間隔で多重し、さらに装置の監視・制御情報を交互に等
間隔で多重化した後送出する。伝送路からの受信データ
は同様に多重分離し、それぞれの利用者端末に送出す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は構内交換機、ローカル・
エリア・ネットワーク等に利用するループ型時分割多重
通信装置に関する。
エリア・ネットワーク等に利用するループ型時分割多重
通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来のループ型時分割通信装
置の構成を示している。
置の構成を示している。
【0003】図11において、1はループ型時分割多重
通信装置であり、2は監視・制御端末であり、センター
ノード装置(CN)41に接続されている。42、4
3、44はローカルノード装置(LN)である。以下、
これらのセンターノード装置(CN)およびローカルノ
ード装置(LN)を総称してノード装置と呼ぶ。
通信装置であり、2は監視・制御端末であり、センター
ノード装置(CN)41に接続されている。42、4
3、44はローカルノード装置(LN)である。以下、
これらのセンターノード装置(CN)およびローカルノ
ード装置(LN)を総称してノード装置と呼ぶ。
【0004】ノード装置41、42、43、44は0系
伝送路31および1系伝送路32によって環状に接続さ
れている。0系伝送路31は正常運用時に情報を多重化
する伝送路であり、1系伝送路32は障害発生時用の予
備伝送路である。利用者端末51、52、53、54は
それぞれノード装置41、42、43、44に接続され
ている。
伝送路31および1系伝送路32によって環状に接続さ
れている。0系伝送路31は正常運用時に情報を多重化
する伝送路であり、1系伝送路32は障害発生時用の予
備伝送路である。利用者端末51、52、53、54は
それぞれノード装置41、42、43、44に接続され
ている。
【0005】図12は、図11の1つのノード装置の内
部構成を示した概略ブロック図である。
部構成を示した概略ブロック図である。
【0006】図12において、多重化領域分割手段21
は伝送路31に接続された伝送路受信手段22に接続さ
れ、隣接ノード装置からの伝送フレームタイミングが入
力され、監視・制御情報領域のタイミングを監視・制御
手段4に、連続データである回線情報領域のタイミング
を回線交換手段27に、IEEE802パケットデータ
を伝送する不連続データ領域のタイミングをパケット入
出力手段6に、それぞれ送出する。CNの伝送路受信手
段22の出力は位相調整用遅延手段24に接続され、位
相調整用遅延手段24の出力は多重化ハイウェイ(受信
側)25に接続されている。
は伝送路31に接続された伝送路受信手段22に接続さ
れ、隣接ノード装置からの伝送フレームタイミングが入
力され、監視・制御情報領域のタイミングを監視・制御
手段4に、連続データである回線情報領域のタイミング
を回線交換手段27に、IEEE802パケットデータ
を伝送する不連続データ領域のタイミングをパケット入
出力手段6に、それぞれ送出する。CNの伝送路受信手
段22の出力は位相調整用遅延手段24に接続され、位
相調整用遅延手段24の出力は多重化ハイウェイ(受信
側)25に接続されている。
【0007】なお、LNの伝送路受信手段22の出力は
直接多重化ハイウェイ(受信側)25に接続されてお
り、位相調整用遅延手段24を備えない。
直接多重化ハイウェイ(受信側)25に接続されてお
り、位相調整用遅延手段24を備えない。
【0008】多重化ハイウェイ(受信側)25および多
重化ハイウェイ(送信側)26は、監視・制御手段4、
回線交換手段27、パケット入出力手段6に接続され、
強化ハイウェイ26の送信側データは、伝送路32に接
続された伝送路送信手段23に接続される。
重化ハイウェイ(送信側)26は、監視・制御手段4、
回線交換手段27、パケット入出力手段6に接続され、
強化ハイウェイ26の送信側データは、伝送路32に接
続された伝送路送信手段23に接続される。
【0009】位相調整用遅延手段24はループ型時分割
多重通信装置内で少なくとも1ヵ所に用意すれば十分で
あるので、図11におけるセンターノード装置41にの
み実装される。
多重通信装置内で少なくとも1ヵ所に用意すれば十分で
あるので、図11におけるセンターノード装置41にの
み実装される。
【0010】図11における監視・制御端末2はCN内
の監視・制御手段4に接続される。回線交換用利用者端
末7は回線入出力手段54に接続され、回線入出力手段
54は回線交換ハイウェイ53を介して回線交換手段5
2に接続されている。パケット用利用者端末9はIEE
E802型通信線路8を介してパケット入出力手段6に
接続されている。
の監視・制御手段4に接続される。回線交換用利用者端
末7は回線入出力手段54に接続され、回線入出力手段
54は回線交換ハイウェイ53を介して回線交換手段5
2に接続されている。パケット用利用者端末9はIEE
E802型通信線路8を介してパケット入出力手段6に
接続されている。
【0011】図13は、同装置で用いる伝送フレーム構
造を示している。固定長の伝送フレーム11はフレーム
同期パターンなどを含む伝送用のヘッダ12と伝送誤り
検出用情報などを含むトレーラ13と情報部から構成さ
れ、情報部は装置の監視・制御情報領域35と利用者の
端末、回線からのデータ37を多重化する連続データ領
域36と利用者のパケットデータを多重化する不連続デ
ータ領域38から構成されている。さらにそれぞれの領
域は、伝送フレームの先頭からの位置に固定的に連続な
領域を割り当てられている。それぞれの領域に対する情
報の多重化構造を図14、図15、図16に示す。
造を示している。固定長の伝送フレーム11はフレーム
同期パターンなどを含む伝送用のヘッダ12と伝送誤り
検出用情報などを含むトレーラ13と情報部から構成さ
れ、情報部は装置の監視・制御情報領域35と利用者の
端末、回線からのデータ37を多重化する連続データ領
域36と利用者のパケットデータを多重化する不連続デ
ータ領域38から構成されている。さらにそれぞれの領
域は、伝送フレームの先頭からの位置に固定的に連続な
領域を割り当てられている。それぞれの領域に対する情
報の多重化構造を図14、図15、図16に示す。
【0012】図14はループ型時分割多重通信装置の監
視・制御情報の多重化構造を示している。可変長の監視
・制御情報は不連続に発生するため、伝送帯域の使用効
率の点から、伝送フレーム11内の監視・制御情報領域
35全体を各ノード装置の監視・制御手段に共通の領域
