JPH0875706A - 機体検査装置 - Google Patents
機体検査装置Info
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- JPH0875706A JPH0875706A JP6212608A JP21260894A JPH0875706A JP H0875706 A JPH0875706 A JP H0875706A JP 6212608 A JP6212608 A JP 6212608A JP 21260894 A JP21260894 A JP 21260894A JP H0875706 A JPH0875706 A JP H0875706A
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Landscapes
- Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Magnetic Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 航空機の多層構造部材内部の欠陥を検査する
機体検査装置に関し、ワイヤレス方式により1人の検査
員で検査を可能にする。 【構成】 検査員2が点検機体1の検査部位に探傷セン
サー10を当接し、渦電流探傷を行う。センサー10か
らの渦電流変化の信号は検査員2が携帯するポケッタブ
ルインターフェイス3に入り、FM波の電波8となり2
0〜30m離れたインターフェイスボックス4に受信さ
れ、探傷器材5に入力し、内部のき裂、腐食の有無を判
別し、その大きさを検出してCRT6に表示する。又、
一定出力以上のものは記録計7に記録される。従って、
ワイヤレス方式により内部欠陥が検査員2の1人で迅速
に実施できる。
機体検査装置に関し、ワイヤレス方式により1人の検査
員で検査を可能にする。 【構成】 検査員2が点検機体1の検査部位に探傷セン
サー10を当接し、渦電流探傷を行う。センサー10か
らの渦電流変化の信号は検査員2が携帯するポケッタブ
ルインターフェイス3に入り、FM波の電波8となり2
0〜30m離れたインターフェイスボックス4に受信さ
れ、探傷器材5に入力し、内部のき裂、腐食の有無を判
別し、その大きさを検出してCRT6に表示する。又、
一定出力以上のものは記録計7に記録される。従って、
ワイヤレス方式により内部欠陥が検査員2の1人で迅速
に実施できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は航空機、等の多層構造部
材の表面下裏板の欠陥を迅速、適確に検出、評価する機
体検査装置に関する。
材の表面下裏板の欠陥を迅速、適確に検出、評価する機
体検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】航空機等多層構造部材(外板、縦通材及
び金具等が層状に重なる構造)の表面や表面下裏板のき
裂等の欠陥を実機状態で検出する非破壊検査(Nondestr
uctiveInspection )法として従来から低周波渦流探傷
検査法が広く適用されている。この検査方法は図6〜図
8に示すように探傷センサー(プローブ)30と探傷器
材35は約1.5m〜2.0mのリードケーブル37で
接続されており、この両者を実機検査場所へ持ち運び、
点検機体40の検査部位によっては検査員41,42の
2人作業で、実施している。
び金具等が層状に重なる構造)の表面や表面下裏板のき
裂等の欠陥を実機状態で検出する非破壊検査(Nondestr
uctiveInspection )法として従来から低周波渦流探傷
検査法が広く適用されている。この検査方法は図6〜図
8に示すように探傷センサー(プローブ)30と探傷器
材35は約1.5m〜2.0mのリードケーブル37で
接続されており、この両者を実機検査場所へ持ち運び、
点検機体40の検査部位によっては検査員41,42の
2人作業で、実施している。
【0003】即ち、航空機等は外板、縦通材、金具等が
層状に重なる構造体が多く運用中に疲労き裂がファスナ
穴まわりから発生する可能性高く機体の点検整備時には
特に注意して検査するエリアである。この検査方法では
ファスナーをはずさなくても実機装置状態で裏板の欠陥
が低周波渦流探傷法によって検査できるものである。
層状に重なる構造体が多く運用中に疲労き裂がファスナ
