JPH0866068A - 電気−機械変換素子を使用した駆動装置 - Google Patents
電気−機械変換素子を使用した駆動装置Info
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- JPH0866068A JPH0866068A JP6219590A JP21959094A JPH0866068A JP H0866068 A JPH0866068 A JP H0866068A JP 6219590 A JP6219590 A JP 6219590A JP 21959094 A JP21959094 A JP 21959094A JP H0866068 A JPH0866068 A JP H0866068A
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- 210000000078 claw Anatomy 0.000 abstract description 12
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Landscapes
- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
- Lens Barrels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 部品点数が少なく、組立て容易な電気−機械
変換素子を使用した駆動装置を提供する。 【構成】 レンズ保持枠5には駆動軸11が貫通する半
円筒状のカラ−15と押さえ爪16が合成樹脂で一体成
形され、駆動軸11は押さえ爪16の弾性反発力により
カラ−15に圧接され適当な圧接力で摩擦結合してい
る。緩やかな立ち上がり部とこれに続く急速な立ち下が
り部からなる駆動パルスを圧電素子12に印加すると、
緩やかな立ち上がり部では圧電素子12の伸び変位によ
り駆動軸11は矢印a方向へ変位する。駆動軸11に摩
擦結合しているカラ−15も矢印a方向へ移動するの
で、レンズ保持枠5は矢印a方向へ移動する。駆動パル
スの急速な立ち下がり部では駆動軸11は先と反対方向
に変位するがカラ−15は慣性力により移動しない。部
品点数が少なく、組み立て作業が容易に行える。
変換素子を使用した駆動装置を提供する。 【構成】 レンズ保持枠5には駆動軸11が貫通する半
円筒状のカラ−15と押さえ爪16が合成樹脂で一体成
形され、駆動軸11は押さえ爪16の弾性反発力により
カラ−15に圧接され適当な圧接力で摩擦結合してい
る。緩やかな立ち上がり部とこれに続く急速な立ち下が
り部からなる駆動パルスを圧電素子12に印加すると、
緩やかな立ち上がり部では圧電素子12の伸び変位によ
り駆動軸11は矢印a方向へ変位する。駆動軸11に摩
擦結合しているカラ−15も矢印a方向へ移動するの
で、レンズ保持枠5は矢印a方向へ移動する。駆動パル
スの急速な立ち下がり部では駆動軸11は先と反対方向
に変位するがカラ−15は慣性力により移動しない。部
品点数が少なく、組み立て作業が容易に行える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電気−機械変換素子
を使用した駆動装置に関する。
を使用した駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】駆動軸を結合した電気−機械変換素子に
鋸歯状波駆動パルスを供給して駆動軸を軸方向に変位さ
せ、この駆動軸に摩擦結合させた被駆動部材を軸方向に
移動させるアクチユエ−タが知られている(以下、この
ようなアクチユエ−タを「インパクト型アクチユエ−
タ」と呼ぶ)。
鋸歯状波駆動パルスを供給して駆動軸を軸方向に変位さ
せ、この駆動軸に摩擦結合させた被駆動部材を軸方向に
移動させるアクチユエ−タが知られている(以下、この
ようなアクチユエ−タを「インパクト型アクチユエ−
タ」と呼ぶ)。
【0003】図9及び図10は、このような公知のイン
パクト型アクチユエ−タを適用してレンズを構成する光
