JPH0875279A - 冷却装置 - Google Patents
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- JPH0875279A JPH0875279A JP21382894A JP21382894A JPH0875279A JP H0875279 A JPH0875279 A JP H0875279A JP 21382894 A JP21382894 A JP 21382894A JP 21382894 A JP21382894 A JP 21382894A JP H0875279 A JPH0875279 A JP H0875279A
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- Compressor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】この発明は、HFC系冷媒のように塩素基を含
まない冷媒に可燃性を有するものを使用した場合、或い
は可燃性を有する物質を追加封入してなる冷却装置にお
いて、冷却性能を向上でき、オイルの帰還性能を向上で
き、更には安全性を向上できる冷却装置を提供すること
を目的とする。 【構成】本発明は、ジフルオロメタン、ペンタフルオロ
エタン、1,1,1,2−テトラフルオロエタン、及び
n−ペンタン等の炭化水素とからなる混合冷媒を封入し
てなり、圧縮機2、凝縮器3、膨張弁4、蒸発器5を配
管接続して構成した冷却装置1において、この冷却装置
1に、前記冷媒に加えて不燃性物質を封入したものであ
る。
まない冷媒に可燃性を有するものを使用した場合、或い
は可燃性を有する物質を追加封入してなる冷却装置にお
いて、冷却性能を向上でき、オイルの帰還性能を向上で
き、更には安全性を向上できる冷却装置を提供すること
を目的とする。 【構成】本発明は、ジフルオロメタン、ペンタフルオロ
エタン、1,1,1,2−テトラフルオロエタン、及び
n−ペンタン等の炭化水素とからなる混合冷媒を封入し
てなり、圧縮機2、凝縮器3、膨張弁4、蒸発器5を配
管接続して構成した冷却装置1において、この冷却装置
1に、前記冷媒に加えて不燃性物質を封入したものであ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、オゾン層を破壊する
危険性のない冷媒組成物を封入してなる冷蔵庫や空気調
和機等の冷却装置に関する。
危険性のない冷媒組成物を封入してなる冷蔵庫や空気調
和機等の冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の冷却装置に封入されてい
る冷媒はモノクロロフルオロメタン(R−12という)
や、クロロジフルオロメタン(R−22)の単体であ
る。R−12の沸点は大気圧で−29.65℃で、R2
2の沸点は−40.75℃であり、冷蔵庫や空気調和機
等の冷却装置に好適である。さらに、圧縮機への吸込温
度が比較的高くても吐出温度が圧縮機のオイルスラッジ
を引き起こす程高くならない性質を有している。さらに
又、R−12は圧縮機の鉱物油の冷凍機油との相溶性が
良く、冷媒回路中のオイルを圧縮機まで引き戻す役割も
果たす。
る冷媒はモノクロロフルオロメタン(R−12という)
や、クロロジフルオロメタン(R−22)の単体であ
る。R−12の沸点は大気圧で−29.65℃で、R2
2の沸点は−40.75℃であり、冷蔵庫や空気調和機
等の冷却装置に好適である。さらに、圧縮機への吸込温
度が比較的高くても吐出温度が圧縮機のオイルスラッジ
を引き起こす程高くならない性質を有している。さらに
又、R−12は圧縮機の鉱物油の冷凍機油との相溶性が
良く、冷媒回路中のオイルを圧縮機まで引き戻す役割も
果たす。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
各冷媒は、塩素を有するという物性上、その高いオゾン
破壊の潜在性により、大気中に放出されて地球上空のオ
