JPH0854234A - 三次元座標位置計測方法 - Google Patents
三次元座標位置計測方法Info
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- JPH0854234A JPH0854234A JP19040094A JP19040094A JPH0854234A JP H0854234 A JPH0854234 A JP H0854234A JP 19040094 A JP19040094 A JP 19040094A JP 19040094 A JP19040094 A JP 19040094A JP H0854234 A JPH0854234 A JP H0854234A
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- dimensional coordinate
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 例えば気温の変化による熱変形や移動時の振
動等に起因する誤差を計測直前にその場で補正すること
ができて,三次元座標位置計測を簡便に行うことのでき
る三次元座標位置計測方法。 【構成】 本方法は,第1,第2ミラーの回転中心4
a,7aを結ぶ基準軸20からの距離の真値が既知の第
1,第2,第3ターゲット21,22,23にそれぞれ
投光したときの投光角度及び撮像角度を計測し,これら
の計測値に基づいてそれぞれの誤差量を演算し,これら
の誤差量を用いて被測定物5上のスポット像6の座標位
置を補正するように構成されている。上記構成により,
高精度計測を行うことができる。
動等に起因する誤差を計測直前にその場で補正すること
ができて,三次元座標位置計測を簡便に行うことのでき
る三次元座標位置計測方法。 【構成】 本方法は,第1,第2ミラーの回転中心4
a,7aを結ぶ基準軸20からの距離の真値が既知の第
1,第2,第3ターゲット21,22,23にそれぞれ
投光したときの投光角度及び撮像角度を計測し,これら
の計測値に基づいてそれぞれの誤差量を演算し,これら
の誤差量を用いて被測定物5上のスポット像6の座標位
置を補正するように構成されている。上記構成により,
高精度計測を行うことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は三次元座標位置計測方法
に係り,詳しくは三角測量の原理を利用した三次元座標
位置計測装置が持つ装置誤差を校正するキャリブレーシ
ョン方法に関するものである。
に係り,詳しくは三角測量の原理を利用した三次元座標
位置計測装置が持つ装置誤差を校正するキャリブレーシ
ョン方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より,被測定物の三次元座標位置を
非接触で計測する手法の1つとして,三角測量の原理が
広く用いられている。図9は,この三角測量の原理を用
いた三次元座標位置計測装置の一例を示している。この
三次元座標位置計測装置1では,光源2からレーザ光3
が投光されると,第1ミラー4を介して被測定物5上に
スポット像6が形成される。このスポット像6は第2ミ
ラー7を介して集光部8に集光され,ここに設けられた
光学センサ8a上に撮像される。第1ミラー4の回転角
度及び第2ミラー7の回転角度はそれぞれ第1駆動部9
及び第2駆動部10に内蔵された第1エンコーダ11及
び第2エンコーダ12により検出され,制御部13に入
力される。また,光源2と集光部8とは回転構造部14
a内に一体的に取り付けられ,装置1の支持構造部14
b上に矢印A方向に回転自在に取り付けられている。こ
の回転構造部14aの回転角度は第3駆動部15に内蔵
された第3エンコーダ16により検出され,制御部13
に入力される。第1ミラー4の回転中心4aと第2ミラ
ー7の回転中心7aとの間の距離Lは三角測量の基準距
離Lであり,一定値である。この従来装置1による計測
手順について以下述べる。操作部17の所定操作によ
り,第3駆動部15が駆動されて回転構造部14aが回
転される。さらに,第1ミラー4が回転されて被測定物
5上にレーザ光3が投光され,この被測定物5上にスポ
ット像6が照射される。そして,第2ミラー7が回転さ
れてスポット像6が第2ミラー7により反射され光学セ
ンサ8a上に結像される。この結像された像の位置は光
学センサ8aによって検出され,像検出部18を介して
スポット像の結像位置情報に変換され制御部13に入力
される。この結像位置情報に基づき,さらに第2ミラー
7が回転制御される。そして,光学センサ8a上に結像
されたスポット像が例えば光学センサ8aの中心点位置
となったとき,第2ミラー7の回転角度及び第1ミラー
4の回転角度が求められる。これら求められた両回転角
度及び第1ミラー4の回転中心4aと第2ミラー7の回
転中心7aとの間の距離Lから被測定物5上のスポット
像6の座標位置が演算される。以下,スポット像6の三
次元座標位置の演算原理について図10を参照しつつ説
明する。これは三角測量の原理そのものであり,図10
における三角形ABCの各頂点は,図9における第1ミ
ラー4の回転中心4a,第2ミラー7の回転中心7a及
びスポット像6にそれぞれ相当する。従って,上記基準
距離Lは,ここでは頂点A,B間の距離となる。座標系
の各軸は次のように設定する。直線ABをZ軸とし,頂
点Aから頂点Bに向かう方向を正方向とする。線分AB
の中点Oを通って直線ABと直交する軸を図10に示す
ようにX軸及びY軸とする。図9における回転構造物1
4aの回転軸はここではZ軸と一致する。従って,回転
構造部14aが回転することにより,この三角形ABC
はZ軸を,すなわち,辺ABを回転軸として回転するこ
とになる。さらに,三角形ABCが作る平面とXY平面
との交線をR軸とする。辺AC,辺ABがR軸となす角
度をそれぞれ順番にθ1及びθ2とする。ただしこれら
の角度は図中の矢印P及びQの方向を正方向とする。ま
た,R軸とY軸とのなす角度をφとする。ただし,矢印
Sの方向を正方向とする。第1エンコーダ11により計
測される第1ミラー4の回転角度からθ1を算出し,第
