JPH0861152A - 燃料噴射装置 - Google Patents
燃料噴射装置Info
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- JPH0861152A JPH0861152A JP6190579A JP19057994A JPH0861152A JP H0861152 A JPH0861152 A JP H0861152A JP 6190579 A JP6190579 A JP 6190579A JP 19057994 A JP19057994 A JP 19057994A JP H0861152 A JPH0861152 A JP H0861152A
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- plunger
- fuel injection
- fuel
- injection device
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/30—Use of alternative fuels, e.g. biofuels
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- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 圧縮天然ガス燃料を使用する電磁式燃料噴射
装置において、プランジャ又は本体の規制部分のいずれ
かに取り付けられる緩衝部材の接触面を曲面形状にし
て、緩衝部材がプランジャ又は規制部分に接触した時に
緩衝部材に生ずる応力を分散且つ低減すること。 【構成】 管状の本体12内に配置されているプランジ
ャ36を電磁作用により軸線方向に沿って往復動させる
ことにより弁48を開閉し、燃料の噴射を制御する燃料
噴射装置であって、開弁時における前記プランジャの移
動を規制する本体内の規制部分と該規制部分に対向する
プランジャの面とのいずれか一方に緩衝部材52が取り
付けられる燃料噴射装置において、緩衝部材の接触面を
曲面形状にしたことを特徴とする。このため接触時の応
力がこの形状によって分散されることとなる。
装置において、プランジャ又は本体の規制部分のいずれ
かに取り付けられる緩衝部材の接触面を曲面形状にし
て、緩衝部材がプランジャ又は規制部分に接触した時に
緩衝部材に生ずる応力を分散且つ低減すること。 【構成】 管状の本体12内に配置されているプランジ
ャ36を電磁作用により軸線方向に沿って往復動させる
ことにより弁48を開閉し、燃料の噴射を制御する燃料
噴射装置であって、開弁時における前記プランジャの移
動を規制する本体内の規制部分と該規制部分に対向する
プランジャの面とのいずれか一方に緩衝部材52が取り
付けられる燃料噴射装置において、緩衝部材の接触面を
曲面形状にしたことを特徴とする。このため接触時の応
力がこの形状によって分散されることとなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の燃料噴射装置
に関し、特に、電磁作用により圧縮天然ガス(Compress
ed Natural Gas;以下、「CNG」という)等の燃料の
噴射を制御する燃料噴射装置に関するものである。
に関し、特に、電磁作用により圧縮天然ガス(Compress
ed Natural Gas;以下、「CNG」という)等の燃料の
噴射を制御する燃料噴射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CNGを燃料とする内燃機関で用いられ
る燃料噴射装置としては種々あるが、いわゆる電磁制御
式のものが広く用いられている。電磁制御式燃料噴射装
置は、一般に、管状の本体内のプランジャを電磁コイル
の電磁作用により往復動させることで、弁を開閉して燃
料の噴射を制御する構成となっている。即ち、電磁コイ
ルが非励磁状態にあるとき、プランジャは圧縮ばねのば
ね力により閉弁位置に移動され、一方、電磁コイルが励
磁状態にあるときは、プランジャは圧縮ばねのばね力に
抗して開弁位置に移動されるのである。
る燃料噴射装置としては種々あるが、いわゆる電磁制御
式のものが広く用いられている。電磁制御式燃料噴射装