として帯域を割り当て、全ノード装置で共有している。
視・制御情報の多重化構造を示している。可変長の監視
・制御情報は不連続に発生するため、伝送帯域の使用効
率の点から、伝送フレーム11内の監視・制御情報領域
35全体を各ノード装置の監視・制御手段に共通の領域
として帯域を割り当て、全ノード装置で共有している。
【0013】各ノード装置からの監視・制御情報フレー
ム351、352、353は、領域内に連続的に領域を
確保し、蓄積、速度変換により多重化される。それぞれ
の境界には伝送手順規約ごとにトークンやフラグ、Go
Ahead パターンなどと呼ばれる識別子41、4
2を配置することにより情報フレームの境界と領域の空
き状況を示し、共有している監視・制御情報領域35の
全ノード装置からの多重アクセスを実現している。
ム351、352、353は、領域内に連続的に領域を
確保し、蓄積、速度変換により多重化される。それぞれ
の境界には伝送手順規約ごとにトークンやフラグ、Go
Ahead パターンなどと呼ばれる識別子41、4
2を配置することにより情報フレームの境界と領域の空
き状況を示し、共有している監視・制御情報領域35の
全ノード装置からの多重アクセスを実現している。
【0014】1つの伝送フレーム11の監視・制御情報
領域35に収まらない監視・制御情フレーム351、3
53は連続する伝送フレームの監視・制御情報領域を連
続なものとして扱って多重化される。
領域35に収まらない監視・制御情フレーム351、3
53は連続する伝送フレームの監視・制御情報領域を連
続なものとして扱って多重化される。
【0015】図15は利用者の端末、回線からの連続デ
ータの多重化構造を示している。伝送フレーム11内の
利用者連続データ領域36に、先頭から8ビットごとに
区切ったタイムスロット(TS)を定義し、利用者の回
線ごとに必要な伝送帯域を実現する数のTSを、情報量
の圧縮を行っていない連続データにとって最も伝送効率
の良い位置固定の位置多重方式で割り当てている。した
がって、125μsごとに到着する伝送フレームに1個
のTSを確保した場合の伝送帯域は64kb/sとな
り、全伝送帯域は全TS数と64kb/sの積に等しく
なる。回線交換手段は多重化ハイウェイと多重化ハイウ
ェイ側内部フレーム361の間で速度変換を行い、多重
化ハイウェイ側内部フレーム361と交換回線ハイウェ
イ上のフレーム362の間でTSの載せ換えを行ってい
る。交換回線ハイウェイ上のフレーム362に割り当て
られたTSに、回線入出力手段が利用者端末・回線から
のデータ363を多重化している。
ータの多重化構造を示している。伝送フレーム11内の
利用者連続データ領域36に、先頭から8ビットごとに
区切ったタイムスロット(TS)を定義し、利用者の回
線ごとに必要な伝送帯域を実現する数のTSを、情報量
の圧縮を行っていない連続データにとって最も伝送効率
の良い位置固定の位置多重方式で割り当てている。した
がって、125μsごとに到着する伝送フレームに1個
のTSを確保した場合の伝送帯域は64kb/sとな
り、全伝送帯域は全TS数と64kb/sの積に等しく
なる。回線交換手段は多重化ハイウェイと多重化ハイウ
ェイ側内部フレーム361の間で速度変換を行い、多重
化ハイウェイ側内部フレーム361と交換回線ハイウェ
イ上のフレーム362の間でTSの載せ換えを行ってい
る。交換回線ハイウェイ上のフレーム362に割り当て
られたTSに、回線入出力手段が利用者端末・回線から
のデータ363を多重化している。
【0016】図16は利用者の計算機などの端末からの
パケットなどの形態をとった不連続データの多重化構造
を示している。
パケットなどの形態をとった不連続データの多重化構造
を示している。
【0017】パケットなどのデータは不連続に発生する
ため、伝送帯域の使用効率の点から、伝送フレーム11
内の利用者不連続データ領域38全体を各ノード装置の
パケット入出力手段に共通の領域として帯域を割り当
て、全ノード装置で共有している。
ため、伝送帯域の使用効率の点から、伝送フレーム11
内の利用者不連続データ領域38全体を各ノード装置の
パケット入出力手段に共通の領域として帯域を割り当
て、全ノード装置で共有している。
【0018】各利用者端末からのパケットなどの情報フ
レーム381、382、383は、領域内に連続的に領
域を確保し、蓄積、速度変換により多重化される。それ
ぞれの境界には伝送手順規約ごとにトークンやフラグ、
Go Ahead パターンなどと呼ばれる識別子4
1、42を配置することにより情報フレームの境界と領
域の空き状況を示し、共有している利用者不連続データ
領域38の全ノード装置からの多重アクセスを実現して
いる。
レーム381、382、383は、領域内に連続的に領
域を確保し、蓄積、速度変換により多重化される。それ
ぞれの境界には伝送手順規約ごとにトークンやフラグ、
Go Ahead パターンなどと呼ばれる識別子4
1、42を配置することにより情報フレームの境界と領
域の空き状況を示し、共有している利用者不連続データ
領域38の全ノード装置からの多重アクセスを実現して
いる。
【0019】1つの伝送フレーム11の利用者不連続デ
ータ領域38に収まらない情報フレーム381、383
は連続する伝送フレームの利用者不連続データ領域を連
続なものとして扱って多重化される。図17はデータの
伝送経路を示した図である。
ータ領域38に収まらない情報フレーム381、383
は連続する伝送フレームの利用者不連続データ領域を連
続なものとして扱って多重化される。図17はデータの
伝送経路を示した図である。
【0020】ループ型時分割多重通信装置に接続された
利用者端末52、54間で送受信されるデータは、運用
系の伝送路31で接続されているノード装置と中継ノー
ド装置41、43により伝送される。予備系の伝送路3
2はここでは使用されていない。
利用者端末52、54間で送受信されるデータは、運用
系の伝送路31で接続されているノード装置と中継ノー
ド装置41、43により伝送される。予備系の伝送路3
2はここでは使用されていない。
【0021】利用者データは、中継ローカルノード装置
43内で、伝送路受信手段431、多重化ハイウェイ4
32、回線交換手段433またはパケット入出力手段4
34、多重化ハイウェイ432、伝送路送信手段435
の経路で中継する。
43内で、伝送路受信手段431、多重化ハイウェイ4
32、回線交換手段433またはパケット入出力手段4
34、多重化ハイウェイ432、伝送路送信手段435
の経路で中継する。
【0022】一方、中継センターノード装置41内で
は、伝送路受信手段411、位相調整用遅延手段41
