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JPH0874622A - エンジンの燃料制御装置 - Google Patents

エンジンの燃料制御装置

Info

Publication number
JPH0874622A
JPH0874622A JP6232362A JP23236294A JPH0874622A JP H0874622 A JPH0874622 A JP H0874622A JP 6232362 A JP6232362 A JP 6232362A JP 23236294 A JP23236294 A JP 23236294A JP H0874622 A JPH0874622 A JP H0874622A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
fuel
engine
fuel injection
starting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6232362A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Tanaka
健治 田中
Yukio Ninomiya
幸雄 二宮
Hideyuki Nishi
英之 西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP6232362A priority Critical patent/JPH0874622A/ja
Publication of JPH0874622A publication Critical patent/JPH0874622A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 始動時に気筒判別完了まで同時噴射を行うエ
ンジンにおいて、特に極低温時に点火プラグへの燃料の
付着によって始動不能となるのを防止する。 【構成】 クランク角度360゜毎のSGC信号と、ク
ランク角度180゜毎のSGT信号に基づいて気筒判別
を行い、始動後は所定順序で気筒毎に吸気行程でシーケ
ンシャル噴射を行う。また、始動時には、吸気行程のシ
ーケンシャル噴射を停止し、気筒毎に吸気行程を除く期
間において3分割でシーケンシャル噴射を行う。また、
始動時で気筒判別が完了するまでは、全気筒同時噴射を
行う。ただし、エンジン水温が例えばマイナス15゜C
に達しないような低温時には、プラグのかぶりによる始
動不能を防止するため燃料をカットする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各気筒毎に燃料噴射弁
を設けて気筒別に燃料を噴射するものであって、始動時
には気筒判別が完了するまで全気筒に対し同時噴射を行
うようにしたエンジンの燃料制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】各気筒毎に燃料噴射弁を設け、気筒別に
燃料を噴射するようにしたエンジンでは、クランク角度
位置に対応して気筒判別を行い、所定の順序で各気筒に
対し燃料を噴射するが、その場合に、気筒判別は始動に
入って直ぐ完了するものではないため、その間の各気筒
への燃料供給が適切なものでなくなり、円滑で確実な始
動が困難になることがあった。そこで、例えば特開昭5
7−203825号公報に記載されているように、始動
時には気筒判別が完了するまで全気筒に対し同時噴射を
行い、その後、気筒別噴射に変更することが提案されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に始動時に気筒判別が完了するまで全気筒に対し同時噴
射を行うようにすると、気筒によっては吸気行程で燃料
が噴かれることになり、そのために点火プラグへの燃料
付着(かぶり)が多くなる。そして、寒冷地等における
極低温始動時には、低温で始動噴射量自体が多いことも
