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JPH0861945A - 音響式管路長測定システム及びその温度補正装置 - Google Patents

音響式管路長測定システム及びその温度補正装置

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Publication number
JPH0861945A
JPH0861945A JP20206294A JP20206294A JPH0861945A JP H0861945 A JPH0861945 A JP H0861945A JP 20206294 A JP20206294 A JP 20206294A JP 20206294 A JP20206294 A JP 20206294A JP H0861945 A JPH0861945 A JP H0861945A
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JP
Japan
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temperature
pipe
measuring
length
sound
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JP20206294A
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English (en)
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JP3366743B2 (ja
Inventor
Takanori Ito
高則 伊藤
Soufumi Satou
左右文 佐藤
Tetsuo Naganuma
徹郎 長沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Tokyo Gas Co Ltd filed Critical Tokyo Gas Co Ltd
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Publication of JPH0861945A publication Critical patent/JPH0861945A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 音響式管路長測定システムを用いて管路の長
さを測定する際に、被測定物である測長管路内のガスの
温度と測定器具本体の温度との間に差がある場合におい
ても、正確に測定し得る音響式管路長測定システムを提
供する。 【構成】 測長管路28の一端より当該管路内にパルス
状の音波を送出する発音手段25、測長管路28の一端
において反射したパルス状の音波を集音する集音手段2
6、基準温度を測定する温度測定手段27、及び基準温
度から音速値を測定し、パルス状の音波が送出されてか
ら集音されるまでの時間と音速値とから管路長を測定す
る測長手段とを備えた音響式管路長測定システムにおい
て、補正用温度測定手段32の測定値に応じて基準温度
を補正する音度補正手段31を有する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音波を利用して埋設管
等の管路の長さを測定する音響式管路長測定システムに
おいて、被測長管路の内部におけるガスの温度、成分等
による音速の変化を校正する音速校正装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術及び関連する技術】地中に埋設されたガス
管等の配管は、長期間の敷設により管に腐食が発生した
り、外力で損傷する場合がある。このような場合には、
補修工事を容易にするため管路を掘削せずに埋設された
状態のまま管の内面を液状樹脂等でライニングして補修
する工法が用いられている。
【0003】この工法の施工に際しては、補修管路の長
さに対し、管外から導入される樹脂の量が多いと樹脂が
無駄に浪費されたり、また樹脂の量が少ないとライニン
グが不十分になる。そこで、この補修工法の施工に際し
ては、補修すべき埋設管の長さを正確に測定することが
必要となる。
【0004】上述の測定手段として従来より図1に示す
ような音響式管路長測定システムが開発されている。こ
の例は、道路下の地中に埋設されている本管29から需
