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JPH0848698A - 酵母タンパク誘導ペプチド組成物、その製造方法およびその用途 - Google Patents

酵母タンパク誘導ペプチド組成物、その製造方法およびその用途

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Publication number
JPH0848698A
JPH0848698A JP6204253A JP20425394A JPH0848698A JP H0848698 A JPH0848698 A JP H0848698A JP 6204253 A JP6204253 A JP 6204253A JP 20425394 A JP20425394 A JP 20425394A JP H0848698 A JPH0848698 A JP H0848698A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair
derived peptide
yeast protein
peptide composition
yeast
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6204253A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Yoshioka
正人 吉岡
Takashi Adachi
敬 安達
Hajime Matsumoto
肇 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiwa Kasei Co Ltd
Kirin Brewery Co Ltd
Original Assignee
Seiwa Kasei Co Ltd
Kirin Brewery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiwa Kasei Co Ltd, Kirin Brewery Co Ltd filed Critical Seiwa Kasei Co Ltd
Priority to JP6204253A priority Critical patent/JPH0848698A/ja
Priority to EP95112300A priority patent/EP0695801A3/en
Publication of JPH0848698A publication Critical patent/JPH0848698A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P21/00Preparation of peptides or proteins
    • C12P21/06Preparation of peptides or proteins produced by the hydrolysis of a peptide bond, e.g. hydrolysate products
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
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    • A61K8/64Proteins; Peptides; Derivatives or degradation products thereof
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    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来知られていたタンパク質加水分解物より
も優れた特性を有する新しいタンパク質加水分解物を提
供する。 【構成】 酵母菌体を加熱処理と細胞壁溶解酵素処理
し、分離、精製して得られた酵母タンパクを加水分解す
ることによって酵母タンパク誘導ペプチド組成物を製造
する。上記酵母タンパク誘導ペプチド組成物は、平均分
子量2000〜5000のものが化粧品用配合剤として
特に適している。 【効果】 上記酵母タンパク誘導ペプチド組成物は、ペ
プチド調製時の分子量コントロールが容易であって、分
子量の安定したものが再現性よく得られ、かつ色が薄
く、においが少なく、保存安定性が優れ、毛髪や皮膚に
対する収着性や保湿作用が優れていて、毛髪や皮膚に艶
や潤いを付与し、毛髪や皮膚を保護する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酵母タンパク誘導ペプ
チド組成物、その製造方法およびその用途に関する。
【0002】
【従来の技術】タンパク質加水分解物は、毛髪や皮膚を
保護し、保湿作用を有していて、毛髪や皮膚に艶や潤い
を付与することから、従来からも、毛髪化粧品や皮膚化
粧品に配合されてきた。そして、その蛋白源としては、
コラーゲン、ケラチン、シルクなどの動物由来のもの
や、小麦、大豆、トウモロコシなどの植物由来のものが
主として用いられてきた。また、微生物由来のタンパク
質加水分解物としては、酵母タンパク誘導ペプチド組成
物を化粧品用乳化安定剤として使用することが試みられ
ている(特開昭52−42483号公報)。
【0003】しかしながら、上記公報に記載の方法で調
製された酵母タンパク誘導ペプチド組成物は、ペプチド
に分離する際の分子量コントロールがむずかしく、かつ
加水分解液は褐色で色が濃く、においが強く、しかも保
存中に高分子状の沈殿物を生じるという欠点があり、化
粧品に用いるには問題が多く、実用化にはいたっていな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来知られ
ていたタンパク質加水分解物よりも優れた特性を有する
新しいタンパク質加水分解物を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、色が薄
く、かつにおいが少なく、しかも保存安定性が優れた微
生物由来のタンパク誘導ペプチド組成物の調製方法を種
々検討した結果、酵母菌体を加熱処理と細胞壁溶解酵素
処理に供して得られた酵母タンパクを加水分解すること
によって得た酵母タンパク誘導ペプチド組成物が、従来
の方法で調製された酵母タンパク誘導ペプチド組成物に
比べて、色が薄く、においが少なく、保存安定性が優
れ、かつそのペプチド調製時の分子量コントロールが容
易であって、分子量の安定した酵母タンパク誘導ペプチ
ド組成物が再現性よく得られ、しかも得られた酵母タン
パク誘導ペプチド組成物が従来の化粧品用ペプチドに比
べて、毛髪や皮膚に対する収着性が優れ、かつ保湿作用
が優れていることを見出し、本発明を完成するにいたっ
た。
【0006】すなわち、本発明の酵母タンパク誘導ペプ
チド組成物は、酵母菌体を加熱処理と細胞壁溶解酵素処
理することにより得られた酵母タンパクを加水分解して
得られるものであり、上記のような優れた特性を有する
ものである。
【0007】以下、本発明を、タンパク源としての酵母
菌、上記酵母菌から酵母タンパクを分離するために使用
する酵母細胞壁溶解酵素、それによって得られた酵母タ
ンパク、それを加水分解することによって得られた酵母
タンパク誘導ペプチド組成物、上記酵母タンパク誘導ペ
プチド組成物の特性、酵母タンパク誘導ペプチド組成物
の用途などの観点から、詳細に説明する。
【0008】〔酵母菌〕本発明において、酵母タンパク
を得るための酵母菌としては、細胞壁溶解酵素により細
胞壁が溶解可能なものであれば、いずれの酵母菌も使用
することができる。例えば、サッカロミセス属、エンド
ミコプシス属、トルロプシス属、カンディタ属などに属
する酵母菌を使用することができる。また、産業上、い
わゆるビール酵母、パン酵母、清酒酵母と称される酵母
菌なども使用することができる。また、上記酵母菌をタ
ンパク質以外の物質の抽出に使用した場合、その抽出後
の残渣であっても、タンパク質が利用可能な状態で残っ
ていれば使用することができる。
【0009】〔酵母細胞壁溶解酵素〕酵母細胞壁溶解酵
素は、主として酵母菌体の細胞壁成分であるグルカンに
対してアタックして細胞壁を弛緩したり、分解除去する
活性を有する酵素の総称である。本発明において用いる
酵母細胞壁溶解酵素は、上記活性を有している限り特に
限定されることはないが、プロテアーゼ活性が低い酵母
細胞壁溶解酵素が好ましく、例えば、アースロバクター
(Arthrobacter)やエルスコビア(Oer
skovia)に属する菌の生産する酵素が挙げられ
る。このような酵母細胞壁溶解酵素の好適な具体例とし
ては、例えば、アースロバクター・ルテウス(Arth
robacter luteus 微工研菌寄第153
号)の生産する酵母細胞壁溶解酵素(特公昭47−32
674号および特公昭48−2790号各公報参照)が
挙げられる。
【0010】〔酵母タンパク〕酵母から酵母タンパクを
得るには、酵母菌体を約1〜20重量%含む水性懸濁液
とし、適宜の手段により、加熱処理をすることが好まし
い。ただし、この加熱処理は、細胞壁溶解酵素処理後に
行ってもよい。加熱温度は、酵母タンパクの回収率の観
点から、50℃以上100℃以下がよく、特に70℃以
上100℃以下が好ましい。そして、この加熱処理を細
胞壁溶解酵素処理前に行う場合には、特に90℃以上1
00℃以下に加熱することが好ましい(特開平6−78
751号公報)。
【0011】上記加熱処理の具体的手段としては、例え
ば、水蒸気の吹き込みにより、90℃以上でかつ沸点以
下の温度に温度を上昇させ、30分間程度加熱する。つ
ぎに、その酵母菌体を約1〜20重量%となるように水
または緩衝液に懸濁させ、細胞壁溶解酵素を酵母菌体1
g当り1〜200単位、好ましくは5〜100単位添加
し、pH5.0〜8.0に調整しながら20〜50℃、
好ましくは30〜45℃で1〜2時間緩やかに攪拌して
反応させる。その際、反応を促進するため、反応液に亜
硝酸ソーダ溶液を最終濃度として0.1〜5Mになるま
で添加してもよい。反応終了後の反応液から凝固タンパ
ク顆粒を回収するが、その回収は、例えば、遠心分離、
メンブランフィルター濾過などによって行えばよい。
【0012】なお、本明細書において、酵母細胞壁溶解
酵素の活性単位は、すべて特公昭47−32674号公
報に記載の方法によって測定したものである。この特公
昭47−32674号公報に記載の方法の概要を示すと
次の通りである。
【0013】菌体濃度5mg/mL(ミリリットル)の
酵母懸濁液3mL、pH7.5の1/15Mリン酸緩衝
液5mLに酵母細胞壁溶解酵素液1mLおよび水を加え
て全量を10mLにし、これを25℃で2時間反応さ
せ、反応後の800nmにおける光学密度(O.D.)