あり、このプラグのかぶりの影響で始動性が悪化し、始
動不能になる恐れがある。
【0004】また、特に、いわゆるリーンバーンエンジ
ンで、各気筒に対する吸気通路を複数の通路部分に分岐
させ、一方の通路部分にスワールコントロールバルブを
設けて、高負荷時以外の領域でスワールコントロールバ
ルブを閉じることにより燃焼室内のスワールを強化し成
層化を促進してリーン限界を高めるようにしたものにお
いては、スワールコントロールバルブは故障時でもリー
ンバーン運転が可能となるようノーマルクローズ(常
閉)とするのが普通であって、始動時にもスワールコン
トロールバルブが閉じているため、プラグ周りに燃料が
集まり易いという事情があり、この場合、低温始動時に
同時噴射を行うと、プラグのかぶりによる始動性の悪化
が一層顕著になる。
【0005】本発明はこのような問題点を解消するため
のものであって、始動時の気筒判別完了前に同時噴射を
行うエンジンにおいて、点火プラグへの燃料の付着によ
って始動性が悪化するのを防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
エンジンの燃料制御装置は、各気筒毎の燃料噴射弁と、
各気筒に対し燃料噴射時期を所定タイミングに設定する
ようクランク角度位置に対応して気筒判別を行う気筒判
別手段と、エンジン始動を判定する始動判定手段と、エ
ンジン温度を検出する温度検出手段と、前記気筒判別手
段の出力を受け、また、前記始動判定手段の出力を受け
て、エンジン始動時に、気筒判別が完了するまでは全部
の気筒の燃料噴射弁を同時に駆動する始動時同時駆動手
段と、前記温度検出手段の出力を受け、検出された温度
が設定値に達しない時は前記始動時同時駆動手段による
燃料噴射弁の同時駆動を禁止する同時駆動禁止手段を備
えたものである。
【0007】また、請求項2に係るエンジンの燃料制御
装置は、上記構成において、前記気筒判別手段の出力を
受け、また、前記始動判定手段の出力を受けて、エンジ
ン始動時で、気筒判別が完了した後は各気筒に対し個別
に燃料を噴射するよう各気筒の燃料噴射弁を駆動する始
動時気筒別駆動手段を設け、該始動時気筒別駆動手段に
よる燃料噴射弁駆動時期を少なくともエンジン温度が前
記設定値に達しない時は各気筒に対し吸気行程を除く時
期に設定したものである。
【0008】好ましくは、請求項3に示すように、前記
始動時気筒別駆動手段による燃料噴射弁駆動時期は、吸
気行程を除く時期に複数回に分けて燃料噴射を行う設定
とする。
【0009】また、好ましくは、請求項4に示すよう
に、前記複数回に分けて行う燃料噴射の1回毎の噴射量
は、各気筒に対する要求噴射量を等分した量とする。
【0010】また、請求項5に係るエンジンの燃料制御
装置は、上記構成において、前記気筒判別手段の出力を
受け、また、前記始動判定手段の出力を受けて、エンジ
ン始動後は各気筒に対し個別に燃料を噴射するよう各気
筒の燃料噴射弁を駆動する始動後気筒別駆動手段を設
け、該始動後気筒別駆動手段による燃料噴射弁駆動時期
を各気筒に対し吸気行程に設定したものである。
【0011】また、請求項6に係るエンジンの燃料制御
装置は、各気筒に対する吸気通路が複数の通路部分に分
岐して、その一方の通路部分に常時は閉じることによっ
て吸気の流れを偏流させ燃焼室にスワールを生成させる
スワールコントロールバルブを備えたエンジンにおいて
上記構成を採用するものである。
【0012】請求項7に示すように、前記スワールコン
トロールバルブを閉じる運転領域においては、エンジン
の燃焼室に供給する混合気の空燃比を理論空燃比より燃
料リーン側の設定とすることができる。
【0013】図1は本発明の全体構成図である。
【0014】
【作用】請求項1に係る構成によれば、エンジン始動時
に、気筒判別が完了するまでは全気筒の燃料噴射弁が同
時に駆動される。そして、エンジン温度が設定値に達し
ない時は同時駆動が禁止され、吸気行程で噴かれた燃料
が点火プラグに付着して低温時の始動性が悪化するのが
防止される。
【0015】また、請求項2に係る構成によれば、始動
