JPH0858081A - インクジェットプリント装置 - Google Patents
インクジェットプリント装置Info
- Publication number
- JPH0858081A JPH0858081A JP19998094A JP19998094A JPH0858081A JP H0858081 A JPH0858081 A JP H0858081A JP 19998094 A JP19998094 A JP 19998094A JP 19998094 A JP19998094 A JP 19998094A JP H0858081 A JPH0858081 A JP H0858081A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- recording
- water content
- print medium
- inkjet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000007641 inkjet printing Methods 0.000 title claims description 32
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 91
- 238000007639 printing Methods 0.000 claims abstract description 48
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims description 21
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 10
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 claims description 2
- 230000000295 complement effect Effects 0.000 claims 1
- 230000000740 bleeding effect Effects 0.000 abstract description 15
- 238000007599 discharging Methods 0.000 abstract 1
- 239000000976 ink Substances 0.000 description 116
- 238000000034 method Methods 0.000 description 43
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 19
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 16
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 14
- 230000001276 controlling effect Effects 0.000 description 10
- 239000004744 fabric Substances 0.000 description 9
- 229920000742 Cotton Polymers 0.000 description 8
- 230000002457 bidirectional effect Effects 0.000 description 8
- 239000003086 colorant Substances 0.000 description 8
- 238000001035 drying Methods 0.000 description 8
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 8
- 230000007613 environmental effect Effects 0.000 description 8
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 4
- 238000009835 boiling Methods 0.000 description 4
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 4
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 4
- 239000000463 material Substances 0.000 description 3
- 238000001454 recorded image Methods 0.000 description 3
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 2
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 2
- 230000010365 information processing Effects 0.000 description 2
- 230000001737 promoting effect Effects 0.000 description 2
- 238000011084 recovery Methods 0.000 description 2
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 2
- 239000006096 absorbing agent Substances 0.000 description 1
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- 238000004140 cleaning Methods 0.000 description 1
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 1
- 238000009833 condensation Methods 0.000 description 1
- 230000005494 condensation Effects 0.000 description 1
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 description 1
- 238000011161 development Methods 0.000 description 1
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 1
- 238000001704 evaporation Methods 0.000 description 1
- 230000008020 evaporation Effects 0.000 description 1
- 239000000835 fiber Substances 0.000 description 1
- 230000020169 heat generation Effects 0.000 description 1
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 1
- 239000010985 leather Substances 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 239000000615 nonconductor Substances 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
- 230000004043 responsiveness Effects 0.000 description 1
- 238000010792 warming Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
- Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 インクジェットプリント装置において、プリ
ント媒体上の画像等のにみじを防止し、良好な定着状態
でプリントを行う。 【構成】 プリント(記録)媒体707の搬送経路中に
記録媒体707の水分量を測定するためのセンサ708
を設け、記録媒体707に対してインクジェットヘッド
702からのインク吐出によって記録がなされる前に、
その水分量を測定する。そして、この測定値に応じて、
インクジェットヘッド702の吐出量を変化させる。
ント媒体上の画像等のにみじを防止し、良好な定着状態
でプリントを行う。 【構成】 プリント(記録)媒体707の搬送経路中に
記録媒体707の水分量を測定するためのセンサ708
を設け、記録媒体707に対してインクジェットヘッド
702からのインク吐出によって記録がなされる前に、
その水分量を測定する。そして、この測定値に応じて、
インクジェットヘッド702の吐出量を変化させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェットプリント
装置に関し、詳しくはプリント媒体の定着のための構成
に関するものである。
装置に関し、詳しくはプリント媒体の定着のための構成
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写装置や、ワードプロセッサ、コンピ
ュータ等の情報処理機器、さらには通信機器の普及に伴
ない、それらの機器の画像形成(記録)装置の一つとし
て、インクジェット方式による記録ヘッドを用いてデジ
タル画像記録を行うものが普及しつつある。このような
プリント装置(以下、記録装置ともいう)においては、
記録速度の向上のため、複数の記録素子を集積配列して
なる記録ヘッド(以下、この項においてマルチヘッドと
いう)として、インク吐出口および液路を複数集積した
ものを用い、また、近年ではカラー対応化が進むにつ
れ、複数個の上記マルチヘッドを同時に備えたものも多
く見られる。
ュータ等の情報処理機器、さらには通信機器の普及に伴
ない、それらの機器の画像形成(記録)装置の一つとし
て、インクジェット方式による記録ヘッドを用いてデジ
タル画像記録を行うものが普及しつつある。このような
プリント装置(以下、記録装置ともいう)においては、
記録速度の向上のため、複数の記録素子を集積配列して
なる記録ヘッド(以下、この項においてマルチヘッドと
いう)として、インク吐出口および液路を複数集積した
ものを用い、また、近年ではカラー対応化が進むにつ
れ、複数個の上記マルチヘッドを同時に備えたものも多
く見られる。
【0003】インクジェット記録装置では、上記マルチ
ヘッドより吐出されたインク液滴が記録媒体に吸収され
て画像が形成されることから、定着性、すなわち記録媒
体のインク吸収性が、画質を左右する大きな要因の一つ
であることは明らかである。例えば、記録媒体のインク
吸収体が乏しい場合、記録媒体表面に着弾されたインク
同士が吸収される前に接触し、これらが異なる色同士で
あれば境界のにじみとして画像を著しく劣化させること
になる。
ヘッドより吐出されたインク液滴が記録媒体に吸収され
て画像が形成されることから、定着性、すなわち記録媒
体のインク吸収性が、画質を左右する大きな要因の一つ
であることは明らかである。例えば、記録媒体のインク
吸収体が乏しい場合、記録媒体表面に着弾されたインク
