JPH0845115A - 光ディスク用原盤の製造方法 - Google Patents
光ディスク用原盤の製造方法Info
- Publication number
- JPH0845115A JPH0845115A JP19793194A JP19793194A JPH0845115A JP H0845115 A JPH0845115 A JP H0845115A JP 19793194 A JP19793194 A JP 19793194A JP 19793194 A JP19793194 A JP 19793194A JP H0845115 A JPH0845115 A JP H0845115A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phase change
- film
- change film
- master
- etching
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims abstract description 34
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 title claims abstract description 30
- 238000005530 etching Methods 0.000 claims abstract description 41
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims abstract description 25
- 230000000873 masking effect Effects 0.000 claims abstract description 20
- ATJFFYVFTNAWJD-UHFFFAOYSA-N Tin Chemical compound [Sn] ATJFFYVFTNAWJD-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 19
- 229910052732 germanium Inorganic materials 0.000 claims abstract description 14
- GNPVGFCGXDBREM-UHFFFAOYSA-N germanium atom Chemical compound [Ge] GNPVGFCGXDBREM-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 14
- 238000000034 method Methods 0.000 claims abstract description 12
- 239000000203 mixture Substances 0.000 claims description 31
- 230000001678 irradiating effect Effects 0.000 claims description 3
- 230000007704 transition Effects 0.000 abstract 6
- 239000010408 film Substances 0.000 description 68
- PXHVJJICTQNCMI-UHFFFAOYSA-N Nickel Chemical compound [Ni] PXHVJJICTQNCMI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 16
- 229910052718 tin Inorganic materials 0.000 description 15
- IWTIUUVUEKAHRM-UHFFFAOYSA-N germanium tin Chemical compound [Ge].[Sn] IWTIUUVUEKAHRM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 12
- 229910052759 nickel Inorganic materials 0.000 description 8
- XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N Silicon Chemical compound [Si] XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 7
- 239000000463 material Substances 0.000 description 7
- 229910052710 silicon Inorganic materials 0.000 description 7
- 239000010703 silicon Substances 0.000 description 7
- 239000010409 thin film Substances 0.000 description 6
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 5
- 238000007740 vapor deposition Methods 0.000 description 5
- 229910004298 SiO 2 Inorganic materials 0.000 description 4
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 4
- 238000001746 injection moulding Methods 0.000 description 4
- 229920002120 photoresistant polymer Polymers 0.000 description 4
- 238000001020 plasma etching Methods 0.000 description 4
- XKRFYHLGVUSROY-UHFFFAOYSA-N Argon Chemical compound [Ar] XKRFYHLGVUSROY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 239000002861 polymer material Substances 0.000 description 3
- 229910005900 GeTe Inorganic materials 0.000 description 2
- VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N Silicium dioxide Chemical compound O=[Si]=O VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000000137 annealing Methods 0.000 description 2
