[go: up one dir, main page]

JPH0873386A - 無水マレイン酸から1,4−ブタンジオールを製造する方法 - Google Patents

無水マレイン酸から1,4−ブタンジオールを製造する方法

Info

Publication number
JPH0873386A
JPH0873386A JP7240479A JP24047995A JPH0873386A JP H0873386 A JPH0873386 A JP H0873386A JP 7240479 A JP7240479 A JP 7240479A JP 24047995 A JP24047995 A JP 24047995A JP H0873386 A JPH0873386 A JP H0873386A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrogenation
esterification
butanediol
weight
reaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7240479A
Other languages
English (en)
Inventor
Gerhard Darsow
ゲルハルト・ダルソウ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bayer AG
Original Assignee
Bayer AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bayer AG filed Critical Bayer AG
Publication of JPH0873386A publication Critical patent/JPH0873386A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C29/00Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring
    • C07C29/17Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by hydrogenation of carbon-to-carbon double or triple bonds
    • C07C29/175Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by hydrogenation of carbon-to-carbon double or triple bonds with simultaneous reduction of an oxo group
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C29/00Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring
    • C07C29/17Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by hydrogenation of carbon-to-carbon double or triple bonds
    • C07C29/177Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by hydrogenation of carbon-to-carbon double or triple bonds with simultaneous reduction of a carboxy group
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C31/00Saturated compounds having hydroxy or O-metal groups bound to acyclic carbon atoms
    • C07C31/18Polyhydroxylic acyclic alcohols
    • C07C31/20Dihydroxylic alcohols
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C67/00Preparation of carboxylic acid esters
    • C07C67/08Preparation of carboxylic acid esters by reacting carboxylic acids or symmetrical anhydrides with the hydroxy or O-metal group of organic compounds

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 無水マレイン酸(MA)を最初に1,4−ブ
タンジオールと1,4−ブタンジオール:MA=1.1−
2:1のモル比で反応させてオリゴエステルを与え、そ
れを次に2つの水素化段階で100−400バールにお
いて過剰の水素を用いて水素化する。第一の水素化段階
は60−130℃においてNi、Fe、Coまたはそれ
らの混合物の圧縮された金属粉末の担体なし触媒上で行
い、第二の水素化段階は190−230℃においてN
i、Fe、Coまたはこれらの複数の混合物の酸化物の
部分を含有している酸化銅、ZnOおよびAl23の圧
縮された粉末の還元された担体なし触媒上で行う。2つ
の水素化段階間には60−130℃の温度差が設定され
る。 【効果】 この方法は価格面で非常に好ましい。例えば
モノアルコールの如きシステム外の物質が使用されず且
つ通常では生成して廃棄が必要な副生物が非常に少量し
か観察されないため、生態学的にも有利である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は無水マレイン酸(MA)から1,
4−ブタンジオールを製造する方法に関し、そこではM
Aを最初に1,4−ブタンジオールを用いてオリゴエス
テル化しそして生成したオリゴエステルを2つの水素化
段階で2種の触媒上でそして2種の温度範囲で高めらた
圧力においてそして過剰量の水素の存在下で水素化して
1,4−ブタンジオールを与える。
【0002】1,4−ブタンジオールは熱可塑性ポリエ
ステル類、特にポリブチレンテレフタレートPBT、並
びに特殊な機械的および化学的性質を有するポリウレタ
ン類の製造用の重要な単量体、並びにテトラヒドロフラ
ンおよびポリテトラメチレンエーテルグリコールPTM
EGを用いて製造される弾性繊維物質用の重要な中間体
である。
【0003】MAを直接的にまたはマレイン酸の形で水
溶液中で水素化できることはすでに知られており、そこ
では、GB1 587 198中の記載に従うと、比較的
大量のテトラヒドロフランおよび/またはγ−ブチロラ
クトンが1,4−ブタンジオールの他に常に生成する。
MAをモノアルコール類を用いてエステル化して最初に
マレイン酸ジアルキルを与えそしてこれを1段階反応区
域で水素化して1,4−ブタンジオールおよびテトラヒ
ドロフランの混合物を与え、ここでは液相(GB1 4
