JPH0857552A - 冷却板のプレス成形方法及び同方法に使用するプレス金型 - Google Patents
冷却板のプレス成形方法及び同方法に使用するプレス金型Info
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- JPH0857552A JPH0857552A JP6200770A JP20077094A JPH0857552A JP H0857552 A JPH0857552 A JP H0857552A JP 6200770 A JP6200770 A JP 6200770A JP 20077094 A JP20077094 A JP 20077094A JP H0857552 A JPH0857552 A JP H0857552A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 低温域(−50℃以下)に冷却した冷却板を
有効な低温域で成形加工する方法及びプレス金型を提供
することである。 【構成】 冷却板のプレス成形を行う方法にして、冷却
板を下型及びブランクホダから共に離隔した状態に支持
する(a)工程と;下型に対して上型を相対的に下降し
て係合することにより冷却板の成形加工を行う(b)工
程とよりなる方法である。また、プレス金型は、上下動
自在な上型と協働して冷却板の成形加工を行う下型の周
囲にブランクホルダを上下動自在に設け、このブランク
ホルダに、当該ブランクホルダ及び下型の上面から離隔
した状態に冷却板を支持自在の冷却板支持手段を設けて
なるものである。また、上下動自在な上型と協働して冷
却板の成形加工を行う下型の周囲部に、当該下型の上面
から離隔した状態に冷却板を支持自在の冷却板支持手段
を設けてなるものである。
有効な低温域で成形加工する方法及びプレス金型を提供
することである。 【構成】 冷却板のプレス成形を行う方法にして、冷却
板を下型及びブランクホダから共に離隔した状態に支持
する(a)工程と;下型に対して上型を相対的に下降し
て係合することにより冷却板の成形加工を行う(b)工
程とよりなる方法である。また、プレス金型は、上下動
自在な上型と協働して冷却板の成形加工を行う下型の周
囲にブランクホルダを上下動自在に設け、このブランク
ホルダに、当該ブランクホルダ及び下型の上面から離隔
した状態に冷却板を支持自在の冷却板支持手段を設けて
なるものである。また、上下動自在な上型と協働して冷
却板の成形加工を行う下型の周囲部に、当該下型の上面
から離隔した状態に冷却板を支持自在の冷却板支持手段
を設けてなるものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばアルミ合金板等
のワークを低温域(−50℃以下)に冷却した冷却板の
プレス成形を行う方法及びその方法に使用するプレス金
型に係り、さらに詳細には、下型に対する上記冷却板の
セット時には下型、プランクホルダの上面から冷却板を
離隔して支持することにより、冷却板の温度上昇を抑制
してプレス成形を行う方法及びプレス金型に関する。
のワークを低温域(−50℃以下)に冷却した冷却板の
プレス成形を行う方法及びその方法に使用するプレス金
型に係り、さらに詳細には、下型に対する上記冷却板の
セット時には下型、プランクホルダの上面から冷却板を
離隔して支持することにより、冷却板の温度上昇を抑制
してプレス成形を行う方法及びプレス金型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばアルミ合金板等を−50℃
以下の低温域に冷却した後の冷却板のプレス成形を行う
場合、図4に示すように、下型1の周囲に上下動自在に
設けたブランクホルダ3の上面に冷却板5を直接載置し
てセットする。
以下の低温域に冷却した後の冷却板のプレス成形を行う
場合、図4に示すように、下型1の周囲に上下動自在に
設けたブランクホルダ3の上面に冷却板5を直接載置し
てセットする。
【0003】そして、その後に上型7を相対的に下降せ
しめて冷却板5を上型7とブランクホルダ3との間で挾
圧固定した後、上下の金型7,1を係合することによっ
て冷却板5の成形加工を行っている。
しめて冷却板5を上型7とブランクホルダ3との間で挾
圧固定した後、上下の金型7,1を係合することによっ