学素子を移動させるレンズ装置の一例を示すもので、図
9はその構成の一部を切り欠いた側面断面図、図10は
図9のB−B線に沿つた断面図である。
パクト型アクチユエ−タを適用してレンズを構成する光
学素子を移動させるレンズ装置の一例を示すもので、図
9はその構成の一部を切り欠いた側面断面図、図10は
図9のB−B線に沿つた断面図である。
【0004】図9及び図10において、51はレンズ装
置を構成する固定筒、52は固定筒51の外側に回転自
在に嵌挿されているカム環である。また、53は固定筒
51の内部に配置されたレンズL1 を保持するレンズ保
持枠、54はレンズ保持枠53の一方の端部に固定され
たレンズL3 を保持するレンズ保持枠、55はレンズ保
持枠53の内部に配置され、後述するインパクト型アク
チユエ−タによりレンズ保持枠53に対して光軸方向に
移動自在なレンズL2 を保持するレンズ保持枠である。
置を構成する固定筒、52は固定筒51の外側に回転自
在に嵌挿されているカム環である。また、53は固定筒
51の内部に配置されたレンズL1 を保持するレンズ保
持枠、54はレンズ保持枠53の一方の端部に固定され
たレンズL3 を保持するレンズ保持枠、55はレンズ保
持枠53の内部に配置され、後述するインパクト型アク
チユエ−タによりレンズ保持枠53に対して光軸方向に
移動自在なレンズL2 を保持するレンズ保持枠である。
【0005】固定筒51には、光軸方向に沿つた直進溝
51aが形成されており、またカム環52にはカム溝5
2aが形成されており、レンズ保持枠53に植えたピン
53aが直進溝51aとカム溝52aを貫通している。
図10から明らかなように、ピン53a、直進溝51
a、及びカム溝52aは円周方向に3箇所設けられ、レ
ンズ保持枠53を支持するように構成されている。
51aが形成されており、またカム環52にはカム溝5
2aが形成されており、レンズ保持枠53に植えたピン
53aが直進溝51aとカム溝52aを貫通している。
図10から明らかなように、ピン53a、直進溝51
a、及びカム溝52aは円周方向に3箇所設けられ、レ
ンズ保持枠53を支持するように構成されている。
【0006】インパクト型アクチユエ−タの構成を説明
する。61は駆動軸で、レンズ保持枠53のフランジ部
53bとレンズ保持枠54のフランジ部54bとに形成
された穴に嵌合することにより光軸方向に移動自在に支
持されている。62は厚み方向に変位する圧電素子で、
圧電素子62の一方の端部はレンズ保持枠53のフラン
ジ部53cに接着固定され、圧電素子62の他の端部は
駆動軸61の端部に接着固定されている。
する。61は駆動軸で、レンズ保持枠53のフランジ部
53bとレンズ保持枠54のフランジ部54bとに形成
された穴に嵌合することにより光軸方向に移動自在に支
持されている。62は厚み方向に変位する圧電素子で、
圧電素子62の一方の端部はレンズ保持枠53のフラン
ジ部53cに接着固定され、圧電素子62の他の端部は
駆動軸61の端部に接着固定されている。
【0007】レンズL2 を保持するレンズ保持枠55の
一部には、駆動軸61が貫通するカラ−55aが設けら
れており、カラ−55aには駆動軸61を露出させる切
り欠き55bが形成され、駆動軸61とカラ−55aの
切り欠き55bとの間に挿入されたばね55cにより、
駆動軸61とカラ−55aとは適当な圧接力で摩擦結合
している。
一部には、駆動軸61が貫通するカラ−55aが設けら
れており、カラ−55aには駆動軸61を露出させる切
り欠き55bが形成され、駆動軸61とカラ−55aの
切り欠き55bとの間に挿入されたばね55cにより、
駆動軸61とカラ−55aとは適当な圧接力で摩擦結合
している。
【0008】また、63はレンズ保持枠55の光軸方向
の移動は許すが回転を禁止する案内軸で、レンズ保持枠
55の切り欠き55eを貫通し、レンズ保持枠55に設
けたばね55fにより案内軸63と切り欠き55eとは
緩みなく接触している。
の移動は許すが回転を禁止する案内軸で、レンズ保持枠
55の切り欠き55eを貫通し、レンズ保持枠55に設