54 440)または気相(WO82/03854)の
いずれかで行うことができ、γ−ブチロラクトンが中間
体として観察されることも知られている。使用される触
媒は亜クロム酸銅またはCu/Zn触媒である。2段階
におけるマレイン酸ジアルキルの水素化もすでに記載さ
れており(WO86/03189)、水素化の両段階は
気相中で亜クロム酸銅触媒ん上で行われる。
【0004】これまでに知られている方法は常にある量
の副生物を生成し、それらが非常に多すぎるため反応生
成物の精製にかなりの費用がかかる。希望する最終生成
物を与えるための水素化は必ずしも常に円滑に進行する
ものではなく従って比較的高水準の再循環される副生物
を生ずるため、再循環は必ずしも常に可能でない。さら
に、主な難点はエステル化のために使用されるモノアル
コールにより生じ、このアルコールは基本的には最終生
成物から分離しなければならない。エステル化のための
モノアルコールに対する執着は、液体から気相への水素
化工程の徐々に進展する発展においては易揮発性エステ
ルを入手しなければならないという事実により極めて明
白に説明される。モノアルコール類からのマレイン酸の
ジエステルの他の利点はそのようなエステル類が純粋形
で容易に製造できることであり、その理由は不純な出発
物質は一般的に水素化において難点をもたらすからであ
る。
【0005】この一般的な意見とは対照的に、システム
に内在する1,4−ブタンジオールを用いて、均一物質
でないことが知られているオリゴエステルを製造しそし
てこれを好ましくはさらに精製することなく水素化に供
給して1,4−ブタンジオールを与えうることが今回見
いだされ、ここではこの水素化は2つの水素化段階にお
いて異なる水素化触媒上でそして異なる範囲の水素化温
度で行われる。この方法は価格面で非常に好ましいこと
が見いだされた。例えばモノアルコールの如きシステム
外の物質が使用されず且つ通常では生成して廃棄が必要
な副生物が非常に少量しか観察されないため、生態学的
にも有利である。
【0006】本発明は無水マレイン酸(MA)のエステ
ル化および生成したエステルの液相における接触水素化
により無水マレイン酸から1,4−ブタンジオールを製
造する方法を提供するものであり、それは a)MAを1,4−ブタンジオールを用いて1,4−ブタ
ンジオール:MA=1.1−2:1、好適には1.15−
1.5:1のモル比でエステル化し、 b)排除された水を蒸留除去しながらエステル化をバッ
チ式または連続的に1−4つのエステル化段階で100
−130℃の、好適には105−125℃の温度範囲で
そして1500−100ミリバールの圧力範囲で行い、 c)段階b)で生成したオリゴエステルを第一の水素化
段階において60−130℃の温度範囲でNi、Fe、
Coまたはそれらの混合物の圧縮された金属粉末の担体
なし触媒の上で過剰量の水素で処理し、そして d)水素化を第二の水素化段階で190−230℃の温
度範囲である割合のNi、Fe、Coまたは複数のこれ
らの混合物の酸化物を含有している銅酸化物、ZnOお
よびAl23の圧縮された粉末の還元された担体なし触
媒の上で完了させ、ここで段階c)およびd)の間の温
度差は60−130℃であり、20〜100モル倍のH
2過剰量が使用され、そして段階c)およびd)を10
0−400バール、好適には150−300バールの範
囲の同一もしくは相異なる圧力において行う ことにより特徴づけられている。
【0007】全段階にわたる反応工程は下記の反応式に
より示される:
【0008】
【化1】
【0009】例えばマレイン酸ジメチル、マレイン酸ジ
エチル、マレイン酸ジプロピルなどの如き低沸点のマレ
イン酸ジアルキル類を得るための既知の方法で行われて
いるように無水マレイン酸をモノアルコールを用いてエ
ステル化する場合、一般的には反応をエステル化触媒お
よびエステル化中に排除される水のための担体、例えば
トルエンの存在下で行うことが必要である。そのような
方法は従ってシステム外の3種の物質、すなわちモノア
ルコール、エステル化触媒および担体を含んでおり、そ
れらの全てを全反応の終了時に、しばしば水素化段階前
でも、分離しなければならず、そして再び操作しなけれ
ばならない。例えば担体は排除される水の量の数倍の量
で存在しなければならないため、これには高いエネルギ
ー消費量が必要である。接触水素化前の例えば蒸留また
は他の不便な方法によるマレイン酸ジアルキルの精製に
も相当なエネルギー消費量が必要である。そのようなマ
レイン酸ジアルキルの水素化分解後に、使用されたモノ
アルコールが再出現しそしてそれを反応生成物である
1,4−ブタンジオール、テトラヒドロフランおよびγ
−ブチロラクトンから分離しなければならずそしてエス
テル化段階における再使用のために精製しなければなら
ない。さらに、避けられない損失も増加するはずであ
る。3個より多い炭素原子を有するモノアルコールをエ
ステル化のために使用する場合には、エステル化触媒お
よび担体を省略できる。しかしながら、そのような高級
モノアルコール類は低級モノアルコール類より高価であ
るため、避けられない損失は該方法の費用を増加させ
る。さらに、比較的高い沸点のために、各々の蒸留費用
が大きくなる。そのような方法では、システム外のモノ
アルコールの基本的な負担すべき費用はいずれの場合に
も避けられない。
【0010】MAのエステル化を本発明に従いシステム
に内在する物質として反応生成物中に残存しうる1,4
−ブタンジオールを用いて行うなら、事情が異なりそし
て有利である。この反応生成物から、必要量の1,4−
ブタンジオールを迂回させそしてそれ以上のMAのエス
テル化のために使用することができる。しかしながら、
エステル化のために必要な1,4−ブタンジオールは原
則的には他の供給源から、例えば不純な形で、得ること
もできる。
【0011】1,4−ブタンジオールを用いるMAのエ
ステル化を文献から既知である150−250℃のエス
テル化温度において行うなら、中間体として生成するか
または最初に反応混合物中に存在するマレイン酸の機能
として使用される1,4−ブタンジオールからのテトラ
ヒドロフランの酸で触媒作用を受ける生成が副反応とし
てエステル化の他に起きるから、1:1のモル比におけ
る化学量論的混合物中でのエステル化は不完全のままで
ある。反応混合物中に存在するMAまたはマレイン酸の
完全な転化は、化学量論的にかなり過剰量の1,4−ブ
タンジオールを使用する時のみ可能であるようである。
しかしながら、そのような場合でも、かなりの量のテト
ラヒドロフランが依然として生成し、例えば3:1のモ
ル比の1,4−ブタンジオールおよびMAのエステル化
では180℃において15.4重量%のテトラヒドロフ
ランが過剰量の使用された1,4−ブタンジオールから
副生物として生成する。
【0012】本発明によると、エステル化を100−1
30℃の、好適には105−120℃の温度範囲で行う
なら、今回テトラヒドロフランの望ましくない生成を反
応混合物中で1%以下の値に減少させうる。ここで達成
されるエステル化混合物中の許容できる酸価は20−5
0mgのKOH/gである。この目的のためには、1,
4−ブタンジオールおよびMAを互いに1.1−2:1
の、好適には1.15−1.5:1のモル比で反応させ
る。上記の反応式中に示されている指数nはここでは平
均値として1−10の、好適には2−7の値を仮定して