2エンコーダ12により計測される第2ミラー7の回転
角度からθ2を算出する。また,第3エンコーダ16に
よって計測される第3駆動部15の回転量をφとする。
このとき,スポット像6のR軸上の座標位置Rは次のよ
うに表される。
非接触で計測する手法の1つとして,三角測量の原理が
広く用いられている。図9は,この三角測量の原理を用
いた三次元座標位置計測装置の一例を示している。この
三次元座標位置計測装置1では,光源2からレーザ光3
が投光されると,第1ミラー4を介して被測定物5上に
スポット像6が形成される。このスポット像6は第2ミ
ラー7を介して集光部8に集光され,ここに設けられた
光学センサ8a上に撮像される。第1ミラー4の回転角
度及び第2ミラー7の回転角度はそれぞれ第1駆動部9
及び第2駆動部10に内蔵された第1エンコーダ11及
び第2エンコーダ12により検出され,制御部13に入
力される。また,光源2と集光部8とは回転構造部14
a内に一体的に取り付けられ,装置1の支持構造部14
b上に矢印A方向に回転自在に取り付けられている。こ
の回転構造部14aの回転角度は第3駆動部15に内蔵
された第3エンコーダ16により検出され,制御部13
に入力される。第1ミラー4の回転中心4aと第2ミラ
ー7の回転中心7aとの間の距離Lは三角測量の基準距
離Lであり,一定値である。この従来装置1による計測
手順について以下述べる。操作部17の所定操作によ
り,第3駆動部15が駆動されて回転構造部14aが回
転される。さらに,第1ミラー4が回転されて被測定物
5上にレーザ光3が投光され,この被測定物5上にスポ
ット像6が照射される。そして,第2ミラー7が回転さ
れてスポット像6が第2ミラー7により反射され光学セ
ンサ8a上に結像される。この結像された像の位置は光
学センサ8aによって検出され,像検出部18を介して
スポット像の結像位置情報に変換され制御部13に入力
される。この結像位置情報に基づき,さらに第2ミラー
7が回転制御される。そして,光学センサ8a上に結像
されたスポット像が例えば光学センサ8aの中心点位置
となったとき,第2ミラー7の回転角度及び第1ミラー
4の回転角度が求められる。これら求められた両回転角
度及び第1ミラー4の回転中心4aと第2ミラー7の回
転中心7aとの間の距離Lから被測定物5上のスポット
像6の座標位置が演算される。以下,スポット像6の三
次元座標位置の演算原理について図10を参照しつつ説
明する。これは三角測量の原理そのものであり,図10
における三角形ABCの各頂点は,図9における第1ミ
ラー4の回転中心4a,第2ミラー7の回転中心7a及
びスポット像6にそれぞれ相当する。従って,上記基準
距離Lは,ここでは頂点A,B間の距離となる。座標系
の各軸は次のように設定する。直線ABをZ軸とし,頂
点Aから頂点Bに向かう方向を正方向とする。線分AB
の中点Oを通って直線ABと直交する軸を図10に示す
ようにX軸及びY軸とする。図9における回転構造物1
4aの回転軸はここではZ軸と一致する。従って,回転
構造部14aが回転することにより,この三角形ABC
はZ軸を,すなわち,辺ABを回転軸として回転するこ
とになる。さらに,三角形ABCが作る平面とXY平面
との交線をR軸とする。辺AC,辺ABがR軸となす角
度をそれぞれ順番にθ1及びθ2とする。ただしこれら
の角度は図中の矢印P及びQの方向を正方向とする。ま
た,R軸とY軸とのなす角度をφとする。ただし,矢印
Sの方向を正方向とする。第1エンコーダ11により計
測される第1ミラー4の回転角度からθ1を算出し,第
2エンコーダ12により計測される第2ミラー7の回転
角度からθ2を算出する。また,第3エンコーダ16に
よって計測される第3駆動部15の回転量をφとする。
このとき,スポット像6のR軸上の座標位置Rは次のよ
うに表される。
【数1】 ここで,第1ミラー4及び第2ミラー7の各回転角度か
らθ1及びθ2を算出する方法は次の通りである。先ず
第1ミラー4側であるが,θ1=0となるときに第1ミ
ラー4の回転角度計測値が概略0となるように第1エン
コーダ11を取り付ける。そして,θ1=0のときの第
1ミラー4の回転角度予測値の0値からのずれを第1エ
ンコーダ11の零点オフセットと定義する。第2エンコ
ーダ12の零点オフセットも同様に定義する。第1エン
コーダ11及び第2エンコーダ12の各零点オフセット
量はあらかじめ計測しておく。第1エンコーダ11で計
測される第1ミラー4の回転角度から第1エンコーダ1
1の零点オフセットを差し引いた後の値を,光軸角度は
ミラー角度の2倍なので2倍するとθ1となる。第2エ
ンコーダ12により計測される第2ミラー7の回転角度
から同様にθ2が得られる。角度φの値を算出するため
の第3エンコーダ16にも零点オフセットが存在する
が,これは装置1の座標系が零点オフセット分だけ回転
するだけであり,座標位置計測値の誤差に寄与しない。
らθ1及びθ2を算出する方法は次の通りである。先ず
第1ミラー4側であるが,θ1=0となるときに第1ミ
ラー4の回転角度計測値が概略0となるように第1エン
コーダ11を取り付ける。そして,θ1=0のときの第
1ミラー4の回転角度予測値の0値からのずれを第1エ
ンコーダ11の零点オフセットと定義する。第2エンコ
ーダ12の零点オフセットも同様に定義する。第1エン
コーダ11及び第2エンコーダ12の各零点オフセット
量はあらかじめ計測しておく。第1エンコーダ11で計
測される第1ミラー4の回転角度から第1エンコーダ1
1の零点オフセットを差し引いた後の値を,光軸角度は
ミラー角度の2倍なので2倍するとθ1となる。第2エ
ンコーダ12により計測される第2ミラー7の回転角度
から同様にθ2が得られる。角度φの値を算出するため
の第3エンコーダ16にも零点オフセットが存在する
が,これは装置1の座標系が零点オフセット分だけ回転
するだけであり,座標位置計測値の誤差に寄与しない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来の
三次元座標位置計測装置1では,構造物の部品寸法誤差
や組立誤差,あるいは温度変化にともなう熱膨張収縮効
果等により基準距離Lに誤差が生じる。また,第1エン
コーダ11及び第2エンコーダ12には零点オフセット