要先に引き込まれた供内管28の管路長を測定する場合
を示しており、供内管28(以下、測長管路という)の
末端は地上に伸びてその上端に取りつけてあるガスメー
タ15を取りはずすことにより、測長管路28の地上開
口部に、音波測長器21の接続本体1を取り付けてい
る。
【0005】図2は、音波測長器21と本体1の詳細を
示す説明図である。測長管路28の地上開口部にネジ1
6aを螺合することで固定される本体1には、その中に
測長管路28の管内にパルス状の音波を送出する発音手
段25と測長管路28の接続部、開放部、ベンド部等で
反射したパルス状の音波を集音する集音手段26とが備
えられている。音波測長器21は、その内部にCPU2
2、メモリ24、表示器23、D/A変換器19、増幅
器17、増幅器18、A/D変換器20を備えている。
発音手段25は、CPU22からの指令に基づいてD/
A変換器19によりアナログ信号となり、増幅器17で
増幅されたパルス音波信号により測長管路28の内部に
パルス状の音波を送出する。一方、集音手段26は、測
長管路28の接続部、開放部、ベンド部等で反射したパ
ルス状の音波を集音して増幅器18に入力し、増幅した
後にA/D変換器20でデジタル信号化して、CPU2
2に入力する。CPU22は、内部の経時回路により音
波を発してから受信するまでの時間を測定し、管路長に
換算して表示器23に表示する。メモリ24には、測長
管路28内における気体(空気、天然ガス等)の音速値
データを記憶してあり、測定時の温度を温度測定手段と
しての温度センサー(サーミスタ)で測定して基準温度
とし、測定にかかるガスの種類、温度等によってスイッ
チSを切り替え、ガスの種類や温度等による音速の変化
に対応して基準となる音速値を設定する。
【0006】この音響式管路長測定システムによれば、
音波が、測長管路28の管内における接続部、開放部、
ベンド部等からそれぞれ特有の反射波となって戻るた
め、音速と反射波が戻るまでの時間の積から測長管路2
8の接続部、開放部、ベンド部までの距離が埋設状態の
まま把握できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、正確な管路
長を求めるためには、その管路内の音速を正確に知る必
要があるが、周知のように管路内の音速は、管路内にお
けるガス温度、ガス成分等により大きく変化する。その
ため、従来の音響式管路長測定システムにより管路長を
求めようとする場合には、都市ガス用の埋設ガス管の場
合、該ガスの種類毎に、管路中と同一圧力下で0℃乃至
30℃の温度の場合の音速を1乃至数℃刻みで予め計測
しておいて、音速と温度、ガス成分との相関関係を示す
数式を求め、実際の測定時にガスの温度を測定してその
温度に基づき測定値を補正演算しなければならなかっ
た。
【0008】このため、測定に際しては、ガスの温度の
測定や、スイッチSの操作等が必要となり、測定操作が
煩雑なうえ、測定誤差等の発生により、正確さも期し難
い等の問題点があった。
【0009】上述した不具合を解消するために、本出願
人は音速校正パイプを備えた音響式管路長測定システム
(特願平5−39532号)を提案した。以下にこのシ
ステムを図3を用いて説明する。
【0010】図において該音速校正パイプを備えた音響
式管路長測定システムは、測長管路28の一端部から該
測長管路28内にパルス状の音波を送出する発音手段2
5と、前記測長管路28の一端部において該測長管路2
8の他端で反射したパルス状の音波を集音する集音手段
26と、パルス状の音波が送出されてから集音されるま
での時間と該測長管路28内の音速値とから測長管路2
8の管路長を測定する測定器とを備えた音響式管路長測
定システムであって、測長管路28の一端部と測長シス
テムとの間に、着脱自在に、予め長さが計測された、全
体がコイル上に巻回してある一定長さの音速校正パイプ
10を備える構成とし、パージ用バルブ14を一時的に
開放して音速校正パイプ10内に測長管路28内のガス
を導入充満し、管路の長さを[(測定箇所から生ずる反
射波の戻るまでの時間)÷(最初の反射波の戻るまでの
時間)×(音速校正パイプの長さ)]−(音速校正パイ
プの長さ)として求めるものである。
【0011】上記出願の発明によれば、管路長の測定に
際して、測定システムと測長管路28との間には、予め
長さが計測された一定長さの音速校正パイプ10が測長
管路28内と連通状態に接続されていて、この音速校正
パイプ10内に測長管路28内のガスが導入、充填され
る。この状態で、測定作業を従来と同様にして行うと、
