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JPH0882993A - 現像剤担持体、現像装置、プロセスユニット、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

現像剤担持体、現像装置、プロセスユニット、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

Info

Publication number
JPH0882993A
JPH0882993A JP6218620A JP21862094A JPH0882993A JP H0882993 A JPH0882993 A JP H0882993A JP 6218620 A JP6218620 A JP 6218620A JP 21862094 A JP21862094 A JP 21862094A JP H0882993 A JPH0882993 A JP H0882993A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin layer
conductive resin
developer
wear
developing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6218620A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Oshima
磨佐基 尾島
Takahiro Inoue
高広 井上
Kazue Sakurai
和重 櫻井
Junichi Kato
淳一 加藤
Koichi Suwa
貢一 諏訪
Hiroshi Sato
博 佐藤
Satoshi Inami
聡 居波
Tetsuya Sano
哲也 佐野
Atsutoshi Ando
温敏 安藤
Seishi Yamaguchi
誠士 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP6218620A priority Critical patent/JPH0882993A/ja
Publication of JPH0882993A publication Critical patent/JPH0882993A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ユーザーに現像剤担持体の摩耗の状態をより
明確に知らせ、現像剤の補給や現像装置の交換を促すこ
と。 【構成】 導電性樹脂層1bを有する現像スリーブ(現
像剤担持体)1において、前記導電性樹脂層1bの下の
光反射率及び電気伝導度が導電性樹脂層1bと異なる摩
耗度測定領域を設ける。導電性樹脂層1bを有する現像
スリーブ1を備える画像形成装置において、前記導電性
樹脂層1bの摩耗度を測定する反射光量検知装置(摩耗
度測定手段)8と摩耗警告手段を設ける。本発明によれ
ば、現像スリーブ1の導電性樹脂層1bの摩耗度が検知
し易い特定の測定領域を設けたため、現像スリーブ1の
摩耗の状態をより正確に推定することができ、ユーザー
に対してトナー(現像剤)3の補給や現像装置4の交換
を促すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真記録装置等の
画像形成装置とこれに用いられる現像剤担持体、現像装
置、プロセスユニット及びプロセスカートリッジに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図24に従来の画像形成装置の一例を示
すが、図示の画像形成装置は現像剤であるトナーの補給
を前提とした構成を有している。
【0003】即ち、図24において、101は画像形成
装置本体であって、該画像形成装置本体101内にはプ
ロセスカートリッジ118が着脱自在に装着されてい
る。このプロセスカートリッジ118は、潜像担持体で
ある円筒状の感光ドラム111とこれの周囲に配される
帯電装置103、現像装置104及びクリーニング装置
112をまとめて一体的に構成されており、該プロセス
カートリッジ118をそのまま交換することによってメ
ンテナンス性が高められる。
【0004】ところで、前記感光ドラム111は、その
軸を中心に一方向に回転し、前記帯電装置103によっ
てその表面を一様に帯電された後、露光装置102によ
ってその表面に潜像が形成される。
【0005】又、前記現像装置104は、現像剤担持体
である現像スリーブ105を備え、それ自体が現像剤で
あるトナー109を貯蔵・保管するホッパーを構成して
おり、前記感光ドラム111上に形成された潜像にトナ
ー109を供給して該潜像をトナー像として可視化す
る。尚、現像スリーブ105の近傍には、現像剤規制部
材である現像ブレード107が設置されている。そし
て、感光ドラム111と現像スリーブ105の間には、
直流バイアスに交流バイアスを重畳した適正なバイアス
が不図示のバイアス供給電源から与えられる。
【0006】一方、紙カセット117からは転写材11
4が給紙ローラ116によって供給され、該転写材11
4は不図示のレジストローラによって感光ドラム111
上のトナー像と同期がとられて転写装置110に送ら
れ、転写装置110の作用によって転写材114上には
感光ドラム111上のトナー像が転写される。そして、
トナー像の転写を受けた転写材114は定着装置115
に搬送され、定着装置115において熱及び圧力によっ
てトナー像の定着を受け、最終的に画像形成装置本体1
01外へ排出される。
【0007】尚、転写工程において転写材114に転写
されないで感光ドラム111上に残ったトナー109
は、ブレード113を有する前記クリーニング装置11
2によって除去され、感光ドラム111の表面は再び帯
電装置103によって帯電されて前記工程を繰り返す。
【0008】而して、斯かる画像形成装置においては、
メンテナンス性を高めるために、前述のようにプロセス
カートリッジ118を画像形成装置本体101に対して
着脱自在に構成する他、現像装置104をプロセスユニ
ットとして着脱可能な構成にする場合がある。
【0009】ここで、現像装置104の一例として磁性
1成分現像剤を用いたものの詳細を図25に示す。
【0010】図25において、105bはアルミニウム
やステンレススチールのパイプで構成された現像剤担持
体としての非磁性現像スリーブであり、その中には磁極
N・Sが交互に複数個形成された磁石105aが現像ス
リーブ105bに対して不動状態で配設されている。そ
して、現像スリーブ105bの表面には、現像性能の向
上(濃度アップ、スリーブゴーストの低減)を目的とし
て、トナー109の摩擦帯電の安定化を図るために導電
性微粒子を含有する体積抵抗102 〜10-3Ωcmの所
定厚の導電性樹脂層が形成されている。この導電性樹脂
層は、例えば、フェノール樹脂中にカーボンを分散させ
た樹脂を10μm程度の層厚になるよう現像スリーブ1
05bの表面に塗布することによって形成される。
【0011】又、現像スリーブ105b上の位置には、
現像剤規制部材として例えばウレタンゴム、シリコンゴ
ム等のゴムや金属板バネ等によって構成される弾性ブレ
ード107aが所定の圧力で当接されており、該弾性ブ
レード107aは支持板金107bに支持されている。
【0012】ところで、以上説明した画像形成装置にお
いては、最も短サイクルな消耗品としてはトナー109
が挙げられ、印字枚数の増加に伴って消費されていくト