けたばね55fにより案内軸63と切り欠き55eとは
緩みなく接触している。
【0009】以上の構成において、図11に示すような
緩やかな立ち上がり部とこれに続く急速な立ち下がり部
からなる波形の駆動パルスを圧電素子62に印加する
と、駆動パルスの緩やかな立ち上がり部では、圧電素子
62が緩やかに厚み方向の伸び変位を生じ、駆動軸61
は軸方向に矢印a方向へ変位する。このため、駆動軸6
1に摩擦結合しているレンズ保持枠53のカラ−55a
も矢印a方向へ移動するので、レンズ保持枠53を矢印
a方向へ移動させることができる。
緩やかな立ち上がり部とこれに続く急速な立ち下がり部
からなる波形の駆動パルスを圧電素子62に印加する
と、駆動パルスの緩やかな立ち上がり部では、圧電素子
62が緩やかに厚み方向の伸び変位を生じ、駆動軸61
は軸方向に矢印a方向へ変位する。このため、駆動軸6
1に摩擦結合しているレンズ保持枠53のカラ−55a
も矢印a方向へ移動するので、レンズ保持枠53を矢印
a方向へ移動させることができる。
【0010】駆動パルスの急速な立ち下がり部では、圧
電素子62が急速に厚み方向の縮み変位を生じ、駆動軸
61も軸方向に矢印aと反対方向へ変位する。このと
き、駆動軸61に摩擦結合しているカラ−55aは、そ
の慣性力により駆動軸61との間の摩擦結合力に打ち勝
つて実質的にその位置に留まるので、レンズ保持枠53
は移動しない。
電素子62が急速に厚み方向の縮み変位を生じ、駆動軸
61も軸方向に矢印aと反対方向へ変位する。このと
き、駆動軸61に摩擦結合しているカラ−55aは、そ
の慣性力により駆動軸61との間の摩擦結合力に打ち勝
つて実質的にその位置に留まるので、レンズ保持枠53
は移動しない。
【0011】上記波形の駆動パルスを連続して圧電素子
62に印加することにより、レンズ保持枠53を矢印a
で示す方向へ連続して移動させることができる。
62に印加することにより、レンズ保持枠53を矢印a
で示す方向へ連続して移動させることができる。
【0012】レンズ保持枠53を矢印aと反対方向へ移
動させるときは、急速な立ち上がり部とこれに続く緩や
かな立ち下がり部からなる波形の駆動パルスを圧電素子
62に印加することで達成できる。
動させるときは、急速な立ち上がり部とこれに続く緩や
かな立ち下がり部からなる波形の駆動パルスを圧電素子
62に印加することで達成できる。
【0013】ところで、前記したようなレンズ装置にお
いては、固定筒とカム環との間、或いは直進溝とカム溝
との間に間隙が無いと、移動のための負荷が著しく大き
くなるので、僅かな間隙、即ちガタを設けてある。しか
しながら、このような僅かな間隙でもレンズが光軸に対
して傾くという不都合がある。これは、この種の機構に
特有のもので、回避不可能なものとされてきた。
いては、固定筒とカム環との間、或いは直進溝とカム溝
との間に間隙が無いと、移動のための負荷が著しく大き
くなるので、僅かな間隙、即ちガタを設けてある。しか
しながら、このような僅かな間隙でもレンズが光軸に対
して傾くという不都合がある。これは、この種の機構に
特有のもので、回避不可能なものとされてきた。
【0014】しかしながら、前記したインパクト型アク
チユエ−タにおいては、その構造から明らかなように、
駆動軸61とレンズ保持枠のカラ−55aとは間隙無し
で摩擦結合しているから、レンズL1 、L3 の光軸に対
してレンズL2 の光軸を一致(偏心量零)させるように
駆動軸61とレンズ保持枠のカラ−55aとを調整して
組み立てれば、レンズL2 が移動しても、レンズL1 、
L3 に対してレンズL2 の光軸がずれたり、傾くことが
ない。
チユエ−タにおいては、その構造から明らかなように、
駆動軸61とレンズ保持枠のカラ−55aとは間隙無し
で摩擦結合しているから、レンズL1 、L3 の光軸に対
してレンズL2 の光軸を一致(偏心量零)させるように
駆動軸61とレンズ保持枠のカラ−55aとを調整して
組み立てれば、レンズL2 が移動しても、レンズL1 、
L3 に対してレンズL2 の光軸がずれたり、傾くことが