おり、ここでこの平均はそれ自体は既知である分布を含
んでなるものである。
【0013】エステル化は100−130℃の、好適に
は105−125℃の温度範囲で1−4つのエステル化
段階で、バッチ式または連続的方法で行われる。エステ
ル化を2または3つのエステル化段階でそして連続的方
法で行うことが好ましい。1つより多いエステル化段階
が行われるなら、例えばカスケード中で連結されている
複数のエステル化反応器を使用することが可能である。
急速操作撹拌システムによりまたは例えば窒素の如きス
トリッピング気体の使用によりオリゴエステル化中に生
成する反応水の除去速度を高めることにより、過度に長
い反応時間が避けられる。原則的には、共沸蒸留中に反
応混合物から排除された水を除去するために、担体、例
えばトルエンまたは当技術の専門家に既知である同様な
担体を使用することも同様に可能である。しかしなが
ら、そのような担体を省略できることが本発明の利点で
ある。
【0014】反応器のカスケードを反応温度のカスケー
ドと組み合わせるなら、本発明のエステル化の有効性を
さらに有利に高めることができる。エステル化反応を最
初に指定範囲内のできるだけ低い温度で開始し、それを
次の段階または複数の次の段階で例えば段階毎に5−3
0℃ずつ、好適には5−20℃ずつ、特に好適には5−
10℃ずつ高めることが本発明に従うと有利であること
が見いだされた。
【0015】エステル化中に排除される水の除去を促進
させるためには、非常な過大気圧下で実施することはあ
まり意味がなく、それとは対照的に減圧を適用すること
が有利である。従って、1500−100ミリバールの
合計範囲が本発明に従うと適している。ここでは複数の
段階のうちの最初のエステル化段階および最後のエステ
ル化段階を減圧下で、例えば200−500ミリバール
において行うことが有利である。2つより多い段階が使
用されるなら、中間のエステル化段階は大気圧または減
圧のいずれかで行うことができる。3つのエステル化段
階の組み合わせの例では、第一段階で大気圧を、第二の
エステル化段階で400−1000ミリバールをそして
第三のエステル化段階で200−500ミリバールが準
備される。
【0016】エステル化用に適する反応器は、各場合と
も、耐酸性材料製の反応容器を含んでなり、それには有
効なスタラーおよび8〜15個の板を有する一般的構造
の重ねられた蒸留カラムが備えられている。
【0017】本発明の方法で使用するためには、99%
より高い純度を有するMAおよび15重量%までのマレ
イン酸を含有するMAの両者が適する。有利に使用され
る1,4−ブタンジオールも99%より高い純度を有す
るが、ここでもある含有量の水および/またはテトラヒ
ドロフランおよび/またはγ−ブチロラクトンは例えば
蒸留からのランバック中で生ずるように許容できる。あ
る含有量の再循環されたオリゴマー状マレイン酸1,4
−ブタンジイルも許容できる。システム外の物質の全て
の割合はモル比の測定において考慮すべきである。
【0018】上記の如くして製造されたオリゴマー状マ
レイン酸1,4−ブタンジイルは反応外の物質を含んで
おらず、従って追加の精製段階なしに次の水素化に直接
供給することができる。
【0019】本発明の方法における水素化段階は液相中
で過剰量の水素(20〜100モル倍のH2過剰量)を
用いて行われる。液相によると気相方法によるエネルギ
ー消費量が避けられるため、費用が節約される。本発明
の水素化はさらに2つの別段階で異なる温度範囲および
異なる触媒を使用して行われる。両者の触媒は、圧縮さ
れた金属粉末または酸化物粉末の顆粒状の担体なし触媒
の形で使用される。これにより、反応をバッチ式または
連続的方法で、好適には連続的方法で行うことができ、
粉末状触媒に伴う難点、すなわち粉末状の触媒を均一に
そして目的とする方法で活性化する難点、特殊なスラリ
ーポンプによる粉末状触媒の循環の難点、および反応生
成物からの粉末状触媒の定量的分離の難点が避けられ
る。スラリーポンプは高い機械的応力を受ける。粉末状
触媒の定量的除去は、交換可能な配置で装置を使用する
粗大濾過および微細濾過を必要とする、複雑である。さ
らに、これらの追加操作の結果として活性を急速に失う
というこれらの触媒には大きな危険性があり、従って高
い触媒消費量を受容しなければならない。これらの示さ
れている難点とは対照的に、本発明により使用される触
媒は高い酸−不感度、高い圧力−不感度を有し、且つ1
年もしくはそれ以上の期間にわたっても低下しない高い
活性を有する。固定床反応器中でも頻繁な触媒交換は非
常に費用がかかるため、後者の利点は非常に重要であ
る。
【0020】第一の水素化段階は60−130℃の温度
範囲で行われそして第二の水素化段階は190−230
℃の温度において行われ、第一および第二の水素化段階
間の温度差は60−130℃である。両方の水素化段階
用の圧力範囲は100−400バール、好適には150
−300バールであり、両方の水素化段階をこの範囲内
の同一もしくは相異なる圧力において行うことができ
る。
【0021】第一の水素化段階用に使用される触媒は、
ニッケル、鉄、コバルトまたは複数のこれらの混合物の
圧縮された金属粉末の担体なし触媒である。ここで混合
物という語には、個別金属の粉末の混合物およびこれら
の金属の予め融解された二元または三元合金の粉末が包
含される。ニッケル、ニッケルと鉄、コバルトもしくは
鉄−コバルト混合物との混合物、またはコバルト−鉄混
合物の圧縮された金属粉末の使用が好ましい。ニッケル
合金またはニッケル粉末と他の特定金属の粉末との混合
物を使用する場合には、ニッケルの割合は合金全体の6
0−90重量%である。コバルト−鉄合金またはこれら
の金属粉末の混合物の場合には、コバルト含有量は合金
全体/混合物全体の60−90重量%である。しかしな
がら、純粋金属または純粋金属の合金は極めて高価格で
あるため、比較的安価な代用品が探し求められている。
高い活性を減少させ渦に、金属またはそれらの合金の粉
末がさらにある量の触媒作用を有さない他の金属を含有
できることをここで見いだした。触媒活性を有さない成
分、例えばSi、AlおよびTiの合計は触媒活性金属
の合計の10重量%まで可能である。
【0022】第二の水素化段階では、使用される固定床
はある割合のニッケル、鉄およびコバルトまたは複数の
これらの混合物を含有する酸化銅、酸化亜鉛および酸化
アルミニウムの圧縮された粉末の担体なし成形体であ
る。ここでは、圧縮された粉末の合計量を基準として、
銅(金属として計算された)の割合は40−60重量%
であり、亜鉛の割合は15−30重量%であり、そして
アルミニウムの割合は0.2−6重量%である。ニッケ
ル、鉄、コバルトまたは複数のこれらの混合物の含有量
は、全て金属として計算して、0.1−1重量%、好適
には0.2−0.5重量%である。アルカリおよびアルカ
リ土類金属は0.1重量%までの量で存在しうる。10
0重量%とするための残りは、酸化物形で存在する金属
用の酸素である。
【0023】担体を含まない成形体は一般的方法により
金属粉末または金属酸化物粉末を例えば錠剤成形機また
はペレット成形機の上で高圧下で圧縮することにより製
造することができ、金属粒子または金属酸化物粒子の接
着性を改良するためにグラファイトおよび/または接着
剤を圧縮しようとする成分の重量全体を基準として0.