て冷却板5の成形加工を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したごとく、ブラ
ンクホルダ3の上面へ冷却板5を直接載置してセットす
ると、ブランクホルダから冷却板5への熱伝導が大き
く、冷却板5の温度上昇速度が速くなり、低温域(−5
0℃以下)に冷却したにも拘らず、低温の有効な温度域
での成形が困難になるという問題がある。
ンクホルダ3の上面へ冷却板5を直接載置してセットす
ると、ブランクホルダから冷却板5への熱伝導が大き
く、冷却板5の温度上昇速度が速くなり、低温域(−5
0℃以下)に冷却したにも拘らず、低温の有効な温度域
での成形が困難になるという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上述のごとき従
来の問題に鑑みてなされたもので、本発明の方法は、冷
却板のプレス成形を行う方法にして、冷却板を下型及び
ブランクホルダから共に離隔した状態に支持する(a)
工程と、下型に対して上型を相対的に下降して係合する
ことにより冷却板の成形加工を行う(b)工程と、より
なる冷却板のプレス成形方法である。
来の問題に鑑みてなされたもので、本発明の方法は、冷
却板のプレス成形を行う方法にして、冷却板を下型及び
ブランクホルダから共に離隔した状態に支持する(a)
工程と、下型に対して上型を相対的に下降して係合する
ことにより冷却板の成形加工を行う(b)工程と、より
なる冷却板のプレス成形方法である。
【0006】また、プレス金型は、上下動自在な上型と
協働して冷却板の成形加工を行う下型の周囲にブランク
ホルダを上下動自在に設け、このブランクホルダに、当
該ブランクホルダ及び下型の上面から離隔した状態に冷
却板を支持自在の冷却板支持手段を設けてなるものであ
る。
協働して冷却板の成形加工を行う下型の周囲にブランク
ホルダを上下動自在に設け、このブランクホルダに、当
該ブランクホルダ及び下型の上面から離隔した状態に冷
却板を支持自在の冷却板支持手段を設けてなるものであ
る。
【0007】さらに、上下動自在な上型と協働して冷却
板の成形加工を行う下型の周囲部に、当該下型の上面か
ら離隔した状態に冷却板を支持自在の冷却板支持手段を
設けてなるものである。
板の成形加工を行う下型の周囲部に、当該下型の上面か
ら離隔した状態に冷却板を支持自在の冷却板支持手段を
設けてなるものである。
【0008】そして、冷却板を支持自在の冷却板支持手
段は、ブランクホルダ又は下型の周囲に設けた上下方向
の穴内に上下動自在かつブランクホルダの上面又は下型
の上面から上端が突出自在に設けられ、かつ上方向に付
勢して設けられた支持ピンを備えてなるものであり、ま
た、穴の上縁部はアール面となし、かつみがき仕上げと
してなるものである。
段は、ブランクホルダ又は下型の周囲に設けた上下方向
の穴内に上下動自在かつブランクホルダの上面又は下型
の上面から上端が突出自在に設けられ、かつ上方向に付
勢して設けられた支持ピンを備えてなるものであり、ま
た、穴の上縁部はアール面となし、かつみがき仕上げと
してなるものである。
【0009】
【作用】前記構成により、本発明の方法においては、冷
却板は下型及びブランクホルダから共に離隔した状態に
支持され、その後に上型を相対的に下降して下型に係合
することによって冷却板のプレス成形を行うものであ
る。
却板は下型及びブランクホルダから共に離隔した状態に
支持され、その後に上型を相対的に下降して下型に係合
することによって冷却板のプレス成形を行うものであ
る。
【0010】すなわち、下型に対する冷却板のセット時
には冷却板は下型及びブランクホルダから離隔されてい
るので、下型及びブランクホルダ等から冷却板への熱の
伝達が行われることがなく、冷却板の温度上昇を抑制で
き、低温の有効な温度域で冷却板の成形加工を行うこと
ができるものである。
には冷却板は下型及びブランクホルダから離隔されてい
るので、下型及びブランクホルダ等から冷却板への熱の
伝達が行われることがなく、冷却板の温度上昇を抑制で
き、低温の有効な温度域で冷却板の成形加工を行うこと
ができるものである。
【0011】前記構成により、本発明に係るプレス金型
においては、下型上に冷却板を載置しセットすると、冷
却板はブランクホルダに設けた冷却板支持手段に支持さ
れてブランクホルダ及び下型の各上面から離隔した状態
に保持される。その後に上下の金型を係合することによ