時、気筒判別完了後は気筒別に燃料が噴射され、その
際、少なくともエンジン温度が設定値に達しない時は各
気筒に対し吸気行程を除いて噴射が行われることによ
り、燃料が点火プラグに付着して低温時の始動性が悪化
するのが防止される。
【0016】また、請求項3に係る構成によれば、始動
時、気筒判別完了後の燃料噴射は吸気行程を除く時期に
複数回に分けて行われ、それにより、燃料の点火プラグ
への付着が防止されるとともに、気化,霧化が促進さ
れ、低温時の始動性が向上する。
【0017】また、請求項4に係る構成によれば、始動
時、気筒判別完了後の燃料噴射は吸気行程を除く時期に
複数回に分けて行われ、その1回毎の噴射量は各気筒に
対する要求噴射量を等分した量とされ、それにより、気
化,霧化の促進とともに要求噴射量の確保が容易とな
り、かつ、燃料が点火プラグに付着して低温時の始動性
が悪化するのが防止される。
【0018】また、請求項5に係る構成によれば、エン
ジン始動後は各気筒に対し吸気行程において個別に燃料
が噴射され、それにより、空燃比制御の制御性が向上
し、リーン限界が向上する。
【0019】また、請求項6に係る構成によれば、常閉
のスワールコントロールバルブを備えるが故に始動時に
点火プラグのかぶりの影響がでやすいエンジンにおい
て、上記作用が得られ、低温時の始動性の悪化が防止さ
れる。
【0020】また、請求項7に係る構成によれば、スワ
ールコントロールバルブを備えるリーンバーンエンジン
において上記作用が得られ、低温時の始動性の悪化が防
止される。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0022】図2は本発明の一実施例のシステム図であ
る。図において、1はエンジン本体である。該エンジン
本体1は直列4気筒を形成するシリンダブロック2と、
その各気筒に配置されたピストン3と、シリンダブロッ
ク2の上部に固定されたシリンダヘッド4と、シリンダ
ブロック2の底部を覆うオイルパン5と、シリンダヘッ
ド4の頭部を覆うヘッドカバー6とで構成されている。
【0023】エンジンの吸気系は、シリンダヘッド4に
連結された吸気マニホールド7と、吸気マニホールド7
の入口に連結されたスロットルボディー8と、スロット
ルボディー8の上流に配置された吸気管9と、吸気管9
の入口に設けられたエアフローメータ10と、その上流
側のエアクリーナ11とで構成されている。そして、ス
ロットルボディー8にはバタフライ形のスロットル弁1
2が配置されている。
【0024】吸気マニホールド7に形成される各気筒の
独立吸気通路7aは、それぞれ下流側が二つの通路部分
に分岐し、その一方の通路部分に低負荷側の所定運転領
域で閉じるスワールコントロールバルブ(SCV)13
が配置されている。分岐した二つの通路部分はそれぞれ
各気筒の独立した二つの吸気ポートに連通する。スワー
ルコントロールバルブ13を閉じると、各気筒の燃焼室
に片方の吸気ポート(スワールポート)から吸気が導入
され、それにより、燃焼室内にスワールが生成され、ま
た、吸気が成層化する。また、分岐した通路部分の他方
には燃料噴射弁14が設けられている。
【0025】吸気系には、また、スロットル弁12を迂
回するバイパス通路15が形成され、このバイパス通路
15にはバイパス流量を制御するデューティー制御式の
アイドルスピードコントロール(ISC)弁16が配置
されている。
【0026】また、上記バイパス通路15から分岐して
燃料噴射弁14にエアを導くエア通路17が設けられて
いる。燃料噴射弁14にはこのエア通路を介して燃料気
化霧化用のエアが供給される。そして、アイドル時に閉
じるソレノイド弁18が上記エア通路17に配設されて
いる。アイドル時にはこのソレノイド弁18が閉じてス
ロットル弁12を迂回するエア量の増大を抑え、ISC
弁16によるアイドル回転数のフィードバック制御に支
障が生ずるのを防止する。
【0027】上記エア通路17にはソレノイド弁18の
下流にチャンバー19が設けられ、このチャンバー19