ナー109の残量が所定値に至り、残量検知装置によっ
てトナー無し状態が検知されると、そのことがユーザー
に知らされる。ここで、残量検知装置は、例えば現像剤
スリーブ105bに印加される交流バイアスにより生じ
る静電容量を導電性の線材106と現像スリーブ105
bとの間で検知する検知回路で構成される。尚、前記線
材106は現像スリーブ105bに対して長手方向に亘
って平行に配設されている。
【0013】而して、トナー無し状態が検知されてその
旨がユーザーに知らされると、ユーザーは補給用のトナ
ーを現像装置104に補給する。このトナーの補給は、
例えば現像装置104上部に設けられた開閉可能な蓋1
08を開けることによって行われる。
【0014】一方、現像装置104自身の寿命は次のよ
うにして判断されている。即ち、一般的には所定印字枚
数が予め設定されており、画像形成装置内に設けられた
カウンターに表示された印字枚数によってサービスマン
又はユーザー自身が現像装置104の寿命を判断する
か、或は装置自身が判断して交換を指示する方法が用い
られており、交換時期に達したと判断された現像装置1
04は新規のものに交換されていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】前記トナー補給タイプ
の従来の画像形成装置においては、予め設定された現像
装置の寿命はあくまで目安であり、現像装置の寿命は現
実的にはユーザーの使用状況に可成り左右されるもので
あった。つまり、現像装置の寿命は、これに最も影響す
る現像スリーブ表面の導電性樹脂層の摩耗具合に依存す
る。尚、現像装置の寿命は、導電性樹脂層は通常の使用
(弾性ブレードと現像スリーブの間にトナーが存在して
いる状態での使用)では、十分に満足できるように余裕
を持たせて設計されている。
【0016】しかしながら、現像スリーブ表面の導電性
樹脂層の摩耗具合を明確に知らせる手段は今までに存在
せず、このため、現像装置を交換しないで使い続けるユ
ーザーが多かった。過度の使用により導電性樹脂層が無
くなった現像スリーブの表面には地金が露出してしま
い、導電性樹脂層があったときに比べて画像の濃度・安
定性・スリーブゴースト等の点において遥かに現像性能
が低下してしまう。ユーザーは致命的な画像欠陥と感じ
ない限りそのまま使用し続け、画像形成装置本来の性能
を享受できなかった。
【0017】又、現像装置が寿命を迎える前であって
も、トナー無し状態が検知された後もトナーの補給を行
わないでそのまま使い続けるユーザーが多かった。この
ような不適切な使用状態が続くと、現像スリーブ上にト
ナーが殆ど無くなって現像スリーブと弾性ブレードが直
接摺擦する状態に至り、現像スリーブ表面の導電性樹脂
層が急激に摩耗、劣化してしまう。そして、このような
状態に至ると、ユーザーは画像形成装置本来の性能を享
受できないまま使用し続けることになる。
【0018】特に、現像スリーブ表面の導電性樹脂層の
摩耗、劣化が激しい場合には、現像装置の寿命を極端に
縮めてしまい、致命的な画像欠陥が生じて使用不能とな
る可能性があった。又、現像装置がこのような状態に至
っていることに気付かないままトナー補給を行った場合
には、その補給トナーも無駄になるという不利益が生じ
る可能性もあった。
【0019】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、ユーザーに現像剤担持体の摩
耗の状態をより明確に知らせ、現像剤の補給や現像装置
の交換を促すことができる現像剤担持体、現像装置、プ
ロセスユニット、プロセスカートリッジ及び画像形成装
置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、導電性樹脂層を有する現像
剤担持体において、前記導電性樹脂層の下の光反射率及
び電気伝導度が導電性樹脂層と異なる摩耗度測定領域を
設けたことを特徴とする。
【0021】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記摩耗度測定領域を非画像部に設けたこ
とを特徴とする。
【0022】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記摩耗度測定領域において導電性
樹脂層の下に導電性樹脂層と光反射率が異なる層を設け
たことを特徴とする。
【0023】請求項4記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記非画像部に設けられた摩耗度測定領域
において導電性樹脂層の下に絶縁層を設けるとともに、
導電性樹脂層の摩滅により画像部の導電性樹脂層と電気
的に絶縁される検知部を設けたことを特徴とする。
【0024】請求項5記載の発明は、導電性樹脂層を有
する現像剤担持体上に担持した現像剤を現像剤規制部材
で規制し、現像剤担持体上に現像剤の薄層を形成しなが
ら現像領域へ現像剤を搬送する現像装置において、前記
現像剤担持体の導電性樹脂層の下の光反射率及び電気伝
導度が導電性樹脂層と異なる摩耗度測定領域を設けたこ
とを特徴とする。
【0025】請求項6記載の発明は、導電性樹脂層を有
する現像剤担持体を備える画像形成装置において、前記
導電性樹脂層の摩耗度測定手段と摩耗警告手段を設けた
ことを特徴とする。
【0026】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、前記摩耗度測定手段を反射光量検知手段と
したことを特徴とする。
【0027】請求項8記載の発明は、請求項7記載の発
明において、前記現像剤担持体の反射光量を検知するた
め、現像剤担持体上の測定領域の現像剤を潜像担持体上
に現像する制御手段を設けたことを特徴とする。
【0028】請求項9記載の発明は、請求項6記載の発
明において、前記摩耗度測定手段を導電検知手段とした
ことを特徴とする。
【0029】請求項10記載の発明は、導電性樹脂層を
有し、該導電性樹脂層の下の光反射率及び電気伝導度が
導電性樹脂層と異なる摩耗度測定領域を設けて成る現像
剤像担持体を具備する現像装置を含んでプロセスユニッ
トを構成し、該プロセスユニットを画像形成装置本体に
対して着脱可能としたことを特徴とする。
【0030】請求項11記載の発明は、導電性樹脂層を
有し、該導電性樹脂層の下の光反射率及び電気伝導度が
導電性樹脂層と異なる摩耗度測定領域を設けて成る現像
剤像担持体を具備する現像装置を含んでプロセスカート
リッジを構成し、該プロセスカートリッジを画像形成装
置本体に対して着脱可能としたことを特徴とする。
【0031】
【作用】請求項1記載の発明によれば、現像剤担持体の
導電性樹脂層の摩耗度が検知し易い特定の測定領域を設
けたため、現像剤担持体の摩耗の状態をより正確に推定
することができ、トナー補給や現像装置の交換時期をユ
ーザーにより正確に知らせることができる。
【0032】請求項2記載の発明によれば、摩耗度測定
領域が非画像部に設けられるため、画像が測定領域の影
響を受けることがなく、測定領域の導電性樹脂層の層厚
等を自由に設定することによって、警告を発する時期の
制御を容易に行うことができる。
【0033】請求項3記載の発明によれば、導電性樹脂
層の摩滅により反射光量が大きく変化することを利用す
ることができ、反射光量のより容易で正確な検知が可能
となる。
【0034】請求項4記載の発明によれば、検知部の電
位若しくは電流のDC成分の変化を検知することによっ
て、導電性樹脂層の摩耗度の検知をより正確に行うこと
ができるとともに、測定領域の導電性樹脂層や絶縁層の