- 239000007864 aqueous solution Substances 0.000 description 2
- 229910052786 argon Inorganic materials 0.000 description 2
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 2
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 2
- 238000005323 electroforming Methods 0.000 description 2
- WPYVAWXEWQSOGY-UHFFFAOYSA-N indium antimonide Chemical compound [Sb]#[In] WPYVAWXEWQSOGY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 230000035945 sensitivity Effects 0.000 description 2
- 238000004544 sputter deposition Methods 0.000 description 2
- 238000001771 vacuum deposition Methods 0.000 description 2
- GRYLNZFGIOXLOG-UHFFFAOYSA-N Nitric acid Chemical compound O[N+]([O-])=O GRYLNZFGIOXLOG-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- -1 argon ions Chemical class 0.000 description 1
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 1
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 1
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000009977 dual effect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000017525 heat dissipation Effects 0.000 description 1
- 238000010849 ion bombardment Methods 0.000 description 1
- 150000002500 ions Chemical class 0.000 description 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 1
- 229910017604 nitric acid Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000007747 plating Methods 0.000 description 1
- 229920000307 polymer substrate Polymers 0.000 description 1
- 230000001681 protective effect Effects 0.000 description 1
- 238000003908 quality control method Methods 0.000 description 1
- 230000004043 responsiveness Effects 0.000 description 1
- 235000012239 silicon dioxide Nutrition 0.000 description 1
- 239000000377 silicon dioxide Substances 0.000 description 1
- 238000004381 surface treatment Methods 0.000 description 1
- 229920005992 thermoplastic resin Polymers 0.000 description 1
- 231100000701 toxic element Toxicity 0.000 description 1
- 238000009834 vaporization Methods 0.000 description 1
- 230000008016 vaporization Effects 0.000 description 1
- 238000004065 wastewater treatment Methods 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 熱記録によってピットパターンを形成する相
変化膜はその膜自体が、相変化部と未変化部でのエッチ
ングレート差が大きく、かつマスキング膜のエッチング
に対しても大きな選択比を得ることができ、結果として
均一で再現性の良いピットパターンを得ることができる
光ディスク用原盤の製造方法を提供することを目的とす
る。 【構成】 光ディスク用原盤となる基板1の上にマスキ
ング膜2を介して設けられた相変化膜3に対して、記録
すべき信号に応じた光を照射して熱記録を行った後、エ
ッチングを行うことにより、相変化膜に凹凸信号パター
ンを形成する工程を有する光ディスク用原盤の製造方法
であって相変化膜をゲルマニウムとスズを主成分として
構成するとともに、その原子組成比がGe(1-x)Snx、
但し0.1≦x≦0.5で表わされるものとした。
変化膜はその膜自体が、相変化部と未変化部でのエッチ
ングレート差が大きく、かつマスキング膜のエッチング
に対しても大きな選択比を得ることができ、結果として
均一で再現性の良いピットパターンを得ることができる
光ディスク用原盤の製造方法を提供することを目的とす
る。 【構成】 光ディスク用原盤となる基板1の上にマスキ
ング膜2を介して設けられた相変化膜3に対して、記録
すべき信号に応じた光を照射して熱記録を行った後、エ
ッチングを行うことにより、相変化膜に凹凸信号パター
ンを形成する工程を有する光ディスク用原盤の製造方法
であって相変化膜をゲルマニウムとスズを主成分として
構成するとともに、その原子組成比がGe(1-x)Snx、
但し0.1≦x≦0.5で表わされるものとした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金型となる原盤の凹凸
パターンを高分子材料に転写して光ディスクを複製する
ための光ディスク用原盤の製造方法に関する。
パターンを高分子材料に転写して光ディスクを複製する