5−1重量%の量で使用することができる。圧縮された
金属粉末の担体なし成形体の製造および貯蔵は、表面の
酸化を避けるため、好ましくは酸素を含まない雰囲気中
で行われる。両方の水素化段階用の成形体の例は、3−
7mmの直径を有するペレット、球または顆粒である。
外表面積を増加させるために、ペレット化された成形体
にさらに軸穴も与えうる。巨視的に見ると、そのような
成形体は滑らかな表面を有する。両方の水素化段階で使
用される圧縮された成形体は成形体の表面上に高い圧縮
強度を有する。第一の水素化段階で使用される圧縮され
た金属粉末は成形体のアーチ形表面上で50−500N
の、好適には100−400Nの圧縮強度を有する。第
一の水素化段階用の圧縮された金属粉末の内表面積は1
0−90m2/gである。第二の水素化段階で使用され
る圧縮された金属酸化物粉末の内表面積は30−80m
2/gである。担体なし成形体の圧縮強度はDIN 50
106に従い測定することができる。内表面積の測定
はF.M.NelsonおよびF.T.Eggertsen, Analyt. Chem. 30
(1958), 1387またはS.J.GreggおよびS.W.Sing, Adsorpt
ion, Surface Area and Porosity, London 1967, 2およ
び8章に従い行われる。
【0024】垂直に位置された水素化反応器中でそして
2つの水素化反応器中で互いに独立してマレイン酸1,
4−ブタンジイルが底から上方にまたは頂部から下方に
流れる方式の間には原則的に差はないが、第一の反応器
中では底から上方にオリゴマー状マレイン酸1,4−ブ
タンジイルが上昇移動しそして第二の反応器中では頂部
から下方に下降移動することが、すなわち転回方式が有
利であると見いだされている。ここでは水素化しようと
するマレイン酸1,4−ブタンジイルは触媒上を予め一
緒に水素中で混合されて流動してもよく(共流方法)ま
たはマレイン酸1,4−ブタンジイルを水素流と反対に
誘導してもよい(向流方法)。
【0025】水素化反応器は比較的大きい管断面用に使
用できる担体なし成形体をラック(例えばワイヤーバス
ケットなど)を使用して成形体を完全にまたは部分的に
充填せしめている鋼または鋼合金製の個別の高圧管であ
ってもよいが、担体なし成形体を完全にまたは部分的に
充填できる個別管付きの共通の外枠中で高圧管束を使用
することもできる。
【0026】第一の水素化段階で使用される圧縮された
金属粉末の成形体はさらに活性化させずに使用される
が、第二の反応器中で触媒として使用される圧縮された
酸化物粉末の成形体は使用前に注意深く還元しなければ
ならない。これは水素含有量が最初は10−15容量%
である不活性気体/水素混合物を含んでなる還元気体を
使用して行われる。使用される不活性気体は好ましくは
窒素である。還元は例えば約24時間の期間にわたり1
80−200℃の還元温度において行われ、気体混合物
の窒素含有量は最終的に純粋な水素が反応器から還元目
的用に流れるまで還元の最終段階で絶え間なく減じられ
る。触媒がもはや水素を消費しなくなりそしてその結果
としてそれ以上反応水が生成しなくなった時に還元は完
了する。
【0027】水素化触媒に関する重量毎時空間速度は両
方の水素化段階において1リットルの触媒当たり200
−400gのマレイン酸1,4−ブタンジイルであるこ
とができる。本発明の方法を使用すると、12,000
−16,000時間の高い触媒操作寿命が得られる。
【0028】第二の水素化段階を出た反応混合物は、過
剰の水素を集めることができそして圧縮および消費され
た水素の補充後に再使用することができるような減圧後
に、97重量%もしくはそれ以上の1,4−ブタンジオ
ールを含んでなる。それは有機低沸点物として、さらに
最高0.5重量%のテトラヒドロフラン、最高0.1重量
%のn−ブタノールおよび最高0.4重量%のγ−ブチ
ロラクトン、並びにそれより少量の最高1.0重量%の
比較的高分子量残渣の高沸点物、並びに最高1.0重量
%のH2Oを含有している。γ−ブチロラクトンおよび
比較的高沸点物は工程に戻されるため、1,4−ブタン
ジオールに関する全体的選択率は90重量%以上であ
る。
【0029】低および高沸点物の蒸留除去後に、製造さ
れた1,4−ブタンジオールは99.8重量%以上の純度
で得られ、そしてこの純度で全てのその後の化学的方法
用に使用することができる。
【0030】
【実施例】実施例1 768g(7.83モル)の無水マレイン酸(MA)の
1059g(11.75モル)の1,4−ブタンジオール
中溶液を、各々が5リットルの容量を有し且つ各々に一
般的構造の高速撹拌システム(タービンスタラー、速
度:800−1200/分)および蒸留カラム(10個
の理論的板)が備えられている耐酸性材料製の反応器カ
スケードの第一反応器中に入れ、溶液を撹拌しながら1
05−100℃の反応温度に急速加熱し、そして生成し
た反応水を蒸留除去した。6時間の反応時間後に、反応
混合物を連結されている第二反応器に移し、そこで他の
部分の反応水を撹拌しながら110−115℃の反応温
度において蒸留除去した。4時間の反応時間後に、反応
混合物を連結されている第三反応器に最終的に移し、そ
こで反応水の残りを400ミリバールの圧力および徐々
に115から125℃に高められている反応温度におい
て除去した。さらに2時間(合計12時間)後に、エス
テル化が終了した。得られたオリゴマー状マレイン酸
1,4−ブタンジイル(1682g)はn=3の平均オ
リゴマー度(ゲル透過クロマトグラフィーにより測定さ
れた)および21mgのKOH/gの反応混合物の酸価
を有していた。
【0031】第一反応器を空にした直後に、エステル化
工程を再び開始しそして同じ方法で連続的に実施するこ
とができた。
【0032】実施例2 899g(9.17モル)のMAの950g(10.5モ
ル)の1,4−ブタンジオール中溶液を実施例1と同じ
反応器カスケードの第一反応器中に入れ、溶液を撹拌し