置は、一般に、管状の本体内のプランジャを電磁コイル
の電磁作用により往復動させることで、弁を開閉して燃
料の噴射を制御する構成となっている。即ち、電磁コイ
ルが非励磁状態にあるとき、プランジャは圧縮ばねのば
ね力により閉弁位置に移動され、一方、電磁コイルが励
磁状態にあるときは、プランジャは圧縮ばねのばね力に
抗して開弁位置に移動されるのである。
【0003】ところで、プランジャは、閉弁位置から開
弁位置に移動する際、本体内に設けられた規制部分に接
することで停止される。しかし、この規制部分は電磁コ
イルによって発生した磁束が通過する部分であり、且つ
プランジャとの間で吸引力を働かせる部分であるので、
プランジャが規制部分に直接接することは好ましくな
く、規制部分には、ゴム等の弾性材料から成る平板状の
緩衝部材が取り付けられているのが一般的である。
弁位置に移動する際、本体内に設けられた規制部分に接
することで停止される。しかし、この規制部分は電磁コ
イルによって発生した磁束が通過する部分であり、且つ
プランジャとの間で吸引力を働かせる部分であるので、
プランジャが規制部分に直接接することは好ましくな
く、規制部分には、ゴム等の弾性材料から成る平板状の
緩衝部材が取り付けられているのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したような電磁制
御式の燃料噴射装置では、燃料制御の応答性を向上させ
るために、プランジャを高速で移動させる傾向がある。
特に、マルチポイント方式では、燃料噴射装置ごとの流
量を大きくすべきとの要請から、弁の開き度、即ちプラ
ンジャのストロークを増加させる必要があり、よって、
電磁コイルの励磁時にプランジャはより高速で移動する
ことになる。
御式の燃料噴射装置では、燃料制御の応答性を向上させ
るために、プランジャを高速で移動させる傾向がある。
特に、マルチポイント方式では、燃料噴射装置ごとの流
量を大きくすべきとの要請から、弁の開き度、即ちプラ
ンジャのストロークを増加させる必要があり、よって、
電磁コイルの励磁時にプランジャはより高速で移動する
ことになる。
【0005】このように、プランジャは高速で規制部分
に接するため、緩衝部材の緩衝特性や耐久性を向上させ
ることが望ましい。
に接するため、緩衝部材の緩衝特性や耐久性を向上させ
ることが望ましい。
【0006】かかる課題に対しては、緩衝部材の板厚
(プランジャの移動方向の寸法)を大きくすることが考
えられる。しかし、従来の緩衝部材は平板状のものであ
り、それ自体が規制部分とプランジャとの間のエアギャ
ップを形成するため、単に緩衝部材の板厚を増しただけ
では、プランジャのストロークの短縮化、或は、燃料噴
射装置の大型化を招いてしまう。
(プランジャの移動方向の寸法)を大きくすることが考
えられる。しかし、従来の緩衝部材は平板状のものであ
り、それ自体が規制部分とプランジャとの間のエアギャ
ップを形成するため、単に緩衝部材の板厚を増しただけ
では、プランジャのストロークの短縮化、或は、燃料噴
射装置の大型化を招いてしまう。
【0007】そこで、本発明の目的は、プランジャのス
トロークを短くすることなく、プランジャと規制部分と
の接触時における衝撃を効率よく吸収、緩和することが
でき、且つ、耐久性のある緩衝部材を有する燃料噴射装
置を提供することにある。
トロークを短くすることなく、プランジャと規制部分と
の接触時における衝撃を効率よく吸収、緩和することが
でき、且つ、耐久性のある緩衝部材を有する燃料噴射装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、管状の本体内に配置されているプランジャ
を電磁作用により軸線方向に沿って往復動させることに
より弁を開閉し、燃料の噴射を制御する燃料噴射装置に
おいて、開弁時におけるプランジャの移動を規制する本
体内の規制部分と、該規制部分に対向するプランジャの
面とのいずれか一方に取り付けられ、軸線方向に直交す
る断面の面積が取付側に向かって漸次増加する形状を有
する弾性材料から成る緩衝部材を備えることを特徴とし
ている。
に本発明は、管状の本体内に配置されているプランジャ
を電磁作用により軸線方向に沿って往復動させることに
より弁を開閉し、燃料の噴射を制御する燃料噴射装置に
おいて、開弁時におけるプランジャの移動を規制する本