ない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記したとおり、イン
パクト型アクチユエ−タを使用した駆動装置では、駆動
軸とこれに摩擦結合している被駆動部材は間隙無く結合
しているから、駆動の際、被駆動部材がずれたり、傾い
たりするおそれがない点で有利であるが、構成部材の数
が多くなり、組み立てが繁雑になる等の不都合がある。
この発明は上記課題を解決することを目的とする。
パクト型アクチユエ−タを使用した駆動装置では、駆動
軸とこれに摩擦結合している被駆動部材は間隙無く結合
しているから、駆動の際、被駆動部材がずれたり、傾い
たりするおそれがない点で有利であるが、構成部材の数
が多くなり、組み立てが繁雑になる等の不都合がある。
この発明は上記課題を解決することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
決するもので、電気−機械変換素子と、前記電気−機械
変換素子に結合して電気−機械変換素子と共に変位する
駆動部材と、前記駆動部材に摩擦結合する被駆動部材と
から構成される電気−機械変換素子を使用した駆動装置
において、前記被駆動部材は弾性材料で形成され、それ
自身の弾性反発力により駆動部材に摩擦結合することを
特徴とする。
決するもので、電気−機械変換素子と、前記電気−機械
変換素子に結合して電気−機械変換素子と共に変位する
駆動部材と、前記駆動部材に摩擦結合する被駆動部材と
から構成される電気−機械変換素子を使用した駆動装置
において、前記被駆動部材は弾性材料で形成され、それ
自身の弾性反発力により駆動部材に摩擦結合することを
特徴とする。
【0017】
【作用】被駆動部材は弾性材料で形成され、それ自身の
弾性反発力により駆動部材に摩擦結合するから、駆動部
材と被駆動部材とを適当な圧接力で摩擦結合させる圧接
ばね等を必要とせず、また組み立て作業が容易に行え
る。
弾性反発力により駆動部材に摩擦結合するから、駆動部
材と被駆動部材とを適当な圧接力で摩擦結合させる圧接
ばね等を必要とせず、また組み立て作業が容易に行え
る。
【0018】
【実施例】以下、この発明の実施例について説明する。
図1及び図2はこの発明を適用したインパクト型アクチ
ユエ−タを使用して光学素子を移動させるように構成し
たレンズ装置の一例を示すもので、図1はその構成の一
部を切り欠いた側面断面図、図2は図1のA−A線に沿
つた断面図である。
図1及び図2はこの発明を適用したインパクト型アクチ
ユエ−タを使用して光学素子を移動させるように構成し
たレンズ装置の一例を示すもので、図1はその構成の一
部を切り欠いた側面断面図、図2は図1のA−A線に沿
つた断面図である。
【0019】図1及び図2において、1はレンズ装置を
構成する固定筒、2は固定筒1の外側に回転自在に嵌挿
されているカム環である。また、3は固定筒1の内部に
配置されたレンズL1 を保持するレンズ保持枠、4はレ
ンズ保持枠3の一方の端部に固定されたレンズL3 を保
持するレンズ保持枠、5はレンズ保持枠3の内部に配置
され、後述するインパクト型アクチユエ−タによりレン
ズ保持枠3に対して光軸方向に移動自在なレンズL2 を
保持するレンズ保持枠である。
構成する固定筒、2は固定筒1の外側に回転自在に嵌挿
されているカム環である。また、3は固定筒1の内部に
配置されたレンズL1 を保持するレンズ保持枠、4はレ
ンズ保持枠3の一方の端部に固定されたレンズL3 を保
持するレンズ保持枠、5はレンズ保持枠3の内部に配置
され、後述するインパクト型アクチユエ−タによりレン
ズ保持枠3に対して光軸方向に移動自在なレンズL2 を
保持するレンズ保持枠である。
【0020】固定筒1には、光軸方向に沿つた直進溝1
aが形成されており、またカム環2にはカム溝2aが形
成されており、レンズ保持枠3に植えたピン3aが直進
溝1aとカム溝2aを貫通している。図2から明らかな
ようにピン3a、直進溝1a、及びカム溝2aは円周方
向に3箇所設けられ、レンズ保持枠3を支持するように
構成されている。
aが形成されており、またカム環2にはカム溝2aが形