測定される最初の反射波は測長管路28の一端部と音速
校正パイプ10との接続部により反射されて戻る反射波
であるから、予め正確に分かっている音速校正パイプ1
0の長さに対する当該ガス中の音速が(音速校正パイプ
10の長さ×2)÷(最初の反射波の戻るまでの往復時
間)であることが分かる。
【0012】この音速は、測長管路28の内部における
ガス中の音速であるから、ガス成分、温度、圧力等の変
化による補正を行う必要はない。従って、そのまま音波
による測定を行えば、測長管路28の長さの正確な測定
を行うことができる。更に実際にはガス中の音速自体に
関係なく、測長管路28の長さは[(測定箇所から生ず
る反射波の戻るまでの時間)÷(最初の反射波の戻るま
での時間)×(音速校正パイプ10の長さ)]−(音速
校正パイプ10の長さ)となることは明らかであるか
ら、測定に際し、被測定物である測長管路28内のガス
の温度、圧力、ガス成分その他不知の誤差要因について
考慮する必要がない。
【0013】しかしながら上記発明の出願後、本発明者
らが鋭意研究を重ねた結果、従来の音響式管路長測定シ
ステム、及び既に提案している上記発明について以下の
問題点が明らかになった。
【0014】測長管路28内のガスの温度の測定は、測
長管路28に接続する本体1内の温度センサー27によ
って行い基準温度とするが、ガスの温度と外気温(すな
わち測定作業直前の本体1の温度)との差が大きい場合
には、本体1(音速校正パイプ10を有する場合には、
本体1と音速校正パイプ10)の熱容量が同体積のガス
の熱容量と比較してかなり大きいため、パージを始めて
から本体1(音速校正パイプ10を有する場合には、本
体1と音速校正パイプ10)の温度がガスの温度と等し
くなるまでに、時間がかかる(数分〜数十分)ので、温
度センサーによる温度測定が正確なものとなるのにも同
程度の時間が必要である。このため、ガスの温度を測定
する行程が管路長測定作業全体の作業効率を落としてい
る。これを解決するひとつの方法は、単位時間あたりの
パージの量を増やし、単位時間あたりに本体1(音速校
正パイプ10を有する場合には、本体1と音速校正パイ
プ10)に接触するガスの量を増やすことであるが、本
体1内にパージ用バルブ14を設けてある構造上の制約
から、本体1の熱容量を大きくせずにパージ用バルブ1
4の開口面積を大きくすることは困難である。また、上
述の様に長時間パージするため、多量のガスが空気中に
放出されてしまうので不経済であり、また環境に及ぼす
影響も考えられる。
【0015】本発明は、上述の様に従来の音響式管路長
測定システム、及び本発明者らが既に提案している発明
の問題点を解決しようとするものであり、具体的には、
音響式管路長測定システムを用いて管路の長さを測定す
る際に、被測定物である測長管路内のガスの温度と測定
器具本体の温度との間に差がある場合においても、測定
誤差をなくし、短時間で、かつ管路内のガスの無駄な放
出を押さえて直接管路長を正確に測定し得る音響式管路
長測定システムを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明の第1の手段は、管路の一端より当該管路内に
パルス状の音波を送出する発音手段、前記管路の一端に
おいて前記管路の他端で反射したパルス状の音波を集音
する集音手段、基準温度を測定する温度測定手段、及び
前記基準温度から音速値を算出し、前記パルス状の音波
が送出されてから集音されるまでの時間と前記音速値と
から管路長を測定する測長手段とを備えた音響式管路長
測定システムにおいて、前記管路内の温度に応じて前記
基準温度を補正する音度補正手段を有することを特徴と
する。
【0017】また第2の手段は、管路の一端より当該管
路内にパルス状の音波を送出する発音手段と、前記管路
の一端において前記管路の他端で反射したパルス状の音
波を集音する集音手段と、基準温度を測定する温度測定
手段と、前記基準温度から音速値を算出し、前記パルス
状の音波が送出されてから集音されるまでの時間と前記
音速値とから管路長を測定する測長手段とを備えた音響
式管路長測定システムにおいて、前記管路内の温度に応
じて前記基準温度を補正する音度補正手段を有すること
を特徴とする音響式管路長測定システムの温度補正装置
によって特徴づけられる。
【0018】
【作用】本発明によれば、測長管路内部のガスをパージ
すると同時に測長管路内に補正用温度センサーを挿入
し、直接ガスの温度を測定する。測定されたガスの温度
に応じて、温度補正装置31内の補正モード選択スイッ