層厚等を調整することによって、警告を発する時期の制
御を容易に行うことができる。
【0035】請求項5記載の発明によれば、現像剤担持
体の摩耗状態を検知することができる現像装置を得るこ
とができる。
【0036】請求項6記載の発明によれば、摩耗度測定
手段及び摩耗警告手段を設けることによって、現像剤担
持体の摩耗度が所定値を超えたことを検知し、ユーザー
に現像剤の補給を促したり、現像装置の交換時期を知ら
せることができる。
【0037】請求項7記載の発明によれば、導電性樹脂
層の摩耗や摩滅を反射光量変化として捉えることによっ
て、測定対象である現像剤担持体に何等の影響も与えな
い非接触測定による導電性樹脂層の摩耗度の測定が可能
となる。
【0038】請求項8記載の発明によれば、現像剤担持
体の摩耗度を反射光量変化として測定する際に測定の邪
魔となる現像剤を現像剤担持体上の測定位置から取り除
き、現像剤担持体の摩耗度をより正確に測定することが
できる。
【0039】請求項9記載の発明によれば、導電性樹脂
層の摩滅を導通検知によって正確に、容易、且つ、連続
的に検知することができる。
【0040】請求項10記載の発明によれば、現像剤担
持体の摩耗状態が検知可能であって、メンテナンス性に
優れたプロセスユニットを得ることができる。
【0041】請求項11記載の発明によれば、現像剤担
持体の摩耗状態が検知可能であって、メンテナンス性に
優れたプロセスカートリッジを得ることができる。
【0042】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0043】<実施例1>図1は本発明の実施例1に係
る画像形成装置の断面図、図2は導電性樹脂層の摩耗度
検知手段及び摩耗警告手段を含む制御装置の構成を示す
ブロック図、図3は現像装置及び反射光量検知装置を示
す断面図、図4は反射光量の通紙枚数に対する変化(経
時変化)を示す図である。
【0044】本実施例に係る画像形成装置は、図1に示
すように、画像形成装置本体101内にプロセスカート
リッジ118を着脱自在に装着しており、このプロセス
カートリッジ118は、潜像担持体である円筒状の感光
ドラム111とこれの周囲に配される帯電装置103、
現像装置4及びクリーニング装置112をまとめて一体
的に構成されている。
【0045】ところで、前記感光ドラム111は、その
軸を中心に一方向に回転し、前記帯電装置103によっ
てその表面を一様に帯電された後、露光装置102によ
ってその表面に潜像が形成される。
【0046】又、前記現像装置4は、現像剤担持体であ
る現像スリーブ1を備え、それ自体が現像剤であるトナ
ー3を貯蔵・保管するホッパーを構成しており、前記感
光ドラム111上に形成された潜像にトナー3を供給し
て該潜像をトナー像として可視化する。尚、現像スリー
ブ1の近傍には、現像剤規制部材である現像ブレード2
が設置されている。
【0047】一方、紙カセット117からは転写材11
4が給紙ローラ116によって供給され、該転写材11
4は不図示のレジストローラによって感光ドラム111
上のトナー像と同期がとられて転写装置110に送ら
れ、転写装置110の作用によって転写材114上には
感光ドラム111上のトナー像が転写される。そして、
トナー像の転写を受けた転写材114は定着装置115
に搬送され、定着装置115において熱及び圧力によっ
てトナー像の定着を受け、最終的に画像形成装置本体1
01外へ排出される。
【0048】尚、転写工程において転写材114に転写
されないで感光ドラム111上に残ったトナー3は、ブ
レード113を有する前記クリーニング装置112によ
って除去され、感光ドラム111の表面は再び帯電装置
103によって帯電されて前記工程を繰り返す。
【0049】ところで、本実施例に係る現像装置4は、
同1に示すように、トナー補給用の開口部5及びトナー
残量検知用のアンテナ線6を備え、トナー無しの警告を
発せられるよう構成されている。尚、本実施例では、ト
ナー3として磁性1成分のものを用いたため、現像スリ
ーブ1の内部にはトナー3を保持するためのマグネット
7が設置されている。
【0050】又、図1に示すように、画像形成装置本体
101内には反射光量検知装置8が設けられており、該
反射光量検知装置8は発光部8aと受光部8b及び図2
に示す摩耗度検知回路8cによって構成されている。図
2に示すように、摩耗度検知回路8cは摩耗度警告手段
を兼ねる制御回路9と表示装置10を介してユーザーに
現像スリーブ1が摩耗した旨の警告若しくは現像装置4
が交換時期に至ったことを知らせる。
【0051】次に、現像装置4と反射光量検知装置8を
図3に基づいて更に詳細に説明する。
【0052】図3に示す現像スリーブ1は現像装置4の
開口部に回転自在に設置され、該現像スリーブ1内には
磁極N・Sが交互に複数個形成されたマグネット7が不
動に設置されている。尚、本実施例では、マグネット7
として600〜800ガウスの磁極を4極有するものを
用いた。
【0053】現像スリーブ1は、アルミニウムやステン
レススチールの非磁性金属又は樹脂に導電性付与剤を添
加した基材1aと、樹脂中に導電性微粒子を含有し、そ
の体積抵抗が102 〜10-3Ωcm程度になるよう調整
された導電性樹脂層1bとで構成されている。
【0054】尚、本実施例では、スリーブ基材1aとし
て直径16mmのアルミニウム製パイプを用い、その上
に導電性微粒子のカーボンブラック微粒子とグラファイ
ト微粒子をフェノール樹脂中に適量分散して調整した樹
脂液を厚さ約10μmに塗布してこれを熱硬化させるこ
とによって導電性樹脂層1bを形成した。この導電性樹
脂層1bは灰黒色で光の透過率は小さく、厚さが3μm
程度になるまでは光の透過率は殆ど変化しない。
【0055】ところで、導電性樹脂層1bの他の例とし
ては、導電性微粒子としてカーボンブラック、グラファ
イト、ZnO、SnO2 、TiO2 等を用い、樹脂材と
してウレタン、ポリエステル、ポリカーボネイト、ポリ
アミド、ポリイミド、ユリア、メラミン、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、テフロン等を用いたものが挙げら
れる。
【0056】而して、導電性微粒子を含有する導電性樹
脂層1bが形成された現像スリーブ1によれば、当該現
像スリーブ1の表面とトナー3との電気的な接触抵抗が
小さ抑えられ、トナー3が過剰帯電した場合であって
も、導電性微粒子がその過剰電化をリークさせることが
できる。又、摩擦帯電を安定させ、且つ、トナー3に働
く現像スリーブ1方向への鏡映力を軽減させることによ
って、過剰帯電に起因するスリーブゴーストの発生を防
いで現像性を高めることができる。尚、導電性樹脂層1
bとしては、厚さによって光の透過度や反射率が出来る
だけ大きく変わるものが望ましい。但し、その色等が限
定されるものではない。
【0057】現像スリーブ1上には、弾性部材で構成さ
れるブレード2aが所定圧で当接しており、該ブレード
2aは支持板金2bに接着されて固定されている。尚、
ブレード2aとしては、例えばシリコンゴムやウレタン
ゴム等のゴム材から成るものや、弾性を有するSUSや
リン青銅製の金属板金等を用いることができる。本実施
例では、ブレード2aとして厚さ約1.3mm、硬度6
5°(JIS−A)のウレタンゴム製のものを用い、該
ブレード2aの現像スリーブ1に対する当接圧が線圧で
20g/cmとなるように設定した。
【0058】現像スリーブ1上に担持されたトナー3
は、ブレード2aが当接する箇所を通過する際にその層