ゾン層に到達すると、このオゾン層を破壊する。このオ
ゾン層の破壊は冷媒中の塩素基(Cl)により引き起こ
される。そこで、この塩素基を含まない冷媒、例えばジ
フルオロメタン(以下R−32という)、ペンタフルオ
ロエタン(以下R−125という)や1,1,1,2−
テトラフルオロエタン(以下R−134aという)がこ
れらの代替冷媒として考えられている。このR−32の
沸点は、大気圧で−51.7℃で、R−125の沸点
は、−48.5℃、R−134aの沸点は、−26.0
℃である。
各冷媒は、塩素を有するという物性上、その高いオゾン
破壊の潜在性により、大気中に放出されて地球上空のオ
ゾン層に到達すると、このオゾン層を破壊する。このオ
ゾン層の破壊は冷媒中の塩素基(Cl)により引き起こ
される。そこで、この塩素基を含まない冷媒、例えばジ
フルオロメタン(以下R−32という)、ペンタフルオ
ロエタン(以下R−125という)や1,1,1,2−
テトラフルオロエタン(以下R−134aという)がこ
れらの代替冷媒として考えられている。このR−32の
沸点は、大気圧で−51.7℃で、R−125の沸点
は、−48.5℃、R−134aの沸点は、−26.0
℃である。
【0004】この塩素基を含まない冷媒のR−32,R
−125及びR−134aは一般的な鉱物油やアルキル
ベンゼン等の冷凍機油との相溶性が悪く、圧縮機への油
の戻りの悪化や寝込み起動時にオイルから分離した冷媒
の吸い上げなどから圧縮機の潤滑不良に至る問題があっ
た。
−125及びR−134aは一般的な鉱物油やアルキル
ベンゼン等の冷凍機油との相溶性が悪く、圧縮機への油
の戻りの悪化や寝込み起動時にオイルから分離した冷媒
の吸い上げなどから圧縮機の潤滑不良に至る問題があっ
た。
【0005】このため、冷凍機油にはポリオールエステ
ル系の油が使用される。しかし、鉱物油やアルキルベン
ゼン等との相溶性の悪い冷媒にこの鉱物油やアルキルベ
ンゼン等と相溶性の良いn−ペンタンを混合して圧縮機
から冷媒回路に吐出された鉱物油やアルキルベンゼン等
の冷凍機油をこの圧縮機に回収する方法もある。
ル系の油が使用される。しかし、鉱物油やアルキルベン
ゼン等との相溶性の悪い冷媒にこの鉱物油やアルキルベ
ンゼン等と相溶性の良いn−ペンタンを混合して圧縮機
から冷媒回路に吐出された鉱物油やアルキルベンゼン等
の冷凍機油をこの圧縮機に回収する方法もある。
【0006】一方、R−32やn−ペンタンは可燃性で
あり、各々所定量以上封入することは危険である。
あり、各々所定量以上封入することは危険である。
【0007】従って、上記の可燃性物質を封入する場合
は所定量に制限されてしまう。このため、冷媒としての
R−32を所定量に制限した場合には蒸発温度が思うよ
うに下がらず、所望とする冷却性能が得られないという
問題があり、また、オイルキャリアとしてのn−ペンタ
ンを所定量に制限した場合にはオイルの帰還能力が思う
ように上がらず、冷却装置における圧縮機が潤滑不良を
起こすという問題があった。
は所定量に制限されてしまう。このため、冷媒としての
R−32を所定量に制限した場合には蒸発温度が思うよ
うに下がらず、所望とする冷却性能が得られないという
問題があり、また、オイルキャリアとしてのn−ペンタ
ンを所定量に制限した場合にはオイルの帰還能力が思う
ように上がらず、冷却装置における圧縮機が潤滑不良を
起こすという問題があった。
【0008】この発明は上記の問題を解決するもので、
HFCのように塩素基を含まない冷媒に可燃性を有する
ものを使用した場合、或いは可燃性を有する物質を追加
封入してなる冷却装置において、冷却性能を向上でき、
オイルの帰還性能を向上でき、更には安全性を向上でき
る冷却装置を提供することを目的とする。
HFCのように塩素基を含まない冷媒に可燃性を有する
ものを使用した場合、或いは可燃性を有する物質を追加
封入してなる冷却装置において、冷却性能を向上でき、
オイルの帰還性能を向上でき、更には安全性を向上でき
る冷却装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、請求項1の