が必ず存在する。これらの誤差の概略値は組立時に計測
して装置パラメータとして補正できるが,装置1の使用
状況に応じて誤差量は僅かであるがその後も変化する。
この変化が計測誤差として現れるため,高精度の三次元
計測が行えなかった。本発明は,上記事情に鑑みてなさ
れたものであり,例えば気温の変化による熱変形や移動
時の振動等に起因する誤差を計測直前にその場で補正す
ることができて,高精度の三次元座標位置計測を簡便に
行うことができる三次元座標位置計測方法を提供するこ
とを目的とするものである。
三次元座標位置計測装置1では,構造物の部品寸法誤差
や組立誤差,あるいは温度変化にともなう熱膨張収縮効
果等により基準距離Lに誤差が生じる。また,第1エン
コーダ11及び第2エンコーダ12には零点オフセット
が必ず存在する。これらの誤差の概略値は組立時に計測
して装置パラメータとして補正できるが,装置1の使用
状況に応じて誤差量は僅かであるがその後も変化する。
この変化が計測誤差として現れるため,高精度の三次元
計測が行えなかった。本発明は,上記事情に鑑みてなさ
れたものであり,例えば気温の変化による熱変形や移動
時の振動等に起因する誤差を計測直前にその場で補正す
ることができて,高精度の三次元座標位置計測を簡便に
行うことができる三次元座標位置計測方法を提供するこ
とを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明は,被測定物にスポット光を投光し,該投
光点から所定距離隔てた撮像面で上記被測定物上に投射
されたスポット像を撮像し,上記スポット光の投光角
度,上記スポット像の撮像角度および上記投光点と上記
撮像面との間の距離を用いて三角測量を行うことにより
上記被測定物上のスポット像の位置座標を演算する三次
元座標位置計測方法において,上記投光点と上記撮像面
とを結ぶ基準軸からの距離の真値が既知の少なくとも3
個の基準点についてそれぞれ上記投光角度および撮像角
度を計測し,上記各計測値に基づいてそれぞれの誤差量
を演算し,上記各誤差量を用いて上記被測定物上のスポ
ット像の位置座標を補正することを特徴とする三次元座
標位置計測方法として構成されている。また第2の発明
は,被測定物にスポット光を投光し,該投光点から所定
距離隔てた撮像面で上記被測定物上に投射されたスポッ
ト像を撮像し,上記スポット光の投光角度,上記スポッ
ト像の撮像角度および上記投光点と上記撮像面との間の
距離を用いて三角測量を行うことにより上記被測定物上
のスポット像の位置座標を演算する三次元座標位置計測
方法において,上記投光点と上記撮像面とを結ぶ基準軸
からの距離の真値が既知の少なくとも3個の基準点を上
記投光角度又は上記撮像角度のうちのいずれか一方が既
知の角度となるように配置しておき,上記各基準点につ
いてそれぞれ上記投光角度又は上記撮像角度のうちの未
知の方の角度を計測し,上記各計測値に基づいてそれぞ
れの誤差量を演算し,上記各誤差量を用いて上記被測定
物上のスポット像の位置座標を補正することを特徴とす
る三次元座標位置計測方法として構成されている。さら
には,上記投光角度の誤差量と撮像角度の誤差量とが等
しいと仮定して,上記計測すべき基準点の数を2個とす
ることを特徴とする三次元座標位置計測方法である。
に第1の発明は,被測定物にスポット光を投光し,該投
光点から所定距離隔てた撮像面で上記被測定物上に投射
されたスポット像を撮像し,上記スポット光の投光角
度,上記スポット像の撮像角度および上記投光点と上記
撮像面との間の距離を用いて三角測量を行うことにより
上記被測定物上のスポット像の位置座標を演算する三次
元座標位置計測方法において,上記投光点と上記撮像面
とを結ぶ基準軸からの距離の真値が既知の少なくとも3
個の基準点についてそれぞれ上記投光角度および撮像角
度を計測し,上記各計測値に基づいてそれぞれの誤差量
を演算し,上記各誤差量を用いて上記被測定物上のスポ
ット像の位置座標を補正することを特徴とする三次元座
標位置計測方法として構成されている。また第2の発明
は,被測定物にスポット光を投光し,該投光点から所定
距離隔てた撮像面で上記被測定物上に投射されたスポッ
ト像を撮像し,上記スポット光の投光角度,上記スポッ
ト像の撮像角度および上記投光点と上記撮像面との間の
距離を用いて三角測量を行うことにより上記被測定物上
のスポット像の位置座標を演算する三次元座標位置計測
方法において,上記投光点と上記撮像面とを結ぶ基準軸
からの距離の真値が既知の少なくとも3個の基準点を上
記投光角度又は上記撮像角度のうちのいずれか一方が既
知の角度となるように配置しておき,上記各基準点につ
いてそれぞれ上記投光角度又は上記撮像角度のうちの未
知の方の角度を計測し,上記各計測値に基づいてそれぞ
れの誤差量を演算し,上記各誤差量を用いて上記被測定
物上のスポット像の位置座標を補正することを特徴とす
る三次元座標位置計測方法として構成されている。さら
には,上記投光角度の誤差量と撮像角度の誤差量とが等
しいと仮定して,上記計測すべき基準点の数を2個とす
ることを特徴とする三次元座標位置計測方法である。
【0005】
【作用】第1の発明によれば,被測定物にスポット光を
投光し,該投光点から所定距離隔てた撮像面で上記被測
定物上に投射されたスポット像を撮像し,上記スポット
光の投光角度,上記スポット像の撮像角度及び上記投光
点と上記撮像面との間の距離を用いて三角測量を行うこ
とにより,上記被測定物上のスポット像の位置座標を演
算するに際し,上記投光点と上記撮像面とを結ぶ基準軸
からの距離の真値が既知の少なくとも3個の基準点につ
いてそれぞれ上記投光角度及び撮像角度が計測される。
上記各計測値に基づいてそれぞれの誤差量が演算され
る。上記各誤差量を用いて上記被測定物上のスポット像
の位置座標が補正される。これにより,例えば気温の変
化による熱変形や移動時の振動等に起因する誤差を計測
直前にその場で補正することが可能となり,高精度の三
次元座標位置計測を簡便に行うことができる。また,第
2の発明によれば,上記被測定物上のスポット像の位置
座標を演算するに際し,上記投光点と上記撮像面とを結
ぶ基準軸からの距離の真値が既知の少なくとも3個の基