を測定する。対照として酵素液1mLの代わりに水1m
Lを加えて同様の操作を行い、次式により800nmに
おける光学密度の減少率を算出する。
【0014】 減少率が30%を示すものを酵素活性1単位とする。な
お、減少率と酵素濃度間には、60%に至るまでは比例
関係があり、正確に単位を測定する場合には、酵素液は
60%以下の減少率を示す範囲内に適度に希釈しなけれ
ばならない。
【0015】酵素分解反応によって生成した凝固タンパ
ク質顆粒をさらに精製するには、一度、水酸化ナトリウ
ムなどのアルカリでpHを12.5〜13.0に調整
し、凝固タンパク質顆粒を溶解させ、ついで、塩酸など
の酸を用いてpHを4〜5に調整し、タンパク質を等電
点沈殿させる。濾過により、この沈殿物を濾取し、乾燥
することによって酵母タンパクが得られる。
【0016】〔酵母タンパク誘導ペプチド組成物〕上記
のようにして得られた酵母タンパクからペプチド組成物
を調製するには、酵母タンパクを酸、アルカリまたは酵
素で加水分解すればよいが、その加水分解時に、酸、ア
ルカリ、酵素の量や、反応時間、反応温度などを適宜選
択することによって、得られる分子量を所望の大きさに
することができる。所望とする分子量の大きさは使用目
的によっても異なるが、化粧品用配合剤の場合は平均分
子量200〜5000の範囲で選ばれることが多い。な
お、本明細書中における平均分子量とは、酵母タンパク
誘導ペプチド組成物の総窒素量とアミノ態窒素量の比よ
り求めた平均量体数と、アミノ酸分析値から求めた酵母
タンパク誘導ペプチドのアミノ酸の平均分子量とから算
出した数平均分子量である。
【0017】酵母タンパクの酸加水分解に際しては、例
えば、塩酸、硫酸、リン酸、硝酸、臭化水素酸などの無
機酸や、酢酸、蟻酸などの有機酸が用いられる。酵母タ
ンパクのアルカリ加水分解に際しては、例えば、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化
バリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウ
ムなどの無機アルカリが用いられる。
【0018】そして、酵母タンパクの酵素加水分解に際
しては、例えば、ペプシン、プロクターゼA、プロクタ
ーゼBなどの酸性タンパク分解酵素、パパイン、ブロメ
ライン、サーモライシン、トリプシン、プロナーゼ、キ
モトリプシンなどの中性ないしアルカリ性タンパク分解
酵素が使用される。また、スブチリシン、スタフィロコ
ッカスプロテアーゼなどの菌産性の中性ないしアルカリ
性タンパク分解酵素も使用できる。
【0019】いずれの加水分解法による場合でも、得ら
れた酵母タンパクの加水分解液は、必要に応じて、中和
後、ゲル濾過、イオン交換樹脂、限外濾過、透析、電気
透析などによって精製し、液体のまま、あるいは粉末化
して毛髪化粧品や皮膚化粧品に配合される。
【0020】〔酵母タンパク誘導ペプチド組成物の特
性〕本発明の酵母タンパク誘導ペプチド組成物は、ペプ
チド調製時の分子量コントロールが容易であって、分子
量の安定したものが再現性よく得られ、かつ色が薄く、
においが少なく、保存安定性が優れている。
【0021】また、本発明の酵母タンパク誘導ペプチド
組成物は、毛髪や皮膚に対する収着性や保湿作用が優れ
ていて、毛髪や皮膚に艶や潤いを付与し、毛髪や皮膚を
保護する作用を有している。
【0022】これら本発明の酵母タンパク誘導ペプチド
組成物の特性は、後述の実施例における酵母タンパク誘
導ペプチド組成物の分析値、保存安定性試験、毛髪への
収着性試験、毛髪の引張り強度増加確認試験の結果や、
応用例での評価結果などによって、明らかにされる。
【0023】〔酵母タンパク誘導ペプチド組成物の用
途〕酵母タンパク誘導ペプチド組成物の主たる用途は化
粧品への配合剤としてであるが、その酵母タンパク誘導
ペプチド組成物が配合される化粧品としては、例えば、
シャンプー、ヘアリンス、枝毛コート、パーマネントウ
ェーブ用第1剤および第2剤、ヘアクリーム、ヘアコン
ディショナー、セットローション、ヘアカラー、ヘアト
リートメント剤、液体整髪料、ヘアパック、養毛・育毛
剤などの毛髪化粧品、化粧水、アフターシェーブローシ
ョン、シェービングフォーム、バニシングクリーム、ク
レンジングクリーム、エモリエントクリーム、モイスチ
ャークリーム、ハンドクリームなどの各種クリーム、脱
毛剤、フェイスパック、乳液、ボディーシャンプー、洗
顔剤、各種石鹸、メイキャップ用品、日焼け止め用品な
ど各種化粧品が挙げられる。
【0024】そして、その配合量としては、化粧品中、
0.1〜30重量%が好ましい。すなわち、酵母タンパ
ク誘導ペプチド組成物の配合量が上記範囲より少ない場
合は、酵母タンパク誘導ペプチド組成物の特性を充分に
発揮させることができず、また酵母タンパク誘導ペプチ
ド組成物の配合量が上記範囲より多くなっても、それに
伴う効果の増加が得られず、むしろ多すぎることによっ
て、感触の低下を招くおそれがある。
【0025】また、上記化粧品に、酵母タンパク誘導ペ
プチド組成物と併用して配合できる成分としては、例え
ば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸エタノール
アミンなどのアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレン(2
EO)ラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン(な
お、EOはエチレンオキサイドで、EOの前の数値はエ
チレンオキサイドの付加モル数を示す)、ポリオキシエ
チレン(3EO)アルキル(炭素数11〜15のいずれ
かまたは2種以上の混合物)エーテル硫酸ナトリウムな
どのポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ラウ
リルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリルベンゼン
トリエタノールアミンなどのアルキルベンゼンスルホン
酸塩、ポリオキシエチレン(3EO)トリデシルエーテ
ル酢酸などのポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸
塩、ヤシ油脂肪酸−L−グルタミン酸ナトリウム、ヤシ
油脂肪酸サルコシンナトリウムなどのN−アシルアミノ
酸塩、コラーゲン、ケラチン、フィブロイン、カゼイ
ン、大豆、小麦、トウモロコシなどの動植物由来のタン
パク加水分解物をC8 〜C20の脂肪酸でアシル化したア
シル化加水分解タンパク、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン
硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキル(炭素数
12〜15)エーテルリン酸(8〜10EO)ナトリウ
ム、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸ナトリウ
ム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリン酸ナトリウム、ヤシ油
脂肪酸イセチオン酸ナトリウムなどのアニオン性界面活
性剤、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ス
テアリルトリメチルアンモニウムなどのカチオン性界面
活性剤、2−アルキル(炭素数12〜15)−N−カル
ボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウム
ベタイン、ウンデシルヒドロキシエチルイミダゾリニウ
ムベタインナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−
アルギニンエチル−DL−ピロリドンカルボン酸塩、ヤ
シ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、N−アルキル(炭
素数12〜18)ジメチルアミノ酢酸ベタインなどの両
性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキル(炭素数1
2〜14)エーテル(7EO)、ポリオキシエチレンオ
レイルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエ
ーテル、アルキル(炭素数4〜20)グルコシド、アル
キルポリグリコシドなどのノニオン性界面活性剤、カチ
オン化セルロース、カチオン化ヒドロキシエチルセルロ
ースなどのカチオン性ポリマー、両性ポリマー、アニオ
ン性ポリマーなどの合成ポリマー、イソステアリン酸ジ
エタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミドなど
の増粘剤、動植物抽出物、ポリサッカライドまたはその
誘導体、鎖状または環状メチルポリシロキサン、メチル
フェニルポリシロキサン、アミノ変性シリコンオイル、
プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、