構成により、塩素を含まず可燃性を有する冷媒、或いは
その混合冷媒と、不燃性物質とを封入したものである。
構成により、塩素を含まず可燃性を有する冷媒、或いは
その混合冷媒と、不燃性物質とを封入したものである。
【0010】また、請求項2の構成により、塩素を含ま
ず可燃性を有する冷媒単体、或いはその混合冷媒にn−
ペンタン等の炭化水素を混合封入してなる冷却装置にお
いて、この冷却装置に不燃性物質を封入したものであ
る。
ず可燃性を有する冷媒単体、或いはその混合冷媒にn−
ペンタン等の炭化水素を混合封入してなる冷却装置にお
いて、この冷却装置に不燃性物質を封入したものであ
る。
【0011】また、請求項3の構成により、ジフルオロ
メタン、ペンタフルオロエタン、1,1,1,2−テト
ラフルオロエタンからなるHFC系の混合冷媒とを封入
してなり、圧縮機、凝縮器、減圧装置、蒸発装置を配管
接続して構成した冷却装置において、この冷却装置に
は、前記混合冷媒に加えて不燃性物質が封入されている
構成としたものである。
メタン、ペンタフルオロエタン、1,1,1,2−テト
ラフルオロエタンからなるHFC系の混合冷媒とを封入
してなり、圧縮機、凝縮器、減圧装置、蒸発装置を配管
接続して構成した冷却装置において、この冷却装置に
は、前記混合冷媒に加えて不燃性物質が封入されている
構成としたものである。
【0012】更に、請求項4の構成により、ジフルオロ
メタン、ペンタフルオロエタン、1,1,1,2−テト
ラフルオロエタン、及びn−ペンタン等の炭化水素とか
らなる混合冷媒を封入してなり、圧縮機、凝縮器、減圧
装置、蒸発装置を配管接続して構成した冷却装置におい
て、この冷却装置には、前記冷媒に加えて不燃性物質が
封入されている構成としたものである。
メタン、ペンタフルオロエタン、1,1,1,2−テト
ラフルオロエタン、及びn−ペンタン等の炭化水素とか
らなる混合冷媒を封入してなり、圧縮機、凝縮器、減圧
装置、蒸発装置を配管接続して構成した冷却装置におい
て、この冷却装置には、前記冷媒に加えて不燃性物質が
封入されている構成としたものである。
【0013】
【作用】この発明は上記のように構成したことにより、
不燃性物質によって封入冷媒の可燃性限界を拡大するこ
とができ、冷媒として例えばR−32を所定量以上(可
燃性の限界量以上)封入しても封入冷媒は全体として不
燃域に留められる。従って、R−32の封入量が増加し
た分だけ蒸発温度を下げることが可能となり、冷却装置
の冷却性能を向上できる。また、不燃性物質を封入した
ので、冷媒漏れが生じた場合にも安全性を向上できる。
尚、斯る冷却装置に封入されるオイルは上記冷媒と相溶
性のあるポリオールエステル油が使用される。
不燃性物質によって封入冷媒の可燃性限界を拡大するこ
とができ、冷媒として例えばR−32を所定量以上(可
燃性の限界量以上)封入しても封入冷媒は全体として不
燃域に留められる。従って、R−32の封入量が増加し
た分だけ蒸発温度を下げることが可能となり、冷却装置
の冷却性能を向上できる。また、不燃性物質を封入した
ので、冷媒漏れが生じた場合にも安全性を向上できる。
尚、斯る冷却装置に封入されるオイルは上記冷媒と相溶
性のあるポリオールエステル油が使用される。
【0014】但し、不燃性物質として例えば沸点が−
5.75℃と高いオクタフルオロジクロブタン(C31
8)を封入する場合は、冷却性能に悪影響を与えない程
度の封入量とする。
5.75℃と高いオクタフルオロジクロブタン(C31
8)を封入する場合は、冷却性能に悪影響を与えない程
度の封入量とする。
【0015】また、オイルキャリアとしてn−ペンタン
等を封入している場合には、上述したように不燃性物質
の封入による不燃域の拡大により、R−32の封入量を
増加してして冷却性能を向上するだけでなく、n−ペン
タンの増量分だけオイルの帰還能力を向上することがで
き、圧縮機の潤滑不良を防止して冷却装置の耐久性を向
上できる。尚、斯る冷却装置に封入されるオイルは上記