厚を規制され、これにより現像スリーブ1上に薄層のト
ナー層が形成される。又、このとき、現像スリーブ1上
のトナー3は現像スリーブ1とブレード2aとの摩擦で
潜像を現像する極性の摩擦帯電電荷を獲得することがで
きる。尚、本実施例では、トナー3として、スチレン−
アクリル樹脂にマグネタイト100重量部を混練し、粉
砕して5〜8μmに粒度分布の中心があるようにしたも
のに、外添剤としてシリカ1.2重量部%を添加して、
これを負帯電性にしたものを用いた。
【0059】而して、図2に示す制御回路9によって現
像バイアス電源より現像スリーブ1にバイアスが印加さ
れると、摩擦帯電電荷を得たトナー3は感光ドラム11
1との対向位置に来た時点で感光ドラム111上の潜像
をトナー像として現像する。尚、現像スリーブ1に対す
るバイアスの供給は、不図示の摺動接点を介して行われ
る。
【0060】図3に示す摩耗度測定装置8の発光部8a
はLED素子から成り、該発光部8aは摩耗度検知回路
8cからの信号によって発光する。これに対して受光部
8bはフォトトランジスタ8dと光学レンズ8cとで構
成され、これは発光部8aからの光が導電性樹脂層1b
表面に反射した光を光学レンズ8eで捕らえてその光量
をフォトトランジスタ8dによって電気信号に変換す
る。尚、発光部8aはLED素子の他に白熱電球、レー
ザー光発振素子等のような光源を用いても良く、必要に
応じて光学レンズを用いて照射領域を絞っても良い。
又、受光部8bはフォトトランジスタの他にフォトダイ
オード、CCD素子等の感度の良い受光素子ならばどの
ようなものを用いても良く、十分に光量検知が可能なら
ば光学レンズを省略しても良い。
【0061】ところで、上述のように導電性樹脂層1b
の反射光量を検知する場合、導電性樹脂層1b上のトナ
ー3が邪魔になる場合がある。このため、本実施例では
反射光量を検知する際に制御回路9により画像形成装置
を稼働させ、感光ドラム111上に現像スリーブ1上の
トナー3を現像に供するよう制御を行った。本実施例で
は、本体電源の投入後、又は現像装置4の装着を確認し
た後、或はトナー無し警告を表示した後の最初のスタン
バイ時に現像スリーブ1の1/4周分の幅の全面露光印
字を行い、この間に現像領域下流側で反射光量検知を行
なった。尚、現像スリーブ1上のトナー層が薄く、該ト
ナー層が反射光量検知の阻害要因とならない場合には、
斯かる制御を行なう必要はない。
【0062】ここで、導電性樹脂層1bの摩耗度の検知
の詳細について説明する。
【0063】導電性樹脂層1bは摩耗によって薄くなる
に伴って表面が徐々に平滑になり、その表面の光の反射
率が徐々に増加していく。又、導電性樹脂層1bの摩耗
が進んで該導電性樹脂層1bを光が透過し始めるように
なると、透過した光が基材1aのアルミニウムに反射し
て更に反射光量が増すようになる。
【0064】従って、摩耗度検知装置8の受光部8bに
よって電気信号に変換された反射光量を摩耗度検知回路
8cで所定の閾値に対し大きいか小さいかを判別するこ
とで導電性樹脂層1bの摩耗度を検知することができ
る。
【0065】而して、摩耗度検知回路8cによって摩耗
度(反射光量)が所定の閾値を超えたと判断された場合
には、制御回路9に信号が送られ、制御回路9は表示装
置10に「現像スリーブが摩耗しています」等の警告や
「現像装置を交換して下さい」等の指示若しくはそれを
意味する表示を出力する。
【0066】本実施例に係る画像形成装置で画像形成を
行ない、連続プリント(印字比率4%)を行なった場合
の導電性樹脂層1bの反射光量(摩耗度)の推移を図4
に示す。
【0067】約3000枚毎にトナー無し警告に従って
トナー補給を行なう正規の使用法においては、図4に示
すように、約11500枚の通紙で導電性樹脂層1bの
摩耗が進んで該樹脂層1bを光が透過し始め、反射光量
の増大が始まる。
【0068】更に、4回目のトナー補給を行なった後の
約12500枚の時点においては、導電性樹脂層1bの
摩耗で該導電性樹脂層1bの機能が喪失し始めることに
よる画像への影響(印字面積の大きい画像の濃度低下や
濃度ムラ、スリーブゴースト)が発生し始める。その
後、濃度低下が次第に顕著になり、約13500枚の時
点で現像スリーブ1の全域に亘って導電性樹脂層1bの
機能が完全に喪失され、文字掠れやブロッチ等の致命的
な画像欠陥が現れた。従って、4回目のトナー補給は単
に文字画像を得られれば良いと考えるユーザーにとって
も約半分のトナーが無駄になり、高品位画像を望むユー
ザーにとっては殆どのトナーが無駄になる。
【0069】然るに、本実施例においては、約1150
0枚の時点において始まる反射光量の増大を検知するよ
うに光量検知回路の閾値を設定することにより、ユーザ
ーは4回目のトナー補給を行なう前に現像装置4が寿命
を迎えたことを明確に知ることができ、無駄なトナー補
給を避けることができる。
【0070】尚、本実施例における光学測定では、現像
スリーブ1に何ら影響を与えることなく導電性樹脂層1
bの摩耗度の測定を行なうことができる。
【0071】<実施例2>次に、本発明の実施例2を図
5乃至図7に基づいて説明する。尚、図5は本実施例に
係る現像スリーブの横断面図、図6は同現像スリーブの
長手方向断面図、図7は反射光量の通紙枚数に対する
(経時変化)を示す図である。
【0072】本実施例に係る画像形成装置の構成は、現
像スリーブとその給電方法を除いて前記実施例1に係る
画像形成装置と同じである。
【0073】図5において、現像剤担持体である現像ス
リーブ11は、金属又は金属と同等の強度と精度を有す
るエンジニアリングプラスチック製のスリーブ基材11
aと、その上に設けられた光反射層11bと、更にその
上に設けられた導電性樹脂層11cの3層から構成され
る。
【0074】但し、スリーブ基材11aにエンジニアリ
ングプラスチックを用いる場合には、導電性樹脂層11
cへの導通を確保するため、画像範囲外の部分におい
て、摺動式の接点12によって現像バイアスが印加され
る。摺動式接点12は、削れ易い導電性樹脂層11bの
表面に接していることから、例えば、比較的コシの弱い
導電性のブラシ等を用いることが好ましい。エンジニア
リングプラスチックとしては、例えば、ポリアセター
ル、ポリカーボネイト、ポリブチレンテレフタレート、
ポリイミド、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド
等、又はそれらの繊維強化品等を用いる。本実施例で
は、スリーブ基材11aには繊維強化ポリアセタールを
用いた。
【0075】ところで、前記光反射層11bは白色顔料
を分散した絶縁性樹脂の層であり、樹脂材料としては、
ポリウレタン、ポリエステル、ポリカーボネイト、ポリ
アミド、ポリイミド、ユリア、メラミン、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、テフロン等が用いられる。本実施
例では、白色顔料としてZnO2 微粒子をフェノール樹
脂中に適量分散して調整した樹脂液を厚さ約3μmに塗
付して熱硬化したものを用いた。導電性樹脂層11cは
前記実施例1と同じ処方のカーボン及びグラファイトを
分散したフェノール樹脂液を厚さ約10μmに塗布して
熱硬化させた層である。
【0076】以上のような構成を有する現像スリーブ1
1を用いた場合の導電性樹脂層11cの摩耗と反射光量
の推移を図7に示す。尚、測定は前記実施例1と同様
に、約3000枚毎にトナー無し警告に従ってトナー補
給を行なう正規の使用法で行なった。