チS1 は補正モードまたは通常モードを選択すること
ができるので、補正モード選択時には、温度補正回路か
ら温度について補正された信号が出力される。この様な
作用により、音響式管路長測定システムを用いて管路の
長さを測定する際に、被測定物である測長管路内のガス
の温度と測定器具の温度との間に差がある場合にも、測
定誤差をなくし、短時間で、かつ管路内のガスの無駄な
放出を押さえて直接管路長を正確に測定することができ
る。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の好適な実施
態様及び各実施例について説明する。
【0020】図4は、本発明の第1の実施例にかかる、
温度補正装置31を備えた音響式管路長測定システムの
該略図である。測長管路28の地上開口部にネジ16a
を介して固定される接続本体16にはその中に測長管路
28の管内にパルス状の音波を送出する発音手段25
と、測長管路28の接続部、開放部、ベンド部等で反射
したパルス状の音波を集音する集音手段26と、温度測
定手段としての温度センサー27とが備えられている。
音波測長器21は、その内部に少なくともCPU22、
メモリ30、表示器23、D/A変換器19、増幅器1
7、増幅器18、A/D変換器20を備えている。温度
補正装置31は、補正用温度測定手段としての補正用温
度センサー32、温度補正回路33、モード選択スイッ
チS’を有する。
【0021】本発明の発音手段25としては、発振器と
接続されたスピーカー、圧電素子を有する振動体等を用
いることができ、集音手段26としては既知のマイクロ
フォン等を用いることができる。また、増幅器17、増
幅器18、D/A変換器19、A/D変換器20、CP
U22、メモリ30としてはそれぞれ既知の電子素子ま
たは電子回路等を用いることができる。
【0022】本発明の表示器23としては、CRT(陰
極線管)モニター、LED(発光ダイオード)表示盤、
LC(液晶)ディスプレイ、プラズマディスプレイ、E
L(エレクトロルミネッセントランプ)ディスプレイ等
を用いることができる。
【0023】温度補正装置31は、本体1内の温度セン
サー27からの信号と、補正用温度センサー32からの
信号との違いに応じてモード選択スイッチS’が開閉
し、温度補正回路33が温度について補正した信号を出
力するシステムとすることができるが、これとは別に、
補正用温度センサー32の測定結果に応じて、ボリュー
ム又はポテンショメーター等を有する温度補正回路33
を直接測定者が操作するシステムとしても良い。いずれ
の場合にも、モード選択スイッチS’は、通常モードと
温度補正モードのいずれかを選択できるものとし、通常
モードでは従来通りのシステムとなり、温度補正モード
では補正用温度センサー32からの信号に応じて補正さ
れた信号が、温度補正回路33から出力され、音波測長
器21に入力されるように構成されるものとする。
【0024】本発明の温度センサーとしては、常温付近
で作動するものを用いることができ、たとえばサーミス
タ(Thermistor=Thermally Se
nsitive Resistor)、熱電対、測温抵
抗体(抵抗温度検知素子)、放射型温度検知センサー、
バイメタル、サーマルスイッチ、水晶温度センサー、液
体膨張式温度センサー、光ファイバー分布型温度センサ
ー等を用いることができる。
【0025】具体的には、サーミスタとしてはビード
型、ディスク型、ワッシャ型、パイプ型、チップ型、フ
レーク型のいずれの構造のものも用いることができ、ま
た負の温度係数を持つNTC、正の温度係数を持つPT
C、負の温度係数を持ち抵抗値の変化が大きいCTRの
いずれの種類でも用いることができる。
【0026】熱電対はシース型、消耗型のいずれも用い
ることができ、材質としては、Tタイプ(銅−コンスタ
ンタン)、Jタイプ(鉄−コンスタンタン)、Eタイプ
(クロメル−コンスタンタン)、Kタイプ(クロメル−
アルメル)、Rタイプ(白金ロジウム−白金)、Sタイ
プ(白金ロジウム−白金)、Nタイプ(プラチネル合
金)、銀−金タイプ、銀−パラジウムタイプの各タイプ
のものを用いることができる。
【0027】測温抵抗体の材質としては、白金、ニッケ
ル、インジウム、タングステン−レニウムのいずれから
なるものをも用いることができる。
【0028】放射型温度検知センサーとしては、単色
型、2色型のいずれをも用いることができ、単色型の材
料としては、PbS、PbSe、p型InSb等を用い
ることができ、2色型の材料としてはSi系PbSe、
PbS、InSb等を用いることができる。