り、冷却板の成形加工を行うことができる。
においては、下型上に冷却板を載置しセットすると、冷
却板はブランクホルダに設けた冷却板支持手段に支持さ
れてブランクホルダ及び下型の各上面から離隔した状態
に保持される。その後に上下の金型を係合することによ
り、冷却板の成形加工を行うことができる。
【0012】すなわち、下型に対する冷却板のセット時
には、ブランクホルダ、下型の各上面から離隔した状態
に支持されるので、ブランクホルダ、下型から冷却板へ
の熱伝導を防止でき、冷却板の温度上昇を抑制して有効
な低温域で冷却板の成形加工を行うことができるもので
ある。
には、ブランクホルダ、下型の各上面から離隔した状態
に支持されるので、ブランクホルダ、下型から冷却板へ
の熱伝導を防止でき、冷却板の温度上昇を抑制して有効
な低温域で冷却板の成形加工を行うことができるもので
ある。
【0013】また、本発明に係るプレス金型において
は、冷却板を下型上に載置しセットすると、下型の周囲
に設けた冷却板支持手段によって支持されて下型の上面
から離隔した状態に保持される。
は、冷却板を下型上に載置しセットすると、下型の周囲
に設けた冷却板支持手段によって支持されて下型の上面
から離隔した状態に保持される。
【0014】したがって、下型に対する冷却板のセット
時に下型から冷却板への熱伝達が防止され、冷却板を冷
却した状態の低温域に維持することができ、冷却板を低
温域に保持しての成形加工を容易に行うことができるも
のである。
時に下型から冷却板への熱伝達が防止され、冷却板を冷
却した状態の低温域に維持することができ、冷却板を低
温域に保持しての成形加工を容易に行うことができるも
のである。
【0015】また、本発明に係るプレス金型において、
冷却板を支持する冷却板支持手段は、ブランクホルダ又
は下型の周囲に設けた上下方向の穴から上端が突出自在
に設けられ、かつ上方向に付勢して設けられた支持ピン
を備えてなるものであるから、下型上への冷却板のセッ
ト時には,上記支持ピンでもって冷却板を支持し、ブラ
ンクホルダ、下型の各上面から離隔した状態に保持す
る。そして、上下の金型の係合時には付勢力に抗して穴
内に没入される。
冷却板を支持する冷却板支持手段は、ブランクホルダ又
は下型の周囲に設けた上下方向の穴から上端が突出自在
に設けられ、かつ上方向に付勢して設けられた支持ピン
を備えてなるものであるから、下型上への冷却板のセッ
ト時には,上記支持ピンでもって冷却板を支持し、ブラ
ンクホルダ、下型の各上面から離隔した状態に保持す
る。そして、上下の金型の係合時には付勢力に抗して穴
内に没入される。
【0016】すなわち冷却板はブランクホルダ、下型と
の面接触のないように支持されるものであり、ブランク
ホルダ、下型から冷却板への熱伝達を効果的に抑制する
ことができる。
の面接触のないように支持されるものであり、ブランク
ホルダ、下型から冷却板への熱伝達を効果的に抑制する
ことができる。
【0017】さらに、本発明に係るプレス金型におい
て、冷却板を支持する支持ピンを上下動自在に案内する
穴の上縁部はアール面に形成し、かつみがき仕上として
あるので、支持ピンが上下動する際にかじり現象を生じ
ることがないものである。
て、冷却板を支持する支持ピンを上下動自在に案内する
穴の上縁部はアール面に形成し、かつみがき仕上として
あるので、支持ピンが上下動する際にかじり現象を生じ
ることがないものである。
【0018】
【実施例】図1を参照するに、本実施例に係るプレス金
型は、従来のプレス金型と同様に下型1の周囲にブラン
クホルダ3を上下動自在に備え、かつ下型1と協働して
冷却板5の成形加工を行う上型7を上下動自在に備えて
いる。前記下型1に対してブランクホルダ3が上下動す
る構成や、プレス機械によって上型7を上下動する構成
は公知の構成であるので、ブランクホルダ3,上型7を
上下動するための構成についての説明は省略する。
型は、従来のプレス金型と同様に下型1の周囲にブラン
クホルダ3を上下動自在に備え、かつ下型1と協働して
冷却板5の成形加工を行う上型7を上下動自在に備えて
いる。前記下型1に対してブランクホルダ3が上下動す
る構成や、プレス機械によって上型7を上下動する構成
は公知の構成であるので、ブランクホルダ3,上型7を
上下動するための構成についての説明は省略する。
【0019】本実施例においては、前記冷却板5のセッ