準点が上記投光角度または上記撮像角度のうちのいずれ
か一方だけが既知の角度となるように配置される。上記
各基準点についてそれぞれ上記投光角度または上記撮像
角度のうちの未知の方の角度が計測される。上記各計測
値に基づいてそれぞれの誤差量が演算される。上記各誤
差量を用いて上記被測定物上のスポット像の座標位置が
補正される。この場合は,上記投光角度または上記撮像
角度のうちのいずれか一方の計測ですむ。さらに,上記
投光角度の誤差量と撮像角度の誤差量とが等しいと仮定
して,上記計測すべき基準点の数を2個とすれば,さら
に計測数を減じることができる。
投光し,該投光点から所定距離隔てた撮像面で上記被測
定物上に投射されたスポット像を撮像し,上記スポット
光の投光角度,上記スポット像の撮像角度及び上記投光
点と上記撮像面との間の距離を用いて三角測量を行うこ
とにより,上記被測定物上のスポット像の位置座標を演
算するに際し,上記投光点と上記撮像面とを結ぶ基準軸
からの距離の真値が既知の少なくとも3個の基準点につ
いてそれぞれ上記投光角度及び撮像角度が計測される。
上記各計測値に基づいてそれぞれの誤差量が演算され
る。上記各誤差量を用いて上記被測定物上のスポット像
の位置座標が補正される。これにより,例えば気温の変
化による熱変形や移動時の振動等に起因する誤差を計測
直前にその場で補正することが可能となり,高精度の三
次元座標位置計測を簡便に行うことができる。また,第
2の発明によれば,上記被測定物上のスポット像の位置
座標を演算するに際し,上記投光点と上記撮像面とを結
ぶ基準軸からの距離の真値が既知の少なくとも3個の基
準点が上記投光角度または上記撮像角度のうちのいずれ
か一方だけが既知の角度となるように配置される。上記
各基準点についてそれぞれ上記投光角度または上記撮像
角度のうちの未知の方の角度が計測される。上記各計測
値に基づいてそれぞれの誤差量が演算される。上記各誤
差量を用いて上記被測定物上のスポット像の座標位置が
補正される。この場合は,上記投光角度または上記撮像
角度のうちのいずれか一方の計測ですむ。さらに,上記
投光角度の誤差量と撮像角度の誤差量とが等しいと仮定
して,上記計測すべき基準点の数を2個とすれば,さら
に計測数を減じることができる。
【0006】
【実施例】以下添付図面を参照して,本発明を具体化し
た実施例につき説明し,本発明の理解に供する。尚,以
下の実施例は,本発明を具体化した一例であって,本発
明の技術的範囲を限定する性格のものではない。ここ
に,図1は第1の発明の第1の実施例に係る三次元座標
位置計測方法の基本原理を示す説明図,図2は第2の発
明の第1の実施例に係る三次元座標位置計測方法の基本
原理を示す説明図,図3は第1の発明の第2の実施例に
係る三次元座標位置計測方法の基本原理を示す説明図,
図4は第2の発明の第2の実施例に係る三次元座標位置
計測方法の基本原理を示す説明図,図5は第1の発明の
第3の実施例に係る三次元座標位置計測方法の基本原理
を示す説明図,図6は第2の発明の第3の実施例に係る
三次元座標位置計測方法の基本原理を示す説明図,図7
は第1の発明の第4の実施例に係る三次元座標位置計測
方法の基本原理を示す説明図,図8は第2の発明の第4
の実施例に係る三次元座標位置計測方法の基本原理を示
す説明図,図9は上記三次元座標位置計測方法を適用可
能な装置の概略構成を示す模式図(従来例と共用)であ
る。第1の発明の第1の実施例に係る三次元座標位置計
測方法による装置1aは,図9に示すように,被測定物
5にレーザ光3(スポット光)を投光し,この投光点に
相当する第1ミラー4の回転中心4aから距離Lだけ隔
った撮像面に相当する第2ミラー7の回転中心7aで被
測定物5上に投射されたスポット像6を撮像し,このレ
ーザ光3の投光角度,スポット像6の撮像角度及び距離
Lを用いて三角測量を行うことにより被測定物5上のス
ポット像6の位置座標を演算するように構成されている
点で従来例と同様である。しかし,本実施例では,図1
に示すように上記第1ミラー4の回転中心4aと第2ミ
ラー7の回転中心7aとを結ぶ基準軸20からの距離の
真値が既知の少なくとも3個の基準点に相当する補正用
ターゲット21,22,23についてそれぞれ上記投光
角度及び撮像角度を計測し,上記各計測値に基づいてそ
れぞれの誤差量を演算し,上記各誤差量を用いて被測定
物5上のスポット像6の位置座標を補正する点で従来例
と異なる。
た実施例につき説明し,本発明の理解に供する。尚,以
下の実施例は,本発明を具体化した一例であって,本発
明の技術的範囲を限定する性格のものではない。ここ
に,図1は第1の発明の第1の実施例に係る三次元座標
位置計測方法の基本原理を示す説明図,図2は第2の発
明の第1の実施例に係る三次元座標位置計測方法の基本
原理を示す説明図,図3は第1の発明の第2の実施例に
係る三次元座標位置計測方法の基本原理を示す説明図,
図4は第2の発明の第2の実施例に係る三次元座標位置
計測方法の基本原理を示す説明図,図5は第1の発明の
第3の実施例に係る三次元座標位置計測方法の基本原理
を示す説明図,図6は第2の発明の第3の実施例に係る
三次元座標位置計測方法の基本原理を示す説明図,図7
は第1の発明の第4の実施例に係る三次元座標位置計測
方法の基本原理を示す説明図,図8は第2の発明の第4
の実施例に係る三次元座標位置計測方法の基本原理を示
す説明図,図9は上記三次元座標位置計測方法を適用可
能な装置の概略構成を示す模式図(従来例と共用)であ
る。第1の発明の第1の実施例に係る三次元座標位置計
測方法による装置1aは,図9に示すように,被測定物
5にレーザ光3(スポット光)を投光し,この投光点に
相当する第1ミラー4の回転中心4aから距離Lだけ隔
った撮像面に相当する第2ミラー7の回転中心7aで被
測定物5上に投射されたスポット像6を撮像し,このレ
ーザ光3の投光角度,スポット像6の撮像角度及び距離
Lを用いて三角測量を行うことにより被測定物5上のス
ポット像6の位置座標を演算するように構成されている
点で従来例と同様である。しかし,本実施例では,図1
に示すように上記第1ミラー4の回転中心4aと第2ミ
ラー7の回転中心7aとを結ぶ基準軸20からの距離の