グリセリンなどの湿潤剤、エタノール、メタノール、プ
ロピルアルコールなどの低級アルコール類、L−アスパ
ラギン酸ナトリウム、DL−アラニン、グリシン、L−
アルギニン、L−システインなどのアミノ酸、などを挙
げることができるが、これら以外にも本発明の効果を損
なわない範囲で適宜他の成分を添加することができる。
【0026】〔酵母タンパク誘導ペプチド組成物配合毛
髪処理剤〕従来、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、
ヘアトリートメント剤などの毛髪処理剤では、主として
カチオン性界面活性剤とシリコーンを併用して、カチオ
ン性界面活性剤で毛髪を柔軟にし、毛髪の櫛通り性を改
善し、帯電を防止し、シリコーンで毛髪の表面をなめら
かにし、毛髪に艶を付与し、櫛通しによる枝毛の発生を
防止するようにしていた。
【0027】しかし、上記の方法では、毛髪の表面物性
が改良されるだけで、毛髪からのタンパク質の溶出を防
ぐことができず、毛髪が損傷しやすく、保湿性が低下し
て、毛髪がパサツクようになる。そのため、上記組成
に、タンパク質加水分解物を添加することが行われてい
るが、従来のタンパク質加水分解物は毛髪への収着性の
点で充分に満足できるものはない。
【0028】本発明の酵母タンパク誘導ペプチド組成物
は、現在一般的に使用されている化粧品用ペプチドに比
べて、毛髪に対する収着性が優れ、かつ毛髪に対する保
護作用や保湿作用が優れているので、この酵母タンパク
誘導ペプチド組成物を毛髪処理剤に配合することによ
り、毛髪の櫛通り性が良好になり、枝毛の発生が防止さ
れるとともに、毛髪に艶や潤いが付与され、洗髪後の毛
髪のパサツキ感が解消される。
【0029】すなわち、酵母タンパク誘導ペプチド組成
物が、毛髪を保護し、毛髪に艶と潤いを付与し、毛髪内
部に浸透して毛髪の保湿性を高めて、毛髪の潤いと艶を
長時間保たせるとともに、毛髪へのカチオン性界面活性
剤の過剰吸着を防ぎ、カチオン性界面活性剤の過剰吸着
による毛髪の損傷を防止する。
【0030】この酵母タンパク誘導ペプチド組成物の毛
髪処理剤への配合量(毛髪処理剤中の含有量)として
は、0.05〜10重量%、特に0.5〜5重量%が好
ましい。すなわち、酵母タンパク誘導ペプチド組成物の
毛髪処理剤への配合量が上記範囲より少ない場合は、毛
髪に対する保護作用や保湿作用、さらにはカチオン性界
面活性剤の過剰吸着を防止する作用などが充分に発揮さ
れず、また酵母タンパク誘導ペプチド組成物の配合量が
上記範囲より多くなっても、それに伴う効果の増加がな
い。
【0031】また、主として、パーマネントウェーブ処
理や染毛処理の中間工程で実施されているPPT(ポリ
ペプチド)トリートメント処理に使用するトリートメン
ト剤には、タンパク加水分解物が20〜50重量%と非
常に高濃度に配合されている。これは、パーマネントウ
ェーブ処理や染毛処理が毛髪への化学反応を伴うため、
毛髪に多大な損傷を与えることや、PPTトリートメン
ト剤を使用したのち短時間内にシャンプーによって洗い
流すことから、毛髪の損傷回復効果を高めるために高濃
度の配合を必要としていたからである。しかしながら、
そのような高濃度での使用は、製品価格を上昇させるこ
とになるので、毛髪に対する収着性が優れ、より少量の
使用で済むタンパク質加水分解物の開発が望まれてい
る。
【0032】本発明の酵母タンパク誘導ペプチド組成物
は、PPTトリートメント剤に一般的に用いられている
タンパク質加水分解物に比べて、毛髪に対する収着性が
優れているので、特にパーマネントウェーブ処理や染毛
処理などを施した毛髪の損傷回復に有用である。すなわ
ち、酵母タンパク誘導ペプチド組成物が、パーマネント
ウェーブ処理や染毛処理で傷んだ毛髪に浸透し、毛髪の
保湿性を高め、その造膜作用によって毛髪上に被膜を形
成して毛髪を保護する。そして、この酵母タンパク誘導
ペプチド組成物は、シリコーンとは異なり、水溶性であ
るから、パーマネントウェーブ処理でウェーブがかかり
にくくなったり、染毛処理で染毛効果が悪くなるという
ことはない。また、この酵母タンパク誘導ペプチド組成
物は、毛髪に対する収着性が優れているので、PPTト
リートメント剤への配合量を減らすことができ、経済的
にも優れている。
【0033】この酵母タンパク誘導ペプチド組成物のP
PTトリートメント剤への配合量(PPTトリートメン
ト剤中の含有量)としては、5〜35重量%、特に10
〜30重量%が好ましい。すなわち、酵母タンパク誘導
ペプチド組成物の配合量が上記範囲より少ない場合は、
毛髪に対する保護作用や保湿作用が充分に発揮されず、
また酵母タンパク誘導ペプチド組成物の配合量が上記範
囲より多くなっても、それに伴う効果の増加がない。
【0034】〔酵母タンパク誘導ペプチド組成物配合シ
ャンプー〕従来から一般に使用されているシャンプー
は、その主剤としてアルキルサルフェート塩、ポリオキ
シエチレンアルキルサルフェート塩などのアニオン性界
面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、脂肪
酸アルキロールアミドなどのノニオン性界面活性剤や、
アルキルベタイン、アルキルアミンオキサイドなどの両
性界面活性剤を単独でまたはそれらの混合物を配合した
ものであり、また、毛髪に柔軟でしっとりした感じを与
えるため、カチオン性界面活性剤を添加したものも提案
されている。
【0035】しかしながら、これらの界面活性剤を配合
したシャンプーで洗髪すると、毛髪の表面に存在する皮
脂やその他の油分、タンパク質などが過剰に洗い流さ
れ、その結果、毛髪の艶や潤いが失われるとともに、毛
髪がパサツクなど、毛髪の感触が非常に悪くなり、また
櫛通り性やブラシッング性も悪くなり、枝毛、切毛の原
因になる。
【0036】そのため、シャンプー中にタンパク質加水
分解物を添加し、タンパク質加水分解物を毛髪に収着さ
せることにより、毛髪にタンパク成分を補給して、艶や
潤いを付与し、その造膜効果によって、枝毛、切毛など
を防ぐことが行われている。しかし、従来のタンパク質
加水分解物は、収着力の弱いものが多く、水洗により容
易に洗い流されるため、少量ではその効果が期待でき
ず、そのため、配合量を多くしたり、あるいはカチオン
基を導入したカチオン化ペプチドを使用することなどが
行われているが、そうすることによって価格が上昇す
る。
【0037】これに対し、本発明の酵母タンパク誘導ペ
プチド組成物は、毛髪に対する収着性が非常に優れてい
るので、シャンプーに配合すると、洗髪時に毛髪に収着
し、毛髪中に浸透し、その保湿作用によって毛髪に潤い
を付与し、また毛髪の表面に収着したものは、その造膜
作用により枝毛を防止し、毛髪に艶を与え、櫛通り性を
良好にし、櫛通しやブラッシングによって切毛が発生す
るのを防止する。
【0038】この酵母タンパク誘導ペプチド組成物のシ
ャンプーへの配合量(シャンプー中の含有量)として
は、0.05〜5重量%、特に0.2〜2重量%が好ま
しい。すなわち、酵母タンパク誘導ペプチド組成物の配
合量が上記範囲より少ない場合は、毛髪に対する保護作
用や保湿作用、さらにはカチオン性界面活性剤の過剰吸
着防止作用などが充分に発揮されず、また酵母タンパク
誘導ペプチド組成物の配合量が上記範囲より多くなる
と、洗髪後、毛髪上に残存した酵母タンパク誘導ペプチ
ド組成物によってベトツキが生じるなど、かえって感触
を損なうおそれがある。
【0039】〔酵母タンパク誘導ペプチド組成物配合パ
ーマネントウェーブ用第1剤〕従来のパーマネントウェ
ーブ用剤は、チオグリコール酸、システインなどの還元
剤を主剤とする水溶液に、アンモニア、モノエタノール
アミン、トリエタノールアミンなどの塩基性物質を加え
てpH8〜10に調整したものを第1剤とし、臭素酸ナ
トリウム、過酸化水素などの酸化剤の水溶液を第2剤と
したものである。
【0040】そして、このパーマネントウェーブ用剤に
よって毛髪にウェーブをかけるメカニズムは、毛髪に第
1剤を塗付し、毛髪をロッドに巻き付けて毛髪をカール
した状態で、毛髪中のケラチンタンパクに含まれている
シスチンのジスルフィド結合を第1剤で還元することに
より切断してメルカプト基を生成させ、ついで、第2剤
によってメルカプト基を酸化して毛髪に新たな位置でジ
スルフィド結合を生成させ、ウェーブを固定化させるも
のである。
【0041】しかしながら、このようなパーマネントウ
ェーブ用剤による場合は、第1剤による還元で切断され
たシスチンのジスルフィド結合が、つづく第2剤による
酸化で完全に元どおりにジスルフィド結合を形成してシ
スチンを再生するとは限らず、第1剤による処理によっ
てシスチンより生じたメルカプト基の一部は第2剤によ
って過剰酸化を受け、あるいは毛髪中に残存しているチ
オグリコール酸またはシステインのメルカプト基と反応
してジスルフィド結合を生成するなどの副反応が生じ
る。そのため、毛髪中のケラチンタンパクの一部が溶離
し、また毛髪中の残存部分も物理的、化学的変化を受け
るなど損傷が生じる。その結果、毛髪に異和感やパサパ
サした感じを与えるばかりでなく、毛髪が多大な損傷を