HFC系冷媒と相溶性のあるポリオールエステル油や、
アルキルベンゼン油や、TCP(トリクレゾールフォス
フェイト)等の添加剤を加えたHAB(ハードアルキル
ベンゼン)や、一般の鉱物油が使用される。また、ガス
漏れ時の残存冷媒中のn−ペンタンの比率を実質的に低
下させることができ、安全性を確保できる。
等を封入している場合には、上述したように不燃性物質
の封入による不燃域の拡大により、R−32の封入量を
増加してして冷却性能を向上するだけでなく、n−ペン
タンの増量分だけオイルの帰還能力を向上することがで
き、圧縮機の潤滑不良を防止して冷却装置の耐久性を向
上できる。尚、斯る冷却装置に封入されるオイルは上記
HFC系冷媒と相溶性のあるポリオールエステル油や、
アルキルベンゼン油や、TCP(トリクレゾールフォス
フェイト)等の添加剤を加えたHAB(ハードアルキル
ベンゼン)や、一般の鉱物油が使用される。また、ガス
漏れ時の残存冷媒中のn−ペンタンの比率を実質的に低
下させることができ、安全性を確保できる。
【0016】
【実施例】以下この発明を図に基づいて説明する。
【0017】図1はこの発明の一実施例を示す冷却装置
の冷媒回路図である。
の冷媒回路図である。
【0018】1は、ジフルオロメタン(R−32)、ペ
ンタフルオロエタン(R−125)、1,1,1,2−
テトラフルオロエタン(R134a)からなるHFC系
の混合冷媒とを封入してなり、圧縮機2、凝縮器3、膨
張弁4、蒸発器5を配管接続して構成した空気調和機と
して使用される冷却装置である。
ンタフルオロエタン(R−125)、1,1,1,2−
テトラフルオロエタン(R134a)からなるHFC系
の混合冷媒とを封入してなり、圧縮機2、凝縮器3、膨
張弁4、蒸発器5を配管接続して構成した空気調和機と
して使用される冷却装置である。
【0019】この冷却装置1にはHFC系冷媒と相溶性
の良いポリオールエステル油が封入されている。このポ
リオールエステル油には、脂肪酸が直鎖(炭素数:5〜
12)又は分岐(炭素数:5〜10)のモノカルボン
酸、多価アルコールがNPG,TMP,PE,diPE等
のネオペンチルポリオールの複数種をブレンドしたもの
を使用している。
の良いポリオールエステル油が封入されている。このポ
リオールエステル油には、脂肪酸が直鎖(炭素数:5〜
12)又は分岐(炭素数:5〜10)のモノカルボン
酸、多価アルコールがNPG,TMP,PE,diPE等
のネオペンチルポリオールの複数種をブレンドしたもの
を使用している。
【0020】このポリオールエステル油は、多価アルコ
ールの配合比や炭素数の選定により、上記HFC系の混
合冷媒と相溶性、加水分解性、熱的安定性の良好ものと
なるようブレンドされる。
ールの配合比や炭素数の選定により、上記HFC系の混
合冷媒と相溶性、加水分解性、熱的安定性の良好ものと
なるようブレンドされる。
【0021】ここで、上記冷却装置1には上記HFC系
混合冷媒に加えて、例えば、オクタフルオロジクロブタ
ン(C318)の不燃性物質が封入されている。
混合冷媒に加えて、例えば、オクタフルオロジクロブタ
ン(C318)の不燃性物質が封入されている。
【0022】即ち、冷却装置1の封入物質の組成は、R
−32が20重量%〜35重量%で、好ましくは35重
量%、R−125が10重量%〜20重量%で、好まし
くは15重量%、R−134aが40重量%〜60重量
%で、好ましくは45重量%、C318が5重量%とな
る。
−32が20重量%〜35重量%で、好ましくは35重
量%、R−125が10重量%〜20重量%で、好まし
くは15重量%、R−134aが40重量%〜60重量
%で、好ましくは45重量%、C318が5重量%とな
る。
【0023】R−32は混合比率が20重量%以下にな
ると、成績係数(COP)が低下し、30重量%以上に
なると、大気中に漏れた場合に発火する危険を伴うもの
であるが、本実施例では、不燃性物質であるC318を
5重量%封入しているため、この分、上記封入冷媒の可
燃域を実質拡大させることができ、R−32単体レベル