ト時に、前記下型1及びブランクホルダ3の上面から冷
却板5を離隔して支持するための冷却板支持手段9が前
記ブランクホルダ3の複数箇所に設けられている。
ト時に、前記下型1及びブランクホルダ3の上面から冷
却板5を離隔して支持するための冷却板支持手段9が前
記ブランクホルダ3の複数箇所に設けられている。
【0020】上記冷却板支持手段9は、本実施例におい
ては、図2に示すように、ブランクホルダ3に上下方向
の穴11を設け、この穴11内に支持ピン13を上下動
自在に備えているものである。
ては、図2に示すように、ブランクホルダ3に上下方向
の穴11を設け、この穴11内に支持ピン13を上下動
自在に備えているものである。
【0021】上記支持ピン13は、当該支持ピン13と
穴11の底部との間に弾装した例えばコイルスプリング
等のごとき弾性部材15によって常に上方向へ付勢され
ている。上記支持ピン13の上端部13Eは、冷却板5
との接触面積を少なくすべく半球形状に形成されてお
り、常態においては、前記弾性部材15の作用によって
支持ピン13の上端部13Eはブランクホルダ3の上面
より突出した状態に保持されている。
穴11の底部との間に弾装した例えばコイルスプリング
等のごとき弾性部材15によって常に上方向へ付勢され
ている。上記支持ピン13の上端部13Eは、冷却板5
との接触面積を少なくすべく半球形状に形成されてお
り、常態においては、前記弾性部材15の作用によって
支持ピン13の上端部13Eはブランクホルダ3の上面
より突出した状態に保持されている。
【0022】上記支持ピン13を上下動自在に案内する
穴11のガイド孔部11Gの上縁部11Eは、支持ピン
13の上下動時にかじり現象を生じないように比較的大
きなRで、面取りを行ったR(アール)面に形成してあ
り、かつ研削加工を行ったみがき仕上げ面になってい
る。
穴11のガイド孔部11Gの上縁部11Eは、支持ピン
13の上下動時にかじり現象を生じないように比較的大
きなRで、面取りを行ったR(アール)面に形成してあ
り、かつ研削加工を行ったみがき仕上げ面になってい
る。
【0023】上記構成により、下型1上に冷却板5をセ
ットするとき、冷却板5はブランクホルダ3に備えた複
数の冷却板支持手段9における複数の支持ピン13に支
持され、下型1及びブランクホルダ3の上面から離隔し
た状態に保持される(図1(A)参照)。前記支持ピン
13の上端部13Eは半球状に形成してあるので、支持
ピン13と冷却板5は点接触となる。
ットするとき、冷却板5はブランクホルダ3に備えた複
数の冷却板支持手段9における複数の支持ピン13に支
持され、下型1及びブランクホルダ3の上面から離隔し
た状態に保持される(図1(A)参照)。前記支持ピン
13の上端部13Eは半球状に形成してあるので、支持
ピン13と冷却板5は点接触となる。
【0024】したがって、冷却板5のセット時に下型1
及びブランクホルダ3が冷却板5と直接接触するような
ことがなく、冷却板5への熱伝達が抑制され、冷却板5
は低温(−50℃以下)に保持される。
及びブランクホルダ3が冷却板5と直接接触するような
ことがなく、冷却板5への熱伝達が抑制され、冷却板5
は低温(−50℃以下)に保持される。
【0025】上述のごとく冷却板支持手段9の支持ピン
13によって冷却板5を支持した状態にあるときに、上
型7を相対的に下降せしめると、先ず、上型7の周囲部
分が冷却板5に接触し、冷却板支持手段9における弾性
部材15の付勢力に抗して支持ピン13、冷却板5を押
し下げ、ブランクホルダ3との間に冷却板5の周囲部分
を挾圧固定する(図1(B)参照)。
13によって冷却板5を支持した状態にあるときに、上
型7を相対的に下降せしめると、先ず、上型7の周囲部
分が冷却板5に接触し、冷却板支持手段9における弾性
部材15の付勢力に抗して支持ピン13、冷却板5を押
し下げ、ブランクホルダ3との間に冷却板5の周囲部分
を挾圧固定する(図1(B)参照)。
【0026】ブランクホルダ3と上型7とによって冷却
板5を挾圧固定した後に、上型7をさらに下降せしめる
と、ブランクホルダ3が下降され、冷却板5が下型1の
上面に接触し(図1(C)参照)、その後に下型1と上
型7とが係合して冷却板5の成形加工が行われる(図1
(D)参照)。
板5を挾圧固定した後に、上型7をさらに下降せしめる