同士が吸収される前に接触し、これらが異なる色同士で
あれば境界のにじみとして画像を著しく劣化させること
になる。
【0004】このような問題を解決する手段として、イ
ンク吸収性に富み、発色性も良好な専用コート紙を使用
することを挙げることができるが、最近では、これに代
わるものとしてどのような種類の紙にも速やかに吸収す
る速乾性のインクなどが提供され、大抵の普通紙ではイ
ンク吸収性に関する問題を考慮せずに記録を行うことが
可能となっている。
ンク吸収性に富み、発色性も良好な専用コート紙を使用
することを挙げることができるが、最近では、これに代
わるものとしてどのような種類の紙にも速やかに吸収す
る速乾性のインクなどが提供され、大抵の普通紙ではイ
ンク吸収性に関する問題を考慮せずに記録を行うことが
可能となっている。
【0005】一方、インクジェット方式では高精細なフ
ルカラー画像を様々な媒体にプリントすることが比較的
容易であるため、既に一般的に普及している普通紙や専
用コート紙のほかにも、OHPフィルム、光沢紙、布、
皮等、インク吸収能力の大きく異なる様々なプリント媒
体(以下、記録媒体ともいう)へプリントを行うことの
需要も増しつつある。この場合の画像形成は上記インク
の特性だけで対応することは難しいため、各記録媒体に
応じて記録方法を変えるのが一般的である。例えば、比
較的インク吸収力の大きい普通紙やコート紙を用いる場
合は、1度に比較的多くのインクを記録媒体の同一領域
に記録する方法を採り、OHPフィルムのようなインク
吸収の遅い記録媒体に対しては、同一領域に対して1度
に打ち込む量を少なくし、打ち込んだインクの吸収を待
ちながら数回の記録走査で画像を完成させていく方法を
採っている。
ルカラー画像を様々な媒体にプリントすることが比較的
容易であるため、既に一般的に普及している普通紙や専
用コート紙のほかにも、OHPフィルム、光沢紙、布、
皮等、インク吸収能力の大きく異なる様々なプリント媒
体(以下、記録媒体ともいう)へプリントを行うことの
需要も増しつつある。この場合の画像形成は上記インク
の特性だけで対応することは難しいため、各記録媒体に
応じて記録方法を変えるのが一般的である。例えば、比
較的インク吸収力の大きい普通紙やコート紙を用いる場
合は、1度に比較的多くのインクを記録媒体の同一領域
に記録する方法を採り、OHPフィルムのようなインク
吸収の遅い記録媒体に対しては、同一領域に対して1度
に打ち込む量を少なくし、打ち込んだインクの吸収を待
ちながら数回の記録走査で画像を完成させていく方法を
採っている。
【0006】記録媒体の性質に応じて定着性を向上させ
ることを目的とした発明として、例えば特開平1−29
0429号公報および特開昭61−16860号公報に
記載されたものがある。前者は、紙の厚さや表面状態に
応じて定着器等、加熱手段の温度を適切に制御する方法
を開示するものであり、この方法によれば、定着性の劣
る記録紙の場合は高温に、記録紙が水分を多量に含んで
いる高湿度状態では低温に、と言うように記録装置の操
作者自らの判断で適切なヒータ温度を設定することが可
能となる。
ることを目的とした発明として、例えば特開平1−29
0429号公報および特開昭61−16860号公報に
記載されたものがある。前者は、紙の厚さや表面状態に
応じて定着器等、加熱手段の温度を適切に制御する方法
を開示するものであり、この方法によれば、定着性の劣
る記録紙の場合は高温に、記録紙が水分を多量に含んで
いる高湿度状態では低温に、と言うように記録装置の操
作者自らの判断で適切なヒータ温度を設定することが可
能となる。
【0007】後者は、記録媒体の吸湿性に応じて改行毎
の記録待機時間を設定することを開示するものである。
ここでは、OHPフィルムのような特に吸湿性が劣る媒
体に記録する場合を例に挙げ、改行毎の記録待ち時間設
定手段によって改行動作を遅延させ、インクが充分乾燥
するまで媒体を送らないようにすることで吸収のための
時間を設け、これによりプリント品位を損なわないよう
にしている。このように、インクジェット方式において
は、インク吸収性の異なる様々な媒体に対して、そのイ
ンク吸収性に応じた画像形成を実現してきている。
の記録待機時間を設定することを開示するものである。
ここでは、OHPフィルムのような特に吸湿性が劣る媒
体に記録する場合を例に挙げ、改行毎の記録待ち時間設
定手段によって改行動作を遅延させ、インクが充分乾燥
するまで媒体を送らないようにすることで吸収のための
時間を設け、これによりプリント品位を損なわないよう
にしている。このように、インクジェット方式において
は、インク吸収性の異なる様々な媒体に対して、そのイ
ンク吸収性に応じた画像形成を実現してきている。
【0008】ところで、記録媒体の状態はその媒体の種
類によっても異なるが、記録する環境の湿度にも大きく
影響される。例えば、環境湿度の高いところでは、記録
媒体自体も吸湿し、このように吸湿した媒体ではさらに
インクを吸収する能力が劣化したり、媒体自体が変形し
たりする。
類によっても異なるが、記録する環境の湿度にも大きく
影響される。例えば、環境湿度の高いところでは、記録
媒体自体も吸湿し、このように吸湿した媒体ではさらに
インクを吸収する能力が劣化したり、媒体自体が変形し
たりする。
【0009】このような環境湿度によって起こる問題を
解決するために、記録装置に湿度計を設け、その値に応
じて様々な問題を解決する方法がいくつか提案されてい
る。
解決するために、記録装置に湿度計を設け、その値に応
じて様々な問題を解決する方法がいくつか提案されてい
る。
【0010】例えば特開平1−157859号公報に記
載の構成によれば、インク定着を促進するための定着用
ヒータを備えたインクジェット記録装置において、記録
媒体に記録が行われる記録領域近傍の湿度と記録装置外
の雰囲気湿度を検出し、両者の湿度に基づきヒータの発
熱温度を制御することにより、装置内の結露を防止し、
吐出を安定させながら記録品位の低下が起こらないよう
にしている。
載の構成によれば、インク定着を促進するための定着用
ヒータを備えたインクジェット記録装置において、記録
媒体に記録が行われる記録領域近傍の湿度と記録装置外
の雰囲気湿度を検出し、両者の湿度に基づきヒータの発
熱温度を制御することにより、装置内の結露を防止し、
吐出を安定させながら記録品位の低下が起こらないよう
にしている。
【0011】また、特開昭58−194582号公報に
記載される構成は、プリンタに湿度検出手段を設け、記
録時の湿度によって記録用紙に生じるたわみにより記録
に支障が生じないことを目的としている。これによれ
ば、周囲の湿度により、記録紙にたわみが生じると判断
されたときは、記録用紙を適当量送給することにより、
たわみを自動的に排除した上で記録ヘッドの走行を開始
させるので、走行する記録ヘッドが記録用紙に引掛って
破損される等の事故を未然に防止し、良好な状態にて安
定に記録を行うことができる。
記載される構成は、プリンタに湿度検出手段を設け、記
録時の湿度によって記録用紙に生じるたわみにより記録
に支障が生じないことを目的としている。これによれ
ば、周囲の湿度により、記録紙にたわみが生じると判断
されたときは、記録用紙を適当量送給することにより、
たわみを自動的に排除した上で記録ヘッドの走行を開始
させるので、走行する記録ヘッドが記録用紙に引掛って
破損される等の事故を未然に防止し、良好な状態にて安
定に記録を行うことができる。
【0012】さらに、特開昭62−32068号公報
は、記録後で、かつ、送り出し前にその記録紙の吸湿量
を検出するセンサを設け、このセンサにより検出された
吸湿量が許容吸湿量の上限値よりも多い場合、その記録
紙の吸湿量が上限値となるように記録紙を乾燥させる乾
燥手段を設けてあるインクジェット記録装置を開示して
いる。すなわち、この公報に記載の発明は、既に記録し
て吸湿した用紙が排紙時に紙詰まりしないようにするた
めの乾燥手段を、記録紙の吸湿量によって適量に制御
し、記録能率を上げることを主な目的としている。ここ
で吸湿量を検知するセンサとして、画像濃度が記録によ
る吸湿量にほぼ等しいとみなすことを利用した画像濃度
センサ、インクが多く付着している部分ではインク面で
の正反射率が増大することを利用した正反射率測定セン
サ、インク付着量の変化に応じて静電容量が変化するこ
とを利用した静電容量測定センサ、さらには近傍の湿度
を測定する湿度センサを挙げている。しかし、いずれに
してもこれらのセンサの目的はプリント後の記録紙のイ
ンク付着量を判断するためのものとなっている。
は、記録後で、かつ、送り出し前にその記録紙の吸湿量
を検出するセンサを設け、このセンサにより検出された
吸湿量が許容吸湿量の上限値よりも多い場合、その記録
紙の吸湿量が上限値となるように記録紙を乾燥させる乾
燥手段を設けてあるインクジェット記録装置を開示して
いる。すなわち、この公報に記載の発明は、既に記録し
て吸湿した用紙が排紙時に紙詰まりしないようにするた
めの乾燥手段を、記録紙の吸湿量によって適量に制御
し、記録能率を上げることを主な目的としている。ここ
で吸湿量を検知するセンサとして、画像濃度が記録によ
る吸湿量にほぼ等しいとみなすことを利用した画像濃度
センサ、インクが多く付着している部分ではインク面で
の正反射率が増大することを利用した正反射率測定セン
サ、インク付着量の変化に応じて静電容量が変化するこ
とを利用した静電容量測定センサ、さらには近傍の湿度
を測定する湿度センサを挙げている。しかし、いずれに
してもこれらのセンサの目的はプリント後の記録紙のイ
ンク付着量を判断するためのものとなっている。
【0013】以上説明したように、インクジェット記録
方式においては記録媒体の種類やプリント時の吸湿度が
及ぼす影響に対し、様々な対策によって対応してきてい
る。
方式においては記録媒体の種類やプリント時の吸湿度が
及ぼす影響に対し、様々な対策によって対応してきてい
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先に挙
げた従来の技術はいずれも、環境湿度がプリント品位に
影響する場合の対応はなされていたが、吸湿したプリン
トが行われる前の媒体が直接画像に及ぼす影響について
は充分に考慮されてはいなかった。
げた従来の技術はいずれも、環境湿度がプリント品位に
影響する場合の対応はなされていたが、吸湿したプリン
トが行われる前の媒体が直接画像に及ぼす影響について
は充分に考慮されてはいなかった。
【0015】すなわち、高湿度環境で定着性や画像品位
に最も大きく影響する要因は、プリントが行われる前の
記録媒体が実際に吸湿している水分量であるといえる。
プリント前の記録媒体は既に吸収している水分が多い
程、新たに着弾されるインクの吸収能力が低下し、定着
性が劣化する。また、着弾されたインク同士が媒体表面
で接触し、これらが異色同士であった場合に境界にじみ
として画像を劣化させるものである。
に最も大きく影響する要因は、プリントが行われる前の
記録媒体が実際に吸湿している水分量であるといえる。
プリント前の記録媒体は既に吸収している水分が多い
程、新たに着弾されるインクの吸収能力が低下し、定着
性が劣化する。また、着弾されたインク同士が媒体表面
で接触し、これらが異色同士であった場合に境界にじみ
として画像を劣化させるものである。
【0016】また、同じ環境湿度であっても、吸湿性は
記録媒体によって異なるという事実もある。例えば、繊
維密度の高い普通紙では、多少の湿度変化によっては画
像に大きな変化は現れないが、インク吸収層を特別に設