体内の規制部分と、該規制部分に対向するプランジャの
面とのいずれか一方に取り付けられ、軸線方向に直交す
る断面の面積が取付側に向かって漸次増加する形状を有
する弾性材料から成る緩衝部材を備えることを特徴とし
ている。
【0009】
【作用】上述の構成によれば、プランジャが電磁コイル
の電磁作用により後方に移動して緩衝部材に接し、その
後方移動が規制された際、緩衝部材は、プランジャとの
接触による衝撃力を吸収緩和する。緩衝部材の接触面の
形状が曲面となっているので、接触時の衝撃力は分散さ
れ、その結果として接触時に緩衝部材に生ずる応力も分
散されることになる。
の電磁作用により後方に移動して緩衝部材に接し、その
後方移動が規制された際、緩衝部材は、プランジャとの
接触による衝撃力を吸収緩和する。緩衝部材の接触面の
形状が曲面となっているので、接触時の衝撃力は分散さ
れ、その結果として接触時に緩衝部材に生ずる応力も分
散されることになる。
【0010】また、緩衝部材の接触面が曲面となってい
るため、接触面の面積が従来の平面形状より大きく、よ
って、接触時の緩衝部材表面の単位面積あたりの伸びが
小さくなる。
るため、接触面の面積が従来の平面形状より大きく、よ
って、接触時の緩衝部材表面の単位面積あたりの伸びが
小さくなる。
【0011】
【実施例】以下、図面に従って本発明による燃料噴射装
置の好適な実施例について詳細に説明する。
置の好適な実施例について詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明の第1実施例によるCNG
用の燃料噴射装置10を示している。図1において、符
号12は、燃料噴射装置10の本体を示し、この本体1
2は、管状のハウジング14と、ハウジング14の一端
側(以下、この側を「前」側とする)に同軸に取り付け
られたヘッド16と、ハウジング14の他端側(以下、
この側を「後」側とする)に同軸に取り付けられた燃料
導入管18とから構成されている。
用の燃料噴射装置10を示している。図1において、符
号12は、燃料噴射装置10の本体を示し、この本体1
2は、管状のハウジング14と、ハウジング14の一端
側(以下、この側を「前」側とする)に同軸に取り付け
られたヘッド16と、ハウジング14の他端側(以下、
この側を「後」側とする)に同軸に取り付けられた燃料
導入管18とから構成されている。
【0013】ハウジング14の前後方向における中央部
は、内管部分及び外管部分から成る2重管構造となって
いる。内管部分と外管部分との間には、後方に開放する
環状空間20が形成されており、この環状空間20に環
状の電磁コイル22が装着されている。
は、内管部分及び外管部分から成る2重管構造となって
いる。内管部分と外管部分との間には、後方に開放する
環状空間20が形成されており、この環状空間20に環
状の電磁コイル22が装着されている。
【0014】燃料導入管18の外面にはフランジ24が
形成されており、このフランジ24をハウジング14の
後端部に嵌合してハウジング14の後端縁部を内方に変
形することで、燃料導入管18はハウジング14に固定
されるようになっている。燃料導入管18をハウジング
14に固定すると、フランジ24の内面26が、ハウジ
ング14内に装着された電磁コイル22の後端部に接触
すると共に、燃料導入管18の前端部が電磁コイル22
の内側に挿入される。なお、図示実施例では、燃料導入
管18のフランジ24に設けられた穴を通してリード線
28が電磁コイル22に接続されている。
形成されており、このフランジ24をハウジング14の
後端部に嵌合してハウジング14の後端縁部を内方に変
形することで、燃料導入管18はハウジング14に固定
されるようになっている。燃料導入管18をハウジング
14に固定すると、フランジ24の内面26が、ハウジ
ング14内に装着された電磁コイル22の後端部に接触
すると共に、燃料導入管18の前端部が電磁コイル22
の内側に挿入される。なお、図示実施例では、燃料導入
管18のフランジ24に設けられた穴を通してリード線
28が電磁コイル22に接続されている。
【0015】また、燃料導入管18の後端部はCNGタ
ンク(図示しない)からの配管に接続され、CNGタン
クからCNGが燃料導入管18内の燃料導入路29を通