と、ブランクホルダ3が下降され、冷却板5が下型1の
上面に接触し(図1(C)参照)、その後に下型1と上
型7とが係合して冷却板5の成形加工が行われる(図1
(D)参照)。
【0027】すなわち、この実施例においては、冷却板
5のセット時には下型1及びブランクホルダ3から冷却
板5を離隔した状態に保持するので、直接接触すること
により冷却板5の温度が上昇するようなことがなく、冷
却板5を低温域(−50℃以下)に保持することができ
るものである。
5のセット時には下型1及びブランクホルダ3から冷却
板5を離隔した状態に保持するので、直接接触すること
により冷却板5の温度が上昇するようなことがなく、冷
却板5を低温域(−50℃以下)に保持することができ
るものである。
【0028】そして、上型7を相対的に下降して下型1
と上型7とを係合することによって冷却板5の成形加工
を行うものであるから、冷却板5を低温域に保持しての
成形加工を容易に行うことができるものである。
と上型7とを係合することによって冷却板5の成形加工
を行うものであるから、冷却板5を低温域に保持しての
成形加工を容易に行うことができるものである。
【0029】図3は第2実施例を示すものである。
【0030】この第2実施例は、下型1を雌型とし、上
型7を雄型とした構成であって、かつ上型7の周囲にブ
ランクホルダ3を備えた構成である。
型7を雄型とした構成であって、かつ上型7の周囲にブ
ランクホルダ3を備えた構成である。
【0031】したがって、この第2実施例においては、
下型1の周縁部に複数の冷却板支持手段9を設けて、こ
の冷却板支持手段9によって冷却板5を支持する構成と
したものである。
下型1の周縁部に複数の冷却板支持手段9を設けて、こ
の冷却板支持手段9によって冷却板5を支持する構成と
したものである。
【0032】この第2実施例の構成においては、冷却板
5のセット時には冷却板支持手段9によって冷却板5が
支持されて、下型1の上面に冷却板5が直接接触するよ
うなことがないので、この第2実施例においても、前記
第1実施例と同様の効果を奏するものである。
5のセット時には冷却板支持手段9によって冷却板5が
支持されて、下型1の上面に冷却板5が直接接触するよ
うなことがないので、この第2実施例においても、前記
第1実施例と同様の効果を奏するものである。
【0033】なお、本発明は前述のごとき実施例に限る
ものではなく、適宜の変更を行うことにより、その他の
態様でも実施可能なものである。例えば、冷却板支持手
段の構成として、ブランクホルダあるいは下型の周縁部
の上面から低温の例えば液体窒素などのごとき冷却流体
を噴出せしめて、冷却板とブランクホルダ域は下型の上
面との間に冷却流体の層を形成し、この冷却流体の層で
もって冷却板を支持する構成とすることも可能である。
この場合、上記上面に冷却流体用の溝又は凹部を設ける
ことが望ましい。
ものではなく、適宜の変更を行うことにより、その他の
態様でも実施可能なものである。例えば、冷却板支持手
段の構成として、ブランクホルダあるいは下型の周縁部
の上面から低温の例えば液体窒素などのごとき冷却流体
を噴出せしめて、冷却板とブランクホルダ域は下型の上
面との間に冷却流体の層を形成し、この冷却流体の層で
もって冷却板を支持する構成とすることも可能である。
この場合、上記上面に冷却流体用の溝又は凹部を設ける
ことが望ましい。
【0034】また、冷却して加工するワークとしては、
アルミ合金板に限ることなく、例えば制振鋼板等におい
ても効果的に成形加工できるものである。
アルミ合金板に限ることなく、例えば制振鋼板等におい
ても効果的に成形加工できるものである。
【0035】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、本発明の方法においては、冷却板は下型及び
ブランクホルダから共に離隔した状態に支持され、その
後に上型を相対的に下降して下型に係合することによっ
て冷却板のプレス成形を行うものであるから、下型に対
する冷却板のセット時には、冷却板は下型及びブランク
ホルダから離隔されており、下型及びブランクホルダ等
から冷却板への熱の伝達が行われることがなく、冷却板
の温度上昇を抑制でき、低温の有効な温度域で冷却板の
成形加工を行うことができるものである。
るように、本発明の方法においては、冷却板は下型及び
ブランクホルダから共に離隔した状態に支持され、その