2、多重化ハイウェイ413、回線交換手段414また
はパケット入出力手段415、多重化ハイウェイ41
3、伝送路送信手段416の経路で中継する。
は、伝送路受信手段411、位相調整用遅延手段41
2、多重化ハイウェイ413、回線交換手段414また
はパケット入出力手段415、多重化ハイウェイ41
3、伝送路送信手段416の経路で中継する。
【0023】監視・制御情報領域、利用者連続データ領
域、利用者不連続データ領域ともにCNの位相調整用遅
延手段を経由して伝送される。その際に発生する詳細な
遅延を図18に示す。
域、利用者不連続データ領域ともにCNの位相調整用遅
延手段を経由して伝送される。その際に発生する詳細な
遅延を図18に示す。
【0024】図18は利用者連続データと利用者不連続
データの中継遅延と多重化位置をノード装置ごとに示し
たものである。同図ではノード装置数をCNを含めて4
台とし、CN、LN1、LN2、CNの順に接続されて
いることを想定している。また、同図における横軸は経
過時間である。
データの中継遅延と多重化位置をノード装置ごとに示し
たものである。同図ではノード装置数をCNを含めて4
台とし、CN、LN1、LN2、CNの順に接続されて
いることを想定している。また、同図における横軸は経
過時間である。
【0025】CNが送出したフレーム長125μsの送
信フレーム71には1つの利用者不連続データ711と
1つの利用者不連続データ712を含んでおり、隣接L
N1へ送出される。同図では1つのフレームにのみ着目
しているが、送信フレームは125μsごとに連続して
送出されている。利用者不連続データ712には利用者
の端末が送受信するデータと領域の空きを示す識別子が
含まれる。
信フレーム71には1つの利用者不連続データ711と
1つの利用者不連続データ712を含んでおり、隣接L
N1へ送出される。同図では1つのフレームにのみ着目
しているが、送信フレームは125μsごとに連続して
送出されている。利用者不連続データ712には利用者
の端末が送受信するデータと領域の空きを示す識別子が
含まれる。
【0026】伝送路を経由したCN送信フレーム71は
伝送遅延による時間経過後LN1に到着し、受信フレー
ム72となる。LN1では伝送路受信手段、多重化ハイ
ウェイ(受信側)、監視・制御情報多重化手段、利用者
連続データ多重化手段、利用者不連続データ多重化手
段、多重化ハイウェイ(送信側)、伝送路送信手段によ
る多重化遅延による時間経過後、LN2に向けて送出さ
れLN1送信フレーム73となる。LN3,LN4でも
同様に伝送遅延、多重化遅延が加わり、位相の遅れた伝
送フレームが中継されている。
伝送遅延による時間経過後LN1に到着し、受信フレー
ム72となる。LN1では伝送路受信手段、多重化ハイ
ウェイ(受信側)、監視・制御情報多重化手段、利用者
連続データ多重化手段、利用者不連続データ多重化手
段、多重化ハイウェイ(送信側)、伝送路送信手段によ
る多重化遅延による時間経過後、LN2に向けて送出さ
れLN1送信フレーム73となる。LN3,LN4でも
同様に伝送遅延、多重化遅延が加わり、位相の遅れた伝
送フレームが中継されている。
【0027】図18において、74はLN2の受信フレ
ーム、75はLN2の送信フレーム、76はLN3の受
信フレーム、77はLN3の送信フレームである。LN
3の送信フレーム77は伝送遅延による時間経過後、C
Nに到着しCN受信フレーム78となる。CNでは位相
調整用遅延手段により遅延時間の調整を行い、各領域の
情報は次の送信フレーム79の同じ位置に多重化されて
送出される。
ーム、75はLN2の送信フレーム、76はLN3の受
信フレーム、77はLN3の送信フレームである。LN
3の送信フレーム77は伝送遅延による時間経過後、C
Nに到着しCN受信フレーム78となる。CNでは位相
調整用遅延手段により遅延時間の調整を行い、各領域の
情報は次の送信フレーム79の同じ位置に多重化されて
送出される。
【0028】このように、上記従来のループ型時分割多
重通信装置でも装置内の監視・制御情報、利用者の連続
データ、利用者の不連続データを一つの伝送フレーム内
のそれぞれの伝送帯域に効率良く多重化して伝送するこ
とができる。
重通信装置でも装置内の監視・制御情報、利用者の連続
データ、利用者の不連続データを一つの伝送フレーム内
のそれぞれの伝送帯域に効率良く多重化して伝送するこ
とができる。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のループ型時分割多重通信装置では、連続データ領域
に多重化される利用者データは利用者端末に等間隔、電
話回線など一般的には125μsで到達するよう、通信
装置内の少なくとも1カ所に伝送フレームの位相調整用
遅延手段を設けることにより利用者データの連続性を保
っているが、図17および図18に示すように通信装置
の監視・制御情報や利用者の不連続データ領域もこの位
相調整用遅延手段を経由するため、各々の情報の装置内
遅延時間が位相調整用遅延手段の遅延時間以下にはする
ことができず、結果的に多重アクセスのための識別子に
も大きな遅延が発生しスループットが低くなるという問
題点があった。
来のループ型時分割多重通信装置では、連続データ領域
に多重化される利用者データは利用者端末に等間隔、電
話回線など一般的には125μsで到達するよう、通信
装置内の少なくとも1カ所に伝送フレームの位相調整用
遅延手段を設けることにより利用者データの連続性を保
っているが、図17および図18に示すように通信装置
の監視・制御情報や利用者の不連続データ領域もこの位
相調整用遅延手段を経由するため、各々の情報の装置内
遅延時間が位相調整用遅延手段の遅延時間以下にはする
ことができず、結果的に多重アクセスのための識別子に
も大きな遅延が発生しスループットが低くなるという問
題点があった。
【0030】さらに、図12における多重化ハイウェイ
25、26はほぼノード間を接続する伝送路の通信速度
に等しい帯域を持つ必要があるため、伝送容量の増大化
に伴い多重化ハイウェイに接続される監視・制御情報多
重化手段、回線交換手段、パケット入出力手段を実現す
るそれぞれの回路は高速な部品を用いなければならず、
消費電力が増大し、装置価格が上昇するという問題点が
あった。
25、26はほぼノード間を接続する伝送路の通信速度
に等しい帯域を持つ必要があるため、伝送容量の増大化
に伴い多重化ハイウェイに接続される監視・制御情報多
重化手段、回線交換手段、パケット入出力手段を実現す
るそれぞれの回路は高速な部品を用いなければならず、
消費電力が増大し、装置価格が上昇するという問題点が