ってハウジング14内に導入されるようになっている。
なお、図示するように、燃料導入路29の後端部に燃料
を濾過するストレーナ30を取り付けておくのが好適で
ある。
ンク(図示しない)からの配管に接続され、CNGタン
クからCNGが燃料導入管18内の燃料導入路29を通
ってハウジング14内に導入されるようになっている。
なお、図示するように、燃料導入路29の後端部に燃料
を濾過するストレーナ30を取り付けておくのが好適で
ある。
【0016】ハウジング14の前端部に取り付けられて
いるヘッド16は、燃料導入管18からハウジング14
内に導入されたCNGを外部(実際には、当該燃料噴射
装置が取り付けられる内燃機関のインテークマニホール
ド等の内部)に噴射させるためのものであり、その中心
部には燃料噴射ノズル穴としての貫通孔32が形成され
ている。このヘッド16は、ハウジング14の前端部に
嵌合され、ハウジング14の前端縁部を内方に変形する
ことで、ハウジング14に固定されるようになってい
る。
いるヘッド16は、燃料導入管18からハウジング14
内に導入されたCNGを外部(実際には、当該燃料噴射
装置が取り付けられる内燃機関のインテークマニホール
ド等の内部)に噴射させるためのものであり、その中心
部には燃料噴射ノズル穴としての貫通孔32が形成され
ている。このヘッド16は、ハウジング14の前端部に
嵌合され、ハウジング14の前端縁部を内方に変形する
ことで、ハウジング14に固定されるようになってい
る。
【0017】ハウジング14の内部空間、より詳細に
は、ハウジング14の内管部分、ヘッド16及び燃料導
入管18により囲まれる内部空間34には、磁性体から
成るプランジャ36が配置されている。このプランジャ
36は、ハウジング14の内管部分の内面に案内されて
前後方向に摺動可能となっている。プランジャ36の内
部には燃料孔38が設けられている。燃料孔38はプラ
ンジャ36の後端面の中心から中心軸線に沿って延びて
おり、プランジャ36の前端面に近いある一点から外方
に延びる4つの斜孔40によって、ハウジング14の前
側の内部空間34に通じている。従って、燃料導入管1
8により導入されたCNGは、プランジャ36の燃料孔
38及び斜孔40を経てハウジング14の内部空間34
に導かれることとなる。
は、ハウジング14の内管部分、ヘッド16及び燃料導
入管18により囲まれる内部空間34には、磁性体から
成るプランジャ36が配置されている。このプランジャ
36は、ハウジング14の内管部分の内面に案内されて
前後方向に摺動可能となっている。プランジャ36の内
部には燃料孔38が設けられている。燃料孔38はプラ
ンジャ36の後端面の中心から中心軸線に沿って延びて
おり、プランジャ36の前端面に近いある一点から外方
に延びる4つの斜孔40によって、ハウジング14の前
側の内部空間34に通じている。従って、燃料導入管1
8により導入されたCNGは、プランジャ36の燃料孔
38及び斜孔40を経てハウジング14の内部空間34
に導かれることとなる。
【0018】プランジャ36と燃料導入管18との間に
は圧縮ばね42が配置されており、この圧縮ばね42の
ばね力によりプランジャ36は前方、即ちヘッド16側
に常時押圧されている。図示実施例では、圧縮ばね42
の一端はプランジャ36の燃料孔38の後部拡径部分4
4に挿入され、他端は燃料導入管18の燃料導入路29
の前部拡径部分46に挿入されている。プランジャ36
の前端面には弁体48が固着されており、この弁体48
に対向するヘッド16の後端面は弁座50として機能す
るようになっている。従って、圧縮ばね42のばね力に
よりプランジャ36が前方に移動されると、弁体48は
弁座50に密着し、ヘッド16の貫通孔32とハウジン
グ14の内部空間34との間は遮断される。
は圧縮ばね42が配置されており、この圧縮ばね42の
ばね力によりプランジャ36は前方、即ちヘッド16側
に常時押圧されている。図示実施例では、圧縮ばね42
の一端はプランジャ36の燃料孔38の後部拡径部分4
4に挿入され、他端は燃料導入管18の燃料導入路29
の前部拡径部分46に挿入されている。プランジャ36
の前端面には弁体48が固着されており、この弁体48
に対向するヘッド16の後端面は弁座50として機能す
るようになっている。従って、圧縮ばね42のばね力に