後に上型を相対的に下降して下型に係合することによっ
て冷却板のプレス成形を行うものであるから、下型に対
する冷却板のセット時には、冷却板は下型及びブランク
ホルダから離隔されており、下型及びブランクホルダ等
から冷却板への熱の伝達が行われることがなく、冷却板
の温度上昇を抑制でき、低温の有効な温度域で冷却板の
成形加工を行うことができるものである。
【0036】本発明に係るプレス金型においては、下型
上に冷却板を載置しセットすると、冷却板はブランクホ
ルダに設けた冷却板支持手段に支持されて、ブランクホ
ルダ及び下型の各上面から離隔した状態に保持され、そ
の後に上下の金型を係合することにより、冷却板の成形
加工が行われるものである。
上に冷却板を載置しセットすると、冷却板はブランクホ
ルダに設けた冷却板支持手段に支持されて、ブランクホ
ルダ及び下型の各上面から離隔した状態に保持され、そ
の後に上下の金型を係合することにより、冷却板の成形
加工が行われるものである。
【0037】すなわち、下型に対する冷却板のセット時
には、ブランクホルダ、下型の各上面から離隔した状態
に支持されるので、ブランクホルダ、下型から冷却板へ
の熱伝導を防止でき、冷却板の温度上昇を抑制して有効
な低音域で冷却板の成形加工を容易に行うことができる
ものである。
には、ブランクホルダ、下型の各上面から離隔した状態
に支持されるので、ブランクホルダ、下型から冷却板へ
の熱伝導を防止でき、冷却板の温度上昇を抑制して有効
な低音域で冷却板の成形加工を容易に行うことができる
ものである。
【0038】また、本発明に係るプレス金型において
は、冷却板を下型上に載置しセットすると、下型の周囲
に設けた冷却板支持手段によって支持されて下型の上面
から離隔した状態に保持され、下型に対する冷却板のセ
ット時に下型から冷却板への熱伝達が防止される。
は、冷却板を下型上に載置しセットすると、下型の周囲
に設けた冷却板支持手段によって支持されて下型の上面
から離隔した状態に保持され、下型に対する冷却板のセ
ット時に下型から冷却板への熱伝達が防止される。
【0039】したがって、冷却板を冷却した状態の低温
域に維持することが容易であり、冷却板を低温域に保持
しての成形加工を容易に行うことができるものである。
域に維持することが容易であり、冷却板を低温域に保持
しての成形加工を容易に行うことができるものである。
【0040】また、本発明に係るプレス金型において、
冷却板を支持する冷却板支持手段は、ブランクホルダ又
は下型の周囲に設けた上下方向の穴から上端が突出自在
に設けられ、かつ上方向に付勢して設けられた支持ピン
を備えてなるものであるから、下型上への冷却板のセッ
ト時には,上記支持ピンでもって冷却板を支持し、ブラ
ンクホルダ、下型の各上面から離隔した状態に保持する
ことができる。
冷却板を支持する冷却板支持手段は、ブランクホルダ又
は下型の周囲に設けた上下方向の穴から上端が突出自在
に設けられ、かつ上方向に付勢して設けられた支持ピン
を備えてなるものであるから、下型上への冷却板のセッ
ト時には,上記支持ピンでもって冷却板を支持し、ブラ
ンクホルダ、下型の各上面から離隔した状態に保持する
ことができる。
【0041】すなわち冷却板はブランクホルダ、下型と
の面接触のないように支持されるものであり、ブランク
ホルダ、下型から冷却板への熱伝達を効果的に抑制する
ことができる。
の面接触のないように支持されるものであり、ブランク
ホルダ、下型から冷却板への熱伝達を効果的に抑制する
ことができる。
【0042】さらに、本発明に係るプレス金型におい
て、冷却板を支持する支持ピンを上下動自在に案内する
穴の上縁部はアール面に形成し、かつみがき仕上として
あるので、支持ピンが上下動する際にかじり現象を生じ
ることがないものである。
て、冷却板を支持する支持ピンを上下動自在に案内する
穴の上縁部はアール面に形成し、かつみがき仕上として
あるので、支持ピンが上下動する際にかじり現象を生じ
ることがないものである。
【図1】本発明の1実施例に係るプレス金型の主要部の
構成及び作用を示す説明図である。
構成及び作用を示す説明図である。
【図2】冷却板支持手段の詳細を示す拡大図である。
【図3】第2実施例に係るプレス金型の主要部を示す説
明図である。
明図である。
【図4】従来のプレス金型の主要部を示す説明図であ
る。
る。