ながら105−100℃の反応温度に加熱し、そして生
成した反応水を蒸留除去した。8時間の反応時間後に、
反応混合物を連結されている第二反応器に排水し、そこ
で他の部分の反応水を110−115℃の反応温度にお
いて蒸留除去した。2時間の反応時間後に、反応混合物
を第三反応器に最終的に排水し、そこで反応水の残りを
350ミリバールの圧力および115−120℃の反応
温度において除去した。さらに2時間(合計12時間)
の反応時間後に、エステル化が終了した。得られたオリ
ゴマー状マレイン酸1,4−ブタンジイル(1684
g)はn=5の平均オリゴマー度(ゲル透過クロマトグ
ラフィーにより測定された)および42mgのKOH/
gの反応混合物の酸価を有していた。
【0033】実施例3 予め窒素を流して酸素をなしにされている耐酸性ステン
レス鋼製でありそして45mmの内径および1mの長さ
を有する垂直に配置されている熱絶縁性高圧管に、粉末
状のニッケル−鉄合金をペレット状にすることにより製
造された1.4リットルの水素化触媒を充填した。合金
は15重量%のニッケル中の鉄の割合を含有していた。
ペレットは5mmの円筒高さおよび5mmの直径、円筒
状表面上の132Nの圧縮強度並びに81m2/gの内
表面積を有していた。
【0034】この第一高圧管の下方流は、電気的に加熱
可能な熱交換器を介して導管されている強力な高圧管を
介して、耐酸性ステンレス鋼製の45mmの内径および
1mの長さを有する第二の垂直に配置されている熱−絶
縁化された高圧管と連結されており、この第二管には
銅、亜鉛、アルミニウムおよび鉄の酸化物の粉末をペレ
ット状にすることにより製造された1.4リットルの水
素化触媒が充填されていた。ペレットの銅含有量は43
重量%であり、亜鉛含有量は16重量%であり、アルミ
ニウム含有量は2.2重量%であり、そして鉄含有量は
0.25重量%であった(残り:酸素)。ペレットは5
mmの円筒高さおよび5mmの直径、円筒状表面上の1
20Nの圧縮強度並びに72m2/gの内表面積を有し
ていた。
【0035】金属酸化物類の混合物を含有する触媒を得
るためには、ペレットを最初に窒素流(温度:最高20
0℃、流量:5標準m3のN2/時間)の中で6時間乾燥
した。実際の活性化は200バールの窒素圧下で180
〜200℃の間の温度において水素を不活性気体中に徐
々に加えながら行われ、加えられる水素の割合は最初の
段階中の10−15容量%を越えてはならない。24時
間の期間にわたり、最終的に純粋な水素が反応器中に流
れるまで気体混合物中の窒素の割合は徐々に減じられ
た。下方流分離器の中で集められる反応水がもはや生成
しなくなった時に、反応は終了した。
【0036】金属酸化物類の混合物を含有する水素化触
媒の活性化後に、第一水素化反応器中に存在する不活性
気体を純粋な水素により置換し、そして水素化しようと
するマレイン酸1,4−ブタンジイルが底から上方に傾
斜している第一高圧管中および頂部から下方に傾斜して
いる第二高圧管中を通過しなければならないような方法
で互いに連結されている2つの反応器システムの中の水
素圧力を250バールに高めた。
【0037】次に、420g/時間の実施例1に従い得
られたマレイン酸1,4−ブタンジイルを5標準m3の水
素と一緒に250バールの圧力下で連続的に連結されて
いる高圧管中にポンプで送り、マレイン酸1,4−ブタ
ンジイルを第一高圧管に入る前に上流の電気的に加熱さ
れている熱交換器中で110℃の温度に加熱し、第一高
圧管を出た反応生成物を第二高圧管に入る前に210℃
に加熱した。
【0038】第二反応管を出た反応生成物(粗製1,4
−ブタンジオール)を第三熱交換器(水冷却器)の中で
250バールの水素圧下で<60℃の温度に冷却し、そ
して気体分離器の中で過剰の水素から分離され、該水素
は水素化システムに再循環された。
【0039】<30℃の温度にさらに冷却しそして大気
圧に減圧した後に、反応生成物をガスクロマトグラフィ
ーにより分析した。
【0040】それは有機低沸点物として0.4重量%の
テトラヒドロフラン、0.5重量%のn−ブタノールお
よび0.3重量%のγ−ブチロラクトンを、そして高沸
点物として0.4重量%の未反応のマレイン酸1,4−ブ
タンジイルを含有しているため、有機反応生成物中の
1,4−ブタンジオールの含有量は98.85重量%であ
った。
【0041】生成した1,4−ブタンジオールは低およ
び高沸点物の蒸留除去後に99.9重量%の純度で得ら
れた。
【0042】γ−ブチロラクトンおよび未反応のマレイ
ン酸1,4−ブタンジイルの両者は工程に再循環される
ため、1,4−ブタンジオールに関する工程の全体的選
択率は99.55重量%であった。
【0043】4600時間の実験時間後に、触媒は活性
が変化しなかったため、反応生成物の組成はこの期間後
に変化しなかった。
【0044】実施例4 実施例3のとおりの高圧管に不活性気体下で、さらに結
合剤としての5.8重量%のアルミニウム含有量を有す
るニッケル粉末をペレット状にすることにより製造され
た1.4リットルの水素化触媒を充填した。ペレットは
3mmの円筒高さおよび3mmの直径、円筒状表面上の
147Nの圧縮強度並びに33m2/gの内表面積を有
していた。
【0045】第一高圧管の下方流を銅、亜鉛、アルミニ
ウムおよびニッケル酸化物の粉末をペレット状にするこ
とにより製造された1.4リットルの水素化触媒が充填
されている実施例3のとおりの第二高圧管と連結させ
た。ペレットの銅含有量は51重量%であり、亜鉛含有
量は27重量%であり、アルミニウム含有量は0.5重
量%であり、そしてニッケル含有量は0.25重量%で
あった(残り:酸素)。ペレットは3mmの円筒高さお
よび3mmの直径、円筒状表面上の75Nの圧縮強度並
びに35m2/gの内表面積を有していた。
【0046】実施例3のとおりの金属酸化物類の混合物
を含有する水素化触媒の活性化後に、第一水素化反応器