ための光ディスク用原盤の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、音楽用CD(コンパクトディス
ク)や、映像、情報ファイルとして用いられている再生
専用の光ディスクのデジタル化された信号や、録再可能
な光ディスクのトラッキング用信号は、対応する凹凸パ
ターン(ピット)が形成された原盤或いはその原盤から
複製されたスタンパを用いて、射出成形法により、熱可
塑性樹脂にその凹凸パターンを反転して転写される。そ
して、その反転転写された高分子基板に鏡面処理とその
保護膜のコーティング、印刷を行って光ディスクが製造
される。
ク)や、映像、情報ファイルとして用いられている再生
専用の光ディスクのデジタル化された信号や、録再可能
な光ディスクのトラッキング用信号は、対応する凹凸パ
ターン(ピット)が形成された原盤或いはその原盤から
複製されたスタンパを用いて、射出成形法により、熱可
塑性樹脂にその凹凸パターンを反転して転写される。そ
して、その反転転写された高分子基板に鏡面処理とその
保護膜のコーティング、印刷を行って光ディスクが製造
される。
【0003】この複製のために母体となる原盤の従来の
製造方法を説明すると、まず研磨されたガラス基板上に
高分子材料のフォトレジストを塗布し、ついで集光され
たレーザ光を記録すべき信号に応じてこのフォトレジス
ト上に照射することにより露光し、ついで現像してガラ
スマスタを作成し、その後導電化処理と電鋳を行って剥
離する。
製造方法を説明すると、まず研磨されたガラス基板上に
高分子材料のフォトレジストを塗布し、ついで集光され
たレーザ光を記録すべき信号に応じてこのフォトレジス
ト上に照射することにより露光し、ついで現像してガラ
スマスタを作成し、その後導電化処理と電鋳を行って剥
離する。
【0004】すなわち、従来の製造方法では高分子材料
へ転写して複写するためには、ガラスマスタ面の凹凸パ
ターンを反転転写した原盤をそのまま、或いは導電化処
理と電鋳と剥離を繰り返して、射出成形に耐える強度と
なるような厚さのスタンパが必要となる。また、このよ
うな従来の光ディスク用原盤の製造工程は複雑であり、
また、湿式処理工程が多いので廃水処理、広いクリーン
ルーム、大きな使用電力、湿式メッキ槽、純水、フォト
レジスト等の品質管理に伴うコストが大きく、また、製
造工程の時間が長いので即応性に欠ける等の問題があ
る。
へ転写して複写するためには、ガラスマスタ面の凹凸パ
ターンを反転転写した原盤をそのまま、或いは導電化処
理と電鋳と剥離を繰り返して、射出成形に耐える強度と
なるような厚さのスタンパが必要となる。また、このよ
うな従来の光ディスク用原盤の製造工程は複雑であり、
また、湿式処理工程が多いので廃水処理、広いクリーン
ルーム、大きな使用電力、湿式メッキ槽、純水、フォト
レジスト等の品質管理に伴うコストが大きく、また、製
造工程の時間が長いので即応性に欠ける等の問題があ
る。
【0005】ところで、近年、このような問題に対応す
るために、相変化薄膜に光を照射することにより局部的
に相変化を発生させ、相変化領域と未相変化領域のエッ
チングレート差を利用してデジタル信号に対応する凹凸
パターンを形成し、これをマスクとして下地基板をエッ
チングすることにより原盤を製造する方法が開発されて
いる。
るために、相変化薄膜に光を照射することにより局部的
に相変化を発生させ、相変化領域と未相変化領域のエッ
チングレート差を利用してデジタル信号に対応する凹凸
パターンを形成し、これをマスクとして下地基板をエッ
チングすることにより原盤を製造する方法が開発されて
いる。
【0006】図1は、このような原盤の新しい製造方法
を説明する図で、図1の(a)に示すように、原盤とな
る鏡面研磨されたリング状の基板1にマスキング膜2及
び相変化膜3をスパッタリング法或いは真空蒸着法によ
り順次推積する。次に図1の(b)に示すように、デジ
タル信号に応じて相変化膜面にレーザ光を照射し、局部
的に相変化を生じせしめる。4は相変化した部分であ
る。次に図1の(c)に示すように、相変化膜3の光照
射部と未照射部とのエッチングレート差を用いて光照射
部4を残すようにエッチングし、ピットパターンを形成
する。5、6及び7は、基板1を保持するための手段で
5は外周保持具、6は内周保持具であり、これらはまた
基板の内外周エッチングマスクとしても作用する。次い
でこの相変化膜3によるピットパターンをマスクとして
マスキング膜2を選択的にエッチングし、次に図1の
(d)に示すように相変化膜3及びマスキング膜2によ
るピットパターンをマスクして基板1を選択的にエッチ
ングし、最後に残留するマスキング膜2や相変化膜3を
エッチング除去して図1の(e)に示すような原盤8を
得る。
を説明する図で、図1の(a)に示すように、原盤とな
る鏡面研磨されたリング状の基板1にマスキング膜2及
び相変化膜3をスパッタリング法或いは真空蒸着法によ
り順次推積する。次に図1の(b)に示すように、デジ
タル信号に応じて相変化膜面にレーザ光を照射し、局部
的に相変化を生じせしめる。4は相変化した部分であ
る。次に図1の(c)に示すように、相変化膜3の光照
射部と未照射部とのエッチングレート差を用いて光照射
部4を残すようにエッチングし、ピットパターンを形成
する。5、6及び7は、基板1を保持するための手段で
5は外周保持具、6は内周保持具であり、これらはまた
基板の内外周エッチングマスクとしても作用する。次い
でこの相変化膜3によるピットパターンをマスクとして
マスキング膜2を選択的にエッチングし、次に図1の
(d)に示すように相変化膜3及びマスキング膜2によ
るピットパターンをマスクして基板1を選択的にエッチ
ングし、最後に残留するマスキング膜2や相変化膜3を
エッチング除去して図1の(e)に示すような原盤8を
得る。
【0007】マスキング膜2を挿入する理由は、相変化
膜3のエッチングレートが最終的にスタンパ(原盤)と
なる基板のエッチングレートに比して大きいため、相変
化膜3のみでは基板1とのエッチング選択比が大きく取
れないので、このエッチング選択比を大きくするため
に、相変化膜3のピットパターンを一度マスキング膜2
に転写し、それをマスクとして基板1のエッチングがで
きるようにするためである。マスキング膜2としては放
熱性があって、基板1として通常用いるニッケルに対し
不活性イオン照射によるエッチングレートの小さいシリ
コンが用いられる。この最近開発された原盤の製造方法
は、例えば特開平6−60440号公報及び特開平6−
60441号公報に記載されている。かかる原盤製造で
は、スタンパのごく表面でのみ加工が行われるので、製
造工程時間が短く、従来法に比して極めて生産性が高
い。
膜3のエッチングレートが最終的にスタンパ(原盤)と
なる基板のエッチングレートに比して大きいため、相変
化膜3のみでは基板1とのエッチング選択比が大きく取
れないので、このエッチング選択比を大きくするため
に、相変化膜3のピットパターンを一度マスキング膜2