成されており、レンズ保持枠3に植えたピン3aが直進
溝1aとカム溝2aを貫通している。図2から明らかな
ようにピン3a、直進溝1a、及びカム溝2aは円周方
向に3箇所設けられ、レンズ保持枠3を支持するように
構成されている。
【0021】インパクト型アクチユエ−タの構成を説明
する。11は駆動軸で、レンズ保持枠3のフランジ部3
bとレンズ保持枠4のフランジ部4bとに形成された穴
に嵌合することにより光軸方向に移動自在に支持されて
いる。12は厚み方向に変位する圧電素子で、圧電素子
12の一方の端部はレンズ保持枠3のフランジ部3cに
接着固定され、圧電素子12の他の端部は駆動軸11の
端部に接着固定されている。
する。11は駆動軸で、レンズ保持枠3のフランジ部3
bとレンズ保持枠4のフランジ部4bとに形成された穴
に嵌合することにより光軸方向に移動自在に支持されて
いる。12は厚み方向に変位する圧電素子で、圧電素子
12の一方の端部はレンズ保持枠3のフランジ部3cに
接着固定され、圧電素子12の他の端部は駆動軸11の
端部に接着固定されている。
【0022】また、18はレンズ保持枠5の光軸方向の
移動は許すが回転を禁止する案内軸で、レンズ保持枠5
の切り欠き5eを貫通し、レンズ保持枠5に設けたばね
5fにより案内軸18と切り欠き5eとは緩みなく接触
している。
移動は許すが回転を禁止する案内軸で、レンズ保持枠5
の切り欠き5eを貫通し、レンズ保持枠5に設けたばね
5fにより案内軸18と切り欠き5eとは緩みなく接触
している。
【0023】レンズ保持枠5にはカラ−15が設けら
れ、駆動軸11が貫通して摩擦結合している。図3はレ
ンズ保持枠5と駆動軸11の摩擦結合部分を拡大した斜
視図、図4はその正面断面図を示す。図3、図4に示す
ように、レンズL2 を保持するレンズ保持枠5には駆動
軸11が貫通する半円筒状のカラ−15が設けられると
ともに、レンズ保持枠5にはカラ−15の上に延びた押
さえ爪16が形成されており、駆動軸11は押さえ爪1
6によりカラ−15に圧接され、駆動軸11とカラ−1
5とは適当な圧接力で摩擦結合している。
れ、駆動軸11が貫通して摩擦結合している。図3はレ
ンズ保持枠5と駆動軸11の摩擦結合部分を拡大した斜
視図、図4はその正面断面図を示す。図3、図4に示す
ように、レンズL2 を保持するレンズ保持枠5には駆動
軸11が貫通する半円筒状のカラ−15が設けられると
ともに、レンズ保持枠5にはカラ−15の上に延びた押
さえ爪16が形成されており、駆動軸11は押さえ爪1
6によりカラ−15に圧接され、駆動軸11とカラ−1
5とは適当な圧接力で摩擦結合している。
【0024】以上の構成において、レンズ保持枠5、半
円筒状のカラ−15、及び押さえ爪16を合成樹脂で一
体に成形するときは、駆動軸11をカラ−15と押さえ
爪16との間に挿入するだけで、押さえ爪16の弾性反
発力により駆動軸11とカラ−15とを適当な圧接力で
摩擦結合させることができる。
円筒状のカラ−15、及び押さえ爪16を合成樹脂で一
体に成形するときは、駆動軸11をカラ−15と押さえ
爪16との間に挿入するだけで、押さえ爪16の弾性反
発力により駆動軸11とカラ−15とを適当な圧接力で
摩擦結合させることができる。
【0025】上記実施例におけるインパクト型アクチユ
エ−タの駆動は、図9、図10に示した従来例の場合と
同様で、図11に示すような緩やかな立ち上がり部とこ
れに続く急速な立ち下がり部からなる波形の駆動パルス
を圧電素子12に印加すると、駆動パルスの緩やかな立
ち上がり部では、圧電素子12が緩やかに厚み方向の伸
び変位を生じ、駆動軸11は軸方向に矢印a方向へ変位
する。このため、駆動軸11に摩擦結合しているレンズ
保持枠5のカラ−15も矢印a方向へ移動するので、レ
ンズ保持枠5を矢印a方向へ移動させることができる。
エ−タの駆動は、図9、図10に示した従来例の場合と
同様で、図11に示すような緩やかな立ち上がり部とこ
れに続く急速な立ち下がり部からなる波形の駆動パルス
を圧電素子12に印加すると、駆動パルスの緩やかな立
ち上がり部では、圧電素子12が緩やかに厚み方向の伸