よりプランジャ36が前方に移動されると、弁体48は
弁座50に密着し、ヘッド16の貫通孔32とハウジン
グ14の内部空間34との間は遮断される。
【0019】一方、プランジャ36は、電磁コイル22
が励磁されると、電磁作用により圧縮ばね42のばね力
に抗して後方に移動するようになっている。プランジャ
36のこの後方移動により、弁体48は弁座50から分
離し、ヘッド16の貫通孔32はハウジング14の内部
空間34に連通される。
が励磁されると、電磁作用により圧縮ばね42のばね力
に抗して後方に移動するようになっている。プランジャ
36のこの後方移動により、弁体48は弁座50から分
離し、ヘッド16の貫通孔32はハウジング14の内部
空間34に連通される。
【0020】プランジャ36の後方移動は、規制部分と
しての燃料導入管18の前端面54により規制される
が、プランジャ36との直接接触を防止して接触時の衝
撃を緩和するために、燃料導入管18の前端面54には
環状の緩衝部材52が燃料導入路の出口を囲むようにし
て取り付けられている。
しての燃料導入管18の前端面54により規制される
が、プランジャ36との直接接触を防止して接触時の衝
撃を緩和するために、燃料導入管18の前端面54には
環状の緩衝部材52が燃料導入路の出口を囲むようにし
て取り付けられている。
【0021】緩衝部材52はゴム等の弾性材料から作ら
れている。また、緩衝部材52の形状は、燃料噴射装置
10の軸線方向に直交する断面(横断面)の面積がプラ
ンジャ36側の先端部から燃料導入管18側の底部にか
けて漸次増加するような曲面形状となっている。かかる
形状としては種々考えられるが、図2に明示するような
形状とするのが好適である。
れている。また、緩衝部材52の形状は、燃料噴射装置
10の軸線方向に直交する断面(横断面)の面積がプラ
ンジャ36側の先端部から燃料導入管18側の底部にか
けて漸次増加するような曲面形状となっている。かかる
形状としては種々考えられるが、図2に明示するような
形状とするのが好適である。
【0022】次に、上記構成の燃料噴射装置10におい
て、本発明の作用について詳細に説明する。
て、本発明の作用について詳細に説明する。
【0023】CNGタンクから燃料導入管18の後端部
に供給されたCNGはストレーナ30を通過して濾過さ
れた後、燃料導入路を流れてハウジング14内に導かれ
る。ハウジング14内に導入されたCNGは、更にプラ
ンジャ36の燃料孔38から斜孔40を通過し、ヘッド
16側の内部空間34に導かれる。
に供給されたCNGはストレーナ30を通過して濾過さ
れた後、燃料導入路を流れてハウジング14内に導かれ
る。ハウジング14内に導入されたCNGは、更にプラ
ンジャ36の燃料孔38から斜孔40を通過し、ヘッド
16側の内部空間34に導かれる。
【0024】ここで、電磁コイル22が非励磁状態にあ
る場合、プランジャ36は圧縮ばね42によりヘッド1
6側に押圧され、弁体48は弁座50に密着する。この
時、CNGがヘッド16の貫通孔32から噴射されるこ
とはない。一方、電磁コイル22に通電してこれを励磁
すると、プランジャ36は圧縮ばね42のばね力に抗し
て後方に移動し、弁体48はヘッド16から分離するた
め、CNGはハウジング14の内部空間34からヘッド
16の貫通孔32を通って外部に噴射される。
る場合、プランジャ36は圧縮ばね42によりヘッド1
6側に押圧され、弁体48は弁座50に密着する。この
時、CNGがヘッド16の貫通孔32から噴射されるこ
とはない。一方、電磁コイル22に通電してこれを励磁
すると、プランジャ36は圧縮ばね42のばね力に抗し
て後方に移動し、弁体48はヘッド16から分離するた
め、CNGはハウジング14の内部空間34からヘッド
16の貫通孔32を通って外部に噴射される。
【0025】プランジャ36は、電磁コイル22の電磁
作用により後方に移動された際、燃料導入管18に取り
付けられた緩衝部材52に接することで、その後方移動
が規制される。この際、緩衝部材52は、プランジャ3
6との接触による衝撃力を吸収緩和するが、その接触面
の形状が曲面となっているので、接触時の衝撃力は分散
され、その結果として接触時に緩衝部材52に生ずる応
力も分散されることになる。また、緩衝部材52の横断