中に存在する不活性気体を純粋な水素により置換し、そ
して実施例3と同じ方法で互いに連結されている2つの
反応器システム中の水素圧力を300バールに高めた。
【0047】次に、得られた560g/時間の実施例2
に従い得られたマレイン酸1,4−ブタンジイルを5標
準m3の水素と一緒に300バールの圧力下で連続的に
連結されている高圧管中にポンプで送り、マレイン酸
1,4−ブタンジイルを第一高圧管に入る前に上流の電
気的に加熱されている熱交換器中で100℃の温度に加
熱し、第一高圧管を出た反応生成物を第二高圧管に入る
前に200℃に加熱した。
【0048】第二反応管を出た反応生成物(粗製1,4
−ブタンジオール)は、過剰の水素の分離および<30
℃の温度への冷却後に、有機低沸点物として0.45重
量%のテトラヒドロフラン、0.07重量%のn−ブタ
ノールおよび0.4重量%のγ−ブチロラクトンを、そ
して高沸点物として0.35重量%の未反応のマレイン
酸1,4−ブタンジイルをガスクロマトグラフィーによ
る分析に従い含有しているため、有機反応生成物中の
1,4−ブタンジオールの含有量は98.73重量%であ
った。
【0049】生成した1,4−ブタンジオールは低およ
び高沸点物の蒸留除去後に99.9重量%の純度で得ら
れた。
【0050】γ−ブチロラクトンおよび未反応のマレイ
ン酸1,4−ブタンジイルの両者は工程に再循環される
ため、1,4−ブタンジオールに関する工程の全体的選
択率は99.48重量%であった。
【0051】5800時間の実験時間後に、触媒は活性
が変化しなかったため、反応生成物の組成はこの期間後
に変化しなかった。
【0052】実施例5 実施例3のとおりの高圧管に不活性気体下で、粉末状の
ニッケル−コバルト合金をペレット状にすることにより
製造された1.4リットルの水素化触媒を充填した。合
金は10重量%のニッケル中のコバルトの割合を含有し
ていた。ペレットは5mmの円筒高さおよび5mmの直
径、円筒状表面上の187Nの圧縮強度並びに68m2
/gの内表面積を有していた。
【0053】第一高圧管の下方流を銅、亜鉛、アルミニ
ウムおよびニッケル酸化物の粉末をペレット状にするこ
とにより製造された1.4リットルの水素化触媒が充填
されている実施例3のとおりの第二高圧管と連結した。
ペレットの銅含有量は49重量%であり、亜鉛含有量は
29重量%であり、アルミニウム含有量は1.3重量%
であり、そしてニッケル含有量は0.22重量%であっ
た。ペレットは5mmの円筒高さおよび5mmの直径、
円筒状表面上の108Nの圧縮強度並びに49m2/g
の内表面積を有していた。
【0054】実施例3のとおりの酸化物系水素化触媒の
活性化後に、第一水素化反応器中に存在する不活性気体
を純粋な水素により置換し、そして実施例3と同じ方法
で互いに連結されている2つの反応器システム中の水素
圧力を300バールに高めた。
【0055】次に、420g/時間の実施例1に従い得
られたマレイン酸1,4−ブタンジイルを5標準m3の水
素と一緒に300バールの圧力下で連続的に連結されて
いる高圧管中にポンプで送り、マレイン酸1,4−ブタ
ンジイルを第一高圧管に入る前に上流の電気的に加熱さ
れている熱交換器中で120℃の温度に加熱し、第一高
圧管を出た反応生成物を第二の高圧管に入る前に220
℃に加熱した。
【0056】第二反応管を出た反応生成物(粗製1,4
−ブタンジオール)は、過剰の水素の分離および<30
℃の温度への冷却後に、有機低沸点物として0.48重
量%のテトラヒドロフラン、0.09重量%のn−ブタ
ノールおよび0.45重量%のγ−ブチロラクトンを、
そして高沸点物として0.48重量%の未反応のマレイ
ン酸1,4−ブタンジイルをガスクロマトグラフィーに
よる分析に従い含有しているため、有機反応生成物中の
1,4−ブタンジオールの含有量は98.50重量%であ
った。
【0057】γ−ブチロラクトンおよび未反応のマレイ
ン酸1,4−ブタンジイルの両者は工程に再循環される
ため、1,4−ブタンジオールに関する工程の全体的選
択率は99.43重量%であった。
【0058】3600時間の実験時間後に、触媒は活性
が変化しなかったため、反応生成物の組成はこの期間後
に変化しなかった。
【0059】本発明の主なる特徴および態様は以下のと
おりである。
【0060】1.無水マレイン酸(MA)のエステル化
および生成したエステルの液相における接触水素化によ
り無水マレイン酸から1,4−ブタンジオールを製造す
る方法において、 a)MAを1,4−ブタンジオールを用いて1,4−ブタ
ンジオール:MA=1.1−2:1、好適には1.15−
1.5:1のモル比でエステル化し、 b)排除された水を蒸留除去しながらエステル化をバッ
チ式または連続的に1−4つのエステル化段階で100
−130℃の、好適には105−125℃の温度範囲で
そして1500−100ミリバールの圧力範囲で行い、 c)段階b)で生成したオリゴエステルを第一の水素化
段階において60−130℃の温度範囲でNi、Fe、
Coまたはそれらの混合物の圧縮された金属粉末の担体
なし触媒の上で過剰量の水素で処理し、そして d)水素化を第二の水素化段階で190−230℃の温
度範囲である割合のNi、Fe、Coまたは複数のこれ
らの混合物の酸化物を含有している銅酸化物、ZnOお
よびAl23の圧縮された粉末の還元された担体なし触
媒の上で完了させ、ここで段階c)およびd)の間の温
度差は60−130℃であり、20〜100モル倍のH
2過剰量が使用され、そして段階c)およびd)を10
0−400バール、好適には150−300バールの範
囲の同一もしくは相異なる圧力において行う ことを特徴とする方法。
【0061】2.多段階エステル化において温度を段階
毎に5−30℃ずつ、好適には5−20℃ずつ、特に好
適には5−10℃ずつ上昇させることを特徴とする、上
記1に従う方法。
【0062】3.エステル化を2つまたは3つのエステ
ル化段階で連続的に行うことを特徴とする、上記1に従
う方法。