び変位を生じ、駆動軸11は軸方向に矢印a方向へ変位
する。このため、駆動軸11に摩擦結合しているレンズ
保持枠5のカラ−15も矢印a方向へ移動するので、レ
ンズ保持枠5を矢印a方向へ移動させることができる。
【0026】駆動パルスの急速な立ち下がり部では、圧
電素子12が急速に厚み方向の縮み変位を生じ、駆動軸
11も軸方向に矢印aと反対方向へ変位する。このと
き、駆動軸11に摩擦結合しているカラ−15は、その
慣性力により駆動軸11との間の摩擦結合力に打ち勝つ
て実質的にその位置に留まるので、レンズ保持枠5は移
動しない。
電素子12が急速に厚み方向の縮み変位を生じ、駆動軸
11も軸方向に矢印aと反対方向へ変位する。このと
き、駆動軸11に摩擦結合しているカラ−15は、その
慣性力により駆動軸11との間の摩擦結合力に打ち勝つ
て実質的にその位置に留まるので、レンズ保持枠5は移
動しない。
【0027】なお、ここでいう実質的とは、矢印a方向
と、これと反対方向のいずれにおいてもカラ−15と駆
動軸11との間に滑りを生じつつ追動し、駆動時間の差
によつて全体として矢印a方向に移動するものも含むこ
とを意味している。どのような移動形態になるかは、与
えられた摩擦条件に応じて決定される。
と、これと反対方向のいずれにおいてもカラ−15と駆
動軸11との間に滑りを生じつつ追動し、駆動時間の差
によつて全体として矢印a方向に移動するものも含むこ
とを意味している。どのような移動形態になるかは、与
えられた摩擦条件に応じて決定される。
【0028】上記波形の駆動パルスを連続して圧電素子
12に印加することにより、レンズ保持枠5を矢印aで
示す方向へ連続して移動させることができる。
12に印加することにより、レンズ保持枠5を矢印aで
示す方向へ連続して移動させることができる。
【0029】レンズ保持枠5を矢印aと反対方向へ移動
させるときは、急速な立ち上がり部とこれに続く緩やか
な立ち下がり部からなる波形の駆動パルスを圧電素子1
2に印加することで達成できる。
させるときは、急速な立ち上がり部とこれに続く緩やか
な立ち下がり部からなる波形の駆動パルスを圧電素子1
2に印加することで達成できる。
【0030】図5及び図6は、レンズ保持枠5と駆動軸
11の摩擦結合部分の第1の変形例を示すもので、図5
は摩擦結合部分の斜視図、図6はその正面断面図を示
す。
11の摩擦結合部分の第1の変形例を示すもので、図5
は摩擦結合部分の斜視図、図6はその正面断面図を示
す。
【0031】前記実施例においては、駆動軸11とカラ
−15とを適当な圧接力で摩擦結合させるために、レン
ズ保持枠5に押さえ爪16を一体に形成している。これ
に代えて図5、図6に示すように、カラ−15をスリツ
ト部15sを形成した円筒状とし、レンズ保持枠5と一
体に形成してもよい。この構成によれば、押さえ爪16
(図3、図4参照)が不要となるほか、駆動軸11とカ
ラ−15との摩擦結合面が長くなり、接触面積も増加す
るので、十分な摩擦結合力が得られるばかりでなく、耐
衝撃性も向上させることができる。
−15とを適当な圧接力で摩擦結合させるために、レン
ズ保持枠5に押さえ爪16を一体に形成している。これ
に代えて図5、図6に示すように、カラ−15をスリツ
ト部15sを形成した円筒状とし、レンズ保持枠5と一
体に形成してもよい。この構成によれば、押さえ爪16
(図3、図4参照)が不要となるほか、駆動軸11とカ
ラ−15との摩擦結合面が長くなり、接触面積も増加す
るので、十分な摩擦結合力が得られるばかりでなく、耐
衝撃性も向上させることができる。
【0032】図7及び図8は、レンズ保持枠5と駆動軸
11の摩擦結合部分の第2の変形例を示すもので、図7
は摩擦結合部分の斜視図、図8はその正面断面図を示
す。
11の摩擦結合部分の第2の変形例を示すもので、図7
は摩擦結合部分の斜視図、図8はその正面断面図を示
す。
【0033】先に説明した図4に示す構成では、駆動軸
11とカラ−15とを適当な圧接力で摩擦結合させるた
めに押さえ爪16を使用しているが、この構成では大き
な衝撃力を受けて駆動軸11が押さえ爪16を開く方向