【0029】上記バイメタルは、バイメタル式サーモス
タットとして温度補正装置31に用いることができ、積
層型スローアクション接点タイプ、積層型スナップアク
ション接点タイプ、スナップディスク型、バイメタル通
電型のいずれのタイプのサーモスタットとしても用いる
ことができる。
【0030】本発明の発音手段25が送出する音波は、
可聴音波、非可聴音波(超音波)のいずれの領域のもの
をも用いることができる。しかしながら、高周波を用い
た場合には、音波が減衰する割合が大きくなるので測長
管路が長尺のときには測定が困難になり、さらに、測長
管路28の口径が小さいときや、ベンド部にチーズやエ
ルボのような継手管があるときは、その部分での反射が
大きくなるので、測定すべき管路長に関する反射波との
区別が困難になる。一方、低周波を用いた場合には、雑
音の影響が大きくなって測定誤差が大きくなる。よっ
て、望ましくは50Hz以上400Hz以下、より望ま
しくは200Hz以上350Hz以下、最適には250
Hz以上310Hz以下に設定するのが良い。
【0031】本実施例では、まず測長管路28の一端を
短時間開放し、内部の天然ガスをパージすると同時に測
長管路28内に補正用温度センサー32を挿入し、直接
ガスの温度を測定する。測定されたガスの温度に応じ
て、測定者が温度補正回路33内のポテンショメータを
操作する。このとき温度補正装置31内のモード選択ス
イッチS’ は手動により補正モード(温度補正回路3
3と接続)になっているので、温度補正回路33で補正
された温度についての信号が、メモリ30を参照する場
合の基準となる。
【0032】次に本体1を測長管路28の開口端にねじ
16aを介して固定する。発音手段25としてのスピー
カーは、CPU22からの指令に基づいてD/A変換器
19によりアナログ信号となった後に増幅器17で増幅
されたパルス音波信号により、測長管路28の内部にパ
ルス状の音波(周波数310Hz)を送出する。一方、
集音手段26としてのマイクロフォンは、測長管路28
の接続部、開放部、ベンド部等で反射したパルス状の音
波を集音して増幅器18に入力し、増幅された音波信号
はA/D変換器20でデジタル信号化されてCPU22
に入力される。
【0033】CPU22は、不図示の内部の経時回路に
より音波を発してから受信するまでの時間を測定し、管
路長に換算して表示器23としての液晶ディスプレイに
表示する。メモリ30には、測長管路28内における気
体(空気、天然ガス等)の音速値データを記憶してあ
り、前記温度補正回路33からの信号に基づいて補正さ
れたガス温に関する信号に基づき、測定にかかるガスの
温度、種類等に応じてスイッチSを切り替え、温度等に
よる音速の変化に対応して基準となる音速値を設定す
る。
【0034】なお、測長管路28内のガス温と外気温
(すなわち測定直前の本体1の温度)との差がほとんど
なく、基準温度を補正する必要がないような許容範囲内
であることが明らかな場合は、モード選択スイッチS’
を通常モード(本体1内の温度センサー27と接続)に
しておき、従来と同様の測定をすることができる。
【0035】本実施例によれば、音響式管路長測定シス
テムにおいて、短時間で、ガスの温度、種類によらず正
確に管路長を測定することができる。
【0036】
【実施例2】本実施例は、測長管路28内のガスが空気
である場合のものである。まず測長管路28の一端を短
時間開放し、内部のガス(空気)をパージすると同時に
測長管路28内に温度センサー32としてのサーミスタ
を挿入し、直接ガス(空気)の温度を測定する。測定さ
れたガス(空気)の温度に応じて、温度補正回路33は
温度に関する信号を出力する。このとき温度補正装置3
1内のモード選択スイッチS’ は、必要に応じて(す
なわち、温度センサー32によって測定されたガス(空
気)の温度と、本体1内の温度センサー27が示す基準
温度との間に差がある場合には)自動的に補正モードに
なるように構成してあるので、温度補正回路33から出
力された補正後の温度についての信号が、メモリ30を
参照する場合の基準となる。
【0037】以下、音波の周波数を250Hzとする以
外は実施例1と同様の手順で測定を行うことにより、測
定者の操作を少なくしてより短時間で、かつより小さな
誤差でガスの温度、種類によらず正確に管路長を測定す
ることができる。
【0038】
【実施例3】図5は、本発明の第3の実施例にかかる、
音速補正パイプ10と温度補正装置31とを備えた音響
式管路長測定システムの該略図である。音速校正パイプ