に後述のパージ通路41が接続されている。
【0028】スワールコントロールバルブ13は、ダイ
アフラム式の負圧アクチュエータ20により駆動するも
のであって、このアクチュエータ20に吸気マニホール
ド7の集合部から作動負圧を導く負圧通路21が設けら
れ、この負圧通路21には集合部側から順にチェック弁
22,バキュームチャンバー23,ソレノイド弁24お
よび1ウエイバルブ25が配設されている。アクチュエ
ータ20はスプリング力によってスワールコントロール
バルブ31を常時閉弁位置に保持し、作動負圧が導入さ
れた時にスワールコントロールバルブ31を開弁駆動す
る。
【0029】また、エンジンの排気系は、シリンダヘッ
ド4に対し吸気マニホールド7と対向する位置に連結さ
れた排気マニホールド26と、その先端集合部に連結さ
れた触媒コンバータ27と、該触媒コンバータ27の下
流側に連結された排気管28とで構成されている。そし
て、触媒コンバータ27の上流側には、燃焼室に供給さ
れる混合気の空燃比に関連して排気ガス中の酸素濃度に
対しリニアな出力特性を示すリニアO2センサ29が配
設されている。また、触媒コンバータ27には、触媒温
度を検出する触媒温度センサ30が設けられている。
【0030】各気筒に対する独立吸気通路7aに配置さ
れた各燃料噴射弁14には、燃料タンク31内の燃料
(ガソリン)が燃料供給通路32を介して供給される。
また、各燃料噴射弁14からは余剰燃料が燃料リターン
通路33を介して燃料タンク31に戻される。
【0031】上記燃料供給通路32は燃料タンク31に
内蔵された燃料ポンプ34の吐出口に接続されている。
そして、燃料ポンプ34の吸込側に低圧側の燃料フィル
タ35が設けられ、燃料供給通路32に高圧側の燃料フ
ィルタ36が配置されている。また、燃料リターン通路
33には燃圧調整のためのプレッシャレギュレータ37
が配設されている。
【0032】また、燃料タンク31の上部空間は連通路
38によってキャニスタ39に接続され、その連通路3
8の途中には2ウエイバルブ40が介設されている。そ
して、キャニスタ39のパージ出口から延びるパージ通
路41が、上記エア通路17の途中のチャンバー19に
連通され、そのパージ通路41の途中にはデューティー
制御式の流量制御弁であるパージバルブ42が介設され
ている。また、プレッシャレギュレータ37には、基準
圧となるブースト圧を導くブースト圧通路43が接続さ
れている。
【0033】図2において、44はマイクロコンピュー
タによって構成されたエンジンコントロールユニットで
ある。このエンジンコントロールユニット44には、エ
ンジン点火系のディストリビュータ45からクランク角
信号および回転信号が入力され、エアフローメータ10
からの吸入空気量信号,リニアO2センサ29からの空
燃比信号,触媒温度センサ30からの触媒温度信号が入
力される。また、その他、スロットル弁12の開度を検
出するスロットルセンサ46の検出信号,エンジン冷却
水温を検出する水温センサ47の検出信号,エアクリー
ナー11に設置された吸気温センサ48の検出信号,ス
タータ信号等がエンジンコントロールユニット43に入
力される。そして、エンジンコントロールユニット43
では、各種信号に基づいて点火時期,燃料噴射時期およ
び噴射量,バイパスエア量,パージ流量等の演算が行わ
れる。そして、イグナイタ(図示せず),燃料噴射弁1
4,ISC弁16,パージバルブ42等にそれぞれ制御
信号が出力される。
【0034】燃料噴射は気筒毎にトレーリング噴射とリ
ーディング噴射の分割噴射とされる。すなわち、吸気上
死点前6゜のタイミングで要求燃料噴射量が演算され、
その要求燃料噴射量に相当するパルス幅が演算される。
そして、吸気上死点後60゜までに燃料を噴き終えたい
ということから、演算したパルス幅が吸気上死点後60
゜までに入るかどうかによって、吸気上死点後60゜ま
でに入る場合はそのタイミングで全量が噴射されるが、
吸気上死点後60゜までに入らない場合は、その入らな