に変位すると、押さえ爪16が塑性変形して元の位置に
復元しないおそれがある。
11とカラ−15とを適当な圧接力で摩擦結合させるた
めに押さえ爪16を使用しているが、この構成では大き
な衝撃力を受けて駆動軸11が押さえ爪16を開く方向
に変位すると、押さえ爪16が塑性変形して元の位置に
復元しないおそれがある。
【0034】この対策として、図7、図8に示すよう
に、図5、図6に示すスリツト部15sを形成した円筒
状のカラ−15を、その円筒軸に垂直の方向に2分割し
てカラ−15aとカラ−15bとし、その中央部分にス
リツト部15sを跨いで結合するベルト15cを設けた
構成が提案される。この構成においては、通常の状態で
は駆動軸11とカラ−15a、15bとが適当な圧接力
で摩擦結合しており、ベルト15cは駆動軸11と接触
していない。衝撃力を受けて駆動軸11がカラ−15
a、15bのスリツト部15sを開く方向に変位する
と、駆動軸11がベルト15cに当接してカラ−15
a、15bの変形は阻止される。カラ−15a、15b
の変形は弾性限界内にあるから、衝撃力が消失するとカ
ラ−15a、15bは元の位置に復元する。
に、図5、図6に示すスリツト部15sを形成した円筒
状のカラ−15を、その円筒軸に垂直の方向に2分割し
てカラ−15aとカラ−15bとし、その中央部分にス
リツト部15sを跨いで結合するベルト15cを設けた
構成が提案される。この構成においては、通常の状態で
は駆動軸11とカラ−15a、15bとが適当な圧接力
で摩擦結合しており、ベルト15cは駆動軸11と接触
していない。衝撃力を受けて駆動軸11がカラ−15
a、15bのスリツト部15sを開く方向に変位する
と、駆動軸11がベルト15cに当接してカラ−15
a、15bの変形は阻止される。カラ−15a、15b
の変形は弾性限界内にあるから、衝撃力が消失するとカ
ラ−15a、15bは元の位置に復元する。
【0035】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明によれ
ば、電気−機械変換素子と、電気−機械変換素子に結合
して電気−機械変換素子と共に変位する駆動部材と、駆
動部材に摩擦結合する被駆動部材とから構成される電気
−機械変換素子を使用した駆動装置において、被駆動部
材を弾性材料で形成するから、被駆動部材はそれ自身の
弾性反発力により駆動部材に摩擦結合する。駆動部材と
被駆動部材とを適当な圧接力で摩擦結合させる圧接ばね
等の部材を必要とせず、部品点数を減らすことができる
とともに、組み立て作業を容易に行うことができる。
ば、電気−機械変換素子と、電気−機械変換素子に結合
して電気−機械変換素子と共に変位する駆動部材と、駆
動部材に摩擦結合する被駆動部材とから構成される電気
−機械変換素子を使用した駆動装置において、被駆動部
材を弾性材料で形成するから、被駆動部材はそれ自身の
弾性反発力により駆動部材に摩擦結合する。駆動部材と
被駆動部材とを適当な圧接力で摩擦結合させる圧接ばね
等の部材を必要とせず、部品点数を減らすことができる
とともに、組み立て作業を容易に行うことができる。
【図1】この発明の電気−機械変換素子を使用した駆動
装置を適用したレンズ装置の構成を示す断面図。
装置を適用したレンズ装置の構成を示す断面図。
【図2】図1に示すレンズ装置のA−A線に沿つた断面
図。
図。
【図3】図1に示すレンズ装置のレンズ保持枠5と駆動
軸11の摩擦結合部分を拡大した斜視図。
軸11の摩擦結合部分を拡大した斜視図。
【図4】図1に示すレンズ装置のレンズ保持枠5と駆動
軸11の摩擦結合部分を拡大した横断面図。
軸11の摩擦結合部分を拡大した横断面図。
【図5】レンズ保持枠5と駆動軸11の摩擦結合部分の
第1の変形例を示す斜視図。
第1の変形例を示す斜視図。
【図6】図5に示す摩擦結合部分の第1の変形例の横断
面図。
面図。
【図7】レンズ保持枠5と駆動軸11の摩擦結合部分の
第2の変形例を示す斜視図。
第2の変形例を示す斜視図。
【図8】図7に示す摩擦結合部分の第2の変形例の横断
面図。
面図。
【図9】従来の電気−機械変換素子を使用した駆動装置