穴まわりから発生する可能性高く機体の点検整備時には
特に注意して検査するエリアである。この検査方法では
ファスナーをはずさなくても実機装置状態で裏板の欠陥
が低周波渦流探傷法によって検査できるものである。
【0004】この状態を更に詳しく説明すると、図6
(a)に示すように、多層構造検査部位31のファスナ
ー32の穴まわりから発生するき裂33を低周波渦電流
36を探傷する探傷センサー30によって検知すること
が出来る。これは低周波による渦電流36の浸透特性を
利用して探傷器材35の渦流情報量から、表面下裏板の
き裂33の有無及びき裂サイズの概ね定量評価を行うこ
とができる。
(a)に示すように、多層構造検査部位31のファスナ
ー32の穴まわりから発生するき裂33を低周波渦電流
36を探傷する探傷センサー30によって検知すること
が出来る。これは低周波による渦電流36の浸透特性を
利用して探傷器材35の渦流情報量から、表面下裏板の
き裂33の有無及びき裂サイズの概ね定量評価を行うこ
とができる。
【0005】また、図6(b)はファスナー32の穴ま
わりのき裂23の探傷例を、(c)はファスナー間のき
裂23の探傷を行う場合の代表例を示すものである。
わりのき裂23の探傷例を、(c)はファスナー間のき
裂23の探傷を行う場合の代表例を示すものである。
【0006】図7は航空機実機探傷検査要領図であり、
点検機体40の検査部位にもよるが現状では検査員41
が検査部位のファスナーに探傷センサー30を図8の
(a)に示すようにロケータ38を介して外板21の一
定の位置に当てて、図8の(b)に示すように外板21
又は、外板裏板のき裂23を渦電流36の情報量からも
う一人の検査員42が探傷器材35を持ち、判読評価し
ており、このように2入で作業を実施している。
点検機体40の検査部位にもよるが現状では検査員41
が検査部位のファスナーに探傷センサー30を図8の
(a)に示すようにロケータ38を介して外板21の一
定の位置に当てて、図8の(b)に示すように外板21
又は、外板裏板のき裂23を渦電流36の情報量からも
う一人の検査員42が探傷器材35を持ち、判読評価し
ており、このように2入で作業を実施している。
【0007】この場合、予め点検機体40の検査部位毎
の渦流情報量とき裂サイズの関係を実機模擬供試体等で
把握しておく。そして、一定レベルを越える渦流情報量
が検知される場合は異常と判断し、ファスナーをはずし
て穴用探傷センサーで再検査(精密探傷)を行う。
の渦流情報量とき裂サイズの関係を実機模擬供試体等で
把握しておく。そして、一定レベルを越える渦流情報量
が検知される場合は異常と判断し、ファスナーをはずし
て穴用探傷センサーで再検査(精密探傷)を行う。
【0008】このような探傷検査を行う機体整備現場で
は点検、整備の各種作業が並行して実施されるため、架
台、部品材料、電源ケーブル、副資材と各種のものが機
体廻りに散在し、当該検査作業の改善、効率化がエアー
ラインの機体整備側より要望されている。
は点検、整備の各種作業が並行して実施されるため、架
台、部品材料、電源ケーブル、副資材と各種のものが機
体廻りに散在し、当該検査作業の改善、効率化がエアー
ラインの機体整備側より要望されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】航空機の点検、整備は
機体の飛行安全上極めて大事な作業であり、大型、大
量、迅速輸送時代を迎え、益々、重要視されている。こ
の点検、整備は航空機運航法、基準や機体メーカの整備
基準等から飛行時間、離着陸回数等によって、A(又は
T)、B、C及びDチェックの各点検、整備を実施して
いる。
機体の飛行安全上極めて大事な作業であり、大型、大
量、迅速輸送時代を迎え、益々、重要視されている。こ
の点検、整備は航空機運航法、基準や機体メーカの整備
基準等から飛行時間、離着陸回数等によって、A(又は
T)、B、C及びDチェックの各点検、整備を実施して
いる。
【0010】各チェックの中でも、特にDチェックでは
機体をかなり分離する他、エンジンも機体より下ろし
て、点検、整備しなくてはならない。従ってこのC又は
Dチェックでの点検整備の費用や工期がかかるので飛行
機の整備部門から迅速、低コストで高能率の検査システ
ム、器材装置の開発が強く要求されている。
機体をかなり分離する他、エンジンも機体より下ろし
て、点検、整備しなくてはならない。従ってこのC又は