に転写し、それをマスクとして基板1のエッチングがで
きるようにするためである。マスキング膜2としては放
熱性があって、基板1として通常用いるニッケルに対し
不活性イオン照射によるエッチングレートの小さいシリ
コンが用いられる。この最近開発された原盤の製造方法
は、例えば特開平6−60440号公報及び特開平6−
60441号公報に記載されている。かかる原盤製造で
は、スタンパのごく表面でのみ加工が行われるので、製
造工程時間が短く、従来法に比して極めて生産性が高
い。
【0008】従来、相変化膜の材料として例えば特開平
1−13323号公報に示されるようにGeTeが用い
られたり、また、特開平3−127342号公報に示さ
れるようにInSbが用いられている。これらの材料
は、元々高感度記録媒体として開発されてきた経過もあ
るので、記録感度が高く、相変化による光学的特性の変
化も大きい。
1−13323号公報に示されるようにGeTeが用い
られたり、また、特開平3−127342号公報に示さ
れるようにInSbが用いられている。これらの材料
は、元々高感度記録媒体として開発されてきた経過もあ
るので、記録感度が高く、相変化による光学的特性の変
化も大きい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の製造方法では、相変化膜としてGeTeやInSb
を用いるので、例えばアルゴンガスを用いたプラズマエ
ッチングを行うとエッチングレートが大きく、また、相
変化によるエッチングレート差が小さいので、ピットパ
ターンを形成することが困難になるという問題点があ
る。例えば熱記録によるこれらの材料の未記録部(領
域)に対するエッチングレート比はいずれも0.7〜
0.9であり、エッチングパターン形成後の相変化膜の
厚さが小さくなるので、これらの材料をマスクとして下
地基板をエッチングすることができなくなる。
来の製造方法では、相変化膜としてGeTeやInSb
を用いるので、例えばアルゴンガスを用いたプラズマエ
ッチングを行うとエッチングレートが大きく、また、相
変化によるエッチングレート差が小さいので、ピットパ
ターンを形成することが困難になるという問題点があ
る。例えば熱記録によるこれらの材料の未記録部(領
域)に対するエッチングレート比はいずれも0.7〜
0.9であり、エッチングパターン形成後の相変化膜の
厚さが小さくなるので、これらの材料をマスクとして下
地基板をエッチングすることができなくなる。
【0010】なお、これを防止する方法として、厚い相
変化膜に大きな記録パワーで相変化を発生させることが
考えられるが、この場合にはピットパターン幅が大きく
なり、記録密度が低下する。さらにこれらの材料は、強
い毒性の元素Te、Sbを含むので、労働条件や公害問
題における制約を受ける。
変化膜に大きな記録パワーで相変化を発生させることが
考えられるが、この場合にはピットパターン幅が大きく
なり、記録密度が低下する。さらにこれらの材料は、強
い毒性の元素Te、Sbを含むので、労働条件や公害問
題における制約を受ける。
【0011】本発明者等は、今回の発明に先立って、ゲ
ルマニウム(Ge)を用いて相変化膜を構成し、熱記録
によるピットパターンを形成する手法を発明し、既に特
許出願している(特願平4−359451号)。しかし
ゲルマニウムにより相変化膜を構成した場合には、熱記
録部と未記録部とのエッチングレート差が小さいことか
ら、均一で再現性の良いピットパターンを得ることが困
難であった。
ルマニウム(Ge)を用いて相変化膜を構成し、熱記録
によるピットパターンを形成する手法を発明し、既に特
許出願している(特願平4−359451号)。しかし
ゲルマニウムにより相変化膜を構成した場合には、熱記
録部と未記録部とのエッチングレート差が小さいことか
ら、均一で再現性の良いピットパターンを得ることが困
難であった。
【0012】したがって本発明は熱記録によってピット
パターンを形成する相変化膜はその膜自体が、相変化部
と未変化部でのエッチングレート差が大きく、かつマス
キング膜のエッチングに対しても大きな選択比を得るこ
とができ、結果として、均一で再現性の良いピットパタ
ーンを得ることができる光ディスク用原盤の製造方法を
提供することを目的とする。
パターンを形成する相変化膜はその膜自体が、相変化部
と未変化部でのエッチングレート差が大きく、かつマス
キング膜のエッチングに対しても大きな選択比を得るこ
とができ、結果として、均一で再現性の良いピットパタ
ーンを得ることができる光ディスク用原盤の製造方法を
提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するために本発明では、相変化膜の材料として、ゲルマ
ニウム−スズ系の相変化組成物を用い、かつスズ(S
n)の原子組成率を10%乃至50%とすることによ
り、従来にない光ディスク用原盤の優れた製造方法を提
供するものである。なお、かかる相変化組成物の発見に
至るまでに、本発明者は多種の相変化組成物を調べ、ゲ
ルマニウム−スズ系の相変化組成物で、かつスズの原子
組成率が10%乃至50%のものが、熱記録感度が高
く、また熱記録部と未記録部とのエッチングレート差が
大きく、更にマスキング膜であるシリコン等に対して大
きな選択比を有していることを見出したものである。
するために本発明では、相変化膜の材料として、ゲルマ
ニウム−スズ系の相変化組成物を用い、かつスズ(S
n)の原子組成率を10%乃至50%とすることによ
り、従来にない光ディスク用原盤の優れた製造方法を提
供するものである。なお、かかる相変化組成物の発見に
至るまでに、本発明者は多種の相変化組成物を調べ、ゲ
ルマニウム−スズ系の相変化組成物で、かつスズの原子
組成率が10%乃至50%のものが、熱記録感度が高
く、また熱記録部と未記録部とのエッチングレート差が
大きく、更にマスキング膜であるシリコン等に対して大
きな選択比を有していることを見出したものである。
【0014】すなわち本発明によれば、光ディスク用原
盤となる基板の上にマスキング膜を介して設けられた相
変化膜に対して、記録すべき信号に応じた光を照射して
熱記録を行った後、エッチングを行うことにより、前記
相変化膜に凹凸信号パターンを形成する工程を有する光
ディスク用原盤の製造方法において、前記相変化膜をゲ
ルマニウムとスズを主成分として構成するとともに、そ
の原子組成比がGe(1-X)SnX、但し0.1≦x≦0.
5、で表わされるものであることを特徴とする光ディス
ク用原盤の製造方法が提供される。
盤となる基板の上にマスキング膜を介して設けられた相
変化膜に対して、記録すべき信号に応じた光を照射して
熱記録を行った後、エッチングを行うことにより、前記
相変化膜に凹凸信号パターンを形成する工程を有する光
ディスク用原盤の製造方法において、前記相変化膜をゲ
ルマニウムとスズを主成分として構成するとともに、そ
の原子組成比がGe(1-X)SnX、但し0.1≦x≦0.