けたOHPフィルムでは、わずかな湿度変化がその定着
性に大きく影響することが多い。また、綿のような材質
の布帛では、水分の吸収性が他に比べ特に高いので境界
にじみも顕著に現れ易い。
記録媒体によって異なるという事実もある。例えば、繊
維密度の高い普通紙では、多少の湿度変化によっては画
像に大きな変化は現れないが、インク吸収層を特別に設
けたOHPフィルムでは、わずかな湿度変化がその定着
性に大きく影響することが多い。また、綿のような材質
の布帛では、水分の吸収性が他に比べ特に高いので境界
にじみも顕著に現れ易い。
【0017】このように、記録媒体の吸湿状態は記録環
境湿度に大きく影響されることは確かであるとしても、
直接プリント品位に影響するのは、各記録媒体が実際に
含んでいる水分量であり、記録環境自体は上記画像弊害
に直接影響するものではなく、二次的な要因であると言
える。
境湿度に大きく影響されることは確かであるとしても、
直接プリント品位に影響するのは、各記録媒体が実際に
含んでいる水分量であり、記録環境自体は上記画像弊害
に直接影響するものではなく、二次的な要因であると言
える。
【0018】これに対し、先に述べた特開平1−157
859号公報や特開昭58−194582号公報におい
ては、記録環境の湿度を測定しその値によって記録媒体
の吸湿状態を想定した上での対応、すなわち定着性や記
録紙のたわみへの対応を試みているに過ぎない。
859号公報や特開昭58−194582号公報におい
ては、記録環境の湿度を測定しその値によって記録媒体
の吸湿状態を想定した上での対応、すなわち定着性や記
録紙のたわみへの対応を試みているに過ぎない。
【0019】また、特開昭62−32068号公報にお
いては、記録紙の吸湿量を検出するセンサを設けてはい
るが、ここで検出する吸湿量とは既に記録した用紙のイ
ンク量を知るためのものであり、その手段も画像濃度セ
ンサや正反射率測定センサ等、インクが付着した部分に
特有な現象から間接的に水分量を求める方法を用いたも
のである。さらに、その目的も排紙時に紙詰まりしない
ようにするための乾燥手段を制御することであるから、
プリント前の記録紙の水分量を検知してプリント時の画
像品位を制御しようとするものではない。
いては、記録紙の吸湿量を検出するセンサを設けてはい
るが、ここで検出する吸湿量とは既に記録した用紙のイ
ンク量を知るためのものであり、その手段も画像濃度セ
ンサや正反射率測定センサ等、インクが付着した部分に
特有な現象から間接的に水分量を求める方法を用いたも
のである。さらに、その目的も排紙時に紙詰まりしない
ようにするための乾燥手段を制御することであるから、
プリント前の記録紙の水分量を検知してプリント時の画
像品位を制御しようとするものではない。
【0020】以上説明したように、従来のインクジェッ
トプリント装置において、画像に直接影響するプリント
前の媒体の水分量を検知して、画像の境界にじみを防止
したり定着性を制御しようとするものは提供されていな
い。
トプリント装置において、画像に直接影響するプリント
前の媒体の水分量を検知して、画像の境界にじみを防止
したり定着性を制御しようとするものは提供されていな
い。
【0021】本発明は、上記従来技術の観点からなされ
たものであり、その目的とするところは、プリント前の
プリント媒体の水分量に応じてプリント動作を制御する
ことにより、様々なプリント媒体の画像にじみを防ぎ、
良好な定着状態でプリントを行うことが可能なインクジ
ェットプリント装置を提供することにある。
たものであり、その目的とするところは、プリント前の
プリント媒体の水分量に応じてプリント動作を制御する
ことにより、様々なプリント媒体の画像にじみを防ぎ、
良好な定着状態でプリントを行うことが可能なインクジ
ェットプリント装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
インクジェットヘッドを用い、該インクジェットヘッド
からプリント媒体にインクを吐出してプリントを行うイ
ンクジェットプリント装置において、前記インクジェッ
トヘッドから吐出されるインクを受ける前のプリント媒
体の水分量を検出するための水分量検出手段と、該水分
量検出手段が検出した水分量に応じて、前記プリントに
おける前記インクジェットヘッドによるプリント動作を
制御する制御手段と、を具えたことを特徴とする。
インクジェットヘッドを用い、該インクジェットヘッド
からプリント媒体にインクを吐出してプリントを行うイ
ンクジェットプリント装置において、前記インクジェッ
トヘッドから吐出されるインクを受ける前のプリント媒
体の水分量を検出するための水分量検出手段と、該水分
量検出手段が検出した水分量に応じて、前記プリントに
おける前記インクジェットヘッドによるプリント動作を
制御する制御手段と、を具えたことを特徴とする。
【0023】また、インクジェットヘッドを用い、該イ
ンクジェットヘッドからプリント媒体にインクを吐出し
てプリントを行うインクジェットプリント装置におい
て、前記プリント媒体を搬送する搬送手段と、該搬送手
段による搬送経路において、前記インクジェットヘッド
より上流側に設けられ、プリント媒体の水分量を検出す
るための水分量検出センサと、を具えたことを特徴とす
る。
ンクジェットヘッドからプリント媒体にインクを吐出し
てプリントを行うインクジェットプリント装置におい
て、前記プリント媒体を搬送する搬送手段と、該搬送手
段による搬送経路において、前記インクジェットヘッド
より上流側に設けられ、プリント媒体の水分量を検出す
るための水分量検出センサと、を具えたことを特徴とす
る。
【0024】
【作用】以上の構成によれば、インクジェットヘッドか
ら吐出されるインクによってプリントが行われる前のプ
リント媒体について予めその水分量を検出することがで
き、この検出量に応じて、例えば、インクジェットヘッ
ドの1回の吐出における吐出量を変化させることが可能
となる。
ら吐出されるインクによってプリントが行われる前のプ
リント媒体について予めその水分量を検出することがで
き、この検出量に応じて、例えば、インクジェットヘッ
ドの1回の吐出における吐出量を変化させることが可能
となる。
【0025】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
に説明する。
【0026】(第1実施例)図7は本発明の一実施例に
係るインクジェットプリント装置としてのカラープリン
タの構成の概略を示す斜視図である。
係るインクジェットプリント装置としてのカラープリン
タの構成の概略を示す斜視図である。
【0027】この図において、701はそれぞれブラッ
ク(K),シアン(C),マゼンタ(M),イエロー
(Y)のインクを吐出するためのインクジェットカート
リッジである。これらインクジェットカートリッジ70
1のそれぞれは、それぞれのインクを貯留するインクタ
ンク709と、複数の吐出を備えたインクジェットヘッ
ド702とによって一体に構成されている。
ク(K),シアン(C),マゼンタ(M),イエロー
(Y)のインクを吐出するためのインクジェットカート
リッジである。これらインクジェットカートリッジ70
1のそれぞれは、それぞれのインクを貯留するインクタ
ンク709と、複数の吐出を備えたインクジェットヘッ
ド702とによって一体に構成されている。
【0028】図8は上記インクジェットヘッド上に配列
する吐出口を、図7に示すz方向から示す模式図であ
る。
する吐出口を、図7に示すz方向から示す模式図であ
る。
【0029】図8において、801はヘッド702上に
配列する吐出口を示す。本図では、吐出口801は図中
Y軸に沿って平行に配列されているが、例えば図のXY
平面上で多少の傾きを有していても良い。この場合に
は、ヘッドが進行方向Xに進んで行くのに対し、各吐出
口からはそれぞれタイミングをずらしながらインク吐出
がなされていくことになる。
配列する吐出口を示す。本図では、吐出口801は図中
Y軸に沿って平行に配列されているが、例えば図のXY
平面上で多少の傾きを有していても良い。この場合に
は、ヘッドが進行方向Xに進んで行くのに対し、各吐出
口からはそれぞれタイミングをずらしながらインク吐出
がなされていくことになる。
【0030】再び図7を参照すると、703は紙送りロ
ーラであり、補助ローラ704とともにプリント媒体と
しての記録紙707を一定方向に規制しながら図の矢印
の方向に回転して記録紙707を、y方向に間欠的に搬
送する。また、705は一対の給紙ローラであり、記録
紙の給紙を行うとともに、ローラ703,704と同
様、記録紙707を一定の方向に規制する。706は4
つの上記インクジェットカートリッジ701を支持し、
記録とともにこれらを移動させるキャリッジである。キ
ャリッジ706は、記録動作を行っていないとき、ある
いはインクジェットヘッド702の吐出回復操作などを
行うときには図の破線で示した位置のホームポジション
hに待機する。
ーラであり、補助ローラ704とともにプリント媒体と
しての記録紙707を一定方向に規制しながら図の矢印
の方向に回転して記録紙707を、y方向に間欠的に搬
送する。また、705は一対の給紙ローラであり、記録
紙の給紙を行うとともに、ローラ703,704と同
様、記録紙707を一定の方向に規制する。706は4
つの上記インクジェットカートリッジ701を支持し、
記録とともにこれらを移動させるキャリッジである。キ
ャリッジ706は、記録動作を行っていないとき、ある
いはインクジェットヘッド702の吐出回復操作などを
行うときには図の破線で示した位置のホームポジション
hに待機する。
【0031】708は、記録紙707の搬送領域の一部
に設けられ、記録紙707の水分量を測定するセンサで
あり、本実施例では電気抵抗式のものを用いる。この方
式の水分計は、媒体を電気的絶縁物とみなした時の媒体
内の水分量と電気抵抗との相関関係を利用したものであ
る。
に設けられ、記録紙707の水分量を測定するセンサで
あり、本実施例では電気抵抗式のものを用いる。この方
式の水分計は、媒体を電気的絶縁物とみなした時の媒体
内の水分量と電気抵抗との相関関係を利用したものであ
る。
【0032】図1は、上記水分量測定センサ708を模
式的に示す図である。
式的に示す図である。
【0033】記録紙707が給紙されると、2つの電極
1301および1302が記録紙707の表面に接触
し、両電極間に1.5V程度の電圧が印加される。2つ
の電極間の距離は一定に固定されているので、流れる電
流値に基づいて両極間の単位長さ当たりの抵抗値Rが検
出される。記録媒体の水分量によって電流の流れ易さ
(抵抗値)はほぼ一義的に変化するので、プリント媒体
の種類(特性)が一定であれば、プリント媒体内の水分
量と上記抵抗値の相関関係を図2(a)のような形で求
めることができる。
1301および1302が記録紙707の表面に接触
し、両電極間に1.5V程度の電圧が印加される。2つ
の電極間の距離は一定に固定されているので、流れる電
流値に基づいて両極間の単位長さ当たりの抵抗値Rが検
出される。記録媒体の水分量によって電流の流れ易さ
(抵抗値)はほぼ一義的に変化するので、プリント媒体
の種類(特性)が一定であれば、プリント媒体内の水分
量と上記抵抗値の相関関係を図2(a)のような形で求
めることができる。
【0034】しかし、異種のプリント媒体についてはそ
れぞれ電気抵抗と水分量の相関が異なることから、図2
(b)に示すように両者の関係式は用いるプリント媒体
の種類毎に予め求めておく必要がある。さらには、たと