Dチェックでの点検整備の費用や工期がかかるので飛行
機の整備部門から迅速、低コストで高能率の検査システ
ム、器材装置の開発が強く要求されている。
【0011】従って本発明は、従来の航空機点検、整備
(特にCorDチェック)において、費用、工期の節減
を図るべく、迅速、適確な計測評価ができるような高能
率渦流探傷装置を提供することを目的とする。
(特にCorDチェック)において、費用、工期の節減
を図るべく、迅速、適確な計測評価ができるような高能
率渦流探傷装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】そのため本発明は、構造
部材に当接する渦電流探傷センサーと、同センサーに接
続した発信側インターフェイスとを検査員が携帯し、探
傷した構造部材内部の渦電流の変化を電波により送信す
るワイヤレス方式とする。この電波を受信する受信側イ
ンターフェイスを設け、探傷器に電気信号として入力
し、構造部材内部のき裂の有無及び大きさを検出する構
成とする。
部材に当接する渦電流探傷センサーと、同センサーに接
続した発信側インターフェイスとを検査員が携帯し、探
傷した構造部材内部の渦電流の変化を電波により送信す
るワイヤレス方式とする。この電波を受信する受信側イ
ンターフェイスを設け、探傷器に電気信号として入力
し、構造部材内部のき裂の有無及び大きさを検出する構
成とする。
【0013】即ち、本発明は、構造部材の表面に当接
し、同構造部材の表面下のき裂や腐食を探傷する渦電流
探傷センサーと、同センサーに接続し、同センサーと共
に検査員が携帯可能で同センサーが検出した前記構造部
材内部の渦電流変化を入力し、この信号を電波として発
信する発信側インターフェイスと、同インターフェイス
の発信した電波を受信し、電気信号に変換する受信側イ
ンターフェイスと、同受信側インターフェイスからの信
号を受取り、前記構造部材内部の渦電流変化とあらかじ
め定められた基準値とを比較することによりき裂の有無
及び大きさを判別する探傷器とを具備してなることを特
徴とする機体検査装置を提供する。
し、同構造部材の表面下のき裂や腐食を探傷する渦電流
探傷センサーと、同センサーに接続し、同センサーと共
に検査員が携帯可能で同センサーが検出した前記構造部
材内部の渦電流変化を入力し、この信号を電波として発
信する発信側インターフェイスと、同インターフェイス
の発信した電波を受信し、電気信号に変換する受信側イ
ンターフェイスと、同受信側インターフェイスからの信
号を受取り、前記構造部材内部の渦電流変化とあらかじ
め定められた基準値とを比較することによりき裂の有無
及び大きさを判別する探傷器とを具備してなることを特
徴とする機体検査装置を提供する。
【0014】
【作用】本発明は前述の手段により、検査員は渦電流探
傷センサー及びこれに接続した受信側インターフェイス
を保持し、このセンサーを構造部材、例えば、航空機の
外板、桁、金具、等からなる多層構造部材の機体検査部
位に当接する。このような機体点検では、内部のき裂や
腐食の生じやすいファスナーの穴又はファスナー間にセ
ンサーを当接して渦電流探傷を行う。この渦電流探傷セ
ンサーで検出した構造部材内部、例えば、ファスナーの
穴まわりのき裂部での渦電流の変化は受信側インターフ
ェイスによりFM波等の電波に変換され、発信される。
この電波は、20〜30m離れた計測室、等に設置され
た受信側インターフェイスにより受信され、渦電流変化
を電気信号の変化として探傷器に入力し、探傷器におい
て、あらかじめ定められた信号のレベルと比較すること
によりき裂の有無を確認すると共に定量化を行い、CR
T、等に表示し、又、必要に応じて記録計に自動的に出
力するものである。
傷センサー及びこれに接続した受信側インターフェイス
を保持し、このセンサーを構造部材、例えば、航空機の
外板、桁、金具、等からなる多層構造部材の機体検査部
位に当接する。このような機体点検では、内部のき裂や
腐食の生じやすいファスナーの穴又はファスナー間にセ
ンサーを当接して渦電流探傷を行う。この渦電流探傷セ
ンサーで検出した構造部材内部、例えば、ファスナーの
穴まわりのき裂部での渦電流の変化は受信側インターフ
ェイスによりFM波等の電波に変換され、発信される。
この電波は、20〜30m離れた計測室、等に設置され
た受信側インターフェイスにより受信され、渦電流変化
を電気信号の変化として探傷器に入力し、探傷器におい