5、で表わされるものであることを特徴とする光ディス
ク用原盤の製造方法が提供される。
【0015】なお、相変化膜内のスズの原子組成率が、
相変化膜の表面側程大きくなるように膜厚方向に組成勾
配を有するよう、相変化膜の組成物の原子組成比を制御
しつつ相変化膜を形成することにより、膜厚方向でのエ
ッチングレートを制御し、ピットの断面形状を台形状に
することが可能で、ディスクの信号トレーサビリティを
大幅に向上させることができる。
相変化膜の表面側程大きくなるように膜厚方向に組成勾
配を有するよう、相変化膜の組成物の原子組成比を制御
しつつ相変化膜を形成することにより、膜厚方向でのエ
ッチングレートを制御し、ピットの断面形状を台形状に
することが可能で、ディスクの信号トレーサビリティを
大幅に向上させることができる。
【0016】また、相変化膜のエッチングにより相変化
膜の光未照射部分を除去した後に、形成された相変化膜
ピット部分に対して光を照射してアニールを施すことに
より、再現性に優れた原盤製造工程とすることができ
る。
膜の光未照射部分を除去した後に、形成された相変化膜
ピット部分に対して光を照射してアニールを施すことに
より、再現性に優れた原盤製造工程とすることができ
る。
【0017】図2は真空蒸着法によって成膜したゲルマ
ニウム−スズ系組成物膜に対し熱記録を行った後エッチ
ングして熱記録部のピット高さPOを測定し、POと初
期膜厚PIとの比PO/PIを原子組成率に対してプロ
ットしたものでスズの原子組成率が0.1〜0.5の範
囲でPO/PIは0.8以上の値を示し、特にスズの原
子組成率が0.5付近では未記録相(アモルファス相)
のエッチングが終了した時点での記録相(結晶相)にお
ける膜減りは殆ど無く、残膜率90%以上の極めて大き
な選択比を示した。このときの記録条件はレーザ出力9
mW、線速度5m/secでまたエッチャントはHNO
3の50%水溶液(室温)である。なお、スズの原子組
成率が0.5を超えると相変化は生じなかった。さらに
ゲルマニウム−スズ系組成物薄膜の優れた点は、従来用
いられた例えばゲルマニウムに比し、マスキング膜であ
るシリコン薄膜に対してのエッチング選択比を極めて大
きくすることができることである。図3はゲルマニウム
−スズ系組成物薄膜のCF 4ガスによるエッチングレー
トを原子組成比に対してプロットしたものでスズの原子
組成率が10%以上で図3に示したシリコンのエッチン
グレート(Siで示す)の1/10以下とすることがで
きる。
ニウム−スズ系組成物膜に対し熱記録を行った後エッチ
ングして熱記録部のピット高さPOを測定し、POと初
期膜厚PIとの比PO/PIを原子組成率に対してプロ
ットしたものでスズの原子組成率が0.1〜0.5の範
囲でPO/PIは0.8以上の値を示し、特にスズの原
子組成率が0.5付近では未記録相(アモルファス相)
のエッチングが終了した時点での記録相(結晶相)にお
ける膜減りは殆ど無く、残膜率90%以上の極めて大き
な選択比を示した。このときの記録条件はレーザ出力9
mW、線速度5m/secでまたエッチャントはHNO
3の50%水溶液(室温)である。なお、スズの原子組
成率が0.5を超えると相変化は生じなかった。さらに
ゲルマニウム−スズ系組成物薄膜の優れた点は、従来用
いられた例えばゲルマニウムに比し、マスキング膜であ
るシリコン薄膜に対してのエッチング選択比を極めて大
きくすることができることである。図3はゲルマニウム
−スズ系組成物薄膜のCF 4ガスによるエッチングレー
トを原子組成比に対してプロットしたものでスズの原子
組成率が10%以上で図3に示したシリコンのエッチン
グレート(Siで示す)の1/10以下とすることがで
きる。
【0018】
【実施例】以下本発明の好ましい3つの実施例について
説明する。これらの各実施例は、図1に示した従来の工
程と基本的工程は同一であるが、細部において異なる。
いずれの実施例の場合も原盤となる基板1の上にマスキ
ング膜2及び相変化膜3を順次形成した後に、図示しな
いレーザから発せられるレーザ光を相変化膜に照射し、
記録すべき信号に応じた相変化を生ぜしめ、その後複数
のエッチング工程が行われて、最終的に原盤が製作され
るものである。相変化膜の組成はゲルマニウム(Ge)
とスズ(Sn)であり、スズの原子組成率は10〜50
%である。
説明する。これらの各実施例は、図1に示した従来の工
程と基本的工程は同一であるが、細部において異なる。
いずれの実施例の場合も原盤となる基板1の上にマスキ
ング膜2及び相変化膜3を順次形成した後に、図示しな
いレーザから発せられるレーザ光を相変化膜に照射し、
記録すべき信号に応じた相変化を生ぜしめ、その後複数
のエッチング工程が行われて、最終的に原盤が製作され
るものである。相変化膜の組成はゲルマニウム(Ge)
とスズ(Sn)であり、スズの原子組成率は10〜50
%である。
【0019】[実施例1]鏡面に研磨した、外径128
mm、内径35.6mm、厚さ0.3mmの基板1を構
成するリング状ニッケル円盤に、イオンボンバード後マ
スキング膜2となる二酸化珪素(SiO2)を100n
m、次いで相変化膜3となるゲルマニウム−スズを20
0nm、EB蒸着装置を用いて二元蒸着法にて堆積し
た。蒸着速度はゲルマニウム0.5nm/sec、スズ
0.25nm/secとした。次にこの円盤を回転させ
ながら、直径1μmに集光したレーザ光をゲルマニウム
−スズ面に照射し、ピットパターンの信号を記録した。
レーザ光照射点での記録線速度は2.5m/sec、記
録レーザ光の記録面における出力は8mWである。次に
この円盤を50%硝酸水溶液に20秒浸漬してエッチン
グしゲルマニウム−スズ薄膜によるピットパターンを形
成した。次に真空槽内にてCF4ガスによる平行平板型
の反応性プラズマエッチングを行い、SiO2膜による
ピットパターンを形成した。ピットパターン以外の部分
で基板1のニッケル面が露出した時点では、ゲルマニウ
ム−スズ層は薄くなっていた。次にこの円盤を他の真空
エッチング槽にてアルゴン・イオンを照射してニッケル
基板面のエッチングを行い、最後にこの円盤を再び他の
真空槽内にてCF4ガスによる反応性プラズマエッチン
グを行ってSiO2やゲルマニウム−スズ残査を除去
し、ニッケルの一体型原盤を得た。この原盤をスタンパ
として、射出成形機に取り付けて光ディスクを複製した
が、ディスクの性能は従来のスタンパと同等であった。
mm、内径35.6mm、厚さ0.3mmの基板1を構