え等しい水分量でも媒体の種類によって画像に影響する
特性や適切な取扱いが異なることから、結局、最終的な
プリント方式はプリント媒体の種類および検知された電
気抵抗値の双方に基づいて定める。
れぞれ電気抵抗と水分量の相関が異なることから、図2
(b)に示すように両者の関係式は用いるプリント媒体
の種類毎に予め求めておく必要がある。さらには、たと
え等しい水分量でも媒体の種類によって画像に影響する
特性や適切な取扱いが異なることから、結局、最終的な
プリント方式はプリント媒体の種類および検知された電
気抵抗値の双方に基づいて定める。
【0035】なお、図1の実施例では、2つの電極を比
較的短い距離だけおいてプリント媒体の抵抗値を部分的
に測定する構成としたが、例えば、プリント媒体の両端
に電極を接触させる構成を採れば、さらにヘッドの主走
査方向に対し平均化された検出値となりプリントの媒体
内の水分量の検出誤差も緩和される。
較的短い距離だけおいてプリント媒体の抵抗値を部分的
に測定する構成としたが、例えば、プリント媒体の両端
に電極を接触させる構成を採れば、さらにヘッドの主走
査方向に対し平均化された検出値となりプリントの媒体
内の水分量の検出誤差も緩和される。
【0036】図7に示す構成において、記録命令コマン
ドが検知されると、給紙ローラ705が回転し、記録紙
707をインクジェットヘッド702による記録領域ま
で、図7に示すy方向に送り出す。これとともに、水分
測定センサ708の電極1301,1302が記録紙7
07の表面に接触した時点でその両極間に1.5Vの電
圧を印加して両極間の抵抗値を測定する。プリント媒体
の種類は、予め装置本体のパネルスイッチあるいはプリ
ンタドライバ上でユーザーにより入力されており、この
情報と上記抵抗値に基づいて適切なプリント方法が選択
される。
ドが検知されると、給紙ローラ705が回転し、記録紙
707をインクジェットヘッド702による記録領域ま
で、図7に示すy方向に送り出す。これとともに、水分
測定センサ708の電極1301,1302が記録紙7
07の表面に接触した時点でその両極間に1.5Vの電
圧を印加して両極間の抵抗値を測定する。プリント媒体
の種類は、予め装置本体のパネルスイッチあるいはプリ
ンタドライバ上でユーザーにより入力されており、この
情報と上記抵抗値に基づいて適切なプリント方法が選択
される。
【0037】一方、記録開始前、ホームポジションhに
あるキャリッジ706は、記録命令に応じて、x方向に
移動しながら、ヘッド702のn子の吐出口801から
インクを吐出し、記録紙面上に幅D(図8参照)だけの
記録を行う。ヘッド702が記録紙端部に至り、1ライ
ン分の記録が終了すると、キャリッジ706はホームポ
ジションに戻り、再びx方向へ操作しながら記録を行
う。あるいは、往復記録であれば、−x方向に移動する
段階、すなわちホームポジションへ戻る段階で次の1ラ
イン分の記録を行う。これらの前の記録が終了してから
次の記録が始まる前までに、紙送りローラ703が、図
中矢印方向へ回転することにより所定幅のy方向への紙
送りをする。このようにしてキャリッジの走査と紙送り
との繰り返しにより、一紙面上へ記録(プリント)が完
成する。
あるキャリッジ706は、記録命令に応じて、x方向に
移動しながら、ヘッド702のn子の吐出口801から
インクを吐出し、記録紙面上に幅D(図8参照)だけの
記録を行う。ヘッド702が記録紙端部に至り、1ライ
ン分の記録が終了すると、キャリッジ706はホームポ
ジションに戻り、再びx方向へ操作しながら記録を行
う。あるいは、往復記録であれば、−x方向に移動する
段階、すなわちホームポジションへ戻る段階で次の1ラ
イン分の記録を行う。これらの前の記録が終了してから
次の記録が始まる前までに、紙送りローラ703が、図
中矢印方向へ回転することにより所定幅のy方向への紙
送りをする。このようにしてキャリッジの走査と紙送り
との繰り返しにより、一紙面上へ記録(プリント)が完
成する。
【0038】上記で説明した本実施例のインクジェット
プリンタにおいて、普通紙に適用されているカラープリ
ント方法について以下に説明する。
プリンタにおいて、普通紙に適用されているカラープリ
ント方法について以下に説明する。
【0039】モノクロプリンタとして、キャラクタのみ
印字するものと異なり、カラーイメージ画像を記録する
に当たっては、発色性、階調性、濃度一様性など様々な
要素を満足する必要がある。特に、濃度一様性に関して
は、インクジェットヘッドの製作工程等において生じる
僅かな吐出口間の特性ばらつきが、各吐出口のインク吐
出量や吐出方向に影響を及ぼし、最終的には記録画像の
濃度ムラとして表われて画像品位を劣化させる原因とな
る。
印字するものと異なり、カラーイメージ画像を記録する
に当たっては、発色性、階調性、濃度一様性など様々な
要素を満足する必要がある。特に、濃度一様性に関して
は、インクジェットヘッドの製作工程等において生じる
僅かな吐出口間の特性ばらつきが、各吐出口のインク吐
出量や吐出方向に影響を及ぼし、最終的には記録画像の
濃度ムラとして表われて画像品位を劣化させる原因とな
る。
【0040】その具体例を図9,図10を参照して説明
する。
する。
【0041】図9(a)において、91はインクジェッ
トヘッドであり、これは図8に示すものと同様である
が、説明の簡単のため、8個の吐出口92によって構成
されているものとする。93は吐出口92から吐出され
たインクドロップレットであり、通常は、図9に示すよ
うに均一な吐出量で、かつ同一方向にインクが吐出され
るのが理想的な状態である。このような吐出が行われれ
ば、図9(b)に示すように記録紙上には均一な大きさ
のドットが形成され、図9(c)に示すように全体的に
も濃度ムラの無い濃度変化の一様な画像が得られる。
トヘッドであり、これは図8に示すものと同様である
が、説明の簡単のため、8個の吐出口92によって構成
されているものとする。93は吐出口92から吐出され
たインクドロップレットであり、通常は、図9に示すよ
うに均一な吐出量で、かつ同一方向にインクが吐出され
るのが理想的な状態である。このような吐出が行われれ
ば、図9(b)に示すように記録紙上には均一な大きさ
のドットが形成され、図9(c)に示すように全体的に
も濃度ムラの無い濃度変化の一様な画像が得られる。
【0042】これに対し、先にも述べたように吐出口間
に吐出特性のバラツキがある場合には、図10(a)に
示すように、それぞれの吐出口より吐出されるインクド
ロップの大きさおよび方向にバラツキが生じ、記録紙上
においては図10(b)に示すようなドットが形成され
る。その結果、この図10(b)に示す例によれば、ヘ
ッド主走査方向に対し、周期的にエリアファクタ100
%を満たせない白紙の部分が存在したり、また逆に必要
以上にドットが重なり合ったり、あるいは同図中央に見
られるような白筋が発生する。このような状態で形成さ
れたドットの集まりは吐出口の配列方向に対し、図10
(c)に示す濃度分布となり、結果的には、通常人間の
目で見た限りで、これらの現象が濃度ムラとして認識さ
れることになる。
に吐出特性のバラツキがある場合には、図10(a)に
示すように、それぞれの吐出口より吐出されるインクド
ロップの大きさおよび方向にバラツキが生じ、記録紙上
においては図10(b)に示すようなドットが形成され
る。その結果、この図10(b)に示す例によれば、ヘ
ッド主走査方向に対し、周期的にエリアファクタ100
%を満たせない白紙の部分が存在したり、また逆に必要
以上にドットが重なり合ったり、あるいは同図中央に見
られるような白筋が発生する。このような状態で形成さ
れたドットの集まりは吐出口の配列方向に対し、図10
(c)に示す濃度分布となり、結果的には、通常人間の
目で見た限りで、これらの現象が濃度ムラとして認識さ
れることになる。
【0043】そこでこの濃度ムラを解消する方法とし
て、次のような方法が知られている。図11および図1
2はこの方法を説明する図である。
て、次のような方法が知られている。図11および図1
2はこの方法を説明する図である。
【0044】この方法によれば、図9および図10で示
した記録領域の記録を完了するのにマルチヘッド91を
3回走査(スキャン)することになるが、その半分の4
画素分の領域は2回の走査で記録を完了する。この場
合、ヘッド91の8個の吐出口は、上部の4吐出口と、
下部の4吐出口のグループに分けられ、1吐出口が1回
のスキャンで形成するドットは、規定の画像データを、
ある所定の画像データ配列に従い、約半分に間引いたも
のである。そして2回目のスキャン時に残りの半分の画
像データによりドットを形成し、4画素分の領域の記録
を完了させる。以上のような記録法を以下では分割記録
法と称す。このような分割記録法を行うことにより、図
10に示す記録ヘッドと等しいものを使用した場合で
も、各吐出口固有の記録画像への影響が平均化されるの
で、記録された画像の各ドットは図11(b)に示すよ
うになり、図10(b)に示したような黒筋や白筋が、
それ程目立たなくなる。従って、濃度ムラも図11
(c)に示すように図10(c)の場合と比べ、緩和さ
れる。
した記録領域の記録を完了するのにマルチヘッド91を
3回走査(スキャン)することになるが、その半分の4
画素分の領域は2回の走査で記録を完了する。この場
合、ヘッド91の8個の吐出口は、上部の4吐出口と、
下部の4吐出口のグループに分けられ、1吐出口が1回
のスキャンで形成するドットは、規定の画像データを、
ある所定の画像データ配列に従い、約半分に間引いたも
のである。そして2回目のスキャン時に残りの半分の画
像データによりドットを形成し、4画素分の領域の記録
を完了させる。以上のような記録法を以下では分割記録
法と称す。このような分割記録法を行うことにより、図
10に示す記録ヘッドと等しいものを使用した場合で
も、各吐出口固有の記録画像への影響が平均化されるの
で、記録された画像の各ドットは図11(b)に示すよ
うになり、図10(b)に示したような黒筋や白筋が、
それ程目立たなくなる。従って、濃度ムラも図11
(c)に示すように図10(c)の場合と比べ、緩和さ
れる。
【0045】このような分割記録を行う際、1スキャン
目と2スキャン目では、画像データをある決まった配列
に従い互いに埋め合わせる形で分割するが、ここでは、
その一例の配列状態(間引きパターン)を、図12に示
すように、縦横1画素毎に、千鳥格子状となるものを用
いることにする。従って、単位記録領域(ここでは4画
素単位)においては千鳥格子のドット(図中、斜線のド
ット)を記録する1スキャン目と、該千鳥格子のドット
(図中、白丸のドット)を記録する2スキャン目によっ
て記録が完了する。
目と2スキャン目では、画像データをある決まった配列
に従い互いに埋め合わせる形で分割するが、ここでは、
その一例の配列状態(間引きパターン)を、図12に示
すように、縦横1画素毎に、千鳥格子状となるものを用
いることにする。従って、単位記録領域(ここでは4画
素単位)においては千鳥格子のドット(図中、斜線のド
ット)を記録する1スキャン目と、該千鳥格子のドット
(図中、白丸のドット)を記録する2スキャン目によっ
て記録が完了する。
【0046】図12(a),(b)および(c)は、そ
れぞれこの千鳥、逆千鳥パターンを用いたときに一定領
域の記録がどのように完成されて行くかを図9〜図11
と同様、8個の吐出口を有したインクジェットヘッドを
用いて記録を行った場合について説明したものである。