あった。
【0031】本発明は、このような従来の問題点を解決
するものであり、装置の監視・制御情報と利用者の不連
続データのスループットを向上することができる優れた
ループ型時分割多重通信装置を提供することを目的とす
る。
するものであり、装置の監視・制御情報と利用者の不連
続データのスループットを向上することができる優れた
ループ型時分割多重通信装置を提供することを目的とす
る。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、装置の監視・制御情報領域、利用者の連続
データ領域、利用者の不連続データ領域を等間隔に交互
に多重化する手段を設け、利用者の連続データ領域のみ
が位相調整用遅延手段を経由するように構成したもので
ある。
するために、装置の監視・制御情報領域、利用者の連続
データ領域、利用者の不連続データ領域を等間隔に交互
に多重化する手段を設け、利用者の連続データ領域のみ
が位相調整用遅延手段を経由するように構成したもので
ある。
【0033】
【作用】本発明は上記構成により、装置の監視・制御情
報領域、および利用者の不連続データ領域に多重化され
たデータがループを1周する時間が伝送路の伝送遅延と
多重化手段の多重化・多重分離による遅延の総和に等し
くなるため、データの周回遅延時間を小さくすることが
できる。さらに、伝送路への多重化位置が伝送フレーム
全体にほぼ均一に配置されるため、領域ごと個別の多重
化ハイウェイを用いた場合でも伝送用多重化ハイウェイ
へ多重化する際の遅延手段がほとんど不要になり、回路
が簡素化され、消費電力、発熱量、不要輻射や価格を低
減することができる。
報領域、および利用者の不連続データ領域に多重化され
たデータがループを1周する時間が伝送路の伝送遅延と
多重化手段の多重化・多重分離による遅延の総和に等し
くなるため、データの周回遅延時間を小さくすることが
できる。さらに、伝送路への多重化位置が伝送フレーム
全体にほぼ均一に配置されるため、領域ごと個別の多重
化ハイウェイを用いた場合でも伝送用多重化ハイウェイ
へ多重化する際の遅延手段がほとんど不要になり、回路
が簡素化され、消費電力、発熱量、不要輻射や価格を低
減することができる。
【0034】
【実施例】図1は本発明の一実施例の構成を示すもので
ある。
ある。
【0035】図1において、1はループ型時分割多重通
信装置であり、2は監視・制御端末であり、センターノ
ード装置(CN)41に接続されている。42、43、
44はローカルノード装置(LN)である。以下、これ
らのセンターノード装置(CN)、およびローカルノー
ド装置(LN)を総称してノード装置と呼ぶ。
信装置であり、2は監視・制御端末であり、センターノ
ード装置(CN)41に接続されている。42、43、
44はローカルノード装置(LN)である。以下、これ
らのセンターノード装置(CN)、およびローカルノー
ド装置(LN)を総称してノード装置と呼ぶ。
【0036】ノード装置41、42、43、44は0系
伝送路31および1系伝送路32によって環境に接続さ
れている。0系伝送路31は正常運用時に情報を多重化
する伝送路であり、1系伝送路32は障害発生時用の予
備伝送路である。利用者端末51、52、53、54は
それぞれノード装置41、42、43、44に接続され
ている。
伝送路31および1系伝送路32によって環境に接続さ
れている。0系伝送路31は正常運用時に情報を多重化
する伝送路であり、1系伝送路32は障害発生時用の予
備伝送路である。利用者端末51、52、53、54は
それぞれノード装置41、42、43、44に接続され
ている。
【0037】図2は図1の1つのノード装置の内部を示
した概略ブロック図である。図2において、領域多重化
・多重分離手段25は伝送路3に接続された伝送路受信
手段22に接続され、隣接ノード装置からの伝送フレー
ムが入力され、監視・制御情報領域のデータを監視・制
御手段4に、連続データである回線情報領域のデータを
位相調整用遅延手段24または回線交換手段27に、不
連続データであるIEEE802パケットデータを伝送
するバースト領域のデータをパケット入出力手段6に、
それぞれ多重分離して送出する。さらに領域強化・多重
分離手段25は、監視・制御手段4、回線交換手段2
7、パケット入出力手段6からの送出データを多重化
し、隣接ノード装置に接続される伝送路32に接続され
た伝送路出力手段23へ送出する。
した概略ブロック図である。図2において、領域多重化
・多重分離手段25は伝送路3に接続された伝送路受信
手段22に接続され、隣接ノード装置からの伝送フレー
ムが入力され、監視・制御情報領域のデータを監視・制
御手段4に、連続データである回線情報領域のデータを
位相調整用遅延手段24または回線交換手段27に、不
連続データであるIEEE802パケットデータを伝送
するバースト領域のデータをパケット入出力手段6に、
それぞれ多重分離して送出する。さらに領域強化・多重
分離手段25は、監視・制御手段4、回線交換手段2
7、パケット入出力手段6からの送出データを多重化
し、隣接ノード装置に接続される伝送路32に接続され
た伝送路出力手段23へ送出する。
【0038】なお、位相調整用遅延手段24はループ型
時分割多重通信装置内で少なくとも1ヵ所に用意すれば
十分であるので、図1におけるセンターノード装置41
にのみ実装される。
時分割多重通信装置内で少なくとも1ヵ所に用意すれば
十分であるので、図1におけるセンターノード装置41
にのみ実装される。
【0039】図1における監視・制御端末2はCN内の
監視・制御手段4に接続される。回線交換用利用者端末
7は回線入出力手段29に接続され、この回線入出力手
段29は回線交換ハイウェイ28を介して回線交換手段
27に接続されている。パケット用利用者端末9はIE
EE802型通信線路8を介してパケット入出力手段6
に接続されている。
監視・制御手段4に接続される。回線交換用利用者端末
7は回線入出力手段29に接続され、この回線入出力手
段29は回線交換ハイウェイ28を介して回線交換手段
27に接続されている。パケット用利用者端末9はIE
EE802型通信線路8を介してパケット入出力手段6
に接続されている。
【0040】次に、上記実施例の動作について説明す
る。図2において、領域多重化・多重分離手段25はそ
れぞれの領域を伝送フレームの先頭からの位置を基準に
して交互に等間隔で多重化・または多重分離する。
る。図2において、領域多重化・多重分離手段25はそ
れぞれの領域を伝送フレームの先頭からの位置を基準に
して交互に等間隔で多重化・または多重分離する。
【0041】図3は図2の領域多重化・多重分離手段2