て、あらかじめ定められた信号のレベルと比較すること
によりき裂の有無を確認すると共に定量化を行い、CR
T、等に表示し、又、必要に応じて記録計に自動的に出
力するものである。
【0015】このような検査により経年航空機の機体整
備現場で多岐に渡る各種工事を妨害することなくワイヤ
レス方式を採用し、高能率でき裂、腐食、等の点検が可
能となり、検査員も従来の2人から1人で可能となるの
で検査工数が大幅に低減されるものである。
備現場で多岐に渡る各種工事を妨害することなくワイヤ
レス方式を採用し、高能率でき裂、腐食、等の点検が可
能となり、検査員も従来の2人から1人で可能となるの
で検査工数が大幅に低減されるものである。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。図1は本発明の一実施例に係る機体検査
装置の全体概念を示す斜視図、図2はその詳細な検査装
置の斜視図である。
的に説明する。図1は本発明の一実施例に係る機体検査
装置の全体概念を示す斜視図、図2はその詳細な検査装
置の斜視図である。
【0017】図1において、1人の検査員2が点検機体
1の検査部位へ探傷センサー10を当接して探傷検査を
行う。探傷センサー1で検出された渦電流の信号は検査
員2が保持するポケッタブルインターフェイス3に入力
され、インターフェイス3からFM波の電波8を発信
し、この電波8により搬送され、20〜30m離れた場
所(整備工場内の工具室又は計測室、等)に設置された
インターフェイスボックス4のアンテナ4aで受信さ
れ、復調されて探傷器材5の入力信号レベルに変換され
て探傷器材6に取込まれる。入力された信号は探傷器材
5で処理され、CRT6に表示し、又はその渦流情報が
検査員2がイヤホーン又は簡易モニターで検知できるも
のである。
1の検査部位へ探傷センサー10を当接して探傷検査を
行う。探傷センサー1で検出された渦電流の信号は検査
員2が保持するポケッタブルインターフェイス3に入力
され、インターフェイス3からFM波の電波8を発信
し、この電波8により搬送され、20〜30m離れた場
所(整備工場内の工具室又は計測室、等)に設置された
インターフェイスボックス4のアンテナ4aで受信さ
れ、復調されて探傷器材5の入力信号レベルに変換され
て探傷器材6に取込まれる。入力された信号は探傷器材
5で処理され、CRT6に表示し、又はその渦流情報が
検査員2がイヤホーン又は簡易モニターで検知できるも
のである。
【0018】又、この場合予備試験等で予めレベルを設
定しておき、この設定された一定レベル以上の渦流情報
量が検知されると記録計7が作動し、自動記録されるも
ので、検査員2が実機機体整備現場で自由に身軽るに動
き廻り易くし、機体点検、整備に機動性を与え、検査作
業の効率化を狙ったものである。
定しておき、この設定された一定レベル以上の渦流情報
量が検知されると記録計7が作動し、自動記録されるも
ので、検査員2が実機機体整備現場で自由に身軽るに動
き廻り易くし、機体点検、整備に機動性を与え、検査作
業の効率化を狙ったものである。
【0019】図2は、この探傷個所の詳細を示すもの
で、(a)図は探傷センサー10としてリングプローブ
を用いた例であり、探傷センサー10により前述のよう
に低周波渦電流を発生させ、ファスナー22の穴まわり
の外板21の下裏板に発生したき裂23による渦電流の
変化を検出し、ポケッタブルインターフェイス3に入力
し、FM波による電波8を発信する。この電波8は20
〜30m離れたインターフェイスボックス4のアンテナ
4aで受信され、ここで復調されて探傷器材5の入力信
号レベルに合った電気信号に変換され、探傷器材5に入
力され、渦電流の変化からき裂の情報に変換されCRT
6に画面表示される。
で、(a)図は探傷センサー10としてリングプローブ
を用いた例であり、探傷センサー10により前述のよう
に低周波渦電流を発生させ、ファスナー22の穴まわり
の外板21の下裏板に発生したき裂23による渦電流の
変化を検出し、ポケッタブルインターフェイス3に入力
し、FM波による電波8を発信する。この電波8は20
〜30m離れたインターフェイスボックス4のアンテナ
4aで受信され、ここで復調されて探傷器材5の入力信
号レベルに合った電気信号に変換され、探傷器材5に入
力され、渦電流の変化からき裂の情報に変換されCRT
6に画面表示される。
【0020】又、(b)図は探傷センサーにフラットプ