れぞれこの千鳥、逆千鳥パターンを用いたときに一定領
域の記録がどのように完成されて行くかを図9〜図11
と同様、8個の吐出口を有したインクジェットヘッドを
用いて記録を行った場合について説明したものである。
【0047】まず1スキャン目では、下部の4吐出口を
用いて千鳥パターンの記録を行う(図12(a))。次
に、2スキャン目には紙送りを4画素分(吐出口配列長
さの1/2)だけ行い、逆千鳥パターンの記録を行う
(図12(b))。さらに、3スキャン目には再び4画
素分だけの紙送りを行い、再び千鳥パターンの記録を行
う(図12(c))。このようにして、順次4画素単位
の紙送りと、千鳥、逆千鳥パターンの記録を交互に行う
ことにより、4画素単位の記録領域を1スキャン毎に完
成させていくことができる。
用いて千鳥パターンの記録を行う(図12(a))。次
に、2スキャン目には紙送りを4画素分(吐出口配列長
さの1/2)だけ行い、逆千鳥パターンの記録を行う
(図12(b))。さらに、3スキャン目には再び4画
素分だけの紙送りを行い、再び千鳥パターンの記録を行
う(図12(c))。このようにして、順次4画素単位
の紙送りと、千鳥、逆千鳥パターンの記録を交互に行う
ことにより、4画素単位の記録領域を1スキャン毎に完
成させていくことができる。
【0048】以上説明したように、同じ領域を異なる2
種類の吐出口から吐出されるインクジェットにより記録
を行うことにより、濃度ムラの無い高画質な画像を得る
ことができる。
種類の吐出口から吐出されるインクジェットにより記録
を行うことにより、濃度ムラの無い高画質な画像を得る
ことができる。
【0049】以上、分割記録方式として同一領域内を2
回の記録走査で画像完成させる構成を説明してきたが、
このような2分割の分割記録方式は、普通紙のように吸
収能力がそれ程低くなく、カラー画像を迅速に記録した
い場合に用いられることが多い。しかし、分割記録法の
画像品位に対する効果は、分割数を多くすればするほど
大きくなるものであり、普通紙であっても高画質を得た
いとき、あるいはコート紙や光沢紙のように記録媒体自
体が高価なものであるときには、1回の走査で記録する
画素をさらに半分とし、紙送り走査の幅を2画素分(吐
出口配列長さの1/4)にする方法をとることもでき
る。この場合、同じ走査方向には4種類の吐出口によっ
て画像が完成されるので、記録スピードは劣るものの、
さらに濃度変化が滑らかで良好な画像を得ることができ
る。
回の記録走査で画像完成させる構成を説明してきたが、
このような2分割の分割記録方式は、普通紙のように吸
収能力がそれ程低くなく、カラー画像を迅速に記録した
い場合に用いられることが多い。しかし、分割記録法の
画像品位に対する効果は、分割数を多くすればするほど
大きくなるものであり、普通紙であっても高画質を得た
いとき、あるいはコート紙や光沢紙のように記録媒体自
体が高価なものであるときには、1回の走査で記録する
画素をさらに半分とし、紙送り走査の幅を2画素分(吐
出口配列長さの1/4)にする方法をとることもでき
る。この場合、同じ走査方向には4種類の吐出口によっ
て画像が完成されるので、記録スピードは劣るものの、
さらに濃度変化が滑らかで良好な画像を得ることができ
る。
【0050】また、このように同一領域を複数回に分け
て記録することは、インク吸収性の低いOHPフィルム
等では少量のインクを確実に定着させながら画像を完成
させていくことができるので、異なる色の境界にじみは
もちろん、吸収されないインク滴同士がその表面張力に
より媒体表面上で目視で認識できるほどの大きなインク
滴の塊となって定着してしまうビーディング現象も防止
することができる。
て記録することは、インク吸収性の低いOHPフィルム
等では少量のインクを確実に定着させながら画像を完成
させていくことができるので、異なる色の境界にじみは
もちろん、吸収されないインク滴同士がその表面張力に
より媒体表面上で目視で認識できるほどの大きなインク
滴の塊となって定着してしまうビーディング現象も防止
することができる。
【0051】以上説明したように、予め記録媒体によっ
て適切な記録方法が設定されているプリンタにおいて、
本実施例は、検知された水分量(電気抵抗値)をさらに
この記録方法に有効に反映させるものである。
て適切な記録方法が設定されているプリンタにおいて、
本実施例は、検知された水分量(電気抵抗値)をさらに
この記録方法に有効に反映させるものである。
【0052】以下に、記録媒体と水分量の状態に基づく
本実施例の具体的なプリント方法を説明する。
本実施例の具体的なプリント方法を説明する。
【0053】本実施例では、検知された水分量によって
記録媒体へのインク打ち込み量を制御する。この記録媒
体へのインク打ち込み量を制御する手段としては2つの
方法が考えられる。1つは吐出口から吐出される1液滴
当たりのインク量を調整する方法、もう1つは、記録す
べき画像領域に形成するドット数を調整する方法であ
る。
記録媒体へのインク打ち込み量を制御する。この記録媒
体へのインク打ち込み量を制御する手段としては2つの
方法が考えられる。1つは吐出口から吐出される1液滴
当たりのインク量を調整する方法、もう1つは、記録す
べき画像領域に形成するドット数を調整する方法であ
る。
【0054】インクジェット記録の場合そのインクを吐
出させる手段によって制御の仕方も異なるが、本実施例
の記録ヘッドのように、熱エネルギーを与えることによ
ってインクを吐出させる方法である場合には、与える熱
量を調整することで、吐出量も調整できることが多い。
出させる手段によって制御の仕方も異なるが、本実施例
の記録ヘッドのように、熱エネルギーを与えることによ
ってインクを吐出させる方法である場合には、与える熱
量を調整することで、吐出量も調整できることが多い。
【0055】以下に、熱エネルギーを与えることによっ
てインクに膜沸騰を生じさせ、その気泡の体積を膨張さ
せることによってインクを吐出させるインクジェット方
式における吐出量制御方法例を説明する。
てインクに膜沸騰を生じさせ、その気泡の体積を膨張さ
せることによってインクを吐出させるインクジェット方
式における吐出量制御方法例を説明する。
【0056】この方法は、1つの液滴を吐出させるため
のヘッド駆動パルスをダブルパルスとし、第1パルス
(以下、プレヒートパルスとする)は、気泡形成周辺の
インクを温めるために、第2パルス(以下、メインパル
スとする)は、気泡を形成し吐出はからインクを吐出す
るためにそれぞれ与えられるものである。
のヘッド駆動パルスをダブルパルスとし、第1パルス
(以下、プレヒートパルスとする)は、気泡形成周辺の
インクを温めるために、第2パルス(以下、メインパル
スとする)は、気泡を形成し吐出はからインクを吐出す
るためにそれぞれ与えられるものである。
【0057】図3は、このダブルパルスを示す波形図で
ある。
ある。
【0058】図に示すように、プレヒートパルス(およ
びそのパルス幅)P1とメインヒートパルス(およびそ
のパルス幅)P3の間にはインターバルP2が存在し、
プレヒートパルスの幅P1すなわちインクの加熱量に応
じて、吐出量が変化する。以下、このような吐出量制御
方法をPWM制御と称す。
びそのパルス幅)P1とメインヒートパルス(およびそ
のパルス幅)P3の間にはインターバルP2が存在し、
プレヒートパルスの幅P1すなわちインクの加熱量に応
じて、吐出量が変化する。以下、このような吐出量制御
方法をPWM制御と称す。
【0059】通常、このPWM制御はヘッドの温度変化
に応じた吐出量の安定化のために適用されている。すな
わち、ヘッドの温度変化に応じてプレヒートパルスのパ
ルス幅P1を変調することにより、メインヒートパルス
P3による吐出量の安定化を図るものである。
に応じた吐出量の安定化のために適用されている。すな
わち、ヘッドの温度変化に応じてプレヒートパルスのパ
ルス幅P1を変調することにより、メインヒートパルス
P3による吐出量の安定化を図るものである。
【0060】図5(a)および(b)は、ヘッド温度に
対応したパルス幅テーブルの2種を示すが、図4に示す
ように、ヘッド温度に対し、吐出量がほぼリニアな関係
になっている領域においてこのPWM制御は有効であ
る。図5(a)に示すテーブルでは、常に、吐出量Va
に、図5(b)に示すテーブルでは吐出量Vbにそれぞ
れ設定されている。このように温度を検知し、テーブル
設定により吐出量を安定させておくことができれば、こ
の図に示すようなテーブルの内容を変更することによ
り、吐出量目標値をVa,Vbあるいはそれ以外の範囲
にも上記テーブル変換によって制御することが可能とな
る。本実施例では、水分量検知手段により得られた適切
な吐出量(例えばVa)にPWMテーブルを設定し(図
5(a))、この吐出量で記録させることで、記録媒体
の水分量に応じた適切な記録を可能とする。
対応したパルス幅テーブルの2種を示すが、図4に示す
ように、ヘッド温度に対し、吐出量がほぼリニアな関係
になっている領域においてこのPWM制御は有効であ
る。図5(a)に示すテーブルでは、常に、吐出量Va
に、図5(b)に示すテーブルでは吐出量Vbにそれぞ
れ設定されている。このように温度を検知し、テーブル
設定により吐出量を安定させておくことができれば、こ
の図に示すようなテーブルの内容を変更することによ
り、吐出量目標値をVa,Vbあるいはそれ以外の範囲
にも上記テーブル変換によって制御することが可能とな
る。本実施例では、水分量検知手段により得られた適切
な吐出量(例えばVa)にPWMテーブルを設定し(図
5(a))、この吐出量で記録させることで、記録媒体
の水分量に応じた適切な記録を可能とする。
【0061】図6は、本実施例に適応する記録媒体毎の
記録モードと、各記録媒体について検知された水分量と
によって定まる適切な吐出量のテーブルを示す。各記録
モードは、記録媒体に対して独立に定まっている。ここ
に示す、記録モードは、前述した分割記録方式である。
すなわち、普通紙は、全色50%づつの2パス(スキャ
ン)両方向記録、コート紙は、全色25%づつの4パス
片方向記録、透明紙(TP、例えばOHP用紙)はカラ
ー3色が25%の4パス両方向記録でブラックが25%
の8パス両方向記録、綿布はカラー3色が25%の8パ
ス両方向記録でブラックが50%の8パス両方向記録で
ある。ここで、TPのブラックと綿布のカラーは200
%の強調記録、綿布のブラックは400%の強調記録と
している。これは、TPを用いた場合のブラックは投影
したときのブラックを鮮明にするために強調が必要であ
り、綿布は元々の濃度が出にくいことと、できるだけプ
リント裏面にもインクが浸透した状態にするためであ
る。
記録モードと、各記録媒体について検知された水分量と
によって定まる適切な吐出量のテーブルを示す。各記録
モードは、記録媒体に対して独立に定まっている。ここ
に示す、記録モードは、前述した分割記録方式である。
すなわち、普通紙は、全色50%づつの2パス(スキャ
ン)両方向記録、コート紙は、全色25%づつの4パス
片方向記録、透明紙(TP、例えばOHP用紙)はカラ
ー3色が25%の4パス両方向記録でブラックが25%
の8パス両方向記録、綿布はカラー3色が25%の8パ
ス両方向記録でブラックが50%の8パス両方向記録で
ある。ここで、TPのブラックと綿布のカラーは200
%の強調記録、綿布のブラックは400%の強調記録と
している。これは、TPを用いた場合のブラックは投影
したときのブラックを鮮明にするために強調が必要であ
り、綿布は元々の濃度が出にくいことと、できるだけプ