成するリング状ニッケル円盤に、イオンボンバード後マ
スキング膜2となる二酸化珪素(SiO2)を100n
m、次いで相変化膜3となるゲルマニウム−スズを20
0nm、EB蒸着装置を用いて二元蒸着法にて堆積し
た。蒸着速度はゲルマニウム0.5nm/sec、スズ
0.25nm/secとした。次にこの円盤を回転させ
ながら、直径1μmに集光したレーザ光をゲルマニウム
−スズ面に照射し、ピットパターンの信号を記録した。
レーザ光照射点での記録線速度は2.5m/sec、記
録レーザ光の記録面における出力は8mWである。次に
この円盤を50%硝酸水溶液に20秒浸漬してエッチン
グしゲルマニウム−スズ薄膜によるピットパターンを形
成した。次に真空槽内にてCF4ガスによる平行平板型
の反応性プラズマエッチングを行い、SiO2膜による
ピットパターンを形成した。ピットパターン以外の部分
で基板1のニッケル面が露出した時点では、ゲルマニウ
ム−スズ層は薄くなっていた。次にこの円盤を他の真空
エッチング槽にてアルゴン・イオンを照射してニッケル
基板面のエッチングを行い、最後にこの円盤を再び他の
真空槽内にてCF4ガスによる反応性プラズマエッチン
グを行ってSiO2やゲルマニウム−スズ残査を除去
し、ニッケルの一体型原盤を得た。この原盤をスタンパ
として、射出成形機に取り付けて光ディスクを複製した
が、ディスクの性能は従来のスタンパと同等であった。
【0020】[実施例2]実施例1の場合と同様の基板
1にシリコンを150nm蒸着し、次いでゲルマニウム
を蒸着した。ゲルマニウムを蒸着中に、ゲルマニウム厚
さが50nmになった時点で、他の蒸発源にてスズをゲ
ルマニウムと同じ蒸着レートで蒸発させ、表面に50n
mのゲルマニウム−スズ組成物を形成した。このように
してできた円盤の表面の膜面にレーザ光を照射して信号
を記録し、実施例1の場合と同様にエッチングして記録
ピットパターンを形成した。ピットパターン形成のため
のエッチング時間は極めて短く実施例1の場合の約1/
5であり、またピット高さの均一性や再現性が極めて良
好であった。その後、マスキング膜2が一部露出した状
態の円盤の表面に直径0.2mm出力15mWのレーザ
光を照射してアニールを施し、次に図示しない真空槽内
にてCF4ガスによる平行平板型の反応性プラズマエッ
チングを行い、未記録部のGe及びSiO2膜を除去し
た。その後、実施例1の場合と同様にニッケル基板のエ
ッチングを行って原盤を得た。
1にシリコンを150nm蒸着し、次いでゲルマニウム
を蒸着した。ゲルマニウムを蒸着中に、ゲルマニウム厚
さが50nmになった時点で、他の蒸発源にてスズをゲ
ルマニウムと同じ蒸着レートで蒸発させ、表面に50n
mのゲルマニウム−スズ組成物を形成した。このように
してできた円盤の表面の膜面にレーザ光を照射して信号
を記録し、実施例1の場合と同様にエッチングして記録
ピットパターンを形成した。ピットパターン形成のため
のエッチング時間は極めて短く実施例1の場合の約1/
5であり、またピット高さの均一性や再現性が極めて良
好であった。その後、マスキング膜2が一部露出した状
態の円盤の表面に直径0.2mm出力15mWのレーザ
光を照射してアニールを施し、次に図示しない真空槽内
にてCF4ガスによる平行平板型の反応性プラズマエッ
チングを行い、未記録部のGe及びSiO2膜を除去し
た。その後、実施例1の場合と同様にニッケル基板のエ
ッチングを行って原盤を得た。
【0021】[実施例3]実施例1の場合と同様の基板
にシリコンを150nmスパッターし、次いで同一の真
空槽で二元スパッター法にてゲルマニウム−スズを成膜
した。成膜速度はスズが0.1nm/sec一定とし、
ゲルマニウムを初期には1nm/secとし、次第に成
膜速度を低下させ最終的に0.2nm/secとした。
ゲルマニウム−スズの厚さは150nmとした。次に信
号を記録後、実施例1の場合と同様の液を用いてエッチ
ングした。形成されたピットの断面形状は台形をなして
いた。次に実施例2の場合と同様にアニールを施し、そ
の後、実施例1と同様にシリコンのマスキング膜2及び
ニッケルの基板3のエッチングを行い、ニッケルの一体
型原盤を得た。この原盤をスタンパとして、又は、それ
から複製される別のスタンパを射出成形機に取り付けて
光ディスクを複製したが、ピットの断面形状が台形状で
あるため、再生信号のマグニチュードは大きく信号再生
時には良好なトレーサビリティを示した。
にシリコンを150nmスパッターし、次いで同一の真
空槽で二元スパッター法にてゲルマニウム−スズを成膜
した。成膜速度はスズが0.1nm/sec一定とし、
ゲルマニウムを初期には1nm/secとし、次第に成
膜速度を低下させ最終的に0.2nm/secとした。
ゲルマニウム−スズの厚さは150nmとした。次に信
号を記録後、実施例1の場合と同様の液を用いてエッチ
ングした。形成されたピットの断面形状は台形をなして
いた。次に実施例2の場合と同様にアニールを施し、そ
の後、実施例1と同様にシリコンのマスキング膜2及び
ニッケルの基板3のエッチングを行い、ニッケルの一体
型原盤を得た。この原盤をスタンパとして、又は、それ
から複製される別のスタンパを射出成形機に取り付けて
光ディスクを複製したが、ピットの断面形状が台形状で
あるため、再生信号のマグニチュードは大きく信号再生
時には良好なトレーサビリティを示した。
【0022】
【発明の効果】本発明の光ディスク用原盤の製造方法は
以上説明した通りであるので、次の効果を有する。 1)請求項1記載の光ディスク用原盤の製造方法によれ
ば、従来の相変化膜に比し、熱記録による記録相と未記
録相とのエッチング選択比が極めて大きいので安定な相
変化膜ピット構成ができ、またマスキング膜に対する選
択比をも大きくできるので再現性のよい原盤作製工程と
することができた。 2)請求項2記載の光ディスク用原盤の製造方法によれ
ば、膜厚方向に組成率変化をもたせることにより膜厚方
向でのエッチングレートを制御できるのでピット断面形
状を従来不可能であった台形状にすることができ、ディ
スクの信号トレーサビリティを大幅に向上させることが
できた。 3)請求項3記載の光ディスク用原盤の製造方法によれ
ば、アニールと組み合わせることにより、相変化膜のそ
のまたごく表面のみのエッチング加工ですむのでエッチ
ング時間が極めて短縮され、また再現性に優れた原盤製
造工程とすることができた。
以上説明した通りであるので、次の効果を有する。 1)請求項1記載の光ディスク用原盤の製造方法によれ