10は、その先端に備えた接続器12を着脱ハンドル1
3により測長管路28(供内管)の端部に接続してあ
り、この音速校正パイプ10の他端には、発音手段25
と集音手段26及び手動により開閉操作されるパージ用
バルブ14を備えた本体1が固着されている。発音手段
25及び集音手段26は従来同様に音波測長器3に接続
されている。
【0039】音速校正パイプ10は一定の正確な長さ、
例えば3m〜10mの長さを必要とし、途中で音波を反
射しないようになっていればどのような形でも良いが、
測定作業の便を考慮すると、図5のようにコイル状に巻
回しておくのが好ましい。音速校正パイプ10と本体1
との接続は図5のように固定しておいてもよいが、先端
部と同様に接続部にハンドルを備えた接続器を設けて、
着脱自在の構成としてもよい。
【0040】温度補正装置31は、補正用温度測定手段
としての補正用温度センサー32、温度補正回路33、
モード選択スイッチS’を有する。温度補正装置31
は、本体1内の温度センサー27からの信号と、補正用
温度センサー32からの信号との違いに応じてモード選
択スイッチS’が開閉し、温度補正回路33が温度につ
いて補正信号を出力するシステムとするようになってい
る。この場合、モード選択スイッチS’は、通常モード
と温度補正モードのいずれかを選択できるので、通常モ
ードでは既に出願済の発明と同様のシステムとなり、温
度補正モードでは補正用温度センサー32からの信号に
応じて、音波測長器21に入力される信号が補正される
ようになる。
【0041】図6は、音波測長器3及び温度補正装置3
1の回路図であって、音波測長器3は従来のものと略同
一であり、その内部に少なくともCPU22,メモリ3
0、表示器23、D/A変換器19、増幅器17、増幅
器18、A/D変換器20を備えている。
【0042】本実施例では、まず測長管路28の一端を
短時間開放し、内部の空気をパージすると同時に測長管
路28内に温度センサー32としてのサーミスタを挿入
し、直接ガスの温度を測定する。測定されたガスの温度
に応じて、温度補正回路33は温度について補正した信
号を出力する。このとき温度補正装置31内のモード選
択スイッチS’は、必要に応じて(すなわち、補正用温
度センサー32によって測定されたガス温と、本体1内
の温度センサー27が示す温度との間に差がある場合に
は)自動的に補正モードになるように構成してあるの
で、温度補正回路33からの信号が温度についての情報
となる。
【0043】次に、音速校正パイプ10の先端を接続器
12により測長管路28に接続し、パージ用バルブ14
を開放して測長管路28内のガスを音速校正パイプ10
内に導入し、十分音速校正用パイプ10内の空気を追い
出し、音速校正用パイプ10内にガスが置換充填された
らパージ用バルブを閉じる。このとき音速校正パイプ1
0内のガスは、測長管路28内のガスと同種、同圧のガ
スであるから、音速校正パイプ10内の音速は、測長管
路28内の音速と少なくとも温度以外の点で同一条件と
なる。
【0044】発音手段25はCPU22からの指令に基
づいてD/A変換器19によりアナログ信号となり、増
幅器17で増幅されたパルス音波信号により音速校正パ
イプ10及び測長管路28の内部にパルス状の音波を送
出する。一方、集音手段26は、音速校正パイプ10及
び測長管路28の接続部、開放部、ベンド部等で反射し
たパルス状の音波を集音して増幅器18に入力し、増幅
した後にA/D変換器20でデジタル信号化して、CP
U22に入力する。CPU22は、不図示の内部の経時
回路により音波を発してから受信するまでの時間を測定
し、管路長に換算して表示器23に表示する。
【0045】メモリ30には、最初の反射波が検出され
るまでの時間を記憶し、CPU22で行う演算の基準値
とする。ここで、ガスの温度と、本体1及び音速校正パ
イプ10の温度に差がある場合には、温度補正回路33
からの補正された温度に関する信号に基づき、当該基準
値が補正される。この基準値と測長管路28内で生じた
反射波が検出されるまでの時間との比は、音速校正パイ
プ10の長さと測長管路28内の反射波が生じた位置ま
での距離の比に等しいとして計算できるから、測長管路
28内の反射波が生じた位置までの距離は容易に演算で
き、しかも測長管路28内のガスの種類、圧力、温度等
によって変化するガス中の音速に関する補正を測定者が
行う必要はなくなり、様々な条件下での音速データを記
憶するメモリも不要となり、短時間で、かつより小さな
誤差で、ガスの温度、種類、圧力等によらず、正確に管