リント裏面にもインクが浸透した状態にするためであ
る。
【0062】このように、記録媒体およびその水分量に
よって適切なインク打ち込み量が異なる場合に、数回の
記録走査で分割した記録を行い、各インク滴の量、すな
わち打ち込み量はPWM制御によって数pl単位で行
う。ここで、より好ましくは、記録媒体に依存する記録
特性や記録媒体に応じて求められる記録品位から、良好
な記録を行うため、上記で説明した分割記録を利用して
記録媒体の種類毎にインク打ち込み量を制御し、一方、
検出した水分量に応じてインク吐出量を制御することが
望ましい。
よって適切なインク打ち込み量が異なる場合に、数回の
記録走査で分割した記録を行い、各インク滴の量、すな
わち打ち込み量はPWM制御によって数pl単位で行
う。ここで、より好ましくは、記録媒体に依存する記録
特性や記録媒体に応じて求められる記録品位から、良好
な記録を行うため、上記で説明した分割記録を利用して
記録媒体の種類毎にインク打ち込み量を制御し、一方、
検出した水分量に応じてインク吐出量を制御することが
望ましい。
【0063】図6に示す例では、通常40pl/dot
で画像形成を行う記録装置において、各記録媒体毎の水
分量に応じた適切な吐出量を示している。普通紙や綿布
の水分量は環境湿度に影響され易く画像品位も微妙であ
るため、他の記録媒体に比べ検出値に対する吐出量を細
かく調節する。コート紙は、環境湿度によって水分量が
比較的影響され難いので、吐出量もほとんど調整が必要
なりレベルである。TPは、元々水分量が多い記録媒体
であるので、他の記録媒体と等しい水分量でもインク量
は多めに設定できる。ただし、環境湿度によって水分量
はさらに大きくなり易いので、広い範囲の水分量に応じ
た調整が必要となる。
で画像形成を行う記録装置において、各記録媒体毎の水
分量に応じた適切な吐出量を示している。普通紙や綿布
の水分量は環境湿度に影響され易く画像品位も微妙であ
るため、他の記録媒体に比べ検出値に対する吐出量を細
かく調節する。コート紙は、環境湿度によって水分量が
比較的影響され難いので、吐出量もほとんど調整が必要
なりレベルである。TPは、元々水分量が多い記録媒体
であるので、他の記録媒体と等しい水分量でもインク量
は多めに設定できる。ただし、環境湿度によって水分量
はさらに大きくなり易いので、広い範囲の水分量に応じ
た調整が必要となる。
【0064】以上説明したように本実施例によれば、記
録媒体毎に適切な記録モードが設定されているインクジ
ェット記録装置において、記録前に記録媒体の水分量を
測定する手段を設け、その測定値と記録媒体の種類によ
って適切な吐出量を設定し、PWM手段を用いて吐出量
を調整することにより、記録媒体ごとの高湿度における
画像上のにじみを防止し、定着性を高めることが可能と
なる。
録媒体毎に適切な記録モードが設定されているインクジ
ェット記録装置において、記録前に記録媒体の水分量を
測定する手段を設け、その測定値と記録媒体の種類によ
って適切な吐出量を設定し、PWM手段を用いて吐出量
を調整することにより、記録媒体ごとの高湿度における
画像上のにじみを防止し、定着性を高めることが可能と
なる。
【0065】(第2実施例)本発明の第2実施例では、
上記実施例のように記録媒体の水分量に応じて吐出量を
変化させる代わりに、検知された水分量に対し記録速度
あるいは記録走査数を調整することでプリント品位の劣
化を防止する。
上記実施例のように記録媒体の水分量に応じて吐出量を
変化させる代わりに、検知された水分量に対し記録速度
あるいは記録走査数を調整することでプリント品位の劣
化を防止する。
【0066】図13は本発明の第2実施例における記録
媒体の種類と水分量に応じた記録方法を説明する図であ
る。
媒体の種類と水分量に応じた記録方法を説明する図であ
る。
【0067】同図から明らかなように、普通紙では検知
された水分量が10%増す毎に記録方法を変える。10
%以下では2パス両方向記録であるところを、10〜2
0%では4パス両方向記録とし、分割記録の分割数を多
くすることで少量ずつのインクを数回に分けて記録する
ようにする。また、20〜30%では4パス片方向記録
とし、記録ヘッドの戻り走査の時間分だけインクの乾燥
時間を設けるようにする。さらに、30〜40%、40
〜50%では1スキャン毎に1秒、あるいは2秒のキャ
リッジ待機時間を設け、さらに乾燥時間を増加すること
で画像にじみに対応する。
された水分量が10%増す毎に記録方法を変える。10
%以下では2パス両方向記録であるところを、10〜2
0%では4パス両方向記録とし、分割記録の分割数を多
くすることで少量ずつのインクを数回に分けて記録する
ようにする。また、20〜30%では4パス片方向記録
とし、記録ヘッドの戻り走査の時間分だけインクの乾燥
時間を設けるようにする。さらに、30〜40%、40
〜50%では1スキャン毎に1秒、あるいは2秒のキャ
リッジ待機時間を設け、さらに乾燥時間を増加すること
で画像にじみに対応する。
【0068】また、同図から明らかなように、他の記録
媒体を用いる場合も、同様に分割記録の分割数、キャリ
ッジの待機時間、また片方向・両方向記録といった記録
方法によって媒体へのインク打ち込み速度を制御し、画
像にじみを防止するようにする。
媒体を用いる場合も、同様に分割記録の分割数、キャリ
ッジの待機時間、また片方向・両方向記録といった記録
方法によって媒体へのインク打ち込み速度を制御し、画
像にじみを防止するようにする。
【0069】前述の第1実施例では、記録媒体の水分量
が多いときに、画像のにじみを防止するために通常より
吐出量を下げて対応していた。これに対し、本実施例で
は記録走査の分割数を多くしたり、1記録走査毎に1〜
3秒の待機時間を加え、一定量のインクを少しずつ定着
させることでにじみへの対応を取っている。
が多いときに、画像のにじみを防止するために通常より
吐出量を下げて対応していた。これに対し、本実施例で
は記録走査の分割数を多くしたり、1記録走査毎に1〜
3秒の待機時間を加え、一定量のインクを少しずつ定着
させることでにじみへの対応を取っている。
【0070】この場合、前述の第1実施例によれば記録
時間は水分量によらず一定であるが、インクの打ち込み
量が媒体の水分量によって異なるので最終的な記録画像
に若干の濃度差が現れる恐れがある。これに対し、本実
施例では、媒体の水分量によって記録時間が異なってく
る弊害はあるものの、記録後の画像は常に同等な濃度を
得ることができる。すなわち、上記2つの実施例は優劣
がつけられるものではなく、期待される画質や記録時間
によって両者を記録媒体毎に使い分けることができる。
時間は水分量によらず一定であるが、インクの打ち込み
量が媒体の水分量によって異なるので最終的な記録画像
に若干の濃度差が現れる恐れがある。これに対し、本実
施例では、媒体の水分量によって記録時間が異なってく
る弊害はあるものの、記録後の画像は常に同等な濃度を
得ることができる。すなわち、上記2つの実施例は優劣
がつけられるものではなく、期待される画質や記録時間
によって両者を記録媒体毎に使い分けることができる。
【0071】以上説明したように本実施例によれば、イ
ンクジェットプリント装置において、記録前に記録媒体
の水分量を測定する手段を設け、その測定値と記録媒体
の種類によって適切な記録方法を設定し、記録時間を調
整することにより、記録媒体ごとの高湿度における画像
上のにじみを防止し、定着性を高めることが可能となっ
た。
ンクジェットプリント装置において、記録前に記録媒体
の水分量を測定する手段を設け、その測定値と記録媒体
の種類によって適切な記録方法を設定し、記録時間を調
整することにより、記録媒体ごとの高湿度における画像
上のにじみを防止し、定着性を高めることが可能となっ
た。
【0072】また、上述した例に限らず、プリント媒体
の水分量が多いとき、記録速度を低下させることによ
り、打込まれたインクを乾燥させるための間を通常より
も長くすることで画像にじみに対応することもできる。
また、この場合においても、プリント媒体の種類に応じ
てさらに記録速度を制御することで、画像にじみを抑え
て良好な記録を達成することができる。
の水分量が多いとき、記録速度を低下させることによ
り、打込まれたインクを乾燥させるための間を通常より
も長くすることで画像にじみに対応することもできる。
また、この場合においても、プリント媒体の種類に応じ
てさらに記録速度を制御することで、画像にじみを抑え
て良好な記録を達成することができる。
【0073】上述の、分割記録による分割数の変更や、
記録走査毎の待機時間の制御、記録速度の制御により良
好な記録を達成する技術は、いずれにおいても隣接する
画素間や、連続する走査間の吐出時間間隔を制御するも
のであり、この制御によりプリント媒体の水分量に起因
する画像にじみを低減することが可能となる。
記録走査毎の待機時間の制御、記録速度の制御により良
好な記録を達成する技術は、いずれにおいても隣接する
画素間や、連続する走査間の吐出時間間隔を制御するも
のであり、この制御によりプリント媒体の水分量に起因
する画像にじみを低減することが可能となる。
【0074】(第3実施例)本発明の第3実施例では、
インク定着を促進するためのプレヒートローラを具えた
ものである。このプレヒートローラにより給紙した記録
前の記録媒体に予め熱を与えることによって、媒体の含
有する余分な水分を蒸発させ、また、記録によって打ち
込まれたインクの乾燥を促し、良好な画像を定着を得よ
うとするとともに、記録後の紙のたわみも防止するもの
である。この場合、本実施例が特徴とするのは、記録媒
体の種類によって加熱温度や加熱時間を調整するととも
に、同種類の記録媒体でも程度が異なる画像にじみを防
止するために、プレヒートローラの加熱量を媒体水分量
の測定値によって調整することである。
インク定着を促進するためのプレヒートローラを具えた
ものである。このプレヒートローラにより給紙した記録
前の記録媒体に予め熱を与えることによって、媒体の含
有する余分な水分を蒸発させ、また、記録によって打ち
込まれたインクの乾燥を促し、良好な画像を定着を得よ
うとするとともに、記録後の紙のたわみも防止するもの
である。この場合、本実施例が特徴とするのは、記録媒
体の種類によって加熱温度や加熱時間を調整するととも
に、同種類の記録媒体でも程度が異なる画像にじみを防
止するために、プレヒートローラの加熱量を媒体水分量
の測定値によって調整することである。
【0075】図14は、本実施例のプリント装置の概略
構成を示す斜視図である。
構成を示す斜視図である。
【0076】記録命令が入力されると、記録媒体は給紙
ローラ701によって送り出される。この給紙に伴い水
分量測定センサ708で記録媒体の水分量が検知された
後、記録媒体はこの水分量に応じてプレヒートローラ1
401,1402により加熱される。そして、このよう
に予め加熱が行われた記録媒体は記録ヘッドによる記録
位置に送られる。
ローラ701によって送り出される。この給紙に伴い水
分量測定センサ708で記録媒体の水分量が検知された
後、記録媒体はこの水分量に応じてプレヒートローラ1
401,1402により加熱される。そして、このよう
に予め加熱が行われた記録媒体は記録ヘッドによる記録
位置に送られる。
【0077】本実施例では、センサ708によって検知
した水分量に応じてプレヒートローラの加熱温度を設定
するが、これについては記録媒体の種類や分割記録の分
割数も加味することが好ましい。すなわち、インクが確