真値が既知の少なくとも3個の基準点に相当する補正用
ターゲット21,22,23についてそれぞれ上記投光
角度及び撮像角度を計測し,上記各計測値に基づいてそ
れぞれの誤差量を演算し,上記各誤差量を用いて被測定
物5上のスポット像6の位置座標を補正する点で従来例
と異なる。
【0007】尚,本発明実施例では便宜上第1ミラー4
の回転中心4aと第2ミラー7の回転中心7aとの位置
を従来例と上下逆に設定しているが,これは何ら本質的
な相違点ではない(以下の各実施例についても同様)。
以下,この装置1aについてさらに詳しく述べる。この
装置1aでは基準軸20が床面19に対して垂直になる
ように設置されている。補正用ターゲットは,第1ター
ゲット21,第2ターゲット22および第3ターゲット
23の合計3つが装置1に対して一直線上に並ぶように
床面19上に置かれている。第1,第2,第3ターゲッ
ト21,22,23の奥行き方向の距離の真値Rtは装
置1aの真下から第1,第2,第3ターゲット21,2
2,23に向かって床面19に平行に張られたメジャー
24により測定される。誤差補正時には,まず第1,第
2,第3ターゲット21,22,23のメジャー24に
よる奥行き方向の距離の測定値を操作部17を介して制
御部13に入力する。そして,第1,第2,第3ターゲ
ットの順番で三角測量し装置1aの投光角度θ1,撮像
角度θ2および奥行き方向の距離Rmを演算し,角度誤
差Δθ1,Δθ2および距離誤差ΔLを求める。その後
の計測においては,投光角度θ1,撮像角度θ2および
奥行き方向の距離の計測値Rmを上記で求めたΔθ1,
Δθ2,ΔLを用いて補正し,計測点の三次元座標位置
を算出する。ここで,上記装置1aの測定原理について
述べる。本装置1aにおいても,従来の技術ですでに述
べた,,,式にて示した各原理に基づいて測定
点の座標位置を計測している。したがって,,,
,式より式の距離Rが正確に算出できれば,スポ
ット像6の位置座標を高精度で計測できる。
の回転中心4aと第2ミラー7の回転中心7aとの位置
を従来例と上下逆に設定しているが,これは何ら本質的
な相違点ではない(以下の各実施例についても同様)。
以下,この装置1aについてさらに詳しく述べる。この
装置1aでは基準軸20が床面19に対して垂直になる
ように設置されている。補正用ターゲットは,第1ター
ゲット21,第2ターゲット22および第3ターゲット
23の合計3つが装置1に対して一直線上に並ぶように
床面19上に置かれている。第1,第2,第3ターゲッ
ト21,22,23の奥行き方向の距離の真値Rtは装
置1aの真下から第1,第2,第3ターゲット21,2
2,23に向かって床面19に平行に張られたメジャー
24により測定される。誤差補正時には,まず第1,第
2,第3ターゲット21,22,23のメジャー24に
よる奥行き方向の距離の測定値を操作部17を介して制
御部13に入力する。そして,第1,第2,第3ターゲ
ットの順番で三角測量し装置1aの投光角度θ1,撮像
角度θ2および奥行き方向の距離Rmを演算し,角度誤
差Δθ1,Δθ2および距離誤差ΔLを求める。その後
の計測においては,投光角度θ1,撮像角度θ2および
奥行き方向の距離の計測値Rmを上記で求めたΔθ1,
Δθ2,ΔLを用いて補正し,計測点の三次元座標位置
を算出する。ここで,上記装置1aの測定原理について
述べる。本装置1aにおいても,従来の技術ですでに述
べた,,,式にて示した各原理に基づいて測定
点の座標位置を計測している。したがって,,,
,式より式の距離Rが正確に算出できれば,スポ
ット像6の位置座標を高精度で計測できる。
【0008】ここで距離Rを真値Rtとし,角度θ1,
θ2および距離Lも真値そのものであるとすると,前記
式より真値Rtは次式で与えられる。
θ2および距離Lも真値そのものであるとすると,前記
式より真値Rtは次式で与えられる。
【数2】 ここで,実際の計測時に角度θ1及びθ2に微小変動誤
差Δθ1及びΔθ2,基準距離Lに微小変動誤差ΔLが
それぞれ含まれていたとすると,そのときの距離Rの計
測値Rmは次のようになる。
差Δθ1及びΔθ2,基準距離Lに微小変動誤差ΔLが
それぞれ含まれていたとすると,そのときの距離Rの計
測値Rmは次のようになる。
【数3】 上記,式に式を代入して整理すると,次式のよう
になる。ただし,式の変形に際しては,Δθ1,Δθ
2,ΔLはいずれも微小量であることを考慮して, tanΔθ1=Δθ1 tanΔθ2=Δθ2 とし,Δθ12 ,Δθ22 及びΔLΔθ1,ΔLΔθ2
の項は無視できるものとした。
になる。ただし,式の変形に際しては,Δθ1,Δθ
2,ΔLはいずれも微小量であることを考慮して, tanΔθ1=Δθ1 tanΔθ2=Δθ2 とし,Δθ12 ,Δθ22 及びΔLΔθ1,ΔLΔθ2
の項は無視できるものとした。
【数4】 上記式より,真値Rtの異なる3か所の補正用ターゲ
ットの計測値により,3つの連立方程式が成立するた
め,これを解いて,各微小変動誤差Δθ1,Δθ2およ
びΔLを算出する。よって,角度θ1,θ2および距離
Lの各微小変動を補正することができる。
ットの計測値により,3つの連立方程式が成立するた
め,これを解いて,各微小変動誤差Δθ1,Δθ2およ
びΔLを算出する。よって,角度θ1,θ2および距離
Lの各微小変動を補正することができる。
【0009】このように誤差補正の基準点は三次元座標
の全ての座標値が既知である必要がなく,例えばメジャ
ーによって奥行き方向の距離を測定しておくだけでよ
い。その為,三次元座標位置計測装置1aを使用する現
場において簡便に補正用ターゲットを設定し,補正計算
を行うことができる。すなわち,例えば気温の変化によ
る熱変形や移動時の振動等に起因する三角測量の基準距
離Lや投光角度θ1および撮像角度θ2のオフセット誤
差の微小変動分であるΔL及びΔθ1,Δθ2を,計測
直前にその場で補正することが可能となる。これにより
高精度の三次元座標位置計測を簡便に行うことができ
る。ところで,上記補正用ターゲットについて,投光角
度θ1または撮像角度θ2のいずれかが既知であれば,
計測数を少なくすることができる。第2の発明はこの点
に着目したものであり,以下述べる。第2の発明の第1