【0077】導電性樹脂層11cの摩耗が進んだことに
よる反射光量の増大は、光反射層11bを設けたことで
実施例1より早く約11200枚の時点で始まり、その
変化量も大きくなっている。約12000枚の時点にお
いては、表層の導電性樹脂層11cの摩耗で下層の光反
射層11bが現れ始めたことによる画像への影響(濃度
低下や濃度ムラ、スリーブゴースト)が発生し始め、そ
の後は急速に濃度低下が顕著になり、約12500枚の
時点で殆ど画像が出なくなった。本実施例では、反射光
量の変化の推移は実施例1のそれと似通っているが、反
射光量の絶対値及び変化量が大きくなることで、より正
確な摩耗度の検知が可能になった。
【0078】本実施例の主旨は、現像スリーブ11の導
電性樹脂層11cの下に導電性樹脂層11cと光反射率
の大きく異なる部分を設け、導電性樹脂層11cの摩耗
度の検知をより容易にすることにある。
【0079】従って、前記光反射層11bは樹脂材料に
限らず、イソプレン、スチレン、ニトリル、クロロプレ
ン、ウレタン、シリコン、フッ素等のゴム材料を用いて
も良い。又、光反射層11bは絶縁性であっても導電性
であっても問題はない。更に、スリーブ基材11aの光
反射率が十分大きければ光反射層11bを省略しても良
い。この場合、層構成が2層で済むため、構成が簡単に
なり、製造が容易になるという利点がある。
【0080】当然ながら、本実施例の現像スリーブ11
を有する現像装置をプロセスユニット化して着脱容易な
構成としたり、メンテナンスを容易にするために現像装
置と感光ドラム、帯電装置、クリーニング装置等をまと
めてプロセスカートリッジとしても良い。
【0081】<実施例3>次に、本発明の実施例3を図
8乃至図10に基づいて説明する。尚、図8は本実施例
に係る現像スリーブの横断面図、図9は同現像スリーブ
の長手方向断面図、図10は反射光量の通紙枚数に対す
る変化(経時変化)を示す図である。
【0082】本実施例に係る画像形成装置の構成は、現
像スリーブとその給電方法を除いて前記実施例1に係る
画像形成装置と同じである。
【0083】本実施例に係る現像剤担持体である現像ス
リーブ13は、金属又は金属と同等の強度と精度を有す
るエンジニアリングプラスチック製のスリーブ基材13
aと、その上に設けられた導電性光反射層13bと、更
にその上に設けられた導電性樹脂層13cの3層から構
成される。
【0084】本実施例では、スリーブ基材13aとして
アルミニウムを用い、その上に表層の導電性樹脂層13
cとは光反射率の異なる導電性光反射層13bを設け
た。表層の導電性樹脂層13cとしては、前記実施例1
と同じ処方のカーボン及びグラファイトを分散したフェ
ノール樹脂液を熱硬化させたものを用いている。
【0085】上記導電性光反射層13bは、SnO2
TiO2 の導電性微粒子とグラファイト粒子をフェノー
ル樹脂中に適量分散し、導電性樹脂層13cとほぼ同等
の体積抵抗及び帯電特性を有するよう調整して塗付、熱
硬化させたものである。この導電性光反射層13bは灰
白色をしており、導電性樹脂層13cに比べてやや摩耗
し易くなっている。本実施例では、導電性樹脂層11c
と導電性光反射層11bの厚みをそれぞれ6μmとし
た。
【0086】以上の構成を有する現像スリーブ13を用
いた場合の導電性樹脂層11cの反射光量(摩耗度)の
推移を図10に示す。
【0087】図10に示すように、約3000枚毎にト
ナー無し警告に従ってトナー補給を行なう正規の使用法
においては、3回目のトナー補給を行なう前の約850
0枚から導電性樹脂層13cの摩耗による反射光量の増
大が始まり、約9500枚の時点においては表層の導電
性樹脂層11cがほぼ摩滅する。4回目のトナー補給を
行なった後の約12500枚の時点においては、導電性
光反射層11bの摩耗で導電性樹脂層11cの機能が喪
失し始めることによる画像への影響(印字面積の大きい
画像の濃度低下や濃度ムラ、スリーブゴースト)が発生
し始める。その後、濃度低下が次第に顕著になり、約1
3500枚の時点で現像スリーブ13の全域に亘って導
電性光反射層11bの機能が完全に喪失し、文字掠れや
ブロッチ等の致命的な画像欠陥が現れた。
【0088】本実施例では、画像品位が低下し始める時
点より約3000枚印字分(トナー補給1回分)早い時
点で、導電性樹脂層12cの摩減により反射光量が増大
するように導電性樹脂層11cと導電性光反射層11b
の厚みを設定した。このため、ユーザーは現像装置の寿
命が「多くともトナー補給1回分」しかないことを明確
に知ることができ、無駄なトナー補給を避けることがで
きる。加えて、トナー無し警告を無視してトナー補給を
行わなかった不適切な使用状況においても、導電性樹脂
層11cの摩耗が進んで現像装置の寿命が「多くともト
ナー補給1回分」になったことをユーザーに認識させ、
「最後のトナー補給」を促すことができ、更なる不適切
な使用状況の継続を防ぎ、現像装置の寿命を縮めること
を防止することができる。
【0089】本実施例の主旨は、現像スリーブ13の導
電性樹脂層11cの下に光反射率の異なる導電性樹脂層
(導電性光反射層)11bを設け、導電性樹脂層11c
の摩耗度の検知をより容易にし、更に上下の導電性樹脂
層11c,11bの膜厚を調整することにより検知時期
を制御することにある。
【0090】従って、上下の導電性樹脂層11c,11
bの光の反射率が異なり、受光素子でその差が容易に検
出できればどのような色の組み合わせでも良い。又、現
像スリーブ13の層構成は前記3層に限るものではな
く、更に多層にしても良い。例えば、スリーブ基材11
aを含めて4層とし、各導電性樹脂層の色を白−黒−白
等にしても良い。各導電性樹脂層の帯電特性や体積抵抗
はほぼ同一となるように調整する必要があるが、摩耗の
し易さや膜厚は限定されない。
【0091】当然ながら、本実施例に係る現像スリーブ
13を有する現像装置をプロセスユニット化して着脱容
易な構成としたり、メンテナンスを容易にするために現
像装置と感光ドラム、帯電装置、クリーニング装置等を
まとめてプロセスカートリッジとしても良い。
【0092】<実施例4>次に、本発明の実施例4を図
11乃至図15に基づいて説明する。尚、図11は本実
施例に係る現像スリーブの長手方向断面図、図12は反
射光量検知装置を示す斜視図、図13は摩耗度検知手段
と摩耗度警告手段の構成を示すブロック図、図14は反
射光量の通紙枚数に対する変化(経時変化)を示す図、
図15は反射光量差の通紙枚数に対する変化(経時変
化)を示す図である。
【0093】図11に示すように、現像剤担持体である
現像スリーブ14は、スリーブ基材14aと、その上に
設けられた光検知層14bと、更にその上に設けられた
導電性樹脂層11cの3層から構成されている。但し、
光検知層14bは長手方向の一部にしか塗付されておら
ず、光反射率の高い部分と低い部分が隣り合わせて塗付
されている。
【0094】本実施例では、スリーブ基材14aと導電
性樹脂層14cは全て前記実施例1と同じものを用い
た。光検知層14bは光反射率の高い部分14bAにS
nO2とTiO2 、光反射率の低い部分14bBにカー
ボンブラックを分散したポリエステル樹脂を用いた。こ
の光検知層14bの厚さは2μm以下に設定し、導電性
樹脂層14cの厚さは約10μmになるように塗布し
た。光検知層14bの上の導電性樹脂層14cの厚さは
8〜9μmで表面上に段差はない。光検知層14bは絶
縁性でも構わないが、摩耗が進むと画像不良を起こし易
くなるため、本実施例では光検知層14bに導電性を持