受けることになる。
【0042】そのため、パーマネントウェーブ用剤にも
タンパク質加水分解物やシリコーンなどの高分子ポリマ
ーを配合し、パーマ処理後の毛髪の異和感を軽減し、損
傷毛の回復をはかることが試みられている。しかし、従
来のタンパク質加水分解物は収着力が弱く、洗髪中に洗
い流されるため充分な効果が得られず、またシリコーン
などの高分子ポリマーは、毛髪上に被膜を形成するため
表面上はパサツキ感が軽減するものの、毛髪中からのタ
ンパク質の溶出による毛髪の損傷に対する根本的な回復
作用がなく、また、上記被膜のためにパーマネントウェ
ーブがかかりにくくなるという欠点があり、パーマ処理
に影響を及ぼさない収着性の優れたペプチドの開発が要
望されている。
【0043】本発明の酵母タンパク誘導ペプチド組成物
は、毛髪に対する収着性が非常に優れていて、毛髪に収
着し、パーマ処理を施した毛髪中に浸透して保湿作用を
発揮し、毛髪の潤いを長期間保持させる。また、その毛
髪に収着した酵母タンパク誘導ペプチド組成物は、収着
性が優れているので、第2剤処理前の軽いすすぎによっ
ても毛髪上から洗い流されにくく、毛髪上にとどまっ
て、第2剤による過剰酸化や毛髪中のメルカプト基とチ
オグリコール酸などとの副反応を抑制し、毛髪の損傷を
減少させる。さらに、本発明の酵母タンパク誘導ペプチ
ド組成物は、シリコーンなどの合成高分子とは異なり、
毛髪を構成するケラチンタンパクと類似の構造を有する
ので、毛髪がパーマ処理されにくくなることがない。
【0044】また、本発明の酵母タンパク誘導ペプチド
組成物は、カチオン性界面活性剤の過剰吸着を防ぎ、カ
チオン性界面活性剤の過剰吸着による毛髪の損傷を防止
する。すなわち、パーマネントウェーブ用第1剤によっ
ては、毛髪を柔軟にし、毛髪にウェーブをかかりやすく
するためにカチオン性界面活性剤を配合したものがある
が、このようなカチオン性界面活性剤を配合したパーマ
ネントウェーブ用第1剤を使用する場合、本発明の酵母
タンパク誘導ペプチド組成物は毛髪上に被膜を形成し
て、カチオン性界面活性剤の毛髪への過剰吸着を防ぐの
で、カチオン性界面活性剤の過剰吸着による毛髪の損傷
が防止される。
【0045】酵母タンパク誘導ペプチド組成物のパーマ
ネントウェーブ用第1剤中への配合量(パーマネントウ
ェーブ用第1剤中の含有量)としては、0.1〜10重
量%、特に0.5〜5重量%が好ましい。すなわち、酵
母タンパク誘導ペプチド組成物のパーマネントウェーブ
用第1剤への配合量が上記範囲より少ない場合は、毛髪
に対する保護作用や保湿作用が充分に発揮されず、また
酵母タンパク誘導ペプチドのパーマネントウェーブ用第
1剤への配合量が上記範囲より多くなっても、それに伴
う効果の増加が見られず、毛髪上に残存して毛髪がベト
ツクおそれがある。
【0046】〔酵母タンパク誘導ペプチド組成物配合染
毛剤〕永久染毛剤では、酸化染料を含む第1剤と過酸化
水素などの酸化剤を含む第2剤とからなる酸化型染毛剤
が広く使用されているが、この酸化型染毛剤では、一般
に酸化染料の均一な浸透を助長するためにアルカリ剤が
配合されているので、pHが10以上と高く、そのた
め、毛髪が損傷しやすく、また刺激性があり、しかも毛
髪中のタンパク成分が流出しやすいという問題がある。
【0047】そのため、アルカリ剤を含まない酸性染毛
剤を使用することも行われているが、この酸性染毛剤
も、染毛時にブリーチ処理を施すための酸化をするの
で、毛髪が損傷しやすく、毛髪の光沢が失われ、櫛通り
性が悪くなるという問題がある。
【0048】また、一時染毛剤の多くは、染料を毛小皮
に吸着させて染色するので、染色効果を高めるため、染
料濃度を高くしたり、展着剤や高分子樹脂などを多量に
添加しているので、染毛後の毛髪が硬くなり、櫛通り性
が悪くなって、櫛通しにより毛髪が損傷を受けやすいと
いう問題がある。
【0049】さらに、最近では、アルカリ剤を配合して
いない酸性のシャンプータイプの染毛剤の使用が増えて
きているが、このタイプの染毛剤では、ヤシ油脂肪酸ジ
エタノールアミド、ポリオキシエチレンノニフェニルエ
ーテル、ベンジルアルコールなどの浸透剤が配合されて
いるため、この浸透剤による毛髪の損傷や毛髪中のタン
パク成分の流出などが生じやすく、染毛後、毛髪がパサ
ツイたり、櫛通り性が悪くなるという問題がある。
【0050】そこで、これらの問題を解決するため、シ
リコーンやタンパク質加水分解物を染毛剤に配合するこ
とが提案されているが、シリコーンは毛髪表面に被膜を
形成するので、櫛通り性は良くなるものの、毛髪のタン
パク成分の溶出による損傷に対する解決手段にならない
上に、シリコーン被膜のために染料が毛髪表面に固着し
にくくなるという欠点がある。また、従来のタンパク質
加水分解物は、水溶性で収着力が弱いため、毛髪の表面
に収着したものは染毛処理のすすぎ時に洗い流されやす
いという欠点がある。
【0051】本発明の酵母タンパク誘導ペプチド組成物
は、毛髪に対する収着性が非常に優れていて、すすぎに
よる流出も少ないので、毛髪の表面に被膜を形成して毛
髪の損傷を防ぎ、かつ毛髪に艶、潤いを付与し、かつ毛
髪中に浸透し、毛髪の潤いや艶を長期間保持させること
ができる。
【0052】酵母タンパク誘導ペプチド組成物の染毛剤
への配合量(染毛剤中の含有量)としては、0.1〜1
0重量%、特に1〜5重量%が好ましい。すなわち、酵
母タンパク誘導ペプチド組成物の配合量が上記範囲より
少ない場合は、毛髪に対する損傷防止作用や保湿作用が
充分に発揮されず、また酵母タンパク誘導ペプチド組成
物の配合量が上記範囲より多くなると、残存した酵母タ
ンパク誘導ペプチド組成物により毛髪がベトツクおそれ
がある。
【0053】〔酵母タンパク誘導ペプチド組成物配合皮
膚用洗浄剤〕ボディーシャンプー、洗顔料などの皮膚用
洗浄剤には、刺激性のやや低い、アミノ酸系アニオン性
界面活性剤や、タンパク質加水分解物のアシル化物から
なるアニオン性界面活性剤が主剤として用いられている
が、このような洗浄剤を使用すると、洗浄により皮脂や
その他の油分、タンパク成分などが過剰に洗い流される
ため、洗浄後に皮膚がカサツクなど、異和感が残るとい
う問題がある。
【0054】そのため、洗浄剤にタンパク質加水分解物
を配合することが行われているが、従来のタンパク質加
水分解物は皮膚に対する収着力が弱いため、充分な効果
が得られないのが現状である。
【0055】本発明の酵母タンパク誘導ペプチド組成物
は、皮膚に対する収着性も優れていて、皮膚用洗浄剤に
配合すると、洗浄後の皮膚のカサツキ感がなくなり、し
っとりとした感じを与えるようになる。
【0056】酵母タンパク誘導ペプチド組成物の皮膚用
洗浄剤への配合量(皮膚用洗浄剤中の含有量)として
は、0.1〜10重量%、特に1〜5重量%が好まし
い。すなわち、酵母タンパク誘導ペプチド組成物の配合
量が上記範囲より少ない場合は、皮膚に対する保湿作用
などが充分に発揮されず、また酵母タンパク誘導ペプチ
ド組成物の配合量が上記範囲より多くなると、皮膚がベ
トツクおそれがある。
【0057】
【実施例】つぎに、実施例、応用例などをあげて本発明
をより具体的に説明する。ただし、本発明はそれらの実
施例、応用例などに限定されるものではない。
【0058】まず、実施例1〜4で本発明の酵母タンパ
ク誘導ペプチド組成物の調製を説明し、比較例1〜4で
従来法による酵母タンパク誘導ペプチド組成物の調製を
説明する。これらの実施例1〜4および比較例1〜4で
は、酵母タンパク誘導ペプチド組成物の調製の再現性を
確認するため、それぞれ酵母タンパク誘導ペプチド組成
物の調製を2回ずつ行った。なお、以下において、溶液
の濃度を示す%は重量%である。
【0059】実施例1 カンディタ属に属する生酵母(乾燥重量にして1kg
分)を水に懸濁して全量を15L(リットル)にし、そ
の懸濁液を攪拌しながら95℃で30分間加熱した。室
温まで冷却後、菌体を遠心分離によって集め、水で洗浄
した。この菌体を再び15Lの水に懸濁し、懸濁液にア
ースロバクター・ルテウス産生の酵母細胞壁溶解酵素を
25000単位添加し、水酸化ナトリウムでpHを7に
調整しながら35℃で4時間攪拌反応させた。反応液を
遠心分離することにより、生じた凝固タンパク質顆粒を
集め、水で洗浄後、凍結乾燥して390gの酵母タンパ
クの粉末を得た。この酵母タンパク粉末の総窒素量は1
1.27%で、総窒素量から求めたタンパク含有量は8
0%であった。
【0060】このようにして得られた酵母タンパク20
0gを1Lの水に懸濁し、水酸化ナトリウム40gを加
えて70℃で4時間攪拌して加水分解した。得られた加
水分解液はNo.2濾紙〔東洋濾紙(株)製〕で濾過し
不溶物を除去した。濾液に6N塩酸約300mlを加え
てpHを3にし、酸性側の不溶物を析出させた。この不
溶物をNo.2濾紙で濾過除去し、濾液を20%水酸化
ナトリウム水溶液でpH5.5に調整し、電気透析装置
によって脱塩した。脱塩終了後、脱塩液を濃縮して濃度
25%の溶液にし、20%水酸化ナトリウム水溶液でp
Hを5.8に調整後、No.5C濾紙〔東洋濾紙(株)
製〕で濾過し、さらに膜孔0.45μmのメンブランフ
ィルターを用いて除菌濾過し、酵母タンパク誘導ペプチ