い分のパルス幅を吸気上死点前186゜で噴射し(リー
ディング噴射)、その後、吸気上死点前6゜でもう一度
要求燃料噴射量の演算を行い、演算した噴射量からリー
ディング噴射分を引いた残りを噴射する(トレーリング
噴射)といった制御が行われる。
【0035】要求燃料噴射量の演算では、回転信号から
エンジン回転数が演算され、その演算されたエンジン回
転数と吸入空気量に基づいてまず基本噴射量が演算され
る。そして、水温補正,吸気温信号等の各種補正量が演
算され、また、パージ量に応じてパージ補正量が演算さ
れる。さらに、低中負荷側の所定フィードバック領域に
おいて水温が所定値(例えば40゜C)以上という空燃
比フィードバック制御実行条件が成立したときは、リニ
アO2センサ29の出力に基づいて空燃比を目標空燃比
に収束させるための空燃比フィードバック補正量が演算
される。そして、これら補正量による補正を加えたもの
が最終の要求燃料噴射量とされる。
【0036】燃料噴射時期は、クランク角度360゜毎
のSGC信号(クランク角度信号)と、クランク角度1
80゜毎のSGT信号(回転信号)によって決定され
る。すなわち、エンジン始動後は、各気筒について上記
のように吸気上死点後60までに要求燃料噴射量を噴き
切るタイミングとなるよう気筒判別が行われ、その判別
順序にしたがって各気筒に燃料を噴射する、いわゆるシ
ーケンシャル噴射が行われる。
【0037】図3は上記シーケンシャル噴射を示すタイ
ムチャートである。図において、SGCはクランク角度
360゜毎のSGCセンサの出力(SGC信号)であ
り、SGTはクランク角度180゜毎のSGTセンサの
出力(SGT信号)である。なお、図の#1,#3,#
4,#2は、第1気筒(#1),第3気筒(#3),第
4気筒(#4),第2気筒(#2)の圧縮上死点前であ
ることを示している。そして、cgは気筒判別用カウン
タのカウント出力であり、、INJ.#1,INJ.#
3,INJ.#4,INJ.#2は、それぞれ、第1気
筒(#1),第3気筒(#3),第4気筒(#4),第
2気筒(#2)の噴射パルスである。
【0038】気筒判別用カウンタの出力cgは、SGC
が0から1に立ち上がり、同時にSGTが0から1に切
り替わった時に「3」となり、SGCが1から0に立ち
上がると同時にSGTが0から1に切り替わった時に
「7」となる。また、SGTが1から0に、あるいは0
から1へ切り替わる度にカウントが1ずつ増加し、8以
上になると0に戻る。このcgの値が「0」の時は第1
気筒(#1)のトレーリング側噴射タイミング、cgが
「2」の時は第3気筒(#3)のトレーリング側噴射タ
イミング、cgが「4」の時は第4気筒(#4)のトレ
ーリング側噴射タイミング、cgが「6」の時は第2気
筒(#4)のトレーリング側噴射タイミングというよう
に気筒判別がなされる。そして、この気筒判別にしたが
ってそれぞれの気筒に対し上述の分割噴射が実行され
る。図において、tilはリーディング噴射のパルス
幅、titはトレーリング噴射のパルス幅である。
【0039】また、始動時には、上記吸気行程における
シーケンシャル噴射は停止され、要求燃料噴射量を3等
分して吸気行程を除く時期に3回に分けて噴射する3分
割噴射の方式でシーケンシャル噴射が行われる。なお、
図示の例では冷間時,温間時とも吸気行程外の3分割噴
射を行っているが、エンジン水温が例えばマイナス15
゜C以上の温間時には、プラグのかぶりの影響が少ない
ことから、必ずしも吸気行程を除く必要はなく、この場
合、吸気行程を含めて4分割噴射としてもよい。また、
始動時の気筒判別が完了するまでの期間は、SGT信号
が1から0に切り替わるタイミングで全気筒に対し同時
噴射が行われる。ただし、エンジン水温が例えばマイナ
ス15゜Cに達しないような冷間時においては、プラグ
のかぶりを避けるため燃料がカットされる。図4はこの
ような始動時の燃料噴射を説明する模式図である。
【0040】つぎに、図5および図6に示すフローチャ
ートによってこの実施例の燃料制御を具体的に説明す
る。