実に定着するのに必要な熱量は記録媒体によって異な
り、例えば普通紙や綿布においては高温設定の効果は大
きいが、コート紙やTP(透明紙)ではあまり多くの熱
量を一度に加え過ぎると媒体自体の材料が変質したり、
収縮が起こる恐れがあるからである。さらに、同じ記録
媒体においても、分割印字の分割数を多くする程単位面
積当たりの加熱時間が増加することになるので、分割数
を多くする場合には高い温度を必要としなくなるからで
ある。
した水分量に応じてプレヒートローラの加熱温度を設定
するが、これについては記録媒体の種類や分割記録の分
割数も加味することが好ましい。すなわち、インクが確
実に定着するのに必要な熱量は記録媒体によって異な
り、例えば普通紙や綿布においては高温設定の効果は大
きいが、コート紙やTP(透明紙)ではあまり多くの熱
量を一度に加え過ぎると媒体自体の材料が変質したり、
収縮が起こる恐れがあるからである。さらに、同じ記録
媒体においても、分割印字の分割数を多くする程単位面
積当たりの加熱時間が増加することになるので、分割数
を多くする場合には高い温度を必要としなくなるからで
ある。
【0078】以上のことを考慮した上で、本実施例の記
録媒体と検知された水分量によって得られるプレヒート
ローラの設定温度および記録モードを図15に示す。
録媒体と検知された水分量によって得られるプレヒート
ローラの設定温度および記録モードを図15に示す。
【0079】この図において、加熱することで効果が現
れ易い普通紙や綿布に対しては、ヒートローラの温度設
定のみで調整する。しかし、4分割記録を行うTPの場
合は、長時間の高温加熱による材質変化を防ぐため、設
定温度は40℃に抑え、さらに水分量が多い場合にはキ
ャリッジの待機時間を設けることで設定温度を上げずに
対応をとる。また、環境湿度に比較的強いコート紙で
は、ほとんど加熱を行わないように設定する。
れ易い普通紙や綿布に対しては、ヒートローラの温度設
定のみで調整する。しかし、4分割記録を行うTPの場
合は、長時間の高温加熱による材質変化を防ぐため、設
定温度は40℃に抑え、さらに水分量が多い場合にはキ
ャリッジの待機時間を設けることで設定温度を上げずに
対応をとる。また、環境湿度に比較的強いコート紙で
は、ほとんど加熱を行わないように設定する。
【0080】本実施例においては、前述の第2実施例と
同様、インクの打ち込み量を変化させないので、画像濃
度を一定に保つことができる。また、どの記録媒体に対
しても、プレヒートローラにより少なくとも所定量加熱
される場合があるので、キャリッジの待機時間も抑制で
き、第2実施例に比べてスループットを向上させること
ができる。
同様、インクの打ち込み量を変化させないので、画像濃
度を一定に保つことができる。また、どの記録媒体に対
しても、プレヒートローラにより少なくとも所定量加熱
される場合があるので、キャリッジの待機時間も抑制で
き、第2実施例に比べてスループットを向上させること
ができる。
【0081】なお、本実施例はヒートローラ1401,
1402の2つのヒートローラを用いたが、これに限定
するものではなく、片面のみ加熱する構成であってもよ
い。記録媒体によっては、記録面、非記録面のいずれか
一方を加熱する方が良好である場合も考えられるからで
ある。また、記録媒体の種類や検知された水分量で制御
する手段を、ヒータの温度に限らずに、加熱ヒータの数
を制御する方法であってもよいことは勿論である。
1402の2つのヒートローラを用いたが、これに限定
するものではなく、片面のみ加熱する構成であってもよ
い。記録媒体によっては、記録面、非記録面のいずれか
一方を加熱する方が良好である場合も考えられるからで
ある。また、記録媒体の種類や検知された水分量で制御
する手段を、ヒータの温度に限らずに、加熱ヒータの数
を制御する方法であってもよいことは勿論である。
【0082】以上説明したように、本実施例によれば、
インクジェットプリントにおいて、記録前に記録媒体の
水分量を測定する手段と、その測定値と記録媒体の種類
によって適切なプレヒートローラの加熱温度を設定し、
記録前の記録媒体に加熱を行うことにより、記録媒体ご
との高湿度における画像上のにじみを防止し、定着性を
高めることが可能となる。
インクジェットプリントにおいて、記録前に記録媒体の
水分量を測定する手段と、その測定値と記録媒体の種類
によって適切なプレヒートローラの加熱温度を設定し、
記録前の記録媒体に加熱を行うことにより、記録媒体ご
との高湿度における画像上のにじみを防止し、定着性を
高めることが可能となる。
【0083】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0084】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0085】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0086】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0087】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0088】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0089】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0090】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0091】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インクジェットヘッドから吐出されるインクによってプ
リントが行われる前のプリント媒体について予めその水
分量を検出することができ、この検出量に応じて、例え
ば、インクジェットヘッドの1回の吐出における吐出量
を変化させることが可能となる。
インクジェットヘッドから吐出されるインクによってプ
リントが行われる前のプリント媒体について予めその水
分量を検出することができ、この検出量に応じて、例え
ば、インクジェットヘッドの1回の吐出における吐出量
を変化させることが可能となる。
【0093】この結果、様々な記録媒体の画像にじみを
防止し、良好な定着状態で記録画像を完成させることが
できる。
防止し、良好な定着状態で記録画像を完成させることが
できる。
【図1】本発明の一実施例に係る記録媒体の水分量測定
センサを示す模式図である。
センサを示す模式図である。
【図2】記録媒体の水分量と抵抗値の関係を示す線図で
ある。
ある。
【図3】本発明の一実施例で用いるヘッド駆動のための
駆動パルスを示す模式的波形図である。
駆動パルスを示す模式的波形図である。
【図4】上記パルスを用いた吐出量制御を説明する説明
図である。
図である。
【図5】(a)および(b)は上記吐出量制御で用いる
パルス幅テーブルの模式図である。
パルス幅テーブルの模式図である。
【図6】本発明の第1実施例に係る記録媒体毎の記録モ
ードと水分量に応じた吐出量の関係を示す図である。
ードと水分量に応じた吐出量の関係を示す図である。
【図7】本発明の一実施例に係るインクジェット記録装
置の概略斜視図である。
置の概略斜視図である。
【図8】上記装置で用いるインクジェットヘッドの吐出
口面を示す模式図である。
口面を示す模式図である。
【図9】(a),(b)および(c)は、インクジェッ
トプリンタの理想的な記録状態を説明する説明図であ
る。
トプリンタの理想的な記録状態を説明する説明図であ
る。
【図10】(a),(b)および(c)は、濃度ムラを
生じるインクジェットプリンタの記録状態を説明する説
明図である。
生じるインクジェットプリンタの記録状態を説明する説
明図である。
【図11】(a),(b)および(c)は、本発明の一
実施例に係る分割記録を説明する説明図である。
実施例に係る分割記録を説明する説明図である。
【図12】(a),(b)および(c)は、上記分割記
録による記録状態を示す模式図である。
録による記録状態を示す模式図である。
【図13】本発明の第2実施例に係る記録媒体と水分量
に応じた記録モードの関係を示す図である。
に応じた記録モードの関係を示す図である。
【図14】本発明の第3実施例に係るインクジェット記
録装置の概略斜視図である。
録装置の概略斜視図である。
【図15】上記第3実施例に記録媒体と水分量に応じた
加熱温度と記録方法との関係を示す図である。
加熱温度と記録方法との関係を示す図である。
91 インクジェットヘッド 92,801 吐出口 93 インクドロップレット 701 インクジェットカートリッジ 702 インクジェット(記録)ヘッド 703 紙送りローラ 704 補助ローラ 705 給紙ローラ 706 キャリッジ 707 記録媒体 708 水分量測定センサ 709 インクタンク 1301,1302 電極 1401,1402 プレヒートローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 29/00 B41J 3/04 104 K 29/00 G
Claims (15)
- 【請求項1】 インクジェットヘッドを用い、該インク
ジェットヘッドからプリント媒体にインクを吐出してプ
リントを行うインクジェットプリント装置において、 前記インクジェットヘッドから吐出されるインクを受け
る前のプリント媒体の水分量を検出するための水分量検
出手段と、 該水分量検出手段が検出した水分量に応じて、前記プリ
ントにおける前記インクジェットヘッドによるプリント
動作を制御する制御手段と、 を具えたことを特徴とするインクジェットプリント装
置。 - 【請求項2】 前記制御手段は、前記検出した水分量に
応じて、前記インクジェットヘッドからの1回の吐出で
吐出されるインク量を変化させることを特徴とする請求
項1に記載のインクジェットプリント装置。 - 【請求項3】 前記制御手段は、さらに、前記インクジ
ェットプリント装置が用いるプリント媒体の種類に応じ
て前記インク量を変化させることを特徴とする請求項2
に記載のインクジェットプリント装置。 - 【請求項4】 インクジェットヘッドを用い、該インク
ジェットヘッドからプリント媒体にインクを吐出してプ
リントを行うインクジェットプリント装置において、 前記インクジェットヘッドから吐出されるインクを受け
る前のプリント媒体の水分量を検出するための水分量検
出手段と、 該水分量検出手段が検出した水分量に応じて、前記プリ
ントにおける前記インクジェットヘッドからの1回の吐
出で吐出されるインク量を制御する吐出量制御手段と、 プリント媒体の種類に応じて、前記インクジェットヘッ
ドにより所定の画素に対してインク滴を吐出する回数を
打ち込む回数を制御する吐出数制御手段と、 を具えたことを特徴とするインクジェットプリント装
置。 - 【請求項5】 前記吐出制御手段は、前記水分量検出手
段が検出した水分量に応じてさらに所定の画素に対する
吐出回数を制御することを特徴とする請求項4に記載の
インクジェットプリント装置。 - 【請求項6】 インクジェットヘッドを用い、該インク
ジェットヘッドからプリント媒体にインクを吐出してプ
リントを行うインクジェットプリント装置において、 前記インクジェットヘッドをプリント媒体に相対的に走
査する主走査手段と、 所定の記録領域に対して、前記主走査手段による所定の
複数回の走査により補完的にプリントを行う記録制御手
段と、 前記インクジェットヘッドから吐出されるインクを受け