ド組成物の25%水溶液を得た。この酵母タンパク誘導
ペプチド組成物の収率、分析値は比較例の説明の後にま
とめて記す。
【0061】実施例2 実施例1と同様にして得られた酵母タンパク200gを
1Lの水に懸濁し、20%水酸化ナトリウム水溶液で懸
濁液のpHを7にした。この懸濁液にトリプシン〔ノボ
・インダストリージャパン(株)製PTN3.0S
(3.3アンソン単位)〕100mgを加え、50℃で
12時間攪拌分解し、次いで水酸化ナトリウム10gを
加えて65℃で2時間攪拌して加水分解した。得られた
加水分解液はNo.2濾紙で濾過して不溶物を除去し、
濾液に6N塩酸180gを加えてpH3にした。生じた
不溶物をNo.2濾紙で濾去した後、濾液を20%水酸
化ナトリウム水溶液でpH5.8に調整し、電気透析装
置によって脱塩した。脱塩終了後、脱塩液を濃縮して濃
度25%の溶液にし、20%水酸化ナトリウム水溶液で
再度pHを5.8に調整後、No.5C濾紙で濾過し、
さらに膜孔0.45μmのメンブランフィルターを用い
て除菌濾過し、酵母タンパク誘導ペプチド組成物の25
%水溶液を得た。
【0062】実施例3 実施例1と同様にして得られた酵母タンパク200gを
1Lの水に懸濁し、水酸化ナトリウム10gを加えて懸
濁液にスブチリシン〔ナガセ産業(株)製ビオプラーゼ
原末(79万単位)〕100mgを加え、50℃で12
時間攪拌して加水分解した。酵素加水分解終了後、水酸
化ナトリウム16gを加え、65℃で4時間攪拌してア
ルカリ加水分解をした。加水分解液はNo.2濾紙で濾
過して不溶物を濾去し、濾液を20%水酸化ナトリウム
水溶液でpH5.8に調整後、電気透析装置で脱塩し
た。脱塩終了後、脱塩液を濃縮して濃度25%の溶液に
し、20%水酸化ナトリウム水溶液でpH5.8に調整
後、No.5C濾紙で濾過し、さらに膜孔0.45μm
のメンブランフィルターを用いて除菌濾過し、酵母タン
パク誘導ペプチド組成物の25%水溶液を得た。
【0063】実施例4 実施例1と同様にして得られた酵母タンパク200gに
18%塩酸600gを加えて70℃で5時間攪拌して加
水分解した。得られた加水分解液にアンモニアガスを通
じてpHを4に調整し、不溶物を析出させた。不溶物は
No.2濾紙を用いた濾過で除去し、濾液は再びアンモ
ニアガスを通じてpH10付近に調整し、減圧濃縮して
過剰のアンモニアガスを除去した。この濃縮液を12時
間放置して不溶物を析出させた。不溶物をNo.2濾紙
を用いた濾過で除去し、濾液は塩酸でpHを6にした
後、電気透析装置で脱塩した。脱塩終了後、脱塩液を濃
縮して濃度25%の溶液にし、20%水酸化ナトリウム
水溶液を加えてpH5.8に調整後、No.5C濾紙で
濾過し、さらに膜孔0.45μmのメンブランフィルタ
ーを用いて除菌濾過し、酵母タンパク誘導ペプチド組成
物の25%水溶液を得た。
【0064】比較例1 実施例1と同様のカンディタ属に属する生酵母(乾燥重
量にして1kg分)を水に懸濁して全量を10Lとし、
圧力800kg/cm2 でホモジナイザー処理をした。
この処理液に1N水酸化ナトリウム水溶液1Lを加えて
30℃で30分間攪拌してタンパク質を抽出し、次いで
タンパク抽出液を遠心分離抽出残渣から分離した。この
抽出液に6N塩酸を加えてpH4.5にし、等電点沈殿
を行った後、10000rpmで10分間遠心分離し、
沈殿物を集め、噴霧乾燥により酵母タンパクの粉末28
0gを得た。この酵母タンパク粉末の総窒素量は9.7
5%で、総窒素量から求めたタンパク含有量は60.9
%であった。
【0065】このようにして得られた酵母タンパク20
0gを実施例1と同様の操作で、加水分解と精製を行
い、酵母タンパク誘導ペプチド組成物の25%水溶液を
得た。
【0066】比較例2 比較例1と同様にして得られた酵母タンパク200gを
実施例2と同様の操作で、加水分解と精製を行い、酵母
タンパク誘導ペプチド組成物の25%水溶液を得た。
【0067】比較例3 比較例1と同様にして得られた酵母タンパク200gを
実施例3と同様の操作で、加水分解と精製を行い、酵母
タンパク誘導ペプチド組成物の25%水溶液を得た。
【0068】比較例4 比較例1と同様にして得られた酵母タンパク200gを
実施例4と同様の操作で、加水分解と精製を行い、酵母
タンパク誘導ペプチド組成物の25%水溶液を得た。
【0069】表1に実施例1〜2の酵母タンパク誘導ペ
プチド組成物の分析値を示し、表2に実施例3〜4の酵
母タンパク誘導ペプチド組成物の分析値を示し、表3に
比較例1〜2の酵母タンパク誘導ペプチド組成物の分析
値を示し、表4に比較例3〜4の酵母タンパク誘導ペプ
チド組成物の分析値を示す。
【0070】表中の酵母タンパク誘導ペプチド組成物の
総窒素値は全炭素・全窒素アナライザーで測定した値で
あり、収率は酵母タンパクの総窒素値との比較により求
めた値であって、酵母タンパクからの収率を示す。ま
た、アミノ酸組成はアミノ酸オートアナライザーによる
測定値より求めたものであり、色相はガードナー法によ
り測定したものである。平均分子量は前記方法によって
求めた数平均分子量によるものである。
【0071】
【表1】
【0072】
【表2】
【0073】
【表3】
【0074】
【表4】
【0075】前述したように、各実施例、比較例とも、
酵母タンパク誘導ペプチド組成物調製の再現性を確認す
るため、2回ずつ酵母タンパク誘導ペプチド組成物の調
製を行っており、各表には各実施例、比較例について1
回目と2回目の調製で得られた酵母タンパク誘導ペプチ
ド組成物の分析値を示している。
【0076】表1〜2に示すように、実施例1〜4で
は、1回目と2回目のペプチド調製で酵母タンパク誘導
ペプチド組成物の収率、平均分子量、アミノ酸組成、色
相に大きな差は認められず、再現性よく酵母タンパク誘
導ペプチド組成物が調製できていた。
【0077】これに対し、比較例1〜4では、表3〜4
に示すように、1回目と2回目のペプチド調製で酵母タ
ンパク誘導ペプチド組成物の分析値に差があり、比較例
の方法では、酵母タンパク誘導ペプチド組成物の分子量
コントロールがむずかしいことを示していた。
【0078】タンパク質加水分解物を実用化しようとす
る際、一定の平均分子量を保つことは、その効果を保障
する上で重要なポイントであるが、本発明の酵母タンパ
ク誘導ペプチド組成物は、この平均分子量も含み1回目
と2回目のペプチド調製での差が少なく、実用化に際し
て好適であることがわかる。
【0079】また、色相に関しても、実施例1〜4の酵
母タンパク誘導ペプチド組成物は、比較例1〜4の酵母
タンパク誘導ペプチド組成物に比べて、色が薄く、例え
ば化粧品に配合するなど、実用化した場合に、製品の色
相に影響を与えないことを示していた。
【0080】〔酵母タンパク誘導ペプチド組成物水溶液
の保存安定性〕実施例1〜4および比較例1〜4で調製
した酵母タンパク誘導ペプチド組成物の25%水溶液を
40℃の恒温槽中に60日間保存し、保存に伴う色相の
変化および沈殿物の発生状況を調べた。色相の変化はガ
ードナー法で調べ、沈殿物量の評価は下記の基準で評価
した。
【0081】評価基準 +++ :沈殿物が非常に多い ++ :沈殿物が多い + :沈殿物がわずかに認められる − :沈殿物が認められない
【0082】表5に実施例1〜2の酵母タンパク誘導ペ
プチド組成物の保存安定性に関する結果を示し、表6に
実施例3〜4の酵母タンパク誘導ペプチド組成物の保存
安定性に関する結果を示し、表7に比較例1〜2の酵母
タンパク誘導ペプチド組成物の保存安定性に関する結果
を示し、表8に比較例1〜4の酵母タンパク誘導ペプチ
ド組成物の保存安定性に関する結果を示す。
【0083】
【表5】
【0084】
【表6】
【0085】
【表7】
【0086】
【表8】
【0087】表5〜6に示すように、実施例1〜4の酵
母タンパク誘導ペプチド組成物は、いずれも、60日間
の保存で沈殿物をまったく生じなかったが、表7〜8に
示すように、比較例1〜4の酵母タンパク誘導ペプチド
組成物は、いずれも、保存により沈殿物を生じた。した
がって、本発明の実施例の酵母タンパク誘導ペプチド組
成物は、比較例の酵母タンパク誘導ペプチド組成物に比
べて、明らかに保存安定性が優れていることがわかる。
【0088】さらに、比較例1〜4の酵母タンパク誘導
ペプチド組成物は、それぞれの2試料間において、沈殿
物の生じはじめる日数に差があり、ペプチドに加水分解
された時に試料間での分子量分布の差が大きいことを示
していた。
【0089】色相に関しては、比較例1〜4の酵母タン
パク誘導ペプチド組成物は、表7〜8に示すように、保
存45日目に色相が18を超え、保存による色相変化が
大きく、褐色化していくことを示していた。これに対し
て、実施例1〜4の酵母タンパク誘導ペプチド組成物
は、表5〜6に示すように、保存により若干色が濃くな
る現象がみられるものの、ある時点からは色の変化がし
なくなった。
【0090】以上のことから、本発明の酵母タンパク誘
導ペプチド組成物は、従来知られていた酵母タンパク誘
導ペプチド組成物に比べて、非常に優れた特性を有する
ことがわかる。
【0091】〔酵母タンパク誘導ペプチド組成物の毛髪