ば、従来の相変化膜に比し、熱記録による記録相と未記
録相とのエッチング選択比が極めて大きいので安定な相
変化膜ピット構成ができ、またマスキング膜に対する選
択比をも大きくできるので再現性のよい原盤作製工程と
することができた。 2)請求項2記載の光ディスク用原盤の製造方法によれ
ば、膜厚方向に組成率変化をもたせることにより膜厚方
向でのエッチングレートを制御できるのでピット断面形
状を従来不可能であった台形状にすることができ、ディ
スクの信号トレーサビリティを大幅に向上させることが
できた。 3)請求項3記載の光ディスク用原盤の製造方法によれ
ば、アニールと組み合わせることにより、相変化膜のそ
のまたごく表面のみのエッチング加工ですむのでエッチ
ング時間が極めて短縮され、また再現性に優れた原盤製
造工程とすることができた。
【図1】本発明及び最近開発された光ディスク用原盤の
製造方法の主要工程を示す断面図である。
製造方法の主要工程を示す断面図である。
【図2】本発明の光ディスク用原盤の製造方法における
相変化膜のスズの原子組成率とピット高さとの関係を示
すグラフである。
相変化膜のスズの原子組成率とピット高さとの関係を示
すグラフである。
【図3】本発明の光ディスク用原盤の製造方法における
ゲルマニウム−スズ系組成物薄膜のスズ原子組成率に対
するエッチングレートを示すグラフである。
ゲルマニウム−スズ系組成物薄膜のスズ原子組成率に対
するエッチングレートを示すグラフである。
1 基板 2 マスキング膜 3 相変化膜 4 相変化部(光照射領域) 5 基板外周保持具 6 基板内周保持具 7 基板保持具 8 原盤
Claims (3)
- 【請求項1】 光ディスク用原盤となる基板の上にマス
キング膜を介して設けられた相変化膜に対して、記録す
べき信号に応じた光を照射して熱記録を行った後、エッ
チングを行うことにより、前記相変化膜に凹凸信号パタ
ーンを形成する工程を有する光ディスク用原盤の製造方
法において、 前記相変化膜をゲルマニウムとスズを主成分として構成
するとともに、その原子組成比がGe(1-X)SnX、但し
0.1≦x≦0.5、で表わされるものであることを特
徴とする光ディスク用原盤の製造方法。 - 【請求項2】 前記相変化膜内の前記スズの原子組成率
が、前記相変化膜の表面側程大きくなるように膜厚方向
に組成勾配を有するよう、前記相変化膜の組成物の原子
組成比を制御しつつ前記相変化膜を形成することを特徴
とする請求項1記載の光ディスク用原盤の製造方法。 - 【請求項3】 前記相変化膜のエッチングにより前記相
変化膜の光未照射部分を除去した後に、形成された相変
化膜ピット部分に対して光を照射してアニールを施す工
程を有する請求項1又は2記載の光ディスク用原盤の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19793194A JPH0845115A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | 光ディスク用原盤の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19793194A JPH0845115A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | 光ディスク用原盤の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0845115A true JPH0845115A (ja) | 1996-02-16 |
Family
ID=16382672
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19793194A Withdrawn JPH0845115A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | 光ディスク用原盤の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0845115A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1482494A2 (en) * | 2003-05-28 | 2004-12-01 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Method for producing master for optical information recording media |
WO2005101398A1 (en) | 2004-04-15 | 2005-10-27 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Optical master substrate with mask layer and method to manufacture high-density relief structure |
JP2009059470A (ja) * | 2008-12-15 | 2009-03-19 | Sony Corp | 記録媒体の製造方法、および記録媒体製造用原盤の製造方法 |
JP2009110652A (ja) * | 2008-12-15 | 2009-05-21 | Sony Corp | 記録媒体の製造装置、及び記録媒体製造用原盤の製造装置 |
JP2013033291A (ja) * | 2008-10-14 | 2013-02-14 | Asahi Kasei Corp | 熱反応型レジスト材料、それを用いた熱リソグラフィ用積層体及びそれらを用いたモールドの製造方法 |
-
1994
- 1994-07-29 JP JP19793194A patent/JPH0845115A/ja not_active Withdrawn
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1482494A2 (en) * | 2003-05-28 | 2004-12-01 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Method for producing master for optical information recording media |