5の機能の概念図である。図3において、2つの入力信
号A、Bは多重化単位ごとに区切られ、交互に出力する
ことでハイウェイ上に時分割強化される。
5の機能の概念図である。図3において、2つの入力信
号A、Bは多重化単位ごとに区切られ、交互に出力する
ことでハイウェイ上に時分割強化される。
【0042】図2における領域多重化・多重分離手段2
5は、まず利用者連続データ(回線交換データ)領域と
利用者不連続データ(パケットデータ)領域を多重化
し、次にその出力と監視・制御領域を交互に多重化す
る。
5は、まず利用者連続データ(回線交換データ)領域と
利用者不連続データ(パケットデータ)領域を多重化
し、次にその出力と監視・制御領域を交互に多重化す
る。
【0043】図4は領域多重化の様子を図に表したもの
である。図4において、11は伝送フレームであり、ヘ
ッダ12とトレーラ13を除いた部分に3つの情報領域
が多重化されている。なお、利用者連続データ(回線交
換データ)領域16の伝送の都合で伝送フレーム長は1
25μsとなっている。
である。図4において、11は伝送フレームであり、ヘ
ッダ12とトレーラ13を除いた部分に3つの情報領域
が多重化されている。なお、利用者連続データ(回線交
換データ)領域16の伝送の都合で伝送フレーム長は1
25μsとなっている。
【0044】まず、伝送フレーム11の情報部は監視・
制御情報領域14と利用者データ領域15が一定間隔で
多重化されており、利用者データ領域15は利用者連続
データ(回線交換データ)16と利用者不連続データ
(パケットデータ)17が一定間隔で多重化されてい
る。
制御情報領域14と利用者データ領域15が一定間隔で
多重化されており、利用者データ領域15は利用者連続
データ(回線交換データ)16と利用者不連続データ
(パケットデータ)17が一定間隔で多重化されてい
る。
【0045】図5は、伝送フレームとしてITU−T勧
告の新同期多重階梯(SDH)網のSTM−1準拠のフ
レーム形式を採用し、情報部をC−4コンテナに対応さ
せた場合の例を示す。
告の新同期多重階梯(SDH)網のSTM−1準拠のフ
レーム形式を採用し、情報部をC−4コンテナに対応さ
せた場合の例を示す。
【0046】1フレームの情報部は8ビットのタイムス
ロット2,340個から構成される。監視・制御情報領
域を情報部全体の65分の1の36TS、利用者データ
領域を65分の64の2,304TSとすると、監視・
制御情報領域の帯域は2.304Mb/sとなり、利用
者データ領域の帯域は147.456Mb/sとなる。
領域分割は、情報部2,340TSを65TSごとに区
切り、1TSと64TSずつそれぞれの領域に割り当て
る。
ロット2,340個から構成される。監視・制御情報領
域を情報部全体の65分の1の36TS、利用者データ
領域を65分の64の2,304TSとすると、監視・
制御情報領域の帯域は2.304Mb/sとなり、利用
者データ領域の帯域は147.456Mb/sとなる。
領域分割は、情報部2,340TSを65TSごとに区
切り、1TSと64TSずつそれぞれの領域に割り当て
る。
【0047】次に、この利用者データ領域の9分の8の
2,048TSを連続データ(回線交換データ)領域
に、9分の1の256TSを不連続データ(パケットデ
ータ)領域とすると、連続データ(回線交換データ)領
域の帯域は131.072Mb/s、不連続データ(パ
ケットデータ)領域の帯域は16.384Mb/sとな
る。領域分割は、利用者データ領域2,304を9TS
ごとに区切り、8TSと1TSずつそれぞれの領域に割
り当てる。
2,048TSを連続データ(回線交換データ)領域
に、9分の1の256TSを不連続データ(パケットデ
ータ)領域とすると、連続データ(回線交換データ)領
域の帯域は131.072Mb/s、不連続データ(パ
ケットデータ)領域の帯域は16.384Mb/sとな
る。領域分割は、利用者データ領域2,304を9TS
ごとに区切り、8TSと1TSずつそれぞれの領域に割
り当てる。
【0048】図6に監視・制御手段の入出力するループ
型時分割多重通信装置の監視・制御情報の多重化構造
を、図7に利用者回線交換端末の入出力する連続データ
(回線交換データ)の多重化構造を、図8に利用者パケ
ット端末の入出力する不連続データ(パケットデータ)の
多重化構造をそれぞれ示す。
型時分割多重通信装置の監視・制御情報の多重化構造
を、図7に利用者回線交換端末の入出力する連続データ
(回線交換データ)の多重化構造を、図8に利用者パケ
ット端末の入出力する不連続データ(パケットデータ)の
多重化構造をそれぞれ示す。
【0049】図6において、可変長の監視・制御情報は
不連続に発生するため、伝送帯域の使用効率の点から、
伝送フレーム11内に利用者データ領域15と交互に等
間隔に分散配置された監視・制御情報領域14全体を各
ノード装置の監視・制御手段に共通の領域として帯域を
割り当て、全ノード装置で共有している。
不連続に発生するため、伝送帯域の使用効率の点から、
伝送フレーム11内に利用者データ領域15と交互に等
間隔に分散配置された監視・制御情報領域14全体を各
ノード装置の監視・制御手段に共通の領域として帯域を
割り当て、全ノード装置で共有している。
【0050】各ノード装置からの監視・制御情報フレー
ム141、142、143、144は、監視・制御情報
領域14内に連続的に領域を確保し、速度変換により多
重化される。それぞれの境界には伝送手順規約ごとにト
ークンやフラグ、Go Ahead パターンなどと呼
ばれる識別子145、146、147を配置することに
より情報フレームの境界と領域の空き状況を示し、共有
している監視・制御情報領域14の全ノード装置からの
多重アクセスを実現している。
ム141、142、143、144は、監視・制御情報
領域14内に連続的に領域を確保し、速度変換により多
重化される。それぞれの境界には伝送手順規約ごとにト
ークンやフラグ、Go Ahead パターンなどと呼
ばれる識別子145、146、147を配置することに
より情報フレームの境界と領域の空き状況を示し、共有
している監視・制御情報領域14の全ノード装置からの
多重アクセスを実現している。
【0051】1つの伝送フレーム11の監視・制御情報
領域14に収まらない監視・制御情報フレーム141、
144は連続する伝送フレームの監視・制御情報領域を
連続なものとして扱って多重化される。
領域14に収まらない監視・制御情報フレーム141、
144は連続する伝送フレームの監視・制御情報領域を
連続なものとして扱って多重化される。
【0052】図7において、伝送フレーム11内に監視