への収着性試験〕酵母タンパク誘導ペプチド組成物の毛
髪への収着性は、Journal ofSCCJ Vo
l.21、No.2記載の「毛髪の損傷度評価法
(I)」中のカラム循環法に従って試験した。
【0092】すなわち、直径7.5mm、長さ75mm
の液体クロマト用カラムに、平均2mmの長さに切断し
た毛髪1.8gを充填し、その中を試料濃度2%に調整
した試験液を流速2mL/minで一定時間循環させ
る。
【0093】循環後の試験液中の試料濃度は、試験液を
ゲル濾過分析することによって求め、循環前後の試験液
中の試料濃度の変化より毛髪1g当りの試料の収着量を
算出する。なお、毛髪への浸透による試料濃度の低下量
は、対照に平均分子量1000のポリオキシエチレング
リコールの2%溶液を用いて上記と同じ条件下で試験液
を循環させ、ポリオキシエチレングリコール濃度の低下
量を毛髪への浸透によるものとして、補正した。
【0094】収着性試験1 試料としては、実施例2−1で調製した酵母タンパク誘
導ペプチド組成物(平均分子量906)、比較例2−1
で調製した酵母タンパク誘導ペプチド組成物(平均分子
量825)、平均分子量1000のシルク誘導ペプチド
および平均分子量1000の小麦タンパク誘導ペプチド
を用い、それぞれの2%水溶液を調製し、それを試験液
として、上記方法により、毛髪への収着性を調べた。そ
の結果を図1に示す。
【0095】図1に示すように、実施例2−1の酵母タ
ンパク誘導ペプチド組成物の毛髪への収着力は、比較例
2−1の酵母タンパク誘導ペプチド組成物の約1.4倍
あり、また同程度の分子量を有するシルク誘導ペプチド
の約3倍、小麦タンパク誘導ペプチドの約2.5倍あっ
た。
【0096】収着性試験2 実施例3−2で調製した酵母タンパク誘導ペプチド組成
物(平均分子量598)、比較例3−2で調製した酵母
タンパク誘導ペプチド組成物(平均分子量401)、コ
ラーゲン誘導ペプチド(平均分子量450)および大豆
タンパク誘導ペプチド(平均分子量480)を用い、そ
れぞれの2%水溶液を調製し、それを試験液として、上
記方法により、毛髪への収着性を調べた。その結果を図
2に示す。
【0097】図2に示すように、実施例3−2の酵母タ
ンパク誘導ペプチド組成物の毛髪への収着力は、比較例
3−2の酵母タンパク誘導ペプチド組成物の約1.4倍
あり、また同程度の分子量を有するコラーゲン誘導ペプ
チドの約2.1倍、大豆タンパク誘導ペプチドの約1.
7倍あった。
【0098】この試験で用いた実施例2−1の酵母タン
パク誘導ペプチド組成物や実施例3−2の酵母タンパク
誘導ペプチド組成物は、それぞれ、比較の対照の比較例
2−1の酵母タンパク誘導ペプチド組成物や比較例3−
2の酵母タンパク誘導ペプチド組成物より、分子量がや
や大きかったが、一般に同一タンパク由来のペプチドで
は分子量の小さい方が、収着性が良いと言われているの
で、実施例の酵母タンパク誘導ペプチド組成物の方が、
比較例の酵母タンパク誘導ペプチド組成物より、毛髪に
対する収着性が優れているのは明らかである。
【0099】〔酵母タンパク誘導ペプチド組成物による
毛髪の引張り強度増強確認試験〕酵母タンパク誘導ペプ
チド組成物による毛髪の引張離強度増強の確認も、前述
のJournal of SCCJ.Vol.21.N
o.2の「毛髪損傷度評価法(I)」に記載の方法に従
って行った。
【0100】試験には、試験用毛髪の強度のバラツキを
低く押さえるため、毛髪の強度がほぼ一定になるよう
に、一度脱色処理を施した毛髪を用いた。すなわち、長
さ10cmで重さ1gの毛束を、10%過酸化水素水と
10%アンモニア水の1:1混合液10gに30分間浸
漬して脱色し、イオン交換水でゆすいだ後、乾燥して試
験に供した。
【0101】試験液には、実施例4−2の酵母タンパク
誘導ペプチド組成物(平均分子量400)の5%水溶液
および比較例4−1の酵母タンパク誘導ペプチド組成物
(平均分子量392)の5%水溶液を用い、上記の方法
で脱色処理を施した毛束をそれぞれの試験液に40℃で
5分間浸漬した。浸漬後、イオン交換水で充分にゆす
ぎ、ヘアドライヤーで乾燥した。この操作を3回繰り返
した後、この毛束より30本の毛髪を抜き取り、それら
を引張り強度試験に供した。
【0102】引張り強度試験では、各毛髪の中央部(端
から5cm)の長径および短径をマイクロメータで測定
して断面積を計算した後、この部分の引張り強度を引張
り試験機〔不動工業(株)製レオメータ〕で測定し、断
面積当りの引張り強度を算出した。
【0103】比較の対照には、脱色処理のみを施した未
処理毛と、コラーゲン誘導ペプチドおよび大豆タンパク
誘導ペプチド(いずれも平均分子量約450)の5%水
溶液に同様の浸漬処理を施した毛髪の引張り強度を測定
した。それらの結果を表9に示す。
【0104】
【表9】
【0105】表9に示すように、実施例4−2の酵母タ
ンパク誘導ペプチド組成物で処理した毛髪は、未処理毛
に対して強度が約14%増加していた。これに対して、
比較例4−1の酵母タンパク誘導ペプチド組成物で処理
した毛髪の強度増加が約11%であったので、実施例4
−2の酵母タンパク誘導ペプチド組成物は、比較例4−
1の酵母タンパク誘導ペプチド組成物に比べて、約1.
2倍強度を増加させたことになる。
【0106】また、他のペプチドで処理した毛髪と比較
すると、実施例4−2の酵母タンパク誘導ペプチド組成
物で処理した毛髪は、コラーゲン誘導ペプチドで処理し
た毛髪の約2倍、大豆タンパク誘導ペプチドで処理した
毛髪の約1.7倍の強度増加が認められた。すなわち、
本発明の酵母タンパク誘導ペプチド組成物が、毛髪に収
着して、毛髪の強度を増加させることが明らかであっ
た。
【0107】〔応用例〕つぎに、本発明の酵母タンパク
誘導ペプチド組成物を各種化粧品に配合した応用例につ
いて説明する。
【0108】応用例1 実施例1−1で得られた酵母タンパク誘導ペプチド組成
物(平均分子量1606)を配合して表10に示すヘア
ートリートメントクリーム(実施品1)を調製した。ま
た、比較対照のため、実施品1の酵母タンパク誘導ペプ
チド組成物に代えて、コラーゲン誘導ペプチドを配合し
たヘアトリートメントクリーム(比較品1)と、それら
のいずれも配合していないヘアトリートメントクリーム
(比較品2)を調製し、それぞれのヘアートリートメン
トクリームを用いた場合の毛髪の潤い、艶、櫛通り性を
調べた。
【0109】なお、上記ヘアトリートメントクリームの
調製にあたって使用した各物質名の後のカッコ(括弧)
内に成分濃度を付記していないものは、純分換算した配
合量である。また、各成分の配合量はいずれも重量%に
よるものである。そして、それらは以後の応用例におい
ても同様である。
【0110】
【表10】
【0111】上記実施品1および比較品1〜2のヘアト
リートメントクリームのそれぞれに対し、重さ1gで長
さ15cmの毛束を用意し、それらの毛束を1%ポリオ
キシエチレンフェニルエーテル水溶液で洗浄した後、お
湯ですすぎ、その後、各毛束に上記のヘアトリートメン
トクリームを1gずつ塗付し、5分間放置した。その
後、毛束をお湯ですすぎ、ヘアドライヤーで乾燥した。
【0112】この操作を5回繰り返した後、毛髪の潤
い、艶、櫛通り性を10人のパネラー(女性6人、男性
4人)に下記の評価基準で評価させた。評価結果を数値
化して表11に示す。ただし、表中の数値は10人の平
均値である。
【0113】評価基準 最も良いもの: 2 次に良いもの: 1 劣るもの : 0
【0114】
【表11】
【0115】表11に示す結果から明らかなように、実
施例1−1の酵母タンパク誘導ペプチド組成物を配合し
た実施品1は、コラーゲン誘導ペプチドを配合した比較
品1やペプチドを配合していない比較品2に比べて、処
理後の毛髪の艶、潤い、櫛通り性のいずれに関しても、
効果が優れていた。
【0116】応用例2 実施例3−2で得られた酵母タンパク誘導ペプチド組成
物(平均分子量598)を配合して表12に示すPPT
トリートメント剤(実施品2)を調製した。また、比較
対照のため、実施品2の酵母タンパク誘導ペプチドに代
えて、コラーゲン誘導ペプチド(平均分子量440)を
配合したPPTトリートメント剤(比較品3)と、それ
らのいずれも配合していないPPTトリートメント剤
(比較品4)を調製し、脱色処理を施した毛束にPPT
処理を施した。
【0117】
【表12】
【0118】まず、試験に供する毛束は、次に示すよう
にして脱色した。重さ1gで長さ15cmの毛束を10
%過酸化水素水と10%アンモニア水の1:1混合液1
0gに30分間浸漬して脱色した。その後、イオン交換
水ですすぎ、乾燥して試験に供した。
【0119】上記脱色処理の毛束に対し、上記実施品2
および比較品3〜4のPPTトリートメント剤を1gず
つ均一に塗付し5分間放置した。その後、ペプチドを含
有しない市販のシャンプーを用いて各毛束を洗浄し、お
湯ですすいで乾燥した。
【0120】処理後の毛髪の潤い、艶、櫛通り性につい
て10人のパネラー(女性6人、男性4人)に応用例1
と同様の評価基準で評価させた。また、各毛束より毛髪
を30本ずつ抜き取り、各毛髪の中央部分(端から7.