の実施例に係る三次元座標位置計測方法による装置1b
は,図2に示すように,上記第1ミラー4の回転中心4
aと第2ミラー7の回転中心7aとを結ぶ基準軸20か
らの距離の真値が既知の少なくとも3個の基準点に相当
する補正用ターゲット21,22,23を,上記投光角
度又は上記撮像角度のうちのいずれか一方が既知の角度
となるように配置しておき,上記各ターゲット21,2
2,23についてそれぞれ上記投光角度又は上記撮像角
度のうちの未知の方の角度を計測し,上記各計測値に基
づいてそれぞれの誤差量を演算し,上記各誤差量を用い
て被測定物5上のスポット像6の座標位置を補正する点
で従来例と異なる。
の全ての座標値が既知である必要がなく,例えばメジャ
ーによって奥行き方向の距離を測定しておくだけでよ
い。その為,三次元座標位置計測装置1aを使用する現
場において簡便に補正用ターゲットを設定し,補正計算
を行うことができる。すなわち,例えば気温の変化によ
る熱変形や移動時の振動等に起因する三角測量の基準距
離Lや投光角度θ1および撮像角度θ2のオフセット誤
差の微小変動分であるΔL及びΔθ1,Δθ2を,計測
直前にその場で補正することが可能となる。これにより
高精度の三次元座標位置計測を簡便に行うことができ
る。ところで,上記補正用ターゲットについて,投光角
度θ1または撮像角度θ2のいずれかが既知であれば,
計測数を少なくすることができる。第2の発明はこの点
に着目したものであり,以下述べる。第2の発明の第1
の実施例に係る三次元座標位置計測方法による装置1b
は,図2に示すように,上記第1ミラー4の回転中心4
aと第2ミラー7の回転中心7aとを結ぶ基準軸20か
らの距離の真値が既知の少なくとも3個の基準点に相当
する補正用ターゲット21,22,23を,上記投光角
度又は上記撮像角度のうちのいずれか一方が既知の角度
となるように配置しておき,上記各ターゲット21,2
2,23についてそれぞれ上記投光角度又は上記撮像角
度のうちの未知の方の角度を計測し,上記各計測値に基
づいてそれぞれの誤差量を演算し,上記各誤差量を用い
て被測定物5上のスポット像6の座標位置を補正する点
で従来例と異なる。
【0010】以下,この装置1bについてさらに詳しく
述べる。この装置1bでは,基準軸20が床面19に対
して垂直になるように設置されている。この場合も上記
補正用ターゲットは,第1ターゲット21,第2ターゲ
ット22及び第3ターゲット23の合計3つとするが,
ここではいずれも投光側の所定光軸直線上に並ぶように
配置されている。これらの第1,第2,第3ターゲット
21,22,23の奥行き方向の距離の真値Rtは図示
しないメジャーにより測定するかあるいは各ターゲット
を保持するための治具25の予め測定された所定位置に
各ターゲットを取り付けることにより求めることができ
る。誤差補正時には,まず第1,第2,第3ターゲット
21,22,23の奥行き方向の距離の測定値を操作部
17を介して制御部13に入力する。さらに投光角度θ
1の計測値を操作部17を介して制御部13に入力す
る。しかる後に第1,第2,第3ターゲット21,2
2,23の順番で三角測量し撮像角度θ2及び,奥行き
方向の距離Rmを演算し,微小変動誤差Δθ1,Δθ2
及びΔLを求める。ここでは,投光角度θ1を既知の角
度としたが,逆に撮像角度θ2を既知の角度とし,投光
角度を測定することとしてもよい。さらに,上記微小変
動誤差Δθ1およびΔθ2はいずれも微小量であること
からこれらを等しいと仮定することができる。図3,図
4はΔθ1=Δθ2と仮定することにより補正用ターゲ
ットの数量を2個に減らした例である。このようにして
計測数を減らし,簡便な三次元座標位置計測を行うこと
ができる。以下,第1,第2の発明に係る変形例を示
す。図5は第1の発明についての変形例であるが,図1
の第1の実施例との相違点は次の通りである。
述べる。この装置1bでは,基準軸20が床面19に対
して垂直になるように設置されている。この場合も上記
補正用ターゲットは,第1ターゲット21,第2ターゲ
ット22及び第3ターゲット23の合計3つとするが,
ここではいずれも投光側の所定光軸直線上に並ぶように
配置されている。これらの第1,第2,第3ターゲット
21,22,23の奥行き方向の距離の真値Rtは図示
しないメジャーにより測定するかあるいは各ターゲット
を保持するための治具25の予め測定された所定位置に
各ターゲットを取り付けることにより求めることができ
る。誤差補正時には,まず第1,第2,第3ターゲット
21,22,23の奥行き方向の距離の測定値を操作部
17を介して制御部13に入力する。さらに投光角度θ
1の計測値を操作部17を介して制御部13に入力す
る。しかる後に第1,第2,第3ターゲット21,2
2,23の順番で三角測量し撮像角度θ2及び,奥行き
方向の距離Rmを演算し,微小変動誤差Δθ1,Δθ2
及びΔLを求める。ここでは,投光角度θ1を既知の角
度としたが,逆に撮像角度θ2を既知の角度とし,投光
角度を測定することとしてもよい。さらに,上記微小変
動誤差Δθ1およびΔθ2はいずれも微小量であること
からこれらを等しいと仮定することができる。図3,図
4はΔθ1=Δθ2と仮定することにより補正用ターゲ
ットの数量を2個に減らした例である。このようにして
計測数を減らし,簡便な三次元座標位置計測を行うこと
ができる。以下,第1,第2の発明に係る変形例を示
す。図5は第1の発明についての変形例であるが,図1
の第1の実施例との相違点は次の通りである。
【0011】補正用ターゲットである第1,第2,第3
ターゲット21,22,23が装置1eに対してここで
は一直線上に並ぶように床面19から浮いた形で配置さ
れている。これによっても,図1に示した実施例と同様
の作用効果を得ることができる。図6は第2の発明に係
る変形例である。ここでは,第1,第2,第3ターゲッ
ト21,22,23を取り付ける治具25の方向が投光
角度と常に一致するように投光側第1ミラー4の回転に
連動して回転する。これによって,第1,第2,第3タ
ーゲット21,22及び23を測定する際の投光角度は
常に一定に保たれる。また,第1,第2,第3ターゲッ
ト21,22及び23の装置1fからの真値Rtは,図