る前のプリント媒体の水分量を検出するための水分量検
出手段と、 該水分量検出手段が検出した水分量に応じて、前記記録
制御手段による補完的にプリントを行うための前記所定
の複数回の走査回数を変更する制御手段と、 を具えたことを特徴とするインクジェットプリント装
置。 - 【請求項7】 前記制御手段は、さらに、前記プリント
媒体の種類に応じて前記所定の複数回の走査回数を変更
することを特徴とする請求項6に記載のインクジェット
プリント装置。 - 【請求項8】 インクジェットヘッドを用い、該インク
ジェットヘッドからプリント媒体にインクを吐出してプ
リントを行うインクジェットプリント装置において、 前記インクジェットヘッドをプリント媒体に相対的に走
査する主走査手段と、 前記インクジェットヘッドから吐出されるインクを受け
る前のプリント媒体の水分量を検出するための水分量検
出手段と、 該水分量検出手段が検出した水分量に応じて、前記主走
査手段による記録走査毎の待機時間を設ける待機時間設
定手段と、 を具えたことを特徴とするインクジェットプリント装
置。 - 【請求項9】 前記待機時間設定手段は、さらに、前記
プリント媒体の種類に応じて前記記録走査毎の待機時間
を設定することを特徴とする請求項8に記載のインクジ
ェットプリント装置。 - 【請求項10】 インクジェットヘッドを用い、該イン
クジェットヘッドからプリント媒体にインクを吐出して
プリントを行うインクジェットプリント装置において、 前記インクジェットヘッドをプリント媒体に相対的に走
査する主走査手段と、 前記インクジェットヘッドから吐出されるインクを受け
る前のプリント媒体の水分量を検出するための水分量検
出手段と、 該水分量検出手段が検出した水分量に応じて、前記イン
クジェットヘッドの吐出時間間隔を変化させる制御手段
と、 を具えたことを特徴とするインクジェットプリント装
置。 - 【請求項11】 前記制御手段は、さらに、前記プリン
ト媒体の種類に応じて前記吐出時間間隔を変化させるこ
とを特徴とする請求項10に記載のインクジェットプリ
ント装置。 - 【請求項12】 インクジェットヘッドを用い、該イン
クジェットヘッドからプリント媒体にインクを吐出して
プリントを行うインクジェットプリント装置において、 前記インクジェットヘッドから吐出されるインクを受け
る前のプリント媒体の水分量を検出するための水分量検
出手段と、 該水分量検出手段によって水分量が検出されたプリント
媒体であって、前記インクジェットヘッドから吐出され
るインクを受ける前のプリント媒体を加熱する加熱手段
と、 前記水分量検出手段が検出した水分量に応じて、前記加
熱手段による加熱を制御する制御手段と、 を具えたことを特徴とするインクジェットプリント装
置。 - 【請求項13】 前記制御手段は、さらに、前記インク
ジェットプリント装置が用いるプリント媒体の種類に応
じて前記加熱を制御することを特徴とする請求項12に
記載のインクジェットプリント装置。 - 【請求項14】 インクジェットヘッドを用い、該イン
クジェットヘッドからプリント媒体にインクを吐出して
プリントを行うインクジェットプリント装置において、 前記プリント媒体を搬送する搬送手段と、 該搬送手段による搬送経路において、前記インクジェッ
トヘッドより上流側に設けられ、プリント媒体の水分量
を検出するための水分量検出センサと、 を具えたことを特徴とするインクジェットプリント装
置。 - 【請求項15】 前記インクジェットヘッドは、熱エネ
ルギーを利用してインクに気泡を生じさせ該気泡の生成
に伴なってインクを吐出するものであることを特徴とす
る請求項1ないし14のいずれかに記載のインクジェッ
トプリント装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19998094A JPH0858081A (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | インクジェットプリント装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19998094A JPH0858081A (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | インクジェットプリント装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0858081A true JPH0858081A (ja) | 1996-03-05 |
Family
ID=16416786
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19998094A Pending JPH0858081A (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | インクジェットプリント装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0858081A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001301131A (ja) * | 2000-04-19 | 2001-10-30 | Sharp Corp | インクジェット記録装置 |
JP2005138463A (ja) * | 2003-11-07 | 2005-06-02 | Konica Minolta Medical & Graphic Inc | インクジェットプリンタ |
JP2007001171A (ja) * | 2005-06-24 | 2007-01-11 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP2013103484A (ja) * | 2011-11-16 | 2013-05-30 | Canon Inc | インクジェット記録装置及びその制御方法 |
JP2015168148A (ja) * | 2014-03-07 | 2015-09-28 | セイコーエプソン株式会社 | 印刷装置、印刷装置の制御方法、及び、印刷装置の制御プログラム |
JP2020513347A (ja) * | 2016-11-14 | 2020-05-14 | スケッチオン インコーポレイテッド | モバイル画像形成装置、そのイメージ補正方法及び非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
-
1994
- 1994-08-24 JP JP19998094A patent/JPH0858081A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001301131A (ja) * | 2000-04-19 | 2001-10-30 | Sharp Corp | インクジェット記録装置 |
JP2005138463A (ja) * | 2003-11-07 | 2005-06-02 | Konica Minolta Medical & Graphic Inc | インクジェットプリンタ |
JP2007001171A (ja) * | 2005-06-24 | 2007-01-11 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置 |
JP4671781B2 (ja) * | 2005-06-24 | 2011-04-20 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
JP2013103484A (ja) * | 2011-11-16 | 2013-05-30 | Canon Inc | インクジェット記録装置及びその制御方法 |
JP2015168148A (ja) * | 2014-03-07 | 2015-09-28 | セイコーエプソン株式会社 | 印刷装置、印刷装置の制御方法、及び、印刷装置の制御プログラム |
JP2020513347A (ja) * | 2016-11-14 | 2020-05-14 | スケッチオン インコーポレイテッド | モバイル画像形成装置、そのイメージ補正方法及び非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0623473B1 (en) | Increased print resolution in the carriage scan axis of an inkjet printer | |
JP2986124B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
US6132021A (en) | Dynamic adjustment of under and over printing levels in a printer | |
JP3117849B2 (ja) | 記録濃度むら補正機能を有する記録装置および記録濃度むら補正方法 | |
JP4250264B2 (ja) | 記録装置及びその制御方法、コンピュータ可読メモリ | |
US20060125850A1 (en) | Method of compensating missing nozzle and printer using the same | |
JP2000108322A (ja) | 記録装置および記録方法 | |
JP2000118013A (ja) | インクジェットプリンタ用マルチパス色ずれ補正方法 | |
JPH04332652A (ja) | 記録装置 | |
JP2003072079A (ja) | 記録装置及び温度制御方法 | |
JP2000025210A (ja) | 記録装置及びその制御方法、コンピュータ可読メモリ | |
JPH10138463A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JPH07323550A (ja) | インクジェットプリント装置の制御方法およびインクジェットプリント装置 | |
JP2952077B2 (ja) | インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 | |
JPH1095150A (ja) | 記録装置及び記録方法 | |
JPH10157135A (ja) | 記録装置及び制御方法 | |
JPH0858081A (ja) | インクジェットプリント装置 | |
JPH0789099A (ja) | インクジェット記録装置及び記録方法 | |
JP3072792B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JPH0647925A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2000025208A (ja) | 記録装置及びその制御方法、コンピュータ可読メモリ | |
JP2752759B2 (ja) | インクジェット記録方法およびそれを実施するインクジェット記録装置 | |
JP3040455B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JPH08156280A (ja) | インクジェット記録装置および情報処理システム | |
JPH06278284A (ja) | 画像形成装置及びその方法 |