を適用したレンズ装置の構成を示す断面図。
を適用したレンズ装置の構成を示す断面図。
【図10】図9に示すレンズ装置のB−B線に沿つた断
面図。
面図。
【図11】電気−機械変換素子に印加する駆動パルスの
波形の一例を示す図。
波形の一例を示す図。
1 固定筒 2 カム環 3 レンズ保持枠 4 レンズ保持枠 5 レンズ保持枠 11 駆動軸 12 圧電素子 15 カラ− 16 押さえ爪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川崎 豊年 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 上山 雅之 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 吉田 龍一 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 電気−機械変換素子と、 前記電気−機械変換素子に結合して電気−機械変換素子
と共に変位する駆動部材と、 前記駆動部材に摩擦結合する被駆動部材とから構成され
る電気−機械変換素子を使用した駆動装置において、 前記被駆動部材は弾性材料で形成され、それ自身の弾性
反発力により駆動部材に摩擦結合することを特徴とする
電気−機械変換素子を使用した駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6219590A JPH0866068A (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | 電気−機械変換素子を使用した駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6219590A JPH0866068A (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | 電気−機械変換素子を使用した駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0866068A true JPH0866068A (ja) | 1996-03-08 |
Family
ID=16737925
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6219590A Pending JPH0866068A (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | 電気−機械変換素子を使用した駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0866068A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7221525B2 (en) | 2004-01-13 | 2007-05-22 | Seiko Epson Corporation | Drive apparatus, lens unit, and camera |
JP2011118071A (ja) * | 2009-12-02 | 2011-06-16 | Panasonic Corp | レンズ鏡筒 |
-
1994
- 1994-08-23 JP JP6219590A patent/JPH0866068A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7221525B2 (en) | 2004-01-13 | 2007-05-22 | Seiko Epson Corporation | Drive apparatus, lens unit, and camera |
JP2011118071A (ja) * | 2009-12-02 | 2011-06-16 | Panasonic Corp | レンズ鏡筒 |
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