示しないメジャーにより測定するかあるいは治具25の
予め距離の測定された所定位置に各ターゲットを取り付
けることにより求めることができる。誤差補正時には,
先ず第1,第2,第3ターゲット21,22,23の奥
行き方向の距離の測定値を操作部17を介して制御部1
3に入力する。さらに投光角度θ1の計測値を操作部1
7を介して制御部13に入力する。しかる後に第1,第
2,第3ターゲット21,22,23の順番で三角測量
し撮像角度θ2及び奥行き方向の距離Rmを演算する。
そして微小変動Δθ1,Δθ2及びΔLを求める。これ
によっても図2に示した実施例と同様の作用効果を得る
ことができる。さらに図7は第1の発明に係る変形例で
あるが,これは図5の実施例を変形したものであり,こ
こでは微小変動誤差Δθ1=Δθ2とすることにより,
補正用ターゲットの数を2個に減らしたものである。図
8は第2の発明の変形例であり,これは図6の実施例を
基に微小変動Δθ1=Δθ2とすることにより,補正用
ターゲットの数を2個に減らしたものである。
ターゲット21,22,23が装置1eに対してここで
は一直線上に並ぶように床面19から浮いた形で配置さ
れている。これによっても,図1に示した実施例と同様
の作用効果を得ることができる。図6は第2の発明に係
る変形例である。ここでは,第1,第2,第3ターゲッ
ト21,22,23を取り付ける治具25の方向が投光
角度と常に一致するように投光側第1ミラー4の回転に
連動して回転する。これによって,第1,第2,第3タ
ーゲット21,22及び23を測定する際の投光角度は
常に一定に保たれる。また,第1,第2,第3ターゲッ
ト21,22及び23の装置1fからの真値Rtは,図
示しないメジャーにより測定するかあるいは治具25の
予め距離の測定された所定位置に各ターゲットを取り付
けることにより求めることができる。誤差補正時には,
先ず第1,第2,第3ターゲット21,22,23の奥
行き方向の距離の測定値を操作部17を介して制御部1
3に入力する。さらに投光角度θ1の計測値を操作部1
7を介して制御部13に入力する。しかる後に第1,第
2,第3ターゲット21,22,23の順番で三角測量
し撮像角度θ2及び奥行き方向の距離Rmを演算する。
そして微小変動Δθ1,Δθ2及びΔLを求める。これ
によっても図2に示した実施例と同様の作用効果を得る
ことができる。さらに図7は第1の発明に係る変形例で
あるが,これは図5の実施例を変形したものであり,こ
こでは微小変動誤差Δθ1=Δθ2とすることにより,
補正用ターゲットの数を2個に減らしたものである。図
8は第2の発明の変形例であり,これは図6の実施例を
基に微小変動Δθ1=Δθ2とすることにより,補正用
ターゲットの数を2個に減らしたものである。
【0012】
【発明の効果】本発明に係る三次元座標位置計測方法
は,上記したように構成されているため,例えば気温の
変化による熱変形や移動時の振動等に起因する誤差を計
測直前にその場で補正することが可能となり,高精度の
三次元座標位置計測を簡便に行うことができる。
は,上記したように構成されているため,例えば気温の
変化による熱変形や移動時の振動等に起因する誤差を計
測直前にその場で補正することが可能となり,高精度の
三次元座標位置計測を簡便に行うことができる。
【図1】 第1の発明の第1の実施例に係る三次元座標
位置計測方法の基本原理を示す説明図。
位置計測方法の基本原理を示す説明図。
【図2】 第2の発明の第1の実施例に係る三次元座標
位置計測方法の基本原理を示す説明図。
位置計測方法の基本原理を示す説明図。
【図3】 第1の発明の第2の実施例に係る三次元座標
位置計測方法の基本原理を示す説明図。
位置計測方法の基本原理を示す説明図。
【図4】 第2の発明の第2の実施例に係る三次元座標
位置計測方法の基本原理を示す説明図。
位置計測方法の基本原理を示す説明図。
【図5】 第1の発明の第3の実施例に係る三次元座標
位置計測方法の基本原理を示す説明図。
位置計測方法の基本原理を示す説明図。
【図6】 第2の発明の第3の実施例に係る三次元座標
位置計測方法の基本原理を示す説明図。
位置計測方法の基本原理を示す説明図。
【図7】 第1の発明の第4の実施例に係る三次元座標
位置計測方法の基本原理を示す説明図。
位置計測方法の基本原理を示す説明図。
【図8】 第2の発明の第4の実施例に係る三次元座標
位置計測方法の基本原理を示す説明図。
位置計測方法の基本原理を示す説明図。
【図9】 上記三次元座標位置計測方法を適用可能な装
置の概略構成を示す模式図(従来例と共用)。
置の概略構成を示す模式図(従来例と共用)。
【図10】 三角測量の原理を示す説明図。
1a〜1h…三次元座標位置計測装置 3…レーザ光(スポット光) 4a…第1ミラーの回転中心(投光点に相当) 5…被測定物 6…スポット像 7a…第2ミラーの回転中心(撮像面に相当) 20…基準軸 21…第1ターゲット(基準点に相当) 22…第2ターゲット(基準点に相当) 23…第3ターゲット(基準点に相当)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 住江 伸吾 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 (72)発明者 吉田 泰三 兵庫県神戸市灘区岩屋北町4丁目5番22号 神鋼プラント建設株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 被測定物にスポット光を投光し,該投光
点から所定距離隔てた撮像面で上記被測定物上に投射さ
れたスポット像を撮像し,上記スポット光の投光角度,
上記スポット像の撮像角度および上記投光点と上記撮像
面との間の距離を用いて三角測量を行うことにより上記
被測定物上のスポット像の位置座標を演算する三次元座
標位置計測方法において,上記投光点と上記撮像面とを
結ぶ基準軸からの距離の真値が既知の少なくとも3個の
基準点についてそれぞれ上記投光角度および撮像角度を
計測し,上記各計測値に基づいてそれぞれの誤差量を演
算し,上記各誤差量を用いて上記被測定物上のスポット
像の位置座標を補正することを特徴とする三次元座標位