5cmの点)の引張り強度を測定し、毛髪の断面積当た
りの引張り強度を算出した。それらの結果を表13に示
す。評価結果を示す数値はいずれも平均値である。
【0121】
【表13】
【0122】表13に示すように、実施例3−2の酵母
タンパク誘導ペプチド組成物を配合した実施品2は、毛
髪の潤い、艶、櫛通り性のいずれに関しても、評価値が
高かった。また、断面積当たりの引張り強度に関して
も、実施例3−2の酵母タンパク誘導ペプチド組成物を
配合した実施品2は、ペプチドを配合していない比較品
4に対して約17%も強度が増加しており、コラーゲン
誘導ペプチドを配合した比較品3と比較しても2倍近く
の強度増加がみられ、酵母タンパク誘導ペプチド組成物
の毛髪に対する収着性が優れていることや、毛髪の損傷
を防止する作用が優れていることが明らかにされてい
た。
【0123】応用例3 実施例2−1で得られた酵母タンパク誘導ペプチド組成
物(平均分子量906)を配合して表14に示すシャン
プー(実施品3)を調製した。また、比較対照のため、
実施品3の酵母タンパク誘導ペプチド組成物に代えて、
フィブロイン誘導ペプチド(平均分子量1000)を配
合したシャンプー(比較品5)と、それらのいずれも配
合していないシャンプー(比較品6)を調製して、毛髪
を洗浄した。
【0124】
【表14】
【0125】上記実施品3および比較品5〜6のシャン
プーを2gずつ用い、重さ1gで長さ15cmの毛束を
洗浄し、水ですすいだ後ドライヤーで乾燥した。この操
作を5回繰り返した後、10人のパネラー(女性6人、
男性4人)に、毛髪の艶、潤い、なめらかさおよび櫛通
り性について、応用例1と同様の評価基準で評価させ
た。その結果を表15に示す。
【0126】
【表15】
【0127】表15に示す結果から明らかなように、実
施例2−1の酵母タンパク誘導ペプチド組成物を配合し
た実施品3は、フィブロン誘導ペプチドを配合した比較
品5やペプチドをまったく配合していない比較品6に比
べて、シャンプー後の毛髪の艶、潤い、なめらかさ、櫛
通り性のいずれに関しても、評価が優れていた。
【0128】応用例4 実施例2−2で得られた酵母タンパク誘導ペプチド組成
物(平均分子量910)を配合して表16に示すパーマ
ネントウェーブ用第1剤(実施品4)を調製した。ま
た、比較対照のため、実施品4の酵母タンパク誘導ペプ
チド組成物に代えて、小麦タンパク誘導ペプチド(平均
分子量1000)を配合したパーマネントウェーブ用第
1剤(比較品7)と、それらのいずれも配合していない
パーマネントウェーブ用第1剤(比較品8)を調製し、
それぞれのパーマネントウェーブ用第1剤を用いて毛束
をパーマネントウェーブ処理した。
【0129】
【表16】
【0130】試験用の毛束としては重さ1gで長さ15
cmの毛束を用い、第2剤には6%臭素酸ナトリウム水
溶液を用いて、上記毛束にパーマネントウェーブ処理を
5回行った。
【0131】パーマネントウェーブ処理後の毛髪のしな
やかさ、艶および潤いについて、10人のパネラーに応
用例1と同様の評価基準で評価させた。また、パーマネ
ントウェーブ処理した毛髪を加水分解した後、アミノ酸
分析を行い、パーマネントウェーブ処理で生じたシステ
イン酸量を定量した。さらに、各毛束より毛髪30本ず
つを抜き取り、それらの毛髪について引張り強度を測定
し、毛髪の断面積当たりの引張り強度を算出した。それ
らの結果を表17に示す。
【0132】
【表17】
【0133】表17に示す結果から明らかなように、実
施例2−2の酵母タンパク誘導ペプチド組成物を配合し
た実施品4は、小麦タンパク誘導ペプチドを配合した比
較品7やペプチドを配合していない比較品8に比べて、
パーマネントウェーブ後の毛髪のしなやかさ、艶、潤い
のいずれに関しても、評価が優れていた。すなわち、実
施例2−2の酵母タンパク誘導ペプチド組成物の毛髪へ
の収着性が優れ、かつ酵母タンパク誘導ペプチド組成物
が毛髪に艶、潤いなどを付与することが明らかにされて
いた。
【0134】また、酵母タンパク誘導ペプチド組成物を
配合した実施品4は、小麦タンパク誘導ペプチドを配合
した比較品7やペプチドを配合していない比較品8に比
べて、毛髪中のシステイン酸量が少なく、毛髪の断面積
当りの引張り強度が大きかった。
【0135】上記毛髪中のシステイン酸量は、パーマネ
ントウェーブ処理による毛髪の損傷の度合いを示すもの
であるが、上記のように酵母タンパク誘導ペプチド組成
物を配合した実施品4のシステイン酸量が少ないという
ことは、酵母タンパク誘導ペプチド組成物がパーマネン
トウェーブ処理時の毛髪の損傷を防止することを示して
おり、また、実施品4を用いた場合の引張り強度が大き
いのは、酵母タンパク誘導ペプチド組成物が、毛髪に収
着して毛髪の引張り強度を増加させ、かつパーマネント
ウェーブ処理時の毛髪の損傷を防止したことによるもの
と考えられる。
【0136】応用例5 実施例3−1で得られた酵母タンパク誘導ペプチド組成
物(平均分子量593)を配合して表18に示す染毛剤
の第1剤(実施品5)を調製した。また、比較対照のた
め、実施品5の酵母タンパク誘導ペプチド組成物に代え
て、カゼイン誘導ペプチド(平均分子量600)を配合
した染毛剤の第1剤(比較品9)と、それらのいずれも
配合していない染毛剤の第1剤(比較品10)を調製し
た。
【0137】
【表18】
【0138】また、第2剤には下記組成の溶液を用い
た。なお、配合量を示す部は重量部である。
【0139】 〔第2剤組成〕 ステアリン酸 1.0部 モノステアリン酸グリセリン 1.5部 ポリオキシエチレンオレイルエーテル(20EO) 1.0部 過酸化水素水(35%) 15.5部 滅菌イオン交換水 計100部とする
【0140】上記実施品5および比較品9〜10の染毛
剤を用いて、それぞれ重さ1gで長さ15cmの毛束を
染毛した。染毛処理は、第1剤と第2剤を同量づつ混合
し、その混合物を毛束に塗付した後、30分間放置し、
その後、お湯ですすぎ、ついで2%ポリオキシエチレン
ノニルフェニルエーテル水溶液で洗浄することによって
行った。染毛処理後、ヘアドライヤーで毛束を乾燥した
後、毛髪の均染性、艶、潤いおよび櫛通り性を10人の
パネラー(女性6人、男性4人)に下記の評価基準で5
段階評価させた。
【0141】評価基準 非常に良い: 5 良 い : 4 普 通 : 3 悪 い : 2 非常に悪い: 1
【0142】また、上記染毛後の毛束から、それぞれ3
0本ずつの毛髪を抜き取り、それらの毛髪の引張り強度
を測定し、断面積当りの引張り強度を算出した。それら
の結果(平均値)を表19に示す。
【0143】
【表19】
【0144】表19に示す結果から明らかなように、実
施例3−1の酵母タンパク誘導ペプチド組成物を配合し
た実施品5の染毛剤は、コラーゲン誘導ペプチドを配合
した比較品9の染毛剤やペプチドを配合していない比較
品10の染毛剤に比べて、染毛後の毛髪の艶、潤い、櫛
通り性に関する評価が優れており、また、引張り強度は
比較品10に比べて約14%強度が増加していて、酵母
タンパク誘導ペプチド組成物の毛髪への収着性が優れて
いることを示していた。
【0145】応用例6 実施例4−1で得られた酵母タンパク誘導ペプチド組成
物(平均分子量394)を配合して表20に示すボディ
ーシャンプー(実施品6)を調製した。また、比較対照
のため、実施品6の酵母タンパク誘導ペプチド組成物に
代えて、コラーゲン誘導ペプチド(平均分子量400)
を配合したボディーシャンプー(比較品11)と、それ
らのいずれも配合していないボディーシャンプー(比較
品12)を調製した。
【0146】
【表20】
【0147】上記ボディーシャンプーを10人のパネラ
ー(男性5人、女性5人)に1週間にわたって使用させ
(使用回数は、7回の人が8人、4回の人が2人)、洗
浄後の肌のなめらかさ、しっとり感、ベタツキ感を応用
例1と同様の評価基準で評価させた。その結果を表21
に示す。
【0148】
【表21】
【0149】表21に示す結果から明らかなように、実
施例4−1の酵母タンパク誘導ペプチド組成物を配合し
た実施品6のボディーシャンプーは、肌になめらかさと