たせた。但し、体積抵抗や帯電特性は高反射率部14b
Aと低反射率部14bBとで各々異なり、導電性樹脂層
11cの体積抵抗や帯電特性にも一致させていない。
【0095】上記光検知層14bの高反射率部14bA
の或る領域のみについて反射光量を測定すれば、実施例
2とほぼ同様の摩耗度検知が可能である。このように、
摩耗度検知を現像スリーブ14上の定められた領域でし
か行われないように測定領域を限定しても構わない。測
定を容易にするために現像スリーブ14上のトナーを除
去する場合でも、その領域に対応する部分のみを露光し
てトナーの現像を行う制御をし、無駄になるトナー量を
減らすことができる。但し、摩耗度測定装置8’の測定
位置精度を高める必要がある。
【0096】本実施例では、図12に模式的に示すよう
に、画像形成装置の摩耗度測定装置8’の2つの受光部
8b,8b’を設け、導電性樹脂層14cの下に光検知
層14bの各々高反射率部14bAと低反射率部14b
Bの或る領域(図12にA及びBで示す各領域:図中で
は白及び黒で示したが、当然ながら、表層は導電性樹脂
層11cで覆われているため、外見上の区別はできな
い)の反射光量を別々に測定できるようにした。測定を
容易にするために上記領域の現像スリーブ14上のトナ
ーを除去するように、その領域に対応する部分のみを露
光してトナーの現像を行うようにした。図13に示すよ
うに、各々の受光部8b,8b’の測定結果を摩耗度検
知回路8c’で比較し、その差が所定値を超えた制御回
路9に信号が送られ、制御回路9は表示装置10に警告
を表示する。現像スリーブ14と摩耗度測定装置8’を
除いた画像形成装置の他の構成は、前記実施例1に係る
画像形成装置と同じである。
【0097】以上の構成を有する現像スリーブ14を用
いた場合の高反射率部14bAと低反射率部14bBの
反射光量の推移を図14に示す。尚、測定は実施例1と
同様に、約3000枚毎にトナー無し警告に従ってトナ
ー補給を行う正規の使用法で行った。
【0098】図14に示すように、光検知層14bの高
反射率部14bAと低反射率部14bBの反射光量は経
時的に差が広がる傾向にあり、図15に示すように、こ
の差を検知することによってより正確な摩耗度の検知が
可能である。例えば、現像スリーブ14毎の反射光量の
絶対値は導電性樹脂液のロット差、製造条件等で振れる
ことがあり、誤検知を防止するために反射光量の変化が
大きい時期でしか検知が行えなかった。然るに、上述の
ように比較検知を行うことで反射光量の絶対値の変動を
無視でき、より正確な摩耗度検知が可能となる。
【0099】本実施例では、画像品位が低下し始める時
点より約3000枚印字分(トナー補給1回分)早い時
点で警告するよう光量検知回路を設定した。この設定で
は、実施例3において示したように、現像装置の寿命が
「多くともトナー補給1回分」しかないことをユーザー
に知らせることができる。
【0100】本実施例の主旨の第1は、導電性樹脂層の
摩耗度の検知は現像スリーブ上に検知が容易な特定の小
さな測定領域を設けるだけで良いことにある。よって、
前記光検知層14bは現像スリーブ14上の一部に設け
れば足り、現像スリーブ14の作製条件が緩和される。
【0101】本実施例の主旨の第2は、反射光量の推移
の経過が異なる部分を設け、各々を比較検知することに
ある。比較検知によって、前述のように現像スリーブ1
4の作製上の反射光量の変動要因を無視することができ
る。
【0102】上記測定領域では反射光量の変化の推移が
十分に検知できれば良く、その構成を限定するものでは
ない。例えば、光検知層14bの代わりにスリーブ基材
11aのアルミ表面を一部だけ粗面とする、若しくは逆
に一部だけ平滑面とする等して反射光量の測定部を作製
しても良く、必ずしも光検知層14bを塗付しなくても
良い。
【0103】当然ながら、本実施例の現像スリーブ14
を有する現像装置をプロセスユニット化して着脱容易な
構成としたり、メンテナンスを容易にするために現像装
置と感光ドラム、帯電装置、クリーニング装置等をまと
めてプロセスカートリッジとしても良い。
【0104】<実施例5>次に、本発明の実施例5を図
16乃至図20に基づいて説明する。尚、図16は本実
施例に係る現像スリーブの長手方向断面図、図17は同
現像スリーブの横断面図、図18及び図19は反射光量
の経時変化を示す図、図20は反射光量差の経時変化を
示す図である。
【0105】本実施例に係る現像スリーブ15は、スリ
ーブ基材15aと、その上に設けられた光反射層15b
と、更にその上に設けられた導電性樹脂層15cの3層
から構成されている。但し、光反射層15bは長手方向
の一部にしか塗付されていない。加えて、光反射層15
bは現像スリーブ15の外周の半分しか塗付されていな
い。
【0106】本実施例では、スリーブ基材15aと導電
性樹脂層15cは前記実施例1と同じものを、光検知層
15bは白色顔料としてZnO2 微粒子を更に光を反射
し易いようにガラス繊維をフェノール樹脂中に適量分散
して調整した樹脂液を熱硬化したものを用いた。光反射
層15bの厚さは約5μm以下になるよう塗布した。導
電性樹脂層15cの厚さは約10μmである。光検知層
15bの上の導電性樹脂層15cの厚さは8μmで表面
上に段差がある。
【0107】而して、本実施例では、上記光反射層15
bがある画像領域外の部分が測定領域となる。又、本実
施例では、測定領域の導電性樹脂層15cの摩耗状況が
画像領域の導電性樹脂層15cの摩耗状況を良く反映す
るようにブレードの長さを延長した。尚、ブレードと現
像スリーブ15を除いた画像形成装置の他の構成は、実
施例1で述べた画像形成装置と同じである。
【0108】以上の構成を有する現像スリーブ15を用
いた場合の測定領域の反射光量の挙動を図18及び図1
9に示す。測定領域では光検知層15bのある部分と、
無い部分が現像スリーブ15の半周毎に入れ替わるた
め、導電性樹脂層15cの摩耗が進むと反射光量は図1
8に示すように振幅が現れる。そして、導電性樹脂層1
5cの摩耗が増すに従って図19に示すように反射光量
の振幅が大きくなる。この振幅を摩耗度検知回路で検知
することによって、前記実施例4で示した比較検知と同
等の、且つ、現像スリーブ15の作製上の変動要因によ
らない、正確な摩耗度検知が可能である。そして、この
方式は摩耗度検知装置の受光部は1つで済むというメリ
ットがある。
【0109】又、本実施例では表層の導電性樹脂層15
cが摩減して光検知層15bが露出して反射光量差が大
きくなるため、表層のトナーを除くことなく検知するこ
とが可能であった。従って、現像スリーブ15の摩耗度
の測定は現像領域より下流側に限定する必要はなく、当
然ながら、現像スリーブ15上の測定領域の反射光量を
測れる位置であれば、検知装置の設定位置は何の限定も
受けない。
【0110】以上説明した構成を有する現像装置を用い
た場合の測定領域の導電性樹脂層15cの摩耗と単位時
間当たりの反射光量の最大値及び最小値の差の推移を図
20に示す。
【0111】図20に示すように、約3000枚毎にト
ナー無し警告に従ってトナー補給を行う正規の使用法に
おいては、3回目のトナー補給を行う前の約8500枚
から導電性樹脂層15cの摩耗による反射光量差の増大
が始まり、約9500枚の時点においては表層の導電性
樹脂層15cがほぼ摩滅した。
【0112】本実施例では、画像品位が低下し始める時
点より約3000枚印字分(トナー補給1回分)早い時
点で、導電性樹脂層15cの摩滅により反射光量差が最
大になるよう光検知層15bの厚みを設定した。この設