面の面積はプランジャ36側ほど小さいため、緩衝部材
52はプランジャ36側ほどばね定数が小さくなってい
る。従って、プランジャ36が緩衝部材52に接触して
から完全に停止するまでの緩衝部材52の変形量は、従
来の平板状の緩衝部材52に比して大きい。これは、プ
ランジャ36が緩衝部材50に接してから停止するまで
に要する時間が従来のものに比して長くなることを意味
し、よって、同一の衝撃エネルギを吸収する場合に緩衝
部材に生ずる最大応力は従来のものに比して低減され
る。
作用により後方に移動された際、燃料導入管18に取り
付けられた緩衝部材52に接することで、その後方移動
が規制される。この際、緩衝部材52は、プランジャ3
6との接触による衝撃力を吸収緩和するが、その接触面
の形状が曲面となっているので、接触時の衝撃力は分散
され、その結果として接触時に緩衝部材52に生ずる応
力も分散されることになる。また、緩衝部材52の横断
面の面積はプランジャ36側ほど小さいため、緩衝部材
52はプランジャ36側ほどばね定数が小さくなってい
る。従って、プランジャ36が緩衝部材52に接触して
から完全に停止するまでの緩衝部材52の変形量は、従
来の平板状の緩衝部材52に比して大きい。これは、プ
ランジャ36が緩衝部材50に接してから停止するまで
に要する時間が従来のものに比して長くなることを意味
し、よって、同一の衝撃エネルギを吸収する場合に緩衝
部材に生ずる最大応力は従来のものに比して低減され
る。
【0026】図3は本発明の第2実施例を示したもので
ある。この第2実施例による燃料噴射装置100の構成
は前述の第1実施例の燃料噴射装置10と実質的に同等
であるが、緩衝部材152の取付位置が異なっている点
で両者は相違している。この燃料噴射装置100では、
緩衝部材152はプランジャ136の後端面(図3にお
いてはプランジャの右側端面)に取り付けられている。
この場合、緩衝部材152はプランジャ136と共に移
動するが、図2に示す緩衝部材52と同様の形状を有す
るため、緩衝部材52と実質的に同等な緩衝特性を呈す
ることとなる。
ある。この第2実施例による燃料噴射装置100の構成
は前述の第1実施例の燃料噴射装置10と実質的に同等
であるが、緩衝部材152の取付位置が異なっている点
で両者は相違している。この燃料噴射装置100では、
緩衝部材152はプランジャ136の後端面(図3にお
いてはプランジャの右側端面)に取り付けられている。
この場合、緩衝部材152はプランジャ136と共に移
動するが、図2に示す緩衝部材52と同様の形状を有す
るため、緩衝部材52と実質的に同等な緩衝特性を呈す
ることとなる。
【0027】以上、第1及び第2の実施例に基づいて本
発明を説明したが、本発明は上記実施例に限られるもの
でないことはいうまでもない。例えば、上記の燃料噴射
装置はCNG用のものであるが、本発明はガソリン、液
化天然ガス等の液体燃料用の燃料噴射装置にも適用可能
である。
発明を説明したが、本発明は上記実施例に限られるもの
でないことはいうまでもない。例えば、上記の燃料噴射
装置はCNG用のものであるが、本発明はガソリン、液
化天然ガス等の液体燃料用の燃料噴射装置にも適用可能
である。
【0028】また、緩衝部材52の形状は図2に示すも
のに限られず、応力を分散させる形状であれば、他の形
状とすることも可能である。例えば、円弧、楕円の弧、
又は半径の異なる複数の弧をなめらかに合成した曲線で
構成される形状としてもよい。
のに限られず、応力を分散させる形状であれば、他の形
状とすることも可能である。例えば、円弧、楕円の弧、
又は半径の異なる複数の弧をなめらかに合成した曲線で
構成される形状としてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、プ
ランジャ又は本体の規制部分のいずれかに取り付けられ
る緩衝部材の接触面を曲面形状にしたことで、緩衝部材
がプランジャ又は規制部分に接触した時に緩衝部材に生
ずる応力を分散且つ低減することができる。従って、接
触時における衝撃力の緩衝特性は、従来の平板状の緩衝
部材に比して大幅に改善され、耐久性も向上する。
ランジャ又は本体の規制部分のいずれかに取り付けられ
る緩衝部材の接触面を曲面形状にしたことで、緩衝部材
がプランジャ又は規制部分に接触した時に緩衝部材に生