EP1482494A3 (en) * | 2003-05-28 | 2007-08-29 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Method for producing master for optical information recording media |
WO2005101398A1 (en) | 2004-04-15 | 2005-10-27 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Optical master substrate with mask layer and method to manufacture high-density relief structure |
JP2007533064A (ja) * | 2004-04-15 | 2007-11-15 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | マスク層を有する光学マスター基板及び高密度レリーフ構造の製造方法 |
JP2013033291A (ja) * | 2008-10-14 | 2013-02-14 | Asahi Kasei Corp | 熱反応型レジスト材料、それを用いた熱リソグラフィ用積層体及びそれらを用いたモールドの製造方法 |
US9257142B2 (en) | 2008-10-14 | 2016-02-09 | Asahi Kasei E-Materials Corporation | Heat-reactive resist material, layered product for thermal lithography using the material, and method of manufacturing a mold using the material and layered product |
JP2009059470A (ja) * | 2008-12-15 | 2009-03-19 | Sony Corp | 記録媒体の製造方法、および記録媒体製造用原盤の製造方法 |
JP2009110652A (ja) * | 2008-12-15 | 2009-05-21 | Sony Corp | 記録媒体の製造装置、及び記録媒体製造用原盤の製造装置 |
JP4687783B2 (ja) * | 2008-12-15 | 2011-05-25 | ソニー株式会社 | 記録媒体の製造装置、及び記録媒体製造用原盤の製造装置 |
JP4687782B2 (ja) * | 2008-12-15 | 2011-05-25 | ソニー株式会社 | 記録媒体の製造方法、および記録媒体製造用原盤の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8097189B2 (en) | Method for manufacturing optical disc master and method for manufacturing optical disc | |
US7560220B2 (en) | Resist material and nanofabrication method | |
JPS6126952A (ja) | 情報記録担体の製造法 | |
JP2005196953A (ja) | Cd及びdvdにパターンを作成するためのスタンパを製造する方法及び装置 | |
JP2000507734A (ja) | 光データ記憶ディスク・スタンパの製造方法 | |
CA2057017A1 (en) | Master for optical element replication | |
JPH1097738A (ja) | 光情報記録媒体の製造方法および製造装置 | |
EP1429323B1 (en) | Optical recording medium with phase transition layer and method of manufacturing the optical recording medium | |
EP1749298B1 (en) | Process for producing stamper of multi-valued rom disc, apparatus for producing the same, and resulting disc | |
JPH0845115A (ja) | 光ディスク用原盤の製造方法 | |
JP2004152465A (ja) | 光ディスク用原盤の製造方法及び光ディスクの製造方法 | |
JP4101736B2 (ja) | 原盤、スタンパ、光記録媒体及びromディスクの製造方法 | |
JP2008135090A (ja) | レジスト、これを用いた光ディスク用スタンパの製造方法、及び光ディスク用スタンパ | |
JPH09115190A (ja) | 光ディスク用スタンパの製造方法 | |
JP2008512808A (ja) | 高密度凹凸構造のレプリケーション | |
JP2735569B2 (ja) | 光ディスク原盤の製造方法 | |
US20060290018A1 (en) | Process for produicng stamper for direct mastering, and stamper produced by such process and optical disc | |
JPS593731A (ja) | 情報原盤の製造方法 | |
JPH06195759A (ja) | 光ディスク用原盤の製造方法 | |
JP2005100602A (ja) | 記録媒体の原盤製造方法、スタンパ製造方法、記録媒体製造方法、記録媒体の原盤、記録媒体のスタンパ、記録媒体 | |
JP2010118121A (ja) | 光ディスク用原盤の製造方法、光ディスク用原盤、スタンパ、及び光ディスク | |
JP2004110936A (ja) | 光ディスクスタンパの製造方法 | |
JPH0660440A (ja) | 光ディスク用スタンパの製造方法 | |
JPH06349118A (ja) | 光ディスクの製造方法 | |
JPH05282714A (ja) | 光ディスク用スタンパの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20011002 |