の封入量を上記の如く5重量%増加でき、この分だけ蒸
発温度を下げることが可能となり、冷却装置の冷却性能
を向上できる。
ると、成績係数(COP)が低下し、30重量%以上に
なると、大気中に漏れた場合に発火する危険を伴うもの
であるが、本実施例では、不燃性物質であるC318を
5重量%封入しているため、この分、上記封入冷媒の可
燃域を実質拡大させることができ、R−32単体レベル
の封入量を上記の如く5重量%増加でき、この分だけ蒸
発温度を下げることが可能となり、冷却装置の冷却性能
を向上できる。
【0024】尚、R−125は混合比率が10重量%以
下になると、圧縮機2から吐出される冷媒の吐出温度が
高くなりすぎ、20重量%以上になると、成績係数が低
下するとともに、地球温暖化係数(GWP)値が高くな
りすぎる。R−134aは混合比率が40重量%以下に
なると、冷媒回路内の圧力が高くなりすぎ、60重量%
以上になると、蒸発温度が高くなる。
下になると、圧縮機2から吐出される冷媒の吐出温度が
高くなりすぎ、20重量%以上になると、成績係数が低
下するとともに、地球温暖化係数(GWP)値が高くな
りすぎる。R−134aは混合比率が40重量%以下に
なると、冷媒回路内の圧力が高くなりすぎ、60重量%
以上になると、蒸発温度が高くなる。
【0025】また、不燃性物質であるC318を封入し
たので、冷媒漏れが生じた場合にも安全性を向上でき
る。
たので、冷媒漏れが生じた場合にも安全性を向上でき
る。
【0026】但し、不燃性物質として封入するC318
は沸点が−5.75℃と高いため、冷却性能に悪影響を
与えない程度の封入量に留めておくことが望ましい。
は沸点が−5.75℃と高いため、冷却性能に悪影響を
与えない程度の封入量に留めておくことが望ましい。
【0027】次に、図1の冷却装置1と同様なシステム
でオイルキャリアにn−ペンタン等の炭化水素を使用し
た場合について説明する。
でオイルキャリアにn−ペンタン等の炭化水素を使用し
た場合について説明する。
【0028】この場合には、例えば、冷却装置1にR−
32,R−125,R−134a、及びn−ペンタンの
冷媒混合物が充填される。
32,R−125,R−134a、及びn−ペンタンの
冷媒混合物が充填される。
【0029】その組成はR−32が20重量%〜30重
量%で、好ましくは28重量%、R−125が10重量
%〜20重量%で、好ましくは10重量%、R−134
aが40重量%〜60重量%で、好ましくは40重量
%、n−ペンタンが0.1重量%〜14重量%で、好ま
しくは10重量%という組成、或いは、R−32が20
重量%〜30重量%で、好ましくは25重量%、R−1
25が10重量%〜20重量%で、好ましくは10重量
%、R−134aが40重量%〜60重量%で、好まし
くは40重量%、n−ペンタンが0.1重量%〜14重
量%で、好ましくは15重量%という組成にする。
量%で、好ましくは28重量%、R−125が10重量
%〜20重量%で、好ましくは10重量%、R−134
aが40重量%〜60重量%で、好ましくは40重量
%、n−ペンタンが0.1重量%〜14重量%で、好ま
しくは10重量%という組成、或いは、R−32が20
重量%〜30重量%で、好ましくは25重量%、R−1
25が10重量%〜20重量%で、好ましくは10重量
%、R−134aが40重量%〜60重量%で、好まし
くは40重量%、n−ペンタンが0.1重量%〜14重
量%で、好ましくは15重量%という組成にする。
【0030】R−32は混合比率が20重量%以下にな
ると、成績係数(COP)が低下し、30重量%以上に
なると、大気中に漏れた場合に発火する危険を伴うが、
上述したように、不燃性物質であるC318を封入した
分だけ不燃域が拡大し、R−32の封入量を増加してし
て冷却性能を向上するだけでなく、n−ペンタンの増量
分だけオイルの帰還能力を向上することができ、圧縮機
の潤滑不良を防止して冷却装置の耐久性を向上できる。
ると、成績係数(COP)が低下し、30重量%以上に