1 下型 3 ブランクホルダ 5 冷却板 7 上型 9 冷却板支持手段 13 支持ピン
Claims (5)
- 【請求項1】 冷却板のプレス成形を行う方法にして、
次の各工程よりなることを特徴とする冷却板のプレス成
形方法。 (a) 冷却板を下型及びブランクホルダから共に離隔した
状態に支持する工程、 (b) 下型に対して上型を相対的に下降して係合すること
により冷却板の成形加工を行う工程。 - 【請求項2】 上下動自在な上型と協働して冷却板の成
形加工を行う下型の周囲にブランクホルダを上下動自在
に設け、このブランクホルダに、当該ブランクホルダお
よび下型の上面から離隔した状態に冷却板を支持自在の
冷却板支持手段を設けてなることを特徴とするプレス金
型。 - 【請求項3】 上下動自在な上型と協働して冷却板の成
形加工を行う下型の周囲部に、当該下型の上面から離隔
した状態に冷却板を支持自在の冷却板支持手段を設けて
なることを特徴とするプレス金型。 - 【請求項4】 冷却板を支持自在の冷却板支持手段は、
ブランクホルダ又は下型の周囲に設けた上下方向の穴内
に上下動自在かつブランクホルダの上面又は下型の上面
から上端が突出自在に設けられ、かつ上方向に付勢して
設けられた支持ピンを備えてなることを特徴とする請求
項2又は3に記載のプレス金型。 - 【請求項5】 穴の上縁部はアール面となし、かつみが
き仕上げとしてなることを特徴とする請求項4に記載の
プレス金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6200770A JPH0857552A (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | 冷却板のプレス成形方法及び同方法に使用するプレス金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6200770A JPH0857552A (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | 冷却板のプレス成形方法及び同方法に使用するプレス金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0857552A true JPH0857552A (ja) | 1996-03-05 |
Family
ID=16429892
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6200770A Pending JPH0857552A (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | 冷却板のプレス成形方法及び同方法に使用するプレス金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0857552A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014087837A (ja) * | 2012-10-31 | 2014-05-15 | Aisin Takaoka Ltd | アルミニウム合金材のダイクエンチ装置およびダイクエンチ方法 |
CN108296339A (zh) * | 2018-05-25 | 2018-07-20 | 南通益颖机械科技有限公司 | 一种轮罩深腔随动成型结构 |
-
1994
- 1994-08-25 JP JP6200770A patent/JPH0857552A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014087837A (ja) * | 2012-10-31 | 2014-05-15 | Aisin Takaoka Ltd | アルミニウム合金材のダイクエンチ装置およびダイクエンチ方法 |
CN108296339A (zh) * | 2018-05-25 | 2018-07-20 | 南通益颖机械科技有限公司 | 一种轮罩深腔随动成型结构 |
CN108296339B (zh) * | 2018-05-25 | 2019-08-02 | 南通益颖机械科技有限公司 | 一种轮罩深腔随动成型结构 |
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