【0041】図5および図6に示すフローチャートは、
ステップS1〜ステップS25からなり、スタートする
と、S1で、エンスト判定タイマ:t、SGCフェイル
判定用カウンタ:C、気筒判定フラグ:xgfind、
SGCセンサフェイルフラグ:xsgcfをいずれも0
にセットする。ここで、エンスト判定タイマ:tは、所
定期間継続してSGTが0から1に変化しない時にエン
ストと判定するためのタイマである。また、SGCフェ
イル判定用カウンタ:Cは、SGTが0から1に立ち上
がった時にカウトアップし、SGCが0から1へ、ある
いは1から0へ変化した時に0にリセットし、SGTの
立ち上がりが3回ある間にSGTが1度も変化しない場
合はSGCセンサのフェイルと判定するようにするため
のタイマである。また、気筒判定フラグ:xgfind
は、いずれかの気筒判定をしたときに立てるフラグであ
る。また、SGCセンサフェイルフラグ:xsgcf
は、SGCフェイル判定カウンタ:Cが3以上で、SG
Cセンサのフェイルと判定した時に立てるフラグであ
る。
【0042】そして、まずS2で、今回のSGTが1で
前回のSGTが0かどうか、つまり、SGTが今回0か
ら1に立ち上がったかどうかを判定し、SGTが今回0
から1に立ち上がったという時は、S3でSGCフェイ
ル判定用カウンタ:Cをカウトアップし、気筒判別用カ
ウンタ:cgをカウトアップし、エンスト判定タイマ:
tを0にセットする。
【0043】つぎに、S4で、今回のSGCが1で前回
のSGCが0かどうか、つまり、SGCが今回0から1
に変化したどうかを判定し、SGCが今回0から1に変
化したという時は、S5で、SGCフェイル判定用カウ
ンタ:Cを0にリセットし、気筒判別用カウンタ:cg
を3にセットし、気筒判定が完了したということで気筒
判定フラグ:xgfindを立てる。そしてS8へ進
む。
【0044】また、SGCが今回0から1に変化したの
ではないという時は、S6で、今回のSGCが0で前回
のSGCが1かどうか、つまり、SGCが今回1から0
に変化したどうかを判定し、SGCが今回1から0に変
化したという時は、S7で、SGCフェイル判定用カウ
ンタ:Cを0にリセットし、気筒判別用カウンタ:cg
を7にセットし、やはり気筒判定が完了したということ
で、気筒判定フラグ:xgfindを立てる。そして、
S8へ進む。
【0045】S8では、SGCフェイル判定用カウン
タ:Cが3より小さいかかどうかによって、SGCセン
サがフェイルしていないかどうかの判定を行う。そし
て、Cが3より小さいときは、そのままS10に進み、
Cが3以上の時は、SGCセンサのフェイルということ
でS9でSGCセンサフェイルフラグ:xsgcfを立
てた後、S10へ進む。
【0046】S10では、今回のSGTが0で前回のS
GTが1かどうか、つまり、SGTが今回1から0に立
ち下がったかどうかを判定し、SGTが今回1から0に
立ち下がったという時は、S11で気筒判別用カウン
タ:cgをカウトアップし、エンスト判定タイマ:tを
0にセットする。そして、S12で、気筒判別用カウン
タ:cgが8以上かどうかを見て、cgが8以上でなけ
ればそのままS14に進み、cgが8以上であればS1
3でcgを0に戻した後S14へ進む。
【0047】S14では、SGCセンサフェイルフラ
グ:xsgcfが立っていないかどうかを見る。そし
て、SGCセンサフェイルフラグ:xsgcfが立って
いない時は、S15で気筒判定フラグ:xgfindが
立っているかどうかを見る。
【0048】S15で気筒判定フラグ:xgfindが
立っていなければ、始動時でかつ気筒判別が完了してい
ないと判定し、この時は、S16で、水温が設定値ω
(例えばマイナス15゜C)以上かどうかで温間時か冷
間時かを判定し、温間時であれば、S17で同時噴射を
実行する。また、冷間時と判定した時はS18で燃料カ
ットを行う。そして、いずれもS24へ進む。
【0049】また、S15で気筒判定フラグ:xgfi
ndが立っていれば、S19へ進み、始動時(クランキ
ング中)かどうかをスタータ信号,エンジン回転数等に