なると、大気中に漏れた場合に発火する危険を伴うが、
上述したように、不燃性物質であるC318を封入した
分だけ不燃域が拡大し、R−32の封入量を増加してし
て冷却性能を向上するだけでなく、n−ペンタンの増量
分だけオイルの帰還能力を向上することができ、圧縮機
の潤滑不良を防止して冷却装置の耐久性を向上できる。
【0031】尚、斯る冷却装置に封入されるオイルは上
記HFC系冷媒と相溶性の無いもので良く、アルキルベ
ンゼン油や、一般の鉱物油が使用できるが、ポリオール
エステル油や、TCP(トリクレジルフォスフェイト)
等の添加剤を加えたHAB(ハードアルキルベンゼン)
でも良い。
記HFC系冷媒と相溶性の無いもので良く、アルキルベ
ンゼン油や、一般の鉱物油が使用できるが、ポリオール
エステル油や、TCP(トリクレジルフォスフェイト)
等の添加剤を加えたHAB(ハードアルキルベンゼン)
でも良い。
【0032】尚、n−ペンタンは鉱物油やアルキルベン
ゼンと相溶性があるが、沸点が高く、可燃性であるた
め、混合比率が14重量%以上になると、蒸発器におい
て所要の冷却温度が得られなくなり、かつ、大気中に漏
れた場合には発火する危険を伴っている。このことか
ら、通常は、n−ペンタンは全体の混合比率が14重量
%以上にならないようにされるが、本実施例ではその範
囲を越えて封入しても不燃性物質であるC318によっ
て安全性は確保される。
ゼンと相溶性があるが、沸点が高く、可燃性であるた
め、混合比率が14重量%以上になると、蒸発器におい
て所要の冷却温度が得られなくなり、かつ、大気中に漏
れた場合には発火する危険を伴っている。このことか
ら、通常は、n−ペンタンは全体の混合比率が14重量
%以上にならないようにされるが、本実施例ではその範
囲を越えて封入しても不燃性物質であるC318によっ
て安全性は確保される。
【0033】また、本実施例では、不燃性物質としてC
318を封入したものについて説明したが、これに限定
されるものではない。
318を封入したものについて説明したが、これに限定
されるものではない。
【0034】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、不燃性
物質によって封入冷媒の可燃性限界を拡大することがで
き、冷媒として例えばR−32を所定量以上(可燃性の
限界量以上)封入しても封入冷媒は全体として不燃域に
留められる。従って、R−32の封入量が増加した分だ
け蒸発温度を下げることが可能となり、冷却装置の冷却
性能を向上できる。また、不燃性物質を封入したので、
冷媒漏れが生じた場合にも安全性を向上できる。
物質によって封入冷媒の可燃性限界を拡大することがで
き、冷媒として例えばR−32を所定量以上(可燃性の
限界量以上)封入しても封入冷媒は全体として不燃域に
留められる。従って、R−32の封入量が増加した分だ
け蒸発温度を下げることが可能となり、冷却装置の冷却
性能を向上できる。また、不燃性物質を封入したので、
冷媒漏れが生じた場合にも安全性を向上できる。
【0035】また、オイルキャリアとしてn−ペンタン
等を封入している場合には、上述したように不燃性物質
の封入による不燃域の拡大により、R−32の封入量を
増加してして冷却性能を向上するだけでなく、n−ペン
タンの増量分だけオイルの帰還能力を向上することがで
き、圧縮機の潤滑不良を防止して冷却装置の耐久性を向
上できる。尚、斯る冷却装置に封入されるオイルは上記
HFC系冷媒と相溶性のあるポリオールエステル油や、
アルキルベンゼン油や、TCP(トリクレジルフォスフ
ェイト)等の添加剤を加えたHAB(ハードアルキルベ
ンゼン)や、一般の鉱物油のいずれも使用することがで
きる。
等を封入している場合には、上述したように不燃性物質
の封入による不燃域の拡大により、R−32の封入量を
増加してして冷却性能を向上するだけでなく、n−ペン
タンの増量分だけオイルの帰還能力を向上することがで
き、圧縮機の潤滑不良を防止して冷却装置の耐久性を向
上できる。尚、斯る冷却装置に封入されるオイルは上記