定では、実施例3で示したように、現像装置の寿命が
「多くともトナー補給1回分」しかないことをユーザー
に知ることができる。
【0113】画像領域内の導電性樹脂層の摩耗度を直接
測ることが望ましいが、反射光量測定では反射光量の異
なる部分構成、材料や検知装置の設定位置が限定されて
しまうことが多かった。例えば、本実施例と同様な絶縁
性の光検知層を設ければ、表層の導電性樹脂層が摩滅す
ると導通不良でその部分のみ画像不良となるため、現像
スリーブが使用不能となる直前でしか検知できなかっ
た。
【0114】本実施例の主旨は、測定領域を画像領域外
に設け、光検知層の材料や層厚を変えて検知時期の設定
の自由度を増やすことにある。
【0115】当然ながら、本実施例に係る現像スリーブ
15を有する現像装置をプロセスユニット化して着脱容
易な構成としたり、メンテナンスを容易にするために現
像装置と感光ドラム、帯電装置、クリーニング装置等を
まとめてプロセスカートリッジとしても良い。
【0116】<実施例6>次に、本発明の実施例6を図
21乃至図23に基づいて説明する。尚、図21及び図
22は本実施例に係る現像スリーブの長手方向断面図、
図23は摩耗度検知手段と摩耗警告手段を含む制御装置
の構成を示すブロック図である。
【0117】本実施例に係る現像剤担持体である現像ス
リーブ16は、スリーブ基材16aと、その上に設けら
れた絶縁層16bと、更にその上に設けられた導電性樹
脂層16cの3層から構成されている。
【0118】上記絶縁層16bは画像領域外に塗布され
ており、画像領域の近傍のブレードとの摺擦部と非摺擦
部に跨がるように塗布されている。本実施例では、スリ
ーブ基材16aと導電性樹脂層16cは前記実施例1と
同じものを、絶縁層16bはフェノール樹脂を塗布した
後にこれを熱硬化させたものを用いた。絶縁層16bの
厚さは約6μmになるよう塗布した。導電性樹脂層16
cの厚さは絶縁層16b上で約8μm、それ以外では約
10μmで表面上に若干の段差がある。本実施例では、
絶縁層16bがあるブレードとの非摺擦部が測定領域と
なり、この測定領域にはコシの弱い導電性のブラシが摺
動接点17として設けられている。
【0119】図23に示す摩耗度検知回路19は前記摺
動接点17とその電位若しくは電流のDC成分を測定す
る導通検知回路により構成されており、摩耗度警告手段
を兼ねる制御回路9と表示装置10を通じてユーザーに
現像スリーブ摩耗警告若しくは現像装置の交換時期に至
ったことを知らせる。
【0120】ここで、導電性樹脂層16cの摩耗度の検
知の詳細を以下に説明する。
【0121】本実施例では、導通検知回路は現像バイア
スの印加中に前記非摺擦部の導電性樹脂層16cから摺
動接点17を通じて流れる電流のDC成分を測定してい
る。現像スリーブ16の導電性樹脂層16cは主にブレ
ードとの摩耗により薄くなっていくが、本実施例に係る
現像スリーブ16ではブレードとの摺擦部の導電性樹脂
層16cが摩滅し、図22に示すように絶縁層16bが
次第に露出してくる。
【0122】上記摺擦部の導電性樹脂層16cがスリー
ブの全周で摩滅した時点で非摺擦部の導電性樹脂層16
cは他の部分と静電的に絶縁される。摺擦部の導電性樹
脂層16cと絶縁層16bの膜厚を調整することで非摺
擦部の導電性樹脂層16cが絶縁される時期が調整でき
る。
【0123】従って、前記摺動接点17の電位若しくは
電流のDC成分の変化を検知することによって、より明
確な導電性樹脂層16cの摩耗度検知ができる。摩耗度
検知回路により前記非摺擦部の導電性樹脂層16cが絶
縁されたと判断された場合には、制御回路9に信号が送
られ、制御回路9は表示装置10に「現像スリーブが摩
耗しています」、「多くともトナー補給1回分の寿命」
等の警告や「現像装置を交換して下さい」等の指示若し
くはそれを意味する表示を出力する。
【0124】本実施例のような導通検知では、検知部の
構成が非常に簡単である(摺動接点17が必要になる意
外に特に複雑な構成を必要としない)。又、現像バイア
ス印加中であればいつでも(例えば、印字中でも)現像
スリーブ16の摩耗度を検知することができるメリット
がある。
【0125】当然ながら、本実施例に係る現像スリーブ
16を有する現像装置をプロセスユニット化して着脱容
易な構成としたり、メンテナンスを容易にするために現
像装置と感光ドラム、帯電装置、クリーニング装置等を
まとめてプロセスカートリッジとしても良い。
【0126】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
記載の発明によれば、現像剤担持体の導電性樹脂の摩耗
度が検知し易い特定の測定領域を設けたため、現像剤担
持体の摩耗の状態をより正確に推定することができ、ト
ナー補給や現像装置の交換時期をユーザーにより正確に
知らせることができる。
【0127】請求項2記載の発明によれば、摩耗度測定
領域が非画像部に設けられるため、画像が測定領域の影
響を受けることがなく、測定領域の導電性樹脂層の層厚
等を自由に設定することによって、警告を発する時期の
制御を容易に行うことができる。
【0128】請求項3記載の発明によれば、導電性樹脂
層の摩滅により反射光量が大きく変化することを利用す
ることができ、反射光量のより容易で正確な検知が可能
となる。
【0129】請求項4記載の発明によれば、検知部の電
位若しくは電流のDC成分の変化を検知することによっ
て、導電性樹脂層の摩耗度の検知をより正確に行うこと
ができるとともに、測定領域の導電性樹脂層や絶縁層の
層厚等を調整することによって、警告を発する時期の制
御を容易に行うことができる。
【0130】請求項5記載の発明によれば、現像剤担持
体の摩耗状態を検知することができる現像装置を得るこ
とができる。
【0131】請求項6記載の発明によれば、摩耗度測定
手段及び摩耗警告手段を設けることによって、現像剤担
持体の摩耗度が所定値を超えたことを検知し、ユーザー
に現像剤の補給を促したり、現像装置の交換時期を知ら
せることができる。
【0132】請求項7記載の発明によれば、導電性樹脂
層の摩耗や摩滅を反射光量変化として捉えることによっ
て、測定対象である現像剤担持体に何等の影響も与えな
い非接触測定による導電性樹脂層の摩耗度の測定が可能
となる。
【0133】請求項8記載の発明によれば、現像剤担持
体の摩耗度を反射光量変化として測定する際に測定の邪
魔となる現像剤を現像剤担持体上の測定位置から取り除
き、現像剤担持体の摩耗度をより正確に測定することが
できる。
【0134】請求項9記載の発明によれば、導電性樹脂
層の摩滅を導通検知によって正確に、容易、且つ、連続
的に検知することができる。
【0135】請求項10記載の発明によれば、現像剤担
持体の摩耗状態が検知可能であって、メンテナンス性に
優れたプロセスユニットを得ることができる。
【0136】請求項11記載の発明によれば、現像剤担
持体の摩耗状態が検知可能であって、メンテナンス性に
優れたプロセスカートリッジを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る画像形成装置の断面図
である。
【図2】本発明の実施例1に係る摩耗度検知手段及び摩
耗警告手段を含む制御装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明の実施例1に係る現像装置及び反射光量
検知装置を示す断面図である。
【図4】本発明の実施例1における反射光量の通紙枚数
に対する変化(経時変化)を示す図である。