しっとり感を付与し、ペプチドを配合していない比較品
12に対してはもとより、コラーゲン誘導ペプチドを配
合した比較品11に比べても、評価が優れていた。
【0150】ベタツキ感に関しては、ペプチドを配合し
ていない比較品12が優れているという結果であった
が、パネラー全員から、比較品12の場合は肌にカサツ
キ感が残り、潤いが感じられないという意見があった。
【0151】応用例7 実施例1−2で得られた酵母タンパク誘導ペプチド組成
物(平均分子量1598)を用いて表22に示すアフタ
ーシェーブローション(実施品7)を調製した。また、
比較対照のため、実施品7の酵母タンパク誘導ペプチド
組成物に代えて、大豆タンパク誘導ペプチド組成物(平
均分子量1500)を配合したアフターシェーブローシ
ョン(比較品13)と、それらのいずれも配合していな
いアフターシェーブローション(比較品14)を調製し
た。
【0152】
【表22】
【0153】上記実施品7および比較品13〜14のア
フターシェーブローションをそれぞれ5人の男性パネラ
ーに、毎日のひげそり後に、3日間ずつ使用させ、使用
後の肌のなめらかさ、しっとり感(保湿感)およびベタ
ツキ感を応用例1と同様の評価基準で評価させた。その
結果を表23に示す。
【0154】
【表23】
【0155】表23の結果から明らかなように、実施例
1−2の酵母タンパク誘導ペプチド組成物を配合した実
施品7のアフターシェーブローションは、肌になめらか
さと、しっとり感を付与し、ペプチドを配合していない
比較品14に対してはもとより、大豆タンパク誘導ペプ
チドを配合した比較品13に比べても、評価が優れてい
た。
【0156】ベタツキ感に関しては、ペプチドを配合し
ていない比較品14が優れているという結果であった
が、パネラー全員から、比較品14はベタツキ感はない
ものの、カサツキ感が残るという意見があった。
【0157】応用例8 実施例4−2で得られた酵母タンパク誘導ペプチド組成
物(平均分子量400)を配合して下記組成の洗顔料
(実施品8)を調製した。また、比較対照のため、酵母
タンパク誘導ペプチド組成物を配合せず、他は実施品8
と同組成の洗顔料(比較品15)を調製した。なお、配
合量を示す部は重量部である。
【0158】 実施例4−2の酵母タンパク誘導ペプチド組成物 4.0部 (平均分子量400)、(25%) ヤシ油脂肪酸加水分解コラーゲンのカリウム塩 25.0部 (成和化成社製のプロモイス ECP−C、35%) ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド 0.7部 ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 5.0部 ポリエチレンオキサイドメチルグルコースジオレート 0.5部 (120EO) ラウリルアミノプロピオン酸(40%) 3.0部 ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン(30%) 5.2部 EDTA・2Na 0.1部 パラオキシ安息香酸エステル・フェノキシエタノール 0.5部 混合物(成和化成社製のセイセプトG) クエン酸 pH6にする 滅菌イオン交換水 計100部とする
【0159】上記実施例4−2の酵母タンパク誘導ペプ
チド組成物を配合した実施品8の洗顔料を用いて洗顔し
たところ、実施品8は肌にカサツキ感を与えることがま
ったくなく、酵母タンパク誘導ペプチド組成物を配合し
ていない比較品15の先願料を使用したときに比べる
と、肌に艶やなめらかさを付与し、使用感が良好であっ
た。これは、酵母タンパク誘導ペプチド組成物が皮膚に
収着し、保湿性を付与したことによるものと考えられ
る。
【0160】
【発明の効果】本発明の酵母タンパク誘導ペプチド組成
物は、ペプチド調製時の分子量コントロールが容易であ
って、安定した分子量の酵母タンパク誘導ペプチド組成
物を再現性よく得ることができ、しかも得られた酵母タ
ンパク誘導ペプチド組成物は、色が薄く、においが少な
く、保存安定性が優れている。
【0161】また、本発明の酵母タンパク誘導ペプチド
組成物は、毛髪や皮膚に対する収着性や保湿作用が優れ
ていて、毛髪や皮膚に潤いや艶を付与し、かつ毛髪を保
護して毛髪の損傷を防止する。
【0162】したがって、本発明の酵母タンパク誘導ペ
プチド組成物は、ヘアリンス、ヘアトリートメント剤な
どの毛髪処理剤、シャンプー、パーマネントウェーブ用
剤、染毛剤、ボディシャンプー、洗顔料などの各種化粧
品に配合され、それぞれの化粧品において、毛髪や皮膚
に収着して、毛髪や皮膚に潤いや艶を付与し、毛髪や皮
膚をなめらかにし、毛髪の櫛通り性を向上させ、毛髪を
保護して毛髪の損傷を防止する。
【0163】このように、本発明によれば、これまで化
粧品原料のペプチド源としてほとんど利用されることが
なかった酵母タンパクを化粧品原料用のペプチド源とし
て利用できるようになり、しかも、その酵母タンパク誘
導ペプチド組成物は従来のタンパク質加水分解物より優
れた特性を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例2−1の酵母タンパク誘導ペプ
チド組成物(平均分子量906)、比較例2−1の酵母
タンパク誘導ペプチド組成物(平均分子量826)、小
麦タンパク誘導ペプチド(平均分子量1000)および
シルク誘導ペプチド(平均分子量1000)の毛髪に対
する収着性を示す図である。
【図2】本発明の実施例3−2の酵母タンパク誘導ペプ
チド組成物(平均分子量593)、比較例3−2の酵母
タンパク誘導ペプチド組成物(平均分子量400)、コ
ラーゲン誘導ペプチド(平均分子量450)および大豆
タンパク誘導ペプチド(平均分子量480)の毛髪に対
する収着性を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 7/13 7/50 C12N 1/16 J 8828−4B C12P 21/06 9282−4B //(C12N 1/16 C12R 1:72) (C12P 21/06 C12R 1:72) (72)発明者 松本 肇 東京都渋谷区神宮前6丁目26番1号 麒麟 麦酒株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酵母菌体を加熱処理と細胞壁溶解酵素処
    理することにより得られた酵母タンパクを加水分解して
    得た酵母タンパク誘導ペプチド組成物。
  2. 【請求項2】 平均分子量が200〜5000である請
    求項1記載の酵母タンパク誘導ペプチド組成物。
  3. 【請求項3】 酵母菌体を加熱処理と細胞壁溶解酵素処
    理し、分離、精製して得られた酵母タンパクを加水分解
    することを特徴とする酵母タンパク誘導ペプチド組成物
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の酵母タンパク誘
    導ペプチド組成物からなる化粧品用配合剤。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載の酵母タンパク誘
    導ペプチド組成物からなる化粧品用保湿剤。
  6. 【請求項6】 請求項1または2記載の酵母タンパク誘
    導ペプチド組成物を配合したことを特徴とする毛髪処理
    剤。
  7. 【請求項7】 請求項1または2記載の酵母タンパク誘
    導ペプチド組成物を配合したことを特徴とするシャンプ
    ー。
  8. 【請求項8】 請求項1または2記載の酵母タンパク誘
    導ペプチド組成物を配合したことを特徴とするパーマネ
    ントウェーブ用第1剤。
  9. 【請求項9】 請求項1または2記載の酵母タンパク誘
    導ペプチド組成物を配合したことを特徴とする染毛剤。
  10. 【請求項10】 請求項1または2記載の酵母タンパク
    誘導ペプチド組成物を配合したことを特徴とする皮膚用
    洗浄剤。
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