【0063】4.最初のエステル化段階を大気圧におい
て行い、最後のエステル化段階を200−500ミリバ
ールにおいて行い、そして3つのエステル化段階の場合
には、中間のエステル化段階を400−1000ミリバ
ールにおいて行うことを特徴とする、上記3に従う方
法。
【0064】5.第一の水素化段階用に使用される触媒
がNi、合金全体の60−90重量%のNi含有量を有
するNiとFe、CoもしくはFe−Co混合物との混
合物、または合金全体の60−90重量%のCo含有量
を有するCo−Fe合金の圧縮された金属粉末であるこ
とを特徴とする、上記1に従う方法。
【0065】6.第一の水素化段階で使用される圧縮さ
れた金属粉末の触媒が成形体のアーチ形表面上で50−
500N、好適には100−400Nの圧縮強度および
10−90m2/gの内表面積を有することを特徴とす
る、上記1に従う方法。
【0066】7.第二の水素化段階用に使用される触媒
がCu含有量が40−60重量%であり、Zn含有量が
15−30重量%であり、Al含有量が0.2−6重量
%でありそしてNi、Fe、Coまたは複数のそれらの
混合物の含有量が0.1−1重量%、好適には0.2−
0.5重量%である金属酸化物粉末の圧縮された混合物
であり、ここで全ての百分率は酸化物粉末の重量全体を
基にしておりそして100%にするための残りは酸素で
あることを特徴とする、上記1に従う方法。
【0067】8.第二の水素化段階で使用される圧縮さ
れた金属酸化物粉末の触媒が成形体のアーチ形表面上で
50−200N、好適には75−150Nの圧縮強度お
よび30−80m2/gの内表面積を有することを特徴
とする、上記1に従う方法。
【0068】9.段階b)で製造されたオリゴエステル
を精製せずに水素化用に使用することを特徴とする、上
記1に従う方法。
【0069】10.第二の水素化段階d)用の触媒をそ
の使用前に180−200℃において不活性気体/水素
混合物により還元することを特徴とする、上記1に従う
方法。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無水マレイン酸(MA)のエステル化お
    よび生成したエステルの液相における接触水素化により
    無水マレイン酸から1,4−ブタンジオールを製造する
    方法において、 a)MAを1,4−ブタンジオールを用いて1,4−ブタ
    ンジオール:MA=1.1−2:1、好適には1.15−
    1.5:1のモル比でエステル化し、 b)排除された水を蒸留除去しながらエステル化をバッ
    チ式または連続的に1−4つのエステル化段階で100
    −130℃の、好適には105−125℃の温度範囲で
    そして1500−100ミリバールの圧力範囲で行い、 c)段階b)で生成したオリゴエステルを第一の水素化
    段階において60−130℃の温度範囲でNi、Fe、
    Coまたはそれらの混合物の圧縮された金属粉末の担体
    なし触媒の上で過剰量の水素で処理し、そして d)水素化を第二の水素化段階で190−230℃の温
    度範囲である割合のNi、Fe、Coまたは複数のこれ
    らの混合物の酸化物を含有している銅酸化物、ZnOお
    よびAl23の圧縮された粉末の還元された担体なし触
    媒の上で完了させ、ここで段階c)およびd)の間の温
    度差は60−130℃であり、20〜100モル倍のH
    2過剰量が使用され、そして段階c)およびd)を10
    0−400バール、好適には150−300バールの範
    囲の同一もしくは相異なる圧力において行うことを特徴
    とする方法。
JP7240479A 1994-09-02 1995-08-28 無水マレイン酸から1,4−ブタンジオールを製造する方法 Pending JPH0873386A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4431220A DE4431220A1 (de) 1994-09-02 1994-09-02 Verfahren zur Herstellung von Butandiol-1,4 aus Maleinsäureanhydrid
DE4431220.2 1994-09-02

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0873386A true JPH0873386A (ja) 1996-03-19

Family

ID=6527215

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7240479A Pending JPH0873386A (ja) 1994-09-02 1995-08-28 無水マレイン酸から1,4−ブタンジオールを製造する方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5705715A (ja)
EP (1) EP0699652B1 (ja)
JP (1) JPH0873386A (ja)
DE (2) DE4431220A1 (ja)
ES (1) ES2123882T3 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002512993A (ja) * 1998-04-23 2002-05-08 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト 1,4−ブタンジオール、テトラヒドロフランおよびγ−ブチロラクトンの混合物の製造方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6323549B1 (en) * 1996-08-29 2001-11-27 L. Pierre deRochemont Ceramic composite wiring structures for semiconductor devices and method of manufacture