路長を測定することができる。
【0046】なお、補正用温度センサ32は、1つに限
定されるものではなく、複数の温度センサを配置できる
ように構成し、これらの測定結果から例えば平均音速を
求める、または音速分布を求めるなどして補正を行うこ
ともできる。
【0047】また、補正用温度センサー32として、音
速校正パイプ10内に例えば光ファイバ分布型温度セン
サーを設け、該パイプ内の温度分布を測定し、その結果
によって前記基準値の補正を行えば、管路長測定の精度
が更に向上することは言うまでもない。
【0048】
【発明の効果】本発明は、上述の様に従来の音響式管路
長測定システム、及び本発明者らが既に提案している発
明の問題点を解決するものであり、具体的には、音響式
管路長測定システムを用いて管路の長さを測定する際
に、被測定物である測長管路内のガスの温度と測定器具
の本体の温度との間に差がある場合にも、測定誤差をな
くし、短時間で、かつ管路内のガスの無駄な放出を押さ
えて直接管路長を正確に測定し得る音響式管路長測定シ
ステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の音響式管路長測定システムの使用状態図
である。
【図2】従来の音波測長器の説明図である。
【図3】本発明者らが既に出願した音響式管路長測定シ
ステムの概略図である。
【図4】第1及び第2の実施例にかかる音響式管路長測
定システムの説明図である。
【図5】第3の実施例にかかる音響式管路長測定システ
ムの概略図である。
【図6】第3の実施例にかかる音波測長器及び温度補正
装置の回路図である。
【符号の説明】
1 本体 3 音波測長器 10 音速校正パイプ 14 パージ用バルブ 16a ネジ 17、18 増幅器 19 D/A変換器 20 A/D変換器 22 CPU 23 表示器 24、30 メモリ 25 発音手段 26 集音手段 28 供内管、測長管路 29 本管 S スイッチ S’ モード選択スイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管路の一端より当該管路内にパルス状の
    音波を送出する発音手段、前記管路の一端において前記
    管路の他端で反射したパルス状の音波を集音する集音手
    段、基準温度を測定する温度測定手段、及び前記基準温
    度から音速値を算出し、前記パルス状の音波が送出され
    てから集音されるまでの時間と前記音速値とから管路長
    を測定する測長手段とを備えた音響式管路長測定システ
    ムにおいて、 前記管路内の温度に応じて前記基準温度を補正する音度
    補正手段を有することを特徴とする音響式管路長測定シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 前記温度補正手段が、少なくとも補正用
    温度測定手段、温度補正回路及びモード選択手段を有す
    ることを特徴とする請求項1記載の音響式管路長測定シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 前記温度補正手段が、前記温度測定手段
    と前記測長手段との間に接続されていることを特徴とす
    る請求項1記載の音響式管路長測定システム。
  4. 【請求項4】 前記発音手段、前記集音手段及び前記温
    度測定手段が、前記管路の一端に接続する本体に設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載の音響式管路長
    測定システム。
  5. 【請求項5】 前記音波の周波数が、50Hz以上40
    0Hz以下であることを特徴とする請求項1記載の音響
    式管路長測定システム。
  6. 【請求項6】 管路の一端より当該管路内にパルス状の
    音波を送出する発音手段と、前記管路の一端において前
    記管路の他端で反射したパルス状の音波を集音する集音
    手段と、基準温度を測定する温度測定手段と、前記基準
    温度から音速値を測定し、前記パルス状の音波が送出さ
    れてから集音されるまでの時間と前記音速値とから管路
    長を測定する測長手段とを備えた音響式管路長測定シス
    テムにおいて、 前記管路内の温度に応じて前記基準温度を補正する音度
    補正手段を有することを特徴とする音響式管路長測定シ
    ステムの温度補正装置。
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