【図5】本発明の実施例2に係る現像スリーブの横断面
図である。
【図6】本発明の実施例2に係る現像スリーブの長手方
向断面図である。
【図7】本発明の実施例2における反射光量の通紙枚数
に対する変化(経時変化)を示す図である。
【図8】本発明の実施例3に係る現像スリーブの横断面
図である。
【図9】本発明の実施例3に係る現像スリーブの横断面
図である。
【図10】本発明の実施例3における反射光量の通紙枚
数に対する変化(経時変化)を示す図である。
【図11】本発明の実施例4に係る現像スリーブの長手
方向断面図である。
【図12】本発明の実施例4に係る反射光量検知装置を
示す斜視図である。
【図13】本発明の実施例4に係る摩耗度検知手段及び
摩耗警告手段を含む制御装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図14】本発明の実施例4における反射光量の通紙枚
数に対する変化(経時変化)を示す図である。
【図15】本発明の実施例4における反射光量差の通紙
枚数に対する変化(経時変化)を示す図である。
【図16】本発明の実施例5に係る現像スリーブの長手
方向断面図である。
【図17】本発明の実施例5に係る現像スリーブの横断
面図である。
【図18】本発明の実施例5における反射光量の経時変
化を示す図である。
【図19】本発明の実施例5における反射光量の経時変
化を示す図である。
【図20】本発明の実施例5における反射光量差の経時
変化を示す図である。
【図21】本発明の実施例6に係る現像スリーブの長手
方向断面図である。
【図22】本発明の実施例6に係る現像スリーブの長手
方向断面図である。
【図23】本発明の実施例6に係る摩耗度検知手段と摩
耗警告手段を含む制御装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図24】従来の画像形成装置の断面図である。
【図25】従来の現像装置の断面図である。
【符号の説明】
1,11,13,14,15,16 現像スリーブ
(現像剤担持体) 4 現像装置 8,18 摩耗度検知装置 8a 発光素子 8b 受光素子 8c,19 摩耗度検知回路 9 制御回路 10 表示装置 111 感光ドラム 118 プロセスカートリッジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 21/00 510 (72)発明者 加藤 淳一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 諏訪 貢一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 佐藤 博 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 居波 聡 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 佐野 哲也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 安藤 温敏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 山口 誠士 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性樹脂層を有する現像剤担持体にお
    いて、前記導電性樹脂層の下の光反射率及び電気伝導度
    が導電性樹脂層と異なる摩耗度測定領域を設けたことを
    特徴とする現像剤担持体。
  2. 【請求項2】 前記摩耗度測定領域は非画像部に設けら
    れることを特徴とする請求項1記載の現像剤担持体。
  3. 【請求項3】 前記摩耗度測定領域において導電性樹脂
    層の下に導電性樹脂層と光反射率が異なる層を設けたこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の現像剤担持体。
  4. 【請求項4】 前記非画像部に設けられた摩耗度測定領
    域において導電性樹脂層の下に絶縁層を設けるととも
    に、導電性樹脂層の摩滅により画像部の導電性樹脂層と
    電気的に絶縁される検知部を設けたことを特徴とする請
    求項2記載の現像剤担持体。
  5. 【請求項5】 導電性樹脂層を有する現像剤担持体上に
    担持した現像剤を現像剤規制部材で規制し、現像剤担持
    体上に現像剤の薄層を形成しながら現像領域へ現像剤を
    搬送する現像装置において、前記現像剤担持体の導電性
    樹脂層の下の光反射率及び電気伝導度が導電性樹脂層と
    異なる摩耗度測定領域を設けたことを特徴とする現像装
    置。
  6. 【請求項6】 導電性樹脂層を有する現像剤担持体を備
    える画像形成装置において、前記導電性樹脂層の摩耗度
    測定手段と摩耗警告手段を設けたことを特徴とする画像
    形成装置。
  7. 【請求項7】 前記摩耗度測定手段は反射光量検知手段
    であることを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記現像剤担持体の反射光量を検知する
    ため、現像剤担持体上の測定領域の現像剤を潜像担持体
    上に現像する制御手段を設けたことを特徴とする請求項
    7記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記摩耗度測定手段は導電検知手段であ
    ることを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 導電性樹脂層を有し、該導電性樹脂層
    の下の光反射率及び電気伝導度が導電性樹脂層と異なる
    摩耗度測定領域を設けて成る現像剤像担持体を具備する
    現像装置を含んで構成され、画像形成装置本体に対して
    着脱可能であることを特徴とするプロセスユニット。
  11. 【請求項11】 導電性樹脂層を有し、該導電性樹脂層
    の下の光反射率及び電気伝導度が導電性樹脂層と異なる
    摩耗度測定領域を設けて成る現像剤像担持体を具備する
    現像装置を含んで構成され、画像形成装置本体に対して
    着脱可能であることを特徴とするプロセスカートリッ
    ジ。
JP6218620A 1994-09-13 1994-09-13 現像剤担持体、現像装置、プロセスユニット、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 Pending JPH0882993A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1320410C (zh) * 2002-12-13 2007-06-06 富士施乐株式会社 再生显影剂载体、其检测装置、显影剂载体再生方法以及用过的处理盒的再生方法
JP2011065027A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Ricoh Co Ltd 現像装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2015051519A (ja) * 2013-09-05 2015-03-19 キヤノン株式会社 インクリボンカセットおよびプリンタ装置

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