US7964114B2 (en) * 2007-12-17 2011-06-21 Sud-Chemie Inc. Iron-based water gas shift catalyst

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1454440A (en) * 1974-10-03 1976-11-03 Ucb Sa Process for the production of butane-1,4-diol from but-2-ene- 1,4-dioic acid
GB1587198A (en) * 1976-11-23 1981-04-01 Ucb Sa Process for the production of butane-1,4 diol and tetrahydrofuran
IT1190783B (it) * 1981-04-29 1988-02-24 Davy Mckee Oil & Chem Processo per l'idrogenolisi di esteri di acidi carbossilici
BR8507068A (pt) * 1984-11-21 1987-07-14 Davy Mckee London Processo para a producao de butano-1,4-diol
WO1987007280A1 (en) * 1986-05-27 1987-12-03 General Electric Company Hydroxyalkyl- and aminoalkyl-functionalized polyphenylene ethers
DE4009029A1 (de) * 1990-03-21 1991-09-26 Basf Ag Verfahren zur herstellung von 1,4-butandiol
US5196602A (en) * 1991-12-30 1993-03-23 The Standard Oil Company Two-stage maleic anhydride hydrogenation process for 1,4-butanediol synthesis

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002512993A (ja) * 1998-04-23 2002-05-08 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト 1,4−ブタンジオール、テトラヒドロフランおよびγ−ブチロラクトンの混合物の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
DE59504200D1 (de) 1998-12-17
EP0699652A3 (ja) 1996-03-27
ES2123882T3 (es) 1999-01-16
DE4431220A1 (de) 1996-03-07
US5705715A (en) 1998-01-06
EP0699652A2 (de) 1996-03-06
EP0699652B1 (de) 1998-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3782497B2 (ja) 脂肪族α,ω−ジオールの製造方法
JP3108736B2 (ja) シクロヘキサンジメタノールの製造方法
JP2012523386A (ja) 1,6−ヘキサンジオールをオリゴ−およびポリエステルの水素化によって製造する方法
JP5478504B2 (ja) N−メチルピロリドンの製造方法
US5756864A (en) Process for preparing D,L-menthol from D-menthol
JP2009108073A (ja) d,l−メントールの製造方法
CN101891592B (zh) 一种制备1,4-丁二醇并联产四氢呋喃和γ-丁内酯的方法
JPH1067696A (ja) ヒドロキシメチルシクロプロパンの製造方法
JPH0873386A (ja) 無水マレイン酸から1,4−ブタンジオールを製造する方法
JPH08245507A (ja) 琥珀酸ジアルキルエステルの製造法
US6037504A (en) Process for producing aliphatic diols
KR100344962B1 (ko) 무수말레인산을 원료로 한 감마 부티로락톤 제조방법
EP0727422B1 (en) Process for producing 3-methyltetrahydrofuran
JPH10204074A (ja) 無水コハク酸を製造する方法
JP3629952B2 (ja) シクロヘキサンジメタノールの製造方法
JPH09227468A (ja) シクロヘキシルアミンおよびジシクロヘキシルアミンの混合物の製造法
JP3741155B2 (ja) 3−メチルテトラヒドロフランの製造方法
JPH08245611A (ja) 無水琥珀酸の製造方法
US5872276A (en) Process for preparing dialkyl succinates
US5136051A (en) Preparation of 2-pyrrolidinones
JP4367020B2 (ja) 1,6−ヘキサンジオールの製造法
EP0869125A1 (en) Process for producing 3-methyltetrahydrofuran
JPH1045645A (ja) 1,4−シクロヘキサンジメタノールの製造方法
JP3336644B2 (ja) ジアセトキシブテンの水素化方法
JPH08217708A (ja) 3−メチルテトラヒドロフランおよびネオペンチルグリコールの製造方法