ローブ11を用いた例であり、ファスナー22間のき裂
23を検査するもので、前述の(a)図と同様な作用と
なるので説明は省略する。
ローブ11を用いた例であり、ファスナー22間のき裂
23を検査するもので、前述の(a)図と同様な作用と
なるので説明は省略する。
【0021】図3はその検査結果のCRT6での代表的
な波形例(1)を(a)に、波形例(2)を(b)に示
している。両図において25はバランス・ポイント(健
全部)を、26は欠陥部を、27はバナナ軌跡、28は
データ軌跡を示している。
な波形例(1)を(a)に、波形例(2)を(b)に示
している。両図において25はバランス・ポイント(健
全部)を、26は欠陥部を、27はバナナ軌跡、28は
データ軌跡を示している。
【0022】図4に示す例は本検査装置によって機体外
板の合せ部分及び裏板の腐食等を検知する実施例であ
る。図において、点検機体1の検査部位の外板21に探
傷センサー12を当てると、腐食が発生していない健全
部に対して腐食エリア24があると探傷器材5のCRT
6上の画像上に渦電流の情報量に変化(渦電流の振巾及
び位相)が起こり、図5に示すCRT表示例のように裏
板腐食検査時の腐食エリア(1)、(2)、(3)、
(4)が検出され、腐食状況を検知することができる。
板の合せ部分及び裏板の腐食等を検知する実施例であ
る。図において、点検機体1の検査部位の外板21に探
傷センサー12を当てると、腐食が発生していない健全
部に対して腐食エリア24があると探傷器材5のCRT
6上の画像上に渦電流の情報量に変化(渦電流の振巾及
び位相)が起こり、図5に示すCRT表示例のように裏
板腐食検査時の腐食エリア(1)、(2)、(3)、
(4)が検出され、腐食状況を検知することができる。
【0023】上記に説明のように本発明で腐食を検知す
る場合は腐食によって、外板又は裏板の板厚に変化(板
厚の減少)が起こっていないと検知不可能である。腐食
の場合、重大腐食によって、外板又は裏板が見えない処
で減肉しているのがないかを検知するものであり、本発
明によって腐食を検知する場合は、機体を分解して腐食
検査を行わなくてもよいので、経年機体整備の上から極
めて効率、経済的に実施できるものである。
る場合は腐食によって、外板又は裏板の板厚に変化(板
厚の減少)が起こっていないと検知不可能である。腐食
の場合、重大腐食によって、外板又は裏板が見えない処
で減肉しているのがないかを検知するものであり、本発
明によって腐食を検知する場合は、機体を分解して腐食
検査を行わなくてもよいので、経年機体整備の上から極
めて効率、経済的に実施できるものである。
【0024】このような実施例によれば、経年航空機の
機体構造体の健全性を低周波渦流探傷技術で高能率で適
確に検査でき、品質評価することができるものである。
従って、経年航空機機体を実機整備現場で迅速、低コス
トで点検、整備する上で極めて重要な装置である。
機体構造体の健全性を低周波渦流探傷技術で高能率で適
確に検査でき、品質評価することができるものである。
従って、経年航空機機体を実機整備現場で迅速、低コス
トで点検、整備する上で極めて重要な装置である。
【0025】又、検査員は1人で機体検査部位に対して
自由に動き廻ることが出来、作業性の向上を図るためワ
イヤレス方式で渦流探傷センサー10を用い、検査員2
のポケッタブルインターフェイス3を介して電波8を送
信し、20〜30m離れた計測室又は工具室等の場所
で、探傷器材5側のインターフェイス4間で渦流探傷デ
ータの送受信を行うので、その判定及び一定レベルを越
える渦流情報量に対し、正確に異常を検知し、自動記録
化を行うことができるものである。
自由に動き廻ることが出来、作業性の向上を図るためワ
イヤレス方式で渦流探傷センサー10を用い、検査員2
のポケッタブルインターフェイス3を介して電波8を送
信し、20〜30m離れた計測室又は工具室等の場所
で、探傷器材5側のインターフェイス4間で渦流探傷デ
ータの送受信を行うので、その判定及び一定レベルを越
える渦流情報量に対し、正確に異常を検知し、自動記録
化を行うことができるものである。
【0026】又、本検査装置によって、経年航空機の機
体整備現場で複雑多岐に渡る各種工事を妨害することな
く、高能率に点検、整備が実施できるのみならず、図7
に示すように検査員41,42の2人作業が図1に示す
ように検査員2の1人作業となるために検査工数を大幅