置計測方法。 - 【請求項2】 被測定物にスポット光を投光し,該投光
点から所定距離隔てた撮像面で上記被測定物上に投射さ
れたスポット像を撮像し,上記スポット光の投光角度,
上記スポット像の撮像角度および上記投光点と上記撮像
面との間の距離を用いて三角測量を行うことにより上記
被測定物上のスポット像の位置座標を演算する三次元座
標位置計測方法において,上記投光点と上記撮像面とを
結ぶ基準軸からの距離の真値が既知の少なくとも3個の
基準点を上記投光角度又は上記撮像角度のうちのいずれ
か一方が既知の角度となるように配置しておき,上記各
基準点についてそれぞれ上記投光角度又は上記撮像角度
のうちの未知の方の角度を計測し,上記各計測値に基づ
いてそれぞれの誤差量を演算し,上記各誤差量を用いて
上記被測定物上のスポット像の位置座標を補正すること
を特徴とする三次元座標位置計測方法。 - 【請求項3】 上記投光角度の誤差量と撮像角度の誤差
量とが等しいと仮定して,上記計測すべき基準点の数を
2個とすることを特徴とする請求項1又は2記載の三次
元座標位置計測方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19040094A JPH0854234A (ja) | 1994-08-12 | 1994-08-12 | 三次元座標位置計測方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19040094A JPH0854234A (ja) | 1994-08-12 | 1994-08-12 | 三次元座標位置計測方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0854234A true JPH0854234A (ja) | 1996-02-27 |
Family
ID=16257525
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19040094A Pending JPH0854234A (ja) | 1994-08-12 | 1994-08-12 | 三次元座標位置計測方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0854234A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007333508A (ja) * | 2006-06-14 | 2007-12-27 | Toyota Motor Corp | 形状評価方法及び形状評価システム |
JP2009025188A (ja) * | 2007-07-20 | 2009-02-05 | Fujikura Ltd | 物理量の温度補償方法及び温度補償型光ファイバセンサ |
WO2009113765A1 (ko) * | 2008-03-13 | 2009-09-17 | 한국표준과학연구원 | 기준판을 이용한 좌표 측정기 |
JP2013040848A (ja) * | 2011-08-15 | 2013-02-28 | Canon Inc | 三次元計測装置、三次元計測方法およびプログラム |
JP2015232456A (ja) * | 2014-06-09 | 2015-12-24 | 株式会社神戸製鋼所 | 列車検出装置 |
US9599462B2 (en) | 2013-11-25 | 2017-03-21 | Canon Kabushiki Kaisha | Three-dimensional shape measurement apparatus and control method thereof |
CN110044302A (zh) * | 2019-04-08 | 2019-07-23 | 长江空间信息技术工程有限公司(武汉) | 基于高程归化模型的多投影面变形控制方法 |
-
1994
- 1994-08-12 JP JP19040094A patent/JPH0854234A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007333508A (ja) * | 2006-06-14 | 2007-12-27 | Toyota Motor Corp | 形状評価方法及び形状評価システム |
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WO2009113765A1 (ko) * | 2008-03-13 | 2009-09-17 | 한국표준과학연구원 | 기준판을 이용한 좌표 측정기 |
KR100937477B1 (ko) * | 2008-03-13 | 2010-01-19 | 한국표준과학연구원 | 기준판을 이용한 좌표 측정기 |
JP2013040848A (ja) * | 2011-08-15 | 2013-02-28 | Canon Inc | 三次元計測装置、三次元計測方法およびプログラム |
US9147247B2 (en) | 2011-08-15 | 2015-09-29 | Canon Kabushiki Kaisha | Three-dimensional measurement apparatus, three-dimensional measurement method, and storage medium |
US9599462B2 (en) | 2013-11-25 | 2017-03-21 | Canon Kabushiki Kaisha | Three-dimensional shape measurement apparatus and control method thereof |
JP2015232456A (ja) * | 2014-06-09 | 2015-12-24 | 株式会社神戸製鋼所 | 列車検出装置 |
CN110044302A (zh) * | 2019-04-08 | 2019-07-23 | 长江空间信息技术工程有限公司(武汉) | 基于高程归化模型的多投影面变形控制方法 |
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