・制御情報領域14と利用者データ領域15を交互に等
間隔に分散配置し、さらに利用者データ領域15内に連
続データ(回線交換データ)領域18と不連続データ
(パケットデータ)領域18と不連続データ(パケット
データ)領域17を交互に等間隔に分散配置し、その連
続データ(回線交換データ)領域内に先頭から8ビット
ごとに区切ったタイムスロット(TS)を定義し、利用
者の回線ごとに必要な伝送帯域を実現する数のTSを、
情報量の圧縮を行っていない連続データにとって最も伝
送効率の良い位置固定の位置多重方式で割り当ててい
る。
・制御情報領域14と利用者データ領域15を交互に等
間隔に分散配置し、さらに利用者データ領域15内に連
続データ(回線交換データ)領域18と不連続データ
(パケットデータ)領域18と不連続データ(パケット
データ)領域17を交互に等間隔に分散配置し、その連
続データ(回線交換データ)領域内に先頭から8ビット
ごとに区切ったタイムスロット(TS)を定義し、利用
者の回線ごとに必要な伝送帯域を実現する数のTSを、
情報量の圧縮を行っていない連続データにとって最も伝
送効率の良い位置固定の位置多重方式で割り当ててい
る。
【0053】したがって、125μsごとに到着する伝
送フレームに1個のTSを確保した場合の伝送帯域は6
4kb/sとなり、全伝送帯域は全TS数2,048T
Sと64kb/sの積に等しくなる。
送フレームに1個のTSを確保した場合の伝送帯域は6
4kb/sとなり、全伝送帯域は全TS数2,048T
Sと64kb/sの積に等しくなる。
【0054】回線交換手段27は回線交換ハイウェイ2
8上のフレーム18と領域多重化・多重分離手段側内部
フレームの間でTSの載せ換えを行っている。回線交換
ハイウェイ28上のフレーム18に割り当てられたTS
に、回線入出力手段29が利用者端末・回線からの18
1を多重化している。
8上のフレーム18と領域多重化・多重分離手段側内部
フレームの間でTSの載せ換えを行っている。回線交換
ハイウェイ28上のフレーム18に割り当てられたTS
に、回線入出力手段29が利用者端末・回線からの18
1を多重化している。
【0055】図8において、パケットなどのデータは不
連続に発生するため、伝送帯域の使用効率の点から、伝
送フレーム11内に監視・制御情報領域14と利用者デ
ータ領域15を交互に等間隔に分散配置し、さらに利用
者データ領域15内に連続データ(回線交換データ)領
域18と不連続データ(パケットデータ)領域17を交
互に等間隔に分散配置し、利用者不連続データ領域17
全体を各ノード装置のパケット入出力手段6に共通の領
域として帯域を割り当て、全ノード装置で共有してい
る。
連続に発生するため、伝送帯域の使用効率の点から、伝
送フレーム11内に監視・制御情報領域14と利用者デ
ータ領域15を交互に等間隔に分散配置し、さらに利用
者データ領域15内に連続データ(回線交換データ)領
域18と不連続データ(パケットデータ)領域17を交
互に等間隔に分散配置し、利用者不連続データ領域17
全体を各ノード装置のパケット入出力手段6に共通の領
域として帯域を割り当て、全ノード装置で共有してい
る。
【0056】各利用者端末9からのパケットなどの情報
フレーム171、172、173は、不連続データ(パ
ケットデータ)領域内に連続的に領域を確保し、速度変
換により多重化される。それぞれの境界には伝送手順規
約ごとにトークンやフラグ、Go Aheadパターン
などと呼ばれる識別子174、175を配置することに
より情報フレームの境界と領域の空き状況を示し、共有
している利用者不連続データ領域14の全ノード装置か
らの多重アクセスを実現している。
フレーム171、172、173は、不連続データ(パ
ケットデータ)領域内に連続的に領域を確保し、速度変
換により多重化される。それぞれの境界には伝送手順規
約ごとにトークンやフラグ、Go Aheadパターン
などと呼ばれる識別子174、175を配置することに
より情報フレームの境界と領域の空き状況を示し、共有
している利用者不連続データ領域14の全ノード装置か
らの多重アクセスを実現している。
【0057】1つの伝送フレーム11の利用者不連続デ
ータ領域14に収まらない情報フレーム171、173
は連続する伝送フレームの利用者不連続データ領域を連
続なものとして扱って多重化される。
ータ領域14に収まらない情報フレーム171、173
は連続する伝送フレームの利用者不連続データ領域を連
続なものとして扱って多重化される。
【0058】図9にデータの伝送経路を示す。ループ型
時分割多重通信装置に接続された利用者端末は52、5
4間で送受信されるデータは、運用中の0系の伝送路3
1で接続されているノード装置と中継を行うノード装置
41、43により伝送される。なお、予備系の伝送路3
2はここでは使用されていない。
時分割多重通信装置に接続された利用者端末は52、5
4間で送受信されるデータは、運用中の0系の伝送路3
1で接続されているノード装置と中継を行うノード装置
41、43により伝送される。なお、予備系の伝送路3
2はここでは使用されていない。
【0059】利用者データは、中継ローカルノード装置
43内で、伝送路受信手段431、領域多重化・多重分
離手段432、回線交換手段433またはパケット入出
力手段434、領域多重化・多重分離手段432、伝送
路送信手段435の経路で中継する。
43内で、伝送路受信手段431、領域多重化・多重分
離手段432、回線交換手段433またはパケット入出
力手段434、領域多重化・多重分離手段432、伝送
路送信手段435の経路で中継する。
【0060】一方、中継を行うセンターノード装置41
内では、利用者連続データ(回線交換データ)領域に多
重化されている情報は伝送路受信手段411、領域多重
化・多重分離手段412、位相調整用遅延手段413、
回線交換手段414、領域多重化・多重分離手段41
2、伝送路送信手段416の順の経路で多重化されてお
り、利用者不連続データ(パケットデータ)領域に多重
化されている情報は伝送路受信手段411、領域多重化
・多重分離手段412、回線交換手段414、領域多重
化・多重分離手段412、伝送路送信手段416の順の
経路で、位相調整用遅延手段413を通らずに多重化さ
れている。その際に発生する詳細な遅延を図10に示
す。
内では、利用者連続データ(回線交換データ)領域に多
重化されている情報は伝送路受信手段411、領域多重
化・多重分離手段412、位相調整用遅延手段413、
回線交換手段414、領域多重化・多重分離手段41
2、伝送路送信手段416の順の経路で多重化されてお