に低減することができるものである。
体整備現場で複雑多岐に渡る各種工事を妨害することな
く、高能率に点検、整備が実施できるのみならず、図7
に示すように検査員41,42の2人作業が図1に示す
ように検査員2の1人作業となるために検査工数を大幅
に低減することができるものである。
【0027】
【発明の効果】以上、具体的に説明したように、本発明
においては、構造部材に当接する渦電流探傷センサーと
このセンサーに接続した発信側インターフェイスを設
け、これらを検査員が携帯し、探傷した渦電流の変化を
電波により送信し、この電波を受信する受信側インター
フェイスを設け、このインターフェイスより探傷器へ電
気信号として入力し、構造部材内部のき裂や腐食の有無
及びその大きさを検出する構成としたので、次のような
効果を奏するものである。
においては、構造部材に当接する渦電流探傷センサーと
このセンサーに接続した発信側インターフェイスを設
け、これらを検査員が携帯し、探傷した渦電流の変化を
電波により送信し、この電波を受信する受信側インター
フェイスを設け、このインターフェイスより探傷器へ電
気信号として入力し、構造部材内部のき裂や腐食の有無
及びその大きさを検出する構成としたので、次のような
効果を奏するものである。
【0028】(1)経年航空機の機体点検、整備(Dチ
ェック又はIRAN ( InspectionRepair and As Neces
sary)) において機体の探傷作業がワイヤレス方式の採
用により迅速、低コストで実施できる。
ェック又はIRAN ( InspectionRepair and As Neces
sary)) において機体の探傷作業がワイヤレス方式の採
用により迅速、低コストで実施できる。
【0029】(2)機体の整備においては、各種の修
理、点検作業が複雑に実施される関係であたかも土建現
場のように、架台、治具、部財、配線、副資材等が所せ
ましと存在しており、「危険と非効率」の両面を背負っ
ているが、本発明により、探傷作業が短期間に実施で
き、機体運航の整備、点検をスムーズに行うことができ
る。
理、点検作業が複雑に実施される関係であたかも土建現
場のように、架台、治具、部財、配線、副資材等が所せ
ましと存在しており、「危険と非効率」の両面を背負っ
ているが、本発明により、探傷作業が短期間に実施で
き、機体運航の整備、点検をスムーズに行うことができ
る。
【0030】又、ワイヤレス方式の採用により、2人作
業を1人作業化にする他、検査員1人が自由に機体の周
囲を歩き廻り、容易に点検できるのて航空機整備費用の
節減と工期の短縮、安全性にも大きく貢献するものであ
る。
業を1人作業化にする他、検査員1人が自由に機体の周
囲を歩き廻り、容易に点検できるのて航空機整備費用の
節減と工期の短縮、安全性にも大きく貢献するものであ
る。
【図1】本発明の一実施例に係る機体検査装置の全体の
斜視図である。
斜視図である。
【図2】本発明の一実施例における検査部位の詳細を示
す斜視図で、(a)はリングプローブを用いてファスナ
ー穴部のき裂検査の例、(b)はフラットプローブを用
いてファスナー間のき裂検査の例を示す。
す斜視図で、(a)はリングプローブを用いてファスナ
ー穴部のき裂検査の例、(b)はフラットプローブを用
いてファスナー間のき裂検査の例を示す。
【図3】図2の実施例におけるCRT画面を示す図で、
(a)は代表波形(1)、(b)は代表波形(2)をそ
れぞれ示す。
(a)は代表波形(1)、(b)は代表波形(2)をそ
れぞれ示す。
【図4】本発明の一実施例に係る機体検査装置の斜視図
で、外板合せ部の腐食の検知に適用した例である。
で、外板合せ部の腐食の検知に適用した例である。
【図5】図4に示す検査での測定結果を示すCRT画面
の図である。
の図である。
【図6】航空機における多層構造部位の渦電流探傷によ
る検査の一般的な概念図で、(a)はその全体構成を、
(b)はリング探傷センサーの使用例、(c)はフラッ
ト探傷センサーの使用例を、それぞれ示す。
る検査の一般的な概念図で、(a)はその全体構成を、
(b)はリング探傷センサーの使用例、(c)はフラッ
ト探傷センサーの使用例を、それぞれ示す。
【図7】従来の航空機の実機探傷検査の斜視図である。
【図8】従来の探傷検査の機器構成を示す斜視図で、
(a)は探傷センサーの当接状態、(b)は機器構成を
示す。
(a)は探傷センサーの当接状態、(b)は機器構成を
示す。