ずる応力を分散且つ低減することができる。従って、接
触時における衝撃力の緩衝特性は、従来の平板状の緩衝
部材に比して大幅に改善され、耐久性も向上する。
【0030】また、緩衝部材の接触面が曲面となってい
るため、接触面の面積が従来の平面形状より大きく、よ
って、接触時の緩衝部材表面の単位面積あたりの伸びが
小さくなる。これも、緩衝部材の耐久性を向上させ、ひ
いては燃料噴射装置の寿命を延ばすものである。
るため、接触面の面積が従来の平面形状より大きく、よ
って、接触時の緩衝部材表面の単位面積あたりの伸びが
小さくなる。これも、緩衝部材の耐久性を向上させ、ひ
いては燃料噴射装置の寿命を延ばすものである。
【0031】更に、本発明によれば、緩衝部材の緩衝特
性及び耐久性が向上するので、緩衝部材の板厚を増すこ
となく、プランジャの移動速度を増加させることが可能
となる。これは、マルチポイント方式等において噴射燃
料の流量を増加させるべくプランジャのストロークを大
きくしたい場合に、特に有効となる。
性及び耐久性が向上するので、緩衝部材の板厚を増すこ
となく、プランジャの移動速度を増加させることが可能
となる。これは、マルチポイント方式等において噴射燃
料の流量を増加させるべくプランジャのストロークを大
きくしたい場合に、特に有効となる。
【図1】本発明の第1実施例による燃料噴射装置を示す
図であって、本体の軸線に沿った断面図である。
図であって、本体の軸線に沿った断面図である。
【図2】図1におけるA部の拡大図である。
【図3】本発明の第2実施例による燃料噴射装置を示す
図1と同様な断面図である。
図1と同様な断面図である。
10…燃料噴射装置、12…本体、14…ハウジング、
16…ヘッド、18…燃料導入管、20…環状空間、2
2…電磁コイル、24…フランジ、26…内面、28…
リード線、29…燃料導入路、30…ストレーナ、32
…貫通孔、34…内部空間、36…プランジャ、38…
燃料導入孔、40…斜孔、42…圧縮ばね、44…拡径
部分(プランジャ36側)、46…拡径部分(燃料導入
孔38側)、48…弁体、50…弁座、52…緩衝部
材、54…前端面(燃料導入管18側)、100…燃料
噴射装置、118…燃料導入管、136…プランジャ、
154…前端面(燃料導入管18側)。
16…ヘッド、18…燃料導入管、20…環状空間、2
2…電磁コイル、24…フランジ、26…内面、28…
リード線、29…燃料導入路、30…ストレーナ、32
…貫通孔、34…内部空間、36…プランジャ、38…
燃料導入孔、40…斜孔、42…圧縮ばね、44…拡径
部分(プランジャ36側)、46…拡径部分(燃料導入
孔38側)、48…弁体、50…弁座、52…緩衝部
材、54…前端面(燃料導入管18側)、100…燃料
噴射装置、118…燃料導入管、136…プランジャ、
154…前端面(燃料導入管18側)。
Claims (1)
- 【請求項1】 管状の本体内に配置されているプランジ
ャを電磁作用により軸線方向に沿って往復動させること
により弁を開閉し、燃料の噴射を制御する燃料噴射装置
において、開弁時における前記プランジャの移動を規制
する前記本体内の規制部分と、該規制部分に対向する前
記プランジャの面とのいずれか一方に取り付けられ、前
記軸線方向に直交する断面の面積が取付側に向かって漸
次増加する形状を有する弾性材料から成る緩衝部材を備
えることを特徴とする燃料噴射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6190579A JPH0861152A (ja) | 1994-08-12 | 1994-08-12 | 燃料噴射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6190579A JPH0861152A (ja) | 1994-08-12 | 1994-08-12 | 燃料噴射装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0861152A true JPH0861152A (ja) | 1996-03-05 |
Family
ID=16260414