り、利用者不連続データ(パケットデータ)領域に多重
化されている情報は伝送路受信手段411、領域多重化
・多重分離手段412、回線交換手段414、領域多重
化・多重分離手段412、伝送路送信手段416の順の
経路で、位相調整用遅延手段413を通らずに多重化さ
れている。その際に発生する詳細な遅延を図10に示
す。
【0061】図10は利用者連続データと利用者不連続
データの中継遅延と多重化位置をノード装置ごとに示し
たものである。
データの中継遅延と多重化位置をノード装置ごとに示し
たものである。
【0062】同図ではノード装置数をCNを含めて4台
とし、CN、LN1、LN2、LN3、CNの順に接続
されていることを想定している。また、同図における横
軸は経過時間である。
とし、CN、LN1、LN2、LN3、CNの順に接続
されていることを想定している。また、同図における横
軸は経過時間である。
【0063】CNが送出したフレーム長125μsの送
信フレーム11には1つの利用者連続データ14と1つ
の利用者不連続データ15を含んでおり、隣接LN1へ
送出される。
信フレーム11には1つの利用者連続データ14と1つ
の利用者不連続データ15を含んでおり、隣接LN1へ
送出される。
【0064】図10では1つのフレームにのみ着目して
いるが、送信フレームは125μsごとに連続して送出
されている。利用者不連続データ15には利用者の端末
が送受信するデータと領域の空きを示す識別子が含まれ
る。
いるが、送信フレームは125μsごとに連続して送出
されている。利用者不連続データ15には利用者の端末
が送受信するデータと領域の空きを示す識別子が含まれ
る。
【0065】伝送路を経由したCN送信フレーム11は
伝送遅延による時間経過後LN1に到着し、受信フレー
ム111となる。LN1では伝送路受信手段、領域多重
化・多重分離手段、監視・制御情報多重化手段、利用者
連続データ多重化手段、利用者不連続データ多重化手
段、伝送路送信手段による多重化遅延による時間経過
後、LN2に向けて送出されLN1送信フレーム112
となる。この時、送受信する伝送フレーム間の位相遅れ
は、位置多重されている利用者連続データの遅延を最小
にするため利用者連続データの多重化遅延時間に合わせ
て設定されている。回線交換手段における連続データの
多重化遅延とパケット入出力手段における不連続データ
の多重化遅延は一致するとは限らないので、不連続デー
タは領域多重化・多重分離手段の中で特に遅延を設け
ず、等間隔に分散してある不連続データ領域の直後の領
域中に多重化する。なお、図10では不連続データの多
重化遅延が連続データの多重化遅延より小さい場合を示
している。
伝送遅延による時間経過後LN1に到着し、受信フレー
ム111となる。LN1では伝送路受信手段、領域多重
化・多重分離手段、監視・制御情報多重化手段、利用者
連続データ多重化手段、利用者不連続データ多重化手
段、伝送路送信手段による多重化遅延による時間経過
後、LN2に向けて送出されLN1送信フレーム112
となる。この時、送受信する伝送フレーム間の位相遅れ
は、位置多重されている利用者連続データの遅延を最小
にするため利用者連続データの多重化遅延時間に合わせ
て設定されている。回線交換手段における連続データの
多重化遅延とパケット入出力手段における不連続データ
の多重化遅延は一致するとは限らないので、不連続デー
タは領域多重化・多重分離手段の中で特に遅延を設け
ず、等間隔に分散してある不連続データ領域の直後の領
域中に多重化する。なお、図10では不連続データの多
重化遅延が連続データの多重化遅延より小さい場合を示
している。
【0066】LN2、LN3でも同様に伝送遅延、多重
化遅延が加わり、位相の遅れた伝送フレームが中継され
ている。図10において、113はLN2の受信フレー
ム、114はLN2の送信フレーム、115はLN3の
受信フレーム、116はLN3の送信フレームである。
LN3の送信フレーム116は伝送遅延による時間経過
後、CNに到着しCN受信フレーム117となる。CN
では位相調整用遅延手段により遅延時間の調整を行い、
利用者連続データ領域内の情報は次の送信フレーム11
8の同じ位置に多重化されて送出される。
化遅延が加わり、位相の遅れた伝送フレームが中継され
ている。図10において、113はLN2の受信フレー
ム、114はLN2の送信フレーム、115はLN3の
受信フレーム、116はLN3の送信フレームである。
LN3の送信フレーム116は伝送遅延による時間経過
後、CNに到着しCN受信フレーム117となる。CN
では位相調整用遅延手段により遅延時間の調整を行い、
利用者連続データ領域内の情報は次の送信フレーム11
8の同じ位置に多重化されて送出される。
【0067】一方、監視・制御情報、利用者不連続デー
タ領域内の情報は位相調整用遅延手段を通らず、等間隔
に分散してある当該領域の直後の領域中に多重化する。
タ領域内の情報は位相調整用遅延手段を通らず、等間隔
に分散してある当該領域の直後の領域中に多重化する。
【0068】このように上記実施例によれば、図10に
おける利用者不連続データ3が位相調整用遅延手段を通
らないため、ループ周回遅延を小さくすることができ、
トークンパッシング手順におけるトークンやHDLCル
ープモード手順におけるGoAhead パターンなど
の多重アクセス制御のための識別子の周回数が増え、ス
ループットの向上を図ることができるという利点を有す
る。
おける利用者不連続データ3が位相調整用遅延手段を通
らないため、ループ周回遅延を小さくすることができ、
トークンパッシング手順におけるトークンやHDLCル
ープモード手順におけるGoAhead パターンなど
の多重アクセス制御のための識別子の周回数が増え、ス
ループットの向上を図ることができるという利点を有す
る。
【0069】同様に、装置の監視・制御情報についても
遅延が小さくなることにより、制御の高速化とスループ
ットの向上を図ることができるという利点を有する。
遅延が小さくなることにより、制御の高速化とスループ
ットの向上を図ることができるという利点を有する。
【0070】また、上記実施例によれば、伝送路の帯域
にほぼ等しい帯域を持つ多重化ハイウェイが不要である
ことから、監視・制御手段、回線交換手段、パケット入
出力手段などを低価格の部品を用いて実現でき、かつ消
費電力や不要輻射を低減できるという効果を有する。
にほぼ等しい帯域を持つ多重化ハイウェイが不要である
ことから、監視・制御手段、回線交換手段、パケット入
出力手段などを低価格の部品を用いて実現でき、かつ消
費電力や不要輻射を低減できるという効果を有する。
【0071】