1 点検機体 2 検査員 3 ポケッタブルインターフェイス 4 インターフェイスボックス 5 探傷器材 6 CRT 7 記録計 8 電波 10 探傷センサー 11 探傷センサー 12 探傷センサー 21 外板 22 ファスナー 23 き裂 24 腐食エリア
Claims (1)
- 【請求項1】 構造部材の表面に当接し、同構造部材の
表面下のき裂や腐食を探傷する渦電流探傷センサーと、
同センサーに接続し、同センサーと共に検査員が携帯可
能で同センサーが検出した前記構造部材内部の渦電流変
化を入力し、この信号を電波として発信する発信側イン
ターフェイスと、同インターフェイスの発信した電波を
受信し、電気信号に変換する受信側インターフェイス
と、同受信側インターフェイスからの信号を受取り、前
記構造部材内部の渦電流変化とあらかじめ定められた基
準値とを比較することによりき裂の有無及び大きさを判
別する探傷器とを具備してなることを特徴とする機体検
査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6212608A JPH0875706A (ja) | 1994-09-06 | 1994-09-06 | 機体検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6212608A JPH0875706A (ja) | 1994-09-06 | 1994-09-06 | 機体検査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0875706A true JPH0875706A (ja) | 1996-03-22 |
Family
ID=16625513
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6212608A Withdrawn JPH0875706A (ja) | 1994-09-06 | 1994-09-06 | 機体検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0875706A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006189422A (ja) * | 2004-12-08 | 2006-07-20 | Olympus Corp | 非破壊検査装置及び非破壊検査システム |
JP2006208312A (ja) * | 2005-01-31 | 2006-08-10 | Jfe Steel Kk | 内部欠陥測定方法および装置 |
EP1418423B2 (en) † | 2002-11-11 | 2009-11-25 | The Boeing Company | Apparatus and method for performing non-destructive inspections of aircraft structures |
JP2011514534A (ja) * | 2008-03-20 | 2011-05-06 | ヨーロピアン・アエロノーティック・ディフェンス・アンド・スペース・カンパニー・イーデス・フランス | 乗り物構造体の監視装置 |
WO2012172320A1 (en) | 2011-06-13 | 2012-12-20 | Terry Lewis | Method and system for aircraft inspections |
CN103487504A (zh) * | 2013-09-26 | 2014-01-01 | 南通欧能达检测仪器有限公司 | 一种探伤仪处理信号的方法 |
WO2020079780A1 (ja) * | 2018-10-17 | 2020-04-23 | 株式会社島津製作所 | 航空機検査支援装置および航空機検査支援方法 |
CN113740185A (zh) * | 2021-08-16 | 2021-12-03 | 中国飞机强度研究所 | 一种飞机疲劳试验中飞机内舱结构损伤巡检架构 |
-
1994
- 1994-09-06 JP JP6212608A patent/JPH0875706A/ja not_active Withdrawn
Cited By (13)
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20011106 |