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6190579A Pending JPH0861152A (ja) | 1994-08-12 | 1994-08-12 | 燃料噴射装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0861152A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6213413B1 (en) | 1998-09-14 | 2001-04-10 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Fuel injection valve and method of manufacturing the fuel injection valve |
US6336621B1 (en) | 1999-02-23 | 2002-01-08 | Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha | Electromagnetic fuel injection valve |
US7044405B2 (en) | 2003-02-06 | 2006-05-16 | Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha | Fuel injectors |
JP2009536288A (ja) * | 2006-05-10 | 2009-10-08 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 圧力補償される制御弁を備えた燃料インジェクタ |
JP2018044494A (ja) * | 2016-09-15 | 2018-03-22 | 株式会社ケーヒン | 燃料噴射弁 |
KR20190090967A (ko) * | 2018-01-26 | 2019-08-05 | (주)모토닉 | 전자식 솔레노이드 밸브의 댐핑 구조 |
-
1994
- 1994-08-12 JP JP6190579A patent/JPH0861152A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6213413B1 (en) | 1998-09-14 | 2001-04-10 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Fuel injection valve and method of manufacturing the fuel injection valve |
US6336621B1 (en) | 1999-02-23 | 2002-01-08 | Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha | Electromagnetic fuel injection valve |
US6343751B1 (en) | 1999-02-23 | 2002-02-05 | Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha | Electromagnetic fuel injection valve |
US7044405B2 (en) | 2003-02-06 | 2006-05-16 | Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha | Fuel injectors |
JP2009536288A (ja) * | 2006-05-10 | 2009-10-08 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 圧力補償される制御弁を備えた燃料インジェクタ |
JP2018044494A (ja) * | 2016-09-15 | 2018-03-22 | 株式会社ケーヒン | 燃料噴射弁 |
KR20190090967A (ko) * | 2018-01-26 | 2019-08-05 | (주)모토닉 | 전자식 솔레노이드 밸브의 댐핑 구조 |
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