よって判定し、始動時という場合は、S20で吸気行程
を除く期間での3分割噴射を実行する。また、始動時で
なければ、S21で吸気行程のシーケンシャル噴射を実
行する。そして、いずれもS24へ進む。
【0050】また、S14でSGCセンサフェイルフラ
グ:xsgcfが立っていれば、SGCセンサがフェイ
ルしたということで、この時は、気筒判別ができないの
で、S22でSGTの1から0への立ち下がり毎に全気
筒同時に噴射する。そして、S24へ進む。この場合、
エンジン1サイクルについて4回噴くことになるので、
1回当たりの噴射量は要求燃料噴射量の1/4とする。
【0051】また、S2で、SGTの立ち上がり時にで
はないと判定した時、あるいは、S10でSGTの立ち
下がり時ではないと判定した時は、いずれもS23でエ
ンスト判定タイマ:tをカウントアップし、S24へ進
む。
【0052】S24では、エンスト判定タイマ:tが設
定値α以下かどうかによってエンスト判定を行う。そし
て、tが設定値α以下であれば、エンストではないとし
てそのままS2にリターンし、tが設定値αを越えたと
いう時は、エンストであると判定して、S25で燃料カ
ットを行う。
【0053】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、始動時の気筒判別完了前に同時噴射を行うことによ
り吸気行程中にも燃料噴射が行われて点火プラグに燃料
が付着し始動性が悪化するのを防止することができる。
【0054】そして、請求項1に係る構成によれば、エ
ンジン温度が設定値に達しない時に同時噴射を禁止する
ことにより、吸気行程で噴かれた燃料が点火プラグに付
着して低温時の始動性が悪化するのが防止できる。
【0055】また、請求項2に係る構成によれば、始動
時、気筒判別完了後は気筒別に燃料を噴射し、その際、
少なくともエンジン温度が設定値に達しない時は各気筒
に対し吸気行程を除いて噴射を行わせることにより、燃
料が点火プラグに付着して低温時の始動性が悪化するの
を防止できる。
【0056】また、請求項3に係る構成によれば、始動
時、気筒判別完了後の燃料噴射は吸気行程を除く時期に
複数回に分けて行うことにより、燃料の点火プラグへの
付着を防止するとともに、気化,霧化を促進させ、低温
時の始動性を向上させることができる。
【0057】また、請求項4に係る構成によれば、始動
時、気筒判別完了後の燃料噴射を吸気行程を除く時期に
複数回に分けて行わせ、その1回毎の噴射量を各気筒に
対する要求噴射量を等分した量とすることにより、気
化,霧化の促進とともに要求噴射量の確保を容易とし、
かつ、燃料が点火プラグに付着して低温時の始動性が悪
化するのを防止できる。
【0058】また、請求項5に係る構成によれば、エン
ジン始動後は各気筒に対し吸気行程において個別に燃料
を噴射することにより、空燃比制御の制御性を高め、リ
ーン限界を高めることができる。
【0059】また、請求項6に係る構成によれば、常閉
のスワールコントロールバルブを備えるが故に始動時に
点火プラグのかぶりの影響がでやすいエンジンにおい
て、上記効果を得ることができ、低温時の始動性の悪化
を防止できる。
【0060】また、請求項7に係る構成によれば、スワ
ールコントロールバルブを備えるリーンバーンエンジン
において上記効果を得ることができ、低温時の始動性の
悪化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成図。
【図2】本発明の一実施例のシステム図。
【図3】本発明の一実施例における始動後のシーケンシ
ャル噴射を示すタイムチャート。
【図4】本発明の一実施例における始動時の燃料噴射を
示す模式図。
【図5】本発明の一実施例における燃料制御のフローチ
ャート(その1)。
【図6】本発明の一実施例における燃料制御のローチャ
ート(その2)。
【符号の説明】