【発明の効果】本発明は上記実施例より明らかなよう
に、連続、不連続と異なるトラフィックのデータ領域を
等間隔に分散して多重化したものであり、連続データの
伝送効率と遅延時間を悪化させることなく不連続データ
の伝送遅延を高速化しスループットを向上できるという
利点を有する。
に、連続、不連続と異なるトラフィックのデータ領域を
等間隔に分散して多重化したものであり、連続データの
伝送効率と遅延時間を悪化させることなく不連続データ
の伝送遅延を高速化しスループットを向上できるという
利点を有する。
【0072】更に、本発明によれば、伝送路の帯域にほ
ぼ等しい帯域を持つ多重化ハイウェイが不要であること
から、装置の主要な部分を低価格の部品を用いて実現で
き、かつ消費電力や不要輻射を低減できるという効果を
有する。
ぼ等しい帯域を持つ多重化ハイウェイが不要であること
から、装置の主要な部分を低価格の部品を用いて実現で
き、かつ消費電力や不要輻射を低減できるという効果を
有する。
【図1】本発明の一実施例におけるループ型時分割多重
通信装置の概略ブロック図
通信装置の概略ブロック図
【図2】本実施例におけるノード装置の内部構成を示す
ブロック図
ブロック図
【図3】本実施例における多重化手段の多重化機能を示
す説明図
す説明図
【図4】本実施例の装置に用いる伝送フレームの構造図
【図5】本実施例における伝送フレームにSDHのC−
4を用いた伝送フレームの構造例を示す図
4を用いた伝送フレームの構造例を示す図
【図6】本実施例における監視・制御情報の多重化構造
を示す図
を示す図
【図7】本実施例における利用者の連続データの多重化
構造を示す図
構造を示す図
【図8】本実施例における利用者の不連続データの多重
化構造を示す図
化構造を示す図
【図9】本実施例におけるデータの伝送経路を示す図
【図10】本実施例おける中継遅延と多重化位置を示す
図
図
【図11】従来のループ型時分割多重通信装置の概略ブ
ロック図
ロック図
【図12】従来におけるノード装置の内部構成を示すブ
ロック図
ロック図
【図13】従来における伝送フレームの構造図
【図14】従来における監視・制御情報の多重化構造を
示す図
示す図
【図15】従来における利用者の連続データの多重化構
造を示す図
造を示す図
【図16】従来における利用者の不連続デ−タの多重化
構造を示す図
構造を示す図
【図17】従来におけるデータの伝送経路を示す図
【図18】従来におけるデータの中継遅延と多重化位置
を示す図
を示す図
1 ループ型時分割多重通信装置 2 監視・制御端末 4 監視・制御手段 6 パケット入出力手段 7 利用者の連続データ(回線データ)端末 8 不連続データ(パケットデータ)用通信線路 9 利用者の不連続データ(パケットデータ)端末 11 伝送フレーム 14 監視・制御情報領域 15 利用者データ領域 16 利用者連続データ(回線交換データ)領域 17 利用者不連続データ(パケットデータ)領域 22 伝送路受信手段 23 伝送路送信手段 24 位置調整用遅延手段 25 領域多重化・多重分離手段 27 回線交換手段 28 回線交換ハイウェイ 29 回線入出力手段 31 0系伝送路 32 1系伝送路 41 センターノード装置(CN) 42、43、44 ローカルノード装置(LN) 51、52、53、54 利用者端末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西 博之 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 酒井 章 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 環状の伝送路でノード装置が接続された
ループ型時分割多重通信装置であって、前記伝送路上の
フレームに装置の監視・制御用通信領域と利用者データ
領域を等間隔に多重化する手段と、前記利用者データ領
域に連続データ領域と不連続データ領域を等間隔に多重
化する手段とを備え、前記連続データ領域にのみ伝送遅
延による位相調整用遅延手段を通して中継を行うループ
型時分割多重通信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6135551A JPH088938A (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | ループ型時分割多重通信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6135551A JPH088938A (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | ループ型時分割多重通信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH088938A true JPH088938A (ja) | 1996-01-12 |
Family
ID=15154440
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6135551A Pending JPH088938A (ja) | 1994-06-17 | 1994-06-17 | ループ型時分割多重通信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH088938A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011055660A (ja) * | 2009-09-03 | 2011-03-17 | Meidensha Corp | ディジタル保護継電システムの遠隔監視方法 |
CN104067995A (zh) * | 2013-03-28 | 2014-10-01 | 古洛布莱株式会社 | 钓线导件及具备该钓线导件的钓竿 |
-
1994
- 1994-06-17 JP JP6135551A patent/JPH088938A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011055660A (ja) * | 2009-09-03 | 2011-03-17 | Meidensha Corp | ディジタル保護継電システムの遠隔監視方法 |
CN104067995A (zh) * | 2013-03-28 | 2014-10-01 | 古洛布莱株式会社 | 钓线导件及具备该钓线导件的钓竿 |
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