HFC系冷媒と相溶性のあるポリオールエステル油や、
アルキルベンゼン油や、TCP(トリクレジルフォスフ
ェイト)等の添加剤を加えたHAB(ハードアルキルベ
ンゼン)や、一般の鉱物油のいずれも使用することがで
きる。
【図1】この発明の一実施例を示す冷却装置の冷媒回路
図である。
図である。
1 冷却装置 2 圧縮機 3 凝縮器 4 減圧装置 5 蒸発器
Claims (4)
- 【請求項1】 塩素を含まず可燃性を有する冷媒、或い
はその混合冷媒と、不燃性物質とを封入してなる冷却装
置。 - 【請求項2】 塩素を含まず可燃性を有する冷媒単体、
或いはその混合冷媒にn−ペンタン等の炭化水素を混合
封入してなる冷却装置において、この冷却装置に不燃性
物質を封入したことを特徴とする冷却装置。 - 【請求項3】 ジフルオロメタン、ペンタフルオロエタ
ン、1,1,1,2−テトラフルオロエタンからなるH
FC系の混合冷媒とを封入してなり、圧縮機、凝縮器、
減圧装置、蒸発装置を配管接続して構成した冷却装置に
おいて、この冷却装置には、前記混合冷媒に加えて不燃
性物質が封入されていることを特徴とする冷却装置。 - 【請求項4】 ジフルオロメタン、ペンタフルオロエタ
ン、1,1,1,2−テトラフルオロエタン、及びn−
ペンタン等の炭化水素とからなる混合冷媒を封入してな
り、圧縮機、凝縮器、減圧装置、蒸発装置を配管接続し
て構成した冷却装置において、この冷却装置には、前記
冷媒に加えて不燃性物質が封入されていることを特徴と
する冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21382894A JPH0875279A (ja) | 1994-09-07 | 1994-09-07 | 冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21382894A JPH0875279A (ja) | 1994-09-07 | 1994-09-07 | 冷却装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0875279A true JPH0875279A (ja) | 1996-03-19 |
Family
ID=16645705
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21382894A Pending JPH0875279A (ja) | 1994-09-07 | 1994-09-07 | 冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0875279A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010002074A (ja) * | 2008-06-18 | 2010-01-07 | Mitsubishi Electric Corp | 混合冷媒とそれを用いた冷凍サイクル装置 |
JP2012251767A (ja) * | 2012-07-30 | 2012-12-20 | Mitsubishi Electric Corp | 混合冷媒とそれを用いた冷凍サイクル装置 |
-
1994
- 1994-09-07 JP JP21382894A patent/JPH0875279A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010002074A (ja) * | 2008-06-18 | 2010-01-07 | Mitsubishi Electric Corp | 混合冷媒とそれを用いた冷凍サイクル装置 |
JP2012251767A (ja) * | 2012-07-30 | 2012-12-20 | Mitsubishi Electric Corp | 混合冷媒とそれを用いた冷凍サイクル装置 |
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