1 エンジン本体 10 エアフローメータ 14 燃料噴射弁 29 リニアO2センサ 44 エンジンコントロールユニット 45 ディストリビュータ 47 水温センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 43/00 E 45/00 362 E

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各気筒毎の燃料噴射弁と、各気筒に対し
    燃料噴射時期を所定タイミングに設定するようクランク
    角度位置に対応して気筒判別を行う気筒判別手段と、エ
    ンジン始動を判定する始動判定手段と、エンジン温度を
    検出する温度検出手段と、前記気筒判別手段の出力を受
    け、また、前記始動判定手段の出力を受けて、エンジン
    始動時に、気筒判別が完了するまでは全部の気筒の燃料
    噴射弁を同時に駆動する始動時同時駆動手段と、前記温
    度検出手段の出力を受け、検出された温度が設定値に達
    しない時は前記始動時同時駆動手段による燃料噴射弁の
    同時駆動を禁止する同時駆動禁止手段を備えたことを特
    徴とするエンジンの燃料制御装置。
  2. 【請求項2】 前記気筒判別手段の出力を受け、また、
    前記始動判定手段の出力を受けて、エンジン始動時で、
    気筒判別が完了した後は各気筒に対し個別に燃料を噴射
    するよう各気筒の燃料噴射弁を駆動する始動時気筒別駆
    動手段を設け、該始動時気筒別駆動手段による燃料噴射
    弁駆動時期を少なくともエンジン温度が前記設定値に達
    しない時は各気筒に対し吸気行程を除く時期に設定した
    請求項1記載のエンジンの燃料制御装置。
  3. 【請求項3】 前記始動時気筒別駆動手段による燃料噴
    射弁駆動時期は、吸気行程を除く時期に複数回に分けて
    燃料噴射を行う設定とした請求項2記載のエンジンの燃
    料制御装置。
  4. 【請求項4】 前記複数回に分けて行う燃料噴射の1回
    毎の噴射量を、各気筒に対する要求噴射量を等分した量
    とした請求項3記載のエンジンの燃料制御装置。
  5. 【請求項5】 前記気筒判別手段の出力を受け、また、
    前記始動判定手段の出力を受けて、エンジン始動後は各
    気筒に対し個別に燃料を噴射するよう各気筒の燃料噴射
    弁を駆動する始動後気筒別駆動手段を設け、該始動後気
    筒別駆動手段による燃料噴射弁駆動時期を各気筒に対し
    吸気行程に設定した請求項1,2,3または4記載のエ
    ンジンの燃料制御装置。
  6. 【請求項6】 当該エンジンは、各気筒に対する吸気通
    路が複数の通路部分に分岐して、その一方の通路部分に
    常時は閉じることによって吸気の流れを偏流させ燃焼室
    にスワールを生成させるスワールコントロールバルブを
    備えたものである請求項1,2,3,4または5記載の
    エンジンの燃料制御装置。
  7. 【請求項7】 当該エンジンは、前記スワールコントロ
    ールバルブを閉じる運転領域においてエンジンの燃焼室
    に供給する混合気の空燃比を理論空燃比より燃料リーン
    側の設定とするものである請求項6記載のエンジンの燃
    料制御装置。
JP6232362A 1994-08-31 1994-08-31 エンジンの燃料制御装置 Pending JPH0874622A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100334984B1 (ko) * 1998-09-04 2002-05-02 나까무라히로까즈 내연기관의 시동제어장치 및 시동제어방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100334984B1 (ko) * 1998-09-04 2002-05-02 나까무라히로까즈 내연기관의 시동제어장치 및 시동제어방법

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